JP6678592B2 - 外科用クリップを適用するデバイス - Google Patents

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    • A61B2560/02Operational features

Description

[1001] 本出願は、2014年1月10日に出願された「Universal Reposable Platform for a Five MM Tip-first Surgical Clip Applier」という名称の米国仮特許出願第61/926,251号、及び2014年3月26日に出願された「Devices and Methods for Applying Surgical Clips」という名称の米国仮特許出願第61/970,680号に対する優先権及びそれらの利益を主張し、それらの出願の開示は全体として参照により本明細書に組み込まれる。
[1002] 本明細書に記載する実施形態は、概して、例えば腹腔鏡手技及び/又は内視鏡手技で使用されるデバイス、方法に関し、より詳細には、外科用クリップを適用する汎用リポーザブルデバイス及びそれを使用する方法に関する。
[1003] 一般に、腹腔鏡手術手技及び内視鏡手術手技は、小切開部又は身体の自然開口部から比較的長くかつ細い使い捨て管状シャフト(例えば、カテーテル)を挿入することを含む。いくつかの既知の場合では、外科用クリップデバイスの少なくとも一部が、こうした管状シャフトに挿入され及び/又は他の方法で含められ、外科医等は、その管状シャフトを操作して、体内の標的位置又は組織に外科用クリップを適用することができる。例えば、外科用クリップは、腹腔鏡手術手技又は内視鏡手術手技において血管を結紮するか又は閉塞させるために使用されることが多い。通常、外科用クリップは、血管の周囲に確実に締め付けられて、手術手技の間、その血管を完全に閉塞させる。しかしながら、場合によっては、身体の開口部のサイズが比較的小さく、及び/又は、管状シャフトあるいは外科用クリップアプライヤの他のいかなる部分もサイズが比較的小さいことにより、所望の管構造の周囲に外科用クリップを配置することが困難となる可能性がある。さらに、場合によっては、身体の開口部のサイズ及び/又はそこから挿入される管状シャフトの直径によって、閉塞させることができる血管のサイズが少なくとも部分的に制限され、及び/又は、他の方法で決まる可能性がある。例えば、比較的小径の管状シャフトは、到達するのが困難な位置において血管を閉塞させることができるが、管状シャフトの直径が小さいことにより、管状シャフトに含まれ及び/又は他の方法で管状シャフトを通過することができる外科用クリップの全幅が制限される。その結果、外科用クリップのサイズが制限されることにより、周囲に外科用クリップを適用することができる血管のサイズ及び/又は直径が制限される。場合によっては、標的血管の周囲に外科用クリップを確実に締め付けることができないことにより、例えば、近くの組織の損傷、手術部位への妨げ、患者の体内でのクリップの喪失、患者の失血及び/又は場合によっては、致命的な血圧の低下に至る可能性がある。
[1004] 従って、標的管構造に外科用クリップを適用する改善された装置及び方法が必要とされている。
[1005] 本明細書では、標的管構造に外科用クリップを適用する汎用リポーザブルデバイスを使用する装置及び方法について記載する。ある実施形態では、装置は、ハウジング、駆動機構、アクチュエータ及びカートリッジアセンブリを含む。駆動機構は、ハウジング内に移動可能に配置され、第1部材及び第2部材を含む。アクチュエータは、駆動機構に動作可能に結合されている。アクチュエータは、ハウジングに対する第1位置とハウジングに対する第2位置との間で移動可能であり、駆動機構を第1形態と第2形態との間で移動させる。カートリッジアセンブリは、ハウジングに取外し可能に結合されている。カートリッジアセンブリは、第1部材、第2部材及びクランプ機構を含む。カートリッジアセンブリの第1部材は、駆動機構の第1部材に取外し可能に結合され、それにより、駆動機構が第1形態に配置されると、カートリッジアセンブリの第1部材が、カートリッジアセンブリに含まれる外科用クリップを遠位方向に前進させるようにクランプ機構に対して移動する。カートリッジアセンブリの第2部材は、第2部材に取外し可能に結合され、それにより、駆動機構が第2形態に配置されると、カートリッジアセンブリの第2部材が、クランプ機構に対して移動する。クランプ機構は、カートリッジアセンブリの第2部材がクランプ機構に対して移動するときに、第1形態から第2形態に移行する。クランプ機構は、第2形態にあるときに外科用クリップを締め付けるように構成されている。
実施形態による、標的組織に外科用クリップを適用するリポーザブルデバイスの概略図である。 実施形態による、標的組織に外科用クリップを適用するリポーザブルデバイスの斜視図である。 図2のリポーザブルデバイスに含まれる汎用ハンドルの斜視図である。 図3の汎用ハンドルの組立分解図である。 図3の汎用ハンドルに含まれるハウジングの正面斜視図である。 図3の汎用ハンドルに含まれるハウジングの背面斜視図である。 図3の汎用ハンドルに含まれるロック機構の斜視図である。 図7のロック機構の組立分解図である。 線X−Xに沿った、図7のロック機構の断面図である。 図3の汎用ハンドルに含まれる駆動機構の斜視図である。 図10の駆動機構の部分組立分解図である。 図10の駆動機構の一部の組立分解図である。 図11の線X−Xに沿った、図12に示す駆動機構の一部の断面図である。 図7のロック機構に結合された図12に示す駆動機構の一部の断面図である。 図3の汎用ハンドルに含まれるアクチュエータに結合された駆動機構の斜視図である。 図15に示すアクチュエータの組立分解斜視図である。 図15のアクチュエータの一部と図10の駆動機構の一部との係合を示す、図3の汎用ハンドルの一部の右側斜視図である。 図15のアクチュエータの一部と図10の駆動機構の一部との係合を示す、図3の汎用ハンドルの一部の左側斜視図である。 図2のリポーザブルデバイスに含まれるカートリッジアセンブリの斜視図である。 図19のカートリッジアセンブリの組立分解斜視図である。 図19及び図20のカートリッジアセンブリに含まれるアダプタの斜視図である。 図19及び図20カートリッジアセンブリに含まれる背骨部の近位端部の斜視図である。 図19及び図20カートリッジアセンブリに含まれる外科用クリップの組に結合された、図22の背骨部の遠位端部の斜視図である。 図19及び図20のカートリッジアセンブリに含まれる第1プッシュロッドの近位端部の斜視図である。 図19及び図20のカートリッジアセンブリに含まれる第1プッシュロッドの遠位端部の斜視図である。 図19及び図20のカートリッジアセンブリに含まれる第2プッシュロッドの近位端部の斜視図である。 図23に示す背骨部の遠位端部及び図25に示す第1プッシュロッドの遠位端部の斜視図である。 図19及び図20のカートリッジアセンブリに含まれるクランプ機構の斜視図である。 図19及び図20のカートリッジアセンブリに含まれるクランプ機構の上面図である。 図28及び図29のクランプ機構の組立分解斜視図である。 図3の汎用ハンドルに図19のカートリッジアセンブリを結合する前の図2のリポーザブルデバイスの斜視図である。 第1形態にある図2のリポーザブルデバイスの斜視図である。 図32の線X−Xに沿った図2のリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 図33において領域Zによって識別された、図2のリポーザブルデバイスの一部の拡大断面図である。 図10の駆動機構の一部に結合されている図19及び図20のカートリッジアセンブリの一部の斜視図である。 第2形態にある図2のリポーザブルデバイスの斜視図である。 第1形態にある図10の駆動機構と第1形態にある図19及び図20のカートリッジアセンブリとを示す、図36の線X−Xに沿った図2のリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 図37において領域Zによって識別された、図2のリポーザブルデバイスの一部の拡大断面図である。 図10の駆動機構の一部に結合されている図19及び図20のカートリッジアセンブリの一部の斜視図である。 第3形態にある、図36の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第2形態にある、図36の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの遠位端部の断面図である。 第4形態にある、図36の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第3形態にある、図36の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの遠位端部の断面図である。 第5形態にある、図36の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第4形態にある、図36の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの遠位端部の断面図である。 第4形態にある図19及び図20のカートリッジアセンブリの遠位端部の上面図である。 実施形態によるリポーザブルデバイスの斜視図である。 図47のリポーザブルデバイスに含まれるカートリッジアセンブリの斜視図である。 図48のカートリッジアセンブリの一部の組立分解斜視図である。 図48の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの断面図である。 図48のカートリッジアセンブリの一部の斜視図である。 図48のカートリッジアセンブリの一部の斜視図である。 第2形態にある、図47の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第3形態にある、図47の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第1形態にある、図47の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの遠位端部の断面図である。 第4形態にある、図47の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第2形態にある、図47の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの遠位端部の断面図である。 第5形態にある、図47の線X−Xに沿ったリポーザブルデバイスの一部の断面図である。 第3形態にある、図47の線X−Xに沿ったカートリッジアセンブリの遠位端部の断面図である。 第3形態にある図47のカートリッジアセンブリの遠位端部の上面図である。
[1063] ある実施形態では、装置は、ハウジング、駆動機構、アクチュエータ及びカートリッジアセンブリを含む。駆動機構は、ハウジング内に移動可能に配置され、第1部材及び第2部材を含む。アクチュエータは、駆動機構に動作可能に結合されている。アクチュエータは、ハウジングに対する第1位置とハウジングに対する第2位置との間で移動可能であり、駆動機構を第1形態と第2形態との間で移動させる。カートリッジアセンブリは、ハウジングに取外し可能に結合されている。カートリッジアセンブリは、第1部材、第2部材及びクランプ機構を含む。カートリッジアセンブリの第1部材は、駆動機構の第1部材に取外し可能に結合され、それにより、駆動機構が第1形態に配置されると、カートリッジアセンブリの第1部材が、カートリッジアセンブリに含まれる外科用クリップを遠位方向に前進させるようにクランプ機構に対して移動する。カートリッジアセンブリの第2部材は、第2部材に取外し可能に結合され、それにより、駆動機構が第2形態に配置されると、カートリッジアセンブリの第2部材がクランプ機構に対して移動する。クランプ機構は、カートリッジアセンブリの第2部材がクランプ機構に対して移動するときに、第1形態から第2形態に移行する。クランプ機構は、第2形態にあるときに外科用クリップを締め付けるように構成されている。
[1064] ある実施形態では、装置は、ハウジング、駆動機構、ロック機構及びカートリッジアセンブリを含む。駆動機構は、ハウジング内に移動可能に配置され、第1部材及び第2部材を含む。ロック機構は、ハウジングに結合され、それにより、駆動機構の第1部材の一部と駆動機構の第2部材の一部とがロック機構によって規定された内部空間内に延在する。ロック機構は、第1形態と第2形態との間で移行するように構成されたロックアクチュエータを含む。カートリッジアセンブリの一部は、カートリッジアセンブリがロック機構に対して第1向きにあり、かつ、ロックアクチュエータが第1形態にあるとき、ロック機構の内部空間内に挿入されるように構成されている。カートリッジアセンブリは、カートリッジアセンブリの一部が内部空間内に配置されると、ロック機構に対する第2向きまで移動し、それにより、カートリッジアセンブリの第1部材が駆動機構の第1部材に取外し可能に結合され、カートリッジアセンブリの第2部材が駆動機構の第2部材に取外し可能に結合される。ロックアクチュエータは、カートリッジアセンブリを第2向きで少なくとも一時的に維持するように第2形態に移動するように構成されている。
[1065] ある実施形態では、装置は、ハウジング内に配置され、第1形態と第2形態との間で移動可能な駆動機構を含む。駆動機構は第1部材及び第2部材を含む。駆動機構の第1部材は、駆動機構に対する第1軸方向位置と第2軸方向位置との間で移動するように構成されている。駆動機構の第2部材は、第1軸方向位置と第2軸方向位置との間で移動するように構成され、第1部材の移動の少なくとも一部は、第2部材の移動の少なくとも一部とは無関係である。カートリッジアセンブリは、ハウジングに取外し可能に結合可能である。カートリッジアセンブリは第1部材及び第2部材を含む。カートリッジアセンブリの第1部材は、カートリッジアセンブリがハウジングに結合されると駆動機構の第1部材と接触し、それにより、駆動機構の第1部材の移動により、カートリッジアセンブリの第1部材がカートリッジアセンブリに対する第1軸方向位置からカートリッジアセンブリに対する第2軸方向位置まで移動する。カートリッジアセンブリの第2部材は、カートリッジアセンブリがハウジングに結合されると、駆動機構の第2部材と接触するように選択的に配置される。
[1066] 本明細書及び添付の特許請求の範囲で用いる単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」及び「その(the)」は、文脈において明確な別段の指示がない限り、複数の対象物を含む。従って、例えば、「部材」という用語は、単一の部材又は部材の組合せを意味するように意図され、「材料」は、1つあるいは複数の材料又はそれらの組合せを意味するように意図される。
[1067] 本明細書で用いる「組」という用語は、複数の特徴又は複数の部分を備えた単一の特徴を指す場合がある。例えば、壁の組と言う場合、その壁の組は、複数の部分を備えた1つの壁とみなすことができ、又は壁の組は、複数の別個の壁とみなすことができる。従って、一体構造で構成された物品は、壁の組を含む可能性がある。こうした壁の組は、互いに連続的であるか又は不連続である複数の部分を含む可能性がある。壁の組はまた、別個に製造され、かつ後に(例えば、溶接部、接着剤、又は任意の好適な方法を介して)互いに接合される複数の物品から製造することも可能である。
[1068] 本明細書で用いる「近位」及び「遠位」という語は、例えば医療デバイスの操作者からそれぞれ近い方の方向及び離れる方向を指す。従って、例えば、患者の身体に接触している医療デバイスの端部は、医療デバイスの遠位端であり、遠位端の反対側の端部は、医療デバイスの近位端である。
[1069] 本明細書に記載する実施形態は、1種又は複数種の生体適合性材料から形成され又は構成され得る。好適な生体適合性材料の例としては、金属、ガラス、セラミック又はポリマーが挙げられる。好適な金属の例としては、製薬グレードのステンレス鋼、金、チタン、ニッケル、鉄、白金、スズ、クロム、銅及び/又はそれらの合金が挙げられる。ポリマー材料は、生分解性でも非生分解性でもあり得る。好適な生分解性ポリマーの例としては、ポリ乳酸、ポリグリコール酸、ポリ乳酸−グリコール酸共重合体(PLGA)、ポリ酸無水物、ポリオルトエステル、ポリエーテルエステル、ポリカプロラクトン、ポリエステルアミド、ポリ(酪酸)、ポリ(吉草酸)、ポリウレタン並びに/又はそれらの混合物及び共重合体が挙げられる。非生分解性ポリマーの例としては、ナイロン、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアクリレート、エチレン−ビニルアセテート及び他のアシル置換セルロースアセテートの重合体、非分解性ポリウレタン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル、ポリ(ビニルイミダゾール)、クロロスルホン酸ポリオレフィン、ポリエチレンオキシド並びに/又はそれらの混合物及び共重合体が挙げられる。
[1070] 図1は、実施形態によるリポーザブルデバイス1000の概略図である。リポーザブルデバイス1000は、例えば、腹腔鏡手術手技、内視鏡手術手技等の間に、標的組織に外科用クリップを適用するために使用することができる。より具体的には、場合によっては、リポーザブルデバイス1000を用いて、例えば血管等の標的管構造に所望のサイズ及び/又は構成を有する外科用クリップを適用して、その標的管構造を結紮し、閉塞させ、及び/又は、他の方法で締め付けることができる。本明細書においてさらに詳細に記載するように、リポーザブルデバイス1000(本明細書では「デバイス」とも呼ぶ)は、使い捨てカートリッジアセンブリ1500に取り外し可能に結合されかつそれを操作するように構成され得る再使用可能汎用ハンドル1100を含む。
[1071] 再使用可能汎用ハンドル1100(本明細書では「ハンドル」とも呼ぶ)は、ハウジング1110、駆動機構1300及びアクチュエータ1400を含む。ハウジング1100は、具体的な実施形態に関して後述するように、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。ある実施形態では、駆動機構1300及びアクチュエータ1400の少なくとも一部を収容し及び/又は他の方法で封入するように、ハウジング1110を構成することができる。例えば、ハウジング1110は内部空間(inner volume)を規定することができ、その中に、駆動機構1300の少なくとも一部及び/又はアクチュエータ1400の少なくとも一部を配置することができる。
[1072] 図1に示すように、駆動機構1300は、第1部材1380及び第2部材1390を含む。駆動機構1300は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、ある実施形態では、駆動機構1300の少なくとも一部は、実質的に円筒状とすることができ、ハウジング1110の一部及び/又はそれによって規定される内部空間に実質的に対応するサイズを有することができる。上述したように、ハウジング1110内に、駆動機構1300の少なくとも一部が配置される。さらに詳述すると、駆動機構1300の少なくとも一部を、ハウジング1110内に配置することができ、第1形態と第2形態との間で移動させることができる。例えば、ある実施形態では、駆動機構1300の少なくとも一部のハウジング1110に対する近位位置に関連する第1形態と、駆動機構1300の少なくとも一部のハウジング1110に対する遠位位置に関連する第2形態との間で、駆動機構1300を実質的に軸方向に移動させることができる。
[1073] 駆動機構1300の第1部材1380及び第2部材1390は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、ある実施形態では、駆動機構1300の配置は、第1部材1380及び第2部材1390がハウジング1110内で互いに隣接して配置されるというものであり得る。さらに、駆動機構1300の配置は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1部材1380の少なくとも一部と第2部材1390の少なくとも一部とが、実質的にハウジング1110の外側に延在するというものであり得る。ある実施形態では、駆動機構1300を第1形態と第2形態との間で移動させて、第1部材1380及び/又は第2部材1390をハウジング1110に対して近位位置と遠位位置との間で軸方向に移動させることができる。さらに詳述すると、第1部材1380の移動が、第2部材1390の移動と少なくとも部分的に無関係であるように、駆動機構1300を構成することができる。例えば、ある実施形態では、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1部材1380を、例えば、その第1位置とその第2位置との間の移動の第1部分の間に、第2部材1390に対して移動させることができ、第1部材1380を、例えば、その第1位置とその第2位置との間の移動の第2部分の間に、第2部材1390と実質的に同時に移動させることができる。
[1074] ハンドル1100のアクチュエータ1400は、ハウジング1110に結合され、第1形態と第2形態との間で移動するように構成されている。例えば、ある実施形態では、ハウジング1110の一部にアクチュエータ1400を回転可能に結合することができ、ハウジング1110の一部は、アクチュエータ1400の少なくとも一部が中心にして旋回し及び/又は回転することができる軸を形成し及び/又は規定することができる。例えば、ある実施形態では、ハウジング1110の一部及びアクチュエータ1400の一部は、トリガ型構成を形成することができ、そこでは、ハウジング1110のその部分に対してアクチュエータ1400を旋回させて、アクチュエータ1400のその部分を第1位置と第2位置(例えば、第1角度位置と第2角度位置等)との間で移動させることができる。
[1075] 図1に示すように、アクチュエータ1400は、アクチュエータ1400のその第1形態とその第2形態との間の移動によって駆動機構がその第1形態と第2形態との間で移動するように、駆動機構1300に動作可能に結合されている。例えば、ある実施形態では、アクチュエータ1400は、例として、例えばシャトル等、駆動機構1300の一部と係合することができるカム等の部分を含むことができる。このように、アクチュエータ1400の一部及び駆動機構1300の一部は、具体的な実施形態に関して詳細に後述するように、アクチュエータ1300の実質的な回転運動を駆動機構1300の実質的な線形(例えば、軸方向)運動に変換することができる、運動学的連結機構を形成することができる。他の実施形態では、実質的な線形運動で移動するようにアクチュエータ1400を構成することができ、それにより、駆動機構1300を実質的に線形に移動させることができる。
[1076] カートリッジアセンブリ1500は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、ある実施形態では、カートリッジアセンブリ1500の少なくとも一部は、例えば、カニューレ、カテーテル等、実質的に円筒状のチューブ等であり得る。このように、カートリッジアセンブリ1500は、実質的に円筒状のチューブ内に配置される外科用クリップの組(図1には示さず)を含むことができる。より具体的には、ある実施形態では、外科用クリップの組を、実質的に円筒状のチューブ内に直線状に配置し、実質的に均一の間隔で配置することができる。ある実施形態では、例えば5ミリメートル(mm)外科用クリップ及び/又は10mm外科用クリップの組を含むように、カートリッジアセンブリ1500を構成することができる。他の実施形態では、カートリッジアセンブリ1500は、任意の好適なサイズである外科用クリップの組を含むことができる。
[1077] 上述したように、カートリッジアセンブリ1500は、ハウジング1110の一部に取外し可能に結合されるように構成されている。例えば、ある実施形態では、カートリッジアセンブリ1500の近位端部は、ハウジング1110の内部空間内に少なくとも部分的に挿入されてカートリッジアセンブリ1500をハウジング1110に結合することができるアダプタ等を含むことができる。ある実施形態では、ハウジング1110は、ハウジング1110に対して比較的固定された位置でカートリッジアセンブリ1500を保持するようにカートリッジアセンブリ1500の一部と係合するように構成された部分、デバイス及び/又は機構を含むことができる。さらに詳述すると、こうしたある実施形態では、カートリッジアセンブリ1500を、ハウジング1110の内部空間内に挿入されるときは第1向きとすることができ、第2向きまで回転させることができ、そこでは、ハウジング1110の部分、デバイス及び/又は機構がカートリッジアセンブリ1500と係合して、カートリッジアセンブリ1500をその第2向きで保持する。
[1078] 図1に示すように、カートリッジアセンブリ1500は、第1部材1530、第2部材1540及びクランプ機構1550を含む。カートリッジアセンブリ1500の配置は、カートリッジアセンブリ1500がハウジング1110に結合されると、カートリッジアセンブリ1500の第1部材1530及び第2部材1540が、駆動機構1300のそれぞれ第1部材1380及び第2部材1390に取外し可能に結合されるというものであり得る。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、カートリッジアセンブリ1500の第1部材1530を移動させるように、駆動機構1300の第1部材1380を構成することができ、カートリッジアセンブリ1500の第2部材1540を移動させるように、駆動機構1300の第2機構1390を構成することができる。より具体的には、第1部材1530の少なくとも一部を、カートリッジアセンブリ1500の実質的に円筒状のチューブ内に配置することができ、実質的に円筒状のチューブに対して移動させることにより、その中に配置された外科用クリップの組を遠位方向に前進させることができる。同様に、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第2部材1540の少なくとも一部を、カートリッジアセンブリ1500の実質的に円筒状のチューブ内に配置することができ、実質的に円筒状のチューブに対して移動させて、クランプ機構1550を第1形態と第2形態との間で移行させることができる。
[1079] クランプ機構1550は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、ある実施形態では、クランプ機構1550は、実質的な開放形態と実質的な閉鎖形態との間で移行することができる第1アーム及び第2アームを含むことができる。より具体的には、ある実施形態では、クランプ機構1550は、例えば、第2部材1540の遠位端部と接触することができる部分、機構及び/又は部材を含むことができ、遠位方向における第2部材1540の移動により、その部分、機構及び/又は部材が、クランプ機構1550の第1アーム及び第2アームに対して前進して、第1アーム及び第2アームを実質的な開放形態から実質的な閉鎖形態に移行させる。このように、具体的な実施形態に関して後述するように、クランプ機構1550を第1形態と第2形態との間で移行させて、外科用クリップ(例えば、クランプ機構1550の第1アームと第2アームとの間に配置された外科用クリップ)を締め付け、挟み付け、閉鎖し、及び/又は他の方法で閉鎖することができる。
[1080] 使用時、使用者(例えば、外科医、医師、内科医、技師等)は、ハンドル1100とカートリッジアセンブリ1500とを係合させて、カートリッジアセンブリ1500をハンドル1100に取外し可能に結合することができる。上述したように、場合によっては、使用者は、カートリッジアセンブリ1500を第1向きに配置することができ、第1形態にある間に、カートリッジアセンブリ1500の一部をハウジング1110の内部空間に挿入して、例えばデバイス1000を第1形態に配置することができる。カートリッジアセンブリ1500の一部がハウジング1110内に配置された状態で、使用者は、例えば、カートリッジアセンブリ1500をその第2向きまで回転させて、カートリッジアセンブリ1500をハンドル1100に取外し可能に結合し、それにより、デバイス1000を第2形態に配置することができる。
[1081] カートリッジアセンブリ1500がハンドル1100に結合されると、使用者は、デバイス1000を操作して、カートリッジアセンブリ1500の一部を患者の身体の一部によって規定される開口部(例えば、身体の開口部又は外科的切開部)に挿入することができる。さらに詳述すると、使用者は、デバイス1000を操作して、クランプ機構1550を、例えば血管等の標的管構造の周囲に配置することができる。患者の体内にカートリッジアセンブリ1500が挿入された状態で、使用者は、例えばハウジング1100に対してアクチュエータ1400を移動させることにより、デバイス1000を操作することができる。従って、アクチュエータ1400が(上述したように)駆動機構1300に動作可能に結合された状態で、アクチュエータ1400の移動により、駆動機構1300がその第1形態からその第2形態に移動することができる。このように、駆動機構1300の第1部材1380を、その第1位置からその第2位置に向かって軸方向に移動させる。従って、駆動機構1300の第1部材1380がカートリッジアセンブリ1500の第1部材1530に結合された状態で、駆動機構の第1部材1380をその第2位置に向かって移動させることにより、カートリッジアセンブリ1500の第1部材1530が遠位方向に移動する。さらに、カートリッジアセンブリ1500の第1部材1530が外科用クリップの組に接触している状態で、外科用クリップの組をカートリッジアセンブリ1500の実質的に円筒状の管に対して前進させる。より具体的には、駆動機構1300の第1部材1390を移動させる前に、外科用クリップを遠位方向に前進させるように、駆動機構1300の第1部材1380及びカートリッジアセンブリ1500の第1部材1530を移動させる。このように、外科用クリップの組の遠位移動は、最遠位外科用クリップがクランプ機構1550に対して所望の位置まで前進するというものであり得る。例えば、ある実施形態では、外科用クリップの遠位移動は、最遠位外科用クリップがクランプ機構1550の第1アームと第2アームとの間に配置されるというものであり得る。さらに、クランプ機構1550が標的管構造の周囲に配置された状態で、最遠位外科用クリップが標的管構造の周囲に配置されるように、外科用クリップの組を前進させることができる。
[1082] 外科用クリップの組が遠位方向に前進した状態で、かつ、アクチュエータ1400をその第2形態に配置する前に、アクチュエータ1400の移動により、駆動機構1300の第2部材1390がその第1位置からその第2位置に向かって移動する。従って、駆動機構1300の第2部材1390の移動により、実質的に円筒状の管に対してカートリッジアセンブリ1500の第1部材1540が移動する。上述したように、カートリッジアセンブリ1500の第2部材1540はクランプ機構1550と接触し、それにより、実質的に円筒状のハウジングに対して第2部材1540を移動させると、クランプ機構1550が実質的な開放形態から実質的な閉鎖形態に移行し、従って、クランプ機構1550が最遠位外科用クリップに係合して、最遠位外科用クリップが実質的な締付形態に移行する。従って、最遠位外科用クリップが標的管組織の周囲に配置された状態で、クランプ機構1550は、標的管組織の周囲で最遠位外科用クリップを締め付けることができ、それにより、標的管構造が結紮され及び/又は閉塞する。
[1083] ある実施形態では、アクチュエータ1400及び/又は駆動機構1300は、付勢部材等を含むことができ、それは、アクチュエータ1400がその第2形態に配置されると、アクチュエータ1400をその第2形態からその第1形態に移動させ、駆動機構1300をその第2形態からその第1形態に移動させるように、力をかけることができるように、構成することができる。従って、使用者は、デバイス1000を操作して、異なる標的管構造の周囲にクランプ機構1550を配置することができ、デバイス1000をさらに操作して、上述したように標的管構造の周囲に外科用クリップを締め付けることができる。
[1084] 図2〜図44は、実施形態による汎用リポーザブルデバイス2000を示す。例えば図2に示すリポーザブルデバイス2000は、腹腔鏡手術手技、内視鏡手術手技等の間に、標的組織に外科用クリップを適用するために使用することができる。より具体的には、場合によっては、リポーザブルデバイス2000を用いて、例えば血管等の標的管構造に所望のサイズ及び/又は構成を有する外科用クリップを適用して、標的管構造を結紮し、閉塞させ及び/又は他の方法で締め付けることができる。本明細書においてさらに詳細に記載するように、リポーザブルデバイス2000(本明細書では「デバイス」とも呼ぶ)は、使い捨てカートリッジアセンブリ2500に取外し可能に結合し、かつそれを操作するように構成することができる、再使用可能な汎用ハンドル2100(例えば、図3〜図18を参照)を含む。
[1085] 図3及び図4に示すように、再使用可能な汎用ハンドル2100(本明細書では「ハンドル」とも呼ぶ)は、ハウジング2110、ロック機構2200、駆動機構2300及びアクチュエータ2400を含む。ハウジング2110は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、ハウジング2110は、第1部材2111及び第2部材2112を含み、それらは、図4〜図6に示すように、互いに結合されてまとめてハウジング2110を形成する。ハウジング2110は、本体部2115及び把持部2120を含み及び/又は他の方法で形成する。さらに、第1部材2111及び第2部材2112を互いに結合して、ハウジング2110の内部空間2125を規定することができる。本明細書においてさらに詳細に記載するように、駆動機構2300の少なくとも一部とアクチュエータ2400の少なくとも一部とは、ハウジング2110の本体部内に移動可能に配置される(例えば、図4を参照)。同様に言えば、駆動機構2300の一部及びアクチュエータ2400の一部は、ハウジング2110の本体部2115が駆動機構2300のその部分及びアクチュエータ2400のその部分を実質的に封入するように、内部空間2125内に移動可能に配置される。
[1086] ハウジング2110の把持部2120は、本体部2115から延在し、本明細書においてさらに詳細に記載するように、使用者によって把持されるように構成されている。ハウジング2110の本体部2115は、図5及び図6に示すように、近位端部2116及び遠位端部2118を有している。近位端部2116及び遠位端部2118は、近位開口部2117及び遠位開口部2119をそれぞれ規定している。従って、近位開口部2117及び遠位開口部2119は、ハウジング2110によって規定される内部空間2115へのアクセスを可能にするように構成することができる。例えば、ハウジング2110は近位カプラ2130(例えば、図4を参照)を含み、それは、近位カプラ2130の一部が内部空間2125内に延在して駆動機構2300の一部に結合されるように、ハウジング2110の外面の上に及び/又はそれに隣接して配置される。さらに、ハウジング2110の内部空間2125内の駆動機構2300の配置は、駆動機構2300の一部が、ハウジング2110の遠位カプラ2135に結合されるように遠位開口部2119を通って延在するというものであり得る。このように、近位カプラ2130及び遠位カプラ2135を駆動機構2300に結合して、駆動機構2300を内部空間2125内で懸架することができる。
[1087] ハンドル2100のロック機構2200は、ハウジング2110の遠位端部2117に結合されるように構成されている(例えば、図3を参照)。より具体的には、ロック機構2200は、ハウジング2110の遠位カプラ2135に係合してロック機構2200をハウジング2110に結合することができる。図7〜図9に示すように、ロック機構2200は、本体部2210及びロックアクチュエータ2230を含む。本体部2210は、近位端部2211及び遠位端部2213を有している。近位端部2211及び遠位端部2213は、各々、開口部2212及び2214をそれぞれ規定している。本体部2210は、内部空間2221を規定する内面2220をさらに含み及び/又は形成し、それは、駆動機構2300の一部及びカートリッジアセンブリ2500の一部を受け入れるように構成されている。図9に示すように、内面2220は、駆動機構2300の一部及び/又はカートリッジアセンブリ2500の一部を選択的に受け入れ及び/又はそれと係合することができる、任意の好適な切欠き、凹部、戻り止め、チャネル、溝等を形成し及び/又は規定するように構成されている。例えば、内面2220は、第1切欠き2222、第2切欠き2227及びチャネル2223を規定している。さらに、内面2220は、環状近位肩部2225及び環状遠位肩部2226を形成し及び/又は規定する中央部2226を含む。本明細書においてさらに詳細に記載するように、内面2220によって規定される第1切欠き2222は、カートリッジアセンブリ2500の一部を選択的に受け入れるように構成され、第2切欠き2227は、駆動機構2300の一部を受け入れるように構成され、チャネル2223は、ロックアクチュエータ2230を移動可能に受け入れるように構成されている。さらに、駆動機構2300の遠位面が近位肩部2225と接触して配置されるように、内部空間2221内に駆動機構2300を挿入することができ、近位面が遠位肩部2226と接触して配置されるように、内部空間2221内にカートリッジアセンブリ2500を挿入することができる。
[1088] 図8及び図9に示すように、ロックアクチュエータ2230は、本体部2210の内面2220によって規定され及び/又は他の方法で形成されたチャネル2223内に移動可能に配置されている。ロックアクチュエータ2230は、ロックアクチュエータ2230を通って延在する開口部2233を規定する内面2232を有している。より具体的には、ロックアクチュエータ2230を通って延在する開口部2233の配置は、図9に示すように、開口部2233の軸方向中心線が、本体部2210の内部空間2221によって規定された軸に実質的に平行であり及び/又は位置合わせされるように構成されているというものであり得る。ロックアクチュエータ2230の内面2232は、チャネル2234及びロック部材孔2235(図8)をさらに形成し及び/又は規定している。チャネル2234は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、カートリッジアセンブリ2500の一部を選択的に受け入れるように構成されている。ロック部材孔2235は、ロック部材2250を受け入れるように構成されている。より具体的には、ロック部材2250を、ロック部材孔2235内に配置し、ロック部材2250の外面及び本体部2210の内面2220がまとめて、内面2220によって規定された開口部2233に対して実質的な固定位置でロック部材2250を保持するのに十分な摩擦嵌合を形成し及び/又は規定するように、配置することができる。例として、本明細書においてさらに詳細に記載するように、ロック部材2250の一部が開口部2233内に延在するように、ロック部材孔2235内にロック部材2250を配置することができる。ロック部材2250及びロックアクチュエータ2230を、独立して形成されかつ後に互いに結合されるものとして示しかつ記載しているが、他の実施形態では、ロック部材2250及びロックアクチュエータ2230を一体構造で及び/又は単体で形成することができる。
[1089] 上述したように、ロックアクチュエータ2230は、内面2220によって規定されたチャネル2223内に移動可能に配置されている。より具体的には、チャネル2223内において横方向に、ロック機構2200の本体部2210に対して第1位置と第2位置との間で、ロックアクチュエータ2230を移動させることができる。チャネル2223内においてロックアクチュエータ2230を、任意の好適な方法で移動可能に保持することができる。例えば、図8及び図9に示すように、本体部2210及びロックアクチュエータ2230は、各々、ピン2240を受け入れるピン孔2228及び2231をそれぞれ規定している。さらに詳述すると、ピン2240の外面とピン孔2228を規定する内面とがまとめて、本体部2210に対して比較的固定位置にピン2240を維持するのに十分な摩擦嵌合を規定し及び/又は形成するように、本体部2210によって規定されたピン孔2228内にピン2240を配置することができる。逆に、ロックアクチュエータ2230によって規定されたピン孔2231は、ピン2240のサイズ及び/又は直径より大きいサイズ及び/又は形状を有することができる。従って、ピン2240が本体部2210に対して実質的な固定位置で維持された状態で、ピン2240に対してロックアクチュエータ2230を移動させることができる。
[1090] 図8及び図9に示すように、ロック機構2200は、チャネル2223の一部を規定する本体部2210の内面2220とロックアクチュエータ2230の表面との間に配置される付勢部材2245の組を含む。従って、本体部2210に対してロックアクチュエータ2230をその第1位置からその第2位置まで移動させるときに、付勢部材2245(例えば、ばね等)を、位置エネルギーの低い方の第1形態から位置エネルギーの高い方の第2形態に移行させることができる。同様に言えば、付勢部材2245は、(例えば、使用者によって)かけられる力に応じて反作用力をかけることにより、ロックアクチュエータ2230をその第1位置からその第2位置まで移動させることができる。従って、ロックアクチュエータ2230をその第1位置からその第2位置まで移動させるためにかけられた力が取り除かれた場合、本明細書においてさらに詳細に記載するように、付勢部材2245は、ロックアクチュエータ2230をその第1位置からその第2位置まで移動させるように力をかけることができる。
[1091] 上述したように、ハンドル2100の駆動機構2300の少なくとも一部は、ハウジング2110の内部空間2125内に移動可能に配置されている。図10〜図14に示すように、駆動機構2300は、支持構造体2310及び可動部2335を含む。支持構造体2310は、少なくとも部分的に可動部2335を支持するように構成され及び/又は可動部2335をハウジング2110に結合するように構成された任意の好適な構造体等を含むことができる。例えば、支持構造体2310は、近位支持部材2320、遠位支持部材2330、第1側板2311及び第2側板2316を含む。近位支持部材2320は、(上述したように)近位カプラ2130の一部を受け入れるように構成された開口部2323を規定している。より具体的には、近位支持部材2320と近位カプラ2130の一部とは、ハウジング2110に対して実質的な固定位置で近位支持部材2320を維持することができるねじ継手等を形成することができる。ハウジング2100の内部空間2125内の駆動機構2300の配置は、遠位支持部材2330の一部が、ハウジング2110によって規定された遠位開口部2119を通って延在するというものである。このように、遠位支持部材2330の一部に遠位カプラ2135を結合して、ハウジング2110に対して実質的な固定位置で遠位支持部材2330を維持することができる。例えば、遠位カプラ2135と遠位支持部材2330の一部とは、ねじ継手等を形成することができる。他の実施形態では、遠位カプラ2135及び遠位支持部材2330は、例えば、摩擦嵌合、圧入、スナップフィット等、任意の好適な継手を形成することができ、及び/又は接着剤あるいは機械的締結具(例えば、ねじ、ピン、ボルト等)を介して互いに結合することができる。図10及び図14に示すように、遠位支持部材2330は、可動部2335の遠位スリーブ2375を受け入れるように構成された開口部2333を規定している。同様に、近位支持部材2320によって規定された開口部2323は、可動部2335の第1駆動チューブ2345を移動可能に受け入れる。このように、近位支持部材2320及び遠位支持部材2330は、ハウジング2110の内部空間2125内に可動部2335を支持し及び/又は懸架することができる。
[1092] 図10に示すように、第1側板2311及び第2側板2316は、近位支持部材2320及び遠位支持部材2330の対向する側に結合されている。従って、支持構造体2110は、可動部2335を支持するように構成された枠等を形成することができる。図11に示すように、第1側板2311は、アクチュエータ2400のカム部2425を受け入れるように構成された第1開口部2312と、アクチュエータ2400のリターン部2445を受け入れるように構成された第2開口部2313とを規定している。同様に、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第2板2316は、アクチュエータ2400の第1部を受け入れるように構成された第1開口部2317と、アクチュエータ2400の第2部を受け入れるように構成された第2開口部2318とを規定している。
[1093] 駆動機構2300の可動部2335は、支持構造体2310によって移動可能に懸架され及び/又は移動可能に支持され、任意の数の構成及び/又は位置を通して移動するように構成されている。可動部2335は、任意の好適な形状、サイズ又は構成であり得る。さらに、可動部2335は、実質的に同時のプロセスで移動させることができ、及び/又は任意の数の独立したプロセスで移動させることができる、任意の数の部品、部材及び/又はサブアセンブリを含むことができる。図11〜図13に示すように、可動部2335は、シャトル2340、第1作動チューブ2345、第2作動チューブ2355、第1付勢部材2353、第2付勢部材2369、プッシュスリーブ2363、プッシュロッド2370、第1結合部材2380、第2結合部材2390及び遠位スリーブ2375を含む。シャトル2340は、チャネル2341の組及び開口部2342を規定している。本明細書においてさらに詳細に記載するように、チャネル2341は、アクチュエータ2400の一部を移動可能に受け入れる。開口部2342は、第1作動チューブ2345を移動可能に受け入れる。同様に言えば、シャトル2340は、第1作動チューブ2345の周囲に移動可能に配置される。
[1094] 可動部2335の第1作動チューブ2345は、近位端部2346及び遠位端部2347を有し、内部を通して内腔2348を規定している(例えば、図13を参照)。第1作動チューブ2345は、第2作動チューブ2355、プッシュスリーブ2363及びプッシュロッド2370を移動可能に受け入れる。同様に言えば、第2作動チューブ2355、プッシュスリーブ2363及びプッシュロッド2370は、第1作動チューブ2345の内腔2348内に移動可能に配置されている。第1作動チューブ2345の近位端部2346は、近位支持部材2320によって規定された開口部2323内に移動可能に配置されている。遠位端部2347は、第1結合部材2380及び第2結合部材2390と選択的に係合するように構成されている。より具体的には、遠位端部2347は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1結合部材2380及び/又は第2結合部材2390と選択的に係合するような形状及び/又は配置を有することができる切欠き2350を規定している。第1作動チューブ2345はまた、第1ピン2359(図13)を移動可能に受け入れることができるスロット2349(図12)も規定している。スロット2349内の第1ピン2359の配置は、第1ピン2359の各端部が第1作動チューブ2345の外面を越えて延在するというものであり得る。従って、図13に示すように、第1作動チューブ2345が、シャトル2340によって規定された開口部2342内に配置されると、シャトル2340の内面によって規定された凹部2343内に、第1ピン2359の端部を配置することができる。シャトル2340はまた、シャトル2340に結合されて、例えば凹部2343の遠位境界を形成することができる遠位キャップ2344を含む。言い換えれば、シャトル2340によって規定された開口部2342は、第1径を有する第1部(すなわち、凹部2343)と第1径より小さい第2径を有する第2部とを含むことができる。従って、シャトル2340に遠位キャップ2344が結合されると、例えば第1径を有する凹部2343は、遠位キャップ2344によって遠位方向に境界が定められ、例えば開口部2341の第2部のより小さい直径によって近位方向に境界が定められる。さらに、凹部2343のサイズ及び/又は形状は、第1ピン2359の直径及び/又はサイズと実質的に一致することができる。従って、ピン2359が、第1作動チューブ2345によって規定されたスロット2349内に配置され、第1作動チューブ2345が、シャトル2340によって規定された開口部2341に挿入されると、ピン2359は、シャトル2340の凹部2343内において実質的な固定位置(例えば、軸方向位置)で維持される。この配置は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1作動チューブ2345に対して軸方向にシャトル2340を移動させることにより、第1ピン2359の同様の及び/又は同時の移動がもたらされるというものであり得る。
[1095] 図示するように、第1付勢部材2353は、第1作動チューブ2345の一部の周囲に配置されている。第1付勢部材2353は、例えばばね等、任意の好適なデバイス及び/又は部材であり得る。第1アクチュエータチューブ2345は、第1付勢部材2353の一部の近位移動を制限するように構成されている近位止め具2351を含み及び/又はそれに固定して結合されている。同様に、図10〜図14には示さないが、遠位支持部材2330は、第1付勢部材2353と接触して第1付勢部材2353の一部の遠位移動を制限することができる肩部又は面(及び/又はそれらの間に配置されたワッシャ等)を含むことができ及び/又は形成することができる。このように、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1付勢部材2353を、第1位置エネルギーを有する第1形態と、第1位置エネルギーより大きい第2位置エネルギーを有する第2形態との間で移行させることができる。
[1096] 可動部2335の第2作動チューブ2355は、近位端部2356及び遠位端部2357を有し、内部を通して内腔2358を規定している(例えば、図13を参照)。第2作動チューブ2355は、プッシュロッド2370を移動可能に受け入れる。同様に言えば、プッシュロッド2370は、第2作動チューブ2355によって規定された内腔2358内に移動可能に配置されている。第2作動チューブ2355はまた、(例えば、内腔2358によって規定された軸に対して横切る)第1横方向開口部2360及び第2横方向開口部2361も規定している。第1横方向開口部2360は、第1ピン2359を受け入れるように構成され、第2横方向開口部2361は、第2ピン2362を受け入れるように構成されている。第1横方向開口部2360のサイズ及び/又は直径、並びに第2横方向開口部2361のサイズ及び/又は直径は、第1ピン2359のサイズ及び/又は直径、並びに第2ピン2362のサイズ及び/又は直径とそれぞれ実質的に一致することができる。従って、第1ピン2359は、第1横方向開口部2360内に挿入されると、第2作動チューブ2355に対して実質的な固定軸方向位置に維持される。さらに、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1ピン2359が(上述したように)シャトル2340に対する実質的な固定軸方向位置及び第2作動チューブ2355に対する実質的な固定軸方向位置で維持された状態で、軸方向におけるシャトル2340の移動により、第2作動チューブ2355が同様に及び/又は同時に移動する。同様に、第2ピン2362は、第2作動チューブ2355の第2横方向開口部2361内に挿入されると、第2作動チューブ2355に対する実質的な固定軸方向位置で維持される。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、軸方向における第2作動チューブ2355の移動により、第2ピン2362が同様に及び/又は同時に移動する。
[1097] 可動部のプッシュスリーブ2363は、近位端部2364及び遠位端部2365を有し、内部を通して内腔2366を規定している。プッシュスリーブ2363は、プッシュロッド2370を移動可能に受け入れる。同様に言えば、プッシュロッド2370は、プッシュスリーブ2363によって規定された内腔2366内に移動可能に配置されている。図13に示すように、第2作動チューブ2355、プッシュスリーブ2363、プッシュロッド2370の配置は、第2付勢部材2369が、第2作動チューブ2355の遠位端部2357とプッシュスリーブ2363の近位端部2364との間に配置されるというものであり得る。第1付勢部材2353に関して上述したように、第2付勢部材2369を、第1位置エネルギーを有する第1形態と、第1位置エネルギーより大きい第2位置エネルギーを有する第2形態との間で移行させることができる。さらに、第2作動チューブ2355を遠位方向に移動させる(例えば、第1作動チューブ2348によって規定された内腔2348内で軸方向に移動させる)と、第2作動チューブ2355は、第2付勢部材2369に対して力をかけることができ、それにより、第2付勢部材2369は、プッシュスリーブ2363に対してその力の少なくとも一部をかけることができる。場合によっては、プッシュスリーブ2363に対して第2付勢部材2369がかける力の一部は、プッシュスリーブ2363がかける反作用を克服するのに十分であり、従って、第2作動チューブ2355と実質的に同時に、プッシュスリーブ2363を移動させることができる。他の場合では、プッシュスリーブ2363が、第2付勢部材2369がかける力の一部を克服するのに十分な反作用力をかける形態に、駆動機構2300を配置することができる。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第2作動チューブ2355のさらなる遠位移動により、第2付勢部材2369は、実質的にその第1形態からその第2形態に向かって移行することができる。
[1098] 可動部2335のプッシュロッド2370は、近位端部2371及び遠位端部2372を有している。近位端部2371は、第2作動チューブ2355内に移動可能に配置されている。さらに、図12及び図13に示すように、プッシュロッド2370は、第2ピン2362を移動可能に受け入れるように構成されたスロット2373を規定している。従って、第2ピン2362が、第2作動チューブ2355に対して実質的な固定軸方向位置に配置された状態で、第2作動チューブ2355の軸方向(例えば、遠位方向及び/又は近位方向)における移動により、第2ピン2362がスロット2373内で、スロット2373の境界を規定している内面と接触するように配置されるまで移動することができる。プッシュロッド2370の遠位端部2372は、第1結合部材2380及び第2結合部材2390と選択的に係合するように構成されている。例えば、遠位端部2372は、切欠き2374を規定しており、それは、第1結合部材2380に遠位端部2372を嵌合結合することができるような形状及び/又は配置を有することができる。より具体的には、ある実施形態では、例えば、溶接(例えば、超音波溶接)、接着剤、機械的締結具等を介して、第1結合部材2380にプッシュロッド2370の遠位端部2372を固定して結合することができる。さらに、ある実施形態では、本明細書においてさらに詳細に記載するように、切欠き2374の配置は、遠位端部2372が第2結合部材2390と選択的に係合するものであり得る。
[1099] 可動部2335の第1結合部材2380は、近位端部2381及び遠位端部2382を有している。第1結合部材2380は、遠位スリーブ2375によって規定された内腔2378内に移動可能に配置されている。第1結合部材2380及び遠位スリーブ2375の配置は、図13に示すように、第1結合部材2380が内腔2378内に配置されると、第1結合部材2380の遠位端部2382が、遠位スリーブ2375に対して遠位位置に配置されるように内腔2379内を延在するというものであり得る。さらに、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1結合部材2380はまた、内腔2378の一部を規定する遠位スリーブ2375の内面と接触するように選択的に配置することができる肩部2385を含み及び/又は形成している。
[1100] 第1結合部材2380の近位端部2381は、プッシュスリーブ2363の遠位端部2365及びプッシュロッド2370の遠位端部2372と接触している。このように、本明細書においてさらに詳細に記載するように、プッシュスリーブ2363及び/又はプッシュロッド2370の遠位方向における軸方向移動により、第1結合部材2380が遠位方向に実質的に同様に及び/又は同時に移動する。第1結合部材2380の遠位端部2382は、第1結合部材2380の遠位面から突出する拡張部2383を含む。さらに、拡張部2383の表面が、凹部2384を形成し及び/又は規定している。本明細書においてさらに詳細に記載するように、凹部2384は、例えばカートリッジアセンブリ2500の一部を選択的に受け入れることができる形状及び/又は半径を有することができ、及び/又は規定することができる。
[1101] 可動部2335の第2結合部材2390は、近位端部2391及び遠位端部2395を有している。第2結合部材2390は、遠位スリーブ2375によって規定された内腔2378内に移動可能に配置されている。第2結合部材2390及び遠位スリーブ2375の配置は、図13に示すように、第2結合部材2390が内腔2378内に配置されると、第2結合部材2390の遠位端部2395が、遠位スリーブ2375に対して遠位位置に配置されるように内腔2378を通って延在するというものであり得る。第2結合部材2390の近位端部2391は、カーブ面2393を含み、それは、第1作動チューブ2345の遠位端部2347、プッシュスリーブ2363の遠位端部2365及び/又はプッシュロッド2370の遠位端部2372に実質的に一致する形状、サイズ及び/又は構成を有することができる。例えば、図13に示すように、カーブ面2393は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1作動チューブ2345の遠位端部2347と接触することができ、かつ、プッシュロッド2370の遠位端部2372が第1肩部2394を越えて延在するのを可能にするように構成され得る、第1肩部2394を形成し及び/又は規定することができる。従って、第1結合部材2380及び第2結合部材2390を、第2結合部材2390又は第1結合部材2380それぞれに対して選択的に移動させることができる。さらに、この配置は、第1結合部材2380の軸方向移動の一部と第2結合部材2390の軸方向移動の一部とが、実質的に同様であり及び/又は同時である(例えば、第1結合部材2380及び第2結合部材2390を実質的に同じ速度でまとめて移動させる)ようなものであり得る。本明細書においてさらに詳細に記載するように、第2結合部材2390の外面は、遠位スリーブ2375の内面と接触するように選択的に配置することができる第2肩部2398を規定し及び/又は形成している。第2結合部材2390の遠位端部2395は、第2結合部材2390の遠位面から突出する拡張部2396を含む。さらに、本明細書においてさらに詳細に記載するように、拡張部2396の表面は、例えばカートリッジアセンブリ2500の一部を選択的に受け入れることができる形状及び/又は半径を有することができ及び/又は規定することができる凹部2397を形成し及び/又は規定している。
[1102] 可動部2335の遠位スリーブ2375は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。遠位スリーブ2375は、近位端部2376及び遠位端部2377を有し、内部を通して内腔2378を規定している。上述したように、内腔2378は、第1結合部材2380及び第2結合部材2390を移動可能に受け入れ、それにより、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1結合部材2380の一部と第2結合部材2390の一部とは、遠位スリーブ2375に対して遠位位置に配置されるように内腔2378内を延在する。遠位スリーブ2375の近位端部2376は、遠位支持部材2330によって規定された開口部2333内に配置される(例えば、図14を参照)。遠位端部2377は、ロック機構2200によって規定された内部空間2221内に配置される。より詳細には、図14に示すように、ロック機構2200の内部空間2221内に遠位スリーブ2375の遠位端部2377を挿入することができ、それにより、遠位スリーブ2375の遠位面が、ロック機構2200の中間部2226によって形成された近位肩部2325と接触するように配置される。第1結合部材2380、第2結合部材2390、遠位スリーブ2375及びロック機構2200の配置は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、遠位スリーブ2375が近位肩部2225に接触するように配置されると、第1結合部材2380の一部と第2結合部材2390の一部とが、ロック機構2200の中間部2226によって規定された遠位肩部2224に対して遠位位置に配置されるというものであり得る。さらに、図14に示すように、遠位スリーブ2375は、ロック機構2200の内面2220によって規定された第2切欠き2227内に部分的に配置されるキー部材2379を含む。従って、駆動機構2300に対して実質的な固定向きでロック機構2200を維持することができる(その逆も可)。
[1103] 上述したように、ハンドル2100のアクチュエータ2400の一部は、ハウジング2110の内部空間2125内に移動可能に配置され、任意の数の構成及び/又は位置の間で移動するように構成されている。図15〜図18に示すように、ハウジング2110及び/又は駆動機構2300に、アクチュエータ2400の一部を回転可能に結合することができる。アクチュエータ2400は、係合部2410、カム部2425及びリターン部2445を含む。係合部2410は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、図16に示すように、係合部2410は、トリガ2420、第1アーム2413及び第2アーム2415を含む。トリガ2420を、第2アーム2415の拡張部2417の周囲に配置し及び/又は他の方法で拡張部2417に結合することができる。第1アーム2413及び第2アーム2415を互いに結合して、第1アーム2413及び第2アーム2415が結合されるハウジング2110の一部に対応し及び/又は他の方法で関連することができる実質的な二又構成を形成することができる(例えば、図3及び図4を参照)。より具体的には、第1アーム2413は、締結具2422を受け入れることができる開口部2414を規定し、第2アーム2415は、アクスル2421を受け入れることができる開口部2416を規定している。図16に示すように、第2アーム2415によって規定された開口部2416は、アクスル2421のサイズ及び/又は形状に実質的に対応するサイズ及び/又は形状を有することができる。従って、第1アーム2415は、係合部2410に対して実質的な固定角度位置においてアクスル2421を維持することができる。従って、アクスル2421は、ハウジング2110の第1部材2111及び第2部材2112によって規定された対応する穴の組を通って、アクスル2421が締結具2422に結合されるようにハウジング2110によって規定された内部空間2125を横切るように延在し、それにより、係合部2410をハウジング2110に結合することができる。さらに、ハウジング2110の内部空間2125内に駆動機構2300を配置することができ、それにより、第1側板2311によって規定された第1開口部2312と第2側板2316の第1開口部2317とが、ハウジング2110によって規定された開口部と実質的に位置合わせされる(例えば、同軸である)。従って、アクスル2421は、第1側板2311の第1開口部2312と第2側板2316の第1開口部2317とを通って延在して、アクチュエータ2400を駆動機構2300に回転可能に結合することができる。図示しないが、ある実施形態では、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1側板2311及び第2側板2316は、各々、例えば、開口部2312及び2317内それぞれにおけるアクスル2421の回転を容易にすることができる軸受等を含むことができ、及び/又はそれに結合され得る。
[1104] 図16に示すように、カム部2425は、スペーサ2426、ばね2427、ポスト2428、第1カム2430及び第2カム2430を含む。第1カム2430は、作動部2431及びラック部2432を含み、第1孔2433及び第2孔2434を規定している。第2カム2435は、第1カム2430と実質的に同様であるか又は同じであり得る。従って、第2カム2435は、作動部2436及びラック部2437を含み、第1孔2438及び第2孔2439を規定している。従って、第2カム2435が第1カム2430と実質的に同様であるか又は同じであることにより、図16及び図17を参照する第1カム2430の構成及び機能の考察は、明示的な別段の表示がない限り、図16及び図18を参照して第2カム2435に適用される。
[1105] 駆動機構2300のシャトル2340によって規定されたチャネル2341のうちの1つ(例えば、図17に示すように、シャトル2340の対応する側部によって規定されたチャネル2341)に、第1カム2430の作動部2431を移動可能に配置することができる。このように、作動部2431及びシャトル2340は、運動学的連結機構等を形成することができ、それは、本明細書においてさらに詳細に記載するように、例えば、第1カム2430の回転運動及び/又は旋回をシャトル2340の並進(例えば軸方向)運動に変換することができる。ラック部2432は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、リターン部2445に含まれるカム従動子2446と選択的に係合するように構成された歯の組(例えば、例えば歯車等に類似する)を含む。第1カム2430の第1孔2433は、アクスル2421の一部を受け入れる。より具体的には、第1孔2433は、アクスル2421の形状及び/又はサイズと実質的に一致するサイズ及び/又は形状を有することができる。このように、アクスル2421は、第1カム2430に対して実質的な固定位置(例えば、角度位置)で維持される。カム2430の第2孔2434は、ポスト2428の一部を受け入れて、ポスト2428を(例えば、摩擦嵌合、溶接部、接着剤等を介して)カム2430に結合する。従って、ポスト2428は、第1カム2430の第2孔2434内に固定して配置することができ、第2カム2435の第2孔2439内に固定して配置されるように、第1カム2430と第2カム2435との間に規定された空間を横切ることができる。
[1106] 図示するように、ばね2427は、第1カム2430と第2カム2435との間に配置されている。より具体的には、ばね2427は、スペーサ2426の周囲に配置され、スペーサ2426は、第1カム2430及び第2カム2435それぞれによって規定された第1開口部2433及び2438に実質的に位置合わせされる(すなわち、同軸である)。従って、アクスル2421は、第1カム2430及び第2カム2435の第1開口部2433及び2438それぞれとスペーサ2426とを通って延在して、駆動機構2300に対して実質的な固定位置(例えば、直線状位置)にスペーサ2426及びばね2427を保持することができる。さらに、ある実施形態では、ばね2427は、例えば、ポスト2428と接触している第1端部(図15〜図18には示さず)とハウジング2110の内面と接触している第2端部(例えば、図17及び図18を参照)とを含む、回転ばね等であり得る。
[1107] アクチュエータ2400の係合部2410及びカム部2425の上述した配置は、係合部2410及びカム部2425が、アクスル2421によって規定された軸を中心に旋回することができるというものであり得る。例えば、場合によっては、係合部2410のトリガ2420をハウジング2110の把持部2120に向かって旋回させるように、係合部2410に力をかけることができる。アクスル2421が、(例えば、上述したように、少なくとも部分的に開口部2416の構成により)係合部2410の第2アーム2415に対して実質的な固定角度位置に配置された状態で、係合部2410の旋回により、アクスル2421がその軸を中心に同時に回転することができる。さらに、アクスル2421が、(上述したように)第1カム2430及び第2カム2435それぞれの第1孔2433及び2438内に固定して配置された状態で、アクスル2421の旋回により、カム部2425がアクスル2421によって規定された軸を中心に同時に旋回することができる。係合部2410及びカム部2420の旋回により、例えば、ばね2427が、位置エネルギーが低い方の第1形態から位置エネルギーが高い方の第2形態に移行することができる。このように、アクチュエータ2400を例えば第1角度位置から第2角度位置まで移動させることができ、第2角度位置では、本明細書においてさらに詳細に記載するように、ばね2427は、アクチュエータ2400をその第2角度位置からその第1角度位置に向かって移動させるように力をかけることができる。
[1108] アクチュエータ2400のリターン部2445は、任意の好適な構成であり得る。例えば、図17及び図18に示すように、リターン部2445は、カム従動子2446、ばね2449、ポスト2450及びアクスル2451を含む。アクスル2451は、駆動機構2300の第1第1側板2311及び第2側板2316それぞれの第2開口部2313及び2318内に配置されている。さらに、アクスル2451並びに第1側板2311及び第2側板2316の配置は、アクスル2451が、駆動機構2300とともにアクチュエータ2400の残りの部分に対して実質的な固定位置で維持されるというものである。カム従動子2446は、アクスル2451の周囲に回転可能に配置される。カム従動子2446は、ラチェット部2447及びリターン部2448を含む。ラチェット部2447は、例えば、カム従動子2446から延在する実質的に矩形及び/又は多角形突起であり得る。このように、ラチェット部2447は、第2カム2345の回転を実質的に制限するように第2カム2435のラック部2437と選択的に係合するように構成されている。
[1109] カム従動子2448のリターン部2448は、例えば図17に示すように、ばね2449の第1端部に結合されている。ばね2449の第2端部(すなわち、第1端部とは反対側の端部)は、ポスト2450に結合されている。ポスト2450は、第1側板2311及び/又は近位支持部材2320に(例えば、接着剤、溶接部、機械的締結具等を介して)結合され、及び/又はそれと単体で形成され得る。この配置は、カム従動子2446を第1角度位置と第2角度位置との間でアクスル2451を中心に(例えば、第2カム2435の回転に応じて)回転させると、リターン部2448が、例えば、ポスト2450から離れるように角度運動で回転し、それにより、ばね2449に張力がかけられる。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、カム従動子2446を回転させるのに十分な、かけられた力が取り除かれた場合、ばね2449は、場合によっては、カム従動子2446を第2角度位置から第1角度位置に向かってアクスル2451を中心に回転させるために十分であり得る力をかけることができる。例えば、第2カム2435のラック部2437は、ラチェット部2447と選択的に係合することができ、それにより、カム部2425が、(例えば、上述したように、トリガ2420がハウジング2110の把持部2120に向かって回転することに応じて)アクスル2421によって規定された軸を中心に回転すると、ラック部2437は、第1角度方向からアクスル2451を中心にカム従動子2446を回転させ、それにより、リターン部2448をポスト2450から離れるように回転させる。従って、ラック部2437の表面に沿って、カム従動子2446のラチェット部2447を移動させる(例えば、ラック部3437の歯に沿って前進させる)ことができる。ラチェット部2447がラック部2437に接触した状態で、カム従動子2446は、第2カム2435が、ラチェット部2447が第2カム2435のラック部2437と接触しなくなる位置まで回転するまで、カム部2425の回転運動を実質的に反対の方向において(例えば、上述したように、ばね2427によってかけられる力に応じて)実質的に制限することができ、それにより、本明細書においてさらに詳細に記載するように、ばね2449が、カム従動子2446を第2角度方向(例えば、反対の角度方向)に回転させる力をかけるのを可能にする。
[1110] 上述したように、ハンドル2100は、カートリッジアセンブリ2500に取外し可能に結合されるように構成されている。カートリッジアセンブリ2500を、任意の好適な形状及び/又はサイズとすることができ、本明細書においてさらに詳細に記載するように、外科用クリップの組を少なくとも一時的に含み及び/又は他の方法で収容するように構成することができる。図19〜図28に示すように、カートリッジアセンブリ2500は、アダプタ2501、外側シース2513、背骨部2520、第1プッシュロッド2530、第2プッシュロッド2540、カプラ2518、クランプ機構2550及び外科用クリップ2590の組を含む。外側シース2513は、近位端部2514及び遠位端部2515を有し、内部に内腔2516を規定している。外側シース2513は、背骨部2520の一部、第1プッシュロッド2530、第2プッシュロッド2540及びクランプ機構2550を実質的に封入し及び/又は囲むように構成されている。より具体的には、外側シース2513によって規定された内腔2516内に、第1プッシュロッド2530の一部、第2プッシュロッド2540の一部及びクランプ機構2550の一部を移動可能に配置することができ、一方で、背骨部2520は内腔2516内に固定して配置されている。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、背骨部2520に対して内腔2516内で軸方向に、第1プッシュロッド2530、第2プッシュロッド2540及びクランプ機構2550を移動させることができる。
[1111] 図19〜図21に示すように、アダプタ2501は、第1部材2502及び第2部材2506を含み、それらを互いに結合して、まとめて内部空間2512及び凹部2510を規定することができる。さらに、第1部材2502及び第2部材2506の配置は、互いに結合されると、アダプタ2501が近位端部においてかつ遠位端部において実質的に開放しているというものである。内部空間2512は、カプラ2518及び外側シース2513の一部(例えば、近位端部)、第1プッシュロッド2530、第2プッシュロッド2520並びに背骨部2520を受け入れるように構成されている。例えば図21に示すように、第2部材2506は、外面から延在する突起2511を含む。(上述したように)ロック機構2200によって規定された内部空間2221内に、ロック機構2200の内面2220によって規定された切欠き2222に突起2511を実質的に位置合わせする向きで挿入されるように、アダプタ2501を構成することができる。従って、突起2511は、本明細書においてさらに記載するように、例えば、カートリッジアセンブリ2500のロック機構2200への結合を容易にすることができるクロッキング(clocking)及び/又は基準機構であり得る。
[1112] 第1部材2502及び第2部材2506によってまとめて形成され及び/又は規定される凹部2510は、ロック機構2200のロック部材2250と選択的に係合するように構成されている。例えば、上述したように、ロック機構2200に含まれる本体部2210の内面2220によって規定されたチャネル2223内で、ロックアクチュエータ2230を移動させ、ロック部材2250の表面がチャネル2223を規定する内面2220の一部から第1距離に配置される第1位置と、ロック部材2250の表面が、内面2220のその部分から第1距離より小さい第2距離に配置される第2位置との間、内面2220に対してロック部材2250を移動させることができる。このように、本体部2210によって規定された内部空間2221内にカートリッジアセンブリ2500のアダプタ2501を挿入することができ、それにより、ロック部材2250が第1位置にあるとき、ロック部材2250の一部は、アダプタ2501によって規定された凹部2510内に配置され、カートリッジアセンブリ2500をロック機構2200に一時的に結合する。
[1113] 上述したように、カートリッジアセンブリ2500の背骨部2520は、外側シース2513に固定して配置されている。背骨部2520は、近位端部2521(図22)及び遠位端部2525(図23)を有し、内部を通してチャネル2533を規定している(図22)。近位端部2521は、アダプタ2501内に配置され及び/又はアダプタ2501に結合されている。従って、背骨部2520は、アダプタに対して実質的な固定位置で維持される。背骨部2520は、背骨部2520の長さに沿って直線状に配置されるクリップ保持器2524の組を含み、各クリップ保持器2524は、隣接するクリップ保持器2524から実質的に均一の間隔で配置されている。より具体的には、図20及び図23に示すように、クリップ保持器2524の組は、背骨部2520の遠位端部2522内に及び/又はそれに沿って延在し、それにより、最遠位のクリップ保持器2524は、背骨部2520の遠位端に実質的に配置される。各クリップ保持器2524は、チャネル2533の第1側部に配置され及び/又はそれを規定している第1アーム2525と、チャネル2533の第2側部に配置され及び/又はそれを規定している第2アーム2526とを含む。このように、クリップ保持器2524は、外科用クリップ2590を選択的に受け入れ、各外科用クリップ2590を異なるクリップ保持器2524に一時的に結合することができる。ある実施形態では、背骨部2520は、例えば、19個のクリップ保持器2524を含むことができ、それにより19個の外科用クリップ2590を保持する。図示しないが、ある実施形態では、背骨部2520に対して遠位部に1つの外科用クリップ2590を保持するように、カートリッジアセンブリ2500を構成することができる。従って、使用する前に、20個の外科用クリップ2590を含み及び/又は保持するように、カートリッジアセンブリ2500を構成することができる。他の実施形態では、20個を超える外科用クリップ2590又は20個未満の外科用クリップ2590を保持するように、カートリッジアセンブリ2500を構成することができる。
[1114] 上述したように、カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530の一部は、外側シース2513内に配置され、第1位置(例えば、近位位置)と第2位置(例えば、遠位位置)との間で軸方向に移動させることができる。図22及び図23にそれぞれ示すように、第1プッシュロッド2530は、近位端部2531及び遠位端部2535を有している。近位端部2531は、アダプタ2501内に移動可能に配置され、駆動機構2300の第1結合部材2380に選択的に結合されるように構成されている。より具体的には、図22に示すように、近位端部2531は、近位方向に延在する実質的にL字型の突起2532を含む。実質的にL字型の突起2532(以降、「突起」と呼ぶ)は、同様に丸みが付けられた切欠き2533を規定する実質的に丸みが付けられた面を含む。このように、第1プッシュロッド2530の突起2532が、駆動機構2300の第1結合部材2380の拡張部2383に実質的に隣接するように、ロック機構2200の内部空間2221内にアダプタ2501を配置することができる。より具体的には、ロック機構2200に対して、突起2532の一部が拡張部2383によって規定された凹部2534内に配置され、拡張部2383の一部が突起2532によって規定された切欠き2533内に配置される向きに、アダプタ2501を配置することができる。従って、カートリッジアセンブリ2500がハンドル2100に結合されると、駆動機構2300の第1結合部材2380に、カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530を結合することができる。
[1115] 図20及び図23に示すように、第1プッシュロッド2530は、第1プッシュロッド2530の長さに沿って直線状に配置されているプッシュアーム2536の組を含み、各プッシュアーム2536は、隣接するプッシュアーム2536から実質的に均一の間隔で配置される。各プッシュアーム2536は、カートリッジアセンブリ2500内に含まれる異なる外科用クリップ2590の近位面に接触するように配置されるように構成された係合面2537を含む。図23に示すように、プッシュアーム2536の組は、第1プッシュロッド2530の遠位端部2535内に及び/又はそれに沿って延在している。さらに、第1プッシュロッド2530の遠位端部2535は、拡張部2538を含み及び/又は形成し、それは、各プッシュアーム2536の係合面2537と同様に外科用クリップ2590の近位面と係合するように構成された一対の係合面2539を含む。このように、係合面2537及び2539は、(例えば、背骨部2520及び/又はカートリッジアセンブリ2500の他の部分によって一時的に保持される)異なる外科用クリップ2590と接触することができ、例えば図27に示すように、第1プッシュロッドにかけられる力に応じて、背骨部2520に対して外科用クリップ2590を前進させるように構成することができる。
[1116] 上述したように、カートリッジアセンブリ2500の第2プッシュロッド2540の一部は、外側シース2513内に配置され、第1位置(例えば、近位位置)と第2位置(例えば、遠位位置)との間で軸方向に移動させることができる。第2プッシュロッド2540は、近位端部2541及び遠位端部2545を有している。遠位端部2545は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、クランプ機構2550の一部と接触するように、外側シース2531によって規定された内腔2516を通って延在するように構成されている。第2プッシュロッド2540の近位端部2541は、アダプタ2542を含む。例えば、溶接部、接着剤、摩擦嵌合、圧入等を介して、2541の近位端部に、アダプタ2542を固定して結合することができる。図26に示すように、アダプタ2542は、近位方向に延在する実質的にL字型の突起2543を含む。実質的にL字型の突起2543(以降、「突起」と呼ぶ)は、同様に丸みが付けられた切欠き2544を規定する実質的に丸みが付けられた表面を含む。突起2543は、第1プッシュロッド2530の突起2532と形態及び機能が実質的に同様であり得る。従って、アダプタ2542の突起2544が第2結合部材2390の拡張部2396に実質的に隣接するように、ロック機構2200の内部空間2221内にアダプタ2542を配置することができる。さらに、ロック機構2200に対して、突起2543の一部を拡張部2396によって規定された凹部2397内に配置し拡張部2396の一部を突起2543によって規定された切欠き2544内に配置するような向きに、アダプタ2501を配置することができ、それにより、カートリッジアセンブリ2500の第2プッシュロッド2540が駆動機構2300の第2結合部材2390に結合される。
[1117] カートリッジアセンブリ2500のカプラ2518は、アダプタ2501の内部空間2512内に固定して配置されるように構成されている。カプラ2518は、例えば、第1プッシュロッド2530の突起2532及びアダプタ2542の突起2543を受け入れるように構成された開口部2519を規定している。より具体的には、カプラ2518が、第1プッシュロッド2530の突起2532によって規定された切欠き2533と、アダプタ2542の突起2543によって規定された切欠き2544との周囲に配置されるように、開口部2519内に、第1プッシュロッド2530の突起2532及びアダプタ2542の突起2543を配置することができる。従って、カプラ2518は、アダプタ2542、従って、第2プッシュロッド2540及び/又はカートリッジアセンブリ2500の残りの部分に対して実質的な固定軸方向位置に、第1プッシュロッド2530を維持することができる(又は第2プッシュロッド2540と逆もあり得る)。従って、本来、第1結合部材2380及び第2結合部材2390それぞれに対して第1プッシュロッド2530及び/又はアダプタ2542の軸方向位置合わせ不良をもたらす可能性がある、第1プッシュロッド2530及びアダプタ2542の軸方向移動を低減させ及び/又は実質的になくすことができる。
[1118] カートリッジアセンブリ2500のクランプ機構2550は、外側シース2513の遠位端部2515に結合され、外科用クリップ2590の組を逐次(すなわち、順々に)受け入れるように構成されている。図28〜図30に示すように、クランプ機構2550は、シュー2551、シンチ部材2565、第1クランプ部材2570、第2クランプ部材2580及びガード2592を含む。シュー2551の少なくとも一部が、外側シース2513によって規定された内腔2516内に実質的な固定位置で維持されるように、シュー2551は、外側シース2513の遠位端部2515に結合されている(例えば、図41を参照)。シュー2551は、結合部2552及び二又部2556を含む。結合部2552は、凹部2553及びチャネル2554を規定している(図30)。凹部2553は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1クランプ部材2570の近位端部2571と第2クランプ部材2580の近位端部2581とを受け入れるように構成されている。本明細書においてさらに詳細に記載するように、チャネル2554は、結合部2554を通って延在し、それにより、第1プッシュロッド2530の遠位端部2535と外科用クリップ2590の組とがチャネル2554を通って前進することができる。
[1119] シュー2551の二又部2556は、結合部2552から遠位方向に延在している。図30に示すように、二又部2556は、第1アーム2557及び第2アーム2561を含み、それらはまとめて、それらの間に空間を規定している。第1アーム2557は、第1ガイド部2558及び第2ガイド部2559を含む。同様に、第2アーム2561は、第1ガイド部2562及び第2ガイド部2563を含む。第2アーム2561は、第1アーム2557と実質的に同様であり、第1アーム2557に対して実質的に鏡像の向きで配置され得る。従って、第1アーム2557の形態及び機能の考察は、明示的に別段の定めがない限り、二又部2556の第2アーム2561に適用することができる。
[1120] 第1ガイド部2558及び第2ガイド部2559は、外科用クリップ2590の組と選択的に係合することができる任意の好適なデバイス、アセンブリ等であり得る。例えば、ある実施形態では、第1ガイド部2558及び第2ガイド部2559は、第1アーム2557の表面から延在する付勢部材(例えば、タブ、フィンガ、クリップ、クランプ、拡張部等)の組を含むことができる。こうした実施形態では、付勢部材は、外科用クリップ2590と接触するように配置されるときに付勢部材が屈曲又は撓曲するのを可能にすることができる比較的可撓性のある材料を含み及び/又はそれから形成することができる。さらに、付勢部材の屈曲及び/又は撓曲により、付勢部材内の内部応力が増大する可能性があり、それにより、反作用力がかかる可能性がある。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、シュー2551の長さに沿って遠位方向に外科用クリップ2590を前進させる際、第1ガイド部2258及び/又は第2ガイド部2559は、外科用クリップ2590の動きを誘導し、仕向け、制限し、及び/又は他の方法で動きに影響を与えることができる。
[1121] クランプ機構2550のシンチ部材2565は、任意の好適な形状及び/又はサイズであり得る。シンチ部材2565は、第2プッシュロッド2540の遠位端部2546と接触しているように構成されている。このように、本明細書においてさらに詳細に記載するように、遠位方向及び/又は近位方向における第2プッシュロッド2540の移動により、シュー2551に対して同様にかつ同時に、シンチ部材が移動することができる。図30に示すように、シンチ部材2565は、切欠き2568を規定し、そこから延在している突起2569を含み及び/又は形成している。第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580は、シンチ部材2565によって規定された切欠き2568内に移動可能に配置されている。同様に言えば、シンチ部材2565を、第1クランプ部材2570の周囲にかつ第2クランプ部材2580の周囲に配置し、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580に対して第1位置(例えば、近位位置)と第2位置(例えば、遠位位置)との間で移動させることができる。さらに詳述すると、突起2569が、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580それぞれによって規定されたトラック2575及び25865内に移動可能に配置されるように、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580の周囲にシンチ部材2565を配置することができる。図30に示すように、基板2596にシンチ部材2565を結合することができ、基板2596は、例えば、シュー2551の表面と接触して、シンチ部材2565のその第1位置とその第2位置との間の移動を容易にすることができる。このように、本明細書においてさらに詳細に記載するように、シュー2551に対して第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580を旋回させるように、シンチ部材2565を構成することができる。
[1122] クランプ機構2550の第1クランプ部材2570は、近位端部2571及び遠位端部2573を有している。上述したように、第1クランプ部材2570の近位端部2571は、シュー2551の結合部2552によって規定された凹部2553内に配置されている。より具体的には、後により詳細に記載するように、近位端部2571は、凹部2553内に配置され、かつ第1クランプ部材2570が中心にして旋回することができる軸を規定するように構成された、実質的に曲線状の突起2572を含む。例えば図19に示すように、外側シース2513によって規定された内腔2516内にクランプ機構2550を配置することができ、それにより、第1クランプ部材2575の遠位端部2573は、外側シース2513の遠位端部2515を越えて(例えば、遠位方向に)延在する。第1クランプ部材2570の遠位端部2573を、例えば実質的に中空とすることができ、外科用クリップ2590を逐次(すなわち、順々に)受け入れるように構成することができる。同様に言えば、本明細書においてさらに詳細に記載するように、遠位端部2573は、外科用クリップ2590を選択的に受け入れることができる凹部2574を規定している。
[1123] クランプ機構2550の第2クランプ部材2580は、近位端部2571及び遠位端部2583を有している。第2クランプ部材2571は、第1クランプ部材2570と形態及び/又は機能を実質的に同様とすることができ、図28及び図29に示すように、実質的に鏡像向きで配置することができる。従って、第1クランプ部材2570の近位端部2581は、実質的に曲線状の突起2582を含み、それは、結合部2552の凹部2553内に配置され、第2クランプ部材2580が中心にして旋回することができる軸を規定するように構成されている。第1クランプ部材2573に関して上述したように、第2クランプ部材2580の遠位端部2583は、外科用クリップ2590を選択的に受け入れることができる凹部2584を規定している。さらに、第1クランプアーム2570の遠位端部2573と第2クランプアーム2580の遠位端部2583との間に規定された距離を増大させるか又は低減させるように、突起2572及び2582それぞれを中心に旋回するように、第1クランプアーム2570及び第2クランプアーム2580を付勢することができる。
[1124] 図29に示すように、第1クランプ部材2570の遠位端部2573は、シュー2551の第1アーム2557の表面(例えば、側部)を越えて延在することができる。言い換えれば、第1クランプ部材2750の遠位端部2573は、シュー2551によって規定された長手方向中心線(図示せず)に対して実質的な垂直方向において、第1アーム2557の外面を越えて延在することができる。同様に、第2クランプ部材2580の遠位端部2583は、長手方向中心線に対して実質的な垂直方向において、シュー2551の第2アーム2561の外面を越えて延在することができる。さらに、第1クランプ部材2570の遠位端部2573及び第2クランプ2580の遠位端部2583は、外側シース2515によって規定された長手方向中心線に対して実質的な垂直方向において、外側シース2515の外面を越えて延在することができる。従って、外側シース2590内に配置することができる任意のサイズの外科用クリップ2590を、第1クランプ部材2570の凹部2574と第2クランプ部材2580の凹部2584との間に規定された空間内に配置されるように、遠位方向に前進させることができる。言い換えれば、クランプ機構2550の配置は、第1クランプ部材2570の凹部2574と第2クランプ部材2580の凹部2584との間に規定された空間が、カートリッジアセンブリ2500に含まれる外科用クリップのサイズを制限し及び/又は制約しないようなものであり得る。
[1125] ここで図31〜図46を参照して、リポーザブルデバイス2000(図2〜図30)の使用及び/又は機能について記載する。使用時、使用者(例えば、外科医、医師、内科医、技師等)は、ハンドル2100及びカートリッジアセンブリ2500を係合させて、カートリッジアセンブリ2500をハンドル210に取外し可能に結合することができる。例えば、図31に示すように、矢印AAによって示すように、ハンドル2100のロック機構2200に向かう方向に、カートリッジアセンブリ2500を移動させることができる。より具体的には、使用者は、ロック機構2200に対して第1向きにカートリッジアセンブリ2500を配置することができ、それにより、アダプタ2501の突起2511は、ロック機構2200内に含まれる本体部2210の内面2220によって規定され及び/又は形成された切欠き2222と実質的に位置合わせされる。このように、使用者は、例えば図32に示すように、本体部2210によって規定された開口部2214内にアダプタ2501の一部を挿入して、リポーザブルデバイスを第1形態に配置することができる。
[1126] 実質的に同時のプロセスで、及び/又はアダプタ2501の一部が、ロック機構2200の本体部2210によって規定された開口部2214内に挿入された後、使用者は、例えば、図33において矢印BBによって示すように、内面2220によって規定されたチャネル2223内でロックアクチュエータ2300を移動させるように、ロックアクチュエータ2230に力をかけることができ、それにより、ロックアクチュエータ2230の内面2232によって規定された開口部2233が、ロック機構2200の本体部2210の開口部2214と少なくとも部分的に位置合わせされる。従って、ロックアクチュエータ2230内に含まれ及び/又はそれに結合されたロック部材2250を、内面2220に対して例えば第2位置まで移動させ、そこで、ロック部材2250の表面は、(上述したように)内面2220の一部から第2距離に配置される。このように、例えば図33及び図34に示すように、アダプタ2501の近位面が、内面2220の中間部2226によって形成された遠位肩部2224と接触するように実質的に配置される位置まで、本体部2210によって規定された内部空間221内にカートリッジアセンブリ2500のアダプタ2501を挿入することができる。ロックアクチュエータ2230について、使用者が移動させるものとして上述しているが、他の実施形態では、アダプタ2501は、本体部2210の内部空間2221内に挿入されると、ロック部材2250と係合することができ、従って、ロックアクチュエータ2230をBB方向に移動させるようにロック部材2250に力をかけることができる。
[1127] 図35に示すように、アダプタ2501の近位面が遠位肩部2224と接触している状態で、第1結合部材2380の遠位端部2382及び第2結合部材2390の遠位端部2395それぞれに対して所望の位置に、第1プッシュロッド2530の近位端部2531及び第2プッシュロッド2540のアダプタ2542を配置することができる。より詳細には、第1プッシュロッド2530の近位端部2531に含まれる突起2532(図示せず)を、第1結合部材2380の遠位端部2382に含まれる拡張部2383に軸方向に位置合わせすることができ、第2プッシュロッド2540のアダプタ2542に含まれる突起2543を、第2結合部材2590の遠位端部2395に含まれる拡張部2396に軸方向に位置合わせすることができる。
[1128] カートリッジアセンブリ2500がロック機構2300に対して所望の位置に配置された状態で、使用者は、リポーザブルデバイス2000を作動させて、リポーザブルデバイス2000を第1形態から第2形態に移行させることができる。例えば、使用者は、図36において矢印CCによって示すように、カートリッジアセンブリ2500をハンドル2100に対する第1向きからハンドル2100に対する第2向きまで回転させることにより、カートリッジアセンブリ2500を操作することができる。このように、カートリッジアセンブリ2500が第2向きまで回転するまで、ロックアクチュエータ2230の内面2232によって規定されたチャネル2234内で、アダプタ2501の突起2511を回転させることができる。さらに、図37及び図38に示すように、カートリッジアセンブリ2500がハンドル2100に対して第2向きに配置されると、凹部2510を、ロックアクチュエータ2230のロック部材2250に実質的に位置合わせすることができる。従って、本体部2210の内面2220によって規定されたチャネル2223内でロックアクチュエータ2230を移動させるようにかけられた力を取り除くことができ、従って、図38において矢印DDによって示すように、チャネル2223内で実質的に反対方向にロックアクチュエータ2230を移動させることができる。例えば、場合によっては、使用者は、力を取り除くためにロックアクチュエータ2230を係合解除することができる。他の場合では、ロック部材2250とのアダプタ2501の凹部2510の位置合わせは、ロック部材2250をその第2位置で維持するように事前にロック部材2250の力をかけたアダプタ2501の表面が取り除かれるというものである。従って、付勢部材2245は、ロックアクチュエータ2230をDD方向に移動させることができる力をかけることができる。このように、図37及び図38に示すように、ロック部材2250の一部がアダプタ2501によって規定された凹部2510内に配置されるように、ロック部材2250を(上述したように)その第2位置からその第1位置まで移動させることができる。従って、ロックアクチュエータ2230は、ロック機構2200に対して実質的な固定位置(例えば、実質的な固定軸方向位置及び実質的な固定角度位置)においてアダプタ2501を一時的に保持し、それにより、カートリッジアセンブリ2500をハンドル2100に一時的に結合することができる。
[1129] 上述したようなカートリッジアセンブリ2500のその第1向きからその第2向きへの回転により、第1結合部材2380の遠位端部2382及び第2結合部材2390の遠位端部2395それぞれに対して、第1プッシュロッド2530の近位端部2531及び第2プッシュロッド2540のアダプタ2542もまた回転する。例えば、図35を参照して上述したように、カートリッジアセンブリ2500が、本体部2210の内部空間2221内に配置されると、第1プッシュロッド2530の近位端部2531に含まれる突起2532は、第1結合部材2380の遠位端部2382に含まれる拡張部2383に軸方向に位置合わせされ、第2プッシュロッド2540のアダプタ2542に含まれる突起2543は、第2結合部材2590の遠位端部2395に含まれる拡張部2396に軸方向に位置合わせされる。従って、図39に示すように、カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530を、駆動機構2300の第1結合部材2380に対して、突起2532の一部が拡張部2383によって規定された凹部2384内に配置され、拡張部2383の一部が(上述したように)突起2532によって規定された切欠き2533内に配置される向きまで回転させる。同様に、カートリッジアセンブリ2500の第2プッシュロッド2540を、駆動機構2300の第2結合部材2390に対して、アダプタ2542の突起2543の一部が拡張部2396によって規定された凹部2397内に配置され、拡張部2396の一部が(上述したように)突起2543によって規定された切欠き2544内に配置される向きまで回転させる。さらに、第1結合部材2380及び第2結合部材2390それぞれの拡張部2383及び2396の周囲にカプラ2518を配置することができ、それにより、カプラ2518の向きが実質的に維持される。従って、カートリッジアセンブリ2500の回転により、カプラ2518によって規定された開口部2519内での第1プッシュロッド2530及びアダプタ2542の突起2532及び2543が回転することができ、その結果、カプラ2518は、アダプタ2542に対して実質的な固定軸方向位置に第1プッシュロッド2530を保持しなくなり、その逆もあり得る(例えば、図39を参照)。従って、カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530及び第2プッシュロッド2540は、駆動機構2300の第1結合部材2380及び第2結合部材2390それぞれに結合される。
[1130] カートリッジアセンブリ2500がロック機構2200及び駆動機構2300に結合された状態で、使用者は、例えば、患者の身体の切開部及び/又は開口部からリポーザブルデバイス2000のカートリッジアセンブリ2500の一部を挿入することができる。体内に挿入されると、使用者は、例えば、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580それぞれの遠位端部2573及び2583が標的組織(例えば、結紮し及び/又は閉塞させる標的管組織)の周囲に配置されるように、リポーザブルデバイス2000を操作することができる。カートリッジアセンブリ2500が体内の所望の位置に配置された状態で、使用者は、例えば、ハウジング2110の把持部2120及びアクチュエータ2400のトリガ2420に圧力をかけて、(上述したように)アクスル2421によって規定された軸を中心にアクチュエータ2400の係合部2410及びカム部2425を回転させることができる。このように、ハウジング2100に対してアクチュエータ2400を回転させて、図40において矢印EEによって示すように、リポーザブルデバイス2000を第2形態から第3形態に移行させることができる。さらに詳述すると、(上述のように)アクスル2421が、係合部2410の第2アーム2415並びにカム部2425の第1カム2430及び第2カム2435に対して実質的な固定角度位置に配置された状態で、係合部2410の旋回により、アクスル2421がその軸を中心に同時に回転することができ、それにより、アクスル2421によって規定された軸を中心にカム部2425が同時に旋回することができる。より詳細には、図40に示すように、第2カム2435は、アクスル2421によって規定された軸を中心に旋回する。
[1131] 上述したように、第2カム2435のラック部2437はラチェット部2447と選択的に係合することができ、それにより、アクスル2421によって規定された軸を中心にカム部2425を回転させると、ラック部2437は、アクスル2451を中心にカム従動子2446を第1角度方向から回転させ、それにより、リターン部2448をポスト2450から離れるように回転させ、ばね2449を例えば張力がかかった状態にする。従って、ばね2449は、カム従動子2446の回転に応じて、ラチェット部2447をラック部2437と接触した状態で維持するのに十分な反作用力をかけることができる。さらに、アクチュエータ2400の旋回により、例えば、ばね2427が、位置エネルギーの低い方の第1形態から位置エネルギーの高い方の第2形態に移行することができる(すなわち、ばね2427は、アクチュエータ2400の回転に応じて反作用力をかける)。例えば、上述したように、ばね2427は、第1端部がポスト2428と接触し、第2端部がハウジング2110の内面と接触している、ねじりばね等であり得る。従って、カム部2425の回転により、ばね2427は圧縮状態(例えば、位置エネルギーが大きい方の形態)になる。従って、ラチェット部2447がラック部2437と接触した状態で、カム従動子2446は、例えば、使用者がハウジング2110の把持部2120及びトリガ2420に圧力を加えなくなった場合、実質的な固定角度位置でアクチュエータ2400を維持するのに十分な実質的に反対の方向に(例えば、上述したように、ばね2427によってかけられる力に応じて)カム部2425の回転運動を実質的に制限することができる。
[1132] 第2カム2435の作動部2436が、(上述したように)運動学的連結機構を形成するように駆動機構2300のシャトル2340によって規定された対応するチャネル2341(図31〜図46には示さず)内に移動可能に配置された状態で、第2カム2435の旋回により、シャトル2340に加えられ、及び/又は、図40において矢印FFによって示すように、シャトル2340を遠位方向においてシャトル2340の並進(例えば軸方向)運動で移動させるように運動学的連結機構によって他の方法で変換される、力がかけられる。遠位方向におけるシャトル2340の運動により、駆動機構2300の可動部2335の少なくとも一部が同様に及び/又は同時に移動し、それにより、駆動機構2300が第1形態から(すなわち、例えば図37に示すように移動する前に)第2形態に移行する。例えば、シャトル2340の遠位移動により、第1作動チューブ2345によって規定されたスロット2349を通って遠位方向に、第1ピン2359もまたスロット2349に対して第1位置(例えば、近位位置)から第2位置(例えば、遠位位置)まで移動する。より詳細には、第1ピン2359をスロット2349内で第2位置まで移動させることができ、第2位置では、第1ピン2359は、スロット2349の一部を規定する内面(すなわち遠位境界)と接触した状態で配置される。従って、第1ピン2359が、(上述したように)第2作動チューブ2355に対して実質的な固定軸方向位置で維持された状態で、シャトル2340の遠位移動により、第1作動チューブ2345に対して第2作動チューブ2355が同様に及び/又は同時に移動する。同様に、第2ピン2362が、第2作動チューブ2355に対して実質的な固定軸方向位置で維持された状態で、遠位方向における第2作動チューブ2355の移動により、第2ピン2362が同様に及び/又は同時に移動する。
[1133] 第2作動チューブ2355を遠位方向に移動させると、第2作動チューブ2355は、第2付勢部材2369に力をかけ、それにより、第2付勢部材2369は、その力の少なくとも一部をプッシュスリーブ2363にかけて、プッシュスリーブ233を遠位方向に移動させる。いいかえれば、第2付勢部材2369によってかけられる力の一部は、プッシュスリーブ2363によってかけられる反作用力を克服するのに十分であり、従って、プッシュスリーブ2363は、同様に及び/又は同時に遠位方向に移動する。同様に、プッシュロッド2370及び第2作動チューブ2355の配置は、(上述したように)それらの間に規定された摩擦力が、第2作動チューブ2355に対して実質的な固定位置でプッシュロッド2370を保持するのに十分であり、従って、第2作動チューブ2355と実質的に同様に及び/又は同時に、遠位方向にプッシュロッド2370を移動させることができる、というものであり得る。シャトル2340、第1作動チューブ2345、第2作動チューブ2355、プッシュスリーブ2363及びプッシュロッド2370の遠位方向の移動の結果として、図40において矢印FFによって示すように、遠位スリーブ2375内で第1結合部材2380を移動させることができる。さらに、第2結合部材2390に対して遠位方向に移動するように第1結合部材2380を構成することができる。従って、カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530が駆動機構2300の第1結合部材2380に結合された状態で、可動部2335の遠位移動により、第1プッシュロッド2530が遠位方向に移動する。
[1134] 場合によっては、第1プッシュロッド2530の遠位移動により、例えば、図41において矢印GGによって示すように、各プッシュアーム2536の係合面2537を、背骨部2520の対応するクリップ保持器2524によって保持される異なる外科用クリップ2590と接触させることができる。同様に、拡張部2528の各係合面2529を異なる外科用クリップ2590に接触するように配置することができ、従って、カートリッジアセンブリ2500を第1形態から第2形態に移行させることができる。場合によっては、第1プッシュロッド2530の遠位移動は、クリップ保持器2524及び/又はクランプ機構2550に対して外科用クリップ2590をまとめて移動させるのに十分であり得る。他の場合では、アクチュエータ2400の回転前に、各プッシュアーム2536の係合面2537を、対応する外科用クリップ2590から間隔を空けて配置することができ、従って、第1プッシュロッド2530の遠位移動により、実質的に外科用クリップ2590を移動させることなく、係合面2537及び2539が対応する外科用クリップ2590に接触した状態に配置される。
[1135] 場合によっては、使用者は、(上述したように)アクスル2421によって規定された軸を中心に係合部2410及びカム部2425を回転させるように、把持部2120及びトリガ2420に対して圧力をかけ続けることができる。従って、図42において矢印HHによって示すように、リポーザブルデバイス2000を第3形態から第4形態に移行させるように、ハウジング2100に対してアクチュエータ2400を回転させることができる。このように、上述したようにハウジング2100に対してシャトル2430を移動させるように、アクスル2421によって規定された軸を中心に第2カム2435をさらに回転させることができる。第2カム2435の回転により、カム従動子2446もまたラック部2437の表面に沿って前進し、カム部2425に含まれるばね2427の位置エネルギーが増大する(例えば、上述したように、ばね2427がさらに圧縮される)。
[1136] 第2カム2435の回転により、シャトル2430が遠位方向に移動することができ、それにより、図42において矢印IIによって示すように、駆動機構2300の可動部2335の少なくとも一部が同様に及び/又は同時に移動する。従って、駆動機構2300をその第2形態から第3形態に移行させることができる。例えば、上述したように、シャトル2340の遠位移動により、第1ピン2359もまた遠位方向に移動するが、第1ピン2359が、第1作動チューブ2345によって規定されたスロット2349に対して第2位置にある(例えば、スロット2349の一部を規定する遠位境界と接触している)状態で、第1ピン2359の遠位移動により、第1作動チューブ2345もまた遠位方向に移動する。図42に示すように、第1付勢部材2353が(上述したように)第1作動チューブ2345の近位止め具2351と遠位支持部材2230との間に配置された状態で、第1作動チューブ2345の遠位移動により、第1付勢部材2353が(例えば、低い方の位置エネルギーを有する)第1形態から、(例えば、高い方の位置エネルギーを有する)第2形態に向かって移行することができる。従って、第1付勢部材2353によってかけられる反作用力(例えば、第1付勢部材2353が例えば圧縮されていることに応じた反作用力)を克服するのに十分な力で、シャトル2430をII方向に移動させることができる。シャトル2430の遠位移動により、上述したように、第2作動チューブ2355、第2ピン2362、第2付勢部材2369、プッシュスリーブ2363及びプッシュロッド2370もまた同様に及び/又は同時に移動する。
[1137] 第1作動チューブ2345の遠位端部2347が、(上述したように)第2結合部材2390によって形成され及び/又は規定された第1肩部2394に接触している状態で、第1作動チューブ2345の遠位移動により、遠位スリーブ2375に対して第2結合部材2390が遠位移動する。同様に、第1結合部材2380がプッシュロッド2370及びプッシュスリーブ2350と接触した状態で、プッシュロッド2370及びプッシュスリーブ2363の遠位移動により、遠位スリーブ2375に対して遠位方向に第1結合部材2380がさらに移動する。このように、第1結合部材2380及び第2結合部材2390を、実質的に同様の速度でかつ実質的に同時の動きで移動させることができる。さらに、図42に示すように、(上述したように)内腔2378の一部を規定する遠位スリーブ2375の内面と接触するように肩部2385を配置するために、遠位スリーブ2375に対して第1結合部材2380を移動させることができる。従って、肩部2385及び遠位スリーブ2375は、第1結合部材2380のさらなる遠位移動を実質的に制限することができる。
[1138] カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530が駆動機構2300の第1結合部材2380に結合された状態で、可動部2335の遠位移動により、上述したように、第1プッシュロッド2530が遠位方向に移動する。同様に、カートリッジアセンブリ2500の第2プッシュロッド2540が(上述したように)駆動機構2300の第2結合部材2390に結合された状態で、可動部2335の遠位移動により、第2プッシュロッド2540もまた遠位方向に移動し、図43に示すように、カートリッジアセンブリ2500がその第2形態から第3形態に移行する。従って、各プッシュアーム2536の係合面2537が、(上述したように)背骨部2520の対応するクリップ保持器2524によって保持された異なる外科用クリップ2590と接触した状態で、図43において矢印JJによって示すように、第1プッシュロッド2530の遠位移動によってまとめて、外科用クリップ2590が背骨部2520に対して移動する。より具体的には、第1プッシュロッド2530は、背骨部2520に対して遠位方向に各外科用クリップ2590をまとめて移動させることができ、それにより、各外科用クリップ2590は、その対応するクリップ保持器2524から取り除かれ、遠位側に隣接するクリップ保持器2524と接触するように配置されかつそれによって一時的に保持される。さらに、最遠位外科用クリップ2590及びそれに隣接する外科用クリップ2590を、クランプ機構2550に対して遠位方向に前進させることができる。すなわち、第1プッシュロッド2530の拡張部2538は、クランプ機構2550内に配置され及び/又はそれによって保持されるように、背骨部2520内に含まれるクリップ保持器2524の組を越えて遠位方向に、最遠位外科用クリップ2590及びそれに隣接する外科用クリップ2590を前進させることができる。図43に示すように、第1プッシュロッド2530の拡張部2538は、最遠位外科用クリップ2590が、(上述した)第1クランプ部材2570によって規定された凹部2574と(上述した)第2クランプ部材2580によって規定された凹部2584との間に規定された空間内に配置されるように、最遠位外科用クリップ2590を前進させることができる。さらに、シュー2551の二又部2556の配置により、外科用クリップ2590を第1アーム2557と第2アーム2561との間に規定された空間内で遠位方向に前進させるように、各外科用クリップ2590を実質的に誘導し及び/又は仕向けることができる。
[1139] 第2プッシュロッド2540の遠位端部2546がシンチ部材2565と接触した状態で、第2プッシュロッド2540の遠位移動により、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580に対してシンチ部材2565が遠位移動する(図43には示さず)。より具体的には、上述したように、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580は、シンチ部材2565によって規定された切欠き2568内に配置され、シンチ部材2565の突起2569は、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580それぞれのトラック2575及び2585内に配置される。従って、シンチ部材2565は、図43に示すように、第1クランプ部材2570の長さ及び第2クランプ部材2580の対応する長さに沿って、近位位置(例えば、図41を参照)から遠位位置まで移動することができる。第1クランプ部材257及び第2クランプ部材2580の配置は、近位端部2571及び2581それぞれにおいてそれらの間に規定された空間が、遠位端部2573及び2583それぞれにおいてそれらの間に規定された空間より小さいというものであり得る。従って、シンチ部材2565を、クランプ部材2570及び2580に対して遠位方向に移動させると、シンチ部材2565の切欠き2368を規定する面を、各クランプ部材2570及び2580の外面(例えば、側部、壁、縁等)と接触するように配置することができ、その結果、突起2572及び2582それぞれによって規定された軸を中心に、(上述した)シュー2551によって規定された凹部2553内で旋回するように、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580を付勢することができる。このように、最遠位外科用クリップ2590を、第1クランプ部材2570の凹部2574と第2クランプ部材2580の凹部2584との間に規定された空間内に前進させると、シンチ部材2565はそれらの間の空間を低減させることができ、それにより、凹部2574及び2584が外科用クリップ2590の反対側に接触し、それにより、外科用クリップ2590が比較的固定位置で保持される。
[1140] 場合によっては、使用者は、(上述したように)アクスル2421によって規定された軸を中心に係合部2410及びカム部2425を回転させるように、把持部2120及びトリガ2420に圧力を加え続けることができる。従って、図44において矢印KKによって示すように、ハウジング2100に対してアクチュエータ2400をさらに回転させて、リポーザブルデバイス2000を第4形態から第5形態に移行させることができる。このように、上述したように、シャトル2430をハウジング2100に対して移動させるようにアクスル2421によって規定された軸を中心に、第2カム2435をさらに回転させることができる。第2カム2435の回転は、第2カム2435のラック部2437をカム従動子2446からラック部2437を係合解除する位置まで回転させるというものである。このように、リターン部2445のばね2448は、カム従動子2446のリターン部2448に対して、アクスル2451を中心にカム従動子2446を回転させる力をかけることができ、それにより、カム従動子2446のリターン部2448とポスト2450との間に規定された距離が低減する(例えば、第1角度位置等に戻る)。さらに、第2カム2435の回転により、カム部2425に含まれるばね2427の位置エネルギーもまた増大する(例えば、上述したように、ばね2427がさらに圧縮される)。
[1141] 第2カム2435の回転によって、上述したものと同様に駆動機構2300の可動部2335も移動し、図44において矢印LLによって示すように、駆動機構2300がその第3形態から第4形態に移行する。例えば、上述したように、シャトル2340の遠位移動により、第1ピン2359及び第1作動チューブ2345もまた遠位方向に移動し、それにより、第1付勢部材2353を(上述したように)相対的に大きい位置エネルギーに関連するその第2形態に配置することができる。従って、第1付勢部材2353によってかけられる反作用力(例えば、第1付勢部材2353が例えば圧縮されていることに応じる反作用力)を克服するのに十分な力で、シャトル2430をLL方向に移動させることができる。シャトル2430の遠位移動により、第2作動チューブ2355及び第2ピン2362もまた同様に及び/又は同時に移動するが、第1結合部材2380の肩部2385が(上述したように)遠位スリーブ2375の内面と接触した状態で、プッシュスリーブ2363及びプッシュロッド2370のさらなる遠位移動は、実質的に制限され及び/又は阻止される。従って、第2作動チューブ2355の遠位移動により、例えば、第2作動チューブ2355とプッシュスリーブ2363との間に配置された第2付勢部材2369が、低い方の位置エネルギーを有する第1形態から高い方の位置エネルギーを有する第2形態に移行することができる(例えば、第2付勢部材2369は、その第2形態に配置されるように圧縮されるばねであり得る)。言い換えれば、第2作動チューブ2355は、第2付勢部材2369の第1端に力をかけることができ、プッシュスリーブ2363は、第2付勢部材2369の第2端に、まとめて、第2付勢部材2369によってかけられる、本来はその第1形態からその第2形態への移行に抵抗する力を克服するのに十分である反作用力を、かけることができる。第2付勢部材2369がばね等である実施形態では、第2形態を、例えば、完全圧縮形態及び/又は中実形態に関連付けることができる。さらに、第2作動チューブ2355の遠位移動により、プッシュロッド2370によって規定されたスロット2373において第2ピン2362もまた、プッシュロッド2370に対して第1位置(例えば、近位位置)から第2位置(例えば、遠位位置)まで移動する。従って、図44に示すように、シャトル2340は、第1作動チューブ2345及び第2作動チューブ2355を、プッシュスリーブ2363及びプッシュロッド2370に対して遠位方向にまとめて移動させることができる。
[1142] 第1作動チューブ2345の遠位端部2347が、(上述したように)第2結合部材2390によって形成され及び/又は規定された第1肩部2394と接触した状態で、第1作動チューブ2345の遠位移動により、第2結合部材2390が遠位スリーブ2375に対して遠位移動する。さらに、第2ピン2362がスロット2373の一部を規定する遠位面と接触するように配置される位置まで、第2結合部材2390を移動させることができる。このように、第2付勢部材2369が第2形態(例えば、中実及び/又は完全圧縮形態)にあり、第2ピン2362が、スロット2373の一部を規定する遠位面と接触した状態で、第1結合部材2380、プッシュロッド2370、プッシュスリーブ2363、第2付勢部材22369及び第2作動チューブ2355は、例えば、軸方向に実質的に非圧縮性である実質的に剛性のロッドを有効に形成することができる。従って、シャトル2340のさらなる遠位移動を実質的に阻止することができ、それにより、第2結合部材2390のさらなる遠位移動とハウジング2100の把持部2120に対するアクチュエータ2400のさらなる回転が実質的に阻止される。
[1143] カートリッジアセンブリ2500の第1プッシュロッド2530が(例えば、第1結合部材2380が遠位スリーブ2375の内面に接触した状態で配置されていることにより)実質的な固定位置で維持された状態で、カートリッジアセンブリ2500の第2プッシュロッド2540を第1プッシュロッド2530に対して遠位方向に移動させて、カートリッジアセンブリ2500をその第3形態から第4形態に移行させることができる。従って、図45において矢印MMによって示すように、第2プッシュロッド2540の遠位移動により、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580(図示せず)に対してシンチ部材2565が遠位移動する。より具体的には、シンチ部材2565は、図45に示すように、その遠位位置に配置されるように、第1クランプ部材2570の長さと第2クランプ部材2580の対応する長さとに沿って移動することができる。クランプ部材2570及び2580に対してシンチ部材2565を遠位方向に移動させると、第1クランプ部材2570及び第2クランプ部材2580は突起2572及び2582によってそれぞれ規定された軸を中心に旋回し、それにより、それぞれ遠位端部2573と2583との間に規定された空間が低減する。このため、第1クランプ部材2570の凹部2574が外科用クリップ2590の第1側部に接触し、第2クランプ部材2580の凹部2584が、外科用クリップ2590の反対側の第2側部に接触した状態で、図46において対向する矢印NNによって示すように、外科用クリップ2590が締め付けられ、変形し、閉鎖され、曲げられ及び/又は他の方法で再構成される程度まで、クランプ部材2570及び2580それぞれの遠位端部2573及び2583の間の空間を低減させることができる。さらに、クランプ部材2570及び2580が例えば標的管組織の周囲に配置されるように、カートリッジアセンブリ2500が体内に配置された状態で、外科用クリップ2590の締付及び/又は他の再構成により、外科用クリップ2590を標的管構造に固定し、その標的管構造を結紮し及び/又は閉塞させることができる。
[1144] 外科用クリップ2590が所望の管構造の周囲に配置されると、場合によっては、使用者は、例えば、ハンドル2100の把持部2120及び係合部2420にかけられた圧力を低減させ及び/又は取り除くことができる。従って、アクチュエータ2400のカム部2425に含まれるばね2427と、駆動機構2300の第1付勢部材2353及び第2付勢部材2369との各々をその第2形態で維持するために十分な力の少なくとも一部が取り除かれる。従って、ばね2427、第1付勢部材2353及び第2付勢部材2369は、リポーザブルデバイス2000をその第5形態(例えば、図44〜図46)からその第2形態(例えば、図36〜図39)まで移行させるように、まとめて力をかけることができる(すなわち、各々、その位置エネルギーを運動エネルギーに変換する)。場合によっては、使用者は、カートリッジアセンブリ2500を体内で再配置するようにリポーザブルデバイス2000を操作することができ、それにより、第1クランプ部材2570の遠位端部2573及び第2クランプ部材2580の遠位端部2583は、異なる管構造(又は、その管構造に沿った異なる位置における同じ管構造)の周囲に配置される。従って、使用者は、リポーザブルデバイス2000を操作して、図40〜図46を参照して上述したようにその管構造を結紮し及び/又は閉塞させることができる。標的管構造が結紮され及び/又は閉塞すると、及び/又は手術手技(例えば、腹腔鏡手技、内視鏡手技等)が完了した後、使用者は、体内からカートリッジアセンブリ2500を取り除くことができ、リポーザブルデバイス2000を操作して、ハンドル2100からカートリッジアセンブリ2500を切り離すことができる。場合によっては、カートリッジアセンブリ2500は安全に廃棄することができ、ハンドル2100は再使用することができる。
[1145] 上述したように、リポーザブルデバイス2000の配置は、構成の異なるカートリッジアセンブリと汎用ハンドル2100を使用することができるというものであり得る。例えば、カートリッジアセンブリ2500に5mm外科用クリップの組を関連付けることができ、及び/又はカートリッジアセンブリ2500はそうした外科用クリップを含むことができる。場合によっては、例えば、1mm、2mm、3mm、4mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mm、15mm等、任意の好適なサイズを有する外科用クリップの組に関連付けられ及び/又はそれらを含むカートリッジアセンブリに、汎用ハンドル2100を結合することができる。
[1146] 例えば、図47〜図60は、実施形態によるリポーザブルデバイス3000を示す。リポーザブルデバイス3000は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、例えば、体内の標的組織に1つ又は複数の外科用クリップを適用するために、汎用ハンドル3100(例えば、図50を参照)に取外し可能に結合することができるカートリッジアセンブリ3500を含む。汎用ハンドル3100(本明細書では「ハンドル」とも呼ぶ)は、図2〜図44を参照して詳細に上述した汎用ハンドル2100と実質的に同様であり及び/又は同じであり得る。従って、ハンドル3100の態様については、本明細書ではそれ以上詳細には記載しない。むしろ、カートリッジアセンブリ3500の形態及び/又は機能に関連するため状況を提供するために、以下の考察では、汎用ハンドル3100の顕著な機構、アセンブリ、サブアセンブリ、構成要素等の概要を提供する。
[1147] 図47、図53、図54、図56及び図58に示すように、ハンドル3100は、ハウジング3110、ロック機構3200、駆動機構3300及びアクチュエータ3400を含む。ハウジング3110は、ハンドル2100のハウジング2110に関して上述したように、駆動機構3300の少なくとも一部及びアクチュエータ3400を封入し及び/又は収容するように構成されている。ロック機構3200は、駆動機構3300の一部及び/又はハウジング3110に結合されている。ロック機構3200は、ハンドル2100のロック機構2200に関して上述したように、カートリッジアセンブリ3500の一部を取外し可能に受け入れるように構成された開口部を規定している。例えば図53に示すように、ロック機構3200は、ロック部材3250を有するロックアクチュエータ3230を含み、ロック部材3250は、カートリッジアセンブリ3500の一部と選択的に係合して、ロック機構3200に対して実質的な固定位置でカートリッジアセンブリ3500を一時的に保持するように構成されている。より具体的には、ロックアクチュエータ2230に関して上述したように、例えば、カートリッジアセンブリ3500の一部によって規定された凹部(後述する)内にロック部材3250を選択的に配置するように、ロック機構3200の一部の中でロックアクチュエータ3230を移動させることができる。
[1148] 駆動機構3300の少なくとも一部が、ハウジング3110内に移動可能に配置され、駆動機構3300の一部の移動によってカートリッジアセンブリ3500の対応する部分が移動するように、カートリッジアセンブリ3500の一部に取外し可能に結合されるように構成されている。例えば、図53に示すように、駆動機構3300は、第1結合部材3380及び第2結合部材3390を含み、それらは、後により詳細に記載するように、第1結合部材3380及び/又は第2結合部材3390の移動によって、カートリッジアセンブリ3500の対応する部分が同様に及び/又は同時に動くように、カートリッジアセンブリ3500の対応する部分に結合することができる。ハンドル3100のアクチュエータ3400は、ハウジング3110に回転可能に結合され、駆動機構2300の一部と接触するように、ハウジング3110内に移動可能に配置される部分を含む。例えば、アクチュエータ3400の一部及び駆動機構3300の一部は、運動学的連結機構等を形成することができ、それにより、ハンドル2100に含まれるアクチュエータ2400及び駆動機構2300に関して上述したように、ハウジング3110に対するアクチュエータ3400の回転によって駆動機構3300の一部が線形に(例えば、軸方向に)動く。従って、ハンドル3100は、詳細に上述したハンドル2100と実質的に同様に機能することができる。
[1149] 図48及び図49に示すように、リポーザブルデバイス3000のカートリッジアセンブリ3500は、アダプタ3501、外側シース3513、背骨部3520、第1プッシュロッド3530、第2プッシュロッド3540、カプラ3518、クランプ機構3550及び外科用クリップ3590の組を含む。外側シース3513は、近位端部3514及び遠位端部3515を有し、内部を通して内腔3516(例えば、図50を参照)を規定している。外側シース3513は、アダプタ3501の一部、背骨部3520、第1プッシュロッド3530、第2プッシュロッド3540及びクランプ機構3550を実質的に封入し及び/又は囲むように構成されている。より具体的には、第1プッシュロッド3530の一部、第2プッシュロッド3540の一部及びクランプ機構3550の一部は、外側シース3513によって規定された内腔3516内に移動可能に配置することができ、アダプタ3501の一部及び背骨部3520は、内腔3516内に固定して配置される。従って、本明細書においてさらに詳細に記載するように、内腔3516内でアダプタ3501及び背骨部3520に対して軸方向に、第1プッシュロッド3530、第2プッシュロッド3540及びクランプ機構3550を移動させることができる。
[1150] 図49及び図50に示すように、アダプタ3501は、第1部材3502及び第2部材3506を含み、それらを互いに結合してまとめてアダプタ3501を形成することができる。アダプタ3501は、第1部材3502及び第2部材3506が互いに結合されると、第1部3501A及び第2部3501Bを有する。本明細書においてさらに詳細に記載するように、アダプタ3501の第1部3501Aは、汎用ハンドル3100に結合されるように構成されている。第2部3501Bは、外側シース3513によって規定された内腔3516内に固定して配置されるように構成されている。第1部材3502及び第2部材3506の配置は、互いに結合されると、アダプタ3501が、第1部3501Aの端面においてかつ第2部3501Bの端面において実質的に開放しているというものである。さらに、第1部材3502及び第2部材3506が互いに結合されると、アダプタ3501は、背骨部3520、第1プッシュロッド3530及び第2プッシュロッド3540を実質的に封入するように構成されている。例えば、図50に示すように、アダプタ3501の第1部材3502は、第1溝3503、第2溝3504及び第3溝3505を規定する面を含む。アダプタ3501の第1部材3502によって規定された第1溝3503は、第1プッシュロッド3530の一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。第1部材3502によって規定された第2溝3504は、第2プッシュロッド3540の一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。第1部材3502によって規定された第3溝3505は、各外科用クリップ3590の一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。同様に、アダプタ3501の第2部材3506は、第1溝3507、第2溝3508及び第3溝3509を規定する対応する面を含む。アダプタ3501の第2部材3506によって規定された第1溝3507は、第1プッシュロッド3530の一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。さらに、背骨部3520は、第2部材3506の第1溝3507において及び/又はそれに沿って第2部材3506に固定して結合されるように構成されている。第2部材3506によって規定された第2溝3508は、第2プッシュロッド3540の一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。第2部材3506によって規定された第3溝3509は、各外科用クリップ3590の一部を摺動可能に受け入れるように構成されている。それぞれ溝3503及び3507並びに溝3504及び3508内における第1プッシュロッド2530及び第2プッシュロッド2540の配置は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1プッシュロッド3530の近位端部3531と第2プッシュロッド3540の近位端部3541とが、アダプタ3501の第1部3501A内に延在するというものであり得る。このように、第1部材3502及び第2部材3506は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、第1プッシュロッド3530、第2プッシュロッド3540及び外科用クリップ3590の組が沿って移動することができる経路の組をまとめて規定する。
[1151] 上述したように、アダプタ3501の第1部3501Aは、汎用ハンドル3100に結合されるように構成されている。アダプタ3501の第1部3501Aは、図19〜図44に関して上述したアダプタ2501と実質的に同様であり得る。例えば、図48、図49及び図53に示すように、3501Aの第1部は、突起3511を含み、凹部3510を規定している。より具体的には、アダプタ3501の第1部材3502は突起3511を含み、第1部材3502及び第2部材3506は、まとめて凹部3510を規定している。このように、突起3511及び凹部3510を、ロック機構3200によって規定された切欠き3222と実質的に一致するように構成することができる。従って、カートリッジアセンブリ2500に関して上述したように、突起3511は、カートリッジアセンブリ3500が挿入されるとカートリッジアセンブリ3500をロック機構3200に実質的に位置合わせするように構成されたクロッキング及び/又は基準機構であり得る。第1部材3502及び第2部材3506によってまとめて規定された凹部3510は、上述したように、カートリッジアセンブリ3500をハンドル3100に対して比較的固定された位置で一時的に維持するように、ロックアクチュエータ3230に含まれるロック部材3250の一部を選択的に受け入れるように構成されている。
[1152] 上述したように、カートリッジアセンブリ3500の背骨部3520は、アダプタ3501の第2部材3506に固定して結合されている。より具体的には、背骨部3520は、例えば図51に示すように、第1溝3507の一部を規定する第2部材3506の表面に固定して結合されている。背骨部3520は、任意の好適な形状、サイズ及び/又は構成であり得る。例えば、背骨部3520は、近位端部3521及び遠位端部3525を有し、背骨部3520の長さに沿って直線状に配置されているクリップ保持器3524の組を含み、各クリップ保持器3524は、隣接するクリップ保持器3524から実質的に均一な間隔で配置されている。より具体的には、図51に示すように、クリップ保持器3524の組は、最遠位クリップ保持器3524が背骨部3520の遠位端に実質的に配置されるように、背骨部3520の近位端部3521から遠位端部3522まで延在している。各クリップ保持器3524は、各外科用クリップ3590を異なるクリップ保持器3524に一時的に結合するように外科用クリップ3590を選択的に受け入れることができる。ある実施形態では、背骨部3520は、例えば19個のクリップ保持器3524を含み、それにより、19個の外科用クリップ3590を保持することができる。図示しないが、ある実施形態では、背骨部3520に対して遠位位置に1つの外科用クリップ3590を保持するように、カートリッジアセンブリ3500を構成することができる。従って、使用する前に、20個の外科用クリップ3590を含み及び/又は保持するように、カートリッジアセンブリ3500を構成することができる。他の実施形態では、20個を超える外科用クリップ3590又は20個未満の外科用クリップ3590を保持するように、カートリッジアセンブリ3500を構成することができる。さらに、ある実施形態では、外科用クリップ3590は、例えば10mm外科用クリップであり得る。
[1153] 上述したように、カートリッジアセンブリ3500の第1プッシュロッド3530は、アダプタ3501内に配置され、第1位置(例えば、近位位置)と第2位置(例えば、遠位位置)との間で軸方向に移動させることができる。図49及び図52に示すように、第1プッシュロッド3530は、近位端部3531及び遠位端部3535を有している。リポーザブルデバイス2000に含まれる第1プッシュロッド2530及び第1結合部材2380に関して上述したように、近位端部3531は、アダプタ3501の第1部3501A内に移動可能に配置され、駆動機構3300の第1結合部材3380に選択的に結合されるように構成されている。例えば、上述したように、近位端部は、第1結合部材3380の遠位端部に含まれる突起と係合するように構成することができる突起等を含むことができる。従って、リポーザブルデバイス2000に関して詳細に上述したように、カートリッジアセンブリ3500がハンドル3100に結合されると、駆動機構3300の第1結合部材3380にカートリッジアセンブリ3500の第1プッシュロッド3530を結合することができる。
[1154] 図52、図55、図57及び図59に示すように、第1プッシュロッド3530は、第1プッシュロッド3530の長さに沿って直線状に配置されるプッシュアーム3536の組を含み、各プッシュアーム3536は、隣接するプッシュアーム3536から実質的に均一な間隔に配置されている。各プッシュアーム3536は、カートリッジアセンブリ3500に含まれる異なる外科用クリップ3590の近位面と接触して配置されるように構成された係合面3537を含む。図33に示すように、プッシュアーム3536の組は、第1プッシュロッド3530の遠位端部3535内に及び/又はそれに沿って延在している。このように、係合面3537は、(例えば、背骨部3520及び/又はカートリッジアセンブリ3500の他の部分によって一時的に保持された)異なる外科用クリップ3590と接触することができ、本明細書においてさらに詳細に記載するように、例えば、アダプタ3501の第1部材3502によって規定された第1溝3503、及びアダプタ3501の第2部材3506によって規定された第1溝3507内で、係合面3537を移動させて、第1部材3502によって規定された第3溝3505及び第2部材3506によって規定された第3溝3509内で、背骨部3520に対して外科用クリップ3590を前進させることができる。
[1155] 上述したように、カートリッジアセンブリ3500の第2プッシュロッド3540の一部は、アダプタ3501内に配置され、第1位置(例えば、近位位置)と第2位置(例えば、遠位位置)との間で軸方向に移動させることができる。図49、図55、図57及び図59に示すように、第2プッシュロッド3540は、近位端部3541及び遠位端部3545を有している。遠位端部3545は、本明細書においてさらに詳細に記載するように、アダプタ3501の第1部材3502によって規定された第2溝3504及びアダプタの第2部材3506によって規定された第2溝3508を通って延在して、クランプ機構3550の一部と接触するように構成されている。第2プッシュロッド3540の近位端部3541は、アダプタ3542を含む。例えば、溶接部、接着剤、摩擦嵌合、圧入等を介して、近位端部3541にアダプタ3542を固定して結合することができる。カートリッジアセンブリ2500の第2プッシュロッド2540に関して上述したように、アダプタ3542は、第2結合部材3390の遠位端部に含まれる突起と係合するように構成することができる突起等を含むことができる。従って、リポーザブルデバイス2000に関して詳細に上述したように、カートリッジアセンブリ3500がハンドル3100に結合されると、駆動機構3300の第2結合部材3390にカートリッジアセンブリ3500の第2プッシュロッド3540を結合することができる。
[1156] カートリッジアセンブリ3500のカプラ3518は、アダプタ3501の内部空間3512内に固定して配置されるように構成されている。カプラ3518は、例えば、第1プッシュロッド3530の突起3532及びアダプタ3542の突起3543を受け入れるように構成された開口部を規定している。より具体的には、カプラ3518が、第1プッシュロッド3530の突起3532によって規定された切欠き3533及びアダプタ3542の突起3543によって規定された切欠き3544の周囲に配置されるように、開口部3519内に、第1プッシュロッド3530の突起3532及びアダプタ3542の突起3543を配置することができる。
[1157] カートリッジアセンブリ3500のクランプ機構3550は、アダプタ3501の遠位端部に結合され、外科用クリップ3590の組を逐次(すなわち、順々に)受け入れるように構成されている。クランプ機構3550は、シンチ部材3565、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580を含む。クランプ機構3550に含まれる第1クランプ部材3570の近位端部が、アダプタ3501の第1部材3502の遠位端部に結合されている。より具体的には、ある実施形態では、本明細書においてさらに詳細に記載するように、近位端部を中心に第1クランプ部材3570を旋回させることができるように、アダプタ3501の第1部材3502に近位端部を結合することができる。他の実施形態では、アダプタ3501の第1部材3502に近位端部を固定して結合することができ、例えば、本明細書においてさらに詳細に記載するように、近位端部に対して屈曲し、撓曲し及び/又は変形するように、第1クランプ部材3570の遠位端部3573を構成することができる。第1クランプ部材3570の遠位端部3573を、例えば実質的に中空とすることができ、外科用クリップ3590を逐次(すなわち、順々に)受け入れるように構成することができる。同様に言えば、本明細書においてさらに詳細に記載するように、遠位端部3573は、外科用クリップ3590を選択的に受け入れることができる凹部(図示せず)を規定している。
[1158] 同様に、クランプ機構3550に含まれる第2クランプ部材3580の近位端部は、アダプタ3501の第2部材3506の遠位端部に回転可能に結合されている。より具体的には、第1クランプ部材3570に関して上述したように、アダプタ3501の第2部材3506に近位端部を結合することができる。第2クランプ部材3580の遠位端部3583を、例えば実質的に中空にすることができ、外科用クリップ3590を逐次(すなわち、順々に)受け入れるように構成することができる。同様に言えば、本明細書においてさらに詳細に記載するように、遠位端部3583は、外科用クリップ3590を選択的に受け入れることができる凹部3584を規定している。
[1159] クランプ機構3550のシンチ部材3565は、任意の好適な形状及び/又はサイズであり得る。シンチ部材3565は、第2プッシュロッド3540の遠位端部3546と接触するように構成されている。このように、遠位方向及び/又は近位方向における第2プッシュロッド3540の移動により、本明細書においてさらに詳細に記載するように、アダプタ3501に対して同様にかつ同時にシンチ部材3565が移動することができる。カートリッジアセンブリ2500に含まれるクランプ機構2550に関して上述したように、シンチ部材3565は、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580を移動可能に受け入れることができる切欠きを規定することができる。このように、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580に対して第1位置(例えば、近位位置)と第2位置(例えば、遠位位置)との間で、シンチ部材3565を移動させることができる。さらに詳述すると、本明細書においてさらに詳細に記載するように、アダプタ3501に対して第1クランプ部材3570の少なくとも一部及び第2クランプ部材3580の少なくとも一部を旋回させ、回転させ、屈曲させ、撓曲させ及び/又は変形させるように、シンチ部材3565の移動を構成することができるように、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580の周囲にシンチ部材3565を配置することができる。
[1160] 本明細書において図53〜図60を参照して、リポーザブルデバイス3000の使用及び/又は機能について記載する。より詳細には、リポーザブルデバイス3000の使用及び/又は機能のいくつかの態様は、リポーザブルデバイス2000の使用及び/又は機能の対応する態様と実質的に同様であり得る。従って、リポーザブルデバイス3000の使用及び/又は機能の詳細な説明については、本明細書では考察しない。むしろ、使用方法の概説を提供する。例えば、使用時、使用者(例えば、外科医、医師、内科医、技師等)は、リポーザブルデバイス2000に関して詳細に上述したものと実質的に同様に、ハンドル3100とカートリッジアセンブリ3500とを係合させて、カートリッジアセンブリ3500をハンドル3100に取外し可能に結合することができる。従って、突起3511が切欠き3222に実質的に位置合せされるように、ロック機構3200内にアダプタ3501の第1部3501Aを挿入することができる。
[1161] アダプタ3501の第1部3501Aがロック機構3200に挿入されると、使用者は、ロック機構3200に対してカートリッジアセンブリ3500を回転させることができる。このように、図53に示すように、ロック部材3250の一部がアダプタ3501によって規定された凹部3510内に配置されるように、ロックアクチュエータ3230を移動させることができる。従って、リポーザブルデバイス2000について上述したものと同様に(例えば、図31〜図39を参照)、リポーザブルデバイス3000を例えば第2形態に配置するために、ハンドル3100にカートリッジアセンブリ3500を取外し可能に結合することができる。カートリッジアセンブリ3500の回転は、第1プッシュロッド3530及び第2プッシュロッド3540が、第1結合部材3380及び第2結合部材3390それぞれに対して回転するというものである。従って、リポーザブルデバイス2000に関して詳細に上述したように(例えば、図37〜図39を参照)、第1結合部材3380に第1プッシュロッド3530を取外し可能に結合することができ、第2結合部材3390に第2プッシュロッド3540を結合することができる。
[1162] カートリッジアセンブリ3500がロック機構3200及び駆動機構3300に結合された状態で、使用者は、例えば、患者の身体の切開部及び/又は開口部からリポーザブルデバイス3000のカートリッジアセンブリ3500の一部を挿入することができる。体内に挿入されると、使用者は、例えば、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580それぞれの遠位端部3573及び3583が標的組織(例えば、結紮し及び/又は閉塞させるべき標的管組織)の周囲に配置されるように、リポーザブルデバイス3000を操作することができる。カートリッジアセンブリ3500が体内の所望の位置に配置された状態で、使用者は、例えば、図40においてリポーザブルデバイス2000に関して上述したように、ハウジング3100に対してアクチュエータ3400を回転させるようにリポーザブルデバイス3000を操作することができる。このように、図54において矢印OOによって示すように、リポーザブルデバイス3000を第2形態から第3形態に移行させるように、ハウジング3100に対してアクチュエータ3400を回転させることができる。
[1163] アクチュエータ3400が駆動機構3300の一部と運動学的連結機構を形成した状態で、アクチュエータ3400の旋回及び/又は回転運動により、図40においてリポーザブルデバイス2000に関して上述したように、遠位方向においてハウジング3100に対して駆動機構3300の少なくとも一部を移動させるのに十分な力をかけることができる。駆動機構3300の一部が遠位移動する結果として、図54において矢印PPによって示すように、ハウジング3100及び/又はロック機構3200に対して遠位方向に第1結合部材3380を移動させることができる。さらに、第2結合部材3390に対して遠位方向に移動するように、第1結合部材3380を構成することができる。従って、図40においてリポーザブルデバイス2000に関して詳細に上述したように、カートリッジアセンブリ3500の第1プッシュロッド3530が駆動機構3300の第1結合部材3380に結合された状態で、可動部3335の遠位移動により、第1プッシュロッド3530が遠位方向に移動する。
[1164] 場合によっては、第1プッシュロッド3530の遠位移動により、例えば、図55において矢印QQによって示すように、各プッシュアーム3536の係合面3537が、背骨部3520の対応するクリップ保持器3524によって保持された異なる外科用クリップ3590と接触することができ、それにより、カートリッジアセンブリ3500が第1形態から第2形態に移行する。より詳細には、駆動機構3300の第1結合部材3380の遠位移動により、アダプタ3501の第1部材3502によって規定された第1溝3503及びアダプタ3501の第2部材3506によって規定された第1溝3507内において、第1プッシュロッド3530が遠位移動することができる。場合によっては、第1プッシュロッド3530の遠位移動は、アダプタ3501の第1部材3502及び第2部材3506それぞれによって規定される第3溝3505及び3509内で外科用クリップ3590をまとめて移動させるのに十分であり得る。従って、図41においてカートリッジアセンブリ2500に関して上述したように、クリップ保持器3524及び/又はクランプ機構3550に関して遠位方向に、外科用クリップ3590の組をまとめて移動させることができる。
[1165] 場合によっては、使用者は、図56において矢印RRによって示すように、リポーザブルデバイス3000を第3形態から第4形態に移行させるように、ハウジング3100に対してアクチュエータ3400を回転させるように圧力をかけ続けることができる。このように、駆動機構3300をその第2形態から第3形態に移行させるように、ハウジング3100に対して遠位方向に駆動機構3300の一部を移動させることができる。例えば、図42において駆動機構2300に関して詳細に上述したように、駆動機構3300の一部の遠位移動により、図56において矢印SSによって示すように、ハウジング3100及び/又はロック機構3200に対して第2結合部材3390が遠位移動する。同様に、第1結合部材3380を遠位方向にさらに移動させることができる。このように、図42において駆動機構2300に関して詳細に上述したように、第1結合部材3380及び第2結合部材3390を、実質的に同様の速度でかつ実質的に同時の動きで移動させることができる。
[1166] カートリッジアセンブリ3500の第1プッシュロッド3530が駆動機構3300の第1結合部材3380に結合された状態で、可動部3335の遠位移動により、上述したように、第1プッシュロッド3530が遠位方向に移動する。同様に、カートリッジアセンブリ3500の第2プッシュロッド3540が(上述したように)駆動機構3300の第2結合部材3390に結合された状態で、第2結合部材3390の遠位移動により、第2プッシュロッド3540もまた遠位方向に移動し、図57に示すように、カートリッジアセンブリ3500をその第2形態から第3形態に移行させる。より詳細には、図57において矢印TTによって示すように、アダプタ3501の第1部材3502及び第2部材3506それぞれによって規定された第3溝3505及び3509内で外科用クリップ3590の組をまとめて移動させるように、アダプタ3501の第1部材3502によって規定された第1溝3503及びアダプタ3501の第2部材3506によって規定された第1溝3507内で、第1プッシュロッド3530を移動させることができる。従って、図43においてカートリッジアセンブリ2500に関して上述したように、クリップ保持器3524及び/又はクランプ機構3550に対して遠位方向に、外科用クリップ3590の組をまとめて移動させることができる。さらに、クランプ機構3550に対して遠位方向に、最遠位外科用クリップ3590及びそれに隣接する外科用クリップ3590を前進させることができる。すなわち、第1プッシュロッド3530は、クランプ機構3550内に配置され及び/又はそれによって保持されるように、背骨部3520内に含まれるクリップ保持器3524の組を越えて遠位方向に、最遠位外科用クリップ3590及びそれに隣接する外科用クリップ3590を前進させることができる。図43においてカートリッジアセンブリ2500に関して詳細に上述したように、最遠位外科用クリップ3590が、第1クランプ部材3570の遠位端部3573と第2クランプ部材3580の遠位端部3583との間に規定された空間内に配置されるように、第1プッシュロッド3530は最遠位外科用クリップ3590を前進させることができる。
[1167] 第2プッシュロッド3540がシンチ部材3565に接触した状態で、第2プッシュロッド3540の遠位移動により、第1クランプ部材3570(図57には示さず)及び第2クランプ部材3580に対してシンチ部材3565が遠位移動する。従って、クランプ機構2550に関して詳細に上述したように、アダプタ3501の第1部材3502及びアダプタ3501の第2部材3506それぞれに対して、第1クランプ部材3570の少なくとも一部及び第2クランプ部材3580の少なくとも一部を旋回させることができる。他の実施形態では、アダプタ3501の第1部材3502及びアダプタ3501の第2部材3506それぞれに対して、第1クランプ部材3570の少なくとも一部及び第2クランプ部材3580の少なくとも一部を、屈曲させ、撓曲させ、及び/又は他の方法で変形させることができる。このように、最遠位外科用クリップ3590を第1クランプ部材3570の凹部(図示せず)と第2クランプ部材3580の凹部3584との間に規定された空間内に前進させると、シンチ部材3565は、それらの間の空間を低減させることができ、それにより、第1クランプ部材(図示せず)の凹部及び第2クランプ部材3580の凹部3584が、外科用クリップ3590の反対側と接触し、それにより、外科用クリップ3590が比較的固定された位置で保持される。
[1168] 場合によっては、使用者は、図58において矢印UUによって示すように、リポーザブルデバイス3000を第4形態から第5形態に移行させるように、ハウジング3100に対してアクチュエータ3400を回転させるように、アクチュエータ3400に対して力をかけ続けることができる。このように、図58において矢印VVによって示すように、駆動機構3300をその第3形態から第4形態に移行させるように、上述したものと同様に、アクチュエータ3400は駆動機構3300の一部を移動させることができる。例えば、図44において駆動機構2300に関して上述したように、駆動機構3300の一部の遠位移動により、第1結合部材3380に対して第2結合部材3390が遠位移動することができる。より具体的には、遠位方向における移動の程度に関連する遠位位置に、第1結合部材3380を配置することができる。従って、カートリッジアセンブリ3500をその第3形態から第4形態に移行させるように、カートリッジアセンブリ3500の第1プッシュロッド3530を実質的な固定位置で維持することができ、カートリッジアセンブリ3500の第2プッシュロッド3540を第1プッシュロッド3530に対して遠位方向に移動させることができる。従って、図59において矢印WWによって示すように、アダプタ3501の第1部材3502及び第2部材3506それぞれによって規定された第2溝3504及び3508内の第2プッシュロッド3540の遠位移動により、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580(図示せず)に対してシンチ部材3565が遠位移動することができる。より具体的には、シンチ部材3565は、図59に示すように、その遠位位置に配置されるように第1クランプ部材3570の長さ及び第2クランプ部材3580の対応する長さに沿って移動することができる。シンチ部材3565を、クランプ部材3570及び3580に対して遠位方向に移動させると、第1クランプ部材3570及び第2クランプ部材3580が、(上述したように)アダプタ3501に対して旋回し、屈曲し、撓曲し及び/又は他の方法で変形し、それにより、遠位端部3573及び3583それぞれの間に規定された空間が低減する。このように、第1クランプ部材(図示せず)の凹部が外科用クリップ3590の第1側部に接触し、第2クランプ部材3580の凹部3584が外科用クリップ3590の反対の第2側部と接触した状態で、図60において対向する矢印XXによって示すように、外科用クリップ3590が締め付けられ、変形し、閉鎖され、曲げられ及び/又は他の方法で再構成される程度まで、クランプ部材3570及び3580それぞれの遠位端部3573及び3583の間の空間を低減させることができる。さらに、クランプ部材3570及び3580が例えば標的管構造の周囲に配置されるように、カートリッジアセンブリ3500が体内に配置された状態で、外科用クリップ3590の締付及び/又は他の方法での再構成により、外科用クリップ3590を標的管構造に固定して、その標的管構造を結紮し及び/又は閉塞させることができる。
[1169] 外科用クリップ3590が所望の管構造の周囲に配置されると、場合によっては、使用者は、例えば、アクチュエータ3400に対してかけられた力を低減させ及び/又は取り除くことができ、従って、リポーザブルデバイス2000に関して上述したものと実質的に同様に、リポーザブルデバイス3000をその第5形態(例えば、図58〜図60)からその第2形態(例えば、図53)に移行させることができる。場合によっては、使用者は、第1クランプ部材3570の遠位端部3573及び第2クランプ部材3580の遠位端部3583が異なる管構造(又は、その管構造に沿った異なる位置における同じ管構造)の周囲に配置されるように、カートリッジアセンブリ3500を体内で再配置するようにリポーザブルデバイス3000を操作することができる。従って、使用者は、図54〜図60に関して上述したように、その管構造を結紮し及び/又は閉塞させるように、リポーザブルデバイス3000を操作することができる。標的管構造が結紮され及び/又は閉塞すると、及び/又は手術手技(例えば、腹腔鏡手技、内視鏡手技等)が完了した後、使用者は、体内からカートリッジアセンブリ3500を取り除くことができ、カートリッジアセンブリ3500をハンドル3100から切り離すようにリポーザブルデバイス3000を操作することができる。場合によっては、カートリッジアセンブリ3500は安全に廃棄することができ、ハンドル3100は再使用することができる。
[1170] さまざまな実施形態について上述したが、それらは、限定としてではなく単に例として提示されていることが理解されるべきである。上述した概略図及び/又は実施形態が、いくつかの向き又は位置に配置されたいくつかの構成要素を示す場合、構成要素の配置を変更することができる。実施形態について特に示し記載しているが、形態及び細部のさまざまな変更を行うことができることが理解されよう。特定の特徴及び/又は構成要素の組合せを有するものとしてさまざまな実施形態について記載したが、上述した実施形態のうちの任意のものからの任意の特徴及び/又は構成要素の組合せを有する他の実施形態も可能である。
[1171] 例として、図17及び図18を参照して、第2カム2435のラック部2437の表面に沿って移動するように構成された1つのカム従動子2446を有するリターン部2445を含むものとして、アクチュエータ2400について示し上述したが、他の実施形態では、アクチュエータは、例えば2つのカム従動子を有するリターン部を含むことができる。こうしたリターン部は、例えば、第1カムの表面に沿って移動するように構成された第1カム従動子と、第2カムの表面に沿って移動するように構成された第2カム従動子とを含むことができる。
[1172] 別の例として、ばね、付勢部材等を特に示し上述しているが、他の実施形態では、ばね、付勢部材等のうちのいずれも、例えば、任意の好適なエネルギー蓄積部材等であり得る。より具体的には、圧縮して配置されるように構成された任意のばね及び/又は付勢部材を、上述したものと実質的に同様に機能しながら、張力がかけられた状態で配置されるように構成することができる。逆に、張力がかけられた状態で配置されるように構成された任意のばね及び/又は付勢部材を、上述したものと実質的に同様に機能しながら、圧縮して配置されるように構成することができる。ある実施形態では、例えばねじりばねであるものとして上述した任意のばね及び/又は付勢部材を、上述したものと実質的に同様に機能しながら、例えば線形ばねとして構成することができる。
[1173] 上述した方法及び/又は事象は、ある一定の順序でいくつかの事象及び/又は手続きが発生しているように示すが、いくつかの事象及び/又は手続きの順序を変更することができる。さらに、いくつかの事象及び/又は手続きを、可能な場合は並列プロセスで同時に行うことができるとともに、上述したように逐次行うことができる。例えば、ハウジング2100及び3100それぞれに対するアクチュエータ2400及び3400の回転は、例えば、連続した別個の事象で行われているものとして示し記載しているが、他の場合では、アクチュエータ2400及び3400がハウジング2100及び3100それぞれに対して連続的に回転するように、使用者がアクチュエータ2400及び3400に力を連続的にかけることができる。

Claims (10)

  1. ハウジングと、
    前記ハウジング内に移動可能に配置された支持構造体と可動部とを含む駆動機構であって、前記可動部が、シャトル、第1作動チューブ、第2作動チューブ、第1結合部材、及び第2結合部材を含む、駆動機構と
    開口部を規定する前記シャトルであって、前記第1作動チューブがその開口部内に移動可能に配置される、シャトルと、
    近位端部と遠位端部を含むとともに内腔を規定する前記第1作動チューブと、前記内腔内に移動可能に配置される前記第2作動チューブと、
    前記支持構造体によって規定される開口部に移動可能に配置される前記第1作動チューブの前記近位端部と、前記第1結合部材及び前記第2結合部材と選択的に係合するように構成される前記遠位端部と、
    前記駆動機構の前記シャトルに結合されたアクチュエータであって、前記シャトルが近位位置と遠位位置との間で移動するように、前記第1作動チューブ又は前記第2作動チューブの少なくとも一つを選択的に移動させる前記シャトルを、前記近位位置と前記遠位位置との間で移動させるために、前記ハウジングに対する第1位置と前記ハウジングに対する第2位置との間を移動するように構成される、アクチュエータと、
    前記ハウジングに取外し可能に結合されたカートリッジアセンブリであって、前記カートリッジアセンブリは、第1部材、第2部材及びクランプ機構を含み、前記カートリッジアセンブリの前記第1部材が前記駆動機構の前記第1結合部材に取外し可能に結合され、それにより、前記第1作動チューブの移動が、前記クランプ機構に対して前記カートリッジアセンブリに含まれる外科用クリップを遠位方向に前進させるように前記カートリッジアセンブリの前記第1部材を移動させ、前記カートリッジアセンブリの前記第2部材は、前記第2結合部材に取外し可能に結合され、それにより、前記第2作動チューブの移動が、前記クランプ機構に対して前記カートリッジアセンブリの前記第2部材を移動させ、前記カートリッジアセンブリの前記第2部材が前記クランプ機構に対して移動されたとき、前記クランプ機構が第1形態から第2形態に移行するように構成され、前記第2形態にあるときに前記クランプ機構が前記外科用クリップを締め付けるように構成される、カートリッジアセンブリ
    とを備える外科用クリップを適用する装置。
  2. 前記カートリッジアセンブリが、5ミリメートル外科用クリップカートリッジ又は10ミリメートル外科用クリップカートリッジのうちの一方である、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
  3. 前記カートリッジアセンブリが使い捨てである、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
  4. 前記アクチュエータが、前記ハウジングに結合され、かつ、前記ハウジングに対する前記第1位置と前記ハウジングに対する前記第2位置との間で回転可能であり、前記アクチュエータが、前記シャトルに結合され、かつ、前記シャトルを前記近位位置と前記遠位位置との間で移動させるように構成されたカムを含む、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
  5. 前記ハウジングに結合されたロック機構であって、前記カートリッジアセンブリの一部が、前記カートリッジアセンブリが前記ロック機構に対して第1向きにあるとき、前記ロック機構の内部空間内に挿入されるように構成され、前記カートリッジアセンブリが、前記カートリッジアセンブリの前記一部が前記内部空間内に配置されると、前記ロック機構に対して第2向きまで回転するように構成され、前記ロック機構が、前記カートリッジアセンブリを前記第2向きで少なくとも一時的に維持するように構成される、ロック機構をさらに備える、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
  6. 前記ロック機構が、第1形態と第2形態との間で移行するように構成されたロックアクチュエータを含み、前記カートリッジアセンブリが、前記ロックアクチュエータが前記第1形態にあるときに、前記ロック機構の前記内部空間内に挿入されるように構成され、前記ロックアクチュエータが、前記ロックアクチュエータが前記第2形態にあるときに、前記カートリッジアセンブリを前記第2向きで維持するように構成される、請求項5に記載の外科用クリップを適用する装置。
  7. ロック機構であって、前記ハウジングに結合され、それにより、前記駆動機構の前記第1作動チューブと前記駆動機構の前記第2作動チューブとが前記ロック機構によって規定された内部空間内に少なくとも部分的に在され、前記カートリッジアセンブリが、前記ロック機構の前記内部空間内に挿入されるように構成され、それにより、前記第1部材が前記第1作動チューブに取外し可能に結合され、かつ、前記第2部材が前記第2作動チューブに取外し可能に結合される、ロック機構をさらに備える、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
  8. 前記外科用クリップが、前記カートリッジアセンブリ内に含まれる外科用クリップであり、前記カートリッジアセンブリが第3部材を含み、前記第3部材が、一組の保持部材を含み、各保持部材が、外科用クリップの組のうちの異なる外科用クリップを一時的に保持するように構成された前記一組の保持部材に含まれる、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
  9. 前記カートリッジアセンブリの前記第1部材が、前記第3部材に対して前記遠位方向に前記外科用クリップの組を前進させるように前記第3部材に対して移動するように構成され、それにより、前記外科用クリップの組に含まれる各外科用クリップが、前記一組の保持部材に含まれる保持部材から隣接する保持部材まで前記遠位方向に移動し、最遠位外科用クリップが、最遠位保持部材から前記クランプ機構まで前記遠位方向に移動する、請求項8に記載の外科用クリップを適用する装置。
  10. 前記アクチュエータ又は前記駆動機構の少なくとも一つが、前記ハウジングに対する前記第2位置から前記ハウジングに対する前記第1位置まで前記アクチュエータを移動させるように構成され、かつ前記シャトル前記遠位位置から前記近位位置移動させるように構成された付勢部材を含む、請求項1に記載の外科用クリップを適用する装置。
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