JP6678435B2 - 表面含浸材及び構造物 - Google Patents

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Description

本発明は、土木・建築分野の各種工事に用いられる表面含浸材及び構造物に関する。
各種構造物に用いられるコンクリート及びモルタル等は、本来耐久性に優れたものであるが、細孔を有することから構造や使用環境によって、水分、塩分及び二酸化炭素等が細孔より内部に浸透し、一部が劣化する場合がある。このような劣化は、構造物の強度低下及び欠損等の原因となる。
このような細孔を有する構造物の表面に塗布して、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止するために、アルコキシシランを有する吸水防止材が開示されている。
特開2003−221576号公報 特開2009−280716号公報
しかしながら、細孔を有する構造物の施工面が壁又は天井の場合、塗布した材料が下方向へ流れて(タレて)しまうので、天井面では塗布時に材料が液滴となって落ちる、及び、壁面では上部付近の含浸深さが不充分となる等の問題があった。また、適正量塗布するためには、数回繰り返し塗布する作業工程が必要であった。さらに、塗布間隔が長くなってしまうと、材料が反応して撥水層が形成し始め、それ以上深く浸透することを阻害してしまうことがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、コンクリート等の構造物の外観を変化させることなく、施工面が壁又は天井であっても、一回の塗布作業で適正量塗布することが可能であり、且つ浸透性に優れた表面含浸材を提供することを目的とする。また、本発明は、耐久性に優れた構造物を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために鋭意検討した結果、本発明者らは、特定のアルコキシシランと、高級脂肪酸アミドと、特定のスチレン−ジエンブロック共重合体と、を用いることによって、表面含浸材の施工性及び浸透性を向上できることを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、アルコキシシランと、高級脂肪酸アミドと、スチレン−ジエン共重合体と、を含有し、アルコキシシランが下記式(1)で表され、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の25℃における粘度が2000〜30000mPa・sであり、高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体の合計量に対するスチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50〜1.00である、表面含浸材を提供する。
Si(OR4−n (1)
(式中、Rは炭素数5〜12のアルキル基又はフェニル基を示し、nは1又は2を示す。nが2のとき、Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数存在するRは互いに同一であっても異なっていてもよい。)
本発明の表面含浸材は、施工面が壁又は天井であっても、一回の塗布作業で適正量塗布することが可能であり、且つ浸透性に優れている。つまり、本発明の表面含浸材をコンクリート及びモルタル等の細孔を有する構造物の表面に塗布することにより、特定のアルコキシシランが構造物の内部に深く浸透し、コンクリート及びモルタル等に含まれるセメント成分等と反応して構造物表面近傍に撥水層を形成し、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止できる。また、表面含浸材が高級脂肪酸アミド及びスチレンージエン共重合体を含有することにより、表面含浸材のタレを抑制することが可能になる。このため、本発明の表面含浸材は、施工面が壁又は天井であっても一回の塗布作業で適正量塗布することができ、且つ優れた浸透性を維持することができる。
本発明の表面含浸材は、スチレンージエン共重合体の25質量%トルエン溶液の25℃における粘度は2000〜30000mPa・sである。スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の粘度が2000mPa・s以上であると、高級脂肪酸アミドによる塗布面の白色化を充分に抑制することができる。一方、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の粘度が30000mPa・s以下であると、アルコキシシランへの溶解が良好となり、アルコキシシランの浸透性も充分となる。
また、本発明の表面含浸材は、高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体との合計量に対するスチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50〜1.00である。高級脂肪酸アミドを含む表面含浸材をコンクリートに塗布すると、高級脂肪酸アミドがコンクリート内部に浸透せずにコンクリート表面に残留し、コンクリート表面が白く変化する場合がある。高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体を上記質量比に調整することにより、白色化を抑制することができ、コンクリート等の構造物の外観変化を抑制することができる。
本発明の表面含浸材は、アルコキシシラン100質量部に対し、高級脂肪酸アミドの含有量が0.1〜5質量部、及びスチレン−ジエン共重合体の含有量が1.5〜8質量部であることが好ましい。これにより、表面含浸材の浸透性を一層高めることが可能となる。
本発明では、上述の表面含浸材を構造物表面に塗布することによって得られる構造物を提供する。本発明の構造物は、上記表面含浸材と反応して形成される撥水層を有することから、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止し、長期にわたり耐久性に優れた構造を維持することができる。
本発明によれば、コンクリート等の構造物の外観を変化させることなく、施工面が壁又は天井であっても、一回の塗布作業で適正量塗布することが可能であり、浸透性及びタレの抑制に優れた表面含浸材を提供することができる。
本発明の構造物は、上記表面含浸材と反応して構造物表面近傍に撥水層を形成することから、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止し、長期にわたり耐久性に優れた構造を維持することができる。したがって、本発明の構造物はライフサイクルコストの低減などに寄与することができる。
<表面含浸材>
本発明の表面含浸材の一実施形態について以下に説明する。本実施形態の表面含浸材は、コンクリート及びモルタル等の細孔を有する構造物の表面に塗布するために用いられる表面含浸材であり、アルコキシシランと、高級脂肪酸アミドと、スチレン−ジエン共重合体と、を含有する。
アルコキシシランは、下記式(1)で表されるアルコキシシランである。このようなアルコキシシランを含有することにより、コンクリート又はモルタル等に含まれるセメント成分等と反応して細孔を有する構造物表面近傍に撥水層を形成し、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止できる。
Si(OR4−n (1)
式(1)中、Rは炭素数5〜12のアルキル基又はフェニル基を示し、nは1又は2を示す。nが2のとき、Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数存在するRは互いに同一であっても異なっていてもよい。このようなR及びRを有することにより、アルコキシシランが構造物の内部に深く浸透し、良好な遮断性能を持つ撥水層を形成し易くなる。
炭素数5〜12のアルキル基としては、具体的に、例えば、ペンチル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、又はドデシル基等が挙げられる。これらは、直鎖状、分岐状、又は環状であってもよいが、直鎖状であることが好ましい。
式(1)で表されるアルコキシシランとしては、例えば、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン、デシルトリエトキシシラン、ジヘキシルジエトキシシラン等のアルキルトリアルコキシシラン及びジアルキルジアルコキシシラン、並びにフェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、ジフェニルジエトキシシラン等のフェニルトリアルコキシシラン及びジフェニルジアルコキシシランが挙げられる。
式(1)中、nは1であることが好ましい。nが1であるアルコキシシラン、すなわち、R基が1つでOR基が3つであるアルコキシシランを用いることにより、コンクリート又はモルタル等に含まれるセメント成分等との加水分解反応が起こりやすくなり、構造物表面近傍に撥水層を形成し易くなる。
式(1)中、nが1であるアルコキシシランとしては、ヘキシルトリメトキシシラン、オクチルトリメトキシシラン、デシルトリメトキシシラン、ヘキシルトリエトキシシラン、オクチルトリエトキシシラン及びデシルトリエトキシシラン等のアルキルトリアルコキシシラン、並びにフェニルトリメトキシシラン及びフェニルトリエトキシシラン等のフェニルトリアルコキシシランが挙げられる。
式(1)で表されるアルコキシシランの分子量は、好ましくは190〜340であり、より好ましくは200〜300である。アルコキシシランの分子量が上述の範囲であると、浸透性と反応性のバランスがより向上し、細孔を有する構造物表面近傍により良好な撥水層を形成し、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止効果の向上が期待できる。
アルコキシシランを含浸させたモルタル基板の含浸深さは、好ましくは2.2mm以上であり、より好ましくは2.5mm以上であり、さらに好ましくは3.0mm以上であり、特に好ましくは3.5mm以上である。表面含浸材に用いられるアルコキシシランは、このような含浸性能を有するものを選定することが好ましい。なお、ここで、含浸深さは、JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.2含浸深さ試験」に準拠して行った値を示す。
アルコキシシランを含浸させたモルタル基板の透水抑制比は、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上である。表面含浸材に用いられるアルコキシシランは、このような透水抑制比を有するものを選定することが好ましい。なお、ここで、透水抑制比は、JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.3透水量試験」に準拠して透水比(%)を算出し、100%から透水比(%)を差し引いた値を示す。
高級脂肪酸アミドは、炭素数12以上の長鎖脂肪酸を有する脂肪酸アミドを示す。脂肪酸は、飽和脂肪酸又は不飽和脂肪酸であってもよい。
高級脂肪酸アミドの炭素数は、好ましくは12〜30であり、より好ましくは16〜28であり、さらに好ましくは18〜26であり、特に好ましくは20〜24である。
高級脂肪酸アミドとしては、具体的に、例えば、エルカ酸アミド、ベヘン酸アミド、ステアリン酸アミド、オレイン酸アミド、パルミチン酸アミド、ミリスチン酸アミド、ラウリン酸アミド等が挙げられる。好適な市販品としては、ニュートロン、BMT、PNT、SNT(いずれも商品名、日本精化株式会社)、ダイヤミッド、アマイド、ニッカアマイド、メチロールアマイド(いずれも商品名、日本化成株式会社)等が挙げられる。
高級脂肪酸アミドの含有量は、アルコキシシラン100質量部に対して、好ましくは0.1〜5質量部であり、より好ましくは0.15〜3質量部であり、さらに好ましくは0.2〜2質量部であり、特に好ましくは0.25〜1.5質量部であり、最も好ましくは0.3〜1.0質量部である。高級脂肪酸アミドの含有量がこのような範囲にあると、壁又は天井に塗布した場合のタレをより一層抑制することができ、施工性がより向上する。
高級脂肪酸アミドは、粉末状の高級脂肪酸アミドと後述の溶剤とを混合して、ペースト状、すなわち、流動性及び粘性を有する状態にして用いることが好ましい。ペースト状の高級脂肪酸アミドを用いることにより、高級脂肪酸アミドの分散状態が良好になるため、施工面が壁や天井であっても、表面含浸材のタレをより一層充分に抑制することが可能となる。なお、ペースト状の高級脂肪酸アミドは、溶液であっても、懸濁液(分散液)であってもよい。
溶剤は、粉末状の高級脂肪酸アミドを溶解することができるものが好ましい。具体的には、例えば、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、イソブタノール、ベンジルアルコール等のアルコール類;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル類;キシレン等の芳香族炭化水素類;水などが挙げられ、単独で又は複数を組み合わせて用いることができる。
ペースト状の高級脂肪酸アミドにおける高級脂肪酸アミドの含有量は、高級脂肪酸アミド及び溶剤の全質量を基準として、好ましくは1〜50質量%であり、より好ましくは5〜40質量%であり、さらに好ましくは8〜32質量%である。
ペースト状の高級脂肪酸アミドは、市販品を用いることができる。好適な市販品としては、ターレン、フローノン(いずれも商品名、共栄社化学株式会社)等が挙げられる。
スチレン−ジエン共重合体は、スチレン系モノマー及び共役ジエン系モノマーを共重合することによって得られる。スチレン−ジエン共重合体は、アルコキシシランへの溶解度が高いため、アルコキシシランの作用を妨げることなく、表面含浸材の粘度を高めることが可能となる。
スチレン系モノマーとしては、例えば、スチレン、α−メチルスチレン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メチルスチレン、p−t−ブチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、2,4,6−トリメチルスチレン、モノフルオロスチレン、モノクロロスチレン、ジクロロスチレン等が挙げられる。これらのスチレン系モノマーは、1種単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、スチレンを用いることが好ましい。
共役ジエン系モノマーとしては、例えば、ブタジエン(1,3−ブタジエン)、イソプレン、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ヘキサジエンなどが挙げられる。これらの共役ジエン系モノマーは、1種単独で又は2種類以上を組み合わせて用いることができる。これらのうち、共役ジエン系モノマーは、1,3−ブタジエンを用いることが好ましい。
スチレン−ジエン共重合体を作製するために用いられるスチレン系モノマーは、特に制限されないが、スチレン系モノマー及び共役ジエン系モノマーの全質量を基準として、好ましくは10〜50質量%であり、より好ましくは20〜40質量%であり、さらに好ましくは25〜35質量%である。
スチレン−ジエン共重合体としては、例えば、スチレン−ジエンランダム共重合体、スチレン−ジエンブロック共重合体等が挙げられる。より具体的には、例えば、スチレン−ブタジエンランダム共重合体、スチレン−イソプレンランダム共重合体、スチレン−ブタジエンブロック共重合体、スチレン−イソプレンブロック共重合体等が挙げられる。これらのうち、スチレン−ブタジエンブロック共重合体を用いることが好ましい。
スチレン−ジエン共重合体の含有量は、アルコキシシラン100質量部に対して、好ましくは1.5〜8質量部であり、より好ましくは1.8〜7.8質量部であり、さらに好ましくは2〜7.5質量部である。スチレン−ジエン共重合体がこのような範囲にあると、表面含浸材において、タレをより一層抑制することができる。
スチレン−ジエン共重合体は、ペレット状、クラム状、パウダー(粉末)状等のいずれの形状のものを用いることができるが、上述のアルコキシシランへの溶解性の観点から、パウダー(粉末)状、クラム状のものが好ましい。
スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の25℃における粘度は、2000〜30000mPa・sであり、好ましくは2500〜25000mPa・sであり、より好ましくは2800〜23000mPa・sであり、さらに好ましくは3000〜21000mPa・sである。ここで、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液とは、トルエン溶液全質量を基準として、スチレン−ジエン共重合体が25質量%、トルエンが75質量%の溶液である。
スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の25℃における粘度は、次の方法で求めることができる。まず、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液を調製する。次に、25℃において、トルエン溶液の流下時間を測定する。ここで、トルエン溶液の流下時間の測定には、例えば、ウベローデ改良型粘度管/溶液粘度測定装置を用いることができる。得られたトルエン溶液の流下時間からトルエン溶液の25℃における粘度を以下の式から算出する。
Ts’×Tc×0.886=トルエン溶液の25℃における粘度(mPa・s)
(式中、Ts’はトルエン溶液の流下時間(秒)を示し、Tcは粘度管係数を示す。なお、0.886はトルエンの25℃における比重(g/cm)である。)
高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体の合計量に対するスチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50〜1.00であり、好ましくは0.60〜0.99であり、より好ましくは0.65〜0.98であり、さらに好ましくは0.70〜0.96であり、特に好ましくは0.75〜0.95であり、最も好ましくは0.80〜0.93である。質量比がこのような範囲にあると、白色化等の外観変化を抑制することが可能となる。
本実施形態の表面含浸材は、高級脂肪酸アミドをペースト状にするために用いられる溶剤以外に、粘性調整剤としてさらに溶剤を含有していてもよい。表面含浸材が溶剤をさらに含有することにより、容易に表面含浸材の粘度を調整することができる。ここで溶剤はペースト状の高級脂肪酸アミドに含まれる溶剤で例示したものと同様のものが使用可能であり、その中でもアルコール類が好適に使用でき、ベンジルアルコールがより好適に使用できる。
アルコキシシラン100質量部に対する全溶剤の含有量は、特に制限されないが、好ましくは30質量部以下であり、より好ましくは20質量部以下であり、さらに好ましくは10質量部以下である。また、溶剤の含有量は、0.1質量以上であってもよい。
本実施形態の表面含浸材は、アルコキシシラン、高級脂肪酸アミド、溶剤及びスチレン−ジエン共重合体以外に、本発明の効果が大きく損なわれない範囲で、その他の成分を含有することができる。その他の成分としては、染料等を挙げることができる。
本実施形態の表面含浸材の温度20℃における回転数0.5rpmの粘度は、特に制限されないが、好ましくは100mPa・s以上であり、より好ましくは200mPa・s以上であり、さらに好ましくは300mPa・s以上であり、特に好ましくは500mPa・s以上である。この粘度は、BH型粘度計にて、回転数0.5rpm、ローターNo.3を用いて測定される。粘度がこのような範囲にあると、施工面が壁又は天井であっても、タレを一層抑制することができる。表面含浸材の温度20℃における回転数0.5rpmの粘度は、特に制限されないが、好ましくは20000mPa・s以下であり、より好ましくは15000mPa・s以下であり、さらに好ましくは13000mPa・s以下であり、特に好ましくは10000mPa・s以下である。
本実施形態の表面含浸材の温度20℃における回転数20rpmの粘度は、特に制限されないが、好ましくは50〜1000mPa・sであり、より好ましくは60〜900mPa・sであり、さらに好ましくは70〜800mPa・sであり、特に好ましくは80〜750mPa・sである。この粘度は、BH型粘度計にて、回転数20rpm、ローターNo.3を用いて測定される。粘度がこのような範囲にあると、施工面が壁又は天井であっても、タレを一層抑制でき、施工性が向上する。
本実施形態の表面含浸材の温度20℃における回転数100rpmの粘度は、特に制限されないが、好ましくは500mPa・s以下であり、より好ましくは400mPa・s以下であり、さらに好ましくは300mPa・s以下であり、特に好ましくは250mPa・s以下であり、最も好ましくは200mPa・s以下である。この粘度は、BH型粘度計にて、回転数100rpm、ローターNo.3を用いて測定される。粘度がこのような範囲にあると、施工面が壁又は天井であっても、施工性及び作業性が向上する。表面含浸材の温度20℃における回転数100rpmの粘度は、特に制限されないが、好ましくは30mPa・s以上であり、より好ましくは40mPa・s以上であり、さらに好ましくは50mPa・s以上である。
表面含浸材の温度20℃におけるTI値(RPM0.5/RPM100)は、好ましくは1〜90であり、より好ましくは2〜70であり、さらに好ましくは3〜60である。ここで、TI値とは、上述の粘度測定において、回転数0.5rpmにて得られる粘度を回転数100rpmにて得られる粘度で除した値(比)であり、チキソトロピー係数を表す。表面含浸材の温度20℃におけるTI値が上述の範囲であると、タレをより一層抑制することができ、施工性がより向上する。
本実施形態の表面含浸材の塗布量は、特に制限されないが、構造物表面への1回の塗布によって、好ましくは100〜500g/mであり、より好ましくは125〜400g/mであり、さらに好ましくは150〜350g/mである。このような塗布量で塗布することによって、上述のアルコキシシランの浸透性とタレの抑制とのバランスが一層良好となり、構造物表面近傍に、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を充分に抑制する撥水層を形成することができる。また、施工性にも優れる。
本実施形態の表面含浸材の製造方法は、アルコキシシラン及び高級脂肪酸アミドを混合する第1の混合工程と、第1の混合工程で得られた混合物及びスチレン−ジエン共重合体を混合する第2の混合工程と、を備えてもよく、アルコキシシラン及びスチレン−ジエン共重合体を混合する第1の混合工程と、第1の混合工程で得られた混合物及び高級脂肪酸アミドを混合する第2の混合工程と、を備えてもよい。第1の混合工程の混合は、例えば、常温(例えば、25℃)、1〜6時間で行うことができる。第2の混合工程の混合は、例えば、常温(例えば、25℃)、1〜6時間で行うことができる。これら混合工程で用いる撹拌機は、均一に混合、分散できるものであれば、特に限定されず、例えば、ディソルバー等の高いせん断力のかかる撹拌機を使用することが好ましい。
<構造物>
本実施形態の構造物は、上述の表面含浸材を、各種構造物に用いられるコンクリート及びモルタル等の表面に塗布することによって得られる。本実施形態の構造物は、上記表面含浸材と反応して形成される撥水層を有することから、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止し、長期にわたり耐久性に優れた構造を維持することができる。
本実施形態の構造物における表面含浸材の含浸深さは、好ましくは2.2mm以上であり、より好ましくは2.5mm以上であり、さらに好ましくは3.0mm以上であり、特に好ましくは3.5mm以上である。なお、ここで、含浸深さは、JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.2含浸深さ試験」に準拠して行った値を示す。
本実施形態の構造物の透水抑制比は、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上である。なお、ここで、透水抑制比は、JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.3透水量試験」に準拠して透水比(%)を算出し、100%から透水比(%)を差し引いた値を示す。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではない。
以下に実施例と比較例を用いて、本発明の内容をより詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
(実験例1)
[使用材料]
表1に示すアルコキシシラン1〜19を準備した。表1には、アルコキシシランの疎水基(R)、該疎水基(R)の炭素数、及び、分子量を併せて示す。
Figure 0006678435
表1のアルコキシシランを、表2に示す塗布量でモルタル基板表面に刷毛を用いて塗布し、含浸深さ及び透水抑制比を測定した。モルタル基板の作製方法、並びに、含浸深さ及び透水抑制比の測定方法は以下のとおりである。
[モルタル基板の作製]
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「5.1.1モルタル基板の作製」に準拠して作製した。
[アルコキシシランの評価方法]
(1)含浸深さ
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.2含浸深さ試験」に準拠して行った。
(2)透水抑制比
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.3透水量試験」に準拠して透水比(%)を算出し、100%から透水比(%)を差し引いた値を「透水抑制比」とした。
Figure 0006678435
表2より、Rを有しないアルコキシシラン1、2は、含浸深さが2.2mm以上及び透水抑制比が75%以上の両方又は一方を満たしていなかった。また、Rが炭素数1〜4のアルキル基又はビニル基であるアルコキシシラン3〜9は、含浸深さが2.2mm以上及び透水抑制比が75%以上の両方又は一方を満たしていなかった。また、Rがグリシドキシ基又はメタクリロキシ基を有するアルキル基であるアルコキシシラン16〜19は、透水抑制比が75%以上であったが、含浸深さが2.2mm以上の条件を満たさなかった。
表2より、Rが炭素数5〜12のアルキル基又はフェニル基であるアルコキシシラン10〜15は、含浸深さが2.2mm以上及び透水抑制比が75%以上の両方の条件を満たしていた。
(実施例1、比較例1)
[使用材料]
下記(1)〜(4)に示す原材料を準備した。
(1)スチレン−ジエン共重合体
A:スチレン−ブタジエンブロック共重合体(スチレンとブタジエンとの質量比:30/70、25質量%トルエン溶液の25℃における粘度:20200mPa・s、形状:粉末状)
B:スチレン−ブタジエンブロック共重合体(スチレンとブタジエンとの質量比:30/70、25質量%トルエン溶液の25℃における粘度:3100mPa・s、形状:粉末状)
C:スチレン−ブタジエンブロック共重合体(スチレンとブタジエンとの質量比:30/70、25質量%トルエン溶液の25℃における粘度:1700mPa・s、形状:粉末状)
(2)スチレン−ジエン共重合体以外の重合体
D:無水マレイン酸変性1−プロペン−1−ブテン共重合体(形状:粉末状)
E:アルキルアセタール化ポリビニルアルコール(10質量%エタノール−トルエン(1:1)溶液の25℃における粘度:115mPa・s、形状:粉末状)
(3)高級脂肪酸アミド
ペースト(高級脂肪酸アミド:炭素数22、高級脂肪酸アミドとベンジルアルコールを主成分とする溶剤との質量比:30/70)
(4)溶剤
ベンジルアルコール(純度99%以上)
上記(1)〜(3)に示す原材料及び表1のアルコキシシラン14、15を、表3に示す割合で配合して、表面含浸材1〜13を調製した。また、上記(1)〜(4)に示す原材料及び表1のアルコキシシラン14、15を、表3に示す割合で配合して、表面含浸材14〜23を調製した。なお、表3の高級脂肪酸アミドの配合量は、ペーストから溶剤分を除いた固形分(高級脂肪酸アミド)の質量である。
Figure 0006678435
[表面含浸材の評価]
表面含浸材1〜23の粘度、TI値(チキソトロピー係数)及びタレ性を評価した。結果を表4に示す。また、各評価は以下に示す方法で行った。
(1)粘度
温度20℃の条件下にて、BH型粘度計(東機産業株式会社製 B型粘度計BH、ローターNo.3)を用いて回転数0.5rpm、20rpm及び100rpmにおける粘度を測定した。なお、rpmは1分間あたりの回転数を表す。
(2)TI値(RPM0.5/RPM100)
上述の回転数0.5rpmにおける粘度を回転数100rpmにおける粘度で除して求めた。
(3)タレ性
水平に静置したケイ酸カルシウム板に、アプリケーターを用いて表面含浸材を水平方向に厚さ225μmになるように塗布し、直後にケイ酸カルシウム板を垂直にし、タレ(下方向への流れ)の程度を目視で確認した。
A…タレなし
B…タレほぼなし
C…タレあり
Figure 0006678435
表4に示すとおり、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の粘度が2000〜30000mPa・sであり、且つ高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体の合計量に対するスチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50〜1.00である表面含浸材2〜10、14〜23では、粘度及びTI値が良好であり、タレ性についても良好な結果を示した(実施例1−1〜1−9、1−10〜1−19)。また、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の粘度が2000mPa・s未満である、又は高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体の合計量に対するスチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50未満である表面含浸材1、11においても、粘度、TI値及びタレ性は良好であった(比較例1−1、1−2)。一方、スチレン−ジエン共重合体以外の重合体を配合した表面含浸材12、13では、重合体がアルコキシシランに不溶であり、表面含浸材を調製することができなかった(比較例1−3、1−4)。
(実施例2、比較例2)
表面含浸材1〜11、20、22、23を用いてモルタル基板に対する外観、含浸深さ及び透水抑制比を評価した。結果を表5に示す。ここで、試験体は、表面含浸材を表5に示す塗布量でローラー1回塗りにてモルタル基板に塗布して調製した。モルタル基板の作製方法、並びに各試験体の評価方法は以下のとおりである。
[モルタル基板の作製]
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「5.1.1モルタル基板の作製」に準拠して作製した。
[評価方法]
(1)外観観察試験
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.1外観観察試験」に準拠して行った。
A…変化なし
B…ほぼ変化なし
C…白色
(2)含浸深さ
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.2含浸深さ試験」に準拠して、各実施例における試験体の含浸深さの評価を行った。
(3)透水抑制比
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.3透水量試験」に準拠して、各試験体の透水比(%)を算出し、100%から透水比(%)を差し引いた値を各実施例における「透水抑制比」とした。
Figure 0006678435
表5に示すとおり、表面含浸材2〜10、20、22、23を用いた実施例2−1〜2−22において、外観はすべて変化なし又はほぼ変化なしであり、含浸深さはすべて2.2mm以上であり、良好な結果であった。また、透水抑制比も75%以上であり、良好な結果であった。一方、高級脂肪酸アミド及びスチレン−ジエン共重合体の合計量に対するスチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50未満である表面含浸材1を用いた比較例2−1では、外観観察試験において、白色変化が観測され、含浸深さ及び透水抑制比は測定することができなかった。また、スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の粘度が2000mPa・s未満である表面含浸材11を用いた比較例2−2では、外観観察試験において、白色変化が観測された。
(実施例3)
表面含浸材14〜19、21を用いてモルタル基板に対する外観を評価した。結果を表6に示す。ここで、試験体は、表面含浸材を表6に示す塗布量でローラー1回塗りにてモルタル基板に塗布して調製した。モルタル基板の作製方法、並びに各試験体の評価方法は以下のとおりである。
[モルタル基板の作製]
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「5.1.1モルタル基板の作製」に準拠して作製した。
[評価方法]
JSCE K−571−2010「17.表面含浸材の試験方法(案)」の「6.1外観観察試験」に準拠して行った。
A…変化なし
B…ほぼ変化なし
C…白色
Figure 0006678435
表6に示すとおり、表面含浸材14〜19、21を用いた実施例3−1〜3−7において、外観はすべて変化なしであり、良好の結果であった。また、実施例3−1〜3−7においては、含浸深さ及び透水抑制比についても、上述の実施例2−1〜2−22と同程度に良好な結果であった。
本発明によれば、コンクリート等の構造物の外観を変化させることなく、施工面が壁又は天井であっても、一回の塗布作業で適正量塗布することが可能であり、且つ浸透性に優れた表面含浸材を提供することができる。また、本発明の構造物は、上記表面含浸材と反応して構造物表面近傍に撥水層を形成することから、水分、塩分及び二酸化炭素等の浸透を抑制又は防止し、長期にわたり耐久性に優れた構造を維持することができ、ライフサイクルコストの低減などに寄与することができる。

Claims (3)

  1. アルコキシシランと、高級脂肪酸アミドと、スチレン−ジエン共重合体と、を含有し、
    前記アルコキシシランが下記式(1)で表され、
    前記スチレン−ジエン共重合体の25質量%トルエン溶液の25℃における粘度が2000〜30000mPa・sであり、
    前記高級脂肪酸アミド及び前記スチレン−ジエン共重合体の合計量に対する前記スチレン−ジエン共重合体の質量比が0.50〜0.98である、表面含浸材。
    Si(OR4−n (1)
    (式中、Rは炭素数5〜12のアルキル基又はフェニル基を示し、nは1又は2を示す。nが2のとき、Rは互いに同一であっても異なっていてもよい。Rは炭素数1〜4のアルキル基を示し、複数存在するRは互いに同一であっても異なっていてもよい。)
  2. 前記アルコキシシラン100質量部に対し、
    前記高級脂肪酸アミドの含有量が0.1〜5質量部、及び前記スチレン−ジエン共重合体の含有量が1.5〜8質量部である、請求項1に記載の表面含浸材。
  3. 請求項1又は2に記載の表面含浸材を構造物表面に塗布することによって得られる構造物。
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