JP6676983B2 - 光電変換素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 - Google Patents

光電変換素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法 Download PDF

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Description

本発明は、光電変換素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法に関する。
CMOSセンサなどの光電変換素子は、相関二重サンプリング(CDS:Correlated-Double-Sampling)によって固定パターンノイズ(Fixed-Pattern-Noise)に対する補正(除去)を行うことが知られている。
しかし、デジタル信号によってCDSを行うデジタルCDS(DCDS)では、1つの画素に対して、光信号を含む信号成分(信号レベル)と、基準となる基準成分(リセットレベル)をそれぞれA/D変換する必要がある。つまり、DCDSを行う場合、1つの画素に対して2回のA/D変換が必要(A/D変換期間が2倍)になり、画像読取りを高速化する上で弊害になるという問題があった。
上記の問題に対して、例えば特許文献1には、トータルのA/D変換処理を高速に動作させるために、A/D変換用の参照信号と基準成分と信号成分とを含んで表される処理対象信号とを比較し、この比較処理と並行して、マスタークロックの周波数よりも高い周波数を持つ高速カウンタクロックに基づいてダウンカウントモードおよびアップカウントモードの何れか一方のモードでカウント処理を行ない、比較処理が完了した時点のカウント値を保持する際、基準成分と信号成分の何れについて比較処理を行なっているのかに応じてカウント処理のモードを切り替えるA/D変換装置が開示されている。
しかしながら、従来技術では、A/D変換の対象となる信号の極性に応じてダウンカウント又はアップカウントのカウント処理を行う必要があり、各種のA/D変換装置に対して汎用的に適用して画像読取りを高速化させることはできないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、デジタル信号による相関二重サンプリングを行うためのA/D変換を高速化させることができる光電変換素子、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、画素毎に光信号を電気信号に変換する光電変換部と、前記光電変換部が画素毎に光信号を変換して出力した信号レベル、及び光信号によらず画素毎に出力したリセットレベルそれぞれに対応する信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、前記A/D変換部が変換した前記リセットレベルに基づく信号、及び前記信号レベルに基づく信号それぞれを用いて、画素毎に相関二重サンプリングを行うCDS部と、前記A/D変換部が前記リセットレベルに基づく信号をデジタル信号に変換する第1動作時には、前記A/D変換部が前記信号レベルに基づく信号をデジタル信号に変換する第2動作時に比べて前記A/D変換部の分解能を下げるように制御し、第1動作時と第2動作時の実質的な分解能が近づくように制御する制御部と、を有する。
本発明によれば、デジタル信号による相関二重サンプリングを行うためのA/D変換を高速化させることができるという効果を奏する。
図1は、実施形態にかかる光電変換素子の構成の概要を例示するブロック図である。 図2は、比較例のCMOSカラーリニアイメージセンサが画像を読取る場合の動作タイミングを示すタイミングチャートである。 図3は、他の比較例の光電変換素子が備えるA/D変換部の構成例と、DCDSの動作例を示す図である。 図4は、図3(a)に示した比較例のスロープ型ADCの動作を示すタイミングチャートである。 図5は、ADCが有する逐次変換型のA/D変換器の構成例を示す図である。 図6は、図5に示したA/D変換器の動作例を示すタイミングチャートである。 図7は、制御部がADCに対して、高速化制御を行わなかった場合と、高速化制御を行った場合のA/D変換器の動作を概念的に示す図である。 図8は、ADCが有する逐次変換型のA/D変換器の構成例と動作を模式的に示す図である。 図9は、図8に示したA/D変換器の動作例を示すタイミングチャートである。 図10は、光電変換素子が高速化制御を行った場合における1ラインの画像読取タイミングを示すタイミングチャートである。 図11は、ADCが有する逐次変換型のA/D変換器の変形例を示す図である。 図12は、基準電圧生成部の構成例を示す図である。 図13は、光電変換素子の出力レベルを示すグラフである。 図14は、バッファの効果を比較によって示す図である。 図15は、基準電圧の切替による読取画像の色付きを制御部が抑制するために行う制御を示すタイミングチャートである。 図16は、光電変換素子を有する画像読取装置を備えた画像形成装置の概要を示す図である。
以下に添付図面を参照して、実施形態にかかる光電変換素子の構成例について説明する。図1は、実施形態にかかる光電変換素子10の構成の概要を例示するブロック図である。図1に示すように、光電変換素子10は、例えばCMOSカラーリニアイメージセンサであり、PIX(R)20、PIX(G)22、及びPIX(B)24を有する。PIX(R)20、PIX(G)22、及びPIX(B)24は、それぞれ約7000個の受光素子(PD:フォトダイオード)を有し、RGBの色毎にそれぞれ約7000個の画素(PIX)が構成されている。このように、PIX(R)20、PIX(G)22、及びPIX(B)24は、約21000個の画素毎に光信号を電気信号に変換する光電変換部を構成している。
また、PIX_BLK(R)21、PIX_BLK(G)23、及びPIX_BLK(B)25は、それぞれ約7000個の画素回路(PIX_BLK)を有し、RGBの色毎に構成されている。つまり、各PDには画素回路(PIX_BLK)がそれぞれ設けられている。
各画素回路(PIX_BLK)は、PDが蓄積した電荷をそれぞれ電圧信号に変換し、読出線を通してアナログメモリに信号を出力する。画素回路には、PDの電荷をFD(フローティングディフュージョン)に転送する転送トランジスタ、FDをリセットするリセットトランジスタ、及びFD電圧をバッファリングして読出線に出力するソースフォロワトランジスタが構成されている。リニアセンサは、エリアセンサとは異なり、RGB各画素から独立に信号が読み出されるため、読出し線が画素毎に独立に存在する。
AMEM26は、例えばRGBの色毎にそれぞれ約14000個のアナログメモリを有し、画素毎に画像信号(信号レベル)と基準信号(FDをリセットして得られるリセットレベル)を保持して、カラム単位で信号を順次に出力する。ここでは、RGB各1画素ずつ3画素毎にカラムを構成しているが、1つのカラムは3画素でなくても(例えば6画素でも)よく、これに限定されない。AMEM26が信号を保持することにより、画素及び画素回路の動作タイミング、つまり露光タイミングがRGBで同時となるグローバルシャッタ方式が実現される。
ADC(A/D変換部)27は、カラム数と同じ数のA/D変換器を有し、カラム単位で信号を順次にA/D変換する。より具体的には、ADC27は、PIX(R)20、PIX(G)22、及びPIX(B)24が画素毎に光信号を変換して出力した信号レベル、及び光信号によらず画素毎に出力したリセットレベルそれぞれに対応する信号を、基準電圧生成部(REF)28が生成する複数の基準電圧を用いてデジタル信号に変換する。
基準電圧生成部28は、図12を用いて後述するように、複数の基準電圧を生成し、ADC27に対して複数の基準電圧をそれぞれ供給する。
DCDS(CDS部)29は、ADC27がA/D変換したリセットレベルに基づく信号、及び信号レベルに基づく信号それぞれを用いて、画素毎にデジタル信号による相関二重サンプリングを行う。
パラレル−シリアル変換部(P/S)30は、DCDS29が相関二重サンプリングを行った結果をパラレル−シリアル変換し、LVDS31に対して順次に出力する。LVDS31は、P/S30が出力した信号を低電圧差動シリアル信号に変換し、後段に対して出力する。制御部(TG:タイミング制御部)32は、後述するように光電変換素子10を構成する各部を制御する。
次に、実施形態にかかる光電変換素子10の動作を明確に説明するために、まず比較例のCMOSカラーリニアイメージセンサの動作について説明する。図2は、比較例のCMOSカラーリニアイメージセンサが画像を読取る場合の動作タイミングを示すタイミングチャートである。ここで、比較例のCMOSカラーリニアイメージセンサは、RGBの3画素を1カラムとし、カラム毎にA/D変換を行って、デジタル信号によるCDSを行う機能を備えているものとする。
比較例のCMOSカラーリニアイメージセンサは、まず、画素回路(PIX_BLK)が光信号の基準レベルとなるFDをリセットした状態、又はリセット状態に相当する状態を示す基準成分の信号を読み出す。読み出された基準成分(基準レベル)は、アナログメモリ(AMEM)に保持される。
次いで、受光素子(PD)が受光して蓄積した信号成分(信号レベル)は、FD転送され、基準成分と同様にアナログメモリ(AMEM)に保持される。アナログメモリに保持された各信号は、後段のA/D変換部(ADC)により、基準成分(R)→信号成分(R)→基準成分(G)→・・・のように順次読み出され、デジタルデータに変換される。
各基準成分及び信号成分は、A/D変換をされるまでアナログメモリが保持している。A/D変換された後のデジタルデータは、デジタルCDSを行うCDS部によって一旦保持され、基準成分と信号成分のデジタルデータが揃った時点(図2では信号成分のA/D変換後のタイミング)で差分が取られ、後段に出力される。
このように、比較例のCMOSカラーリニアイメージセンサでは、DCDSによって固定パターンノイズを補正できる反面、高速化ができないという問題がある。具体的には、図2に示すように、1ライン周期(lsyncの周期)の期間が6回のA/D変換の期間でほぼ決まってしっている。つまり、1カラムのRGB各画素それぞれの基準成分及び信号成分(rst(r)、sig(r)、rst(g)、sig(g)、rst(b)、sig(b))を同じ期間でA/D変換する必要があるため、DCDSを行わない場合に対して2倍のA/D変換期間が必要となり、ライン周期を短縮することが困難となっている。
図3は、他の比較例の光電変換素子が備えるA/D変換部の構成例と、DCDSの動作例を示す図である。図3(a)は、他の比較例の光電変換素子が備えるA/D変換部の構成例を示している。図3(a)に示したA/D変換部(ADC)は、スロープ型(又はランプ波型)と呼ばれるものである。
スロープ型ADCは、画像信号(AMEM_OUT)とランプ波状に変化する基準電圧(REF)とを比較する比較器1と、クロックの数をカウントするカウンタ2とによって構成されている。スロープ型ADCは、制御信号(SW)によってアップカウント(加算)又はダウンカウント(減算)が選択され、カウンタ出力値(ADCNT)をA/D変換後のデジタルデータとするように出力する。
図3(b)は、図3(a)に示したA/D変換部によるDCDSの動作を示す図である。スロープ型ADCは、画像信号(AMEM_OUT)が比較器1に入力されると、基準電圧(REF)の信号レベルがランプ波状に変化して比較器1に入力される。REFが比較器1に入力されている間、カウンタ2はクロック(ADCK)をカウントし、ADCNTにはそのカウント値が出力される。
例えば、DCDSの基準成分(Vrst)が比較器1に入力されている場合、ランプ波形状のREFがVrstになると比較器1の出力はLow→Highとなる。比較器1の出力はカウンタ2の確定端子(FIX)に入力されており、比較完了時点のカウンタ出力値(ADCNT)が確定される。
このとき、アップカウント/ダウンカウントを制御する制御信号(SW)は、Highとなっているため、カウンタ2はダウンカウントモードで動作する。したがって、基準成分のレベルが50digitである場合、−50digitとして変換される。
基準成分がA/D変換された後に、比較器1には信号成分(Vsig)が入力される。スロープ型ADCは、A/D変換の方法は基準成分の場合と同様であるが、基準成分が0digitを初期状態としたダウンカウントであったのに対し、信号成分を変換する場合は基準成分のデジタルデータ値を初期状態としてアップカウントする。
例えば、スロープ型ADCは、信号成分のレベルが600digitである場合、基準成分データである−50を初期値として+600をカウントする。その結果、最終的には550digitとなり、これは信号成分(600digit)と基準成分(50digit)の減算値が得られることになる。
つまり、スロープ型ADCは、基準成分を負極性でA/D変換し、その結果を初期値として信号成分を正極性でA/D変換することにより、A/D変換とDCDSを同時に行うことができ、さらにA/D変換時に比較完了した時点でデータを確定する。
図4は、図3(a)に示した比較例のスロープ型ADCの動作を示すタイミングチャートである。図4に示すように、比較例のスロープ型ADCでは、DCDSのための基準成分のA/D変換期間が短縮される。これにより、ライン周期を短くすることができるため、比較例の光電変換素子の全体的な動作を高速化することができる。なお、図4に示した動作は、図2に示した動作に対して、基準成分のA/D変換期間が短縮されている点のみ異なり、それ以外は同じである。
また、図3(b)に示した動作は、スロープ型ADCに限定される動作であり、他の方式のA/D変換には適用できない。一方、CMOSリニアイメージセンサに用いられるA/D変換部には、スロープ型ADCではなく逐次変換型のA/D変換器が適用される場合が多い。これは、逐次変換型のA/D変換器の方が高速・高分解能に優れるためである。
例えば、スロープ型ADCは、10bitの分解能を得ようとすると1024クロックをカウントする必要がある。このとき、一回のA/D変換期間を20μsとすると約20ns周期、つまり約50MHzのクロックが必要となる。さらに、これを12bitに拡張すると、4096クロックをカウントする必要があるため、A/D変換期間を同じとすると200MHzのクロックが必要となり、実現が困難となる。また、クロック周波数を同じとする場合はA/D変換期間が約4倍と大幅に増加してしまう。このように、スロープ型ADCは、分解能が1ビット増加されると変換時間が倍になるため、高速化・高分解能化には不向きである。
これに対し、逐次変換型のA/D変換器は、10bitの分解能を得るために10回の比較を要し、12bitに拡張する場合でも12回の比較を要するだけであり、クロック周波数、又はA/D変換期間の何れかが20%増加するだけである。したがって、高分解能化の面ではスロープ型よりも逐次変換型の方が有利となる。特に、CMOSリニアイメージセンサでは、10bit以上の高分解能を得るために逐次変換型のA/D変換器が適用される場合が多いので、逐次変換型のA/D変換器を高速化できるようにすることはCMOSリニアイメージセンサとして大変意義深い。
次に、実施形態にかかる光電変換素子10が有するADC27について詳述する。図5は、ADC27が有する逐次変換型のA/D変換器の構成例を示す図である。図6は、図5に示したA/D変換器の動作例を示すタイミングチャートである。ただし、図5及び図6においては、制御部32がA/D変換に対する高速化制御(後述)を行っていない場合を示している。
ADC27は、図5(a)に示したように複数の変換ユニット(ADC_UNIT:単位ADCセル)270を備えたパイプライン方式のA/D変換器をカラム毎に有する。この逐次変換型のA/D変換器は、MSBからLSBに向かってbit単位で変換を行い、1bit変換の変換ユニット270がシリアルに接続されている。このとき、Nbit目が変換された結果がN−1bit目に転送され、N→N−1→N−2→・・・→1bit目のように各bitが順次変換され、1bit目の変換が完了するとデジタルデータが確定する。
変換ユニット270は、図5(b)に示したように、例えば比較器271、1ビットDAC(DAC)272、減算器(SUB)273、及び2倍増幅器274を有する。比較器271は、入力される信号(VIN(N))を基準電圧(Vref)と比較し、Nbit目の値(0又は1)を確定させる。減算器273は、確定されたNbit目の値に応じてDAC272が出力する信号をVIN(N)から差し引いて出力する。2倍増幅器274は、減算器273が出力した信号を2倍に増幅させ、次段の変換ユニット270の入力信号(VIN(N−1))とする。
図6に示したように、ADC27が有するA/D変換器は、基準成分(rst)/信号成分(sig)をそれぞれ順次にA/D変換する。ここで、逐次比較型のA/D変換器は、上述したようMSB→LSBの順に変換を行い、最終のLSBを変換した時点でデジタルデータ値を確定する。
次に、制御部32がADC27に対して高速化制御を行った場合のA/D変換器の動作について説明する。図7は、制御部32がADC27に対して、高速化制御を行わなかった場合と、高速化制御を行った場合のA/D変換器の動作を概念的に示す図である。図7(a)には、制御部32がADC27に対して高速化制御を行わなかった場合が示されている。図7(b)には、制御部32がADC27に対して高速化制御を行った場合が示されている。
DCDSに用いられる基準成分は、画素(FD)のリセットレベル、又はそれに相当したレベルであり、ほぼ暗時の出力と等価である。すなわち、基準成分は、信号成分ほど大きな値になることはなく、その取りうる値の範囲は信号成分に対して大幅に限定されることになる。
制御部32は、ADC27に対して基準成分のA/D変換に用いるダイナミックレンジを限定し、A/D変換器の分解能を下げて、DCDSのために必要なA/D変換の期間を短縮させる。より具体的には、制御部32は、ADC27がリセットレベルに基づく信号をデジタル信号に変換する第1動作時には、ADC27が信号レベルに基づく信号をデジタル信号に変換する第2動作時に比べてADC27の分解能を下げるように制御する。さらに、制御部32は、第1動作時には、第2動作時に比べて変換ユニット270の入力レンジを後述するように狭めるように制御する。ここでは、制御部32がADC27に対してA/D変換時間を短縮させるように行う制御を高速化制御とする。
図7(a)に示すように、制御部32が高速化制御を行わなかった場合、ADC27は、例えば信号成分が600digitであり、基準成分が50digitであるときにも、信号成分及び基準成分をそれぞれ10bit分解能でA/D変換する。
このとき、信号成分は、A/D変換器の入力レンジのほぼ全ての範囲内の値を取りうる。基準成分が例えば64digit未満の範囲内でしか値を取り得ないと想定される場合には、A/D変換器の分解能は6bitで十分となる。
したがって、制御部32は、図7(b)に示したように、例えば信号成分に対してはADC27が10bitの分解能でA/D変換を行い、基準成分に対しては10bitよりも分解能を下げた6bitでA/D変換を行うように高速化制御を行う。同時に、制御部32は、基準成分をA/D変換する場合には、A/D変換器の変換レンジ(入力レンジ)を1/16(=1/2)にすることにより、実質的には信号に対する10bit分解能を維持しながらADC27の動作を6bitとして、4bit分の変換期間を短縮させる高速化制御を行う。すなわち、制御部32は、図7(b)に示したように、基準成分のA/D変換時の分解能と入力レンジとを対応させている。よって、光電変換素子10は、A/D変換期間の短縮と高分解能を両立させることができる。
このように、制御部32がADC27の入力レンジを狭めているのは、基準成分の信号に対する分解能を信号成分の信号に対する分解能に近付けることにより、DCDSの補正効果(分解能)を維持するためである。
例えば、光電変換素子10がA/D変換を行う前にアナログCDSも行うように構成されている場合には、DCDSによって補正すべき固定パターンノイズが比較的小さくなっているため、信号成分と基準成分の分解能を厳密に合わせる(DCDSの補正分解能を高くしておく)必要はなく、単に基準成分時のA/D変換の分解能を下げるだけでもよい。
そして、光電変換素子10は、図7(b)に示したように、制御部32がADC27の分解能を4bit分下げることに対応させて、入力レンジをbit低下量相当の1/2に狭めることにより、基準成分と信号成分の実質的な分解能を合わせることができるため、DCDSの補正効果を最大化することができる。
なお、光電変換素子10は、逐次変換型のA/Dを有する場合を例に説明したが、他のA/D変換方式であってもよい。また、変換ユニット270は、1bitA/D変換器とされているが、これに限定されることなく、例えば1.5bitA/D変換器等の異なる構成であってもよい。また、基準成分の取りうる範囲は、全画素の基準成分のピーク値が飽和しないように設定されていればよい。
また、アナログCDSがA/D変換器の前段に設けられている場合などは、DCDSの基準成分/信号成分が画素での基準成分/信号成分とは異なっていることがある。光電変換素子10は、DCDSに対する基準成分/信号成分を考慮したものであり、画素から見た場合の基準成分/信号成分はそれぞれに相当する信号とみなされればよい。
図8は、ADC27が有する逐次変換型のA/D変換器の構成例と動作を模式的に示す図である。図9は、図8に示したA/D変換器の動作例を示すタイミングチャートである。なお、図8及び図9においては、制御部32がA/D変換に対する高速化制御を行った場合を模式的に示している。
図8(a)は、ADC27が信号成分をA/D変換する場合の構成例と動作を模式的に示しており、図5(a)に示した構成と実質的に同じである。一方、図8(b)は、ADC27が基準成分をA/D変換する場合の構成例と動作を模式的に示しており、A/D変換器の分解能は信号成分に対してはNbitであり、基準成分に対してはMbit(M<N)である。
このとき、制御部32は、各変換ユニット270に入力される基準電圧を、信号成分をA/D変換する場合にはVref(基準電圧の中間値)とし、基準成分をA/D変換する場合にはVref’とする。ここで、Vref’は、入力レンジをbit低下(N→Mbit)に相当する電圧とするように設定される基準電圧の中間値である。
よって、ADC27は、図9に示したように、基準成分のA/D変換時のビット数がN→Mbitに減らされるため、A/D変換期間が短縮されている。なお、図8(b)に示したように、ADC27は、基準成分のA/D変換時には、NbitのA/D変換器の上位bit側の回路を用いてMbitのA/D変換を実現している。これは、逐次変換型のA/D変換器の原理上、上位bitの影響がFPN(固定パターンノイズ)になりやすいためである(2のべき乗倍で増幅される構成上、原理的にMSB側の変換誤差が支配的となる)。そのため、制御部32は、信号成分のA/D変換と、基準成分のA/D変換とにおいて、ADC27の上位bitの動作を同じ(動作回路を同じ)にすることにより、DCDSにおけるADC27起因のFPNを適切に補正することができる。なお、信号成分のA/D変換と、基準成分のA/D変換との切替は、スイッチ等の回路によって行われる。
図10は、光電変換素子10が高速化制御を行った場合における1ラインの画像読取タイミングを示すタイミングチャートである。例えば、信号成分を10bit分解能、基準成分を6bigt分解能でA/D変換を行うとすると、基準成分のA/D変換期間が約半減することになる。ここで、信号成分に対するA/D変換時間は短縮されていない。
図11は、ADC27が有する逐次変換型のA/D変換器の変形例を示す図である。図11に示すように、ADC27が有する逐次変換型のA/D変換器の変形例は、巡回型(サイクリック)のA/D変換器である。巡回型のA/D変換器は、逐次変換型の中でも回路規模を小さくすることが可能である。
巡回型の変換ユニット270aは、上述した変換ユニット270と実質的に同じ構成である1bit分の単位ADCセルであり、N回動作することによってNbitのA/D変換を行う。ただし、変換ユニット270aの動作は、MSBとMSB以外とで異なる。
例えば、変換ユニット270aは、MSBを変換するときには入力信号がAMEM_OUT(AMEM26からの読出し)であり、BIT(N)を変換する(図11(a)(i))。そのとき、変換ユニット270aは、次のbitのための入力信号(VIN(N−1))を生成する。
そして、変換ユニット270aは、生成したVIN(N−1)を入力に戻す点がパイプライン方式と異なる(図11(a)(ii))。次いで、変換ユニット270aは、入力されたVIN(N−1)をBIT(N−1)に変換し、同時にVIN(N−2)を生成する(図11(a)(iii))。このように、変換ユニット270aは、(ii)(iii)の動作を巡回的にN−1回(MSB以外のbit数分)繰り返すことによりNbitのA/D変換を行う。つまり、パイプライン方式ではNbitの変換を回路数で実現しているのに対し、サイクリック方式は時間方向(回数)で変換を実現している。
変換ユニット270aは、A/D変換を行う場合、図11(b)に示したように、信号成分に対してはNbitの分解能とし、基準成分に対してはMbitの分解能とする。ここで、サイクリック方式でN→Mbitの分解能とする場合、図11(b)に示すようにMSB以外の動作をM−1回繰り返せばよい。したがって、変換ユニット270aは、A/D変換の繰り返し回数を基準成分に対してN−M回減らすことができ、基準成分のA/D変換期間を短縮することができる。
次に、基準電圧生成部28の構成について詳述する。図12は、基準電圧生成部28の構成例を示す図である。なお、図12(a)には基準電圧生成部28の全体構成が示されており、図12(b)には基準電圧生成部28が備える電圧源(BGR)280の構成が示されている。
図12(a)に示すように、基準電圧生成部28は、電圧源280、バッファアンプ282、ソースフォロア用のトランジスタ及び抵抗、DAC284となる抵抗ラダー、並びに複数のバッファ286を有する。ここで、電圧源280は、BGR(バンドギャップ・リファレンス回路)によって構成されている。
BGRは、一般に電源電圧/温度に対して安定した電圧を生成する基準電圧源として利用される。BGRは、主に特性が等しい2つのトランジスタ、抵抗、帰還アンプで構成される。トランジスタは、コレクタ−ベースを接続したダイオード接続とされ、ここではダイオードとして使用されている。また、BGRは、アンプの反転端子/非反転入力に接続された各トランジスタ(ダイオード)で発生するVbe(ベース−エミッタ間電圧)が電源電圧(VDD)に依存しない電流となるよう抵抗値が設定され、かつ、それらの電圧の差分を取って温度による変動を相殺する構成とされることにより、電源電圧や温度の変化に対して安定な電圧を生成する。
また、DAC284となる抵抗ラダーは、抵抗R1及び複数の抵抗R2を有する。抵抗R1は、図7に示した基準電圧を生成可能なように、抵抗R2に比べて値が十分に大きくされている。また、抵抗R1及び抵抗R2は、複数の同一抵抗値の抵抗がそれぞれ直列に接続されて構成されてもよく、例えば図7に示した各基準電圧が分圧によって生成されるように、直列に接続される抵抗数がそれぞれ定められてもよい。また、抵抗R2は、それぞれ同一抵抗値の抵抗によって構成されることに限らず、必要な基準電圧の値に応じてそれぞれ抵抗値が異なる値に設定されてもよい。例えば、基準電圧生成部28は、DAC284を用いて基準電圧を生成する場合、信号成分と基準成分とでADC27によるA/D変換ゲインが同じになるように、制御部32の制御に応じてADC27のA/D変換器の分解能に合わせてA/D変換器の入力レンジを切替える。
そして、電圧源280が生成した内部基準電圧(Vbgr)は、バッファアンプ282に入力される。バッファアンプ282の出力にはソースフォロワが接続され、ソースフォロワの出力電圧を抵抗で分圧した電圧がVbgrと等しくなるように帰還が掛けられている。これにより、Vbgrよりも高い電圧の安定化が図られている。ただし、単純に必要な基準電圧がVbgrよりも高くないのであれば単純なボルテージフォロワでバッファされていてもよい。安定化されたソースフォロワ出力電圧は、抵抗ラダーで構成されたDAC284に入力され、所定の電圧が生成される。複数のバッファ286は、DAC284により生成された複数の基準電圧(Vrt、Vrt’、Vref、Vref’、Vrb’、Vrb)をADC27に対して出力する。
複数のバッファ286は、基準電圧が切り替えられるときに発生する負荷変動の影響を抑え、画像変動を抑えるために設けられている。なお、バッファ286は、ADC27の各A/D変換器毎に設けられてもよい。
図13は、光電変換素子10の出力レベルを示すグラフである。光電変換素子10は、基準成分と信号成分とでは異なる基準電圧を使用するが、ADC27の分解能に対して入力レンジが合っていない場合、信号成分と基準成分とでA/D変換ゲインが異なることになり、FPNを適切に補正できなくなってしまう(図13(a))。これはA/D変換ゲインが異なることが、元々のFPNに対する増幅度(影響度)の違い(例えば、信号成分では1倍、基準成分では1.2倍に増幅されたように見える)となって現れるためである。
そこで、光電変換素子10は、ADC27の分解能に対して入力レンジを合わせるために、全ての基準電圧を1つの電圧源280から生成し、また電圧源280もBGRによって構成されている。よって、光電変換素子10は、A/D変換ゲインの絶対誤差、及び信号成分−基準成分の相対誤差が小さく抑えられ、様々なばらつき要因に対しても安定した状態とすることができる(図13(b))。
図14は、バッファ286の効果を比較によって示す図である。光電変換素子10は、基準電圧生成部28に複数のバッファ286を有することにより、基準電圧を切り替えるときに発生する負荷変動の影響を抑えている。負荷変動は、基準電圧から見て接続される負荷が変化するときに発生する変動であり、接続を切り替える場合などでは原理的に発生してしまう。
図14(a)は、比較例としてバッファ286が設けられていない場合の基準電圧の挙動を示している。制御部32は、基準成分/信号成分のA/D変換のタイミングで基準電圧生成部28がADC27に対して供給する基準電圧(Vref’、Vref)を切り替える。このとき、バッファ286が設けられていない場合、駆動能力が不足している(インピーダンスが高い)ため、基準電圧の接続を切り替えたときに発生する変動を抑えきれず、時間を掛けて所望のレベルに収束していく。つまり、A/D変換中に基準電圧(A/D変換ゲイン)が変動するため、A/D変換後の画像はこの影響を受けて画像データが変動してしまう。
一方、図14(b)は、実施形態にかかる光電変換素子10(バッファ286が設けられている)の基準電圧の挙動を示している。光電変換素子10は、基準電圧の接続を切り替えるときに発生する変動を抑え、基準電圧を短時間で所望のレベルに収束させる。これは、バッファ286が駆動能力を上げているためである。これにより、負荷変動による画像データの変動を抑えることができる。特に、CMOSリニアセンサでは、エリアセンサに対して一方向の画素数が多く長い構成となるため、基準電圧を供給する配線の寄生容量も無視できず相当の負荷になるので、バッファ286の効果が大きい。
図15は、基準電圧の切替による読取画像の色付きを制御部32が抑制するために行う制御を示すタイミングチャートである。図15に示すように、制御部32は、RGBの各画素に対して、A/D変換の直前の基準電圧の状態を同じにすることにより、基準電圧の切替えに起因する読取画像の色付きを防止する。
具体的には、制御部32は、A/D変換を実施していない期間の基準電圧を信号成分用の基準電圧(Vref)とする(特にrst(r)のA/D変換前)ように、基準電圧生成部(REF)28がADC27に対して供給する基準電圧を切替える。これにより、各色の基準成分をA/D変換するときには必ずVref→Vref’の切替を経ることになるため、負荷変動後の影響をRGBで揃えることができる。したがって、色毎の影響差が出ることはなく、色付きや偽色を防止することができる。
次に、実施形態にかかる光電変換素子を有する画像読取装置を備えた画像形成装置について説明する。図16は、光電変換素子10を有する画像読取装置60を備えた画像形成装置50の概要を示す図である。画像形成装置50は、画像読取装置60と画像形成部70とを有する例えば複写機やMFP(Multifunction Peripheral)などである。
画像読取装置60は、例えば光電変換素子10、LEDドライバ(LED_DRV)600及びLED602を有する。LEDドライバ600は、制御部(TG)32が出力するライン同期信号などに同期して、LED602を駆動する。LED602は、原稿に対して光を照射する。光電変換素子10は、ライン同期信号などに同期して、原稿からの反射光を受光して複数のPDが電荷を発生させて蓄積を開始する。そして、光電変換素子10は、A/D変換及びパラレルシリアル変換等を行った後に、画像データを画像形成部70に対して出力する。
画像形成部70は、処理部80とプリンタエンジン82とを有し、処理部80とプリンタエンジン82とがインターフェイス(I/F)84を介して接続されている。
処理部80は、LVDS800、画像処理部802及びCPU804を有する。CPU804は、光電変換素子10などの画像形成装置50を構成する各部を制御する。また、CPU804(又は制御部32)は、各PDが受光量に応じて電荷を発生させることを略同時に開始するよう制御する。
光電変換素子10は、LVDS800に対して例えば画像読取装置60が読取った画像の画像データ、ライン同期信号及び伝送クロックなどをLVDS31によって出力する。LVDS800は、受入れた画像データ、ライン同期信号及び伝送クロックなどをパラレル10ビットデータに変換する。画像処理部802は、変換された10ビットデータを用いて画像処理を行い、画像データなどをプリンタエンジン82に対して出力する。プリンタエンジン82は、受入れた画像データを用いて印刷を行う。
10 光電変換素子
20 PIX(R):光電変換部
22 PIX(G):光電変換部
24 PIX(B):光電変換部
26 AMEM
27 ADC(A/D変換部)
28 基準電圧生成部
29 DCDS(CDS部)
32 制御部
50 画像形成装置
60 画像読取装置
70 画像形成部
270、270a 変換ユニット
280 電圧源
286 バッファ
特許第4655500号公報

Claims (14)

  1. 画素毎に光信号を電気信号に変換する光電変換部と、
    前記光電変換部が画素毎に光信号を変換して出力した信号レベル、及び光信号によらず画素毎に出力したリセットレベルそれぞれに対応する信号をデジタル信号に変換するA/D変換部と、
    前記A/D変換部が変換した前記リセットレベルに基づく信号、及び前記信号レベルに基づく信号それぞれを用いて、画素毎に相関二重サンプリングを行うCDS部と、
    前記A/D変換部が前記リセットレベルに基づく信号をデジタル信号に変換する第1動作時には、前記A/D変換部が前記信号レベルに基づく信号をデジタル信号に変換する第2動作時に比べて前記A/D変換部の分解能を下げるように制御し、第1動作時と第2動作時の実質的な分解能が近づくように制御する制御部と、
    を有することを特徴とする光電変換素子。
  2. 前記制御部は、
    前記第1動作時には、前記第2動作時に比べて前記A/D変換部の入力レンジを狭めるように制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の光電変換素子。
  3. 前記制御部は、
    1つの電圧源が出力する電圧から生成された複数の基準電圧を前記A/D変換部に対して切替えることによって前記A/D変換部の入力レンジを狭めるように制御すること
    を特徴とする請求項2に記載の光電変換素子。
  4. 前記電圧源は、
    バンドギャップ・リファレンス回路によって構成されていること
    を特徴とする請求項3に記載の光電変換素子。
  5. 前記電圧源が出力する電圧から生成された複数の基準電圧それぞれを前記A/D変換部に対して供給する複数のバッファを有すること
    を特徴とする請求項3又は4に記載の光電変換素子。
  6. 前記制御部は、
    前記A/D変換部に対して前記第1動作となる直前に供給される基準電圧が画素毎に同じになるように、前記電圧源が出力する電圧から生成された複数の基準電圧を前記A/D変換部に対して切替えること
    を特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  7. 前記制御部は、
    前記第1動作時における前記A/D変換部の分解能をMビットとし、前記第2動作時における前記A/D変換部の分解能をNビットとすると、前記第1動作時における前記A/D変換部の入力レンジが、前記第2動作時における前記A/D変換部の入力レンジの1/2(N−M)倍となるように制御すること
    を特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  8. 前記A/D変換部は、
    逐次変換型であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  9. 前記A/D変換部は、
    巡回型であることを特徴とする請求項8に記載の光電変換素子。
  10. 前記A/D変換部は、
    パイプライン型であることを特徴とする請求項8に記載の光電変換素子。
  11. 前記制御部は、
    前記第1動作時には、前記A/D変換部が前記第2動作時における上位ビットの変換を行う場合と同じ変換動作をするように制御すること
    を特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の光電変換素子。
  12. 請求項1乃至11のいずれか1項に記載の光電変換素子を有すること
    を特徴とする画像読取装置。
  13. 請求項12に記載の画像読取装置と、
    前記画像読取装置が読取った画像データに基づく画像を形成する画像形成部と
    を有することを特徴とする画像形成装置。
  14. 画素毎に光信号を電気信号に変換する光電変換部が光信号によらず画素毎に出力したリセットレベルを、前記光電変換部が画素毎に光信号を変換して出力した信号レベルをA/D変換する場合よりも下げた分解能でA/D変換するよう制御する工程と、
    前記光電変換部が画素毎に光信号を変換して出力した信号レベルをA/D変換するよう制御する工程と、
    A/D変換した前記リセットレベルに基づく信号、及び前記信号レベルに基づく信号それぞれを用いて、画素毎に相関二重サンプリングを行う工程と、
    前記リセットレベルに基づく信号をA/D変換する第1動作時には、前記信号レベルに基づく信号をA/D変換する第2動作時に比べて分解能を下げるように制御し、第1動作時と第2動作時の実質的な分解能が近づくように制御する工程と、
    を含む画像読取方法。
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