JP6676099B2 - 回転電機 - Google Patents

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Description

本願は、発電機、電動機、電動発電機などの回転電機に関するものである。
従来の回転電機では、分割鉄心のそれぞれに樹脂製のボビンを設け、各ボビンのコイル巻回部にU相、V相、W相のコイルを巻回し、U相、V相、W相の各コイルを3個のバスリグのそれぞれに接続するとともに、各コイルのコモン側を中立バスリングに接続して、各コイルをスター結線している。また、各バスリングは、平板状に作製され、各ボビンに設けた溝状のバスリング保持部のそれぞれに差し込み保持されている。各バスリングの周方向に沿う一部が軸方向に突出されてコイル接続部とされ、各コイルが各バスリングのコイル接続部に接続されている。全部の分割鉄心およびボビンは環状に並べられてヨークの内周に嵌め込まれている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4847727号公報
特許文献1の回転電機では、コイルの端末を径方向外方に成形するための曲げ基点がボビンに存在しないため、成形するためのツールが入る空間が必要となり回転電機が大型化する。また、コイルの軸方向に延出されたコイルの端末がコイルの径方向外方に倒れたときにコイルの径方向内方側に位置する異相のバスリングとの距離が近くなり、絶縁距離を確保できなくなる。
本願は、上記のような課題を解決するための技術を開示するものであり、コイルの端末とバスリング間の絶縁性を確保しつつ、小型な回転電機を得ることを目的とする。
本願に開示される回転電機は、円弧状のコアバック部およびコアバック部の内周壁面からコアバック部の径方向内方に突出するティースを有する固定子鉄心、固定子鉄心の軸方向の両端面に配設された電気絶縁性を有したボビンおよびボビンを介してティースに巻回されたコイルを有する固定子と、固定子の内周に同軸に配設された回転子と、を備える回転電機において、ボビンは、ティースの軸方向の端面に配置され、コイルが巻回されるコイル巻回部と、コアバック部の軸方向の端面に配置され、溝深さ方向をコアバック部の軸方向とし、溝方向をコアバック部の周方向とするバスリング保持部がコアバック部の径方向に離間して複数形成されたフランジ部と、バスリング保持部におけるコアバック部の径方向内方に配置された壁部と、を有し、バスリング保持部に同心状に配置された複数のバスリングは、固定子鉄心の軸方向外方にバスリング保持部よりも突出したコイル接続部を有し、コイルの端末は、壁部における固定子鉄心の径方向内方の側面に沿って固定子鉄心の軸方向に延在され、壁部の端面を基点に固定子鉄心の径方向外方に曲がって接続対象のバスリングのコイル接続部に接続されており、壁部の端面はバスリングの端面およびバスリング保持部よりも固定子鉄心の軸方向外方に突出し、バスリングのコイル接続部の端面よりも固定子鉄心の軸方向内方に位置している。

本願に開示される回転電機によれば、ボビンの壁部を基点にコイル端末の曲げ基点とすることができるので、特別なツールが不要となり、設備費削減、工程を簡略化でき、また曲げ基点となるツールが入るスペースが不要なので回転電機を小型化できる。更に、ボビンの壁部の高さがバスリングの端面よりも高くなっていることで、壁部を基点に曲げられたコイルの端末とバスリングとの空間絶縁距離を確保でき、またボビンの壁部の高さがバスリングの端面よりも高くなっていることで、コイルの端末の壁部に接触している部分からバスリングまでの沿面距離を大きくとることができ、絶縁性が向上する。
実施の形態1に係る回転電機を示す片側断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子を軸方向一端側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子を示す断面図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子を軸方向一端側から見た端面図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子を軸方向他端側から見た斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子に適用されるボビンを示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子におけるコイルが巻回された分割鉄心を示す斜視図である。 実施の形態1に係る回転電機の固定子の要部断面図である。 実施の形態2に係る回転電機の固定子の要部断面図である。 実施の形態3に係る回転電機の固定子の要部断面図である。 実施の形態4に係る回転電機の固定子の要部斜視図である。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による回転電機の構成を示す片側断面図である。図2は、回転電機の固定子を軸方向一端側から見た斜視図である。図3は、回転電機の固定子を示す断面図である。図4は、回転電機の固定子を軸方向一端側から見た端面図である。図5は、回転電機の固定子を軸方向他端側から見た斜視図である。図6は、回転電機の固定子に適用されるボビンを示す斜視図である。図7は、回転電機の固定子におけるコイルが巻回された分割鉄心を示す斜視図である。図8は、固定子のコイルの端末とバスリングとの接続部を示す要部断面図である。
図1において、回転電機100は、円筒部2aと底部2bとからなる有底円筒状に構成された、アルミ材などからなるフレーム2およびフレーム2の開口を塞ぐ端板3を有するハウジング1と、フレーム2の円筒部2a内に挿入、固定された固定子10と、フレーム2の底部2bおよび端板3にベアリング4を介して回転可能に支持された回転軸6に固着されて、固定子10の内周側に回転可能に配設された回転子5と、を備えている。
回転子5は、軸心位置に挿通された回転軸6に固着された回転子鉄心7と、回転子鉄心7の外周面側に埋設されて周方向に所定のピッチで配列され、磁極を構成する永久磁石8と、を備えた永久磁石式回転子である。なお、回転子5は、永久磁石式回転子に限定されず、絶縁しない回転子導体を、回転子鉄心のスロットに収納して、両側を短絡環で短絡したかご形回転子あるいは絶縁した導体線を回転子鉄心のスロットに装着した巻線形回転子を用いてもよい。
つぎに、固定子10の構成について具体的に図2乃至図7を参照しつつ説明する。
固定子10は、分割鉄心12を環状に配列してなる固定子鉄心11と、それぞれの分割鉄心12にボビン14、15を介して巻回されたU相、V相、およびW相のコイル16と、U相、V相、およびW相のコイル16を結線するU相、V相、およびW相の隣接配置されたバスリング25、26、27と、を備えている。
分割鉄心12は、円環状の固定子鉄心11を周方向に18等分割したもので、所定枚数の電磁鋼板を積層一体化して作製され、断面円弧形のコアバック部12aと、コアバック部12aの内周壁面からコアバック部の径方向内方に突出するティース12bと、を備えている。
ボビン14は、図6に示されるように、PBT樹脂、PPS樹脂などの樹脂材料で作製されて電気絶縁性を有しており、コイル巻回部14aとコイル巻回部14aの外径側に設けられたフランジ部14bとバスリング保持部20、21、22におけるコアバック部の径方向内方に配置された壁部14cとを備えている。ボビン14は、分割鉄心12の軸方向一端面上に配置される。このとき、コイル巻回部14aは、図3、図4に示すように、ティース12bの軸方向一端面上に配置され、フランジ部14bはコアバック部12aの軸方向一端面上に配置される。フランジ部14bには、U相、V相およびW相の溝状のバスリング保持部20、21、22が同心状に形成されている。
また、ボビン15は、PBT樹脂、PPS樹脂などの樹脂材料で作製され、コイル巻回部15aが設けられている。ボビン15は、分割鉄心12の軸方向他端面上に配置される。このとき、コイル巻回部15aは、図3、図7に示すように、ティース12bの軸方向他端面上に配置される。
なお、ボビン14、15は、コイルの巻回の容易性の観点から、分割鉄心12に固定されてもよい。例えば、ボビン14、15は嵌合により分割鉄心12に固定されてもよく、接着剤などにより分割鉄心12に固定されてもよい。また、ボビン14、15を分割鉄心12に一体にモールド成形してもよい。
コイル16は、図7に示されるように、ティース12bと、ティース12bの軸方向の両端面に配置されたボビン14、15のコイル巻回部14a、15aとの周りに、絶縁被覆された銅の丸線からなる導体線を所定回数巻回して構成される。なお、インシュレータ(図示せず)が、ティース12bの周方向の両側面に配設され、コイル16と分割鉄心12との間の絶縁性が確保されている。
コイル16が巻回された18個の分割鉄心12が、図2から図5に示されるように、ティース12bを径方向内方に向けて、コアバック部12aの周方向の側面同士を突き合わせて、環状に配列された状態で、圧入、焼き嵌めなどにより円筒状のヨーク13内に挿入、固定される。ヨーク13は、鉄などの単一の金属材料を削り加工あるいは絞り加工により作製されるが、電磁鋼板などの鋼板を積層一体化して作製されてもよい。
分割鉄心12に巻回されて環状に配列されたコイル16は、U相、V相、およびW相の順に、固定子鉄心周方向に繰り返して配列されている。各コイル16の一方の端末16aは、ボビン14側に引き出されている。また、各コイル16の他方の端末16bは、ボビン15側に引き出されている。
U相、V相、およびW相のバスリング25、26、27は、それぞれ、無酸素銅、脱酸銅、タフピッチ銅などの帯状平板を、一部が開放された円筒状に曲げ成形して構成されている。U相、V相、およびW相のバスリング25、26、27は、図2および図4に示されるように、図6に示すバスリング保持部20、21、22のそれぞれに、嵌め入れて、必要に応じて接着剤などにより固定されて、バスリング保持部20、21、22に保持される。
U相のコイル16の端末16aは、図2および図4に示されるように、ボビン14側に軸方向に引き出され、直角に曲げられて固定子鉄心11の径方向外方に引き出され、U相のバスリング25のコイル接続部に接続される。V相のコイル16の端末16aは、ボビン14側に軸方向に引き出され、直角に曲げられて径方向外方に引き出され、V相のバスリング26のコイル接続部に接続される。W相のコイル16の端末16aは、ボビン14側に軸方向に引き出され、直角に曲げられて径方向外方に引き出され、W相のバスリング27のコイル接続部に接続される。ここで、U相、V相、およびW相のコイル16の端末16aとバスリング25、26、27のコイル接続部とは、TIG溶接、レーザ溶接、抵抗溶接、半田付け、抵抗ろう付けなどにより、電気的に接続される。
U相、V相、およびW相のコイル16の端末16b、すなわちコモン側は、図5に示されるように、ボビン15側に軸方向に引き出されて一つにまとめられ、TIG溶接、レーザ溶接などにより、電気的に接続される。U相、V相、およびW相のコイル16のコモン側の接合部は、絶縁チューブ17により被覆される。なお、絶縁チューブ17に代えて、樹脂モールド、絶縁テープなどによりコモン側の接合部を被覆してもよい。また、コモン側がひとまとめにされて溶接などにより接合されているが、ボビン15にコモン用のバスリング保持部を形成し、当該バスリング保持部に保持されたコモン用のバスリングに、U相、V相、およびW相のコイル16のコモン側を接続してもよい。
このように構成された固定子10では、それぞれ、U相、V相、およびW相のコイル16をY結線してなる6つの三相交流巻線が構成される。
回転電機100では、交流電流が、外部のインバータ(図示せず)を介してU相、V相、およびW相のバスリング25、26、27に供給される。これにより、固定子10に回転磁界が発生する。この回転磁界に起因する吸引力、又は反発力により、回転子5が回転駆動される。この回転電機100は、家庭用電気製品に搭載されるモータ、産業用機械に搭載されるモータなどの電動モータに適用できる。
図8において、コイル16の端末16aがボビン14の壁部14cの端部を基点に径方向外方に曲げられて、バスリング26のコイル接続部26bに接合されている。ボビン14の壁部14cの端面は、壁部14cの端面がバスリング25、26、27の端面よりも軸方向外方に突出し、バスリング26のコイル接続部26bの端面よりも軸方向内方に位置している。
このように、実施の形態1においては、ボビンは、ティースの軸方向の端面に配置され、コイルが巻回されるコイル巻回部と、コアバック部の軸方向の端面に配置され、溝深さ方向をコアバック部の軸方向とし、溝方向をコアバック部の周方向とするバスリング保持部がコアバック部の径方向に離間して複数形成されたフランジ部と、バスリング保持部におけるコアバック部の径方向内方に配置された壁部と、を有し、バスリング保持部に同心状に配置された複数のバスリングは、固定子鉄心の軸方向外方にバスリング保持部よりも突出したコイル接続部を有し、コイルの端末は、壁部の端面を基点に固定子鉄心の径方向外方に曲がって接続対象のバスリングのコイル接続部に接続されており、壁部の端面はバスリングの端面およびバスリング保持部よりも固定子鉄心の軸方向外方に突出し、バスリングのコイル接続部の端面よりも固定子鉄心の軸方向内方に位置している。

実施の形態1によれば、次のような効果が得られる。
(1)ボビンの壁部を基点にコイルの端末の曲げ基点とすることができ、専用の特別なツールが不要なので設備費削減、工程を簡略化できる。
(2)曲げ基点となるツールが入るスペースが不要なので回転電機を小型化できる。
(3)ボビンの壁部の端面がバスリングの端面よりも軸方向外方に突出していることで、ボビンの壁部を基点に曲げられた端末と他相のバスリングとの空間絶縁距離を確保できる。
(4)ボビンの壁部の端面がバスリングの端面よりも軸方向外方に突出していることで、コイルの端末の壁部に接触している部分からバスリングまでの沿面距離Dc(図8参照)を大きくとることができ、絶縁性が向上する。
実施の形態2.
図9は、実施の形態2による回転電機の固定子の要部断面図である。図9(a)は、固定子のコイルの端末とバスリングとの接続部分を示す要部断面図であり、図9(b)は、図9(a)の要部を拡大して示した断面図である。
図9において、コイル16の端末16aがボビン14の壁部14cの端部を基点に径方向外方に曲げられて、バスリング26のコイル接続部26bに接合されている。コイル16の端末16aの皮膜剥離の境界Bsが壁部14cの端面よりも軸方向外方に位置している。さらに、沿面の経路が橋絡しないだけの皮膜剥離の境界Bsと壁部14cの端面との沿面距離Dcを確保することが好ましい。例えば、橋絡しないための必要空間距離Drが3mm未満、汚染度が3の場合、必要な沿面距離Dcは0.5mm以上となる。(IEC規格:IEC60664−1:2007より)
このように、実施の形態2は、コイルの端末の皮膜剥離の境界がボビンの壁部の端面よりも固定子鉄心の軸方向外方に位置している。
実施の形態2によれば、次のような効果が得られる。
(1)実施の形態1よりも沿面距離Dcを長くできるため、より絶縁性が向上する。
(2)コイルの端末の、曲げの基点となる部分に皮膜があるため、振動による端末の断線を防止できる。
実施の形態3.
図10は、実施の形態3による回転電機の固定子の要部断面図であって、固定子のコイルの端末とバスリングとの接続部分を拡大して示した断面図である。
図10において、コイル16の端末16aがボビン14の壁部14cの端部を基点に径方向外方に曲げられて、バスリング26のコイル接続部26bに接合されている。ボビン14の壁部14cの端面は、バスリング25、26、27の端面よりも軸方向外方に位置している。コイル16の端末16aの曲げ半径をRc、絶縁の必要空間距離、即ちコイル16の端末16aとコイル16の端末16aが接続されているバスリング26とは異なる他の(他相の)バスリング25、26との絶縁を保持するための空間距離をDvとしたとき、ボビン14の壁部14cの端面とバスリング25、27の端面の軸方向の距離Dsが、Ds≧Dv−Rcとなるように設定されている。
電圧によって必要な空間距離Dvが異なる。即ち、定常状態電圧、一時過電圧又は反復ピーク電圧に耐えられるための空間距離が定められる。(IEC規格:IEC60664−1、2007)例えば、電圧のピーク値が2kVの場合、必要な空間距離は1.27mm以上となる。端末の曲げ半径Rcを0.5mmとした場合、ボビン14の壁部14cの端面とバスリング25、27の端面の軸方向の距離Dsを0.77mm以上にする必要がある。
このように、実施の形態3は、コイルの端末の曲げ半径をRc、コイルの端末とコイルの端末が接続されているバスリングとは異なる他のバスリングと間の絶縁を保持するための空間距離をDvとしたとき、ボビンの壁部の端面とバスリングの端面の軸方向の距離Dsが、Ds≧Dv−Rcである。
実施の形態3によれば、次のような効果が得られる。
(1)コイルの端末とバスリング間の距離が、必要距離の最小となるため、回転電機を小型化できる。
(2)コイルの端末の経路が短くなるため端末が振動しづらくなり、耐振性が向上する。
実施の形態4.
図11は、実施の形態4による回転電機の固定子の要部斜視図である。
図11において、鉄心に取り付けられたボビン14に各バスリング25、26、27が挿入されている。また、コイルの端末16aの曲げ基点となる部分の壁部14cのみを軸方向に突出させた突起部14dを形成している。これによって、隣接する壁部14c間では、バスリング25が露出している。なお、バスリング25には、バスリング端部25a、コイル接続部25bを有し、バスリング26には、バスリング端部26a、コイル接続部26bを有し、バスリング27には、バスリング端部27a、コイル接続部27bを有している。
このように、実施の形態4は、ボビンの壁部には、コイルの端末の曲げ基点となる部分に対向して前記固定子鉄心の軸方向に突出した突起部を有している。
実施の形態4によれば、次のような効果が得られる。
(1)固定鉄心の径方向内方に配置されたバスリングの露出部分を増やすことで放熱性が向上し、回転電機の性能が向上する。
(2)コイルの端末と接触する箇所以外の材料を削減することができるため、コストが削減できる。
本願は、様々な例示的な実施の形態及び実施例が記載されているが、1つ、または複数の実施の形態に記載された様々な特徴、態様、及び機能は特定の実施の形態の適用に限られるのではなく、単独で、または様々な組み合わせで実施の形態に適用可能である。
従って、例示されていない無数の変形例が、本願明細書に開示される技術の範囲内において想定される。例えば、少なくとも1つの構成要素を変形する場合、追加する場合または省略する場合、さらには、少なくとも1つの構成要素を抽出し、他の実施の形態の構成要素と組み合わせる場合が含まれるものとする。
10 固定子、11 固定子鉄心、12 分割鉄心、12a コアバック部、12b ティース、14 ボビン、14a コイル巻回部、14b フランジ部、14c 壁部、14d 突起部、16 コイル、16a 端末、20、21、22 バスリング保持部、25、26、27 バスリング、25b、26b、27b コイル接続部

Claims (4)

  1. 円弧状のコアバック部および前記コアバック部の内周壁面から前記コアバック部の径方向内方に突出するティースを有する固定子鉄心、前記固定子鉄心の軸方向の両端面に配設された電気絶縁性を有したボビンおよび前記ボビンを介して前記ティースに巻回されたコイルを有する固定子と、前記固定子の内周に同軸に配設された回転子と、を備える回転電機において、
    前記ボビンは、前記ティースの軸方向の端面に配置され、前記コイルが巻回されるコイル巻回部と、前記コアバック部の軸方向の端面に配置され、溝深さ方向を前記コアバック部の軸方向とし、溝方向を前記コアバック部の周方向とするバスリング保持部が前記コアバック部の径方向に離間して複数形成されたフランジ部と、前記バスリング保持部における前記コアバック部の径方向内方に配置された壁部と、を有し、
    前記バスリング保持部に同心状に配置された複数のバスリングは、前記固定子鉄心の軸方向外方に前記バスリング保持部よりも突出したコイル接続部を有し、
    前記コイルの端末は、前記壁部における前記固定子鉄心の径方向内方の側面に沿って前記固定子鉄心の軸方向に延在され、前記壁部の端面を基点に前記固定子鉄心の径方向外方に曲がって接続対象の前記バスリングの前記コイル接続部に接続されており、
    前記壁部の端面は前記バスリングの端面および前記バスリング保持部よりも前記固定子鉄心の軸方向外方に突出し、前記バスリングの前記コイル接続部の端面よりも前記固定子鉄心の軸方向内方に位置していることを特徴とする回転電機。
  2. 前記コイルの端末の皮膜剥離の境界が前記ボビンの壁部の端面よりも前記固定子鉄心の軸方向外方に位置していることを特徴とする請求項1に記載された回転電機。
  3. 前記コイルの端末の曲げ半径をRc、前記コイルの端末と前記コイルの端末が接続されているバスリングとは異なる他のバスリングと間の絶縁を保持するための空間距離をDvとしたとき、前記ボビンの壁部の端面と前記バスリングの端面の軸方向の距離Dsが、Ds≧Dv−Rcであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載された回転電機。
  4. 前記ボビンの壁部には、前記コイルの端末の曲げ基点となる部分に対向して前記固定子鉄心の軸方向に突出した突起部を有していることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載された回転電機。
JP2018095863A 2018-05-18 2018-05-18 回転電機 Active JP6676099B2 (ja)

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