JP2023047793A - 電機子及びモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】体格の増加を抑制しつつ、トルクの向上を図る。【解決手段】ステータ14は、環状に形成されたステータコア26と、複数のコイル16と、インシュレータ28と、を備えている。複数のコイル16は、導電性の巻線が巻回されることによってそれぞれ形成され、軸方向又は径方向の中央部分を形成すると共に周方向に間隔をあけて配置された一対の対向部36と、一対の対向部を周方向につなぐ一対のコイルエンド部と、を有し、ステータコア26に沿って配置されている。インシュレータ28は、ステータコア26と複数のコイル16との間に設けられ、絶縁性の材料を用いて形成された基体50の中に軟磁性材料を用いて形成された軟磁性部52を含む。【選択図】図8A

Description

本開示は、電機子及びモータに関する。
下記特許文献1には、固定子及び回転子を有するスロットレスモータが開示されている。固定子は、円筒状の固定子コアと、固定子コアの内周側に装着された複数の外側コイル及び内側コイルと、を備えている。また、回転子は、外周面に複数の永久磁石を備えており、固定子の軸線上において当該固定子と空隙を介して対向するように配置されている。また、この文献に記載されたスロットレスモータの固定子は、内周側に開口部を有するスロットと外周側に開口部を有するスロットが円周方向に交互に配置された円筒リング状のインシュレータを備えている。そして、複数の外側コイルは、インシュレータの外周側開口部を通り一つのスロットを挟むように外側から巻かれている。また、複数の内側コイルは、内周側開口部を通り一つのスロットを挟むように内側から巻かれている。これにより、固定子製造工程を簡単にできると共にコイルスパンを大きくすることが可能となっている。
特開2011-176982号公報
ところで、上記特許文献1に記載されたスロットレスモータでは、インシュレータが回転子のトルクに寄与しない部分となっている又は回転子のトルクへの寄与が少ない部分となっている。そのため、上記特許文献1に記載されたモータには、体格の増加を抑制しつつ、トルクの向上を図るという観点で改善の余地がある。
本開示は上記事実を考慮し、体格の増加を抑制しつつ、トルクの向上を図ることができる電機子及びモータを得ることが目的である。
上記課題を解決する電機子(14)は、環状に形成された電機子コア(26)と、導電性の巻線が巻回されることによってそれぞれ形成され、軸方向又は径方向の中央部分を形成すると共に周方向に間隔をあけて配置された一対の対向部(36)と、一対の前記対向部を周方向につなぐ一対のコイルエンド部(38)と、を有し、前記電機子コアに沿って配置された複数のコイル(16)と、前記電機子コアと複数の前記コイルとの間に設けられ、絶縁性の材料を用いて形成された基体(50)の中に軟磁性材料を用いて形成された軟磁性部(52)を含むインシュレータ(28)と、を備えている。また、モータ(10、54、60~84)は、この電機子を含んで構成されている。
この様に構成することで、体格の増加を抑制しつつ、トルクの向上を図ることができる。
第1実施形態のモータのロータ及びステータを示す部分断面斜視図である。 モータを軸方向に沿って切断した断面を示す側断面図である。 ステータ及びロータを示す平面図である。 ステータ及びロータを示す平断面図である。 ステータを示す斜視図である。 短コイルを示す斜視図である。 短コイルを示す側断面図である。 長コイルを示す斜視図である。 ステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 インシュレータの一部を模式的に示す拡大断面図である。 U相、V相及びW相の結線を説明するための模式図である。 U相、V相及びW相の結線及び配列を説明するための模式図である。 インシュレータ及びインシュレータを介してステータコアに支持されたコイルを示す斜視図である。 インシュレータ及びインシュレータを介してステータコアに支持されたU相のコイル、V相のコイル、W相のコイルを示す斜視図である。 マグネットからステータコアへ向かう磁束の流れを模式的に示す拡大側断面図である。 第2実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第3実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 インシュレータを空隙部が形成された側から見た平面図であり、空隙部の他の例を示している。 インシュレータを空隙部が形成された側から見た平面図であり、空隙部の他の例を示している。 インシュレータを空隙部が形成された側から見た平面図であり、空隙部の他の例を示している。 第4実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第5実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第6実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第7実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第8実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第9実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第10実施形態のモータの一部を構成するステータのステータコア及びコイルを示す斜視図である。 第10実施形態のモータのステータ及びロータを示す平断面図である。 図23に示されたA-A線に沿って切断したモータの断面を示す側断面図である。 第11実施形態のモータのステータ及びロータを示す平断面図である。 図25に示されたB-B線に沿って切断したモータの断面を示す側断面図である。 第11実施形態のモータの一部を構成するインシュレータを示す斜視図である。 第12実施形態のモータのステータ及びロータを示す側断面図である。 図28に示されたC-C線に沿って切断したステータの断面を示す断面図である。 第13実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第14実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 第15実施形態のモータを構成するステータの一部及びロータの一部を拡大して示す拡大側断面図である。 コイルを形成する巻線の端末部のバリエーションを説明するための拡大斜視図である。 コイルを形成する巻線の端末部のバリエーションを説明するための拡大斜視図である。 コイルを形成する巻線の端末部のバリエーションを説明するための拡大斜視図である。
(第1実施形態)
図1~図12を用いて本開示の第1実施形態に係るモータ10について説明する。なお、図中に適宜示す矢印Z方向、矢印R方向及び矢印C方向は、後述するロータ12の回転軸方向一方側、回転径方向外側及び回転周方向一方側をそれぞれ示すものとする。また以下、単に軸方向、径方向、周方向を示す場合は、特に断りのない限り、ロータ12の回転軸方向、回転径方向、回転周方向を示すものとする。
図1~図3に示されるように、本実施形態のモータ10は、回転子としてのロータ12が電機子及び固定子としてのステータ14の径方向内側に配置されたインナロータ型のブラシレスモータである。なお、図1~図5に示された図は、一例として示したモータ10等の図であり、後の説明とコイル16の数やマグネット18の数、細部の形状が互いに一致していない箇所がある。
ロータ12は、一対のベアリング20を介して回転可能に支持された回転軸22と、遊底円筒状に形成されていると共に回転軸22に固定されたロータコア24と、ロータコア24の径方向外側の面に固定された複数のマグネット18と、を含んで構成されている。
ロータコア24は、円筒状に形成されていると共に回転軸22が圧入等により固定される第1円筒部24Aと、第1円筒部24Aの径方向外側に配置されていると共に円筒状に形成された第2円筒部24Bと、第1円筒部24Aの軸方向一方側の端部と第2円筒部24Bの軸方向一方側の端部とを径方向につなぐ円板状の接続板部24Cと、を備えている。第2円筒部24Bの径方向外側の面である外周面は、周方向に沿って円筒面状に形成されている。この第2円筒部24Bの外周面には、後述するマグネット18が固定されている。
複数のマグネット18は、固有保磁力Hcが400[kA/m]以上かつ残留磁束密度Brが1.0[T]以上の磁性化合物を用いて形成されている。一例として、本実施形態のマグネット18は、NdFe11TiN、NdFe14B、SmFe17、FeNi等の磁性化合物を用いて形成されている。また、複数のマグネット18が、ロータコア24の第2円筒部24Bの外周面に固定されている。また、径方向外側の面がN極とされたマグネット18と径方向外側の面がS極とされたマグネット18とは、周方向に交互に配列されている。なお、マグネット18の数は、モータ10に要求される出力等を考慮して適宜設定すればよい。
図5に示されるように、ステータ14は、環状に形成された電機子コアとしてのステータコア26と、ステータコア26に接着や嵌合等により取付けられたインシュレータ28と、ステータコア26にインシュレータ28を介して取付けられた複数のコイル16と、を備えている。本実施形態のステータ14は、コイル16の内部にステータコア26の一部が配置されないティースレス構造となっている。
図1及び図5に示されるように、ステータコア26は、鋼材等の軟磁性材料を用いて環状に形成されている。また、ステータコア26の径方向への厚み寸法は、後述するコイル16のコイルエンド部38の径方向への寸法よりも大きな寸法に設定されている。このステータコア26は、ロータ12と同軸上に配置されており、ステータコア26の軸方向の中心位置とロータコア24に固定された複数のマグネット18の軸方向の中心位置とは軸方向に一致している。
本実施形態のステータコア26は、軸方向を厚み方向とするコア構成板27が軸方向に積層されてかしめや溶接等により一体化されることによって形成されている。また、本実施形態では、ステータコア26を構成する全てのコア構成板27の厚みが互いに同じ厚みとなっている。なお、コア構成板27は、鋼鈑を用いて形成されている。
図8A及び図8Bに示されるように、インシュレータ28は、金属粒子が配合された樹脂を用いて形成されている。このインシュレータ28は、当該インシュレータ28がステータコア26に取付けられた状態においてステータコア26の径方向内側の面及び軸方向の両端面を覆っている。なお、インシュレータ28の具体的な構成については、後に詳述する。
図5~図7に示されるように、複数のコイル16は、導電性の巻線(導線)が環状に巻回されることによって形成されている。ここで、図6A及び図7に示されるように、本実施形態のコイル16を形成する巻線30は、その長手方向に沿って切断した断面視で、該巻線30の第1の方向(矢印A1方向)への寸法L1が当該第1の方向と直交する第2の方向(矢印A2)への寸法L2に対して大きな寸法に設定された矩形状断面となっている。また、巻線30は、導電性の素線が束ねられることで形成された素線集合体としてもよい。また、束ねられた素線間の抵抗値は、素線そのものの抵抗値よりも大きくなっている。なお、巻線30の断面形状は、長円状であってもよいし、楕円状であってもよい。また、巻線30は一般的にエナメル線が好適に用いられ、導電部材としては銅やアルミなどがある。
図5~図7に示されるように、本実施形態のステータ14は、軸方向への寸法が異なる2種類のコイル16を含んで構成されている。ここで、図6Aに示されたコイル16を短コイル32と呼ぶ。また、図7に示されたコイル16を長コイル34と呼ぶ。なお、コイル16の数は、モータ10に要求される出力等を考慮して適宜設定すればよい。
図6A及び図6Bに示されるように、短コイル32は、巻線30が第2の方向(矢印A2方法)へ積層されるように矩形状に巻回された後に、軸方向の両端部が径方向外側へ向けて屈曲されることにより形成されている。これにより、短コイル32は、巻線30の一部が周方向に並んで配置されると共に周方向に間隔をあけて配置される一対の対向部36と、一対の対向部36の軸方向一方側の端部を周方向につなぐ一方のコイルエンド部38と、一対の対向部36の軸方向他方側の端部を周方向につなぐ他方のコイルエンド部38と、を有する構成となっている。一対の対向部36は、短コイル32の軸方向の中央部分を構成しており、一方のコイルエンド部38及び他方のコイルエンド部38は、短コイル32の軸方向の両側部分を構成している。
また、短コイル32を形成する巻線30の一方側の端末部40は、一対の対向部36の間における周方向他方側の対向部36の周方向一方側から軸方向一方側へ引き出されている。また、短コイル32を形成する巻線30の他方側の端末部40は、周方向一方側の対向部36における周方向他方側の対向部36とは反対側(周方向一方側)から軸方向一方側へ引き出されている。なお、以下の説明において、短コイル32を形成する巻線30の一方側の端末部40を「巻初め端末部40A」と呼び、短コイル32を形成する巻線30の他方側の端末部40「巻終わり端末部40B」と呼ぶことがある。また、このような端末部40の取り回しとされることで、本実施形態の短コイル32では、軸方向一方側のコイルエンド部38における巻線30の積層数が、軸方向他方側のコイルエンド部38における巻線30の積層数よりも少ない積層数となっている。詳述すると、軸方向一方側のコイルエンド部38における巻線30の積層数が6層となっていると共に、軸方向他方側のコイルエンド部38における巻線30の積層数が7層となっている。なお、一対の対向部36における巻線30の積層数は7層となっている。
ここで、図6Bに示されるように、一対の対向部36とは、短コイル32における軸方向の中央部分であると共に軸方向に直線状に伸びている部分のことである。また、軸方向一方側のコイルエンド部38とは、短コイル32において一対の対向部36の軸方向一方側の端よりも軸方向一方側に位置している部分のことである。軸方向一方側のコイルエンド部38は、一対の対向部36の軸方向一方側の端からそれぞれ径方向外側に向けて湾曲された一対の湾曲部38Aと、一対の湾曲部38Aにおける対向部36とは反対側の端から径方向外側に向けて延びるコイル端部38Bと、を備えている。なお、一対の対向部36と軸方向一方側のコイルエンド部38の一対の湾曲部38Aとの境界を屈曲開始点38Cと呼ぶことにする。また、一対の湾曲部38Aとコイル端部38Bとの境界を屈曲終了点38Dと呼ぶことにする。
軸方向他方側のコイルエンド部38とは、短コイル32において一対の対向部36の軸方向他方側の端よりも軸方向他方側に位置している部分のことである。軸方向他方側のコイルエンド部38は、一対の対向部36の軸方向他方側の端からそれぞれ径方向外側に向けて湾曲された一対の湾曲部38Aと、一対の湾曲部38Aにおける対向部36とは反対側の端から径方向外側に向けて延びるコイル端部38Bと、を備えている。なお、一対の対向部36と軸方向他方側のコイルエンド部38の一対の湾曲部38Aとの境界を屈曲開始点38Cと呼ぶことにする。また、一対の湾曲部38Aとコイル端部38Bとの境界を屈曲終了点38Dと呼ぶことにする。
なお、短コイル32のコイルエンド部38と後述する長コイル34のコイルエンド部38とを区別するために、短コイル32のコイルエンド部38を屈曲コイルエンド部380と呼ぶことがある。屈曲コイルエンド部380とは、ステータ14を構成する複数のコイル16のコイルエンド部38の中で、ステータコア26の軸方向の端面に最も近接して配置されるコイルエンド部38のことである。
図6A及び図7に示されるように、長コイル34は、当該長コイル34の軸方向への寸法H2が短コイル32の軸方向への寸法H1よりも大きな寸法となっていることを除いては、短コイル32と同一の構成となっている。ここで、長コイル34において短コイル32と対応する部分には、短コイル32と同じ符号を付して当該部分の説明を省略する。また、長コイル34は短コイル32と同様の工程を経て製造される。ところで、長コイル34を形成する巻線30の長さは、短コイル32を形成する巻線30の長さよりも長くなっている。これにより、長コイル34の電気抵抗が短コイル32の電気抵抗よりも高くなっている。
次に、複数のコイル16の結線について説明する。
図9に示されるように、複数のコイル16は、一例としてスター結線で結線されている。この例のU相42U、V相42V及びW相42Wは、2つの短コイル32及び2つの長コイル34を含んでそれぞれ構成されている。U相42Uでは、中性点44側から長コイル34、短コイル32、長コイル34、短コイル32の順でこれら4つのコイル16が直列で結線されている。また、V相42Vでは、中性点44側から長コイル34、短コイル32、長コイル34、短コイル32の順でこれら4つのコイル16が直列で結線されている。さらに、W相42Wでは、中性点44側から短コイル32、長コイル34、短コイル32、長コイル34の順でこれら4つのコイル16が直列で結線されている。なお、各々のコイル16間は、一例として、バスバーを用いて結線されている。
ここで、U相42Uにおいて中性点44から最も遠い短コイル32から中性点44までの範囲をU相のコイル接続体46Uと呼ぶ。また、V相42Vにおいて中性点44から最も遠い短コイル32から中性点44までの範囲をV相のコイル接続体46Vと呼ぶ。さらに、W相42Wにおいて中性点44から最も遠い長コイル34から中性点44までの範囲をW相のコイル接続体46Wと呼ぶ。そして、本実施形態では、各々の相のコイル接続体46U、46V、46Wの長コイル34の数及び短コイル32の数が同じ数に設定されていることにより、各々の相のコイル接続体46U、46V、46Wの合成抵抗が互いに同じ合成抵抗となっている。ここで、各々の相のコイル接続体46U、46V、46Wの合成抵抗が互いに同じ合成抵抗となっているとは、一の相のコイル接続体46Uの合成抵抗と他の相のコイル接続体46V、46Wの合成抵抗との差異がプラスマイナス5%以内に収まっていることをいうものとする。
図10には、U相42Uの各々のコイル16、V相42Vの各々のコイル16及びW相42Wの各々のコイル16の配置関係が示されている。図10(図8Aも参照)に示されるように、U相42Uにおいて中性点44から最も遠い短コイル32とV相42Vにおいて中性点44から最も遠い短コイル32とは、ステータコア26に沿って周方向に隣り合って配置される。また、W相42Wにおいて中性点44から最も遠い長コイル34は、U相42Uにおいて中性点44から最も遠い短コイル32及びV相42Vにおいて中性点44から最も遠い短コイル32を跨ぐように配置される。
また、V相42Vにおいて中性点44から最も遠い短コイル32とW相42Wにおいて中性点44とは反対側の短コイル32とは、ステータコア26に沿って周方向に隣り合って配置される。さらに、U相42Uにおいて中性点44とは反対側の長コイル34は、V相42Vにおいて中性点44から最も遠い短コイル32及びW相42Wにおいて中性点44とは反対側の短コイル32を跨ぐように配置される。
また、W相42Wにおいて中性点44とは反対側の短コイル32とU相42Uにおいて中性点44側の短コイル32とは、ステータコア26に沿って周方向に隣り合って配置される。さらに、V相42Vにおいて中性点44とは反対側の長コイル34は、W相42Wにおいて中性点44とは反対側の短コイル32及びU相42Uにおいて中性点44側の短コイル32を跨ぐように配置される。
また、U相42Uにおいて中性点44側の短コイル32とV相42Vにおいて中性点44側の短コイル32とは、ステータコア26に沿って周方向に隣り合って配置される。さらに、W相42Wにおいて中性点44側の長コイル34は、U相42Uにおいて中性点44側の短コイル32及びV相42Vにおいて中性点44側の短コイル32を跨ぐように配置される。
また、V相42Vにおいて中性点44側の短コイル32とW相42Wにおいて中性点44側の短コイル32とは、ステータコア26に沿って周方向に隣り合って配置される。さらに、U相42Uにおいて中性点44側の長コイル34は、V相42Vにおいて中性点44側の短コイル32及びW相42Wにおいて中性点44側の短コイル32を跨ぐように配置される。
また、W相42Wにおいて中性点44側の短コイル32とU相42Uにおいて中性点44から最も遠い短コイル32とは、ステータコア26に沿って周方向に隣り合って配置される。さらに、V相42Vにおいて中性点44側の長コイル34は、W相42Wにおいて中性点44側の短コイル32及びU相42Uにおいて中性点44から最も遠い短コイル32を跨ぐように配置される。
次に、インシュレータ28の構成について説明する。
図8Aに示されるように、各々のコイル16が取り付けられるインシュレータ28は、ステータコア26の径方向内側の面を覆う対向部間介在部としての内面被覆部28Aを備えている。また、インシュレータ28は、ステータコア26の軸方向の両端面を覆うコイルエンド部間介在部としての一対の軸端面被覆部28Bを備えている。軸端面被覆部28Bの軸方向への厚み寸法T2は、内面被覆部28Aの径方向への厚み寸法T1よりも大きな寸法に設定されている。さらに、インシュレータ28は、一対の軸端面被覆部28Bにおける径方向外側の端部から軸方向へ延びる一対の外周側フランジ部28Cを備えている。
図11に示されるように、インシュレータ28は、短コイル32の周方向への位置決めを行う複数の周方向位置決め部28Dを備えている。複数の周方向位置決め部28Dは、外周側フランジ部28Cから径方向内側へ向けて凸状に形成されており、周方向に沿って等間隔に配置されている。そして、短コイル32のコイルエンド部38が、周方向に隣り合う一対の周方向位置決め部28Dの間に配置されることで、当該短コイル32の周方向への位置決めがなされるようになっている。なお、複数の周方向位置決め部28Dは、片側の外周側フランジ部28Cに設けられていればよいが、両方の外周側フランジ部28Cに設けられた構成としてもよい。
なお、図8Aに示されるように、本実施形態のインシュレータ28は、内面被覆部28Aの軸方向の中央部において軸方向に分割された2分割構造となっている。
図8A、図10及び図12に示されるように、短コイル32の対向部36及び長コイル34の対向部36は、インシュレータ28の内面被覆部28Aを介してステータコア26の径方向内側の面に沿って配置されると共に径方向の同じ位置に配置される。詳述すると、図12に示された状態では、周方向に隣り合うU相の短コイル32の周方向一方側の対向部36とV相の短コイル32の周方向他方側の対向部36とが、周方向に隣接して配置されると共に、周方向に隣り合うU相の短コイル32の周方向一方側の対向部36及びV相の短コイル32の周方向他方側の対向部36が、W相の長コイル34の一対の対向部36の間に配置されている。図10及び図12に示されるように、他の短コイル32の対向部36及び他の長コイル34の対向部36についても同様の関係でステータコア26の径方向内側の面に沿って配置される。また、短コイル32の対向部36の軸方向の中心位置及び長コイル34の対向部36の軸方向の中心位置と前述のマグネット18の軸方向の中心位置とが互いに軸方向に一致する位置に配置された状態で、短コイル32の対向部36及び長コイル34の対向部36とマグネット18とが、径方向に対向して配置される。また、短コイル32の対向部36及び長コイル34の対向部36を構成する巻線30の第1の方向は、マグネット18側へ向けられている。
図8A、図10及び図12に示されるように、短コイル32の一対のコイルエンド部38は、インシュレータ28の一対の軸端面被覆部28Bを介してステータコア26の軸方向の両端面に沿ってそれぞれ配置される。また、長コイル34の一対のコイルエンド部38は、周方向に隣り合う2つの短コイル32のコイルエンド部38及びインシュレータ28の一対の軸端面被覆部28Bを介してステータコア26の軸方向の両端面に沿ってそれぞれ配置される。すなわち、長コイル34の一対のコイルエンド部38は、周方向に隣り合う2つの短コイル32の一対のコイルエンド部38と軸方向に重ねて配置される。詳述すると、図12に示された状態では、W相の長コイル34の一対のコイルエンド部38が、周方向に隣り合うU相の短コイル32の一対のコイルエンド部38における周方向一方側の部分とV相の短コイル32の一対のコイルエンド部38における周方向他方側の部分と軸方向に重ねて配置される。図10及び図12に示されるように、他の短コイル32のコイルエンド部38及び他の長コイル34のコイルエンド部38についても同様の関係でステータコア26の軸方向の両端面に沿って配置される。
(本実施形態の作用並びに効果)
次に、本実施形態の作用並びに効果について説明する。
図3、図6A、図7、図9及び図10に示されるように、本実施形態のモータ10では、ステータ14の一部を構成するU相のコイル接続体46U、V相のコイル接続体46V、W相のコイル接続体46Wへの通電が切り替えられることで、ステータ14の内周に回転磁界が生じる。これにより、ロータ12が回転する。
ここで、本実施形態のモータ10では、各々の相のコイル接続体46U、46V、46Wの長コイル34の数及び短コイル32の数が同じ数に設定されていることにより、各々の相のコイル接続体46U、46V、46Wの合成抵抗が互いに同じ合成抵抗となっている。これにより、各々の相のコイル接続体46U、46V、46Wの電気的なアンバランスが生じにくくなる。その結果、モータ10のトルクリップルが悪化することを抑制することができる。
また、本実施形態のモータ10では、長コイル34のコイルエンド部38及び短コイル32のコイルエンド部38が、対向部36に対して径方向外側に直角に屈曲された構成となっていると共に、長コイル34のコイルエンド部38と短コイル32のコイルエンド部38とが軸方向に重ねられた構成となっている。これにより、ステータ14の軸方向への体格の大型化を抑止することができる。その結果、モータ10の軸方向への体格の大型化を抑止することができる。
さらに、本実施形態のモータ10では、コイル16を形成する巻線30の断面形状が、第1の方向(矢印A1方向)を長手方向とする矩形状となっている。これに加えて、短コイル32の対向部36及び長コイル34の対向部36を構成している部分の巻線30の第1の方向がマグネット18側へ向けられている。これにより、巻線30の断面積を確保しつつ、巻線30のマグネット18と対向する部分の面積を小さくすることができる。これにより、巻線30の電気抵抗が増加することを抑制しつつ、対向部36に生じる渦電流による交流銅損が増加することを抑制することができる。また、本実施形態のモータ10では、対向部36がステータコア26の径方向内側の面に沿って1層の構造となっている。これにより、対向部36を軸方向から見た形状をステータコア26の径方向内側の面に対応する湾曲形状に形成し易くすることができる。これにより、占積率を向上させることができる。
また、本実施形態のモータ10では、コイル16の軸方向一方側のコイルエンド部38における巻線30の積層数が、軸方向他方側のコイルエンド部38における巻線30の積層数よりも少ない積層数となっている状態で、一対の端末部40が軸方向一方側に配置されている。このように構成することで、コイル16において巻線30が巻回されている部分の長さを短くすることができる。これにより、コイル16の電気抵抗が増加することを抑制することができる。
(体格の増加を抑制しつつ、トルクの向上を図るための構成)
次に、第1実施形態のモータ10に適用された体格の増加を抑制しつつトルクの向上を図るための構成について説明する。
図8Aに示されるように、本実施形態では、ステータコア26の軸方向への寸法が、ロータ12のマグネット18の軸方向への寸法よりも小さな寸法に設定されている。これに加えて、本実施形態では、ステータコア26の全体がロータ12のマグネット18と径方向に対向して配置されている。また、インシュレータ28の内面被覆部28A及び軸端面被覆部28Bの全体がロータ12のマグネット18と径方向に対向して配置されている。なお、ロータ12のマグネット18においてステータコア26の軸方向一方側の端面よりも軸方向一方側に位置している部分及びステータコア26の軸方向他方側の端面よりも軸方向他方側に位置している部分をオーバーハング部18Aと呼ぶ。
図8Bに示されるように、本実施形態のインシュレータ28は、絶縁性の材料を用いて形成された基体50の中に軟磁性材料を用いて形成された軟磁性部52を含む構成となっている。なお、本実施形態のインシュレータ28では、当該インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。一例として、本実施形態では、基体50として樹脂材料が用いられている。また、本実施形態では、軟磁性部52として鉄などの軟磁性を有する金属アトマイズ粉が用いられている。
軟磁性部52(金属アトマイズ粉)の平均粒径は、内面被覆部28Aの径方向への厚み寸法T1に対して1/5以下となるように設定されている。一例として、内面被覆部28Aの径方向への厚み寸法T1が0.5mmに設定されている場合においては、軟磁性部52の平均粒径が100μm以下に設定されている。
また、インシュレータ28が射出成型される際の所定の工程においては、基体50が溶融している。基体50が溶融している状態では、軟磁性部52は溶融した基体50の中に浮遊した状態で分散しているため、軟磁性部52同士は密着しない。また、基体50が冷却されて固まった後においても、軟磁性部52同士が密着しない状態が保たれる。これにより、軟磁性部52間の絶縁性が基体50によって確保されている。また、軟磁性部52の表面に酸化などの化成処理をすることにより、軟磁性部52間の絶縁性を高めるようにしてもよい。また、基体50とは異なる絶縁材料で軟磁性部52を被覆して、軟磁性部52間の絶縁性を高めるようにしてもよい。
図8Aに示されるように、本実施形態のインシュレータ28では、軸方向一方側の軸端面被覆部28Bにおける径方向内側の面の内径が、軸方向他方側に向かうにつれて次第に大きくなっている。また、軸方向他方側の軸端面被覆部28Bにおける径方向内側の面の内径が、軸方向一方側に向かうにつれて次第に大きくなっている。これにより、両軸端面被覆部28Bにおける径方向内側の面が、ステータコア26側の面に対して湾曲している湾曲面28Eとなっている。その結果、両軸端面被覆部28Bにおける径方向内側の面(湾曲面28E)の形状を巻線30の巻回後の短コイル16の一対の湾曲部38Aの内側の形状に沿わせることが可能となっている。
以上説明した構成が適用された本実施形態のモータ10では、インシュレータ28が絶縁性の材料を用いて形成された基体50の中に軟磁性材料を用いて形成された軟磁性部52を含む構成となっている。これにより、図13に示されるように、マグネット18の磁束をステータコア26にインシュレータ28内の軟磁性部52(図8B参照)を介して導入させることができ、マグネット18とステータコア26との間の磁気抵抗を減少させることができる。その結果、マグネット18の磁束を有効利用でき、モータ10のトルクアップ及び小型化を図ることができる。なお、図13においては、マグネット18の磁束を矢印Bで示している。
また、以上説明した構成が適用された本実施形態のモータ10では、マグネット18のオーバーハング部18Aの磁束をインシュレータ28の軸端面被覆部28B内の軟磁性部52に導入させることができ、マグネット18のオーバーハング部18Aとステータコア26との間の磁気抵抗を減少させることができる。その結果、マグネット18の磁束をより一層有効利用でき、モータ10のより一層のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
また、以上説明した構成が適用された本実施形態のモータ10では、コイル16(巻線30)の熱をステータコア26にインシュレータ28内の軟磁性部52を介して速やかに伝達することができる。これにより、インシュレータ28が樹脂材料のみによって形成された構成と比べて、コイル16の放熱性能を高めることができる。その結果、モータ10のより一層の高出力化を図ることができる。
また、以上説明した構成が適用された本実施形態のモータ10では、軟磁性部52(金属アトマイズ粉)の平均粒径が、内面被覆部28Aの径方向への厚み寸法T1に対して1/5以下となるように設定されている。これにより、本実施形態のように内面被覆部28Aの径方向への厚み寸法T1が軸端面被覆部28Bの軸方向への厚み寸法T2よりも小さな寸法に設定されている構成であっても、インシュレータ28の成型時に、軟磁性部52を内面被覆部28Aに均一に分散させることができる。
(第2実施形態のモータ54)
次に、図14を用いて、本開示の第2実施形態のモータ54について説明する。なお、第2実施形態のモータ54において前述の第1実施形態のモータ10と対応する部材及び部分には、第1実施形態のモータ10の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図14に示されるように、本実施形態のモータ54は、軸方向の両端部が屈曲された第1コイル56と、軸方向の両コイルエンド部38が一対の対向部36に対して曲げられていない構成の第2コイル58と、を含んで構成されていること、及びインシュレータ28が軸方向に2分割とはなっていないことを除いては、前述のモータ10と同様に構成されている。2分割されていないインシュレータと円筒状コアの一体化としては、金型内に配置したコアに対してインシュレータをインサート成形したり、射出成形後のインシュレータに対して周方向に分割されたコアを外径側から篏合する方法が考えられる。本実施形態のモータ54においても、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。
第1コイル56のコイルエンド部38は、径方向内側の部分が径方向外側へ曲げられていると共に径方向外側の部分が軸方向に沿う方向へ曲げられた湾曲部38Aと、湾曲部38Aから軸方向に伸びるコイル端部38Bと、を備えている。そして、第1コイル56のコイル端部38Bと第2コイル58のコイルエンド部38とは、径方向に重ねて配置されている。
以上説明した本実施形態のモータ54においても、当該モータ54のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
(第3実施形態のモータ60)
次に、図15Aを用いて、本開示の第3実施形態のモータ60について説明する。なお、第3実施形態のモータ60において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図15Aに示されるように、本実施形態のモータ60は、インシュレータ28の軸端面被覆部28Bの構成が異なることを除いては、前述のモータ10と同様に構成されている。本実施形態のモータ60においても、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。
軸方向一方側の軸端面被覆部28Bにおける軸方向他方側(ステータコア26側)には、軸方向一方側(ステータコア26とは反対側)へ向けて窪んだ空隙部28Fが周方向に沿って形成されている。また、軸方向他方側の軸端面被覆部28Bにおける軸方向一方側(ステータコア26側)には、軸方向他方側(ステータコア26とは反対側)へ向けて窪んだ空隙部28Fが周方向に沿って形成されている。これにより、両軸端面被覆部28Bは、空隙部28Fが形成された個所においてステータコア26と離間している。また、両軸端面被覆部28Bは、空隙部28Fと隣接する部分である径方向内側の縁部28G及び径方向外側の縁部28Hにおいてステータコア26の軸方向の端面に接触している。なお、空隙部28Fと隣接する部分である径方向内側の縁部28G及び径方向外側の縁部28Hは、ステータコア26に対するインシュレータ28の軸方向位置を規定する機能を有している。
以上説明した本実施形態のモータ60では、インシュレータ28の両軸端面被覆部28Bが、空隙部28Fと隣接する部分である径方向内側の縁部28G及び径方向外側の縁部28Hにおいてステータコア26の軸方向の端面に接触している。これにより、インシュレータ28の軸端面被覆部28B内の軟磁性部52に導入された磁束を主に空隙部28Fと隣接する部分である径方向内側の縁部28Gからステータコア26側へ導入させることができる。その結果、前述のモータ10のように空隙部28Fが形成されていないインシュレータ28を用いた構成と比べて、インシュレータ28の軸端面被覆部28Bからステータコア26への磁束流入(流出)部の面積が小さくなる。そのため、ステータコア26に発生する鉄損(主に渦電流損)を抑制することができる。
なお、空隙部28Fの構成は、上記の例に限定されない。例えば、図15Aに示された構成に対して、両軸端面被覆部28Bの空隙部28Fと隣接する部分である径方向内側の縁部28G及び径方向外側の縁部28Hのどちらか一方のみがステータコア26の軸方向の端面に接触している構成としてもよい。
また、図15Bに示された例では、両軸端面被覆部28Bの径方向の中央部からステータコア26の軸方向の端面側に向けて突出すると共に軸方向視で環状に形成された突出部28Sを備えている。そして、この突出部28Sの径方向の両側が空隙部28Fとなっている。そして、空隙部28Fと隣接する部分である突出部28Sがステータコア26の軸方向の端面に接触するようになっている。
さらに、図15Cに示された例では、軸方向から見て円形状に形成された複数の突出部28Sが周方向に沿って間隔をあけて配置されている。また、これら複数の突出部28Sのまわりが空隙部28Fとなっている。そして、空隙部28Fと隣接する部分である複数の突出部28Sがステータコア26の軸方向の端面に接触するようになっている。
また、図15Dに示された例では、軸方向から見て径方向にのびる複数の突出部28Sが周方向に沿って間隔をあけて配置されている。また、これら複数の突出部28Sのまわりが空隙部28Fとなっている。そして、空隙部28Fと隣接する部分である複数の突出部28Sがステータコア26の軸方向の端面に接触するようになっている。
(第4実施形態のモータ62)
次に、図16を用いて、本開示の第4実施形態のモータ62について説明する。なお、第4実施形態のモータ62において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図16に示されるように、本実施形態のモータ62のステータコア26は、前述のモータ10のステータコア26に対して少ない枚数のコア構成板27によって構成されている。本実施形態のモータ62においても、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。また、本実施形態のモータ62のインシュレータ28は、両軸端面被覆部28Bの軸方向への厚み寸法T2が、前述のモータ10のインシュレータ28の両軸端面被覆部28Bの軸方向への厚み寸法T2よりも大きな寸法に設定されている。なお、軸方向一方側の軸端面被覆部28Bの軸方向一方側の面から軸方向他方側の軸端面被覆部28Bの軸方向他方側の面までの軸方向への寸法H3は、前述のモータ10と同じ寸法に設定されている。
以上説明した本実施形態のモータ62では、前述のモータ10のステータコア26に対して鋼鈑を用いて形成されたコア構成板27の枚数を削減することができる。これにより、前述のモータ10と比べて、モータ62の軽量化を図ることができる。
(第5実施形態のモータ64)
次に、図17を用いて、本開示の第5実施形態のモータ64について説明する。なお、第5実施形態のモータ64において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図17に示されるように、本実施形態のモータ64は、基体50の中に軟磁性部52を含むインシュレータ28がステータコア26を構成していることを除いては、前述のモータ10と同様に構成されている。
以上説明した本実施形態のモータ64では、基体50の中に軟磁性部52を含むインシュレータ28がステータコア26を構成していることにより、モータ64を構成する部品の点数を削減することができる。また、ステータコア26が基体50の中に軟磁性部52を含む部材によって構成されていることにより、前述のモータ10と比べて、モータ64の軽量化を図ることができる。
(第6実施形態のモータ66)
次に、図18を用いて、本開示の第6実施形態のモータ66について説明する。なお、第6実施形態のモータ66において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図18に示されるように、本実施形態のモータ66は、内面被覆部28A(図8A参照)を備えていないインシュレータ28を含んで構成されていると共に、内面被覆部28Aと対応する箇所にフィルムインシュレータ29が用いられた構成となっている。本実施形態のモータ66においても、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。フィルムインシュレータ29は、その厚み寸法が前述の内面被覆部28Aの径方向への厚み寸法T1よりも薄い寸法に設定された帯状に形成されている。このフィルムインシュレータ28は、ステータコア26の径方向内側の面に沿って配置されている。フィルムインシュレータ29としては、絶縁紙やポリイミドフィルムなどの薄いシート状絶縁体が好適に用いられる。
以上説明した本実施形態のモータ66では、前述のモータ10と比べて、フィルムインシュレータ29の厚みと内面被覆部28Aの厚みの差の分だけ、ステータコア26の径方向内側の面とロータ12のマグネット18とを近接して配置させることができる。これにより、ステータコア26とマグネット18との間の磁気ギャップを低減することができ、モータ66のより一層のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
(第7実施形態のモータ68)
次に、図19を用いて、本開示の第7実施形態のモータ68について説明する。なお、第7実施形態のモータ68において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図19に示されるように、本実施形態のモータ68は、磁性粒子98を圧縮することによって形成されたステータコア26を含んで構成されていること、インシュレータ28の両軸端面被覆部28Bの軸方向への厚み寸法T2が前述のモータ10に対して小さな寸法に設定されていること、及びインシュレータ28が軸方向に2分割とはなっていないことを除いては、前述のモータ10と同様に構成されている。本実施形態のモータ68においても、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。ステータコア26は、表面に絶縁被膜98Aを有する磁性粒子98を圧縮することによって形成された圧粉磁心となっている。
以上説明した本実施形態のモータ68においても、当該モータ68のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
(第8実施形態のモータ70)
次に、図20を用いて、本開示の第8実施形態のモータ70について説明する。なお、第8実施形態のモータ70において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図20に示されるように、本実施形態のモータ70は、ステータコア26の一部が軟磁性材料又は軟磁性材料を含有する材料を用いて一体成型で形成された一体成型部71となっていること、インシュレータ28の両軸端面被覆部28Bの軸方向への厚み寸法T2が前述のモータ10に対して小さな寸法に設定されていること、及びインシュレータ28が軸方向に2分割とはなっていないことを除いては、前述のモータ10と同様に構成されている。本実施形態のモータ70においても、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52を含む構成となっている。本実施形態では、ステータコア26の軸方向一方側の端部及び軸方向他方側の端部が一体成型部71となっている。ここで、一体成型部71は、鉄系鋼材を鋳造、鍛造、切削加工することや、鉄系粉末を圧縮成型、焼結することにより形成することができる。また、一体成型部71は、鉄系粉末含有樹脂を射出成型したり圧縮成型したりすることにより形成することができる。また、前記第7実施形態のモータ68で示した圧粉磁心を用いた成形によっても形成することができる。また、一体成型でなくても前述のモータ10におけるステータコア26とは異なる内径の鋼板を積層して構成してもよい。
以上説明した本実施形態のモータ70においても、当該モータ70のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
(第9実施形態のモータ72)
次に、図21を用いて、本開示の第9実施形態のモータ72について説明する。なお、第9実施形態のモータ72において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図21に示されるように、本実施形態のモータ72は、複数の突起状介在部28Jを有するインシュレータ28を含んで構成されていることを除いては、前述のモータ10と同様に構成されている。
複数の突起状介在部28Jは、内面被覆部28Aから径方向内側(複数のコイル16側)へ向けて突出すると共に周方向に沿って等間隔に配置されている。複数の突起状介在部28Jは、周方向に隣り合う一のコイル16の対向部36と他のコイル16の対向部36との間にそれぞれ配置される。また、複数の突起状介在部28Jは、内面被覆部28A等と同様に基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっている。
以上説明した本実施形態のモータ72では、前述のモータ10と比べて、インシュレータ28の一部である複数の突起状介在部28Jをマグネット18に近づけることができる。これにより、インシュレータ28とマグネット18との間の磁気ギャップを低減することができ、モータ72のより一層のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
(第10実施形態のモータ74)
次に、図22、図23及び図24を用いて、本開示の第10実施形態のモータ74について説明する。なお、第10実施形態のモータ74において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。なお、図23においては、断面のハッチングを省略している。
図22及び図23に示されるように、本実施形態のモータ74では、軸方向の両コイルエンド部38が一対の対向部36に対して曲げられていない構成の複数のコイル16が、ステータコア26の径方向内側の面に沿って配置されている。なお、図22においては、インシュレータ28の図示を省略している。複数のコイル16は、周方向に沿って隣り合って配置されている。なお、本実施形態のモータ74では、前述のモータ10とは異なり、一のコイル16の対向部36が他のコイル16の一対の対向部36の間に配置されない構成となっている。すなわち、一のコイル16の周方向一方側の対向部36と他のコイル16の周方向他方側の対向部36とが、周方向に隣り合って配置される構成となっている。
図23及び図24に示されるように、インシュレータ28は、内面被覆部28Aの軸方向の中央部から径方向内側へ向けて突出する複数のボビン部28Kを備えている。複数のボビン部28Kは、周方向に沿って等間隔に配置されている。また、複数のボビン部28Kの数は、複数のコイル16の数と一致している。そして、巻線30が複数のボビン部28Kのまわりに巻回されることにより、複数のコイル16が複数のボビン部28Kのまわりに形成されている。これにより、複数のボビン部28Kが複数のコイル16の内側の空間に挿入された構成となっている。また、複数のボビン部28Kは、内面被覆部28A等と同様に基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっている。
以上説明した本実施形態のモータ74では、前述のモータ10と比べて、インシュレータ28の一部である複数のボビン部28Kをマグネット18に近づけることができる。これにより、インシュレータ28とマグネット18との間の磁気ギャップを低減することができ、モータ74のより一層のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
(第11実施形態のモータ76)
次に、図25、図26及び図27を用いて、本開示の第11実施形態のモータ76について説明する。なお、第11実施形態のモータ76において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。なお、図25においては、断面のハッチングを省略している。
図25、図26及び図27に示されるように、本実施形態のモータ76は、複数のコイル16の数に対応する複数のインシュレータ28を含んで構成されていることを除いては、前述の第10実施形態のモータ74と同様に構成されている。図26及び図27に示されるように、インシュレータ28は、軸方向への寸法がステータコア26の軸方向への寸法よりも大きな寸法に設定された内面被覆部28Aと、内面被覆部28Aに対して径方向内側に配置されていると共に内面被覆部28Aと平行に延びる内側延在部28Lと、を備えている。また、インシュレータ28は、内面被覆部28Aの軸方向及び周方向の中央部分と内側延在部28Lの軸方向及び周方向の中央部分とを径方向につなぐボビン部28Kを備えている。そして、巻線30が複数のインシュレータ28のそれぞれのボビン部28Kのまわりに巻回されることにより、複数のコイル16が複数のインシュレータ28のそれぞれのボビン部28Kのまわりに形成されている。また、複数のインシュレータ28は、その全体が基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっている。
以上説明した本実施形態のモータ76では、前述のモータ10と比べて、インシュレータ28の一部である複数の内側延在部28Lをマグネット18に近づけることができる。これにより、インシュレータ28とマグネット18との間の磁気ギャップを低減することができ、モータ76のより一層のトルクアップ及び小型化を図ることができる。なお、内面被覆部28Aの外径側に二点鎖線で示された凸状部28Tまたは段差を設けることで、ステータコアに対するコイル16およびインシュレータ28の軸方向位置を規定することができる。ここで、凸状部28Tは内面被覆部28Aの外径側の周方向の全体にわたって形成されていてもよいし、周方向の一部分に形成されていてもよい。内面被覆部28Aと内側延在部28Lはボビン部28Kを介して一体的に形成されている例を示したが、それぞれまたは一部が分割されていてコイル16を配置した後に一体化されてもよい。
(第12実施形態のモータ78)
次に、図28及び図29を用いて、本開示の第12実施形態のモータ78について説明する。なお、第12実施形態のモータ78において既に説明したモータ10等と対応する部材及び部分には、既に説明したモータ10等の説明で用いた符号を付して、その説明を省略することがある。
図28及び図29に示されるように、本実施形態のモータ78では、ステータコア26の一部であるティース26Aのまわりにコイル16が形成されている。インシュレータ28は、ティース26Aの軸方向の両端面に沿って配置される軸端面被覆部28Bと、ティース26Aの周方向の両端面に沿って配置される周端面被覆部28Mと、を備えている。コイル16を形成する巻線30は、軸端面被覆部28B及び周端面被覆部28Mのまわりに巻回されている。ここで、本実施形態では、軸端面被覆部28B及び周端面被覆部28Mにおけるコイル16側の面は、ステータコア26側の面に対して湾曲している湾曲面28N、28Pとなっている。湾曲面28N、28Pは、ステータコア26とは反対側へ向けて凸状になっている。これにより、軸端面被覆部28B及び周端面被覆部28Mの外周面(湾曲面28N、28P)の形状を巻線30の巻回後のコイル16の内側の形状に沿わせることが可能となっている。なお、インシュレータ28は、コイル16の径方向への位置決めを行う内側位置決部28Q及び外側位置決部28Rを備えている。また、インシュレータ28は、その全体が基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっている。
以上説明した本実施形態のモータ78では、当該モータ78のより一層のトルクアップ及び小型化を図ることができる。
なお、以上説明した例では、インシュレータ28の全体が、基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成とした例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図30及び図31に示されるように、インシュレータ28の一部分が、基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっていてもよい。図30に示された第13実施形態のモータ80では、内面被覆部28Aのみが基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっている。また、図31に示された第14実施形態のモータ82では、軸端面被覆部28Bのみが基体50の中に軟磁性部52が含まれている構成となっている。なお、図30に示された第13実施形態のモータ80及び図31に示された第14実施形態のモータ82において、前述のモータ10等と対応する部材及び部分には、モータ10等と対応する部材及び部分と同じ符号を付している。
また、以上説明した例では、ステータ14とロータ12とが径方向に対向して配置されている例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、図32に示された第15実施形態のモータ84のように、ステータ14とロータ12とが軸方向に対向して配置されていてもよい。なお、図32に示された第15実施形態のモータ84において、前述のモータ10等と対応する部材及び部分には、モータ10等と対応する部材及び部分と同じ符号を付している。
また、以上説明した各実施形態では、マグネット18が設けられた側をロータ12(回転子)とし、コイル16が設けられた側をステータ14(固定子)とした構成について説明したが、本開示の構成は、コイル16が設けられた側をロータ12(回転子及び電機子)とし、マグネット18が設けられた側をステータ14(固定子)とした構成にも適用することができる。また、本開示の構成は、ロータ(回転子)が外力によって回動される発電機にも適用できることは言うまでもない。
また、図33~図35に示された構成の巻線30を用いたコイル16の構成としてもよい。図33に示された例では、コイル16を形成する巻線30が、第2の方向(矢印A2方向)に重ねられた2つの巻線構成体88によって構成されている。また、図34に示された例では、コイル16を形成する巻線30が、第1の方向(矢印A1方向)に重ねられた2つの巻線構成体88によって構成されている。さらに、図35に示された例では、コイル16を形成する巻線30が、第1の方向及び第2の方向に重ねられた4つの巻線構成体88によって構成されている。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上記に限定されるものでなく、その主旨を逸脱しない範囲内において上記以外にも種々変形して実施することが可能であることは勿論である。また、以上説明した本開示の構成は、互いに組み合わせることもできる。
10 モータ、12 ロータ(回転子)、14 ステータ(固定子、電機子)、16 コイル、18 マグネット、26 ステータコア(電機子コア)、36 対向部、28 インシュレータ、28A 内面被覆部(対向部間介在部)、28J 突起状介在部、28B 軸端面被覆部(コイルエンド部間介在部)、28F 凹部、28G 凹部の周縁、28H 凹部の周縁、28E 湾曲面、28N 湾曲面、28P 湾曲面、28K ボビン部、38 コイルエンド部、50 基体、52 軟磁性部、54 モータ、60 モータ
62 モータ、64 モータ、66 モータ、68 モータ、70 モータ、72 モータ、74 モータ、76 モータ、78 モータ、80 モータ、84 モータ、80 モータ

Claims (8)

  1. 環状に形成された電機子コア(26)と、
    導電性の巻線が巻回されることによってそれぞれ形成され、軸方向又は径方向の中央部分を形成すると共に周方向に間隔をあけて配置された一対の対向部(36)と、一対の前記対向部を周方向につなぐ一対のコイルエンド部(38)と、を有し、前記電機子コアに沿って配置された複数のコイル(16)と、
    前記電機子コアと複数の前記コイルとの間に設けられ、絶縁性の材料を用いて形成された基体(50)の中に軟磁性材料を用いて形成された軟磁性部(52)を含むインシュレータ(28)と、
    を備えた電機子(14)。
  2. 前記インシュレータは、前記対向部と前記電機子コアとの間に配置される対向部間介在部(28A)を含んで構成され、
    前記インシュレータにおいて少なくとも前記対向部間介在部に前記軟磁性部が含まれている請求項1に記載の電機子。
  3. 前記インシュレータは、前記対向部間介在部から複数の前記コイル側へ向けて突出すると共に周方向に隣り合う一の前記コイルの前記対向部と他の前記コイルの前記対向部との間に配置される突起状介在部(28J)を含んで構成され、
    前記突起状介在部に前記軟磁性部が含まれている請求項2に記載の電機子。
  4. 前記インシュレータは、前記コイルエンド部と前記電機子コアとの間に配置されるコイルエンド部間介在部(28B)を含んで構成され、
    前記インシュレータにおいて少なくとも前記コイルエンド部間介在部に前記軟磁性部が含まれている請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の電機子。
  5. 前記コイルエンド部間介在部における前記電機子コア側には、該電機子コアと離間した空隙部(28F)が形成され、
    前記コイルエンド部間介在部において少なくとも前記空隙部と隣接する部分(28G、28H)が前記電機子コアに接触している請求項4に記載の電機子。
  6. 前記インシュレータにおける前記コイル側の面には、前記電機子コア側の面に対して湾曲している湾曲面(28E、28N、28P)が形成され、
    前記コイルが前記湾曲面に沿って配置されている請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の電機子。
  7. 前記インシュレータは、そのまわりに前記コイルが形成されたボビン部(28K)を含んで構成され、
    前記ボビン部に前記軟磁性部が含まれている請求項1~請求項6のいずれか1項に記載の電機子。
  8. 請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の電機子を含んで構成された固定子(14)及び回転子(12)の一方と、
    複数の前記コイルの前記対向部と径方向又は軸方向に対向して配置されたマグネット(18)を有する固定子及び回転子の他方と、
    を備えたモータ(10、54、60~84)。
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