JP6675969B2 - 水路兼用コンクリート製縁石及びその施工方法 - Google Patents

水路兼用コンクリート製縁石及びその施工方法 Download PDF

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Description

本発明は、道路の路肩、橋梁の側縁等に設ける道路面からの雨水等の排水を兼ねた縁石及びその施工方法並びに設置済となっている水路兼用鋼製縁石の劣化、破損等により損傷した該水路兼用鋼製縁石に替えて水路兼用コンクリート製縁石を設置する施工方法に関する。
道路の路肩や橋梁の側縁等には縁石が設けられているが、その縁石を道路面から流れてくる雨水や清掃水等(以下、それらを雨水等という)の排水手段となる水路を兼ねるようにした水路兼用鋼製縁石が昭和年代末頃より使用されている。
上記水路兼用鋼製縁石は、雨水の他に道路面からの塵芥や車両等から落下した小さな木片や雑物類が流入しやすいように、本体の上方部に呑み口を形成した蓋部を設け、その下方部に水路部を設けているが、雨水等を流入させ易いこと、車両のタイヤ支承部としての縁石の機能を達成させること等のため該蓋部を道路面より立ち上げ形成している。
また、風による舞い上がりやタイヤから伝わる車両重量に耐えること或いは風や車両により設置箇所より移動しないこと等が求められるため、蓋部及び水路部よりなる本体は強度と重量のある厚手の鋼製のものが採用され、且つ、下方側の水路部を道路や壁等に固定し該蓋部と水路部とを連結することで上記条件を充足できるようにしている。
下記特許文献1は、鋼製縁石兼排水溝ユニットAで、縁石を兼ねる蓋部Bと排水手段となる流水部Cとをピン支承部Dにより回動自在に連結することで道路幅員を有効に使用でき、且つ、清掃が簡単にできるようにしている。そして、鋼製板の強度を得るため該蓋部Bの裏面側に補強板Eや補強リブFを設け、また、該支承部D近辺に補強リブG、Hを設けている。更に、重量の不足していることを補うため該流水部Cの後面板IにアンカーボルトJを設けて道路や壁等との固定を強固にしている。
しかし、上記水路兼用鋼製縁石は、鋼製のため雨水等に曝されることで錆が生じ、比較的厚手のものや補強したものであっても長年使用することで劣化が生じている。また、タイヤによる押圧或いは道路清掃車による道路面掃除での清掃部による摩擦や引っ掻け等により、道路面より立ち上がっている蓋部は押しつぶされたり傷付けられたりして損傷が生じている。
上記のように錆が生じたり、損傷が生じたりして修復が困難な場合、既設の水路兼用鋼製縁石に替えて新しい同様の鋼製縁石に取り替えることになる。
しかし、水路兼用鋼製縁石の水路部は、道路や壁等との固定状態を強固とするため、特許文献1のように、後面板からアンカーボルトを水平方向に突出させ、道路や壁等に埋め込んで一体化させているので、該水路部を取り除くには後方側に埋め込まれているアンカーボルトを取り除くはつり作業が必要となる。
既設の水路兼用鋼製縁石に替えて同様の水路兼用鋼製縁石を設置するためには、上記アンカーボルトの取り除き作業の他、新設の鋼製水路部の固定のために後面板に設けたアンカーボルトを道路や壁等に埋め込み、その周囲を充填材により充填固定する施工が必要となる。同様の水路兼用鋼製縁石と入れ替えるためにははつり作業やアンカーボルトの固定作業及び固定材が固化するのを待つ待機時間が必要となっていた。
そこで本発明は、錆びの生じることのない水路兼用縁石として鋼製に替えて厚手のコンクリート製を採用することにより、重量と強度を確保し、錆びによる劣化や損傷をなくし、アンカーボルトで道路や壁等に固定することなく設置のみで施工を完了させることのできる水路兼用コンクリート製縁石及びその施工方法を提供するものである。
特許第3753715号公報
本発明は、上記で示した欠点を解決したもので、アンカーボルトの埋め込み施工をする必要がなく、また、既設のものの取り替えにあってはアンカーボルトの埋め込み部の取り除きによって生じた後方側の空間を利用することで幅方向に大きな水路兼用縁石を設置することができ、更に、コンクリート製を採用することで錆びによる劣化をなくし、耐久性に優れた水路兼用コンクリート製縁石に関するもので、また、その水路兼用コンクリート製縁石の施工方法に関するものである。
本発明は、前方延出部、傾斜立ち上がり部、上面部、後方立ち上がり部及び該上面部の内側に連続した溝部を形成してなる厚手のコンクリート製蓋部と、該溝部に嵌着する上方を開放した溝型形状の水路部とよりなり、該蓋部の傾斜立ち上がり部及び前方延出部の一部に雨水の呑み口を形成し、該呑み口は水路部と連通してなる水路兼用コンクリート製縁石を特徴とする。
また、上記コンクリート製蓋部は、該蓋部を構成する前方延出部、傾斜立ち上がり部、上面部、後方立ち上がり部の部材厚を少なくとも70mm以上としてなる水路兼用コンクリート製縁石を特徴とする。
更に、上記水路部は、底板部、左側壁及び右側壁の耐腐食性材料よりなる溝型形状とし、蓋部の呑み口側の該左右側壁のいずれかに雨水流入のための切欠部を形成してなる水路兼用コンクリート製縁石を特徴とする。
また、上記水路部は、長手方向一方端側に連結のための段部を形成し、他端側は左右側壁の上端角部に三角形状の切欠部を形成し、蓋部の長手方向の長さより該段部の長さ分だけ長くすることにより重合部としてなる水路兼用コンクリート製縁石を特徴とする。
更に、上記前方延出部の表面が道路面と面一となるように路肩や側縁に凹部を形成し、設置調整した該凹部に上記構成の水路兼用コンクリート製縁石を設置固定してなる水路兼用コンクリート製縁石の施工方法を特徴とする。
また、先に設置固定した水路兼用コンクリート製縁石の長手方向側部に接して次の水路兼用コンクリート製縁石を水路部を連結させながら設置固定し、その上面部において連結金具により相互に連結し、設置固定及び連結を繰り返すことにより長手方向に連続させてなる水路兼用コンクリート製縁石の施工方法を特徴とする。
更に、蓋部と水路部とからなる既設の箱状の水路兼用鋼製縁石を取り除き、設置する幅方向を拡幅して大きな凹部を形成し、該凹部に既設の水路兼用鋼製縁石の水路部の排水容量と同等の容量を有する上記構成の水路兼用コンクリート製縁石を設置固定してなる水路兼用コンクリート製縁石の施工方法を特徴とする。
本発明の水路兼用コンクリート製縁石は、コンクリート製としたので錆びが生じることはなく、厚手のコンクリートを使用することで耐久性及び重量を確保することができ、道路や壁等へのアンカー部材の埋め込み固定をすることなく設置固定するのみで風や衝撃等による外力に耐えることが可能となった。
また、本体の蓋部をコンクリート製としたので材料費を安価とすることができ、水路兼用コンクリート製縁石の設置固定のための施工を含めコスト削減することが可能となった。
更に、水路兼用コンクリート製縁石を路肩や側縁等に形成した凹部に設置固定するだけの施工で済むので、損傷が生じた場合、はつり等の作業をすることなく補修或いは取り替え施工を迅速に行うことが可能となった。
(a)水路兼用コンクリート製縁石の蓋部の斜視図、(b)同水路部の斜視図。 (a)水路部一端部の斜視図、(b)水路部端部相互の連結を示す側断面図。 (a)水路兼用コンクリート製縁石の蓋部の正面図、(b)同(a)のA−A線断面図。 水路兼用コンクリート製縁石を連結固定する施工方法を示す正面図。 連結金具の平面図。 水路兼用コンクリート製縁石の蓋部の平面図。 側縁等に本発明の水路兼用コンクリート製縁石を設置固定する場合の凹部及び設置固定周辺の状態を示す断面図。 (a)従来の水路兼用鋼製縁石と本発明の水路兼用コンクリート製縁石との関係を示す側断面図、(b)従来の水路兼用鋼製縁石を撤去し、本発明の水路兼用コンクリート製縁石を設置固定する場合の幅方向の拡幅状態を示す断面図。 従来の鋼製縁石兼排水溝ユニットの断面図。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
水路兼用コンクリート製縁石1は、図1(a)、(b)に示すように、コンクリート製蓋部2と、該蓋部2の内側溝部に装着した水路部3とより構成されている。
該コンクリート製蓋部2は、図1(a)に示すように、集水面及び雨水等の呑み口を有する前方延出部4、タイヤ支承部及び呑み口を形成した傾斜立ち上がり部5、上表面を平坦面とした上面部6、後方の立ち上がり部7及び該上面部6の内側となる天井部、該前方延出部4の後端部8、該立ち上がり部7の前端部9とで囲まれた溝部10とより構成されている。
上記水路部3は、図1(b)に示すように、底板部11及び該底板部11の短手方向両端部より立ち上げた左右側壁12、13よりなり、上方を開放したほぼ∪字形状の耐腐食性材料よりなる溝型形状とし、長手方向両端部が開放された、例えば、1.5mm厚程度のステンレス製としている。上方の開放側の幅寸法W1を底板部11側の幅寸法W2より拡開に形成し、該溝部10への装着により該左右側壁12、13が該溝部10の内側側壁を形成する前方延出部4の後端部8及び立ち上がり部7の前端部9を押圧し、抜け止め効果を達成することができる。
また、該水路部3は、水路兼用コンクリート製縁石1を連続設置固定したときに雨水等の流動面が平坦となるように、図2(a)、(b)に示すように、設置時に上流側となる一方の端部側に段部14を形成し、該段部14を上流側に設置固定する次の水路部3の端部を包み込むようにして重合することで連続した平坦面となる水路面を形成することができる。従って、該水路部3の長手方向の長さは、少なくとも蓋部2の長さより段部分だけ長く形成し、該蓋部2に装着したときに、その端部より該段部14或いは該段部14に相当する他方端部側が該蓋部2の端部側より突出することになる。
図3(a)は、蓋部2の正面図、図3(b)は、同A−A線の断面図を示し、前方延出部4及び傾斜立ち上がり部5に雨水等の呑み口15、16を形成している。該呑み口15、16は、コンクリートの一部を切欠形成し、その切欠部は蓋部2の内側後方へ連続し、前方延出部4の後端部8の上方部の開口部17から溝部10へと連続した通水路としている。道路面からの雨水等は、呑み口15、16から溝部10へと導かれ、該溝部10に装着された水路部3へ集水され、連続した該水路部3の長手方向に沿って排出されることになる。
図1(b)に示すように、該水路部3の左右側壁12、13のいずれかに、上端部側から一部を切除した切欠部18を形成しておくことにより装着した水路部3は、蓋部2に形成した通水路と連続した雨水等の排出手段とすることができる。
該蓋部2は、図1(a)の斜視図及び図3(b)の断面図から明らかなように、コンクリートによる厚みのある部材で形成され、雨水等の呑み口15、16として形成されるコンクリートの除去部は小幅であり、全体の強度に影響を与えることはない。
該水路兼用コンクリート製縁石1の大きさは、例えば、長さ寸法Lを600mm、幅寸法W3を580mm、厚さ寸法Hを190mmとした場合、上面部6の厚さ寸法H1は120mm、前方延出部4の厚さ寸法H2は70mm、上面部6の幅寸法W4は360mm、立ち上がり部7の幅寸法W5は80mm、水路部3の底板部11の幅寸法W2を280mm、前方延出部4の接地面側の幅寸法W6を220mmとし、切欠部となる呑み口15、16の幅寸法W7を100mmとし、蓋部2を鉄筋で補強されたコンクリート製とすることで、走行タイヤから生じる荷重に対する支持手段となる支承部として十分に耐えることのでき、且つ、風や衝撃に対して移動することのない縁石とすることができる。
図4に示すように、下流側に位置する先に設置した水路兼用コンクリート製縁石1の水路部3の段部14に、隣接する水路兼用コンクリート製縁石1の水路部3の突出部3aを嵌め込み当該部分を重ねて重合部を形成し、底板部11、左右側壁12、13の表面側が平滑になるように設置固定する。該水路部3の左右側壁12、13の一端部側の上端角部には、図1(b)で示すように、連結時に斜め上方から嵌め込むことができるように三角形状の切欠部12a、13aを形成しているので先に設置した水路兼用コンクリート製縁石1の水路部3へ挿入連結することを容易としている。なお、重合部となる部分の溝部10には予めコーキング材を塗布(図4の斜線部分)しておくことで当該部分の防水性を向上させることができる。
図5は、水路兼用コンクリート製縁石1相互を連結する連結金具19の平面図を示している。板状長尺部材の両端部側にインサート部材挿入口20、21が形成され、一方側の挿入口は楕円形に開口した孔とし、長手方向での取着位置が調整できるようにしている。
水路兼用コンクリート製縁石1の上面部6の両端部に予めインサート孔22、23を形成しておくことにより、連結金具19の挿入口20、21よりインサート部材を該インサート孔22、23へ挿入し隣接する水路兼用コンクリート製縁石1の相方に固定することで相互を些少の寸法差があっても楕円形の開口孔により連結することができる。該連結金具19を使用することで該水路兼用コンクリート製縁石1相互を長手方向において連続状態とすることができ、大きな外力に対抗できる重量増を図ることができる。
図6は、蓋部2の平面図で、上面部6の左右端部に端縁部側を開放した略台形形状の左端切欠部24及び右端切欠部25を対向する位置に設けている。水路兼用コンクリート製縁石1相互を長手方向に連結することにより該左端切欠部24と右端切欠部25の各々の開放部が一致する位置に設置固定され、所定の大きさの空間部を形成することができ、該空間部を設置後の水路部3の清掃開口部とすることができる。
道路の路肩、橋梁の側縁等の水路兼用コンクリート製縁石1を設置する予定の箇所にその幅寸法よりやや大きめの凹部空間部26を形成する。該水路兼用コンクリート製縁石1の前方延出部4の位置する側の舗装は、上層を透水性舗装部27、下層を基層とした密粒部の不透水性舗装部28とし、該透水性舗装部27の厚さ寸法H3を40mm、該不透水性舗装部28の厚さ寸法H4を35mmとした場合、該凹部空間部26の深さは該透水性舗装部27の厚さと該不透水性舗装部28の厚さのH3+H4の75mmとなる。該前方延出部4の厚さ寸法H2は70mmなので、該凹部空間部26の底部に厚さ約5mmの防水性の高さ調整モルタル29を敷設して表面を平滑にする。道路の透水性舗装部27の表層表面部30と前方延出部4の高さが一致するように水路兼用コンクリート製縁石1を設置し、該透水性舗装部27に設けた切欠部を該透水性舗装部27から流れ出た雨水等を呑み口15に導入する水路空間部31とする。該水路空間部31の幅寸法は40mm程とする。雨水等が道路下方側へ浸透することを不透水性舗装部28で防止することができる。
先に設置固定した水路兼用コンクリート製縁石1の水路部3の長手方向は、その端縁部において、図4に示すように、段部14箇所を重ねながら次の水路兼用コンクリート製縁石1を設置固定していくことになる。
従来の水路兼用鋼製縁石32は、4.5mm厚の鋼板を折り曲げ切断加工等して蓋部及び水路部を形成した箱状のもので、図8(a)に示すように、全体が軽量のため鋼製縁石部材の背面側の立ち上がり部からアンカーボルト33を突出させ、それを道路や壁等に埋設固定し、風や車両走行等の衝撃により移動しないようにしている。
また、前記したように、水路兼用鋼製縁石32は、鋼板製の4.5mm厚程度のため車両のタイヤの乗り入れや清掃車の引っ掻け等により損傷が生じたり或いは経年により錆び等の劣化が発生したりして、設置後2、30年経過すると取り替えの必要が生じるようになる。
従来の該水路兼用鋼製縁石32の取り替え施工は、先ず蓋部を水路部から取り外し、次に道路や壁等に固定している水路部のアンカーボルト33をその周辺部のはつりにより取り外して水路部を取り除くことで全体を除去し、除去した凹部空間部に新設する水路兼用鋼製縁石32の水路部を道路や壁等にアンカーボルトにより固定して該水路部を固定し、該水路部に蓋部を蝶番やピン止め等の連結手段により連結することで新しい水路兼用鋼製縁石へ取り替えている。この新設のための施工方法は、既設の方法と同様、水路部に設けたアンカーボルト33を道路や壁等に突出させ、その周辺部をモルタルやコンクリート詰めしながら水平や傾斜状態を考慮して水路部を設置固定し、それらが固化した後、該水路部に蓋部を取り付けることで新設の水路兼用鋼製水路を完成させていた。
上記既存の水路兼用鋼製縁石32の取り除き作業及び新設作業は、時間と経費のかかるものであり、また、2、30年後には同様の施工を再び強いられることになり、また、鋼製のためコンクリート製と比較して材料費が約3倍必要とし、経済的ではなかった。
そこで、新設するものとして従来と同様の水路兼用鋼製水路を使用することなく、既存の水路兼用鋼製水路32を除去した後、水路兼用コンクリート製縁石1を設置固定する。該水路兼用コンクリート製縁石1は、前記したように、コンクリート製のために厚さがあり、その厚さのために先に設置してあった鋼製の水路と同量の排水量を確保するためには水路部を後方へずらす必要があり該水路兼用コンクリート製縁石1を鋼製水路より幅寸法の大きなものを採用することになる。
水路兼用コンクリート製縁石1の上面部6の幅寸法を大きくすることで溝部10の幅寸法を大きくすることができ、該溝部10へ嵌まり込む水路部3の幅寸法を確保し所定の雨水等の排水量を得ることが可能となる。
図8(a)に示すように、水路兼用鋼製縁石32は、幅寸法W8が460mm、厚さ寸法Hは190mmであり、背面側から水平方向に突出しているアンカーボルト33の突出寸法は約100mm前後となっている。従って、該水路兼用鋼製縁石32を取り除くには、該アンカーボルト33の周辺部の道路や壁等をはつる必要が生じる。
上記アンカーボルト33のはつり除去により、図8(a)、(b)に示すように、道路や壁等の背部34が取り除かれることになり、背部34となる空間部を矩形状に除去することで既設の水路兼用鋼製縁石32が設置固定されていた空間部より幅寸法W9だけ背部34側へ広がる大きな空間部を確保することができ、図3(b)や図8(a)に示す幅寸法W3の空間部を確保することが可能となる。これにより新設する水路兼用コンクリート製縁石1を設置固定する箇所の幅を確保することが可能となる。この後方の幅寸法W9を有する背部34の除去は水路兼用鋼製縁石32のアンカーボルト33を撤去するのにほぼ必要な作業であり、新設のために格別に増加する施工作業ではない。
図8(b)に示すように、既設の水路兼用鋼製縁石32を取り除いた凹部空間部35には、上記実施例2と同様、その底部に防水性の高さ調整モルタル36を敷設し、水路兼用コンクリート製縁石1の設置後、前方側となる不透水性舗装部37の上層の透水性舗装部38に設けた切欠部となる水路空間部39を、雨水等を呑み口15に導入するための水路とすることができる。水路兼用コンクリート製縁石1の水路部の連結部も上記実施例と同様に施工する。
1 水路兼用コンクリート製縁石
2 蓋部
3 水路部
4 前方延出部
5 傾斜立ち上がり部
6 上面部
7 立ち上がり部
8 後端部
9 前端部
10 溝部
11 底板部
12 左側壁
13 右側壁
14 段部
15、16 呑み口
17 開口部
18 切欠部
19 連結金具
20、21 インサート部材挿入口
22、23 インサート孔
24 左端切欠部
25 右端切欠部
26、35 凹部空間部
27、38 透水性舗装部
28、37 不透水性舗装部
29、36 調整モルタル
30 表層表面部
31、39 水路空間部
32 水路兼用鋼製縁石
33 アンカーボルト
34 背部

Claims (5)

  1. 前方延出部、傾斜立ち上がり部、上面部、後方立ち上がり部及び該上面部の内側に連続した溝部を形成してなる厚手のコンクリート製蓋部と、該溝部に嵌着する上方を開放した溝型形状の水路部とよりなり、該蓋部の傾斜立ち上がり部及び前方延出部の一部に雨水の呑み口を形成し、該呑み口は水路部と連通し、該水路部は、底板部、左側壁及び右側壁の耐腐食性材料よりなる溝型形状とし、該蓋部の呑み口側の該左右側壁のいずれかに雨水流入のための切欠部を形成してなることを特徴とする水路兼用コンクリート製縁石。
  2. コンクリート製蓋部は、該蓋部を構成する前方延出部、傾斜立ち上がり部、上面部、後方立ち上がり部の部材厚を少なくとも70mm以上としてなることを特徴とする請求項1記載の水路兼用コンクリート製縁石。
  3. 水路部は、長手方向一方端側に連結のための段部を形成し、他端側は左右側壁の上端角部に三角形状の切欠部を形成し、蓋部の長手方向の長さより該段部の長さ分だけ長くすることにより重合部としてなることを特徴とする請求項1又は2記載の水路兼用コンクリート製縁石。
  4. 前方延出部、傾斜立ち上がり部、上面部、後方立ち上がり部及び該上面部の内側に連続した溝部を形成してなる厚手のコンクリート製蓋部と、該溝部に嵌着する上方を開放した溝型形状の水路部とよりなり、該蓋部の傾斜立ち上がり部及び前方延出部の一部に雨水の呑み口を形成し、該呑み口は該水路部と連通してなる水路兼用コンクリート製縁石を、該前方延出部の表面が道路面と面一となるように路肩や側縁に凹部を形成し、設置調整した該凹部に設置固定してなる水路兼用コンクリート製縁石の施工方法であり、先に設置固定した該水路兼用コンクリート製縁石の長手方向側部に接して次の水路兼用コンクリート製縁石を水路部を連結させながら設置固定し、その上面部において連結金具により相互に連結し、設置固定及び連結を繰り返すことにより長手方向に連続させてなることを特徴とする水路兼用コンクリート製縁石の施工方法。
  5. 蓋部と水路部とからなる既設の箱状の水路兼用鋼製縁石を取り除き、設置する幅方向を拡幅して大きな凹部を形成し、該凹部に既設の水路兼用鋼製縁石の水路部の排水容量と同等の容量を有する水路兼用コンクリート製縁石を設置固定してなり、該水路兼用コンクリート製縁石が、前方延出部、傾斜立ち上がり部、上面部、後方立ち上がり部及び該上面部の内側に連続した溝部を形成してなる厚手のコンクリート製蓋部と、該溝部に嵌着する上方を開放した溝型形状の水路部とよりなり、該蓋部の傾斜立ち上がり部及び前方延出部の一部に雨水の呑み口を形成し、該呑み口は該水路部と連通してなる水路兼用コンクリート製縁石であることを特徴とする水路兼用コンクリート製縁石の施工方法。
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