JP6674820B2 - ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服 - Google Patents

ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服 Download PDF

Info

Publication number
JP6674820B2
JP6674820B2 JP2016071136A JP2016071136A JP6674820B2 JP 6674820 B2 JP6674820 B2 JP 6674820B2 JP 2016071136 A JP2016071136 A JP 2016071136A JP 2016071136 A JP2016071136 A JP 2016071136A JP 6674820 B2 JP6674820 B2 JP 6674820B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winder
holding
region
adjusting mechanism
wear size
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016071136A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017179667A (ja
Inventor
優 黒田
優 黒田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Globeride Inc
Original Assignee
Globeride Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Globeride Inc filed Critical Globeride Inc
Priority to JP2016071136A priority Critical patent/JP6674820B2/ja
Priority to TW106107305A priority patent/TWI648008B/zh
Priority to CN201710135180.8A priority patent/CN107259671B/zh
Priority to EP17160131.3A priority patent/EP3225122B1/en
Priority to KR1020170030376A priority patent/KR102413515B1/ko
Publication of JP2017179667A publication Critical patent/JP2017179667A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6674820B2 publication Critical patent/JP6674820B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Outer Garments And Coats (AREA)
  • Details Of Garments (AREA)

Description

本発明は、衣服のサイズを調整きるウエアサイズ調整機構、及び、該調整機構を備える衣服に関する。
周知のように、衣服は、そのサイズを調整できる調整機構を備えている場合がある。そのような調整機構としては、例えば、ズボンのウエストサイズを調整できるものや、上着の幅や丈の寸法を調整できるものなど、様々な用途で様々な種類のものが存在する。
例えば、海や川などの水辺で使用されるフローティングベストにおいても、そのサイズ調整を可能にする調整機構を備えるものがある。そのような調整機構は、例えば特許文献1に開示されるように、フローティングベストの前身頃と後身頃とを連結する連結部に配設されて前身頃と後身頃との間の間隔を調整する。具体的には、前記調整機構は、前身頃側及び後身頃側にそれぞれ止着されるフック部材と、前身頃側のフック部材と後身頃側のフック部材とに交差して掛け渡される調整紐と、フック部材に掛け渡される調整紐の締め付け状態を調整可能な緊締部材とを有し、緊締部材を介して調整紐を締め付ける或いは緩めることによって前身頃と後身頃との間の間隔を調整するようになっている。
特開2013−199720号
ところで、このような調整機構は、例えば着心地を良くするため或いは見栄えを良くするために、限られた衣服のスペース内に可能な限りコンパクトに配設されることが必要であるととともに、少ない調整操作で効率的に幅広く調整できることが望ましい。
しかしながら、特許文献1に開示されるように、調整紐が複数のフック部材に掛け回されて交差ループ状に延びていると、理論的には、フック部材のそれぞれの掛け回しポイントでは、動滑車の原理により、緊締部材が引き寄せる調整紐の引き寄せ(締め付け)長さがフック部材の両側に二分されるため、フック部材が止着される対応する前身頃又は後身頃の引き寄せ量が緊締部材による調整紐の引き寄せ長さの半分にしかならない。
また、前身頃と後身頃との連結部に巻き取り器を止着し、前身頃側又は後身頃側に止着された複数のガイド部材と巻き取り器との間で調整ワイヤをループ状に掛け渡すとともに、調整ワイヤの両端を巻き取り器に取り付け固定して成る調整機構も知られているが、この場合も同様に、巻き取り器の回転操作により調整ワイヤの両側を同時に巻き取って調整操作を行なうと、ガイド部材のそれぞれの掛け回しポイントでは、動滑車の原理により、巻き取り器が巻き取る調整ワイヤの巻き取り長さがガイド部材の両側に二分されるため、ガイド部材が止着される対応する前身頃又は後身頃の引き寄せ量が巻き取り器による調整ワイヤの巻き取り長さの半分にしかならない。
本発明は、上記した問題に着目してなされたものであり、衣服のサイズを少ない調整操作で効率的に幅広く調整できるウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明は、一対の身頃素材同士を連結部により連結して成る衣服素材に設けられ、前記連結部に対して両側から前記一対の身頃素材同士を引き寄せることにより前記一対の身頃素材間の間隔を調整するウエアサイズ調整機構であって、前記連結部に止着される巻き取り器と、前記巻き取り器に巻き取られる長尺部材と、前記巻き取り器の一方側で前記巻き取り器から所定の距離を隔てて前記身頃素材の一方に止着されるとともに、前記巻き取り器との間で前記長尺部材が掛け回されるように前記長尺部材を保持することにより、前記巻き取り器により巻き取られる前記長尺部材の牽引作用によって前記一方側から前記巻き取り器へ向けて引き寄せられる前記衣服素材の第1の伸縮領域を規定する第1の保持部と、前記巻き取り器の他方側で前記巻き取り器から所定の距離を隔てて前記身頃素材の他方に止着されるとともに、前記第1の保持部に掛け回されて前記第1の伸縮領域から前記他方側へ延びる長尺部材を保持することにより、前記巻き取り器により巻き取られる前記長尺部材の牽引作用によって前記他方側から前記巻き取り器へ向けて引き寄せられる前記衣服素材の第2の伸縮領域を規定する第2の保持部と備え、前記第2の伸縮領域は、前記長尺部材が前記第2の保持部と前記巻き取り器との間で掛け回されない領域として、前記連結部と前記身頃素材の他方とに振り分けて配置される前記巻き取り器と前記第2の保持部との間に設けられ、前記連結部には、前記第1の保持部と前記第2の保持部との間で前記長尺部材を前記第1の方向と略平行に案内するガイド部材が止着されることを特徴とする。
上記構成によれば、長尺部材が第1の保持部と巻き取り器との間で掛け回される第1の伸縮領域が巻き取り器の一方側に規定されるとともに、第1の保持部に掛け回されて第1の伸縮領域から延びる長尺部材が保持される第2の伸縮領域が巻き取り器の他方側に規定されるため、巻き取り器により巻き取られる長尺部材の牽引作用によって衣服素材を確実に伸縮させることができるとともに、巻き取り器の1回の操作で巻き取り器の両側の第1および第2の伸縮領域の衣服素材を同時に引き寄せることができ、大きなサイズ調整幅を確保できる。
また、上記構成では、長尺部材が第2の保持部と巻き取り器との間で掛け回されない第2の伸縮領域が規定されるため、この第2の伸縮領域では、前述したような動滑車の原理による掛け回しポイント両側での牽引長さの二分が生じず、したがって、第2の伸縮領域では、理論的に、衣服素材の引き寄せ量を第1の伸縮領域の倍にすることができ、その結果、調整機構全体として少ない調整操作で効率的に幅広く衣服サイズを調整できる。また、このように衣服のサイズを少ない調整操作で効率的に幅広く調整できれば、ウエアサイズ調整機構を限られた衣服のスペース内に可能な限りコンパクトに配設できる。
なお、本発明は、前記ウエアサイズ調整機構を備える衣服も提供する。
本発明によれば、衣服のサイズを少ない調整操作で効率的に幅広く調整できるウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服が得られる。
本発明のウエアサイズ調整機構が設けられる衣服の一例としてのフローティングベストの正面図である。 図1のフローティングベストの連結部領域の拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るウエアサイズ調整機構の概略構成図である。 図3のウエアサイズ調整機構の作動原理と従来の調整機構の作動原理とを比較して示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係るウエアサイズ調整機構の概略構成図である。 本発明の第3の実施形態に係るウエアサイズ調整機構の概略構成図である。 本発明の第4の実施形態に係るウエアサイズ調整機構の概略構成図である。 本発明の第5の実施形態に係るウエアサイズ調整機構の概略構成図である。
以下、本発明に係るウエアサイズ調整機構の実施形態について、添付図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は、本発明のウエアサイズ調整機構が設けられる衣服の一例としてのフローティングベストを示す。図示のように、フローティングベスト1を構成する本体1Aは、例えば、ナイロン、ポリエステル等の素材によって縫製されており、左右の前身頃2A,2Bと後身頃3を備え、これらは、左右のショルダー部5a,5b及び左右のウエスト部(連結部)6a,6bを介して一体化されている。そして、左右のショルダー部5a,5bと左右のウエスト部6a,6bとの間は、装着者の腕を通す開口7a,7bが形成されるとともに、左右の前身頃2A,2Bの前面側中央には、両前身頃を連結するファスナ8が縫着されている。また、各前身頃2A,2Bの表面には、ファスナ等によって開閉される複数のポケット9が縫着されている。そして、上記したように構成される本体1A内には、適所に浮力材(図示せず)が組み込まれている。
また、図2に拡大して示されるように、前身頃2A,2Bと後身頃3とを連結するウエスト部(連結部)6a,6b又はその周辺には、前身頃2A,2Bと後身頃3との間隔を調整可能な本発明の第1の実施形態に係るウエアサイズ調整機構10が配設されている。なお、以下では、左前身頃2Aと後身頃3とを左脇下で連結する左ウエスト部6aに配設されるウエアサイズ調整機構10について説明するが、右ウエスト部6bに配設されるウエアサイズ調整機構10も同一構成を成す。この部分に配設されるウエアサイズ調整機構10を操作することで前身頃2Aと後身頃3との間隔調整が行なえるようになっている。なお、以下の説明では、左前身頃を、単に前身頃2Aと称し、左ウエスト部を、単に連結部6aと称する。
以下、ウエアサイズ調整機構10の構成について説明する。
図3に示されるように、ウエアサイズ調整機構10は、衣服素材としての例えば連結部6aに止着(縫着)される巻き取り器12と、巻き取り器12に巻き取られる例えば金属ワイヤにより形成される長尺部材14と、巻き取り器12の一方側(後身頃3側)で巻き取り器12から所定の距離を隔てて衣服素材としての後身頃3(場合により連結部6aであってもよい)に止着(縫着)される第1の保持部16と、巻き取り器12の他方側(前身頃2A側)で巻き取り器12から所定の距離を隔てて衣服素材としての前身頃2A(場合により連結部6aであってもよい)に止着(縫着)される第2の保持部18とを備える。
この場合、後身頃3に止着される第1の保持部16は、巻き取り器12との間で長尺部材14が掛け回されるように長尺部材14を保持することにより、巻き取り器12により巻き取られる長尺部材14の牽引作用によって一方側(後身頃3側)から巻き取り器12へ向けて引き寄せられる衣服素材3,6aの第1の伸縮領域20を規定する。また、前身頃2Aに止着される第2の保持部18は、第1の保持部16に掛け回されて第1の伸縮領域20から他方側(前身頃2A側)へ延びる長尺部材14を保持することにより、巻き取り器12により巻き取られる長尺部材14の牽引作用によって他方側(前身頃2A側)から巻き取り器12へ向けて引き寄せられる衣服素材2A,6aの第2の伸縮領域22を規定する。
また、本実施形態において、第1の保持部16は、巻き取り器12に対する第1の保持部16の離間方向(幅方向X)に対して略直交する方向(高さ方向Y)に沿う巻き取り器12の一方側(図3の上側)で長尺部材14を巻き取り器12との間で掛け回す第1の掛け回し領域24を第1の伸縮領域20内に規定する第1の保持部材16aと、高さ方向Yに沿う巻き取り器12の他方側(図3の下側)で長尺部材14を巻き取り器12との間で掛け回す第2の掛け回し領域26を第1の伸縮領域20内に規定する第2の保持部材16bとを有する。
なお、第1及び第2の保持部材16a,16bは、それらのそれぞれから(第1の伸縮領域20から)第2の伸縮領域22へ向けて延びる長尺部材14の部位が互い略平行に無理なく延びることができるような位置に配設され、例えば略C形状に形成されて、その両端開口が第2の伸縮領域22へ向けて開口していることが好ましい。
また、第2の保持部18は、第1の保持部16の第1及び第2の保持部材16a,16bから(第1の伸縮領域20から)第2の伸縮領域22へ向けて略平行に延びる長尺部材14のそれぞれの部位をそのまま略平行に受けることができるように例えば調整機構10の高さ寸法L(本実施形態では、第1の保持部材16aの上端と第2の保持部材16bの下端との間の高さ寸法にほぼ等しい)のほぼ全長にわたって延びる例えば透明チューブ18aと、透明チューブ18aを外側から覆うようにして前身頃2Aに縫着されることにより透明チューブ18aを前身頃2Aに対して固定する生地18bとにより構成され、長尺部材14を透明チューブ18aに挿通させることにより保持する。すなわち、第2の保持部18が位置するこの第2の伸縮領域22では長尺部材14が第2の保持部18と巻き取り器12との間で掛け回されない。
また、本実施形態において、長尺部材14は、その両端が巻き取り器12に取り付けられて前述したように第1及び第2の保持部16,18により保持されることによって第1及び第2の伸縮領域20,22にわたってループ状に延びる1本のワイヤにより形成される。すなわち、長尺部材14は、巻き取り器12の一方側(図3では上側)から延び出て第1の伸縮領域20内の第1の掛け回し領域24で第1の保持部材16aに掛け回された後、連結部6aに止着される上側ガイド部材17により幅方向Xと略平行に第2の伸縮領域22へと案内されて、第2の伸縮領域22に位置する第2の保持部18の透明チューブ18aにその一端側から挿通され、その後、透明チューブ18aの他端側から抜け出て、連結部6aに止着される下側ガイド部材19により幅方向Xと略平行に第1の伸縮領域20へと案内されるとともに、第1の伸縮領域20内の第2の掛け回し領域26で第2の保持部材16bに掛け回された後、巻き取り器12の他方側(図3では下側)へと至る。
また、このような長尺部材14を巻き取る巻き取り器12は、第1の掛け回し領域24に位置する長尺部材14と第2の掛け回し領域26に位置する長尺部材14とを同時に巻き取るようになっている。具体的に、本実施形態において、巻き取り器12は、その操作部を操作することにより、1本のループ状に延びる長尺部材14の両端側を同時に巻き取ることができる巻き取りロック位置と、ロック状態を解除して長尺部材14の両端側を同時に繰り出すことができる解放位置との間で切り換え操作することができる。
したがって、以上のような構成を成すウエアサイズ調整機構10では、巻き取り器12の操作部を操作して巻き取り器12を巻き取りロック位置に切り換えた後、巻き取り器12を一方向に回転操作すると、長尺部材14の両端側が巻き取り器12内へと同時に巻き取られて、その巻き取りに伴う長尺部材14の牽引作用により、衣服素材の第1の伸縮領域20が一方側(後身頃3側)から巻き取り器12へ向けて引き寄せられると同時に、衣服素材の第2の伸縮領域22が他方側(前身頃2A側)から巻き取り器12へ向けて引き寄せられる。すなわち、連結部6aの周囲の衣服素材が幅方向Xで収縮する。一方、前記操作部を操作して巻き取り器12を解放位置に切り換えると、巻き取り器12から長尺部材14の両端側を同時に繰り出すことができ、衣服素材の第1及び第2の伸縮領域20,22を幅方向Xに引き伸ばすことができる(連結部6aの周囲の衣服素材を幅方向で広げることができる)。
以上説明したように、本実施形態のウエアサイズ調整機構10によれば、長尺部材14が第1の保持部16と巻き取り器12との間で掛け回される第1の伸縮領域20が巻き取り器12の一方側に規定されるとともに、第1の保持部16に掛け回されて第1の伸縮領域20から延びる長尺部材14を保持する第2の伸縮領域22が巻き取り器12の他方側に規定されるため、巻き取り器12により巻き取られる長尺部材14の牽引作用によって衣服素材を確実に伸縮させることができるとともに、巻き取り器12の1回の操作で巻き取り器12の両側の第1および第2の伸縮領域20,22の衣服素材を同時に引き寄せることができ、大きなサイズ調整幅を確保できる。
また、本実施形態のウエアサイズ調整機構10によれば、長尺部材14が第2の保持部18と巻き取り器12との間で掛け回されない第2の伸縮領域22が規定されるため、この第2の伸縮領域22では、前述したような動滑車の原理による掛け回しポイント両側での牽引長さの二分が生じず、したがって、第2の伸縮領域22では、理論的に、衣服素材の引き寄せ量を第1の伸縮領域20の倍にすることができる。すなわち、巻き取り器12を回転させて例えば長尺部材14の両端側をそれぞれ2aの長さずつ巻き取り牽引すると、理論的には、第1及び第2の掛け回し領域24,26では第1及び第2の保持部材16a,16b(掛け回しポイント)の両側で牽引長さが二分されるため、第1の伸縮領域20は長さaの分しか収縮できないが、第2の伸縮領域22は長さ2aにわたって収縮できる。
また、図4を参照して、調整機構10(図4(a)参照)のこの有利な原理を、第2の伸縮領域22を有さない別の調整機構100(図4(b)参照)と別の観点から比べてみる。なお、図4では、便宜上、巻き取り器12による長尺部材14の巻き取り長さが第2の伸縮領域22へ入り込むように示されているが、実際には、巻き取り器12内に巻き取られる。図示のように、図4(b)に示される調整機構100では、調整機構10の第2の保持部18に相当する長尺部材14の端部固定点Pが巻き取り器12と高さ方向で一致しており、図4(b)の下段に示される伸張状態から長尺部材14を長さ4a分だけ巻き取ると、図4(b)の上段に示されるように、動滑車の原理により第1の保持部16は長さ2a分しか巻き取り器12の方へ移動しない。これに対し、第2の保持部18が第2の伸縮領域22を規定する図4(a)に示される本実施形態の調整機構10では、図4(a)の下段に示される伸張状態から長尺部材14を長さ4a分だけ巻き取ると、図4(a)の上段に示されるように、動滑車の原理により第1の保持部16は長さa分しか巻き取り器12の方へ移動しないものの、第2の保持部18は長さ2aにわたって巻き取り器12の方へ移動する。
このように衣服素材の引き寄せ量を第2の伸縮領域22で倍増させることができれば、調整機構10全体として少ない調整操作で効率的に幅広く衣服サイズを調整できる。また、このように衣服のサイズを少ない調整操作で効率的に幅広く調整できれば、ウエアサイズ調整機構を限られた衣服のスペース内に可能な限りコンパクトに配設することもできる。なお、本構成では、巻き取り器12の位置を図3の左側にずらして第2の伸縮領域22の大きさを第1の伸縮領域20の大きさよりも大きく確保すれば、サイズ調整効率が更に向上する。
図5には、第2の実施形態に係るウエアサイズ調整機構10Aが示される。図示のように、本実施形態では、第2の保持部18の構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、調整機構10Aの第2の保持部18は、第1の実施形態の透明チューブ18aの上端及び下端に相当する部分となる保持ガイド部18c,18cのみによって長尺部材14を保持して案内する。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一である。したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
図6には、第3の実施形態に係るウエアサイズ調整機構10Bが示される。図示のように、本実施形態においても、第2の保持部18の構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、調整機構10Bの第2の保持部18は、第1の保持部材16aに掛け回されて第1の掛け回し領域24から第2の伸縮領域22へ延びる長尺部材14を固定する第1の固定部材18dと、第2の保持部材16bに掛け回されて第2の掛け回し領域26から第2の伸縮領域22へ延びる長尺部材14を固定する第2の固定部材18eとを有する。この場合も、第1及び第2の固定部材18d,18eは、第1の実施形態の透明チューブ18aの上端及び下端に相当する部分に位置される。したがって、本構成では、長尺部材14が2つの部分14a,14bに分離され、1本のループ状のワイヤにはならない。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一であり、したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
図7には、第4の実施形態に係るウエアサイズ調整機構10Cが示される。図示のように、本実施形態においては、巻き取り器12及び第2の保持部18の構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、本実施形態において、巻き取り器12は、長尺部材14を巻回するためのスプール及び前記操作部を有する本体12aと、長尺部材14を受けて前記スプールの巻回部上へと案内する上下一対のガイド部12b,12cとを有し、ガイド部12b,12cはそれぞれ対応する第1及び第2の掛け回し領域24,26へ向けて開口する例えば略L字形状を成す。また、第2の保持部18は、前述した第1の実施形態の透明チューブ18aと、該チューブ18aの両端に接続されて第1の保持部16へ向けて開口するガイド部30,32とから形成される。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一であり、したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
図8には、第5の実施形態に係るウエアサイズ調整機構10Dが示される。図示のように、本実施形態でも、巻き取り器12及び第2の保持部18の構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、本実施形態において、巻き取り器12は第4の実施形態と同じ構成を成すが、第2の保持部18は、前述した第1の実施形態の透明チューブ18aが高さ方向Yで二分されている(透明チューブ18aa,18ab)。無論、透明チューブ18aが3つ以上に分離されていても構わない。これらの透明チューブ18aa,18abは、第1の実施形態と同様、前身頃2Aに縫着される生地18bにより外側から一体で覆われることにより前身頃2Aに対して固定される。なお、それ以外の構成は第1の実施形態と同一であり、したがって、第1の実施形態と同様の作用効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。例えば、前述した実施形態では、ウエアサイズ調整機構10が左右のウエスト部6a,6bに配設されているが、片方のウエスト部のみの調整機構10が配設されていても構わない。また、調整機構10の配設部位はウエスト部6a,6bに限定されず、例えば、左右の前身頃2A,2B間の間隔を調整するために調整機構10が使用されてもよい。この場合には、フローティングベスト1は、ファスナ8を有さない(前開きではない)かぶって脱ぎ着するタイプのものとなる。
また、調整機構10の配設対象はフローティングベスト1に限定されず、様々な種類の衣服に本発明を適用できる。その場合、保持部16,18の数、第1の保持部16の保持部材の数、第2の保持部18の固定部材の数も限定されない。また、前述した実施形態では、長尺部材がワイヤであったが、その素材も特に限定されない。
また、前述した調整機構を反転して配設できることは言うまでもない。すなわち、第1の保持部16が前身頃2A側に配設されるとともに、第2の保持部18が後身頃3側に配設されてもよい。
2A,2B,3 衣服素材
10,10A,10B,10C,10D ウエアサイズ調整機構
12 巻き取り器
14 長尺部材
16 第1の保持部
16a 第1の保持部材
16b 第2の保持部材
18 第2の保持部
18d 第1の固定部材
18e 第2の固定部材
20 第1の伸縮領域
22 第2の伸縮領域
24 第1の掛け回し領域
26 第2の掛け回し領域

Claims (6)

  1. 一対の身頃素材同士を連結部により連結して成る衣服素材に設けられ、前記連結部に対して両側から前記一対の身頃素材同士を引き寄せることにより前記一対の身頃素材間の間隔を調整するウエアサイズ調整機構であって、
    前記連結部に止着される巻き取り器と、
    前記巻き取り器に巻き取られる長尺部材と、
    前記巻き取り器の一方側で前記巻き取り器から所定の距離を隔てて前記身頃素材の一方に止着されるとともに、前記巻き取り器との間で前記長尺部材が掛け回されるように前記長尺部材を保持することにより、前記巻き取り器により巻き取られる前記長尺部材の牽引作用によって前記一方側から前記巻き取り器へ向けて引き寄せられる前記衣服素材の第1の伸縮領域を規定する第1の保持部と、
    前記巻き取り器の他方側で前記巻き取り器から所定の距離を隔てて前記身頃素材の他方に止着されるとともに、前記第1の保持部に掛け回されて前記第1の伸縮領域から前記他方側へ延びる長尺部材を保持することにより、前記巻き取り器により巻き取られる前記長尺部材の牽引作用によって前記他方側から前記巻き取り器へ向けて引き寄せられる前記衣服素材の第2の伸縮領域を規定する第2の保持部と、
    備え、
    前記第2の伸縮領域は、前記長尺部材が前記第2の保持部と前記巻き取り器との間で掛け回されない領域として、前記連結部と前記身頃素材の他方とに振り分けて配置される前記巻き取り器と前記第2の保持部との間に設けられ、
    前記連結部には、前記第1の保持部と前記第2の保持部との間で前記長尺部材を前記第1の方向と略平行に案内するガイド部材が止着されることを特徴とするウエアサイズ調整機構。
  2. 前記第1の保持部は、前記巻き取り器に対する前記第1の保持部の離間方向に対して略直交する方向に沿う前記巻き取り器の一方側で前記長尺部材を前記巻き取り器との間で掛け回す第1の掛け回し領域を前記第1の伸縮領域内に規定する第1の保持部材と、前記巻き取り器に対する前記第1の保持部の離間方向に対して略直交する方向に沿う前記巻き取り器の他方側で前記長尺部材を前記巻き取り器との間で掛け回す第2の掛け回し領域を前記第1の伸縮領域内に規定する第2の保持部材とを有することを特徴とする請求項1に記載のウエアサイズ調整機構。
  3. 前記巻き取り器は、前記第1の掛け回し領域に位置する前記長尺部材と前記第2の掛け回し領域に位置する前記長尺部材とを同時に巻き取ることを特徴とする請求項2に記載のウエアサイズ調整機構。
  4. 前記第2の保持部は、前記第1の保持部材に掛け回されて前記第1の掛け回し領域から前記第2の伸縮領域へ延びる長尺部材を固定する第1の固定部材と、前記第2の保持部材に掛け回されて前記第2の掛け回し領域から前記第2の伸縮領域へ延びる長尺部材を固定する第2の固定部材とを有することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のウエアサイズ調整機構。
  5. 前記長尺部材は、その両端が前記巻き取り器に取り付けられて前記第1及び第2の保持部により保持されることによって前記第1及び第2の伸縮領域にわたってループ状に延びる1本のワイヤにより形成されることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のウエアサイズ調整機構。
  6. 請求項1から5のいずれか一項に記載のウエアサイズ調整機構を備えることを特徴とする衣服。
JP2016071136A 2016-03-31 2016-03-31 ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服 Active JP6674820B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016071136A JP6674820B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服
TW106107305A TWI648008B (zh) 2016-03-31 2017-03-07 Clothes size adjustment mechanism and clothes having the same
CN201710135180.8A CN107259671B (zh) 2016-03-31 2017-03-08 服装尺寸调节机构及具备该调节机构的服装
EP17160131.3A EP3225122B1 (en) 2016-03-31 2017-03-09 Wear size adjustment mechanism and garment having the same
KR1020170030376A KR102413515B1 (ko) 2016-03-31 2017-03-10 의복 사이즈 조정 기구 및 당해 조정 기구를 구비하는 의복

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016071136A JP6674820B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017179667A JP2017179667A (ja) 2017-10-05
JP6674820B2 true JP6674820B2 (ja) 2020-04-01

Family

ID=60005488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016071136A Active JP6674820B2 (ja) 2016-03-31 2016-03-31 ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6674820B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112568524A (zh) * 2020-12-15 2021-03-30 陕西美戈尔衣业有限公司 一种防静电防护服

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4083873B2 (ja) * 1998-06-16 2008-04-30 株式会社シマノ 釣り用ベスト
US8695577B2 (en) * 2011-12-08 2014-04-15 Truglo, Inc. Bowstring release with adjustable wrist strap
JP5931532B2 (ja) * 2012-03-26 2016-06-08 グローブライド株式会社 フローティングベスト
JP5649669B2 (ja) * 2013-01-11 2015-01-07 株式会社シマノ 締め付け紐及びそれを用いた靴
WO2015074070A1 (en) * 2013-11-18 2015-05-21 Boa Technology Inc. Methods and devices for providing automatic closure of prosthetics and orthotics

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017179667A (ja) 2017-10-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20140109293A1 (en) Head Covering
JP6674820B2 (ja) ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服
US20140230128A1 (en) Multi-function scarf
US20150007380A1 (en) Clothing Article with Drawstring Assembly
JP6283783B1 (ja) 鞄の補助袋
US8950016B2 (en) Accessory-retaining neck scarf
TWI648008B (zh) Clothes size adjustment mechanism and clothes having the same
KR102438054B1 (ko) 의복
JP2009191409A (ja) 帽子兼用マフラー
US9844289B2 (en) Ribbon-type device
JP6674819B2 (ja) ウエアサイズ調整機構及び該調整機構を備える衣服
RU182611U1 (ru) Галстук без узла
US10758031B2 (en) Strap
JP2007146303A (ja) 紐状部材とともに使用される織編物
KR200402409Y1 (ko) 목도리 겸용 숄
JP3202880U (ja) 着物用洗濯ネット
JP2009138321A (ja) 衣服の袖
JP4224475B2 (ja) エプロン
JP5380577B2 (ja) 着物
JP6677941B2 (ja) 和服用帯
JP3107606U (ja) タオルマフラー
JP3050798U (ja) 高所作業用安全帯
JP5474873B2 (ja) 傘留め構造
US2342379A (en) Tie support
JP2009191426A (ja) 簡易式和服用帯

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180418

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181219

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181227

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190906

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200213

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200309

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6674820

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250