JP6674478B2 - 大電流読出強誘電体単結晶薄膜メモリ及びその製造方法と操作方法 - Google Patents

大電流読出強誘電体単結晶薄膜メモリ及びその製造方法と操作方法 Download PDF

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Description

本発明は強誘電体記憶の技術分野に属するものであり、具体的に言えば、非破壊読出強誘電体メモリに関し、特に、読出し電流が大きい非破壊読出強誘電体単結晶薄膜メモリ及びこの強誘電体メモリの製造方法と操作方法に関する。
強誘電体ランダムメモリFRAM(Ferroelectric Random Access Memory)は、電場における強誘電分域(又は「電分域」と呼ぶ)の二つの異なる分極配向をロジック情報(「0」又は「1」)としてデータを記憶する不揮発性メモリ(Non-volatile Memory)であり、「強誘電体メモリ」と呼んでもいい。
強誘電体メモリの記憶媒体層は即ち反転(又は逆転)可能な強誘電分域を有する強誘電体薄膜層である。現在、実験室で検出できる電分域反転の最も速い速度は0.2nsに達することができるが、実は一層速くなる。通常、電分域の反転速度はメモリの読み書き時間を決定し、電分域反転の強制電圧は器具の読み書き電圧を決定し、薄膜の厚さの減少とともにほぼ同じ比率で減少する。従って、強誘電体メモリはデータの読み取り速度が速く、駆動電圧が低く、記憶密度が高いなどのメリットを有するので、近年来、広く注目されており、速く発展している。
現在、強誘電体メモリは基本的な作業又は操作モードに基づいて主に破壊性読出し(DRO)のFRAMと非破壊性読出(NDRO)の強誘電体メモリという二種類に分けられる。
従来の非破壊性読出し(NDRO)の強誘電体メモリは、1つのトランジスタTと一つの強誘電体キャパシタC(即ち1T1C)により記憶ユニットを構築するものであり、かつ電荷に基づいて読み取りを行う。
中国特許出願番号が201510036256.Xであり、名称が「非破壊読出強誘電体メモリ及び製造方法と読み/書きの操作方法」である特許、及び中国特許出願番号が201510036586.1であり、名称が「非破壊性読出強誘電体メモリ及び製造方法と操作方法」である特許において、電流による読み取り方式で非破壊性読出し(即ち非破壊性電流読み取り)を実現し、設備が簡単であり、コストが低く、記憶密度が高いというメリットを有する別の非破壊読出し(NDRO)の強誘電体メモリが開示された。従って、業界から注目を集めた。
しかし、このような非破壊性電流読み取りの強誘電体メモリの読み電流は小さい。例えば、pA桁において、上記中国特許に開示された安定読み電流も100〜1000pAの範囲内である。小さい読み電流はデータの読み取り可能性の悪化、読み取り速度の緩慢(ミリ秒乃至秒のレベル)などの課題を生じてしまい、この強誘電体メモリの実際の応用を厳しく制限している。
上記課題又は他の課題を解決するために、本発明は非破壊性大電流読出強誘電体単結晶薄膜メモリ及びその製造方法と操作方法を提供する。
本発明の一つの方面により、強誘電体薄膜層と前記強誘電体薄膜層の上に設置された第一電極層とを備えた非破壊性読出強誘電体メモリを提供する。そのうち、前記第一電極層は分離的に設置された第一電極と第二電極とを含む。前記強誘電体薄膜層における電分域の分極方向は基本的には前記強誘電体薄膜層の法線方向と平行しない。前記第一電極と第二電極との間に電信号を与えるとき前記強誘電体薄膜層の局部の電分域を反転させることによって、前記第一電極と第二電極を接続する第一分域壁導電通路を構築する。
そのうち、前記強誘電体薄膜層は強誘電体単結晶薄膜層である。
本発明の別の方面により、前記非破壊性大電流読出強誘電体メモリの製造方法を提供する。その特徴は、下記のステップを含むことである。
基板を提供する;
強誘電体単結晶薄膜層を形成する;および
前記強誘電体単結晶薄膜層の上に、個別に設置された第一電極と第二電極を含む第一電極層を形成する。
本発明のもう一つの方面により、前記非破壊性大電流読出強誘電体メモリの操作方法を提供する。そのうち、前記前記強誘電体薄膜層は外へ突出して設置されたプログラミング突出ブロックを含む。前記第一電極と第二電極は前記プログラミング突出ブロックの両側に設置されかつ少なくとも前記プログラミング突出ブロックによって隔てられ、前記第一電極と第二電極との間に第一方向の書き信号を与えるとき少なくとも一部の前記プログラミング突出ブロックにおける電分域を反転させることによって、前記第一分域壁導電通路を構築する。
そのうち、データ「1」を書くとき、前記第一電極と第二電極との間に第一方向の書き信号を与えるとき、少なくとも一部の前記プログラミング突出ブロックにおける電分域を反転させることによって、前記第一分域壁導電通路を構築する。
データ「0」を書くとき、前記第一電極と第二電極との間に前記第一方向と逆である第二方向の書き信号を与えることによって、前記プログラミング突出ブロックにおいて既に反転した電分域を初期の分極方向に反転させ、前記第一分域壁導電通路が消える。
下記の記載と図面に基づき、本発明の上記特徴と操作を一層明瞭にさせる。
図面の下記の詳しい説明を参照し、本発明の上述と他の目的及びメリットを一層完全かつ明瞭にさせることができる。そのうち、同一又は類似要素を同じ符号で表す。
本発明の第一実施例に基づく非破壊性読出強誘電体メモリの断面構造を示す概略図である。 図1に示された実施例の非破壊性読出強誘電体メモリの上電極の平面視構造である。 図1に示された実施例の強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。 図1に示された実施例の強誘電体メモリの、「0」を書くと「0」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。 本発明の別の実施例に基づく非破壊性読出強誘電体メモリの断面構造の概略図である。 図1に示された非揮発性強誘電体メモリの読み書き電極の平面図である。 図1に示された強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。 図5に示された実施例の強誘電体メモリの、「0」を書くと「0」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。 図5に示された実施例の強誘電体メモリの、電圧走査式読み書き操作を行う時のI−V特性曲線図である。 図5に示された実施例の強誘電体メモリの、分域壁導電通路の構築と消失の圧電撮像の概略図である。 図5に示された実施例の強誘電体メモリのデータ保持特性の曲線概略図である。 図5に示された実施例の強誘電体メモリの疲労特性の曲線概略図である。 図5に示された実施例の強誘電体メモリを製造する方法のチャートである。 本発明のもう一つの実施例に基づく非破壊性読出強誘電体メモリの断面構造の概略図である。 図14に示された実施例の強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。 図14に示された実施例の強誘電体メモリの、「0」を書くと「0」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。
下記に紹介するのは、本発明の複数の実施可能な例のうちの幾つかであり、その目的は本発明の要又は決定的な要素を確定する又は係る範囲を限定することではなく、本発明に対する基本的な理解を提供することである。
図において、明瞭化させるために、層と領域の厚さを誇大した。図に示された各部分の間の寸法の比例関係は、実際の寸法の比例関係を反映しない。
下記の実施例において、明瞭に記載するために、電分域の方向又は分極方向の例を挙げたものの、強誘電体メモリの電分域の方向又は分極方向は図に示された実施例の例としての方向に限らないことを理解すべきである。
本文において、強誘電体単結晶薄膜層はエピタキシャル単結晶の成長により形成された単結晶薄膜、又は単結晶から分離又は切断して形成された薄膜層であってもよく、内部に多結晶構造の「結晶境界」が存在しない単結晶構造又は類単結晶構造である。即ち、最後に形成された非破壊性読出強誘電体メモリの各記憶ユニットは一つの単結晶構造である。ユニットの寸法は限らない。
図1は、本発明の第一実施例に基づく非破壊性読出強誘電体メモリの断面構造を示す概略図である。図2は、図1に示された実施例の非破壊性読出強誘電体メモリの上電極の平面視構造図である。
図1に示された通り、そのうち、強誘電体メモリ10の一部の断面構造を示し、主に基板101と、強誘電体薄膜層105及び電極層107とを含む。そのうち、電極層107は強誘電体薄膜層105の上に設置されかつ強誘電体薄膜層105と接触する。上電極層107には上電極層107を幾つかの部分に分割する間隙109が設けられる。従って、上電極層107は、少なくとも個別に設置された二つ以上の電極を含む。この例において、間隙107は上電極層107を二つの部分、即ち第一電極1071と第二電極1073に分割する。第一電極1071と第二電極1073は読み書き電極対を構成する。この実施例において、この読み書き電極対はこの実施例の上電極層107を構成し、この実施例の強誘電体メモリ10の書き操作に適用できるだけではなく、この実施例の強誘電体メモリ10の読み操作にも適用できる。
基板101は、強誘電体メモリでは良く使う様々な基板材料であってもよく、例えばSi、SrTiO又はLiNbOであってもいい。通常、基板100の材料の選択は、下電極層103と誘電体薄膜層105とが共同で決定する。この実施例において、基板101は単結晶Si基板であってもよく、それが半導体CMOS工程との両立性があり、大規模の生産につながる。なお、下電極層103と誘電体薄膜層105の格子定数の要求に応じてSrTiO又はLiNbOなどの基板材料を選択することによって、性能が優れたエピタキシャル薄膜層を得る。
強誘電体薄膜層105は基板101の上に形成されており、適宜な分域構造を有した強誘電体材料であり、特に強誘電体単結晶材料である。従って、強誘電体薄膜層105として強誘電体単結晶薄膜層を選択する。この強誘電体単結晶層は基板101の上に成長して形成されてもいいし、成長して形成された強誘電体単結晶の表面を切断又は剥離などし、基板101の上に結合又は貼合して形成されてもいい。強誘電体単結晶層の具体的な製造と形成方法は限られたものではない。以下、詳細な例によって説明する。
一つの具体的な実施例において、単結晶シリコンの基板101の上にニオブ酸リチウムLiNbO強誘電体単結晶層を結合形成する。
具体的には、まず、チョクラルスキー法(Czochralski method、CZ方法と略す)を採用し、高純度の(例えば99.99%に達した)Li2CO3粉末とNb2O5粉末を約1250°で溶けて、それから同形のLiNbO3に成長し、そのうちLi2O mol. 48.5%を有する;二重炉CZ方法により自動粉末フィードシステムを使用し、49.6 mol.%Li2OのLiNbO3単結晶を生成する。このように、LiNbO3単結晶におけるLiとNbのストイキ比は1:1に接近又は等しい。この過程において、最後に製造される強誘電体薄膜層における分域壁導電通路の電流の大きさを増やすために、LiNbO単結晶に2 mol.%のMgOをドーピングする。その後、イオン注入とシリコンウェハーの結合の技術を用い、LiNbO単結晶の表層を剥離結合してLiNbO強誘電体薄膜層を形成する。例えば、まず、表面においてH又はHeのイオン注入を行い、イオン注入のエネルギーを制御することによってLiNbO単結晶に入るイオンの深さを制御する。次は、イオン注入後のLiNbO単結晶を洗浄しかつイオン注入面を基板101としての単結晶シリコン基板に化学結合し、この単結晶シリコンの基板101の上に一層のSiO層を沈殿することによってLiNbO単結晶との粘着性を向上させる;基板101の上に粘着された一層のLiNbO強誘電体薄膜層をLiNbO単結晶から分離する。このように、強誘電体薄膜層105(即ち強誘電体単結晶薄膜層)が形成された。強誘電体薄膜層105は具体的にはMgOをドーピングした単結晶ニオブ酸リチウムLiNbOである。
説明しなければならないのは、調製工程、材料などによって、異なる材料と類型の強誘電体薄膜層105を得る。その具体的な材料と類型は上記実施例に限らない、例えば、他の単結晶のニオブ酸リチウム強誘電体(例えば単結晶のタンタル酸リチウムLiTaO)であってもよく、ひいては別の代替実施例において、単結晶のジルコンチタン酸鉛塩(Pb,Zr)TiO3、Laをドーピングした鉄酸ビスマス塩(Bi,La)FeO3、又は鉄酸ビスマスBiFeO、又は単結晶のBiTi12、(La,Bi)Ti12、又はSrBi Ta であってもよい。
上記LiNbO強誘電体単結晶層においてMgOをドーピングするのは、分域壁導電通路に基づいて導電する時の電流の大きさを上げることができる。その基本的な原理は、Mgイオンの置換は格子ひずみを引き起こし、かつドナー準位を生じる。
他の実施例において、FeO又はTaOを用いてLiNbO強誘電体単結晶薄膜層又は他の強誘電体単結晶薄膜層に対してドーピングを行ってもいい。勿論、MgO、FeOとTaOの何れの組み合わせを用いて強誘電体薄膜層105に対してドーピングを行っても良い。そのドーピング材料のモルドーピングパーセントは、0.1%乃至10%である。
説明しなければならないのは、上記実施例のLiNbO単結晶を剥離切断する過程は、X方向に基づいて切断しLiNbO強誘電体単結晶薄膜層を形成するものである。従って、最後に具体的に得られた強誘電体薄膜層105は、2 mol.%MgOドーピング−X方向切断− LiNbO強誘電体単結晶薄膜層である。他の実施例において、XYZ方向又はXZ(YZ)方向に基づいて切断し LiNbO強誘電体単結晶薄膜層を形成する。
もう一つの実施例において、強誘電体薄膜層105の厚さの範囲は5ナノメートル以上且つ22ミクロン以下であり、例えば40nm、80nm又は200nmであってもよい。
続いて図1と図2に示された通り、第一電極1071と第二電極1073はこの実施例において連続した金属薄膜層が間隙109をパターニングエッチングすることによって形成される。勿論、他の実施例において、それらは夫々パターニングで形成されても良い。本文において、第一電極1071と第二電極1073は読み書き電極対を構成する。ここの「読み」は、それらは少なくとも操作を読み操作の機能を有すると示し、「書き」は、それらは少なくとも書く操作の機能を有すると示す。
第一電極1071及び/又は第二電極1073は低抵抗率の導電材料であってもよく、例えばPt、SrRuO、LaNiO、Al、Cu、Ru、Ir、IrOから選択された一つ又は複数の組合せであってもよい。第一電極1071及び/又は第二電極1073の厚みは5〜100nmであってもよく、例えば20nmである。第一電極1071及び/又は第二電極1073はスパッタリング、CVD、PLDなど薄膜沈殿方法により形成されてよいが、これらの方法に限らない。
間隙109は第一電極1071と第二電極1073の相対的な電気的遮蔽を実現するためであり(この電気的遮蔽は下記の、操作過程に構築された分域壁導電通路の場合を含まない)、即ち強誘電体薄膜層105を用いることない場合第一電極1071と第二電極1073は電気的遮断である。間隙109は、平坦な金属層に対する電子ビーム加工、ナノインプリント又は他のフォトリソグラフィーの方法で得られるが、間隙109の形成方法は本発明の実施例に限らない。間隙109のピッチdの範囲は2ナノメートル以上かつ10ミクロン以下であり、好ましくは5ナノメートル以上かつ2ミクロン以下であり、例えば10ナノメートル、100ナノメートル、1ミクロンなどである。ピッチdは小さいければ小さいほど、強誘電体メモリの記憶密度に有利であり、かつ書き電圧と読み電圧の減少、読み電流の増大に有利であり、かつ読み消費電力と書き消費電力も減少する。従って、本発明実施例の強誘電体メモリ10は比例して縮小できる(Scaling-down)。間隙109は選択的に様々なナノメートル寸法の間隙に設置されても良い。間隙109の形状は図2に示された形状に限らない。他の実施例において、間隙109は鋸状などまでであってもよい。垂直な間隙方向における第一電極1071と第二電極1073の幅wの寸法(即ち間隙の幅の寸法)は2ナノメートル以上かつ10ミクロン以下であり、例えば100ナノメートルである。
続いて図1に示された通り、本発明において、強誘電体薄膜層105はその強誘電分域が面内(in-plane)において分量を有する、即ち面内分量(膜面における、強誘電分域の自発的な分極の投影)を有するという要件を満たさなければならない。強誘電体薄膜層105は図1に示された二つの方向の電分域1051又は1053を形成でき、電分域1051の分極方向が電分域1053の分極方向と全く逆であり、バイアス電圧が強制電圧よりも大きくなった後、電分域は電場方向に沿って配向する。従って、バイアス電場方向が元の電分域方向と逆でありかつバイアス電圧が強制電圧よりも大きい場合、電分域1051又は1053は反転する。この実施例において、強誘電体薄膜層105の電分域の分極方向は基本的には強誘電体薄膜層105の法線(図に示された通り強誘電体薄膜層105に垂直する破線)方向に垂直しない、又は基本的には上電極層107に垂直しない。具体的に言えば、図1に示された通り、強誘電体薄膜層105の法線と電分域の分極方向との角度αは0と180°ではなく、例えばα=45°である。このように電分域1051又は1053は面内分量を有し、書き操作を容易に実現できる。具体的言えば、強誘電体薄膜層105の成長の結晶方向又は切断方向(例えばX切断方向又はXYZ切断方向)を制御することによって実現できる。
以下、図1に示された実施例の強誘電体メモリ10の記憶と操作の原理を更に説明する。
図3は、図1に示された実施例の強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。
図3に示された通り、この実施例において、書き操作の過程において、仮に強誘電体薄膜層105における電分域の分極方向を図1の電分域1053の方向に統一するとして(他の実施例において、図1の電分域1051の方向に統一する)、まず、図3(a)に示された通り、第一電極1071と第一電極1073は書き信号Vwrite1を与えることによって、第一電極1071にプラス電圧がバイアスされ、第二電極1073にマイナス電圧がバイアスされ(このとき「+」書き電圧と定義する)、この方向の書き信号Vwrite1に基づく場合、図3(a)に示された方向の電場E1をほぼ形成する。
間隙109の存在のため、電場E1は間隙109と対応する一部の強誘電体薄膜層1053の電分域に対して局部的に影響を生じる。電場E1が大きくなるにつれ、図3(a)に示された通り、間隙109の下方と対応した一部の強誘電体薄膜層105、即ち間隙109に露出した表層部分の局部において、その電分域は反転する。即ち間隙109と対応した電分域1053の一部は、図3(a)に示された電分域1053bに局部的に反転するが、強誘電体薄膜層105の他の部分の電分域1053は基本的には電場E1からの影響を受けず(又は電場E1の影響ではその電分域を反転させるまで十分ではない)、電分域が反転せず、図に示された電分域1053aを対応的に形成し、電分域1053bの分極方向が基本的には電分域1053aの分極方向と基本的には逆である。そのうち、電分域1053bは電分域1053aの分極方向と逆な方向における電場E1の電場分量を利用して逆転を実現する。従って、強誘電体薄膜層の強制電圧が既知された場合、電分域1053bを形成する最小電圧、即ち最小の書き電圧を演算できる。
この場合、電分域1053aを有する強誘電体薄膜層部分と電分域1053bを有する強誘電体薄膜層部分の隣接した箇所、即ち電分域1053aと電分域1053bとの間の境界壁又は境界面は、帯電分域壁又は分域境界を生じる。よって、主に分域壁導電メカニズムに基づき、第二電極1073と第一電極1071との間に導電チャンネル、即ち分域壁導電通路1054を生じる。分域壁導電通路1054の構築は、「1」を書く操作の成功を示す。即ち、データ「1」を記憶した。
図3(b)に示された通り、第一電極1071と第二電極1073に読み信号Vreadを与えることによって、第一電極1071にプラス電圧がバイアスされ、第二電極1073にマイナス電圧がバイアスされ(このとき「+」読み電圧と定義する)、読み信号Vreadの方向も限られず、第一電極1071と第二電極1073において「−」読み電圧がバイアスされることができる。読み信号Vreadの電圧は書き信号Vwrite1の電圧よりも小さく、読み操作の過程における誤書き操作を防止できる。例えば、読み信号Vreadの電圧は、電分域1051又は1053を反転させる強制電圧よりも小さい。従って、図3(b)において、読み信号Vreadにより生じた電場E2は強制電場Eよりも小さく、電分域1053bを反転させるための十分な電場分量が存在しなく、強誘電体薄膜層105の電分域1053bと1053aは基本的には不変のままで保持し、分域壁導電通路1054もそのままで保持し、第一電極1071と第二電極1073は読み電流Iread1を生じる。この場合、読み電流Iread1は大きく、オープン(On形態)を示し、ロジック情報「1」を読み出す。
図4は、図1に示された実施例の強誘電体メモリの、「0」を書くと「0」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。
図4(a)に示された通り、第一電極1071と第二電極1073は書き信号Vwrite0を与え、第二電極1073にプラス電圧がバイアスされ、第一電極1071にマイナス電圧がバイアスされる(このとき「−」書き電圧と定義する)。この方向の書き信号Vwrite0に基づく場合、図4(a)に示された方向の電場E3をほぼ形成し、図3(a)の電場方向E1と逆である。上記図3(a)の「1」を書く操作過程における、強誘電体薄膜層105に対する電場E1の作業原理と同じである。電場E3は電分域1053b(図3(a)に示された通り)を反転させて元の分極方向に復元することによって、強誘電体薄膜層105において電分域1053を統一で形成する。この場合、分域壁又は分域境界が消え、もともと第二電極1073と第一電極1071との間に生じた分域壁導電通路1054も消える。この場合、「0」を書く操作の成功を示す。即ち、データ「0」を記憶した。
図4(b)に示された通り、第一電極1071と第二電極1073は読み信号Vreadを与え、読み信号は図3(b)の読み信号と同じであり、即ち第一電極1071にプラス電圧がバイアスされ、第二電極1073にマイナス電圧がバイアスされる(このとき「+」読み電圧と定義する)。分域壁導電通路1054は消えるので、第一電極1071と第二電極1073との間は読み電流が基本的には0又は非常に小さいIread0を生じ、オフ(OFF形態)を示し、ロジック情報「0」を読み出す。
上記「1」又は「0」を読む操作の過程において強誘電体薄膜層105の電分域も基本的には変化しない。従って、読み信号Vreadがキャンセルされた後、分域壁導電通路1054の状態(「存在」又は「消失」)は変化しないので、記憶したデータ「1」又は「0」に影響を与えず、非破壊性の読出しを実現する。また、上記「1」又は「0」を読む操作は、読み出された電流の大きさによりデータの状態を区分するものであり、従来の強誘電体メモリの電荷による読取方式と全く異なる。
上記図1に示された実施例の強誘電体メモリにおいて、「1」を読む操作の読み電流Iread1は100nA乃至1000nAの桁範囲に達することができる。「1」を読む操作電流Iread1は「1」操作の電流Iread0に対して4〜7以上の桁違いが存在する。従って、読出し窓口が大きく、且つデータの読み容易性も強い。本願の発明者は、これは主に単結晶の強誘電体薄膜層105を記憶層として記憶ユニットを形成するので、格子の欠陥、例えば結晶境界、分域境界、欠陥濃縮領域、セカンド・フェーズなどを有効に減少させるからであることを、発見した。
また、図1に示された実施例の強誘電体メモリ10の読み電流が大幅に増加した場合、その読取速度も明らかに増加する。
本願の発明者は、下記の内容を発見した。即ち、上記図1に示された実施例の強誘電体メモリ10のデータ保持(Retention)特性とデータ持久(Endurance)特性と比べて背景技術に引用された非破壊性強誘電体メモリと比べて大幅に向上した。これは主に、単結晶の構造において、単結晶の正極化方と負極化方向が安定であり、欠陥が少ないからである。
図5は、本発明の別の実施例に基づく非破壊性読出強誘電体メモリの断面構造の概略図である。図6は、図1に示された非揮発性強誘電体メモリの読み書き電極の平面視構造である。図5に示された通り、そのうち、主に基板301と、強誘電体薄膜層303と、強誘電体薄膜層303に設置されたプログラミング突出ブロック305及び読み書き電極層307を含む強誘電体メモリ30の一部の断面構造を示した。読み書き電極層307の「読み」は、それらは少なくとも読出し操作の機能を有すると示し、読み書き電極層307の「書き」は、それらは少なくとも書き操作の機能を有すると示す。
続いて図5に示された通り、基板301は、強誘電体メモリでよく使う様々な基板材料であり、例えばSi、SrTiO又はLiNbOであってもよい。通常、基板301の材料は主に、基板301と強誘電体薄膜層303とが共同で決定される。この実施例において、基板301はSi基板であってもよく、半導体CMOS工程と互換しやすく、大規模の生産につながる。なお、強誘電体薄膜層303の結晶格子定数の要求に応じてSrTiO或LiNbOなどの基板材料を選択することによって、性能が優れたエピタキシャル薄膜層を得る。なお、基板301と強誘電体薄膜層303は同一の材料、即ち強誘電体ブロックセラミックと単結晶を含んだ強誘電体材料であっても良い。
図1に示された実施例の強誘電体メモリ10の強誘電体薄膜層105と比べ、図5に示された強誘電体薄膜層303は同じく強誘電体単結晶薄膜層であり、使用した材料の類型と、製造工程などが上記図1の実施例の強誘電体薄膜層103の材料類型、製造工程などそれぞれ同じである。ここで省略する。
プログラミング突出ブロック305は強誘電体薄膜層303に設置されており、それらは一体に製造し形成される。即ち、ログラミング突出ブロック305と強誘電体薄膜層303は一体的でありかつ同じ材料類型を有しており、かつ一つの単結晶に属する。具体的に言えば、強誘電体薄膜層303に対してパターニングエッチングした後、強誘電体薄膜層303に対して外へ突出したプログラミング突出ブロック305を形成する。例えば、半導体のフォトエッチング工程により、電子ビームの直接書き又はナノインプリント又は他のフォトリソグラフィー等の技術を用いてプログラミング突出ブロック305の画像転写を実現し、その後ドライエッチングとウェットエッチングを含むエッチング技術により、強誘電体薄膜層303の表面にプログラミング突出ブロック305を形成する。プログラミング突出ブロック305は例えば矩形のブロック構造又は円柱構造のボスであっても良く、その具体的な形状が限られない。
続いて図5と図6に示された通り、読み書き電極層307には、分離された第一電極3071と第二電極3073が設けられている。第一電極3071と第二電極3073は強誘電体薄膜層303に設けられ且つ夫々プログラミング突出ブロック305の両側に位置する。即ち、第一電極3071と第二電極3073は強誘電体薄膜層303のプログラミング突出ブロック305の両側に設けられかつ少なくともプログラミング突出ブロック305に隔てられる。第一電極3071と第二電極3073は夫々プログラミング突出ブロック305のサイドエッジに接触する。
この実施例において、プログラミング突出ブロック305の幅dは、第一電極3017と第二電極3073との間の間隙ピッチと対応する。具体的に言えば、dは2ナノメートル以上かつ10ミクロン以下であってもよく、例えば10ナノメートル、100ナノメートル、1ミクロンなどである。ピッチdは小さければ小さいほど、強誘電体メモリの記憶密度に有利であり、かつ書き電圧と読み電圧の減小に有利であり、かつ読み/書き消費電力も減少する。従って、プログラミング突出ブロック305は各種類のミクロンとナノメートル寸法の構造であってもよい。強誘電体薄膜層303に対するプログラミング突出ブロック305の高さ、即ち強誘電体薄膜層303の厚さは、2ナノメートル以上又は1ミクロン以下であってもよく、例えば50nmである。
別の実施例において、読み書き電極層307はプログラミング突出ブロック305の両側に設置されたサイドウォール構造であってもよい。第一電極3017と第二電極3073は、分離された二つのサイドウォールとしてプログラミング突出ブロック305の二つの対向するサイドエッジに設けられる。
具体的には、第一電極3017と第二電極3073は低抵抗率の導電材料で製造される。例えば、Pt、SrRuO、LaNiO、Al、Cu、Ru、Ir、IrOから選択された一つ又は複数の組み合わせであってもよい。第一電極3017及び/又は第二電極3073の厚さは 2−100 nmであってもよく、例えば30 nmである。読み書き電極層307の厚さはプログラミング突出ブロック305の厚さ以上であってもよい。第一電極3017及び/又は第二電極3073の厚さはスパッタリング、蒸発、CVD、PLDなど薄膜沈殿方法により形成されてよいが、これらの方法に限らない。
続いて図1に示されたとおり、本発明において、強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305はその強誘電分域が面内において分量を有する、即ち面内分量(膜面における、強誘電分域の自発的な分極の投影)を有するという要件を満たさなければならない。強誘電体薄膜層303は図1に示された二つの方向の電分域3031又は3033を形成でき、プログラミング突出ブロック305において図1に示された二つの方向の電分域3033又は3053を形成できる。電分域3031と3051の分極方向が電分域3033と3053の分極方向と全く逆であり、バイアス電圧が強制電圧よりも大きくなった後、電分域は電場方向に沿って配向する。従って、バイアス電場方向が元の電分域方向と逆でありかつバイアス電圧が強制電圧よりも大きい場合、電分域3031と3051又は3033と3053は反転する。この実施例において、強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305の電分域の分極方向は基本的には読み書き電極層307の法線(図に示された通り読み書き電極層307に垂直する破線)方向に平行しない。具体的に言えば、強誘電体薄膜層303の成長の結晶配向を制御することによって実現できる。例として、結晶面が(001)であるSrTiO基板301において厚さが100ナノメートルであるBiFeO-3強誘電体薄膜層303をエピタキシャルに成長させる。そのうち、BiFeO-3強誘電体薄膜層303の電分域の分極方向は、<111>方向に沿うものである。
説明しなければならないのは、便利に示すために、図5において強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305の電分域を分離して表示する。しかし、実際上、それらは分離したものではなく、逆に連続した可能性があり、強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305における電分域は、単一ドメインを構成する。例えば、強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305の分極方向は一致する場合、例えば、電分域3031と電分域3051は一致した分極方向を有する場合(又は電分域3033と電分域3053は一致した分極方向を有する)、それらは連続して表示できる。
以下、図5に示された実施例における強誘電体メモリ30の記憶原理と読み書き操作の原理を更に説明する。
図7は、図1に示された強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。
図7(a)に示された通り、この実施例において、「1」を書く操作の過程において、仮に強誘電体薄膜層305における電分域の分極方向を図5の電分域3031の方向に統一するとする。「1」を書く操作過程において、読み書き電極層307の第一電極3071と第二電極3073との間に書き信号Vwrite1を与える、即ち第二電極3073と第一電極3701からなる読み書き電極対に書き信号Vwrite1がバイアスされ、書き信号Vwrite1の方向は、第二電極3073がマイナス方向にバイアスされ、第一電極3071がプラス方向にバイアスされるものであり、よってそれらは図3(a)に示された電場E4をほぼ形成する。第二電極3073と第一電極3701はプログラミング突出ブロック305の両側に位置するので、電場E4の分布特徴に基づき、強誘電体薄膜層305における電場の強度は強誘電体薄膜層303における電場3031の強度よりも大きく、プログラミング突出ブロック305の電分域に対する影響も大きく、プログラミング突出ブロック305の電分域3051は強誘電体薄膜層303の電分域よりも反転しやすいと表されている。従って、電場E4の作用下で、電分域3051は何れも反転し電分域3053を形成する。即ち、プログラミング突出ブロック305の電分域3051の分極方向と逆である方向における電場E4の電場分量は、この電分域を逆転させる強制電圧よりも大きい場合、このプログラミング突出ブロック305の、面内強誘電体分極分量を有する電分域は反転する、即ち電分域3051は反転し電分域3053を形成する。書き信号Vwrite1の大きさを設置することによって、プログラミング突出ブロック305の電分域3051を反転させかつ強誘電体薄膜層303の電分域3031を基本的には反転させない(又は強誘電体薄膜層305に近づく極小一部分のみが反転する)、即ちこの場合、強誘電体薄膜層303の電分域3031は電場E4から影響を受けない(又は電場E4の影響は、電分域3031を反転させるには不十分である)。
従って、この場合、プログラミング突出ブロック305における電分域3053の分極方向は、基本的には強誘電体薄膜層303における電分域3031の分極方向と全く逆であり、電分域3031と電分域3053(プログラミング突出ブロック305周辺の反転しない電分域)との間に帯電した分域壁又は分域境界を形成し、分域壁導電通路3054を形成する。このとき、第一電極3071と第二電極3073は分域壁導電通路3054によって導電接続できる。分域壁導電通路3054の構築は「1」を書く操作の成功を示し、即ちデータ「1」を記憶した。
説明しなければならないのは、書き信号Vwrite1の電圧が大きくなるにつれ、図4に示された強誘電体メモリ10の書き操作原理と類似し、強誘電体薄膜層303におけるますます多くの、プログラミング突出ブロック305部分よりの電分域3031は電場Eの影響で反転する。よって、分域壁導電通路3054は基板301に接近するまで下へ凹み続き、このように基板301に接近する箇所において分域壁導電通路3054の断裂を招く可能性があり、第二電極3073と第一電極3071の導電通路は閉鎖する。従って、一方、プログラミング突出ブロック305における電分域3051又は3053のみを反転させるが強誘電体薄膜層303における電分域3031又は3033を反転させないよう、書き信号Vwrite1の電圧の大きさを設置し、他方、「1」を書く操作の後形成された分域壁導電通路3054が強誘電体薄膜層303の上面と下面をほぼ縦方向に貫通しないよう、強誘電体薄膜層303の厚さをプログラミング突出ブロック305の高さよりも大きく設置する。
説明しなければならないのは、電分域3053は、電分域3031の分極方向と逆である方向における電場E4の電場分量によって逆転を実現するので、プログラミング突出ブロックの幅(d)、強制電圧Vc が既に既知された場合、電分域3051を反転させて電分域3053を形成する最小の書き電圧Vwrite1を演出できる。
図7(b)に示された通り、この実施例において、読み操作の原理は従来の強誘電体メモリの読み操作の原理と全く異なる。そのうち、読み操作を行う場合、基板301はバイアス信号を必要とせず、サスペンドしてもいい。読み信号 Vread は読み書き電極対の間にバイアスされる。以下、第一電極3071、第二電極3071にバイアスされることを例として説明する。
続いて図7(b)に示されたとおり、「1」を読む操作の過程において、第一電極3071と第二電極3073との間に読み信号 Vread はバイアスされ、第二電極3073はマイナス方向にバイアスされ、第一電極3071はプラス方向にバイアスされることによって、第二電極3073と第一電極3071との間に図に示された方向の電場E5を形成する(電場E5は強制電場Eよりも小さい)。電場E5には電分域3053を反転させる電場分量が存在しないので、電分域3053は完全に不変を保持し、形成された分域壁導電通路3054は閉鎖しない。この場合、第二電極3073と第一電極3071は読み電流Iread1を生じる。読み電流Iread1は大きく、On形態(即ちオン形態)を示し、ロジック情報「1」の読出しを示す。
説明しなければならないのは、読み電流Ireadの読み電圧は書き信号Vwrite1の電圧よりも小さい可能性がある。このように、読み操作の際に「書きオーバー」操作の発生を避けることにつながる。
理解しなければならないのは、読み信号Vreadがキャンセルされた後、上記読み操作の過程におけるプログラミング突出ブロック305の電分域3053は変化しない。従って、読み信号Vreadがキャンセルされた後、プログラミング突出ブロック305の電分域も変化せず、分域壁導電通路3054は安定に存在し、データ「1」はずっと保持されることができる。従って、この読み操作の過程は非破壊性読出しである。
図8は、図5に示された実施例の強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。図8(a)に示された通り、「0」を書く操作過程において、第二電極3073と第一電極3071からなる読み書き電極対に書き信号Vwrite0がバイアスされ、書き信号Vwrite0と書き信号Vwrite1は方向が逆である。そのうち、第二電極3703はプラス方向にバイアスされ、第一電極3701はマイナス方向にバイアスされることによって、それらは図8(a)に示された方向の電場E6がほぼ形成される。プログラミング突出ブロック305に対する書き信号Vwrite0の書き操作の原理は、プログラミング突出ブロック305に対する書き信号Vwrite1の書き操作の原理と同じである。電場E6はプログラミング突出ブロック305と対応した電分域に対して影響を生じることができる、即ち、図7(a)に示された電分域3053に対して影響を生じることができる。プログラミング突出ブロック305の電分域3053の分極方向と反対する方向における電場E6の電場分量は、この電分域を逆転させる強制電圧よりも大きい場合、この電分域3053が反転し、元のまたは初期の分極方向に戻り、電分域3051を統一的に形成する。この場合、プログラミング突出ブロック305の電分域3051と強誘電体薄膜層303の電分域3031の分極方向と同じであり、両者の間に分域壁又は分域境界が存在しない。もともと第二電極3073と第一電極3071との間に生じた分域壁導電通路3054も消える。この場合、「0」を書く操作の成功を示す。即ち、データ「0」を記憶した。
説明しなければならないのは、書き信号Vwrite0とVwrite1の具体的な信号形式は限られないものであり、例えば所定の周波数を有する電圧パルス信号などであっても良い。
図8(b)に示された通り、「0」を読む操作過程において、第一電極3071と第二電極3073の間に読み信号Vreadがバイアスされ、図に示す方向の電場E5が形成される。電場E5はプログラミング突出ブロック305の強制電場Ecよりも小さく、プログラミング突出ブロック305の電分域3051は読み操作過程において反転しないので、図7に示す分域壁導電通路を形成できない。分域壁導電通路3054は消えたので、この場合、第二電極3073と第一電極3071は読み電流(Iread=0)又は読み電流は非常に小さく、読み電流Ireadはオフ状態(即ち閉じ状態)であり、ロジック情報「0」の読み出しを示す。
理解しなければならないのは、読み信号Vreadがキャンセルされた後、上記読み操作の過程におけるプログラミング突出ブロック305の電分域3051は変化しないので、読み信号Vreadがキャンセルされたプログラミング突出ブロック305の電分域も変化せず、データ「0」はずっと保持されることができる。従って、この読み操作の過程は非破壊性読み出しである。
説明しなければならないのは、上記プログラミング突出ブロック305の電分域3051と強誘電体単結晶薄膜層303の電分域3031の所在する分極方向にロジック情報「0」を記憶すること、プログラミング突出ブロック305の電分域3053と強誘電体単結晶薄膜層303の電分域3031の所在する分極方向にロジック情報「1」を記憶することを例として説明したが、プログラミング突出ブロック305の電分域3053と強誘電体単結晶薄膜層303の電分域3033の所在する分極方向にロジック情報「0」を記憶すること、プログラミング突出ブロック305の電分域3051と強誘電体単結晶薄膜層303の電分域3033の所在する分極方向にロジック情報「1」を記憶することであっても、相応した書き操作と読み操作における電圧信号の方向も適応的に変化でき、図7と図8に示す読み書き操作の過程を実現できると、当業者は理解すべきである。
以下、図5に示された実施例の強誘電体メモリ50に基づき、関連テストを行った。そのうち、強誘電体メモリ50の強誘電体単結晶薄膜層303(プログラミング突出ブロック305を含む)は具体的には2 mol.%MgOドーピング−X方向切断− LiNbO強誘電体単結晶薄膜層である。
図9は、図5に示された実施例の強誘電体メモリの、電圧走査式読み書き操作を行う時のI−V特性曲線図である。そのうち、実線はプログラミング突出ブロック305の幅dが150nmであるサンプルのI−V特性曲線図であり、破線はプログラミング突出ブロック305の幅dが50nmであるサンプルのI−V特性曲線図である。図9に示された通り、第一電極3071と第二電極3073との間で電圧をバイアスし走査する。例えば、まず0Vから徐々に+12Vに増加し、また0Vに戻り、再び0Vから走査し−12Vに増加する。0Vから+12Vに徐々に増加した過程において、電流は突然大きくなり、「1」を書く操作の成功を示し、分域壁導電通路を構築し、その後読み出された最大電流はマイクロアンペアのレベルになったので、読み電流は大幅に増加する。
図10は、図5に示された実施例の強誘電体メモリの、分域壁導電通路の形成と消失の圧電撮像概略図である。そのうち、プログラミング突出ブロック305の幅が150nmであり、「左電極」と「右電極」は読み書き電極対を構成し、異なる方向の書き電圧をバイアスする場合(例えば、+7V、−7V)、±7Vの電圧下で圧電撮像を行う。分域壁の開閉状態を明らかに確定できる。即ち、データ「1」を書く場合、分域壁導電通路は明らかに構築され、データ「0」を書く場合、分域壁導電通路は明らかに消えた。
図11は、図5に示された実施例の強誘電体メモリのデータ保持特性の曲線概略図である。このテストサンプルにおいて、プログラミング突出ブロック305の幅が150nmであり、第一電極3071と第二電極3073は幅が100nmである金属Pt電極であり、読み信号Vread=4Vの作用下で、読み出されたしスイッチ電流は時間とともに変化しかつ図11に示す曲線を形成する。図11から少なくとも分かるように、一方、オン形態の読み電流は10−7A〜10−6Aに達することができ、読み電流は大きい;他方、On形態の電流とOff形態の電流の比(即ち開閉比)は10よりも大きく、データウィンドが大きく、更に一方、読み出し電流は時間とともに安定し、10秒の後データは更によく保持できる、即ちデータの保持性が良い。
図12は、図5に示された実施例の強誘電体メモリの疲労特性の曲線概略図である。このテストサンプルにおいて、プログラミング突出ブロック305の幅が150nmであり、第一電極3071と第二電極3073は幅が100nmである金属Pt電極であり、+8V/−10Vが一つの書き周期であり(そのうち「0」書きと「1」書きを含む)、周期周波数が1MHzである書き電圧の作用下で、各回「0」書きと「1」書きした後4Vの電圧下で相応した開閉電流を読み出す。図12において、書き周期毎の、書き周期数に従うスイッチ電流の変化を示す。図12から少なくとも分かるように、一方、オン形態の読み電流は10−7Aに達することができ、読み電流が大きくかつ書き操作の絶えない進行につれ、オン形態の読み電流は減少することはない;他方、On形態の電流とOff形態の電流の比(即ち開閉比)は10よりも大きく、データウィンドが大きい;更に一方、読み出し周期は1010よりも大きい。
従って、分かるように、図5に示す実施例の強誘電体メモリ30において、少なくとも強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305は何れも強誘電体単結晶材料を使用するものであり、プログラミングの操作は同一の単結晶又は類単結晶構造において生じたものである。従って、読み電流は大きく(μA桁に達することができる)、データの読み出し可能性がよく、かつデータの保持性、疲労特性などの確実性も非常に優れ、かつ、開閉比が大きい。強誘電体メモリ30はプログラミング突出ブロック305を用いたので、その両側に加えられた第一電極3071と第二電極3072の電場をプログラミング突出ブロック305の電分域に対して一層良く且つ有効に作用させることができ、プログラミング操作を行う際に、書き電圧(又は読み電圧)の大きさを制御することによってプログラミングの作用(即ち電分域の反転)を基本的にはプログラミング突出ブロック305中に発生させる。プログラミング突出ブロック305の存在のため、電分域の反転有効電場を大きくし、読み電圧を低くし、消極効果を小さくする。よって、同じ電圧の大きさの作用下でより有効なプログラミングの操作を実現し、構築した後の分域壁導電通路も一層安定する。このように、「0」書きと「1」書きの書き電圧を更に軽減させ、データを記憶する確実性を向上させる。
図13は、図5に示された実施例の強誘電体メモリを製造する方法のチャート図である。図5と図13に示された内容を参照し、まず、ステップS810は、図1に示す基板310を提供する。基板310の材料は主に強誘電体薄膜層303によって共同で決定されるものであり、強誘電体材料と同じであってもいい、即ち強誘電体ブロックセラミックと単結晶である。この実施例において、基板301はSi基板であってもよく、半導体CMOS工程と互換できる。
更に、ステップS820は、強誘電体薄膜層303を形成する。この実施例において、強誘電体薄膜層303は下記の材料に限らない:単結晶のニオブ酸リチウム型強誘電体(例えば単結晶のタンタル酸リチウムLiTaO)、単結晶のジルコンチタン酸鉛塩(Pb,Zr)TiO3、Laをドーピングした鉄酸ビスマス塩(Bi,La)FeO3、又は鉄酸ビスマス塩BiFeO、又は単結晶のBiTi12、(La,Bi)Ti12、又はSrBi Ta であってもよい。強誘電体薄膜層303はイオン結合の技術、スパッタリング、CVD、PLDなど薄膜沈殿方法により形成されてよい。
一つの実施例において、単結晶シリコンの基板301にニオブ酸リチウムLiNbO強誘電体単結晶層を結合形成する。
具体的に言えば、まず、チョクラルスキー法(Czochralski method、CZ方法と略す)を採用し、高純度の(例えば99.99%に達した)LiCO粉末とNb粉末を約1250°で溶けて、それから同形のLiNbOに成長し、そのうちLiO mol. 48.5%を有する;二重炉CZ方法により自動粉末フィードシステムを使用し、49.6 mol.%LiOのLiNbO単結晶を生成する。このように、LiNbO単結晶におけるLiとNbのストイキ比は1:1に接近又は等しい。この過程において、最後に製造される強誘電体薄膜層における分域壁導電通路の電流の大きさを増やすために、LiNbO単結晶に2 mol.%のMgOをドーピングする。その後、イオン注入とシリコンウェハーの結合の技術を用い、LiNbO単結晶の表層を剥離結合してLiNbO強誘電体薄膜層を形成する。例えば、まず、表面においてH又はHeのイオン注入を行い、イオン注入のエネルギーを制御することによってLiNbO単結晶に入るイオンの深さを制御する。次は、イオン注入後のLiNbO単結晶を洗浄しかつイオン注入面を基板301としての単結晶シリコン基板に化学結合し、この単結晶シリコンの基板301に一層のSiO層を沈殿することによってLiNbO単結晶との粘着性を向上させる;基板101に粘着された一層のLiNbO強誘電体薄膜層をLiNbO単結晶から分離する。このように、強誘電体薄膜層303(即ち強誘電体単結晶薄膜層)が形成された。強誘電体薄膜層303は具体的にはMgOをドーピングした単結晶ニオブ酸リチウムLiNbOである。
上記LiNbO強誘電体薄膜層においてMgOをドーピングしたため分域壁導電通路に基づいて導電する際の電流を増やすことができる。他の実施例において、FeO又はTaを用いてLiNbO強誘電体単結晶薄膜層又は他の強誘電体単結晶薄膜層に対してドーピングを行ってもいい。勿論、MgO、FeOとTaの何れの組み合わせを用いて強誘電体薄膜層105に対してドーピングを行っても良い。そのドーピング材料のモルドーピングパーセントは、0.1%乃至10%である。
説明しなければならないのは、上記実施例のLiNbO単結晶を剥離切断する過程は、X方向に基づいて切断しLiNbO強誘電体単結晶薄膜層を形成するものである。従って、最後に具体的に得られた強誘電体薄膜層303は、2 mol.%MgOドーピング−X方向切断− LiNbO強誘電体単結晶薄膜層である。他の実施例において、XYZ方向又はXZ(YZ)方向に基づいて切断し LiNbO強誘電体単結晶薄膜層を形成する。
更に、ステップS830において、強誘電体薄膜層303の面内にプログラミング突出ブロック305がエッチングされる。この実施例において、プログラミング突出ブロック305は半導体のフォトエッチング工程、電子ビームの直接書き又はナノインプリントなどの技術によってイメージを強誘電体薄膜層303に転写し、その後ドライエッチング(反応イオンエッチング(RIE)又は誘導結合プラズマエッチング(ICP)又はウェットエッチングによってプログラミング突出ブロック305を形成する。ここで説明しなければならないのは、このプログラミング突出ブロック305は単結晶の強誘電体薄膜層303に調製と形成されたことである。従って、強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305は何れも同一の単結晶構造にある。プログラミング突出ブロック305の高さはエッチング後の強誘電体薄膜層303の厚さよりも小さいことが好ましい、例えばプログラミング突出ブロック305の高度は2−500nmであってもいい。
更に、ステップS840において、強誘電体薄膜層303とプログラミング突出ブロック305には面内読み書き電極対が形成される。この実施例において、読み書き電極対は主に第一電極3071と第二電極3073から構成される。第一電極3071と第二電極3073の間は、プログラミング突出ブロック305によって分離される。読み書き電極対は、Pt、SrRuO、LaNiO、Al、Cu、Ru、Ir、IrOかた選択された一つ又は複数の組合せであっても良い。第一電極3071と第二電極3073の厚みはプログラミング突出ブロック305の高さ以上であり、例えば2−100nmであってもいい(例えば30nmである)。第一電極3071と第二電極3073が位置する読み書き電極層307は、スパッタリング、CVD、PLDなど薄膜沈殿方法により形成されてよいが、これらの方法に限らない。第一電極3071と第二電極3073は更に電子ビーム加工、ナノインプリント又は他のフォトリソグラフィーの方法で得られるが、これらの方法に限らない。
このように、図5に示す実施例の強誘電体メモリ30が基本的には形成された。
図14は、本発明のもう一つの実施例に基づく非破壊性読出強誘電体メモリの断面構造の概略図である。この実施例において、強誘電体メモリ40は図5に示す実施例の強誘電体メモリ30と比べ、プログラミング突出ブロック305に設けられた第三電極4075を備える。よって、第一電極3071と第二電極3073と第三電極4075は共同で強誘電体メモリ40の読み書き電極層407を構成する。第三電極4075は読み電極の機能を有し、読み操作の過程に電気信号を与える。一つの実施例において、第三電極4075は第一電極3071、第二電極3073と同じ金属材料を用いてかつパターニングエッチングによって同期形成される。
強誘電体メモリ40の他の部材は、図5に示す実施例の強誘電体メモリ30の他の部材と基本的には同じである。ここで省略する。
図15は、図14に示された実施例の強誘電体メモリの、「1」を書くと「1」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。
図15(a)に示す通り、この実施例において、その「1」を書く操作過程は図7(a)に示す書き操作の過程と基本的には同じである。具体的言えば、この実施例において、第三電極4075は一つの適宜なバイアス電圧を加えても良く、例えば接地されることによって、書き電圧を有効に減らし、読み出された分域壁電流の増大にも有利する。勿論、第三電極4075はサスペンドしてもいい。第一電極3071と第二電極3073との間に書き信号Vwrite1がバイアスされる。従って、強誘電体メモリ40の「1」を書く操作原理は強誘電体メモリ30の「1」を書く操作原理と基本的には同じである。ここで省略する。「1」を書く操作の後、図15(a)に示す通り、プログラミング突出ブロック305において電分域3051と3053は電場E4の影響で電分域3053に統一する。即ち、全ての電分域3051は反転して電分域3053を形成し、プログラミング突出ブロック305における電分域の分極方向は同じであり、かつ強誘電体薄膜層303において統一された電分域3031の分極方向と完全に逆である。従って、第一電極3071と第二電極3073とを電気的に接続する分域壁導電通路3054を構築する。
図15(b)に示す通り、「1」を読む操作の過程において、第一電極3071と第二電極3073の何れか一つと第三電極4075との間に読み信号Vreadがバイアスされる。第一電極3071と第三電極4075との間に読み信号Vreadがバイアスされることを例として下記のように説明する。
図15(b)に示す通り、「1」を読む操作過程において、第一電極3071と第三電極4075との間に読み信号Vreadはバイアスされ、第三電極4075はマイナス方向にバイアスされ、第一電極3071はプラス電圧にバイアスされることによって、第一電極3071と第三電極4075との間に図に示す方向の電場E7が形成される(E7は強制電場Eよりも大きい)。電場E7には電分域3053を反転させる電場分量が存在しないので、第一電極3071と第三電極4075との間の間隙の下方と対応する一部のプログラミング突出ブロック305において、電分域3053は反転しない。このように、プログラミング突出ブロック305には、「1」を書く操作際に形成した分域壁導電通路のようなものを生じない。即ち、第一電極3071と第三電極4075との間には分域壁導電通路を構築していない。このとき、第一電極3071と第三電極4075との間には読み出し電流を基本的には生じない。読み電流Iread=0。プログラミング突出ブロック305と強誘電体薄膜層303との間の分域壁導電通路3054がオン形態(即ち開き形態)であり、ロジック情報「1」を読み出すと対応的に示す。
読み信号Vreadがキャンセルされた後、上記読み操作の過程におけるプログラミング突出ブロック305の電分域は基本的には変化しない。従って、読み信号Vreadがキャンセルされた後、プログラミング突出ブロック305の電分域も変化せず、記憶されたデータ「1」も変化しない。従って、破壊性読取を生じない。
理解しなければならないのは、第二電極3073と第三電極4075との間に図15(b)の破線に示す読み電流Ireadをバイアスする場合、同じくロジック情報「1」を読み出すことができる。
説明しなければならないのは、図7(b)に示す、読み信号Vreadの読み電圧を書き信号Vwrite1の書き電圧よりも小さくしなければならない場合と異なり、図15(b)に示す読出し電圧は書き電圧の大きさに完全に規制されなく且つ基本的には分域壁導電通路3054に影響を与えない。従って、読み操作の過程において誤書き操作が生じない。
図16は、図14に示された実施例の強誘電体メモリの、「0」を書くと「0」を読む操作過程及び操作原理の概略図である。
図16(a)に示す通り、この実施例において、「0」を書く操作の過程と図8(a)に示す書き操作の過程は基本的には同じである。この実施例において、第三電極4075はサスペンドしても良い、又は一つの適宜なバイアス電圧を加えても良い。例えば、接地によって書き電圧を有効に低くすることができる。第一電極3071と第二電極3073との間に書き信号Vwrite0がバイアスされる。従って、強誘電体メモリ40の「0」を書く操作の原理は、強誘電体メモリ30の「0」を書く操作の原理と基本的には同じである。ここで省略する。
「0」を書く操作の後、図16(a)に示す通り、プログラミング突出ブロック305において電分域3051と3053は電場E4の影響で電分域3053に統一する。即ち、全ての電分域3053は反転して電分域3051を形成し、プログラミング突出ブロック305における電分域の分極方向は同じであり、かつ強誘電体薄膜層303において統一された電分域3031の分極方向と基本的には同じである。従って、この前に構築された分域壁導電通路3054は消える。
説明しなければならないのは、書き信号Vwrite0の作用下でのプログラミング突出ブロック305の電場強度の分布に基づいて分かるように、書き信号Vwrite0の書き電圧は大きければ大きいほど、電分域3053を反転させる深さが深い。従って、書き信号Vwrite0の電圧の大きさを制御することによって、電分域3053を全て電分域3031に回復し反転させる。例として、図16(a)に示す通り、所定の電圧を有する書き信号Vwrite0の作用下で、対応するプログラミング突出ブロックの電分域3053は(図15(a)に示す通り)は完全に反転し電分域3051を形成する。分域壁導電通路3054は完全に消える。
図16(b)に示す通り、「0」を読み操作の過程において、第一電極3071と第二電極3073の何れか一つと第三電極4075との間に読み信号Vreadがバイアスされる。下記、第一電極3071と第三電極4075との間に読み信号Vreadがバイアスされることを例として下記のように説明する。
図16(b)に示す通り、「0」を読む操作過程において、第一電極3071と第三電極4075との間に読み信号Vreadがバイアスされ、第三電極4075はマイナス方向にバイアスされ、第一電極1071はプラス方向にバイアスされることによって、第一電極3071と第三電極4075との間に図に示す方向の電場E7が形成される(E7は強制電場Eよりも大きい)。電場E7には電分域3053を反転させる電場分量が存在したので、電分域3051の分極方向と逆である方向における電場E7の電場分量はこの電分域を逆転される強制電圧よりも大きい場合、第一電極3071と第三電極4075との間の間隙の下方と対応する一部のプログラミング突出ブロック305(即ちプログラミング突出ブロック305の局部)において、電分域3051の局部は反転し電分域3053bを形成し、電分域3051における反転しない部分は3051aと対応する。このように、電分域3053bと電分域3051bは分極方向が逆であり、両者の間には分域壁又は分域境界を形成する。よって、プログラミング突出ブロック305内に「1」を書く操作際に形成された分域壁導電通路のようなものを生じる、即ち第一電極3071と第三電極4075との間で分域壁導電通路3057を構築する。このとき、第一電極3071と第三電極4075との間は分域壁導電通路3057によって導通接続されることができるので、大きい読み電流読み電流Ireadを生じる。プログラミング突出ブロック305と強誘電体薄膜層303との間の分域壁導電通路3054がオフ形態(即ち閉じ形態)であり、ロジック情報「0」を読み出すと対応的に示す。
理解しなければならないのは、第二電極3073と第三電極4075との間に図16(b)の破線に示す読み電流Ireadをバイアスする場合、同じくロジック情報「0」を読み出すことができる。
更に説明しなければならないのは、電流信号Ireadが読み出された後、電極3071と第三電極4075との間でバイアス読み信号Ireadはキャンセルされ、電場E7も消える。このとき、脱電極電場の作用下で、電分域3053bは電分域3051aに影響されほぼ元の分極方向に反転する。即ち、電分域3053bは瞬時消え、基本的には読み操作前の状態の電分域3051に回復し、分域壁導電通路3057も基本的に消えるが、分域壁導電通路3054に影響を与えない。従って、強誘電体メモリ40が読み操作前に記憶したロジック情報「0」は読み操作の後変化せず、非破壊読取りを実現する。
また、理解しなければならないのは、他の実施例において、たとえ電場E7は消えたものの、電分域3053bは読み操作前の分極方向に反転しない、即ち分域壁導電通路3057が読み信号がキャンセルされた後ずっと終始存在したとしても、読み信号Vreadの方向は相対的に固定であり、電分域3053bが強誘電体メモリ40に記憶されたロジック情報に影響せず、かつ分域壁導電通路3057の存在はその後読み出されたロジック情報に影響しない。また、この読み操作過程の後書き操作を行う場合、電分域3053bは必ず改めて分極化され、分域壁導電通路3057も消去される。
続いて図16(b)に示す通り、この実施例において、電分域3051aを有するプログラミング突出ブロックに対する電分域3053bを有するプログラミング突出ブロックの体積は小さければ小さいほどよい。即ち、読み過程において局部の反転を生じる電分域(例えば電分域3053b)のプログラミング突出ブロックの体積比例は小さければ小さいほどよい。プログラミング突出ブロック305の高さ、面積のパラメータ、読み電圧及び/又は第一電極3071と第三電極3075との間の間隙のピッチdを設計することによって、この強誘電体メモリ40の読み操作の機能を改善できる。選択的には、第一電極3071と第三電極3075との間の間隙のピッチdはプログラミング突出ブロック305の高さよりも小さいことが選択的である。
以上、図15と16で使用する読み信号Vreadの方向は変化でき、同じく記憶されたデータ状態「1」と「0」を区分的に読み出すことができる。また、書き信号Vwrite1、write0とVwrite1の具体的な信号形式は限らない。例えば所定周波数の電圧パルス信号などであってもよい。
上記記載において、方向性用語(例えば「上」、「下」など)及び類似する用語により記載された各実施例の部材は、図面に示す方向又は当業者が理解できる方向を示す。これらの方向性用語は、全ての実施例の方向付けを具体的な方向又は方向付けに限定するものではなく、相対的な記述と釈明である。
上記の例は主に本発明の強誘電体メモリ及び操作方法と製造方法、特に読み操作の方法及び原理を説明した。幾つかの本発明の実施例を記載したものの、本発明はその趣旨と範囲から逸さない範囲内で他の形式で実施できると当業者は理解しなければならない。例えば、第一電極3071と第二電極3073の形状の変化、ログラミング突出ブロック305の3D形状の変化などである。従って、開示された例と実施例は、制限的なものではなく、例示的なものである。添付クレームに定義された本発明の趣旨及び範囲から逸さない場合、本発明は様々な補正と取替をカバーできる。

Claims (24)

  1. 強誘電体記憶層と前記強誘電体記憶層の上に設置された第一電極層とを備えた非破壊性読出強誘電体メモリであって、そのうち、前記第一電極層は分離的に設置された第一電極と第二電極とを含み、前記強誘電体記憶層における電分域の分極方向は基本的には前記強誘電体記憶層の法線方向と平行せず
    そのうち、前記強誘電体記憶層は強誘電体単結晶記憶層であり、
    そのうち、前記強誘電体単結晶記憶層に外へ突出して設置されたプログラミング突出ブロックが設けられており、前記第一電極と第二電極は前記プログラミング突出ブロックの両側に設置されかつ少なくとも前記プログラミング突出ブロックに隔てられ、
    そのうち、前記第一電極と第二電極との間に第一方向の書き信号を与えるとき、前記プログラミング突出ブロックにおける全ての電分域を何れも反転させることによって、前記第一電極と第二電極を接続する第一分域壁導電通路を構築し、そのなか、前記第一方向の書き信号は前記プログラミング突出ブロックの電分域の分極方向と反対する方向における電場分量は、この電分域を逆転させる強制電圧よりも大きく、
    前記第一電極と第二電極との間に前記第一方向と逆である第二方向の書き信号を与えるとき、前記プログラミング突出ブロックにおいて既に反転した電分域の全てを初期の分極方向に反転することによって、前記第一分域壁導電通路が消え、そのなか、前記第二方向の書き信号は前記プログラミング突出ブロックの電分域の分極方向における電場分量がこの電分域を逆転させる強制電圧よりも大きい、非破壊性読出強誘電体メモリ。
  2. 前記強誘電体単結晶記憶層は、単結晶のニオブ酸リチウム型強誘電体、又は単結晶のジルコンチタン酸鉛塩(Pb,Zr)TiO3、Laをドーピングした鉄酸ビスマス塩(Bi,La)FeO3、又は鉄酸ビスマスBiFeO、BiTi12、(La,Bi)Ti12、又はSrBiTaである、請求項1に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  3. 前記ニオブ酸リチウム型強誘電体は、ニオブ酸リチウムLiNbO又はタンタル酸リチウムLiTaOである、請求項2に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  4. 強誘電体単結晶記憶層がドーピングされた強誘電体単結晶記憶層であり、そのドーピング材料がMgO、FeO又はTa,又はMgO、FeOとTaの何れかの組合せである、請求項1又は請求項2に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  5. ドーピング材料のドーピングパーセントは、0.1モル%乃至10モル%である、請求項4に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  6. 前記強誘電体単結晶記憶層は、MgOを0.1モル%乃至10モル%のドーピングパーセントでドーピングする単結晶ニオブ酸リチウムLiNbOである、請求項4に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  7. 前記単結晶ニオブ酸リチウムLiNbOにおけるLiとNbのストイキ比は1:1に接近又は等しい、請求項6に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  8. 前記強誘電体単結晶記憶層は、強誘電体単結晶に対してX方向の切断又はXYZ方向の切断又はXZ(YZ)方向の切断によって形成される、請求項1に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  9. 前記強誘電体単結晶記憶層は、シリコン基板の上に結合される、請求項8に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  10. 前記第一電極と第二電極との間に読み信号を加えることによって前記第一分域壁導電通路が構築されたかどうかを判断し、前記第一分域壁導電通路が構築された場合第一ロジック状態を記憶する状態を示し、前記第一分域壁導電通路が消えた場合第二ロジック状態を記憶する状態を示す、請求項に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  11. 前記読み信号の電圧は前記強誘電体単結晶記憶層の強制電圧よりも小さい、請求項10に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  12. 前記強誘電体単結晶記憶層の厚みを前記プログラミング突出ブロックの高さよりも大きく設置する、請求項に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  13. 前記プログラミング突出ブロックの幅は前記第一電極と第二電極との間の間隙のピッチと対応するものであり、2ナノメートル以上かつ10ミクロン以下である、請求項1に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  14. 前記プログラミング突出ブロックの高さは2ナノメートル以上かつ1ミクロン以下である、請求項12に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  15. 前記第一電極層の厚さは前記プログラミング突出ブロックの高さ以上である、請求項12に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  16. 前記第一電極層は前記プログラミング突出ブロックの上に設けられた第三電極を更に含み、前記第三電極は第一電極と第二電極に対して個別設置されることによって前記第一電極と第三電極との間に第一間隙が形成され、前記第二電極と前記第三電極との間に第二間隙が形成される、請求項に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  17. 前記第一電極/第二電極と第三電極との間に読み信号を加える場合、前記第一間隙/第二間隙と対応する一部の前記プログラミング突出ブロックの電分域の局部を反転させることによって、前記第一電極/第二電極と第三電極を接続する第二分域壁導電通路を構築する、請求項16に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  18. 前記第二分域壁導電通路が構築された場合対応して読み出された電流状態は第一ロジックを読み出す状態を示し、前記第二分域壁導電通路が構築されていない場合対応して読み出された電流状態は第二ロジックを読み出す状態を示す、請求項17に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  19. 前記読み信号がキャンセルされた場合、前記プログラミング突出ブロックの局部が反転された電分域は元の分極方向に戻り、前記第二分域壁導電通路は消える、請求項17に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  20. 前記第一間隙/第二間隙は前記プログラミング突出ブロックの高さよりも小さい、請求項17に記載の非破壊性読出強誘電体メモリ。
  21. データ「1」を書くとき、前記第一電極と第二電極との間に第一方向の書き信号を与えるとき、記プログラミング突出ブロックにおける全ての電分域を何れか反転させることによって、前記第一分域壁導電通路を形成し、その中、前記第一方向の書き信号は前記プログラミング突出ブロックの電分域の分極方向と反対する方向における電場分量は、この電分域を逆転させる強制電圧よりも大きく、
    データ「0」を書くとき、前記第一電極と第二電極との間に前記第一方向と逆である第二方向の書き信号を与えることによって、前記プログラミング突出ブロックにおいて既に反転した電分域を統一的に初期の分極方向に回復し、前記第一分域壁導電通路が消え、そのなか、前記第二方向の書き信号は前記プログラミング突出ブロックの電分域の分極方向における電場分量がこの電分域を逆転させる強制電圧よりも大きい、請求項に記載の非破壊性読出強誘電体メモリの操作方法。
  22. データ「1」又は「0」を読む場合、前記第一電極と第二電極との間に読み信号を加えることによって前記第一分域壁導電通路が構築されたかどうかを判断し、前記第一分域壁導電通路が構築されたとき読み出された電流の大きさはデータ「1」の読出しを示し、前記第一分域壁導電通路は消えたとき読み出された電流の大きさはデータ「0」の読出しを示し、その中、前記読み信号の電圧は前記強誘電体単結晶記憶層の強制電圧よりも小さい、請求項21に記載の操作方法。
  23. 前記第一電極層は前記プログラミング突出ブロックの上に設けられた第三電極を更に含み、前記第三電極は前記第一電極と第二電極に対して個別に設置されることによって、前記第一電極と前記第三電極との間に第一間隙が形成され、前記第二電極と前記第三電極との間に第二間隙が形成され、
    データ「1」又は「0」を読む場合、前記第一電極/第二電極と第三電極との間に読み信号を加えることによって前記第一電極/第二電極と第三電極を接続する第二分域壁導電通路が構築されたかどうかを判断し、前記第二分域壁導電通路が構築された場合読み出さされた電流の大きさはデータ「0」の読出しを示し、前記第二分域壁導電通路が消えた場合読みされた電流の大きさはデータ「1」の読出しを示す、請求項21に記載の操作方法。
  24. データ「1」又は「0」を書く場合、前記第三電極は接地され又はバイアス電圧が付加されることにより前記書き信号の電圧を下げる、請求項23に記載の操作方法。
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