JP6673547B2 - 流体制御弁 - Google Patents

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Description

本発明は、流体圧シリンダ等のアクチュエータに対して供給または排出される圧力流体の流量や圧力等を制御する流体制御弁に関するものである。
流体圧シリンダ等のアクチュエータを駆動する際に、該アクチュエータに対して供給または排出される圧力流体の流量や圧力等を制御する流体制御弁は、例えば特許文献1や特許文献2等に開示されているように、種々の構成を有するものが知られている。
この種の流体制御弁は、通常、流路を絞って圧力流体の流量又は圧力を制限するニードル弁や、流体圧力とばね力との相互作用によって流路を開閉する流量調整弁、あるいは、圧力流体を一方向にのみ流通させるチェック弁などを組み合わせることにより、給気時の流量を制限して排気時の流量は非制限とするメータイン式制御を行うものや、給気時の流量は非制限で排気時の流量を制限するメータアウト式制御を行うもの、あるいは、排気時に急速排気を行って作動遅れを防止するものなど、使用目的に応じて色々な機能を有するように構成されている。
しかし、従来の前記流体制御弁は、バルブハウジングの内部に、前記ニードル弁や流量調整弁あるいはチェック弁などを個々に組み込んでいたため、構造が複雑で大型のものが多く、調整や取り扱いが不便で使い勝手が悪いという問題があり、より小型化された使い勝手の良い流体制御弁の出現が望まれていた。
そこで、本出願人は、特許文献3に開示されているように、ニードル弁の機能と流量制御弁の機能とを一つにまとめてバルブハウジング内に同軸状に組み込むことにより、従前の流体制御弁に比べ、構造が簡単で小型化され且つ使い勝手の良い、合理的設計構造を有する流体制御弁を提案した。
しかし、この流体制御弁を、流体圧アクチュエータに通常よりも高度の応答性を要求される用途で使用する場合には、該流体圧アクチュエータが動作遅れを生じないように、流体制御弁の流体制御能力を更に向上させることが必要である。
特開2000−320503号公報 特開2000−322128号公報 国際公開第2015/029866号
そこで本発明の目的は、構造が簡単で小型化されているうえに、流体圧回路に接続して使用する際の流体制御能力がより勝れた流体制御弁を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の流体制御弁は、弁ボディに設けられた第1ポート及び第2ポートと、前記第1ポートと第2ポートとを並列に結ぶ第1流路及び第2流路とを有し、前記第1流路には、前記第1ポートに圧力流体が供給されたとき該第1流路を一時的に開放する開閉弁機構が設けられ、前記第2流路には、前記第1流路が一時的に開放して閉じた後に該第2流路を開放する絞り弁機構が設けられ、前記開閉弁機構は、前記第1流路を取り囲む開閉弁座、及び、該開閉弁座に接離して前記第1流路を開閉する開閉弁体からなる開閉弁部と、圧力流体の作用により前記開閉弁体に開弁力を発生させる開弁力発生手段と、開弁した前記開閉弁体を遅延時間経過後に閉弁させる遅延閉弁機構とを有し、前記絞り弁機構は、前記第2流路の一部を形成する絞り孔と、該絞り孔内に嵌合するニードルとからなる絞り弁部と、圧力流体の作用で前記ニードルを進退動させることにより該絞り弁部を開閉制御する開閉制御機構とを有し、前記開閉弁部と絞り弁部とは、前記弁ボディの内部を通る軸線に沿って同軸上に配置され、前記開閉弁部が前記第1流路を一時的に開放したときの開口面積は、前記絞り弁部が前記第2流路を開放したときの開口面積より大きいことを特徴とする。
本発明の具体的な構成態様によれば、前記遅延閉弁機構は、前記開閉弁体に連なる第1ピストンと、該第1ピストンが臨む第1圧力室と、該第1圧力室と前記第1ポートとを結ぶ遅延流路とを有し、該遅延流路には絞り部が形成され、前記遅延流路を通じて前記第1圧力室に導入される圧力流体の作用で前記第1ピストンに発生する閉弁力が、前記開弁力発生手段により前記開閉弁体に発生する開弁力を上回ったとき、前記第1ピストンの変位により前記開閉弁体が前記開閉弁座に押し付けられて前記第1流路を閉鎖するように構成されている。
本発明において、前記開閉制御機構は、前記ニードルに連なる第2ピストンと、該第2ピストンが臨む第2圧力室と、該第2圧力室と前記絞り孔とを結ぶ導通孔と、前記ニードルを前記絞り弁部の開放方向に付勢するニードル開放ばねとを有し、前記絞り孔から導通孔を通じて前記第2圧力室内に導入される圧力流体の作用で前記第2ピストンに発生する閉弁力が前記ニードル開放ばねの付勢力を上回ったとき、前記ニードルが前記絞り弁部を閉鎖し、前記第2ピストンの閉弁力が前記ニードル開放ばねの付勢力を下回ったとき、前記ニードルが前記絞り弁部を開放するように構成されていることが望ましい。
本発明においては、前記弁ボディの内部に、インナーボディが前記軸線に沿って変位自在なるように収容され、該インナーボディに前記開閉弁体と第1ピストンとが形成され、前記弁ボディに前記開閉弁座が形成されており、また、前記インナーボディの内部に、弁ロッドが前記軸線に沿って変位自在なるように収容され、該弁ロッドに前記第2ピストンと前記ニードルとが形成され、前記インナーボディに前記絞り孔が形成され、前記インナーボディと前記弁ロッドとの間に前記ニードル開放ばねが介設されていても良い。
本発明においては、前記弁ボディが、前記第1ポートと第2ポートとを結ぶ第3流路を更に有し、該第3流路には第1チェック弁が設けられ、該第1チェック弁は、前記第1ポートから第2ポートに向かう圧力流体の順方向流れを阻止し、前記第2ポートから第1ポートに向かう圧力流体の逆方向流れを許容するように構成されていても良い。
本発明の一つの構成態様によれば、前記開弁力発生手段が、前記開閉弁体に形成された開弁用受圧面であり、該開弁用受圧面は、前記第1ポートに供給された圧力流体の作用を受けて前記開弁力を発生させる。
本発明の他の一つの構成態様によれば、前記開弁力発生手段が、前記弁ボディと開閉弁体との間に介設されて該開閉弁体を開弁方向に付勢する開弁ばねである。
本発明の流体制御弁は、ニードル弁や流量制御弁あるいはチェック弁等の機能を一つの弁ボディの内部に合理的に組み込むことにより、構造の簡略化と小形化とを実現することができ、また、第1ポートに圧力流体が供給された際に流路を一時的に開放する開閉弁機構を設けたことにより、流体制御能力を高めて応答性を向上させることができたものである。
本発明の第1実施形態に係る流体制御弁を、流体圧回路に接続した状態の断面図で、流体圧シリンダが前進端にある場合の図である。 図1の要部拡大図である。 図1の要部拡大図である。 前記流体圧回路において、前記流体圧シリンダが作業行程(後退行程)を開始した直後の前記流体制御弁の動作状態を示す断面図である。 前記流体圧回路において、前記流体圧シリンダが作業行程の中間点を移動しているときの前記流体制御弁の動作状態を示す断面図である。 前記流体圧回路において、前記流体圧シリンダが作業行程端に到達したときの前記流体制御弁の動作状態を示す断面図である。 前記流体制御弁を記号化した場合の回路図である。 前記流体圧シリンダが作業行程を行う場合のロッド側室及びヘッド側室の圧力変化とピストンの動作との関係を概略的に示す線図である。 本発明に係る流体制御弁の第2実施形態を示す断面図である。 本発明に係る流体制御弁の第3実施形態を示す断面図である。
図1−図6は、本発明の第1実施形態に係る流体制御弁1Aを流体圧回路に接続した状態の断面図であり、図7は、前記流体制御弁1Aを記号化して示すものである。
前記流体制御弁1Aは、メータイン制御方式の流体制御弁であって、圧力流体源4から電磁弁3を介して供給される圧力流体を、流量制御して流体圧アクチュエータ2に供給するものである。
図1−7において、前記流体圧アクチュエータ2は流体圧シリンダであり、前記電磁弁3は5ポート弁であり、前記圧力流体は圧縮空気である。また、符号5はスピードコントローラを示し、該スピードコントローラ5は、チェック弁5aと可変絞り弁5bとで構成されている。
前記流体制御弁1Aは、図1−図3に示すように、軸線Lに沿って延びる実質的に円筒状をした弁ボディ10を有している。該弁ボディ10は、中空の第1ボディ部分10aと、該第1ボディ部分10aの下端部に連結された中空の第2ボディ部分10bとを有している。なお、以下の説明において、前記弁ボディ10の上下端のうち上端側を第1端11a、下端側を第2端11bと呼ぶものとする。
前記第1ボディ部分10aの側面には、中空のポート形成部12が、前記軸線Lと直交する方向に突出するように形成され、該ポート形成部12の先端に第1ポート13aが形成され、前記第2ボディ部分10bの下端即ち第2端11bに、第2ポート13bが、前記軸線L方向に開口するように形成されている。また、前記第2ボディ部分10bの内部の前記軸線L上の位置には、流路形成用の円筒部材14が、該第2ボディ部分10bと同軸をなすように配設されている。この円筒部材14は、前記第2ボディ部分10bの一部をなすものであり、従って、前記弁ボディ10の一部である。
前記第1ポート13aには、簡易接続式の管継手15が取り付けられている。該管継手15は、流体圧シリンダ2に接続された配管6の一端をこの管継手15の内部に差し込むと、複数の係止片15aが該配管6の外周に食い込んで係止することにより該配管6を抜け止め状態にし、リリースブッシュ15bを管継手15の内部に押し込むと、該リリースブッシュ15bの先端が前記係止片15aを外側に広げて前記配管6から離間させることにより、該配管6を抜き取ることができるものである。
前記第1ボディ部分10aの中空孔10cの内部には、円筒状をしたインナーボディ20が、断面V字形をした一方向性の第1シール部材21を介して、前記第1ボディ部分10aと同軸状且つ前記軸線Lに沿って摺動自在なるように収容されている。また、該インナーボディ20の内部には、円柱状をした弁ロッド22が、断面V字形をした一方向性の第2シール部材23を介して、該インナーボディ20と同軸状且つ前記軸線Lに沿って摺動自在なるように収容されている。
また、前記第1ボディ部分10aの上端即ち第1端11a側の端部には、前記インナーボディ20の端部より外側の位置に、端板24が、該インナーボディ20の端部を覆うように気密に固定され、前記弁ロッド22の上端は、シール部材25を介して前記端板24を気密に貫通し、該端板24の外側に突出している。
前記弁ボディ10の内部には、前記第1ポート13aと第2ポート13bとを結ぶ流体流路26が形成されている。該流体流路26は、前記第1ポート13aに連なる第1合流孔26aと、前記第2ポート13bに連なる第2合流孔26bとの間で、互いに並列をなす第1流路27と第2流路28と第3流路29とに分岐している。
前記第1流路27は、前記第1合流孔26aから、前記第1ボディ部分10aの内周面と前記インナーボディ20の外周面との間に形成された第1環状流路孔31、前記円筒部材14の上端部の開閉孔32、及び該開閉孔32に通じる中央孔33を経て、前記第2合流孔26bに連通する流路である。該第1流路27は、前記流体圧シリンダ2に圧力流体を供給する初期段階に、前記流体流路26を一時的に全開又は全開に近い状態に開放するための流路であり、このため該第1流路27には、開閉弁機構34が設けられると共に、開放した前記第1流路27を遅延時間経過後に閉鎖するための遅延閉弁機構35が設けられている。
また、前記第2流路28は、前記第1環状流路孔31から、前記インナーボディ20に放射状に形成された複数の分岐孔38、該インナーボディ20の内部のロッド挿通孔39、該ロッド挿通孔39に通じる絞り孔40、及び前記円筒部材14の内部の中央孔33を経て、前記第2合流孔26bに連通する流路である。該第2流路28は、前記流体圧シリンダ2に圧力流体を制限的に供給することによってメータイン制御を行うための流路であり、このため該第2流路28には、絞り弁機構41が設けられている。
更に、前記第3流路29は、前記第1環状流路孔31から、前記第2ボディ部分10bの内周面と前記円筒部材14の外周面との間に形成された第2環状流路孔43を経て、前記第2合流孔26bに通じる流路である。該第3流路29は、前記流体圧シリンダ2に圧力流体を供給する際には閉鎖し、前記流体圧シリンダ2から圧力流体が排出される際には、該圧力流体を自由流れの状態で排出するための流路であり、このため該第3流路29には、第1チェック弁44が設けられている。
前記第1チェック弁44は、断面Y字形をした一方向性のシール部材により形成されていて、リップ44aを第1ポート13a側に向けることにより、該第1ポート13aから第2ポート13bに向かう圧力流体の順方向流れを阻止し、前記第2ポート13bから第1ポート13aに向かう圧力流体の逆方向流れを許容する。
前記第1流路27に設けられた前記開閉弁機構34は、前記開閉孔32を取り囲む環状の開閉弁座46a、及び、該開閉弁座46aに接離することによって前記開閉孔32即ち第1流路27を開閉する開閉弁体46bからなる開閉弁部46と、前記開閉弁体46bに開弁力を発生させる開弁力発生手段47とを有している。
前記開閉弁座46aは、前記円筒部材14に形成され、前記開閉弁体46bは、前記インナーボディ20の下端部に形成されている。
前記開閉弁体46bには、前記開閉弁座46aに接離する開閉弁シール46cが取り付けられている。該開閉弁シール46cが前記開閉弁座46aに当接した時のシール径は、前記第1シール部材21が前記第1ボディ部分10aの内周面に当接している部分のシール径より小さくされている。このようなシール径の関係により、前記開閉弁体46bには、前記開閉弁シール46cと前記第1シール部材21との間に位置する部分の外周面に、前記シール径の径差に基づく開弁用受圧面49が形成され、該開弁用受圧面49に前記第1ポート13aからの圧力流体が作用した時、前記開閉弁体46bに上向き(開弁方向)の推力即ち開弁力が発生し、この開弁力により、該開閉弁体46bの前記開閉弁シール46cが前記開閉弁座46aから離間して、前記第1流路27を開放するように構成されている。従って、本実施形態においては、前記開弁用受圧面49が実質的に前記開弁力発生手段47である。
なお、前記開閉弁座46aに実際に接離するのは開閉弁体46bの前記開閉弁シール46cであるが、該開閉弁シール46cは前記開閉弁体46bの一部であるため、以下の説明においては、前記開閉弁体46bが前記開閉弁座46aに接離するというように説明する場合もある。
前記遅延閉弁機構35は、前記インナーボディ20の上端部に形成された第1ピストン52と、該第1ピストン52と前記弁ボディ10の上端の前記端板24との間に区画された第1圧力室53と、該第1圧力室53を前記第1ポート13aに接続する遅延流路54とを有している。
前記第1ピストン52は、中空をなす前記インナーボディ20の上端部に、該上端部を閉塞する閉塞板55を気密に固定することにより形成され、該第1ピストン52の外周と前記弁ボディ10の内周との間に、前記第1圧力室53の下端側の室端を画定するピストンシール部材56が配設されている。
前記第1ピストン52は、前記第1圧力室53に面する閉弁用受圧面52aを有し、該閉弁用受圧面52aに前記第1圧力室53内の圧力流体が作用することによって下向き(閉弁方向)の作用力を発生する。前記閉弁用受圧面52aの受圧面積は、前記開弁用受圧面49の受圧面積より大きい。
前記第1ピストン52のピストンシール部材56と前記第1シール部材21との間に形成された開放室57は、開放孔57aによって大気に開放されていても良く、あるいは、該開放室57に通じる他の通孔を通じて大気に開放されていても良い。
前記遅延流路54は、前記第1ポート13aに通じる第1遅延流路孔54aと、前記第1圧力室53に通じる第2遅延流路孔54bと、該第1遅延流路孔54aと第2遅延流路孔54bとの間に形成された中継孔54cとを有している。
前記中継孔54cは、前記第1遅延流路孔54aの孔端54dに同軸状に連なる細長い孔で、該中継孔54cの内部には、中空円筒状をした弁体受け62が収容され、該弁体受け62に形成された開放孔63を通じて前記中継孔54cが、大気に開放されている。
前記第1遅延流路孔54aの孔端54dと前記弁体受け62との間には、球状のチェック弁体61が、前記孔端54dに当接して該孔端54dを塞ぐ閉弁位置(図1、図3参照)と、前記孔端54dから離間して該孔端54dを開放する開弁位置(図4参照)との間で変位自在なるように配設され、該チェック弁体61と前記弁体受け62との間には圧縮ばね64が介設され、該圧縮ばね64で前記チェック弁体61が、前記第1遅延流路孔54aの孔端54dに当接する方向に向けて常時付勢されている。
また、前記第2遅延流路孔54bが前記中継孔54cに連通している位置は、該中継孔54cの側面の、前記弁体受け62が嵌合している部分であり、該弁体受け62の外周面と前記中継孔54cの内周面との間に、環状の隙間からなる絞り部59が形成されている。
従って、前記チェック弁体61が前記閉弁位置にあるとき、前記第1遅延流路孔54aが閉鎖されると共に、前記第2遅延流路孔54bが、前記絞り部59、中継孔54c、及び弁体受け62の開放孔63を通じて大気に連通し、前記チェック弁体61が前記開弁位置にあるとき、前記開放孔63が閉鎖されて、前記第1遅延流路孔54aと第2遅延流路孔54bとが、前記中継孔54c及び絞り部59を通じて連通する。
前記遅延閉弁機構35は次のように動作する。前記第1ポート13aからの圧力流体によって前記開閉弁体46bが前記第1流路27を開放(図4参照)したあと、該第1ポート13aからの圧力流体は、前記第1遅延流路孔54aを通って前記チェック弁体61を押し開き、絞り部59で流量制限された状態で前記第1圧力室53内に徐々に流入し、それに伴って該第1圧力室53内の流体圧力は徐々に上昇する。そして、この流体圧力の作用により前記第1ピストン52に発生する閉弁方向の作用力(閉弁力)が、前記開弁用受圧面49により発生する前記開閉弁体46bの開弁力より大きくなったとき、前記インナーボディ20は図において下降し、前記開閉弁体46bが前記開閉弁座46aに当接して前記第1流路27は閉鎖される(図5参照)。この結果、前記開閉弁体46bは、前記流体圧シリンダ2に圧力流体を供給する初期段階だけに、前記第1流路27を一時的に開放することになる。
また、前記第1ポート13aが大気に開放されて圧力流体が排出されると、該第1ポート13a及び前記第1遅延流路孔54aの流体圧力が低下するため、前記チェック弁体61は圧縮ばね64で押されて閉弁位置に変位し、前記第2遅延流路孔54bがチェック弁室60及び開放孔63を通じて大気に連通するため、前記第1圧力室53内の圧力流体は該開放孔63を通じて大気に排出される。
前記第2流路28に形成された前記絞り弁機構41は、前記インナーボディ20に形成された前記絞り孔40と、該絞り孔40内に嵌合して該絞り孔40を制限的に開口させるニードル68とからなる絞り弁部67を有している。前記ニードル68は、前記弁ロッド22の先端部に形成されている。
前記絞り孔40の端部には絞り弁座69が形成され、前記ニードル68の外周には、前記絞り弁座69に接離して前記第2流路28を開閉する絞り弁シール70が取り付けられている。
前記インナーボディ20及び弁ロッド22には、前記ニードル68を開閉制御する開閉制御機構72と、前記ニードル68の開度を調節する開度調節機構73とが設けられている。
前記開閉制御機構72は、前記弁ロッド22に形成された第2ピストン75を有している。該第2ピストン75は、前記インナーボディ20の中空孔20a内に、シール部材76を介して軸線L方向に摺動自在に収容され、該第2ピストン75の受圧面75aと前記閉塞板55との間に第2圧力室77が区画されると共に、該第2ピストン75の背面と、前記インナーボディ20に取り付けられたばね収容筒78との間にニードル開放ばね79が介設され、該ニードル開放ばね79は、前記第2ピストン75を、前記ニードル68の絞り弁シール70が前記絞り弁座69から離れる方向(開弁方向)に向けて常時付勢している。また、前記弁ロッド22の内部には、前記第2ポート13bの流体圧力を前記第2圧力室77に導入するための導通孔80が形成され、該導通孔80の一端80aは前記弁ロッド22の先端に開口し、他端は連通孔80bを通じて前記第2圧力室77に連通している。
そして、前記第1ポート13aからの圧力流体が前記絞り弁部67を通じて前記第2ポート13bに制限的に供給されることにより、該第2ポート13b側の流体圧力が上昇すると、該第2ポート13b側の流体圧力が前記導通孔80を通じて前記第2圧力室77に導入され、この流体圧力の作用で第2ピストン75に発生する閉弁方向の作用力が、前記ニードル開放ばね79による開弁方向のばね力より大きくなったとき、前記ニードル68の絞り弁シール70が前記絞り弁座69に当接して前記絞り弁部67が閉鎖される(図6参照)ようになっている。
また、前記開度調節機構73は、前記弁ロッド22を回転させるためのハンドル84と、前記弁ロッド22の回転に伴って該弁ロッド22を軸線L方向に変位させるカム機構85とを有している。
前記ハンドル84は、円筒形をしたキャップ状の部材で、前記弁ボディ10の第1端11aに、該弁ボディ10の上端部と前記端板24と前記弁ロッド22とを覆った状態で軸線Lを中心に回転操作自在なるように取り付けられ、該ハンドル84の内部に形成された係止孔84a内に、前記弁ロッド22の上端部が嵌合している。前記係止孔84aは、その孔壁の一部に平坦部を有する非円形の孔であり、前記弁ロッド22の上端部も、その外周の一部平坦部を有しており、これら平坦部同士が相互に当接して係止し合うことにより、前記ハンドル84と弁ロッド22とが、軸線L方向には相対的に移動自在であるが、回転方向には相互に固定された状態に連結されている。
しかし、前記係止孔84aと弁ロッド22とに、前記平坦部を設ける代わりに、キーとキー溝とを設けても良い。
前記カム機構85は、前記インナーボディ20の内部に固定された筒状のカム部材87と、該カム部材87の下面に前記弁ロッド22を取り囲むように形成された螺旋状のカム面88と、前記弁ロッド22の側面に形成された当接子89とを有し、該当接子89の上端が前記カム面88の一部に当接することにより、前記絞り弁部67における流量制限時の開度(初期開度)が設定される。前記当接子89を前記カム面88に当接させる力は、前記ニードル開放ばね79のばね力である。
前記カム面88は、前記弁ロッド22の回りを一周しない長さを有する面で、時計回りでその高さが次第に低くなる方向、即ち前記絞り孔40に近づく方向に傾斜している。従って、前記ハンドル84で弁ロッド22を時計回り又は反時計回りに回転操作すると、前記当接子89が前記カム面88に沿って変位することにより前記弁ロッド22が軸線L方向に進退動するため、前記絞り孔40に対する前記ニードル68の挿入度が変化し、前記絞り弁部67の初期開度が調整される。
前記ハンドル84は、任意の回転位置に係止させることが可能であり、該ハンドル84の回転角度に応じて、前記絞り弁部67の初期開度を、前記最小開度と最大開度との間で任意に設定することができる。
また、前記第1流路27の開閉弁部46において、前記開閉弁体46bが前記開閉弁座46aを一時的に開放したときの開口面積は、前記第2流路28の絞り弁部67において、前記ニードル68が前記絞り孔40を制限的に開放しているときの開口面積(初期開度)より大きい。
図中の符号90は、前記弁ロッド22と閉塞板55との間をシールするシール部材である。
次に、前記構成を有する流体制御弁1Aを使用して流体圧シリンダ2を速度制御する場合の、該流体制御弁1A及び流体圧シリンダ2の動作の一例について、図1−6及び図8を参照しながら説明する。
なお、本実施形態においては、流体圧シリンダ2の作業ピストン7及びピストンロッド8(以下、単に「作業ピストン7」という。)が前進端の位置から後退する行程が、作業行程、後退端の位置から前進する行程が、復帰行程である。
しかし、前記作業ピストン7の前進行程を作業行程とし、後退行程を復帰行程としても良いことは勿論である。
図1−図3は、電磁弁3が非通電のため第1位置3aに切り換わり、流体圧シリンダ2が前進端の位置を占めている場合である。このとき、前記流体圧シリンダ2のヘッド側室2aには、スピードコントローラ5を通じて圧力流体が供給され、ロッド側室2bは、前記流体制御弁1Aを介して大気に開放されている。また、前記流体制御弁1Aはノーマル位置にあり、該流体制御弁1Aの第1流路27においては、開閉弁体46bの開閉弁シール46cが開閉弁座46aに当接することにより該第1流路27は閉鎖され、第2流路28においては、弁ロッド22がニードル開放ばね79で開弁方向に付勢されることにより、絞り弁部67のニードル68が、前記絞り孔40を制限的に開放する初期位置を占めている。
この状態から、図4に示すように、前記電磁弁3が通電により第2位置3bに切り換わり、前記流体制御弁1Aの第1ポート13aに圧力流体が供給されると共に、流体圧シリンダ2のヘッド側室2aがスピードコントローラ5を通じて大気に開放されると、前記第1ポート13aの圧力流体は、前記開閉弁体46bの開弁用受圧面49に作用して開弁方向の推力即ち開弁力を発生させるため、該開弁力によって前記インナーボディ20が弁ロッド22と一体のまま上方に向けて変位し、前記開閉弁体46bが開閉弁座46aから離れて第1流路27が開放する。このため、前記圧力流体は、前記第1流路27を通ってほぼ自由流れの状態で第2ポート13bへと流通し、前記流体圧シリンダ2のロッド側室2bに供給される。
その結果、該ロッド側室2bの圧力は、図8に示すように、時刻t0から急速に上昇を始め、それによって前記作業ピストン7は、前記ロッド側室2bの圧力が設定圧力Poに近づいた時刻t2から高速で後退を開始する。この作業ピストン7の初期動作は、圧力流体を最初から流量制限した状態で供給する場合の該作業ピストン7の初期動作に比べて非常に速く、従って応答性に勝れる。
一方、前記ロッド側室2bの圧力流体は、第2ポート13bから中央孔33、導通孔80を通じて第2圧力室77に流入するため、該第2圧力室77内の流体圧力は上昇し、この流体圧力が時刻t1で制御時圧力Paより高くなった時、第2ピストン75に作用する閉弁方向の作用力が前記ニードル開放ばね79による開弁方向の作用力を上回ることにより、前記弁ロッド22がニードル開放ばね79のばね力に抗して押し下げられ、前記ニードル68は絞り孔40を一旦閉鎖する。
また、前記第1ポート13aからの圧力流体は、前記遅延閉弁機構35における遅延流路54を通じ、絞り部59により流量制限された状態で前記第1圧力室53内に徐々に供給されるため、該第1圧力室53内の流体圧力も徐々に上昇する。そして、この流体圧力の作用によって前記第1ピストン52に発生する下向きの閉弁力が、前記開閉弁体46bに作用する上向きの開弁力より大きくなったとき、図5に示すように、前記インナーボディ20は図において下降し、前記開閉弁体46bが前記開閉弁座46aに当接して前記第1流路27は閉鎖される。
図8において、前記第1流路27が時刻t3で閉鎖されると、前記ピストン7は、前記ロッド側室2bに封じ込められた高圧の流体圧力(圧縮空気)の膨張力によって前進を続け、それに伴い、該ロッド側室2bの流体圧力は急速且つ曲線的に低下を始め、それと同時に、前記作業ピストン7の速度も減速される。そして、前記ロッド側室2bの流体圧力が時刻t4で制御時圧力Paより低下すると、前記第2圧力室77内の流体圧力も低下するため、ニードル開放ばね79のばね力で前記弁ロッド22が押し上げられることにより前記ニードル68が絞り孔40を開放し、前記第1ポート13aからの圧力流体は、前記第2流路28のみを通じて流量制限された状態で前記第2ポート13bへと流通し、前記流体圧シリンダ2のロッド側室2bに徐々に供給されるようになる。このため、前記作業ピストン7は、ゆっくりしたほぼ一定の速度で後退端に向けて移動し、時刻t5で後退端に到達して作業工程が完了する。それから少し遅れて、前記ロッド側室2bの流体圧力は前記制御時圧力Paになり、前記ヘッド側室2aの流体圧力はゼロになる。
かくして、前記作業ピストン7の作業工程が完了し、前記ロッド側室2bの圧力が制御時圧力Paになると、前記第2ポート13b及び前記第2圧力室77内の流体圧力が上昇するため、図6に示すように、前記弁ロッド22及びニードル68が下降して絞り弁シール70が絞り弁座69に当接し、前記第2流路28は閉鎖される。
次に、図6の状態から、前記電磁弁3が再び前記第1位置3aに切り換えられると、図1も参照して、前記流体圧シリンダ2のロッド側室2bが流体制御弁1Aを介して大気に開放されると共に、ヘッド側室2aにスピードコントローラ5を通じて圧力流体が供給される。このとき、前記ロッド側室2b内の圧力流体は、前記流体制御弁1Aの第2ポート13bから第3流路29内に流入して第1チェック弁44を押し開き、自由流れの状態で該第3流路29から前記第1ポート13aに流通し、該第1ポート13aから前記電磁弁3を経て大気に排出される。それに伴い、前記流体圧シリンダ2の作業ピストン7は、前記スピードコントローラ5を介して供給される圧力流体の流量に応じた速度で前進行程を行い、前進端まで移動する。
前記作業ピストン7が前進端まで移動して前記第2ポート13bの流体圧力が低下すると、前記第2圧力室77内の流体圧力も低下するため、前記弁ロッド22が前記ニードル開放ばね79に押されて上昇し、前記ニードル68の絞り弁シール70が絞り弁座69から離れることにより前記第2流路28が開放される。また、前記遅延流路54においては、前記チェック弁体61が、圧縮ばね64に押されて前記閉弁位置に変位し、前記第1圧力室53内の圧力流体が、開放孔63を通じて大気に排出される。この一連の動作によって前記流体制御弁1Aは、図1のノーマル位置に復帰する。
なお、前記流体圧シリンダ2の前進行程の開始時に、該流体圧シリンダ2のロッド側室2bの圧力流体が流体制御弁1Aを通じて排出され始めるとき、前記遅延流路54の絞り部59の断面積によっては、前記第1圧力室53内の圧力流体が急速に排出されることにより、前記開閉弁体46bが、前記第2ポート13bに流入した圧力流体(排出流体)によって押し上げられ、開閉弁座46aから離間して第1流路27が開放されることも考えられる。
開弁した前記開閉弁体46bは、そのあとも自力では閉弁しないので、このような事態を避けるために、前記閉塞板55と端板24との間に、前記インナーボディ20を閉弁方向に付勢する閉弁ばねを介設し、前記開閉弁体46bがノーマル時に必ず閉弁位置を占めるように構成することも可能である。この場合、前記閉弁ばねのばね力は、前記開閉弁体46bの開弁力に対して逆向きに作用するため、該閉弁ばねを設けない場合に比べ、作業工程スタート時の応答性は若干低下するが、前記第2流路28のみを通じて圧力流体を最初から流量制限した状態で流体圧シリンダ2に供給する場合に比べ、応答性は良い。
しかし、前記閉弁ばねを設けない場合でも、ノーマル時に前記開閉弁体46bが開弁したままであったとしても、次回の作業行程のスタート時に、前記開閉弁体46bが第1流路27を開放した状態からスタートすることになるため、該開閉弁体46bを開放させる過程が不要になり、却って応答が速くなる。
図9は本発明に係る流体制御弁の第2実施形態を示すもので、この第2実施形態の流体制御弁1Bは、遅延流路54の第1遅延流路孔54aと第2遅延流路孔54bとが、絞り部59を介して常時連通している点で、前記第1実施形態の流体制御弁1Aと相違している。即ち、前記第1遅延流路孔54aと第2遅延流路孔54bとの間に介在する中継孔54cの内部に、柱状の閉塞部材91を取り付け、該閉塞部材91の外周面と前記中継孔54cの内周面との間に前記絞り部59を形成したものである。
従って、この第2実施形態の流体制御弁1Bにおいて、第1ポート13aに供給された圧力流体は、前記第1遅延流路孔54a、絞り部59、及び第2遅延流路孔54bを通じて第1圧力室53に流入し、該第1圧力室53から排出される圧力流体は、前記第2遅延流路孔54b、絞り部59、及び第1遅延流路孔54aを通じて前記第1ポート13aから排出される。
なお、前記絞り部59は、開口面積を調整可能な可変絞りとすることもできる。この点は、前記第1実施形態の流体制御弁1Aの絞り部59の場合も同様である。
前記流体制御弁1Bの前記以外の構成及び作用は、前記第1実施形態の流体制御弁1Aと実質的に同じであるから、両者の主要な同一構成部分に第1実施形態の流体制御弁1Aと同一の符号を付し、具体的な構成及び作用の説明は省略する。
図10は本発明に係る流体制御弁の第3実施形態を示すもので、この第3実施形態の流体制御弁1Cが前記第1実施形態の流体制御弁1Aと相違する点は、該第1実施形態の流体制御弁1Aが有する第3流路29と、該第3流路29中の第1チェック弁44とを備えていない点、及び、開閉弁体46bと弁ボディ10との間に開弁ばね92を介設し、該開弁ばね92で前記開閉弁体46bを開閉弁座46aから離間する方向(開弁方向)に付勢することにより、ノーマル時に前記開閉弁体46bが開弁位置を占めて第1流路27を開放するように構成されている点である。従って、この第3実施形態においては、前記開弁力発生手段47が前記開弁ばね92である。
この流体制御弁1Aにおいて、第1ポート13aに圧力流体が供給されると、該圧力流体は、前記開閉弁体46bを開弁させる過程を経ることなく、初めから開放している前記第1流路27を通じて第2ポート13bへと流通する。このため、前記第1実施形態の流体制御弁1Aよりもさらに応答性が勝れる。
また、流体圧シリンダから排出される圧力流体は、第2ポート13bから、開放した前記第1流路27を通じて、自由流れの状態で第1ポート13aへと流通する。
しかし、該流体制御弁1Cは、前記第1実施形態の流体制御弁1Aが有する第3流路29と第1チェック弁44とを備えていても構わない。この場合、流体圧シリンダから排出される圧力流体は、前記第2ポート13bから、開放した前記第1流路27と、前記第3流路の第1チェック弁44との両方を通じて、前記第1ポート13aへと流通することになる。
前記流体制御弁1Cの前記以外の構成及び作用は、前記第1実施形態の流体制御弁1Aと実質的に同じであるから、両者の主要な同一構成部分に第1実施形態の流体制御弁1Aと同一の符号を付し、具体的な構成及び作用の説明は省略する。
このように、前記流体制御弁は、ニードル弁や流量制御弁あるいはチェック弁等の機能を一つの弁ボディの内部に合理的に組み込むことにより、構造の簡略化と小形化とを実現することができ、また、第1ポートに圧力流体が供給された際に流路を一時的に開放する開閉弁機構を設けたことにより、流体制御能力を高めて応答性を向上させることができるものである。
1A,1B,1C 流体制御弁
10 弁ボディ
13a 第1ポート
13b 第2ポート
20 インナーボディ
22 弁ロッド
27 第1流路
28 第2流路
29 第3流路
34 開閉弁機構
35 遅延閉弁機構
40 絞り孔
41 絞り弁機構
44 第1チェック弁
46 開閉弁部
46a 開閉弁座
46b 開閉弁体
49 受圧面
52 第1ピストン
53 第1圧力室
54 遅延流路
59 絞り部
67 絞り弁部
68 ニードル
75 第2ピストン
77 第2圧力室
79 ニードル開放ばね
80 導通孔
92 開弁ばね
L 軸線L

Claims (7)

  1. 弁ボディに設けられた第1ポート及び第2ポートと、前記第1ポートと第2ポートとを並列に結ぶ第1流路及び第2流路とを有し、
    前記第1流路には、前記第1ポートに圧力流体が供給されたとき該第1流路を一時的に開放する開閉弁機構が設けられ、
    前記第2流路には、前記第1流路が一時的に開放して閉じた後に該第2流路を開放する絞り弁機構が設けられ、
    前記開閉弁機構は、前記第1流路を取り囲む開閉弁座、及び、該開閉弁座に接離して前記第1流路を開閉する開閉弁体からなる開閉弁部と、圧力流体の作用により前記開閉弁体に開弁力を発生させる開弁力発生手段と、開弁した前記開閉弁体を遅延時間経過後に閉弁させる遅延閉弁機構とを有し、
    前記絞り弁機構は、前記第2流路の一部を形成する絞り孔と、該絞り孔内に嵌合するニードルとからなる絞り弁部と、圧力流体の作用で前記ニードルを進退動させることにより該絞り弁部を開閉制御する開閉制御機構とを有し、
    前記開閉弁部と絞り弁部とは、前記弁ボディの内部を通る軸線に沿って同軸上に配置され、
    前記開閉弁部が前記第1流路を一時的に開放したときの開口面積は、前記絞り弁部が前記第2流路を開放したときの開口面積より大きい、
    ことを特徴とする流体制御弁。
  2. 前記遅延閉弁機構は、前記開閉弁体に連なる第1ピストンと、該第1ピストンが臨む第1圧力室と、該第1圧力室と前記第1ポートとを結ぶ遅延流路とを有し、該遅延流路には絞り部が形成され、前記遅延流路を通じて前記第1圧力室に導入される圧力流体の作用で前記第1ピストンに発生する閉弁力が、前記開弁力発生手段により前記開閉弁体に発生する開弁力を上回ったとき、前記第1ピストンの変位により前記開閉弁体が前記開閉弁座に押し付けられて前記第1流路を閉鎖するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の流体制御弁。
  3. 前記開閉制御機構は、前記ニードルに連なる第2ピストンと、該第2ピストンが臨む第2圧力室と、該第2圧力室と前記絞り孔とを結ぶ導通孔と、前記ニードルを前記絞り弁部の開放方向に付勢するニードル開放ばねとを有し、前記絞り孔から導通孔を通じて前記第2圧力室内に導入される圧力流体の作用で前記第2ピストンに発生する閉弁力が前記ニードル開放ばねの付勢力を上回ったとき、前記ニードルが前記絞り弁部を閉鎖し、前記第2ピストンの閉弁力が前記ニードル開放ばねの付勢力を下回ったとき、前記ニードルが前記絞り弁部を開放するように構成されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の流体制御弁。
  4. 前記弁ボディの内部に、インナーボディが前記軸線に沿って変位自在なるように収容され、該インナーボディに前記開閉弁体と第1ピストンとが形成され、前記弁ボディに前記開閉弁座が形成されており、
    前記インナーボディの内部に、弁ロッドが前記軸線に沿って変位自在なるように収容され、該弁ロッドに前記第2ピストンと前記ニードルとが形成され、前記インナーボディに前記絞り孔が形成され、前記インナーボディと前記弁ロッドとの間に前記ニードル開放ばねが介設されている、
    ことを特徴とする請求項2に従属する請求項3に記載の流体制御弁。
  5. 前記弁ボディが、前記第1ポートと第2ポートとを結ぶ第3流路を更に有し、該第3流路には第1チェック弁が設けられ、該第1チェック弁は、前記第1ポートから第2ポートに向かう圧力流体の順方向流れを阻止し、前記第2ポートから第1ポートに向かう圧力流体の逆方向流れを許容するように構成されていることを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の流体制御弁。
  6. 前記開弁力発生手段は、前記開閉弁体に形成された開弁用受圧面であり、該開弁用受圧面は、前記第1ポートに供給された圧力流体の作用を受けて前記開弁力を発生させることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の流体制御弁。
  7. 前記開弁力発生手段は、前記弁ボディと開閉弁体との間に介設されて該開閉弁体を開弁方向に付勢する開弁ばねであることを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の流体制御弁。
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