JP4557283B2 - 流体圧リリーフ弁 - Google Patents
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Description
本水圧安全弁の圧力調整ばね100は、ばね座板101を介してピストン102をシート103に押付けている。圧力調整ばね100によるばね力はリリーフ弁の設定圧力であり、調整ナット104を回すことで変更することができる。調整ナット104は、ばね力の設定後にロックナット105で固定される。ポートPにおける流体回路の圧力は、ピストン102に加わっており、上記ばね力による閉止力に対してこの回路圧力による力が上回った時にはピストン102はシート103からリフト上昇し、ポートPはポートTにつながりリリーフ弁として動作する。
ドイツ水圧機器メーカーhauhinco社ホームページ、 Pressure relief valve DN3 DN6 DN10 断面図、[online]、[ 平成16年3月1日検索]、インターネット<URL:http://www.hauhinco.co.uk/I_Vlv0.htm>
(1)システム最大圧力より低い圧力を任意に得ること
(2)システム最大圧力より低い圧力で規制し、それ以上の圧力を作動機器に作用させないための過負荷防止に対応すること、
を可能にすることを課題とする。
なお、本発明の減圧手段は、主弁における制御用流体圧の受圧を減少させることができるものであればよく、制御用流体圧そのものの減圧や、主弁に対する制御用流体圧の供給停止や、主弁における制御用流体圧のリリースなどによって行うことができる。
なお、本発明において、流体圧力源となる流体、制御用流体圧を発生させる流体、調整用流体圧を発生させる流体の種別については特定のものに限定されるものではない。なお、制御用流体圧を発生させる流体、調整用流体圧を発生させる流体に油を採用することで、一般的な油圧部材を用いて容易に油圧回路を構成することができる。
なお、本発明のリリーフ弁は、この実施形態では、主弁である親弁A、副弁である子弁B、油圧機器ブロックCから構成されている。
以下に、先ず親弁Aの構成と機能を述べる。
ブロック状の親弁ボディ1に、流体圧源側である水圧一次側に連なる親弁水圧一次側ポート2と、リリーフ側である水圧二次側に連なる親弁水圧二次側ポート3とが高さ位置を異にして形成されており、両ポート2、3間に連通する親弁弁流路4が縦方向に形成され、該親弁弁流路4に環状の親弁弁座5が設置されている。該親弁弁座5の上方側の親弁ボディ1には、上方に開口する丸穴状の空洞が形成されており、該空洞内に嵌合するようにしてスリーブ6が設置され、その内側に、前記親弁弁座5にシート面7aを介して当接可能な親弁ピストン7が軸方向に摺動可能に配置されている。図1では、親弁ピストン7は、その軸中心を境にして親弁ピストン7が下端側にストロークした状態と、上端側にストロークした状態に分けて描かれている。
なお、スリーブ6には、前記弁流路4に連通する複数のスリーブ連通穴6aが形成され、親弁ボディ1には、該スリープ連通穴6aの周囲を囲むようにして前記親弁水圧二次側ポート3に連通する環状流路1aが形成されており、これらの環状流路1aとスリーブ連通穴6aを介して親弁水圧一次側ポート2と、弁流路4と、親弁水圧二次側ポート3とが連通している。親弁ピストンシート面7aは、閉弁時に上記親弁弁座5に当接して親弁水圧一次側ポート2と親弁水圧二次側ポート3を分離する。
なお、親弁ピストン7が下降した時に、親弁ピストン7の上端面とケース8の内周面と親弁カバー9の下面との間で形成される空間によって、制御用流体圧室となる親弁上部油圧室10が構成されており、該親弁上部油圧室10と連通して外部に連なる圧油流路11がケース8に形成されている。また、ピストン上端部7bの上端縁外周壁には、圧油流入凹部7cが環状に形成されている。
一方、親弁上部油圧室10の圧油圧力が所定圧以下に低下すると、親弁水圧一次側ポート2に付与される水圧によって親弁ピストン7が上昇し、親弁ピストンシート面7aが上記親弁弁座5から離れて弁流路4が開かれて、親弁水圧一次側ポート2から親弁水圧二次側ポート3へと水がリリーフされる。
子弁Bは、親弁ボディ1の側壁に横向きにして取り付けられており、筒状の子弁ボディ30内に子弁ピストン31が軸方向に摺動可能に配置されている。なお、図1、2では、子弁ピストン31は、その軸中心を境にして子弁ピストン31が一端側にストロークした状態と、他端側にストロークした状態に分けて描かれている。
子弁ボディ1の一端(水圧側)には、子弁水圧カバー32が固定されており、この子弁水圧カバー32の内面と子弁ボディ30の内面と子弁ピストン31の先端面とで形成される空間によって子弁水圧側チャンバ室33が構成されている。この子弁水圧側チャンバ室33は、子弁ボディ30の水圧側端部に形成した子弁水圧側導通穴35に連通している。子弁水圧側導通穴35は、前記親弁ボディ1に形成され、一端が親弁水圧一次側ポート2に連通する水圧一次側子バルブ導通穴25に連通しており、これら導通穴25、35によって水圧一次側の水が子弁水圧側チャンバ室33に導入されて一次側の水圧が子弁水圧側ピストン端31aに付与されるように構成されている。子弁ピストン31の水圧側の外周面には、軸方向に順次、子弁水圧側シール36および子弁水圧側バックアップシール37、子弁水圧側ウェアリング38を装着してシールを行い水圧のリークを防いでいる。また作動水に含まれる微細なゴミや錆鉄粉でシールを傷つけることの無い様に先端側に子弁水圧コンタミシール39を装着している。
また子弁ピストン31は、油圧側ピストン端部31bが上記子弁ボディ31端から突出しており、その突出部において子弁油圧側カバー50と子弁油圧側ロッドシール51とが設けられて前記子弁油圧室42が密閉されている。子弁ピストン31の油圧側ピストン端部31bは、子弁油圧側ロッドシール51のさらに端部側で子弁ブッシュ52を摺動可能に挿通しており、子弁ブッシュ52と油圧側ピストン端部31bとの間に子弁油圧側ダストシール53が配置されている。子弁ブッシュ52は、子弁油圧側カバー50の端部に固定された子弁ブッシュ押さえ54によって固定されている。また、油圧側ピストン端部31bは、子弁ブッシュ押さえ54を超えて外部に突出しており、その先端には、トリガーロッド55が突き出し位置の調整を行えるようにねじ込まれている。突き出し位置の調整が行われたトリガーロッド55は、ロックナット56によって位置固定が行なわれる。
上記子弁Bでは、子弁ピストン31を介して、子弁水圧側チャンバー室33で得られる水圧と、子弁油圧室42で得られる調整用油圧(調整用流体圧)との差圧が得られる。水圧が調整用油圧を超える場合、その差圧によって流体圧源圧超過動作として子弁ピストン31が油圧側端部へと押されるようにストロークし、トリガーロッド55が前進する。一方、水圧が調整用油圧を下回ると、その差圧によって、子弁ピストン31が水圧側端部へと押されるようにストロークし、トリガーロッド55が後退する。
上記制御用圧油ライン60では、電磁弁64を常に励磁することで、閉弁油圧力設定用減圧弁61で18MPaに減圧された油圧(制御用流体圧)を発生させ親弁ピストン7の閉弁状態を作る。
なお、図中80は、水圧シリンダなどの一次水圧利用側である。
上記実施形態では親弁ピストン7と並列に子弁ピストン31を設置し、この子弁ピストン31を、調整用圧油ライン70を介して供給され、油圧リリーフ弁75で設定される任意の設定水圧力に見合った油圧力で押さえ付けていてるものである。一次側の水圧力がこの油圧力に打ち勝った瞬間に子弁ピストン31がストローク作動して、トリガーロッド55によってピン式切換弁65をメカニカルに切換えることで圧油の供給が停止されるとともに、親弁ピストン7を閉弁状態にしているポペット弁68を瞬時に切換え、親弁上部油圧室10が油圧タンクラインTOにつながる。親弁ピストン7は閉弁力を失い、同時に水圧力によって上方ヘストローク作動し水圧一次側Pが水圧タンクラインTにつながり、圧抜き動作が行なわれ全開となる。本発明において、子弁ピストン31の油圧力を上記のように油圧リリーフ弁75で任意に設定することで、システム最大圧力より低い圧力を任意に得ている。またこの圧力規制によりそれ以上の圧力を作動機器に作用させないための過負荷防止を行なっている。
これを連続して繰り返し、水圧回路の圧力は任意の設定圧力に一定に保たれる。
B 子弁
C 油圧機器ブロック
P 水圧一次側ポート
T 水圧二次側ポート
PO 油圧一次側ポート
TO 油圧二次側ポート
1 親弁ボディー
2 親弁水圧一次側ポート
3 親弁水圧二次側ポート
4 親弁弁流路
5 親弁弁座
6 スリーブ
7 親弁ピストン
7a 親弁ピストンシート面
7b 親弁ピストン上端部
8 ケース
10 親弁上部油圧室
11 親弁圧油導入路
30 子弁ボディー
31 子弁ピストン
31a 子弁水圧側ピストン端
31b 子弁油圧側ピストン端
32 子弁水圧側カバー
33 子弁水圧側チャンバー室
35 子弁水圧側導通穴
42 子弁油圧室
43 子弁油圧側導通穴
55 トリガーロッド
60 制御用圧油ライン
60a 制御油ライン
60b ポペット弁閉止ライン
60c 排油ライン
60d 油圧タンクライン
61 閉弁油圧力設定用減圧弁
65 ピン式切換弁
68 ポペット弁
70 調整用圧油ライン
71 油圧力制限用減圧弁
75 油圧リリーフ弁
80 一次水圧利用側
Claims (4)
- 流体圧源とリリーフ側とにそれぞれ連通し、互いに弁流路を介して連通する流体圧源側ポートとリリーフ側ポートとを有し、前記流体圧源からの流体圧と制御用流体圧との差圧によって動作し前記制御用流体圧が前記流体圧源からの流体圧を上回ることによって前記制御用流体圧を受けて前記弁流路を閉じ、前記制御用流体圧の受圧減少時に前記流体圧源からの流体圧によって前記弁流路を開く弁体を備える主弁と、前記流体圧源からの流体圧と調整用流体圧とを受け、前記流体圧源からの流体圧が前記調整用流体圧を上回ると流体圧源圧超過時動作をする副弁と、該副弁の流体圧源圧超過時動作に従って前記主弁における前記制御用流体圧の受圧を減少させて前記弁流路を開放させる減圧手段とを備えており、前記副弁は、前記流体圧源からの流体圧と調整用流体圧との差圧によって少なくとも流体圧超過時動作としてストローク動作するピストンを備え、該ピストンのストローク動作に従って前記減圧手段を動作させるものであり、前記減圧手段は、制御用流体圧源と前記制御用流体圧受圧室との間に設けられたピン式切換弁とポペット弁とを有し、前記ピン式切換弁は、通常時には前記制御用流体圧源と前記制御用流体圧受圧室とを前記ポペット弁を介して連通させ、前記副弁の流体圧源圧超過時動作によって前記制御用流体圧源との連通を閉じ、前記ポペット弁は、流体圧源圧超過時に開閉弁として前記制御用流体圧受圧室と油圧タンクラインとを連通させて前記制御用流体圧を前記制御用流体圧受圧室から外部に流出させるものであることを特徴とする流体圧リリーフ弁。
- 前記制御用流体圧は、流体圧源の最大圧力以内において圧力の設定調整が可能とされていることを特徴とする請求項1記載の流体圧リリーフ弁。
- 前記主弁は、制御用流体が導入されて弁体に圧力を付加する制御用流体圧受圧室を備えており、前記制御用流体圧の受圧減少は、前記制御用流体圧受圧室から制御用流体を開閉弁を介して外部に流出させることにより行うことを特徴とする請求項1または2に記載の流体圧リリーフ弁。
- 前記副弁に前記調整用流体圧を供給するラインに、アキュムレータが設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の流体圧リリーフ弁。
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