JP6672988B2 - 半導体集積回路とその制御方法及び多層回路基板 - Google Patents

半導体集積回路とその制御方法及び多層回路基板 Download PDF

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Description

本発明は、半導体集積回路とその制御方法、及び前記半導体集積回路を備えた多層回路基板に関する。
半導体集積回路は大規模化、高速度化してきており、様々な電子機器で使用されている。そのような環境下において、他の機器、他の半導体集積回路(LSI)の動作や自分の半導体集積回路の動作によって電源及びグランドにノイズが発生しており、ボードや半導体集積回路内の電源とグランド間にバイパスコンデンサ(デカップリングコンデンサ)を入れることでそれを抑圧することができる。さらに、ノイズの周波数に合わせてコンデンサ容量を変更することで環境や動作状況に合わせてノイズを抑圧できることが既に知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
しかし、今までの半導体集積回路内にバイパスコンデンサを入れて環境にあわせて容量を変更するという回路構成は、大容量の必要時を想定して、マージンを持った容量のコンデンサまで搭載しているので、バイパスコンデンサのリーク電流で半導体集積回路全体のリーク電流が増えるという問題があった。
本発明の目的は以上の問題点を解決し、半導体集積回路のリーク電流を増やさずにバイパスコンデンサの容量を変化させることができる半導体集積回路を提供することにある。
本発明の一態様に係る半導体集積回路は、半導体集積回路内部の電源電圧とグランドとの間にバイパスコンデンサを有する半導体集積回路であって、
前記半導体集積回路の回路を複数の電源遮断領域に分割し、
前記各電源遮断領域はそれぞれ、上記電源電圧と前記各電源遮断領域内の回路との間に挿入されたスイッチ及び前記バイパスコンデンサを備え、
前記半導体集積回路は、
前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更する制御回路を備えたことを特徴とする。
従って、本発明に係る半導体集積回路によれば、半導体集積回路のリーク電流を増やさずにバイパスコンデンサの容量を変化させることができる。
本発明の実施形態1に係る半導体集積回路10の構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態2に係る半導体集積回路10Aの構成例を示すブロック図である。 図2の半導体集積回路10Aにより実行される電源遮断用容量制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る半導体集積回路10Bの構成例を示すブロック図である。 図4の半導体集積回路10Bにより実行される電源遮断用容量制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態4に係る半導体集積回路10Cの構成例を示すブロック図である。 図6の半導体集積回路10Cにより実行される電源遮断用容量制御処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態5に係る半導体集積回路10Dの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態6に係る半導体集積回路10Eの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態7に係る半導体集積回路10Fの構成例を示すブロック図である。 本発明の実施形態8に係る多層回路基板11の構成例を示すブロック図である。 比較例に係る半導体集積回路110の構成例を示すブロック図である。
以下、比較例及び本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
比較例.
図12は比較例に係る半導体集積回路110の構成例を示すブロック図である。図12の半導体集積回路110において、コア回路20からの電源電圧はノイズ抑圧回路120を介して回路内の電源電圧VDDとして供給されている。ノイズ抑圧回路120は、デカップリングコンデンサとして動作し互いに並列に接続された、例えば複数のバイパスコンデンサC及び複数の可変容量コンデンサCcを備えて構成される。ここで、複数の可変容量コンデンサCcの容量は容量制御回路130によりノイズの周波数に応じて制御される。しかし、可変容量コンデンサCcはトランジスタで構成されて制御されているため、リーク電流が流れている。そのため、必要以上に可変容量コンデンサCcを搭載していると半導体集積回路110全体としてリーク電流が大きくなるという課題があった。本発明に係る実施形態では、当該課題を解決することを目的とする。
実施形態1.
図1は本発明の実施形態1に係る半導体集積回路10の構成例を示すブロック図である。実施形態1に係る半導体集積回路10は、図1に示すように、以下のことを特徴としている。
(1)半導体集積回路10の回路を複数の電源遮断領域A1〜ANに分割する。
(2)各電源遮断領域A1〜AN内の回路に電源電圧VDDを供給するか遮断するかを切り替えるスイッチSWを備える。
(3)各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWは電源遮断用容量制御回路30により制御される。
図1において、コア回路20からの電源電圧VDDは各電源遮断領域A1〜AN内の回路に供給される。各電源遮断領域A1〜ANはコア回路20からの電源電圧VDDの電源線と、領域内の電源電圧VDDの電源線との間に、電源遮断用スイッチSWと、一端が接地されかつ互いに並列に接続された複数のバイパスコンデンサCとが挿入される。スイッチSWは電源遮断用容量制御回路30によりオン/オフ制御される。このように、電源遮断用スイッチSWで電源供給を切っているので、その領域のリーク電流は流れていないため、たとえバイパスコンデンサCをCMOSトランジスタで構成しても、未使用のバイパスコンデンサCに関するリーク電流は流れない。これにより、バイパスコンデンサを必要以上に搭載してもリーク電流は増えない。
例えば電源遮断領域A1のバイパスコンデンサCの容量をC1とし、電源遮断領域A2のバイパスコンデンサCの容量をC2とし、同様にして、電源遮断領域ANのバイパスコンデンサCの容量をCNとする。このとき、電源遮断領域A1の電源をオンし、電源遮断領域A1以外の電源をオフする場合、半導体集積回路10のチップ全体のバイパスコンデンサの容量はC1となる。また、例えば電源遮断領域A1の電源をオンし、電源遮断領域A2の電源をオンし、電源遮断領域A1,A2以外の電源をオフする場合、半導体集積回路10のチップ全体のバイパスコンデンサCの容量はC1+C2となるように調整可能である。
以上説明したように、本実施形態によれば、電源遮断用容量制御回路30により、複数の電源遮断領域A1〜ANの各スイッチSWをオン/オフすることで、半導体集積回路10の全体のバイパスコンデンサCの容量を変更することが可能である。
以上の実施形態において、複数N個の電源遮断領域A1〜ANを例示しているが、本発明はこれに限らず、可能な限り電源遮断領域を増やして容量設定変更段数を増やすと、動作状態に合わせたより詳細な設定が可能となる。
実施形態2.
図2は本発明の実施形態2に係る半導体集積回路10Aの構成例を示すブロック図である。図2において、実施形態2に係る半導体集積回路10Aは、図1の実施形態1に係る半導体集積回路10に比較して、以下の点が異なる。
(1)コア回路20内の制御回路21(CPU、ハードウェアの論理回路など)からの周波数検知開始トリガ信号に応答して、動作周波数を検知して動作周波数を示す動作周波数信号を電源遮断用容量制御回路30Aに出力する動作周波数検知回路22をさらに備える。
(2)電源遮断用容量制御回路30に代えて、電源遮断用容量制御回路30Aを備え、電源遮断用容量制御回路30Aは動作周波数信号に基づいて、各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWを制御する。これにより、動作周波数に応じてバイパスコンデンサCの容量を変更するように切替え可能である。
半導体集積回路10Aにおいて、内部の電源インダクタンスLと電源容量Cとで決まる共振周波数が存在し、半導体集積回路10Aの動作周波数と一致すると半導体集積回路10Aの電源回路が共振することによって、電源ノイズが増幅されるという問題があった。電源回路の容量はバイパスコンデンサを追加することで容易に変更できるので、動作周波数が一定であれば半導体集積回路10Aのチップ作成時に共振周波数と動作周波数をずらすように、電源回路の容量(バイパスコンデンサ容量を含む)を固定値に決定していた。しかし、近年の半導体集積回路は使われるアプリケーションにより動作周波数が変更されることや、同じアプリケーションでもより消費電力を少なくするために状態によって、周波数を変更することがあり、複数の動作周波数が存在する。そのため共振周波数も固定ではなく動作周波数に応じて変更可能であれば電源ノイズはより低減可能である。
図3は図2の半導体集積回路10Aにより実行される電源遮断用容量制御処理を示すフローチャートである。
図3のステップS1において、まず、半導体集積回路10Aの動作周波数を検知する。次いで、ステップS2において、検知された動作周波数に基づいて、電源回路が動作周波数で共振しないように、すなわち電源回路の共振周波数が動作周波数からずれるように、バイパスコンデンサの容量を決定する。ステップS3では、決定された容量に基づいて、当該容量となるように電源遮断領域A1〜ANの各スイッチSWをオン/オフすることで回路の電源をオン/オフする。ステップS4では、周波数検知開始トリガ信号があるか否かが判断され、YESのときはステップS1に戻る一方、NOのときはステップS5に進む。ステップS5では、周波数の検知を継続するか否かを判断し、YESのときはステップS6に進む一方、NOのときは当該電源遮断用容量制御処理を終了する。ステップS6では、周波数検知開始トリガ信号を発生してステップS4に進む。
ここで、周波数検知開始トリガ信号を所定の時間周期で発生するか、半導体集積回路10Aの動作モード変更時発生するように構成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、検知された動作周波数に応じて、電源回路が動作周波数で共振しないように、すなわち電源回路の共振周波数が動作周波数からずれるように、バイパスコンデンサの容量を決定して設定できる。従って、電源ノイズを最小化して抑圧できる。
実施形態3.
図4は本発明の実施形態3に係る半導体集積回路10Bの構成例を示すブロック図である。図4において、実施形態3に係る半導体集積回路10Bは、図1の実施形態1に係る半導体集積回路10に比較して、以下の点が異なる。
(1)コア回路20内の制御回路21(CPU、ハードウェアの論理回路など)からのノイズレベル検知開始トリガ信号に応答して、ノイズレベルを検知してノイズレベルを示すノイズレベル信号を電源遮断用容量制御回路30Bに出力する電源ノイズ検知回路23をさらに備える。
(2)電源遮断用容量制御回路30に代えて、電源遮断用容量制御回路30Bを備え、電源遮断用容量制御回路30Bはノイズレベル信号に基づいて、各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWを制御する。これにより、ノイズレベルに応じてバイパスコンデンサCの容量を変更するように切替え可能である。
半導体集積回路10Bにおいても、上述のように電源ノイズの課題があり、本実施形態では、ノイズレベルに応じて変更可能であれば電源ノイズはより低減可能である。例えば、電源回路のノイズレベルが所定の第1のしきい値以上であるとき、バイパスコンデンサの容量を追加する。これにより、電源回路のノイズレベル小さくすることができる。また、電源回路のノイズレベルが所定の第2のしきい値以下となり所定期間続いた場合はバイパスコンデンサの容量を小さくするように制御する。ノイズレベルが第2のしきい値以下となった場合にバイパスコンデンサの容量を減らすこと、つまり電源遮断領域を増やして、半導体集積回路10B全体のリーク電流を小さくすることができる。
図5は図4の半導体集積回路10Bにより実行される電源遮断用容量制御処理を示すフローチャートである。
図5のステップS11において、まず、電源回路のノイズレベルを検知し、ステップS12において、検知されたノイズレベルに基づいて、ノイズレベルを減少させるように、バイパスコンデンサの容量を決定する。上述のように、電源遮断用容量制御回路30Bは、電源回路のノイズレベルが所定の第1のしきい値以上であるとき、バイパスコンデンサの容量を追加することで増大させる。また、電源遮断用容量制御回路30Bは、電源回路のノイズレベルが所定の第2のしきい値以下であるとき、バイパスコンデンサの容量を減少させる。これにより、半導体集積回路10B全体のリーク電流を小さくすることができる。ステップS13では、決定された容量に基づいて、当該容量となるように電源遮断領域A1〜ANの各スイッチSWをオン/オフすることで回路の電源をオン/オフする。ステップS14では、ノイズレベル検知開始トリガ信号があるか否かが判断され、YESのときはステップS11に戻る一方、NOのときはステップS15に進む。ステップS15では、ノイズレベルの検知を継続するか否かを判断し、YESのときはステップS16に進む一方、NOのときは当該電源遮断用容量制御処理を終了する。ステップS16では、ノイズレベル検知開始トリガ信号を発生してステップS14に進む。
ここで、ノイズレベル検知開始トリガ信号を所定の時間周期で発生するか、半導体集積回路10Bの動作モード変更時発生するように構成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、検知されたノイズレベルに応じて、ノイズレベルを減少させるように、バイパスコンデンサの容量を決定して設定できるので、電源ノイズを最小化して抑圧できる。
実施形態4.
図6は本発明の実施形態4に係る半導体集積回路10Cの構成例を示すブロック図である。図6において、実施形態4に係る半導体集積回路10Cは、図1の実施形態1に係る半導体集積回路10に比較して、以下の点が異なる。
(1)コア回路20内の制御回路21(CPU、ハードウェアの論理回路など)からの消費電流検知開始トリガ信号に応答して、半導体集積回路10Cの消費電流値を検知して消費電流値を示す消費電流値信号を電源遮断用容量制御回路30Cに出力する消費電流検知回路24をさらに備える。
(2)電源遮断用容量制御回路30に代えて、電源遮断用容量制御回路30Cを備え、電源遮断用容量制御回路30Cは消費電流値信号に基づいて、各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWを制御する。これにより、消費電流値に応じてバイパスコンデンサCの容量を変更するように切替え可能である。
半導体集積回路10Cにおいても、上述のように電源ノイズの課題があり、本実施形態では、電源ノイズの一因である消費電流に応じて変更可能であれば、電源ノイズはより低減可能である。例えば、半導体集積回路10Cの消費電流値が所定の第1のしきい値以上であるとき、バイパスコンデンサの容量を追加する。これにより、電源回路のノイズレベル小さくすることができる。また、半導体集積回路10Cの消費電流値が所定の第2のしきい値以下となり所定期間続いた場合はバイパスコンデンサの容量を小さくするように制御する。ノイズレベルが第2のしきい値以下となった場合にバイパスコンデンサの容量を減らすこと、つまり電源遮断領域を増やして、半導体集積回路10C全体のリーク電流を小さくすることができる。
図7は図4の半導体集積回路10Cにより実行される電源遮断用容量制御処理を示すフローチャートである。
図7のステップS21において、まず、半導体集積回路10Cの消費電流値を検知し、ステップS22において、検知された消費電流値に基づいて、ノイズレベルを減少させるように、バイパスコンデンサの容量を決定する。上述のように、電源遮断用容量制御回路30Cは、半導体集積回路10Cの消費電流値が所定の第1のしきい値以上であるとき、バイパスコンデンサの容量を追加することで増大させる。また、電源遮断用容量制御回路30Cは、半導体集積回路10Cの消費電流値が所定の第2のしきい値以下であるとき、バイパスコンデンサの容量を減少させる。これにより、半導体集積回路10C全体のリーク電流を小さくすることができる。ステップS23では、決定された容量に基づいて、当該容量となるように電源遮断領域A1〜ANの各スイッチSWをオン/オフすることで回路の電源をオン/オフする。ステップS24では、消費電流検知開始トリガ信号があるか否かが判断され、YESのときはステップS21に戻る一方、NOのときはステップS25に進む。ステップS25では、消費電流値の検知を継続するか否かを判断し、YESのときはステップS26に進む一方、NOのときは当該電源遮断用容量制御処理を終了する。ステップS26では、消費電流検知開始トリガ信号を発生してステップS24に進む。
ここで、消費電流検知開始トリガ信号を所定の時間周期で発生するか、半導体集積回路10Cの動作モード変更時発生するように構成される。
以上説明したように、本実施形態によれば、検知された消費電流値に応じて、ノイズレベルを減少させるように、バイパスコンデンサの容量を決定して設定できるので、電源ノイズを最小化して抑圧できる。
実施形態5.
図8は本発明の実施形態5に係る半導体集積回路10Dの構成例を示すブロック図である。図8において、実施形態5に係る半導体集積回路10Dは、図1の実施形態1に係る半導体集積回路10に比較して、以下の点が異なる。
(1)コア回路10内の制御回路21(CPU、ハードウェアの論理回路など)からの検知開始トリガ信号に応答して、動作周波数信号を電源遮断用容量制御回路30Dに出力する、実施形態2に係る動作周波数検知回路22と、
前記検知開始トリガ信号に応答して、ノイズレベル信号を電源遮断用容量制御回路30Dに出力する、実施形態3に係る電源ノイズ検知回路23と、
前記検知開始トリガ信号に応答して、消費電流値信号を電源遮断用容量制御回路30Dに出力する、実施形態4に係る消費電流検知回路24とをさらに備える。
(2)電源遮断用容量制御回路30に代えて、電源遮断用容量制御回路30Dを備え、電源遮断用容量制御回路30Dは、動作周波数信号、消費電流値信号及びノイズレベル信号に基づいて、各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWを制御する。これにより、動作周波数、消費電流値及びノイズレベル(以下、3つの検知パラメータという。)に応じてバイパスコンデンサCの容量を変更するように切替え可能である。
前記3つの検知パラメータを用いることにより、詳細な状態変化に応じたバイパスコンデンサCの容量を設定変更が可能となる。例えば、消費電流値が大きくなると動作周波数に応じて共振周波数をずらすほうが効果的であり、共振周波数をずらしてもノイズをとりきれない場合は電源ノイズレベルに合わせてバイパスコンデンサCの容量を変更することでノイズを効果的に削減できる。
具体的な判定処理としては、電源遮断用容量制御回路30Dは、
(1)消費電流値、
(2)動作周波数、
(3)ノイズレベル
の順序で各検知パラメータに基づいて、バイパスコンデンサCの容量を決定すればよい。すなわち、電源遮断用容量制御回路30Dは、まず、消費電流検知回路24からの消費電流値が所定の第1のしきい値未満であるときは、消費電流値に基づいてバイパスコンデンサCの容量を決定する。電源遮断用容量制御回路30Dは、消費電流値が前記第1のしきい値以上であるときは、動作周波数に基づいて、共振周波数が動作周波数とずれるようにバイパスコンデンサCの容量を決定する。その状態で電源回路のノイズレベルを検知し、電源遮断用容量制御回路30Dはノイズレベルが所定の第2のしきい値以上であればバイパスコンデンサCの容量を追加することで増大する。このように判定することでより詳細に電源ノイズを抑えることができる。
ここで、検知開始トリガ信号を所定の時間周期で発生するか、半導体集積回路10Cの動作モード変更時発生するように構成される。また、検知開始トリガ信号は、前記の具体的な判定処理のように、検知回路22〜24別に、順次検知開始トリガ信号を発生してもよい。
以上説明したように、本実施形態によれば、検知された3つの検知パラメータに応じて、ノイズレベルを減少させるように、バイパスコンデンサの容量を決定して設定できるので、より詳細に、より高精度で電源ノイズを最小化して抑圧できる。
実施形態6.
図9は本発明の実施形態6に係る半導体集積回路10Eの構成例を示すブロック図である。図9において、実施形態6に係る半導体集積回路10Eは、図1の実施形態1に係る半導体集積回路10に比較して、以下の点が異なる。
(1)電源遮断用容量制御回路23Eは、半導体集積回路10E内のCPU21A(制御回路)からの内部制御信号に基づいて、電源回路のノイズレベルが減少するように、各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWを制御する。これにより、動作周波数に応じてバイパスコンデンサCの容量を変更するように切替え可能である。
本実施形態では、例えばCPU21Aは半導体集積回路10Eの内部回路を制御し、CPU21A内のプログラムで半導体集積回路10Eの内部回路の状態に応じてバイパスコンデンサCの容量を計算する。計算された容量を示す制御信号を電源遮断用容量制御回路23Eに出力する。これに応答して、電源遮断用容量制御回路23Eは当該制御信号に基づいて、バイパスコンデンサCの容量が当該計算された容量になるように切替える。
以上説明したように、本実施形態によれば、例えば、半導体集積回路10Eの内部CPU21AがLSI動作を制御している場合、より詳細にCPU動作によってバイパスコンデンサCの容量を設定変更が可能となる。このため、タイミングロスがなく電源ノイズを低減しかつリーク電流の低減が可能となる。
実施形態7.
図10は本発明の実施形態7に係る半導体集積回路10Fの構成例を示すブロック図である。図10において、実施形態7に係る半導体集積回路10Fは、図9の実施形態6に係る半導体集積回路10Eに比較して、以下の点が異なる。
(1)電源遮断用容量制御回路23Fは、CPU21Aからの内部制御信号に代えて、外部回路からの外部制御信号に基づいて、電源回路のノイズレベルが減少するように、各電源遮断領域A1〜ANのスイッチSWを制御する。ここで、外部制御信号は、外部回路により外部回路の状況に応じてバイパスコンデンサCの容量が計算され、当該計算された容量を示す。これにより、バイパスコンデンサCの容量が当該計算された容量となるようにバイパスコンデンサCの容量を変更するように切替え可能である。
本実施形態では、外部制御信号を用いることにより、外部要因における状態変化に応じたバイパスコンデンサCの容量を設定変更が可能となる。
実施形態8.
図11は本発明の実施形態8に係る多層回路基板11の構成例を示すブロック図である。図11の実施形態8に係る多層回路基板11は、図2の実施形態2に係る半導体集積回路10Aに比較して以下の点が異なる。
(1)多層回路基板11を、複数の電源遮断領域A1〜ANに分割する。
(2)動作周波数検知回路22は、半導体集積回路であるLSI12の制御回路21(CPU、ハードウェアの論理回路など)からの消費電流検知開始トリガ信号に基づいて動作周波数を検知して動作周波数信号を電源遮断用容量制御回路30Aに出力する。
(3)電源遮断用容量制御回路30Aは、動作周波数信号に基づいて、電源回路の共振周波数が動作周波数からずれるように、複数の電源遮断領域A1〜ANの各スイッチSWをオン/オフすることでバイパスコンデンサCの容量を制御する。
実施形態1〜7に係る半導体集積回路10〜10Fでは、その内部の電源遮断用容量制御回路30〜30Fを備えている。しかし、本実施形態では、多層回路基板11においてもバイパスコンデンサCを電源遮断領域A1〜ANに具備し、複数の電源遮断領域A1〜ANの各スイッチSWをオン/オフすることでバイパスコンデンサCの容量を制御する。これにより、半導体集積回路10〜10Fと同様に多層回路基板11においても、基板全体でリーク電流を増やさずに電源ノイズを抑圧することができる。
図11では、動作周波数検知回路22のみを備えている。しかし、本発明はこれに限らず、多層回路基板11において、動作周波数検知回路22、電源ノイズ検知回路23、消費電流検知回路24のうちの少なくとも一つを備えてもよい。
変形例.
以上の実施形態においては、半導体集積回路10〜10F及び多層回路基板11について説明した。これらの半導体集積回路10〜10F及び多層回路基板11は例えば、コンピュータ、携帯電話機、スマートフォンなどの電子機器に搭載することで電源ノイズを低減できる。
本発明と特許文献との相違点.
(1)特許文献1
特許文献1には、動作周波数や動作状態の変化による電源ノイズを抑える(共振周波数を動的にずらす)目的で、電源インピーダンス可変回路に電源インピーダンスを変化させる構成が開示されている。しかし、半導体集積回路全体のリーク電流が増えるという問題は解消できていない。
(2)特許文献2
特許文献2には、電源電圧の変動、もしくは電源電圧の変動による電源ノイズを抑える目的で、電源インピーダンス可変回路に電源インピーダンスを変化させる構成が開示されている。しかし、半導体集積回路全体のリーク電流が増えるという問題は解消できていない。
以上詳述したように、本発明によれば、バイパスコンデンサの容量を変化させるときにそのオン/オフ制御を電源遮断で行う。このため、未使用のコンデンサの領域は電源がオフとなりリーク電流が流れないので、半導体集積回路全体のリーク電流を増やさずにバイパスコンデンサの容量を変化させ環境に合わせたノイズ抑圧ができる。
10,10A〜10F,12…半導体集積回路、
11…多層回路基板、
20…コア回路、
21…制御回路、
21A…CPU、
22…動作周波数検知回路、
23…電源ノイズ検知回路、
24…消費電流検知回路、
30,30A〜30F…電源遮断用容量制御回路、
A1〜AN…電源遮断領域、
C…バイパスキャパシタ、
SW…スイッチ、
VDD…電源電圧。
特許第4524303号公報 特開2014−57018号公報

Claims (8)

  1. 半導体集積回路内部の電源電圧とグランドとの間にバイパスコンデンサを有する半導体集積回路であって、
    前記半導体集積回路の回路を複数の電源遮断領域に分割し、
    前記各電源遮断領域はそれぞれ、上記電源電圧と前記各電源遮断領域内の回路との間に挿入されたスイッチ及び前記バイパスコンデンサを備え、
    前記半導体集積回路は、
    前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更する制御回路と
    前記半導体集積回路の消費電流値を検知して、検知された消費電流値を示す消費電流値信号を出力する消費電流検知回路とを備え、
    前記制御回路は、前記消費電流値信号に基づいて、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする半導体集積回路。
  2. 前記半導体集積回路の動作周波数を検知して、検知された動作周波数を示す動作周波数信号を出力する動作周波数検知回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記動作周波数信号に基づいて、電源回路の共振周波数が前記動作周波数信号からずれるように、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  3. 電源回路のノイズレベルを検知して、検知されたノイズレベルを示すノイズレベル信号を出力するノイズレベル検知回路をさらに備え、
    前記制御回路は、前記ノイズレベル信号に基づいて、前記ノイズレベルが減少するように、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  4. 前記半導体集積回路の動作周波数を検知して、検知された動作周波数を示す動作周波数信号を出力する動作周波数検知回路と、
    電源回路のノイズレベルを検知して、検知されたノイズレベルを示すノイズレベル信号を出力するノイズレベル検知回路と、
    前記半導体集積回路の消費電流値を検知して、検知された消費電流値を示す消費電流値信号を出力する消費電流検知回路とをさらに備え、
    前記制御回路は、前記動作周波数信号、ノイズレベル信号及び消費電流値信号に基づいて、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  5. 前記半導体集積回路の内部回路を制御する別の制御回路をさらに備え、
    前記別の制御回路は、前記内部回路の状態に応じて前記バイパスコンデンサの容量を計算して当該計算された容量を示す内部制御信号を前記制御回路に出力し、
    前記制御回路は前記内部制御信号に基づいて前記バイパスコンデンサの容量が当該計算された容量となるように前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする請求項1記載の半導体集積回路。
  6. 前記別の制御回路は、外部回路の状態に応じて前記バイパスコンデンサの容量が計算されて当該計算された容量を示す外部制御信号に基づいて、前記バイパスコンデンサの容量が当該計算された容量となるように前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする請求項記載の半導体集積回路。
  7. 半導体集積回路内部の電源電圧とグランドとの間にバイパスコンデンサを有する半導体集積回路の制御方法であって、
    前記半導体集積回路の回路を複数の電源遮断領域に分割し、
    前記各電源遮断領域はそれぞれ、上記電源電圧と前記各電源遮断領域内の回路との間に挿入されたスイッチ及び前記バイパスコンデンサを備え、
    前記制御方法は、制御回路が、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更するステップを含み、
    前記制御方法は、
    消費電流検知回路が、前記半導体集積回路の消費電流値を検知して、検知された消費電流値を示す消費電流値信号を出力するステップと、
    前記制御回路が、前記消費電流値信号に基づいて、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更するステップとをさらに含むことを特徴とする半導体集積回路の制御方法。
  8. 半導体集積回路内部の電源電圧とグランドとの間にバイパスコンデンサを有する半導体集積回路を備えた多層回路基板であって、
    前記多層回路基板の回路を複数の電源遮断領域に分割し、
    前記各電源遮断領域はそれぞれ、上記電源電圧と前記各電源遮断領域内の回路との間に挿入されたスイッチ及び前記バイパスコンデンサを備え、
    前記多層回路基板は、
    前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更する制御回路と、
    前記半導体集積回路の消費電流値を検知して、検知された消費電流値を示す消費電流値信号を出力する消費電流検知回路とを備え、
    前記制御回路は、前記消費電流値信号に基づいて、前記各電源遮断領域内のスイッチをオン/オフ制御することで、前記バイパスコンデンサの容量を変更することを特徴とする多層回路基板。
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