JP6670705B2 - 反力発生装置 - Google Patents

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Description

本発明は、操作者により操作される操作部材に反力を与える反力発生装置に関する。
例えば、特許文献1には、運転者(操作者)により操作されるアクセルペダル(操作部材)の踏み込み量に応じて、このときの踏み込み力に抗する反力をアクセルペダルに与える反力ペダル装置(反力発生装置)が記載されている。特許文献1に記載された反力ペダル装置は、モータ出力軸を有するモータと、モータ出力軸の回転を減速させる減速機と、減速機の減速機出力軸に連結されて減速機の出力をアクセルペダルに伝達するアームと、を備えている。
そして、特許文献1に記載された反力ペダル装置は、アクセルペダルの踏み込み操作によりアームが正方向に回動されると、アームを逆方向に回動させる反力(回転トルク)を出力する。ここで、モータ出力軸から出力された回転トルクは、減速機を介してさらに高トルク化されてアームに伝達され、アームを介してアクセルペダルに反力として伝達される。
国際公開第2013/099581号
ところで、反力発生装置のニーズには、運転者によるアクセルペダルの強い踏み込み操作に抗する反力を発生し得る高出力型がある。このような高出力型の反力発生装置であれば、例えば、ブレーキ操作と間違えてアクセル操作をした場合において、運転者のアクセル操作を解除させることができる。特に、誤操作をして車両が予想しない挙動をする時には、強い踏み込み操作をする虞があるため、高出力型の反力発生装置が有効となる。そこで、特許文献1に記載された反力発生装置を単に高出力化すると、モータや減速機の径方向寸法が大きくなる上に、専用のハウジング(モータや減速機を収容するケース)が必要になる等、新たに反力発生装置を開発する必要が生じる。
本発明の目的は、開発コストを掛けずに、高出力型のニーズに対応できる反力発生装置を提供することにある。
本発明の一態様では、操作者により操作される操作部材に反力を与える反力発生装置であって、出力軸を備えた複数のアクチュエータと、前記出力軸を互いに連結するリンク部材と、前記リンク部材に設けられ、前記複数のアクチュエータの駆動力を前記操作部材に伝達するアーム部材と、を備え、前記アクチュエータは、前記出力軸を駆動する電動モータを有し、前記電動モータと前記出力軸との間に、減速機構が設けられ、前記複数のアクチュエータの前記出力軸は、それぞれ同軸上に配置され、前記複数のアクチュエータの前記電動モータは、それぞれ異なる軸上に配置され、前記出力軸の軸線と前記電動モータの軸線とが互いに平行になっている。
本発明の他の態様では、前記複数のアクチュエータは、それぞれ同じ仕様のアクチュエータである。
本発明の他の態様では、前記複数のアクチュエータは、同じ仕様の複数のコントローラにそれぞれ接続されている。
本発明によれば、複数のアクチュエータの出力軸が、互いにリンク部材で連結され、リンク部材には、複数のアクチュエータの駆動力を操作部材に伝達するアーム部材が設けられるので、既存のアクチュエータを動力伝達可能に複数連結することができ、強い反力を発生させることができる。例えば、2つの既存のアクチュエータを動力伝達可能に連結すれば、2倍の反力を発生させることができる。したがって、新たに開発コストを掛けずに、高出力型のニーズに対応することが可能となる。
本発明に係る反力発生装置の正面側を示す斜視図である。 図1の反力発生装置の背面側を示す斜視図である。 図2のA矢視図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 アクチュエータの内部構造を説明する斜視図である。 反力発生装置のコントローラを説明するブロック図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係る反力発生装置の正面側を示す斜視図を、図2は図1の反力発生装置の背面側を示す斜視図を、図3は図2のA矢視図を、図4は図2のB−B線に沿う断面図を、図5はアクチュエータの内部構造を説明する斜視図を、図6は反力発生装置のコントローラを説明するブロック図をそれぞれ示している。
図1に示す反力発生装置10は、エンジンと電動モータのうちのいずれか一方または双方を動力源として走行する車両(図示せず)に搭載されるものである。この反力発生装置10は、動力源の出力をコントロールするアクセルペダル(操作部材)11の近傍に設けられ、運転者(操作者)により操作されるアクセルペダル11に対して、必要に応じて反力を与えるようになっている。
反力発生装置10によって反力が与えられるアクセルペダル11は、支軸(図示せず)を中心に所定の角度範囲で回動自在となっている。具体的には、アクセルペダル11の長手方向に沿う支軸側とは反対側が、反力発生装置10のアーム部材60によって支持されている。そして、アクセルペダル11は、反力発生装置10のアーム部材60の近傍に設けられたリターンスプリングRS(図5参照)の付勢力により、図1に示す初期位置に保持されている。アクセルペダル11は、運転者の踏み込み操作により、リターンスプリングRSの付勢力に抗して、初期位置から約30°の角度範囲で回動するようになっている。
運転者によってアクセルペダル11が踏み込まれると、つまりアクセルペダル11に所定の大きさの操作力(踏力)が負荷されると、アクセルペダル11はリターンスプリングRSの付勢力に抗して押し方向(矢印a方向)に回動される。アクセルペダル11が押し方向に回動されると、その回動角度および回動速度に応じて、動力源の出力が増大するようになっている。
これに対し、運転者がアクセルペダル11に対する踏み込みを解除、つまりアクセルペダル11への操作力の負荷を解除すると、アクセルペダル11はリターンスプリングRSの付勢力により、押し方向とは逆向きの戻し方向(矢印b方向)に回動されて初期位置に戻る。そして、アクセルペダル11の戻し方向への回動に伴って、動力源の出力が減少される。
反力発生装置10は、上記のように操作されるアクセルペダル11に対して、必要に応じて所定の反力を与えるように作動する。具体的には、反力発生装置10のアーム部材60は、アクセルペダル11の押し方向への回動により矢印c方向に押圧される。このとき、例えば、アクセルペダル11の押し方向への回動が過剰である場合には、反力発生装置10は、アーム部材60を矢印d方向に駆動して、アクセルペダル11に戻し方向への反力を伝達する。
そして、この反力発生装置10からの反力を運転者が感じ取ることで、運転者はアクセルペダル11の過剰な踏み込み操作に気付き、ひいては燃費向上重視の走行に切り換えることが可能となる。また、例えば、運転者の不注意によりアクセルペダル11が急激に踏み込まれた場合には、より大きな反力を反力発生装置10に発生させて、車両の急発進を防止させることもできる。
なお、図6に示すように、反力発生装置10は、一対のコントローラ100を備えており(詳細図示せず)、これらのコントローラ100には、CAN(Controller Area Network)通信により、アクセル開度信号に基づいて得られるACT作動支持信号S1が入力される。これにより、各コントローラ100は、入力されたACT作動支持信号S1に基づいて、アーム部材60を所定のタイミングで駆動させる。
次に、反力発生装置10の構造について、図面を用いて詳細に説明する。
図1ないし図3に示すように、反力発生装置10は、第1アクチュエータ20および第2アクチュエータ30を備えている。これらの第1,第2アクチュエータ20,30は、それぞれ同じ仕様(体格も出力特性も同じ)となっている。また、各アクチュエータ20,30は、出力特性が比較的小さな既存のアクチュエータであって、本実施の形態の反力発生装置10では、2つの既存のアクチュエータを2つ連結して構成されている。したがって、反力発生装置10は、開発コストを殆ど掛けること無く実現することができる。
反力発生装置10は、ブラケット部材40を備えている。このブラケット部材40は、各アクチュエータ20,30を、図1ないし図3に示す配置関係となるよう保持するものである。ブラケット部材40は、略正方形形状に形成された肉厚のアルミ板等よりなるブラケットベース41を備えており、当該ブラケットベース41は、車両のバルクヘッド(図示せず)等に固定される。そして、ブラケットベース41の四隅には、棒状の4つのカラー42a,42b,42c,42dの長手方向一側が、固定ねじSで固定されている。
4つあるカラー42a,42b,42c,42dのうち、カラー42a,42bは略同じ長さの長い寸法に設定されている。これらのカラー42a,42bの長手方向他側には、第1アクチュエータ20を支持する第1支持ブラケット43が固定ねじSで固定されている。なお、第1支持ブラケット43は、鋼板をプレス加工等することで、略平板状に形成されている。そして、第1支持ブラケット43には、第1アクチュエータ20の第1ギヤカバー21が3つの取付ねじNで固定されている。
このように、略同じ長さのカラー42a,42bの長手方向他側に第1支持ブラケット43を固定し、かつ第1支持ブラケット43に第1アクチュエータ20を固定することで、図3に示すように、第1アクチュエータ20の第1ギヤケース22の長手方向と、ブラケットベース41の延在方向と、が略平行となるようにしている。
その他のカラー42c,42dのうち、一方のカラー42cは、第1支持ブラケット43を支持する一対のカラー42a,42bと同じ長さ寸法に設定されている。これに対し、他方のカラー42dは、3つのカラー42a,42b,42cの略半分の長さ寸法に設定されている。そして、これらのカラー42c,42dの長手方向他側には、第2アクチュエータ30を支持する第2支持ブラケット44が固定ねじSで固定されている。なお、第2支持ブラケット44は、鋼板をプレス加工等することで、所定角度を有するよう折り曲げられている。そして、第2支持ブラケット44には、第2アクチュエータ30の第2ギヤカバー31が3つの取付ねじN(図示では2つのみ示す)で固定されている。
このように、長さの異なるカラー42c,42dの長手方向他側に折り曲げられた第2支持ブラケット44を固定し、かつ第2支持ブラケット44に第2アクチュエータ30を固定することで、図3に示すように、第2アクチュエータ30の第2ギヤケース32の長手方向と、ブラケットベース41の延在方向とが、所定角度(α°=約35°)を有するよう互いに傾斜されている。つまり、図3に示すように、第1アクチュエータ20および第2アクチュエータ30は、各ギヤケース22,32の長手方向が、互いに傾斜角度α°を有するようにブラケット部材40に支持されている。
なお、第1アクチュエータ20と第2アクチュエータ30とを、ブラケット部材40に固定した状態のもとで、第1アクチュエータ20の第1出力軸23と、第2アクチュエータ30の第2出力軸33とは、図3に示すように同軸上に配置されている。そして、各出力軸23,33には、図1および図2に示すように、略U字形状に形成されたリンク部材50が一体に設けられている。このように、各出力軸23,33を同軸上に配置し、かつできる限り互いに近接させることで、リンク部材50を小さくして当該リンク部材50の撓みを無くすようにして、各出力軸23,33の間での動力伝達を効率良く行えるようにしている。また、反力発生装置10が、各出力軸23,33の軸方向に大型化するのをできる限り抑制している。
言い換えれば、上述のように、各出力軸23,33の間の動力伝達を効率良く行えるようにし、かつ反力発生装置10が各出力軸23,33の軸方向に大型化するのをできる限り抑制するために、図3に示すように、第1アクチュエータ20の第1モータ(電動モータ)24と第2アクチュエータ30の第2モータ(電動モータ)34とを、それぞれ異なる軸上に配置している。すなわち、各モータ24,34を、それぞれ異なる軸上に配置することで、反力発生装置10を側方から見たときに、図1および図2に示すように、第1アクチュエータ20の第1モータ24と、第2アクチュエータ30の第2ギヤカバー31とが、重なるようになっている。
図1および図2に示すように、リンク部材50は、鋼板をプレス加工等することで略U字形状に形成されている。リンク部材50は、平板状のリンク本体51と、当該リンク本体51の長手方向両側に設けられ、リンク本体51に対して直角に折り曲げられた第1腕部52aおよび第2腕部52bとを備えている。そして、第1腕部52aは、第1アクチュエータ20の第1出力軸23にナットNTで固定され、第2腕部52bは、第2アクチュエータ30の第2出力軸33にナットNTで固定されている。つまり、リンク部材50は、各出力軸23,33を互いに動力伝達可能に連結している。これにより、第1アクチュエータ20と第2アクチュエータ30とを同期動作させることで、リンク部材50は、第1アクチュエータ20の駆動力(T)と第2アクチュエータ30の駆動力(T)とを加え合わせた大きな駆動力(2×T)を出力する。
第1腕部52aには、アクセルペダル11の背面側を支持するアーム部材60が一体に設けられている。アーム部材60は、ピン部材61と、当該ピン部材61の周囲を覆うクッション部材62とを備えている。ピン部材61は、円柱形状の鋼材により形成され、第1腕部52aの長手方向に沿う第1出力軸23側とは反対側に一体に設けられている。また、クッション部材62は、プラスチック等の樹脂材料により略円筒形状に形成され、ピン部材61に回動自在に装着されている。これにより、アクセルペダル11の操作時において、当該アクセルペダル11に対するアーム部材60の追従をスムーズにしつつ、アクセルペダル11とアーム部材60との間でのがたつきの発生を防止している。
次に、第1アクチュエータ20および第2アクチュエータ30の構造について、図面を用いて詳細に説明する。ここで、各アクチュエータ20,30は、何れも同じ構造であるため、第1アクチュエータ20を代表して、その詳細構造について説明する。
なお、各アクチュエータ20,30の唯一の相違点は、図5に示すように、第1アクチュエータ20の第1出力軸23には、リターンスプリングRSが設けられているが、第2アクチュエータ30の第2出力軸33(図1参照)には、リターンスプリングRSが設けられていない点である。なお、リターンスプリングRSは、第1出力軸23と第1ギヤカバー21(図1参照)との間に設けられ、第1ギヤカバー21に対する第1出力軸23の位置を、図1に示す初期位置に保持するようになっている。ここで、図5においては、ギヤ部80の内部構造を判り易くするために、第1ギヤカバー21の図示を省略している。
図4および図5に示すように、第1アクチュエータ20は、モータ部70とギヤ部80と、を備えている。図4に示すように、モータ部70は、鋼板を深絞り加工等することで有底筒状に形成されたヨーク71を備えている。ヨーク71の径方向内側には、断面が略円弧形状に形成された一対のマグネット72が固定されている。これらのマグネット72は、ヨーク71の軸心を中心として、対向配置(180°配置)されている。
各マグネット72の径方向内側には、所定の隙間を介してアーマチュア73が回転自在に収容されている。アーマチュア73は、複数の鋼板を積層してなるコア74を備えており、コア74には、8つのスロット74aが放射状に設けられている。そして、8つのスロット74aには、所定の巻き方および巻き数でコイル75が巻装されている。
コア74の回転中心には、アーマチュア軸76が固定されている。アーマチュア軸76の軸方向に沿うコア74の近傍には、コンミテータ77が固定されている。コンミテータ77は、スロット74aの数に合わせて8つのコンミテータ片77aを備えている。これらのコンミテータ片77aは、モールド樹脂Mにより環状をなすよう固められている。そして、コンミテータ片77aのそれぞれには、スロット74aに巻装されたコイル75が電気的に接続されている。
コンミテータ77の外周部分には、一対のブラシ78が摺接するようになっている。一対のブラシ78は、コンミテータ77を中心として、対向配置(180°配置)されている。なお、各ブラシ78は、図示しないブラシホルダに移動自在に保持されている。そして、各ブラシ78の背面側には、ばね部材79がそれぞれ配置され、各ばね部材79は、各ブラシ78をコンミテータ77に向けて、所定圧で押圧するようになっている。これにより、各ブラシ78は、コンミテータ77に対して安定して接触される。ここで、各ばね部材79は、ブラシホルダのスプリング保持部(図示せず)に保持されている。
このように、第1アクチュエータ20のモータ部70は、2極8スロット2ブラシ構造のブラシ付きモータを採用している。そして、各ブラシ78に駆動電流を供給することで、コンミテータ77を介してコイル75が通電されて、コア74に電磁力が発生する。これにより、アーマチュア軸76が所定の回転方向に所定の回転速度で回転される。なお、各ブラシ78を保持するブラシホルダには、コントローラ100の外部コネクタCN1(図6参照)が電気的に接続されるコネクタ接続部CN2(図1ないし図3参照)が設けられている。
図5に示すように、ヨーク71の開口部分には、第1ギヤケース22が固定されている。第1ギヤケース22は、アルミ材料等により有底の略バスタブ形状に形成され、その内部には複数の歯車よりなる減速機構SDが回転自在に収容されている。そして、第1ギヤケース22は、同じくアルミ材料等により有底の略バスタブ形状に形成された第1ギヤカバー21(図1および図2参照)により閉塞されている。ここで、互いに突き合わされた第1ギヤケース22および第1ギヤカバー21は、ギヤ部80の外郭を形成している。
第1ギヤケース22の内部で、かつ第1ギヤケース22の長手方向に沿うヨーク71側(図5中左側)には、アーマチュア軸76の先端部分が配置されている。そして、アーマチュア軸76の先端部分には、ピニオンギヤ81が固定されている。また、第1ギヤケース22の内部で、かつアーマチュア軸76の近傍には、鋼棒よりなる第1支軸C1が設けられ、第1支軸C1には、第1の二段ギヤ82が回転自在に支持されている。第1の二段ギヤ82は、ピニオンギヤ81に噛み合わされる第1大径歯車82aと、第1大径歯車82aよりも小径の第1小径歯車82bとを備えている。ここで、ピニオンギヤ81および第1大径歯車82aは、第1減速部を形成している。
第1ギヤケース22の内部で、かつ第1支軸C1を中心とした第1ギヤケース22の長手方向に沿うピニオンギヤ81側とは反対側には、鋼棒よりなる第2支軸C2が設けられている。この第2支軸C2には、第2の二段ギヤ83が回転自在に支持されている。第2の二段ギヤ83は、第1小径歯車82bに噛み合わされる第2大径歯車83aと、第2大径歯車83aよりも小径の第2小径歯車83bとを備えている。ここで、第1小径歯車82bおよび第2大径歯車83aは、第2減速部を形成している。
第1ギヤケース22の内部で、かつ第2支軸C2を中心とした第1ギヤケース22の長手方向に沿う第1支軸C1側とは反対側には、第1ボールベアリングBB1が装着されている。この第1ボールベアリングBB1は、第1出力軸23の基端側を回転自在に支持している。なお、第1ギヤカバー21側にも、同様の第2ボールベアリングBB2が装着され、この第2ボールベアリングBB2は、第1出力軸23の先端側を回転自在に支持している。
そして、第1出力軸23の軸方向に沿う略中間部分には、ワンウェイクラッチおよびトルクリミッタ(何れも図示せず)を介して、出力歯車84が設けられている。出力歯車84は、第2小径歯車83bよりも大径とされ、第2小径歯車83bに噛み合わされている。ここで、第2小径歯車83bおよび出力歯車84は、第3減速部を形成している。
このように、本実施の形態に係る第1アクチュエータ20は、モータ部70のアーマチュア軸76と第1出力軸23との間に、第1減速部から第3減速部を有する減速機構SDを備えており、三段の減速を行うようになっている。したがって、第1アクチュエータ20を小型軽量かつ高出力型として、反力発生装置10の全体が大型化されるのを抑制することができる。
なお、第1出力軸23に設けられるワンウェイクラッチは、第1出力軸23に対する出力歯車84の時計回り方向(図1の矢印d方向)への相対回転を規制し、第1出力軸23に対する出力歯車84の反時計回り方向(図1の矢印c方向)への相対回転を許容するよう作動する。すなわち、第1出力軸23から出力歯車84に対して時計回り方向に付勢するトルクが加わると、出力歯車84は第1出力軸23に対して接続状態となって動力伝達が可能となる。この状態は、反力発生装置10が駆動されて、アクセルペダル11に反力を伝達している状態である。
これに対し、出力歯車84から第1出力軸23に対して反時計回り方向に付勢するトルクが加わると、出力歯車84は第1出力軸23から切断されて遮断状態となり、互いに動力伝達されなくなる。この状態は、矢印c方向に移動されたアーム部材60(図1参照)が、第1出力軸23の駆動に依らず、初期位置に自動的に復帰されるときの状態である。
また、トルクリミッタは、例えば、減速機構SDが異物を噛み込んで回転不能となった場合において、運転者がアクセルペダル11を強く踏み込み、アーム部材60に大きな操作力が負荷されたときに、空転するようになっている。これにより、反力発生装置10が故障状態になっても、運転者によるアクセル操作が可能となる。
図6に示すように、反力発生装置10を形成する第1アクチュエータ20および第2アクチュエータ30は、それぞれ同じ仕様の一対のコントローラ100にそれぞれ電気的に接続されている。つまり、一方のコントローラ100は、第1アクチュエータ20の回転制御を行い、他方のコントローラ100は、第2アクチュエータ30の回転制御を行う。
そして、一対のコントローラ100には、その上位システム101からCAN通信によりACT作動指示信号S1がそれぞれ入力されるようになっている。そして、各コントローラ100は、同じACT作動指示信号S1の入力に伴い、駆動回路100aをそれぞれ同じタイミングで駆動して、同じ条件で各アクチュエータ20,30を回転駆動させる。これにより、1つのアクチュエータの場合に比して2倍の反力(駆動トルク)で、アーム部材60(図1参照)が矢印d方向に駆動される。
ここで、反力発生装置10の上位システム101は、アクセルペダル11の踏む混み量に応じてスロットルアクチュエータ(図示せず)の動作を制御するコントローラ(Throttle-by-Wire)となっている。また、上位システム101は、CANバス(2本の通信線)を介して、他のコントローラ102,103,104,105(ライト,ワイパ,ドア,エアコン)等と、種々の情報のやり取りが可能となっている。
このように、各アクチュエータ20,30は、それぞれ同じ仕様の一対のコントローラ100で、かつCAN通信により同じ回転制御が行われるので、効率良く同期動作をさせることができる。よって、コントローラ同士で協調制御等の制御タイミングを取らせる必要が無くなり、制御ロジックの簡素化を図りつつ、精度良く同期させることができる。また、2つの従前のシステムを上位システム101に接続するだけで構築できるので、コストアップになることも無い。
以上詳述したように、本実施の形態に係る反力発生装置10によれば、第1アクチュエータ20の第1出力軸23と第2アクチュエータ30の第2出力軸33とが、互いにリンク部材50で連結され、リンク部材50には、各アクチュエータ20,30の駆動力をアクセルペダル11に伝達するアーム部材60が設けられるので、既存のアクチュエータを動力伝達可能に連結して、強い反力を発生させることが可能となる。例えば、本実施の形態では、2つの既存のアクチュエータを動力伝達可能に連結したので、2倍の反力を発生させることができる。よって、新たに開発コストを掛けずに、高出力型のニーズに対応することができる。
また、本実施の形態に係る反力発生装置10によれば、各アクチュエータ20,30は、各出力軸23,33を駆動する第1モータ24および第2モータ34をそれぞれ備え、各モータ24,34と各出力軸23,33との間に、減速機構SDを設けている。よって、各アクチュエータ20,30を小型軽量かつ高出力型として、反力発生装置10の全体が大型化されるのを抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係る反力発生装置10によれば、各アクチュエータ20,30の各出力軸23,33は、それぞれ同軸上に配置され、各アクチュエータ20,30の各モータ24,34は、それぞれ異なる軸上に配置されている。よって、各出力軸23,33の軸方向に沿う反力発生装置10の寸法を詰めることができ、反力発生装置10の全体が大型化されるのを抑制することができる。
また、本実施の形態に係る反力発生装置10によれば、各アクチュエータ20,30をそれぞれ同じ仕様のアクチュエータとし、これらのアクチュエータ20,30を同じ仕様の一対のコントローラ100にそれぞれ接続した。これにより、各コントローラ100に入力される同じ制御信号(ACT作動指示信号S1)に基づいて、制御ロジックを複雑化させること無く、各アクチュエータ20,30を高精度で同期制御することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態では、2つのアクチュエータ20,30を、各出力軸23,33の軸心を一致させた状態で動力伝達可能に連結させたものを示したが、本発明はこれに限らず、3つ以上のアクチュエータを、それぞれの出力軸の軸心を一致させた状態で動力伝達可能に連結させても良い。これにより、より大きな反力(駆動トルク)を発生させることが可能となる。
また、上記実施の形態では、各アクチュエータ20,30に減速機構SDを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、出力の大きいモータを採用して減速機構を省略することもできる。さらに、ブラシ付きのモータである各モータ24,34に換えて、ブラシレスモータを採用することもできる。
その他、上記実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記実施の形態に限定されない。
10 反力発生装置
11 アクセルペダル(操作部材)
20 第1アクチュエータ(アクチュエータ)
21 第1ギヤカバー
22 第1ギヤケース
23 第1出力軸(出力軸)
24 第1モータ(電動モータ)
30 第2アクチュエータ(アクチュエータ)
31 第2ギヤカバー
32 第2ギヤケース
33 第2出力軸(出力軸)
34 第2モータ(電動モータ)
40 ブラケット部材
41 ブラケットベース
42a〜42d カラー
43 第1支持ブラケット
44 第2支持ブラケット
50 リンク部材
51 リンク本体
52a 第1腕部
52b 第2腕部
60 アーム部材
61 ピン部材
62 クッション部材
70 モータ部
71 ヨーク
72 マグネット
73 アーマチュア
74 コア
74a スロット
75 コイル
76 アーマチュア軸
77 コンミテータ
77a コンミテータ片
78 ブラシ
79 ばね部材
80 ギヤ部
81 ピニオンギヤ
82 第1の二段ギヤ
82a 第1大径歯車
82b 第1小径歯車
83 第2の二段ギヤ
83a 第2大径歯車
83b 第2小径歯車
84 出力歯車
100 コントローラ
100a 駆動回路
101 上位システム
102〜105 他のコントローラ
BB1 第1ボールベアリング
BB2 第2ボールベアリング
C1 第1支軸
C2 第2支軸
CN1 外部コネクタ
CN2 コネクタ接続部
M モールド樹脂
N 取付ねじ
NT ナット
RS リターンスプリング
S 固定ねじ
S1 ACT作動指示信号
SD 減速機構

Claims (3)

  1. 操作者により操作される操作部材に反力を与える反力発生装置であって、
    出力軸を備えた複数のアクチュエータと、
    前記出力軸を互いに連結するリンク部材と、
    前記リンク部材に設けられ、前記複数のアクチュエータの駆動力を前記操作部材に伝達するアーム部材と、
    を備え
    前記アクチュエータは、前記出力軸を駆動する電動モータを有し、
    前記電動モータと前記出力軸との間に、減速機構が設けられ、
    前記複数のアクチュエータの前記出力軸は、それぞれ同軸上に配置され、
    前記複数のアクチュエータの前記電動モータは、それぞれ異なる軸上に配置され、
    前記出力軸の軸線と前記電動モータの軸線とが互いに平行になっている、
    反力発生装置。
  2. 請求項1に記載の反力発生装置において、
    前記複数のアクチュエータは、それぞれ同じ仕様のアクチュエータである、
    反力発生装置。
  3. 請求項2に記載の反力発生装置において、
    前記複数のアクチュエータは、同じ仕様の複数のコントローラにそれぞれ接続されている、
    反力発生装置。
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