JP6670054B2 - 位置補正用治具、x線位置計測装置、及びx線の光軸合わせ方法 - Google Patents

位置補正用治具、x線位置計測装置、及びx線の光軸合わせ方法 Download PDF

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Description

本発明は、位置補正用治具X線位置計測装置、及びX線の光軸合わせ方法に関する。
X線放射器及びX線カメラを用いてプリント板の位置計測を行うX線位置計測装置が知られている(特許文献1)。このようなX線位置計測装置では、X線放射器の放射中心とX線カメラとの光軸とが合致していないと、X線カメラの撮像画像に歪みが生じ、正確な位置決めを行えない。このため、このようなX線位置計測装置では、放射器の放射中心とX線カメラとの光軸とを合致させる調整が行われる。
特開2012−88170号公報
このように放射器の放射中心とX線カメラとの光軸とを合致させる調整を行う際、調整に手間をとらず、短い調整時間で、正確に、放射器の放射中心とX線カメラとの光軸とを合致させる調整が行えることが望まれる。
上述の課題を鑑み、本発明は、X線放射器の放射中心とX線カメラとの光軸とを、迅速に精度良く調整できる位置補正用治具及びこのような位置補正用治具を用いることができるX線位置計測装置、及びX線の光軸合わせ方法を提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係る位置補正用治具は、X線放射器から放射されたX線に基づく画像をX線カメラで撮像して測定対象物を測定するX線位置計測装置における前記X線放射器のX線放射中心と前記X線カメラの光軸を合わせるために用いられる前記X線位置計測装置の位置補正用治具であって、前記X線放射器側が放射した前記X線を透過する第1透過部と、前記第1透過部によって透過された前記X線の一部を遮断して前記X線カメラに投影する第2透過部と、を備え、前記第1透過部は、前記X線が全て透過さる第1の穴と、前記X線の一部が透過される前記第1の穴以外の部分とを備え、前記第2透過部は、前記X線が全て透過さる第2の穴と、前記X線が遮断される前記第2の穴以外の部分を備え、前記第1透過部の前記第1の穴によって透過された前記X線に基づく第1投影像と、前記第2透過部の第2の穴によって透過された前記X線に基づく第2投影像とを、前記X線カメラに投影する。
(3)また、本発明の一態様に係る位置補正用治具において、前記第1透過部の穴の径は、前記第2透過部の穴の径より小さいようにしてもよい。
(4)また、本発明の一態様に係る位置補正用治具において、前記第1透過部の部材の厚みは、前記第2透過部の部材の厚みより薄いようにしてもよい。
(5)また、本発明の一態様に係る位置補正用治具において、前記第1透過部と前記第2透過部は、互いにX線透過率が異なる部材から構成されるようにしてもよい。
(6)また、本発明の一態様に係る位置補正用治具において、前記第1透過部の部材はアルミニウムであり、前記第2透過部の部材は真鍮であるようにしてもよい。
(7)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るX線位置計測装置は、X線放射器及びX線カメラと、測定対象物を載置するワーク載置テーブルと、前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、前記X線放射器を当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第1移動部と、前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、前記X線カメラを当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第2移動部と、前記X線放射器から放射され、前記測定対象物を透過したX線が2つの異なるX線投影像として投影される画像表示部と、(1)から(6)のいずれか1つの位置補正用治具と、を備え、前記2つの異なるX線投影像の位置ずれ量に基づき、前記第1移動部及び第2移動部の少なくとも一方を移動させることにより、前記X線放射器のX線放射中心と前記X線カメラの光軸を一致させる。
(8)上記目的を達成するため、本発明の一態様に係るX線の光軸合わせ方法は、測定対象物をワーク載置テーブルに載置する載置ステップと、前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、X線放射器を当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第1移動部を移動させる第1移動ステップと、前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、X線カメラを当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第2移動部を移動させる第2移動ステップと、前記X線放射器から放射され、前記測定対象物を透過したX線が2つの異なるX線投影像として画像表示部に投影する投影ステップと、(1)から(5)のいずれか1つの位置補正用治具の前記2つの異なるX線投影像の位置ずれ量に基づき、前記第1移動部及び第2移動部の少なくとも一方を移動させることにより、前記X線放射器のX線放射中心と前記X線カメラの光軸を一致させる。
本発明によれば、2つの異なるX線投影像を用いて、X線放射器のX線放射中心とX線カメラの光軸とを合致させる調整を迅速に且つ正確に行うことができる。
本発明の実施形態に係る位置補正用治具により位置調整を行うことができるX線位置計測装置の全体構成を示す斜視図である。 X線位置計測装置の−Y方向からみた模式側面図である。 X線位置計測装置のハードウェア構成を説明するための機能ブロック図である。 第1実施形態に係る位置補正用治具の側面断面図である。 第1実施形態に係る位置補正用治具の画像解析の説明図である。 第1実施形態に係る位置補正用治具を用いた光軸調整の説明図である。 第1実施形態に係る位置補正用治具を用いた光軸調整の説明図である。 第1実施形態に係る位置補正用治具を用いてX線放射器のX線放射中心とX線カメラの光軸とを合致させる調整を行う際の処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る位置補正用治具の画像解析の説明図である。 第3実施形態に係る位置補正用治具の画像解析の説明図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。図1は、X線放射器及びX線カメラを用いてプリント板の位置計測を行うX線位置計測装置の一例を示す斜視図であり、図2は、X線位置計測装置10の−Y方向からみた模式側面図である。本発明の実施形態に係る位置補正用治具は、このようなX線位置計測装置10において、放射器の放射中心とX線カメラとの光軸とを合致させる調整を行う際に用いられる。
図1及び図2に示すように、X線位置計測装置10は、X線放射器10a及びX線カメラ10bと、矩形枠状のワーク載置テーブル10cとを備えている。ワーク載置テーブル10cには、図2に示すように、多層プリント基板70が載置される。
X線位置計測装置10は、床やテーブル上に設置される平面視方形状の基台10dと、この基台10dのY方向中央部から上方(+Z方向)に立設された矩形平板状の立設プレート10eとをさらに備えている。この基台10dの各辺は、それぞれ、左右方向(±X方向)、前後方向(±Y方向)、上下方向(±Z方向)に沿っており、立設プレート10eは、左右方向に延びている。ワーク載置テーブル10cは、基台10dの上面と平行に配置されている。
X線放射器10a及びX線カメラ10bは、ワーク載置テーブル10cの開口内に所定距離を隔てて上下方向に対向するように配置されている。X線放射器10aから放射され、多層プリント基板を透過したX線は、X線カメラ10bの受光面でX線投影像として捕捉される。
X線カメラ10bは、断面L字状のZ方向移動体15によって支持され、このZ方向移動体15は、一対の第1軌道レール51を介して矩形状の第1X方向移動体13に対して上下方向に移動可能に支持されている。そして、Z方向移動体15は、第1X方向移動体13に配置されたZモータ43によって、一対の第1軌道レール51で案内されながら第1X方向移動体13に対してワーク載置テーブル面と垂直な方向(上下方向)に移動可能とされている。この一対の第1軌道レール51は、第1X方向移動体13の+Y側の側面の略中央部にZ方向に延びるように配置されている。
第1X方向移動体13は、一対の第2軌道レール52を介して立設プレート10eに対してX方向に移動可能とされている。この一対の第2軌道レール52は、立設プレート10eの+Y側の側面の上下周縁部にX方向に延びるように配置されている。そして、第1X方向移動体13は、立設プレート10eに配置された第1Xモータ11によって、第2軌道レール52で案内されながら立設プレート10eに沿ってX方向に移動可能とされている。さらに、X線カメラ10bは、Z方向移動体15上に配置された第3Xモータ31及び第3Yモータ32によって、Z方向移動体15に対してX方向及びY方向に微小な範囲で移動可能とされている。
X線放射器10aは、矩形平板状の第2X方向移動体14上に載置され、この第2X方向移動体14は、X方向に延びる一対の第3軌道レール53を介して基台10dに対してX方向に移動可能とされている。そして、第2X方向移動体14は、基台10dに配置された第2Xモータ21によって、第3軌道レール53で案内されながら基台10dに対してX方向に移動可能とされている。一対の第3軌道レール53及び第2Xモータ21は、基台10dの中央部にX方向に延びるように形成された溝部10fの底面に配置されている。さらに、X線放射器10aは、第2X方向移動体14上に配置された第2Yモータ22によって、第2X方向移動体14に対してY方向に微小な範囲で移動可能とされている。
このように、X線放射器10a及びX線カメラ10bは、第1Xモータ11及び第2Xモータ21によって、ワーク載置テーブル10c上の多層プリント基板に対して、それぞれ独立して当該ワーク載置テーブル面に沿って移動可能となっている。
ワーク載置テーブル10cは、一対の第3軌道レール54を介して基台10dに対してY方向に移動可能とされている。この第3軌道レール54は、基台10dの左右周縁部にY方向に延びるように配置されている。そして、ワーク載置テーブル10cは、基台10d上に配置された第4Yモータ42によって、第3軌道レール54で案内されながら基台10dに対してY方向に移動可能とされている。
また、X線カメラ10bとX線放射器10aとの間には、位置補正用治具101が装着される。位置補正用治具101は、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させるために用いられる。位置補正用治具101は円筒形状に成形されており、側面部111と、円筒の両端の底面部112a及び112bとを有している。底面部112aがX線放射器10a側に配置され、底面部112bがX線カメラ10b側に配置される。
図3は、X線位置計測装置10のハードウェア構成を説明するための機能ブロック図である。図3に示すように、X線位置計測装置10は、CPU(Central Processing Unit)を有するコントローラ81、画像表示部45、X線放射器駆動部46、記憶部47、入力部48、を備えている。これら画像表示部45、X線放射器駆動部46、記憶部47、入力部48は、それぞれ、コントローラ81に接続されている。
また、コントローラ81には、上述したX線位置計測装置10の各構成要素を駆動するためのサーボモータ群44、即ち、上述した第1Xモータ11、第2Xモータ21、Zモータ43、第2Yモータ22、第3Xモータ31、第3Yモータ32、第4Yモータ42が接続されている。
画像表示部45は、X線カメラ10bに接続され、X線カメラ10bの受光面に投影されたX線投影像が投影される。そして、コントローラ81では、画像表示部45の表示画面に表示されるX線投影像が画像処理されるようになっている。
X線放射器駆動部46は、X線放射器10aに接続され、入力部48からの入力情報に基づいてX線放射器10aからX線を放射させたり、その放射を停止させるものである。記憶部47は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、半導体メモリ等の不揮発性メモリを含む。記憶部47には、コントローラ81が実行するプログラム、プログラムの実行に必要な各種パラメータ、上記サーボモータ群44を駆動し、X線放射器10a及びX線カメラ10bを移動させるための各種情報が格納される。
入力部48は、電源スイッチやX線位置計測装置10に対する指令を入力するための操作パネルなどを含んで構成され、ユーザからの入力を受け付ける。ユーザからの指示は、この入力部48を介して入力され、コントローラ81に通知される。
次に、第1実施形態に係る位置補正用治具101について説明する。図1及び図2に示したように、X線位置計測装置10は、X線放射器10aからのX線画像をX線カメラ10bで捕捉して、多層プリント基板の位置計測を行っている。このようなX線位置計測装置10では、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させておく必要がある。本実施形態に係る位置補正用治具101は、このようなX線位置計測装置10で、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させるのに用いられる。
図4は、本実施形態に係る位置補正用治具101の側面断面図である。図4に示すように、位置補正用治具101は、円筒形状に成形されており、側面部111と、円筒の両端の底面部112a(第1透過部)及び底面部112b(第2透過部)とを有している。底面部112aは、底面部112bを構成する部材よりX線透過率が大きい(X線を透過し易い)部材、例えばアルミニウムにより成形されている。底面部112aの中心に、円形の穴113aが形成されている。底面部112bは、X線透過率の小さい(X線を透過し難い)部材、例えば真鍮により成形されている。底面部112bの中心に、円形の穴113bが形成されている。底面部112aの穴113aの径は、底面部112bの穴113bの径より小さい。側面部111には、フランジ部115が設けられる。
なお、この例では、側面部111と底面部112bとを例えば真鍮により一体的に成形し、底面部112aを例えばアルミニウムで成形して位置補正用治具101の端面に嵌め込んでいるが、底面部112aと底面部112bは、どのように加工しても良い。
また、ここでは、底面部112aをアルミニウム、底面部112bを真鍮としているが、X線透過率が異なるような部材の組み合わせであれば、どのような部材を用いても良い。例えば、底面部112aは、アルミニウムの代わりに、樹脂を用いても良い。また、底面部112bは、真鍮の代わりに、鉄、銅、ステンレス等を用いても良い。
また、この例では、底面部112a及び底面部112bの厚みは側面部111の厚みより薄くしている。これは、位置検出精度を高くするためである。
上述のように、本実施形態に係る位置補正用治具101では、一方の底面部112aを例えばアルミニウムから成形し、他方の底面部112bを例えば真鍮から成形しており、一方の底面部112aと他方の底面部112bとでX線透過率の異なる部材が用いられている。そして、底面部112a(第1透過部)によって透過されたX線に基づく第1投影像と、底面部112b(第2透過部)によって透過されたX線に基づく第2投影像とが、X線カメラ10bに投影される。このため、X線カメラ10bの撮像画像から、底面部112aの穴113aの投影像と底面部112bの穴113bの投影像とを区別して検出することができる。
図5は、本実施形態に係る位置補正用治具101の画像解析の説明図である。図5において、P101は、X線放射器10aからのX線焦点を示している。P102は、X線カメラ10bの受光面を示している。G100は、X線カメラ10bの撮像画像を示している。
図5(A)において、X線焦点P101からのX線は、一方の底面部112aに照射される。底面部112aに到達したX線のうち、穴113aに照射されたX線は、そのまま透過して、他方の底面部112bに到達する。ここで、底面部112aはX線透過率の高いアルミニウムから成形されている。このため、底面部112aに照射されたX線の一部は、底面部112aを通過して、他方の底面部112bに到達する。
底面部112bは真鍮から成形されている。真鍮は、X線を殆ど遮断する。このため、底面部112bに到達したX線のうち、穴113bに照射されたX線は、そのまま透過して、X線カメラ10bの受光面に到達し、穴113bの周囲に照射されたX線は、底面部112bで遮断される。
このように、X線放射器10aとX線カメラ10bとの間に位置補正用治具101を装着すると、X線放射器10aから放射されたX線の進行方向に対して、第1透過部である底面部112aと第2透過部である底面部112bとの2つの透過部が介在配置されることになる。そして、X線放射器10a側の底面部112aでは、穴113aの部分によってX線が全て透過され、それ以外の部分によってX線の一部が透過される。また、X線カメラ10b側の底面部112bでは、穴113bの部分によってX線が全て透過され、それ以外の部分によってX線が遮断される。
このことから、X線カメラ10bの撮像画像G100は、図5(B)に示すようになる。すなわち、図5(B)に示すように、X線カメラ10bの撮像画像G100では、周囲が最も暗くなり、その内側に、円形の像Q102が生じる。最も暗い部分は、例えば真鍮からなる底面部112bによりX線が遮断された部分である。底面部112bの穴113bは底面部112aの穴113aより大きいことから、この円形の像Q102の部分は、底面部112bの穴113bの像である。そして、円形の像Q102の内側に、少し明るくなる部分が生じ、その内側に、円形の像Q101が生じる。円形の像Q102の内側の少し明るくなる部分は、例えばアルミニウムからなる底面部112aをX線が通過した部分で、円形の像Q101は、底面部112aの穴113aの像である。このように、X線カメラ10bの撮像画像G100では、最も暗くなる部分の投影像の中心に、穴113bの像Q102が映し出され、少し明るくなる部分の投影像の中心に、最も明るい像として、穴113aの像Q101が映し出される。したがって、像の明るさを検出することで、X線カメラ10bの撮像画像G100上での底面部112aの穴113aの像Q101と、底面部112bの穴113bの像Q102の位置を分離して検出できる。X線カメラ10bの撮像画像G100上での底面部112aの穴113aの像Q101の位置と、底面部112bの穴113bの像Q102の位置とが検出できれば、以下に説明するように、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる光軸調整を行うことができる。
図6及び図7は、本実施形態に係る位置補正用治具101を用いた光軸調整の説明図である。
図6は、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とが一致している場合を示している。図6(A)に示すように、X線放射器10aのX線放射中心と、X線カメラ10bの光軸と、位置補正用治具101の中心が全て一致していれば、X線放射器10aのX線焦点P101とX線カメラ10bの画像センタC101の位置とを結ぶ線上に、位置補正用治具101の2つの円形の穴113a及び113bの中心が位置する。したがって、図6(B)に示すように、X線カメラ10bの撮像画像G100では、撮像画像G100の画像センタC101で、穴113aの像Q101の中心と、穴113bの像Q102の中心とが一致するような形態で、X線画像が撮像される。
これに対して、図7は、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とがずれている場合を示している。図7(A)に示すように、X線放射器10aのX線放射中心と、X線カメラ10bの光軸の中心とがずれていると、図7(B)に示すように、穴113aの像Q101の中心と、穴113bの像Q102の中心との間にずれが生じる。
このことから、X線位置計測装置10では、X線カメラ10bの撮像画像G100を解析し、穴113aの像Q101の位置と、穴113bの像Q102の位置とが検出することによって、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とのずれを補正する。
図8は、本実施形態に係る位置補正用治具101を用いて、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整を行う際の処理を示すフローチャートである。図8に示す処理では、まず、ステップS102からステップS104で、X線カメラ10b側に配置される底面部112bの穴113bの像Q102の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とを合致させる処理を行っている。次に、ステップS105からステップS106で、X線放射器10a側に配置される底面部112aの穴113aの像Q101の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とを合致させる処理を行っている。以上の処理が終了すれば、底面部112aの穴113aの像Q101の中心位置、底面部112bの穴113bの像Q102の中心位置、X線カメラ10bの画像センタC101は、全て合致されることになり、図6に示したように、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とが合致することになる。
図8において、コントローラ81は、位置補正用治具101の近傍に、X線カメラ10b及びX線放射器10aを移動させる(ステップS101)。そして、X線カメラ10bは、X線放射器10aからのX線を受光し、X線投影像を取得し、画像表示部45に投影させる(ステップS102)。
ステップS102でX線画像が取得されると、コントローラ81は、X線投影像から、穴113bの像Q102の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量を検出し、この穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内かどうかを判定する(ステップS103)。
穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内になければ(ステップS103:NO)、コントローラ81は、穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とが一致するように、X線カメラ10bの位置を移動させる(ステップS104)。
すなわち、X線カメラ10bの位置は、第3Xモータ31と第3Yモータ32とにより、X方向とY方向とに動かすことができる。コントローラ81は、サーボモータ群44に指令を与え、穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101との位置が一致するように、第3Xモータ31と第3Yモータ32とを動かす処理を行う。
コントローラ81は、X線カメラ10bの位置を移動させたら、処理をステップS102に戻す。ステップS102で、X線カメラ10bでX線画像が取得され、画像表示部45に投影される。そして、コントローラ81は、ステップS103で、穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内かどうかを判定する。
穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内であると判定されたら(ステップS103:YES)、コントローラ81は、X線放射器10a側の穴113aの像Q101の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量を検出し、この穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内かどうかを判定する(ステップS105)。
ステップS105で、穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内でなければ(ステップS105:NO)、コントローラ81は、穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とが一致するように、X線放射器10aの位置を移動させる(ステップS106)。
すなわち、X線放射器10aの位置は、第2Xモータ21と第2Yモータ22とにより、X方向とY方向とに移動させることができる。コントローラ81は、サーボモータ群44に指令を与え、穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101との位置が一致するように、第2Xモータ21と第2Yモータ22とを動かす処理を行う。
コントローラ81は、X線放射器10aの位置を移動させたら、処理をステップS102に戻す。ステップS102で、X線カメラ10bでX線画像が取得され、画像表示部45に投影される。そして、ステップS103で、コントローラ81は、穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内かどうかを判定する。
なお、ステップS102、ステップS103で、穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とを一致させる処理が再び行われるのは、ステップS106で、X線放射器10aの位置を移動することで、穴113bの像Q102の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101との関係が狂う可能性があるからである。
ステップS103で、穴113bの像Q102の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内なら(ステップS103:YES)、ステップS105で、コントローラ81は、穴113aの像Q101の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量を検出し、この穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内かどうかを判定する(ステップS105)。
ステップS105で、穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内であると判定されたら(ステップS105:YES)、位置補正処理は終了される。
ステップS105で、穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内ではない場合(ステップS105:NO)、ステップS102〜ステップS105の処理が繰り返される。そして、ステップS103で、穴113bの像Q102の中心位置と、X線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内であり、ステップS105で、穴113aの像Q101の中心位置とX線カメラ10bの画像センタC101とのずれ量が既定値以内であると判定されたら、位置補正処理は終了される。
ここで、X線放射器10a及びX線カメラ10bの補正値(移動量)を記憶部47に記憶し、次回のX線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整時の補正値として使用してもよい。これにより、X線放射器10a及びX線カメラ10bの光軸合わせを迅速に行うことができる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図9は、本実施形態に係る位置補正用治具201の画像解析の説明図である。図9に示すように、本実施形態に係る位置補正用治具201は、円筒形状に成形されており、側面部211と、円筒の両端の底面部212a(第1透過部)及び底面部212b(第2透過部)とを有している。側面部211には、フランジ部215が設けられる。底面部212a及び212bは同一の部材で、底面部212aの厚みは底面部212bの厚みより薄く成形されている。底面部212a及び212bとして用いる材料としては、ある程度X線を透過でき、容易に加工できる材料、例えばアルミニウムや樹脂を用いることが考えられる。底面部212aには、円形の穴213aが形成されている。底面部212bには、円形の穴213bが形成されている。底面部212aの穴213aの径は、底面部212bの穴213bの径より小さい。
また、図9において、P201は、X線放射器10aからのX線焦点を示している。P202は、X線カメラ10bの受光面を示している。G200は、X線カメラ10bの撮像画像を示している。Q201は、底面部212aの穴213aの像を示し、Q202は、底面部212bの穴213bの像を示している。
本実施形態では、底面部212a(第1透過部)の厚みと、底面部212b(第2透過部)の厚みを異なるようにすることで、X線カメラ10bの撮像画像G200から、底面部212aの穴213aの像Q201と底面部212bの穴213bの像Q202とを区別できるようにしている。
つまり、図9(A)において、X線焦点P201からのX線は、一方の底面部212aに照射される。ここで、底面部212aは薄い材料から成形されており、その中心に、穴213aが形成されている。底面部212aに到達したX線のうち、穴213aに照射されたX線は、そのまま、他方の底面部212bに到達する。また、底面部212aが薄い材料であることから、底面部212aの穴213aの周囲に照射されたX線の一部は、底面部212aを通過し、他方の底面部212bに到達する。
底面部212bは厚い材料から成形されている。このため、底面部212bに到達したX線のうち、穴213bに照射されたX線は、そのまま、X線カメラ10bの受光面に到達し、穴213bの周囲に照射されたX線は、底面部212bで殆ど遮断される。すなわち、本実施形態では、底面部212aと底面部212bの厚みが異なるため、材質が同じであってもX線の透過率が異なっている。
このことから、X線カメラ10bの撮像画像G200は、図9(B)に示すようになる。すなわち、底面部212aを通過した投影像は、図9(B)に示すように、少し明るい部分の投影像となり、その中心に、最も明るい部分として、穴213aの像Q201が映し出される。また、底面部212bで遮断された投影像は暗い部分の投影像となり、その中心に、穴213bの像Q202が映し出される。
このように、本実施形態では、底面部212a(第1透過部)と底面部212b(第2透過部)との厚みが異なるようにすることで、底面部212aの穴213aの像Q201と、底面部212bの穴213bの像Q202との位置を分離して検出できる。他の構成については、第1実施形態と同様である。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図10は、本実施形態に係る位置補正用治具301の画像解析の説明図である。図10に示すように、本実施形態に係る位置補正用治具301は、円筒形状に成形されており、側面部311と、円筒の両端の底面部312a(第1透過部)及び底面部312b(第2透過部)とを有している。側面部311には、フランジ部315が設けられる。底面部312a及び312bは同一の部材で、同一の厚みのものを用いることができる。底面部312aには、例えば中心が小さな円形でその周囲に十字形の溝が伸びるような形状の穴313aが形成されている。底面部312bには、円形の穴313bが形成されている。
また、図10において、P301は、X線放射器10aからのX線焦点を示している。P302は、X線カメラ10bの受光面を示している。G300は、X線カメラ10bの撮像画像を示している。Q301は、底面部312aの穴313aの像を示し、Q302は、底面部312bの穴313bの像を示している。
本実施形態では、底面部312aの穴313aの形状は中心が小さな円形でその周囲に十字形の溝が伸びるような形態であり、底面部312bの穴313bの形状は円形である。したがって、図10(B)に示すように、撮像画像G300で取得される底面部312aの穴313aと底面部312bの穴313bとの形状が異なる。穴313aは例えば中心が小さな円形でその周囲に十字形の溝が伸びるような形状であるから、穴313の像Q313aの中心と穴313bの像Q302の中心とが一致すると、像Q301の十字形に伸びる部分の長さは全て同じになる。これにより、穴313aの像Q301の位置と、穴313bの像Q302の位置とが一致したことが検出できる。他の構成については、第1の実施形態と同様である。
なお、上述の説明では、本発明の実施形態に係る位置補正用治具101、201、301をX線位置計測装置10のX線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させるための調整に用いているが、本発明の実施形態に係る位置補正用治具101、201、301は、X線位置計測装置10ばかりでなく、他の機器にも用いることができる。本発明の実施形態に係る位置補正用治具101、201、301は、例えば、プリント板の穴開け装置に用いることができる。
また、本発明の実施形態において、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させるための調整をコントローラ81により自動で行う場合について説明したが、作業者が手動でX線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させた後、X線放射器10a及びX線カメラ10bをネジ等の固定手段により固定する構成であってもよい。
なお、上述した本発明の実施形態では、X線照射器10a側に1つの穴を備える第1透過部と、X線カメラ10b側に1つの穴を備える第2透過部と、を備える例を説明したが、これに限られない。各透過部が備える穴の数は、2つ以上であってもよい。
以上のように、本発明の実施形態に係る位置補正用治具101は、X線放射器10aから放射されたX線に基づく画像をX線カメラ10bで撮像して測定対象物を測定するX線位置計測装置10におけるX線放射器のX線放射中心とX線カメラの光軸を合わせるために用いられるX線位置計測装置の位置補正用治具であって、X線放射器側が放射したX線を透過する第1透過部(底面部112a、212a、312a)と、第1透過部によって透過されたX線を透過してX線カメラに投影する第2透過部(底面部112b、212b、312b)と、を備え、第1透過部によって透過されたX線に基づく第1投影像(像Q101、Q201、Q301)と、第2透過部によって透過されたX線に基づく第2投影像(像Q102、Q202、Q302)とを、X線カメラに投影する。
この構成によれば、2つの異なるX線投影像を用いて、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整を迅速に行うことができる。
また、本発明の実施形態に係る位置補正用治具101において、第1透過部(底面部112a、212a、312a)と第2透過部(底面部112b、212b、312b)は、X線を透過させる穴(穴113a及び113b、または穴213a及び213b、または穴313a及び313b)を備える。
この構成によれば、例えば底面部112aの穴113aの像Q101と、底面部112bの穴113bの像Q102のX線投影像の中心位置を検出することで、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整を正確に行うことができる。
また、第1実施形態の位置補正用治具101において、第1透過部(底面部112a)の穴113aの径は、第2透過部(底面部112b)の穴113bの径より小さい。
この構成によれば、X線投影画像から、X線放射器10a側の底面部112a(第1透過部)の穴113aの像Q101と、X線カメラ10b側の底面部112b(第2透過部)の穴113bの像Q102とが完全に重なることがなくなる。これにより、1つの撮像画面から、X線放射器10a側の底面部112aの穴113aの像Q101の位置と、X線カメラ10b側の底面部112bの穴113bの像Q102の位置とのずれ量を検出して、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整を正確に行うことができる。
また、第2実施形態の位置補正用治具201において、第1透過部(底面部212a)の部材の厚みは、第2透過部(底面部212b)の部材の厚みより薄い。
この構成によれば、X線放射器10a側の底面部212a(第1透過部)の部材の厚みをX線カメラ10b側の底面部212b(第2透過部)の部材の厚みより薄くすることで、X線放射器10a側の底面部212aを介してX線の一部が透過される。これにより、X線投影画像から、X線放射器10a側の底面部212aの穴213aの像Q201と、X線カメラ10b側の底面部212bの穴213bの像Q202とを判別できる。これにより、1つの撮像画面から、X線放射器10a側の底面部212aの穴213aの像Q201の位置と、X線カメラ10b側の底面部212bの穴213bの像Q202の位置とのずれ量を検出して、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整を正確に行うことができる。
また、第1実施形態の位置補正用治具101において、第1透過部(底面部112a)と第2透過部(底面部112b)は、互いにX線透過率が異なる部材から構成される。
また、第1実施形態の位置補正用治具101において、第1透過部(底面部112a)の部材はアルミニウムであり、第2透過部(底面部112b)の部材は真鍮である。
この構成によれば、X線放射器10a側の底面部112a(第1透過部)の部材とX線カメラ10b側の底面部112b(第2透過部)の部材とのX線透過率を異なるようにすることで、X線放射器10a側の底面部112aを介してX線の一部が透過される。これにより、X線投影画像から、X線放射器10a側の底面部112aの穴113aの像Q101と、X線カメラ10b側の底面部112bの穴113bの像Q102とを判別できる。これにより、1つの撮像画面から、X線放射器10a側の底面部112aの穴113aの像Q101の位置と、X線カメラ10b側の底面部112bの穴113bの像Q102の位置とのずれ量を検出して、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを合致させる調整を正確に行うことができる。
また、本発明の実施形態に係るX線位置計測装置10は、X線放射器10a及びX線カメラ10bと、測定対象物を載置するワーク載置テーブル10cと、ワーク載置テーブル10c上の測定対象物に対して、X線放射器10aを当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第1移動部(第2Xモータ21及び第2Yモータ22)と、ワーク載置テーブル10c上の測定対象物に対して、X線カメラ10bを当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第2移動部(第3Xモータ31及び第3Yモータ32)と、X線放射器10aから放射され、測定対象物を透過したX線が2つの異なるX線投影像(像Q101及びQ102)として投影される画像表示部45と、実施形態に係る位置補正用治具101と、を備え、2つの異なるX線投影像(像Q101及びQ102)の位置ずれ量に基づき、第1移動部(第2Xモータ21及び第2Yモータ22)及び第2移動部(第3Xモータ31及び第3Yモータ32)の少なくとも一方を移動させることにより、X線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸を一致させるものである。
この構成によれば、X線位置計測装置10に配置されているX線放射器10aのX線放射中心とX線カメラ10bの光軸とを、迅速に、また、正確に合致させることができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
10…X線位置計測装置、10a…X線放射器、10b…X線カメラ、10c…ワーク載置テーブル、21…第2Xモータ、22…第2Yモータ、31…第3Xモータ、32…第3Yモータ、81…コントローラ、101,201,301…位置補正用治具、112a,212a,312a,…底面部(第1透過部)、112b,212b,312b…底面部(第2透過部)、113a,113b,213a,213b,313a,313b…穴

Claims (7)

  1. X線放射器から放射されたX線に基づく画像をX線カメラで撮像して測定対象物を測定するX線位置計測装置における前記X線放射器のX線放射中心と前記X線カメラの光軸を合わせるために用いられる前記X線位置計測装置の位置補正用治具であって、
    前記X線放射器側が放射した前記X線を透過する第1透過部と、
    前記第1透過部によって透過された前記X線の一部を遮断して前記X線カメラに投影する第2透過部と、
    を備え、
    前記第1透過部は、前記X線が全て透過さる第1の穴と、前記X線の一部が透過される前記第1の穴以外の部分とを備え、
    前記第2透過部は、前記X線が全て透過さる第2の穴と、前記X線が遮断される前記第2の穴以外の部分を備え、
    前記第1透過部の前記第1の穴によって透過された前記X線に基づく第1投影像と、前記第2透過部の第2の穴によって透過された前記X線に基づく第2投影像とを、前記X線カメラに投影する、前記X線位置計測装置の位置補正用治具。
  2. 前記第1透過部の穴の径は、前記第2透過部の穴の径より小さい、請求項に記載の位置補正用治具。
  3. 前記第1透過部の部材の厚みは、前記第2透過部の部材の厚みより薄い、請求項1または請求項2に記載の位置補正用治具。
  4. 前記第1透過部と前記第2透過部は、互いにX線透過率が異なる部材から構成される、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置補正用治具。
  5. 前記第1透過部の部材はアルミニウムであり、前記第2透過部の部材は真鍮である、請求項に記載の位置補正用治具。
  6. X線放射器及びX線カメラと、
    測定対象物を載置するワーク載置テーブルと、
    前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、前記X線放射器を当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第1移動部と、
    前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、前記X線カメラを当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第2移動部と、
    前記X線放射器から放射され、前記測定対象物を透過した前記X線が2つの異なるX線投影像として投影される画像表示部と、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置補正用治具と、を備え、
    前記2つの異なるX線投影像の位置ずれ量に基づき、前記第1移動部及び第2移動部の少なくとも一方を移動させることにより、前記X線放射器のX線放射中心と前記X線カメラの光軸を一致させる、X線位置計測装置。
  7. 測定対象物をワーク載置テーブルに載置する載置ステップと、
    前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、X線放射器を当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第1移動部を移動させる第1移動ステップと、
    前記ワーク載置テーブル上の測定対象物に対して、X線カメラを当該ワーク載置テーブル面に沿って移動させる第2移動部を移動させる第2移動ステップと、
    前記X線放射器から放射され、前記測定対象物を透過したX線が2つの異なるX線投影像として画像表示部に投影する投影ステップと、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の位置補正用治具の前記2つの異なるX線投影像の位置ずれ量に基づき、前記第1移動部及び第2移動部の少なくとも一方を移動させることにより、前記X線放射器のX線放射中心と前記X線カメラの光軸を一致させる、
    X線の光軸合わせ方法。
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