JP6669639B2 - 低水素系仮付け用被覆アーク溶接棒 - Google Patents
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Description
CaCO 3 、MgCO 3 、BaCO 3 、MnCO 3 の何れか1以上を含む金属炭酸塩は、CaCO3、MgCO3、BaCO3、MnCO3などから添加される。CaCO 3 、MgCO 3 、BaCO 3 、MnCO 3 の何れか1以上を含む金属炭酸塩は、アーク中で分解してCO2ガスを発生させ、溶着金属や溶融スラグを大気から保護してブローホールなどの溶接欠陥を防止する効果を有する。CaCO 3 、MgCO 3 、BaCO 3 、MnCO 3 の何れか1以上を含む金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計が20%未満であると、シールド効果が不足してブローホールなどの溶接欠陥が発生しやすくなる。一方、CaCO 3 、MgCO 3 、BaCO 3 、MnCO 3 の何れか1以上を含む金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計が50%を超えると、アークが強くなりすぎてスパッタ発生量が多くなる。したがって、CaCO 3 、MgCO 3 、BaCO 3 、MnCO 3 の何れか1以上を含む金属炭酸塩の1種又は2種以上の合計は20〜50%とする。
CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物は、CaF2、MgF2、BaF2、AlF3、Na3AlF6、NaF、LiFなどから添加される。CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物は、低電流の仮付け溶接でのアークの吹付けを強くする効果を有する。CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物の2種以上の合計が0.5%未満では、アークの吹付けが弱くなってアークが不安定になり、スパッタ発生量が多くなる。一方、CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物の2種以上の合計が3.5%を超えると、アークが強くなりすぎてスパッタ発生量が多くなる。したがって、CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物の2種以上の合計は0.5〜3.5%とする。
CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のAlF3は、低電流の仮付け溶接でのアークの吹付けを確保するとともに、スラグの融点を下げてスラグの流動性を良好にし、スラグ被包性及びビード形状を良好にする効果を有する。CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のAlF3が0.2%未満であると、アークの吹付けが弱くなってアークが不安定になり、スパッタ発生量が多くなる。またCaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のAlF3が0.2%未満であると、スラグの流動性が悪くなってスラグ被包性及びビード形状が不良となる。一方、CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のAlF3が0.8%を超えると、アークが強くなりすぎてスパッタ発生量が多くなる。したがって、CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のAlF3は0.2〜0.8%とする。
CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のLiFは、溶接棒製造時に被覆剤外面をコーティングして耐吸湿性を向上させる。また、AlF3と同様に低電流の溶接でのアークの吹付けを確保するとともに、スラグの融点を下げてビード形状を良好にする効果を有する。CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のLiFが0.1%未満では、被覆剤外面のコーティング効果が十分に得られず、耐吸湿性が悪くなる。またCaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のLiFが0.1%未満では、アークの吹付けが弱くなってアークが不安定となり、スパッタ発生量が多くなる。さらにCaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のLiFが0.1%未満では、スラグの流動性が悪くなってスラグ被包性及びビード形状も不良になる。一方、CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のLiFが0.6%を超えると、アークが強くなりすぎてスパッタ発生量が多くなる。したがって、CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物中のLiFは0.1〜0.6%とする。
鉄粉は、アーク状態をソフトにするとともに、被覆筒の通電性を向上させて再アーク性を良好にする効果を有する。鉄粉が30%未満では、被覆筒の通電性が悪くなって再アーク性が不良になる。一方、鉄粉が60%を超えると、アークがソフトになりすぎてアーク自体が弱くなり、溶込み不良などの溶接欠陥が発生しやすくなるとともにビード形状が不良になる。したがって、鉄粉は30〜60%とする。
有機物は、セルロース、デキストリン、小麦粉、澱粉、コンスターチなどから添加され、溶接時に被覆筒近傍に炭化物を形成して再アーク性を良好にする効果を有する。有機物の1種又は2種以上の合計が0.3%未満では、その効果が得られず、再アーク性が不良となる。一方、有機物の1種又は2種以上の合計が4.5%を超えると、アークが強くなりすぎて不安定になり、スパッタ発生量が多くなる。したがって、有機物の1種又は2種以上の合計は0.3〜4.5%とする。
発生量が多かった。
Claims (1)
- 鋼心線に被覆剤が塗布されている低水素系仮付け用被覆アーク溶接棒において、
前記被覆剤は、被覆剤全質量に対する質量%で、
CaCO 3 、MgCO 3 、BaCO 3 、MnCO 3 の何れか1以上を含む金属炭酸塩の1種または2種以上の合計:20〜50%、
CaF 2 、MgF 2 、BaF 2 、AlF 3 、Na 3 AlF 6 、NaF、LiFの何れか1以上を含む金属弗化物の2種以上の合計:0.5〜3.5%、
前記金属弗化物中のAlF3:0.2〜0.8%、
前記金属弗化物中のLiF:0.1〜0.6%、
鉄粉:30〜60%、
有機物の1種または2種以上の合計:0.3〜4.5%を含有し、
残部は脱酸剤、塗装剤、アーク安定剤及び不可避不純物からなることを特徴とする低水素系仮付け用被覆アーク溶接棒。
Priority Applications (1)
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JP2016236914A JP6669639B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | 低水素系仮付け用被覆アーク溶接棒 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2016236914A JP6669639B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | 低水素系仮付け用被覆アーク溶接棒 |
Publications (2)
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JP2018089673A JP2018089673A (ja) | 2018-06-14 |
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Family Applications (1)
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JP2016236914A Active JP6669639B2 (ja) | 2016-12-06 | 2016-12-06 | 低水素系仮付け用被覆アーク溶接棒 |
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JP (1) | JP6669639B2 (ja) |
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2016
- 2016-12-06 JP JP2016236914A patent/JP6669639B2/ja active Active
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JP2018089673A (ja) | 2018-06-14 |
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