以下、添付図面を参照して、本願の開示する操作装置の実施形態を詳細に説明する。なお、以下に示す実施形態によりこの発明が限定されるものではない。
[第1の実施形態]
<1.情報処理>
まず、第1の実施形態に係る操作装置において実行される情報処理の内容について図1を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。図1に示す操作装置10は、局部洗浄機能を有する便座装置2(図2参照)を操作するための情報処理装置である。操作装置10は、タッチパネルの機能を有するタッチパネル式の操作装置であり、ディスプレイである表示部13への使用者の接触に応じて操作を受け付ける。また、操作装置10は、トイレルームR(図2参照)等のトイレ室に配置されるが詳細は後述する。
図1の例では、操作装置10の長手方向を横に向けて使用する表示態様により、操作装置10の短手方向を上下方向とし、表示部13の長手方向を左右方向として説明するが、操作装置10の方向を規定するものではない。図1に示すように、操作装置10は、表示部13の外周部131に沿って枠部19が設けられる。枠部19は、表示部13の周囲を囲むフレームである。なお、図1では、枠部19と表示部13との境界を明示し、枠部19の内側全体が表示部13であることを明示するために、枠部19にハッチングを付す。
図1の操作装置10は、表示部13に操作画面が表示された状態を示す。操作画面には、便座装置2の局部洗浄機能に対する制御指示に関連するオブジェクトOB1〜OB7や広告や機能説明等の種々のコンテンツが表示される情報表示エリアCTが含まれる。図1に示すように、操作画面が表示された表示部13には、上側に情報表示エリアCTが配置され、オブジェクトOB1〜OB7等が下側に配置される。
ここで、オブジェクトOB1は、便座装置2により実行中の制御を止めるためのオブジェクトである。オブジェクトOB2は、便座装置2による局部洗浄の実行を開始するためのオブジェクトである。オブジェクトOB3は、便座装置2に所定の音を出力させるためのオブジェクトである。オブジェクトOB4は、便座装置2のノズル部6(図2参照)を除菌水で殺菌する殺菌処理を行うためのオブジェクトである。
オブジェクトOB5は、便座装置2による局部洗浄時の吐水の勢いを調整するためのオブジェクトである。オブジェクトOB6は、便座装置2が出力する音の音量を調整するためのオブジェクトである。オブジェクトOB7は、トイレの利用に関する情報を操作装置10に表示したり音声出力したりする際の言語を選択するためのオブジェクトである。
オブジェクトOB2〜OB4の右下に配置された機能説明オブジェクトIO2〜IO4は、対応するオブジェクトの機能の説明を行うためのオブジェクトである。例えば、機能説明オブジェクトIO2に使用者が接触した場合、情報表示エリアCTにオブジェクトOB2に関する機能説明のコンテンツが表示される。
操作装置10は、表示部13に表示されたオブジェクトOB1に使用者が接触したことを検知した場合、実行中の制御を便座装置2に止めさせるための信号を便座装置2へ送信する。また、操作装置10は、表示部13に表示されたオブジェクトOB2に使用者が接触したことを検知した場合、局部洗浄の実行を便座装置2に開始させるための信号を便座装置2へ送信する。また、操作装置10は、表示部13に表示されたオブジェクトOB3に使用者が接触したことを検知した場合、トイレの音消し用等の所定の音を便座装置2に出力させるための信号を便座装置2へ送信する。また、操作装置10は、表示部13に表示されたオブジェクトOB4に使用者が接触したことを検知した場合、ノズル部6の殺菌処理を便座装置2に実行させるための信号を便座装置2へ送信する。
また、操作装置10は、表示部13に表示されたオブジェクトOB5に使用者が接触したことを検知した場合、局部洗浄時の吐水の勢いを調整するための信号を便座装置2へ送信する。例えば、操作装置10は、オブジェクトOB5の「+」が表示された部分に使用者が接触したことを検知した場合、局部洗浄時の吐水の勢いを強めるための信号を便座装置2へ送信する。また、例えば、操作装置10は、オブジェクトOB5の「−」が表示された部分に使用者が接触したことを検知した場合、局部洗浄時の吐水の勢いを弱めるための信号を便座装置2へ送信する。
また、操作装置10は、表示部13に表示されたオブジェクトOB6に使用者が接触したことを検知した場合、出力する音の音量を調整するための信号を便座装置2へ送信する。例えば、操作装置10は、オブジェクトOB6の「+」が表示された部分に使用者が接触したことを検知した場合、出力する音の音量を強めるための信号を便座装置2へ送信する。また、例えば、操作装置10は、オブジェクトOB6の「−」が表示された部分に使用者が接触したことを検知した場合、出力する音の音量を弱めるための信号を便座装置2へ送信する。例えば、操作装置10は、オブジェクトOB1〜OB7の範囲を示す情報を記憶部14(図3参照)に記憶し、使用者の接触位置との比較に基づいて、使用者がオブジェクトOB1〜OB7に接触したかを判定する。
ここで、操作装置10の枠部19には、表示部13においてオブジェクトが表示された位置に基づく位置に、オブジェクトと関連する制御指示を示す点字である物理的記号SG1、SG2が設けられる。例えば、操作装置10の枠部19には、表示部13においてオブジェクトが表示された位置の近傍に、オブジェクトと関連する制御指示を示す点字である物理的記号SG1、SG2が設けられる。図1の例では、枠部19には、複数の制御指示のうち、局部吐水の開始指示および停止指示を含む基本制御指示に関連するオブジェクトOB1、OB2の近傍に物理的記号SG1、SG2が設けられる。
枠部19は、オブジェクトOB1〜OB7のうち、対応するオブジェクトOB1との距離が最も近い位置に物理的記号SG1を有する。すなわち、枠部19は、局部吐水の停止指示に関するオブジェクトOB1の近傍に物理的記号SG1を有する。例えば、物理的記号SG1は、オブジェクトOB1に対応する制御内容を示す点字であってもよい。枠部19は、局部吐水の開始指示に関するオブジェクトOB2の近傍に物理的記号SG2を有する。例えば、物理的記号SG2は、オブジェクトOB2に対応する制御内容を示す点字であってもよい。
このように、操作装置10は、局部吐水の基本制御である吐水停止のオブジェクトOB1や吐水開始のオブジェクトOB2に対応する物理的記号SG1、SG2を設ける。これにより、視覚障害者が手探り等により枠部19に接触した場合に、物理的記号SG1、SG2により表示部13にどのような制御を実行されえるオブジェクトが含まれるかを把握することができる。したがって、操作装置10は、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御を把握可能にすることができる。
また、表示部13は、視覚障害者用のオブジェクト(視覚障害者用オブジェクト)を、健常者用のオブジェクト(例えばオブジェクトOB1、OB2)よりも枠部19に近い位置に配置する。なお、ここでいう健常者用のオブジェクトとは、視認により使用者がそのオブジェクトの位置を把握可能なオブジェクトであることを意味するものであり、健常者のみが操作可能なオブジェクトであることを意味するものではない。例えば、健常者用のオブジェクトに視覚障害者が接触した場合、その健常者用のオブジェクトに対応する制御が行われる。表示部13は、オブジェクトOB1、OB2よりも枠部19に近い位置にオブジェクトOB1、OB2の各々に対応する視覚障害者用オブジェクトを配置する。表示部13は、オブジェクトOB1よりも枠部19に近い位置にオブジェクトOB1の各々に対応する視覚障害者用オブジェクトを配置する。例えば、表示部13は、オブジェクトOB1、OB2に比して透明度が高い隠しオブジェクトをオブジェクトOB1、OB2よりも枠部19に近い位置に設ける。
図1の例では、表示部13は、領域AR1、AR2に透明な視覚障害者用オブジェクトを設ける場合を示す。そのため、図1の例では、視覚障害者用オブジェクトが不図示であるが、視覚障害者用オブジェクトは、透明に限らず、対応するオブジェクトOB1、OB2よりも視認性が低ければどのような態様であってもよい。視覚障害者用オブジェクトは、対応するオブジェクトOB1、OB2に比して透明度が高く、視覚により認知し難い、または認知することが出来ないオブジェクトであればどのような態様であってもよい。図1の例では、領域AR1、AR2は、オブジェクトOB1〜OB7の周囲の余白部BSに設けられる。
例えば、視覚障害者用オブジェクトは、使用者により指定(接触)された場合、対応するオブジェクトと同じ制御を行う。操作装置10は、表示部13においてオブジェクトOB1に対応する視覚障害者用オブジェクトが配置された領域AR1に使用者が接触したことを検知した場合、実行中の制御を便座装置2に止めさせるための信号を便座装置2へ送信する。また、操作装置10は、表示部13においてオブジェクトOB2に対応する視覚障害者用オブジェクトが配置された領域AR2に使用者が接触したことを検知した場合、便座装置2に局部吐水を開始させるための信号を便座装置2へ送信する。
これにより、操作装置10は、視覚障害者が枠部19の物理的記号SG1、SG2に触れ、その内容を把握した後、その物理的記号SG1、SG2付近の表示部13に接触することにより、所望の操作を実行することができる。例えば、操作装置10は、視覚障害者が枠部19の物理的記号SG1に触れ、その内容を把握した後、その物理的記号SG1付近の表示部13の領域AR1に接触することにより、実行中の制御を停止させることができる。また、例えば、操作装置10は、視覚障害者が枠部19の物理的記号SG2に触れ、その内容を把握した後、その物理的記号SG2付近の表示部13の領域AR2に接触することにより、局部吐水の実行を開始させることができる。
また、操作装置10は、視覚障害者用オブジェクトへの使用者の接触を検知した場合に、音声による使用者への所定の情報の通知を行ってもよい。操作装置10は、視覚障害者用オブジェクトへの使用者の接触を検知した場合に、その視覚障害者用オブジェクトに対応する制御内容を示す音声を出力してもよい。例えば、操作装置10は、オブジェクトOB1に対応する視覚障害者用オブジェクトへの使用者の接触を検知した場合に、音声による使用者への所定の情報の通知を行ってもよい。操作装置10は、オブジェクトOB2に対応する視覚障害者用オブジェクトへの使用者の接触を検知した場合に、音声による使用者への所定の情報の通知を行ってもよい。
また、操作装置10は、使用者が押下可能なスイッチ部18を枠部19に有する。例えば、スイッチ部18は、電源ボタンであってもよいし、便座装置2による制御を停止する停止制御指示に関連するボタンであってもよい。このように、操作装置10は、機械的機構であるスイッチ部18を設けることにより、そのスイッチ部18の位置を触覚により使用者が認識することが可能となるため、視覚障害者が表示面に接触することなく、所望の制御を実行可能にすることができる。これにより、操作装置10は、視覚障害者が表示面に接触することなく、実行される制御をより正確に把握可能にすることができる。また、操作装置10は、健常者にとっても違和感が少ない操作画面を提供することができる。すなわち、操作装置10は、健常者への影響を抑制し、かつ視覚障害者が装置を誤操作する可能性を低減することができる。
例えば、操作装置の表示部(表示面)上に点字を設けたとしても、所望の制御に対応する点字を見つけるまでに表示部に触れなければならず、表示部に触れずにその制御を把握することが難しい。また、トイレルーム内は、プライベート空間であるが故に周りにサポートしてくれる方がいないという事に加え、トイレルーム内に設置される操作装置10の表示部に表示されるオブジェクトのレイアウトが各トイレルームで統一されていないため、視覚障害者、特に全盲の人が表示部に触れずにその制御を把握することが難しい。
一方で、操作装置10は、枠部19に表示部13においてオブジェクトが表示された位置の近傍に、オブジェクトと関連する制御指示を示す点字である物理的記号SG1、SG2が設けられる。これにより、視覚障害者、特に全盲の人が枠部19に触れ、そこに設けられた物理的記号により制御内容を把握してから、表示部に接触し操作を行うことができる。そのため、操作装置10は、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御を把握可能にすることができる。
また、例えば、全盲の人の利便性向上のために、トイレルーム内に設けられたスイッチを操作することによりトイレルーム内の機器の位置、および操作方法を音声にて案内を行う音声案内装置が知られている(たとえば特許文献3参照)。この場合、音声案内にはスイッチの操作が必要であるため、スイッチの位置を視覚によって認識することができない全盲の人には利便性が高いとは言い難い。また、人体検知センサによる人の検知に応じて音声案内を行うことは、健常者に対しても音声案内が出力されるため、トイレルーム内での自分の操作を他人に聞かれたくない健常者にとって使用感を損ねてしまうため、採用することは困難である。一方で、操作装置10によれば、常に音声案内を行わずとも、従来よりも全盲の人が表示部に触れずとも制御内容を把握できるなど便座装置をスムーズに操作することが可能であり、かつ健常者の使用感も損ねないタッチパネル式の操作装置を提供することができる。
なお、操作装置10は、上記のような表示部13による表示や操作の受付け等の処理を所定のアプリケーションにより実現してもよい。また、操作装置10は、所定のソフトウェアアプリケーション上で実行されるスクリプトを取得し、取得したスクリプト等の制御情報により、上記のような情報表示や操作受付等の情報処理を実行してもよい。例えば、制御情報は、第1の実施形態に係る操作装置10による情報表示や操作受付等の情報処理を実現するプログラムに対応するものであり、例えば、CSS(Cascading Style Sheets)、JavaScript(登録商標)、HTML(Hyper Text Markup Language)、あるいは、上述した操作装置10による情報表示や操作受付等の情報処理を記述可能な任意の言語によって実現される。
<2.トイレシステムの外観構成>
次に、トイレシステムの外観構成について図2を参照して説明する。図2は、トイレシステムの外観構成の一例を示す模式斜視図である。
図2に示すように、トイレシステム1は、便座装置2と、操作装置10とを備える。図2に示すように、トイレルームRには、床面Fに、洋式大便器(以下「便器」と記載する)7が設置されており、便座装置2は、便器7の上部に設けられる。
便器7は、例えば、陶器製である。便器7には、ボウル部8が形成される。ボウル部8は、下方に凹んだ形状であり、使用者の排泄物を受ける部位である。なお、便器7は、図示のような床置き式に限らず、トイレシステム1を適用可能であれば、どのような形式でもよく、壁掛け式等のような形式であってもよい。便器7には、ボウル部8が臨む開口の端部の全周にわたってリム部9が設けられる。トイレルームRには、例えば、便器7付近に洗浄水を貯留する洗浄水タンクが設置されてもよいし、洗浄水タンクが設置されない、いわゆるタンクレス式でもよい。
例えば、トイレルームRに設けられた洗浄用の洗浄操作部(図示省略)が使用者により操作されると、便器7のボウル部8への洗浄水の供給による便器洗浄が実施される。洗浄操作部は操作レバーや、操作装置10に表示された便器洗浄オブジェクトに対するタッチ操作であってもよい。なお、洗浄操作部は、操作レバーなどのような使用者の手動によって便器洗浄を実施させるものに限らず、着座センサのような使用者を検知するセンサの人体検知によって便器洗浄を実施させるものでもよい。
便座装置2は、便器7の上部に取り付けられ、本体部3と、便蓋4と、着座部5と、ノズル部6とを備える。なお、便座装置2は、便器7に対して着脱可能に取り付けられてもよいし、便器7と一体化するように取り付けられてもよい。
図2に示すように、着座部5は、いわゆる便座であり、中央に開口を有する環状に形成され、リム部9に沿って、便器7の開口に重なる位置に配置される。そして、着座部5は、着座した使用者の臀部を支持する。また、図2に示すように、便蓋4及び着座部5は、それぞれの一端部が本体部3に軸支され、本体部3の軸支部分を中心として回動可能(開閉可能)に取り付けられる。なお、便蓋4は、便座装置2に必要に応じて取り付けられ、便座装置2は、便蓋4を有しなくてもよい。
ノズル部6は、局部洗浄用のノズルである。ノズル部6は、図示しない電動モータなどの駆動源の駆動により、本体部3の筐体に対して進退可能に構成される。また、ノズル部6は、図示しない水道管などの水源に接続される。そして、ノズル部6は、図2に示すように、本体部3の筐体に対して進出した位置にあるときに、水源からの水を使用者の身体へ噴出させて局部を洗浄する。
操作装置10は、トイレルームR内に設けられる。操作装置10は、使用者が操作可能な位置に設けられる。操作装置10は、使用者が着座部5に着座時において、操作可能な位置に設けられる。図2に示す例において、操作装置10は、着座部5に着座した使用者から見て右側方の壁面Wに配置される。なお、操作装置10は、着座部5に着座した使用者が利用可能であれば、壁面に限らず、種々の態様により配置されてもよい。例えば、操作装置10は、便座装置2と一体に設けられてもよいが、この点については後述する。また、トイレシステム1には、操作装置10に限らず、後述する操作装置10A、10B等の操作装置が含まれてもよい。
<3.トイレシステムの構成及び操作装置の機能構成>
次に、トイレシステム1の構成及び操作装置10の機能構成について図3を参照して説明する。図3は、トイレシステムの構成の一例を示すブロック図である。具体的には、図3は、トイレシステム1の構成及びトイレシステム1に含まれる操作装置10の機能構成を示す。トイレシステム1は、便座装置2と、操作装置10とが含まれる。
便座装置2と、操作装置10とは所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続される。例えば、便座装置2と操作装置10とは、情報の送受信が可能であれば、どのような接続であってもよく、有線により通信可能に接続されてもよいし、無線により通信可能に接続されてもよい。
トイレシステム1に、音声出力装置50が含まれる場合、例えば、音声出力装置50はトイレルームR内に設けられる。例えば、操作装置10や便座装置2が音声案内を行う機能を有していてもよい。なお、図3では、音声出力装置50を図示するが、トイレシステム1には、音声出力装置50が含まれなくてもよい。例えば、音声出力装置50は、便座装置2と、操作装置10と所定のネットワークNを介して、有線または無線により通信可能に接続され、トイレルームR内に音声を出力する便座装置2や操作装置10とは異なる構成であってもよい。
まず、操作装置10の構成について説明する。図3に示すように、操作装置10は、通信部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、制御部15と、接触検知部16と、音声出力部17と、スイッチ部18と、枠部19(図1参照)とを有する。
通信部11は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部11は、所定のネットワークNと有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、便座装置2や音声出力装置50との間で情報の送受信を行う。
入力部12は、使用者から各種操作が入力される。入力部12は、タッチパネル機能により表示面(例えば表示部13)を介して使用者からの各種操作を受け付ける。また、入力部12は、操作装置10に設けられたスイッチやボタン等により各種操作を受け付けてもよい。
入力部12は、接触検知部16により実現されるタッチパネルの機能によりタブレット端末等のディスプレイ(表示面、表示画面)を介して使用者から各種操作を受け付ける。すなわち、入力部12は、操作装置10の表示部13を介して使用者から各種操作を受け付ける。例えば、入力部12は、操作装置10の表示部13を介して使用者のオブジェクトの指定操作等の操作を受け付ける。言い換えると、入力部12は、タッチパネルの機能により使用者の操作を受け付ける受付部として機能する。なお、入力部12による使用者の操作の検知方式には、タブレット端末では主に静電容量方式が採用されるが、他の検知方式である抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式、電磁誘導方式など、使用者の操作を検知できタッチパネルの機能が実現できればどのような方式を採用してもよい。また、操作装置10は、操作装置10にスイッチやボタン等が設けられる場合、スイッチやボタン等による操作も受け付ける入力部を有してもよい。
表示部13は、例えば液晶ディスプレイや有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ等によって実現されるタブレット端末等の表示画面であり、各種情報を表示するための表示装置である。つまり、操作装置10は、表示部13である表示画面により使用者の入力を受け付け、使用者への出力も行う。表示部13は、各種情報を表示する。なお、表示部13における表示の制御は、表示部13が行ってもよいし、制御部15の表示制御部等が行ってもよい。
表示部13は、便座装置に対する制御指示に関連するオブジェクトを表示する。表示部13は、便座装置2に対する複数の制御指示の各々に対応する複数のオブジェクトを表示する。表示部13は、制御指示に関連する視覚障害者用のオブジェクトを配置する。表示部13は、制御指示に関連する健常者用のオブジェクトを表示し、枠部19における物理的記号が設けられた位置からの距離が、健常者用のオブジェクトよりも近い位置に視覚障害者用のオブジェクトを配置する。表示部13は、健常者用のオブジェクトに比して透明度が高い視覚障害者用のオブジェクトを表示する。
表示部13は、使用者によるロック解除の操作を受け付けるロック画面を表示し、使用者による操作に応じたロック解除後において、便座装置に対する制御指示に関連するオブジェクトを表示する。表示部13は、所定の領域への使用者の接触が検知された場合、所定の領域とは異なる他の領域に、使用者によるロック解除の操作を受け付ける解除オブジェクトを表示する。表示部13は、トイレルームへの使用者の入室が検知された場合に、使用者による操作を受け付けない他の画面を表示し、入室から所定の期間経過後に、他の画面からロック画面に表示を変更する。
記憶部14は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。記憶部14は、例えば、操作装置10にインストールされているアプリケーション(例えばトイレ機器操作用アプリ等)に関する情報、例えばプログラム等を記憶する。記憶部14は、操作画面等の各種画面に関する情報を記憶する。記憶部14は、便座装置2を操作するための信号を生成するために用いる情報を記憶する。記憶部14は、オブジェクトと制御指示とを対応付けた情報を記憶する。
また、記憶部14は、使用者が指定したオブジェクトに対応する制御指示を行うかを判定するための情報を記憶する。例えば、記憶部14は、使用者の接触がいずれの操作であるかを判定するための情報を記憶する。
制御部15は、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、記憶部14に記憶されているプログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、この各種プログラムは、表示処理や判定処理等の各種情報処理を行うアプリケーション(例えばトイレ機器操作用アプリ等)のプログラムが含まれる。また、制御部15は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
図3に示すように、制御部15は、取得部151と、判定部152と、生成部153と、送信部154とを有し、以下に説明する判定処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部15の内部構成は、図3に示した構成に限られず、後述する判定処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部15が有する各処理部の接続関係は、図3に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
取得部151は、各種情報を取得する。例えば、取得部151は、外部の情報処理装置から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、便座装置2や音声出力装置50から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、記憶部14から各種情報を取得する。例えば、取得部151は、接触検知部16により検知されたセンサ情報を取得する。
判定部152は、種々の情報を判定する。例えば、判定部152は、取得部151により取得された各種情報を用いて種々の情報を判定する。例えば、判定部152は、記憶部14に記憶された各種情報を用いて種々の情報を判定する。例えば、判定部152は、接触検知部16により検知されたセンサ情報に基づいて、種々の判定を行う。
例えば、判定部152は、センサ情報に基づいて、使用者が接触したオブジェクトを特定する。例えば、判定部152は、センサ情報に基づいて、使用者の操作がタップ、ダブルタップ、ドラッグ、スワイプ、フリック、ピンチ、ロングタップ等のいずれの種別の操作であるかを特定する。
生成部153は、種々の生成を行なう。例えば、生成部153は、制御指示の信号を生成する。例えば、生成部153は、便座装置2を操作するための信号を生成する。例えば、生成部153は、使用者が接触したオブジェクトと関連する制御指示に対応する信号を生成する。
生成部153は、記憶部14に記憶された情報を用いて、使用者が接触したオブジェクトと関連する制御指示に対応する信号を生成する。生成部153は、記憶部14に記憶されたオブジェクトと制御指示とを対応付けた情報を用いて、便座装置2を操作するための信号を生成する。生成部153は、使用者が接触したオブジェクトを示す情報と、記憶部14に記憶されたオブジェクトと制御指示とを対応付けた情報を用いて、便座装置2を操作するための信号を生成する。
送信部154は、種々の情報を送信する。例えば、送信部154は、通信部11を制御することにより、種々の情報を送信する。送信部154は、通信部11を介して、他の装置へ種々の情報を送信する。なお、送信部154は、制御部15ではなく通信部11に含まれてもよい。送信部154は、各種情報を便座装置2や音声出力装置50へ送信する。送信部154は、記憶部14に記憶された各種情報を他の装置へ送信する。送信部154は、取得部151により取得された各種情報を他の装置へ送信する。送信部154は、判定部152により判定された各種情報を他の装置へ送信する。送信部154は、生成部153により生成された各種情報を他の装置へ送信する。
送信部154は、表示部13に表示されたオブジェクトへの使用者の接触が接触検知部16により検知された場合に、オブジェクトと関連する制御指示により便座装置2を操作するための信号を送信する。送信部154は、接触検知部16が、使用者による表示部13の視覚障害者用オブジェクトが配置された領域への接触を検知した場合、視覚障害者用オブジェクトに対応するオブジェクトに対応する制御指示を便座装置2に送信する。送信部154は、使用者によってスイッチ部18が押下された場合、便座装置2が実行中の制御を停止するための信号を送信する。
なお、上述した制御部15による各種の処理は、所定のアプリケーションにより行われる場合、制御部15の各部は、例えば、所定のアプリケーションにより実現されてもよい。例えば、制御部15による各種の処理は、外部の情報処理装置から受信した制御情報により実現されてもよい。
接触検知部16は、タッチパネルの機能を実現するためのセンサである。例えば、接触検知部16は、圧力センサを含む。例えば、接触検知部16は、使用者が画面に接触する圧力を示す圧力情報を検知するセンサを含む。例えば、接触検知部16は、画面における使用者の接触範囲(座標)を検知するセンサを含む。例えば、接触検知部16は、画面において使用者が接触する位置を示す位置情報を検知するセンサを含む。例えば、接触検知部16は、画面において使用者が接触する面積を示す面積情報を検知するセンサを含む。例えば、接触検知部16は、種々の他の構成と連携してタッチセンサの機能を実現する。
接触検知部16は、表示部13に対する使用者の接触を検知する。接触検知部16は、ロック画面の表示時における表示部13の所定の領域への使用者の接触を、ロック解除の操作として検知する。接触検知部16は、表示部13に表示された言語選択のための言語選択オブジェクトへの使用者の接触を、ロック解除の操作として検知する。
音声出力部17は、音声を出力する。例えば、音声出力部17は、スピーカである。例えば、音声出力部17は、操作装置10内に設けられる音声出力装置であってもよい。音声出力部17は、使用者に対して種々の情報を音声で出力する。例えば、音声出力部17は、使用者に対して音声案内を行う。
例えば、音声出力部17は、視覚障害者用のオブジェクトへの使用者の接触が接触検知部16により検知された場合に、音声による使用者への所定の情報の通知を行う。
スイッチ部18は、枠部19に設けられ、使用者が押下可能である。例えば、スイッチ部18は、押しボタンであってもよい。スイッチ部18は、使用者の押下に応じて、対応する処理を実行する。スイッチ部18は、電源ボタンである場合、使用者に押下された場合、操作装置10の電源をOFFにする。また、スイッチ部18は、停止オブジェクトに対応する処理用のボタンである場合、便座装置2が実行中の制御を停止するための信号を送信部154に送信させる。
枠部19は、表示部13の外周部131に設けられるフレームである。枠部19は、表示部13の外周部131を全周に亘って囲むフレームである。枠部19は、種々の材料により形成されてもよい。
枠部19には、表示部13においてオブジェクトが表示された位置の近傍に、オブジェクトと関連する制御指示を示す触覚記号または点字である物理的記号が設けられる。枠部19には、複数の制御指示のうち、局部吐水の開始指示および停止指示を含む基本制御指示に関連するオブジェクトの近傍に物理的記号が設けられる。枠部19には、視覚障害者用のオブジェクトの近傍に物理的記号が設けられる。例えば、枠部19には、点字が設けられる。
なお、操作装置10は、振動を出力する場合、振動出力部(例えば振動モータ等により実現されるバイブレータ)を有してもよい。
<4.便座装置の機能構成>
次に、便座装置2の機能構成について図4を参照して説明する。図4は、便座装置の機能構成の一例を示すブロック図である。図4に示すように、便座装置2は、本体部3と、便蓋4と、着座部5と、ノズル部6とを備える。なお、図2で説明した便座装置2の外観構成の点についての説明は省略する。
便座装置2の本体部3は、通信部31と、人体検知部32と、着座検知部33と、制御部34とを有する。
通信部31は、例えば、通信回路等によって実現される。そして、通信部31は、図示しない所定の通信網(ネットワークN)と有線または無線で接続され、外部の情報処理装置との間で情報の送受信を行う。例えば、通信部31は、ネットワークNと有線または無線で接続され、操作装置10や音声出力装置50との間で情報の送受信を行う。
人体検知部32は、人体を検知する機能を有する。例えば、人体検知部32は、赤外線信号を用いた焦電センサ等により実現される。例えば、人体検知部32は、μ(マイクロ)波を用いた焦電センサ等により実現されてもよい。なお、上記は一例であり、人体検知部32は、上記に限らず、種々の手段により人体を検知してもよい。例えば、人体検知部32は、トイレルームR(図2参照)内に入室した人(使用者など)を検知する。人体検知部32は、検知信号を制御部34へ出力する。
着座検知部33は、便座装置2への人の着座を検知する機能を有する。着座検知部33は、使用者が着座部5に着座したことを検知する。例えば、着座検知部33は、荷重センサにより使用者が着座部5に着座したことを検知する。例えば、着座検知部33は、赤外線投受光式の測距センサであり、人(使用者)が着座部5に着座する直前において着座部5の付近に存在する人体や、着座部5に着座した使用者を検知してもよい。なお、上記は一例であり、着座検知部33は、上記に限らず、種々の手段により便座装置2への人の着座を検知してもよい。着座検知部33は、着座検知信号を制御部34へ出力する。
制御部34は、便蓋4や着座部5やノズル部6を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された信号に基づいて、便蓋4や着座部5やノズル部6を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された局部洗浄に関する制御指示の信号に基づいて、ノズル部6を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された便蓋開閉に関する制御指示の信号に基づいて、便蓋4を制御する。制御部34は、操作装置10から送信された着座部開閉に関する制御指示の信号に基づいて、着座部5を制御する。制御部34は、有線により、便蓋4や着座部5やノズル部6に制御情報を送信する。なお、制御部34は、無線により、便蓋4や着座部5やノズル部6に制御情報を送信してもよい。
制御部34は、人体検知部32による使用者の入室が検知されたか否かを判定する。制御部34は、人体検知部32によるトイレルームRへの使用者の入室が検知されたか否かを判定する。制御部34は、着座検知部33による使用者の着座が検知されたか否かを判定する。制御部34は、着座検知部33による着座部5への使用者の着座が検知されたか否かを判定する。制御部34は、例えば、CPUやMPUやASICやFPGA等の集積回路等の種々の手段により実現されてもよい。
なお、便座装置2には、上記に限らず種々の構成が含まれてもよい。例えば、便座装置2には、音声出力部(トイレ用擬音装置)が含まれてもよい。
<5.操作装置の具体的動作>
次に、操作装置10の具体的動作について図5を参照して説明する。図5は、操作装置が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。なお、操作装置10が行う場合を一例として説明するが、この処理は操作装置10に限らず、後述する操作装置10A、10B等の操作装置が行ってもよい。
図5に示すように、操作装置10は、オブジェクトを表示する(ステップS1)。例えば、操作装置10は、表示部13中の第1の領域にオブジェクトを表示する。
そして、操作装置10は、表示面への接触を検知した場合(ステップS2:Yes)、接触位置がオブジェクトの表示位置かどうかを判定する(ステップS3)。なお、操作装置10は、表示面への接触を検知していない場合(ステップS2:No)、ステップS2の処理を繰り返す。
操作装置10は、接触位置がオブジェクトの表示位置であると判定した場合(ステップS3:Yes)、接触に応じて信号を送信する(ステップS4)。例えば、操作装置10は、接触位置に表示されたオブジェクトに対応する信号を便座装置2へ送信する。なお、操作装置10は、ステップS4後、ステップS2に戻って処理を繰り返してもよい。
一方、操作装置10は、接触位置がオブジェクトの表示位置でないと判定した場合(ステップS3:No)、信号を送信することなく処理を終了する。なお、操作装置10は、ステップS2に戻って処理を繰り返してもよい。
[第2の実施形態]
<6.情報処理>
操作装置は、図1に示す操作装置10に限らず種々の対象であってもよい。例えば、操作装置10Aは、枠部に触覚記号を設け、その触覚記号の内容を示す点字が操作装置10Aの近傍に設けられてもよい。この点について、図6、図7を用いて説明する。なお、第1の実施形態に係る操作装置10と同様の点については、適宜説明を省略する。
図6の操作装置10Aは、表示部13に操作画面が表示された状態を示す。図6に示すように、操作画面が表示された表示部13には、図1と同様に、上側に情報表示エリアCTが配置され、オブジェクトOB1〜OB7等が下側に配置される。
ここで、操作装置10Aの枠部19Aには、表示部13においてオブジェクトが表示された位置の近傍に、オブジェクトと関連する制御指示に関する触覚記号である物理的記号SG11、SG12が設けられる。図1の例では、枠部19Aには、複数の制御指示のうち、局部吐水の開始指示および停止指示を含む基本制御指示に関連するオブジェクトOB1、OB2の近傍に物理的記号SG11、SG12が設けられる。すなわち、枠部19Aは、局部吐水の停止指示に関するオブジェクトOB1の近傍に物理的記号SG11を有する。例えば、物理的記号SG11は、制御の停止に対応する触覚記号であってもよい。枠部19Aは、局部吐水の開始指示に関するオブジェクトOB2の近傍に物理的記号SG2を有する。例えば、物理的記号SG12は、制御の開始に対応する触覚記号であってもよい。
このように、操作装置10Aは、局部吐水の基本制御である吐水停止のオブジェクトOB1や吐水開始のオブジェクトOB2に対応する物理的記号SG11、SG12を設ける。これにより、視覚障害者が手探り等により枠部19Aに接触した場合に、物理的記号SG11、SG12により表示部13にどのような制御を実行されえるオブジェクトが含まれるかを把握することができる。したがって、操作装置10Aは、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御を把握可能にすることができる。
また、操作装置10Aが配置された近傍にオブジェクトと関連する制御指示を示す点字である物理的記号SG1、SG2が設けられる。図6の例では、物理的記号SG1は、壁面Wの領域WAR1のうち物理的記号SG11の近傍に設けられる。物理的記号SG1は、操作装置10Aの物理的記号SG11が設けられた位置の下部に設けられる。また、物理的記号SG2は、領域WAR1のうち物理的記号SG12の近傍に設けられる。物理的記号SG2は、操作装置10Aの物理的記号SG12が設けられた位置の下部に設けられる。例えば、物理的記号SG1は、オブジェクトOB1に対応する制御内容を示す点字であってもよい。例えば、物理的記号SG2は、オブジェクトOB2に対応する制御内容を示す点字であってもよい。これにより、操作装置10Aは、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御をより正確に把握可能にすることができる。
<7.操作装置の機能構成>
次に、第2の実施形態に係る情報処理を実行する操作装置10Aの構成について説明する。図7は、第2の実施形態に係る操作装置の機能構成の一例を示す図である。
図7に示すように、操作装置10Aは、通信部11と、入力部12と、表示部13と、記憶部14と、制御部15と、接触検知部16と、音声出力部17と、枠部19A(図6参照)とを有する。
枠部19Aは、図3に示す枠部19と同様に、表示部13Aの外形に応じた形状を有するフレームである。枠部19Aは、表示部13Aの外周を囲むフレームである。枠部19Aには、触覚記号が設けられる。そして、枠部19Aの近傍には、触覚記号に対応する点字が設けられる。
[第3の実施形態]
<8.情報処理>
操作装置は、図1に示す操作装置10に限らず種々の対象であってもよい。例えば、操作装置10Bは、表示部13Bに沿ってオブジェクトの表示位置を通る第1の方向に交差する位置や第1の方向と直交する第2の方向に交差する位置に物理的記号が設けられてもよい。この点について、図8、図9を用いて説明する。なお、第1の実施形態に係る操作装置10と同様の点については、適宜説明を省略する。
まず、第3の実施形態に係る操作装置において実行される情報処理の内容について図8を参照して説明する。図8は、第3の実施形態に係る操作装置の一例を示す図である。
図8の操作装置10Bは、表示部13Bに操作画面が表示された状態を示す。操作画面には、種々の機能を実行するオブジェクトOB21〜OB26が含まれる。なお、図8に示すオブジェクトOB21〜OB26は、一例であり、オブジェクトOB21〜OB26に限らず、種々のオブジェクトが含まれてもよい。また、図8の例では、オブジェクト間の関係性の説明のために、各機能のオブジェクトOB21〜OB26を単純な矩形で示すが、各オブジェクトは、オブジェクトの選択に応じて実行される機能に応じて種々の表示態様であってもよい。
図8に示す例においては、表示部13Bに沿う方向のうち第1の方向に沿って3個のオブジェクトが配置される。例えば、第1の方向は、図8中の仮想線VL1に沿う方向である。具体的には、表示部13Bの横方向である第1の方向に沿って、各段に3個のオブジェクトが配置される。例えば、オブジェクトOB21〜OB23の3個のオブジェクトが第1の方向に沿って並べて配置される。また、オブジェクトOB21〜OB23の下側には、オブジェクトOB24〜OB26の3個のオブジェクトが第1の方向に沿って並べて配置される。このように、図8の表示部13Bでは、2段に分けてオブジェクトOB21〜OB26が表示される。
また、図8に示す例においては、表示部13Bに沿う方向のうち第1の方向に直交する第2の方向に沿って2個のオブジェクトが配置される。例えば、第2の方向は、図8中の仮想線VL2に沿う方向である。具体的には、表示部13Bの縦方向である第2の方向に沿って、各列に2個のオブジェクトが配置される。例えば、オブジェクトOB21、OB24の2個のオブジェクトが第2の方向に沿って並べて配置される。また、オブジェクトOB21、OB24の右側には、オブジェクトOB22、OB25の2個のオブジェクトが第2の方向に沿って並べて配置される。また、オブジェクトOB22、OB25の右側には、オブジェクトOB23、OB26の2個のオブジェクトが第2の方向に沿って並べて配置される。このように、図8の表示部13Bでは、3列に分けてオブジェクトOB21〜OB26が表示される。すなわち、図8の表示部13Bでは、2段3列に分けてオブジェクトOB21〜OB26が表示される。
操作装置10Bの枠部19Bには、表示部13Bに沿ってオブジェクトの表示位置を通る第1の方向に交差する位置に第1の物理的記号が設けられる。図8の例では、表示部13Bに沿ってオブジェクトOB21〜OB23の表示位置を通る仮想線VL1に交差する枠部19Bの位置に物理的記号HS1が設けられる。また、表示部13Bに沿ってオブジェクトOB24〜OB26の表示位置を通る仮想線(図示省略)に交差する枠部19Bの位置に物理的記号HS2が設けられる。具体的には、物理的記号HS1、HS2は、枠部19Aのうち左側部に設けられる。物理的記号HS1、HS2は、その記号の位置が何番目かを識別するための触覚記号等であってもよい。そして、操作装置10Bにおいては、物理的記号HS1、HS2は、段を識別するための記号として機能する。なお、物理的記号HS1、HS2は、枠部19Aのうち右側部に設けられてもよい。
また、操作装置10Bの枠部19Bには、表示部13Bに沿ってオブジェクトの表示位置を通る第2の方向に交差する位置に第2の物理的記号が設けられる。図8の例では、表示部13Bに沿ってオブジェクトOB21、OB24の表示位置を通る仮想線VL2に交差する枠部19Bの位置に物理的記号VS1が設けられる。また、表示部13Bに沿ってオブジェクトOB22、OB25の表示位置を通る仮想線(図示省略)に交差する枠部19Bの位置に物理的記号VS2が設けられる。また、表示部13Bに沿ってオブジェクトOB23、OB26の表示位置を通る仮想線(図示省略)に交差する枠部19Bの位置に物理的記号VS3が設けられる。具体的には、物理的記号VS1〜VS3は、枠部19Aのうち下部に設けられる。物理的記号VS1〜VS3は、その記号の位置が何番目かを識別するための触覚記号等であってもよい。そして、操作装置10Bにおいては、物理的記号VS1〜VS3は、列を識別するための記号として機能する。なお、物理的記号VS1〜VS3は、枠部19Aのうち上部に設けられてもよい。
このように、操作装置10Bは、オブジェクトが配置された段を識別する物理的記号HS1、HS2と、オブジェクトが配置された列を識別する物理的記号VS1〜VS3を枠部19Bに設ける。これにより、操作装置10Bは、表示部13Bにおけるオブジェクトの配置位置を視覚障害者に把握させることができる。これにより、操作装置10Bは、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御をより正確に把握可能にすることができる。
また、操作装置10Bが配置された近傍に、物理的記号HS1、HS2と物理的記号VS1〜VS3との組合せに対応する説明点字情報BR1が設けられる。図8の例では、説明点字情報BR1は、壁面Wの領域WAR2のうち操作装置10Bの左側部に設けられる。なお、説明点字情報BR1は、操作装置10Bの近傍あれば、上下左右いずれの位置に設けられてもよい。
説明点字情報BR1には、各段と各列との組み合わせ毎に対応する点字が含まれる。図9の例では、説明点字情報BR1には、1段1列に対応する点字である物理的記号ES1が含まれる。すなわち、説明点字情報BR1には、物理的記号HS1と物理的記号VS1との組合せに対応する物理的記号ES1が含まれる。物理的記号ES1は、物理的記号HS1を通る仮想線VL1と物理的記号VS1を通る仮想線VL2とが交差する位置にあるオブジェクトOB21に対応する点字である。物理的記号ES1には、オブジェクトOB21に対応する制御の内容を示す情報が含まれる。また、物理的記号ES1には、1段1列に対応することを示す情報が含まれてもよい。
また、説明点字情報BR1には、1段2列に対応する点字である物理的記号ES2が含まれる。すなわち、説明点字情報BR1には、物理的記号HS1と物理的記号VS2との組合せに対応する物理的記号ES2が含まれる。物理的記号ES1は、物理的記号HS1を通る仮想線VL1と物理的記号VS2を通る仮想線(図示省略)とが交差する位置にあるオブジェクトOB22に対応する点字である。物理的記号ES2には、オブジェクトOB22に対応する制御の内容を示す情報が含まれる。また、物理的記号ES2には、1段2列に対応することを示す情報が含まれてもよい。説明点字情報BR1には、1段3列や2段1〜3列のそれぞれに対応する説明点字が含まれるが、図示を省略する。
このように、操作装置10Bは、枠部19Bの右側部(縦フレーム)に設けた触覚記号と、枠部19Bの下部(横フレーム)に設けた触覚記号とにより、制御指示の内容を使用者に伝える。図8の例では、操作装置10Bは、枠部19Bの右側部(縦フレーム)に設けた物理的記号HS1、HS2と、枠部19Bの下部(横フレーム)に設けた物理的記号VS1〜VS3とにより、制御指示の内容を使用者に認識させることができる。これにより、操作装置10Bは、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御をより正確に把握可能にすることができる。
なお、上記の物理的記号HS1、HS2、物理的記号VS1〜VS3は一例であり、操作装置10Bにおいて、表示部13Bに配置されたオブジェクトの位置が推定可能であれば、枠部19Bには、任意の位置に任意の数の物理的記号が配置されてもよい。例えば、操作装置10Bにおいて、枠部19Bの上部、下部、右側部、左側部の各々に、物理的記号が配置されてもよい。
<9.操作装置の機能構成>
次に、第3の実施形態に係る情報処理を実行する操作装置10Bの構成について説明する。図9は、第3の実施形態に係る操作装置の機能構成の一例を示す図である。
図9に示すように、操作装置10Bは、通信部11と、入力部12と、表示部13Bと、記憶部14と、制御部15と、接触検知部16と、音声出力部17と、枠部19B(図8参照)とを有する。
表示部13Bは、図3に示す表示部13と同様に各種情報を表示するための表示装置である。表示部13Bは、オブジェクトを複数の段や複数の列に沿って配置して表示する。
枠部19Bは、図3に示す枠部19と同様に、表示部13Bの外形に応じた形状を有するフレームである。枠部19Bは、表示部13Bの外周を囲むフレームである。
枠部19Bには、表示部13Bに沿ってオブジェクトの表示位置を通る第1の方向に交差する位置に第1の物理的記号が設けられる。枠部19Bには、表示部13Bに沿ってオブジェクトの表示位置を通り、第1の方向と直交する第2の方向に交差する位置に第2の物理的記号が設けられる。枠部19Bには、組合せによりオブジェクトの制御内容を示す物理的記号と第2の物理的記号とが設けられる。枠部19Bには、組合せによりオブジェクトの制御内容を示す触覚記号が設けられる。枠部19Bの近傍には、組合せごとに対応する説明点字が設けられる。このように、枠部19Bには、第1の方向に交差する位置に第1の物理的記号が設けられ、第2の方向に交差する位置に第2の物理記号が設けられる。なお、第1の物理記号の内容と第2の物理記号の内容とは同じであってもよい。
<10.他の装置構成例>
なお、装置構成は上記に限らず、種々の構成であってもよい。例えば、便座装置は、操作装置と一体であってもよい。図10は、便座装置の他の構成の一例を示すブロック図である。なお、図4と同様の点については適宜説明を省略する。
図10に示すように、便座装置2Aは、操作装置10を含む。例えば、便座装置2Aにおいて、操作装置10は、本体部3に情報の送受信可能に接続される。例えば、操作装置10は、本体部3と有線により接続されてもよいし、制御部34に直接接続されてもよい。便座装置2Aにおいて、操作装置10は、着座部5の側部に配置されてもよい。なお、図10に示す便座装置2Aに含まれる操作装置は、操作装置10に限らず、前述した操作装置10A、10B等の操作装置であってもよい。また、上述したトイレシステム1には、便座装置2に替えて、便座装置2Aが含まれてもよい。
以下では、図11〜図15についての処理を操作装置10が行う場合を一例として説明するが、図11〜図15に示す処理は、操作装置10に限らず、前述した操作装置10A、10B等の操作装置が行ってもよい。
<11.操作装置の表示>
なお、上記例では、操作装置10が操作画面を表示する場合を示したが、操作装置10は種々の画面を表示してもよい。この点について、図11及び図12を用いて説明する。図11は、トイレシステムが実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。具体的には、図11は、使用者の入室から操作画面の表示までにトイレシステム1が実行する処理の手順の一例を示すフローチャートである。図12は、操作装置が実行する画面遷移の一例を示す図である。なお、図12においては、操作装置10に表示される画面に応じて、操作装置10−1〜10−4として説明するが、特に区別して説明を行う場合以外は、単に「操作装置10」とする。図12に示す操作装置10−1は、使用者の入室を検知する前の待機画面の状態を示す。操作装置10−1の待機画面は何も表示されていない状態であってもよい。
図11に示すように、トイレシステム1は、入室を検知した場合(ステップS101:Yes)、ウェルカム画面に表示を変更する(ステップS102)。例えば、便座装置2は、トイレルームR(図2参照)への使用者の入室を検知した場合、入室の検知を示す情報を操作装置10に送信する。なお、入室の検知が可能であれば、どのような手段により検知が行われてもよく、操作装置10が入室を検知してもよいし、トイレのドアセンサ等により、使用者の入室を検知してもよい。
入室の検知を示す情報を取得した操作装置10は、ウェルカム画面に表示を変更する。図12の例では、操作装置10は、操作装置10−1の待機画面から、操作装置10−2のウェルカム画面に表示を遷移させる。操作装置10−2のウェルカム画面には、「Welcome XX Toilet」といった所定の情報が含まれる。例えば、トイレシステム1は、ウェルカム画面を表示する際に、「ようこそ、XXトイレへ」といった所定の音声を出力してもよい。
なお、トイレシステム1は、入室を検知していない場合(ステップS101:No)、ステップS101の処理を繰り返す。操作装置10は、操作装置10−1の待機画面の状態を継続する。
そして、トイレシステム1は、ウェルカム画面の表示後に、ロック画面に表示を変更する(ステップS103)。ウェルカム画面を表示した操作装置10は、ウェルカム画面の表示から所定の時間(例えば5秒や10秒等の任意の時間)が経過した後、ロック画面に表示を変更する。図12の例では、操作装置10は、操作装置10−2のウェルカム画面から、操作装置10−3のロック画面に表示を遷移させる。操作装置10−3のロック画面には、「Let’s try」や「ロック解除」といった所定の情報が含まれる。
なお、操作装置10は、ロック画面の表示時において、便座装置2に対する制御指示に関連するオブジェクトの表示状態はいずれでもよい。例えば、操作装置10は、オブジェクトを表示する場合、オブジェクトに触れられたとしても、信号(通信信号)を生成しなくてもよいし、信号(通信信号)を送信しなくてもよい。
トイレシステム1は、ロック解除を検知した場合(ステップS104:Yes)、操作画面に表示を変更する(ステップS105)。図12の例では、操作装置10は、操作装置10−3のロック画面から、操作装置10−4の操作画面に表示を遷移させる。例えば、操作装置10は、オブジェクトが配置される第1の領域やオブジェクトが配置されない第2の領域を含む操作画面を表示する。例えば、操作画面中の映像表示画面は操作可能であってもよいし、不可能であってもよい。なお、トイレシステム1は、ロック解除を検知しなかった場合(ステップS104:No)、ステップS103の処理を繰り返す。操作装置10は、操作装置10−3のロック画面の状態を継続する。
例えば、トイレシステム1は、種々の態様により、ロック解除を受け付けてもよい。例えば、トイレシステム1は、操作装置10に7種のタッチ操作(タップ、ダブルタップ、ロングタップ、ドラッグ、スワイプ、フリック、ピンチ)のいずれかにより解除されるロックオブジェクトを表示し、表示したロックオブジェクトによりロック解除を受け付けてもよい。また、トイレシステム1は、使用者の音声による指示でロック解除を受け付けてもよい。また、トイレシステム1は、便座装置2への着座をロック解除として検知してもよい。なお、上記のロック解除は一例であり、どのような手段によりロック解除が行われてもよい。ロック解除の他の例についての詳細は後述する。
なお、図12の例では、使用者の入室から操作画面の表示までの画面の遷移について図示したが、操作装置10は、使用者のトイレの利用から退室までについても同様に画像を遷移させてもよい。
例えば、操作画面の表示後において、操作装置10は、使用者の退室の検知が行われた場合、操作画面から所定の画面(サンキュー画面)に表示を遷移する。サンキュー画面は、「Thank you」といった所定の情報が含まれてもよい。また、トイレシステム1は、サンキュー画面を表示する際に、「XXトイレのご利用ありがとうございました」といった所定の音声を出力してもよい。
例えば、操作装置10は、使用者の着座状態の解除が検知された場合、使用者の退室が行われるとして、サンキュー画面を表示してもよい。例えば、操作装置10は、トイレのドアセンサ等により使用者のドアへの操作が検知された場合、サンキュー画面を表示してもよい。
サンキュー画面を表示した操作装置10は、サンキュー画面の表示から所定の時間(例えば3秒や15秒等の任意の時間)が経過した後、待機画面に表示を変更する。
<12.機能説明の動作例>
操作装置10は、オブジェクトの機能を説明する動画等を表示してもよい。この点について、図13を用いて説明する。図13は、操作装置が実行する機能説明の処理の手順の一例を示すフローチャートである。
図13の例では、操作装置10は、操作画面を表示する(ステップS201)。例えば、操作装置10は、使用者によるロック解除後において操作画面を表示する。
図13に示すように、操作装置10は、機能説明オブジェクトに接触を検知していない場合(ステップS202:No)、操作装置10が使用されることなく所定時間経過したかどうかを判定する(ステップS203)。例えば、操作装置10は、操作画面が表示された時点または最後に操作装置10が使用された時点から、操作装置10が使用されることなく所定時間(例えば30秒や1分等)経過したかどうかを判定する。
操作装置10は、操作装置10が使用されることなく所定時間経過したと判定した場合(ステップS203:Yes)、機能説明の映像を表示する(ステップS204)。例えば、操作装置10は、操作装置10が使用されることなく所定時間経過したと判定した場合、所定の機能説明オブジェクトに対応するオブジェクトの機能を説明する動画を再生する。例えば、操作装置10は、操作装置10が使用されることなく所定時間経過したと判定した場合、ランダムに選択した機能説明オブジェクトに対応するオブジェクトの機能を説明する動画を再生する。
一方、操作装置10は、操作装置10が使用されることなく所定時間経過していないと判定した場合(ステップS203:No)、ステップS202に戻って処理を繰り返す。
また、操作装置10は、機能説明オブジェクトに接触を検知した場合(ステップS202:Yes)、機能説明の映像を表示する(ステップS204)。例えば、操作装置10は、機能説明オブジェクトに接触を検知した場合、その機能説明オブジェクトに対応するオブジェクトの機能を説明する動画を再生する。操作装置10は、図1に示すオブジェクトOB2〜OB4の右下に配置された機能説明オブジェクトIO2〜IO4のいずれかに使用者が接触した場合、接触した機能説明オブジェクトに対応するオブジェクトの機能を説明する動画を情報表示エリアCTに表示(再生)する。例えば、操作装置10は、機能説明オブジェクトIO4に使用者が接触した場合、情報表示エリアCTにオブジェクトOB4に関する機能説明のコンテンツを表示する。
そして、操作装置10は、他のオブジェクトに接触したか否かを判定する(ステップS205)。操作装置10は、他のオブジェクトに接触していない場合(ステップS205:No)、機能説明オブジェクトに接触してから所定時間経過したかどうかを判定する(ステップS206)。例えば、操作装置10は、機能説明オブジェクトIO2〜IO4のいずれかに使用者が接触した時点または機能説明の映像の表示開始の時点から、所定時間(例えば機能説明の映像の再生時間等)経過したかどうかを判定する。
操作装置10は、機能説明オブジェクトに接触してから所定時間経過していないと判定した場合(ステップS206:No)、ステップS205に戻って処理を繰り返す。
一方、操作装置10は、機能説明オブジェクトに接触してから所定時間経過したと判定した場合(ステップS206:Yes)、機能説明の表示を終了する(ステップS207)。また、操作装置10は、他のオブジェクトに接触したと判定した場合(ステップS205:Yes)、機能説明の表示を終了する(ステップS207)。そして、操作装置10は、ステップS207後、ステップS201に戻って処理を繰り返す。なお、操作装置10は、ステップS207後において操作画面の表示の変更が無い場合、ステップS202に戻って処理を繰り返してもよい。
<13.ロックの解除例>
操作装置10は、種々の態様により使用者にロック解除を行わせてもよい。この点について、図14を用いて説明する。図14は、操作装置が実行するロック解除における画面遷移の一例を示す図である。
図14に示すように、操作装置10は、使用者に2段階のロック解除操作を行わせてもよい。なお、図14においては、操作装置10に表示される画面に応じて、操作装置10−3、10−31、10−4として説明するが、特に区別して説明を行う場合以外は、単に「操作装置10」とする。図14に示す操作装置10−3及び操作装置10−4は、図12に示す操作装置10−3及び操作装置10−4と同様である。
図14に示す操作装置10−3には第1ロック画面が表示されており、表示部13の領域AR31には、使用者の接触をロック解除の操作として検知するオブジェクトOB31が表示される。操作装置10は、オブジェクトOB31が表示された領域AR31への使用者の接触を検知する(ステップS31)。
これにより、操作装置10は、画面を遷移する(ステップS32)。図14の例では、操作装置10は、操作装置10−3の第1ロック画面から、操作装置10−31の第2ロック画面に表示を遷移させる。
操作装置10−31の第2ロック画面には、表示部13の領域AR31とは異なる位置にある表示部13の領域AR32に、使用者によるロック解除の操作を確定するロック解除オブジェクトOB32が配置される。操作装置10の表示部13において、領域AR31の範囲と領域AR32の範囲とは重ならない。図14の例では、操作装置10−31の第2ロック画面において、ロック解除オブジェクトOB32が配置される領域AR32は、表示部13の端部に配置される。これにより、操作装置10は、全盲の人等の視覚障害者が操作装置10を触って、意図せずにロック画面を解除してしまう可能性をさらに低減することができる。
また、操作装置10−31の第2ロック画面には、「画面のスタートボタンにタッチしてロックを解除してください」といった使用者へロック解除方法を示す文字情報が表示される。これにより、操作装置10は、健常者にはロック解除する方法を具体的に通知することができるため、健常者がロック画面を解除できない可能性を低減することができる。
操作装置10は、ロック解除オブジェクトOB32が表示された領域AR32への使用者の接触を検知する(ステップS33)。
これにより、操作装置10は、ロックを解除する(ステップS34)。例えば、操作装置10は、画面を遷移する。図14の例では、操作装置10は、操作装置10−31の第2ロック画面から、操作装置10−4の操作画面に表示を遷移させる。
<14.他の操作を利用したロックの解除例>
操作装置10は、使用者による他の操作をロック解除として受け付けてもよい。この点について、図15を用いて説明する。図15は、操作装置が実行するロック解除における画面遷移の他の一例を示す図である。
図15に示すように、操作装置10は、使用者による言語選択をロック解除操作として受け付けてもよい。なお、図15においては、操作装置10に表示される画面に応じて、操作装置10−35、10−36、10−4として説明するが、特に区別して説明を行う場合以外は、単に「操作装置10」とする。図15に示す操作装置10−4は、図12に示す操作装置10−4と同様である。なお、図15に示す操作装置10−35のロック画面(以下「第1ロック画面」ともいう)は、図14に示す操作装置10−3の第1ロック画面と、オブジェクトが言語選択のオブジェクトである点で相違する。例えば、図15に示す言語選択のオブジェクトOB7は、図1中のオブジェクトOB7と同様であり、トイレの利用に関する情報を操作装置10に表示したり音声出力したりする際の言語を選択するためのオブジェクトである。
図15に示す操作装置10−35には第1ロック画面が表示されており、表示部13の領域AR35には、使用者が言語選択を行うためのオブジェクトOB7が表示される。操作装置10は、オブジェクトOB7が表示された領域AR35への使用者の接触を検知する(ステップS35)。
これにより、操作装置10は、選択可能言語を表示する(ステップS36)。図15の例では、操作装置10は、操作装置10−35の第1ロック画面(第1言語選択画面)から、操作装置10−36の言語選択画面(以下「第2ロック画面」ともいう)に表示を遷移させる。なお、操作装置10は、表示を遷移させることなく、言語選択オブジェクトOB36を表示させることにより、操作装置10−35の第1ロック画面(第1言語選択画面)から、操作装置10−36の第2ロック画面(第2言語選択画面)に表示を変更してもよい。
操作装置10−36の第2ロック画面には、表示部13の領域AR35とは異なる位置にある表示部13の領域AR36に、使用者による一の言語の選択を受け付ける言語選択オブジェクトOB36が配置される。言語選択オブジェクトOB36には、「日本語」、「English」、「French」といった選択可能な言語の一覧が含まれる。操作装置10の表示部13において、領域AR35の範囲と領域AR36の範囲とは重ならない。これにより、操作装置10は、使用者の言語選択の操作をロック解除の操作として受け付けることができるため、健常者の利便性の低下を抑制しつつ、全盲の人等の視覚障害者が操作装置10を触って、意図せずにロックが解除される可能性をさらに低減することができる。
操作装置10は、言語選択オブジェクトOB36が表示された領域AR36への使用者の接触を検知する(ステップS37)。図14の例では、操作装置10は、言語選択オブジェクトOB36が表示された領域AR36のうち、「English」への使用者の接触を検知する。
これにより、操作装置10は、ロックを解除する(ステップS38)。例えば、操作装置10は、選択された言語により情報が表示される画面に遷移する。図15の例では、操作装置10は、操作装置10−36の第2ロック画面から、英語で表記された操作装置10−4の操作画面に表示を遷移させる。このように、操作装置10は、使用者の言語選択の操作をロック解除の操作と同じ操作で受け付けることができるため、健常者の利便性を向上させつつ、視覚障害者が表示面に接触することなく、表示面への接触により実行される制御を把握可能にすることができる。なお、上述してきた各実施形態及び変形例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
さらなる効果や変形例は、当業者によって容易に導き出すことができる。このため、本発明のより広範な態様は、以上のように表しかつ記述した特定の詳細および代表的な実施形態に限定されるものではない。したがって、添付の特許請求の範囲およびその均等物によって定義される総括的な発明の概念の精神または範囲から逸脱することなく、様々な変更が可能である。