JP6668443B1 - 2相中空ステッピングモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】中空回転軸の外周面に複数の回転子構成要素を軸方向及び周方向に沿って強固に固定する。【解決手段】2相中空ハイブリッド型ステッピングモータは、軸方向に着磁した筒状永久磁石の両端面をそれぞれ回転子鉄心で挟持して成る2つの回転子構成要素を、中空回転軸4の外周に各回転子構成要素の筒状永久磁石の一端面に位置する回転子鉄心同士が密着しかつ隣接する筒状永久磁石の着磁方向が逆方向となるよう配置した回転子を備える。中空回転軸4は、その外周面に軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、中空回転軸4の外周面に塗布される接着剤が入り込んで硬化し2つの回転子構成要素を固着する固着溝45を有する。【選択図】図13

Description

本発明は、ハイブリッド型の2相中空ステッピングモータに関する。
従来、2相中空ステッピングモータとしては、例えば、特許文献1に開示されたものが既に提案されている。
特許文献1は、n(nは正の整数)個の極歯を有するとともに軸方向に沿って貫通孔が形成された回転子鉄心を、軸方向に着磁された筒状永久磁石の両端面に歯ピッチ角の1/2の角度シフトさせて装着して成る2相中空ステッピングモータにおいて、固定子内面に周方向に沿って16個の固定子極が等間隔で形成されるとともに、これら固定子極の夫々に中心線から左右に等しい角度で2個の極歯が形成されたものである。
特開平10−066325号公報
この発明の目的は、中空回転軸の外周面に軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込んで硬化し複数の回転子構成要素を固着する固着溝を備えない場合に比較して、複数の回転子構成要素を軸方向及び周方向に沿って強固に固定することにある。
請求項1に記載された発明は、軸方向に着磁した筒状永久磁石の両端面をそれぞれ回転子鉄心で挟持して成る複数の回転子構成要素を、中空回転軸の外周に前記各回転子構成要素の前記筒状永久磁石の一端面に位置する前記回転子鉄心同士が密着しかつ前記筒状永久磁石のうち隣接するもの同士の着磁方向が逆方向となるよう配置した回転子を備え、前記回転子鉄心の外半径と内半径の差が前記中空回転軸の半径より小さいハイブリッド型の2相中空ステッピングモータにおいて、
前記中空回転軸の外周面に前記軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、前記中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込み、且つ入り込んだ前記接着剤が硬化し前記複数の回転子構成要素を固着する曲率半径1mmの湾曲した凹溝状に形成された深さが0.05mmの固着溝を有し、
前記複数の回転子構成要素の前記軸方向に沿って対向するよう配置される回転子鉄心は、一体的に形成され、
前記固着溝は、一体的に形成された前記回転子鉄心の軸方向に沿って複数本の固着溝が存在するよう前記中空回転軸の外周面に螺旋状に設けられる2相中空ステッピングモータである。
請求項2に記載された発明は、軸方向に着磁した筒状永久磁石の両端面をそれぞれ回転子鉄心で挟持して成る複数の回転子構成要素を、中空回転軸の外周に前記各回転子構成要素の前記筒状永久磁石の一端面に位置する前記回転子鉄心同士が密着しかつ前記筒状永久磁石のうち隣接するもの同士の着磁方向が逆方向となるよう配置した回転子を備え、前記回転子鉄心の外半径と内半径の差が前記中空回転軸の半径より小さいハイブリッド型の2相中空ステッピングモータにおいて、
前記中空回転軸の外周面に前記軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、前記中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込み、且つ入り込んだ前記接着剤が硬化し前記複数の回転子構成要素を固着する曲率半径1mmの湾曲した凹溝状に形成された深さが0.05mmの固着溝を有し、
前記複数の回転子構成要素の前記軸方向に沿って対向するよう配置される回転子鉄心は、一体的に形成されるとともに、
前記複数の回転子構成要素を構成する各回転子鉄心及び各筒状永久磁石は、前記中空回転軸の外周面に塗布されて硬化する接着剤と同じ接着剤を介して互いに接着され、
前記固着溝は、前記中空回転軸の外周面に複数条にわたり設けられ、且つ一体的に形成された前記回転子鉄心の前記軸方向に沿って複数本の固着溝が存在するよう前記中空回転軸の外周面に螺旋状に設けられる2相中空ステッピングモータである。
請求項3に記載された発明は、前記固着溝は、前記中空回転軸の外周面に螺旋状に設けられる第1の固着溝と、前記第1の固着溝と交差するよう軸方向に沿って短く形成された第2の固着溝からなる請求項1又は2に記載の2相中空ステッピングモータである。
請求項4に記載された発明は、前記回転子鉄心の外周に配置される固定子鉄心を備え、
前記固定子鉄心は、周方向に沿って等間隔に配置された16個の固定子極を有し、且つ前記固定子極の先端に中心線から左右対称に等しい角度で3つの極歯が設けられており、前記固定子極の極歯が成す角度Θは、6.9度に設定されるとともに、隣接する前記固定子極の極歯同士が8.7度の角度を成すように構成された請求項1乃至3のいずれかに記載の2相中空ステッピングモータである。
本発明によれば、中空回転軸の外周面に軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込んで硬化し複数の回転子構成要素を固着する固着溝を備えない場合に比較して、複数の回転子構成要素を軸方向及び周方向に沿って強固に固定することができる。
図1(a)はこの発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータを示す正面図、同図(b)はその右側面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの固定子及び回転子鉄心を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの固定子鉄心を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの回転子を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの回転子を示す概略斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの回転子鉄心を示す正面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの回転子鉄心を示す側面図である。 固定子と回転子の関係を示す図である。 図9(a)は中空回転軸を示す正面図、同図(b)はその断面図である。 固定子の励磁コイルの接続を示す断面構成図である。 2相中空ステッピングモータの回転子構成要素の配置を示す断面模式図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの回転子構成要素の配置を示す断面模式図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの中空回転軸の一部拡大した構成を示す側面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの製造工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの製造工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータの製造工程を示す断面図である。 この発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータのロータスペーサを示す構成図である。 この発明の実施の形態2に係る2相中空ステッピングモータの中空回転軸を示す一部拡大した構成図である。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
[実施の形態1]
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータを示すものである。図1(a)は2相中空ステッピングモータを示す正面図、同図(b)は2相中空ステッピングモータを示す右側面図、図2は2相中空ステッピングモータにおける固定子及び回転子鉄心を拡大して示す構成図である。
この2相中空ステッピングモータ1は、図1に示されるように、正面略正方形の直方体状に形成されたエンドキャップ2を備えている。エンドキャップ2の中央には、当該2相中空ステッピングモータ1の前面から背面へ貫通した大口径の中空孔3を有する円筒形状の中空回転軸4が回転可能に配置されている。エンドキャップ2の面取りが施された4つの角部には、2相中空ステッピングモータ1の軸方向に沿った前後の両端に配置されるエンドキャップ2と固定子10とを図示しないボルト等の締結具によって連結するための締結孔5がそれぞれ設けられている。
なお、図1(b)中、符号6,6,7,7は、2相中空ステッピングモータ1のA相及びB相からなる2相の巻線に通電するためのリード線をそれぞれ示している。リード線6,6,7,7は、2相中空ステッピングモータ1を駆動する駆動装置である図示しないドライバに接続される。そして、2相中空ステッピングモータ1は、図示しないドライバによって駆動され、中空回転軸4の回転角(回転量)及び回転方向が制御される。また、2相中空ステッピングモータ1のステップ角は、後述するように、1.8度に設定されている。
2相中空ステッピングモータ1は、図2に示されるように、大別して、その内部に固定した状態で設けられる固定子10と、固定子10の内部に回転可能に配置される回転子20とを備えている。回転子20は、回転子鉄心23,24,25,26と図示しない筒状永久磁石21,22を中空回転軸4の外周に固定して成る。なお、図2では中空回転軸4が省略されている。
本実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータ1は、図4に示されるように、固定子10と回転子構成要素20,20の組み合わせからなる所謂2連のステッピングモータを構成している。
固定子10は、図2に示されるように、その外周に半径方向に沿って予め定められた幅を有する環状に形成されるヨーク部11と、ヨーク部11の内周面に周方向に沿って等間隔に一体的に形成され且つ中心Oへ向けて突出した複数の固定子極12を備えている。本実施の形態1では、16極(個)の固定子極12,12,12・・・1216が周方向に沿って等間隔となるよう配置されている。固定子10は、磁性鋼板(例えば、電磁鋼板)からなる薄い板材を複数枚積層して軸方向に沿って所定の厚さを有するように形成されたステータスタックからなる。固定子10を構成する板材は、薄い磁性鋼板などをプレス加工により所定の形状に打ち抜き成形した後、端縁のバリを除去する所謂バリ取り処理や研磨等の仕上げ加工を施して形成される。
本実施の形態1では、上述したように、固定子10の内周面に周方向に沿って16極の固定子極12,12,12・・・1216が等間隔に配置されている。各固定子極12,12,12・・・1216は、その中心線が互いに22.5°(=360/16)の角度を成している。各固定子極12,12,12・・・1216は、ヨーク部11の内周面から中心Oへ向け所要の幅を有する断面矩形状に形成されて励磁コイル13が巻き付けられる巻線部121と、巻線部121の先端に当該巻線部121よりも幅が広く略櫛歯状に形成された先端部122とから構成されている。各固定子極12の先端部122には、複数(本実施の形態1では、3つ)の極歯123が中心線に対して対称となるよう周方向に沿って等間隔に形成されている。各極歯123は、固定子10の中心Oへ向けて所定の幅を有する矩形状に形成されている。その結果、固定子10の内周面には、周方向に沿って48(=16×3)個の極歯123が配置されている。また、隣接する各固定子極12,12,12・・・1216の極歯123の間には、予め定められた開口部Gが存在するように構成されている。
各固定子極12,12,12・・・1216の3つの極歯123は、図3に示されるように、その中心線が互いに所要の角度Θを成すよう周方向に沿って等間隔に配置されている。
本実施の形態1では、各固定子極12,12,12・・・1216に設けられる3つの極歯123が成す角度Θが次の数1式の関係を満たすように設定されている。
Figure 0006668443
ここで、nは50以上の整数、sはn−1又はn−2である。
本実施の形態1では、n=50、s=n−2を採用している。その結果、図3に示す角度Θの値は、Θ=360/48−2×{(360/48)−(360/50)}=7.5−2×(7.5−7.2)=6.9°に設定されている。因みに、特許文献1では、Θ=7.5°となる。特許文献1に記載されたΘ=7.5°という角度は、各固定子極の極歯が成す角度として相対的に大きな値であり、極歯の配列間隔としてロングピッチと呼ぶことができるものである。
これに対して、本実施の形態1では、各固定子極12,12,12・・・1216の極歯123が成す角度Θが6.9°(<7.5°)と相対的に小さな角度に設定されており、極歯123の配列間隔としてショートピッチとも呼べるものである。
また、隣接する各固定子極12,12,12・・・1216の極歯123同士が成す角度、すなわち隣接する各固定子極12,12,12・・・1216の間に形成される開口部Gの両側に位置する極歯123が成す角度αは、8.7°に設定されている。開口部Gの角度αは、隣接する2つの固定子極12の中心線が成す角度である22.5°から隣接する2つの極歯123が成す角度である2×6.9°を減算した値(=22.5−2×6.9=8.7)である。因みに、特許文献1における開口部の角度は、22.5−2×7.5=7.5と相対的に小さな角度となっている。
開口部Gの角度αは、固定子10の内径や極歯123の幅等にも依存するが、固定子極12の巻線部121に励磁コイル13を巻く際に当該励磁コイル13が通過する開口幅を規定する角度である。開口部Gの角度αは、大きい程、隣接する固定子極12間に励磁コイル13を挿通することが容易となり、製造上有利となる。本実施の形態1では、開口部Gの角度αが8.7°と特許文献1の7.5°に比較して大きく設定されており、隣接する固定子極12間に励磁コイル13を挿通することが容易で製造上有利となっている。この製造上の利点は、固定子10の外径を小径化し且つ回転子20の外径を可能な限り大径化して、大口径の中空孔3を実現しつつ2相中空ステッピングモータ1の小型化を図った場合に特に顕著となる。
つまり、本実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータ1は、励磁コイル13の占積率の向上による磁力の増大により、回転トルクの面で小型化かつ中空回転軸4の採用に伴う不利をカバーすることが可能となっている。
一方、回転子20は、図4及び図5に示されるように、複数(図示例では、2つ)の回転子構成要素の一例としての第1及び第2の回転子構成要素20,20を備えている。第1の回転子構成要素20は、中空回転軸4の外周面に固着された状態で装着され、軸方向に着磁した筒状永久磁石21の両端面をそれぞれ回転子鉄心23,24により挟持して構成されている。また、第2の回転子構成要素20は、同じく中空回転軸4の外周面に固着された状態で装着され、軸方向に着磁した筒状永久磁石22の両端面をそれぞれ回転子鉄心25,26により挟持して構成されている。第1及び第2の回転子構成要素20,20は、中空回転軸4の外周面に軸方向に沿って密着した状態で直列に配置されている。
本実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータ1は、上述したように、中空回転軸4を採用しなお且つ小型化を達成しつつ、可能な限り大きな回転トルクを得ることが可能に構成されている。
そのため、本実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータ1は、固定子10と回転子構成要素20,20を備えた2連の2相中空ステッピングモータである。固定子10は、第1及び第2の回転子構成要素20,20に共通して同一の固定子10が配置されている。
なお、固定子10は、第1及び第2の回転子構成要素20,20に対応させて第1及び第2の固定子10から構成しても良い。
第1の回転子構成要素20の回転子鉄心23,24及び第2の回転子構成要素20の回転子鉄心25,26は、同様に構成されている。第1の回転子構成要素20の回転子鉄心23,24は、図6及び図7に示されるように、中央に大口径の中空孔231,241を有する略円筒形状に形成されている。各回転子鉄心23,24には、その外周面に周方向に沿って複数(n個)の回転子極歯232,242が等間隔に設けられている。同じく、第2の回転子構成要素20の回転子鉄心25,26は、中央に大口径の中空孔251,261を有する略円筒形状に形成されている。また、各回転子鉄心25,26には、その外周面に周方向に沿って複数(n個)の回転子極歯252,262が等間隔に設けられている。本実施の形態1では、各回転子極歯232,242,252,262の数(n)が50に設定されている。ここで、nは数1式の「n」と同じ値である。
回転子鉄心23,24,25,26は、固定子10と同様、磁性鋼板(例えば、電磁鋼板)からなる板材を所定の厚さTとなるよう接着剤を介して密に複数枚積層することでロータスタックとして構成されている。回転子鉄心23,24,25,26を構成する板材は、薄い磁性鋼板などをプレス加工により所定の形状に打ち抜き成形した後に、端縁のバリを除去する所謂バリ取り処理や研磨等の仕上げ加工を施して形成される。
4つの回転子鉄心23,24,25,26は、基本的に、すべて同一の厚さTを有するように構成される。但し、この実施の形態1では、4つの回転子鉄心23,24,25,26のうち、中央に配置される回転子鉄心24,25は、図4に示されるように、軸方向に沿って密着した状態で配置され且つ同一極性に磁化されるものであるため、1つの回転子鉄心23,26の2倍の厚さ(2T)を有するよう一体的に形成されている。なお、回転子鉄心24,25は、個別に形成しても勿論良い。
各回転子鉄心23,24,25,26の回転子極歯232,242,252,262は、回転子20の半径方向の外方へ向けて矩形状に形成されている。本実施の形態1では、図6に示されるように、隣接する回転子極歯232,242,252,262が互いに7.2°(=360/50)の角度を成すように周方向に沿って等間隔で配置されている。
第1の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心23と回転子鉄心24は、図5に示されるように、回転子極歯232,242の歯ピッチ角(7.2°)の1/2の角度(3.6°)だけ周方向に沿ってシフトさせて装着されている。すなわち、回転子鉄心23と回転子鉄心24は、回転子鉄心23の隣接する2つの回転子極歯232の間における中心位置に、他方の回転子鉄心24の回転子極歯242が位置するよう装着されている。
同じく、第2の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心25と回転子鉄心26は、回転子極歯252,262の歯ピッチ角(7.2°)の1/2の角度(3.6°)だけ周方向に沿ってシフトさせて装着されている。すなわち、回転子鉄心25と回転子鉄心26は、回転子鉄心25の隣接する2つの回転子極歯252の間における中心位置に、他方の回転子鉄心26の回転子極歯262が位置するよう装着されている。
その結果、第1の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心23と第2の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心26は、図5に示されるように、回転子極歯232,262が周方向に沿って同一の位置となるよう装着されている。
また、第1の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心24と第2の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心25は、図5に示されるように、回転子極歯242,252が周方向に沿って同一の位置となるよう装着されている。そのため、本実施の形態1では、第1の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心24と第2の回転子構成要素20を構成する回転子鉄心25が一体的に形成されており、回転子鉄心24と回転子鉄心25を接着剤を介して貼り合わせる工程が省略されている。
軸方向に沿って着磁した筒状永久磁石21,22は、図4に示されるように、第1及び第2の回転子構成要素20,20を構成する回転子鉄心23,24,25,26より外径が小さく設定されている。筒状永久磁石21,22は、強磁性体によって形成され、回転子20を組み立てた後、着磁装置によって互いに逆方向となるよう軸方向に沿って着磁される。
本実施の形態1では、図12に示されるように、筒状永久磁石21の軸方向に沿った左側の端面がS極、右側の端面がN極、筒状永久磁石22の軸方向に沿った左側の端面がN極、右側の端面がS極となるよう着磁されている。
回転子20は、図4に示されるように、中空回転軸4の軸方向に沿った両端部にそれぞれ配置されたボールベアリング等の軸受部材51,52を介してエンドキャップ2に回転可能に取り付けられる。
中空回転軸4は、図9に示されるように、所定の肉厚及び所定の表面粗さを有する円筒形状に形成されている。中空回転軸4の外周面4aには、その軸方向に沿った一端部寄りに第1の回転子構成要素20の軸方向に沿った一端部を位置決め固定するための環状凸部41が一体的に設けられている。この環状凸部41には、中空回転軸4の外周面4aに装着される第1及び第2の回転子構成要素20,20のうち、第1の回転子構成要素20の回転子鉄心23がその端面が突き当てられた状態で位置決めされる。また、中空回転軸4は、その軸方向に沿った一端部(図9(b)左端部)が他の部分に比較して小径に形成された小径部42となっている。
なお、図9中、符号43,44は、中空回転軸4に図示しない部材を装着するための装着孔をそれぞれ示している。
2相中空ステッピングモータ1は、図10に示されるように、16個の固定子極12,12,12・・・1216のうち、隣接する2つの固定子極(例えば、固定子極12と固定子極12)が同一に磁化されるよう励磁コイル13が巻回されている。また、これら励磁コイル13のうち、90度毎に4組の励磁コイル13が同一の配線に接続されて第1相の巻線を構成している。更に、この第1相の巻線に対して45度ずれた残りの4組の励磁コイル13が共通接続されて第2相の巻線を構成している。
更に説明すると、励磁コイル13は、マグネットワイヤーを所定の方向に所定の巻数だけ予め巻回して構成されている。第1相の励磁コイル13は、隣接する2つの固定子極12,12に対応した励磁コイル13,13と、周方向に沿って90度異なる位置に配置された2つの固定子極12,12に対応した励磁コイル13,13と、周方向に沿って更に90度異なる位置に配置された2つの固定子極12,1210に対応した励磁コイル13,1310と、周方向に沿って更に90度異なる位置に配置された2つの固定子極1213,1214に対応した励磁コイル1313,1314が直列接続され、更にこれらの4組(8個)の励磁コイル13が直列接続されて構成されている。これらの第1相の巻線を構成する励磁コイル13,13,13,13,13,1310,1313,1314は、予め接続された状態で対応する固定子極12,12,12,12,12,1210,1213,1214に装着される。
また、第2相の励磁コイル13は、隣接する2つの固定子極12,12に対応した励磁コイル13,13と、周方向に沿って90度異なる位置に配置された2つの固定子極12,12に対応した励磁コイル13,13と、周方向に沿って更に90度異なる位置に配置された2つの固定子極1211,1212に対応した励磁コイル1311,1312と、周方向に沿って更に90度異なる位置に配置された2つの固定子極1215,1216に対応した励磁コイル1315,1316が直列接続され、更にこれらの4組(8個)の励磁コイル13が直列接続されて構成されている。これらの第2相の巻線を構成する励磁コイル13,13,13,13,1311,1312,1315,1316は、予め接続された状態で対応する固定子極12,12,12,12,1211,1212,1215,1216に装着される。
2相中空ステッピングモータ1は、図8に示されるように、固定子10に設けられた16個の固定子極12,12,12・・・1216の極歯123の歯ピッチが6.9度、固定子極12,12,12・・・1216の中心間角度が22.5度、回転子20の回転子極歯232の歯ピッチが7.2度になっており、第1相及び第2相の固定子10と回転子20の極歯の中心線のズレが1.8度となっている。
2相中空ステッピングモータ1は、一般的なハイブリッド型ステッピングモータと同様に回転駆動される。第1相の励磁コイル13に順方向の励磁電流を通電した時、回転子20は、ある位置で安定して停止する。次に、第1相の励磁コイル13に通電した励磁電流を遮断すると同時に、第2相の励磁コイル13に順方向の励磁電流を通電すると、回転子20は、1ステップ角(=1.8°)だけ回転駆動される。次に、第2相の励磁コイル13に通電した励磁電流を遮断すると同時に、第1相の励磁コイル13に逆方向の励磁電流を通電すると、回転子20は、1ステップ角(=1.8°)だけ回転駆動される。以下、同様に第1相及び第2相の励磁コイル13に励磁電流を通電することにより、回転子20は、所要のステップ角だけ回転駆動されることになる。
ところで、2連の2相中空ステッピングモータ1を構成する場合には、図11及び図12に示されるように、中空回転軸4の外周に配置される軸方向に着磁した筒状永久磁石21,22の両端面をそれぞれ回転子鉄心23,24及び回転子鉄心25,26によって挟持した2つの回転子構成要素20,20において、2つの筒状永久磁石21,22の軸方向に沿った着磁方向を同一方向とする方式と、2つの筒状永久磁石21,22の着磁方向を逆方向とする方式が考えられる。
2つの筒状永久磁石21,22の軸方向に沿った着磁方向を同一方向とする方式の場合には、図11に示されるように、2つの回転子構成要素20,20の隣接する回転子鉄心24,25が各筒状永久磁石21,22によって互いに逆極性、図示例では回転子鉄心24がN極性、回転子鉄心25がS極性にそれぞれ励磁される。そのため、この場合には、隣接する2つの回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25に形成される逆極性の磁極により回転子鉄心24,25の境界付近では磁束が打消し合って回転トルクが減少することになる。
そこで、2つの筒状永久磁石21,22の軸方向に沿った着磁方向を同一方向とする方式の場合には、図11に示されるように、隣接する2つの回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25の間に数mm幅の緩衝帯40を設けて磁気的に分離する必要がある。そのため、着磁方向を同一方向とする方式の場合には、緩衝帯40を設ける分だけ中空回転軸4の軸方向に沿った長さが長くなり、2相中空ステッピングモータ1が大型化(長尺化)するという技術的課題を有している。
これに対して、2つの筒状永久磁石21,22の軸方向に沿った着磁方向を逆方向とする方式の場合には、図12に示されるように、2つの回転子構成要素20,20の隣接する回転子鉄心24,25が各筒状永久磁石21,22によって互いに同極性に励磁される。そのため、この場合には、隣接する2つの回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25の間で磁束が互いに打消し合うことがなく、緩衝帯40を設ける必要がなく小型化に有利となる。
ところが、2つの筒状永久磁石21,22の軸方向に沿った着磁方向を逆方向とする方式の場合は、隣接する2つの回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25が互いに同極性(図示例では、N極)に着磁される。そのため、この逆方向とする方式の場合には、隣接する2つの回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25の間で磁気的に大きな反発力(斥力)が働く。その結果、第1及び第2の回転子構成要素20,20における2つの回転子鉄心24,25は、剥離し易く、2相中空ステッピングモータ1の製造時に不良品が発生したり、2相中空ステッピングモータ1の使用中に経時的に回転子鉄心24,25の剥離等が発生して寿命が短くなる虞れがあるという技術的課題を有している。
そこで、本実施の形態1では、かかる技術的課題を解決するため、中空回転軸の外周面に軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込んで硬化し第1及び第2の回転子構成要素を固着する固着溝を設けている。
すなわち、本実施の形態1では、図13に示されるように、中空回転軸4の外周面4aに軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられた螺旋状の固着溝45を備えている。この固着溝45は、予め定められた曲率半径R1(例えば、1mm)を有するとともに、予め定められた深さD(例えば、0.05mm)を有する湾曲した凹溝状に形成されている。また、固着溝45は、軸方向に沿って予め定められたピッチP(例えば、3mm)を有するように設定されている。固着溝45は、中空回転軸4の外周面4aに沿って環状凸部41から距離Lだけ離れた位置に一端部が設定され、第2の回転子構成要素20の回転子鉄心26の外側端に設けられる後述する環状スペーサ27に対応した位置が他端部となっている。
固着溝45は、例えば、旋盤等を用いた旋削加工によって中空回転軸4を製造する際に、中空回転軸4の外周面4aを仕上げた後、当該中空回転軸4の外周面4aに先端が曲率半径R1に対応したバイトを用いて旋削加工を施すことにより容易に形成することが可能である。
固着溝45は、各筒状永久磁石21,22及び各回転子鉄心23,24,25,26の軸方向に沿って少なくとも1本以上の固着溝45が存在するよう設けられる。その際、固着溝45は、各筒状永久磁石21,22及び各回転子鉄心23,24,25,26の各部材において周方向に沿って必ずしも1周にわたり存在する必要はなく、半周あるいは1/4周程度存在するものであっても良い。
<2相中空ステッピングモータの作用>
本実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータ1では、中空回転軸4の外周面4aに軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、中空回転軸4の外周面に塗布される接着剤が入り込んで硬化し第1及び第2の回転子構成要素20,20を固着する固着溝45を備えない場合に比較して、第1及び第2の回転子構成要素20,20を軸方向及び周方向に沿って強固に固定することが可能となっている。
すなわち、本実施の形態1に係る2相中空ステッピングモータ1は、図13に示されるように、製造時、中空回転軸4の外周面4aに固着溝45が螺旋状に形成される。この螺旋状の固着溝45が形成された中空回転軸4の外周面4aには、図14(a)に示されるように、熱硬化樹脂系の接着剤50が塗布される。熱硬化樹脂系の接着剤50は、加熱により硬化を開始する接着剤である。
その際、中空回転軸4の外周面4aには、ヘラ等の治具を使用することにより、中空回転軸4の外周面4aに螺旋状に形成された固着溝45の内部に接着剤50が確実に充填されるよう塗布するのが望ましい。
接着剤50が全面に塗布された中空回転軸4の外周面4aには、図14(b)に示されるように、第1の回転子構成要素20の回転子鉄心23が挿通した状態で装着される。このとき、回転子鉄心23の一端面は、環状凸部41に突き当てられている。その後、回転子鉄心23の他方の端面には、図14(b)に示されるように、接着剤50が塗布された後、図15(a)に示されるように、第1の回転子構成要素20の筒状永久磁石21が回転子鉄心23の端面に接着剤50を介して貼り合わされた状態で装着される。
その後、同様に、接着剤50が全面に塗布された中空回転軸4の外周面4aには、図15(b)〜図16(b)に示されるように、各部材の端面に接着剤50が塗布された状態で、第1及び第2の回転子構成要素20,20の予め一体的に形成した回転子鉄心24と回転子鉄心25、第2の回転子構成要素20の筒状永久磁石22、第2の回転子構成要素20の回転子鉄心26が、互いに密着された状態で順次装着される。なお、第2の回転子構成要素20の回転子鉄心26には、その軸方向に沿った外側端に第2の回転子構成要素20の抜けを防止するロータスペーサ27が接着剤50を介して貼り合わされた状態で装着される。ロータスペーサ27は、図17に示されるように、断面矩形の管状に形成されている。
その後、上記の如く中空回転軸4の外周面4aに第1の回転子構成要素20の回転子鉄心23、第1の回転子構成要素20の筒状永久磁石21、第1及び第2の回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25、第2の回転子構成要素20の筒状永久磁石22、第2の回転子構成要素20の回転子鉄心26を互いに密着された状態で装着して成る回転子20は、予め定められた温度に加熱する図示しない加熱炉の中に収容され、所要時間だけ加熱されて接着剤50が硬化される。
その後、上記の如く構成された回転子20は、図12に示されるように、図示しない着磁装置によって第1及び第2の回転子構成要素20,20の各筒状永久磁石21,22が、軸方向に沿って互いに逆方向となるよう着磁される。本実施の形態1では、第1及び第2の回転子構成要素20,20の各筒状永久磁石21,22は、第1の回転子構成要素20の回転子鉄心23側がS極、第1及び第2の回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25がN極、第2の回転子構成要素20の回転子鉄心26側がS極となるように着磁される。
そして、上記の如く構成された回転子20は、軸受部材51,52を介してエンドキャップ2の内部に装着されるとともに、固定子10がエンドキャップ2の内部に装着されて2相中空ステッピングモータ1が組み立てられる。
このように、本実施の形態に係る2相中空ステッピングモータ1では、図13に示されるように、中空回転軸4の外周面4aに軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、中空回転軸4の外周面4aに塗布される接着剤50が入り込んで硬化し第1及び第2の回転子構成要素20,20を固着する螺旋状の固着溝45が設けられている。
そのため、上記2相中空ステッピングモータ1は、中空回転軸4の外周面4aと第1及び第2の回転子構成要素20,20の内周面が接着剤50を介して接着されるとともに、中空回転軸4の外周面4aと第1及び第2の回転子構成要素20,20の内周面を接着する接着剤50は、中空回転軸4の外周面4aに螺旋状に形成された固定溝45の内部に入り込んで硬化され、接着剤50のキー効果によって軸方向及び周方向の双方向に強固に固着される。
したがって、上記2相中空ステッピングモータ1は、中空回転軸4の外周面4aに第1及び第2の回転子構成要素20,20を固定した状態で装着した後、第1及び第2の回転子構成要素20,20の各筒状永久磁石21,22を軸方向に沿って互いに逆方向となるよう着磁することにより、第1及び第2の回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25に磁気反発力が作用した場合であっても、第1及び第2の回転子構成要素20,20の回転子鉄心24,25が剥離することを防止することが可能となる。
また、本実施の形態1は、固定子10の内面に周方向に沿って16個の固定子極12,12,12・・・1216を22.5度間隔で形成するとともに、これら固定子極12,12,12・・・1216の夫々に中心線から左右に等しい角度で3個の極歯123が形成されている。しかも角度Θは、数1式の関係を満たす6.9°と相対的に小さい角度に設定されている。そのため、隣接する固定子極12,12,12・・・1216間に位置する開口部Gの角度を比較的大きな角度に設定することができ、励磁コイル13の収納を容易かつ効率良く行うことができ、更に各固定子極12,12,12・・・1216の高さを低くできるので、その分だけ回転子20の外径を大きくすることができる。また、回転子20の外径を大きくできることと、励磁コイル13の占積率の向上による磁力の増大により、中空回転軸4を採用したことに伴う回転トルクの面での不利をカバーすることができる。
[実施の形態2]
図18は、本発明の実施の形態2に係る2相中空ステッピングモータを示すものである。
実施の形態2に係る2相中空ステッピングモータ1は、図18に示されるように、中空回転軸4の外周面4aに設けられる固着溝が、螺旋状の第1の固着溝45以外に、当該螺旋状の第1の固着溝45と交差するように略軸方向に沿った短く形成された第2の固着溝45aを備えるように構成されている。
このように、固着溝として螺旋状の第1の固着溝45と交差するように略軸方向に沿った短く形成された第2の固着溝45aを追加して設けることにより、中空回転軸4の外周面4aと第1及び第2の回転子構成要素20,20の内周面をより一層強固に固着させることができる。
その他の構成及び作用は、前記実施の形態1と同様であるので、その説明を省略する。
なお、前記実施の形態では、複数の回転子構成要素として第1及び第2の2つの回転子構成要素を配置した場合について説明したが、回転子構成要素の数は、2つに限定されるものではなく、3つ以上設けても良いことは勿論である。
また、前記実施の形態では、中空回転軸の内部に他の部材を配置しない場合について説明したが、中空回転軸の内部に減速ギアなどを配置しても良いことは勿論である。
さらに、前記実施の形態では、螺旋状の固着溝を、中空回転軸の外周面に1条にわたり設けられた場合について説明したが、これに限定されるものではなく、螺旋状の固着溝を中空回転軸の外周面に複数条にわたり設けるよう構成しても勿論良い。
その際、複数条の螺旋状の固着溝は、同一方向に設ける場合に限定されるものではなく、互いに交差する方向に設けても勿論良い。
このように、螺旋状の固着溝を中空回転軸の外周面に複数条にわたり、或いは互いに交差する方向に設けるよう構成した場合には、螺旋状の固着溝に塗布されて硬化する接着剤と複数の回転子構成要素との接触面積が増大し、中空回転軸の外周面に複数の回転子構成要素を軸方向及び周方向に沿ってより一層強固に固着することが可能となる。
1…2相中空ステッピングモータ
2…エンドキャップ
3…中空部
4…中空回転軸
10…固定子
12…固定子極
123…極歯
20…回転子
232〜262…極歯
45…固着溝
50…接着剤

Claims (4)

  1. 軸方向に着磁した筒状永久磁石の両端面をそれぞれ回転子鉄心で挟持して成る複数の回転子構成要素を、中空回転軸の外周に前記各回転子構成要素の前記筒状永久磁石の一端面に位置する前記回転子鉄心同士が密着しかつ前記筒状永久磁石のうち隣接するもの同士の着磁方向が逆方向となるよう配置した回転子を備え、前記回転子鉄心の外半径と内半径の差が前記中空回転軸の半径より小さいハイブリッド型の2相中空ステッピングモータにおいて、
    前記中空回転軸の外周面に前記軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、前記中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込み、且つ入り込んだ前記接着剤が硬化し前記複数の回転子構成要素を固着する曲率半径1mmの湾曲した凹溝状に形成された深さが0.05mmの固着溝を有し、
    前記複数の回転子構成要素の前記軸方向に沿って対向するよう配置される回転子鉄心は、一体的に形成され、
    前記固着溝は、一体的に形成された前記回転子鉄心の軸方向に沿って複数本の固着溝が存在するよう前記中空回転軸の外周面に螺旋状に設けられる2相中空ステッピングモータ。
  2. 軸方向に着磁した筒状永久磁石の両端面をそれぞれ回転子鉄心で挟持して成る複数の回転子構成要素を、中空回転軸の外周に前記各回転子構成要素の前記筒状永久磁石の一端面に位置する前記回転子鉄心同士が密着しかつ前記筒状永久磁石のうち隣接するもの同士の着磁方向が逆方向となるよう配置した回転子を備え、前記回転子鉄心の外半径と内半径の差が前記中空回転軸の半径より小さいハイブリッド型の2相中空ステッピングモータにおいて、
    前記中空回転軸の外周面に前記軸方向に対して傾斜した状態で周方向に沿って設けられ、前記中空回転軸の外周面に塗布される接着剤が入り込み、且つ入り込んだ前記接着剤が硬化し前記複数の回転子構成要素を固着する曲率半径1mmの湾曲した凹溝状に形成された深さが0.05mmの固着溝を有し、
    前記複数の回転子構成要素の前記軸方向に沿って対向するよう配置される回転子鉄心は、一体的に形成されるとともに、
    前記複数の回転子構成要素を構成する各回転子鉄心及び各筒状永久磁石は、前記中空回転軸の外周面に塗布されて硬化する接着剤と同じ接着剤を介して互いに接着され、
    前記固着溝は、前記中空回転軸の外周面に複数条にわたり設けられ、且つ一体的に形成された前記回転子鉄心の前記軸方向に沿って複数本の固着溝が存在するよう前記中空回転軸の外周面に螺旋状に設けられる2相中空ステッピングモータ。
  3. 前記固着溝は、前記中空回転軸の外周面に螺旋状に設けられる第1の固着溝と、前記第1の固着溝と交差するよう軸方向に沿って短く形成された第2の固着溝からなる請求項1又は2に記載の2相中空ステッピングモータ。
  4. 前記回転子鉄心の外周に配置される固定子鉄心を備え、
    前記固定子鉄心は、周方向に沿って等間隔に配置された16個の固定子極を有し、且つ前記固定子極の先端に中心線から左右対称に等しい角度で3つの極歯が設けられており、前記固定子極の極歯が成す角度Θは、6.9度に設定されるとともに、隣接する前記固定子極の極歯同士が8.7度の角度を成すように構成された請求項1乃至3のいずれかに記載の2相中空ステッピングモータ。
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