JP6668273B2 - 巻取ロール - Google Patents

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Description

本発明は、タッチセンサー、およびタッチパネル等に用いられるパターン部を複数有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールに関し、特に、パターン部と間隙部が交互に設けられ、巻取方向におけるパターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つある巻取ロールに関する。
現在、タブレット型コンピュータおよびスマートフォン等の携帯情報機器を始めとした各種の電子機器において、液晶表示装置等の表示装置と組み合わせて用いられ、画面に接触することにより電子機器への入力操作を行うタッチパネルがある。
タッチパネルには、透明基板に、接触したことを検出する検出部となる透明導電膜が形成された透明導電フィルムが用いられる。
透明導電膜は、導電細線により形成された特定のパターンの配線等を有する。透明導電膜はITO(Indium Tin Oxide)等の透明導電性酸化物および金属等で形成される。金属は上述の透明導電性酸化物に比べて、パターニングがしやすく、屈曲性に優れ、抵抗がより低い等の利点があるため、タッチパネル等において銅または銀等の金属の金属細線が導電細線として用いられている。
タッチパネル用の透明導電フィルムは、ロールトゥロール方式で、透明基板となる長尺の支持体に透明導電パターンが間隔をあけて複数形成されて製造される。
例えば、特許文献1には、透明な支持体の少なくとも一方の面上に第1の導電性材料からなり且つ透明導電部を含む機能性パターンを形成すると共に、支持体の少なくとも一方の面上において機能性パターンが形成される機能性パターン形成領域以外の領域を機能性パターン非形成領域とした時に機能性パターン非形成領域に厚み調整用パターンを形成し、機能性パターン非形成領域を、支持体の長手方向に対して1辺が平行となる1平方cmの複数の正方形区画に分割した時に、厚み調整用パターンが全く含まれない区画の割合を全区画数の90%未満とする透明導電膜の製造方法が記載されている。
特許文献1には、支持体に関し、長尺なフィルム形状を有し、支持体をロール搬送しつつ機能性パターンと厚み調整用パターンを支持体の面上に形成することが記載されている。
特開2016−51194号公報
ロールトゥロール方式を利用したタッチパネル用の透明導電フィルムの製造において、静電気が透明導電膜の配線の一部に流れ込み、過電流が生じることで配線が焼き切れる故障が発生することがある。
特許文献1では、両面に機能性パターンと厚み調整用パターンが形成された支持体は、複数のパスローラによりメッシュ形成部から巻き取りローラに向かってロール搬送される。この時、厚み調整用パターンは導電性材料からなる金属細線で構成されると共に支持体はパスローラに厚み調整用パターンを接触しつつロール搬送されるため、複数のパスローラと厚み調整用パターンとの間で静電気を生じさせて、複数のパスローラと機能性パターンとの間に静電気が生じることを抑制している。このように、特許文献1では静電気の発生を抑制できるが、機能性パターン以外に、厚み調整用パターンを形成する必要があり、製造コストが嵩み、静電気対策として採用することは好ましくない。
本発明の目的は、前述の従来技術に基づく問題点を解消し、過電流による故障の発生を抑制する巻取ロールを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、支持体の巻取方向においてパターン部と間隙部が交互に設けられており、間隙部のうち、巻取方向におけるパターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つあることを特徴とする巻取ロールを提供するものである。
全ての間隙部がパターン長さよりも長いことが好ましい。
巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、外側の巻回層のパターン部の巻取方向における端部が、内側の巻回層の間隙部の、巻芯の径方向において対応する位置に配置されることが好ましい。
巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、外側の巻回層の間隙部と内側の巻回層の間隙部は、巻取方向において少なくとも一部が重なることが好ましい。
巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、外側の巻回層において、内側の巻回層のパターン部に対応する領域にだけパターン部が配置されることが好ましい。
巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、外側の巻回層において、内側の巻回層の間隙部に対応する領域にだけパターン部が配置されることが好ましい。
巻芯の径方向において、少なくとも1つパターン部が設けられたパターン巻回層と、間隙部だけが設けられた間隙巻回層が交互に配置されることが好ましい。
パターン部は、支持体の両面に設けられていることが好ましい。
本発明によれば、故障の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例を示す模式的斜視図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例の透明導電フィルムを示す模式的平面図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例を示す模式的側面図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例のパターン部の構成の一例を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例のパターン部の一例を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態の巻取ロールのパターン部を用いたタッチセンサーの一例を示す模式図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの製造装置の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第2の例の透明導電フィルムを示す模式的側面である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第2の例の透明導電フィルムを示す模式的平面図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第2の例を示す模式的側面図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第3の例を示す模式図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第4の例を示す模式図である。 本発明の実施形態の巻取ロールの第5の例を示す模式図である。 従来の巻取ロールの巻き取り前の状態を示す模式図である。 従来の巻取ロールを示す模式図である。 従来の巻取ロールを示す模式図である。 従来の巻取ロールの製造方法を示す模式図である。 従来の巻取ロールの製造方法を示す模式図である。 従来の巻取ロールの製造方法を示す模式図である。 従来の巻取ロールの製造方法を示す模式図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明の巻取ロールを詳細に説明する。
なお、以下において数値範囲を示す「〜」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α1〜数値β1とは、εの範囲は数値α1と数値β1を含む範囲であり、数学記号で示せばα1≦ε≦β1である。
「具体的な数値で表された角度」、「平行」、「垂直」および「直交」等の角度は、特に記載がなければ、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
透明とは、光透過率が、波長400〜800nmの可視光波長域において、少なくとも60%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは85%以上のことである。光透過率は、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
図1は本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例を示す模式的斜視図であり、図2は本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例の透明導電フィルムを示す模式的平面図であり、図3は本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例を示す模式的側面図である。
図1に示す第1の例の巻取ロール10は、複数のパターン部16を有する支持体14が巻芯12に巻回された円筒状のものである。巻芯12は円筒状のものであり、支持体14の幅W以上の長さを有する。パターン部16は導電細線を有する透明導電部であり、パターン部16については後に詳細に説明する。
巻取ロール10では、支持体14に、支持体14の巻取方向Dにおいてパターン部16と間隙部17が交互に設けられている。パターン部16の間隙部のうち、巻取方向Dにおけるパターン部16のパターン長さLpよりも長い間隙部17が少なくとも1つある。間隙部17とは、支持体14の巻取方向Dにおけるパターン部16とパターン部16の間の領域であり、支持体14のそのもののである。
パターン部16と間隙部17は、それぞれ支持体14に巻取方向Dに沿って複数設けられている。
具体的には、例えば、図2に示すように、支持体14の巻取方向Dに沿って、複数のパターン部16が間隙部17を挟んで設けられている。複数のパターン部16は全て合同であり、単位パターンである。巻取ロール10では同じパターン部16が間隙部17をあけて繰り返し設けられる。
図2では、間隙部17の支持体14の巻取方向Dにおける長さLは、全て支持体14の巻取方向Dにおけるパターン長さLpよりも長い。すなわち、Lp<Lである。なお、間隙部17の支持体14の巻取方向Dにおける長さLのことを、パターン間隔Lともいう。
支持体14の幅Wは巻取方向Dと直交する方向における長さのことである。支持体14の幅Wが巻取ロール10の幅となる。
パターン部16と間隙部17を有する支持体14において、図2に示すように、巻芯12に巻回される前の状態のものを透明導電フィルム18という。透明導電フィルム18はパターン部16が視認されにくいものであり、支持体14およびパターン部16を含め、全体として透明である。
巻取ロール10では、上述のようにパターン部16のパターン長さLpよりも長い間隙部17が少なくとも1つある構成とすることにより、図3に示すように、支持体14を巻芯12に巻き取り、円筒状の巻取ロール10とした際、径方向Drにおいて重なる内側の巻回層60と外側の巻回層62では、内側にある間隙部17を挟む2つのパターン部16を、径方向Drにおける外側の巻回層62のパターン部16が跨ぐことがない。また、外側にある間隙部17を挟む2つのパターン部16を、内側の巻回層60のパターン部16が跨ぐこともない。このため、パターン部16に短絡が生じることがなく、静電気等により、パターン部16に過電流が生じることもなく、パターン部16の導線細線が焼き切れる等、故障の発生を防止することができる。
巻芯12は円筒状であり、径方向Drとは、巻芯12の円形断面における中心から放射状に伸びる方向である。図示では、径方向Drについて一方向しか示していないが、上述のように巻芯12の円形断面における中心から放射状に伸びる方向である。
また、内側および外側とは、径方向Drにおいて巻芯12に近いものを内側といい、内側よりも径方向Drにおいて巻芯12から遠いものを外側という。巻回層とは、巻芯12の周面沿って、巻芯12の1周回分巻回された透明導電フィルム18をいう。
内側の巻回層60および外側の巻回層62は径方向Drにおける巻回層の相対的な位置関係を示すものである。巻取ロール10の表面が巻回層としては最外層となる。
上述のパターン部16が跨ぐことがないとは、巻芯12の径方向Drにおいて重なる内側の巻回層60と外側の巻回層62において、外側の巻回層62の間隙部17と内側の巻回層60の間隙部17は、巻取方向Dにおいて少なくとも一部が重なることである。
なお、上述のパターン部16が跨ぐことがないとは、巻芯12の径方向Drにおいて重なる内側の巻回層60と外側の巻回層62において、外側の巻回層62のパターン部16の巻取方向Dにおける端部が、内側の巻回層60の間隙部17の、巻芯12の径方向Drにおいて対応する位置に配置されるということもできる。
次に、巻取ロール10を得るための支持体14の巻き取り時に、パターン部16間に短絡が起こると、パターン部16に過電流が流れ、過電流によりパターン部16の導電細線が焼き切れる故障が生じることについて、図14〜図20を用いて説明する。
図14は従来の巻取ロールの巻き取り前の状態を示す模式図であり、図15は従来の巻取ロールを示す模式図であり、図16は従来の巻取ロールを示す模式図である。図17〜図20は従来の巻取ロールの製造方法を示す模式図であり、図17、図18、図19および図20の順で時間が経過していることを示す。
生産性の向上のため、単位パターンであるパターン部16を支持体14範囲内に配置し、図14に示す透明導電フィルム18のように、パターン間の距離、すななち、間隙部17の長さLをできるだけ短くして、支持体14の単位面積当りの生産数量を上げることを通常行う。
図15に示すように、支持体14に設けられたパターン部16のパターン長さLpと、間隙部17の長さLとが、L<Lpの場合、巻芯12に支持体14を巻き取る際、図16に示す領域Rのように径方向Drにおける内側の巻回層60のパターン部16の間隙部17を、外側の巻回層62のパターン部16が跨いで巻き取られる。また、図16に示す領域Rのように径方向Drにおける内側の巻回層60のパターン部16の間隙部17を、外側の巻回層62のパターン部16が跨いで巻き取られる。
特に、間隙部17の長さL,すなわち、単位パターン間の距離がパターン部16のパターン長さLpよりも短い場合では、既に巻き取られた支持体14の間隙部17をパターン部16が跨ぐように、これから巻き取られる支持体14が重なることがある。
ここで、巻回により巻回層62のパターン部16の内側が巻回層60のパターン部16の外側を跨ぐ際に導電細線に過電流が流れるケースを説明する。
図17は巻回層62が巻回層60に重なる際に、巻回層62のパターン部16と巻回層60のパターン部16が接触していない瞬間を表している。パターン部16が支持体14の表面14aに設けられた第1の導電層20と、支持体14の裏面14bに設けられた第2の導電層22を有する場合、第1の導電層20と第2の導電層22において帯電が異なることがある。図17では、第1の導電層20がマイナスに帯電し、第2の導電層22がプラスに帯電している。この瞬間において、図17の巻回層60の右側のパターン部16の外側面の電位Sと左側パターン部16の外側面の電位Sは等電位である。
このとき、支持体14の巻取りが進行することにより、巻回層62のパターン部16の内側が巻回層60の巻回層62のパターン部16の外側に接触し、帯電の異なるパターン部16内側とパターン部16外側の接触によって電荷の中和が発生し、図18および図19に示すように、巻回層60の右側パターン部の外側面の電位が変化し、巻回層60の右側のパターン部16の外側面の電位Sと左側パターン部16の外側面の電位Sは電位が異なる。
さらに、支持体14の巻取りが進行することにより図20に示すように、巻回層62のパターン部16の内側が巻回層60のパターン部16の外側の右左を跨ぎ、左右のパターン部16を電気的に短絡させ、電位差に応じた電流が内側の巻回層60のパターン部16の第1の導電層20、および巻回層62の第2の導電層22を伝わって流れる。このとき、パターン部16の第1の導電層20または第2の導電層22を構成する導電細線に電流が流れると、流れた電流が導電細線にとって過電流となる場合、導電細線が過電流に耐えられずに焼き切れることがある。
このように、パターン部16の間隙部17を跨ぐパターン部16がある場合、上述のように短絡が生じることがあり、パターン部16の導電細線が焼き切れる等の故障が発生することがある。
上述のように、巻取りによる支持体14の重なりによるパターン部16の電気的な短絡は、間隙部17の長さLを、パターン部16のパターン長さLpよりも大きくすることで回避できる。図2に示すように間隙部17の長さLがパターン長さLpよりも大きい場合、支持体14の巻き取られ方によらず、間隙部17をパターン部16で跨ぐことがなく、電気的な短絡が生じないため、パターン部16に過電流が流れることがない。結果として、パターン部16の導線細線が焼き切れる等、故障の発生を防止することができる。巻取ロール10では、上述のように間隙部17の長さLを意図的に調整することにより、パターン部16の故障を回避することができる。
次に、パターン部16について説明する。
図4は、本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例のパターン部の構成の一例を示す模式的平面図であり、図5は本発明の実施形態の巻取ロールの第1の例のパターン部の一例を示す模式的断面図である。図6は本発明の実施形態の巻取ロールのパターン部を用いたタッチセンサーの一例を示す模式図である。
図4に示すように、パターン部16の第1の導電層20および第2の導電層22は、いずれも金属細線24からなるメッシュパターンにより形成される。金属細線24が導電細線である。また、メッシュパターンについては、後に詳細に説明する。
パターン部16は、例えば、図5に示すように、支持体14の表面14aに第1の導電層20が形成され、支持体14の裏面14bに第2の導電層22が形成されている。
第1の導電層20および第2の導電層22は金属細線24で構成される。1つの支持体14の表面14aに第1の導電層20を形成し、裏面14bに第2の導電層22を形成することにより、支持体14が収縮しても第1の導電層20と第2の導電層22との位置関係のズレを小さくすることができる。
なお、パターン部16の構成は図4に示す構成に限定されるものではなく、1つの支持体に1つの導電部を設け、2つの支持体を接着層を介して積層した構成でもよい。この場合、接着層には、光学的に透明な粘着剤(OCA、Optical Clear Adhesive)およびUV(Ultra Violet)硬化樹脂等の光学的に透明な樹脂(OCR、Optical Clear Resin)等が用いられる。
パターン部16を用いて、例えば、図6に示すタッチセンサー30を形成することができる。タッチセンサー30は静電容量式タッチセンサーである。
タッチセンサー30は、図6に示されるように、基板31と、基板31の両面にそれぞれ形成される検出電極と、検出電極の周辺に形成され、検出電極と電気的に接続された周辺配線とを有する。基板31の表面上にそれぞれ第1の方向Yに沿って延びると共に第1の方向Yに直交する第2の方向Xに並列配置された複数の第1の検出部32が形成され、複数の第1の検出部32に電気的に接続された複数の第1の周辺配線33が互いに近接して配列されている。同様に、基板31の裏面上には、それぞれ第2の方向Xに沿って延び、かつ第1の方向Yに並列配置された複数の第2の検出部34が形成され、複数の第2の検出部34に電気的に接続された複数の第2の周辺配線35が互いに近接して配列されている。第1の検出部32と複数の第2の検出部34とが検出電極である。
タッチセンサー30では、基板31において、複数の第1の検出部32と複数の第2の検出部34とが平面視で重なって配置される領域がセンサー領域37である。センサー領域37はタッチの検出が可能な領域である。
タッチセンサー30の基板31は、支持体14で構成される。基板31の表面は、支持体14の表面14aに相当し、基板31の裏面は支持体14の裏面14bに相当する。
第1の検出部32は、上述のパターン部16の第1の導電層20で構成されるものであり、第1の導電層20と同じく金属細線24からなるメッシュパターンにより形成される。第2の検出部34は、上述のパターン部16の第2の導電層22で構成されるものであり、第2の導電層22と同じく金属細線24からなるメッシュパターンにより形成される。
第1の周辺配線33および第2の周辺配線35は、例えば、金属細線24で構成される。この場合、パターン部16を加工することにより、第1の周辺配線33および第2の周辺配線35を形成することができる。
なお、第1の周辺配線33および第2の周辺配線35は、金属細線24で構成されることに特に限定されるものではなく、金属細線24とは線幅および厚み等が異なる導電配線で構成してもよい。第1の周辺配線33および第2の周辺配線35は、例えば、帯状の導体で形成することができる。この場合、第1の検出部32と複数の第2の検出部34をパターン部16で構成し、第1の周辺配線33および第2の周辺配線35は他のもので構成する。
パターン部16を用いて形成されるタッチセンサーは、静電容量式タッチセンサーに限定されるものではなく、抵抗膜式タッチセンサーでもよい。
なお、タッチセンサー30の各構成部材については、後に詳細に説明する。
次に、巻取ロール10の製造方法について説明する。
巻取ロール10は、支持体14にパターン部16が形成された後に、支持体14が巻芯12に巻き取られて円筒状の巻取ロール10が得られる。
パターン部16の形成方法は、特に限定されるものではなく、例えば、めっき法、銀塩法、蒸着法および印刷法等が適宜利用可能である。また、パターン部16の第1の導電層20および第2の導電層22は支持体14に同時に形成してもよく、第1の導電層20および第2の導電層22のうち、いずれかを先に形成した後に残りを形成してもよい。
図7は本発明の実施形態の巻取ロールの製造装置の一例を示す模式図である。
図7に示す製造装置40はロールトゥロール方式の製造装置である。製造装置40は、後述の支持体ロール15が装填される回転軸42を有しており、回転軸42に対し、支持体14の巻取方向Dの上流側から順に第1パスローラ43a、第2パスローラ43bおよび第3パスローラ43cが設けられている。
フィードローラ44とニップローラ45とでローラ対が構成されており、第3パスローラ43cの下流側にフィードローラ44とニップローラ45とが設けられている。フィードローラ44およびニップローラ45で構成されたローラ対の下流側に第4パスローラ43dが設けられている。第4パスローラ43dの下流側に巻芯12が設けられている。フィードローラ44およびニップローラ45と、第4パスローラ43dとの間の支持体14の搬送経路に形成部48が設けられている。
第1パスローラ43a〜第4パスローラ43dは、支持体14を案内する回転ローラである。第1パスローラ43a、第3パスローラ43cおよび第4パスローラ43dは支持体14の裏面14bに巻き掛けられ、第2パスローラ43bは支持体14の表面14aに巻き掛けられる。第1パスローラ43aが支持体14の裏面14bに巻き掛けられ、第2パスローラ43bが支持体14の表面14aに巻き掛けられ、第3パスローラ43cが支持体14の裏面14bに巻き掛けられている。
フィードローラ44が支持体14の表面14aに接して配置されている。ニップローラ45が支持体14の裏面14bに接し、かつ支持体14をフィードローラ44に押し付けており、支持体14はフィードローラ44とニップローラ45とで挟まれる。この状態で、フィードローラ44により支持体14が巻取方向Dに搬送される。なお、フィードローラ44はモータにより回転する構成でもよく、モータがない回転ローラでもよい。
製造装置40は、図示はしないが巻芯12を方向rに回転させるモータ、ならびに形成部48およびモータ等を制御する制御部を有する。方向rは巻取方向Dと一致している。
なお、製造装置40には、図示した部材以外にも、各種のセンサ、搬送ローラ対および支持体14の幅方向の位置を規制するガイド部材等、支持体14を所定の経路で搬送するための各種の部材等の各種の部材を有する構成でもよい。
製造装置40は、支持体14を巻取方向Dに搬送しつつ、形成部48で支持体14の表面14aに第1の導電層20を形成し、裏面14bに第2の導電層22を形成して、複数のパターン部16と複数の間隙部17を形成する。パターン部16と間隙部17が形成された支持体14を巻芯12に巻き取り、円筒状の巻取ロール10を得る製造装置である。
製造装置40において、支持体14がロール状に巻回された支持体ロール15は、回転軸42に装填される。支持体ロール15が回転軸42に装填されると、支持体14は、ここから引き出され、下流側から第1パスローラ43a、第2パスローラ43bおよび第3パスローラ43cの順に巻き掛けられて、フィードローラ44とニップローラ45の間に案内される。支持体14は、さらにフィードローラ44とニップローラ45の間を通して所定の搬送経路を通されて、形成部48および第4パスローラ43dを経て巻芯12に巻き取られる。
形成部48によるパターン部16の形成の準備が整ったら、支持体14の搬送を開始する。支持体ロール15からの支持体14の送り出しと、巻芯12における支持体14の巻き取りとを同期して行なって支持体14を、巻取方向Dに搬送しつつ、支持体14にパターン部16を形成し、巻芯12に支持体14を巻き取り、巻取ロール10を得る。
形成部48は、例えば、支持体14に銀塩乳剤層を形成し、この銀塩乳剤層を露光および現像して金属銀からなる金属細線24を得て第1の導電層20および第2の導電層22を形成するものである。
具体的には、形成部48は、支持体14の表面14a上および裏面14b上に感光性ハロゲン化銀塩を含有する銀塩乳剤層を塗布し、パターン部16の第1の導電層20と第2の導電層22を形成するための露光マスクを介して、支持体14に塗布された銀塩乳剤層の露光を行う。
露光は、例えば、図2に示すパターン部16となる領域(図示せず)を間隙部17をあけて繰り返し露光する。この場合、間隙部17の長さLは、全ての間隙部17で、パターン部16のパターン長さLpよりも長い、すなわち、Lp<Lの関係を満たす。
パターン部16は、上述の方法以外にも、特開2011−129501号公報、特開2013−149236号公報、特開2014−112512号公報等に開示されている方法を用いて形成することができる。
上述の銀塩法以外のパターン部16の第1の導電層20と第2の導電層22の金属細線24の形成方法について説明する。
まず、めっき法による第1の導電層20と第2の導電層22の金属細線24の形成方法について説明する。例えば、金属細線24は、無電解めっき下地層に無電解めっきすることにより下地層上に形成される金属めっき膜で構成することができる。この場合、少なくとも金属微粒子を含有する触媒インクを基材上にパターン状に形成した後に、基材を無電解めっき浴に浸漬し、金属めっき膜を形成することで形成される。より具体的には、特開2014−159620号公報に記載の金属被膜基材の製造方法を利用することができる。また、少なくとも金属触媒前駆体と相互作用しうる官能基を有する樹脂組成物を基材上にパターン状に形成した後、触媒または触媒前駆体を付与し、基材を無電解めっき浴に浸漬し、金属めっき膜を形成することで形成される。より具体的には、特開2012−144761号公報に記載の金属被膜基材の製造方法を応用することができる。
蒸着法による第1の導電層20と第2の導電層22の金属細線24の形成方法について説明する。まず、蒸着により、銅箔層を形成し、フォトリソグラフィー法により銅箔層から銅配線を形成することにより、金属細線24を形成することができる。銅箔層は、蒸着銅箔以外にも、電解銅箔が利用可能である。より具体的には、特開2014−29614号公報に記載の銅配線を形成する工程を利用することができる。
印刷法による第1の導電層20と第2の導電層22の金属細線24の形成方法について説明する。まず、導電性粉末を含有する導電性ペーストを金属細線24と同じパターンで基板に塗布し、その後、加熱処理を施すことにより金属細線24を形成することができる。導電性ペーストを用いたパターン形成は、例えば、インクジェット法またはスクリーン印刷法でなされる。導電性ペーストとしては、より具体的には、特開2011−28985号公報に記載の導電性ペーストを利用することができる。
以下、第1の導電層20と第2の導電層22の金属細線24について説明する。なお、第1の導電層20と第2の導電層22の金属細線24は、パターン部16を図6に示すタッチセンサー30に適用した場合、第1の検出部32および第2の検出部34を構成する。
金属細線24の線幅wは、特に限定されるものではないが、金属細線24の線幅wが0.5μm以上5μm以下であれば、低抵抗の第1の導電層20および第2の導電層22を比較的容易に形成できる。
図6に示すタッチセンサー30の第1の検出部32および第2の検出部34では、上述の低抵抗の観点から、金属細線24の線幅wは0.5μm以上5μm以下であることが好ましい。
図6に示すタッチセンサー30で、金属細線24が周辺配線(引出し配線)として適用される場合には、金属細線24の線幅wは500μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、30μm以下が特に好ましい。線幅wが上述の範囲であれば、低抵抗の周辺配線を比較的容易に形成できる。
金属細線24が周辺配線として適用される場合、第1の導電層20および第2の導電層22と同じくメッシュパターンとすることもでき、その場合、線幅wは特に限定されるものではないが、30μm以下が好ましく、15μm以下がより好ましく、10μm以下がさらに好ましく、9μm以下が特に好ましく、7μm以下が最も好ましく、0.5μm以上が好ましく、1.0μm以上がより好ましい。線幅wが上述の範囲であれば、低抵抗の周辺配線を比較的容易に形成できる。
金属細線24の厚みtは、特に限定されるものではないが、1〜200μmが好ましく、30μm以下であることがより好ましく、20μm以下であることがさらに好ましく、0.01〜9μmであることが特に好ましく、0.05〜5μmであることが最も好ましい。厚みtが上述の範囲であれば、低抵抗で、かつ耐久性に優れた検出電極を比較的容易に形成できる。
金属細線24の線幅wおよび金属細線24の厚みtは、金属細線24を含む巻取ロール10の断面画像を取得し、断面画像をパーソナルコンピュータに取り見込み、モニタに表示し、モニタ上で上述の金属細線24の線幅wを規定する2箇所に、それぞれ水平線をひき、水平線間の長さを求める。これにより、金属細線24の線幅wを得ることができる。また、金属細線24の厚みtを規定する2箇所に、それぞれ水平線をひき、水平線間の長さを求める。これにより、金属細線24の厚みtを得ることができる。
<導線細線>
導電細線は、第1の導電層20および第2の導電層22を構成し、電気導電性を有するものであり、例えば、金属細線24で構成される。金属細線24は、例えば、金属、または合金で構成され、銅線または銀線で構成することができる。金属細線24には、金属銀が含まれることが好ましいが、金属銀以外の金属、例えば、金、銅等が含まれていてもよい。また、金属細線24は、メッシュパターンの形成に好適な、金属銀およびゼラチン等の高分子バインダーが含有されたものであることが好ましい。
金属細線24は、上述の金属、または合金で構成されるものに限定されるものではなく、例えば、金属酸化物粒子、銀ペーストおよびは銅ペースト等の金属ペースト、ならびに銀ナノワイヤおよび銅ナノワイヤ等の金属ナノワイヤ粒子を含むものであってもよい。
第1の導電層20と第2の導電層22において、金属細線24で構成されるメッシュパターンは、特に限定されるものではないが、正三角形、二等辺三角形、直角三角形等の三角形、正方形、長方形、菱形、平行四辺形、台形等の四角形、六角形、八角形等の多角形、円、楕円、もしくは星形等、またはこれらを組み合わせた幾何学図形であることが好ましい。メッシュパターンとは、金属細線により格子状に構成されたセルが多数組み合わされてなるものである。具体的には、図4に示すように、透明基板の同じ面上に形成された、交差する金属細線24により構成される複数の正方形状の格子が多数組み合わされたパターンを意図する。メッシュパターンとしては、相似形、合同な形状の格子が組み合わされた構成でもよく、異なる形状の格子が組み合わされたものでもよい。格子の一辺の長さは特に制限されないが、50〜500μmであることが視認されにくいことから好ましく、150〜300μmであることがさらに好ましい。単位格子の辺の長さが上述の範囲である場合には、さらに透明性も良好に保つことが可能であり、表示機器の前面にとりつけた際に、違和感なく表示を視認することができる。
また、第1の導電層20と第2の導電層22のメッシュパターンは、曲線を組み合わせたもので構成してもよく、例えば、円弧を組み合わせて、円または楕円の格子状のセルとしてもよい。円弧としては、例えば、90°の円弧、180°の円弧を用いることができる。
第1の導電層20と第2の導電層22のメッシュパターンは、ランダムパターンでもよい。ランダムパターンは、例えば、種類および大きさが異なる多角形を無作為に組み合わせたパターンである。これ以外にも、ランダムなパターンとは、例えば、パターンを構成する多角形に対して、配置ピッチ、角度、長さおよび形状のうち、少なくとも1つが一定でないパターンのことである。なお、ここで、多角形とは実質的に多角形であればよく、辺の一部または全部が曲線を成していてもよい。
この場合、例えば、ランダムなパターンは、規則性のある菱形形状について、角度が保存され、かつピッチに対して不規則性が付与された、開口部が平行四辺形であるパターンである。また、ランダムなパターンは、開口部が菱形であり、菱形形状の角度について、角度に対して不規則性が付与されたパターンでもよい。不規則性の分布は、正規分布でも、一様分布でもよい。
<支持体>
支持体14は、上述のパターン部16と間隙部17が設けられるものである。
支持体14は上述のパターン部16、すなわち、第1の導電層20および第2の導電層22を設けることができれば、その種類は特に限定されるものではないが、巻取ロール10は支持体14が巻回されたものであるため、支持体14は、一般的な性質として可撓性を有するものであることが好ましく、タッチパネルの用途では透明であることが要求されるため、支持体14としてはプラスチックフィルムであることが好ましい。
また、支持体14は、上述のように図6に示すタッチセンサー30の基板31に相当する。この場合、支持体14は透明であることが好ましい。
なお、支持体14は、図6に示すタッチセンサー30の第1の導電層20、第1の周辺配線33、第2の導電層22および第2の周辺配線35を支持するものであってもよい。
支持体14を構成する材料の具体例としては、PET(ポリエチレンテレフタレート)(258℃)、ポリシクロオレフィン(134℃)、ポリカーボネート(250℃)、アクリル樹脂(128℃)、PEN(ポリエチレンナフタレート)(269℃)、PE(ポリエチレン)(135℃)、PP(ポリプロピレン)(163℃)、ポリスチレン(230℃)、ポリ塩化ビニル(180℃)、ポリ塩化ビニリデン(212℃)およびTAC(トリアセチルセルロース)(290℃)等の融点が約290℃以下であるプラスチックフィルムが好ましく、特に、PET、ポリシクロオレフィン、ポリカーボネートが好ましい。( )内の数値は融点である。
支持体14の好適態様の1つとしては、大気圧プラズマ処理、コロナ放電処理、および紫外線照射処理からなる群から選択される少なくとも1つの処理が施された処理済基板が挙げられる。上述の処理が施されることにより、処理された支持体14の面にはOH基等の親水性基が導入され、第1の導電層20および第2の導電層22と支持体14との密着性がより向上する。上述の処理の中でも、第1の導電層20および第2の導電層22と支持体14との密着性がより向上する点で、大気圧プラズマ処理が好ましい。
支持体14の他の好適態様としては、第1の導電層20、および第2の導電層22が設けられる面上に高分子を含む下塗り層を有することが好ましい。この下塗り層上に、第1の導電層20および第2の導電層22を形成するための感光性層が形成されることにより、第1の導電層20および第2の導電層22と支持体14との密着性がより向上する。
下塗り層の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、高分子を含む下塗り層形成用組成物を基板上に塗布して、必要に応じて加熱処理を施す方法が挙げられる。下塗り層形成用組成物には、必要に応じて、溶媒が含まれていてもよい。溶媒の種類は特に限定されるものではないが、後述する感光性層形成用組成物で使用される溶媒が例示される。また、高分子を含む下塗り層形成用組成物として、高分子の微粒子を含むラテックスを使用してもよい。
下塗り層の厚みは特に限定されるものではないが、第1の導電層20および第2の導電層22と支持体14との密着性がより優れる点で、0.02〜0.3μmが好ましく、0.03〜0.2μmがより好ましい。
なお、必要に応じて、巻取ロール10は、支持体14と第1の導電層20と第2の導電層22との間に他の層として、上述の下塗り層以外に、例えば、アンチハレーション層を備えていてもよい。
上述の図1〜図3に示す巻取ロール10の構成に限定されるものではなく、以下、巻取ロールの他の構成について説明する。
図8は本発明の実施形態の巻取ロールの第2の例の透明導電フィルムを示す模式的側面図であり、図9は本発明の実施形態の巻取ロールの第2の例の透明導電フィルムを示す模式的平面図であり、図10は本発明の実施形態の巻取ロールの第2の例を示す模式的側面図である。
図8〜図10において、図1〜図3に示す巻取ロール10と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
なお、図8および図9は、巻芯12に巻回される前の状態を表しており、透明導電フィルム18の状態である。
図8〜図10に示す巻取ロール11は、図1〜図3に示す巻取ロール10に比して、間隙部17の長さLが、全てLp<Lを満たさない点で異なり、それ以外の構成は上述の巻取ロール10と同じである。
図8および図9に示すように、パターン部16の間隙部17は、全て長さが同じではなく、長さがパターン長さLpよりも長いもの、パターン長さLpよりも短いものがある。間隙部17の長さLは、上述のようにLp<Lを満たすが、間隙部17の長さLはL<Lpであり、間隙部17の長さLはL<Lpであり、間隙部17の長さLはL<Lpである。なお、間隙部17の長さLと間隙部17の長さLと間隙部17の長さLとは、L<L<Lの関係にある。
図8および図9に示すようにパターン部16は、支持体14の巻芯12側から間隙部17の長さLで設けられ、パターン部16が巻取方向Dに沿って4個設けられた後の間隙部17は長さLである。パターン部16が2個、間隙部17の長さLで設けられている。次いで間隙部17の長さLでパターン部16が設けられている。
支持体14に、図8および図9に示す配置でパターン部16が設けられた透明導電フィルム18が巻芯12に巻回して図10に示すように巻取ロール11とした場合、径方向Drにおける内側の巻回層60のパターン部16および外側の巻回層62のパターン部16のいずれも間隙部17を跨ぐことがない。このため、巻取ロール10と同じく、パターン部16に短絡が生じず、パターン部16の導線細線、すなわち、金属細線24が焼き切れる等、故障の発生を防止することができる。
また、巻取ロール11では、パターン長さLpよりも短い間隙部17を設けることにより、上述の巻取ロール10に比して、1つの巻取ロール当りのパターン部16の数を多くすることができる。パターン部16の配置密度高くすることができ、パターン部16の生産性を高めることができる。
図11は本発明の実施形態の巻取ロールの第3の例を示す模式図である。
図11に示す巻取ロール11aにおいて、図1〜図3に示す巻取ロール10と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図11に示す巻取ロール11aは、巻芯12の径方向Drにおいて重なる内側の巻回層60と外側の巻回層62では、外側の巻回層62において、内側の巻回層60のパターン部16に対応する領域19にだけパターン部16が配置される。
巻芯12の径方向Drにおいて、内側のパターン部16の外側にだけパターン部16が配置される。図11では、巻芯12の周面上に、巻取方向Dに等間隔で4か所、パターン部16が配置される。なお、外側の巻回層62において、内側の巻回層60のパターン部16に対応する領域19にだけパターン部16が配置されれば、パターン部16の巻芯12の周方向における配置数、およびパターン部16の配置間隔は等間隔に限定されるものではない。なお、巻芯12の周方向と巻取方向Dは同じ方向である。
巻取ロール11aにおいても、上述の巻取ロール10と同じく、パターン部16の間隙部17にパターン部16が跨ぐことが抑制され、パターン部16に短絡が生じず、パターン部16の導線細線、すなわち、金属細線24が焼き切れる等、故障の発生を防止することができる。
図12は本発明の実施形態の巻取ロールの第4の例を示す模式図である。
図12に示す巻取ロールにおいて、図1〜図3に示す巻取ロール10と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図12に示す巻取ロール11bは、巻芯12の径方向Drにおいて重なる内側の巻回層60と外側の巻回層62では、外側の巻回層62において、内側の巻回層60のパターン部16に対応する領域19にパターン部16が配置される。かつパターン部16の間隙部17が長くパターン部16が配置できる領域19aにもパターン部16が配置されている。
図12では、巻芯12の周面上に巻取方向Dに等間隔で4か所、パターン部16が配置される。さらに、巻芯12の周面上に巻取方向Dに等間隔で、位相を変えて4か所、パターン部16が配置される。
なお、外側の巻回層62において、内側の巻回層60のパターン部16に対応する領域19にだけパターン部16が配置されるものについては、パターン部16の巻芯12の周方向における配置数、およびパターン部16の配置間隔は等間隔に限定されるものではない。
また、位相を変えて配置されるパターン部16についても、パターン部16を配置することができれば、パターン部16の巻芯12の周方向における配置数、およびパターン部16の配置間隔は等間隔に限定されるものではない。
巻取ロール11bにおいても、上述の巻取ロール10と同じく、パターン部16の間隙部17にパターン部16が跨ぐことが抑制され、パターン部16に短絡が生じず、パターン部16の導線細線、すなわち、金属細線24が焼き切れる等、故障の発生を防止することができる。また、巻取ロール11bは、上述の巻取ロール11aに比して、1つの巻取ロール当りのパターン部16の数を多くすることができる。パターン部16の配置密度高くすることができ、パターン部16の生産性を高めることができる。
図13は本発明の実施形態の巻取ロールの第5の例を示す模式図である。
図13に示す巻取ロールにおいて、図1〜図3に示す巻取ロール10と同一構成物には同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
図13に示す巻取ロール11cは、巻芯12の径方向Drにおいて、少なくとも1つパターン部16が設けられたパターン巻回層50と、間隙部17だけが設けられた間隙巻回層52が交互に配置される。巻取ロール11cの最外層は間隙巻回層52である。
パターン部16が設けられたパターン巻回層50は、パターン部16が間隙部17をあけて設けられている。パターン巻回層50の間隙部17は、パターン部16のパターン長さLpよりも短くてもよい。なお、パターン巻回層50は、巻芯12に対して径方向Drの位置が変わると長さが変わる。このため、巻芯12から径方向Drにおいて遠いパターン巻回層50程、パターン巻回層50に配置されるパターン部16の数が多くなる。
パターン巻回層50と間隙巻回層52とは、巻回層の内側と外側の関係、または巻回層の外側と内側の関係にある。このため、内側の巻回層60のパターン部16の間隙部17を外側の巻回層62のパターン部16が跨ぐことがなく、外側の巻回層62のパターン部16の間隔を内側の巻回層60のパターン部16が跨ぐこともない。
巻取ロール11cにおいても、上述の巻取ロール10と同じく、パターン部16の間隙部17にパターン部16が跨ぐことが抑制され、パターン部16に短絡が生じず、パターン部16の導線細線、すなわち、金属細線24が焼き切れる等、故障の発生を防止することができる。
なお、巻取ロール11cの最外層は、間隙巻回層52に限定されるものではなく、パターン巻回層50であってもよい。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明の巻取ロールについて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、使用量、物質量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
本実施例では、パターン部のパターン間隔および支持体の厚みを変えた実施例1〜6および比較例1〜12の巻取ロールを作製し、パターン部の良品得率を求めた。パターン間隔は、間隙部17の長さである。
<良品得率>
完成した巻取ロールの各々のパターン部について、導通検査および面状検査をすることで、電気的な導通不良が発生した箇所の有無、およびパターン部に局所的に過電流が流れることによる、導電細線の欠損および導電細線の変色等の導電細線の破損の有無を確認した。電気的な導通不良が発生した箇所があったパターン部、および上述の導電細線の破損があったパターン部を不良品とした。電気的な導通不良が発生した箇所がなく、上述の導電細線の破損がないパターン部を良品と判定した。
導通検査にはテスタを用いてパターン部の導通を確認した。面状検査には、パターン部の画像を取得し、導電細線の欠損および導電細線の変色を調べた。
巻取ロールのパターン部の良品の数と不良品の数から良品得率(%)を求めた。なお、良品得率が100%であれば不良品はない。
以下、巻取ロールについて説明する。
本実施例では、支持体として、幅250mm、長さ4000mのポリエチレンテレフタレート(PET)製のフィルム(富士フイルム社製)を用いた。
支持体の幅方向に200mm、支持体の長手方向に300mmの領域を有するパターン部16を単位パターンとした。パターン部16を作成するための露光マスクを用意した。実施例1〜6および比較例1〜12では、パターン部16のパターン長さを全て同じとし、300mmとした。支持体の長手方向は巻取方向Dと同じ方向であり、支持体の幅方向は長手方向と直交する方向である。
上述のフィルムに対して、パターン部16を形成する露光マスクを、予め定められた間隔で露光して、パターン部16を単位パターンとして形成して透明導電フィルムを作製した。透明導電フィルムを巻芯に巻き取り巻取ロールを得た。巻取ロールを得る工程は、全ての工程をロールトゥロール方式の製造装置で実施した。以下、透明導電フィルムの作製方法について説明する。
<透明導電フィルムの作製方法>
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
温度38℃、pH(potential of hydrogen)4.5に保たれた下記1液に、下記2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記の4液および5液を8分間にわたって加え、さらに、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。さらに、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
1液:
水 750ml
ゼラチン 9g
塩化ナトリウム 3g
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 8ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 10ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
その後、常法に従い、フロキュレーション法によって水洗した。具体的には、温度を35℃に下げ、硫酸を用いてハロゲン化銀が沈降するまでpHを下げた(pH3.6±0.2の範囲であった)。次に、上澄み液を約3リットル除去した(第一水洗)。さらに3リットルの蒸留水を加えてから、ハロゲン化銀が沈降するまで硫酸を加えた。再度、上澄み液を3リットル除去した(第二水洗)。第二水洗と同じ操作をさらに1回繰り返して(第三水洗)、水洗・脱塩工程を終了した。水洗・脱塩後の乳剤をpH6.4、pAg7.5に調整し、ゼラチン3.9g、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg、ベンゼンチオスルフィン酸ナトリウム3mg、チオ硫酸ナトリウム15mgと塩化金酸10mgを加え55℃にて最適感度を得るように化学増感を施し、安定剤として1,3,3a,7−テトラアザインデン100mg、防腐剤としてプロキセル(商品名、ICI Co.,Ltd.製)100mgを加えた。最終的に得られた乳剤は、沃化銀を0.08モル%含み、塩臭化銀の比率を塩化銀70モル%、臭化銀30モル%とする、平均粒子径0.22μm、変動係数9%のヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤であった。
(感光性層形成用組成物の調製)
上述の乳剤に1,3,3a,7−テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10-2モル/モルAg、クエン酸3.0×10-4モル/モルAg、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上述の塗布液に、含有するゼラチンに対して、(P−1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02)とをポリマー/ゼラチン(質量比)=0.5/1になるように添加した。
さらに、架橋剤としてEPOXY RESIN DY 022(商品名:ナガセケムテックス社製)を添加した。なお、架橋剤の添加量は、後述する感光性層中における架橋剤の量が0.09g/mとなるように調整した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、上述の(P−1)で表されるポリマーは、特許第3305459号および特許第3754745号を参照して合成した。
(感光性層形成工程)
フィルムの両面に、上述のポリマーラテックスを塗布して、厚み0.05μmの下塗り層を設けた。
次に、下塗り層上に、上述のポリマーラテックスとゼラチン、および光学濃度が約1.0で現像液のアルカリにより脱色する染料の混合物から成るアンチハレーション層を設けた。なお、ポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は2/1であり、ポリマーの含有量は0.65g/mであった。
上述のアンチハレーション層の上に、上述の感光性層形成用組成物を塗布し、さらに上記ポリマーラテックスとゼラチンとエポクロスK−2020E(商品名:日本触媒株式会社製、オキサゾリン系架橋反応性ポリマーラテックス(架橋性基:オキサゾリン基))、スノーテックスC(登録商標、商品名:日産化学工業株式会社製、コロイダルシリカ)とを固形分質量比(ポリマー/ゼラチン/エポクロスK−2020E/スノーテックスC(登録商標))1/1/0.3/2で混合した組成物をゼラチン量が0.08g/mとなるように塗布し、両面に感光性層が形成された支持基体を得た。両面に感光性層が形成された支持基体をフィルムAとする。形成された感光性層は、銀量6.2g/m、ゼラチン量1.0g/mであった。
(露光現像工程)
パターン部16形成の露光マスクとして、上述の図4に示すようなメッシュパターンを有する露光マスクをそれぞれ用意した。上述のフィルムAの両面に、メッシュパターンの露光マスクを配置し、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光を、予め定められたパターン間隔で繰り返し行った。メッシュパターンには、格子の一辺の長さを150μm、線幅を4μmに設定したものを用いた。
露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X−R、富士フィルム社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水でリンスし、乾燥することで、両面に銀細線からなるパターン部と、ゼラチン層とが形成された支持基体を得た。ゼラチン層は銀細線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。
(現像液の組成)
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N−メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
(ゼラチン分解処理)
フィルムBに対して、タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス社製ビオプラーゼAL−15FG)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%、液温:40℃)への浸漬を120秒間行った。フィルムBを水溶液から取り出し、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬し、洗浄した。ゼラチン分解処理後のフィルムをフィルムCとする。
(低抵抗化処理)
上述のフィルムCに対して、金属製ローラからなるカレンダ装置を用いて、30kNの圧力でカレンダ処理を行った。このとき、線粗さRa=0.2μm、Sm=1.9μm(株式会社キーエンス製形状解析レーザ顕微鏡VK−X110にて測定(JIS−B−0601−1994))の粗面形状を有するPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム2枚を、これらの粗面が上述のフィルムCの表面および裏面と向き合うように共に搬送して、上述のフィルムCの表面および裏面に粗面形状を転写形成した。
上述のカレンダ処理後、温度150℃の過熱蒸気槽を120秒間かけて通過させて、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムをフィルムDとする。このフィルムDが透明導電フィルムであり、巻芯に巻き取られて巻取ロールとなる。
次に、実施例1〜6および比較例1〜12について説明する。実施例1〜6および比較例1〜12は、パターン長を300mmとした。
(実施例1)
実施例1は、パターン間隔を301mmとし、支持体厚みを40μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(実施例2)
実施例2は、パターン間隔を301mmとし、支持体厚みを100μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(実施例3)
実施例3は、パターン間隔を301mmとし、支持体厚みを25μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(実施例4)
実施例4は、パターン間隔を301mmとし、支持体厚みを40μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(実施例5)
実施例5は、パターン間隔を301mmとし、支持体厚みを100μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(実施例6)
実施例6は、パターン間隔を301mmとし、支持体厚みを25μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(比較例1)
比較例1は、パターン間隔を75mmとし、支持体厚みを40μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(比較例2)
比較例2は、パターン間隔を75mmとし、支持体厚みを100μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(比較例3)
比較例3は、パターン間隔を75mmとし、支持体厚みを25μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(比較例4)
比較例4は、パターン間隔を75mmとし、支持体厚みを40μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(比較例5)
比較例5は、パターン間隔を75mmとし、支持体厚みを100μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(比較例6)
比較例6は、パターン間隔を75mmとし、支持体厚みを25μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(比較例7)
比較例7は、パターン間隔を298mmとし、支持体厚みを40μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(比較例8)
比較例8は、パターン間隔を298mmとし、支持体厚みを100μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(比較例9)
比較例9は、パターン間隔を298mmとし、支持体厚みを25μmとした。また、巻芯の巻芯外径を175mmとした。
(比較例10)
比較例10は、パターン間隔を298mmとし、支持体厚みを40μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(比較例11)
比較例11は、パターン間隔を298mmとし、支持体厚みを100μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
(比較例12)
比較例12は、パターン間隔を298mmとし、支持体厚みを25μmとした。また、巻芯の巻芯外径を100mmとした。
表1に示すように、パターン長よりもパターン間隔が長い実施例1〜6は良品得率が100%であった。すなわち、パターン部に不良品がなかった。
一方、パターン長よりもパターン間隔が短い比較例1〜12は良品得率が100%ではなかった。比較例7〜12よりもパターン間隔が短い比較例1〜6の方が良品得率が悪かった。
実施例1〜6では、パターン間隔を全て同じにしたが、図10に示す構成、図11に示す構成、図12に示す構成および図13に示す構成とした場合でも、良品得率が100%であることを確認した。
10、11、11a、11b、11c 巻取ロール
12 巻芯
14 支持体
14a 表面
14b 裏面
15 支持体ロール
16 パターン部
17 間隙部
19、19a 領域
20 第1の導電層
22 第2の導電層
24 金属細線
30 タッチセンサー
31 基板
32 第1の検出部
33 第1の周辺配線
34 第2の検出部
35 第2の周辺配線
37 センサー領域
40 製造装置
42 回転軸
43a 第1パスローラ
43b 第2パスローラ
43c 第3パスローラ
43d 第4パスローラ
44 フィードローラ
45 ニップローラ
48 形成部
50 パターン巻回層
52 間隙巻回層
60 内側の巻回層
62 外側の巻回層
巻取方向
Dr 径方向
L、L、L 長さ
Lp パターン長さ
領域
領域
電位
電位
X 第2の方向
Y 第1の方向
t 厚み
w 線幅
W 幅

Claims (10)

  1. 複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、
    前記パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、
    前記支持体の巻取方向において前記パターン部と間隙部が交互に設けられており、
    全ての前記間隙部が、前記巻取方向における前記パターン部のパターン長さよりも長い、巻取ロール。
  2. 複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、
    前記パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、
    前記支持体の巻取方向において前記パターン部と間隙部が交互に設けられており、
    前記間隙部のうち、前記巻取方向における前記パターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つあり、
    前記巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、
    前記外側の前記巻回層において、前記内側の前記巻回層の前記パターン部に対応する領域にだけ前記パターン部が配置される、巻取ロール。
  3. 複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、
    前記パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、
    前記支持体の巻取方向において前記パターン部と間隙部が交互に設けられており、
    前記間隙部のうち、前記巻取方向における前記パターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つあり、
    前記巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、
    前記外側の前記巻回層において、前記内側の前記巻回層の前記間隙部に対応する領域にだけ前記パターン部が配置される、巻取ロール。
  4. 複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、
    前記パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、
    前記支持体の巻取方向において前記パターン部と間隙部が交互に設けられており、
    前記間隙部のうち、前記巻取方向における前記パターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つあり、
    前記巻芯の径方向において、少なくとも1つ前記パターン部が設けられたパターン巻回層と、前記間隙部だけが設けられた間隙巻回層が交互に配置される、巻取ロール。
  5. 複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、
    前記パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、
    前記支持体の巻取方向において前記パターン部と間隙部が交互に設けられており、
    前記間隙部のうち、前記巻取方向における前記パターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つあり、
    前記巻芯の径方向において重なる内側の巻回層に含まれるいずれの間隙部は、外側の巻回層に含まれるいずれかの間隙部と少なくとも一部が重なる部分を有する、巻取ロール。
  6. 複数のパターン部を有する支持体が巻芯に巻回された円筒状の巻取ロールであって、
    前記パターン部は、導電細線を有する透明導電部であり、
    前記支持体の巻取方向において前記パターン部と間隙部が交互に設けられており、
    前記間隙部のうち、前記巻取方向における前記パターン部のパターン長さよりも長い間隙部が少なくとも1つあり、
    前記巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、
    前記外側の前記巻回層において、前記内側の前記巻回層の前記パターン部に対応する領域に前記パターン部が配置され、前記内側の前記巻回層における間隙部の長さが前記パターン長さよりも長い場合、前記内側の前記巻回層における間隙部の長さが前記パターン長さよりも長い領域内に、前記外側の前記パターン部が配置される、巻取ロール。
  7. 全ての前記間隙部が前記パターン長さよりも長い請求項2〜6のいずれか1項に記載の巻取ロール。
  8. 前記巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、
    前記外側の前記巻回層の前記パターン部の前記巻取方向における端部が、前記内側の前記巻回層の前記間隙部の、前記巻芯の径方向において対応する位置に配置される請求項1〜7のいずれか1項に記載の巻取ロール。
  9. 前記巻芯の径方向において重なる内側の巻回層と外側の巻回層では、
    前記外側の前記巻回層の前記間隙部と前記内側の前記巻回層の前記間隙部は、前記巻取方向において少なくとも一部が重なる請求項1〜7のいずれか1項に記載の巻取ロール。
  10. 前記パターン部は、前記支持体の両面に設けられている請求項1〜のいずれか1項に記載の巻取ロール。
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