JP2023035795A - タッチセンサフィルム - Google Patents

タッチセンサフィルム Download PDF

Info

Publication number
JP2023035795A
JP2023035795A JP2022046384A JP2022046384A JP2023035795A JP 2023035795 A JP2023035795 A JP 2023035795A JP 2022046384 A JP2022046384 A JP 2022046384A JP 2022046384 A JP2022046384 A JP 2022046384A JP 2023035795 A JP2023035795 A JP 2023035795A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection terminal
touch sensor
detection electrode
line width
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022046384A
Other languages
English (en)
Inventor
克行 温井
Katsuyuki Nukui
哲朗 三ツ井
Tetsuro Mitsui
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Corp
Original Assignee
Fujifilm Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujifilm Corp filed Critical Fujifilm Corp
Priority to US17/863,103 priority Critical patent/US20230089665A1/en
Priority to CN202210902027.4A priority patent/CN115729387A/zh
Publication of JP2023035795A publication Critical patent/JP2023035795A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】タッチセンサフィルムの製造時のスパーク耐性を改良したタッチセンサフィルムを提供する。【解決手段】タッチセンサフィルムは、複数の検知電極と、複数の検知電極に電気的に接続する複数の引き出し配線とを有し、検知電極は導電性細線からなるメッシュ構造であり、さらに、複数の検知電極は、それぞれ少なくとも2以上の接続端子を有し、引き出し配線に最も近い位置に配置される第1接続端子と、引き出し配線から最も離間された位置に配置される第2接続端子とを有し、引き出し配線は、第1接続端子を通じて、第2接続端子まで伸延し、第1接続端子および第2接続端子と電気的に接続する。【選択図】図1

Description

この発明は、タッチセンサフィルムに関する。
近年、タッチパネルに用いるタッチセンサーとして金属細線からなるメタルメッシュセンサーが採用されている。メタルメッシュセンサーは、タッチ電極が金属細線からなり、導電性金属酸化物(ITO(Indium Tin Oxide)など)と比較して抵抗が低いことや、フィルム面上にメタルメッシュセンサーを形成した場合は、フレキシブル性を有するなどの特徴を有する。
メタルメッシュセンサーは、主にメッシュ電極と引き出し配線が接続したパターン構造を有する。メッシュ電極はタッチパネルの画像表示部に合わせて配置され、引き出し配線は画像表示部の周辺に配置され、タッチセンサーを制御するIC(Integrated Circuit)チップに接続するFPC(フレキシブルプリント回路基板)に接続する位置(以後外部接続端子と呼ぶ)まで延長される構造を有する。通常、引き出し配線はメッシュ電極の本数分存在し、隣接する引き出し配線と絶縁するために一定以上の距離を空けて互いに配置され、メッシュ電極の本数分の束となって外部接続端子にまで至る。外部接続端子は、ACF(異方性導電フィルム)を介して、FPCと接続される。
上述の引き出し配線の束は引き出し配線の線幅、隣接する引き出し配線間の隙間、および引き出し配線の本数により専有面積が決まり、引き出し配線部は一般的に加飾印刷部により隠される。近年のタッチパネルは、そのデザイン性の要望から、加飾印刷部の面積を減らし、タッチパネルにおける画像表示部分面積比を広げることが望まれている(狭額縁化ともいわれる)。すなわち、加飾印刷部の面積を減らすことが求められており、それは、引き出し配線の束が占める面積においても減らすことが求められる。狭額縁化に対応する手段としては、引き出し配線の線幅を減少させること、隣接する引き出し配線間の隙間を狭くする手段が取られてきている(L/Sダウンとも言われる)。
引き出し配線の線幅を減少させる場合においても、タッチセンサを確実に駆動させるため、検出電極と引き出し配線を確実に電気的に接続する必要がある。そのため、例えば、特許文献1において、引き出し配線と検出電極の間で断線しにくい構造が開示されている。特許文献1では、接続領域において線が細くなる部分で何らか線が描画されず断線に至る場合を想定し、接続領域において線幅を太くする工夫が開示されている。
特開2015-45890号公報
狭額縁対応が進むことで引き出し配線部のパターン密度が増す影響で、ロール トゥ ロールの生産時や、シートサイズにタッチセンサーフィルムの積層状態からタッチセンサーフィルムを取り出す際、引き出し配線部における剥離帯電およびスパーク電流の発生により、引き出し配線から流れ込んだ電流の影響で引き出し配線部と接続するメッシュ状の導通電極パターンの一部が焼き切れることがある(スパーク故障と呼ぶ)。スパーク故障が個々のタッチセンサーに含まれる複数の導通電極の内、いずれか一本の導通電極を焼き切って導通不良に至る場合、そのタッチセンサーフィルムはタッチセンサーとしての機能を満さず、欠陥品となる。また、スパーク故障により導通不良にならない場合においても、タッチパネルの視認領域内でスパーク故障の発生箇所が存在する場合、欠陥位置でメッシュ細線の見た目が異なり、面上欠陥として認識される。
特許文献1の技術では、描画不良による検出電極と引き出し配線部の接続不良は改良できるが、スパーク故障に対する改良効果は認められない。
本発明は、このような問題点を解消するためになされたもので、タッチセンサフィルムの製造時のスパーク耐性を改良したタッチセンサフィルムを提供することを目的とする。
複数の検知電極と、複数の検知電極に電気的に接続する複数の引き出し配線とを有し、
検知電極は導電性細線からなるメッシュ構造であり、
さらに、複数の検知電極は、それぞれ少なくとも2以上の接続端子を有し、
引き出し配線に最も近い位置に配置される第1接続端子と、引き出し配線から最も離間された位置に配置される第2接続端子とを有し、
引き出し配線は、第1接続端子を通じて、第2接続端子まで伸延し、第1接続端子および第2接続端子と電気的に接続することを特徴とするタッチセンサフィルム。
複数の接続端子の線幅が検知電極の導電性細線と同じ線幅とすることができる。
第1接続端子、および第2接続端子の間に配置され、引き出し配線と電気的に接続される第3接続端子を有することもできる。
第1接続端子、および第2接続端子のいずれか一方の接続端子の長さが検知電極の電極幅よりも大きくすることができる。
また、少なくとも2以上の接続端子の間隔を5μm以上とすることができる。
本発明によれば、タッチセンサフィルムが、基板と、基板上に配置された導電性細線からメッシュ構造の検知電極と、基板上の検知電極の周辺に配置された引き出し配線と、引き出し配線と検知電極と接続する接続端子を有し、接続端子は接続端子1、接続端子2、…、接続端子nを有し、接続端子1が検知電極の端部に配置され、引き出し配線が、接続端子1を通じて、接続単位nまで伸延し接続している構造とすることで、タッチセンサフィルムのスパーク故障を抑制することができる。
本発明の実施の形態1に係るフィルムの部分断面図である。 本発明の実施の形態1に係るフィルムを示す平面図である。 一般的なタッチセンサフィルムにおける、引き出し配線と検知電極、接続端子の接続部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態1におけるタッチセンサフィルムの、引き出し配線と第一検知電極、接続端子の接続部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態2におけるタッチセンサフィルムの、引き出し配線と第一検知電極、接続端子の接続部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態3におけるタッチセンサフィルムの、引き出し配線と第一検知電極、接続端子の接続部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態4におけるタッチセンサフィルムの、引き出し配線と第一検知電極、接続端子の接続部分を拡大して示す平面図である。 本発明の実施の形態5におけるタッチセンサフィルムの、引き出し配線と第一検知電極、接続端子の接続部分を拡大して示す平面図である。
以下に、添付の図面に示す好適な実施の形態に基づいて、この発明に係るタッチパネル用導電部材を詳細に説明する。
なお、以下において、数値範囲を示す表記「~」は、両側に記載された数値を含むものとする。例えば、「sが数値t1~数値t2である」とは、sの範囲は数値t1と数値t2を含む範囲であり、数学記号で示せばt1≦s≦t2である。
「直交」および「平行」等を含め角度は、特に記載がなければ、技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含むものとする。
「透明」とは、光透過率が、波長400nm~800nmの可視光波長域において、少なくとも40%以上のことであり、好ましくは75%以上であり、より好ましくは80%以上、さらにより好ましくは90%以上のことである。光透過率は、JIS(日本産業規格) K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
実施の形態1
図1に、本発明の実施の形態1に係るタッチセンサフィルム1の構成を示す。
フィルム1は、透明で且つ絶縁性を有する基板2と、基板2の第1面2A上に配置された第1導電層3Aと、基板2の第2面2B上に配置された第2導電層3Bを有する。
図2に示すように、基板2は、第1面2Aにおいて、一定の方向に沿って延び且つその方向に対して直交する方向に沿って配列された複数の第1電極領域Q1を有している。
基板2の第1面2A上に配置された第1導電層3Aは、複数の第1電極領域Q1のそれぞれに配置され且つ第1電極領域Q1が延びる方向と同一の方向に延びる複数の第1検知電極11と、複数の第1検知電極11の周辺に配置された、複数の第1検知電極11の数に対応する数の複数の第1引き出し配線13と、複数の第1引き出し配線13に電気的に接続された複数の第1外部接続端子14とを有している。複数の第1検知電極11、複数の第1引き出し配線13および複数の第1外部接続端子14は、互いに同一の組成からなる。また、複数の第1検知電極11、複数の第1引き出し配線13および複数の第1外部接続端子14は、同時に形成される。なお、同時に形成されるとは、同じ工程で形成されることである。
ここで、説明のために、複数の第1検知電極11が延びる一定の方向をX方向と呼び、X方向に直交する複数の第1検知電極11の配列方向をY方向と呼び、X方向およびY方向に直交する複数の第1検知電極11の厚み方向をZ方向と呼ぶ。
複数の第1引き出し配線13は、それぞれ、その一端部が対応する第1検知電極11のX方向の片側の端部の近傍に配置され、他端部が第1外部接続端子14に連結されている。第1検知電極11の近傍に配置される第1引き出し配線13の一端部は、第1検知電極11の周辺に配置され且つ一端部が第1外部接続端子14に連結される配線部15と、配線部15の他端部に連結され且つY方向に沿って延びる接続端子16を有している。
この接続端子16と第1検知電極11は、本発明によらず、一般的に、図3に示すように、X方向において互いに接続されている。
また、第1検知電極11は、第1電極領域Q1内に形成された複数の金属細線MWにより構成されており、複数の金属細線MWにより、ひし形のメッシュ形状のパターンMPが形成されている。金属細線MWは、導電性細線の一例である。ひし形のメッシュ形状のパターンMP、すなわち、メッシュ構造が導電性細線からなる。
ところで、通常、タッチセンサフィルムは、例えば、第1引き出し配線と第1検知電極と接続端子と第1外部接続端子が互いに連結することにより、第1検知電極と第1引き出し配線と接続端子と第1外部接続端子が互いに電気的に接続されるように設計されることが多い。また、通常、製造工程を少なくするために、互いに電気的に接続された第1検知電極と第1周辺配線と接続端子と第1外部接続端子が同時に形成されることが多い。
このようにして製造される従来のタッチセンサフィルムは、例えば、いわゆるロール トゥ ロール方式における巻き取りの工程等で他のタッチセンサフィルムと重ね合わされることがある。この状態からタッチセンサフィルム同士が剥離すると、剥離したタッチセンサフィルムの第1導電層が帯電して、第1導電層内で電位差が生じることがある。この電位差により、第1導電層内でスパークが生じ、第1導電層を構成する複数の第1検知電極、複数の第1引き出し配線、複数の接続端子および複数の第1外部接続端子を含む導電パターンが焼き切れる等の故障が生じることがあった。
この時、接続端子と引き出し配線、接続端子と検知電極の接続部分が少ないと、その部分でスパーク故障が生じやすい場合がある。接続部分が少ない事により、同部分に剥離帯電による電流が集中しやすく発熱し焼き切れるためと推定される。
本発明の実施の形態1に係るタッチセンサフィルム1においては、図4の形態を有する。図4において、検知電極と引き出し配線は、第1接続端子401と第2接続端子402の両方に接続する部分を含んで電気的に接続している。第1接続端子401は、検知電極の端部に配置され、引き出し配線は、第1接続端子401を通じて、第2接続端子402まで伸延し接続している。本発明の実施の形態により、引き出し配線、検知電極、接続端子の接続箇所が増え、電流の集中箇所が減じるため、スパーク耐性が向上する。この結果、タッチセンサフィルムのスパーク故障を抑制することができる。
第1接続端子401と第2接続端子402は間隔P4で離れている。間隔P4は大きくても良いし、小さくても良いが、大きすぎると額縁部分が太くなるため好ましくなく、間隔P4の大きさは500μm以下が好ましく、100μm以下がより好ましく、20μm以下が更に好ましい。
第1接続端子401の長さL41と第2接続端子402の長さL42は同じでも良いし、異なっても良い。また、第1接続端子401の長さL41、第2接続端子402の長さL42は、検知電極の幅W(図3参照)より長くても同じでも良いし、長くても良いし、短くても良い。
また、第1接続端子401と第2接続端子402とは導電性細線と同じ線幅ことが好ましく、例えば、金属細線MWと同じ線幅であることが好ましい。これにより、導通不良の発生率がより低くくなる。すなわち、スパーク故障発生率がより低下する。
また、図2に示すように、基板2は、第2面2Bにおいて、Y方向に沿って延び且つX方向に沿って配列された複数の第2電極領域Q2を有している。
基板2の第2面2B上に配置された第2導電層3Bは、複数の第2電極領域Q2のそれぞれに配置され且つY方向に沿って延びる複数の第2検知電極21と、複数の第2検知電極21の周辺に配置された、複数の第2検知電極21の数に対応する数の複数の第2引き出し配線23と、複数の第2引き出し配線23に電気的に接続された複数の第2外部接続端子24とを有している。複数の第2検知電極21、複数の第2引き出し配線23および複数の第2外部接続端子24は、互いに同一の組成からなる。また、複数の第2検知電極21、複数の第2引き出し配線23および複数の第2外部接続端子24は、同時に形成される。
複数の第2引き出し配線23は、それぞれ、その一端部が対応する第2検知電極21のY方向の片側の端部の近傍に配置され、他端部が第2外部接続端子24に連結されている。第2検知電極21の近傍に配置される第2引き出し配線23の一端部は、第2検知電極21の周辺に配置され且つ一端部が第2外部接続端子24に連結される配線部25と、配線部25の他端部に連結され且つX方向に沿って延びる端末部26を有している。この端末部26と第2検知電極21は、Y方向において互いに接続している。そのため、第2検知電極21と第2引き出し配線23は、互いに電気的に接続されている。
この時、同様に、第2面B上に配置された引き出し配線、接続端子、および、検知電極は図4の形態を有する。この時の効果は、第1面における効果と同様である。
また、図示しないが、第2検知電極21は、第2電極領域Q2内に形成された複数の金属細線MWにより構成されており、第1検知電極11と同様に、複数の金属細線MWによりメッシュ形状のパターンMPが形成されている。
なお、第1検知電極11を構成する複数の金属細線MWおよび第2検知電極21を構成する複数の金属細線MWの線幅は、観察者に視認されにくくするように、すなわち、視認性を確保するために、0.5μm以上10.0μm以下、更に、1.0μm~5.0μm、特に、1.5μ以上~3.0μm以下の範囲内に設定されることが好ましい。
第1検知電極11を構成する複数の金属細線MWの線幅は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて取得したタッチセンサフィルムの金属細線MWを含む平面画像を用いて測定する。平面画像において、1本の金属細線MWの線幅に相当する任意の5箇所を選択し、5箇所の線幅相当の算術平均値を線幅とする。
第2検知電極21を構成する複数の金属細線MWの線幅は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて取得したタッチセンサフィルムの金属細線MWを含む平面画像を用いて測定する。平面画像において、1本の金属細線MWの線幅に相当する任意の5箇所を選択し、5箇所の線幅相当の算術平均値を線幅とする。
また、第1引き出し配線13および第2引き出し配線23の線幅は、十分な導電性を確保するために、2.0μm以上100μm以下、好ましくは3.0μm以上~20μm以下範囲内に設定されることが好ましい。
第1引き出し配線13の線幅は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて取得したタッチセンサフィルムの第1引き出し配線13を含む平面画像を用いて測定する。平面画像において、1本の第1引き出し配線13の線幅に相当する任意の5箇所を選択し、5箇所の線幅相当の算術平均値を線幅とする。
第2引き出し配線23の線幅は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて取得したタッチセンサフィルムの第2引き出し配線23を含む平面画像を用いて測定する。平面画像において、1本の第2引き出し配線23の線幅に相当する任意の5箇所を選択し、5箇所の線幅相当の算術平均値を線幅とする。
また、第1検知電極11、および第1引き出し配線13の厚みと、第2検知電極21、および第2引き出し配線2の厚みは、フィルム1を折り曲げた場合に断線等の故障を防止する観点と、十分な導電性を得る観点とから、0.01μm~10.0μmが好ましく、0.05μm~5.0μmがより好ましく、0.10μm~2.5μmがさらに好ましい。
第1検知電極11、および第1引き出し配線13の厚みと、第2検知電極21、および第2引き出し配線2の厚みとは、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて取得したタッチセンサフィルムの切断断面の断面画像を用いて測定する。断面画像において、それぞれ第1検知電極11、および第1引き出し配線13の厚み、第2検知電極21、および第2引き出し配線2の厚みに相当する任意の5箇所を選択し、5箇所の厚みに相当する部分の算術平均値を厚みとする。
また、上述の間隔P4、間隔P51、間隔P52および間隔P60-1~間隔P60-(n-1)は、それぞれ走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて取得したタッチセンサフィルムの上述の間隔P4、間隔P51、間隔P52または間隔P60-1~間隔P60-(n-1)を含む平面画像を用いて測定する。平面画像において、間隔P4、間隔P51、間隔P52および間隔P60-1~間隔P60-(n-1)に相当する任意の5箇所を選択し、5箇所の間隔に相当する部分の算術平均値を、上述の間隔P4、間隔P51、間隔P52および間隔P60-1~間隔P60-(n-1)とする。それぞれの間隔をなす対となる接続端子の線幅方向のそれぞれの中心間の距離を間隔とする。
また、フィルム1において、基板2の第1面2Aに第1導電層3Aが配置され、基板2の第2面2Bに第2導電層3Bが配置されているが、フィルム1は、第1導電層3Aと第2導電層3Bのうちいずれか一方のみを有していてもよい。この場合でも、フィルム1が第1導電層3Aと第2導電層3Bとの双方を有している場合と同様にして、第1導電層3A内または第2導電層3B内でスパークが生じることを抑制して、フィルム1の故障を抑制できる。
また、第1検知電極11および第2検知電極21は、ひし形のメッシュ形状のパターンMPを有していることが説明されているが、メッシュの開口形状は、ひし形に限るものではなく、正三角形、正四角形、正六角形、その他の正多角形、ランダムな形状を有する多角形でもよく、さらに、曲線を含む形状とすることもできる。
また、図2に、第1電極領域Q1と第2電極領域Q2が矩形の形状を有していることが示されているが、第1検知電極11と第2検知電極21によりタッチ操作を検出することができれば、第1電極領域Q1の形状と第2電極領域Q2の形状は、特に限定されない。
実施の形態2
本発明の実施の形態2に係るタッチセンサフィルム1においては、図5の形態を有する。図5において、検知電極と引き出し配線は、第1接続端子501、第2接続端子502、第3接続端子503に接続する部分を含んで電気的に接続している。第1接続端子501は、検知電極の端部に配置され、引き出し配線は、第1接続端子501、第2接続端子502、第3接続端子503を通じて、第3接続端子503まで伸延し接続している。本発明の実施の形態により、引き出し配線、検知電極、接続端子の接続箇所が増え、電流の集中箇所が減じるため、スパーク耐性が向上する。この結果、タッチセンサフィルムのスパーク故障を抑制することができる。
第1接続端子501と第2接続端子502は間隔P51、第2接続端子502と第3接続端子503は間隔P52で離れている。間隔P51、間隔P52の大きさは大きくても良いし、小さくても良いが、大きすぎると額縁部分が太くなるため、250μm以下が好ましく、50μm以下がより好ましく、20μm以下が更に好ましい。間隔P51と間隔P52の大きさは同じでも良いし、異なっても良い。
第1接続端子501の端子の長さL51、第2接続端子502の端子の長さL52、第3接続端子503の端子の長さL53は同じでも良いし、異なっても良い。また、第1接続端子501の端子の長さL51、第2接続端子502の端子の長さL52、第3接続端子503の端子の長さL53は、検知電極の幅W(図3参照)と同じでも良いし、長くても良いし、短くても良い。
第2面においても、この時、同様に、引き出し配線、接続端子、および、検知電極は図5の形態を有する。この時の効果は、第1面における効果と同様である。
実施の形態3
本発明の実施の形態3に係るタッチセンサフィルム1においては、図6の形態を有する。図6において、検知電極と引き出し配線は、第1接続端子60-1~第N接続端子60-nのn本の接続端子それぞれに接続する部分を含んで電気的に接続している。第1接続端子60-1は、検知電極の端部に配置され、引き出し配線は、第1接続端子60-1~第N接続端子60-nを通じて、第N接続端子60-nまで伸延し接続している。本発明の実施の形態により、引き出し配線、検知電極、接続端子の接続箇所が増え、電流の集中箇所が減じるため、スパーク耐性が向上する。この結果、タッチセンサフィルムのスパーク故障を抑制することができる。
第1接続端子60-1~第N接続端子60-nは、それぞれ、間隔P60-1~60-(n-1)で離れている。間隔P60-1~間隔P60-(n-1)は大きくても良いし、小さくても良いが、大きすぎると額縁部分が太くなるため、500μm以下が好ましく、20μm以下がより好ましく、5μm以下が更に好ましい。
第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの端子の長さL60-1~nは同じでも良いし、異なっても良い。また、第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの長さL60-1~nは、検知電極の幅W(図3参照)と同じでも良いし、長くても良いし、短くても良い。
第2面においても、この時、同様に、引き出し配線、接続端子、および、検知電極は図6の形態を有する。この時の効果は、第1面における効果と同様である。
実施の形態3において、n=2の場合は実施の形態1、n=3の場合は実施の形態2に該当する。
なお、第1面の引き出し配線、接続端子、および、検知電極の形態と、第2面の引き出し配線、接続端子、および、検知電極の形態とは、同じ構造でもあっても良いし、異なっても良い。また、各面の引き出し配線、接続端子、および、検知電極の構成は、複数の検知電極、引き出し配線において、検知電極と引き出し配線によって、それぞれ異なっても良い。即ち、実施の形態1~3で説明の引き出し配線、接続端子、および、検知電極の構成は、各検知電極、引き出し配線の接続部分で、任意に取る事ができる。
第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの線幅に制限はないが、細すぎると断線しやすく、太すぎると額縁部分が太くなる。第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの線幅は、1μm~50μmが好ましく、1.5μm~20μmがより好ましい。第1接続端子60-1~第N接続端子60-nは、それぞれ同じ幅でも良いし、異なっても良い。
第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの厚みに特に制限はないが、薄すぎると断線しやすく、厚すぎるとハンドリング時に割れやすい。第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの厚みは、0.1μm~10μmが好ましく、0.5μm~3μmがより好ましい。第1接続端子60-1~第N接続端子60-nの厚みは、それぞれ同じ幅でも良いし、異なっても良い。
実施の形態4
本発明の実施の形態4に係るタッチセンサフィルム1においては、図7の形態を有する。本発明の実施の形態4は、図4に示す実施の形態1の変形例である。このため、図4に示す構成と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図7において、第1接続端子401の長さL41は検知電極の幅W(図3参照)と同じであるが、第2接続端子402の長さL42は検知電極の幅W(図3参照)より短い。
本発明の実施の形態により、引き出し配線、検知電極、接続端子の接続箇所が増え、電流の集中箇所が減じるため、スパーク耐性が向上する。この結果、タッチセンサフィルムのスパーク故障を抑制することができる。
実施の形態5
本発明の実施の形態5に係るタッチセンサフィルム1においては、図8の形態を有する。本発明の実施の形態5は、図4に示す実施の形態1の変形例である。このため、図4に示す構成と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図8において、第1接続端子401の長さL41は検知電極の幅W(図3参照)よりも長く、第2接続端子402の長さL42は検知電極の幅W(図3参照)より短い。
本発明の実施の形態により、引き出し配線、検知電極、接続端子の接続箇所が増え、電流の集中箇所が減じるため、スパーク耐性が向上する。この結果、タッチセンサフィルムのスパーク故障を抑制することができる。
上述の第1接続端子401、および第2接続端子402、第1接続端子501、第2接続端子502、および第3接続端子503、ならびに第1接続端子60-1~第N接続端子60-nは、いずれも直線状の導電性細線であり、例えば、金属細線で構成されるが、ひし形のメッシュ形状のパターンMPを形成する金属細線MWとは異なる。
上述の第1接続端子401、および第2接続端子402、第1接続端子501、第2接続端子502、および第3接続端子503、ならびに第1接続端子60-1~第N接続端子60-nは、第1検知電極11に配置されれば、第1検知電極11が延びる方向に対して直交する方向に延びた直線状の金属細線である。
また、上述の第1接続端子401、および第2接続端子402、第1接続端子501、第2接続端子502、および第3接続端子503、ならびに第1接続端子60-1~第N接続端子60-nは、第2検知電極21に配置されれば、第2検知電極21が延びる方向に対して直交する方向に延びた直線状の金属細線である。
また、接続端子を設ける数は、多すぎと額縁部分が太くなるため好ましくなく、3以下が好ましい。
上述の第1接続端子401、および第2接続端子402、第1接続端子501、第2接続端子502、および第3接続端子503、ならびに第1接続端子60-1~第N接続端子60-nにおいて、スパーク故障発生率がより低下するため、少なくとも2以上の接続端子の間隔が5μm以上であることが好ましい。これは、剥離帯電が起きうる接触箇所の距離を離すことにより、剥離帯電による電流密度を低くすることができていることに起因すると推測される。
以下では、実施の形態1のタッチセンサフィルム1を構成する各部材について説明する。なお、実施の形態2~5のタッチセンサフィルムを構成する各部材についても、実施の形態1のタッチセンサフィルム1を構成する各部材に準ずるものとする。
<基板>
基板2は、透明で電気絶縁性を有し、第1導電層3Aと第2導電層3Bとを支持することができれば、特に限定されるものではないが、例えば、樹脂基板またはガラス基板等が用いられる。より具体的に、基板2を構成する材料として、例えば、ガラス、強化ガラス、無アルカリガラス、ポリエチレンテレフタレート(PET:polyethylene terephthalate)、ポリエチレンナフタレート(PEN:polyethylene naphthalate)、シクロオレフィンポリマー(COP:cyclo-olefin polymer)、環状オレフィン・コポリマー(COC:cyclic olefin copolymer)、ポリカーボネート(PC:polycarbonate)、アクリル樹脂、ポリエチレン(PE:polyethylene)、ポリプロピレン(PP:polypropylene)、ポリスチレン(PS:polystylene)、ポリ塩化ビニル(PVC:polyvinyl chloride)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC:polyvinylidene chloride)、トリアセチルセルロース(TAC:cellulose triacetate)等を使用することができる。透明絶縁基板5の厚みは、例えば、20μm~1100μmが好ましく、20μm~500μmがより好ましい。特に、PETのような有機樹脂基板の場合は、厚み20μm~200μmであることが好ましく、30μm~100μmであることがより好ましい。
基板2の全光線透過率は、40%~100%であることが好ましい。全光透過率は、例えば、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック--全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
基板2の好適態様の1つとしては、大気圧プラズマ処理、コロナ放電処理および紫外線照射処理からなる群から選択される少なくとも1つの処理が施された処理済基板が挙げられる。上述の処理が施されることにより、処理された透明絶縁基板5の表面にOH基等の親水性基が導入される。これにより、基板2と第1導電層3Aとの密着性および基板2と第2導電層3Bとの密着性が向上する。また、上述の処理の中でも、基板2と第1導電層3Aとの密着性および基板2と第2導電層3Bとの密着性がより向上する点で、大気圧プラズマ処理が好ましい。
<下塗り層>
基板2と第1導電層3Aとの密着性および基板2と第2導電層3Bとの密着性を向上させるために、基板2と第1導電層3Aとの間および基板2と第2導電層3Bとの間に、それぞれ、下塗り層を配置することもできる。この下塗り層は、高分子を含んでおり、基板2と第1導電層3Aとの密着性および基板2と第2導電層3Bとの密着性がより向上する。
下塗り層の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、高分子を含む下塗り層形成用組成物を基板上に塗布して、必要に応じて加熱処理を施す方法が挙げられる。また、高分子を含む下塗り層形成用組成物として、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、無機または高分子の微粒子を含むアクリル・スチレン系ラテックス等を使用してもよい。
なお、必要に応じて、フィルム1は、基板2と第1導電層3Aとの間および基板2と第2導電層3Bとの間に、それぞれ、他の層として、上述の下塗り層以外に、屈折率調整層を備えていてもよい。屈折率調整層として、例えば、屈折率を調整する酸化ジルコニウム等の金属酸化物の粒子が添加された有機層を使用できる。
<導電層および接続部>
複数の第1検知電極11、複数の第1引き出し配線13および複数の第1外部接続端子14を有する第1導電層3Aと、複数の第2検知電極21、複数の第2引き出し配線23および複数の第2外部接続端子24を有する第2導電層3Bは、導電性材料として、金属または合金を形成材料として用い、例えば、銅、アルミニウムまたは銀から形成することができる。合金としては、例えば、金、銀または銅等が含まれていてもよい。また、第1導電層3A、第2導電層3Bおよび接続部は、金属銀およびゼラチンまたはアクリル・スチレン系ラテックス等の高分子バインダーが含有されたものでもよい。その他の好ましいものとして、アルミニウム、銀、モリブデン、チタンの金属およびその合金である。また、これらの積層構造であってもよく、例えば、モリブデン/銅/モリブデン、モリブデン/アルミニウム/モリブデン等の積層構造が使用できる。また、第1導電層3A、第2導電層3Bは、金属酸化物粒子、銀ペーストおよびは銅ペースト等の金属ペースト、並びに銀ナノワイヤおよび銅ナノワイヤ等の金属ナノワイヤ粒子を含むものであってもよい。
また、第1検知電極11および第2検知電極21を構成する金属細線MWの視認性を向上させるために、観察者に視認される金属細線MWの表面に黒化層を形成してもよい。黒化層としては、金属酸化物、金属窒化物、金属酸窒化物または金属硫化物等が使用され、代表的には、酸窒化銅、窒化銅、酸化銅または酸化モリブデン等が使用できる。
次に、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの形成方法について説明する。第1導電層3Aおよび第2導電層3Bとしては、例えば、スパッタ法、めっき法、銀塩法および印刷法等が適宜利用可能である。
スパッタ法による第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの形成方法について説明する。まず、スパッタにより、導電材料の層を形成し、フォトリソグラフィ法により導電材料の層から配線を形成することにより、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bを形成することができる。なお、スパッタの代わりに、いわゆる蒸着により導電材料の層を形成することもできる。導電材料の層は、スパッタまたは蒸着以外にも、電解金属箔が利用可能である。より具体的には、特開2014-29614号公報に記載の銅配線を形成する工程を利用することができる。
めっき法による第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの形成方法について説明する。例えば、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bは、無電解めっき下地層に無電解めっきを施すことにより下地層上に形成される金属めっき膜を用いて構成することができる。この場合、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bは、少なくとも金属微粒子を含有する触媒インクを基材上にパターン状に形成した後に、基材を無電解めっき浴に浸漬し、金属めっき膜を形成することにより形成される。より具体的には、特開2014-159620号公報に記載の金属被膜基材の製造方法を利用することができる。
また、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bは、少なくとも金属触媒前駆体と相互作用し得る官能基を有する樹脂組成物を基材上にパターン状に形成した後、触媒または触媒前駆体を付与し、基材を無電解めっき浴に浸漬し、金属めっき膜を形成することにより形成される。より具体的には、特開2012-144761号公報に記載の金属被膜基材の製造方法を応用することができる。また、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bは、銀塩法で形成した配線パターンに無電解めっきを施して形成しても良い。この場合、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bは、写真感材が塗布された膜を露光、現像、場合によっては更にゼラチン除去する工程含む工程で形成された銀粒子からなるパターンに対し、無電解銀もしくは銅めっきを施すことで、金属めっき膜を形成されることにより形成される。より具体的には、国際公開第2020/158494号、国際公開第2021/059812号、国際公開第2021/065226号に記載の製造方法を適用することができる。
銀塩法による第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの形成方法について説明する。まず、ハロゲン化銀が含まれる銀塩乳剤層に、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bとなる露光パターンを用いて露光処理を施し、その後現像処理を行うことで、第1導電層3Aおよび第2導電層3Bを形成することができる。より具体的には、特開2012-6377号公報、特開2014-112512号公報、特開2014-209332号公報、特開2015-22397号公報、特開2016-192200号公報および国際公開第2016/157585号に記載の第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの製造方法を利用することができる。
印刷法による第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの形成方法について説明する。まず、導電性粉末を含有する導電性ペーストを第1導電層3Aおよび第2導電層3Bと同じパターンとなるように基板に塗布し、その後、加熱処理を施すことにより第1導電層3Aおよび第2導電層3Bを形成することができる。導電性ペーストを用いたパターン形成は、例えば、インクジェット法またはスクリーン印刷法によりなされる。導電性ペーストとしては、より具体的には、特開2011-28985号公報に記載の導電性ペーストを利用することができる。
また、上述の第1導電層3Aおよび第2導電層3Bの形成方法を用いて、導電性細線として、金属細線MWが形成される。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明のタッチセンサフィルムについて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良又は変更をしてもよいのはもちろんである。
以下に、実施例に基づいて本発明をさらに詳細に説明する。以下の実施例に示す材料、使用量、割合、処理内容および処理手順は、本発明の主旨を逸脱しない限り適宜変更することができ、本発明の範囲は、以下の実施例により限定的に解釈されるべきものではない。
<実施例1>
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
38℃、pH(水素イオン指数)4.5に保たれた下記1液に、下記の2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記4液および5液を8分間にわたって加え、更に、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。更に、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
1液:
水 750ml
ゼラチン 8.6g
塩化ナトリウム 3g
1,3-ジメチルイミダゾリジン-2-チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 5ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 7ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
その後、常法にしたがってフロキュレーション法によって水洗した。具体的には、温度を35℃に下げ、硫酸を用いてハロゲン化銀が沈降するまでpHを下げた(pH3.6±
0.2の範囲であった)。次に、上澄み液を約3リットル除去した(第一水洗)。更に3リットルの蒸留水を加えてから、ハロゲン化銀が沈降するまで硫酸を加えた。再度、上澄み液を3リットル除去した(第二水洗)。第二水洗と同じ操作を更に1回繰り返して(第三水洗)、水洗・脱塩工程を終了した。水洗・脱塩後の乳剤をpH6.4、pAg7.5に調整し、ゼラチン2.5g、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg、ベンゼンチオスルフィン酸ナトリウム3mg、チオ硫酸ナトリウム15mgと塩化金酸10mgを加え55℃にて最適感度を得るように化学増感を施し、安定剤として1,3,3a,7-テトラアザインデン100mg、防腐剤としてプロキセル(商品名、ICI Co.,Ltd.製)100mgを加えた。最終的に得られた乳剤は、沃化銀を0.08モル%含み、塩臭化銀の比率を塩化銀70モル%、臭化銀30モル%とする、平均粒子径0.22μm、変動係数9%のヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤であった。
(感光性層形成用組成物の調整)
上述の乳剤に1,3,3a,7-テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10ー2モル/モルAg、クエン酸3.0×10ー4モル/モルAg、2,4-ジクロロ-6-ヒドロキシ-1,3,5-トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上述の塗布液に、含有するゼラチンに対して、下記式(P-1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02)とをポリマー/ゼラチン(質量比)=0.5/1になるように添加した。
さらに、架橋剤としてEPOXY RESIN DY 022(商品名:ナガセケムテックス株式会社製)を添加した。なお、架橋剤の添加量は、後述するハロゲン化銀含有感光性層中における架橋剤の量が0.09g/mとなるように調整した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、下記式(P-1)で表されるポリマーは、特許第3305459号公報および特許第3754745号公報を参照して合成した。
Figure 2023035795000002
(感光性層形成工程)
絶縁基材にコロナ放電処理を施した後、絶縁基材の両面に、下塗層として厚み0.1μmのゼラチン層、さらに下塗層上に光学濃度が約1.0で現像液のアルカリにより脱色する染料を含むアンチハレーション層を設けた。上記アンチハレーション層の上に、上記感光性層形成用組成物を塗布し、さらに厚み0.15μmのゼラチン層を設け、両面に感光性層が形成された絶縁基材を得た。両面に感光性層が形成された絶縁基材をフィルムAとする。形成された感光性層は、銀量6.0g/m、ゼラチン量1.0g/mであった。
(露光現像工程)
上記フィルムAの一方の面に、図2、4に示す実施の形態における複数の第1検知電極11、複数の第1引き出し配線13、複数の第1接続端子、および複数の第1外部接続端子14のパターンに対応したフォトマスクを配置し、フィルムAの他方の面に、複数の第2検知電極21、複数の第2引き出し配線23、複数の第2接続端子、および複数の第2外部接続端子24のパターンに対応したフォトマスクを配置し、フィルムAの両面側からそれぞれ、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて露光を行った。露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X-R、富士フイルム株式会社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水でリンスし、乾燥することで、両面にAg線からなる導電部材とゼラチン層とが形成された絶縁基材を得た。ゼラチン層はAg線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。
(現像液の組成)
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N-メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
(ゼラチン分解処理)
フィルムBに対して、タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス株式会社製ビオプラーゼAL-15FG)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%、液温:40℃)への浸漬を120秒間行った。フィルムBを水溶液から取り出し、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬し、洗浄した。ゼラチン分解処理後のフィルムをフィルムCとする。
(低抵抗化処理)
フィルムCに対して、金属製ローラを備えたカレンダ装置を用いて、30kNの圧力でカレンダ処理を行った。このとき、線粗さRa=0.2μm、Sm=1.9μm(株式会社キーエンス製形状解析レーザ顕微鏡VK-X110にて測定(JIS-B-0601-1994))の粗面形状を有するポリエチレンテレフタレートフィルム2枚を、これらの粗面がフィルムCの表面および裏面と向き合うように共に搬送して、フィルムCの表面および裏面に粗面形状を転写形成した。カレンダ処理後、フィルムCを温度150℃の過熱蒸気槽を120秒間かけて通過させて、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムを実施例1のタッチセンサフィルムとする。この実施例1のタッチセンサフィルムにおいて、絶縁基材の第1面上に複数の第1検知電極、複数の第1引き出し配線および複数の第1外部接続端子が形成され、絶縁基材の第2面上に複数の第2検知電極、複数の第2引き出し配線および複数の外部接続端子が形成されていた。
この時、検知電極はひし形メッシュ形状であり、上述のひし形メッシュ形状における交点から隣接する交点までの金属細線の長さは400μm、金属細線と検知電極が延びる方向とがなす角度は59°であり、検知電極を形成する金属細線MWの線幅は1.8μm、であり、引き出し配線の線幅は5μmであった。また、第1接続端子401の線幅は5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅は5μm、長さL42は検知電極幅と同じ、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4は100μmであった。
<実施例2>
第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例2のタッチセンサを製造した。
<実施例3>
第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が20μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例3のタッチセンサを製造した。
<実施例4>
第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が20μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例4のタッチセンサを製造した。
<実施例5>
第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が4μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例2のタッチセンサを製造した。
<実施例6>
第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が4μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例6のタッチセンサを製造した。
<実施例7>
検知電極を形成する金属細線MWの線幅が3.5μmであり、引き出し配線の線幅が20μmであり、第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例7のタッチセンサを製造した。
<実施例8>
第1接続端子401の線幅が3.5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が3.5μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例7と同様にして実施例8のタッチセンサを製造した。
<実施例9>
図5の形状であり、検知電極を形成する金属細線MWの線幅が1.8μmであり、引き出し配線の線幅が5μmであり、第1接続端子501の線幅が5μm、長さL51は検知電極幅と同じであり、第2接続端子502の線幅が5μm、長さL52は検知電極幅と同じであり、第3接続端子503の線幅が5μm、長さL53は検知電極幅と同じであり、第1接続端子501と第2接続端子502の間隔P51が20μm、第2接続端子502と第3接続端子503の間隔P52が50μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例9のタッチセンサを製造した。
<実施例10>
第1接続端子501の線幅が1.8μm、長さL51は検知電極幅と同じであり、第2接続端子502の線幅が1.8μm、長さL52は検知電極幅と同じであり、第3接続端子503の線幅が1.8μm、長さL53は検知電極幅と同じであり、第1接続端子501と第2接続端子502の間隔P51が20μm、第2接続端子502と第3接続端子503の間隔P52が50μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例9と同様にして実施例10のタッチセンサを製造した。
<実施例11>
第1接続端子501の線幅が5μm、長さL51は検知電極幅と同じであり、第2接続端子502の線幅が5μm、長さL52は検知電極幅と同じであり、第3接続端子503の線幅が5μm、長さL53は検知電極幅と同じであり、第1接続端子501と第2接続端子502の間隔P51が100μm、第2接続端子502と第3接続端子503の間隔P52が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例9と同様にして実施例11のタッチセンサを製造した。
<実施例12>
第1接続端子501の線幅が1.8μm、長さL51は検知電極幅と同じであり、第2接続端子502の線幅が1.8μm、長さL52は検知電極幅と同じであり、第3接続端子503の線幅が1.8μm、長さL53は検知電極幅と同じであり、第1接続端子501と第2接続端子502の間隔P51が100μm、第2接続端子502と第3接続端子503の間隔P52が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例9と同様にして実施例12のタッチセンサを製造した。
<実施例13>
図4の形状であり、第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅の2倍であり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例13のタッチセンサを製造した。
<実施例14>
第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅の2倍であり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL52は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例14のタッチセンサを製造した。
<実施例15>
第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅の2倍であり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅の2倍であり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例15のタッチセンサを製造した。
<実施例16>
第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅の2倍であり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅の2倍であり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が100μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例16のタッチセンサを製造した。
<実施例17>
図7の形状であり、第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅の0.6倍であり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が20μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例17のタッチセンサを製造した。
<実施例18>
図7の形状であり、第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅の0.6倍であり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が20μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例18のタッチセンサを製造した。
<実施例19>
図8の形状であり、第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅の2倍であり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅の0.6倍であり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が20μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例19のタッチセンサを製造した。
<実施例20>
図8の形状であり、第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅の3倍であり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅の0.6倍であり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が20μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例20のタッチセンサを製造した。
<実施例21>
第1接続端子401の線幅が5μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が5μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が5μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例21のタッチセンサを製造した。
<実施例22>
第1接続端子401の線幅が1.8μm、長さL41は検知電極幅と同じであり、第2接続端子402の線幅が1.8μm、長さL42は検知電極幅と同じであり、第1接続端子401と第2接続端子402の間隔P4が5μmとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして実施例22のタッチセンサを製造した。
<比較例1>
図3の形状であり、検知電極の線幅が1.8μmであり、引き出し配線の線幅が5μmであり、接続端子301の線幅が5μm、長さL3は検知電極幅と同じとなるようにフォトマスクを変更した以外は実施例1と同様にして比較例1のタッチセンサを製造した。
<比較例2>
接続端子301の線幅が1.8μm、長さL3は検知電極幅と同じとなるようにフォトマスクを変更した以外は比較例1と同様にして比較例2のタッチセンサを製造した。
<比較例3>
検知電極の線幅が3.5μmであり、引き出し配線の線幅が20μmであり、接続端子301の線幅が20μm、長さL3は検知電極幅と同じとなるようにフォトマスクを変更した以外は比較例1と同様にして比較例3のタッチセンサを製造した。
<比較例4>
接続端子301の線幅が3.5μm、長さL3は検知電極幅と同じとなるようにフォトマスクを変更した以外は比較例3と同様にして比較例4のタッチセンサを製造した。
以上のようにして得られた実施例1~22および比較例1~4のタッチセンサに対して、以下に示す導通評価を行った。
なお、実施例1~22および比較例1~4の検知電極の線幅、引き出し配線の線幅、ならびに接続端子の線幅および間隔は、先に説明した線幅および間隔の測定方法を用いて測定した。
(導通評価)
タッチセンサフィルムを200枚重ね合わせ、その状態で1日経過させた。その後、タッチセンサフィルムを1枚ずつ取り出し、第1検知電極の端部と第1外部接続端子との間の抵抗値、および、第2検知電極の端部と第2外部接続端子との間の抵抗値を測定した。この際に、抵抗値が測定できない(オーバーロード)箇所が1つでも存在するタッチセンサを導通不良のタッチセンサと判定し、200枚のすべてのタッチセンサに対する導通不良のタッチセンサの数の割合を不良品発生率として算出した。この際に、不良品発生率が0.5%以下の場合に十分な製造効率が得られていると判定した。上述の不良品発生率が、スパーク故障発生率である。上述の不良品発生率を下記表1の「スパーク故障発生率」の欄に示した。
以下の表1に、実施例1~22および比較例1~4に対する導通評価の結果を示す。
Figure 2023035795000003
表1に示すように、本発明の実施例1~22は、比較例1~4に対し、導通不良発生率が低く、優れた製造効率が得られた。また、実施例1と2、3と4、5と6、7と8、9と10、11と12、13と14、15と16、17と18、19と20、21と22の比較により、接続端子の線幅が検知電極の導電性細線と同じ線幅であることにより導通不良発生率が低いことが分かる。すなわち、スパーク故障発生率がより低下した。これは、2つの面が接触する際の配線同士の面積が小さくなることにより、剥離帯電量が少なくなることに起因すると推測される。また、実施例1~6の比較から、接続端子の間隔が5μm以上であることで、より導通不良発生率が低くできることが分かる。すなわち、スパーク故障発生率がより低下した。これは剥離帯電が起きうる接触箇所の距離を離す事で、剥離帯電による電流密度を低くすることができていることに起因すると推測される。
また、実施例5、6、21と22の比較からも、接続端子の間隔が5μm以上になると、スパーク故障発生率がより低下した。これも剥離帯電が起きうる接触箇所の距離を離す事で、剥離帯電による電流密度を低くすることができていることに起因すると推測される。
1 タッチセンサフィルム、2 基板、2A 第1面、2B 第2面、3A 第1導電層、3B 第2導電層、11 第1検知電極、13 第1引き出し配線、14 第1外部接続端子、15,25 配線部、16,26 接続端子,301,401,501、60-1 第1接続端子、402,502,60-n 第2接続端子、503,60-2~(n-1) 第3接続端子、21 第2検知電極、23 第2引き出し配線、24 第2外部接続端子、MP パターン、MW 金属細線、Q1,第1電極領域、Q2 第2電極領域、L3,L41,L42,L51,L52,L53,L60-1~n 接続端子の長さ、P3,P41,P42,P1,P52,P60-1~(n-1) 接続端子の間隔、 W 検知電極の幅

Claims (5)

  1. 複数の検知電極と、前記複数の検知電極に電気的に接続する複数の引き出し配線とを有し、
    前記検知電極は導電性細線からなるメッシュ構造であり、
    さらに、前記複数の検知電極は、それぞれ少なくとも2以上の接続端子を有し、
    前記引き出し配線に最も近い位置に配置される第1接続端子と、前記引き出し配線から最も離間された位置に配置される第2接続端子とを有し、
    前記引き出し配線は、前記第1接続端子を通じて、前記第2接続端子まで伸延し、前記第1接続端子および前記第2接続端子と電気的に接続することを特徴とするタッチセンサフィルム。
  2. 請求項1に記載のタッチセンサフィルムであり、
    前記第1接続端子、および前記第2接続端子の線幅が前記導電性細線と同じ線幅であるタッチセンサフィルム。
  3. 請求項1または2に記載のタッチセンサフィルムであり、
    さらに前記第1接続端子、および前記第2接続端子の間に配置され、前記引き出し配線と電気的に接続される第3接続端子を有するタッチセンサフィルム。
  4. 請求項1または2に記載のタッチセンサフィルムであり、
    前記第1接続端子、および前記第2接続端子の、いずれか一方の接続端子の長さが前記検知電極の電極幅よりも大きいタッチセンサフィルム。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のタッチセンサフィルムであり、
    前記少なくとも2以上の接続端子の間隔が5μm以上であるタッチセンサフィルム。
JP2022046384A 2021-08-30 2022-03-23 タッチセンサフィルム Pending JP2023035795A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US17/863,103 US20230089665A1 (en) 2021-08-30 2022-07-12 Touch sensor film
CN202210902027.4A CN115729387A (zh) 2021-08-30 2022-07-28 触摸传感器薄膜

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2021140054 2021-08-30
JP2021140054 2021-08-30

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2023035795A true JP2023035795A (ja) 2023-03-13

Family

ID=85503913

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022046384A Pending JP2023035795A (ja) 2021-08-30 2022-03-23 タッチセンサフィルム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2023035795A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11137864B2 (en) Conductive member and touch panel
JP5667938B2 (ja) 静電容量方式タッチパネル
JP6240789B2 (ja) タッチパネル用導電フィルムおよびタッチパネル
US10664118B2 (en) Conductive film and touch panel
US11758660B2 (en) Conductive member for touch panel and touch panel
US10845932B2 (en) Conductive member and touch panel
JP6182120B2 (ja) 透明導電膜、透明導電膜の製造方法およびタッチパネル
JP2023035795A (ja) タッチセンサフィルム
JP2023035792A (ja) タッチセンサパターン
US20230089665A1 (en) Touch sensor film
JP2023033738A (ja) タッチセンサフィルム製造用の前駆体フィルムおよびタッチセンサフィルム
JP2023033708A (ja) タッチセンサおよびタッチセンサの製造方法
US11829551B2 (en) Conductive member for touch panel and touch panel
JP2023076952A (ja) タッチパネル用導電部材およびタッチパネル
WO2019039027A1 (ja) 導電性フィルムおよびタッチパネル