JPWO2019044120A1 - タッチパネル用導電部材およびタッチパネル - Google Patents

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Abstract

高精細、かつ高感度なタッチパネル用導電部材およびタッチパネルを提供する。タッチパネル用導電部材は、基板上に形成された、第1方向に対して平行に延在した第1電極を有し、第1電極は金属細線からなる複数の第1メッシュセルが電気的に接続されて構成されたものであり、金属細線は第1方向に対して水平または垂直ではない。第1電極は第1方向に延在し、金属細線と交差し、かつ金属細線と電気的に接続された、金属細線と平行ではない補助金属細線を少なくとも1本有する。第1電極の第1方向に直交する第2方向の電極幅Waと、第2方向における第1メッシュセルの第1メッシュピッチをP1とはWa≦2.5P1である。

Description

本発明は、金属細線からなる複数のメッシュセルと、メッシュセルの金属細線と電気的に接続された補助金属細線を少なくとも1本有する電極を備えるタッチパネル用導電部材およびタッチパネルに関する。
金属細線を用いたメッシュ電極をタッチの検出電極として有するタッチパネルは、ITO(Indium Tin Oxide)により構成された透明電極を検出電極に用いたタッチパネルに対して、低抵抗、かつ低寄生容量が可能である。このため、金属細線を用いたメッシュ電極を用いた場合、高感度なタッチパネルを得ることができる。そのことから、金属細線を用いたメッシュ電極を有するタッチパネルは、最近採用が盛んであり、注目を集めている。
特許文献1には、金属細線を用いたメッシュ電極を有するタッチパネルが記載されている。特許文献1のタッチパネルは、上方に配置される第2電極のメッシュセルの平均セルピッチを、絶縁層を介して下方に配置される第1電極のメッシュセルの平均セルピッチの2倍以上8倍以下の整数倍に設定することにより、タッチ検出の向上を行っている。
また、金属細線を用いたメッシュ電極を有するタッチパネルにおいては、指先よりも先端径が細いスタイラスペンでも高位置検出精度(高精細化)を得られるようにするために、検出電極の電極幅の微細化、すなわち、電極幅の細幅化が現在進んでいる。
特開2015−108884号公報
上述のように、検出電極の電極幅の微細化、すなわち、細幅化を適応したメッシュ電極を用いたタッチパネルでは、金属細線の断線等により、検出電極が絶縁化し、タッチを検出できずタッチパネルとして機能しないことが多いことが判明した。しかしながら、検出電極の細幅化により生じる検出電極の絶縁化を抑制することができず、低感度となるのが現状である。よって、検出電極を細幅化した場合であっても、高感度なメッシュ電極を有するタッチパネルが望まれている。
本発明の目的は、前述の従来技術に基づく問題点を解消し、高精細、かつ高感度なタッチパネル用導電部材およびタッチパネルを提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、基板と、基板上に形成された、第1方向に対して平行に延在した第1電極と有し、第1電極は金属細線からなる複数の第1メッシュセルが電気的に接続されて構成されたものであり、金属細線は第1方向とのなす角θが、0°<θ<90°、または90°<θ<180°でり、第1電極は、第1方向に延在し、金属細線と交差し、かつ金属細線と電気的に接続された補助金属細線を少なくとも1本有し、補助金属細線は、金属細線とのなす角βがいずれも0°<β<180°であり、第1電極は、第1方向に直交する第2方向の最小幅である電極幅をWaとし、第2方向における第1メッシュセルの第1メッシュピッチをPとするとき、Wa≦2.5Pであり、第1メッシュピッチPは、第2方向において互いに隣接する2つの第1メッシュセルの重心間の第2方向における距離の平均値であり、第1メッシュセルが第1電極内で第2方向に隣接して2つ並んで配置されていない場合、第1メッシュセルを構成する金属細線を延在方向に延ばして形成された延在線を用いて囲まれた閉形状の仮想重心を、第1メッシュセルの重心とすることを特徴とするタッチパネル用導電部材を提供するものである。
第2方向の第1電極の電極幅Waと、第1メッシュピッチPとは、Wa≦1.5Pであることが好ましい。
補助金属細線は第1電極の第2方向における電極外郭部に配置されていることが好ましい。
補助金属細線の線幅は金属細線の線幅と異なることが好ましい。
補助金属細線の線幅は金属細線の線幅よりも細いことが好ましい。
補助金属細線の線幅は金属細線の線幅よりも太いことが好ましい。
第1電極は、補助金属細線を1本だけ有することが好ましい。
補助金属細線は、直線、かつ第1方向に平行であることが好ましい。
また、上述の本発明のタッチパネル用導電部材を有することを特徴とするタッチパネルを提供するものである。
タッチパネルは不透明の加飾層を有し、タッチパネル用導電部材の補助金属細線は加飾層と平面視において重なっていることが好ましい。
本発明によれば、高精細、かつ高感度であるタッチパネル用導電部材およびタッチパネルを得ることができる。
本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材を有するタッチパネルを示す模式的平面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材のタッチパネルの一例を示す模式的断面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第2電極の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極と第2電極の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の構成を示す模式図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の第1の例を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の第2の例を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の第3の例を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の第4の例を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の第5の例を示す模式的平面図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材のタッチパネルの他の例を示す模式的断面図である。 タッチパネル用導電部材の電極の構成の第1の例を示す模式図である。 タッチパネル用導電部材の電極の構成の第2の例を示す模式図である。 タッチパネル用導電部材の電極の構成の第3の例を示す模式図である。 本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の第6の例を示す模式的平面図である。
以下に、添付の図面に示す好適実施形態に基づいて、本発明のタッチパネル用導電部材およびタッチパネルを詳細に説明する。
なお、以下に説明する図は、本発明を説明するための例示的なものであり、以下に示す図に本発明が限定されるものではない。
なお、以下において数値範囲を示す「〜」とは両側に記載された数値を含む。例えば、εが数値α〜数値γとは、εの範囲は数値αと数値γを含む範囲であり、数学記号で示せばα≦ε≦γである。
「具体的な数値で表された角度」、「平行」、「垂直」および「直交」等の角度は、特に記載がなければ、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
また、「同一」とは、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。また、「全部」、「いずれも」または「全面」等は、該当する技術分野で一般的に許容される誤差範囲を含む。
透明とは、光透過率が、波長380〜780nmの可視光波長域において、40%以上のことであり、好ましくは80%以上、より好ましくは90%以上のことである。
光透過率は、例えば、JIS(日本工業規格) K 7375:2008に規定される「プラスチック-全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
図1は本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材を有するタッチパネルを示す模式的平面図であり、図2は本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材のタッチパネルの一例を示す模式的断面図である。図3は本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極の構成を示す模式図であり、図4は本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第2電極の構成を示す模式図であり、図5は本発明の実施形態のタッチパネル用導電部材の第1電極と第2電極の構成を示す模式図である。なお、図1において、図2に示す透明層50とカバー層52の図示は省略している。
図1に示すタッチパネル10は、タッチパネル用導電部材11を有するものであり、図2に示すようにタッチパネル用導電部材11上に透明層50とカバー層52が積層されている。カバー層52の表面52aが、タッチパネル10のタッチ面であり、操作面となる。なお、タッチ面とは、指またはスタイラスペン等の接触を検出する面のことである。
例えば、タッチパネル10は表示パネル(図示せず)に重ねて配置されるが、この場合、カバー層52の表面52aが、表示パネルの表示領域(図示せず)に表示された表示物(図示せず)の視認面となる。
なお、図示していないが、カバー層52には、後述する周辺配線を隠すための不透明な加飾層を設けてもよい。
図1に示すようにタッチパネル用導電部材11は、基板12と、基板12の表面12aに形成された、第1方向D1に平行に延在した第1電極14を複数有する。第1電極14は検出電極として機能するものであり、図3に示すように金属細線30からなる複数の第1メッシュセル32が電気的に接続されたメッシュ電極で構成される。
図1および図2に示すように、複数の第1電極14は、第1方向D1と直交する第2方向D2に互いに間隔を隔てて並列、かつ互いに電気的に絶縁されて配置されている。基板12の表面12aの第1方向D1の縁部12cに、複数の第1外部接続端子15が形成されている。複数の第1外部接続端子15と複数の第1電極14とは、それぞれ複数の第1周辺配線17により互いに電気的に接続されている。
図1および図2に示すように、基板12の裏面12bに、第2方向D2に平行に延在した第2電極16が複数形成されている。第2電極16は第1電極14と同様に検出電極として機能するものであり、図4に示すように金属細線30からなる複数の第2メッシュセル32aが電気的に接続されたメッシュ電極で構成される。
図1に示すように、複数の第2電極16は、第1方向D1に互いに間隔を隔てて並列、かつ互いに電気的に絶縁されて配置されている。基板12の裏面12bの第1方向D1の縁部12cに、複数の第2外部接続端子18が形成されている。複数の第2外部接続端子18と複数の第2電極16とは、それぞれ複数の第2周辺配線19により互いに電気的に接続されている。
複数の第1電極14と複数の第2電極16とは基板12により、互いに電気的に絶縁されている。第1電極14と第2電極16とが、平面視で重なって配置される領域が感知領域Eである。感知領域Eは、タッチパネル10において、指等の接触、すなわち、タッチの検出が可能な感知領域である。
なお、図5は、第1電極14と第2電極16との重なり部を平面視から見た図を示す。重なり部において、第1電極14の金属細線30と第2電極16の金属細線30とで第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aとは異なる新たなメッシュセルを形成するように配置される。
図1に示すように、第1電極14は第2方向D2に電極幅Waを有する。なお、電極幅Waはそれぞれの第1電極14について第2方向D2のそれぞれの最小幅と定義する。図1では、基板12の表面12a側の第2方向D2の縁部12eと縁部12f、つまり第2方向D2の最も外側に配置された最外の第1電極14は、第2方向D2の電極幅Waが他の第1電極14の電極幅Waよりも狭い。電極幅Waが狭い第1電極14を、第2方向D2の縁部12eと縁部12f、つまり第2方向D2の最も外側に配置することにより、寄生容量の低減と電極の寄生容量の均一性の向上ができ、タッチパネル10の感知領域E内の検出感度を均一にすることができる。
電極幅Waが狭い第1電極14の配置位置は、縁部12eと縁部12f、つまり第2方向D2の最も外側に限定されるものではないが、上述のように感知領域E内の検出感度を均一にすることができることから縁部12eと縁部12fに配置することが好ましい。
また、図1に示すように、第2電極16は、第1方向D1の電極幅Wbを有する。なお、電極幅Wbはそれぞれの第2電極16について第1方向D1のそれぞれの最小幅と定義する。電極幅Wbは全ての第2電極16で同じではなく、例えば、第1方向D1の最も外側に配置された第2電極16が狭くてもよい。第2電極16でも、電極幅Wbが狭い第2電極16を最も外側に配置することにより、寄生容量の低減と電極の寄生容量の均一性の向上ができ、タッチパネル10の感知領域E内の検出感度を均一にすることができる。
電極幅Wbが狭い第2電極16の配置位置は、最も外側に限定されるものではないが、上述のように感知領域E内の検出感度を均一にすることができることから最も外側に配置することが好ましい。
複数の第1外部接続端子15はコントローラー20と配線21により電気的に接続されている。複数の第2外部接続端子18はコントローラー20と配線22により電気的に接続されている。
コントローラー20はタッチセンサーの検出に利用される公知のものにより構成される。タッチパネル10が静電容量方式の場合、タッチ面であるカバー層52の表面52aの指等の接触により、静電容量が変化した位置がコントローラー20で検出される。タッチパネル用導電部材11を含むタッチパネル10は、静電容量方式のタッチパネルとして好適に使用される。静電容量方式のタッチパネルには、相互容量方式のタッチパネルおよび自己容量方式のタッチパネルがあるが、特に相互容量方式のタッチパネルとして最適である。相互容量方式の場合、例えば、第1電極14をセンシング電極とし、第2電極16をドライブ電極として使用される。
なお、図示はしていないが、第1電極14と第1周辺配線17とを電極端子を介して接続してもよく、また、第2電極16と第2周辺配線19とを電極端子を介して接続してもよい。この電極端子の形状に関しては、例えば、特開2013−127657号公報に開示されているものを使用できる。
透明層50は、光学的に透明で絶縁性を有するものであり、かつ安定してタッチパネル用導電部材11とカバー層52とを固定することができれば、その構成は、特に限定されるものではない。透明層50は、例えば、光学的に透明な粘着剤(OCA、Optical Clear Adhesive)、およびUV(Ultra Violet)硬化樹脂等の光学的に透明な樹脂(OCR、Optical Clear Resin)等で構成することができる。
カバー層52は、タッチパネル用導電部材11を保護するためのものである。カバー層52は、その構成は、特に限定されるものではない。カバー層52には、例えば、板ガラスおよび化学強化ガラス等のガラス、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、またはポリメタクリル酸メチル樹脂(PMMA)等のアクリル樹脂が用いられる。カバー層52の表面52aは、上述のようにタッチ面となるため、必要に応じて表面12aにハードコート層を設けてもよい。なお、カバー層52の厚みとしては0.1〜1.3mmが使用され、特に0.1〜0.7mmが好ましい。
タッチパネル10は、上述のように表示パネルに重ねて配置される。表示パネルは、表示領域(図示せず)を備えるものであれば、特に限定されるものではない。表示パネルとしては、液晶表示パネル、および有機EL(Organic electro luminescence)表示パネル等が例示される。
図6に示すように、第1電極14は金属細線30からなる複数の第1メッシュセル32が電気的に接続されて構成されたものである。なお、図6では、補助金属細線の図示を省略している。
金属細線30は第1方向D1とのなす角θが、0°<θ<90°、または90°<θ<180°である。すなわち、第1方向D1に平行な直線Lと、金属細線30とのなす角θが、上述のように0°<θ<90°、または90°<θ<180°である。金属細線30は、第1方向D1に対して水平な線ではなく、また垂直な線でもない。
好ましい金属細線30と第1方向D1とのなす角θは、10°≦θ≦80°、または100°≦θ≦170°であり、より好ましくは、20°≦θ≦70°、または110°≦θ≦160°である。金属細線30と第1方向D1とのなす角θは、上述の表示パネルの画素パターンと金属細線30との干渉で生じるモアレが視認されにくいように設定される。
金属細線30と第1方向D1とのなす角θは、以下のようにして得ることができる。まず、第1電極14について金属細線30を含む画像を取得し、パーソナルコンピュータに画像を取り込む。パーソナルコンピュータにて、金属細線30を抽出し、金属細線30と第1方向D1とのなす角θを特定する。角θの角度を求める。角θの角度は、例えば、市販の図形ソフト等を用いて求めることができる。
第1電極14において、第1電極14の第2方向D2における第1メッシュセル32の第1メッシュピッチをPとするとき、電極幅Waと第1メッシュピッチPとは、Wa≦2.5Pであり、好ましくはWa≦1.5Pである。第1電極14の電極幅Waを小さくすることで、高精細なタッチパネルを提供できる。第1電極14の電極幅Waの下限値は0.5mmであり、上限値は3mmである。0.5mm未満であると、検出感度が悪化し、タッチの検出ができなくなる。3mmを越えるとタッチ検出の解像度が低下するので、好ましくない。第1電極14はWa≦2.5Pであり、電極幅が狭く高精細なタッチ検出が可能なものであるが、第1電極14内の金属細線30が交差して形成される交点の数は少ない。
第1メッシュピッチPは、第2方向D2において互いに隣接する2つの第1メッシュセル32の重心g間の第2方向D2における距離の平均値である。第1メッシュピッチPについて説明する。
まずは、第1電極14内にある全ての第1メッシュセル32の重心gを求める。なお、第1電極14内にある第1メッシュセルが閉形状ではない場合は、図6に示すように、第1メッシュセル32を構成する金属細線30を、金属細線30の延在方向に延ばして形成した延在線33が交差する交点Hを形成する。金属細線30と延在線33とで囲まれた閉形状34を作成し、閉形状34の仮想重心を求める。閉形状34の仮想重心を第1メッシュセル32の重心gとする。つまり、第1メッシュセル32を構成する金属細線30を延在方向に延ばして形成された延在線を用いて囲まれた閉形状34を第1メッシュセルと想定して、重心を求める。
第1電極14内に配置される重心gを有する第1メッシュセル32に対して、第2方向D2において互いに隣接する2つの第1メッシュセル32の重心g間の第2方向D2における距離を求める。第2方向D2において互いに隣接するメッシュセルとは、メッシュセルの辺を共有して隣接するメッシュセルではなく、メッシュセルの頂点のみを共有して隣接するメッシュセルと定義する。
第1電極14内に配置される重心gを有する全ての第1メッシュセル32に対して、第2方向D2において互いに隣接する2つの第1メッシュセル32の重心g間の第2方向D2における距離を求め、その平均値を第1電極の第1メッシュピッチPとする。
なお、第1メッシュセル32が同じサイズで同じ形状である場合は、第2方向D2において互いに隣接する2つの第1メッシュセル32の重心g間の第2方向D2における距離は全て同じ値となり、第1メッシュピッチPと同じ値となる。
図6に示す第1電極14は、Wa=Pの例である。第1メッシュセル32が第1電極14内で第2方向D2に隣接して2つ並んで配置されていない。この場合、第1メッシュセル32を構成する金属細線30を、金属細線30の延在方向に延ばして形成した延在線33が交差する交点Hを形成する。金属細線30と延在線33とで囲まれた閉形状34を作成し、閉形状34の仮想重心を求める。閉形状34の仮想重心を第1メッシュセル32の重心gとする。
第1電極14内に重心gがある全ての第1メッシュセルに対して、第1メッシュセル32の重心gと閉形状34の仮想重心との第2方向D2における距離、または閉形状34の仮想重心同士の第2方向D2における距離の平均値が第1メッシュピッチPである。
第1メッシュピッチPの好ましい範囲は100μm以上2000μm以下である。特に好ましい範囲は、電極の寄生容量を低減し高感度の検出ができるという観点から、600μm以上1600μm以下である。
なお、第1メッシュセル32の重心gおよび第1メッシュピッチPは、以下のようにして得ることができる。まず、第1メッシュセル32を含む画像を取得し、パーソナルコンピュータに画像を取り込む。パーソナルコンピュータにて、金属細線30を延在して上述のように閉形状34を得る。次に、第1メッシュセル32と閉形状34を抽出する。次に、第1メッシュセル32の頂点と閉形状34の頂点との座標を求める。次に、2次元平面の重心位置の求め方を利用して、第1メッシュセル32の重心と、閉形状34の仮想重心を得る。
得られた第1メッシュセル32の重心と、閉形状34の仮想重心の中から、第2方向D2に隣接して並んでいる第1メッシュセル32の重心、または閉形状34の仮想重心を抽出する。抽出した第1メッシュセル32の重心gと閉形状34の仮想重心との第2方向D2における距離、または閉形状34の仮想重心同士の第2方向D2における距離を求める。これにより、第1メッシュピッチPを得ることができる。
図7に示す例では、第1電極14は、第1方向D1に延在し、金属細線30と交差し、かつ金属細線30と電気的に接続された補助金属細線35を、2本有する。図7に示す例では、2本の補助金属細線35は、いずれも直線、かつ第1方向D1に平行である。また、補助金属細線35は、第1電極14の第2方向D2における最も外側の位置である電極外郭部14cに配置されている。
補助金属細線35は、いずれの金属細線30とのなす角βが0°<β<180°である。すなわち、補助金属細線35は、いずれの金属細線30とも平行ではない。補助金属細線35と金属細線30とが平行でないことにより、補助金属細線35の断線を防止でき、かつ第1電極14の低抵抗化が可能となる。
補助金属細線35が第1方向D1に平行である場合、補助金属細線35と金属細線30とのなす角βは、上述の金属細線30と第1方向D1とのなす角θと同じになる。補助金属細線35が第1方向D1に平行である場合、より第1電極14の抵抗をより抵抗化できるので、好ましい。
補助金属細線35と金属細線30とのなす角βは、以下のようにして得ることができる。まず、第1電極14について金属細線30と補助金属細線35を含む画像を取得し、パーソナルコンピュータに画像を取り込む。パーソナルコンピュータにて、金属細線30と補助金属細線35とを抽出し、金属細線30と補助金属細線35とのなす角βを特定する。角βの角度を求める。角βの角度は、例えば、市販の図形ソフト等を用いて求めることができる。
なお、第1電極14に含まれる補助金属細線35の第1方向に対する総長さは、第1電極の長さの50〜250%であることが好ましい。また、第1電極14に含まれる1本の補助金属細線35の第1方向に対する長さは、第1電極の長さの25〜100%が好ましく、より好ましくは、第1電極の長さの80〜100%であり、さらに、第1電極の長さの100%、つまり、1本の補助金属細線35は、第1電極の延在全域にわたり形成されていることが最も好ましい。
第1電極14において、電極幅Waと第1メッシュピッチPとの関係が、Wa≦2.5Pであると、金属細線30の一部が断線した場合であっても、第1電極14の絶縁化が顕著に生じることが、発明者の鋭意研究の結果、判明している。
これは、電極の微細化(細幅化)により、電極内での金属細線30の数、金属細線30の接続点、すなわち、金属細線30の交点の数が減少したために、金属細線30の断線により第1電極14が電気的に非導通になり第1電極14が絶縁する可能性が増えたことによるものである。
具体的には、Wa=4Pを満たす図13に示す電極100は、電極100内での金属細線30の数、金属細線30の接続点の数が多い。このため、図13に示す電極100は、補助金属細線35が設けられていなくても、金属細線30の一部が断線しても電気的に非導通になる絶縁化が生じにくい。しかしながら、電極100は電極幅が広いため、指先よりも先端径が細いスタイラスペンに対する検出感度が悪い。
一方、細幅化されたWa=2Pを満たす図14に示す電極102およびWa=Pを満たす図15に示す電極104は、いずれも補助金属細線35が設けられていないものである。電極102と電極104は電極幅が狭いため、指先よりも先端径が細いスタイラスペンに対する検出感度が高いポテンシャルを有する。しかし、図13に示す電極100に比して、電極内での金属細線30の数、金属細線30の接続点の数が少なく、金属細線30の一部が断線した場合でも、絶縁化してしまう。絶縁化した場合、電極102および電極104は検出電極として機能しない。
Wa≦2.5Pで、第1電極14が絶縁する可能性が増えたことに対して、補助金属細線35を設けることにより、第1電極14の電極幅が狭くても、交点の数を多くすることができ、上述の第1電極14の絶縁化が抑制される。これにより、電極幅が狭く高精細であっても、指先よりも先端径が細いスタイラスペンに対する検出感度を高くでき、高感度なタッチパネル用導電部材11およびタッチパネル10を得ることができる。
なお、図13〜図15において、図7に示す第1電極14と同一構成物には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。
なお、補助金属細線35は、図7に示すように第1電極14の第2方向D2における電極外郭部14cに配置されることに限定されるものではなく、図8に示すように、第2方向D2における第1電極14内に設けてもよい。また、補助金属細線35は、図9に示すように少なくとも1本あればよい。補助金属細線35が視認され、第1電極14の視認性が悪化することを考慮すると、図9のように、第1電極14に対して1本の補助金属細線35が好ましく、補助金属細線35は電極外郭部14cに配置することが好ましい。
図10に示すように補助金属細線35は、第1方向D1に延在していればよい。この場合、補助金属細線35は第1方向D1と平行であっても、平行ではなくてもよい。
図11に示す第1電極14はWa=2Pを満たすものであり、補助金属細線35は、2本、第1電極14内で、電極外郭部14c以外の箇所に第2方向D2に離間して配置されている。
補助金属細線35は、第1電極14に設けられるため、補助金属細線35を有する第1電極14が表示領域に配置される場合は、タッチパネル10のタッチ面から見た場合、補助金属細線35が視認される可能性があり、タッチパネル10の視認性を低下させる要因となりうる。このため、補助金属細線35は理想的には視認されないことであるが、現実的には視認されにくいことが要求される。このことから、補助金属細線35の線幅ws(図2参照)は、金属細線30の線幅wt(図2参照)よりも細いことが好ましい。より好ましくは、補助金属細線35の線幅wsは、金属細線30の線幅wtの80%以下である。補助金属細線35の線幅wsを細くすることにより、補助金属細線35が視認されにくくなり、タッチパネル用導電部材11およびタッチパネル10の視認性が向上する。また、補助金属細線35が細いと、金属細線30とで生じる交点も小さくなり、視認性に与える影響を小さくすることもできる。視認性の観点からすると、補助金属細線35の線幅wsの好ましい範囲は0.5μm以上3μm以下である。
例えば、図1のように縁部12eと縁部12fに配置された最外の第1電極14のみに補助金属細線35を設けた場合は、補助金属細線35と前述の不透明な加飾層とを平面視で重ねることにより、補助金属細線35を不可視化できる。その場合は、補助金属細線35の視認性は考慮する必要がないので、補助金属細線35の線幅wsは、金属細線30の線幅wtより太くすることが好ましい。補助金属細線35の線幅wsを太くすることにより、補助金属細線の断線防止による第1電極14の絶縁化防止効果が大きくなることと、第1電極14の低抵抗化が可能となり、されなる高感度化が可能となるので、好ましい。この場合における補助金属細線35の線幅wsは、金属細線30の線幅wtの150%以上であることがより好ましい。絶縁化防止、低抵抗化の観点からは、この場合における補助金属細線35の線幅wsの好ましい範囲は5μm以上50μm以下であり、より好ましくは10μm以上30μm以下である。
以上から、補助金属細線35の線幅wsと金属細線30の線幅wtとは異なっていることが好ましい。
例えば、第1電極14の金属細線30と補助金属細線35とは同じ構成であり、この場合、第1電極14の形成時に、同時に補助金属細線35を形成することができる。
なお、本発明は、Wa≦2.5Pである第1電極14に、補助金属細線35を有するものであり、第1電極14がWa>2.5Pである場合、金属細線30の断線による第1電極14の絶縁化の可能性は低いので、補助金属細線35はなくてもよい。このため、タッチパネル用導電部材11およびタッチパネル10において、複数の第1電極14がある構成では、Wa>2.5Pである第1電極14については、補助金属細線35はなくてもよい。
第2電極16は、特に限定されるものではなく、例えば、第1電極14と同様に、図4に示すように、金属細線30からなる複数の第2メッシュセル32aが電気的に接続されて構成されたものである。第2電極16は、例えば、補助金属細線35がない構成であってもよい。
なお、第2電極16は、電極幅が第1電極14と同じく、Wa≦2.5Pである場合には、第1電極14と同じ構成でもよく、補助金属細線35を設けるようにしてもよい。
第1電極14と第2電極16とを図3〜図5に示すように第1メッシュセル32と第2メッシュセル32aとが同じメッシュ形状とした構成とすることにより、タッチパネル10では、検出感度を維持した状態で、複数の第1電極14と複数の第2電極16との違いを目立たせることなく、良好な視認性を得ることができる。
また、第1電極14と第2電極16とを全く同じ構成としてもよい。この場合、第2電極16は、第1電極14の向きを変えて配置したものである。また、第1電極14の電極幅Waと第2電極16の電極幅Wbとは同じでもよいし、異なっていてもよい。Wa>Wbでもよいし、Wb>Waでもよい。
上述のタッチパネル10では、図2に示すように1つの基板12の表面12aに第1電極14を設け、基板12の裏面12bに第2電極16を設ける構成としたが、これに限定されるものではない。図12に示すタッチパネル10のように、1つの基板12の表面12aに第1電極14を設け、第1電極14上に透明絶縁膜13を形成し、透明絶縁膜13の第1面13a上に第2電極16を設けたタッチパネル用導電部材11を用いることができる。図12のタッチパネル10では、基板12が前述のカバー層52として利用でき、その場合、基板12の裏面12bがタッチパネル10のタッチ面となる。必要に応じて、図12に示すように、第2電極16上に透明層38を設けてもよい。なお、図12では、基板12の表面12a上に第1電極14を、透明絶縁膜13の第1面13a上に第2電極16を設けた構成であるが、基板12の表面12a上に第2電極16を、透明絶縁膜13の第1面13a上に第1電極14を設けた構成であってもよい。
その他の構成として、図示しないが、基板12に形成された第1電極14を有する導電部材と、基板12と異なる別の基板上に第2電極16が形成された導電部材とを、透明粘着層を介して貼り合わせた積層型のタッチパネル用導電部材も用いることもできる。
つまり、第1電極14と第2電極16とが絶縁され直交させて配置されているタッチパネル用導電部材であればよい。
図1に示すように、複数の第1電極14は、互いに第2方向D2に間隔を隔てて配置されているが、互いに隣接する第1電極14の電極間14bにダミー電極40(図3参照)を配置することもできる。ダミー電極40(図3参照)は、第1電極14と同様に複数の非導通金属細線14dにより形成されたメッシュセルにより構成されたダミーパターン40aを有しており、第2方向D2に隣接する第1電極14と電気的に非接続である。
非導通金属細線14dは、それ自身が非導通性(絶縁性)ということではなく、第1電極14を構成する金属細線30と非導通(絶縁されている)である。非導通金属細線14dと金属細線30とは同一の材料で形成することができる。ダミー電極40(図3参照)は、電気的にフローティングされた電極であり、検出電極として機能しない。このようなダミー電極40(図3参照)を複数の第1電極14の電極間14bに、それぞれ配置することにより、タッチパネル用導電部材11がタッチパネル10に使用された場合に、複数の第1電極14の電極間14bのスペースが目立たなくなり、視認性が向上する。
例えば、第1電極14とダミー電極40とは、基板12の表面12a全面に形成された金属膜を、メッシュ形状にパターニングすることにより形成することをできる。図7に示した第1電極14の金属細線30を延在方向に延在して外挿される延在線33が、ダミー電極40の非導通金属細線14dからなるダミーパターン40aと一致することが視認性の観点から好ましい。
また、複数の第1電極14の電極間14bにそれぞれ配置されるダミー電極40と同様に、複数の第2電極16の電極間にも、図4に示すように非導通金属細線14dからなるダミー電極41を、それぞれ、配置することができる。複数の第2電極16の電極間14bのスペースが目立たなくなり、タッチパネル10の視認性が向上する。
なお、図3と図4に示すように、ダミー電極40、41のダミーパターン40a、41aを構成するメッシュセルの辺のそれぞれに断線部を設けてもよい。断線部の幅は5μm以上25μm以下が絶縁性と視認性の観点から好ましい。
本発明の別の実施形態である第1電極の第6の例を図16を用いて説明する。図16の実施形態は図7の実施形態に対して、新たに接続金属細線36を設けた構成である。接続金属細線36は補助金属細線35と金属細線30とを接続する。接続金属細線36を設けることにより、第1電極14の絶縁化をさらに防止でき、第1電極14をさらに低抵抗化ができる効果がある。接続金属細線36の線幅は、特に限定はないが、0.5μm以上50μm以下が好ましい。接続金属細線36の線幅は、金属細線30の線幅wtと同じでもよいが、補助金属細線35と同様に金属細線30の線幅wtと異なることが好ましい。第1電極14の絶縁防止および低抵抗化の観点から、接続金属細線36の線幅は金属細線30の線幅より太くすることが好ましく、より好ましくは、金属細線30の線幅wtの150%以上である。接続金属細線36が金属細線30の線幅wtより太い場合は、接続金属細線36により第1電極14の視認性が悪化するので、補助金属細線35と同様に前述のタッチパネルの不透明な加飾層とを平面視で重ねることが好ましい。接続金属細線36が表示領域内にある場合は、補助金属細線35と同様に視認性の観点から、接続金属細線36の線幅は金属細線の線幅wtより細くすることが好ましく、より好ましくは金属細線30の線幅wtの80%以下である。
図16に示すように接続金属細線36と補助金属細線35とがなす角が一定な値ではなく、ランダムまたは非周期性をもつことが好ましい。これにより、接続金属細線36が視認されにくくなる。なお、接続金属細線36の線幅と補助金属細線35の線幅wsとは同じにすることが接続金属細線36と補助金属細線35とが目立たなくなるので、視認性の観点から好ましい。
接続金属細線36の長さは短い方が、視認性の観点が好ましいので、補助金属細線35から延びる接続金属細線36は金属細線30と最初に交差する個所より延ばさないことが好ましい。視認性の観点から、接続金属細線36の好ましい長さは200μm以下であり、より好ましくは100μm以下、更に好ましくは60μm以下である。
接続金属細線36は補助金属細線35と同じ構成とすることができ、補助金属細線35と同一材料で同一工程で同時に形成することが好ましい。
接続金属細線36の厚みは、特に限定されるものではないが、0.01μm以上9μm以下が好ましく、補助金属細線35の厚みtと同じにすることが好ましい。
以下、タッチパネル用導電部材およびタッチパネルの各部について説明する。
<基板>
基板12は、少なくとも第1電極14および第2電極16を支持できれば、その種類は特に限定されるものではない。基板12は、電気絶縁性を有する透明基材が好ましい。透明基体の材料としては、例えば、透明樹脂材料および透明無機材料等が挙げられる。
透明樹脂材料としては、具体的には、例えば、トリアセチルセルロース等のアセチルセルロース系樹脂、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル系樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリメチルペンテン、シクロオレフィンポリマー(COP)、シクロオレフィンコポリマー(COC)等のオレフィン系樹脂、ポリメチルメタクリレート等のアクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリエーテルサルホン、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリエーテル、ポリエーテルケトン、アクロニトリル、およびメタクリロニトリル等が挙げられる。透明樹脂材料の好ましい厚みとしては、20〜200μmである。
透明無機材料としては、具体的には、例えば、無アルカリガラス、アルカリガラス、化学強化ガラス、ソーダ硝子、カリ硝子、鉛ガラス等の硝子、透光性圧電セラミックス(PLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛))等のセラミックス、石英、蛍石およびサファイア等が挙げられる。透明無機材料の好ましい厚みは、0.1〜1.3mmである。
基板12の全光線透過率は、40%〜100%であることが好ましい。全光透過率は、例えば、JIS K 7375:2008に規定される「プラスチック−全光線透過率および全光線反射率の求め方」を用いて測定されるものである。
基板12の好適態様の1つとしては、大気圧プラズマ処理、コロナ放電処理および紫外線照射処理からなる群から選択される少なくとも1つの処理が施された処理済基板が挙げられる。上述の処理が施されることにより、処理された基板12では、第1電極14および第2電極16が設けられる面にOH基等の親水性基が導入され、第1電極14および第2電極16との密着性が向上する。上述の処理の中でも、第1電極14および第2電極16との密着性がより向上する点で、大気圧プラズマ処理が好ましい。
基板12の他の好適態様としては、第1電極14および第2電極16が設けられる面上に高分子を含む下地層を有することが好ましい。この下地層上に、第1電極14および第2電極16を形成することにより、第1電極14および第2電極16と基板12との密着性がより向上する。
下地層の形成方法は特に限定されるものではないが、例えば、高分子を含む下地層形成用組成物を基板上に塗布して、必要に応じて加熱処理を施す方法が挙げられる。下地層形成用組成物には、必要に応じて、溶媒が含まれていてもよい。溶媒の種類は特に限定されるものではない。また、高分子を含む下地層形成用組成物として、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、または無機または高分子の微粒子を含むアクリルスチレン系ラテックスを使用してもよい。
下地層の厚みは特に限定されるものではないが、第1電極14および第2電極16と基板12との密着性がより優れる点で、0.02〜2.0μmが好ましく、0.03〜1.5μmがより好ましい。
なお、必要に応じて基板12と第1電極14と第2電極16との間に他の層として、上述の下地層以外に、例えば、紫外線吸収層を備えていてもよい。
<金属細線>
金属細線30の線幅wtは0.5μm以上10μm以下であることが好ましい。抵抗値と視認性の観点から、より好ましくは、1μm以上5μm以下である。
金属細線30の厚みtは、特に制限されないが、0.01〜9μmが好ましく、0.05〜5μmであることが更に好ましく、0.5μm以上2μm以下が最も好ましい。上述の範囲であれば、低抵抗の電極で、耐久性に優れた電極を比較的容易に形成できる。
金属細線30の線幅wtおよび厚みtの測定は、まず、走査電子顕微鏡を用いて、金属細線30の断面画像を取得する。次に、断面画像から金属細線30の線幅wtおよび厚みtを求める。
金属細線30で構成される第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aは、図3および図4に示すように、交差する金属細線30により構成される閉形状を意図する。第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aの形状は、特に限定されるものではなく、正三角形、二等辺三角形、および直角三角形等の三角形、正方形、長方形、菱形、平行四辺形、および台形等の四角形、(正)六角形、および(正)八角形等の(正)n角形、円、楕円、並びに星形等を組み合わせた幾何学図形であってもよいし、ランダムな多角形形状であってもよい。その中でも、表示パネルの画素パターンとのモアレ低減とカラーノイズ抑制とを両立できることから、菱形が最も好ましい。菱形の場合、菱形の鋭角の角度は20°〜70°であることが好ましく、特に40°〜70°が更に好ましい。
第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aの一辺の長さは、150μm以上1200μm以下が好ましく、300μm以上1200μm以下がより好ましく、700μm以上1100μm以下が更に好ましい。
可視光透過率の点から、第1電極14および第2電極16の開口率は85%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましく、95%以上であることが更に好ましい。電極の開口率とは、電極内の金属細線30の非占有面積比率に相当する。
第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aで構成されるパターンは、定型の規則的なパターンに限定されるものではなく、不規則なパターンでもよい。不規則なパターンの場合、パターンに含まれる複数のメッシュセルは、それぞれのセルの辺の長さの平均値に対して、−10%〜+10%の不規則な辺の長さを有する多角形状、特に、平行四辺形等の四角形状のセルとすることができる。
上述の不規則なパターンを、タッチパネルに使用した場合に、モアレを抑制し、カラーノイズを低減することができ、視認性を向上させることができる。
また、第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aの内部に第1メッシュセル32および第2メッシュセル32aと絶縁されたメッシュ内ダミーパターンを設けてもよい。メッシュ内ダミーパターンの形状としては、例えば、特願2017−042090として出願済みの特許明細書に開示されているダミーパターンを使用できる。
金属細線30を構成する金属としては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、およびアルミニウム(Al)等の金属または合金等が挙げられる。なかでも、金属細線の導電性が優れる理由から、銀であることが好ましい。
金属細線30の中には、金属細線と基板12との密着性の観点から、バインダーが含まれていることが好ましい。
バインダーとしては、金属細線と基板12との密着性がより優れる理由から、樹脂が好ましく、より具体的には、ゼラチン、(メタ)アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ビニル系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリジエン系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、セルロース系重合体およびキトサン系重合体からなる群から選ばれる少なくともいずれかの樹脂、または、これらの樹脂を構成する単量体からなる共重合体等が挙げられる。
金属細線は、上述の金属、または合金により構成されるものに限定されるものではなく、例えば、金属酸化物粒子、銀ペーストおよびは銅ペースト等の金属ペースト、ならびに銀ナノワイヤおよび銅ナノワイヤ等の金属ナノワイヤ粒子を含むものであってもよい。
また、金属細線は、単層構造であっても、多層構造であってもよい。金属細線としては、例えば、酸窒化銅層と銅層と酸窒化銅層とが順次積層された構造、モリブデン(Mo)とアルミニウム(Al)とモリブデン(Mo)とが順次積層された構造、またはモリブデン(Mo)と銅(Cu)とモリブデン(Mo)とが順次積層された構造とすることができる。
金属細線の反射率を小さくするために、金属細線の表面を硫化または酸化処理する黒化処理して形成してもよい。さらには、金属細線を見えにくくする黒化層を設ける構成でもよい。黒化層は、例えば、金属細線の反射率を小さくするものである。黒化層は、窒化銅、酸化銅、酸窒化銅、酸化モリブデン、AgO、Pd、カーボンまたはその他の窒化物または酸化物等により構成することができる。黒化層は金属細線の視認される側、つまりタッチ面側に配置される。
<製造方法>
上述の金属細線30、補助金属細線35、非導通金属細線14d、第1周辺配線17および第2周辺配線19の製造方法は、基板12等に線を形成することができれば、特に限定されるものではなく、特開2014−159620号公報および特開2012−144761号公報等に記載のめっき法、特開2012−6377号公報、特開2014−112512号公報、特開2014−209332号公報、特開2015−22397号公報、特開2016−192200号公報およびWO2016/157585等に記載の銀塩法、特開2014−29614号公報等に記載の蒸着法、ならびに特開2011−28985号公報等に記載の導電性インクを用いた印刷法等が適宜利用可能である。
<補助金属細線>
補助金属細線35は、金属細線30と同じ構成とすることができ、また、同じ製造方法で製造することができる。補助金属細線35の線幅wsは特に限定されるものではないが、50μm以下が好ましく、特に0.5μm以上30μm以下が好ましい。補助金属細線35は、上述のように金属細線30の線幅wtと線幅wsとが異なることが好ましい。
補助金属細線35の厚みtは、特に限定されるものではないが、0.01μm以上9μm以下が好ましい。補助金属細線35の厚みtは、金属細線30の厚みtと同じでもよいし、異なっていてもよい。補助金属細線35の厚みtを厚くすることで、第1電極14を低抵抗化できるので、補助金属細線35の厚みtは金属細線30の厚みtより厚くすることが、より好ましく、金属細線30の厚みtに対して1.2倍以上あることが、更に好ましい。
補助金属細線35の線幅wsおよび厚みtは、上述の金属細線30と同様に測定することができる。走査電子顕微鏡を用いて、補助金属細線35の断面画像を取得し、断面画像から補助金属細線35の線幅wsおよび厚みtを求める。
<非導通金属細線>
非導通金属細線14dは、金属細線30と同じ構成とすることができ、また、同じ製造方法で製造することができる。非導通金属細線14dの線幅および膜厚は、金属細線30の線幅wtおよび厚さtと異なってもよいが、同じにすることが好ましい。
<第1周辺配線および第2周辺配線>
第1周辺配線17および第2周辺配線19の線幅は50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましく、15μm以下が特に好ましい。第1周辺配線17および第2周辺配線19の間隔(スペース)は50μm以下が好ましく、30μm以下がより好ましく、15μm以下が特に好ましい。線幅および間隔が上述の範囲であれば、第1周辺配線17および第2周辺配線19の領域が狭くできるので好ましい。
なお、第1周辺配線17および第2周辺配線19も、上述の線の製造方法で形成することができる。第1電極14の金属細線30と第1周辺配線17と補助金属細線35とは同一材料で同一工程で同時に形成でき、また第2電極16の金属細線30と第2周辺配線19とは同一材料で同一工程で同時に形成できる。この場合、第1周辺配線17の厚さと第1電極14の金属細線30の厚さと補助金属細線35の厚さとが同じになる場合がある。同様に第2周辺配線19の厚さと第2電極16の金属細線30の厚みが同じになる場合がある。
<保護層>
透明な保護層を第1電極14および第2電極16上に形成してもよい。保護層としては、ゼラチン、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、アクリルスチレン系ラテックス等の有機膜、および、二酸化シリコン等の無機膜を使用することができ、膜厚は、10nm以上100nm以下であることが好ましい。
また、必要に応じて、保護層上に透明コート層を形成してもよい。透明コート層はアクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上100μm以下であることが好ましい。
<周辺配線絶縁膜>
図1に示す第1周辺配線17および第2周辺配線19上に、周辺配線間のショートおよび周辺配線の腐食を防止する目的で、周辺配線絶縁膜を形成してもよい。周辺配線絶縁膜としては、アクリル樹脂、ウレタン樹脂等の有機膜が使用され、膜厚は1μm以上30μm以下が好ましい。周辺配線絶縁膜は、第1周辺配線17および第2周辺配線19のどちらか一方のみに形成してもよい。
本発明は、基本的に以上のように構成されるものである。以上、本発明のタッチパネル用導電部材およびタッチパネルについて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されず、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々の改良または変更をしてもよいのはもちろんである。
以下に実施例を挙げて本発明の特徴をさらに具体的に説明する。以下の実施例に示す材料、試薬、使用量、物質量、割合、処理内容、処理手順等は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更することができる。従って、本発明の範囲は以下に示す具体例により限定的に解釈されるべきものではない。
本実施例では、実施例1〜実施例7、ならびに比較例1および比較例2のタッチパネルを作製し、検出感度の均一性および視認性を評価した。その結果を下記表1に示す。
以下、検出感度の均一性および視認性について説明する。
<検出感度の均一性>
作製したタッチパネルに対して、先端部分の外径が1.0mmのタッチペンの先端部分を接触させて、タッチパネルの検出感度の均一性の評価を行った。この際に、タッチパネルの中央部および外周部とタッチペンの先端部分との接触位置に対する位置検出精度により、下記の通りA〜Dの評価基準を定めた。評価がAまたはBであれば、実用上の問題がない位置検出精度である。
なお、タッチパネルの中央部を、タッチパネルの検出領域においてタッチパネルの検出領域の縁部から4mmよりも内側の領域とし、タッチパネルの外周部を、タッチパネルの検出領域全体からタッチパネルの中央部を除いた部分とした。
A:とても優れたレベル;タッチパネルの中央部および外周部において、共に、位置検出精度が1.0mm未満であり、タッチパネルの検出領域全体で高精度の位置検出ができる。
B:実用上問題なく、優れたレベル;タッチパネルの中央部の位置検出精度が1.0mm未満であり、タッチパネルの外周部の一部の位置検出精度が1.0mm以上2.0mm未満であり、タッチパネルの検出領域全体で高精度の位置検出ができる。
C:実用上問題があるレベル;タッチパネルの中央部の位置検出精度が1.0mm未満であり、タッチパネルの外周部の一部の検出精度が2.0mm以上であり、タッチパネルの外周部の位置検出精度に問題がある。
D:実用上とても問題があるレベル;タッチパネルの外周部において、位置検出ができない箇所がある。
<視認性評価>
作製したタッチパネルを、タッチパネルの表面から5cm離れた位置において、10人の観察者の肉眼により観察し、電極のパターン形状および補助金属細線が視認されるか否かを評価した。視認性について、下記の通りA〜Cの評価基準を求め、10人の観察者の評価結果のうち最も多い評価結果を、タッチパネルに対する最終的な評価結果とした。
A:電極のパターン形状および補助金属細線が全く視認されない。
B:電極のパターン形状は視認されないが、補助金属細線が視認される。
C:電極のパターン形状および補助金属細線が視認される。
以下、本実施例のタッチパネルについて説明する。
<タッチパネルの作製>
露光パターンの異なる各種のフォトマスクを用意し、透明絶縁基板の両面上に金属細線から構成された複数の第1電極および複数の第2電極をそれぞれ形成して導電部材を作製した。実施例1〜実施例5は、補助金属細線を有するものであり、第1電極を形成するためのフォトマスクは、補助金属細線のパターンを有する。
なお、導電部材の透明絶縁基板として、厚さ38μmのポリエチレンテレフタレートフィルムを用い、金属細線を銀線から形成した。また、複数の第1電極および複数の第2電極において、メッシュの線幅すなわち複数の金属細線の線幅を4.0μmとし、第1メッシュセルおよび第2メッシュセルのメッシュ形状として、鋭角60度で1辺の長さが750.5μmの菱形メッシュ形状を採用した。なお、第1メッシュピッチP1は、1300μmであり、第2メッシュセルの第1方向D1のピッチである第2メッシュピッチP2は、750.5μmである。なお、第1メッシュセルと第2メッシュセルとは第1メッシュセルの重心に第2メッシュセルの頂点が位置するように配置され、第1電極間と第2電極間には図3と図4に示すようにダミー電極を設けている。
さらに、作製された導電部材を3M社製 8146−4(製品番号)からなる厚さ75μmの光学透明粘着シートを用いて、厚さ1.1mmの強化ガラスからなるカバーパネルに接合することによりタッチパネルを作製した。
タッチパネルは、全ての第1電極の電極幅Waは同じで、1.95mmとし、第1メッシュピッチPとの関係は、Wa=1.5Pとした。なお、全ての第2電極の電極幅Wbは同じで、2.90mmとし、第2メッシュピッチPとの関係は、Wb=3.9Pであった。
なお、第1電極をセンシング電極とし、第2電極をドライブ電極として、相互容量式タッチパネルとして駆動をした。
以下、導電部材を作製する方法について説明する。
(ハロゲン化銀乳剤の調製)
温度38℃、pH(potential of hydrogen)4.5に保たれた下記1液に、下記2液および3液の各々90%に相当する量を攪拌しながら同時に20分間にわたって加え、0.16μmの核粒子を形成した。続いて下記の4液および5液を8分間にわたって加え、さらに、下記の2液および3液の残りの10%の量を2分間にわたって加え、0.21μmまで成長させた。さらに、ヨウ化カリウム0.15gを加え、5分間熟成し粒子形成を終了した。
1液:
水 750ml(ミリリットル)
ゼラチン 9g
塩化ナトリウム 3g
1,3−ジメチルイミダゾリジン−2−チオン 20mg
ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム 10mg
クエン酸 0.7g
2液:
水 300ml
硝酸銀 150g
3液:
水 300ml
塩化ナトリウム 38g
臭化カリウム 32g
ヘキサクロロイリジウム(III)酸カリウム
(0.005%KCl 20%水溶液) 8ml
ヘキサクロロロジウム酸アンモニウム
(0.001%NaCl 20%水溶液) 10ml
4液:
水 100ml
硝酸銀 50g
5液:
水 100ml
塩化ナトリウム 13g
臭化カリウム 11g
黄血塩 5mg
その後、常法に従い、フロキュレーション法によって水洗した。具体的には、温度を35℃に下げ、3リットルの蒸留水を加え、硫酸を用いてハロゲン化銀が沈降するまでpHを下げた(pH3.6±0.2の範囲であった)。次に、上澄み液を約3リットル除去した(第一水洗)。さらに3リットルの蒸留水を加えてから、ハロゲン化銀が沈降するまで硫酸を加えた。再度、上澄み液を3リットル除去した(第二水洗)。第二水洗と同じ操作をさらに1回繰り返して(第三水洗)、水洗・脱塩工程を終了した。水洗・脱塩後の乳剤をpH6.4、pAg7.5に調整し、ゼラチン3.9g、ベンゼンチオスルホン酸ナトリウム10mg、ベンゼンチオスルフィン酸ナトリウム3mg、チオ硫酸ナトリウム15mg、及び塩化金酸10mgを加え、55℃にて最適感度を得るように化学増感を施し、安定剤として1,3,3a,7−テトラアザインデン100mg、防腐剤としてプロキセル(商品名、ICI Co.,Ltd.製)100mgを加えた。最終的に得られた乳剤は、沃化銀を0.08モル%含み、塩臭化銀の比率を塩化銀70モル%、臭化銀30モル%とする、平均粒子径0.22μm、変動係数9%のヨウ塩臭化銀立方体粒子乳剤であった。
(感光性層形成用組成物の調製)
上述の乳剤に1,3,3a,7−テトラアザインデン1.2×10-4モル/モルAg、ハイドロキノン1.2×10-2モル/モルAg、クエン酸3.0×10-4モル/モルAg、2,4−ジクロロ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンナトリウム塩0.90g/モルAg、微量の硬膜剤を添加し、クエン酸を用いて塗布液pHを5.6に調整した。
上述の塗布液に、含有するゼラチンに対して、(P−1)で表されるポリマーとジアルキルフェニルPEO硫酸エステルからなる分散剤を含有するポリマーラテックス(分散剤/ポリマーの質量比が2.0/100=0.02)とをポリマー/ゼラチン(質量比)=0.5/1になるように添加した。
さらに、架橋剤としてEPOXY RESIN DY 022(商品名:ナガセケムテックス株式会社製)を添加した。なお、架橋剤の添加量は、後述する感光性層中における架橋剤の量が0.09g/mとなるように調整した。
以上のようにして感光性層形成用組成物を調製した。
なお、上述の(P−1)で表されるポリマーは、特許第3305459号および特許第3754745号を参照して合成した。
(感光性層形成工程)
透明絶縁基板の両面に、上述のポリマーラテックスを塗布して、厚み0.05μmの下塗り層を設けた。透明絶縁基板には、38μmのポリエチレンテレフタレートフィルム(富士フイルム社製)を用いた。
次に、下塗り層上に、上述のポリマーラテックスとゼラチン、および光学濃度が約1.0で現像液のアルカリにより脱色する染料の混合物から成るアンチハレーション層を設けた。なお、ポリマーとゼラチンとの混合質量比(ポリマー/ゼラチン)は2/1であり、ポリマーの含有量は0.65g/mであった。
上述のアンチハレーション層の上に、上述の感光性層形成用組成物を塗布し、さらに上述のポリマーラテックスとゼラチンとエポクロスK−2020E(商品名:日本触媒株式会社製、オキサゾリン系架橋反応性ポリマーラテックス(架橋性基:オキサゾリン基))、スノーテックスC(登録商標、商品名:日産化学工業株式会社製、コロイダルシリカ)とを固形分質量比(ポリマー/ゼラチン/エポクロスK−2020E/スノーテックスC(登録商標))1/1/0.3/2で混合した組成物をゼラチン量が0.08g/mとなるように塗布し、両面に感光性層が形成された支持体を得た。両面に感光性層が形成された支持体をフィルムAとする。形成された感光性層は、銀量6.2g/m、ゼラチン量1.0g/mであった。
(露光現像工程)
例えば、図3に示したようなパターンを有する第1電極形成用の第1のフォトマスクおよび図4に示したようなパターンを有する第2電極形成用の第2のフォトマスクをそれぞれ用意しておき、上述のフィルムAの両面に、それぞれ、第1のフォトマスクおよび第2のフォトマスクを配置し、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて両面同時露光を行った。
露光後、下記の現像液で現像し、さらに定着液(商品名:CN16X用N3X−R、富士フイルム社製)を用いて現像処理を行った。さらに、純水でリンスし、乾燥することにより、両面にAg(銀)からなる金属細線とゼラチン層とが形成された支持体を得た。ゼラチン層は金属細線間に形成されていた。得られたフィルムをフィルムBとする。
(現像液の組成)
現像液1リットル(L)中に、以下の化合物が含まれる。
ハイドロキノン 0.037mol/L
N−メチルアミノフェノール 0.016mol/L
メタホウ酸ナトリウム 0.140mol/L
水酸化ナトリウム 0.360mol/L
臭化ナトリウム 0.031mol/L
メタ重亜硫酸カリウム 0.187mol/L
(ゼラチン分解処理)
フィルムBに対して、タンパク質分解酵素(ナガセケムテックス株式会社製ビオプラーゼAL−15FG)の水溶液(タンパク質分解酵素の濃度:0.5質量%、液温:40℃)への浸漬を120秒間行った。フィルムBを水溶液から取り出し、温水(液温:50℃)に120秒間浸漬し、洗浄した。ゼラチン分解処理後のフィルムをフィルムCとする。
<低抵抗化処理>
上述のフィルムCに対して、金属製ローラからなるカレンダ装置を用いて、30kNの圧力でカレンダ処理を行った。このとき、線粗さRa=0.2μm、Sm=1.9μm(株式会社キーエンス製形状解析レーザ顕微鏡VK−X110にて測定(JIS−B−0601−1994))の粗面形状を有するポリエチレンテレフタレートフィルム2枚を、これらの粗面が上述のフィルムCの表面および裏面と向き合うように共に搬送して、上述のフィルムCの表面および裏面に粗面形状を転写形成した。
上述のカレンダ処理後、温度150℃の過熱蒸気槽を120秒間かけて通過させて、加熱処理を行った。加熱処理後のフィルムをフィルムDとする。このフィルムDが導電部材である。
次に、実施例1〜実施例7、ならびに比較例1および比較例2について説明する。
(実施例1)
実施例1は、全ての第1電極において、補助金属細線を設けて、金属細線の線幅を4μmとし、補助金属細線の線幅を4μmとした。補助金属細線を図7に示す第1電極と同じく、第1電極の電極外郭部に、それぞれ合計2本設けた。補助金属細線を、第1方向に平行な直線であり、かつ第1電極の延在全域にわたり形成した。なお、第2電極には補助金属細線は設けていない。
(実施例2)
実施例2は、実施例1に比して、第1電極の補助金属細線の配置位置が、第1電極の電極外郭部ではなく、第1電極の第2の方法の内側である点以外は、実施例1と構成および作製方法は同じである。実施例2は、図8に示す第1電極の構成である。
(実施例3)
実施例3は、実施例1に比して、第1電極の補助金属細線の本数が1本である点以外は、実施例1と構成および作製方法は同じである。実施例3は、図9に示す第1電極の構成である。
(実施例4)
実施例4は、実施例1に比して、補助金属細線の線幅が3μmである点以外は、実施例1と構成および作製方法は同じである。実施例4は、図7に示す第1電極の構成である。
(実施例5)
実施例5は、実施例1に比して、補助金属細線の線幅が3μmである点、および補助金属細線の本数が1本である点以外は、実施例1と構成および作製方法は同じである。実施例5は、図9に示す第1電極の構成である。
(実施例6)
実施例6は実施例1に比して、第1メッシュセルと第2メッシュセルとの1辺の長さを635.0μm(第1メッシュピッチP=1100μm、第2メッシュピッチP=635.0μm)とし、第1電極の最外の第1電極の電極幅Waを1.1mm(=P)とし、他の第1電極の電極幅Waを2.86mm(=2.6P)とした。第2電極の最外の第2電極の電極幅Wbを1.52mm(=2.4P)とし、他の第2電極の電極幅Wbを2.98mm(=4.7P)とし、最外の第1電極と最外の第2電極とに図7の補助金属細線を設け、補助細線の線幅を10μmにしたこと以外は、実施例1と同じである。
(実施例7)
実施例7は実施例6に比して、最外の第1電極と最外の第2電極とに図14の補助金属細線と接続金属細線を設けて、補助金属細線と接続金属細線の線幅を10μmとした以外は実施例6と同じである。
(比較例1)
比較例1は、実施例1に比して、第1電極において補助金属細線が設けられていない点以外は、実施例1と構成および作製方法は同じである。
(比較例2)
比較例2は、実施例6に比して、補助金属細線を設けなかった以外は、実施例6と同じである。
なお、下記表1の「補助金属細線の線幅」および「補助金属細線の数」の欄に示す「−」は、補助金属細線を設けていないこと示し、「接続金属細線の線幅」の欄に示す「−」は、接続金属細線を設けていないことを示す。
表1に示すように、実施例1〜実施例5は、電極幅が狭くても、比較例1に比して検出感度の均一性が優れていた。また、実施例5は視認性も、補助金属細線がない比較例1と同程度であった。補助金属細線を金属細線よりも細くすることにより、視認性が向上した。
表1に示すように、実施例6および実施例7は、実施例1〜5と同様に比較例2に比して検出感度の均一性が優れていた。また、実施例6および実施例7は実施例5に対して視認性が悪化しているが、補助金属細線および接続金属細線はタッチパネルの加飾層と重なる位置にあり、タッチパネルとしては、実質視認性の問題がない。
10 タッチパネル
11 タッチパネル用導電部材
12 基板
12a、52a 表面
12b 裏面
12c、12e、12f 縁部
13 透明絶縁膜
13a 第1面
14 第1電極
14b 電極間
14c 電極外郭部
14d 非導通金属細線
15 第1外部接続端子
16 第2電極
17 第1周辺配線
18 第2外部接続端子
19 第2周辺配線
20 コントローラー
22 配線
30 金属細線
32 第1メッシュセル
32a 第2メッシュセル
33 延在線
34 閉形状
35 補助金属細線
36 接続金属細線
38 透明層
40、41 ダミー電極
40a、41a ダミーパターン
50 透明層
52 カバー層
D1 第1方向
D2 第2方向
E 感知領域
H 交点
第1メッシュピッチ
Wa 第1電極の電極幅
Wb 第2電極の電極幅
ws 補助金属細線の線幅
wt 金属細線の線幅
g 重心
t 厚み
β 補助金属細線と金属細線とのなす角
θ 金属細線と第1方向とのなす角

Claims (10)

  1. 基板と、前記基板上に形成された、第1方向に対して平行に延在した第1電極とを有し、
    前記第1電極は、金属細線からなる複数の第1メッシュセルが電気的に接続されて構成されたものであり、
    前記金属細線は前記第1方向とのなす角θが、0°<θ<90°、または90°<θ<180°であり、
    前記第1電極は、前記第1方向に延在し、前記金属細線と交差し、かつ前記金属細線と電気的に接続された補助金属細線を少なくとも1本有し、
    前記補助金属細線は、前記金属細線とのなす角βがいずれも0°<β<180°であり、
    前記第1電極は、前記第1方向に直交する第2方向の最小幅である電極幅をWaとし、前記第2方向における前記第1メッシュセルの第1メッシュピッチをPとするとき、Wa≦2.5Pであり、
    前記第1メッシュピッチPは、前記第2方向において互いに隣接する2つの第1メッシュセルの重心間の前記第2方向における距離の平均値であり、
    前記第1メッシュセルが前記第1電極内で前記第2方向に隣接して2つ並んで配置されていない場合、前記第1メッシュセルを構成する前記金属細線を延在方向に延ばして形成された延在線を用いて囲まれた閉形状の仮想重心を、前記第1メッシュセルの前記重心とすることを特徴とするタッチパネル用導電部材。
  2. 前記第2方向の前記第1電極の前記電極幅Waと、前記第1メッシュピッチPとは、Wa≦1.5Pである請求項1に記載のタッチパネル用導電部材。
  3. 前記補助金属細線は前記第1電極の前記第2方向における電極外郭部に配置されている請求項1または2に記載のタッチパネル用導電部材。
  4. 前記補助金属細線の線幅は前記金属細線の線幅と異なる請求項1〜3のいずれか1項に記載のタッチパネル用導電部材。
  5. 前記補助金属細線の線幅は前記金属細線の線幅よりも細い請求項4に記載のタッチパネル用導電部材。
  6. 前記補助金属細線の線幅は前記金属細線の線幅よりも太い請求項4に記載のタッチパネル用導電部材。
  7. 前記第1電極は、前記補助金属細線を1本だけ有する請求項1〜6のいずれか1項に記載のタッチパネル用導電部材。
  8. 前記補助金属細線は、直線、かつ前記第1方向に平行である請求項1〜7のいずれか1項に記載のタッチパネル用導電部材。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のタッチパネル用導電部材を有することを特徴とするタッチパネル。
  10. 不透明の加飾層を有し、
    前記タッチパネル用導電部材の前記補助金属細線は前記加飾層と平面視において重なっている請求項9に記載のタッチパネル。
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