JP6667359B2 - 給湯システム - Google Patents

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Description

本発明は、給湯システムに関する。
特許文献1には、熱を蓄えるタンクと、タンクの蓄熱量が基準値より高いか否かを検出する検出手段と、タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する供給路と、供給路内を通過する温水を加熱する補助加熱装置と、供給路のうちの補助加熱装置よりも上流側の第1部分と補助加熱装置よりも下流側の第2部分とを接続するバイパス路と、開度を変化させることによって、補助加熱装置に流れる温水の流量とバイパス路に流れる温水の流量との割合を調整する調整手段と、制御手段と、を備える給湯システムが開示されている。
制御手段は、タンク内の蓄熱量が基準値より高い間は、調整手段の開度を、バイパス路に温水の全流量が流れ、補助加熱装置に温水が流れないように調整するとともに、補助加熱装置を作動させずにタンク内の熱を利用して温水を温水利用箇所に供給するバイパス給湯運転を実行する。制御手段は、バイパス給湯運転を開始した後で、タンク内の蓄熱量が基準値以下となった場合に、調整手段の開度を、補助加熱装置に流れる温水の流量の割合が10%、バイパス路に流れる温水の流量の割合が90%になるように調整するとともに、補助加熱装置を作動させずにタンク内の熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する置換給湯運転を実行する。そして、制御手段は、置換給湯運転を一定時間実行した後のタイミングで、補助加熱装置を作動させて、補助加熱装置の熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する補助加熱運転を実行する。特許文献1の技術では、バイパス給湯運転の実行中にタンク内の蓄熱量が基準値以下となった場合に、補助加熱運転を実行する前に置換給湯運転を実行しておくことにより、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分(即ち、第1部分のバイパス路分岐点と第2部分のバイパス路合流点の間の部分)内の低温の水を温水で置き換えた上で補助加熱運転を実行することを図っている。
特開2009−287896号公報
特許文献1の給湯システムでは、置換給湯運転が実行される場合、調整手段の開度が予め定められた開度に調整される。そのため、例えば、供給路を通過する温水の総流量が比較的少ない場合や、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分に設けられたフィルタの一部に詰まりが発生した場合等において、置換給湯運転の実行中に、供給路の補助加熱装置を流れる部分に十分に温水が供給されず、補助加熱運転の開始時点で当該部分に低温の水が残存する事態が発生し得る。そのような場合、補助加熱運転の開始後に、当該部分に残存する低温の水が温水利用箇所に供給される事態が発生する場合がある。
本明細書では、タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する置換給湯運転から、補助加熱装置の熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する補助加熱運転に切り替わる場合に、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分に残存する低温の水が温水利用箇所に供給される事態の発生を抑制することができる給湯システムを開示する。
本明細書が開示する給湯システムは、熱を蓄えるタンクと、タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する供給路と、供給路内を通過する温水を加熱する補助加熱装置と、供給路のうちの補助加熱装置よりも上流側の第1部分と補助加熱装置よりも下流側の第2部分とを接続するバイパス路と、開度を変化させることによって、補助加熱装置に流れる温水の流量と、バイパス路に流れる温水の流量との割合を調整する調整手段と、補助加熱装置に流れる温水の流量の割合を取得する第1手段と、タンク内の蓄熱量を特定する第2手段と、補助加熱装置を作動させることなく、供給路に流れる温水の一部をバイパス路に供給するとともに他の一部を補助加熱装置に供給することによって、タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する置換給湯運転が実行されている間に、第1手段によって取得される割合が第1の閾値より小さい第1の場合に、補助加熱装置に流れる温水の流量が多くなるように調整手段の開度を変化させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、さらに、給湯が開始される時点において第2手段によって取得される蓄熱量に応じて、第1の閾値を設定する
上記の給湯システムでは、制御手段は、置換給湯運転が実行されている間において、補助加熱装置に流れる温水の流量の割合が第1の閾値より小さい第1の場合に、補助加熱装置に流れる温水の流量が多くなるように調整手段の開度を変化させる。その結果、供給路を通過する温水の総流量の大小や、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分(即ち、第1部分と第2部分の間)内の詰まりの有無等の要因に関わらず、補助加熱装置に十分な流量の温水を供給し得る。そのため、第1の閾値を適切な値に設定しておくことで、置換給湯運転から補助加熱運転に切り替わる前に、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分の低温の水を温水に置き換え得る。従って、上記の給湯システムによると、例えば、置換給湯運転から補助加熱運転に切り替わる場合に、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分に残存する低温の水が温水利用箇所に供給される事態の発生を抑制することができる。
また、補助加熱装置内の低温の水を温水に置き換えるために補助加熱装置に流されるべき温水の流量の適切な割合は、タンク内の蓄熱量に応じて異なる。この点、上記の構成によると、給湯システムは、タンク内の蓄熱量に応じて適切な第1の閾値を設定し、その第1の閾値に従って調整手段の開度を変化させることができる。従って、タンク内の蓄熱量に応じて、適切な割合で補助加熱装置に温水を供給することができる。
給湯システム2の構成を模式的に示す図。 コントローラによる給湯時処理を示すフローチャート。
以下に説明する実施例の主要な特徴を列記しておく。なお、以下に記載する技術要素は、それぞれ独立した技術要素であって、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。
(特徴1)制御手段は、さらに、置換給湯運転が実行されている間に、第2手段によって取得される蓄熱量が所定の基準値を下回る場合に、補助加熱装置を作動させ、補助加熱装置の熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する補助加熱運転を実行することが好ましい。
この構成によると、置換給湯運転の実行中に、タンク内の蓄熱量が所定の基準値を下回る場合に、補助加熱運転を実行することができる。従って、第1の閾値を適切な値に設定しておくことで、置換給湯運転から補助加熱運転に切り替わる前に、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分の低温の水を温水に置き換えることができる。
(特徴)制御手段は、第1の場合において、調整手段の開度を段階的に変化させることが好ましい。
調整手段の開度が急激に変化すると、温水利用箇所に供給される温水の温度が不安定になり易くなる。この点、上記の構成によると、調整手段の開度を段階的に変化させることができるため、温水利用箇所に供給される温水の温度が不安定になることを抑制することができる。
(特徴)上記の給湯システムは、表示手段をさらに備えていることが好ましい。制御手段は、さらに、第1の場合において調整手段の開度が変化されていることに関係する変化関係情報を表示手段に表示させることが好ましい。
この構成によると、給湯システムの利用者等は、表示手段を見れば、調整手段の開度が変化されているか否か等を把握することができる。利用者が、調整手段の開度が変化された要因(例えば、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分の詰まり等)を発見しやすくなる。
(特徴)制御手段は、さらに、置換給湯運転が実行されている間に、第1手段によって取得される割合が、第1の閾値以上の値である第2の閾値より大きい第2の場合には、補助加熱装置に流れる温水の流量が少なくなるように調整手段の開度を変化させることが好ましい。
この構成によると、補助加熱装置に過大に温水が供給されることを抑制し、供給路のうちの補助加熱装置を流れる部分において過剰に放熱が行われることを抑制することができる。
(実施例)
(システム構成;図1)
図1に示すように、本実施例の給湯システム2は、ヒートポンプユニット4と、タンクユニット6と、熱源機ユニット8と、を備えている。
ヒートポンプユニット4は、ヒートポンプ40を備えている。ヒートポンプ40は、外気から吸熱して水を加熱する熱源である。ヒートポンプ40は、圧縮機41と、凝縮器42と、膨張弁43と、蒸発器44を備えている。圧縮機41は、冷媒を加圧して高温高圧にする。凝縮器42は、水との熱交換により冷媒を冷却する。膨張弁43は、冷媒を減圧して低温低圧にする。蒸発器44は、外気との熱交換により冷媒を加熱する。ヒートポンプ40は、冷媒(例えばフロン系冷媒)を、圧縮機41、凝縮器42、膨張弁43、蒸発器44の順に循環させることで、外気から吸熱して水を加熱する。ヒートポンプユニット4はさらに、凝縮器42に水を循環させる循環ポンプ45と、凝縮器42に流れ込む水の温度を検出する戻りサーミスタ46と、凝縮器42から流れ出る水の温度を検出する往きサーミスタ47と、外気温度を検出する外気温度サーミスタ48と、ヒートポンプユニット4の各構成要素の動作を制御するヒートポンプコントローラ203を備えている。
タンクユニット6は、タンク30と、混合弁32と、バイパス制御弁34と、を備えている。タンク30は、外側が断熱材で覆われており、内部に水を貯える密閉型の容器である。タンク30は、ヒートポンプ40によって加熱された水を貯える。本実施例ではタンク30の容積は100Lである。ヒートポンプユニット4の循環ポンプ45が駆動すると、タンク30の底部から水が吸い出されて凝縮器42へ送られる。凝縮器42で加熱されて高温となった水は、タンク30の頂部からタンク30内に戻される。ヒートポンプ40によって加熱された水がタンク30に流れ込むと、タンク30の内部には、低温の水の層の上に高温の水の層が積み重なった温度成層が形成される。タンク30には、上部から下方に向けて順にタンクサーミスタ35、36、37、38が取り付けられている。タンクサーミスタ35、36、37、38は、それぞれ、タンク30の上部から6L、12L、30L、50Lの位置の水の温度を検出する。
タンクユニット6には、給水経路71を介して水道水が供給される。給水経路71は、タンク30の底部に連通するタンク給水経路77と、混合弁32に連通するタンクバイパス経路79とに分岐している。タンク30の頂部と混合弁32は、タンク出湯経路56を介して連通している。給水経路71、タンク給水経路77、タンク出湯経路56、タンクバイパス経路79には、各経路を通過する水の流量を検出する流量センサ57a、57b、57c、57dが取り付けられている。
混合弁32は、タンクバイパス経路79から流れ込む水道水と、タンク出湯経路56から流れ込むタンク30からの水を混合して、第1給湯経路62に送り出す。混合弁32は、ステッピングモータによって弁を駆動し、タンクバイパス経路79側の開度(水側の開度)と、タンク出湯経路56側の開度(湯側の開度)を調整する。第1給湯経路62には、混合弁32から送り出される水の温度を検出する混合サーミスタ64と、混合弁32から送り出される水の流量を検出する流量センサ57eと、が取り付けられている。
タンクユニット6からは、第2給湯経路66を介して、台所、シャワー、カラン等の温水利用箇所への給湯が行われる。第2給湯経路66には、温水利用箇所へ供給される水の温度を検出する給湯出口サーミスタ68が取り付けられている。第1給湯経路62と第2給湯経路66の間は、給湯バイパス経路72によって連通している。給湯バイパス経路72には、給湯バイパス経路72に流れる温水の流量を調整するバイパス制御弁34が取り付けられている。本実施例では、バイパス制御弁34の開度を変化させることにより、第1給湯経路62を介して熱源機ユニット8のバーナ往路90(後述)を流れる水の流量と、給湯バイパス経路72に流れる水の流量と、の割合を変化させることができる。即ち、バイパス制御弁34の開度を小さくすると、給湯バイパス経路72に流れる水の流量が少なくなり、バーナ往路90に流れる水の流量が多くなる。反対に、バイパス制御弁34の開度を大きくすると、給湯バイパス経路72に流れる水の流量が多くなり、バーナ往路90に流れる水の流量が少なくなる。給湯バイパス経路72、第2給湯経路66には、各経路を通過する水の流量を検出する流量センサ57f、57gが取り付けられている。
タンクユニット6はさらに、タンクコントローラ201を備えている。タンクコントローラ201は、タンクユニット6の各構成要素の動作を制御する。
熱源機ユニット8は、ガス熱源機50を備えている。ガス熱源機50は、バーナ80と、熱交換器82と、調整弁84と、を備えている。バーナ80は、ガスの燃焼によって熱交換器82を流れる水を加熱する熱源である。熱交換器82には、バーナ往路90を介して、タンクユニット6の第1給湯経路62からの水が流れ込む。バーナ往路90には、タンクユニット6の第1給湯経路62から流れ込んだ水の流量を検出するための流量センサ93と、タンクユニット6の第1給湯経路62から流れ込んだ水に混入する異物が熱交換器82に流れ込むことを防止するためのフィルタ95と、が取り付けられている。熱交換器82を通過した水は、バーナ復路92を介して、タンクユニット6の第2給湯経路66へ流れ出る。バーナ往路90とバーナ復路92の間は、バーナバイパス経路94を介して連通している。バーナ往路90とバーナバイパス経路94の接続部には調整弁84が取り付けられている。調整弁84は、開度を変化させることにより、バーナ往路90からバーナバイパス経路94へ流れる水の流量を調整する。バーナ復路92には、熱交換器82から流れ出る水の温度を検出するバーナ給湯サーミスタ96が取り付けられている。
熱源機ユニット8はさらに、熱源機ユニット8の各構成要素の動作を制御するガス熱源機コントローラ204と、熱源機コントローラ204と通信可能なリモコン205を備えている。リモコン205は、スイッチやボタン等を介して、ユーザからの各種の操作入力を受け入れる。また、リモコン205は、ディスプレイにおける表示やスピーカーからの音声によってユーザに給湯システム2の設定や動作に関する各種の情報を通知する。
ヒートポンプコントローラ203とタンクコントローラ201は、互いに通信可能である。タンクコントローラ201とガス熱源機コントローラ204は、互いに通信可能である。従って、ヒートポンプコントローラ203と、タンクコントローラ201と、ガス熱源機コントローラ204が協調して制御を行うことで、給湯システム2は、後述の蓄熱運転、給湯運転等の各種の動作を行うことができる。以下では、ヒートポンプコントローラ203と、タンクコントローラ201と、ガス熱源機コントローラ204を総称して、単にコントローラと呼ぶ場合がある。
次いで、本実施例の給湯システム2の動作について説明する。給湯システム2は、蓄熱運転及び給湯運転を実行することができる。以下、各運転について説明する。
(蓄熱運転)
蓄熱運転は、ヒートポンプユニット4を駆動して、タンク30内の水を加熱する運転である。蓄熱運転が開始されると、コントローラは、圧縮機41を駆動させて、圧縮機41、凝縮器42、膨張弁43、蒸発器44の順に冷媒を循環させるとともに、循環ポンプ45を駆動させて、タンク30と凝縮器42の間で水を循環させる。これによって、タンク30の底部から吸い出された水は、凝縮器42において所定の蓄熱温度まで加熱されて、タンク30の頂部に戻される。タンク30内の水が全て蓄熱温度まで加熱された水で置き換えられると、コントローラは、圧縮機41及び循環ポンプ45を停止させて、蓄熱運転を終了する。
(給湯運転;図2)
給湯運転は、給湯設定温度の温水を温水利用箇所に供給する運転である。給湯運転は、上記の蓄熱運転中にも実行することができる。温水利用箇所の給湯栓が開かれると、給湯運転が開始される。この際、コントローラは、図2の給湯時処理を開始する。
S10では、コントローラは、給湯栓が開かれた時点において、タンク30内に蓄熱温度の温水が30L以上蓄えられているか否かを判断する。具体的には、コントローラは、タンクサーミスタ37(即ちタンク30の上部から30Lの位置のサーミスタ)が蓄熱温度を検出するか否かを判断する。タンクサーミスタ37が蓄熱温度を検出する場合、コントローラはS10でYESと判断してS14に進む。
S14では、コントローラは、温水利用箇所に供給される温水の総流量(以下では単に「総流量」と呼ぶ場合がある)に対する熱源機ユニット8に供給される温水の流量(以下では「熱源流量」と呼ぶ場合がある)の割合の目標範囲である特定範囲を、21〜25%に設定する。即ち、S14では、熱源流量の割合の下限値を21%に設定するとともに、上限値を25%に設定する。S14を終えるとS22に進む。
一方、給湯栓が開かれた時点において、タンクサーミスタ37が蓄熱温度より低い温度を検出する場合、コントローラはS10でNOと判断してS12に進む。
S12では、コントローラは、給湯栓が開かれた時点において、タンク30内に蓄熱温度の温水が12L以上30L未満蓄えられているか否かを判断する。具体的には、コントローラは、タンクサーミスタ36(即ちタンク30の上部から12Lの位置のサーミスタ)が蓄熱温度を検出するか否かを判断する。タンクサーミスタ36が蓄熱温度を検出する場合、コントローラはS12でYESと判断してS16に進む。
S16では、コントローラは、特定範囲を46〜50%に設定する。即ち、S16では、熱源流量の割合の下限値を46%に設定するとともに、上限値を50%に設定する。S16を終えるとS22に進む。
一方、給湯栓が開かれた時点において、タンクサーミスタ36が蓄熱温度より低い温度を検出する場合(即ち、タンク30内に蓄えられている蓄熱温度の温水が12L未満である場合)、コントローラはS12でNOと判断してS18に進む。
S18では、コントローラは、バーナ80を作動させるとともに、バイパス制御弁34を全閉する。これにより、第1給湯経路62内の水の全流量がバーナ往路90に供給され、給湯バイパス経路72には水が供給されなくなる。この際、コントローラは、混合弁32の開度及び調整弁84の開度を、バーナ80によって加熱された後の水が給湯設定温度に到達するように適宜調整する。これにより、温水利用箇所に給湯設定温度の温水が供給される。言い換えると、S18では、バーナ80によって加熱された温水を利用する給湯が開始される。S18で開始される給湯運転(即ち、バーナ80によって加熱された温水を温水利用箇所に供給する給湯運転)のことを、「補助加熱運転」と呼ぶ場合がある。続くS20では、コントローラは、給湯栓が閉じられることを監視する。給湯栓が閉じられると、コントローラは、S20でYESと判断し、S21でバーナ80を停止させ、図2の給湯処理を終了する。これにより給湯運転が終了する。
S22では、コントローラは、S14又はS16で設定された特定範囲の値に従って、バイパス制御弁34を予め定められた開度に調整する。例えば、S14で特定範囲が21〜25%に設定されていた場合、S22では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を、熱源流量が総流量の21〜25%になるように予め設定された開度(「第1の開度」と呼ぶ場合がある)に調整する。また、S16で特定範囲が46〜50%に設定されていた場合、S22では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を、熱源流量が総流量の46〜50%になるように予め設定された開度(「第2の開度」と呼ぶ場合がある)に調整する。本実施例では、上記の第2の開度は、第1の開度よりも小さい。第1の開度と第2の開度は、いずれも全閉ではない。これにより、第1給湯経路62内の水のうちの一部がバーナ往路90に供給され、残りの一部が給湯バイパス経路72に供給されるようになる。
また、S22では、コントローラは、バーナ80を作動させない。さらに、コントローラは、温水供給箇所に供給される温水の温度(即ち給湯出口サーミスタ68が検出する温度)が給湯設定温度になるように、混合弁32の開度を適宜調整する。また、コントローラは、バーナ往路90を流れる温水の一部が熱交換器82を流れ、他の一部がバーナバイパス経路94を流れるように、調整弁84の開度を適宜調整する。これにより、温水利用箇所に給湯設定温度の温水が供給される。言い換えると、S22では、タンク30内の温水を利用する給湯が開始される。さらに、熱源機ユニット8内の各経路90、92、94内に存在する低温の水が、タンク30から送り出された温水によって押し流され、温水に置き換わりはじめる。S22において開始される給湯運転(即ち、バーナ80を作動させずに、一部の温水を給湯バイパス経路72に供給するとともに他の一部の温水を熱源機ユニット8に供給することによって、タンク30内の温水を温水利用箇所に供給する給湯運転)のことを、「置換給湯運転」と呼ぶ場合がある。
S22でタンク30内の温水を利用する給湯が開始されると、コントローラは、S24、S26、S28の各監視を実行する。
S24では、コントローラは、S22で給湯が開始されてから10秒間経過することを監視する。S22で給湯(即ち、置換給湯運転)が開始されてから10秒間経過する場合、コントローラは、S24でYESと判断し、S30に進む。なお、2度目以降のS24では、コントローラは、前回のS24でYESと判断されてからさらに10秒間経過することを監視する。
S26では、コントローラは、タンク30内に蓄えられている蓄熱温度の温水が6Lより少なくなることを監視する。具体的には、S26では、コントローラは、タンクサーミスタ35(即ちタンク30の上部から6Lの位置のサーミスタ)の検出温度が蓄熱温度を下回ることを監視する。タンクサーミスタ35が検出する温度が蓄熱温度を下回る場合、コントローラはS26でYESと判断してS18に進み、バーナ80によって加熱された温水を利用する給湯(即ち補助加熱運転)を開始する。その後のS20、S21の処理は上記の通りである。
本実施例では、タンク30内に蓄えられている蓄熱温度の温水の残量が6Lになるまでタンク30内の温水を利用する給湯が実行されれば、熱源機ユニット8内の各経路90、92、94内に存在する低温の水は、タンク30から送り出された温水によってすべて押し流され、温水に置き換わる。そのため、バーナ80によって加熱された温水を利用する給湯に切り替えられる場合であっても、熱源機ユニット8内の各経路90、92、94内に存在する低温の水が温水利用箇所に流れ出ることがない。
S28では、コントローラは、給湯栓が閉じられることを監視する。給湯栓が閉じられると、コントローラは、S28でYESと判断し、図2の給湯処理を終了する。これにより給湯運転が終了する。
S30では、コントローラは、総流量に対する熱源流量の割合が、S14又はS16で設定された特定範囲の下限値(即ち21%(S14)又は46%(S16))を下回っているか否かを判断する。具体的には、S30では、コントローラは、流量センサ57gが検出する温水の流量(即ち総流量)及び流量センサ93が検出する温水の流量(即ち熱源流量)を特定し、総流量に対する熱源流量の割合を算出する。ここで算出された熱源流量の割合が、特定範囲の下限値を下回る場合、コントローラは、S30でYESと判断し、S34に進む。S34では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を1段階(例えば5ステップ)小さくする。これにより、バイパス制御弁34の開度の変更前よりも熱源流量が多くなる。さらに、S34では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度がS22の時点から変化していること、及び、その変化量を示す変化関係情報を、リモコン205のディスプレイに表示させる。さらに、コントローラは、変化関係情報をコントローラに内蔵されるメモリに記憶させる。ただし、S34が実行されることにより、バイパス制御弁34の開度がS22の時点と同じ開度に戻る場合には、コントローラは、変化関係情報をリモコン205のディスプレイに表示させない。S34を終えると、再び、S24、S26、S28の監視に戻る。上記の通り、2度目以降のS24では、コントローラは、前回のS24でYESと判断されてからさらに10秒間経過することを監視する。
一方、熱源流量の割合が、特定範囲の下限値以上である場合、コントローラは、S30でNOと判断し、S32に進む。S32では、コントローラは、総流量に対する熱源流量の割合が、S14又はS16で設定された特定範囲の上限値(即ち25%(S14)又は50%(S16))を上回っているか否かを判断する。上記の手法によって算出された熱源流量の割合が特定範囲の上限値を上回る場合、コントローラは、S32でYESと判断し、S36に進む。S36では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を1段階(例えば5ステップ)大きくする。これにより、バイパス制御弁34の開度の変更前よりも熱源流量が少なくなる。さらに、S36では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度がS22の時点から変化していること、及び、その変化量を示す変化関係情報を、リモコン205のディスプレイに表示させる。さらに、コントローラは、変化関係情報をコントローラに内蔵されるメモリに記憶させる。ただし、S36が実行されることにより、バイパス制御弁34の開度がS22の時点と同じ開度に戻る場合には、コントローラは、変化関係情報をリモコン205のディスプレイに表示させない。S36を終えると、再び、S24、S26、S28の監視に戻る。
一方、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の上限値以下である場合(即ち、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲内である場合)、コントローラは、S32でNOと判断し、S24、S26、S28の監視に戻る。この場合、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を変化させない。
以上、本実施例の給湯システム2の構成及び運転内容について説明した。上記の通り、本実施例では、置換給湯運転(S22)が実行されている間に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の下限値を下回る場合には(S30でYES)、コントローラは、熱源流量が多くなるようにバイパス制御弁34の開度を変化させる(S34)。置換給湯運転(S22)が実行されている間に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の下限値を下回る事態(S30でYES)は、例えば、フィルタ95に異物が詰まった、総流量が比較的少ない、等の要因によって引き起こされている可能性がある。本実施例の給湯システム2によれば、上記のような要因が存在している場合であっても、熱源流量が多くなるようにバイパス制御弁34の開度を変化させる(S34)ことにより、バーナ往路90に十分な流量の温水を供給させることができる。そのため、タンク30内に蓄えられている蓄熱温度の温水が6Lより少なくなる(S26でYES)までの間に、熱源機ユニット8内の各経路90、92、94内に存在する低温の水を、タンク30から送り出される温水にすべて置き換えておくことができる。そのため、その後、タンク30内に蓄えられている蓄熱温度の温水が6Lより少なくなり(S26でYES)、置換給湯運転から、補助加熱運転(S18)に切り替えられる場合であっても、熱源機ユニット8内の各経路90、92、94内に残存する低温の水が温水利用箇所に流れ出る事態の発生を抑制することができる。
また、本実施例では、コントローラは、給湯栓が開かれた時点におけるタンク30内の蓄熱温度の温水の量に応じて、異なる特定範囲を設定する(S14、S16)。言い換えると、コントローラは、給湯栓が開かれた時点(即ち給湯運転が開始された時点)におけるタンク30内の蓄熱量に応じて、異なる特定範囲を設定する。熱源機ユニット8内の各経路90、92、94内に残存する低温の水をすべて温水に置き換えるために必要な熱源流量の割合は、タンク30内の蓄熱量に応じて異なる。この点、本実施例によると、コントローラは、給湯栓が開かれた時点におけるタンク30内の蓄熱量に応じて設定された特定範囲を基準にして、バイパス制御弁34の開度を変化させることができる(S30〜S36参照)。従って、タンク30内の蓄熱量に応じて、熱源機ユニット8内の各経路90、92、94に適切な割合で温水を供給することができる。
また、本実施例では、S34において、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を1段階(例えば5ステップ)小さくする。同様に、S36では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を1段階(例えば5ステップ)大きくする。即ち、本実施例では、置換給湯運転(S22)が実行されている間に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の下限値を下回っている事態(S30でYES)が継続している場合には、バイパス制御弁34の開度を10秒毎に1段階ずつ小さくすることができる。同様に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の上限値を上回っている事態(S32でYES)が継続している場合には、バイパス制御弁34の開度を10秒毎に1段階ずつ大きくすることができる。通常、バイパス制御弁34の開度が急激に変化すると、温水利用箇所に供給される温水の温度が不安定になり易くなる。この点、本実施例によると、バイパス制御弁34の開度を段階的に変化させることができるため、温水利用箇所に供給される温水の温度が不安定になることを抑制することができる。
また、本実施例では、S34、S36において、コントローラは、バイパス制御弁34の開度がS22の時点から変化していること、及び、その変化量を示す変化関係情報を、リモコン205のディスプレイに表示させる。給湯システムの利用者等は、表示手段を見れば、バイパス制御弁34の開度が予め定められた開度から変化されているか否か、及び、その変化量を把握することができる。利用者が、バイパス制御弁34の開度が変化された要因(例えば、フィルタ95の詰まり等)を発見しやすくなる。また、S34、S36では、コントローラは、変化関係情報をメモリにも記憶させる。これにより、利用者は、メモリに記憶された変化関係情報に基づいて、バイパス制御弁34の開度が変化された要因を分析することもできる。
また、本実施例では、置換給湯運転(S22)が実行されている間に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の上限値を上回る場合には(S32でYES)、コントローラは、熱源流量が少なくなるようにバイパス制御弁34の開度を変化させる(S36)。そのため、本実施例によると、熱源機ユニット8の各経路90、92、94内に過大に温水が供給されることを抑制し、各経路90、92、94において過剰に放熱が行われることを抑制することができる。
本実施例の記載と請求項の記載との対応関係を説明しておく。第1給湯経路62、バーナ往路90、バーナ復路92、バーナバイパス経路94、及び、第2給湯経路66が、「供給路」の一例である。熱源機ユニット8が「補助加熱装置」の一例である。給湯バイパス経路72が「バイパス路」の一例である。第1給湯経路62が「第1部分」の一例である。第2給湯経路66が「第2部分」の一例である。バイパス制御弁34が「調整手段」の一例である。コントローラと流量センサ57g、93の組合せが「第1手段」の一例である。コントローラとタンクサーミスタ36、37の組合せが「第2手段」の一例である。コントローラが「制御手段」の一例である。リモコン205が「表示手段」の一例である。S30でYESの場合が「第1の場合」の一例である。S32でYESの場合が「第2の場合」の一例である。特定範囲の下限値が「第1の閾値」の一例である。特定範囲の上限値が「第2の閾値」の一例である。タンク30内に蓄えられている蓄熱温度の温水の量が6Lである場合の蓄熱量が「基準値」の一例である。
以上、実施例について詳細に説明したが、これらは例示に過ぎず、特許請求の範囲を限定するものではない。特許請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
(変形例1)上記の実施例では、給湯バイパス経路72に流れる温水の流量とバーナ往路90に流れる温水の流量との割合の調整は、バイパス制御弁34によって行われている。これに限られず、給湯バイパス経路72に流れる温水の流量とバーナ往路90に流れる温水の流量との割合の調整は、任意の手段によって行われてもよい。従って、例えば、バイパス制御弁34に代えて、給湯バイパス経路72と第1給湯経路62との接続部分、あるいは給湯バイパス経路72と第2給湯経路66の接続部分に三方弁を設け、給湯バイパス経路72に流れる温水の流量とバーナ往路90に流れる温水の流量との割合を調整するようにしてもよい。この変形例における三方弁も「調整手段」の一例である。
(変形例2)上記の実施例では、コントローラは、タンク30内の温水を利用する給湯(S22)が実行されている間に、10秒毎に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の下限値を下回っているか、又は、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の上限値を上回っているかを判断し(S30、S32)、S30又はS32でYESと判断される場合にバイパス制御弁34の開度を1段階ずつ変化させる(S34、S36)。変形例では、コントローラは、バイパス制御弁34の開度を段階的に変化させなくてもよい。即ち、変形例では、コントローラは、置換給湯運転(S22)が実行されている間に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の下限値を下回っている場合、又は、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の上限値を上回っている場合に、熱源流量の割合が特定範囲内になるように、連続的にバイパス制御弁34の開度を変化させてもよい。
(変形例3)図2のS32、S36の処理が省略されてもよい。即ち、コントローラは、置換給湯運転(S22)が実行されている間に、総流量に対する熱源流量の割合が特定範囲の上限値を上回っている場合であっても、熱源流量が少なくなるようにバイパス制御弁34の開度を変化させなくてもよい。
(変形例4)上記の実施例では、S22では、コントローラは、S14又はS16で設定された特定範囲に従って、バイパス制御弁34を予め定められた開度に調整する。これに限られず、S22では、コントローラは、バイパス制御弁34を、前回の給湯運転の終了時点における開度に調整してもよい。
(変形例5)上記の実施例では、S30において、コントローラは、流量センサ57gが検出する流量を総流量として特定して、熱源流量の割合を算出している。変形例では、コントローラは、流量センサ57gに限られず、他の1個以上の流量センサの検出値に基づいて総流量を特定してもよい。例えば、コントローラは、流量センサ57aが検出する流量を総流量として特定してもよいし、流量センサ57bまたは流量センサ57cが検出する流量と流量センサ57dが検出する流量との合計を総流量として特定してもよいし、流量センサ57eが検出する流量を総流量として特定してもよいし、流量センサ57fが検出する流量と流量センサ93が検出する流量との合計を総流量として特定してもよい。
(変形例6)上記の実施例の給湯システム2は、タンク30内の温水を利用した給湯を実行する場合、タンク30内に蓄えられた温水を直接温水利用箇所に供給している(S22)。これに限られず、給湯システム2は、タンク30内に蓄えられた温水と水道水とを熱交換し、その熱交換によって加熱された水道水(即ち温水)を温水利用箇所に供給してもよい。この変形例も「タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給」の一例である。
(変形例7)上記の実施例では、コントローラは、S14、S16において、所定の上限値と下限値を有する特定範囲を設定する。変形例では、コントローラは、S14、S16において、特定範囲に代えて、1個の特定値を設定してもよい。例えば、コントローラは、S14では特定値として23%を設定し、S16では特定値として48%を設定してもよい。その場合、S30において、コントローラは、熱源流量の割合が特定値を下回るか否かを判断してもよい。また、S32において、コントローラは、熱源流量の割合が特定値を上回るか否かを判断してもよい。一般的に言うと、「第1の閾値」と「第2の閾値」とが同じ値であってもよい。
(変形例8)コントローラは、S22で置換給湯運転を開始した後、所定期間(例えば3分間)が経過した場合において、混合サーミスタ64が検出する温度と、バーナ給湯サーミスタ96が検出する温度との温度差が所定値を上回る場合(即ち、フィルタ95の詰まり等の要因によって、経路90、92、94内の低温の水が十分に温水に置き換わっていない場合)に、熱源流量が多くなるようにバイパス制御弁34の開度を変化させるようにしてもよい。この変形例でも、経路90、92、94内の低温の水を温水に置き換えることを促進することができる。
(変形例9)上記の実施例では、コントローラは、給湯栓が開かれた時点において、タンク30内に蓄熱温度の温水が30L以上蓄えられている場合には、蓄熱温度の温水の量にかかわらず、S14及びS22の処理を実行し、給湯バイパス経路72とバーナ往路90の両方に温水を供給する。変形例では、コントローラは、給湯栓が開かれた時点において、タンク30内に蓄熱温度の温水が多く蓄えられている場合(例えば50L以上蓄えられている場合)には、給湯初期において、バイパス制御弁34を全開し、熱源機ユニット8に温水を流さないようにして給湯を行ってもよい。この給湯初期における給湯運転を「バイパス給湯運転」と呼んでもよい。この場合、コントローラは、タンク30内の蓄熱温度の温水の量が例えば50L未満(即ち、30L以上50L未満)になった場合に、S14及びS22の処理を実行するようにしてもよい。この変形例によれば、給湯初期において、熱源機ユニット8の経路90、92、94から無駄に放熱が行われることを抑制することができる。
(変形例10)上記の実施例では、S18において、コントローラは、バイパス制御弁34を全閉した上でバーナ80を作動させる補助加熱運転を実行している。これに限られず、S18では、コントローラは、補助加熱運転を実行する場合に、温水利用箇所に供給される温水の温度(給湯温度)に応じて、バイパス制御弁34を開いてもよい。
本明細書または図面に説明した技術要素は、単独であるいは各種の組合せによって技術的有用性を発揮するものであり、出願時請求項記載の組合せに限定されるものではない。また、本明細書または図面に例示した技術は複数目的を同時に達成し得るものであり、そのうちの一つの目的を達成すること自体で技術的有用性を持つものである。
2:給湯システム
4:ヒートポンプユニット
6:タンクユニット
8:熱源機ユニット
30:タンク
32:混合弁
34:バイパス制御弁
35、36、37、38:タンクサーミスタ
40:ヒートポンプ
41:圧縮機
42:凝縮器
43:膨張弁
44:蒸発器
45:循環ポンプ
46:戻りサーミスタ
47:往きサーミスタ
48:外気温度サーミスタ
50:ガス熱源機
56:タンク出湯経路
57a、57b、57c、57d、57e、57f、57g:流量センサ
62:第1給湯経路
64:混合サーミスタ
66:第2給湯経路
68:給湯出口サーミスタ
71:給水経路
72:給湯バイパス経路
77:タンク給水経路
79:タンクバイパス経路
80:バーナ
82:熱交換器
84:調整弁
90:バーナ往路
92:バーナ復路
93:流量センサ
94:バーナバイパス経路
95:フィルタ
96:バーナ給湯サーミスタ
201:タンクコントローラ
203:ヒートポンプコントローラ
204:ガス熱源機コントローラ
205:リモコン

Claims (5)

  1. 給湯システムであって、
    熱を蓄えるタンクと、
    タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する供給路と、
    供給路内を通過する温水を加熱する補助加熱装置と、
    供給路のうちの補助加熱装置よりも上流側の第1部分と補助加熱装置よりも下流側の第2部分とを接続するバイパス路と、
    開度を変化させることによって、補助加熱装置に流れる温水の流量と、バイパス路に流れる温水の流量との割合を調整する調整手段と、
    補助加熱装置に流れる温水の流量の割合を取得する第1手段と、
    タンク内の蓄熱量を取得する第2手段と、
    補助加熱装置を作動させることなく、供給路に流れる温水の一部をバイパス路に供給するとともに他の一部を補助加熱装置に供給することによって、タンク内に蓄えられた熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する置換給湯運転が実行されている間に、第1手段によって取得される割合が第1の閾値より小さい第1の場合に、補助加熱装置に流れる温水の流量が多くなるように調整手段の開度を変化させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、さらに、給湯が開始される時点において第2手段によって取得される蓄熱量に応じて、第1の閾値を設定する、
    給湯システム。
  2. 御手段は、さらに、置換給湯運転が実行されている間に、第2手段によって取得される蓄熱量が所定の基準値を下回る場合に、補助加熱装置を作動させ、補助加熱装置の熱を利用して温水を温水利用箇所に供給する補助加熱運転を実行する、
    請求項1に記載の給湯システム。
  3. 制御手段は、第1の場合において、調整手段の開度を段階的に変化させる、
    請求項1又は2に記載の給湯システム。
  4. 表示手段をさらに備えており、
    制御手段は、さらに、第1の場合において調整手段の開度が変化されていることに関係する変化関係情報を表示手段に表示させる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の給湯システム。
  5. 制御手段は、さらに、置換給湯運転が実行されている間に、第1手段によって取得される割合が、第1の閾値以上の値である第2の閾値より大きい第2の場合には、補助加熱装置に流れる温水の流量が少なくなるように調整手段の開度を変化させる、
    請求項1からのいずれか一項に記載の給湯システム。
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