JP6667327B2 - 加熱装置及び温度推定装置 - Google Patents

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Description

本発明は、通電によって発熱する発熱体を先端側の内部に埋設した基体を有するヒータを備えるグロープラグの加熱装置及び温度推定装置に関する。
圧縮着火方式による内燃機関(例えばディーゼルエンジン等)の補助熱源として、ヒータを備えるグロープラグが広く用いられている。グロープラグ(ヒータ)の表面温度を推定する手法として、ヒータの内部に埋設した発熱体の電気抵抗値を利用する手法が知られている。この手法は、発熱体の電気抵抗値が発熱体の温度に依存することを利用している(例えば、特許文献1)。
特許5350761号公報
上記先行技術の場合、発熱体の電気抵抗値とグロープラグ(ヒータ)の表面温度とが一定の関係にあることを前提としている。しかし実際には、発熱体の電気抵抗値は、エンジンの冷却水温度、エンジンオイルの温度、燃焼室内の温度などにも依存し、グロープラグ(ヒータ)の表面温度を正確に推定するためには上記要因を考慮した複雑な補正が必要になる。さらには、発熱体の電気抵抗値と発熱体の温度との関係は、製造上のばらつきの影響を受けやすい。これらの要因のため、上記先行技術には、温度推定の精度に向上の余地があった。
本発明は、上述した従来の課題を解決するためになされたものであり、グロープラグが備えるヒータの温度を精度良く制御する、又はヒータの温度推定の精度を向上させることを目的とする。
本発明の加熱装置は、軸線方向に沿って延びる棒状のセラミック製基体であり、通電によって発熱する発熱体を先端側の内部に埋設した基体を有するヒータ、及び前記ヒータの先端側を突出させつつ前記ヒータを保持するハウジング、を備えるグロープラグと、前記発熱体に通電することにより、前記ヒータを発熱させる通電手段と、を備える加熱装置であって、
前記グロープラグには、前記基体の外表面上に設けられる導電性の被膜であり、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を覆いつつ、前記ハウジングを介して被膜と内燃機関とが電気的に接続されるために前記ハウジングに接触する被膜が設けられ、前記発熱体に通電することにより前記発熱体から前記被膜を介して前記ハウジングに電流が流れることで、前記被膜と前記発熱体との間の前記基体の電気抵抗値を取得する取得手段をさらに有し、前記通電手段は、前記取得手段により取得された前記電気抵抗値が所定の値となるように、前記発熱体への通電を制御することを特徴とする。
本発明の加熱装置は、基体がセラミック製なので、基体の電気抵抗値は温度に対して強く依存し、基体における高温の部位ほど電気抵抗値が小さくなる。つまり、基体の最高温度の部位となる発熱体近傍の基体の電気抵抗値(以下、基体抵抗値という)がヒータ温度との相関が最も強くなる。そこで、基体抵抗値を、基体の外表面上に設けた導電性の被膜と発熱体との間の電気抵抗値を取得する取得手段により取得し、取得手段によって取得した基体抵抗値が所定の値となるように通電手段にて発熱体への通電を制御することで、ヒータが配置される外部環境の影響や製造上のばらつきの影響等を低減でき、ひいてはヒータの温度を精度良く制御できる。
さらに、本発明では、導電性の被膜が、少なくとも発熱体に対向する基体の外表面の一部を覆うように形成されている。このように発熱体に対向する基体の外表面の一部を覆うように被膜を設けることで、基体の最高温度の部位となる発熱体近傍の基体の電気抵抗値、つまりは基体抵抗値を発熱体と共に確実に取得することができ、ヒータの温度を精度良く制御できる。
また、本発明では、導電性の被膜がハウジングに接触してなる。これにより、被膜がハウジングを介して内燃機関と電気的に接続することができ、被膜から延びる導通ラインを別途形成する必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。また、例えば、基体の外表面上に被膜を設ける代わりに、導体を基体内部に配置し、導体と発熱体との間の基体抵抗値を取得する形態に比べ、ヒータを特殊な形態とする必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。
なお、導電性の被膜は、少なくとも発熱体に対向する基体の外表面の一部を覆いつつ、ハウジングに接触していればよく、例えば、基体上に線形状の被膜を設けても良いし、基体上に基体の周方向に亘って略筒状の被膜を設けても良いし、更にはハウジングから突出する基体の外表面の全体を覆っていても良い。
また、本発明の加熱装置は、前記被膜が、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を周方向に亘って覆うことが好ましい。これにより、発熱体近傍の基体の周方向に温度の偏りが生じていたとしても、基体抵抗値を精度良く取得手段によって取得することができ、ヒータの温度をより精度良く制御できる。
なお、被膜は少なくとも発熱体に対向する基体の外表面の一部を周方向に亘って覆っていればよく、例えば、発熱体のうち軸線方向の一部のみを周方向に亘って覆っていても良いし、発熱体のうち軸線方向の全体を周方向に亘って覆っていても良い。
また、本発明の加熱装置は、前記被膜が、前記ハウジングよりも先端側に突出した前記基体の外表面の全体を覆うことが好ましい。これにより、ヒータ温度との相関が最も強い発熱体近傍の基体抵抗値だけでなく、発熱体近傍以外の基体抵抗値をも取得手段によって取得することができる。その結果、ヒータの温度をさらに精度良く制御できる。
さらに、本発明の加熱装置は、前記被膜が、導電性セラミックからなることが好ましい。被膜は、基体の先端側の外表面上に設けられるため、内燃機関にグロープラグを取り付けてヒータを発熱させるにあたり、高温(例えば、1200℃以上)下であっても溶融しない必要がある。これに対し、被膜を導電性セラミックで形成することで、高温下であっても溶融しないものを得ることができ、ヒータの温度を確実に制御することができる。
本発明の温度推定装置は、軸線方向に沿って延びる棒状のセラミック製基体であり、通電によって発熱する発熱体を先端側の内部に埋設した基体を有するヒータ、及び前記ヒータの先端側を突出させつつ前記ヒータを保持するハウジング、を備えるグロープラグの前記基体の温度を推定する温度推定装置であって、
前記グロープラグには、前記基体の外表面上に設けられる導電性の被膜であり、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を覆いつつ、前記ハウジングを介して被膜と内燃機関とが電気的に接続されるために前記ハウジングに接触する被膜が設けられ、前記発熱体に通電することにより前記発熱体から前記被膜を介して前記ハウジングに電流が流れることで、前記被膜と前記発熱体との間の前記基体の電気抵抗値を取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記電気抵抗値に基づき、前記基体の温度を推定する推定手段と、をさらに備えることを特徴とする。
本発明の温度推定装置においても上述の加熱装置と同様に、基体がセラミック製なので、基体の電気抵抗値は温度に対して強く依存し、基体における高温の部位ほど電気抵抗値が小さくなる。つまり、基体の最高温度の部位となる発熱体近傍の基体の電気抵抗値(以下、基体抵抗値という)がヒータ温度との相関が最も強くなる。そこで、基体抵抗値を、基体の外表面上に設けた導電性の被膜と発熱体との間の電気抵抗値を取得する取得手段により取得し、取得手段によって取得した基体抵抗値に基づき、推定手段にて基体の温度を推定することで、ヒータが配置される外部環境の影響や製造上のばらつきの影響等を低減でき、ひいてはヒータの温度推定の精度を向上させることができる。
さらに、本発明では、導電性の被膜が、少なくとも発熱体に対向する基体の外表面の一部を覆うように形成されている。このように発熱体に対向する基体の外表面の一部を覆うように被膜を設けることで、基体の最高温度の部位となる発熱体近傍の基体の電気抵抗値、つまりは基体抵抗値を発熱体と共に確実に取得することができ、ヒータの温度推定の精度を向上させることができる。
また、本発明では、導電性の被膜がハウジングに接触してなる。これにより、被膜がハウジングを介して内燃機関と電気的に接続することができ、被膜から延びる導通ラインを別途形成する必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。また、例えば、基体の外表面上に被膜を設ける代わりに、導体を基体内部に配置し、導体と発熱体との間の基体抵抗値を取得する形態に比べ、ヒータを特殊な形態とする必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。
なお、導電性の被膜は、少なくとも発熱体に対向する基体の外表面の一部を覆いつつ、ハウジングに接触していればよく、例えば、基体上に線形状の被膜を設けても良いし、基体上に基体の周方向に亘って略筒状の被膜を設けても良いし、更にはハウジングから突出する基体の外表面の全体を覆っていても良い。
また、本発明の温度推定装置は、前記被膜が、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を周方向に亘って覆うことが好ましい。これにより、発熱体近傍の基体の周方向に温度の偏りが生じていたとしても、基体抵抗値を精度良く取得手段によって取得することができ、ヒータの温度推定の精度をより向上させることができる。
なお、被膜は少なくとも発熱体に対向する基体の外表面の一部を周方向に亘って覆っていればよく、例えば、発熱体のうち軸線方向の一部のみを周方向に亘って覆っていても良いし、発熱体のうち軸線方向の全体を周方向に亘って覆っていても良い。
また、本発明の温度推定装置は、前記被膜が、前記ハウジングよりも先端側に突出した前記基体の外表面の全体を覆うことが好ましい。これにより、ヒータ温度との相関が最も強い発熱体近傍の基体抵抗値だけでなく、発熱体近傍以外の基体抵抗値をも取得手段によって取得することができる。その結果、ヒータの温度推定の精度をさらに向上させることができる。
さらに、本発明の温度推定装置は、前記被膜が、導電性セラミックからなることが好ましい。被膜は、基体の先端側の外表面上に設けられるため、内燃機関にグロープラグを取り付けてヒータを発熱させるにあたり、高温(例えば、1200℃以上)下であっても溶融しない必要がある。これに対し、被膜を導電性セラミックで形成することで、高温下であっても溶融しないものを得ることができ、ヒータの温度推定を確実に行うことができる。
加熱装置、温度推定装置の概略構成図である。 加熱装置、温度推定装置に用いられるグロープラグの断面の構成を示す説明図である。 図2のグロープラグの先端側近傍を拡大した説明図である。 加熱装置の通電制御処理を示すフローチャートである。 温度推定装置の温度推定処理を示すフローチャートである。 変形例のグロープラグの断面の構成を示す説明図である。
図1は、加熱装置100の概略構成を示す。加熱装置100は、ディーゼルエンジン車に搭載され、ディーゼルエンジンの燃焼室を加熱する。この加熱は、インジェクタ459から噴射された燃料の着火を補助するために実行される。
加熱装置100は、グロープラグ1と、制御部550と、を備える。グロープラグ1は、セラミックグロープラグである。グロープラグ1は、図1に示すように、シリンダブロック450に対して、主体金具20のネジ部22を螺合することにより装着する。これにより、グロープラグ1の先端部が、シリンダブロック450の燃焼室に露出した状態で装着される。
制御部550は、ECU552と、グローリレー553と、グロー通電用電源554と、コントローラ531と、を備える。グロー通電用電源554の正極は、コントローラ531、グローリレー553を介してグロープラグ1に備えられた中軸50に接続している。一方、グロー通電用電源554の負極は、グロープラグ1に備えられた接続端子70に接続している。グローリレー553がオンの場合、グロー通電用電源554、コントローラ531グロープラグ1が電気的に接続する。
ECU552は、グローリレー553を制御することで、グロー通電用電源554の電力を、グロープラグ1に備えられた中軸50を介して給電する。ECU552は、この給電によって、グロープラグ1を発熱させる。なお、グローリレー553は、加熱が実行される間は常にオンにされ、加熱が停止された場合にオフにされる。また、ECU552は、コントローラ531を制御することで、加熱のオン時間とオフ時間との割合を調整し、グロープラグ1の発熱を制御する。
制御部550は、さらに、直流電源551と、リレー555と、抵抗521と、電位差計522と、を備える。リレー555は、抵抗521と、グロープラグ1に備えられた接続端子70との間に配置される。リレー555は、直流電源551からグロープラグ1への給電のオン、オフをスイッチングするためのものである。
直流電源551の負極は、シリンダブロック450に接続されることで、接地されている。抵抗521は、直流電源551の正極側に配置されている。電位差計522は、抵抗521において降下する電圧値(降下電圧)を測定する。
ECU552は、リレー55を制御することで、グロープラグ1(基体42)の温度を推定する。ECU552は、推定した温度を、先述したグロープラグ1の発熱の制御に利用する(図4と共に後述)。ECU552は、さらに、水温センサ525と回転数センサ526とから取得した値も、上記発熱の制御に利用する。水温センサ525は、エンジン冷却水の温度を測定する。回転数センサ526は、エンジン回転数を測定する。リレー55は、温度の推定が行われる間は常にオンにされ、温度の推定が停止された場合には、オフにされる。なお、上記の温度推定と発熱制御とについては図4と共に後述する。
図2は、グロープラグ1の断面の構成を示す説明図である。図3は、グロープラグ1の先端側近傍を拡大した説明図である。グロープラグ1は、主な構成要素として、主体金具20と、外筒30と、セラミックヒータ40と、中軸50と、リード管60と、接続端子70とを備えている。なお、以下では、グロープラグ1の軸線ALの下方(セラミックヒータ40を備える側)をグロープラグ1の先端側とし、上方(接続端子70を備える側)を後端側として説明する。また、主体金具20と外筒30とが、特許請求の範囲の「ハウジング」に相当し、セラミックヒータ40が特許請求の範囲の「ヒータ」に相当する。
主体金具20は、軸線ALに沿って延びる略円筒状の部材であり、本実施形態においては炭素鋼によって形成されている。主体金具20は、炭素鋼に限らずステンレス鋼など、任意の種類の鋼によって形成されてもよい。主体金具20は、セラミックヒータ40の先端を突出させた状態で、セラミックヒータ40の一部を内部に収容する。主体金具20の外周面には、グロープラグ10を内燃機関のシリンダブロック450に固定するためのネジ部22が形成されている。ネジ部22がシリンダブロック450のプラグ取付孔に螺合することによって、グロープラグ1が内燃機関に固定される。
外筒30は、軸線ALに沿って延びる略円筒状の金属部材であり、主体金具20よりも軸線ALの先端側に配置されている。外筒30は、セラミックヒータ40の先端を露出させた状態で、セラミックヒータ40の一部を内部に収容する。外筒30の内周部は、セラミックヒータ40の外周部と接している。また、外筒30は、軸線ALに垂直な方向に膨出する膨出部32を備える。膨出部32の後端は、主体金具20の先端と接合されている。外筒30は、膨出部32の軸線ALの先端側に、テーパ状の当接部34を備える。グロープラグ10が内燃機関に固定された際、当接部34は、内燃機関のプラグ取付孔のテーパ座面に当接する。さらに、外筒30は、当接部34の軸線ALの先端側に、外径が略同一で軸線ALに沿って延びる円筒部を備える。
セラミックヒータ40は、軸線ALに沿って延びる略円柱状の部材であり、基体42と、抵抗体44とを備えている。セラミックヒータ40の先端および後端は、外筒30の外部に露出しており、セラミックヒータ40の中間部は、外筒30の内部に収容されている。また、セラミックヒータ40の後端側は、主体金具20の内部に収容されている。セラミックヒータ40は、電力が供給されることによって発熱する熱源として機能する。
基体42は、軸線ALに沿って延びる柱状の部材であって、絶縁性セラミックによって形成されている。本実施形態においては、基体42は、窒化珪素によって形成されている。基体42は、窒化珪素に限らず、例えば、アルミナやサイアロン等の他の絶縁性セラミックによって形成されていてもよい。
抵抗体44は、基体42の内部に埋設されており、通電によって発熱する導電性セラミックによって形成されている。本実施形態においては、抵抗体44は、タングステンカーバイドおよび窒化珪素によって形成されている。抵抗体44は、タングステンカーバイドおよび窒化珪素に限らず、例えば、二珪化モリブデンや二珪化タングステン等の他の導電性セラミックによって形成されていてもよい。抵抗体44は、基体42の先端側に埋設された略U字状に形成された発熱体441と、発熱体441の後端側に接続され、軸線ALに沿って延びる一対のリード部442から形成されている。なお、本実施形態では、発熱体441、リード部442は同一材料で形成されているため、発熱体441は、発熱体441の断面積をリード部442の断面積よりも小さくして、発熱体441にて発熱するようにしている。また、抵抗体44の後端側には、電極取出部46,48が形成されている(図3参照)。
電極取出部46は、セラミックヒータ40の外表面に露出するとともに、セラミックヒータ40の後端部の外周面に配置された円筒形状の導電性の第1のリング56と電気的に接続されている。電極取出部46は、抵抗体44の正極側端子として機能する。
電極取出部48は、電極取出部46よりも先端側に形成されており、セラミックヒータ40の外表面に露出する。電極取出部48は、セラミックヒータ40の一部を内部に収容する略円筒形状の導電性の第2のリング58と電気的に接続されている。電極取出部48は、抵抗体44の負極側端子として機能する。本実施形態では、電極取出部46,48は、抵抗体44と同じ材料で形成されている。
そして、本実施形態では、外筒30よりも先端側に突出するセラミックヒータ40の基体42の外表面を覆うようにして、被膜90が設けられている。この被膜90は、基体42の先端から外筒30の先端までの、外筒30から露出した基体42の全面を覆うように設けられており、被膜90の後端側と外筒30とが接触している。この被膜90は、グロープラグ1の加熱時に基体42の先端側が1200℃以上という高温下になったとしても、溶融しないことが必要であり、例えば、炭化珪素(SiC)といった、導電性セラミックにて形成されている。この被膜90は、後述するように、発熱体42との間に電位差を発生させる。
中軸50は、軸線ALに沿って延びる金属製の棒状の部材であり、主体金具20の内部で、セラミックヒータ40の後端側に配置されている。中軸50は、先端近傍の外周面で第1のリング56と電気的に接続されている。中軸50は、第1のリング56を介して電極取出部46と電気的に接続されている。
リード管60は、軸線ALに沿って延びる金属線の筒状の部材である。リード管60は、主体金具20の内部に収容される。また、リード管60は、中軸50の一部およびセラミックヒータ40の一部を内部に収容する。リード管60は、先端近傍の内周面で、第2のリング58の後端部の外周面と電気的に接続されている。リード管60は、第2のリング58を介して電極取出部48と電気的に接続されている。また、リード管60の後端部の内周面と、中軸50の内周面との間には、円筒形状のゴム製の第1の絶縁性部材62が配置され、リード管60と中軸50との間の短絡を抑制する。
接続端子70は、円筒形の金属製の部材であって、主体金具20の後端側の外部に配置され、リード管60の後端部を内部に収容する。接続端子70の内周面とリード管60の外周面とは電気的に接続されている。接続端子70はグローリレー53及びリレー55と電気的に接続されている。
主体金具20の後端部における内周面とリード管60の外周面との間には、円筒形の封止部材74が配置されている。封止部材74は、絶縁性および弾性を有する材料によって形成されている。本実施形態においては、封止部材74は、フッ素ゴムによって形成されている。なお、封止部材74は、シリコーンゴムなどの一般的な封止材によって形成されてもよい。封止部材74は、ハウジング20の内部においてリード管60の後端部を支持することによって、リード管60および中軸50の揺れを抑制するとともに、ハウジング20とリード管60との間の気密を確保する。
封止部材74の後端側には、円筒形の第2の絶縁性部材76が配置されている。第2の絶縁性部材76は、耐熱性および絶縁性を有する材料によって形成されている。本実施形態においては、第2の絶縁性部材76は、合成マイカによって形成されている。なお、第2の絶縁性部材76は、ナイロン(登録商標)やPPS樹脂(ポリフェニレンサルファイド樹脂)等の他の絶縁材料によって形成されていてもよい。第2の絶縁性部材76は、ハウジング20と、リード管60および接続端子70とを離間することによって、これらの部材の短絡を抑制する。
上述に記載したように、ECU552にてグローリレー553をオンに制御すると、グロー通電用電源554の電力を、グロープラグ1に備えられた中軸50を介して給電する。中軸50から電力が供給されると、第1のリング56、電極取出部46を通じて抵抗体44(発熱体441)に電力が供給され、セラミックヒータ40が発熱する。
その後、ECU552にてグローリレー553をオフに制御すると共に、リレー555をオンに制御すると、直流電源551の電力が、グロープラグ1に備えられた接続端子70を介して給電する。接続端子70から電力が給電されると、リード管60、第2のリング58を通じで抵抗体41(発熱体441)に電力が供給される。これにより、発熱体441と被膜90との間に電位差が発生する。この電位差は、次から説明する通電制御処理において利用される。
図4は、通電制御処理を示すフローチャートである。温度制御処理は、グロープラグ1による発熱が要求されている間、ECU552によって繰り返し実行される。
まず、電位差計522を用い、抵抗521における降下電圧V521を取得する(ステップS610)。続いて、基体抵抗値R11を算出する(ステップS620)。基体抵抗値R11とは、発熱体441と被膜90との間の基体42の電気抵抗値である。
基体11は、セラミック製であり、一般的には絶縁体に分類される電気抵抗値を有する。しかし、基体42の電気抵抗値は、当然、有限なので、発熱体441に高電圧を印加すると、わずかな電流が基体42内を流れる。この電流は、基体42の外表面に配置された被膜90に流れ、被膜90から外筒30、主体金具20を介して、最終的にはシリンダブロック450へと流れる。
基体抵抗値R11は、下記式(5)によって算出される。下記式(1)〜(5)におけるV11は発熱体441と被膜90との電位差、Iは抵抗521を流れる電流値、V0は直流電源51の電圧を示す。
R11=V11/I…(1)、V11=V0−V521…(2)、I=V521/R521…(3)
式(1)に式(2)と式(3)と、を代入すると、式(4)になる。
R11=(V0−V521)/(V521/R521)…(4)
本実施形態では、V521<<V0なので、式(4)を変形すると、式(5)になる。
R11=V0×R521/V521…(5)
続いて、基体42の最高表面温度を推定する(ステップS630)。基体42の最高表面温度とは、基体42の表面温度の中での最高値のことである。基体42の表面温度は、部位によって異なり、通常、発熱体441近傍が最高値を呈する。なお、基体42の最高表面温度と基体抵抗値R11との関係は、基体42の最高表面温度を変化させながら基体抵抗値R11を実測する実験によって予め取得し、ECU552に記憶されている。
次に、目標温度を決定する(ステップS640)。目標温度とは、基体11の最高表面温度の目標値である。目標温度は、水温センサ525からの入力値、回転数センサ526からの入力値、その他、エンジンに関する値(例えば、吸気の温度)に基づき決定する。
続いて、目標抵抗値を決定する(ステップS650)。目標抵抗値とは、ステップS640で決定した目標温度に対応する基体抵抗値のことである。この決定は、ECU552に記憶した基体42の最高表面温度と基体抵抗値との関係に基づき実行される。
最後に、通電を制御する(ステップS660)。具体的には、基体抵抗値R11が目標抵抗値に近づくように、コントローラ531のオン時間とオフ時間との比率を制御する。その後、通電制御処理を終える。
この実施形態では、グローリレー553と、グロー通電用電源554と、コントローラ531と、グローリレー553及びコントローラ531の制御、並びに通電制御処理のステップS660を実行しているECU552が、通電手段に相当する。また、直流電源551と、リレー555と、抵抗521と、電位差計522と、ステップS610、ステップS620を実行しているECU552が、取得手段に相当する。
以上で説明したように、実施形態の加熱装置100は、基体42の最高温度の部位となる発熱体441近傍の基体の基体抵抗値R11がヒータ温度との相関が最も強くなることを考慮して、基体抵抗値R11を、基体42の外表面上に設けた導電性の被膜90と発熱体441との間の電気抵抗値を取得する取得手段により取得し(ステップS610、ステップS620)、取得手段によって取得した基体抵抗値が所定の値となるように通電手段にて発熱体411への通電を制御する(ステップS660)ことで、セラミックヒータ40が配置される外部環境の影響や製造上のばらつきの影響等を低減でき、ひいてはセラミックヒータ40の温度を精度良く制御できる。
さらに、実施形態の加熱装置100では、導電性の被膜90が、少なくとも発熱体441に対向する基体42の外表面の一部を覆うように形成されている。このように発熱体441に対向する基体42の外表面の一部を覆うように被膜90を設けることで、基体42の最高温度の部位となる発熱体441近傍の基体の電気抵抗値、つまりは基体抵抗値R11を発熱体と共に確実に取得することができ、セラミックヒータ40の温度を精度良く制御できる。
また、実施形態の加熱装置100では、導電性の被膜90が外筒30に接触してなる。これにより、被膜90が外筒30、主体金具20を介してシリンダブロック450と電気的に接続することができ、被膜90から延びる導通ラインを別途形成する必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。また、例えば、基体42の外表面上に被膜90を設ける代わりに、導体を基体内部に配置し、導体と発熱体との間の基体抵抗値を取得する形態に比べ、ヒータを特殊な形態とする必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。
また、実施形態の加熱装置100は、被膜90が、外筒30よりも先端側に突出した基体42の外表面の全体を覆っている。これにより、セラミックヒータ40の温度との相関が最も強い発熱体441近傍の基体抵抗値R11だけでなく、発熱体441近傍以外の基体抵抗値R11をも取得手段によって取得することができる。その結果、セラミックヒータ40の温度をさらに精度良く制御できる。
さらに、実施形態の加熱装置100は、被膜90が、導電性セラミックからなっている。被膜90は、基体42の先端側の外表面上に設けられるため、グロープラグ1が高温下に曝されたとしても溶融しないものを得ることができ、セラミックヒータ40の温度を確実に制御することができる。
次に、第2実施形態として、グロープラグの温度推定装置200について説明する。なお、温度推定装置200と実施形態にて説明した加熱装置100とは、通電制御処理と温度推定処理とが異なるだけであり、温度推定装置200の構成及び温度推定装置200に設けられるグロープラグ1の構成は、加熱装置100と同一の構成である。よって、以下の説明では、温度推定処理を中心に説明し、温度推定装置200の構成及びグロープラグ1の構成については省略する。
実施形態の加熱装置100と同様に、温度推定装置200においても、ECU552にてグローリレー553をオンに制御すると、グロー通電用電源554の電力を、グロープラグ1に備えられた中軸50を介して給電する。中軸50から電力が供給されると、第1のリング56、電極取出部46を通じて抵抗体44(発熱体441)に電力が供給され、セラミックヒータ40が発熱する。
その後、ECU552にてグローリレー553をオフに制御すると共に、リレー555をオンに制御すると、直流電源551の電力が、グロープラグ1に備えられた接続端子70を介して給電する。接続端子70から電力が給電されると、リード管60、第2のリング58を通じで抵抗体41(発熱体441)に電力が供給される。これにより、発熱体441と被膜90との間に電位差が発生する。この電位差は、次から説明する温度推定処理において利用される。
図5は、温度推定処理を示すフローチャートである。温度制御処理は、グロープラグ1による発熱が要求されている間、ECU552によって繰り返し実行される。
まず、電位差計522を用い、抵抗521における降下電圧V521を取得する(ステップS710)。続いて、基体抵抗値R11を算出する(ステップS720)。基体抵抗値R11とは、発熱体441と被膜90との間の基体42の電気抵抗値である。基体抵抗値R11は、加熱装置100にて説明した上述の式(5)によって算出される。
続いて、基体42の最高表面温度を推定する(ステップS730)。基体42の最高表面温度とは、基体42の表面温度の中での最高値のことである。基体42の表面温度は、部位によって異なり、通常、発熱体441近傍が最高値を呈する。なお、基体42の最高表面温度と基体抵抗値R11との関係は、基体42の最高表面温度を変化させながら基体抵抗値R11を実測する実験によって予め取得し、ECU552に記憶されている。そして、温度推定処理を終える。
この第2実施形態では、直流電源551と、リレー555と、抵抗521と、電位差計522と、ステップS710、ステップS720を実行しているECU552が、取得手段に相当する。また、ステップS730を実行しているECU552が推定手段に相当する。
以上で説明したように、第2実施形態の温度推定装置200においても上述の加熱装置100と同様に、基体42の最高温度の部位となる発熱体441近傍の基体の基体抵抗値R11がヒータ温度との相関が最も強くなることを考慮して、基体抵抗値R11を、基体42の外表面上に設けた導電性の被膜90と発熱体441との間の電気抵抗値を取得する取得手段により取得し(ステップS610、ステップS620)、取得手段によって取得した基体抵抗値R11に基づき、推定手段にて基体42の温度を推定することで、セラミックヒータ40が配置される外部環境の影響や製造上のばらつきの影響等を低減でき、ひいてはセラミックヒータ40の温度推定の精度を向上させることができる。
さらに、第2実施形態の温度推定装置200では、導電性の被膜90が、少なくとも発熱体441に対向する基体42の外表面の一部を覆うように形成されている。このように発熱体441に対向する基体42の外表面の一部を覆うように被膜90を設けることで、基体42の最高温度の部位となる発熱体441近傍の基体の電気抵抗値、つまりは基体抵抗値R11を発熱体と共に確実に取得することができ、セラミックヒータ40の温度推定の精度を向上させることができる。
また、第2実施形態の温度推定装置200では、導電性の被膜90が外筒30に接触してなる。これにより、被膜90が外筒30、主体金具20を介してシリンダブロック450と電気的に接続することができ、被膜90から延びる導通ラインを別途形成する必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。また、例えば、基体42の外表面上に被膜90を設ける代わりに、導体を基体内部に配置し、導体と発熱体との間の基体抵抗値を取得する形態に比べ、ヒータを特殊な形態とする必要が無いため、グロープラグの複雑化を防止できる。
また、第2実施形態の温度推定装置200は、被膜90が、外筒30よりも先端側に突出した基体42の外表面の全体を覆っている。これにより、セラミックヒータ40の温度との相関が最も強い発熱体441近傍の基体抵抗値R11だけでなく、発熱体441近傍以外の基体抵抗値R11をも取得手段によって取得することができる。その結果、セラミックヒータ40の温度推定の精度をさらに向上させることができる。
さらに、実施形態の加熱装置100は、被膜90が、導電性セラミックからなっている。被膜90は、基体42の先端側の外表面上に設けられるため、グロープラグ1が高温下に曝されたとしても溶融しないものを得ることができ、セラミックヒータ40の温度推定を確実に行うことができる。
本発明は、本明細書の実施形態や実施例に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現できる。
実施形態の加熱装置100、又は第2実施形態の加熱装置200では、グロープラグ1において、外筒30よりも先端側に突出するセラミックヒータ40の基体42の外表面の全体を覆うようにして、被膜90が設けられていたが、これに限られない。例えば、図6に示す変形例のように、被膜900が、発熱体441に対向する基体42の外表面(図6に示す範囲T)の一部を覆うように形成されていても良い。なお、変形例では、被膜900は、範囲Tの略中央部に周方向に亘って設けられている。このように発熱体441に対向する基体42の外表面の一部を覆うように被膜900を設けることで、基体42の最高温度の部位となる発熱体441近傍の基体42の電気抵抗値、つまりは基体抵抗値R11を発熱体42と共に確実に取得することができ、セラミックヒータ40の温度を精度良く制御できたり、セラミックヒータ40の温度推定の精度を向上させることができる。
その上、変形例では、被膜900が、少なくとも発熱体441に対向する基体42の外表面(図6に示す範囲T)の一部を周方向に亘って覆っている。これにより、発熱体441近傍の基体42の周方向に温度の偏りが生じていたとしても、基体抵抗値R11を精度良く取得手段によって取得することができ、セラミックヒータ40の温度をより精度良く制御できたり、セラミックヒータ40の温度推定の精度をより向上させることができる。
また、実施形態の加熱装置100、又は第2実施形態の加熱装置200では、グロープラグ1において、抵抗体44の発熱体441及びリード部442は同一材料で形成されていたが、これに限られない。例えば、図6に示す変形例のように、発熱体441とリード部442とが異なる材料で形成されていても良い。この場合、実施形態1の抵抗体44とは異なり、発熱体441及びリード部442の断面積は同断面積としている。
さらに、実施形態の加熱装置100では、ステップS630で基体42の最高表面温度を推定していたが、これに限られない。例えば、ステップS620で基体抵抗値R11を算出した後、ステップS630にて基体42の最高表面温度を推定することなく、ステップS640にて目標温度を決定しても良い。
1・・・グロープラグ
20・・・主体金具
30・・・金属外筒
40・・・セラミックヒータ
42・・・基体
44・・・抵抗体
50・・・中軸
60・・・リード管
70・・・接続端子
100・・・加熱装置
200・・・温度推定装置
450・・・シリンダブロック
500・・・制御部
521・・・抵抗
522・・・電位差計
551・・・直流電源
552・・・ECU
553・・・グローリレー
554・・・グロー通電用電源
555・・・リレー

Claims (8)

  1. 軸線方向に沿って延びる棒状のセラミック製基体であり、通電によって発熱する発熱体を先端側の内部に埋設した基体を有するヒータ、及び前記ヒータの先端側を突出させつつ前記ヒータを保持するハウジング、を備えるグロープラグと、
    前記発熱体に通電することにより、前記ヒータを発熱させる通電手段と、
    を備える加熱装置であって、
    前記グロープラグには、前記基体の外表面上に設けられる導電性の被膜であり、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を覆いつつ、前記ハウジングを介して被膜と内燃機関とが電気的に接続されるために前記ハウジングに接触する被膜が設けられ、
    前記発熱体に通電することにより前記発熱体から前記被膜を介して前記ハウジングに電流が流れることで、前記被膜と前記発熱体との間の前記基体の電気抵抗値を取得する取得手段をさらに有し、
    前記通電手段は、前記取得手段により取得された前記電気抵抗値が所定の値となるように、前記発熱体への通電を制御することを特徴とする加熱装置。
  2. 請求項1に記載の加熱装置であって、
    前記被膜は、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を周方向に亘って覆うことを特徴とする加熱装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の加熱装置であって、
    前記被膜は、前記ハウジングよりも先端側に突出した前記基体の外表面の全体を覆うことを特徴とする加熱装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の加熱装置であって、
    前記被膜は、導電性セラミックからなることを特徴とする加熱装置。
  5. 軸線方向に沿って延びる棒状のセラミック製基体であり、通電によって発熱する発熱体を先端側の内部に埋設した基体を有するヒータ、及び前記ヒータの先端側を突出させつつ前記ヒータを保持するハウジング、を備えるグロープラグの前記基体の温度を推定する温度推定装置であって、
    前記グロープラグには、前記基体の外表面上に設けられる導電性の被膜であり、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を覆いつつ、前記ハウジングを介して被膜と内燃機関とが電気的に接続されるために前記ハウジングに接触する被膜が設けられ、
    前記発熱体に通電することにより前記発熱体から前記被膜を介して前記ハウジングに電流が流れることで、前記被膜と前記発熱体との間の前記基体の電気抵抗値を取得する取得手段と、
    前記取得手段により取得された前記電気抵抗値に基づき、前記基体の温度を推定する推定手段と、をさらに備えることを特徴とする温度推定装置。
  6. 請求項5に記載の温度推定装置であって、
    前記被膜は、少なくとも前記発熱体に対向する前記基体の外表面の一部を周方向に亘って覆うことを特徴とする温度推定装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の温度推定装置であって、
    前記被膜は、前記ハウジングよりも先端側に突出した前記基体の外表面の全体を覆うことを特徴とする温度推定装置。
  8. 請求項5乃至7のいずれか一項に記載の温度推定装置であって、
    前記被膜は、導電性セラミックからなることを特徴とする温度推定装置。
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