JP6666951B2 - 位相反転ブランクマスク及びフォトマスク - Google Patents

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Description

本発明は、位相反転ブランクマスク及びフォトマスクに関し、特に、ウエハー露光時に露光許容度(Exposure Latitude)及び焦点深度(Depth of Focus)のマージン(Margin)を向上させるために位相反転膜が露光波長に対して50%以上の高透過率を有する位相反転ブランクマスク及びフォトマスクに関する。
現在、大規模集積回路の高集積化及び回路パターンの微細化の要求に伴って高度な半導体微細工程技術が非常に重要な要素となってきている。半導体集積回路の場合、低電力及び高速動作のために回路配線が微細化しつつあり、層間接続のためのコンタクトホールパターン(Contact Hall Pattern)及び集積化に伴う回路構成配置などへの技術的要求がますます高まっている。
このような微細パターンの高集積化につれて、フォトマスクに要求される解像度(Resolution)、パターン整列度(Registration)の規格はさらに厳しくなりつつあり、その上、複雑な多層の半導体素子の製造時に必要な露光許容度(Exposure Latitude)及び焦点深度(Depth of Focus)のマージンの確保が半導体素子製造において核心問題として浮き彫りになっている。
上記の問題は、フォトマスク及び半導体素子の製造工程だけでなく、半導体素子製造の核心部品素材であるブランクマスクの特性にも影響を受ける。例えば、位相反転ブランクマスクから製造されたフォトマスクで半導体デバイスを製作する場合、明暗比(Image Contrast)が高くなって高解像度の具現が可能であり、焦点深度のマージンが高くなる効果がある。
最近では、より高精度で微細化した半導体デバイス素子が要求されることから、既存の6%透過率を有する位相反転膜に対比して、12%、18%、24%、30%のような高透過率の位相反転膜を有する位相反転ブランクマスクが開発されている。このような高透過率位相反転マスクは、既存の6%透過率の位相反転マスクに比べて、露光許容度及び焦点深度のマージンがさらに増加するという効果がある。
一方、高透過率の位相反転パターンを具現するための他の位相反転フォトマスク技術として、透明基板をエッチングして位相反転パターンを形成するCPL(Chromless Phase shift Lithography)用の位相反転マスクが注目されている。詳細には、CPL位相反転マスクは、透明基板上に遮光膜及びレジスト膜パターンを形成した後、エッチング工程で遮光膜パターンを形成し、遮光膜パターンをエッチングマスクとして透明基板を一部の深さでエッチングして約100%の透過率及び180゜の位相反転量を有する位相反転パターンを形成して位相反転部として利用する。
しかし、上記CPL用位相反転マスクは、位相反転パターンを形成するための透明基板のエッチング工程において下記のような問題点で活用性が制限される。
まず、CPL用位相反転マスクは透明基板に対するエッチング終点(Etch End−Point)を区分し得る薄膜層が存在しないことにより、基板エッチング時に、特定物質の検出量差がなく、エッチング終点を明確に区分し難い。一般に、薄膜のエッチング終点の検出は、薄膜中に存在する金属及び窒素(N)、酸素(O)、炭素(C)を含む軽元素の検出量差を利用するが、透明基板は特定物質の変化がないためエッチング終点の検出がし難い。これによって、透明基板をエッチングして形成する位相反転部は、エッチング時間に依存して透明基板に対するエッチングを行うため、位相反転部の位相量再現性の確保及びエッチング制御がし難く、解像度が低下するなどの問題が起きる。
また、透明基板は高温熱処理工程によって形成されて硬度が高いため、透明基板のエッチング時に発生する欠陥(Defect)の修理(Repair)がし難い。このため、CPL用マスクはその特性に優れているにもかかわらず大量で生産して使用することが困難である。
本発明は、50%以上の高透過率を有する位相反転膜が適用された位相反転ブランクマスク及びフォトマスクを提供する。
本発明は、レジスト膜の薄膜化が可能であり、解像度(Resolution)、臨界寸法(Critical Dimension)精密度及び線形性(Linearity)を向上させた位相反転ブランクマスク及びフォトマスクを提供する。
本発明は、様々な半導体素子に対して32nm級以下、特に14nm級以下の微細パターンの具現が可能な位相反転ブランクマスク及びフォトマスクを提供する。
本発明に係る位相反転ブランクマスクは、透明基板上に設けられた位相反転膜を含み、上記位相反転膜は、上記透明基板のエッチング物質と同じ物質にエッチングされ、上記透明基板に対比してエッチング終点検出が可能な物質を含んでなる。
上記位相反転膜は露光光に対して50%以上の透過率を有する。
上記位相反転膜はシリコン(Si)又はシリコン(Si)化合物からなる。
上記エッチング終点検出が可能な物質は窒素(N)である。
上記位相反転膜上に設けられた遮光膜をさらに含む。
上記遮光膜は、クロム(Cr)、クロム(Cr)化合物、モリブデンクロム(MoCr)、又はモリブデンクロム(MoCr)化合物のうち一つからなる。
上記順次に積層された位相反転膜及び遮光膜上に設けられたハードマスク膜をさらに含む。
上記ハードマスク膜は、上記位相反転膜とエッチング特性が同一であり、上記遮光膜とエッチング選択比を有する物質からなる。
上記位相反転膜の上部に設けられたレジスト膜及び上記レジスト膜上に設けられたチャージング防止膜をさらに含む。
上記チャージング防止膜は、自己トープされた水溶性伝導性重合体(Self−doped Water Soluble Conducting Polymer)からなる。
本発明は、露光波長に対して50%以上の高透過率を有する位相反転膜が設けられた位相反転フォトマスクを利用することによって、半導体素子製造のためのウエハー露光時に、高解像度だけでなく、露光許容度及び焦点深度のマージンを広くし、最終的に工程収率を向上させることができる。
本発明は、パターン形成のためにハードマスク膜(Hardmask)を利用することによってレジスト膜の薄膜化が可能であり、これによって、解像度(Resolution)、臨界寸法(Critical Dimension)精密度及び線形性(Linearity)を向上させることができる。
本発明は、高透過率位相反転ブランクマスクを用いて半導体素子、例えば、ディーラム(DRAM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ロジックデバイス(Logic Device)などの様々な半導体素子製造時に工程ウィンドウ(Window)を増加させ、最終的に工程収率を向上させることができる。
本発明の第1構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。 本発明の第2構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。 本発明の第3構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。 本発明の第3構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。 本発明の第2構造による高透過率位相反転フォトマスクの製造方法を説明するために示す断面図である。 本発明の第2構造による高透過率位相反転フォトマスクの製造方法を説明するために示す断面図である。 本発明の第2構造による高透過率位相反転フォトマスクの製造方法を説明するために示す断面図である。 本発明の第2構造による高透過率位相反転フォトマスクの製造方法を説明するために示す断面図である。 本発明の第2構造による高透過率位相反転フォトマスクの製造方法を説明するために示す断面図である。
以下では、図面を参照しつつ本発明の実施例を用いて本発明を具体的に説明するが、実施例は、単に本発明の例示及び説明をするための目的で用いるもので、意味の限定や特許請求の範囲に記載された本発明の範囲を制限するために用いるものではない。したがって、本発明の技術分野における通常の知識有する者であれば、実施例から様々な変形及び均等な他の実施例が可能であるという点が理解できるだろう。したがって、本発明の真の技術力保護範囲は特許請求の範囲の技術的事項によって定められるべきである。
図1は、本発明の第1構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。図1を参照すると、本発明に係る位相反転ブランクマスク100は、透明基板102、透明基板102上に順次に形成された位相反転膜104、遮光膜106及びレジスト膜110を含む。
透明基板102は、石英ガラス、合成石英ガラス、フッ素ドープ石英ガラスで構成される。透明基板102の平坦度(Flatness)は、上部に形成されるいずれか一つの薄膜、例えば、位相反転膜104、遮光膜106などの平坦度に影響を及ぼし、ウエハー露光時に焦点深度のマージンに影響を及ぼすようになるため、成膜される面の平坦度をTIR(Total Indicated Reading)値で定義するとき、その値は142mm2の測定領域において1,000nm、好ましくは500nm、より好ましくは300nm以下に制御されるのがよい。
位相反転膜104を構成する物質は、シリコン(Si)、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、バナジウム(V)、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオビウム(Nb)、パラジウム(Pd)、亜鉛(Zn)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、マンガン(Mn)、カドミウム(Cd)、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、セレニウム(Se)、銅(Cu)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)のうちの1種以上の物質を含んでなるか、又は、上記物質に窒素(N)、酸素(O)、炭素(C)、ホウ素(B)、水素(H)を含む軽元素のうちの1種以上の物質からなる。
特に、位相反転膜104は高透過率の具現のために、シリコン(Si)を含む化合物形態で構成されることが好ましい。詳細には、位相反転膜104は、シリコン(Si)、又はシリコン(Si)に酸素(O)、窒素(N)、炭素(C)、ホウ素(B)のうち一つ以上の軽元素を含むSiN、SiC、SiO、SiCN、SiCO、SiNO、SiCON、SiB、SiBN、SiBC、SiBO、SiBCN、SiBCO、SiBNO、SiBCONの中から選ばれる1種以上が含まれるシリコン(Si)化合物で構成されることが好ましい。
位相反転膜104は193nmの露光波長に対して50%以上、好ましくは70%以上、より好ましくは90%以上の透過率を有する。本発明の目的にかなう位相反転膜104は、50%以上の高透過率を有するためにシリコン(Si)化合物の中でも特に酸素(O)を含むシリコン(Si)化合物形態で構成されることが好ましい。シリコン(Si)化合物に含まれる酸素(O)含有量の増加は位相反転膜の屈折率(n)及び消滅係数(k)を減少させ、最終的に位相反転膜の透過率及び厚さを増加させる。
しかし、位相反転膜104の透過率増加は、ウエハー露光時に、パターンの周縁における相殺干渉を向上させる作用をするが、厚さの増加は、フォトマスク製造時にパターン縦横比(Aspect Ratio)を大きくし、最終的にパターン崩れ(Collapse)の原因になる。このため、位相反転膜104に含まれる酸素(O)含有量を適切に制御することによって位相反転膜の透過率及び厚さを制御することができる。例えば、100nmドット(Dot)パターンの形成のために高透過率位相反転マスクの製造時に、2以下のパターン縦横比を維持するとともに90%以上の高透過率を具現するために酸素(O)の含有量を増加させて200nm厚さに設計可能である。また、70nmドット(Dot)パターンの形成時にパターン縦横比(Aspect Ratio)を同様に2以下に維持するために薄膜は140nm以下の厚さを有しなければならない。このとき、位相量制御のためには相対的に酸素(O)の含有量を減少させたり、又は窒素(N)の含有量を増加させ、70%の透過率を有する位相反転膜を製造することができる。
さらに、上述した位相反転膜104に含まれる酸素(O)、窒素(N)の含有量はエッチング時にエッチング終点(Etch End Point)の確認のための目的にも用いられるので、適切に制御される必要がある。例えば、位相反転膜104の酸素(O)含有量が高い場合、下部の透明基板102に対してエッチング終点(Etch Point)の確認がし難いという問題点がある。したがって、位相反転膜104のエッチング終点の確認のために酸素(O)の他にも、軽元素、例えば、窒素(N)、炭素(C)などを含むことができ、好ましくは、窒素(N)を含む場合にエッチング終点の確認が容易である。しかし、位相反転膜104中の窒素(N)の含有量が高いと、露光波長に対する位相反転膜104の透過率が減少する。したがって、位相反転膜106が高透過率を有するとともにエッチング終点を容易に判断するためには、酸素(O)の含有量及び窒素(N)などの軽元素の含有量を適切に制御する必要がある。
上記の特性を満たすために、位相反転膜104は、シリコン(Si)が10at%〜40at%、軽元素(N、O、Cなどの合計)の含有量が60at%〜90at%である組成比を有することが好ましい。特に、位相反転膜104に含まれる軽元素のうち窒素(N)の含有量は、1at%〜20at%、好ましくは3at%〜20at%の含有量を有するものがよい。窒素(N)の含有量が1at%以下であれば、下部の透明基板102に対比してエッチング終点の確認がし難く、20at%以上であれば、位相反転膜106の高透過率の確保が難しい。
位相反転膜104に含まれる軽元素のうち酸素(O)の含有量は50at%〜90at%であることが好ましい。上記酸素(O)の含有量が50at%以下であれば、位相反転膜106の高透過率の確保が難しく、90at%以上であれば、下部の透明基板102に対比してエッチング終点の確認がし難い。
位相反転膜104はスパッタリング工程(Sputtering Process)によって形成され、上記スパッタリング工程は、シリコン(Si)ターゲット又はスパッタリング電気伝導度を高めるために、ボロン(B)がドープされたシリコン(Si)ターゲットを用いて形成することができる。このとき、ボロン(B)がドープされたシリコンターゲットの比抵抗(Resistivity)は、1.0E−04Ω・cm〜1.0E+01Ω・cm、好ましくは1.0E−03Ω・cm〜1.0E−02Ω・cmであるのがよい。上記ターゲットの比抵抗が高いとスパッタリング時にアーク(Arc)のような異常放電現象が発生し、これは薄膜の特性及び欠陥を発生させる要因として働く。
位相反転膜104に含まれる酸素(O)は、スパッタリング時に反応性ガスである一酸化窒素(NO)、二酸化窒素(N2O)、二酸化炭素(CO2)などから選ばれる1種以上のガス(Gas)を用いて形成することができる。
また、位相反転膜104の形成のためのシリコン(Si)ターゲットは、柱状晶又は単結晶方法を適用して製造することができる。
上記ターゲットは、薄膜を形成するスパッタリング工程時に欠陥発生を最小化するために、ターゲットに含まれる不純物の含有量を制御することが好ましい。そのために、シリコン(Si)ターゲットに含まれる不純物の含有量、特に、炭素(C)及び酸素(O)の含有量は30ppm以下であるのが好ましく、より好ましくは5.0ppm以下が適切である。上記炭素(C)、酸素(O)以外の不純物、例えば、Al、Cr、Cu、Fe、Mg、Na、Kは1.0ppm以下であることが好ましく、より好ましくは0.05ppm以下であるのがよい。また、このような不純物の調節によるターゲットの純度は4N以上、好ましくは5N以上にするのが欠陥制御率において優れる。
位相反転膜104は、均一な組成を有する単層、組成又は組成比が連続的に変わる単層連続膜、組成又は組成比が互いに異なる一つ以上の膜がそれぞれ1層以上積層された多層膜のうちいずれか一つの構造を有する。
位相反転膜104は、1,000Å〜2,000Åの厚さ、好ましくは1,100Å〜1,800Åの厚さを有し、193nm波長の露光光に対して170゜〜240゜、好ましくは180゜〜230゜、より好ましくは190゜〜220゜の位相量を有する。また、位相反転膜104は190nm〜1,000nm波長全体において20%以下の反射率を有する。
位相反転膜104は、薄膜形成時に発生する薄膜ストレス(Stress)を緩和(Release)させるために100℃〜1,000℃の温度で熱処理(Heat−Treatment)をすることが好ましい。上記熱処理工程は、真空急速熱処理(Vacuum Rapid Thermal Process)装置、ファーネス(Furance)、ホットプレート(Hot−plate)を使う方法を利用することができる。また、上記熱処理工程は、酸素(O)又は窒素(N)を含むガス雰囲気で進行することによって薄膜表面特性、例えば、洗浄時に使われる薬品に対する耐性を向上させることができる。
位相反転膜104は薄膜ストレス(Stress)をTIR(Total Indicated Reading)で定義するとき、成膜前/後のTIR変化率が300nm以下、好ましくは200nm以下であるのがよい。
遮光膜106は、位相反転膜104上に単層、連続膜、第1遮光層及び第2遮光層を含む2層以上の多層膜などの様々な形態にすることができ、位相反転膜104に対する乾式エッチング時に10以上のエッチング選択比(Etch Selectivity)を有する物質で形成する。
遮光膜106は、モリブデン(Mo)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、ジルコニウム(Zr)、ニオビウム(Nb)、パラジウム(Pd)、亜鉛(Zn)、スズ(Sn)、クロム(Cr)、アルミニウム(Al)、マンガン(Mn)、カドミウム(Cd)、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、セレニウム(Se)、ハフニウム(Hf)、タングステン(W)のうちの1種以上の物質を含んでなるか、又は、上記物質に窒素(N)、酸素(O)、炭素(C)のうちの1種以上の軽元素を含んでなる。特に、遮光膜106は、クロム(Cr)を含む金属化合物からなることが好ましい。遮光膜106がクロム(Cr)化合物で形成される場合、クロム(Cr)が30at%〜70at%、窒素(N)が10at%〜40at%、酸素(O)が0〜50at%、炭素(C)が0〜30at%である組成比を有する。
遮光膜106は、クロム(Cr)及びモリブデン(Mo)を含んでなる化合物で構成することができ、モリブデン(Mo)を含有することによって、エッチ速度(Etch−rate)及び消滅係数を増加させ、遮光膜106の薄膜化が可能である。このとき、上記化合物は、モリブデン(Mo)が2at%〜30at%、クロム(Cr)が30at%〜60at%、窒素(N)が10at%〜40at%、酸素(O)が0〜50at%、炭素(C)が0〜30at%である組成比を有するモリブデンクロム(MoCr)化合物のいずれか一つからなる。
遮光膜106は、500Å〜1,000Åの厚さを有し、好ましくは、500Å〜800Åの厚さを有する。
なお、図示してはいないが、遮光膜106上には露光光の反射を抑制する反射防止膜がさらに設けられてもよく、上記反射防止膜は、遮光膜106と同じエッチング特性を有する物質で形成したり、エッチング選択比を有する物質で形成することができる。
位相反転膜104及び遮光膜106が積層された薄膜は、193nm波長の露光光に対して2.5〜3.5の光学密度(Optical Density)を有し、好ましくは2.7〜3.2の光学密度を有し、10%〜40%、好ましくは20%〜35%の表面反射率を有する。
遮光膜106は、選択的に熱処理を施すことができ、この時、熱処理温度は下部の位相反転膜104の熱処理温度に比べて同等又は低い条件で施すことができる。
図2は、本発明の第2構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。図2を参照すると、本発明に係る高透過率位相反転ブランクマスク200は、透明基板202、透明基板202上に順次に設けられた位相反転膜204、遮光膜206、ハードマスク膜208及びレジスト膜210を含む。ここで、透明基板202、位相反転膜204及び遮光膜206は、上述した本発明の第1構造で説明されたとおりである。
ハードマスク膜208は、遮光膜206上に形成されて遮光膜206パターンの形成時にエッチングマスクの役割を果たし、このため、ハードマスク膜208は、下部の遮光膜206に対するエッチング選択比(Etch Selectivity)が10以上であることが好ましい。
ハードマスク膜208はフォトマスク製造工程の単純化のために位相反転膜204と同じエッチング特性を有する物質からなることが好ましく、位相反転膜204のパターンを形成するためのエッチング工程時にパターン形態のハードマスク膜208は共に除去される。
これによって、ハードマスク膜208は、例えば、シリコン(Si)、シリコン(Si)に酸素(O)、窒素(N)、炭素(C)のうち一つ以上の軽元素を含むSiN、SiC、SiO、SiCN、SiCO、SiNO、SiCON、SiB、SiBN、SiBC、SiBO、SiBCN、SiBCO、SiBNO、SiBCONのようなシリコン(Si)化合物、モリブデンシリサイド(MoSi)、又はMoSiN、MoSiC、MoSiO、MoSiCN、MoSiCO、MoSiNO、MoSiCONを含むモリブデンシリサイド(MoSi)化合物のうちの一つからなる。
ハードマスク膜208は、20Å〜200Åの厚さを有し、好ましくは50Å〜150Åの厚さを有する。ハードマスク膜208は10Å/sec以下のエッチ速度を有する。
ハードマスク膜208上に形成されるレジスト膜210にはポジティブ(Positivie)又はネガティブ(Negative)化学増幅型レジスト(Chemically Amplified Resist)を使用することができる。レジスト膜210は400Å〜1,500Åの厚さを有し、好ましくは、600Å〜1,200Åの厚さを有する。
図示してはいないが、レジスト膜210と下部の薄膜との間には、レジスト膜210と下部の薄膜との接着力(Adhesion)を向上させるためにHMDSを選択的に形成することができる。
図3A及び図3Bは、本発明の第3構造による高透過率位相反転ブランクマスクを示す断面図である。
図3A及び図3Bを参照すると、本発明に係る高透過率位相反転ブランクマスク300は、上述した第1構造及び第2構造のレジスト膜110,210上に設けられたチャージ防止膜(Charge Dissipation layer;CDL)112,212を含む。ここで、透明基板102,202、位相反転膜104,204、遮光膜106,206及びハードマスク膜208は、上述した本発明の第1及び第2構造で説明されたとおりである。
チャージ防止膜112,212は、選択的に上記レジスト膜の上部に形成することができ、超純水(DI−water)に溶解する特性を有する自己トープされた水溶性伝導性重合体(Self−doped Water Soluble Conducting Polymer)で形成することができる。これによって、露光時に電子(Electron)のチャージアップ(Charge−up)現象を防止し、チャージアップ現象によるレジスト膜110,210の熱的変形を防止する。
チャージ防止膜112,212は、5nm〜60nm、好ましくは、5nm〜30nmの厚さを有する。
以上のように、本発明は、露光波長に対して50%以上の高透過率を有する位相反転膜が設けられた位相反転フォトマスクを利用することによって、半導体素子の製造のためのウエハー露光時に、高解像度を得るだけでなく、露光許容度及び焦点深度のマージンを広くし、最終的に工程収率を向上させることができる。
また、本発明は、パターン形成のためにハードマスク膜(Hardmask)を利用することによって、レジスト膜の薄膜化が可能であり、これによって、解像度(Resolution)、臨界寸法(Critical Dimension)精密度及び線形性(Linearity)を向上させることができる。
なお、本発明は、高透過率位相反転ブランクマスクを用いて半導体素子、例えば、ディーラム(DRAM)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、ロジックデバイス(Logic Device)などの様々な半導体素子の製造時に工程ウィンドウ(Window)を増加させ、最終的に工程収率を向上させることができる。
以下では、本発明の実施例に係る位相反転ブランクマスクを詳しく説明する。
(実施例)
実施例1:ブランクマスク及びフォトマスク製造方法(透過率約70%PSM)
本実施例は、本発明の第2構造による高透過率位相反転ブランクマスク及びフォトマスクの製造方法を説明するために図4を参照して説明する。
図4Aを参照すると、透明基板202上に順次に位相反転膜204、遮光膜206、ハードマスク膜208及びレジスト膜210を形成する。
透明基板202は凹んだ形態を有し、平坦度をTIR(Total Indicated Reading)で定義するとき、その値が−82nmを有するものを使用した。
位相反転膜204は、柱状晶工法を用いて製造し、純度が6Nであり、ボロン(B)がドープされたシリコン(Si)ターゲットを装着した枚葉式構造のDCマグネトロンスパッタリング(Sputtering)装置に工程ガスをAr:N2:NO=5sccm:5sccm:5.3sccm注入し、1.0kWの工程パワーを印加して、125nm厚さを有するSiON膜とした。
位相反転膜204は、透過率及び位相量をn&k Analyzer 3700RT装備を用いて測定した結果、193nm波長に対して透過率中心値は68%、位相量中心値は205゜を示し、平坦度を測定した結果、膨らんだ形態で+80nmを示した。また、位相反転膜204の組成比をAES装備を用いて分析した結果、シリコン(Si):窒素(N):酸素(O)=16.3at%:15.6at%:68.1at%を示した。
その後、真空急速熱処理装置を用いて500℃の温度で40分間位相反転膜204に平坦度の改善のための熱処理を施した。位相反転膜204のストレスを測定した結果、膨らんだ形態の+30nmであり、全体の位相反転膜204のストレス変化量(Delta Stress)は+112nmを示し、熱処理過程によるストレス緩和現象を確認することができた。
遮光膜206は、クロム(Cr)ターゲットを装着した枚葉式構造のDCマグネトロンスパッタリング装置に工程ガスをAr:N2:CH4=5sccm:12sccm:0.8sccm注入し、1.4kWの工程パワーを印加して43nmの厚さを有するCrCN膜からなる下層膜を形成した。その後、工程ガスをAr:N2:NO=3sccm:10sccm:5.7sccm注入し、0.62kWの工程パワーを印加して16nmの厚さを有するCrON膜からなる上層膜を形成し、2層構造で製造した。
その後、遮光膜206に対して光学密度及び反射率を測定した結果、遮光膜206は、193nm波長の露光光に対して光学密度は3.10を示し、反射率は29.6%を示し、遮光膜206として使用するのに問題がないことを確認した。
ハードマスク膜208は、シリコン(Si)ターゲットを装着した枚葉式構造のDCマグネトロンスパッタリング装置に工程ガスをAr:N2:NO=7sccm:7sccm:5sccm注入し、0.7kWの工程パワーを印加して、10nmの厚さを有するSiON膜とした。
その後、ハードマスク膜208上にHMDS工程を施した後、ネガティブ(Negative)化学増幅型レジストをスピンコーティング設備を用いて100nm厚に形成し、これで位相反転ブランクマスクの製造を完了した。
上記のように製造されたブランクマスクに露光工程を施した後、PEB(Post Exposure Bake)を100℃で10分実施し、現像して、レジスト膜パターン210aを形成した。
その後、レジスト膜パターン210aをエッチングマスクとして下部のハードマスク膜をフッ素(Fluorine)ガスに基づいて乾式エッチングしてハードマスク膜パターン208aを形成した。この時、上記ハードマスク膜のエッチング時間終点は、EPD(End Point Detection)システムを用いて測定した結果、17秒を示した。
図4Bを参照すると、上記レジスト膜パターンを除去した後、ハードマスク膜パターン208aをエッチングマスクとして下部の遮光膜をエッチングして遮光膜パターン206aを形成した。一方、上記遮光膜はレジスト膜及びハードマスク膜をエッチングマスクとしてエッチングしても構わない。
図4Cを参照すると、ハードマスク膜パターン208a及び遮光膜パターン206aをエッチングマスクとして下部の位相反転膜をフッ素ガスに基づいて乾式エッチングして位相反転膜パターン204aを形成した。
この時、位相反転膜パターン204aは、EPDシステムを用いてエッチング終点を分析した結果、下部の透明基板202に対比して窒素(N)ピーク(Peak)を利用することによってエッチング終点の区別が可能であることを確認した。ここで、ハードマスク膜パターン208aは、位相反転膜パターン204aの形成のためのエッチング時に全て除去された。
図4D及び図4Eを参照すると、位相反転膜パターン204aが形成された透明基板202上に2次レジスト膜パターン214aを形成した後、外周領域以外の露出したメイン領域(Main Area)の遮光膜パターン206aを除去し、これで位相反転フォトマスクの製造を完了した。
上記のように製造された位相反転フォトマスクに対して位相反転膜パターンの純粋な透過率及び位相量をMPM−193装備を用いて測定した。その結果、193nm波長で透過率は72.3%を示し、位相量は215゜を示した。また、パターンプロファイルをTEMを用いて観察した結果、86゜を示した。
実施例2:ブランクマスク及びフォトマスクの製造方法(透過率約100%PSM)
本実施例では、実施例1に比べて位相反転膜パターンの透過率が高い位相反転フォトマスクを製造した。
まず、実施例1と同一にスパッタリングターゲット及び装置を準備した後、工程ガスをAr:N2:NO=5sccm:5sccm:7.1sccm注入し、1.0kWの工程パワーを印加して、160nmの厚さを有するSiON膜を形成した。
上記形成された位相反転膜104の透過率及び位相量をn&k Analyzer 3700RT装備を用いて測定した結果、193nm波長に対して透過率は87%、位相量は204゜を示した。上のように製造された位相反転膜の組成比をAES装備を用いて分析した結果、シリコン(Si):窒素(N):酸素(O)=21.2at%:4.0at%:74.8at%を示した。
また、順次に実施例1と同一に遮光膜、ハードマスク、レジストを積層した後、フォトマスク工程によって製造された後、MPM−193を用いて位相反転膜パターンの純粋な透過率及び位相量を測定した結果、透過率は97.2%、位相量は213゜を示した。
比較例:基板エッチング型位相反転ブランクマスクの製造
この比較例は、実施例1と対比するために、基板エッチング型位相反転ブランクマスク及びフォトマスクを製造した。
上記基板エッチング型ブランクマスクは、まず、透明基板上に、クロム(Cr)ターゲットを装着した枚葉式構造のDCマグネトロンスパッタリング装置に工程ガスをAr:N2:CH4=5sccm:5sccm:0.8sccm注入し、1.4kWの工程パワーを印加して、43nmの厚さを有するCrCN膜からなる下層膜を形成した。その後、工程ガスをAr:N2:NO=3sccm:10sccm:5.7sccm注入し、0.62kWの工程パワーを印加して、16nmの厚さを有するCrON膜からなる上層膜を形成することで、2層構造とした。
ここで、上記遮光膜に対して光学密度及び反射率を測定した結果、遮光膜は、193nm波長の露光光に対して、光学密度は3.05を示し、反射率は31.2%を示した。
その後、ハードマスク膜上にネガティブ(Negative)化学増幅型レジストをスピンコーティング設備を用いて170nm厚に形成し、これで位相反転ブランクマスクの製造を完了した。
その後、レジスト膜パターンを形成した後、レジスト膜パターンをエッチングマスクとして下部の遮光膜をエッチングして遮光膜パターンを形成した。続いて、上記レジスト膜を除去した後、遮光膜パターンをエッチングマスクとして下部の露出した透明基板部分をフッ素(F)ガスに基づいてエッチングした。
このとき、上記透明基板のエッチングはエッチング時間を指定して施し、エッチングされた透明基板の厚さは200nm、位相量は220゜を示した。
一方、上記実施例1による位相反転フォトマスクの位相反転部と比較例のように製造された基板エッチング型位相反転フォトマスクの位相反転部に対する均一度を測定した結果は、下記の表1のとおりだった。
Figure 0006666951
表1を参照すると、実施例1及び比較例は、透過率の場合、それぞれ範囲差がわずかであるが、位相量の場合、実施例1は1.2°の位相量範囲(Range)であるのに対し、比較例は8°の範囲を示し、基板エッチング型位相反転フォトマスクは使用し難いことを確認した。
上記のような透過率及び位相量に対して、実施例1及び比較例による位相反転フォトマスクを各5枚ずつ製作し、その中心値を測定する再現性評価工程を行い、その結果を下記の表2に示した。
Figure 0006666951
表2を参照すると、実施例1及び比較例は、各プレート(Plate)別透過率中心値が類似の値を示し、大差はなかったが、位相量では、実施例1は2゜を示したが、比
較例は13゜を示し、位相量制御が相対的にし難いことを確認した。
以上、本発明を最も好ましい実施例を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記の実施例に記載された範囲に限定されない。上記の実施例に様々な変更又は改良を加えることが可能であるということは、当該技術の分野における一般的な技術者であれば容易に理解できるだろう。このような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得るということが、特許請求の範囲の記載から明らかである。

Claims (20)

  1. 透明基板上に設けられた位相反転膜を有する位相反転ブランクマスクであって、
    上記位相反転膜が少なくとも酸素(O)を含み、
    ArF露光光に対して50%より高い透過率を有するように、上記酸素(O)は50at%より多い含有量を有し、
    上記位相反転膜は、シリコン(Si)が10at%〜40at%、酸素(O)、窒素(N)及び炭素(C)が60at%〜90at%である組成比のシリコン(Si)化合物を有し、
    エッチング終点が窒素(N)で検出可能であるように、前記シリコン(Si)化合物において窒素(N)は1at%〜20at%の含有量を有することを特徴とする位相反転ブランクマスク。
  2. 上記位相反転膜は、シリコン(Si)ターゲット又はボロン(B)がドープされたシリコン(Si)ターゲットを用いて形成され、上記ターゲットの比抵抗は、1.0E−04Ω・cm〜1.0E+01Ω・cmであることを特徴とする、請求項に記載の位相反転ブランクマスク。
  3. 上記位相反転膜は、均一な組成を有する単層、組成又は組成比が連続的に変わる単層連続膜、組成又は組成比が互いに異なる一つ以上の膜が一つ以上の層として積層された多層膜のうち一つの構造を有することを特徴とする、請求項1に記載の位相反転ブランクマスク。
  4. 上記位相反転膜は1,000Å〜2,000Åの厚さを有することを特徴とする、請求項1に記載の位相反転ブランクマスク。
  5. 上記位相反転膜は193nm波長の露光光に対して170゜〜240゜の位相量を有することを特徴とする、請求項1に記載の位相反転ブランクマスク。
  6. 上記位相反転膜上に設けられた遮光膜をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の位相反転ブランクマスク。
  7. 上記遮光膜は、クロム(Cr)、クロム(Cr)が30at%〜70at%、窒素(N)が10at%〜40at%、酸素(O)が0〜50at%、炭素(C)が0〜30at%である組成比を有するクロム(Cr)化合物、モリブデンクロム(MoCr)、及びモリブデン(Mo)が2at%〜30at%、クロム(Cr)が30at%〜60at%、窒素(N)が10at%〜40at%、酸素(O)が0〜50at%、炭素(C)が0〜30at%である組成比を有するモリブデンクロム(MoCr)化合物のいずれか一つを有することを特徴とする、請求項に記載の位相反転ブランクマスク。
  8. 上記遮光膜は500Å〜1,000Åの厚さを有することを特徴とする、請求項に記載の位相反転ブランクマスク。
  9. 上記遮光膜上に設けられた反射防止膜をさらに含み、上記反射防止膜は遮光膜と同じエッチング特性又は同じエッチング選択比を有する物質を有することを特徴とする、請求項1に記載の位相反転ブランクマスク。
  10. 上記遮光膜、又は位相反転膜に遮光膜が積層された構造が、露光光に対して2.5〜3.5の光学密度を有することを特徴とする、請求項に記載の位相反転ブランクマスク。
  11. 上記位相反転膜と遮光膜との間の積層部分は10%〜40%の表面反射率を有することを特徴とする、請求項に記載の位相反転ブランクマスク。
  12. 順次に積層された前記位相反転膜及び遮光膜上に設けられたハードマスク膜をさらに含むことを特徴とする、請求項に記載の位相反転ブランクマスク。
  13. 上記ハードマスク膜は上記位相反転膜と同じエッチング特性、及び上記遮光膜と同じエッチング選択比を有する物質を含むことを特徴とする、請求項12に記載の位相反転ブランクマスク。
  14. 上記ハードマスク膜は、シリコン(Si);SiN、SiC、SiO、SiCN、SiCO、SiNO、SiCON、SiB、SiBN、SiBC、SiBO、SiBCN、SiBCO、SiBNO、及びSiBCON等の、シリコン(Si)に一つ以上の軽元素を加えたシリコン(Si)化合物;モリブデンシリサイド(MoSi);及びMoSiN、MoSiC、MoSiO、MoSiCN、MoSiCO、MoSiNO、及びMoSiCON等のモリブデンシリサイド(MoSi)化合物のいずれか一つを含むことを特徴とする、請求項12に記載の位相反転ブランクマスク。
  15. 上記ハードマスク膜は10Å/sec以下のエッチ速度を有することを特徴とする、請求項12に記載の位相反転ブランクマスク。
  16. 上記ハードマスク膜は20Å〜200Åの厚さを有することを特徴とする、請求項12に記載の位相反転ブランクマスク。
  17. 上記位相反転膜上に設けられたレジスト膜及び上記レジスト膜上に設けられたチャージ防止膜をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の位相反転ブランクマスク。
  18. 上記チャージ防止膜は、自己ープされた水溶性伝導性重合体(Self−doped Water Soluble Conducting Polymer)を含むことを特徴とする、請求項17に記載の位相反転ブランクマスク。
  19. 上記チャージ防止膜は5nm〜60nmの厚さを有することを特徴とする、請求項17に記載の位相反転ブランクマスク。
  20. 請求項1〜19のいずれかに記載の位相反転ブランクマスクを用いて製造された位相反転フォトマスク。
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