JP6666041B2 - 画像形成装置 - Google Patents
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Description
ー)が枯渇してしまう。このとき供給ローラから現像ローラへのトナー供給ムラが発生するので、現像ローラ上のトナー層厚にもムラが発生し濃度ムラ画像となる。
像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体と接して配置され、前記現像剤担持体へ現像剤を供給する供給部材と、
を備え、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が第1周速比で画像を形成する第1画像形成動作と、
前記第1周速比よりも大きい第2周速比で画像を形成する第2画像形成動作と、
を実行可能であり、
前記第2画像形成動作の場合には、前記現像剤担持体に印加される現像バイアスと前記供給部材に印加される供給バイアスとの電位差によって、前記現像剤担持体と前記供給部材との接触部における現像剤を前記供給部材から前記現像剤担持体へ向かわせる付勢力が、前記第1画像形成動作の場合よりも弱くなるように、前記現像バイアスと前記供給バイアスが設定されることを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の画像形成装置は、
像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する回転可能な現像剤担持体と、
前記現像剤担持体と接して配置され、前記現像剤担持体へ現像剤を供給する回転可能な供給部材と、
前記像担持体と前記現像剤担持体とを回転させる駆動手段と、を備え、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が第1周速比で画像を形成する第1画像形成動作と、
前記第1周速比よりも大きい第2周速比で画像を形成する第2画像形成動作と、
を実行可能であり、
前記第2画像形成動作の場合には、前記現像剤担持体に印加される現像バイアスと前記供給部材に印加される供給バイアスとの電位差によって、前記現像剤担持体と前記供給部材との接触部において現像剤を前記現像剤担持体と前記供給部材の間で移動させる付勢力の付勢方向が、前記第1画像形成動作の場合とは逆方向になるように、前記現像バイアスと前記供給バイアスが設定されることを特徴とする。
それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
[画像形成装置]
図1を参照して、本発明の実施例に係る電子写真画像形成装置(画像形成装置)の全体構成について説明する。図1は、本実施例に係る画像形成装置100の模式的断面図である。本実施例では、画像形成装置の一例として、インライン方式、中間転写方式を採用したフルカラーレーザービームプリンタに本発明を適用した場合について説明する。画像形成装置100は、画像情報に従って、記録材(例えば、記録用紙、プラスチックシート、布など)12にフルカラー画像を形成することができる。画像情報は、画像形成装置本体に接続された画像読み取り装置、或いは画像形成装置本体に通信可能に接続されたパーソナルコンピュータ等のホスト機器から、画像形成装置本体に入力される。
中間転写ベルト31上に転写(一次転写)される。
図2を参照して、本発明の実施例1に係る画像形成装置100に装着されるプロセスカートリッジ7の全体構成について説明する。図2は、実施例1、3におけるプロセスカートリッジ7の感光ドラム1の長手方向(回転軸線方向)に垂直な断面を模式的に示す断面(主断面)図である。尚、本実施例では、収容している現像剤の種類(色)及び後述する駆動系列構成を除いて、各色用のプロセスカートリッジ7の構成および動作は実質的に同一である。詳しくは後述するが、図2に示している駆動構成は、本実施例におけるイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のプロセスカートリッジ7のものである。すなわち、感光ドラム1を回転駆動する駆動手段と、現像ローラ4を回転駆動する駆動手段がそれぞれ駆動源(駆動モータ)を別にする構成となっている。ブラック(K)のプロセスカートリッジ7は、図11に示すように感光ドラム1を回転駆動する駆動手段と、現像ローラ4を回転駆動する駆動手段とが共通の一つの駆動モータで構成されている。ただし、本実施例の構成に限定されない。例えば、すべてのカートリッジの感光ドラム1を同じ1つの駆動源(駆動モータ)で駆動し、すべてのカートリッジの現像ローラを他の1つの駆動源(駆動モータ)で駆動する構成でもよい。
に設けられた連通口を介して現像室18aと連通している。現像剤収容室18bの内部には、現像剤としてのトナー10が収容されている。また、現像剤収容室18bには、このトナー10を現像室18aに搬送するための現像剤搬送部材22が設けられており、図中矢印Gの方向へ回転することによってトナーを現像室18aへと搬送している。なお、本実施例では、トナー10として正規帯電極性が負極性のものを用いており、以下の説明は、負帯電性トナーを用いた場合を前提としている。ただし、本発明で用いることができるトナーは負帯電性トナーに限定されるものではなく、装置構成によっては正規帯電極性が正極性のトナーを用いてもよい。
の静電潜像をトナー像として現像、可視化する。なお、供給部材としての供給ローラ5と現像剤担持体としての現像ローラ4の回転方向が同方向、すなわち、接触部C2における相対的な移動方向(回転方向)が逆方向となる構成でもよい。
イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)のプロセスカートリッジ7は、感光ドラム1を回転駆動する駆動手段と、現像ローラ4を回転駆動する駆動手段がそれぞれ駆動源を別にする構成となっている。感光ドラム1Y、1M、1Cを回転駆動する駆動手段は、駆動モータ21及び駆動モータ21の回転駆動力を伝達するギア列などから構成される。一方、現像ローラ4Y、4M、4Cを回転駆動する駆動手段は、駆動モータ24及び駆動モータ24の回転駆動力を伝達するギア列などから構成される。なお、駆動モータ24は、別のギア列とともに、搬送部材22Y、22M、22Cの回転軸を回転駆動する駆動手段も構成する。
ブラック(K)のプロセスカートリッジ7は、ブラック(K)のプロセスカートリッジ7は、感光ドラム1を回転駆動する駆動手段と、現像ローラ4を回転駆動する駆動手段とが共通の一つの駆動モータ23で構成されている。さらに、駆動モータ23は、別のギア列とともに、搬送部材22Kの回転軸を回転駆動する駆動手段を構成するとともに、さらに別のギア列とともに、中間転写ベルト31を循環移動させるローラ31aを回転駆動する駆動手段を構成する。これら各種駆動モータ及びギア列が、本発明における、像担持体、現像剤担持体、供給部材、搬送部材を個々に可変に回転駆動可能な駆動手段に対応し、制御部60によって制御される。
図7を参照して、供給部材としての供給ローラ5と現像剤担持体としての現像ローラ4の接触部C2のトナーに作用する付勢力について説明する。図7は、縦軸を電位、横軸を時間とし、変化する供給ローラバイアスと現像ローラバイアスの種々のパターン(a)〜(f)を示している。上述したように、供給ローラ5と現像ローラ4の接触部C2のトナーには、供給ローラ5に印加するバイアスと現像ローラ4に印加するバイアスの大小関係に応じて、トナーを供給ローラ5と現像ローラ4のいずれかの側に付勢する力が働く。このとき現像ローラ4の側にトナーの付勢力を働かせることで、供給ローラ5から現像ローラ4へのトナー供給を行うことができる。
トナーに働く付勢力の方向が供給部材としての供給ローラ5と現像剤担持体としての現像ローラ4のいずれの方向となるかは、供給ローラ5に印加するバイアスの値から現像ローラ4に印加するバイアスの値を引いた値の極性によって決まる。すなわち、現像ローラバイアスの電位に対する供給ローラバイアスの電位の差が、どちらの極性で形成されているかにより、トナーを付勢する方向が決まる。このバイアス電位差の極性がトナーの正規帯電極性と同極性の場合、トナーを供給ローラ5から現像ローラ4側に付勢する力が接触
部C2のトナーに働く(パターン(b))。逆に、バイアス電位差の極性がトナーの正規帯電極性と逆極性の場合、トナーを現像ローラ4から供給ローラ5側に付勢する力が接触部C2のトナーに働く(パターン(a))。
上記現象は、印加されるそれぞれのバイアスの値が一定の場合、すなわちバイアス電位差が一定の場合に生じるものである。一方、バイアスの値が変化することによりバイアス電位差が変化する場合(バイアス電位差が変化している間)は、バイアス電位差の変化の仕方に応じて、トナーに作用する付勢力の方向が変化する。
りの変化量(傾き)の極性は、マイナスとなる。その変化の仕方は、トナーの正規帯電極性がマイナスとした場合、トナーとは逆極性のプラス極性による現像ローラ4から供給ローラ5の方向にトナーを付勢する付勢力の大きさを、徐々に減少させる変化となる。したがって、バイアス電位差が変化している間にトナーに作用する力は、プラス極性により決まる方向とは逆の方向、すなわち、マイナス極性による供給ローラ5から現像ローラ4の方向にトナーを付勢する付勢力が支配的な状態となる。その結果、バイアス電位差の極性がプラスであるにもかかわらず、マイナス極性による方向の付勢力がトナーに働くようになる。
以上説明してきたように、現像ローラ4側にトナーの付勢力を働かせる方向のバイアス電位差であれば、供給部材としての供給ローラ5から現像剤担持体としての現像ローラ4へのトナー供給が行うことができる。
現像ローラ4へのトナー供給方法としては、前述したような現像ローラバイアスと供給ローラバイアスの電位差を用いて行う方法以外に、現像剤搬送部材22によっても行うことができる。詳しく説明すると、現像剤収容室18bに収容してあるトナー10を現像剤搬送部材22の回転力によってくみ上げて、現像剤担持体としての現像ローラ4と供給部材としての供給ローラ5の接触部C2上部(上方)まで搬送させる。続いてこのトナーが現像ローラ4と供給ローラ5の接触部C2を通過するときに、供給ローラ5の押し圧により通過する一部のトナーが現像ローラ4に供給される。現像ローラ4に供給されなかったトナーは、現像ローラ4と供給ローラ5の接触部C2下部に抜けて、供給ローラ5の回転によって作られるトナーの流れにより、現像剤収容室18bに戻るように動く。
本実施例では、濃度や色域を増大させるような特別な画像形成動作を有している。具体的には、第1画像形成動作として、濃度や色域が通常である「通常モード」と、第2画像形成動作として、濃度や色域を増大させることができる「高濃度モード」という2つの画像形成動作を有している。ただし、画像形成動作は本実施例のような2つに限るものではなく、濃度や色域が異なる画像形成動作があれば、3つ以上持っても良い。ここで、高濃度モードは、濃度や色域を増大させたいときにのみ使用することを想定している。これは高濃度モードを使用すると、同じ画像を出力したときのトナーの消費量もそれだけ増大し、トナーの消費が早くなってしまうためである。
像ローラ4のそれぞれの周速を変えることで相対的に周速比を上げても良い。
図8は、本実施例における、通常モードでカラー画像を形成する場合の色域と、高濃度モードでカラー画像を形成する場合の色域と、を比較して示した色度図である。色域の評価として、L*a*b*表色系(CIE)を用いた。また、色度の測定は、X−Rite製SPECTORDENSITOMETER 500を用いて測定した。図8は、後述する本発明の高濃度モードにおける制御を、カラー画像形成における基本色であるイエロー(Y)、マゼンタ(Mg)、シアン(Cy)の各プロセスカートリッジにおいて同じように実施したときの、色域の変化を示している。通常モードから高濃度モードに切り替えることで、例えば、イエロー(Y)とマゼンタ(Mg)とで形成されるレッド(R)の色域や、イエロー(Y)とシアン(Cy)とで形成されるグリーン(G)の色域が拡大していることがわかる。イエロー(Y)やレッド(R)では、5%から15%色域を拡大するこ
とができる。
前述した高濃度モードを用いたとき、トナー供給量が不足することによる画像抜け(以下「ベタ追従性不良」と呼ぶ)や、濃度ムラ画像が発生する場合があった。特に印字率100%の全ベタ画像などの高印字率画像を出力する場合に発生しやすい。このメカニズムについて説明する。まずベタ追従性不良については、全ベタ画像などの高印字率画像を出力しているときに、画像出力に使用したトナー量に対して、供給ローラ5及び現像剤搬送部材22によるトナー供給が間に合わず、画像に抜けが生じる現象である。
例では、高濃度モード時に感光ドラム1に対する現像ローラ4の周速比をアップしつつ、現像剤搬送部材22からのトナー供給量を増やす。一方で、現像ローラ4と供給ローラ5との間の電位差を適正化することで濃度ムラ画像やベタ追従性不良の発生を防ぐことを特徴とする。以下、制御の詳細とその効果について実施例を用いて説明する。
にすることで、感光ドラム1に対する現像ローラ4の周速比を300%に上げている。さらに、現像ローラ4と現像剤搬送部材22を駆動する駆動モータ源は同一としているので、感光ドラム1の回転数に対する現像剤搬送部材22の回転数の比率である回転数比も2倍に上がっている。また、感光ドラム1に対する、現像ローラ4の周速比300%の設定および現像剤搬送部材22の回転数比2倍の設定は、高濃度モードに必要な最大濃度以上を出力できるような設定である。つまり、高濃度モードで最大濃度を出力した場合でも、トナー供給量にはまだ余裕がある状態の周速比に設定している。これら説明してきた制御により、高濃度モード時で画像形成に必要なトナー量が増える場合でも、濃度ムラ画像やベタ追従性不良の発生を抑えつつ、高品質な画像を提供することができる。
ここで、本実施例の効果を示すために行った実験について説明する。本実験は、常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度50%)にて、通常モードと高濃度モードで評価用画像の印刷を行い、濃度ムラ画像の評価を行った。濃度ムラ画像の評価は、A4サイズ紙で全ベタ画像を連続3枚出力し、3枚目の全ベタ画像から判定した。印字テスト及び評価画像は単色で出力した。濃度ムラ画像は、出力画像で濃度ムラがあった場合、その濃度差から下記に示す評価をX−Rite製SPECTORDENSITOMETER 500を用いて行った。
Aランク:全ベタ画像において、ムラ画像の濃度差が0.2未満
Bランク:全ベタ画像において、ムラ画像の濃度差が0.2〜0.3未満
Cランク:全ベタ画像において、ムラ画像の濃度差が0.3以上
った。
上述したように、実施例1では濃度ムラ画像の発生をBランクまで改善させることができた。これに対し、実施例2では、高濃度モード時における供給ローラバイアス値を、実施例1よりもさらにプラス側に変化させ、現像ローラバイアス値に対して絶対値の小さいバイアス値とすることで、濃度ムラ画像の発生を防止している。実施例2では、供給ローラバイアス値を現像ローラバイアス値よりも絶対値を小さくし、トナー帯電極性とは逆極性のプラス側に電位差を有するようにしたため、現像ローラ4から供給ローラ5にトナーの付勢力が働くようになる。これにより、供給ローラ5内のトナーは現像ローラ4への供給には完全に使われなくなるので、供給ローラ5内のトナー枯渇自体が発生しなくなる。
高濃度モードで1枚プリントを行う場合のバイアス制御の違いを説明するタイミングチャートであり、比較例2と比較して示してある。現像ローラ4に印加するバイアスは、実施例1と同様に、通常モード時と高濃度モード時ともに、「画像形成開始」から「画像形成終了」まで一定のバイアスであり、本実施例では−400V印加する。供給ローラ5に印加するバイアスは、実施例1とは異なり、「画像形成開始」から「画像形成終了」まで、トナーを現像ローラ4から供給ローラ5へ向かわせる付勢力が発生するような電位差となるように印加する。
ここで、本実施例の効果を示すために行った実験について説明する。本実験は、常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度50%)にて、通常モードと高濃度モードで評価用画像の印刷を行い、濃度ムラ画像とベタ追従性不良の評価を行った。濃度ムラ画像の評価方法は、実験1と同様なので省略する。ベタ追従性不良の評価は、濃度ムラ画像と同様にA4サイズ紙で全ベタ画像を連続3枚出力し、3枚目の全ベタ画像から判定した。出力先端と後端の濃度差から下記に示す評価を、X−Rite製SPECTORDENSITOMETER 500を用いて行った。
Aランク:全ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2未満
Bランク:全ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.2〜0.3未満
Cランク:全ベタ画像において、紙先端と紙後端での濃度差が0.3以上
施例1よりもさらに改善させることができた。また、実施例2で、高濃度モード時の現像ローラバイアスに対する供給ローラバイアスの電位差を+50Vにして、現像ローラ4から供給ローラ5の方向にトナーの付勢力が働くようにしているにも関わらず、ベタ追従性不良が発生しなかった。この理由としては、現像剤搬送部材22の回転数を2倍に上げたことで、トナー供給量が増えたからである。一方、比較例2のように、高濃度モード時の現像ローラバイアスに対する供給ローラバイアスの電位差を+300Vまで増やしてしまうと、濃度ムラ画像はAランクまで改善できたものの、ベタ追従性不良Bランクが発生してしまった。これは、現像ローラ4から供給ローラ5へ向かう方向にトナーの付勢力を付け過ぎたため、画像形成に必要なトナー量に対して、現像剤搬送部材22からのトナー供給だけでは供給量が不足したためである。
本発明の実施例3では、高濃度モード時に感光ドラム1の周速を下げるのではなく、現像ローラ4の周速(回転数)を2倍にすることで感光ドラム1に対する現像ローラ周速比を300%にしていることを特徴とする。さらに、実施例3では、現像ローラ4と現像剤搬送部材22が同じ駆動モータによって駆動され、高濃度モード時において、現像剤搬送部材22の回転数も2倍になる。これらの構成により、後述する理由により単位時間当たりのトナー供給量を、実施例1よりも増やすことができる。よって、通常モード時の供給ローラバイアスに対する高濃度モード時の供給ローラバイアスの変化を、実施例1よりも、よりプラス側に変えることができる。このような制御を行うことによって、実施例1よりもさらに濃度ムラ画像の発生を防ぐことができる。以下、具体的に実施例3の構成について説明する。上記の説明以外の構成は、実施例1と同様なので省略する。
ここで、本実施例の効果を示すために行った実験について説明する。本実験は、常温常湿条件の環境下(温度23℃、湿度50%)にて、通常モードと高濃度モードで評価用画像の印刷を行い、濃度ムラ画像とベタ追従性不良の評価を行った。濃度ムラ画像及びベタ追従性不良の評価方法は、実験1と同様なので省略する。また、実施例3の効果を比較する例として、図3中に示してある比較例1を用いた。比較例1のバイアス制御は実験1と同様なので再度の説明は省略する。
これまでの実施例では、像担持体である感光ドラムと像担持体に作用するプロセス手段とを一体化したプロセスカートリッジが装置本体に着脱可能な構成を用いて説明したが、これに限定されるものではない。
プロセスカートリッジを構成していた現像ユニットが単独で装置本体に着脱可能な構成
でもよい。同様に感光体ユニットが単独で装置本体に着脱可能な構成でよい。
さらに、現像ユニットと感光体ユニットが別々に装置本体に着脱可能な構成でもよい。
Claims (23)
- 像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する現像剤担持体と、
前記現像剤担持体と接して配置され、前記現像剤担持体へ現像剤を供給する供給部材と、
を備え、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が第1周速比で画像を形成する第1画像形成動作と、
前記第1周速比よりも大きい第2周速比で画像を形成する第2画像形成動作と、
を実行可能であり、
前記第2画像形成動作の場合には、前記現像剤担持体に印加される現像バイアスと前記供給部材に印加される供給バイアスとの電位差によって、前記現像剤担持体と前記供給部材との接触部における現像剤を前記供給部材から前記現像剤担持体へ向かわせる付勢力が、前記第1画像形成動作の場合よりも弱くなるように、前記現像バイアスと前記供給バイアスが設定されることを特徴とする画像形成装置。 - 前記現像剤担持体が収容される現像室と連通しかつ現像剤が収容される収容室に配置され、現像剤を前記現像室に向けて搬送する搬送部材と、
前記搬送部材と前記像担持体を回転駆動可能な駆動手段と、
をさらに備え、
前記第2画像形成動作の場合には、前記像担持体の回転数に対する前記搬送部材の回転数の比率である回転数比が、前記第1画像形成動作の場合よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記現像剤担持体に現像バイアスを印加する現像バイアス印加手段と、
前記供給部材に供給バイアスを印加する供給バイアス印加手段と、
をさらに備え、
前記供給バイアス印加手段は、前記第2画像形成動作の場合には、前記現像バイアスとの電位差の絶対値の大きさが、前記第1画像形成動作の場合に前記供給部材に印加する第1の供給バイアスよりも小さい第2の供給バイアスを、前記供給部材に印加することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記第1の供給バイアスから前記第2の供給バイアスを差し引いて得られた電位差の極性は、現像剤の正規の帯電極性とは同極性であることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
- 前記第1の供給バイアスと前記第2の供給バイアスの大きさの絶対値は、前記現像バイアスの大きさの絶対値よりも大きいことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段は、
前記第2画像形成動作の場合には、前記像担持体の周速を、前記第1画像形成動作の場合よりも遅くし、
前記現像剤担持体の周速を、前記第1画像形成動作と前記第2画像形成動作とで同じにすることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記第1の供給バイアスの大きさの絶対値は、前記現像バイアスの大きさの絶対値よりも大きく、
前記第2の供給バイアスの大きさの絶対値は、前記現像バイアスの大きさの絶対値よりも小さいことを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記第1の供給バイアスの大きさの絶対値は、前記現像バイアスの大きさの絶対値よりも大きく、
前記第2の供給バイアスの大きさの絶対値は、前記現像バイアスの大きさの絶対値と同じであることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。 - 前記第1の供給バイアスから前記現像バイアスを差し引いて得られた電位差の極性は、現像剤の正規帯電極性と同極性であることを特徴とする請求項7または8に記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段は、
前記像担持体の周速を、前記第1画像形成動作及び前記第2画像形成動作において一定とし、
前記第2画像形成動作の場合には、前記現像剤担持体の周速を、前記第1画像形成動作のときよりも速くすることを特徴とする請求項8に記載の画像形成装置。 - 連続して画像が形成される二枚の記録材のうちの一枚目の記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成終了から、二枚目の記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成開始までの期間において、
前記供給バイアス印加手段は、絶対値の大きさが前記第1の供給バイアスよりも小さい供給バイアスを前記供給部材に印加することを特徴とする請求項3〜10のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成開始から画像形成終了までの期間において、
前記供給バイアス印加手段が印加する供給バイアスは、大きさが一定であることを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成開始から画像形成終了までの期間において、
前記供給バイアス印加手段が印加する供給バイアスは、大きさが徐々に変化することを特徴とする請求項3〜11のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成開始から画像形成終了までの期間において、
前記供給バイアス印加手段が印加する供給バイアスの単位時間当たりの変化量の極性が、現像剤の正規帯電極性と同極性であることを特徴とする請求項13に記載の画像形成装置。 - 記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成開始から画像形成終了までの期間において、
前記第1の供給バイアスの単位時間当たりの変化量から、前記第2の供給バイアスの単位時間当たりの変化量を差し引いて得られた差における極性が、現像剤の正規帯電極性とは同極性であることを特徴とする請求項13または14に記載の画像形成装置。 - 前記現像バイアス印加手段は、前記第1画像形成動作及び前記第2画像形成動作において同じ大きさの現像バイアスを前記現像剤担持体に印加することを特徴とする請求項3〜15のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記第2画像形成動作は、記録材に形成される画像の単位面積当たりの現像剤の載り量を、前記第1画像形成動作で形成する場合よりも多くするための画像形成動作であることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 前記現像室と前記収容室とが連通する連通口は、前記収容室において前記搬送部材よりも上方に位置することを特徴とする請求項2〜16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
- 記録材に形成される画像の印字率を取得する印字率取得手段をさらに備え、
前記印字率取得手段が取得した印字率が所定の閾値以上の場合に、前記第2画像形成動作の実行が可能になることを特徴とする請求項1〜18のいずれか1項に記載の画像形成装置。 - 前記搬送部材は、使用時の姿勢において、前記供給部材よりも下方に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記駆動手段は、
前記像担持体を回転駆動させる第1駆動手段と、
前記搬送部材を回転駆動させる第2駆動手段と、
を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記画像形成装置の起動から、記録材に画像を形成する画像形成動作における画像形成開始までの期間において、
前記供給バイアス印加手段は、絶対値の大きさが前記第1の供給バイアスよりも小さい供給バイアスを前記供給部材に印加することを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。 - 像担持体に形成された静電像を現像剤で現像する回転可能な現像剤担持体と、
前記現像剤担持体と接して配置され、前記現像剤担持体へ現像剤を供給する回転可能な供給部材と、
前記像担持体と前記現像剤担持体とを回転させる駆動手段と、を備え、
前記像担持体の周速に対する前記現像剤担持体の周速の比率である周速比が第1周速比で画像を形成する第1画像形成動作と、
前記第1周速比よりも大きい第2周速比で画像を形成する第2画像形成動作と、
を実行可能であり、
前記第2画像形成動作の場合には、前記現像剤担持体に印加される現像バイアスと前記供給部材に印加される供給バイアスとの電位差によって、前記現像剤担持体と前記供給部材との接触部において現像剤を前記現像剤担持体と前記供給部材の間で移動させる付勢力の付勢方向が、前記第1画像形成動作の場合とは逆方向になるように、前記現像バイアスと前記供給バイアスが設定されることを特徴とする画像形成装置。
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