JP6665407B2 - ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 - Google Patents
ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6665407B2 JP6665407B2 JP2015025621A JP2015025621A JP6665407B2 JP 6665407 B2 JP6665407 B2 JP 6665407B2 JP 2015025621 A JP2015025621 A JP 2015025621A JP 2015025621 A JP2015025621 A JP 2015025621A JP 6665407 B2 JP6665407 B2 JP 6665407B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- gbl
- nitrogen
- group
- gamma
- butyrolactone
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07D—HETEROCYCLIC COMPOUNDS
- C07D307/00—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom
- C07D307/02—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings
- C07D307/26—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member
- C07D307/30—Heterocyclic compounds containing five-membered rings having one oxygen atom as the only ring hetero atom not condensed with other rings having one double bond between ring members or between a ring member and a non-ring member with hetero atoms or with carbon atoms having three bonds to hetero atoms with at the most one bond to halogen, e.g. ester or nitrile radicals, directly attached to ring carbon atoms
- C07D307/32—Oxygen atoms
- C07D307/33—Oxygen atoms in position 2, the oxygen atom being in its keto or unsubstituted enol form
Landscapes
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Organic Chemistry (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Furan Compounds (AREA)
- Pyrrole Compounds (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
GBLは工業用溶剤や洗浄剤、高分子化学品の反応中間体として有用であり、また電子材料製造時の溶剤や電解液として広く用いられているN−メチルピロリドン(以下「NMP」と記すことがある。)や水溶性高分子として用途の広いポリビニルピロリドンの原料としても用いられている。
しかしながら、従来のGBLの製造方法ではGBL中のコハク酸、マレイン酸、酪酸、ガンマヒドロキシ酪酸、プロピオン酸等の有機酸類等の酸成分の除去が困難であったため、高純度で溶剤として中性であるGBLが要求されるような用途への適用には限界があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものである。即ち、本発明の課題は、GBLの酸性度が高いことに起因した使用時における目的外の反応の生起を防止できる、高純度のGBLを提供することである。本発明により、酸性度の低い高純度GBL組成物とその工業的に有利な製造方法が提供される。
することにより、上記の所定量の含窒素化合物を含む酸価が低いGBLを製造できることを見出した。
[1]ガンマブチロラクトン及び含窒素化合物を含有するガンマブチロラクトン組成物であって、
前記ガンマブチロラクトンの含有量が99.0質量%以上であり、前記含窒素化合物の合計含有量が窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppmであることを特徴とするガンマブチロラクトン組成物。
[2]酸価が10mg−KOH/g以下であることを特徴とする前記[1]に記載のガンマブチロラクトン組成物。
[3]酸価が0.05〜0.9mg−KOH/gであることを特徴とする前記[1]に記載のガンマブチロラクトン組成物。
[4]酸価が0.05〜0.5mg−KOH/gであることを特徴とする前記[1]に記載のガンマブチロラクトン組成物。
[5]前記含窒素化合物の常圧での沸点と前記ガンマブチロラクトンの常圧での沸点の差が50℃以内であることを特徴とする前記[1]〜[4]のいずれか1に記載のガンマブチロラクトン組成物。
[6]前記含窒素化合物の分子量が1000以下であることを特徴とする前記[1]〜[5]のいずれか1に記載のガンマブチロラクトン組成物。
[7]前記含窒素化合物が一般式(1)で表される化合物である、前記[1]〜[6]のいずれか1に記載のガンマブチロラクトン組成物。
[9]ガンマブチロラクトン及び含窒素化合物を含有し、前記ガンマブチロラクトンの含有量が99.0質量%以上であり、前記含窒素化合物の合計含有量が窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppmであるガンマブチロラクトン組成物を製造する方法であって、
前記含窒素化合物はコハク酸又はコハク酸誘導体由来の化合物であり、
下記工程(1)〜(3)を含むことを特徴とするガンマブチロラクトンを製造する方法。
工程(1):コハク酸又はコハク酸誘導体を水素化反応して粗ガンマブチロラクトンを得る工程、
工程(2):前記粗ガンマブチロラクトンを蒸留して低沸点化合物及び高沸点化合物を留
去する工程、
工程(3):前記工程(2)で得られたガンマブチロラクトンを陽イオン交換樹脂に流通して精製する工程。
ここで“質量%”と“重量%”、“質量ppm”と“重量ppm”とはそれぞれ同義である。
本発明に係るGBL組成物は主成分であるGBLを99.0質量%以上含む。GBL組成物中のGBL含有量は99.2質量%以上がより好ましく、99.5質量%以上がさらに好ましい。
GBL組成物は後述する含窒素化合物を含むことから、GBL含有量の上限は100質量%未満であり、好ましくは99.995質量%以下、より好ましくは99.990質量%以下である。
なお、本明細書においてGBL含有量はGBL組成物の純度と同義である。
本発明のGBL組成物の主成分であるGBLは、マレイン酸及び/又はマレイン酸誘導体の気相または液相接触水素化法、コハク酸及び/又はコハク酸誘導体の気相または液相接触水素化法、1,4−ブタンジオールの環化脱水素法、γ−ヒドロキシブチルアルデヒド、γ−ヒドロキシ酪酸の環化等の種々の方法で製造されるが、好ましい製造方法としては、無水マレイン酸及び/又はマレイン酸誘導体の気相または液相接触水素化法、コハク酸及び/又はコハク酸誘導体の気相または液相接触水素化法が挙げられ、特に後者が好ましい。
コハク酸エステルとしては、炭素数1〜4の直鎖状アルキルエステルが好ましく、特にジカルボン酸ジメチルエステルやジカルボン酸ジエチルエステルが好ましい。また、GBL製造の原料として、コハク酸類の塩も使用することができ、例えばアンモニウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩等が挙げられ、中でもアンモニウム塩が好ましい。
本発明で使用するコハク酸類の製造方法としては、石油などの化石燃料を原料とする方法(以下、「石化法」と称することがある。)あるいはバイオマス資源から発酵工程を経て製造する方法(以下、「バイオ法」と称することがある。)が挙げられ、中でもバイオ法で製造されたコハク酸類が好適に用いられる。バイオ法で製造されたコハク酸類は含窒
素化合物を含み、GBLの製造及び精製工程において、系内の前記含窒素化合物の濃度を制御することで比較的容易に本発明に規定するGBL組成物を得ることができる。
発酵法による微生物変換の際の反応温度や圧力その他の反応条件は、選択される菌体、カビなど微生物の活性に依存し、目的に応じて適宜選択すればよい。
上記のような方法で粗GBLが得られる。前記粗GBLにはGBL以外にテトラヒドロフラン、中間生成物である無水コハク酸やコハク酸、あるいは反応副生物のプロパノール
、ブタノール等のアルコール類、プロピオン酸、酪酸、エナント酸等の有機酸類およびこれらのエステル類、高沸物、生成水等が含有されている。
低沸点成分の除去方法としては、蒸留法が一般的であるが、例えば二塔方式の蒸留塔を用い、第一塔において低沸点成分を留去し、次いで第二塔において製品GBLを留出させて取得する方法、もしくは一塔式の蒸留塔を用い、低沸点成分を留去すると同時に側流から製品GBLを取得しつつ高沸点物(高沸点成分、高沸点化合物)を缶出物として分離する方法等が用いられる。このような一般的な方法で純度99.0%以上の精製GBLを得ることができるが、このような高純度のGBLでも酸価は通常10mg−KOH/g以上である。
本発明のGBL組成物中には含窒素化合物が、その合計含有量として窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppm含まれる。本発明GBL組成物中には、この含窒素化合物が1種類のみ含まれていても2種類以上の含窒素化合物が混合物として含まれていても構わない。
本発明のGBL組成物中に含まれる含窒素化合物は、特に限定されないが、下記一般式(1)で表される化合物、イミン化合物又はニトリル化合物が好ましく、下記一般式(1)で表される化合物がより好ましい。
R1R2C=N−R3 (2)
(式(2)中、R1〜R3はそれぞれ独立して、前記式(1)中のR1〜R3とそれぞれ同義である。)
これらの中でも、一般式(2)で表される化合物は、ピリジン環を有する化合物、ピラゾール環を有する化合物、またはピラジン環を有する化合物であることが好ましい。
R1−C≡N (3)
(式(3)中、R1は前記式(1)中のR1と同義である。)
置換基(R1〜R3)におけるアルキル基とは、鎖状(直鎖又は分岐)アルキル基又は
環状アルキル基である。
鎖状アルキル基の場合は、通常、その炭素原子数は1〜20であり、1〜12であるのが好ましい。具体例としては、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、へキシル基、オクチル基、デシル基などが挙げられる。
アルキル基が有していてもよい置換基としては、本発明の効果を著しく阻害しないものであれば特に限定されないが、例えば、アリール基、アシル基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリーロキシ基、アルキルアリーロキシ基、アミノ基、アミノアルキル基、リン酸基、ホスホノ基、ホスフィノ基、ホスホリル基、スルフィド基などが挙げられ、その式量は通常200程度以下のものが用いられる。
鎖状アルケニル基の場合は、通常、その炭素原子数は2〜20であり、好ましくは2〜12である。具体例としては、エテニル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、2−ブテニル基、1,3−ブタジエニル基、2−ペンテニル基、2−ヘキセニル基等などが挙げられる。
環状アルキル基の場合の炭素原子数は通常3〜20であり、好ましくは4〜11であり、具体例としては、シクロプロペニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等が挙げられる。
アルケニル基が有していてもよい置換基としては、上記アルキル基において例示した置換基と同様のものが、本発明の効果を著しく阻害しない限り用いることができる。
なお、上記窒素原子の置換基(R1〜R3)として、2個のアルキルカルボニル基及び/又はアリールカルボニル基を有する場合、式(1)で表される化合物はイミド化合物となるが、本明細書におけるアミド化合物にはイミド化合物も含む。
上記含窒素化合物の分子量は、特に限定されないが、1000以下であることが好ましい。分子量が1000を超えて大きいものは、GBLとの相溶性が低くなる傾向があり、保管中に分離したり、低温になると析出したりする可能性がある。より好ましい分子量は、500以下、更に好ましくは300以下である。
このような分子量範囲とすることで、窒素含有量の調整も容易となり、また保管中の安定性も良好となる。分子量は例えばガスクロマトグラフ分子量計等で測定する事が出来る。
同様にGBL組成物中に含まれる少なくとも1つの含窒素化合物とGBLとの、200℃、常圧下での相対揮発度が10以下であることが好ましく、より好ましくは5以下である。
後工程への悪影響も抑えられる。
代表的な含窒素化合物の常圧での沸点を表1に示す。また、代表的な含窒素化合物とガンマブチロラクトンとの200℃、常圧下における相対揮発度を表2に示す。
本発明における含窒素化合物のGBL組成物に対する合計含有量(濃度)は、窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppmである。このような比率で含窒素化合物をGBL組成物に含有させることで、安定なGBL組成物を得ることができる。その理由は明らかではないが、次のように推定される。
即ち、含窒素化合物はGBL組成物中のコハク酸やガンマヒドロキシ酪酸等の酸性不純物を中和するが、本発明のGBL組成物に用いられる含窒素化合物は本願所定の濃度範囲である0.1質量ppm〜1000質量ppmであれば化学的に安定であり、GBL組成物中の成分と反応しにくい。また、本発明に用いる含窒素化合物は中性〜弱塩基性であり、本願所定の濃度範囲である0.1質量ppm〜1000質量ppmであれば、例えば金属水酸化物などの強塩基と比較してGBLを変質・劣化させることがなく、GBL組成物の安定性に悪影響を及ぼすこともない。
着色はカルボニル化合物の生成や不飽和結合、GBLや含窒素化合物の重合により起こる。含窒素化合物の濃度が本願所定の濃度より多く含まれると、このようなカルボニルや不飽和結合の形成や重合が顕著に促進される傾向にある。一般的に高純度のGBL組成物は250nmよりも大きい波長領域では吸光はほとんどないが、前述のカルボニル化合物や不飽和結合形成、重合などが起こると250nmより大きい波長領域、特に260nmでの吸光が増加する傾向にある。
上述の通り、GBL組成物中の含窒素化合物の窒素原子換算の含有量(以下「窒素原子含有量」と略記することがある。)は0.1質量ppm以上、1000質量ppm以下であり、好ましくは0.2質量ppm以上、500質量ppm以下であり、より好ましくは0.5質量ppm以上、100質量ppm以下である。
GBL組成物中の窒素原子含有量はガスクロマトグラフィーや、これと質量分析計と組み合わせたGC−MS分析計、あるいは燃焼・化学減圧発光法を用いた窒素量分析計等を用いて測定することができる。
GBL組成物中の窒素原子含有量が本発明の範囲を上回る場合は、例えば、窒素原子含有量が低いコハク酸類原料や含窒素化合物を全く含まないコハク酸類原料を混合する方法、蒸留等によって含窒素化合物を分離・除去する方法、陽イオン交換樹脂により吸着・分離する方法、あるいは含窒素化合物の含有量が少ないGBL組成物で希釈する方法等により本発明における濃度に制御することができる。
本発明のGBL組成物は酸価が低いことが特徴の1つである。酸価は、JIS K0070−1992にあるような、水酸化カリウム水溶液等を用いた中和滴定法で測定できる。
本発明のGBL組成物中の酸価は、通常10mg−KOH/g以下であり、好ましくは0.05〜0.9mg−KOH/g、より好ましくは0.05〜0.5mg−KOH/g
である。酸価が高すぎる場合は、GBL組成物の反応性が増大し、目的外の反応を進行させたり、GBLが分解及び/又は重合する場合があるため着色する等の傾向にある。また、酸価の下限値に特に規定はないが、GBL組成物中の酸価を過度に低くしようとすると、精製工程が煩雑になったり、塩基性成分の添加量が増加してGBLが分解及び/又は重合する傾向にある。
また、GBL組成物の酸価を本発明所定の範囲とする事で良好な電気伝導性が得られるため、電解液など、電気伝導性と電気伝導帯の化学的安定性が求められる用途において、本発明のGBL組成物は特に有用である。
本発明のGBL組成物は、前述の通り、コハク酸類の水素化によって好適に製造できる。すなわち、本発明にかかるガンマブチロラクトン組成物を製造する方法は下記工程(1)〜(3)を含むことを特徴とする。また、当該製造方法により得られるガンマブチロラクトン組成物はガンマブチロラクトン及び含窒素化合物を含有し、前記ガンマブチロラクトンの含有量が99.0質量%以上であり、前記含窒素化合物の合計含有量が窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppmであり、前記含窒素化合物はコハク酸又はコハク酸誘導体由来の化合物である。
工程(2):前記粗ガンマブチロラクトンを蒸留して低沸点化合物及び高沸点化合物を留去する工程、
工程(3):前記工程(2)で得られたガンマブチロラクトンを陽イオン交換樹脂に流通して精製する工程。
以下、この方法について簡単に説明する。
GBL組成物の原料であるGBLの製造に使用するコハク酸類は石化法、バイオ法のいずれの方法で製造されたコハク酸類であってもよく、それぞれを単独で使用しても混合して用いてもよい。
石化法、バイオ法のいずれの方法で得られた粗製コハク酸類も、常法に従って反応液から分離・精製することができる。
但しバイオ法においては通常多種多様の副生成物を伴うことが多いので、培養液を遠心分離、ろ過等することにより菌体等の固形物を除去した後、イオン交換樹脂等で脱塩し、得られた溶液から晶析法またはカラムクロマトグラフィー法により純度を高めたコハク酸類を得ることができる。
2−2−1.触媒
コハク酸類の水素化反応に用いることができる水素化触媒としては、周期律表の第8〜11族に属する遷移金属から選ばれる少なくとも1種の金属を含むものが好ましい。第8〜11族遷移金属としては、鉄、ルテニウム、オスミウム、コバルト、ロジウム、イリジウム、ニッケル、パラジウム、白金、銅、銀、金などが挙げられ、触媒活性の面でルテニウム、銅、パラジウムが好ましく、特に触媒活性が高い銅、ルテニウムが好ましい。触媒の形態としては、固体触媒でも錯体触媒でもよいが、より高品質のGBL組成物を得るためには錯体触媒の方が好ましい。
固体触媒としては、上記の金属を含む化合物をそのまま使用してもよく、また金属を担体に担持させて用いてもよい。
担体を使用する場合、担体としては、炭素、アルミナ、シリカ、シリカ−アルミナ、シリカ−チタニア、チタニア、チタニア−アルミナ、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、炭酸ストロンチウムが好ましく、これらを組み合わせたものでもよい。担体の形状は、粉末、顆粒、ペレットなど、特に限定されない。担体を使用することで、原料コハク酸類中の臭気成分・着色成分や有機不純物を同時に吸着除去できて効率的であり好ましい。金属の担持量は、通常、担体の0.1〜10重量%である。
好ましい担持触媒としては、例えば、アルミナ担持酸化銅、シリカ担持酸化銅、炭素担持ルテニウム、アルミナ担持ルテニウム、炭素担持パラジウム、アルミナ担持パラジウム、チタニア担持パラジウム、炭素担持プラチナ、アルミナ担持プラチナ、炭素担持ロジウム、及びアルミナ担持ロジウム等が挙げられる。
錯体触媒は、触媒金属とこれに配位する配位子から形成される。
以下、錯体触媒として金属成分としてルテニウムを用いた錯体触媒を例として説明する。
金属成分の原料としては、金属ルテニウム及びルテニウム化合物のいずれもが使用できる。
このようなトリアルキルホスフィンのアルキル基の炭素数は、1〜12程度が好ましく、また3つのアルキル基は全て同一である必要はなく、その全てが同じでも異なっていてもよく、またその2つが同じで1つが異なっていても構わない。
これらリン配位子の使用量は、ルテニウム金属1モルに対して、0.1〜1000モル、好ましくは1〜100モルの範囲である。
pKaが2よりも小さい酸の共役塩基としては、触媒調整時または反応系中においてこのような共役塩基を形成するものであればよく、例えばpKaが2より小さいブレンステッド酸あるいはその各種の塩などが用いられる。
これらの酸あるいはその塩の使用量は、ルテニウム金属に対して1000モル以下、好ましくは100モル以下、より好ましくは10モル以下である。
コハク酸類の水素化は、反応原料及び反応生成混合物を溶媒として実施できるが、種々の溶媒を、反応の目的や進行を阻害しない範囲で使用することもできる。
このような溶媒としては、例えば、ジエチルエーテル、アニソール、テトラヒドロフラン、エチレングリコールジメチルエーテル、ジオキサン等のエーテル類;メタノール、エタノール、n−ブタノール、ベンジルアルコール、フェノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール等のアルコール類;ギ酸、酢酸、プロピオン酸、トルイル酸などのカルボン酸類;酢酸メチル、酢酸ブチル、安息香酸ベンジルなどのエステル類;ベンゼン、トルエン、エチルベンゼン、テトラリン等の芳香族炭化水素類;n−ヘキサン、n−オクタン、シクロヘキサン等の脂肪族炭化水素類;ジクロロメタン、トリクロロエタン、クロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素類;ニトロメタン、ニトロベンゼン等のニトロ化合物類;N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン等のカルボン酸アミド類;ヘキサメチルリン酸トリアミドその他のアミド類;N,N−ジメチルイミダゾリジノン等の尿素類;ジメチルスルホン等のスルホン類;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド類;カプロラクトン等のラクトン類;テトラグライム、トリグライム等のポリエーテル類;ジメチルカーボネート、エチレンカーボネート等の炭酸エステル類等が挙げられ、好ましくはエーテル類、ポリエーテル類、及びラクトン類である。
コハク酸類の水素化反応は連続、回分のいずれの方式も用いることができる。反応温度は、通常50〜250℃、好ましくは100〜250℃、さらに好ましくは150〜220℃である。反応系内の水素分圧は特に限られないが、工業的には通常0.01〜10MPa・G(ゲージ圧)であり、好ましくは0.03〜5MPa・Gである。
反応系内の水分含量は0.01〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.1〜1質量%である。水分が多すぎるとコハク酸類とその無水物との平衡がコハク酸類側に移るため、コハク酸類無水物濃度が低くなってGBLの生成速度が低下する傾向となる。一方、水分が少なすぎるとルテニウム触媒の対アニオンとなるコハク酸類濃度が低下し、触媒のカチオン性が低下するため、触媒の水素化反応活性が低下する傾向となる。
上記反応によって得られた粗GBLは、抽出、蒸留、晶析などの一般的な精製法を用いて、高純度の精製GBLを得ることができる。
以下、粗GBLの精製方法について概要を記すが、これらの工程の順序、回分式/連続式等の方式、あるいは個別の処理設備の形式等についても、本発明の趣旨を逸脱しない限り、以下の説明の記載によって限定されるものではない。
反応液又は反応混合物からの目的生成物の分離・精製は、蒸留法を用いて常法により行うことができ、反応に用いた溶媒の種類によっては、減圧蒸留法を採用してもよい。
反応混合物中には、目的生成物であるGBL以外に、未反応のコハク酸類成分、触媒、溶媒等の高沸点成分(高沸点化合物)や、原料中の不純物や反応中に精製した副生成物などの低沸点成分(低沸点化合物)が含まれているので、これらを蒸留により分離する。ま
た、粗GBL中の含窒素化合物も蒸留で分離することができるが、GBLと沸点の近い含窒素化合物の分離は通常困難である。
上記の蒸留は、段数の多い蒸留塔1基を用いて、GBLを蒸留塔の中段から抜き出す方法も可能であるが、通常は運転操作の安定性や蒸留塔の塔高その他の理由から、蒸留操作を複数基、好ましくは2基の蒸留塔で行うことが好ましい。以下、2基の蒸留塔を用いる場合を例として説明する。
以下、図1のプロセスを例として精製工程について説明する。
図1において、反応器から取り出された反応混合物は、第1蒸留塔で、GBLよりも沸点が高い成分(高沸点化合物)である、未反応のコハク酸類、触媒、溶媒等が除去される。この高沸点成分に含まれる触媒、未反応のコハク酸類、溶媒等は、そのまま反応工程へ循環させても構わない。
この第1蒸留塔の理論段数は、3段以上、100段以下であることが好ましく、より好ましくは5段以上、50段以下である。理論段数が少なすぎると目的生成物であるGBLの純度が低下する傾向にあり、理論段数が多すぎると、蒸留に必要な熱量が増大し、蒸留塔の塔高も高くなって経済的でなくなる。
塔頂圧は、絶対圧として1kPa以上、200kPa以下が好ましく、より好ましくは2kPa以上、100kPa以下、更に好ましくは5kPa以上、50kPa以下である。
塔底の温度は50℃以上、300℃以下が好ましく、より好ましくは100℃以上、250℃以下、特に好ましくは120℃以上、230℃以下である。
上記の第1蒸留塔で得られた留出液はそのまま精製GBLとして製品化しても差し支えないが、図1に示すようにGBLよりも低沸点の成分(低沸点化合物)を除去する第2蒸留塔にて、更に精製することが好ましい。
第2蒸留塔からGBLを抜き出す部位に特に制限はないが、第2蒸留塔に供給される原料は、第1蒸留塔で高沸点成分を除去した粗GBLであるので、GBLを塔底から回収することが一般的である。
第2蒸留塔の塔底温度としては、20℃以上、250℃以下が好ましく、より好ましくは50℃以上、230℃以下、特に好ましくは80℃以上、200℃以下である。
なお、図1には示していないが、第2蒸留塔から回収したGBLをさらに蒸留しても構わない。
から連続蒸留が好ましい。蒸留の方式も、単蒸留でも多段蒸留でも構わないが、分離性能の観点から多段蒸留が好ましく、蒸留塔の形式としては、棚段塔あるいは規則及び/又は不規則充填物を充填した充填塔のいずれもが使用可能である。
第2蒸留塔で塔底から回収されたGBLはそのまま製品としても構わないが、得られたGBLを陽イオン交換樹脂を充填したカラムに流通してイオン類や塩基性の不純物を除去・精製することが好ましい。陽イオン交換樹脂としては、強酸性カチオン交換樹脂、弱酸性カチオン交換樹脂のいずれも用いることができ、またその形状もゲル型、ポーラス型のどちらでも構わない。イオン交換の効率の面からは、酸としての強度が強い強酸性カチオン交換樹脂が好ましい。
イオン交換樹脂による処理は回分式でも連続流通式でもよく、処理温度としては通常、0℃〜100℃、処理時間は数分〜数十時間行えばよく、処理圧力は絶対圧として10kPa〜1000kPaが一般的であるが、減圧下で行っても構わない。
処理速度は空間速度(SV)として0.1〜10時間−1程度が通常用いられる。空間速度が大きすぎるとカラム前後の圧力損失が大きくなったり、不純物が十分除去できない場合がある。一方、空間速度が小さすぎると、カラムが過度に大きくなったり、処理速度が遅くなる場合がある。
図1に示すように、本発明においては、第1蒸留塔から抜き出された触媒や未反応コハク酸類を含む触媒液を反応工程に循環することが好ましい。この循環液には、上記有効成分以外に、反応工程に悪影響を及ぼさない限り、溶媒その他の成分を含んでいてもよく、例えば、図1では第1蒸留塔でGBL及びその他の低沸点成分と分離された、未反応のコハク酸類を含む高沸点成分の少なくとも一部が反応工程へ循環されている。
なお、以下の実施例における「ppm」は、全て「質量ppm」を意味する。
γ−ブチロラクトン(GBL):試薬特級(和光純薬工業(株)製)
2−ピロリドン(2P):試薬特級(和光純薬工業(株)製)
N−メチルピロリドン(NMP):試薬特級(和光純薬工業(株)製)
コハク酸ジアミド:試薬特級(和光純薬工業(株)製)
水酸化カリウム:試薬特級(和光純薬工業(株)製)
フマル酸(FMS):試薬特級(和光純薬工業(株)製)
水酸化ナトリウム(NaOH):試薬特級(和光純薬工業(株)製)
[酸価]
GBLの酸価は以下の方法で測定した。
100mLビーカーに蒸留水60mLを入れ、スターラーで撹拌しながら窒素配管を液中に挿入して窒素を通気して脱気した。次いで、pH計((株)堀場製作所製F−74BW)を用いてpHを測定しながら、0.001mol/L アンモニア水溶液を滴下して
pHを6.8〜7.0に調整した。
pHが安定したら窒素配管を取出し、測定対象のGBLサンプル10mLを加えてスターラーで撹拌しつつ0.02mol/L水酸化カリウム標準液で、pH7.0になるまで滴定した。酸価は以下の式を使用して算出した。f=1.026を使用した。
f: 0.02mol/L水酸化カリウム標準液のファクター
10: 試料採取量(mL)
1.130: GBLの比重(20/4℃)
1.122: 0.02mol/L水酸化カリウム標準液1mLの酸価相当量(g)
試料を10mm石英セルに入れ、分光光度計(日立社製UV−2000型)にて波長450nmにおける吸光度を測定した。
ガスクロマトグラフィー分析装置((株)島津製作所製GC−17A型)にて、Agilent社製DB−1カラム(無極性)を用い、GBLを分析した。
3−1.含窒素化合物の含有の効果
<実施例1>
GBL(純度99.95%以上)にNMPを1ppm添加した。このGBL組成物の酸価を測定したところ、酸価は0.16mg−KOH/gであった。また、電気伝導度を測定したところ、電気伝導度は0.36μS/cmであった。分析結果を表3に示した。
NMPの添加量をそれぞれ10ppm、100ppm、または1000ppmと変更したこと以外は、実施例1と同様にして酸価と電気伝導度を測定した。分析結果を表3に示した。
<実施例5〜12>
NMPの代わりに2−ピロリドン(2P)又はコハク酸ジアミドを異なる濃度で添加した以外は実施例1と同様に操作した。分析結果を表3に併せて示した。
<比較例1>
GBL(純度99.95%以上、含窒素化合物0.1ppm−N未満)に何も添加せずに酸価と電気伝導度を測定した。分析結果を表3に示した。
GBL(純度99.95%以上)にNMPを100ppmまたは1000ppm添加した溶液を、150℃で2時間撹拌して得られた溶液は僅かに黄色く着色していた。得られた溶液の260nmでの吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
<比較例2>
NMPの添加量を8000ppmと変更したこと以外は、実施例13と同様にして吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
GBL(純度99.95%以上)にFMSを1000ppm、NMPを1ppmまたは1000ppm添加した溶液を、150℃で2時間撹拌して得られた溶液は僅かに黄色く着色していた。得られた溶液の260nmでの吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
<比較例3>
NMPの添加量を8000ppmと変更したこと以外は、実施例15と同様にして吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
FMSの代わりにNaOHを100ppm添加したこと以外は実施例15及び16とそれぞれ同様にして吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
<比較例4>
NMPの添加量を8000ppmと変更したこと以外は、比較例3と同様にして吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
GBL(純度99.95%以上)にコハク酸ジアミドを400ppmまたは2000ppm添加した溶液を、150℃で2時間撹拌して得られた溶液は僅かに黄色く着色していた。得られた溶液の260nmでの吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
<比較例5>
コハク酸ジアミドの添加量を5000ppmと変更したこと以外は、実施例19と同様にして吸光度を測定した。分析結果を表4に示した。
<実施例21〜24>
GBL(純度99.95%以上)にNMPを1ppm添加し、さらにNaOHを100ppm、1000ppm又はFMSを1000ppm、8000ppm添加した溶液を、150℃で2時間撹拌して得られた溶液をガスクロマトグラフィー分析し、加熱後のGBL減少量を算出した。分析結果を表5に示した。
GBL(純度99.95%以上)にNMPを50ppm添加し、さらにNaOHを10ppm、100ppm、若しくは1000ppm又はFMSを100ppm、1000p
pm、若しくは8000ppm添加した溶液を、150℃で2時間撹拌して得られた溶液をガスクロマトグラフィー分析し、加熱後のGBL減少量を算出した。分析結果を表5に示した。
GBL(純度99.95%以上)にNMPを1000ppm添加し、さらにNaOHを100ppm、若しくは1000ppm又はFMSを1000ppm、若しくは8000ppm添加した溶液を、150℃で2時間撹拌して得られた溶液をガスクロマトグラフィー分析し、加熱後のGBL減少量を算出した。分析結果を表5に示した。
本発明を詳細に、また特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。本出願は2014年2月17日出願の日本特許出願(特願2014−027766)に基づくものであり、その内容はここに参照として取り込まれる。
Claims (5)
- ガンマブチロラクトン及び含窒素化合物を含有するガンマブチロラクトン組成物であって、
酸価が0.05〜0.9mg−KOH/gであり、前記ガンマブチロラクトンの含有量が99.0質量%以上であり、前記含窒素化合物の合計含有量が窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppmであり、かつ前記含窒素化合物が少なくとも2−ピロリドン、N−メチルピロリドンまたはコハク酸ジアミドのいずれかを含むことを特徴とするガンマブチロラクトン組成物。 - 酸価が0.05〜0.5mg−KOH/gであることを特徴とする請求項1に記載のガンマブチロラクトン組成物。
- 前記含窒素化合物の常圧での沸点と前記ガンマブチロラクトンの常圧での沸点の差が50℃以内であることを特徴とする請求項1または2に記載のガンマブチロラクトン組成物。
- 前記含窒素化合物の分子量が1000以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のガンマブチロラクトン組成物。
- ガンマブチロラクトン及び含窒素化合物を含有し、酸価が0.05〜0.9mg−KOH/gであり、前記ガンマブチロラクトンの含有量が99.0質量%以上であり、前記含窒素化合物の合計含有量が窒素原子換算で0.1質量ppm〜1000質量ppmであるガンマブチロラクトン組成物を製造する方法であって、
前記含窒素化合物はコハク酸又はコハク酸誘導体由来の化合物であり、かつ少なくともコハク酸ジアミドを含み、
下記工程(1)〜(3)を含むことを特徴とするガンマブチロラクトンを製造する方法。
工程(1):コハク酸又はコハク酸誘導体を水素化反応して粗ガンマブチロラクトンを得る工程、
工程(2):前記粗ガンマブチロラクトンを蒸留して低沸点化合物及び高沸点化合物を留去する工程、
工程(3):前記工程(2)で得られたガンマブチロラクトンを陽イオン交換樹脂に流通して精製する工程。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015025621A JP6665407B2 (ja) | 2014-02-17 | 2015-02-12 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
JP2019200674A JP6958602B2 (ja) | 2014-02-17 | 2019-11-05 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014027766 | 2014-02-17 | ||
JP2014027766 | 2014-02-17 | ||
JP2015025621A JP6665407B2 (ja) | 2014-02-17 | 2015-02-12 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019200674A Division JP6958602B2 (ja) | 2014-02-17 | 2019-11-05 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015166339A JP2015166339A (ja) | 2015-09-24 |
JP6665407B2 true JP6665407B2 (ja) | 2020-03-13 |
Family
ID=53800259
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015025621A Active JP6665407B2 (ja) | 2014-02-17 | 2015-02-12 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
JP2019200674A Active JP6958602B2 (ja) | 2014-02-17 | 2019-11-05 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2019200674A Active JP6958602B2 (ja) | 2014-02-17 | 2019-11-05 | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9695140B2 (ja) |
EP (2) | EP3527559B1 (ja) |
JP (2) | JP6665407B2 (ja) |
CA (1) | CA2939896C (ja) |
TW (1) | TWI706942B (ja) |
WO (1) | WO2015122522A1 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2018051716A1 (ja) * | 2016-09-15 | 2018-03-22 | 富士フイルム株式会社 | 有機溶剤の精製方法および有機溶剤の精製装置 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0742279B2 (ja) | 1985-11-14 | 1995-05-10 | 三菱化学株式会社 | γ−ブチロラクトンの精製法 |
US4892955A (en) | 1986-08-19 | 1990-01-09 | Mitsubishi Chemical Industries Limited | Method for producing a lactone |
JPH0778054B2 (ja) | 1986-08-19 | 1995-08-23 | 三菱化学株式会社 | ラクトン類の製造方法 |
JPH082888B2 (ja) * | 1987-05-11 | 1996-01-17 | 三菱化学株式会社 | 溶剤の精製方法 |
JP2785363B2 (ja) * | 1989-08-03 | 1998-08-13 | 三菱化学株式会社 | ラクトン類の精製方法 |
JPH07121927B2 (ja) * | 1989-10-24 | 1995-12-25 | 三菱化学株式会社 | ラクトン類の製造法 |
JPH0742279A (ja) | 1993-07-30 | 1995-02-10 | Shigekiyo Tsuge | プラスチック発泡体パネルおよび三層構造パネル |
US5401857A (en) * | 1994-02-28 | 1995-03-28 | Arco Chemical Technology, L.P. | Process for making γ-butyrolactones |
EP0844994B1 (de) * | 1995-08-19 | 1999-05-12 | Basf Aktiengesellschaft | Verfahren zur herstellung von butyrolactonen |
JP4348890B2 (ja) * | 2002-01-30 | 2009-10-21 | 三菱化学株式会社 | ガンマブチロラクトンの精製方法 |
JP2006143675A (ja) | 2004-11-22 | 2006-06-08 | Kao Corp | アルキルラクトンの製造方法 |
MY178106A (en) | 2011-07-08 | 2020-10-03 | Mitsubishi Chem Corp | 1,4-butanediol-containing composition |
WO2013027774A1 (ja) * | 2011-08-23 | 2013-02-28 | 三菱化学株式会社 | ガンマブチロラクトンの製造方法 |
JP6010781B2 (ja) | 2012-07-26 | 2016-10-19 | 日東工業株式会社 | 直流給電キャビネット |
-
2015
- 2015-02-12 JP JP2015025621A patent/JP6665407B2/ja active Active
- 2015-02-16 WO PCT/JP2015/054174 patent/WO2015122522A1/ja active Application Filing
- 2015-02-16 CA CA2939896A patent/CA2939896C/en active Active
- 2015-02-16 EP EP19168103.0A patent/EP3527559B1/en active Active
- 2015-02-16 EP EP15748955.0A patent/EP3109243B1/en active Active
- 2015-02-17 TW TW104105562A patent/TWI706942B/zh active
-
2016
- 2016-08-17 US US15/239,232 patent/US9695140B2/en active Active
-
2019
- 2019-11-05 JP JP2019200674A patent/JP6958602B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
EP3109243B1 (en) | 2019-07-17 |
TWI706942B (zh) | 2020-10-11 |
CA2939896A1 (en) | 2015-08-20 |
JP2020023572A (ja) | 2020-02-13 |
TW201533032A (zh) | 2015-09-01 |
US20160355491A1 (en) | 2016-12-08 |
US9695140B2 (en) | 2017-07-04 |
EP3109243A4 (en) | 2016-12-28 |
JP6958602B2 (ja) | 2021-11-02 |
EP3527559B1 (en) | 2021-03-24 |
CA2939896C (en) | 2021-11-30 |
EP3109243A1 (en) | 2016-12-28 |
JP2015166339A (ja) | 2015-09-24 |
WO2015122522A1 (ja) | 2015-08-20 |
EP3527559A1 (en) | 2019-08-21 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9988362B2 (en) | Method for preparing furan derivatives from biomass | |
EP2537840B1 (en) | Process to produce valerolactone from levulinic acid | |
JP6040597B2 (ja) | 1,4−ブタンジオールの製造方法 | |
JP5602943B2 (ja) | ニトリル官能基を含む化合物の製造方法 | |
KR20140096121A (ko) | 니트릴 관능기를 포함하는 화합물의 제조 방법 | |
JP2018536656A (ja) | 5−(ヒドロキシメチル)フルフラール及び特定のhmfエステルを含む混合物を調製する方法 | |
WO2012044168A1 (en) | Succinic acid from biomass | |
KR101886473B1 (ko) | 테트라하이드로푸란의 제조 방법 | |
KR102001716B1 (ko) | 부산물 형성을 감소시키면서 당으로부터 hmf를 제조하기 위한 방법, 및 안정성이 개선된 hmf 조성물 | |
JP6031890B2 (ja) | ガンマブチロラクトンの製造方法 | |
JP6958602B2 (ja) | ガンマブチロラクトン組成物及びその製造方法 | |
TWI535711B (zh) | 四氫呋喃之製造方法 | |
JP6736835B2 (ja) | ガンマブチロラクトンの製造方法 | |
JP6458473B2 (ja) | ラクトン類の製造方法 | |
JP2013049666A (ja) | 1,4−ブタンジオール含有組成物 | |
JP6561506B2 (ja) | ガンマブチロラクトンの製造方法 | |
JP5915409B2 (ja) | 1,4−ブタンジオールの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20170424 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20180130 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20181029 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20181113 |
|
A601 | Written request for extension of time |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601 Effective date: 20190110 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20190311 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20190806 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191105 |
|
A911 | Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20191114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200121 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200203 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6665407 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |