JP6665205B2 - 体温調節パッドを備える衣服 - Google Patents

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Description

本発明は、人体等の体温を調節するための体温調節パッドを備える衣服に関する。
従来、高温又は低温下の環境で作業を行う等、人体等の体温を冷却又は加温する必要がある場合に、冷却材や蓄熱材を収容したパッドを、人体等の任意の位置に当てられるように構成した衣服が知られている(例えば、特許文献1参照)。この衣服では、衣服の内面に上下に延びる面ファスナが複数取り付けられている。また、体温調節パッドが袋状の収容部に収納され、この収容部の裏面に面ファスナが設けられている。収容部の面ファスナを衣服側の面ファスナに係合させることで、収容部を人体等の任意の位置に当接させることができるように構成されている。
特開2007−169858号公報
しかし、特許文献1に記載の技術では、衣服側の面ファスナは縦に複数条上下に延びるとともに、左右に離間して設けられている。また、収容部は、長方形のパッドに合わせた長方形の袋体で構成されている。このような構成の場合、人体は実際には曲線的な形状を有するものであるから、収容部が人体にフィットしにくいという問題があった。
また、人体には効率的に体温を調節する際に有効な、太い動脈があるが、上記の技術では、かかる部位に適合するように装着することが難しい場合があった。
そこで、本発明は、人体にフィットしかつ効率的に体温を調節することができる体温調節パッドを備える衣服を提供することを目的とする。
本発明は、冷却材又は蓄熱材を有する体温調節パッドを備える衣服であって、衣服本体と、前記体温調節パッドを収容するとともに前記衣服本体に着脱可能な体温調節パッド収容部と、を有し、前記衣服本体の内面には、前記体温調節パッド収容部が係合可能な係合部が設けられ、該係合部は、前記衣服本体における少なくとも人体の脇の下に対応する側面部に、前記体温調節パッド収容部と係合する第1係合部を有し、前記第1係合部は、前記体温調節パッド収容部の外形に対応した形状を有する、衣服に関する。
また、前記体温調節パッド収容部は、前記第1係合部に係合可能であるとともに、係合した状態で前記脇の下に対応する側縁が湾曲する第1側縁を有する第1収容部を備えることが好ましい。
また、前記係合部は、前記衣服本体の内面における後身頃の上部に配置される第2係合部を有することが好ましい。
また、前記体温調節パッド収容部は、前記第2係合部に係合可能な第2収容部を備え、
該第2収容部は、前記体温調節パッドを前記衣服本体における左右方向の一方及び他方に配置する一対の収容室と、該一対の収容室の間で上下方向に延びるパッド不配置領域と、を有することが好ましい。
また、前記係合部は、前記体温調節パッド収容部を取り付けるために最適の位置を示す位置表示部を有し、
前記衣服本体は、着用者の体型に応じて寸法が変更されることが好ましい。
本発明によれば、体にフィットしかつ効率的に体温を調節することができる体温調節パッドを備える衣服を提供することができる。
本実施形態における体温調節パッドを備える衣服を示す正面図である。 本実施形態における衣服本体の正面図である。 本実施形態における第1収容部の表面を示す図である。 本実施形態における第1収容部の裏面を示す図である。 本実施形態における第2収容部の表面を示す図ある。 本実施形態における第2収容部の裏面を示す図である。 本実施形態における体温調節パッドの正面図である。 本実施形態における体温調節パッドを備える衣服を着用した人間を示す正面斜視図である。 本実施形態における体温調節パッドを備える衣服を着用した人間を示す背面図である。 他の実施形態における第2収容部の表面を示す図である。 他の実施形態における第2収容部の裏面を示す図である。
以下、本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、体温調節パッドを備える衣服の正面図である。本実施形態では、衣服は、袖のない胴衣1である場合を例として説明する。胴衣1は、衣服本体10と、体温調節パッド収容部20と、を有する。
なお、体温調節パッド5は、後に詳述するが、内部に冷却材としての保冷剤4を収容したパッドである。
衣服本体10は、概ね逆さT字状のメッシュ素材で構成され、後身頃11と、一対の側面部12と、肩紐部13と、ベルト部14と、係合部30と、を有する。
なお、衣服本体10の説明において、装着状態における頭部側を上方、足元側を下方とする。また、左右方向とは、人体の正面から見た左右の横方向に延びる方向を意味する。
後身頃11は、着用時に着用者の背中に当接する縦長の広い面である。
側面部12は、後身頃11の下方側における左右方向の両端から外側へ延出する一対の面であり、着用時に人体の脇の下に対応し、人体の側面から前側に当接する。側面部12は、上縁12aと、下縁12bと、前端部12cと、を含む。
上縁12aは、後身頃11の上下方向における略中間部から下方に下り傾斜するように延びる。下縁12bは、上縁12aの下方に延び、後身頃11側から離れるに従って上縁に近付くように傾斜する。前端部12cは、後身頃11から延出する一対の側面部12のうちの一方と他方の先端側にあり、着用時に人体の前側で向かい合う。
肩紐部13は、後身頃11の上端で左右方向の両端部から、側面部12の上縁12aに接続されるゴムベルトである。肩紐部13は、移動カン等の長さ調節機構130を有する。
ベルト部14は、一対の側面部12のそれぞれの前端部12cから延びるゴムベルトである。ベルト部14は、移動カン等の長さ調節機構140を有する。また、ベルト部14は、一方の側面部12及び他方の側面部12から延びるそれぞれの先端にバックル141が設けられ、互いに接続されるように構成されている。
図2は、衣服本体10の正面図である。
係合部30は、図2に示すように、衣服本体10の内面に設けられ、後述する体温調節パッド収容部20が係合可能な部分である。係合部30は、第1係合部31と、第2係合部32と、位置表示部33と、を有する。
第1係合部31は、側面部12の内面に縫合等により取り付けられる面ファスナであり、具体的にはループファスナである。第1係合部31は、一対の側面部12のそれぞれに取り付けられ、一対形成される。
第1係合部31は、図2に示すように、側面部12の後身頃11側において、上縁12aの基端部から後身頃11の内側へ向かって膨出するような曲線を描き、下縁12bに達する。第1係合部31の上縁及び下縁は、側面部の上縁12a及び下縁12bに沿って配置される。第1係合部31は、後身頃11から離間した遠位側では、側面部12の前端部12cまで到達せず、上縁12aから緩やかに膨出するような曲線を描き、下縁12bに達する。第1係合部31は、衣服本体10の大きさにより寸法は異なるが、着用時に人体の背中側から正面側に至る側面に当接可能な幅の分、後身頃11から延出する。
第2係合部32は、衣服本体10の内面における後身頃11の上部に配置される面ファスナであり、具体的にはループファスナである。第2係合部32は、後身頃11の上部に取り付けられる。
第2係合部32は、図2に示すように、後身頃11の幅方向の一方から他方まで延び、上縁が上方に向かって膨出するとともに、下縁が上縁の膨出に対応して上側に凸となる弧を描くように配置される。第2係合部32の上縁の一部は、後身頃11の上縁に沿っている。
位置表示部33は、第1係合部31及び第2係合部32のそれぞれに形成される表示部であり、印刷による色の変化や、面ファスナの縫合部のステッチ等で表される。位置表示部33は、以下に説明する体温調節パッド収容部20を取り付けるのに最適な位置を示す印である。
体温調節パッド収容部20は、体温調節パッド5を内部に収容するとともに、衣服本体10に着脱可能な平坦な袋体である。体温調節パッド収容部20は、第1収容部21と、第2収容部22と、を有する。
図3Aは、体温調節パッド収容部20における第1収容部21の表面21aを示す図であり、図3Bは裏面21bを示す図である。
第1収容部21は、その外形が第1係合部31の形状に対応しており、第1係合部31に係合可能である。図3A及び図3Bに示すように、一方の側面部12と他方の側面部12に配置できるように対称な形状で一対形成される。第1収容部21は、それぞれが、第1側縁211と、第2側縁212と、第3側縁213と、を有する。
第1側縁211は、第1収容部21が第1係合部31に係合した状態で、人体の脇の下に対応する側縁であり、背中側から脇の下の袖ぐりの曲線に沿って湾曲する。
第2側縁212は、第1側縁211よりも長く、第1側縁から離間しながら大きく湾曲する縁である。第2側縁212は、第1収容部21が第1係合部31に係合した状態では側面部12の下縁12b側に位置する。
第3側縁213は、第1側縁211及び第2側縁212の端部を接続する。
第1収容部21は、表面21aと、裏面21bと、面ファスナ21cと、を有する。
表面21aは、図3Aに示すように、メッシュ素材で構成され、着用時に人体に当接する側に配置される。
裏面21bは、図3Bに示すように、布地で構成され、着用時に係合部30に係着される側に配置される。
表面21a及び裏面21bは、第3側縁213を除き、第1側縁211及び第2側縁212で縫合により接合される。
面ファスナ21cは、裏面21bに取り付けられており、ここでは、第1係合部31のループファスナに係合するフックテープである。
第1収容部21は、上述の通り、体温調節パッド5を出し入れ可能に構成される袋である。具体的には、第1収容部21は、開口部214と、開口係合部215と、を有する。
第1収容部21は、表面21a及び裏面21bが、第1側縁211及び第2側縁212で接合されることで、内部に体温調節パッド5を収容可能な空間が形成される。この空間は、体温調節パッド5を一つ十分に収容することのできる余裕がある。
開口部214は、表面21a及び裏面21bが第3側縁213で接合されないことにより、第3側縁213に形成される。
開口係合部215は、表面21aの裏面21b側と、裏面21bの表面21a側とに、向かい合わせで面ファスナが取り付けられ、開口部214を開閉可能に構成される。この場合、裏面21bの表面21a側に取り付けられる面ファスナの幅が、表面21aの裏面21b側に取り付けられる面ファスナの幅よりも狭いことで、広い面ファスナ上で狭い面ファスナを係合させる位置を変更することができ、係合位置が調整可能に構成される。
図4Aは、体温調節パッド収容部20における第2収容部22の表面22aを示す図であり、図4B図は、裏面22bを示す図である。
第2収容部22は、その外形が第2係合部32の形状に対応しており、第2係合部32に係合可能である。第2収容部22は、上方に向かって凸となる弧状に形成される。第2収容部22は、一対の第1収容部21の第3側縁213が互いに向き合った状態で接合された形状をしている。
第2収容部22は、その周縁に外側縁221及び内側縁222を有する。
外側縁221は、上方に向かって凸となるように緩やかに湾曲する側縁である。
内側縁222は、外側縁221の内側で下方から外側縁221に向かって凸となるように湾曲する側縁である。内側縁222の端部と、外側縁221の端部とは接続される。
第2収容部22は、また、表面22aと、裏面22bと、面ファスナ22cと、を有する。
表面22aは、図4Aに示すように、メッシュ素材で構成され、着用時に人体に当接する側に配置される。図4Aでは、説明の便宜のため、メッシュ素材を一部省略している。
裏面22bは、図4Bに示すように、布地で構成され、着用時に係合部30に係着される側に配置される。
表面22a及び裏面22bは、外側縁221及び内側縁222で縫合により接合される。
面ファスナ22cは、裏面22bに取り付けられており、ここでは、第2係合部32のループファスナに係合するフックテープである。
第2収容部22は、また、一対の収容室220と、開口部224a、224bと、開口係合部225と、パッド不配置領域226と、を有する。
一対の収容室220は、表面22a及び裏面22bが、外側縁221及び内側縁222に沿って接合されることで、内部に体温調節パッド5を収容可能に形成される空間である。一対の収容室220は、体温調節パッド5を第2収容部22の左右方向の一方及び他方に収容することのできる余裕がある。
開口部224a、224bは、図4Aに示すように、第2収容部22における幅方向の中央部において、表面22a及び裏面22bが接合されないことにより、第2収容部22の幅方向の一方側及び他方側の内部に一対の収容室220を形成しながら、中央部側が開口するように形成される。
開口係合部225は、開口部224a、224bにおける表面22aの裏面22b側と、裏面22bの表面22a側とに、向かい合わせで面ファスナが取り付けられ、開口部224a、224bを開閉可能に構成される。この場合、裏面22bの表面22a側に取り付けられる面ファスナの幅が、表面22aの裏面22b側に取り付けられる面ファスナの幅よりも広いことで、広い面ファスナ上で狭い面ファスナを係合させる位置を変更することができ、係合位置が調整可能に構成される。
パッド不配置領域226は、実質的には開口部224a、224b及び開口係合部225により構成され、第2収容部22に体温調節パッド5が収容された際に、体温調節パッド5が配置されない領域である。パッド不配置領域226は、一対の収容室220の間で上下方向に延びる。
体温調節パッド5は、図1に示すように、胴衣1の側面部12において一対の第1収容部21の一方及び他方にそれぞれ配置される。また、体温調節パッド5は、後身頃11において第2収容部22内の幅方向の一方及び他方に向い合せに一対配置される。
図5は、体温調節パッド5を示す正面図である。図5では、例として、体温調節パッド5が第2収容部22に収容されることを想定して体温調節パッド5を一対示している。
体温調節パッド5は、表面部5aと、裏面部5bと、保冷剤4と、を有する。
表面部5a及び裏面部5bは、同形の液不透過性シート状部材であり、周縁が互いに接合される。表面部5a及び裏面部5bは、同じ材質で構成される。このため、ここで便宜上表面部5a及び裏面部5bと呼んでいるが、体温調節パッド5を収容する向きによって、表面部5aが裏面部5bに、裏面部5bが表面部5aにもなり得る。
保冷剤4は、水及び高吸水性ポリマー、防腐剤、形状安定剤等を含んだゲル状の部材であり、表面部5a及び裏面部5bの間に配置されている。
体温調節パッド5は、パッド第1側縁51と、パッド第2側縁52と、パッド第3側縁53と、を有して形成される。
パッド第1側縁51は、脇の下の袖ぐり等に対応するように(図1参照)、緩やかに凹状に湾曲する側縁である。
パッド第3側縁53は、図5に示すように、パッド第1側縁51の一端51aから、パッド第1側縁51となす角度θが90度以上となるように、遠ざかる方向へ延びる、直線状の側縁である。
パッド第2側縁52は、パッド第3側縁53の端部53aから凸状に湾曲しながら、パッド第1側縁51に近付くように延び、先端52aがパッド第1側縁51の他端51bに連続する側縁である。パッド第2側縁52は、パッド第1側縁51よりも曲率半径が小さい。パッド第2側縁52は、緩縁部521と、急縁部522と、を有する。
緩縁部521は、パッド第3側縁53の端部53aから緩く湾曲して延びる。
急縁部522は、緩縁部521の終端からパッド第1側縁51の他端51bまで延びる。急縁部522は、緩縁部521よりも曲率半径が小さく、緩縁部521における曲線よりもきつい曲線で、パッド第1側縁51の他端51bに向かって屈曲するように湾曲する。平面視で、急縁部522は、パッド第1側縁51の一端51aよりも突出する。
以上の体温調節パッド5を備える胴衣1の使用方法について、図6及び図7を参照して説明する。
まず、肩紐部13やベルト部14に設けられている長さ調節機構130、140により肩紐部13及びベルト部14の長さを調節し、胴衣1が着用者の体に適合するように調整する。
また、予め体温調節パッド5を冷凍する等して、冷却しておく。
次に、体温調節パッド5を第1収容部21の開口部214から第1収容部21に収容し、開口部214に設けられた開口係合部215を係合させる。
同様に、体温調節パッド5を第2収容部22の開口部224a、224bから第2収容部に収容し、開口部224a、224bに設けられた開口係合部225を係合させる。
ここで、着用者の体型に合わせて胴衣1の寸法は変更されるが、寸法が異なっていても所定の位置に合わせれば人体の所定の位置に合うと思われる基本的な位置に、位置表示部33が設けられている。そこで、位置表示部33をガイドとして利用しながら、体温調節パッド5を収容した第1収容部21が着用者の背中から前側へ延びる側面部、特に腋の下に当たるように位置合わせをして、第1収容部21を第1係合部31に係合させる。また、同様に、位置表示部33をガイドとして利用しながら、体温調節パッド5を収容した第2収容部22が、着用者の背中の上部に当たるように位置合わせをして、第2収容部22を第1係合部31に係合させる。具体的には、第1収容部21の裏面21bの面ファスナ21cを第1係合部31に係合させ、第2収容部22の裏面22bの面ファスナ22cを第2収容部22に係合させる。
すると、第1収容部21及び第2収容部22の表面21a、22aはメッシュ素材で構成されているため、体温調節パッド5の温度が人体に伝わる。体温調節パッド5は、人体の脇の下や、心臓の後ろ側等に当接されているため、血管等を通じて温度の変化が広範囲に及びやすくなる。
体温調節パッド5が、湾曲する側縁のパッド第1側縁51と、パッド第1側縁51の外側から回り込むように湾曲するパッド第1側縁51と、パッド第1側縁51及びパッド第2側縁52の端部を有する直線状のパッド第3側縁53を有していることで、パッド第1側縁51を例えば脇の下の袖ぐりの形状に合わせて当接させることができる。また、パッド第3側縁53を向い合せにすることで、左右対称で面積を二倍にすることができ、背中等の広い面積に用いることができる。
以上説明した本実施形態の体温調節パッド5を備える胴衣1によれば、以下のような作用効果を奏する。
(1) 保冷剤4を有する体温調節パッド5を備える胴衣1を、衣服本体10と、体温調節パッド5を収容するとともに衣服本体10に着脱可能な体温調節パッド収容部20と、を含んで構成した。また、衣服本体10の内面に、体温調節パッド収容部20が係合可能な係合部30を設け、係合部30を、衣服本体10における少なくとも人体の脇の下に対応する側面部12に、体温調節パッド収容部20と係合する第1係合部31を含んで構成し、第1係合部31は、体温調節パッド収容部20の外形に対応した形状をとした。これにより、体温調節パッド5が人体の側面に沿って配置されるため、体温調節パッド5が人体にフィットする。また、脇の下のような太い動脈がある位置に体温調節パッド5を密着させることができるので、効率的に体温を調節することができる。さらに、体温調節パッド収容部20の外形と、第1係合部31の形状が対応していることにより、第1係合部31が設けられた面の範囲内で体温調節パッド収容部20の位置を微調整して位置合わせやすく、より人体にフィットさせることができる。
(2) 体温調節パッド収容部20を、第1係合部31に係合可能であるとともに、係合した状態で脇の下に対応する側縁が湾曲する第1側縁211を有する第1収容部21を含んで構成した。これにより、第1側縁211は、腋の下の袖ぐりに適合するので、太い動脈に体温調節パッド5を当てることができ、上記と同様の効果を奏する。
(3) 係合部30を、衣服本体10の内面における後身頃の上部に配置される第2係合部32を含んで構成した。これにより、人体の心臓に近い位置を冷却することができ、上記と同様の効果を奏する。
(4)体温調節パッド収容部20を、第2係合部32に係合可能な第2収容部22を含んで構成し、第2収容部22を、体温調節パッド5を衣服本体10における左右方向の一方及び他方に配置する一対の収容室220と、一対の収容室220の間で上下方向に延びるパッド不配置領域226と、を含んで構成した。これにより、一つの形状の体温調節パッド5を、複数用いることで、簡易な構成で広い面積を冷却することができる。また、人体は、胴体から左右に腕や足が延びており動きも左右で分かれることがあるが、一対の収容室220の間にパッド不配置領域226が設けられることで、第2収容部22は、パッド不配置領域226を起点として左側及び右側に折れ、それぞれ独立して変形することができる。このため、胴衣1を着用した際、動きやすい。
(5) 係合部30を、体温調節パッド収容部20を取り付けるために最適の位置を示す位置表示部33を含んで構成し、衣服本体10を、着用者の体型に応じて寸法を変更させた。これにより、それぞれ寸法の異なる衣服本体10に対して、同じ体温調節パッド5及び体温調節パッド収容部20を用いることができる。また、それぞれの寸法の衣服本体10において、体温調節パッド収容部20を最適な位置に取り付けることができるため、より効率的に体温を調節することができる。
以上、本発明の体温調節パッド5を備える胴衣1の好ましい一実施形態につき説明したが、本発明は、上述の実施形態及び実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
図8Aは、他の実施形態における第2収容部を示す表面22Aaを示す図であり、図8B図は、裏面22Abを示す図である。
図8A及び図8Bに示すように、第2収容部22Aを、上記説明した第1収容部21を構成する袋を2個並べることで形成してもよい。すなわち、第1収容部21の方向を変えて配置するだけで、別形状の第2収容部22を新たに作成せずとも、上記説明した第2収容部22と同じ機能を発揮することができる。
この実施形態によれば、同じ形状の第1収容部を多数用意するだけで、人体の背中及び側面部の両方を冷却することができる。また、使用者が第1収容部を紛失したり、使い古して新しいものと取り替えたくなった場合に、第1収容部を1個から補充購入することができ、利便性が高まる。
また、上記実施形態では、体温調節パッド5として保冷剤4を有し、人体の体温を冷却させるものとして説明したが、これに限られない。体温調節パッドは、蓄熱剤を有し、低温環境下で人体の体温を暖めるように構成してもよい。
また、上記実施形態では、位置表示部33は、寸法の異なる胴衣1ごとに、最適の位置を示すことを例として説明しているが、これに限られない。例えば、一つの胴衣1において、体型が大きな人、中肉中背の人、小柄な人、又は大人と子供が着用した場合等、着用者の体型に応じて体温調節パッド収容部20の配置が変わるような場合に、一つの胴衣1内において最適の位置を複数表示するように構成してもよい。
また、上記実施形態では、体温調節パッド5を予め凍らせて、その後、体温調節パッド収容部20に収容する使用方法について説明したが、これに限られない。体温調節パッド5を体温調節パッド収容部20に収容した状態で、体温調節パッド収容部20ごと凍らせておいてもよい。このようにすることで、装着時間を短縮したり、装着にかかる手間を省くことができる。さらに、体温調節パッド5は、形状を自然状態のまま凍らせなくてもよい。予め、人体に沿うように配置した場合の人体の曲面に沿うように曲げた状態で凍らせておくことで、より人体にフィットするとともに、体温調節の効率を上げることができる。
また、上記実施形態では、開口係合部215は、開口部214に向い合せで取り付けた面ファスナにより構成され、第1収容部21を第1係合部31に係合させる面ファスナ21cとは異なる面ファスナで構成されているが、これに限られない。
開口係合部215の面ファスナと、第1収容部21を第1係合部31に係合させる面ファスナ21c(例えば、フックテープ)とを、同じ面ファスナにより構成してもよい。
具体的には、第1収容部21の裏面21bにおいて、開口部214に沿う縁に、幅の広い面ファスナ(フックテープ)を取り付ける。また、第1収容部21の表面21aを構成する素材を、開口部214から遠ざかる方向に延出させて、蓋になる部分を形成する。この蓋の裏面側に面ファスナ(ループファスナ)を取り付け、表面21aから裏面21b側へ折り返すことで開口部214を蓋で覆うことができるようにする。
このとき、裏面21bに取り付けてあるフックテープが幅広なので、開口部214の蓋を折り返してループファスナを係合させても、まだ蓋によって覆われない部分が残る。この蓋に覆われない部分のフックテープを、第1係合部31に係合させることで、開口部214を塞ぐための面ファスナと、第1収容部21を第1係合部31に係合させる面ファスナとを兼用させることができる。
また、上記実施形態では、体温調節パッド5は、第1収容部21に一つずつ、第2収容部22の各収容室220に一つずつ収容されているが、これに限られない。それぞれ二つずつ収容してもよい。二つずつ収容することで、冷却時間を長くすることができる。
1 胴衣(衣服)
4 保冷剤(冷却材)
5 体温調節パッド
12 側面部
20 体温調節パッド収容部
21 第1収容部
22 第2収容部
30 係合部
31 第1係合部
32 第2係合部
33 位置表示部
220 収容室
211 第1側縁
226 パッド不配置領域

Claims (5)

  1. 冷却材又は蓄熱材を有する体温調節パッドを備える衣服であって、
    着用時に人体の背中に当接する後身頃、前記後身頃の下方における左右方向の両端側から外側へ延出する側面部、及び前記後身頃の上部で左右方向の両端側から前記側面部の上縁に接続され、長さ調節機構を有する肩紐部を有する衣服本体と、
    前記体温調節パッドを収容するとともに前記衣服本体に着脱可能な体温調節パッド収容部と、を有し、
    前記側面部は、前記長さ調節機構により前記肩紐部の長さを調節することで、前記上縁が前記人体の脇の下に対応するように位置調節可能であり、
    前記衣服本体の内面には、前記体温調節パッド収容部が係合可能な係合部が設けられ、
    該係合部は、前記側面部に、前記体温調節パッド収容部と係合する第1係合部を有し、
    前記第1係合部は、前記体温調節パッド収容部の外形に対応した形状を有し、
    前記体温調節パッド収容部は、前記第1係合部に係合可能な第1収容部を有し、
    前記第1収容部は、係合した状態で前記脇の下に沿って湾曲する第1側縁と、前記第1側縁から前記側面部の下縁側に向かって前記第1側縁よりも長く延びるように湾曲する第2側縁と、前記第1側縁及び前記第2側縁の端部と接続する第3側縁と、を有する、衣服。
  2. 前記係合部は、前記衣服本体の内面における後身頃の上部に配置される第2係合部を有する、請求項1に記載の衣服。
  3. 前記体温調節パッド収容部は、前記第2係合部に係合可能な第2収容部を備え、
    該第2収容部は、前記体温調節パッドを前記衣服本体における左右方向の一方及び他方に配置する一対の収容室と、該一対の収容室の間で上下方向に延びるパッド不配置領域と、を有する、請求項2に記載の衣服。
  4. 前記係合部は、前記体温調節パッド収容部を取り付けるための位置を案内する位置表示部を有し、
    前記衣服本体は、着用者の体型に応じて寸法が変更される、請求項1〜3いずれか1項に記載の衣服。
  5. 前記体温調節パッドは、前記第1収容部の外形に対応した形状を有する、請求項1〜4いずれか1項に記載の衣服。
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