JP3136578U - 解熱用衣服 - Google Patents
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Abstract
【課題】
子供が感染症などで発熱した場合の解熱効果を高めるために、両腋下部などを安定的に継続して冷却することが可能な解熱用衣服を提供する。
【解決手段】
両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な面ファスナーなどの係止部材によって固定されており、さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納している収納部が衣服の両腋下部などに固定されており、前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備える。また、前記収納部に収納された保冷剤から染み出した水分が収納部の外へ漏れないように、前記収納部及びフラップの裏生地に防水用部材が縫着されており、さらに、両腋下部の収納部の開口口が身体の前方向に開口するように構成されている。
【選択図】図1
子供が感染症などで発熱した場合の解熱効果を高めるために、両腋下部などを安定的に継続して冷却することが可能な解熱用衣服を提供する。
【解決手段】
両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な面ファスナーなどの係止部材によって固定されており、さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納している収納部が衣服の両腋下部などに固定されており、前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備える。また、前記収納部に収納された保冷剤から染み出した水分が収納部の外へ漏れないように、前記収納部及びフラップの裏生地に防水用部材が縫着されており、さらに、両腋下部の収納部の開口口が身体の前方向に開口するように構成されている。
【選択図】図1
Description
本考案は、感染症などにより発熱した場合に、人体の熱を冷却するための保冷剤の収納部を腋下部などに備えた解熱用衣服に関する。
従来、感染症などにより発熱した場合の対処方法として、解熱剤(内服薬、座薬)の服用、冷却シートの貼布、氷枕・氷嚢などの使用が行なわれてきた。これらの内、解熱剤(内服薬、座薬)については、解熱の効果が一時的であることや、乳児(特に6か月未満)への投与における安全性に問題があること(非生理的な熱の上げ下げに伴う痙攣の誘発、低体温、血圧低下など)が指摘されている。
また冷却シートを貼布する方法については、数分から数時間で冷却効果がなくなり、その度毎に新しい冷却シートと交換しなければ適切な効果が得られないため、煩雑かつ不経済であった。さらに昨今、粘着力の低下した冷却シートの位置の「ずれ」による乳児の死亡事故が問題になっている。
氷枕・氷嚢については、効果的な部位への冷却が難しく、不要な部位にまで冷却が及ぶことによる問題点(感覚鈍麻、末梢神経麻痺)があること、また使用の際の違和感から、特に子供の場合、継続して使用することが困難であった。
また冷却シートを貼布する方法については、数分から数時間で冷却効果がなくなり、その度毎に新しい冷却シートと交換しなければ適切な効果が得られないため、煩雑かつ不経済であった。さらに昨今、粘着力の低下した冷却シートの位置の「ずれ」による乳児の死亡事故が問題になっている。
氷枕・氷嚢については、効果的な部位への冷却が難しく、不要な部位にまで冷却が及ぶことによる問題点(感覚鈍麻、末梢神経麻痺)があること、また使用の際の違和感から、特に子供の場合、継続して使用することが困難であった。
ところで、肺内で酸化された血液は、ポンプの役割をする心臓から血流量の豊富な動脈を通って全身へ巡り、毛細血管から静脈を通って心臓へ戻って来るように流れている。この血液の流れを考慮するならば、血流量の豊富な動脈を冷却することによって熱を持った血液を冷却し、その冷却された血液を全身に循環させることによって効果的に解熱を促進することが可能である。
この場合に冷却すべき動脈としては、比較的皮膚の表面に存在する動脈(頸部に位置する頸動脈、腋下部に位置する腋窩動脈、太腿付け根部に位置する鼠径動脈など)が特に効果的であることが知られており、発熱時の対処方法として、冷却したタオルや氷嚢などをこれらの部分に挟んだりすることなどが行なわれている。しかしこの場合も、上記の氷枕の場合と同様、使用時の違和感、特に子供の場合に多く見られる安静保持確保の困難から、継続して同じ部位を冷却することが困難であるという問題があった。
この場合に冷却すべき動脈としては、比較的皮膚の表面に存在する動脈(頸部に位置する頸動脈、腋下部に位置する腋窩動脈、太腿付け根部に位置する鼠径動脈など)が特に効果的であることが知られており、発熱時の対処方法として、冷却したタオルや氷嚢などをこれらの部分に挟んだりすることなどが行なわれている。しかしこの場合も、上記の氷枕の場合と同様、使用時の違和感、特に子供の場合に多く見られる安静保持確保の困難から、継続して同じ部位を冷却することが困難であるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決するために、保冷剤の収納部を備えた解熱用衣服などが提案されている(特許文献1、特許文献2、特許文献3を参照)。
特開2003−55811号公報
実用新案登録番号第3038827号公報
実用新案登録番号第3080473号公報
しかし、これらの保冷剤の収納部を備えた解熱用衣服においては、装着者が寝返りを打った場合など身動きした場合に、収納部が保冷剤の重みなどによって、特に腋下部からずれ易く、冷却すべき部分を安定的に継続して冷却できないという課題があった。
特に、保冷剤の収納部の位置を動かすことはできても(特許文献2を参照)、保冷剤の存在によって解熱用衣服とその装着者との間の密着度が使用状態によって変化しうるのにもかかわらず、解熱用衣服とその装着者との間の密着度を適宜調整できないという課題があった。
特に、保冷剤の収納部の位置を動かすことはできても(特許文献2を参照)、保冷剤の存在によって解熱用衣服とその装着者との間の密着度が使用状態によって変化しうるのにもかかわらず、解熱用衣服とその装着者との間の密着度を適宜調整できないという課題があった。
そこで、本考案は、上記のような従来技術の問題点に鑑み、解熱効果を高めるために、腋下部などを安定的に継続して冷却することが可能な解熱用衣服を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために請求項1記載の考案は、解熱用衣服であって、両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されており、さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納する収納部が衣服の両腋下部の合計2箇所に固定されており、前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備えていることを特徴とする。
請求項2記載の考案は、解熱用衣服であって、両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されており、さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納する収納部が衣服の両腋下部、両太腿つけ根部、頸部の合計5箇所に固定されており、前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備えていることを特徴とする。
請求項3記載の考案は、請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の解熱用衣服であって、前記係止部材として面ファスナーが用いられていることを特徴とする。
請求項4記載の考案は、解熱用衣服であって、分離している前身頃の両肩部及び後身頃の両肩部の各々に一端を固着し、他端である自由端同士を各肩の任意の位置で結び合わせることによって各肩の部分の長さが調整可能な紐状部材を備え、かつ、左前身頃の腹部及び右前身頃の腹部の各々に一端を固着し、他端である自由端同士を腹部の任意の位置で結び合わせることによって腹部の部分の長さが調整可能な紐状部材を備え、さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納する収納部が衣服の両腋下部の合計2箇所に固定されており、前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備えていることを特徴とする。
請求項5記載の考案は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の解熱用衣服であって、前記収納部に収納された保冷剤から染み出した水分が収納部の外へ漏れないように、前記収納部及びフラップの裏生地に防水用部材が縫着されていることを特徴とする。
請求項6記載の考案は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の解熱用衣服であって、両腋下部の収納部の開口口が身体の前方向に開口するように構成されていることを特徴とする。
本考案では、衣服の頸部、両腋下部及び両太腿付け根部に保冷剤を収納した収納部を備える解熱用衣服を着ることにより、頸部に位置する頸動脈、腋下部に位置する腋窩動脈、太腿付け根部に位置する鼠径動脈などを、効果的に冷却することができるという効果がある。
特に子供の場合は、横になっている間に頻繁に身体を動かすことが多く、そのために保冷剤を入れた収納部が冷却すべき動脈付近からずれ易くなるが、本考案の解熱用衣服によれば、両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されていることから、係止位置を調整することにより、収納部の位置を調整可能であると共に、さらに装着者と解熱用衣服との密着度も調整可能なことから、容易に冷却すべき動脈付近の正しい位置に収納部の位置を安定的に保持することができる。
仮にずれた場合であっても、装着者または看護者が、装着者が解熱用衣服を着たままで、かつ横になったままで、容易に冷却すべき動脈付近の正しい位置に収納部の位置を再調整可能であると共に、解熱用衣服とその装着者との間の密着度も再調整可能である。
特に子供の場合は、横になっている間に頻繁に身体を動かすことが多く、そのために保冷剤を入れた収納部が冷却すべき動脈付近からずれ易くなるが、本考案の解熱用衣服によれば、両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されていることから、係止位置を調整することにより、収納部の位置を調整可能であると共に、さらに装着者と解熱用衣服との密着度も調整可能なことから、容易に冷却すべき動脈付近の正しい位置に収納部の位置を安定的に保持することができる。
仮にずれた場合であっても、装着者または看護者が、装着者が解熱用衣服を着たままで、かつ横になったままで、容易に冷却すべき動脈付近の正しい位置に収納部の位置を再調整可能であると共に、解熱用衣服とその装着者との間の密着度も再調整可能である。
また、保冷剤が熱によって暖かくなり冷却効果が下がったために保冷剤を交換しなければならない場合であっても、本考案では解熱用衣服を着たままで、かつ横になったままで保冷剤を容易に交換することが可能であるという効果もある。
さらに、保冷剤は、家庭の冷蔵庫などを用いて冷却すれば再利用可能なことから、冷却シートなどと異なり、経済的であると共にゴミの削減にもつながるという効果も発生する。
さらに、保冷剤は、家庭の冷蔵庫などを用いて冷却すれば再利用可能なことから、冷却シートなどと異なり、経済的であると共にゴミの削減にもつながるという効果も発生する。
子供が感染症などで発熱した場合の解熱効果を高めるために、両腋下部などを安定的に継続して冷却することが可能な解熱用衣服を提供するという課題を解決するために、以下のような解熱用衣服を考案した。
図1に本考案の実施例1における解熱用衣服の正面図、図2に本考案の実施例1における解熱用衣服の背面図を示す。
当該解熱用衣服は、大きく上衣部1及び下衣部2からなる。そして、上衣部1には、頸部に位置する頸動脈付近を冷却できるように頸部収納部9、腋下部に位置する腋窩動脈付近を冷却できるように右腋下収納部10及び左腋下収納部11が備えられている。
一方、下衣部2には、太腿付け根部に位置する鼠径動脈付近を冷却できるように右太腿収納部12及び左太腿収納部13が備えられている。
当該解熱用衣服は、大きく上衣部1及び下衣部2からなる。そして、上衣部1には、頸部に位置する頸動脈付近を冷却できるように頸部収納部9、腋下部に位置する腋窩動脈付近を冷却できるように右腋下収納部10及び左腋下収納部11が備えられている。
一方、下衣部2には、太腿付け根部に位置する鼠径動脈付近を冷却できるように右太腿収納部12及び左太腿収納部13が備えられている。
そして、各収納部は、保冷剤を出し入れするための開口口及び収納部の収納された保冷剤が使用中に収納部の外に出ないようにするためのフラップを備えている。
図3は、収納部の開口口を覆っていたフラップを開き収納部が全て開口した状態を示す説明図である。なお、図3において、下衣部2は正面から見たものである。そして、上衣部1は、右肩係止部の上部3と右肩係止部の下部4、左肩係止部の上部5と左肩係止部の下部6、腹部係止部の上部7と腹部係止部の下部8の各部を離し展開した後、上衣部1を外側から見たものである。
さらに、保冷剤の結露などにより発生した水分が収納部の外へ漏れないように、前記収納部及びフラップの裏生地にEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)素材などの防水用部材が縫着されている。
図3は、収納部の開口口を覆っていたフラップを開き収納部が全て開口した状態を示す説明図である。なお、図3において、下衣部2は正面から見たものである。そして、上衣部1は、右肩係止部の上部3と右肩係止部の下部4、左肩係止部の上部5と左肩係止部の下部6、腹部係止部の上部7と腹部係止部の下部8の各部を離し展開した後、上衣部1を外側から見たものである。
さらに、保冷剤の結露などにより発生した水分が収納部の外へ漏れないように、前記収納部及びフラップの裏生地にEVA(エチレン酢酸ビニル共重合体)素材などの防水用部材が縫着されている。
また、各収納部と各フラップには係止部材が設けられており、両者を接合することにより、使用中は保冷剤が収納部の外に出ないように収納部とフラップが密着するように構成されている。この係止部材は、一方が収納部に固定され、他方がフラップに固定されており、両者を接合することにより、使用中に保冷剤が収納部の外へ出ることを防止している。
また、右腋下収納部10及び左腋下収納部11の開口口は、身体の前方向に開口するように構成されていることから、装着者または看護者が、装着者が解熱用衣服を着たままで、かつ横になったままで、容易に保冷剤を交換することができる。
なお、各収納部と各フラップの係止部材は、一対若しくは複数対で構成されている。
なお、各収納部と各フラップの係止部材は、一対若しくは複数対で構成されている。
係止部材としては、マジックテープ(登録商標)などの面ファスナー、ボタン、ホック、スナップなどのいずれであっても良い。
収納部に収納する保冷剤は、例えば高分子吸収ポリマー、安定剤、防腐剤、水などを合成樹脂製の袋に密封したものを用いる。なお、この保冷剤は、家庭の冷蔵庫などを用いて冷却すれば再利用可能なことから、経済的であると共にゴミの削減にもつながるという効果もある。
また、収納部の製造に当たっては、予め袋状に形成した収納部を上衣部1及び下衣部2の本体に縫い付ける。即ち、収納部に収納された保冷剤と肌着やパジャマなどを身に着けた装着者の間に、肌着やパジャマなど以外に2枚の布を介在させることにより、保冷剤によって身体を冷却しすぎて凍傷が生じることを防止している。
なお、略収納部の形状に裁断した布1枚を上衣部1及び下衣部2の本体に縫い付け、保冷剤と装着者の間に布1枚のみを介在させた場合であっても、当該布自体の厚みや素材によって熱伝導を調節することにより、凍傷が生じることを防止できる。
なお、略収納部の形状に裁断した布1枚を上衣部1及び下衣部2の本体に縫い付け、保冷剤と装着者の間に布1枚のみを介在させた場合であっても、当該布自体の厚みや素材によって熱伝導を調節することにより、凍傷が生じることを防止できる。
次に、図4に上衣部1の左肩の係止部、左腋下収納部の係止部及び腹部の係止部の係止が解除された状態を示す説明図、図5に上衣部1の左肩の係止部、左腋下収納部の係止部及び腹部の係止部が係止されている状態を示す説明図を示す。
このように、本考案に係る解熱用衣服においては、図3からも明らかなように、両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されている。
従って、右肩については右肩係止部の上部3と右肩係止部の下部4を接合して係止したり、逆に接合せずに係止を解除することができる。左肩については左肩係止部の上部5及び左肩係止部の下部6により、腹部については腹部係止部の上部7及び腹部係止部の下部8により、同様のことが可能である。
このように、本考案に係る解熱用衣服においては、図3からも明らかなように、両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されている。
従って、右肩については右肩係止部の上部3と右肩係止部の下部4を接合して係止したり、逆に接合せずに係止を解除することができる。左肩については左肩係止部の上部5及び左肩係止部の下部6により、腹部については腹部係止部の上部7及び腹部係止部の下部8により、同様のことが可能である。
よって、係止部材が面ファスナーの場合、右肩係止部の上部3と右肩係止部の下部4、左肩係止部の上部5と左肩係止部の下部6、腹部係止部の上部7と腹部係止部の下部8、の各係止部材による係止位置を変更することで、装着者の身体の大きさや体格、さらには装着者の成長による身体の大きさや体格の変化などに応じた調整が可能である。
また、解熱用衣服とその装着者との間の密着度を調整することも可能である。つまり、各係止部材による係止位置を調整することによって、保冷剤を収納した収納部を装着者の体に適宜密着させることができる。
また、解熱用衣服とその装着者との間の密着度を調整することも可能である。つまり、各係止部材による係止位置を調整することによって、保冷剤を収納した収納部を装着者の体に適宜密着させることができる。
さらに、係止部材が帯状の面ファスナーの場合、右肩係止部の上部3、右肩係止部の下部4、左肩係止部の上部5、左肩係止部の下部6の縦方向の長さを長く形成することにより、また、腹部係止部の上部7及び腹部係止部の下部8の横方向の長さを長く形成することにより、係止位置を調整できる範囲をより広くすることが可能である。
なお、面ファスナーの形状は、帯状の場合だけでなく、正方形や円形などの他の形状であっても良い。これらの場合は、正方形や円形などの面ファスナーを縦方向若しくは横方向に複数配置することによって、係止位置を帯状の場合と同様に調整することができる。また、ボタン、ホック、スナップなどの場合も、縦方向若しくは横方向に複数配置することによって、係止位置を同様に調整することが可能である。
なお、面ファスナーの形状は、帯状の場合だけでなく、正方形や円形などの他の形状であっても良い。これらの場合は、正方形や円形などの面ファスナーを縦方向若しくは横方向に複数配置することによって、係止位置を帯状の場合と同様に調整することができる。また、ボタン、ホック、スナップなどの場合も、縦方向若しくは横方向に複数配置することによって、係止位置を同様に調整することが可能である。
これにより、特に横になっている間に頻繁に身体を動かすことが多い子供の場合に、保冷剤を収納する収納部が冷却すべき動脈付近からずれ易くなるという問題について、本考案に係る解熱用衣服によれば、各係止部材による係止位置を調整することによって収納部の位置を調整可能であると共に、さらに装着者と解熱用衣服との密着度も調整可能なことから、容易に冷却すべき動脈付近の正しい位置に収納部の位置を安定的に保持することができる。
そして、仮にずれた場合であっても、装着者または看護者が、装着者が解熱用衣服を着たままで、かつ横になったままで、容易に再調整が可能である。
そして、仮にずれた場合であっても、装着者または看護者が、装着者が解熱用衣服を着たままで、かつ横になったままで、容易に再調整が可能である。
本考案は、上記の実施例に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、保冷剤を収納する収納部が、上記のような頸部収納部9、右腋下収納部10、左腋下収納部11、右太腿収納部12、左太腿収納部13の合計5箇所を備えた場合だけでなく、右腋下収納部10、左腋下収納部11の合計2箇所のみを備えた場合、頸部収納部9、右腋下収納部10、左腋下収納部11の合計3箇所のみを備えた場合などであっても良い。
例えば、保冷剤を収納する収納部が、上記のような頸部収納部9、右腋下収納部10、左腋下収納部11、右太腿収納部12、左太腿収納部13の合計5箇所を備えた場合だけでなく、右腋下収納部10、左腋下収納部11の合計2箇所のみを備えた場合、頸部収納部9、右腋下収納部10、左腋下収納部11の合計3箇所のみを備えた場合などであっても良い。
実施例2は、実施例1の場合のような係止部材ではなく、紐状部材が用いられている場合である。
より具体的には、分離している前身頃の両肩部及び後身頃の両肩部の各々に紐状部材の一端を固着し、他端である紐状部材の各肩の自由端同士を任意の位置で結び合わせることによって肩の部分の長さを調整可能にすると同時に、左前身頃の腹部及び右前身頃の腹部の各々に紐状部材の一端を固着し、他端である紐状部材の自由端同士を任意の位置で結び合わせることによって腹部の部分の長さを調整可能にした場合である。
そして、紐状部材の自由端同士を結び合わせた結び目の位置を変更することによって、装着者の身体の大きさや体格、さらには装着者の成長による身体の大きさや体格の変化などに応じた調整を可能にしたものである。これにより、解熱用衣服とその装着者との間の密着度を調整することも可能であり、結び目の位置を調整することによって、保冷剤を収納した収納部を装着者の体に適宜密着させることができる。
より具体的には、分離している前身頃の両肩部及び後身頃の両肩部の各々に紐状部材の一端を固着し、他端である紐状部材の各肩の自由端同士を任意の位置で結び合わせることによって肩の部分の長さを調整可能にすると同時に、左前身頃の腹部及び右前身頃の腹部の各々に紐状部材の一端を固着し、他端である紐状部材の自由端同士を任意の位置で結び合わせることによって腹部の部分の長さを調整可能にした場合である。
そして、紐状部材の自由端同士を結び合わせた結び目の位置を変更することによって、装着者の身体の大きさや体格、さらには装着者の成長による身体の大きさや体格の変化などに応じた調整を可能にしたものである。これにより、解熱用衣服とその装着者との間の密着度を調整することも可能であり、結び目の位置を調整することによって、保冷剤を収納した収納部を装着者の体に適宜密着させることができる。
また、下衣部2のウエスト部14に、紐状部材が中を通ることができるような紐通しを形成し、その紐通し内を挿通してウエスト部14を一周するように紐状部材を配線した後、紐状部材の両端を縫着あるいは結び合わせることにより、装着者のウエストに合う長さに紐状部材の長さを調整して、冷却すべき動脈付近の正しい位置に右太腿収納部12及び左太腿収納部13の位置を保持することを可能にする。
なお、前記紐通しは、ウエスト部14全体に渡って形成するが、紐状部材の位置を安定させて案内できる形態のものであれば良い。従って、紐通しは筒状の紐状部材の案内筒という形態に限られず、ベルト通しのようにウエスト部14に複数のループ状の部材を並べた形態であっても良い。
ここで、紐状部材の素材としては、綿などの布、ゴムなどの弾性体などのいずれでも良い。
なお、前記紐通しは、ウエスト部14全体に渡って形成するが、紐状部材の位置を安定させて案内できる形態のものであれば良い。従って、紐通しは筒状の紐状部材の案内筒という形態に限られず、ベルト通しのようにウエスト部14に複数のループ状の部材を並べた形態であっても良い。
ここで、紐状部材の素材としては、綿などの布、ゴムなどの弾性体などのいずれでも良い。
実施例2においても、保冷剤を収納する収納部が頸部収納部9、右腋下収納部10、左腋下収納部11、右太腿収納部12、左太腿収納部13の合計5箇所を備えた場合のみに限定されるわけではなく、右腋下収納部10、左腋下収納部11の合計2箇所のみを備えた場合、頸部収納部9、右腋下収納部10、左腋下収納部11の合計3箇所のみを備えた場合などであっても良い。
1 上衣部
2 下衣部
3 右肩係止部の上部
4 右肩係止部の下部
5 左肩係止部の上部
6 左肩係止部の下部
7 腹部係止部の上部
8 腹部係止部の下部
9 頸部収納部
9a 頸部収納部のフラップ
10 右腋下収納部
10a 右腋下収納部のフラップ
11 左腋下収納部
11a 左腋下収納部のフラップ
12 右太腿収納部
12a 右太腿収納部のフラップ
13 左太腿収納部
13a 左太腿収納部のフラップ
14 ウエスト部
2 下衣部
3 右肩係止部の上部
4 右肩係止部の下部
5 左肩係止部の上部
6 左肩係止部の下部
7 腹部係止部の上部
8 腹部係止部の下部
9 頸部収納部
9a 頸部収納部のフラップ
10 右腋下収納部
10a 右腋下収納部のフラップ
11 左腋下収納部
11a 左腋下収納部のフラップ
12 右太腿収納部
12a 右太腿収納部のフラップ
13 左太腿収納部
13a 左太腿収納部のフラップ
14 ウエスト部
Claims (6)
- 両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されており、
さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納する収納部が衣服の両腋下部の合計2箇所に固定されており、
前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備えていることを特徴とする解熱用衣服。 - 両肩及び腹部の部分が係止位置を調整可能であって、かつ着脱可能な係止部材によって固定されており、
さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納する収納部が衣服の両腋下部、両太腿つけ根部、頸部の合計5箇所に固定されており、
前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備えていることを特徴とする解熱用衣服。 - 前記係止部材として面ファスナーが用いられていることを特徴とする請求項1乃至請求項2のいずれかに記載の解熱用衣服。
- 分離している前身頃の両肩部及び後身頃の両肩部の各々に一端を固着し、他端である自由端同士を各肩の任意の位置で結び合わせることによって各肩の部分の長さが調整可能な紐状部材を備え、
かつ、左前身頃の腹部及び右前身頃の腹部の各々に一端を固着し、他端である自由端同士を腹部の任意の位置で結び合わせることによって腹部の部分の長さが調整可能な紐状部材を備え、
さらに動脈付近を冷却するための保冷剤を収納する収納部が衣服の両腋下部の合計2箇所に固定されており、
前記収納部は保冷剤を出し入れするための開口口及び使用中に保冷剤が前記収納部の外に出ることを防止するためのフラップを備えていることを特徴とする解熱用衣服。 - 前記収納部に収納された保冷剤から染み出した水分が収納部の外へ漏れないように、前記収納部及びフラップの裏生地に防水用部材が縫着されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の解熱用衣服。
- 両腋下部の収納部の開口口が身体の前方向に開口するように構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の解熱用衣服。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009203560A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Masashi Ono | 保冷体・保温体装着具 |
KR200489005Y1 (ko) * | 2018-10-29 | 2019-04-17 | 최상범 | 냉방이 가능한 스포츠용 웨어 |
-
2007
- 2007-08-18 JP JP2007006380U patent/JP3136578U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009203560A (ja) * | 2008-02-26 | 2009-09-10 | Masashi Ono | 保冷体・保温体装着具 |
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