JP6664189B2 - 乳房用断層撮影システム - Google Patents

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Description

本発明は、コンピューティッドトモグラフィ(CT:コンピュータ断層撮影)を行う断層撮影システムに関し、特に乳房の撮影に用いる乳房用断層撮影システムに関する。
近年、乳癌の検査用として乳房のX線透過像を撮影するマンモグラフィ装置が用いられている。しかし、マンモグラフィ装置で得られる画像は平面画像であるため、腫瘍や石灰化部が乳腺等の組織と重なり異常部の検出が困難な場合があった。かかる平面画像に関わる問題を解決するために、コンピュータ断層撮影(Computed Tomography)技術を用いて、乳房の断層画像を得る乳房用断層撮影システムが知られている。
特許文献1には、回転軸の周りを互いに対向しながら回転するX線発生管とX線検出器と、かかるX線発生管とX線検出器とを収納するガントリと、を備えた乳房用断層撮影システムが開示されている。特許文献1には、X線発生管を所定の回転角度ごとに曝射動作させて乳房にコーンビームを照射し、X線発生管に対向するX線検出器によりX線透過像を複数取得し、かかる複数のX線透過像を再構成することにより乳房の断層画像を得ることが開示されている。
なお、特許文献1には、回転陽極型ターゲットを備えたX線発生管と、X線発生管を収納する円管状のハウジングと、が記載されており、X線発生管の管軸方向およびハウジングの長手方向は検査寝台と垂直となるように配置されていることが開示されている。
米国特許出願公開第2004/0081273号明細書
しかしながら、特許文献1に記載の乳房用断層撮影システムにおいて、X線発生管の出射窓とガントリの前面板との間に数十mmのデッドスペースが発生することが開示されている。かかるデッドスペースは、乳房の胸郭側にX線透過像が得られないブラインドレングスが発生するか、または、乳房挿入部に連なる開口を通して胸郭に不要な被曝が発生するため、解決すべき課題である。
特許文献1に記載の乳房用断層撮影システムにおいては、ブラインドレングスを低減する目的において、検査寝台の開口の周囲に凹部を配置する工夫がなされている。しかしながら、前面板の凹部形状に倣う不自然な撮影姿勢を被験者に要求するユーザビリティの問題や、ブラインドレングスのさらなる低減、に関してさらなる改善が求められていた。
本発明は、被験者のユーザビリティと乳房の胸郭側の撮影野の確保とが両立された乳房用断層撮影システムを提供することを目的とする。
本発明の第一に係る乳房用断層撮影システムは、上記目的のために、乳房を透過したX線により乳房の断層画像を得る乳房用断層撮影システムであって、
回転軸を通る乳房挿入部と、前記回転軸の周方向に沿って前記乳房挿入部を囲むように位置する環状の収容部と、前記乳房挿入部に挿入可能とする開口が設けられた前面板と、を有するガントリと、反射型ターゲットを有し前記環状の収容部に収容されるX線発生管と、前記乳房挿入部を介して前記X線発生管と対向するとともに前記環状の収容部に収容されるX線検出器と、前記X線発生管を前記回転軸の周りに回転させる回転駆動部と、前記X線発生管管軸方向が前記前面板に沿うように前記回転駆動部に接続されていることを特徴とする。
また、本発明の第二に係る乳房用断層撮影システムは、電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、前記X線発生管の管軸方向が前記前面板に対して実質的に平行に配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第三に係る乳房用断層撮影システムは、電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、前記X線発生管は、外形において、管軸方向の長さより、前記管径方向の長さが短く、前記管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第四に係る乳房用断層撮影システムは、電子放出部を有する電子放出源と、放出された電子の照射により焦点が形成され該焦点からX線を発生する反射型ターゲットと、を有するX線発生管と、前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、前記X線発生管の管軸方向は、前記電子放出部の中心から前記焦点の中心に向かう仮想直線の延びる方向により規定され、前記管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第五に係る乳房用断層撮影システムは、電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、前記X線検出器は、前記乳房挿入部を介して前記X線発生管に対向するように、前記回転駆動部に接続されており、前記X線発生管の管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第六に係る乳房用断層撮影システムは、電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するとともに管電圧が印加されるX線発生管と、前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有し接地電位に規定されるガントリと、前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、前記反射型ターゲットの電位は、接地電位より正であって絶対値が前記管電圧より小さく規定され、前記電子放出源の電位は、接地電位より負であって絶対値が前記管電圧より小さく規定されており、前記X線発生管の管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする。
また、本発明の第七に係る乳房用断層撮影システムは、陽極回転軸を有し該陽極回転軸周りに回転する回転陽極型の反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、
前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
前記前面板に沿って配置された回転中心軸の周りに回転する回転陽極である、前記X線発生管の管軸方向と前記陽極回転軸が前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする。
本発明の乳房用断層撮影システムは、反射型X線発生管の管軸方向がガントリの前面板に沿うように配置されている。このため、本願発明の乳房用断層撮影システムは、反射型ターゲット上に形成される焦点の前面板に対する位置を、従来の管軸方向を前面板と交差するように配置した場合よりも小さくすることができる。従って、本発明によれば、被験者の胸郭への不要曝射の低減、胸郭側のブラインドレングスの低減と、ユーザビリティの改善と、が両立された乳房用断層撮影システムを提供することができる。
第1の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムの三面図(a)〜(c)と撮影姿勢を示す側面図(d)である。 第2、第3の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムの撮影姿勢を示す側面図(a)、(b)である。 第4の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムの二面図(a)、(b)と部分拡大図(c)と変形例の部分拡大図(d)である。 第5の実施形態(a)、(b)と第5の実施形態の変形例(c)(d)に関わる乳房用断層撮影システムの二面図と変形例の拡大図(e)である。 第6の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムの二面図(a)、(b)とX線発生源の拡大図(c)と反射型ターゲットの拡大図(d)である。 第7の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムの二面図(a)、(b)とX線発生源の拡大図(c)と反射型ターゲットの拡大図(d)である。 第8の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムのシステムブロック図である。 参考例に関わる乳房用断層撮影システムの三面図(a)〜(c)と撮影姿勢を示す側面図(d)である。 第1の実施形態に関わる乳房用断層撮影システムの部分断面図である。
以下、図面を用いて本発明の実施形態を説明するが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。なお、本願明細書で特に図示または記載されない部分に関しては、当該技術分野の周知または公知技術が適宜適用される。
〔第1の実施形態〕
まず、図1を用いて本発明の第1の実施形態について説明する。
図1(a)〜(c)は、第1の実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1を構成する要素間の配置を示す三面図である。また、図1(d)は、本実施形態の乳房用断層撮影システム1を利用する被検者48の撮影姿勢を示す側面図である。なお、図1(d)において、被験者48の両上肢は理解の為に省略している。
乳房用断層撮影システム1は、図1(a)、(b)に示す通り、電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲット13と、反射型ターゲット13に電子線を照射する電子放出源12と、を有するX線発生管15を備えている。また、乳房用断層撮影システム1は、反射型ターゲット13から放出され乳房31を透過したX線を検出するX線検出器9と、X線発生管15とX線検出器9とを収容し、被験者48の側に前面板3を有するガントリ2と、を備えている。さらにまた、乳房用断層撮影システム1は、X線発生管15を回転軸6の周りに回転20(11)させる回転駆動部72と、回転軸6に重なる位置に乳房31が挿入される乳房挿入部5と、を更に備えている。
X線発生管15は、図1(a)、(b)、(d)に示すように、後述するX線検出器9が乳房31の透過X線像を検出する目的において、X線束8が乳房挿入部5、乳房31、X線検出器9向けて照射されるように配置されている。X線束8の照射角は、不図示のコリメータにより、照射角と曝射中心軸8cとが規定される。曝射中心軸8cは回転軸6に重なるようにすることで、乳房31の断層画像を取得する撮影野を広く確保できる。
X線検出器9は、乳房挿入部5に位置する乳房31を透過したX線を検出するために、複数の不図示のX線検出素子が配列されている。X線検出器9も、X線発生管15と同様にして、回転駆動部72に接続されて、回転軸6の周りを回転21(11)できるようになっている。
回転駆動部72は、X線発生管15とX線検出器9とを、共通の回転軸6の周りに同じ角速度で回転させるために、回転支持体70とモータ71とで構成されている。本実施例に関わる乳房用断層撮影装置1は、回転駆動部72を有することにより、X線発生管15は乳房31に対して異なる角度でX線束8を曝射し、X線検出器9はそれぞれが異なる位相情報を含んだ複数の元画像を取得することが可能となっている。
次に、本願発明の乳房用断層撮影システムの特徴であるX線発生管と前面板との配置関係について説明する。
本実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1は、X線発生管15の管軸25の方向は、前面板3に対して平行に配置されている。即ち、X線発生管15の管軸25の方向が前面板3に沿うように、X線発生管15は回転駆動部72に接続されている。なお、本願明細書においてこれ以降、管軸25の方向は、X線発生管15を構成する要素を用いて説明され、図1(c)に示すように、電子放出部12aの中心から焦点13aの中心に向かう仮想直線の向きにより規定される。
ここで、管軸方向と管径方向のそれぞれにおけるX線発生管のサイズを規定する要因について説明する。X線発生管の陰極は、集束レンズ電極、引き出しグリッド電極等の静電レンズ電極を備える電子銃で構成され、陽極から遠ざかる向きに所定の長さを有して延在している。従って、X線発生管の陰極側の管軸の長さの下限は電子銃の長さにより規定される。
同様にして、反射型ターゲットを備えたX線発生管の陽極は、熱容量を有する陽極ステム、ターゲットの排熱に関わるヒートシンク、必要に応じて設けられる回転駆動機構、等の陽極部材を有する。X線発生管の陽極側の管軸の下限長さは、反射型ターゲットに接続される陽極部材により規定される。従って、一般に、X線発生管および、X線発生管を収納容器に収納したX線発生装置は、管径方向より管軸方向に長い形状をなしている。
図8(a)〜(d)には、管軸25の方向を前面板3に垂直に配置したX線発生管15と、ガントリ2とを備えた従来の構成に関わる乳房用断層撮影装置101が参考例として示されている。本参考例の乳房用断層撮影装置101では、管軸25の方向を前面板3と交差する向きに配置しているため、焦点23aが前面板3と距離DFF2を隔てて離間している。この結果、本参考例におけるブラインドレングスBA2は、焦点23aとX線発生管15の陰極側端部との距離の影響を受けて大きなものとなっている。すなわち、本参考例の乳房用断層撮影装置101においては、管軸25の方向におけるX線発生管15の陰極側の長さにより大きなブラインドレングスBA2が生じている。なおブラインドレングスは、図1(d)のような側面図において、乳房収納部5の開口10の側においてX線束8が照射されない領域のうち、開口10からの距離が最大の長さで規定される。
なお、管軸25の方向を本参考例の反平行(‐Z方向)とし、かつ、前面板3と交差するようにした不図示の参考形態も、X線発生管15の前述の参考例と同様にして、陽極部材の管軸方向の長さに起因して大きなブラインドレングスが発生する。
一方、図1(a)〜(d)に示す第1の実施形態では、図1(c)に示すように、管軸25の方向を前面板3に沿う向きに配置しているため、焦点13aが前面板3と距離DFF1を隔てて離間している。この結果、本実施形態におけるブラインドレングスBA1は、図1(d)に示すように、焦点13aとX線発生管15の管径の1/2との距離が管軸25の長さの1/2より短いため、参考例のブラインドレングスBA2より小さなものとなっている。すなわち、本実施形態の乳房用断層撮影装置1においては、X線発生管15の管軸25の長さの影響を受けないため、小さなブラインドレングスBA1が生じるに留まっている。
従って、本実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1は、被験者48に無理な撮影姿勢を強いることなくブラインドレングスが低減された乳房の断層撮影行うことが可能となっている。
図9は、前面板3の開口10付近の漏洩X線を発生するX線束と前面板3との関係を示す意図で、図1(c)を拡大した図である。厚さtの前面板3に設けられた開口径Φの開口10を通過するX線の条件は、以下の一般式で与えられる。ここで、角度Ψは、かかる開口10を通過する漏洩X線の傾きの上限を示すものである。図9に示すように、焦点13aの中心から最も遠い開口10の部分と、焦点13aの中心とを結ぶ仮想線と前面板3との成す角Ψが、以下の一般式を満たすことが、開口10を介して被験者側に漏洩するX線を低減する点において好ましい。
すなわち、かかる仮想直線と前面板3との成す角Ψの上限は、X線束8の一部が開口10を通過して被験者48の胸郭への曝射を防止する条件を意味する。
0≦Ψ≦tan−1(t/Φ) ・・・(1)
なお、開口径Φは開口10の直径に相当し、被験者48の乳房31を挿入可能なように100mm以上300mm以下の範囲が設定される。また、前面板3の板厚tは、図1(a)、(c)、(d)において省略されているが、2mm以上20mm以下の範囲が設定される。板厚tの下限はX線減衰性能または変形抑制の強度の観点から規定され、板厚tの上限はブラインドレングス低減の観点から規定される。従って、管軸25の前面板3の成す角Ψは、−20度以上+20度以下が好ましく、−5度以上+5度以下がより好ましく、−1.5度以上1.5度以下とすることがより一層好ましい。
〔第2、第3の実施形態〕
ガントリ2の前面板3は、乳房挿入部5に連通する開口10を備えている。従って、ガントリ2は、乳房用断層撮影システム1の収納容器であると同時に、被験者48のユーザーインターフェースとなっているとも言える。ガントリ2は、被検者48の撮影姿勢を定める為に、乳房挿入部5が床面(図1では不図示)に対して所定の高さに設定され、前面板3が鉛直面に対して所定の角度をなすように、かかる床面に固定される。
次に、図2(a)、(b)を用いて本発明の第2、第3の実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1を説明する。図2(a)、(b)には、第2、第3の実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1における被験者48の撮影姿勢とともに、第1の実施形態を示す図1の各図においては省略されていたフットレスト44とガントリ2と床面41との接続関係が示されている。
図2(a)に示す第2の実施形態の乳房用断層撮影システム1は、被験者48が伏臥位の撮影姿勢をとることができるように、前面板3を水平面(yz平面)に、回転軸6を鉛直方向(X方向)に倣うようにガントリ2が床面41に設置されている。本実施形態の乳房用断層撮影システム1は、前面板3に連なるフットレスト44を備えており、前面板3とフットレスト44とが検査寝台を構成している。
図2(b)に示す第3の実施形態の乳房用断層撮影システム1は、被験者48の撮影姿勢を立位〜伏臥位まで連続的に変更させる姿勢変更ユニットを備えている。本実施形態のガントリ2は、フットレスト44とともに、姿勢変更ユニット62を介して床面41に設置されている。姿勢変更ユニット62は、連結支持部63、回転部64、ベース部65からなり、前面板3とフットレスト44とを、一体的に鉛直から垂直の角度に変更することができる。
第2、第3の実施形態においても、第1の実施形態と同様に、X線発生管15は管軸方向を前面板3と平行な状態を維持して回転軸6の周りを回転するように回転駆動部72に接続されている。第2、第3の実施形態のいずれも、第1の実施形態と同様に、管軸25の方向が前面板3に沿って配置されているため、被験者48に無理な撮影姿勢を強いることなくブラインドレングスが低減された乳房の断層撮影行うことが可能となっている。
〔第4の実施形態〕
次に、図3(a)〜(c)と図3(d)を用いて本発明の第4の実施形態と変形例に関わる乳房用断層撮影システム1を説明する。本実施形態は、第1の実施形態では省略されていた、X線発生管15と管電圧回路17との電気的接続、X線発生管15、管電圧回路17を収納する収納容器18、収納容器とガントリ2の接地方式が図示されている。なお、図3(a)〜(d)の各図において、図1(a)〜(d)と同様に、X線検出器、乳房挿入部、開口、回転駆動部は、理解の為に、適宜省略されている。
第4の実施形態の乳房用断層撮影システム1は、静止型の反射型ターゲット13を備えたX線発生管15と管電圧Vaを印加する管電圧回路17と、X線発生管15および管電圧回路17とを収納する金属製の収納容器18を有したX線発生源7を備えている。図3(d)には、X線発生管15と管電圧回路17との電気的な接続箇所が第4の実施形態と相違する第4の実施形態の変形例が示されている。
第4の実施形態とその変形例のX線発生管15は、いずれも、管電圧回路17と中点接地方式で電位規定されている。ガントリ2と収納容器18とは、接地端子16に電気的に接続され、接地電位に規定されている。反射型ターゲット13の電位は、+1/2×Vaに規定されている。即ち、反射型ターゲット13の電位は、接地電位より正であって絶対値が管電圧Vaより小さい。同様にして、電子放出源12の電位は、−1/2×Vaに規定されている。即ち、電子放出源12の電位は、接地電位より負であって絶対値が管電圧Vaより小さい。
反射型ターゲット13を含む陽極は陽極端子43を介して管電圧回路17の陽極出力端子に接続され、電子放出源12を含む陰極は陰極端子42を介して管電圧回路17の陰極出力端子に接続されている。陰極端子42と陽極端子43は、絶縁耐圧の観点から、いずれもX線発生管15の前面板3から離間した側に設けられている。陰極端子42と陽極端子43は、電子放出部12aと焦点13aにより規定される管軸25よりも前面板3から離れて位置しているとも言える。
次に、X線発生管15における陰極端子42と陽極端子43の配置と、X線発生管15の外囲器14の前面板3側の電位差ΔVqrについて、図3(c)、(d)と一般式(2)〜(5)を用いて以下に説明する。図3(c)、(d)の通り、外囲器14の沿面に沿ってo、p、q、r、s、t、u、v、と定める。このうち、位置s、tは、図3(a)、(c)に示す本実施形態の接続端子の位置であって、管軸25よりも前面板3から離間した配置である。また、位置u、vは、図3(d)に示す変形例の接続端子の位置であって、管軸25の延長上に位置する。位置q、rは、外囲器14の前面板3の側において収納容器18と対向する区間に対応する。ここで、前面板3の側の外囲器14の電位差ΔVqrは、一般式(2)の通り、管電圧Vaに対して外囲器14の絶縁部材の沿面に沿った容量分割比で規定され、かかる容量分割比は沿面距離比で近似される。
ΔVqr=容量分割比×管電圧Va≒沿面距離比×管電圧Va ・・・(2)
従って、図3(c)、(d)に示す本実施形態と変形例の外囲器14の前面板3の側の電位差ΔVqr(c)、ΔVqr(d)は、以下の一般式(2)、(3)によりそれぞれ示される。
ΔVqr(c)=(沿面距離qr)/(沿面距離opqrst)×管電圧Va
・・・(3)
ΔVqr(d)=(沿面距離qr)/(沿面距離uqrv)×管電圧Va
・・・(4)
一般式(3)、(4)により一般式(5)が導出される。
ΔVqr(c)<ΔVqr(d) ・・・(5)
以上の通り、陰極端子42と陽極端子43を管軸25よりも前面板3から離間して配置することにより、外囲器14の、陰極端子42と陽極端子43との間の沿面距離に占める、外囲器14が前面板3と対向する側の沿面距離が減少する。この結果、陰極端子42と陽極端子43を管軸25よりも前面板3から離間した配置とすることにより、外囲器14が前面板3と対向する側の電位差ΔVqrが容量分割により抑制される。
この結果、外囲器14と収納容器18とは絶縁距離Diを介して近接させることが可能となり、反射型ターゲット13上に形成される焦点13aの前面板3に対する距離DFF1を低減させることが可能となり、ブラインドレングス低減の効果が得られる。陰極端子42と陽極端子43を、管軸25の延長上に設けたり、前面板3の側に設けたりする場合よりも、絶縁距離Diおよび焦点位置DFF1を低減させることが可能となる。
従って、第2、第3の実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1は、被験者48に無理な撮影姿勢を強いることなくブラインドレングスが低減された乳房の断層撮影行うことが可能となっている。
なお、本願発明において、中点接地方式は、陽極電位と陰極電位との間の電位を接地して、X線発生管15に管電圧回路17から管電圧を印加する形態と定義する。中点接地方式における陽極電位は、0より大1未満の定数kを与えたとき、陽極電位と陰極電位を+k×Va、+(k−1)×Vaと代数的に記述される。前述の収納容器18と外囲器14との絶縁距離を小さくする目的においては、kが0.495以上0.505以下であることが好ましく、k=0.5がより一層好ましい。
なお、図3(a)においては、図示していないが、本実施形態のX線発生源7は、収納容器18の内部には、X線発生管15と収納容器18の内壁とに接触するように絶縁性液体を収納している。絶縁性液体としては、鉱油、パーフルオロ系オイル、シリコーン油等の絶縁性油、または、六フッ化硫黄、等が適用される。かかる絶縁性液体は、X線発生管15、収納容器18、管電圧回路17間の電気的絶縁と、X線発生管15の対流放熱に寄与する。管電圧回路17は、収納容器18の外部に配置しても良い。
〔第5の実施形態〕
次に、図4(a)、(b)および図4(c)、(d)を用いて本発明の第5の実施形態とその変形例に関わる乳房用断層撮影システム1を説明する。図4(a)、(b)に示す第5の実施形態は、回転陽極型の反射型ターゲット23を備えている点、回転陽極型の反射型ターゲット23のフォーカルトラックに対してX線検出器9の側に焦点をオフセットしている点において、第4の実施形態と相違する。本願明細書において、これ以降簡単のために、回転陽極型の反射型ターゲットを回転陽極と称する。なお、図4(a)〜(d)の各図において、図3(a)、(b)と同様に、X線検出器、乳房挿入部、開口、回転駆動部は、理解の為に、適宜省略されている。本実施形態のフォーカルトラックは、回転陽極23の錐面に沿って円錐台形に分布している。
第5の実施形態は、焦点23aからX線検出器9を望む立体角が最大となるように、焦点23aがフォーカルトラック内に配置されている。換言すると、本実施形態は、焦点23aからX線検出器9を望む立体角が最大となるように電子放出源12と回転陽極23とが配置されている。本実施形態のような焦点23aの配置とすることにより、管電流一定の条件下において、乳房挿入部5に曝射されるX線強度が最大となり、回転陽極23の熱負荷が軽減される。
本実施形態の焦点23aの配置を実現する為に、図4(b)に示す様に、回転陽極23の回転中心軸27よりも管軸25がX線検出器9に近接するように電子放出源12が配置されている。同様にして、本実施形態の焦点23aの配置を実現する為に、図4(a)に示す通り、前面板3との距離において、回転陽極23の回転中心軸27と管軸25とが等しい配置となっている。
次に、図4(c)〜(e)を用いて本発明の第5の実施形態の変形例に関わる乳房用断層撮影システム1を説明する。本変形例は、回転陽極23が有するフォーカルトラックのうち前面板3に最も近接している側に焦点が形成されている点において、図4(a)、(b)に示す第5の実施形態と相違する。本変形例は、図4(e)に示すように、電子放出部12aと焦点23aが、回転陽極23の回転中心軸27よりも前面板3に近接した配置となっており、焦点23aが前面板3に近接されて胸郭側のブラインドレングスを低減する効果が得られる。本変形例は、第5の実施形態と比較して、焦点23aから望むX線検出器9の立体角が制限される為、乳房挿入部5に曝射されるX線強度が低下する一方で、X線検出器9から見た見掛け上の焦点サイズが抑制される効果が得られる。
第5の実施形態とその変形例は、図4(a)、(c)に示す通り、第4の実施形態と同様にして、陰極端子42と陽極端子43が管軸25よりも前面板3から離間した側に設けられているため、X線発生管15を収納容器18の前面板3の側に近接させられる。この結果、第5の実施形態とその変形例に関わる乳房用断層撮影装置1は、被検者48に無理な撮影姿勢を強いることなく、ブラインドレングスが低減された乳房の断層撮影を行うことが可能となっている。
〔第6の実施形態〕
次に、図5(a)〜(d)を用いて本発明の第6の実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1を説明する。図5(a)〜(d)は、焦点23aの走査軌跡24のなかで最上の位置にある状態のX線発生管15とガントリ2との関係を代表させて示している。しかしながら、以下に述べる本実施形態の技術的意義は、X線発生管15の走査時のガントリ2内の位置に依存せずに一般化される。
本実施形態は、X線発生管15の管軸25の方向が、前面板3と平行であり、回転軸6と垂直な位置関係にある点においては、第1の実施形態と共通する配置となっている。従って、本実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1は、被験者48に無理な撮影姿勢を強いることなくブラインドレングスが低減された乳房の断層撮影行うことが可能となっている。
一方で、本実施形態は、X線発生管15の管軸25の方向を、焦点13aの走査軌跡の接平面のうち回転軸6に平行な接平面26に対して、内側を向くようにした点において、図1(a)〜(d)に示す第1の実施形態と相違する。換言すると、本実施形態は、焦点13aよりも電子放出部12aが、ガントリ2の径方向において外側に位置している。
このような配置を取る本実施形態は、第1の実施形態と比較して、反射型ターゲット13に形成される焦点13aの見掛け上の焦点径が小さくなり、ガントリ2の径方向における撮影画像の分解能が向上する。反射型ターゲット13の電子入射面の法線と管軸25とのなす角をθt、管軸25と接平面26のなす角をθとするとき、回転軸6に向かう曝射中心軸8cの出射角θeは、以下の一般式(6)で記述される。
θe=90°−(θt−θ) ・・・(6)
反射型ターゲット13の電子入射面に形成される焦点13aの前面板3に平行な方向の焦点径をΦとしたとき、X線検出器9からみた見かけ上の焦点径は、Φ×cos(θe)である。従って、X線発生管15の管軸25の方向を、焦点13aの走査軌跡の接平面のうち回転軸6に平行な接平面26に対して内側にθ傾いている本実施形態においては、前面板3に沿ったガントリ径方向における見掛け上の焦点が抑制される。
なお、焦点13aの見掛け上の焦点径は、X線検出器9からみた立体角に相当し、不図示のピンホールマスクを反射型ターゲット13とX線検出器9の間に配置して測定される。また、出射角θeは、反射型ターゲット13の電子入射面の法線28に対して規定され、出射角0度は、垂直反射の条件に相当する。また、接平面26は、焦点13aが回転軸6の周りに規定する環状の走査軌跡24において、焦点13aの任意の位置における接線と回転軸6とにより規定される平面である。
〔第7の実施形態〕
次に、図6(a)〜(d)を用いて本発明の第7の実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1を説明する。図6(a)〜(d)は、焦点23aの走査軌跡24のなかで最上の位置にある状態のX線発生管15とガントリ2との関係を代表させて示している。しかしながら、以下に述べる本実施形態の技術的意義は、X線発生管15の走査時のガントリ2内の位置に依存せずに一般化される。
本実施形態は、X線発生管15の管軸25の方向が、前面板3と平行であり、回転軸6と垂直な位置関係にある点においては、第1の実施形態と共通する配置となっている。従って、本実施形態に関わる乳房用断層撮影システム1は、被験者48に無理な撮影姿勢を強いることなくブラインドレングスが低減された乳房の断層撮影行うことが可能となっている。
一方で、本実施形態は、X線発生管15の管軸25の方向を、焦点13aの走査軌跡の接平面のうち回転軸6に平行な接平面26に対して、外側を向くようにした点において、第1の実施形態および第6の実施形態と相違する。換言すると、本実施形態は、焦点13aよりも電子放出部12aが、ガントリ2の径方向において内側に位置している。
このような配置を取る本実施形態は、第1の実施形態および第6の実施形態と比較して、X線束8の曝射中心軸8cが電子入射面の法線に近づくため、出射角θeが小さなものとなり、X線出力の強度と線質の放射角依存性が低減される。従って、第7の実施形態は、X線出力の強度と線質の放射角依存性が低減されるため、X線発生源15と乳房挿入部5とを近接可能となるためガントリ2のサイズを小型化するメリットが得られる。
[第8の実施形態]
次に、図7を用いて、本発明の乳房用断層撮影システムを用いて行う断層撮影について説明する。図7は、乳房31に対して回転軸6の周りにおいて複数の曝射角度で撮影することによりX線断層像を取得する乳房用断層撮影システム1のシステムブロック図が示されている。
本実施形態のX線発生管15の管軸方向を明示していないが、第1の実施形態と同様に、管軸方向が前面板3と平行な状態を維持したまま回転軸6の周りを回転11するように回転駆動部72に接続されている。
本実施形態においてはガントリ2内部に設けられている回転駆動部72は、ガントリ2の外部に設けられていても良い。また、本実施形態においては、X線検出器9は回転支持体70に接続せずに、ガントリ2の径方向外側に環状に敷き詰めて配置してもよい。X線検出器9が受ける散乱X線を軽減する点、半陰影を軽減する点においては、可能な範囲でX線束の光路上、被写体である乳房31の直後に配置することが望ましい。この点おいては、本実施形態および第1〜第3の実施形態に示すように、X線発生管15よりも回転軸6に近接した位置において、X線検出器9が回転支持体70に支持されていうることが望ましい。
X線検出器9の出力にはX線透過像データが含まれ、信号処理部36、システム制御ユニット33、再構成部32を経て、表示パネル39に断層画像が出力される。信号処理部36には、データ処理回路35、画像処理回路34を備えている。また、システム制御ユニット33の出力は、管駆動回路37、X線発生管15、回転駆動部72、データ処理回路35、画像処理回路34に接続され、システム制御ユニット33には操作パネル38の操作指令信号が入力されるように接続されている。
本実施形態の乳房用断層撮影システム1は、X線発生管15及びX線検出器9は、互いに対向して配置され、回転軸6を中心として互いに同期して回転走査されるように構成されている。X線発生管15は、回転駆動部72により乳房31に対する角度が変更され、異なるX線発生管15の角度毎にX線透過像を取得することが可能となっている。
1 乳房用断層撮影システム
2 ガントリ
3 前面板
5 乳房収納部
6 回転軸
9 X線検出器
10 開口
12 電子線放出源
13 反射型ターゲット
14 外囲器
15 X線発生管
31 乳房
48 被験者
72 回転駆動部

Claims (27)

  1. 乳房を透過したX線により乳房の断層画像を得る乳房用断層撮影システムであって、
    回転軸を通る乳房挿入部と、前記回転軸の周方向に沿って前記乳房挿入部を囲むように位置する環状の収容部と、前記乳房挿入部に挿入可能とする開口が設けられた前面板と、を有するガントリと、
    反射型ターゲットを有し前記環状の収容部に収容されるX線発生管と、
    前記乳房挿入部を介して前記X線発生管と対向するとともに前記環状の収容部に収容されるX線検出器と
    記X線発生管を前記回転軸の周りに回転させる回転駆動部と、
    前記X線発生管管軸方向が前記前面板に沿うように前記回転駆動部に接続されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
  2. 前記管軸方向と前記前面板との成す角度は、−20度以上+20度以下であることを特徴とする請求項1に記載の乳房用断層撮影システム。
  3. 前記管軸方向は、前記前面板に対して実質的に平行に配置されていることを特徴とする請求項2に記載の乳房用断層撮影システム。
  4. 前記X線発生管は、外形において、管方向の長さより、前記管方向の長さが短い事を特徴とする請求項1に記載の乳房用断層撮影システム。
  5. 前記X線発生管は前記反射型ターゲットに向けて電子線を放出する電子放出部を有する電子放出源を有し、
    前記反射型ターゲットは、前記電子線の照射により焦点が形成され、
    前記管軸方向は、前記電子放出部の中心から前記焦点の中心に向かう仮想直線の延びる方向により規定されることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の乳房用断層撮影システム。
  6. 前記焦点が描く走査軌跡に基づき、前記ガントリの周方向と径方向が規定され、前記管軸方向前記ガントリの前記径方向において内側に向いていることを特徴とする請求項に記載の乳房用断層撮影システム。
  7. 前記焦点が描く走査軌跡に基づき、前記ガントリの周方向と径方向が規定され、前記管軸方向前記ガントリの前記径方向において外側に向いていることを特徴とする請求項に記載の乳房用断層撮影システム。
  8. 前記焦点が描く走査軌跡に基づき、前記ガントリの周方向と径方向が規定され、前記電子放出部は前記焦点より、前記ガントリの前記径方向において外側に位置していることを特徴とする請求項6に記載の乳房用断層撮影システム。
  9. 前記焦点が描く走査軌跡に基づき、前記ガントリの周方向と径方向が規定され、前記電子放出部は前記焦点より、前記ガントリの前記径方向において内側に位置していることを特徴とする請求項7に記載の乳房用断層撮影システム。
  10. 前記X線検出器は、前記乳房挿入部を介して前記X線発生管に対向するように、前記回転駆動部に接続されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の乳房用断層撮影システム。
  11. 前記ガントリは接地電位に規定され、前記X線発生管には管電圧が印加され、
    前記反射型ターゲットの電位は、接地電位より正であって絶対値が前記管電圧より小さく規定され、
    前記電子放出源の電位は、接地電位より負であって絶対値が前記管電圧より小さく規定されていることを特徴とする請求項に記載の乳房用断層撮影システム。
  12. 0より大で1未満の定数kを与え、管電圧をVa(V)とするとき、
    前記反射型ターゲットの電位は、k×Vaに規定され、
    前記電子放出源の電位は、(k−1)×Vaに規定される部分を有していることを特徴とする請求項11に記載の乳房用断層撮影システム。
  13. 前記定数kは、0.495以上0.505以下であることを特徴とする請求項12に記載の乳房用断層撮影システム。
  14. 前記X線発生管を収納し前記ガントリに収納され接地電位に規定される容器と、
    前記容器の内壁と前記X線発生管とに接する絶縁性液体と、
    をさらに備えていることを特徴とする請求項11乃至13のいずれか1項に記載の乳房用断層撮影システム。
  15. 前記容器は、前記X線発生管に前記管電圧を印加する管電圧回路を収納していることを特徴とする請求項14に記載の乳房用断層撮影システム。
  16. 前記管電圧回路は、前記反射型ターゲットに電気的に接続される陽極出力端子と、前記電子放出源に電気的に接続される陰極出力端子と、を備え
    前記X線発生管は、前記反射型ターゲットと前記電子放出源を収納する外囲器を有し、前記外囲器は、前記陽極出力端子と前記陰極出力端子のそれぞれに電気的に接続される陽極端子と陰極端子とを有し、
    前記陽極端子と前記陰極端子は、前記焦点および前記電子放出部よりも前記前面板から離れて位置していることを特徴とする請求項15に記載の乳房用断層撮影システム。
  17. 前記反射型ターゲットは、前記前面板に沿って配置された回転中心軸の周りに回転する回転陽極であることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の乳房用断層撮影システム。
  18. 前記回転中心軸は、前記前面板に平行に配置されていることを特徴とする請求項17に記載の乳房用断層撮影システム。
  19. 前記電子放出源は、電子線を放出する電子放出部を有し、
    前記反射型ターゲットは、前記電子線の照射により焦点が形成され、
    前記電子放出部と前記焦点は、前記回転中心軸よりも前記前面板に近接していることを特徴とする請求項17または18に記載の乳房用断層撮影システム。
  20. 前記前面板は前記乳房挿入部に連通する開口が設けられており、前記開口の開口径をΦ、前記前面板の板厚をtで与えたとき、
    前記焦点の前記中心から最も遠い前記開口の部分と、前記焦点の前記中心とを結ぶ仮想線と前記前面板との成す角Ψは、以下の一般式(1)を満足することを特徴とする請求項7に記載の乳房用断層撮影システム。
    0≦Ψ≦tan−1(t/Φ) (1)
  21. 前記X線発生管と前記X線検出器は、前記前面板が隔てる空間において、前記前面板に対して同じ側に位置することを特徴とする請求項1乃至20のいずれか1項に記載の断層撮影システム。
  22. 電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、
    前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、
    前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
    前記X線発生管の管軸方向が前記前面板に対して実質的に平行に配置されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
  23. 電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、
    前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、
    前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
    前記X線発生管は、外形において、管軸方向の長さより、前記管径方向の長さが短く、前記管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
  24. 電子放出部を有する電子放出源と、放出された電子の照射により焦点が形成され該焦点からX線を発生する反射型ターゲットと、を有するX線発生管と、
    前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、
    前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
    前記X線発生管の管軸方向は、前記電子放出部の中心から前記焦点の中心に向かう仮想直線の延びる方向により規定され、前記管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
  25. 電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、
    前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、
    前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
    前記X線検出器は、前記乳房挿入部を介して前記X線発生管に対向するように、前記回転駆動部に接続されており、前記X線発生管の管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
  26. 電子の照射によりX線を発生する反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するとともに管電圧が印加されるX線発生管と、
    前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有し接地電位に規定されるガントリと、
    前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
    前記反射型ターゲットの電位は、接地電位より正であって絶対値が前記管電圧より小さく規定され、前記電子放出源の電位は、接地電位より負であって絶対値が前記管電圧より小さく規定されており、前記X線発生管の管軸方向は前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
  27. 陽極回転軸を有し該陽極回転軸周りに回転する回転陽極型の反射型ターゲットと、前記反射型ターゲットに電子線を照射する電子放出源と、を有するX線発生管と、
    前記反射型ターゲットから放出され乳房を透過したX線を検出するX線検出器と、
    前記X線発生管と前記X線検出器とを収容し、被験者の側に前面板を有するガントリと、
    前記X線発生管を回転軸の周りに回転させるように前記X線発生管に接続された回転駆動部と、前記回転軸に重なるように位置し前記前面板に設けられた開口を通じて被験者の乳房が挿入される乳房挿入部と、を備える乳房用断層撮影システムであって、
    前記前面板に沿って配置された回転中心軸の周りに回転する回転陽極である、前記X線発生管の管軸方向と前記陽極回転軸が前記前面板に沿うように配置されていることを特徴とする乳房用断層撮影システム。
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