JP6662796B2 - 懸吊転回装置 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺物を直立させるように転回させつつ吊り下げるための懸吊転回装置に関する。
たとえば、建築現場などでは、クレーンを用いて柱部材等の長尺物を吊り下げ、所定の高さまで持ち上げた後に、吊り下げた長尺物を所定の位置に降ろしている。多くの場合、長尺物は、所定の載置箇所に、長手方向が水平となる状態(以下、この状態を水平状態とする)とするように載置されている。したがって、柱部材等の長尺物を吊り下げる場合、その縁などを損傷しないように水平状態を維持したまま吊り下げるが、その長尺物を、長手方向が概ね鉛直方向に沿う(以下、この状態を直立状態とする)ように降ろして、柱部材同士を接合する場合もある。
そのような作業を行うために、懸吊転回装置が用いられている。この懸吊転回装置は、長尺物の縁部等の損傷を防ぐために、長尺物の両端側にフックを引っ掛けて水平状態のまま持ち上げる。そして、空中に長尺物が吊り下げられている状態で、長尺物が直立するように転回させる。
このような懸吊転回装置としては、たとえば特許文献1に開示のものがある。特許文献1には、フレーム本体に一対のロードシーブが取り付けられ、それぞれのロードシーブがモータで駆動される構成が開示されている。それにより、長尺物の両端側に掛け止めされているフックを昇降させる構成となっている。
特許第5317455号公報
ところで、特許文献1に開示の懸吊転回装置は、構成が複雑になる、という問題がある。すなわち、特許文献1に開示の構成では、一対の吊りチェーンのそれぞれを巻上げおよび巻下げするために、モータやロードシーブ等を一対ずつ設けている。したがって、モータやロードシーブを始めとして部品点数が多くなり、構成が複雑になってしまう。
また、特許文献1に開示の構成では、水平状態にある吊り荷(長尺物)を吊り上げる場合、一対の吊りチェーンは、吊り荷に向かうにつれて互いに離れるように開くので、これら一対の吊りチェーンは、鉛直方向に対して傾斜してしまう。したがって、チェーンの傾斜に対応させて、本体側アイドルシーブを揺動させる構成を設ける必要がある。しかも、本体側アイドルシーブも一対存在しているので、上述した本体側アイドルシーブを揺動させる構成も1つのみではなく、一対必要となるので、構成が複雑となる。
本発明は上記の事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、部品点数を削減して構成を簡素化することが可能な懸吊転回装置を提供しよう、とするものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によると、水平状態の長尺物を吊り下げつつ、当該長尺物が直立するように転回させることが可能な懸吊転回装置であって、基体と、基体に取り付けられる共に、モータを備え、当該モータの駆動によってロードシーブを回転させることでロードチェーンの巻上げおよび巻下げを行う巻上装置と、長尺物の他端部に連結され、ロードチェーンを介して吊り下げられると共に、モータの駆動によるロードチェーンの巻上げおよび巻下げに応じて上下動するフックブロックと、基体の幅方向の一端側に取り付けられ、ロードチェーンの一端側を固定する鎖端末固定手段と、基体の幅方向の他端側に取り付けられ、長尺物の他端部に連結されると共に、巻上げおよび巻下げがなされずに固定長さで吊り下げられている吊下手段を備える固定スリングユニットと、幅方向において鎖端末固定手段と固定スリングユニットの間に配置され、ロードチェーンを収納するチェーンバケットと、鎖端末固定手段の下方においてロードチェーンの一端側に取り付けられ、フックブロックの上限位置を検出する上限リミットスイッチ機構と、を備えることを特徴とする懸吊転回装置が提供される。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、巻上装置のうち、ロードシーブの下方であってロードチェーンがチェーンバケットからロードシーブに送り込まれる側には下限リミットスイッチ機構が設けられていて、下限リミットスイッチ機構によってロードチェーンの他端側を検出することで、フックブロックの下限位置を検出する、ことが好ましい。
さらに、本発明の他の側面は、上述の発明において、フックブロックは、一対のフックシーブを備えていて、それぞれのフックシーブにはロードチェーンが掛け回されていて、基体には、アイドルシーブが回転自在に取り付けられていて、このアイドルシーブには、一対のフックシーブの間に存在するロードチェーンが掛け回されていて、アイドルシーブは、その回転方向が幅方向に平行に設けられている、ことが好ましい。
また、本発明の他の側面は、上述の発明において、基体には、外部のクレーンに吊り下げるための上スリングユニットが取り付けられていて、基体の上部には、上スリングユニットを受け止めるための平板状の部分を備えるスリング受け部材が設けられていて、スリング受け部材の下方には、モータをインバータ制御する際に電気エネルギを熱に変換して外部に逃がすための制動抵抗器が配置されている、ことが好ましい。
本発明によると、懸吊転回装置において、部品点数を削減して構成を簡素化することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る懸吊転回装置の外観を示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置からカバーを取り除いた状態を示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置の支持プレート組、固定スリングユニット、巻上装置、フックブロックおよびチェーンバケット付近の構成を示す斜視図である。 図3の構成を裏側から示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置の固定スリングユニット、巻上装置およびフックブロックを示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置の巻上装置およびフックブロックの上部側の構成を示す断面図であり、YZ平面で切断した状態を示す図である。 図1に示す懸吊転回装置のロードシーブ、チェーンガイド機構およびフックブロックのフックシーブを示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置のガイドローラおよびアイドルシーブ付近の構成を拡大して示す部分的な平面断面図である。 図1に示す懸吊転回装置の鎖端末留め金具および上限リミットスイッチ機構の構成を示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置のフックブロックの構成を一部分解して示す斜視図である。 図1に示す懸吊転回装置の制御部付近の詳細な構成を示す電気的なブロック図である。 図1に示す懸吊転回装置に長尺物を水平状態で吊り下げた状態を示す図である。 図6に示す状態から、ロードチェーンが傾斜した状態を示す図である。 従来構成の巻上装置と、ガイド部材の配置を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る懸吊転回装置10について、図面に基づいて説明する。なお、この懸吊転回装置10は、たとえば建築現場等において、クレーンのフック等に掛けられて、荷となる長尺物N1(図12参照)を水平状態に維持したまま吊り上げ、その吊り上げ後に、長尺物N1を転回させて、長尺物N1が直立させることを可能とするものである。この懸吊転回装置10はクレーン等に吊り上げられて、上下方向等を比較的長い距離を移動する。そのため、懸吊転回装置10は、自身の内部にバッテリを搭載して電源とし、モータ等を駆動させるようにしている。
<懸吊転回装置の全体構成について>
図1は、懸吊転回装置10の外観を示す斜視図である。図2は、図1に示す懸吊転回装置10からカバーを取り除いた状態を示す斜視図である。なお、以下の説明においては、必要に応じてXYZ直交座標系を用いて説明することとする。図1および図2においては、一対のフレーム30の間に支持プレート組50が位置しているが、X方向とは、一対のフレーム30を結ぶ方向を指すものとし、X1側は図1および図2において右側を指し、X2側は図1および図2において左側を指すものとする。また、Y方向とは、一対のシャックル24を結ぶ方向を指すものとし、Y1側は図1および図2において手前側かつ右側を指し、Y2側は図1および図2において左側かつ奥側を指すものとする。また、Z方向とは、懸吊転回装置10全体が昇降する鉛直方向を指し、Z1側は図1および図2における紙面上側を指し、Z2側はそれとは逆の紙面下側を指す。
図1および図2に示すように、懸吊転回装置10は、上スリングユニット20と、フレーム30と、カバー40と、支持プレート組50と、固定スリングユニット60と、巻上装置70と、ロードチェーンC2と、チェーンガイド機構80と、鎖端末留め金具90と、上限リミットスイッチ機構100と、フックブロック110と、チェーンバケット130と、下限リミットスイッチ機構140と、制御部150と、インバータ装置160と、電池システム170と、スリング受け部材190と、を主要な構成要素としている。
<上スリングユニットについて>
図1および図2に示すように、上スリングユニット20は、建築現場等に設置されるクレーン装置のフック等に掛けられて、懸吊転回装置10全体を吊り下げるための部分である。この上スリングユニット20は、上リング21を備え、その上リング21に対してチェーン連結具22を介して、複数の金属環が連結された上チェーンC1が連結されている。また、上チェーンC1の下端側にもチェーン連結具23が連結され、そのチェーン連結具23はシャックル24に連結されている。シャックル24は、後述する支持プレート組50に取り付けられている固定軸S1に回動自在に取り付けられている。
なお、図1に示す構成では、1つの上リング21に対して、2つの上チェーンC1が、チェーン連結具22を介して連結されている。しかしながら、懸吊転回装置10の重量バランスが取れた状態でクレーンのフック等に吊り下げられるものであれば、上チェーンC1は1つのみ存在しても良いし、3つ以上存在しても良い。
<フレームおよびカバーについて>
また、図2に示すように、懸吊転回装置10には、一対のフレーム30が設けられている。フレーム30は、バッテリ(後述する電池システム170)や制御部150を搭載している部分であり、後述する支持プレート組50を挟んで、一方側(X1側)および他方側(X2側)にそれぞれ設けられている。フレーム30は、断面がL字状のアングルを複数組み合わせて形成されているが、角パイプやその他の部材を組み合わせて形成しても良い。なお、フレーム30の内部には、適宜、支持板(図示省略)が設置され、その支持板に電池システム170や、制御部150が載置された状態で取り付けられている。
また、フレーム30の下端部には、脚部31が設けられている。脚部31は、懸吊転回装置10が地面等の設置面に置かれる際に、懸吊転回装置10の全体を支持する部分である。
図1に示すように、フレーム30には、カバー40が取り付けられている。カバー40は、フレーム30の側面、正面、天面等の全体を覆っている。それにより、懸吊転回装置10のバッテリを含む電装部品等を保護している。カバー40は、たとえば金属板であるが、外部から強い衝撃が加わらない場合には、樹脂製のパネルとしても良い。このカバー40を、たとえば防水効果のあるパッキン等を介して取り付けることで、懸吊転回装置10の電気系統等が雨水や外部の衝撃から保護される。
<支持プレート組について>
図1および図2に示すように、支持プレート組50は、シャックル24を介して、懸吊転回装置10のうち上スリングユニット20を除く荷重全体を支持する部分である。なお、支持プレート組50は、基体に対応する。図3は、支持プレート組50、固定スリングユニット60、巻上装置70、フックブロック110およびチェーンバケット130付近の構成を示す斜視図である。図4は、図3の構成を裏側から示す斜視図である。
図3および図4に示すように、支持プレート組50は、複数(本実施の形態では3枚)の支持プレート51,52,53を有していて、これらが所定の間隔を有する状態で互いに固定されている。以下の説明では、必要に応じて、X方向の一方側(X1側)に位置する支持プレート51をモータ側プレート51と称呼し、X方向の他方側(X2側)に位置する支持プレート53をギヤ側プレート53と称呼する場合がある。また、モータ側プレート51とギヤ側プレート53の間にある支持プレート52を中間プレート52と称呼する場合がある。
これら支持プレート51,52,53は、固定スリングユニット60および巻上装置70を初めとする懸吊転回装置10の各部位を直接的に支持している。これらのうち、固定スリングユニット60は、支持プレート51,52,53の幅方向(Y方向)の他方側(Y2側)かつ下方側(Z2側)で支持されている。具体的には、支持プレート51,52,53の上述した部位には、これらを貫くようにスリング軸部材S2が取り付けられている。このスリング軸部材S2は、図示を省略するスリング軸を備え、そのスリング軸に対して固定スリングユニット60の繋ぎ金具61が回動自在に取り付けられている。
<固定スリングユニットについて>
図5は、固定スリングユニット60、巻上装置70およびフックブロック110を示す斜視図である。図5に示すように、固定スリングユニット60は、一対の繋ぎ金具61を備えている。一対の繋ぎ金具61は、互いに対向するように取り付けられている。また、一対の繋ぎ金具61のうち、一方の繋ぎ金具61は、スリング軸(図示省略)によって、モータ側プレート51と中間プレート52の間で回動自在に取り付けられ、他方の繋ぎ金具61は、同じくスリング軸によって、中間プレート52とギヤ側プレート53の間で回動自在に取り付けられている。したがって、一対の繋ぎ金具61の間には、図示を省略するスペーサ等を取り付けることができるスペースが確保されている。
また、一対の繋ぎ金具61の間には、留め金具62が配置されている。留め金具62は、その下方側(Z2側)で、固定チェーンC3の上端部を繋ぎ軸等を介して固定している。また、留め金具62の上方側は、下方側よりも小径の摺動軸部(図示省略)となっており、その摺動軸部の下部側(Z2側)には、固定金具63が一対の繋ぎ金具61に固定された状態で配置されている。なお、固定金具63には上下方向(Z方向)に貫く挿通孔が設けられていて、その挿通孔には上述した摺動軸部の下部が挿通されている。
また、固定金具63の上部には、軸受に対応するスラスト軸受部材64が配置され、さらにそのスラスト軸受部材64の上方には、ナット部材65が配置されている。スラスト軸受部材64には、摺動軸部が挿通され、またナット部材65は、摺動軸部の上部側を抜け止めする状態で固定している。したがって、留め金具62は、一対の繋ぎ金具61の間で、回動自在に支持されている。
上述したように、留め金具62には、固定チェーンC3の上端部が固定されているが、その固定チェーンC3の下端側には、チェーン連結具66が連結され、さらにチェーン連結具66には、下リング67が連結されている。そして、この下リング67を介して、長尺物N1の一端側を連結することが可能となっている。なお、固定チェーンC3は、吊下手段に対応する。
次に、巻上装置70について説明する。巻上装置70は、上述した支持プレート51,52,53の幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)で支持されている。具体的には、支持プレート51,52,53の上述した部位に存在する貫通孔に、巻上装置70が取り付けられている。
<巻上装置について>
図6は、巻上装置70およびフックブロック110の上部側の構成を示す断面図であり、YZ平面で切断した状態を示す図である。図6に示すように、巻上装置70は、ロードチェーンC2が掛け回されると共に回転可能なロードシーブ71を備えている。ロードシーブ71は、ロードチェーンC2のうち、交互に縦状および横状に配置された金属環C2aが嵌まり込む縦ポケットおよび横ポケット(図示省略;チェーンポケットに対応)を備えている。したがって、ロードシーブ71が回転すると、ロードチェーンC2を確実に送ることが可能となっている。
また、巻上装置70は、図4および図5に示すようなモータ72を備えていて、上述したロードシーブ71は、モータ72によって駆動される。また、巻上装置70には、ギヤ機構73(図10参照)も設けられていて、そのギヤ機構73によってモータ72の駆動力を減速してロードシーブ71に伝達している。このような構成を採用することで、巻上装置70は、ロードシーブ71の回転方向に応じて、ロードチェーンC2を巻上げたり、巻下げることを可能としている。
<チェーンガイド機構について>
図7は、ロードシーブ71、チェーンガイド機構80およびフックブロック110のフックシーブを示す斜視図である。図8は、ガイドローラ81〜83およびアイドルシーブ85付近の構成を拡大して示す部分的な平面断面図である。図7および図8に示すように、ロードチェーンC2は、チェーンガイド機構80によって案内される。チェーンガイド機構80は、ガイドローラ81〜84と、アイドルシーブ85とを備えている。ガイドローラ81〜84には、溝部81a〜84aがそれぞれ設けられていて、この溝部81a〜84aには、ロードチェーンC2のうち、YZ平面が偏平な面となる(X方向の寸法の小さな)金属環ロードチェーンC2aが入り込む。
これらのうち、ガイドローラ81とガイドローラ82とは、Y方向において並ぶように配置されている。しかも、ガイドローラ81の外周面とガイドローラ82の外周面とは、金属環C2aの幅(Y方向の寸法)よりも狭いが個々の金属環C2aの鋼線の直径よりも広い間隔で近接している。それにより、YZ平面が偏平面となる金属環C2aが外れるのを防止しつつ、YZ平面に直交する金属環C2aがガイドローラ81とガイドローラ82の間を通過するのを許容している。なお、これらガイドローラ81〜84およびアイドルシーブ85は、いずれもフリーで回転可能となっている。
ここで、ガイドローラ81,82からロードチェーンC2に沿って下方側(Z2側)に向かうと、ロードチェーンC2は、フックブロック110のフックシーブ111に掛け回される。その際に、ロードチェーンC2は、X方向の一方側(X1側)に向かうように送られる。そして、このロードチェーンC2に沿って上方側(Z1側)に向かうと、ガイドローラ83とアイドルシーブ85の対向部位に差し掛かる。これらガイドローラ83とアイドルシーブ85とは、Y方向において並ぶように配置されている。
本実施の形態では、ガイドローラ83は、ガイドローラ81と共に、X方向において延伸する回転軸SH1で(共通の軸で)軸支されている。また、ガイドローラ81とガイドローラ83とは、同程度の外径に設けられているが、これらガイドローラ81,83の外径は、ガイドローラ82の外径やアイドルシーブ85の外径よりも小径に設けられている。
また、アイドルシーブ85は、ガイドローラ82と共に、X方向において延伸する回転軸SH2で(共通の軸で)軸支されている。このアイドルシーブ85は、ロードシーブ71と同様に、縦ポケット85aおよび横ポケット85b(図8参照;チェーンポケットに対応)を備えていて、回転にしたがってロードチェーンC2を確実に送ることが可能となっている。なお、図7および図8から明らかなように、回転軸SH2は、回転軸SH1よりも大径に設けられている。
また、アイドルシーブ85に対してロードチェーンC2が巻き付くピッチ円の直径は、ガイドローラ82に対してロードチェーンC2が巻き付くピッチ円と同程度の直径となっている。しかも、ガイドローラ83の外周面とアイドルシーブ85の外周面とは、YZ平面が偏平な面となる金属環C2aの幅(Y方向の寸法)よりも狭い間隔で近接して、ロードチェーンC2がアイドルシーブ85から外れるのを防止している。なお、ガイドローラ83の外周面とアイドルシーブ85の外周面の間隔は、ガイドローラ81の外周面とガイドローラ82の外周面の間隔よりも狭く設けられることが好ましい。
また、アイドルシーブ85に対して、ガイドローラ84が近接対向するように設けられている。このアイドルシーブ85は、ガイドローラ83に対して、幅方向(Y方向)で反対側)に位置している。すなわち、ガイドローラ83は、アイドルシーブ85よりも幅方向(Y方向)における他方側(Y2側)に位置するものの、ガイドローラ84は、アイドルシーブ85よりも幅方向(Y方向)における一方側(Y1側)に位置している。
しかしながら、本実施の形態では、ガイドローラ84は、ガイドローラ83およびアイドルシーブ85よりも、高さ方向(Z方向)の上方側(Z1側)に位置している。したがって、アイドルシーブ85に掛け回されているロードチェーンC2は、アイドルシーブ85から外れ難い状態となっている。また、このような配置を採用することにより、ガイドローラ84は、ガイドローラ83およびアイドルシーブ85に対して、同一のYZ平面に配置されている。
このガイドローラ84の外周面とアイドルシーブ85の外周面も、YZ平面が偏平な面となる金属環C2aの幅よりも狭い間隔で近接して、ロードチェーンC2がアイドルシーブ85から外れるのを防止している。なお、ガイドローラ84の外周面とアイドルシーブ85の外周面の間隔も、ガイドローラ81の外周面とガイドローラ82の外周面の間隔よりも狭く設けられることが好ましい。
そして、アイドルシーブ85からロードチェーンC2に沿って下方側(Z2側)に向かうと、ロードチェーンC2は、フックブロック110のフックシーブ112に掛け回される。このとき、ロードチェーンC2は、フックシーブ111とは逆に、X方向の他方側(X2側)に向かうように送られる。
そして、このロードチェーンC2に沿ってフックシーブ112から上方側(Z1側)に向かうと、ロードチェーンC2は、図9に示すような鎖端末留め金具90に到達する。
<鎖端末留め金具について>
図9は、鎖端末留め金具90および上限リミットスイッチ機構100の構成を示す斜視図である。図2に示すように、鎖端末留め金具90は、中間プレート52とギヤ側プレート53の間に固定されていて、ロードチェーンC2の一端側を保持している。すなわち、鎖端末留め金具90の幅は、中間プレート52とギヤ側プレート53の間の間隔と同等となっている。なお、鎖端末留め金具90は、鎖端末固定手段に対応する。
ここで、鎖端末留め金具90の上方側の貫通孔91には、ローラ軸92が挿入されていて、このローラ軸92が中間プレート52とギヤ側プレート53の図示を省略する貫通孔に挿入されている。ローラ軸92は、上述したガイドローラ84を回転自在に軸支する部材であるが、このローラ軸92は、鎖端末留め金具90を固定する役割も兼用している。また、鎖端末留め金具90の下方側の貫通孔93には、金具固定軸94が挿入されている。この金具固定軸94も中間プレート52とギヤ側プレート53の図示を省略する貫通孔に挿入されている。このように、鎖端末留め金具90は、ローラ軸92と金具固定軸94を介して、中間プレート52およびギヤ側プレート53に固定されている。
図8に示すように、この鎖端末留め金具90の下端側には、鎖固定部95が設けられている。鎖固定部95には、上方に向かって窪む凹部96が設けられている。したがって、鎖固定部95は、凹部96を囲むように設けられている。また、鎖固定部95には、X方向に沿う挿通孔97が設けられている。挿通孔97は、凹部96を挟んで両側の鎖固定部95に形成されているが、それら両側の挿通孔97は、同軸上に設けられている。したがって、凹部96にロードチェーンC2の一端側の金属環C2aを挿入し、さらに両側の挿通孔97に鎖ピン98を挿入することで、ロードチェーンC2の端末が鎖端末留め金具90に固定される。
このようにして、ロードチェーンC2の一端側が鎖端末留め金具90に固定され、またロードチェーンC2の中途部分がロードシーブ71に掛け回されることで、長尺物N1等の荷が、ロードシーブ71の回転に伴って上下動する構成となっている。
<上限リミットスイッチ機構について>
また、図9に示すように、ロードチェーンC2の端末側の金属環C2aには、上限リミットスイッチ機構100が取り付けられている。すなわち、上限リミットスイッチ機構100は、ロードチェーンC2の最も一端よりも下方に位置する金属環C2aに取り付けられている。このため、上限リミットスイッチ機構100は、鎖端末留め金具90の下方に位置している。この上限リミットスイッチ機構100は、一対のストッパ金具101を有していて、この一対のストッパ金具101が金属環C2aを挟み込むように設けられている。
なお、図9に示す構成では、一対のストッパ金具101の対向部位には、上方に向かって窪む凹部102aが設けられている。また、図6に示すように、凹部102aの上端面からは上方に向かい挿通孔102bが設けられている。上述した凹部102aには、YZ平面が偏平な面となる金属環C2aが入り込むが、その金属環C2aは、挿通孔102bを通り抜けることが不能となっている。しかしながら、XZ平面が扁平な面となる金属環C2aは、その下方側が凹部102aに位置すると共に、その上方側が一対のストッパ金具101の上方にまで差し掛かっている。
また、図9に示すように、X1側のストッパ金具101(ストッパ金具101A)には、リミットスイッチ105が取り付けられている。リミットスイッチ105は、ストッパ金具101Aのフランジ部103に取り付けられている。また、上述のフランジ部103には、上下方向(Z方向)に貫通する挿通孔104が設けられているが、その挿通孔104には、リミットスイッチ105の押込突起106が挿通されていて、その押込突起106は、一対のストッパ金具101の下端面よりも下方側(Z2側)に突出している。したがって、フックブロック110が上昇した場合には、そのフックブロック110の上端面が、この押込突起106を押し込むことが可能となっており、それによって、フックブロック110の上限位置を検出可能となっている。
<フックブロックについて>
また、上限リミットスイッチ機構100の下方側には、ロードチェーンC2に掛け回された状態のフックブロック110が位置している。図10は、フックブロック110の構成を一部分解して示す斜視図である。図10に示すように、フックブロック110は、一対のサイドプレート111,112と、中間プレート113を備えていて、これらが複数の固定ボルト114を介して固定されている。一対のサイドプレート111,112は、フックブロック110における幅方向(Y方向)の両側に位置している。また、一対のサイドプレート111,112の間には、中間プレート113が配置されていて、一対のフックシーブを仕切る構成となっている。
このような一対のサイドプレート111,112の貫通孔(貫通孔111aのみ図示)および中間プレート113の貫通孔(図示省略)には、シーブ軸115が挿入されており、それによってシーブ軸115が一対のサイドプレート111,112および中間プレート113で支持されている。
このシーブ軸115は、軸受B1,B2を介して、フックシーブ116,117を回転自在に支持している。フックシーブ116,117は、上述したロードシーブ71やアイドルシーブ85と同様に、縦ポケットおよび横ポケット(図示省略;チェーンポケットに対応)を備えていて、回転にしたがってロードチェーンC2を確実に送ることが可能となっている。
なお、図10に示す構成では、フックシーブ116,117からロードチェーンC2が外れるのを防止するために、それぞれのフックシーブ116,117に近接対向してガイド金具118が設けられている。ガイド金具118は、フックシーブ116,117の角度方向において、対称となるように取り付けられている。したがって、ロードチェーンC2がフックシーブ116,117に入り込む側、およびロードチェーンC2がフックシーブ116,117から送り出される側のそれぞれで、ロードチェーンC2がフックシーブ116,117から外れるのが防止されている。なお、ガイド金具118の上端側は環状に設けられている。したがって、ロードチェーンC2がガイド金具118およびフックシーブ116,117から外れるのを確実に防止可能となっている。
また、図10に示すように、フックブロック110の下方側(Z2側)には、下フック120が設けられている。下フック120は、フック部120aと、図示を省略する軸支部とを備えている。フック部120aは、長尺物N1等の荷を掛ける部分である。また、フック部120aには、当該下フック120に取り付けられている荷が外れるのを防止するためのレバー121が取り付けられている。レバー121は、その一端側が上側(Z1側)に位置し、その一端側の回動軸121aを支点として回動可能に設けられている。また、レバー121の他端側は下側(Z2側)に位置し、フック部120aの先端側の内周に当接するように設けられている。
レバー121には、不図示のバネによる付勢力が作用して、常に他端側がフック部120aの先端側の内周に当接するように設けられている。それにより、レバー121に外力が採用しない状態では、レバー121の閉じ状態を維持することができ、レバー121が開いて荷が落下するのを防止可能となる。
また、下フック120は、図示を省略する軸支部を備えている。軸支部は、下フック120の上方側に位置する部分であり、軸状に設けられている部分である。この軸支部は、図9に示す支持金具122に形成されている不図示の貫通孔を挿通し、さらにスラスト軸受部材123の孔部を通過して、ナット部材124に捻じ込まれる。この支持金具122は、一対のサイドプレート111,112の下方側に固定されている。具体的には、支持金具122のボス部122aが、一対のサイドプレート111,112の固定孔(固定孔111bのみ図示)に挿入されることで、支持金具122が一対のサイドプレート111,112に固定されている。
また、支持金具122の上方には、軸受に対応するスラスト軸受部材123が配置され、さらにそのスラスト軸受部材123の上方には、ナット部材124が配置されている。スラスト軸受部材123には、下フック120の軸支部が挿通され、またナット部材124は、軸支部の上方側を抜け止めする状態で固定している。それにより、下フック120は、回動自在に支持されている。
なお、図5および図6等に示すように、フックブロック110には、衝撃吸収機構125が取り付けられている。衝撃吸収機構125は、フックブロック110が上昇して、上限リミットスイッチ機構100のリミットスイッチ105に衝突する際の衝撃を和らげるものである。具体的には、衝撃吸収機構125は、上限リミットスイッチ機構100に向かうロードチェーンC2をガイドするガイド金具118に取り付けられている。
この衝撃吸収機構125は、当接板126と、緩衝バネ127とを備えている。当接板126は、ロードチェーンC2を挿通させることが可能なリング状の部材である。なお、フックブロック110が上端まで上昇した場合には、この当接板126が押込突起106を押し込む。また、緩衝バネ127は、その下端側(Z2側)がガイド金具118に取り付けられていると共に、その上端側(Z1側)で当接板126を固定している。したがって、当接板126が上限リミットスイッチ機構100に衝突する際の衝撃を和らげることができる。なお、緩衝バネ127の径方向の中心に位置する中心孔には、ロードチェーンC2が挿通されている。したがって、ロードチェーンC2は、当接板126および緩衝バネ127に対して、相対的に移動自在となっている。
<チェーンバケットについて>
次に、チェーンバケット130について説明する。チェーンバケット130は、ロードチェーンC2の他端側を収納する箱状の部材である。図2に示すように、チェーンバケット130は、左右のフレーム30の間の部位に設けられていて、そのチェーンバケット130の上端側で、図示を省略する金属板等を介して、支持プレート51,53の下端側に取り付けられている。なお、チェーンバケット130は、左右のフレーム30にも取り付けられる構成としても良く、左右のフレーム30のみに取り付けられる構成としても良い。
また、図3および図4に示すように、チェーンバケット130は、懸吊転回装置10の幅方向(Y方向)における中央部分に位置している。すなわち、チェーンバケット130のうち、幅方向(Y方向)の一方側(Y1側)には、鎖端末留め金具90や巻上げ後のフックブロック110が配置され、また幅方向(Y方向)の他方側(Y2側)には、固定スリングユニット60が配置されている。このような構成を採用することにより、懸吊転回装置10はスペース効率が良く、また重量バランスに優れた配置となっている。
<下限リミットスイッチ機構について>
次に、下限リミットスイッチ機構140について説明する。下限リミットスイッチ機構140は、ロードチェーンC2の他端側の端末を検出するものである。すなわち、鎖端末留め金具90には、ロードチェーンC2の一端側の端末が固定されていることは既に述べたが、そのロードチェーンC2の他端側の端末には、衝撃吸収機構125と同様の他端衝撃吸収機構(図示省略)が固定されている。そして、ロードチェーンC2がチェーンバケット130から限界長さまで送り出されていくと、他端衝撃吸収機構が備える当接板(図示省略)が、巻上装置70のロードシーブ71に向かい上昇していく。そして、この当接板を下限リミットスイッチ機構140で検出することにより、モータ72の作動を停止させて、それ以上のロードチェーンC2の送り出しを停止するようにしている。
ここで、下限リミットスイッチ機構140は、スイッチレバー141を備えていて、そのスイッチレバー141は、回動軸142を支点としつつ回動軸142と一体で回動可能となっている。また、下限リミットスイッチ機構140は、不図示のリミットスイッチを備えている。したがって、スイッチレバー141が当接板によって押し込まれて回動することで回動軸142の回動し、その回動軸142の回動によって図示しないリミットスイッチが動作し、それによってモータ72の作動が停止する構成となっている。
<制御部および電池システムについて>
図11は、制御部150の詳細な構成を示す電気的なブロック図である。図2および図11に示すように、懸吊転回装置10には、この懸吊転回装置10を制御する制御部150と、電源として電池システム170とが設けられている。制御部150と電池システム170は、フレーム30に収納されていて、雨水や塵埃の侵入を防止するようにしている。なお、本実施の形態では、左右のフレーム30のいずれかには、制御部150の一部を構成するインバータ装置160も収納されている。モータ72は、制御部150の制御に基づき、インバータ装置160によって駆動される構成となっている。なお、後述する制動抵抗器165は、図1に示すとおりフレーム30の外部に配置することでフレーム30内の温度上昇を抑えるとともに、制動抵抗器165の放熱性を高めている。
インバータ装置160には、このインバータ装置160を制御するコントローラ161と、交流電力から直流電力への変換を行うAC/DC変換部162と、この直流電力を交流モータであるモータ72を駆動制御する電力に変換するDC/AC変換部163を有している。電池システム170は、AC/DC変換部162とDC/AC変換部163をつなぐ直流回路に接続されている。接続部164は、インバータ装置160のAC/DC変換部162に電気的に接続されていて、外部の商用電源と電気的に接続するための接続部となっている。インバータ装置160は、接続部164を介して供給される交流電力、または電池システム170の電力によって作動する構成となっている。電池システム170を充電したい場合には、接続部164を介して外部の交流電源(AC200V)に接続する。これによって外部から供給される交流電力は、接続部164を介してAC/DC変換部163に供給されることで直流電力へと変換され、電池システム170を充電する構成となっている。
図11に示すように、本実施の形態では、懸吊転回装置10は、制御部150に対応するPLC(プログラマブルロジックコントローラ)151を備えている。このPLC151は、通信回路152と電気的に接続されており、その通信回路152からの電気信号を受信した際には、その電気信号に応じた指令を、インバータ装置160のコントローラ161に与える。なお、PLC151は、通信回路152に対して操作状況に対応した電気信号を送信し、その電気信号に基づいて、外部のリモートコントロール装置R1と無線通信する。リモートコントロール装置R1は無線通信機器に限定されず、有線の遠隔コントロール機器(例えばペンダントスイッチ)を接続するようにしてもよく、遠隔コントロール機器は、インバータ装置160に直接接続するようにしても良い。
さらに、ロードチェーンC2の繰り出し長さを計測する図示しないエンコーダ等の検出器や、長尺物N1の荷重によるロードチェーンC2や固定チェーンC3にかかる負荷を測定する図示しないロードセル等の負荷測定器、さらには、ロードチェーンC2と固定チェーンC3の開き角度を計測する図示しない吊り角度計測器を備え、これらの測定データをPLC151に取り込んで懸吊転回操作を制御するようにしても良い。制御部150は、リモートコントロール装置R1のほか、懸吊転回装置10に搭載された図示しないタッチパネルで操作が可能で、かつ、タッチパネル画面には、ロードチェーンC2の繰り出し長さ、電池残量、各機器の運転状態や測定値、運転時間等の運転履歴、メンテナンス情報などを表示するようになっている。
また、電池システム170は、DC/DC変換器180を介してインバータ装置160に電気的に接続されている。また、電池システム170は、BMU(バッテリマネジメントユニット)171と、バッテリ制御器172と、バッテリモジュール173と、を備えている。BMU171は、各バッテリモジュール173を監視するユニットであり、各バッテリモジュール173の電圧や温度等の情報を処理したり、電池劣化の状態を管理したり、電池残量の演算を行ったり、図示を省略する冷却ファンの駆動を制御する。
また、DC/DC変換器180と電池システム170間にはバッテリ制御器172が配置されていて、電池システム170内で異常が発生した場合に、BMU171の指令に基づいて、DC/DC変換器180と電池システム170の電気的接続を遮断する。また、バッテリモジュール173は、電池システム170内に複数個設けられていて、それぞれ所定の電力を蓄えることを可能としている。
また、電池システム170は外部電源から充電可能に加え、モータ72の回生運転時に発生する回生電力(電気エネルギ)からも充電できる構成となっている。すなわち、モータ72の巻き下げ運転時には、モータ72は発電機として作用して回生電力が生じる。この回生電力は、インバータ装置160のDC/AC変換部163で直流電力に変換され、その直流電力がDC/DC変換器180を介して電池システム170に供給されることで、バッテリモジュール173に充電可能となっている。
DC/DC変換器180とBMU171は、インバータ装置160の負荷状況とバッテリモジュール173などの状態を監視し、充放電電流と電圧をコントロールする。バッテリモジュール173などが発熱や満充電になるなどして、回生電力を電池システム170で処理しきれなくなると、回生電力は制動抵抗器165で熱に変換されて処理する構成となっている。すなわち、回生電力が充電可能な電力を上回るとインバータ装置160の回路電圧が上昇する。インバータ装置160は回路電圧を監視し所定の電圧を超えたら、あるいは超えないように回生電力を制動抵抗器165に供給する構成となっている。これによって、モータ72で発生した回生電力は、電池システム170に充電することを優先し、電池システム170の充電では処理しきれない状況では制動抵抗器165で処理する構成としている。これらによって、バッテリモジュール173を大型化させること無く懸吊転回装置10の運転を継続させることができる。また、懸吊転回装置10においては、省電力化とともに、電池システムを小型化することができ、懸吊転回装置10の小型軽量化が図れ、かつ、少ない元電力(運転前に電池システムに充電した電力)で長時間継続して運転することを可能としている。
なお、制動抵抗器165の抵抗体としては、ホーロー抵抗器、セメント抵抗器等、大電流に対応可能なものであれば、どのようなものであっても良い。また、制動抵抗器165は、図示を省略する冷却ファンを備える構成としても良い。電池システム170は、バッテリモジュールとしてリチウムイオン二次電池を備えるものが良好だが、二次電池のほか、リチウムイオンキャパシティなどの可搬性に優れ大電流の充放電に適した蓄電機器から構成するようにしてもよい。
<スリング受け部材について>
図1に示すように、懸吊転回装置10は、スリング受け部材190を備えている。スリング受け部材190は、懸吊転回装置10を使用しない状態で、上スリングユニット20を載置される部分であり、上スリングユニット20を支持するだけの十分な強度を有している。また、スリング受け部材190は平板状の部分を備えていて、上スリングユニット20を十分に載置可能な面積を備えている。このスリング受け部材190は、上述した制動抵抗器165を覆うように構成されている。図1に示すように、スリング受け部材190は、制動抵抗器165の上部を完全に覆っており、雨水や衝撃から制動抵抗器165を保護している。また、スリング受け部材190は、左右のフレーム30の間の部分を覆うようにしている。したがって、巻上装置70側に雨水が侵入するのを防止している。
<懸吊転回装置の作用について>
以上のような構成の懸吊転回装置10の作用について、以下に説明する。本実施の形態の懸吊転回装置10は、クレーンのフック等に吊り下げられる。そして、クレーンのワイヤの巻上げおよび巻下げに応じて、懸吊転回装置10が上下動する。このような懸吊転回装置10に長尺物N1を吊り下げる場合、懸吊転回装置10を下降させておき、その状態で、固定スリングユニット60の下リング67に対し、ワイヤやチェーン等を介して長尺物N1の他端側を連結する。また、下フック120に対し、ワイヤやチェーン等を介して長尺物N1の一端側を連結する。
このとき、長尺物N1は、水平状態で載置部位に載置されているが、クレーンのワイヤの巻上げ等を行い、懸吊転回装置10の高さ位置を調整すると共に、モータ72の駆動により、下フック120の高さ位置を調整する。それにより、水平に載置されている長尺物N1に対して、固定スリングユニット60の固定チェーンC3およびロードチェーンC2が弛まずに張設された状態となる。
図12は、懸吊転回装置10に長尺物N1を水平状態で吊り下げた状態を示す図である。図12に示すようなロードチェーンC2および固定チェーンC3の張設状態で、クレーンのワイヤを巻上げると、長尺物N1の一端側および他端側が、ほぼ同時に載置部位から離れる。そのため、長尺物N1の縁などを損傷せずに済む。
そして、長尺物N1が吊り上げられて空中に存在する状態において、作業者の操作によってまたは自動的に、下フック120を下降させる旨の操作が制御部150に与えられると、制御部150の指令に応じて、モータ72がインバータ制御されて、ロードチェーンC2を巻下げる。すると、長尺物N1の一端側は、その自重によって降下していくが、長尺物N1の他端側は、固定スリングユニット60に連結されているので、降下しない。したがって、長尺物N1は、他端側を支点として、一端側が降下するように転回する。そして、長尺物N1が直立する状態となる。
このような長尺物N1の直立状態とした後に、クレーンのワイヤを巻上げて、所定の設置部位に長尺物N1を設置する。その設置後に、再びクレーンのワイヤを巻下げて、以後は、再び長尺物N1にワイヤやチェーン等を連結し、同様の作業を繰り返す。
なお、長尺物N1が水平状態から、下フック120を下降させる巻下げ動作では、モータ72が発電機として機能するので、回生電力が発生する。その回生電力は、インバータ装置160のAC/DC変換部163を経由して、電池システム170のそれぞれのバッテリモジュール173に充電される。それにより、電池システム170のバッテリモジュール173において、電池残量が少なくなるのを防止している。
ここで、長尺物N1の転回作業では、上述のような巻下げ作業が主となるので、それぞれのバッテリモジュール173が満充電かまたはその満充電近くとなる。その場合、インバータ装置160のAC/DC変換部163を経由して、回生電力を制動抵抗器165に供給するようにしている。それにより、モータ72からの回生電力を、制動抵抗器165で消費するようにしている。それによって、インバータ装置160で過電圧となることを防止して長尺物N1の巻下げ動作を継続している。
<効果について>
以上のような構成の懸吊転回装置10は、基体に対応する支持プレート組50と、支持プレート組50に取り付けられる共に、モータ72を備え、そのモータ72の駆動によってロードシーブ71を回転させることでロードチェーンC2の巻上げおよび巻下げを行う巻上装置70を備え、さらに長尺物N1の他端部に連結され、ロードチェーンC2を介して吊り下げられると共に、モータ72の駆動によるロードチェーンC2の巻上げおよび巻下げに応じて上下動するフックブロック110を備えている。
また、懸吊転回装置10は、支持プレート組50の幅方向(Y方向)の一端側(Y1側)に取り付けられ、ロードチェーンC2の一端側を固定する鎖端末留め金具90と、支持プレート組50の幅方向(Y方向)の他端側(Y2側)に取り付けられ、長尺物N1の他端部に連結されると共に、巻上げおよび巻下げがなされずに固定長さで吊り下げられている固定チェーンC3を備える固定スリングユニット60とを備えている。したがって、特許文献1に開示のような、長尺物N1の両端側のチェーンが巻上げおよび巻下げされる構成とは異なり、長尺物N1の一端側のロードチェーンC2のみが巻上げおよび巻下げされる構成となる。このため、懸吊転回装置10の構成をコンパクト化することが可能となる。
また、懸吊転回装置10は、ロードチェーンC2を収納するチェーンバケット130を備えているが、そのチェーンバケット130は、幅方向(Y方向)において鎖端末留め金具90と固定スリングユニット60の間に配置されている。したがって、懸吊転回装置10は、スペース効率を良好にすることが可能となり、また重量バランスを良好にすることが可能となる。
また、懸吊転回装置10は、フックブロック110の上限位置を検出する上限リミットスイッチ機構100を備えているが、その上限リミットスイッチ機構100は、鎖端末留め金具90の下方に配置されている。このため、上限リミットスイッチ機構100が設けられる部位における振動を防止可能となり、検出の際に振動によってスイッチがオン・オフを繰り返すチャタリングを防止可能となる。ここで、特許文献1に開示のような従来構成においては、たとえば、本実施の形態の図10に示すガイド金具118のような、筒状のガイド部材が取り付けられていて、そのガイド部材を介して、ロードシーブにロードチェーンを送り込み、またロードシーブからロードチェーンが送り出されている。
図14は、上述した従来構成の巻上装置270と、ガイド部材280の配置を示す図である。なお、かかる従来構成の懸吊転回装置では、一方のガイド部材280の下端の入口側に、上限リミットスイッチ機構が取り付けられている。また、他方のガイド部材280の下端の入口側に、下限リミットスイッチ機構が取り付けられている。
このような図14に示す従来構成では、何らかの拍子にロードチェーンC2が振動し、それによってガイド部材280も振動してしまう場合がある。その場合、上限リミットスイッチ機構や下限リミットスイッチ機構が振動し、意図せぬスイッチのオン・オフが発生し、モータが駆動したり停止したりを繰り返すようなチャタリングを生じてしまう場合がある。
しかしながら、本実施の形態では、上限リミットスイッチ機構100は、鎖端末留め金具90の下方に位置している。しかも、上限リミットスイッチ機構100は、鎖端末留め金具90の下方のロードチェーンC2に取り付けられている。したがって、上限リミットスイッチ機構100に振動が生じて、上述したようなチャタリングが生じてしまうのを有効に防止可能となる。
また、本実施の形態では、支持プレート組50の幅方向(Y方向)の一端側(Y1側)に鎖端末留め金具90が取り付けられ、その鎖端末留め金具90の下方のロードチェーンC2の一端側に上限リミットスイッチ機構100が取り付けられている。そのため、長尺物N1を吊り下げて、長尺物N1が上昇しても、ロードチェーンC2の一端側の上限リミットスイッチ機構100に当接し易くなり、長尺物N1の上昇を確実に検出することができる。このとき、図12に示すように、フックブロック110に連結されているロードチェーンC2が外側に向かうように鉛直方向に対して傾斜した状態となるが、その場合には、ロードチェーンC2に取り付けられている上限リミットスイッチ機構100も、外側に向かうように斜めに傾斜する。したがって、上限リミットスイッチ機構100でロードチェーンC2の過巻上げを確実に検出することで、長尺物N1の上昇を安全に停止させることができる。
また、本実施の形態では、巻上装置70のうち、ロードシーブ71の下方であってロードチェーンC2がチェーンバケット130からロードシーブ71に送り込まれる側には、図7に示すような下限リミットスイッチ機構140が設けられている。そして、この下限リミットスイッチ機構140によってロードチェーンC2の他端側を検出することで、フックブロック110の下限位置を検出している。したがって、図11に示すようなガイド部材280に下限リミットスイッチ機構が取り付けられていないので、下限リミットスイッチ機構140に振動が生じるのを防止可能となる。すなわち、上述したようなチャタリングが生じるのを防止可能となる。
さらに、本実施の形態では、フックブロック110は、一対のフックシーブ116,117を備えていて、それぞれのフックシーブ116,117にはロードチェーンC2が掛け回されている。また、支持プレート組50には、アイドルシーブ85が回転自在に取り付けられていて、このアイドルシーブ85には、一対のフックシーブ116,117の間に存在するロードチェーンC2が掛け回されている。また、アイドルシーブ85は、その回転方向が幅方向(Y方向)に平行に設けられている。
ここで、設置部位に水平に設置されている長尺物N1を吊り下げる場合、下フック120に長尺物N1の一端側を連結し、また固定スリングユニット60に長尺物N1の他端側を連結する。このとき、固定スリングユニット60の固定チェーンC3と、フックブロック110を吊り下げている側のロードチェーンC2とは、上方側(Z1側)から下方側(Z2側)に向かうにつれて、互いに離れるような開き状態となる。
ここで、従来構成では、アイドルシーブは、特許文献1の図5に示すように、ロードシーブに対してアイドルシーブが直交するような配置となっている。すなわち、懸吊転回装置の幅方向(Y方向)に対して、直交するような配置となっている。このため、特許文献1の従来構成が備える一対のロードチェーンが、互いに離れるような開き状態となるのに対応させて、アイドルシーブを揺動させる機構が別途必要となっている。そのため、従来構成では、構成が複雑となり、部品点数が多くなってしまう。
これに対して、本実施の形態では、アイドルシーブ85は、その回転方向が幅方向(Y方向)に平行に設けられている。図13は、図6に示す状態から、ロードチェーンC2が傾斜した状態を示す図である。図13に示すように、設置部位に水平に設置されている長尺物N1を吊り下げる場合、アイドルシーブ85から下方に向かうにつれて、ロードチェーンC2は、アイドルシーブ85の回転方向と平行な周方向に沿うように、ロードチェーンC2が移動する。したがって、従来構成のようなアイドルシーブ85を揺動させるための機構が不要となり、部品点数を低減して構成を簡素化することが可能となる。
加えて、図13に示すように、ロードチェーンC2の巻上げの上限位置に到達した場合、フックブロック110の上端側(図13では当接板126)で、上限リミットスイッチ機構100を確実に押し込むことができる。したがって、上限リミットスイッチ機構100でロードチェーンC2の過巻上げを確実に検出可能となり、長尺物N1の上昇を安全に停止させることができる。
また、本実施の形態では、支持プレート組50には、外部のクレーンに吊り下げるための上スリングユニット20が取り付けられていて、その支持プレート組50の上部には、上スリングユニット20を受け止めるための平板状の部分を備えるスリング受け部材190が設けられている。また、スリング受け部材190の下方には、モータ72をインバータ制御する際に電気エネルギを熱に変換して外部に逃がすための制動抵抗器165が配置されている。
このため、懸吊転回装置10を使用しない場合に、上スリングユニット20が無駄に垂れ下がって、上スリングユニット20が邪魔になるのを防止可能となる。また、スリング受け部材190が制動抵抗器165の上部を覆うように配置されているので、雨水や上スリングユニット20を置く際の衝撃等から制動抵抗器165を保護することが可能となる。
<変形例>
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて述べる。
上述の実施の形態では、ロードチェーンC2を用いて、長尺物N1の一端側を吊り下げる構成としている。しかしながら、ロードチェーンC2に代えて、ワイヤを用いるようにしても良い。
また、上述の実施の形態では、固定スリングユニット60は、吊下手段としての固定チェーンC3を備える構成としている。しかしながら、吊下手段は固定チェーンC3には限られず、固定的な長さのワイヤとしても良い。
また、上述の実施の形態では、懸吊転回装置10は、バッテリモジュール173を備える電池システム170を搭載する構成としている。しかしながら、電力を供給するケーブルを介して、外部の商用電力を供給することでモータ72を駆動する構成としても良く、発動機を搭載する構成としても良い。
また、上述の実施の形態では、モータ72は、インバータ制御されるものとしているが、インバータ制御されないものとしても良い。なお、モータ72は、たとえば三相交流モータ等のような交流モータが好ましいが、直流モータであっても良い。
10…懸吊転回装置、20…上スリングユニット、21…上リング、22,23…チェーン連結具、24…シャックル、30…フレーム、31…脚部、40…カバー、50…支持プレート組(基体に対応)、51…モータ側プレート、52…中間プレート、53…ギヤ側プレート、60…固定スリングユニット、61…繋ぎ金具、62…留め金具、63…固定金具、64…スラスト軸受部材、65…ナット部材、66…チェーン連結具、67…下リング、70…巻上装置、71…ロードシーブ、72…モータ、80…チェーンガイド機構、81〜84…ガイドローラ、81a〜84a…溝部、85…アイドルシーブ、90…鎖端末留め金具(鎖端末固定手段に対応)、91…貫通孔、92…ローラ軸、93…貫通孔、94…金具固定軸、95…鎖固定部、96…凹部、97…挿通孔、98…鎖ピン、100…上限リミットスイッチ機構、101,101A…ストッパ金具、102a…凹部、102b…挿通孔、103…フランジ部、104…挿通孔、105…リミットスイッチ、106…押込突起、110…フックブロック、111,112…サイドプレート、111a…貫通孔、111b…固定孔、113…中間プレート、114…固定ボルト、115…シーブ軸、116,117…フックシーブ、118…ガイド金具、120…下フック、120a…フック部、121…レバー、121a…回動軸、122…支持金具、122a…ボス部、123…スラスト軸受部材、124…ナット部材、125…衝撃吸収機構、126…当接板、127…緩衝バネ、130…チェーンバケット、140…下限リミットスイッチ機構、141…スイッチレバー、142…回動軸、150…制御部、151…PLC、152…通信回路、160…インバータ装置、161…コントローラ、162…DC/AC変換部、163…AC/DC変換部、164…接続部、165…制動抵抗器、170…電池システム、171…BMU、172…バッテリ制御器、173…バッテリモジュール、180…DC/DC変換部、190…スリング受け部材、B1,B2…軸受、C1…上チェーン、C2…ロードチェーン、C2a…金属環、C3…固定チェーン(吊下手段に対応)、N1…長尺物、R1…リモートコントロール装置、S1…固定軸、S2…スリング軸部材、SH1,SH2…回転軸


Claims (4)

  1. 水平状態の長尺物を吊り下げつつ、当該長尺物が直立するように転回させることが可能な懸吊転回装置であって、
    基体と、
    前記基体に取り付けられる共に、モータを備え、当該モータの駆動によってロードシーブを回転させることでロードチェーンの巻上げおよび巻下げを行う巻上装置と、
    前記長尺物の他端部に連結され、前記ロードチェーンを介して吊り下げられると共に、前記モータの駆動による前記ロードチェーンの巻上げおよび巻下げに応じて上下動するフックブロックと、
    前記基体の幅方向の一端側に取り付けられ、前記ロードチェーンの一端側を固定する鎖端末固定手段と、
    前記基体の前記幅方向の他端側に取り付けられ、前記長尺物の他端部に連結されると共に、巻上げおよび巻下げがなされずに固定長さで吊り下げられている吊下手段を備える固定スリングユニットと、
    前記幅方向において前記鎖端末固定手段と前記固定スリングユニットの間に配置され、前記ロードチェーンを収納するチェーンバケットと、
    前記鎖端末固定手段の下方において前記ロードチェーンの一端側に取り付けられ、前記フックブロックの上限位置を検出する上限リミットスイッチ機構と、
    を備えることを特徴とする懸吊転回装置。
  2. 請求項1記載の懸吊転回装置であって、
    前記巻上装置のうち、前記ロードシーブの下方であって前記ロードチェーンが前記チェーンバケットから前記ロードシーブに送り込まれる側には下限リミットスイッチ機構が設けられていて、
    前記下限リミットスイッチ機構によって前記ロードチェーンの他端側を検出することで、前記フックブロックの下限位置を検出する、
    ことを特徴とする懸吊転回装置。
  3. 請求項1または2記載の懸吊転回装置であって、
    前記フックブロックは、一対のフックシーブを備えていて、それぞれの前記フックシーブには前記ロードチェーンが掛け回されていて、
    前記基体には、アイドルシーブが回転自在に取り付けられていて、このアイドルシーブには、一対の前記フックシーブの間に存在する前記ロードチェーンが掛け回されていて、
    前記アイドルシーブは、その回転方向が前記幅方向に平行に設けられている、
    ことを特徴とする懸吊転回装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の懸吊転回装置であって、
    前記基体には、外部のクレーンに吊り下げるための上スリングユニットが取り付けられていて、
    前記基体の上部には、前記上スリングユニットを受け止めるための平板状の部分を備えるスリング受け部材が設けられていて、
    前記スリング受け部材の下方には、前記モータをインバータ制御する際に電気エネルギを熱に変換して外部に逃がすための制動抵抗器が配置されている、
    ことを特徴とする懸吊転回装置。
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