JP6662253B2 - 立席式フォークリフト - Google Patents

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Description

この発明は、立席式フォークリフトに関する。
立席式フォークリフトの従来技術としては、例えば、特許文献1に開示されたフォークリフトを挙げることができる。特許文献1に開示されたフォークリフトでは、車体の後部に着座型の運転台が設けられる。この車体は運転台を左右の側面から覆う左右のサイドパネルを備え、左右両サイドパネルの後端部間が運転台への乗降口となっている。この乗降口の右半部は駆動輪兼操舵輪とこれを駆動する走行モータを覆うカバーにより塞がれている。運転座席はカバーの上側に設けられている。乗降口縁部に連続してヘッドガードの左側の支柱が立ち上げられ、この支柱の後側部の輪郭は乗降口縁部の平面外形に倣って丸く曲げ返された形状に形成されている。この支柱のその他の角にも適当に丸みを付けている。
特開2004−315117号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたフォークリフトの支柱は、サイドパネルから運転席へ向けて張り出す形状であり、運転席のスペースの制約を招くという問題がある。また、この支柱では角部に丸みを付けた形状であるものの、フォークリフトの運転中にオペレータの体が支柱の角部に当たると、オペレータは支柱の角部に当たっていることを意識して運転に集中できないおそれがある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたもので、本発明の目的は、ピラーを設けたことによる運転席のスペースの制約を最小限とし、オペレータにピラーの角部が当たることがない立席式フォークリフトの提供にある。
上記の課題を解決するために、本発明は、車体における運転席の上方に設けたヘッドガードと、前記車体に固定され、パネル凹曲面およびパネル平坦面を有し、前記運転席の側方を囲うサイドパネルと、前記運転席と前記サイドパネルとの間に配置され、前記ヘッドガードを支持するピラー本体を有し、前記ピラー本体は、前記運転席に対向するピラー内壁部と、前記ピラー内壁部より外側に延在するピラー外壁部と、前記ピラー内壁部の前端と前記ピラー外壁部の前端とを繋ぐピラー前端コーナー壁部と、前記ピラー内壁部の後端と前記ピラー外壁部の後端とを繋ぐピラー後端コーナー壁部と、を有する立席式フォークリフトにおいて、前記ピラー内壁部は、平坦面を有し、又は前記ピラー外壁部へ向けて凹む凹曲面を有し、前記ピラー外壁部は、前記パネル凹曲面に倣う凸曲面と、前記凸曲面から延在し、前記パネル平坦面に倣う平坦面と、を有することを特徴とする。
本発明では、運転席と対向するピラー内壁部は平坦面を有し、又はピラー外壁部へ向けて凹む凹曲面を有することから、運転中のオペレータとピラー本体の角部が当たることがない。オペレータが当たるピラー本体の部位は平坦面又は凹曲面であり、ピラー本体の角部が当たる場合と比べてピラー本体を意識することがない。また、ピラー本体はサイドパネルに沿うように車体に固定されるため、ピラー本体を設けることによる運転席のスペースの制約を最小限とすることができる。
また、上記の立席式フォークリフトにおいて、前記ピラー内壁部は平坦面である構成としてもよい。
この場合、ピラー内壁部が平坦面を有するので、ピラー内壁部に凸曲面を設けた場合と比べると、断面係数を大きくすることができ、ピラー本体の強度を向上させることができる。
また、上記の立席式フォークリフトにおいて、前記ピラー後端コーナー壁部は、前記ピラー前端コーナー壁部より緩やかな湾曲面を有する構成としてもよい。
この場合、ピラー後端コーナー壁部がピラー前端コーナー壁部より緩やかな湾曲面を有することから、ピラー本体の後部がより後方へ延在することがない。このため、ピラー本体が運転席からの後方視界を妨げることなく、運転席からの良好な後方視界を確保することができる。
また、上記の立席式フォークリフトにおいて、前記ピラー内壁部と前記ピラー外壁部との間の最大距離Tに対する前記前端コーナー壁部と前記後端コーナー壁部との間の最長距離Lの比率(L/T)が、3.0〜6.0の範囲に設定されている構成としてもよい。
この場合、ピラー本体は、ヘッドガードを支持する機能を果たすために十分に大きな断面係数を得ることができるほか、運転席のスペースを制約したり、後方視界を妨げたりすることがないピラー本体の横断面形状を実現できる。
本発明によれば、ピラーを設けたことによる運転席のスペースの制約を最小限とし、オペレータにピラーの角部が当たることがない立席式フォークリフトを提供することができる。
第1の実施形態に係るリーチ型フォークリフトの右後方から見た斜視図である。 第1の実施形態に係るリーチ型フォークリフトの要部平面図である。 右ピラーおよびサイドパネルの要部を右後方から見た斜視図である。 リーチ型フォークリフトのピラーの横断面図である。 第2の実施形態に係るリーチ型フォークリフトのピラーの横断面図である。
(第1の実施形態)
以下、第1の実施形態に係る立席式フォークリフトについて図面を参照して説明する。本実施形態は、立席式フォークリフトとしてリーチ型フォークリフトに本発明を適用した一例である。
図1に示すリーチ型フォークリフト(以後、単に「フォークリフト」と表記する)10は、車体11の前部に設けた一対のレッグアーム12の間に進退自在のマスト装置13を有している。マスト装置13は荷役のための装置である。レッグアーム12には前輪14が設けられ、車体11の後部には、操舵輪および駆動輪としての後輪15と、車体11の姿勢をより安定させるためのキャスタ輪16が備えられている。
図1、図2に示すように、車体11の右側後部には立席式の運転席17が設けられ、運転席17の左側には電動モータ(図示せず)等の駆動系要素を主に収容する収容フレーム18が設けられている。図2に示すように、運転席17の前部には前部フレーム19が配置されている。前部フレーム19にはマスト装置13の操作レバー20、21、22、23等が配設されている。操作レバー20はティルト操作のためのティルトレバーであり、操作レバー21はリーチ動作のためのリーチレバーである。操作レバー22は荷を昇降させるためのリフトレバーであり、操作レバー23は走行速度を制御するアクセルレバーである。収容フレーム18には後輪15を操舵するための操舵ハンドル24が備えられている。
運転席17の床面25はゴムマットにより覆われている。床面25の前部左側にはブレーキペダル26が設けられている。ブレーキペダル26を踏み込むとフォークリフト10のブレーキが解除され、ブレーキペダル26を踏まない状態ではブレーキが作動される。ブレーキペダル26は所謂デッドマンタイプのブレーキペダルである。
運転席17の右側には、運転席17の右側方を囲うように鉄製のサイドパネル27が設けられている。図3に示すように、サイドパネル27におけるパネル前部27Aは平板状であり、パネル前部27Aの後端から後方へ向けてパネル後部27Bが延在している。パネル後部27Bは、後方へ向かうにつれて運転席17の乗降口へ向けてカーブする曲板状である。パネル前部27Aとパネル後部27Bは一体形成されている。パネル前部27Aの内側面は平坦面であるパネル平坦面27A1を備え、パネル後部27Bの内側面は凹曲面であるパネル凹曲面27B1を備えている。
収容フレーム18と、前部フレーム19と、サイドパネル27は、車体11の下部に備えられた下部フレーム28上に取り付けられている。運転席17の前部と左右は、収容フレーム18と、前部フレーム19と、サイドパネル27により囲まれている。つまり、運転席17の後部はオペレータがフォークリフト10に乗降するための乗降口として開口されている。
図1、図2に示すように、サイドパネル27にはウエストサポート部材30が取り付けられている。ウエストサポート部材30は、運転席17に搭乗したオペレータの腰周辺を支えるための部材である。ウエストサポート部材30は樹脂材料により形成されている。図1、図2に示すように、ウエストサポート部材30は、前部フレーム19から後方へ向けてサイドパネル27に沿い、サイドパネル27の後端から僅かにはみ出す位置まで延在する。
図4に示すように、ウエストサポート部材30のサイドパネル27側の面31は、ほぼサイドパネル27の内側面に倣う面となっている。ウエストサポート部材30の運転席17側の面32は、オペレータの腰周辺を支持しやすい曲面となっている。また、ウエストサポート部材30の厚さ(面31、32の間)は、オペレータの腰周辺を十分に支持可能な厚さに設定されている。図3に示すように、ウエストサポート部材30は、サイドパネル27の上端から突出しており、サイドパネル27の上端から突出する部位の後部には通孔33が形成されている。通孔33が形成されていることにより、ウエストサポート部材30の後部にはグリップ部34が形成される。グリップ部34は、オペレータが搭乗の際に把持して乗り込み易くする機能を有する。ウエストサポート部材30には、次に説明する右ピラー40が挿通される凹部35が形成されている。
本実施形態のフォークリフト10では、図1に示すように、運転席17の上方にヘッドガード38が備えられている。ヘッドガード38は、車体11に設けられた左ピラー39および右ピラー40により支持されている。左ピラー39は鉄製であり、左ピラー39の横断面は中実の矩形である。左ピラー39の基端部は車体11の前部左側に溶接によって固定されている。左ピラー39の上端部はヘッドガード38の下部に溶接によって固定されている。
右ピラー40のピラー本体41は鉄製であり、図3、図4に示すように、ピラー本体41の横断面は中空であって翼型状である。中空ピラーとしての右ピラー40は、断面円形の鉄製パイプを材料とし、この鉄製パイプを成形することにより形成される。右ピラー40の下端部42は、サイドパネル27に溶接によって固定されている。右ピラー40の上端部43は、ヘッドガード38の下部に溶接によって固定されている。ピラー本体41の長手方向は、サイドパネル27に沿うようにほぼ前後方向となっている。右ピラー40は運転席17とサイドパネル27の間に配置されている。
ピラー本体41の内部は中空部44が形成されている。ピラー本体41は、中空部44よりも運転席17側に位置し、運転席17に対向するピラー内壁部45と、ピラー内壁部45より外側であって、中空部44よりもサイドパネル27側に延在するピラー外壁部46と、を有する。さらに、ピラー本体41は、ピラー内壁部45の前端50とピラー外壁部46の前端54とを繋ぐピラー前端コーナー壁部47と、ピラー内壁部45の後端51とピラー外壁部46の後端55とを繋ぐピラー後端コーナー壁部48と、を有する。図4では、説明の便宜上、ピラー内壁部45、ピラー外壁部46、ピラー前端コーナー壁部47およびピラー後端コーナー壁部48の境界が明示されている。
ピラー本体41のピラー内壁部45は、平坦面49を有している。平坦面49は、前方へ向かうにつれてサイドパネル27へ接近するように前後方向に対してやや傾斜している。本実施形態ではピラー内壁部45の前後方向に対する傾斜角度は約20°である。ピラー内壁部45の前端50は、サイドパネル27のパネル前部27Aに接近して位置する。サイドパネル27のパネル後部27Bは後方へ向かうにつれて左方に向かう形状である。このため、ピラー内壁部45の後端51はパネル後部27Bと接近して位置している。ピラー内壁部45の前端50とパネル前部27Aとの距離よりもピラー内壁部45の後端51とパネル後部27Bとの距離は大きい。
ピラー本体41のピラー外壁部46は平坦面52および凸曲面53を有している。平坦面52はサイドパネル27のパネル前部27Aの内側面のパネル平坦面27A1に倣う面であり、凸曲面53はパネル後部27Bの内側面のパネル凹曲面27B1に倣う面に形成されている。平坦面52は凸曲面53の前端から前方へ延在する面である。ピラー外壁部46の前端54は、ピラー内壁部45の前端50に接近して位置する。ピラー外壁部46の後端55は、ピラー内壁部45の後端51に接近して位置するが、後端51よりも後方に位置する。
ピラー内壁部45の前端50とピラー外壁部46の前端54との間には、ピラー内壁部45とピラー外壁部46を繋ぐピラー前端コーナー壁部47が形成されている。ピラー前端コーナー壁部47は約160°に湾曲されている。ピラー前端コーナー壁部47はピラー本体41における最前部となる部位である。ピラー内壁部45の後端51とピラー外壁部46の後端55との間には、ピラー内壁部45とピラー外壁部46を繋ぐピラー後端コーナー壁部48が形成されている。ピラー後端コーナー壁部48は複数の湾曲箇所を備えている。ピラー後端コーナー壁部48はピラー本体41における最後部となる部位である。本実施形態では、ピラー内壁部45およびピラー外壁部46が後方へ延在し過ぎないように、ピラー後端コーナー壁部48をピラー前端コーナー壁部47よりも緩やかな湾曲面の壁部としている。なお、ピラー前端コーナー壁部47およびピラー後端コーナー壁部48は、ピラー本体41の角部を含む部位であるが、ピラー前端コーナー壁部47およびピラー後端コーナー壁部48における角部はサイドパネル27に接近した位置となる。
ピラー本体41における最前部付近と最後部付近との間の距離は、ピラー本体41におけるピラー前端コーナー壁部47とピラー後端コーナー壁部48との間の最長距離Lである。ピラー内壁部45の平坦面49とピラー外壁部46の凸曲面53との間の距離のうち、最も長い距離はピラー内壁部45とピラー外壁部46との間における最大距離Tである。最大距離Tはピラー本体41の最大厚さでもある。ピラー本体41の厚さは、運転席17のスペースの制約を招かないようにウエストサポート部材30の厚さより薄く設定されている。
本実施形態では、最大距離Tに対する最長距離Lの比率(L/T)が4.0程度に設定されている。この比率は4.0程度に限らず3.0〜6.0の範囲に設定されていればよい。ピラー本体41の横断面に基づく断面係数は、計算により求めることが可能であり、ピラー本体41の曲げ応力に対する性能は断面係数により規定される。本実施形態のピラー本体41では、ヘッドガード38を支持する右ピラー40としての機能を果たすために十分に大きな断面係数となっている。
最大距離Tに対する最長距離Lの比率(L/T)が3.0未満の場合には、右ピラー40における角部がオペレータと当たる位置に設定される可能性が高くなる。また、この場合、最大距離Tがウエストサポート部材30よりも厚くなり、右ピラー40によって運転席17のスペースが制約されるおそれがある。最大距離Tに対する最長距離Lの比率(L/T)が6.0を超える場合には、右ピラー40の前後の長さが大きくなり、右ピラー40が後方視界を妨げるおそれがある。そして、この比率(L/T)が6.0を超えても、後方視界を妨げない程度に右ピラー40の前後の長さを設定とする場合が考えられるが、この場合では、右ピラー40としての機能を果たすために十分に大きな断面係数が得られなくなる。
本実施形態では、右ピラー40の下端部42はサイドパネル27に溶接によって固定されているが、図4に示すように、ピラー本体41におけるピラー前端コーナー壁部47およびピラー後端コーナー壁部48に溶接により形成されるビードBがそれぞれ形成されている。ビードBは、ピラー本体41の下端部42における最下端からサイドパネル27の上端まで形成されている。ビードBは、ウエストサポート部材30によって隠蔽されている。ピラー本体41はビードBによりサイドパネル27に固定されている。
ピラー本体41においてサイドパネル27よりも上方となる部位では、主に平坦面49が運転席17と対向する。ピラー本体41においてサイドパネル27よりも上方となるピラー内壁部45は、例えば、運転席17のオペレータの頭部や背中周辺が接触する可能性がある。
本実施形態に係る右ピラー40は以下の作用効果を奏する。
(1)運転席17と対向するピラー内壁部45は平坦面49を有し、ピラー前端コーナー壁部47およびピラー後端コーナー壁部48における角部はサイドパネル27に接近した位置となることから、運転中のオペレータと右ピラー40の角部が当たることがない。オペレータが当たる右ピラー40の部位は平坦面49であり、角部が当たる場合と比べて違和感を覚えにくく、右ピラー40を意識することがない。また、ピラー内壁部45とピラー外壁部46との間における最大距離Tに対するピラー前端コーナー壁部47とピラー後端コーナー壁部48との間の最長距離Lの比率が4程度に設定されているため、右ピラー40はサイドパネル27に沿うように車体11に固定される。従って、右ピラー40を設けることによる運転席17のスペースの制約を最小限とすることができる。
(2)ピラー内壁部45が平坦面49を有するので、ピラー内壁部45に凸曲面を設けた場合と比べて断面係数を大きくすることができ、右ピラー40の強度を向上させることができる。また、ピラー内壁部45が平坦面49を有し、ピラー外壁部46がサイドパネル27に沿う平坦面52、凸曲面53を備えることから、車体11に対して一体感のある右ピラー40を実現することができる。
(3)右ピラー40のピラー後端コーナー壁部48がピラー前端コーナー壁部47より緩やかな湾曲面を有することから、右ピラー40の後部がより後方へ延在することがない。このため、右ピラー40が運転席17からの後方視界を妨げることなく、運転席17からの良好な後方視界を確保することができる。
(4)最大距離Tに対する最長距離Lの比率(L/T)が、3.0〜6.0の範囲に設定されている。このため、ピラー本体41は、ヘッドガード38を支持する機能を果たすために十分に大きな断面係数を得ることができるほか、運転席17のスペースを制約したり、後方視界を妨げたりすることがないピラー本体41の横断面形状を実現できる。
(5)ピラー前端コーナー壁部47とピラー後端コーナー壁部48との間の最長距離Lが、ウエストサポート部材30の厚さよりも小さく設定されている。このため、右ピラー40を設けても運転席17を狭くすることなく、右ピラー40の断面積を大きくすることができ、中空のピラーであっても右ピラー40の強度を確保することができる。また、ウエストサポート部材30はビードBを隠蔽することができる。
(6)右ピラー40の強度を向上させることができることから、左ピラー39の強度を過度に向上させる必要がない。このため、左ピラー39の大型化を防止でき、左ピラー39による視界の妨げを最小限とすることができる。また、右ピラー40の前方にピラーを設ける必要がないので、オペレータの視界が良好となる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る立席式フォークリフトについて説明する。本実施形態もリーチ型フォークリフトに本発明を適用した一例である。本実施形態では、第1の実施形態と同じ構成については第1の実施形態の説明を援用し、共通の符号を用いる。
図5に示すように、右ピラー60のピラー本体61の横断面は中空であって翼型状である。中空ピラーとしての右ピラー60は断面円形の鉄製パイプを材料とし、この鉄製パイプを冷間ロール成形することにより形成される。右ピラー60の下端部(図示せず)は、サイドパネル27に溶接によって固定され、右ピラー60の上端部(図示せず)は、ヘッドガード38の下部に溶接によって固定されている。ピラー本体61の長手方向は、サイドパネル27に沿うようにほぼ前後方向となっている。
ピラー本体61の内部は中空部62が形成されている。ピラー本体61は、中空部62よりも運転席17側に位置し、運転席17に対向するピラー内壁部63と、ピラー内壁部63より外側であって、中空部62よりもサイドパネル27側に延在するピラー外壁部46と、を有する。さらに、ピラー本体61は、ピラー内壁部63の前端65とピラー外壁部46の前端54とを繋ぐピラー前端コーナー壁部47と、ピラー内壁部63の後端66とピラー外壁部46の後端55とを繋ぐピラー後端コーナー壁部48と、を有する。図5では、説明の便宜上、ピラー内壁部63、ピラー外壁部46、ピラー前端コーナー壁部47および後端コーナー部68の境界が明示されている。
ピラー本体61のピラー内壁部63は、凹曲面64を有している。凹曲面64は、サイドパネル27へ接近するように凹む面であり、凹曲面64の曲率は凸曲面53の曲率は比較して充分に小さい。ピラー内壁部63の前端65は、サイドパネル27のパネル前部27Aに接近して位置する。ピラー内壁部63の後端66はパネル後部27Bと接近して位置しており、ピラー内壁部63の前端65とパネル前部27Aとの距離よりもピラー内壁部63の後端66とパネル後部27Bとの距離は大きい。ピラー外壁部46の前端54は、ピラー内壁部63の前端65に接近して位置する。ピラー外壁部46の後端55は、ピラー内壁部63の後端66に接近して位置するが、後端66よりも後方に位置する。
ピラー内壁部63の前端65とピラー外壁部46の前端54との間には、ピラー前端コーナー壁部47が形成されている。ピラー前端コーナー壁部47はピラー本体61における最前部となる部位である。ピラー内壁部45の後端51とピラー外壁部46の後端55との間には、ピラー後端コーナー壁部48が形成されている。ピラー後端コーナー壁部48はピラー本体61における最後部となる部位である。本実施形態では、ピラー内壁部63が後方へ延在し過ぎないように、ピラー後端コーナー壁部48をピラー前端コーナー壁部47よりも緩やかな湾曲面の壁部とし、ピラー本体61が後方視界を妨げないようにしている。
ピラー本体61における最前部付近と最後部付近との間の距離は、ピラー本体61におけるピラー前端コーナー壁部47とピラー後端コーナー壁部48との間の最長距離Lである。ピラー内壁部63の凹曲面64と外壁部の凸曲面53との間の距離のうち、最も長い距離はピラー内壁部63とピラー外壁部46との間における最大距離Tである。最大距離Tはピラー本体61の最大厚さでもある。ピラー本体61の厚さは、運転席17の空間を制約しないようにウエストサポート部材30の厚さより薄く設定されている。
本実施形態では、最大距離Tに対する最長距離Lの比率(L/T)が4.0程度に設定されている。ピラー本体61の横断面に基づく断面係数は、計算により求めることが可能である。
ピラー本体61においてサイドパネル27よりも上方となる部位では、主に凹曲面64が運転席17と対向する。ピラー本体61においてサイドパネル27よりも上方となるピラー内壁部63は、例えば、運転席17のオペレータの頭部や背中周辺が接触する可能性がある。
本実施形態に係る右ピラー40によれば、第1の実施形態の作用効果(1)と同様に、運転中のオペレータと右ピラー60の角部が当たることがない。オペレータが当たる右ピラー60の部位は凹曲面64であり、角部が当たる場合と比べて違和感を覚えにくく、右ピラー60を意識することがない。また、右ピラー60を設けることによる運転席17のスペースの制約を最小限とすることができる。また、運転席17と対向するピラー内壁部45は凹曲面64を有することから、本実施形態は第1の実施形態の作用効果(3)、(5)と同等の作用効果を奏する。さらに、本実施形態では、最大距離Tに対する最長距離Lの比率(L/T)が4.0程度に設定されているため、第1の実施形態の作用効果(4)と同等の作用効果を奏する。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく発明の趣旨の範囲内で種々の変更が可能であり、例えば、次のように変更してもよい。
○ 上記の実施形態では、ピラー本体における後端コーナー壁部が前端コーナー壁部より緩やかな湾曲面を有するとしたが、この限りではない。例えば、後端コーナー壁部が前端コーナー壁部と同じ程度の湾曲面でもあってもよい。あるいは、前端コーナー部が後端コーナー壁部と同様に緩やかな湾曲面を有してもよい。
○ 上記の実施形態では、ウエストサポート部材がグリップ部や貫通孔を備える形状としたが、ウエストサポート部材の形状については、特に限定されない。ウエストサポート部材は、運転席において立っているオペレータの腰付近を支持することができる形状であればよい。因みに、ウエストサポート部材は運転席のスペースをできるだけ制約しない形状が好ましい。
10 リーチ式フォークリフト
11 車体
13 マスト装置
17 運転席
27 サイドパネル
27A パネル前部
27A1 パネル平坦面
27A パネル後部
27B1 パネル凹曲面
30 ウエストサポート部材
38 ヘッドガード
39 左ピラー
40、60 右ピラー
41、61 ピラー本体
45、63 ピラー内壁部
46 ピラー外壁部
47 ピラー前端コーナー壁部
48 ピラー後端コーナー壁部
49 平坦面(ピラー内壁部)
50、65 前端(ピラー内壁部)
51、66 後端(ピラー内壁部)
52 平坦面(ピラー外壁部)
53 凸曲面(ピラー外壁部)
54 前端(ピラー外壁部)
55 後端(ピラー外壁部)
64 凹曲面(内壁面)
B ビード
L 最長距離
T 最大距離

Claims (4)

  1. 車体における運転席の上方に設けたヘッドガードと、
    前記車体に固定され、パネル凹曲面およびパネル平坦面を有し、前記運転席の側方を囲うサイドパネルと、
    前記運転席と前記サイドパネルとの間に配置され、前記ヘッドガードを支持するピラー本体を有し、
    前記ピラー本体は、
    前記運転席に対向するピラー内壁部と、
    前記ピラー内壁部より外側に延在するピラー外壁部と、
    前記ピラー内壁部の前端と前記ピラー外壁部の前端とを繋ぐピラー前端コーナー壁部と、
    前記ピラー内壁部の後端と前記ピラー外壁部の後端とを繋ぐピラー後端コーナー壁部と、を有する立席式フォークリフトにおいて、
    前記ピラー内壁部は、平坦面を有し、又は前記ピラー外壁部へ向けて凹む凹曲面を有し、
    前記ピラー外壁部は、
    前記パネル凹曲面に倣う凸曲面と、
    前記凸曲面から延在し、前記パネル平坦面に倣う平坦面と、を有することを特徴とする立席式フォークリフト。
  2. 前記ピラー内壁部は平坦面であることを特徴とする請求項1記載の立席式フォークリフト。
  3. 前記ピラー後端コーナー壁部は、前記ピラー前端コーナー壁部より緩やかな湾曲面を有することを特徴とする請求項1又は2記載の立席式フォークリフト。
  4. 前記ピラー内壁部と前記ピラー外壁部との間の最大距離Tに対する前記ピラー前端コーナー壁部と前記ピラー後端コーナー壁部との間の最長距離Lの比率(L/T)が、3.0〜6.0の範囲に設定されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の立席式フォークリフト。
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