JP6661849B2 - パチンコ球の発射装置における槌戻し方法 - Google Patents
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Description
図7において、パチンコ球の発射装置200のコの字型をなすステータ206のヨーク214,215の内側には、ボビン217に巻付けたコイル208が設けられ、このボビン217の先端近傍位置には複数の腕状部202,204を有するロータ205がシャフト201を介して配設されている。
前記パチンコ球の発射装置200の中央位置には、前記駆動モータ300の駆動軸301が突出しており、この駆動軸301の先端には、全体形状がほぼへの字又はL字型をなすと共におもり209aを有する槌209が設けられている。
前記槌209の前方位置には、台304上に位置するパチンコ球305が配設されており、このパチンコ球305の上方位置には、前記パチンコ球305を発射した時の前記槌209の発射位置Bを規制するための発射ストッパ306が配設されている。
尚、前記槌209は、磁気的作用を必要とするためケイ素鋼板で形成すると共に、一対の突出したロータ磁極302a,302bが形成されている。
図4において、図4の矢印に示した方向に励磁電流である第1電流I1をステータ巻線208,208Aに流すと、槌209が時計(CW)方向へ有限角回転角θaだけ回転することによってパチンコ球305が発射されて図6の発射となる。
また、図6の前記発射で発射した後には、前記第1電流I1に電流が流されない無励磁区間Pとなるため、前記槌209はおもり209aの作用によって反時計方向へ回転し、槌209が初期ストッパ303に当接し、槌209は図4のように初期位置Aに保持され、次の発射に備えている。
すなわち、図4の従来構成においては、槌209の他端におもり209aを有していたため、初期位置Aにおいて、このおもり209aの質量に抗して次の発射のために流す第1電流I1を大電流としなければ発射することができず、長時間の使用においては、省電力化に逆行するものであった。また、駆動モータを小型化することが難しく、装置全体の小型化及び低消費電力化が困難であった。
また、図7の従来構成においては、パチンコ球発射後の槌209は、その自重で初期位置方向へ戻ろうとする時に、磁石251の磁力のアシストによって初期位置(待機位置)に戻して保持させていたため、発射時には大トルクを必要とし、駆動モータ300の大型化となり、槌209を磁気吸引するための前述の磁石251を必要とし、コストアップになっていた。
すなわち、輪状ステータの突出磁極に設けたステータ巻線の励磁により有限角回転する着磁ロータにおもりを有しない構成で、かつ、鋭角状に曲折したL字型の槌を設け、初期位置から発射位置までの前記槌の有限角回転によりパチンコ球を発射するようにしたパチンコ球の発射装置において、前記ステータ巻線に対して第1電流を流して前記槌を第1方向へ有限角回転させることにより、前記パチンコ球を発射させた後、前記発射時とは逆方向の第2電流を流すことによって前記槌を前記第1方向とは逆の第2方向へ回転させ前記初期位置に戻すことにより、槌自体にはおもりが不要となり、装置の小型化及び低価格化が達成できる。また、槌自体も磁性材の必要はなく、非金属も採用できる。
また、前記第2電流の第2電流値は、前記第1電流の第1電流値より小であることにより、大電流と小電流の組み合わせとなり、従来方法よりも省電力化の状態で槌を発射前の初期位置に戻って保持できる。また、所定時間は、図3に示すように、発射から次の発射までの時間を示している。
また、前記着磁ロータは、マグネットのみ又はロータヨークにマグネットが添着されていることにより、槌の軽量化が可能となり、従来よりも小型の駆動モータによってパチンコ球の発射及び槌戻しが可能となる。
尚、従来例と同一又は同等部分には同一符号を付して説明する。
図1で示されるパチンコ球の発射装置200には、図2で示される駆動モータ300が設けられている。
前記パチンコ球の発射装置200の中央位置には、有限角モータである前記駆動モータ300の駆動軸301が突出しており、この駆動軸301の先端には、全体形状が図3のように鋭角状に曲折したL字型をなす槌209が設けられている。
前記槌209の前方位置には、台304上に位置するパチンコ球305が配設されており、このパチンコ球305の近傍位置には、前記パチンコ球305を発射した時の前記槌209の発射位置Bを規制するための発射ストッパ306が配設されている。
尚、前記槌209は、磁気的作用は従来構成とは異なって必要ないため、鉄等ではなく樹脂等の非磁性材を採用することもできる。
また、着磁ロータ302も、全体が永久磁石である場合と、図示しないロータヨークに永久磁石を組み合わせた構成とすることもできる。
図3において、図1の矢印に示した方向に励磁電流である第1電流I1をステータ巻線208,208Aに流すと、槌209が第1方向Mの時計(CW)方向へ有限角回転角θaだけ回転することによって槌209が発射位置Bとなってパチンコ球305が発射される。
また、前記発射で発射した後に、図3のように、前記第1電流I1と逆方向に第2電流I2を流すことにより第2方向Nである反時計方向(CCW)方向へ槌209が回転して次のパチンコ球305を発射するための図1で示す初期位置Aまで戻る。
尚、前述の本発明の要旨とするところは、以下の通りである。
すなわち、輪状ステータ350の突出磁極351,352に設けたステータ巻線208,208Aの励磁により有限角回転する着磁ロータ302におもりを有しない構成の槌209を設け、初期位置Aから発射位置Bまでの前記槌209の有限角回転によりパチンコ球305を発射するようにしたパチンコ球の発射装置において、前記ステータ巻線208,208Aに対して第1電流I1を流して前記槌209を第1方向Mへ有限角回転させることにより、前記パチンコ球305を発射させた後、前記発射時とは逆方向の第2電流I2を流すことによって前記槌209を前記第1方向Mとは逆の第2方向Nへ回転させ前記初期位置Aに戻す方法であり、また、前記第2電流I2の第2電流値IBは、前記第1電流I1の第1電流値IAより小である方法であり、また、前記着磁ロータ302は、マグネットのみ又はロータヨークにマグネットが添着されている方法である。
209 槌
208,208A ステータ巻線
300 駆動モータ
301 駆動軸
302 着磁ロータ
304 台
305 パチンコ球
306 発射ストッパ
350 輪状ステータ
350a 内面
351 突出磁極
I1 第1電流
I2 第2電流
IA 第1電流値
IB 第2電流値
Claims (1)
- 輪状ステータ(350)の突出磁極(351,352)に設けたステータ巻線(208,208A)の励磁により有限角回転する着磁ロータ(302)におもりを有しない構成で、かつ、鋭角状に曲折したL字型の槌(209)を設け、初期位置(A)から発射位置(B)までの前記槌(209)の有限角回転によりパチンコ球(305)を発射するようにしたパチンコ球の発射装置において、
前記ステータ巻線(208,208A)に対して第1電流(I1)を流して前記槌(209)を第1方向(M)へ有限角回転させることにより、前記パチンコ球(305)を発射させた後、前記発射時とは逆方向の第2電流(I2)を流すことによって前記槌(209)を前記第1方向(M)とは逆の第2方向(N)へ回転させ前記初期位置(A)に戻し、
前記第2電流(I2)の第2電流値(IB)は、前記第1電流(I1)の第1電流値(IA)より小であり、発射から次の発射までは、同一電流値レベルからなる前記第2電流(I2)を継続して前記ステータ巻線(208,208A)に供給することにより、前記槌(209)が発射前の前記初期位置(A)に戻って保持され、前記槌(209)は鉄又は樹脂を用いることを特徴とするパチンコ球の発射装置における槌戻し方法。
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