JP6661248B2 - 部品装着機 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に部品を装着する部品装着機に関する。
下記特許文献に記載された部品装着機は、基板に部品を装着するために、部品を保持・離脱可能な部品装着ヘッドを含んで構成される。その部品装着ヘッドは、(A)ヘッド本体と、(B)そのヘッド本体に昇降可能に保持されたノズル保持具と、(C)そのノズル保持具を前記ヘッド本体に対して昇降させる昇降装置と、(D)前記ノズル保持具の下端部に摺動可能に嵌め合わされてそのノズル保持具に対する上下方向の変位が許容され、自身の下端部において部品を吸着保持する吸着ノズルとを備えている。そのような部品装着ヘッドは、部品を保持する際やその部品を基板に装着する際の衝撃を緩和するために、ノズル保持具と吸着ノズルとが摺動可能とされるとともに、ノズル保持具と吸着ノズルとの間に衝撃を緩和するための機構や装置が設けられている。そのため、ノズル保持具と吸着ノズルとの間の摺動状態が不良になると、具体的には、ノズル保持具と吸着ノズルとの間の摺動抵抗が大きくなると、部品の保持・離脱時の衝撃を十分に緩和することができなくなる虞がある。さらに言えば、ノズル保持具と吸着ノズルとが摺動できない状態となると、部品を損傷させる虞がある。
下記特許文献2に記載の部品装着機は、検査台を備え、その検査台に吸着ノズルを当接させた状態でノズル保持具を昇降装置によって下降させ、その際の下降変位と昇降装置の駆動電流との関係に基づいて、ノズル保持具と吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うように構成されている。
国際公開第WO2014/080472A1号パンフレット 特開2011−29253号公報 特開2006−108384号公報
上記特許文献2に記載の部品装着機は、摺動状態の判定を行うために、検査台まで部品装着ヘッドを移動させる必要がある。しかしながら、部品装着機においては、検査の時間を短縮することにより、部品装着機の生産効率を向上させ、部品装着機の実用性を向上させることが可能である。本発明は、そのような実情に鑑みてなされたものであり、実用性の高い部品装着機を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本発明の部品装着機は、
部品装着ヘッドが、
(E)吸着ノズルに係合する、あるいは、係合している係合部材と、(F)その係合部材に作用する上下方向の作用力を検出する作用力検出器とを備え、
制御装置が、
吸着ノズルと係合部材との係合によってそれら吸着ノズルと係合部材とが相対変位しない状態でノズル保持具と吸着ノズルとを相対変位させ、その際に作用力検出器によって検出される作用力に基づいて、ノズル保持具と吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行う摺動状態判定部を有することを前提とする。
そして、第1発明に係る部品装着機は、
前記係合部材が、
前記ヘッド本体に上下方向に移動不能に設けられ、前記吸着ノズルに係合する状態と係合しない状態とに切り換えられるように構成され、前記吸着ノズルに係合する状態においてその吸着ノズルの上下方向の移動を禁止するものであり、
前記摺動状態判定部が、
前記係合部材と前記吸着ノズルとが係合した状態で、前記昇降装置によって前記ノズル保持具を前記吸着ノズルに対して変位させ、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うように構成される。
また、第2発明に係る部品装着機は、
前記部品装着ヘッドが、
前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間に設けられ、前記吸着ノズルをノズル保持具に対して上方あるいは下方に付勢する付勢部材を備え、
前記摺動状態判定部が、
前記作用力検出器によって検出される作用力を、前記付勢部材が発生させる付勢力と比較することで、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うように構成される。
さらに、第3発明に係る部品装着機は、
前記部品装着ヘッドが、前記ノズル保持具に対して前記吸着ノズルを交換可能とされ、
当該部品装着機が、それぞれが前記吸着ノズルである複数の吸着ノズルを収納するノズルストッカを備え、
前記制御装置が、
前記ノズル保持具が保持する前記吸着ノズルを、前記ノズルストッカに収納された前記複数の吸着ノズルのうちの1つに交換するノズル交換制御部を有し、
前記摺動状態判定部によって、前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が不良であると判定された場合に、前記ノズル交換制御部によって、その吸着ノズルを別の吸着ノズルに交換するように構成され、
さらに、前記制御装置が、
前記摺動状態判定部によって前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が不良であると判定されて、前記ノズル交換制御部によって前記吸着ノズルが別の吸着ノズルに交換された際、その交換された別の吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が前記摺動状態判定部によって不良であると判定された場合には、当該部品装着機による部品装着作業を停止するように構成される。
本発明の部品装着機は、部品装着ヘッドに設けられた構成要素のみで、吸着ノズルと係合部材との係合によってそれらが相対変位しない状態で、ノズル保持具と吸着ノズルとを相対変位させることが可能である。したがって、本発明の部品装着機によれば、ノズル保持具と吸着ノズルとの間の摺動状態の判定を行うために、部品装着ヘッドを特定の位置まで移動させる必要がなく、その摺動状態の判定を行う時間を短縮することが可能であり、ひいては、部品装着作業の短縮化を図ることが可能である。
本発明の一実施形態である部品装着機の全体図である。 図1に示す部品装着ヘッドの正面図である。 図2に示す昇降装置によって上下方向移動させられるノズルユニットの吸着ノズル周辺を示す図であり、(a)が一部断面正面図、(b)が(a)におけるA視図である。 吸着ノズルへの作用力の部品装着の際の経時的変化を示すグラフである。 図1に示す制御装置によって実行される点検プログラムのフローチャートである。 図5に示す点検プログラムによって実行される摺動状態点検処理サブルーチンのフローチャートである。 吸着ノズルとノズル保持具との間の摺動状態のいくつかにおいて、吸着ノズルとノズル保持具との相対変位量と作用力との関係を示すグラフである。 本発明の他の実施形態である部品装着機が備える部品装着ヘッドの正面図である。
以下、本発明の一実施形態である製造システムの一例を、図を参照しつつ説明する。なお、本発明は、下記実施形態の他、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
<部品装着機の構成>
本発明の一実施形態である部品装着機10を、図1の斜視図に示す。基板に部品を装着する作業は、複数の種類の部品を基板に装着するために、複数の部品装着機10が配置される。図1には、それら複数の部品装着機10のうちの2つのものを示し、そのうちの1つのものは、外装パネルを外した状態のものを示している。部品装着機10は、ベース20と、ベース20に上架されたビーム22と、ベースに配設された基板コンベア装置24と、当該部品装着機10の正面側においてベース20に交換可能に取り付けられた複数の部品フィーダ26と、それら複数の部品フィーダ26から供給される部品を保持してその部品を基板に装着するために離脱させる部品装着ヘッド28と、ビーム22に配設されて部品装着ヘッド28を移動させるヘッド移動装置30と、自身の制御を司る制御装置32とを含んで構成されている。
次に、図2を参照しつつ、部品装着ヘッド28について説明する。部品装着ヘッド28は、ロータリーヘッドであり、回転軸線まわりに回転させられるリボルバ40と、そのリボルバ40に保持された複数のノズルユニット42を有している。リボルバ40は、部品装着ヘッド28のヘッド本体44に、回転可能に支持されている。複数のノズルユニット42の各々は、吸着ノズル50と、リボルバ40の回転軸線に平行に延びて吸着ノズル50を自身の下端において保持するノズル保持具としてのノズル保持軸52とを含んで構成される。それら複数のノズルユニット42は、リボルバ40の回転軸線を中心とする一円周上に、等角度ピッチで配設されている。そして、各ノズルユニット42は、自身の軸線方向、つまり、上下方向に移動可能、かつ、自転可能に保持されている。なお、図示は省略するが、本部品装着機10において、リボルバ40は、6本のノズルユニット42を保持するものとなっている。
なお、ノズルユニット42の各々は、ノズルユニット42の上端下面側とリボルバ40の上面との間に配設された圧縮コイルスプリング54によって上方に向かって付勢されており、通常は、上昇させられた位置にある。
リボルバ40は、同軸的に設けられた電動モータであるリボルバ回転用モータ60によって回転させられる。また、2つのギヤ62,64が形成された回転体66が、リボルバ40と同軸的に回転可能に配設されている。それらのうちの一方のギヤ62には、ノズル回転用モータ68の出力軸に固定されたピニオン70が噛合しており、もう一方のギヤ64には、各ノズル保持軸52の上端に形成されたピニオン72が噛合している。したがって、ノズル回転用モータ68によってピニオン70が回転させられることで回転体66が回転させられ、複数のノズルユニット42の各々が、一斉に、自身の軸線まわりに回転させられる。なお、リボルバ回転用モータ60およびノズル回転用モータ68は、エンコーダ付きのモータであり、回転角を制御可能なものである。
各ノズルユニット42のノズル保持軸52は、図3(a)に示すように、下端部に装着穴80が設けられた軸本体82と、それに着脱可能な筒状のスリーブ84とを有している。スリーブ84は、吸着ノズル50を軸方向に相対移動可能かつ相対回転不能に保持した状態で、装着穴80に着脱される。つまり、吸着ノズル50は、スリーブ84を介して軸本体82に嵌め合わされ、スリーブ84は、嵌め合わされた後はノズル保持軸52の一部として機能する。換言すれば、ノズル保持具であるノズル保持軸52は、軸本体82とスリーブ84とを含んで構成されており、吸着ノズル50とスリーブ84とが一体的に軸本体82に対して交換可能とされている。なお、吸着ノズル50とスリーブ84とが一体化された吸着ノズルアセンブリは、部品の基板への装着作業中において、装着される部品に応じて、ノズルストッカ86(図1参照)に保持された別の吸着ノズルアセンブリと自動的に交換されるようになっている。
吸着ノズル50は、軸部88とフランジ部90を有しており、軸部88の中間部には、直径方向に貫通して上下方向に長い1対の長孔92が設けられている。一方、スリーブ84には、その長穴72と向かい合う位置に1対の孔94が設けられている。それら1対の孔74と1対の長孔92とを挿通するようにして、ピン96がスリーブ84に固定されている。このピン96のスリーブ84から延び出した両端部は、ノズル保持軸52の軸本体82の下端部に形成された1対のスロット98に係合している。
詳しくは、それら1対のスロット98の各々は、図3(b)に示すように、軸本体82の下端から上向きの延びた後、直角に曲がって周方向に延び、さらにその先端から下方へ垂下した形状となっている。そして、ピン96は、それの両端部の各々が1対のスロット98に沿って嵌め入れられることで、1対のスロット98の垂下した部分に係合している。その状態においては、ピン96は、ノズル保持軸52の軸本体82,スリーブ84,吸着ノズル50の軸部88を貫通しており、それら三者の相対回転を禁止することとなる。つまり、ノズル保持軸52が軸線周りに回転させられると、吸着ノズル50も回転させられるのである。
また、ピン96は、圧縮コイルスプリング100および係止環102を含んで構成されるロック機構によって、下方に付勢され、1対のスロット98に係合した状態で軸本体82に固定される。つまり、スリーブ84は、軸本体82に対して上下方向に移動不能とされている。一方、吸着ノズル50は、軸部88に設けられた長孔92により、その長孔92の長さに応じた分だけ、スリーブ84に対して、つまり、ノズル保持軸52に対して、上下方向に移動可能とされている。また、吸着ノズル50の軸部88の上端にはフランジ部材104が固定されており、そのフランジ部材104の下面とスリーブ84の上面との間に設けられた付勢部材としての圧縮コイルスプリング106によって、吸着ノズル50は、上方に付勢される。図3に示す状態では、そのスプリング106によって、吸着ノズル50は、長孔92とピン96によって定まる可動範囲における上昇端に位置させられている。
ノズル保持軸52の軸本体82には、エアの給排のための保持軸側通路110が設けられており、装着穴80に連通している。また、吸着ノズル50には、軸線に沿って延びて上端から下端まで貫通するノズル側通路112が設けられている。つまり、そのノズル側通路112は、装着穴80を介して、保持軸側通路110に連通している。そして、そのノズル側通路に負圧が供給されることによって、図3に示すように、吸着ノズル50の先端に部品Pが吸着され、その部品Pが、吸着ノズル50の先端において、部品装着ヘッド28に保持される。
部品装着ヘッド28は、複数のノズルユニット42のうちの1つのものを、部品の保持および離脱のために昇降させるノズルユニット昇降装置120を備えている。そのノズルユニット昇降装置120は、複数のノズルユニット42のうち、一円周上における設定された位置(設定位置)にある1つのものを昇降させる。そのノズルユニット昇降装置120は、ねじ軸122とナット124によって構成されるねじ機構126と、ヘッド本体44に固定されてねじ軸122を回転させる昇降用モータ128とを主体として構成される。ナット124には、昇降駆動部材130が固定されており、昇降用モータ128によるねじ軸122の回転によって、ナット124とともに昇降駆動部材130が、上下方向に移動させられるようになっている。
昇降駆動部材130は、本体部132と、その本体部132から垂下したアーム部134と、そのアーム部134の上方側の部分から側方に突出してノズルユニット42の上端に係合する係合部136を有している。ノズルユニット昇降装置120は、昇降用モータ128による昇降駆動部材130の下降によって、係合部136が設定位置に位置するノズルユニット42の上端に接し、その状態で、圧縮スプリング54の付勢力に抗して、そのノズルユニット42を下降させるようになっている。以上のような構成から、本部品装着機10においては、ノズル保持具としてのノズル保持軸52を昇降させる昇降装置は、ノズルユニット昇降装置120と圧縮コイルスプリング54とを含んで構成されている。
昇降駆動部材130のアーム部134の下端には、吸着ノズル50による部品Pの保持・離脱の際に、部品Pと吸着ノズル50との間に作用する力である部品ノズル間力Fを調整する部品ノズル間力調整装置150が設けられている。その部品ノズル間力調整装置150は、部品を部品フィーダ26から受け取る場合に、吸着ノズル50と部品Pとが当接する際の衝撃を緩和するとともに、部品Pを基板に装着する場合に、部品Pと基板とが接触する際の衝撃を緩和するために用いられる。また、部品ノズル間力調整装置150は、部品Pを基板に装着する場合には、部品Pを一定の力で基板に押し付けるために用いられるのである。
部品ノズル間力調整装置150は、吸着ノズル50のフランジ部90の上方に位置する状態で保持された係合部材としての係合ピン152と、その係合ピン152を昇降駆動部材130に対して上下方向に移動させるアクチュエータとしてのリニアモータ154とを含んで構成される。部品ノズル間力調整装置150は、係合ピン152を昇降駆動部材130に対して下降させて、その係合ピン152を吸着ノズル50のフランジ部90の上面に当接させ、さらに、係合ピン152を下降させることで、吸着ノズル50をノズル保持軸52に対して下降させることができる。したがって、このように構成された部品ノズル間力調整装置150は、部品の保持・離脱の際に、リニアモータ154への供給電流を制御することで、係合ピン152がフランジ部90を押す力、つまり、吸着ノズル50を部品Pに押し付ける力を制御することができるのである。
なお、係合ピン152には、その係合ピン152に作用する上下方向の作用力を検出する作用力検出器としてのロードセル156が設けられている。そのロードセル156は、通常、スプリング106が付勢力に依拠して吸着ノズル50に作用させる上向きの力と、部品Pの保持・離脱の際に部品Pあるいは部品Pを介して基板が吸着ノズル50に作用させる上向きの力と和を、作用力として検出する。そして、吸着ノズル50に作用する上向きの力は、リニアモータ154が係合ピン150に作用させる下向きの力の反力と考えることができるため、そのロードセル156の検出結果を用いて、リニアモータ154への供給電流が制御されるようになっている。
<部品装着時における部品ノズル間力調整装置の制御>
本部品装着機10の制御は、制御装置32によって行われる。制御装置32は、通常、コンベア装置24,部品フィーダ26,部品装着ヘッド28,ヘッド移動装置30等の動作を制御して、部品を基板に装着する作業を行う。その部品装着作業については、詳細な説明は省略し、部品装着ヘッド28が保持した部品Pを基板に装着する際のリニアモータ154の制御についてのみ説明を行うこととする。
図4に、部品の装着の際にロードセル156によって検出される作用力の経時的変化を示す。部品の装着の際、ノズルユニット昇降装置120によってノズルユニット42を下降させるのであるが、部品が基板に当接するまでの期間を巡航期間とよべば、その巡航期間では、スプリング106を圧縮させつつ吸着ノズル50をノズル保持軸52に対して所定量下降させた状態となるように、リニアモータ154に電流が供給される。詳しくいえば、ロードセル156によって検出される作用力が、設定された目標作用力となるように、検出される作用力に基づいて、リニアモータ154に供給される電流がフィードバック制御される。
部品の基板への当接が、ロードセル156によって検出される作用力の変化に基づいて検出され、その時に、目標作用力が、部品が設定された力(設定押付力)で基板に押し付けられるような値に変更される。当接の際には、大きな力が部品にかかるが、部品に加わる力を小さくするために、上記フィードバック制御によって、リニアモータ154に供給される電流が減少させられる。つまり、部品の装着の際にその部品に設定された力が加わるようなフィードバック制御が行われるのである。その結果、リニアモータ154が発揮する力が小さくされて、クッション的な効果が得られることになる。
フィードバック制御の応答性が悪い場合には、図4の2点鎖線で示すように、当接の際に部品にかかる力が大きくなる。本部品装着機10では、高周波制御が可能とされており、部品の基板への当接が検出されるや否や、制御装置32は反力が設定押付力と等しくなるようにリニアモータ154への供給電流が制御される。その結果、反力の変動が実線で示すように小さく抑制されるのであり、当接時における当接衝撃が部品Pに損傷を与えることのない大きさに抑制される。
リニアモータ154が吸着ノズル50を下降させる方向に作用させる力、つまり、リニアモータ154の発生させる力は、スプリング106から吸着ノズル50に作用する作用力や、部品を介して基板から吸着ノズル50に作用する作用力の反力と考えることができ、概して、リニアモータ154に実際に供給されている電流に応じたものとなる。したがって、リニアモータ154への実際の供給電流をモニタすることによって、リニアモータ154が発生させる力、つまり、吸着ノズル50への作用力をモニタすることが可能である。そのことを利用して、リニアモータ154が吸着ノズル50に作用する力の目標である目標作用力を、リニアモータ154が発生させるように、実際の供給電流に基づくフィードバック制御を行うことで、上述の制御を実行することも可能である。そのような制御を行う場合、実際に供給されている電流を検出する電流検出器が、ロードセル156に代わって、作用力検出器として機能することになる。
<摺動状態の良否判定>
本部品装着機10では、上述したように、作用力検出器によって係合部材に作用する作用力を検出し、その検出された作用力に基づいて、部品装着の際の押圧力を制御する場合、その作用力を正確に検出することが重要となる。具体的には、吸着ノズル50がスリーブ84に嵌め合わされているため、ロードセル156によって検出される作用力には、吸着ノズル50とスリーブ84との間の摺動抵抗による作用力も含まれる。そのため、吸着ノズル50とスリーブ84との間の摺動抵抗が大きくなると、リニアモータ154が実際に発生させている力を適切に検出できない可能性がある。つまり、その摺動抵抗によって、作用力検出器によって検出される作用力は、大きな値となってしまい、そのような作用力に基づくことでは、適切な制御、つまり、部品が受ける衝撃を緩和すること、および、適正な力で部品を基板へ押し付けることが、適切に行えない虞があるのである。
そこで、本部品装着機10では、制御装置32によって、吸着ノズル50とノズル保持軸52との摺動状態の良否判定が行われるようになっている。その判定は、係合ピン152と吸着ノズル50との係合によってそれらが相対変位しない状態で吸着ノズル50とノズル保持軸52とを相対変位させ、その際に作用力検出器であるロードセル156によって検出される作用力に基づいて行われる。
なお、本部品装着機10は、上述したように、ノズルストッカ86を備えており、吸着ノズル50(正確には、前述の吸着ノズルアセンブリである)を、ノズルストッカ86に収納された別の吸着ノズルと交換することが可能とされている。つまり、本部品装着機10においては、制御装置32の吸着ノズルを交換すべく部品装着ヘッド28およびヘッド移動装置30を制御する部分がノズル交換制御部を構成しているのである。そして、本部品装着機10は、別の吸着ノズルに交換された直後に、その吸着ノズルがノズル保持軸52に対して確実に装着されたか否かの確認が行われ、その確認と併せて、上記の吸着ノズル50とノズル保持軸52との摺動状態の良否判定も行われるようになっている。
上述の吸着ノズル交換時の点検は、制御装置32が、図5にフローチャートを示す点検プログラムを実行することによって行われる。以下に、その点検プログラムを参照しつつ、吸着ノズルとノズル保持軸52との摺動状態の良否判定を含む、吸着ノズル交換時の点検について説明する。
まず、制御装置32は、ステップ1(以下、「ステップ」を「S」と省略する))として、部品ノズル間力調整装置150のリニアモータ154への供給電流を漸増させ、係合ピン152を下降させる。つまり、係合ピン152を下降させて吸着ノズル50に係合させ、さらに係合ピン152を下降させることで、スプリング106の付勢力に抗して吸着ノズル50をノズル保持軸52に対して下降させる。そして、係合ピン152を下降させつつ、リニアモータ154に設けられたエンコーダ(図示省略)の検出値に基づいて係合ピン152の下降量(ストロークL)を取得するとともに(S2)、ロードセル156の検出値に基づいて作用力Fを取得する(S3)。
ストロークLと作用力Fとを取得した後、制御装置32は、まず、吸着ノズル50のノズル保持軸52への装着が適切に行われたか否かの判断を行う。具体的には、係合ピン152のストロークLが設定されたストロークL0を超えて(S5)、作用力Fが設定値F0より大きくなった場合に(S4)、吸着ノズルのノズル保持軸52への装着が適切に行われたと判断する。つまり、ストロークLが設定されたストロークL0を超えているにもかかわらず、作用力Fが設定値F0より大きくならない場合には、吸着ノズルのノズル保持軸52への装着に不備があると判断する(S6)。
また、制御装置32は、吸着ノズルのノズル保持軸52への装着に不備がなかったと判断した場合には、取得した作用力Fに異常があるか否かによって、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態の点検が行われる(S7)。その点検処理は、図6にフローチャートを示す摺動状態点検処理サブルーチンが実行されることによって行われる。その摺動状態点検処理サブルーチンにおいて、制御装置32は、まず、図7に一点鎖線で示す場合のように、係合ピン152が吸着ノズル50のフランジ部90に当接した時の作用力Fが設定値F0を超えた場合には、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態が不良であると判定する。具体的には、作用力Fが設定値F0より大きくなった時に(S4)、その時のストロークLが設定されたストロークL1(上記L0より小さな値に設定されている)より小さな場合に(S11)、摺動状態が不良であると判定する(S17)。
次に、制御装置32は、作用力Fの増加傾向が適切であるか否かの判断を行い、図7に破線で示す場合のように、増加勾配が変動するような場合には、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態が不良であると判定するようになっている。具体的には、ストロークLがL1を超えて作用力Fが設定値F0となるまで、プログラムの実行ごとに、ストロークに対する作用力の増加勾配を取得しており(S12)、その増加勾配の最大値と最小値との差が設定値を超えた場合に(S13)、摺動状態が不良であると判定する(S17)。
さらに、制御装置32は、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動抵抗が設定された程度より大きいか否かの判断を行い、図7に二点鎖線で示す場合のように、摺動抵抗が大きくなった場合に、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態が不良であると判定するようになっている。本部品装着機10においては、吸着ノズル50をノズル保持軸52に対して下降させる際のロードセル156によって検出される作用力Fは、スプリング106の弾性反力FSと、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動時の抵抗力FRとを足し合わせた大きさとなる。
F=FS+FR
つまり、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態が良好であれば、摺動時の抵抗力FRは小さく、作用力Fは、スプリング106の弾性反力FSとほぼ同じ大きさとなる。したがって、制御装置32は、作用力Fが設定値F0を超えた時に抵抗力FRを算出し(S14)、その抵抗力が設定値FR#0を超えた場合に(S15)、摺動状態が不良であると判定する(S17)。なお、制御装置32は、スプリング106のストロークLに対する弾性反力FS(L)のマップデータを記憶しており、次式に従って抵抗力を算出するようになっている。
R=F−FS(L)
吸着ノズル50のノズル保持軸52への装着に不備があると判断した場合、また、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態が不良であると判定した場合には、制御装置32は、ノズル交換制御部によって、その吸着ノズル50を別の吸着ノズルに交換するようになっている。そして、制御装置32は、別の吸着ノズルへの交換が完了したら、同様に、本点検プログラムを実行するのである。ただし、今回のプログラムの実行時においても、吸着ノズル50のノズル保持軸52への装着に不備があると判断された場合、あるいは、吸着ノズル50とノズル保持軸52との間の摺動状態が不良であると判定された場合には、制御装置32は、その旨をディスプレイ160(図1参照)に表示するとともに、オペレータ等に直接点検をさせるために、現在行われている部品装着作業を停止するようになっている。
したがって、本部品装着機10においては、制御装置32の上記点検プログラムを実行する部分が摺動状態判定部を構成しているのである。なお、本部品装着機10においては、上記点検プログラムは、ノズル交換時に限らず、その吸着ノズルの使用時間が設定時間を超えた場合,吸着ノズルの使用回数(部品装着回数等)が設定回数に達した場合,基板の生産枚数が設定数に達した場合など、定期的に点検が行われるようになっている。
以上のように構成された本部品装着機10は、部品装着ヘッド28に設けられた構成要素のみで、吸着ノズル50と係合部材としての係合ピン152との係合によってそれらが相対変位しない状態で、ノズル保持軸52と吸着ノズル50とを相対変位させることが可能である。したがって、本部品装着機10によれば、ノズル保持軸52と吸着ノズル50との間の摺動状態の良否判定を行うために、部品装着ヘッド28を特定の位置まで移動させる必要がなく、その摺動状態の良否判定を行う時間を短縮することが可能であり、ひいては、部品装着作業の短縮化を図ることができるのである。
<他の実施形態>
本発明の別の実施形態の部品装着機が備える部品装着ヘッド200を、図8に示す。上記実施形態の部品装着機10は、部品装置着ヘッド28が部品ノズル間力調整装置150を備え、その部品ノズル間力調整装置150によって、係合部材である係合ピン152を、吸着ノズル50とともにノズル保持軸52に対して変位させるように構成されていたが、図8に示す実施形態における部品装着ヘッド200は、係合部材が吸着ノズルの上下方向の変位を禁止し、吸着ノズルに対してノズル保持軸を変位させるように構成されている。なお、本実施形態の部品装着機は、上記実施形態の部品装着機10と類似する構成であるため、同じ構成要素については、同じ符号を用いることとする。
部品装着ヘッド200は、上記実施形態の部品装着ヘッド28と同様に、リボルバ40,複数のノズルユニット202,リボルバ回転用モータ60,ノズル回転用モータ68,ノズルユニット昇降装置204を備えている。ただし、ノズルユニット昇降装置204は、昇降駆動部材206がノズルユニット202の下端までは延びておらず、昇降駆動部材206の係合部208がノズルユニット202の上端まで延びてその上端に係合するものとなっている。
部品装着ヘッド200は、上記実施形態の部品装着ヘッド28とは異なり、部品ノズル間力調整装置を備えていない。そのため、部品装着ヘッド200は、各ノズルユニット202が、吸着ノズル220をノズル保持軸222に対して下方に向かって付勢する付勢部材としての圧縮コイルスプリング224を備えており、そのスプリング224によって部品の保持・離脱の際の衝撃を緩和するようになっている。
また、部品装着ヘッド200は、吸着ノズルが交換された際にその吸着ノズル220がノズル保持軸222対して確実に装着されたか否かの確認を行うとともに、吸着ノズル220とノズル保持軸222との摺動状態の良否判定行うための検査装置230を備えている。その検査装置230は、複数のノズルユニット202のうちのノズル昇降装置204によって昇降させられるものの下端、つまり、吸着ノズル220の先端に、下側から係合可能な検査台232と、その検査台232をそのノズルユニット202の下方に位置させた状態と位置させない状態とを切り換えるためのモータ234と、検査台232に設けられてその検査台232に作用する上下方向の作用力を検出する作用力検出器としてのロードセル236とを含んで構成される。
検査装置230は、モータ234によって、検査台232をノズルユニット202の下方に位置させることで、ノズルユニット昇降装置204によって下降させられたノズルユニット202が当接し、吸着ノズル220の下方への移動を禁止する。つまり、検査台232が、係合部材として機能するものとなっている。そして、ノズルユニット昇降装置204によって昇降駆動部材2206がさらに下降させられることで、ノズル保持軸222は吸着ノズル220に対して下降するのである。なお、ノズル保持軸222を吸着ノズル220対して下降させる際、ロードセル236は、スプリング224が付勢力に依拠して吸着ノズル220に作用させる下向きの力と、吸着ノズル220とノズル保持軸222との間の摺動抵抗に依拠して作用する下向きの力とを足し合わせたものが検出される。したがって、本実施形態の部品装着機においても、上記実施形態の部品装着機10と同様に、ロードセル236によって検出される作用力に基づいて、吸着ノズル220とノズル保持軸222との間の摺動状態の良否判定を行うことができ、また、ロードセル236によって検出される作用力を、スプリング224が発生させる付勢力と比較することで、摺動抵抗を推定することが可能である。
本実施形態の部品装着機も、上記実施形態の部品装着機10と同様に、部品装着ヘッド220に設けられた構成要素のみで、吸着ノズル220と係合部材としての検査台232との係合によってそれらが相対変位しない状態で、ノズル保持軸222と吸着ノズル220とを相対変位させることが可能であり、ノズル保持軸と吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うために、部品装着ヘッド200を特定の位置まで移動させる必要がなく、その摺動状態の良否判定を行う時間を短縮することが可能である。
10:部品装着機 28:部品装着ヘッド 32:制御装置 42:ノズルユニット 44:ヘッド本体 50:吸着ノズル 52:ノズル保持軸〔ノズル保持具〕 86:ノズルストッカ 106:圧縮コイルスプリング〔付勢部材〕 120:ノズルユニット昇降装置〔昇降装置〕 150:部品ノズル間力調整装置 152:係合ピン〔係合部材〕 154:リニアモータ〔アクチュエータ〕 156:ロードセル〔作用力検出器〕 200:部品装着ヘッド 202:ノズルユニット 204:ノズルユニット昇降装置〔昇降装置〕 220:吸着ノズル 222:ノズル保持軸〔ノズル保持具〕 224:圧縮コイルスプリング〔付勢部材〕 230:検査装置 232:検査台〔係合部材〕 236:ロードセル〔作用力検出器〕

Claims (6)

  1. (A)ヘッド本体と、(B)そのヘッド本体に昇降可能に保持されたノズル保持具と、(C)そのノズル保持具を前記ヘッド本体に対して昇降させる昇降装置と、(D)前記ノズル保持具に摺動可能に嵌め合わされてそのノズル保持具に対する上下方向の変位が許容され、自身の下端部において部品を吸着保持する吸着ノズルとを備え、部品を基板に装着するための部品装着ヘッドと、
    その部品装着ヘッドによる部品の保持・離脱を制御する制御装置と
    を含んで構成される部品装着機であって、
    前記部品装着ヘッドが、さらに、
    (E)前記吸着ノズルに係合する、あるいは、係合している係合部材と、(F)その係合部材に作用する上下方向の作用力を検出する作用力検出器とを備え、
    前記制御装置が、
    前記吸着ノズルと前記係合部材との係合によってそれら吸着ノズルと係合部材とが相対変位しない状態で前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとを相対変位させ、その際に前記作用力検出器によって検出される作用力に基づいて、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行う摺動状態判定部を有し、
    さらに、
    前記係合部材が、
    前記ヘッド本体に上下方向に移動不能に設けられ、前記吸着ノズルに係合する状態と係合しない状態とに切り換えられるように構成され、前記吸着ノズルに係合する状態においてその吸着ノズルの上下方向の移動を禁止するものであり、
    前記摺動状態判定部が、
    前記係合部材と前記吸着ノズルとが係合した状態で、前記昇降装置によって前記ノズル保持具を前記吸着ノズルに対して変位させ、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うように構成された部品装着機。
  2. (A)ヘッド本体と、(B)そのヘッド本体に昇降可能に保持されたノズル保持具と、(C)そのノズル保持具を前記ヘッド本体に対して昇降させる昇降装置と、(D)前記ノズル保持具に摺動可能に嵌め合わされてそのノズル保持具に対する上下方向の変位が許容され、自身の下端部において部品を吸着保持する吸着ノズルとを備え、部品を基板に装着するための部品装着ヘッドと、
    その部品装着ヘッドによる部品の保持・離脱を制御する制御装置と
    を含んで構成される部品装着機であって、
    前記部品装着ヘッドが、さらに、
    (E)前記吸着ノズルに係合する、あるいは、係合している係合部材と、(F)その係合部材に作用する上下方向の作用力を検出する作用力検出器とを備え、
    前記制御装置が、
    前記吸着ノズルと前記係合部材との係合によってそれら吸着ノズルと係合部材とが相対変位しない状態で前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとを相対変位させ、その際に前記作用力検出器によって検出される作用力に基づいて、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行う摺動状態判定部を有し、
    さらに、
    前記部品装着ヘッドが、
    前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間に設けられ、前記吸着ノズルをノズル保持具に対して上方あるいは下方に付勢する付勢部材を備え、
    前記摺動状態判定部が、
    前記作用力検出器によって検出される作用力を、前記付勢部材が発生させる付勢力と比較することで、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うように構成された部品装着機。
  3. 前記部品装着ヘッドが、前記ノズル保持具に対して前記吸着ノズルを交換可能とされ、
    当該部品装着機が、それぞれが前記吸着ノズルである複数の吸着ノズルを収納するノズルストッカを備え、
    前記制御装置が、
    前記ノズル保持具が保持する前記吸着ノズルを、前記ノズルストッカに収納された前記複数の吸着ノズルのうちの1つに交換するノズル交換制御部を有し、
    前記摺動状態判定部によって、前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が不良であると判定された場合に、前記ノズル交換制御部によって、その吸着ノズルを別の吸着ノズルに交換するように構成された請求項1または請求項2に記載の部品装着機。
  4. (A)ヘッド本体と、(B)そのヘッド本体に昇降可能に保持されたノズル保持具と、(C)そのノズル保持具を前記ヘッド本体に対して昇降させる昇降装置と、(D)前記ノズル保持具に摺動可能に嵌め合わされてそのノズル保持具に対する上下方向の変位が許容され、自身の下端部において部品を吸着保持する吸着ノズルとを備え、部品を基板に装着するための部品装着ヘッドと、
    その部品装着ヘッドによる部品の保持・離脱を制御する制御装置と
    を含んで構成される部品装着機であって、
    前記部品装着ヘッドが、さらに、
    (E)前記吸着ノズルに係合する、あるいは、係合している係合部材と、(F)その係合部材に作用する上下方向の作用力を検出する作用力検出器とを備え、
    前記制御装置が、
    前記吸着ノズルと前記係合部材との係合によってそれら吸着ノズルと係合部材とが相対変位しない状態で前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとを相対変位させ、その際に前記作用力検出器によって検出される作用力に基づいて、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行う摺動状態判定部を有し、
    さらに、
    前記部品装着ヘッドが、前記ノズル保持具に対して前記吸着ノズルを交換可能とされ、
    当該部品装着機が、それぞれが前記吸着ノズルである複数の吸着ノズルを収納するノズルストッカを備え、
    前記制御装置が、
    前記ノズル保持具が保持する前記吸着ノズルを、前記ノズルストッカに収納された前記複数の吸着ノズルのうちの1つに交換するノズル交換制御部を有し、
    前記摺動状態判定部によって、前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が不良であると判定された場合に、前記ノズル交換制御部によって、その吸着ノズルを別の吸着ノズルに交換するように構成され、
    さらに、前記制御装置が、
    前記摺動状態判定部によって前記吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が不良であると判定されて、前記ノズル交換制御部によって前記吸着ノズルが別の吸着ノズルに交換された際、その交換された別の吸着ノズルと前記ノズル保持具との間の摺動状態が前記摺動状態判定部によって不良であると判定された場合には、当該部品装着機による部品装着作業を停止するように構成された部品装着機。
  5. 前記部品装着ヘッドが、部品の保持・離脱の際に部品と前記吸着ノズルとの間に作用する力を調整する部品ノズル間力調整装置を備え、
    その部品ノズル間力調整装置が、
    前記係合部材と、その係合部材に上下方向の力を作用させるアクチュエータとを有し、そのアクチュエータが前記係合部材に作用させる力を制御することによって前記吸着ノズルと部品との間に作用する力を調整するものであり、
    前記摺動状態判定部が、
    前記部品ノズル間力調整装置の前記アクチュエータが前記係合部材に作用させる力を制御することで、前記係合部材をその係合部材と係合した前記吸着ノズルとともに前記ノズル保持具に対して変位させ、前記ノズル保持具と前記吸着ノズルとの間の摺動状態の良否判定を行うように構成された請求項2ないし請求項4のいずれか1つに記載の部品装着機。
  6. 前記部品装着ヘッドが、前記ノズル保持具に対して前記吸着ノズルを交換可能とされ、
    当該部品装着機が、それぞれが前記吸着ノズルである複数の吸着ノズルを収納するノズルストッカを備え、
    前記制御装置が、
    前記ノズル保持具が保持する前記吸着ノズルを、前記ノズルストッカに収納された前記複数の吸着ノズルのうちの1つに交換するノズル交換制御部を有し、
    前記摺動状態判定部が、
    前記ノズル交換制御部によって前記ノズル保持具が保持する前記吸着ノズルが前記複数の吸着ノズルのうちの1つに交換された際に、その複数の吸着ノズルのうちの1つと前記ノズル保持具との間の摺動状態の良否判定を行うように構成された請求項1ないし請求項5のいずれか1つに記載の部品装着機。
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