JP6660525B2 - 部品装着装置および部品装着方法 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に電子部品を装着する部品装着装置および部品装着方法に関するものである。
近年、BGAなどの大型部品については、部品搭載後の仮止め機能を含めて接合強度の確保が製品品質向上のために重要となっている。このため、電子部品実装装置として、部品取り出し後に搭載ヘッドに保持された状態の電子部品の下面に、接着剤を供給する機能を備えたものが用いられるようになっている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献例に示す先行技術には、電子部品(構成素子)を基板に装着する電子部品実装装置(自動装着装置)において、搭載ヘッド(装着ヘッド)に保持された電子部品の下面に対して、重力に抗して接着剤(ディスペンサ用媒体)を吐出する機能を有するディスペンサシステムによって接着剤を付加的に塗布する構成が記載されている。
特開2012−028780号公報
上述の接着剤の塗布に際しては、塗布対象となる電子部品の所定の位置に接着剤を正確に塗布しなければならない。しかしながら、使用される接着剤の特性やディスペンサシステムの吐出条件などによって、接着剤の飛翔方向や液滴の形状は必ずしも安定しない。このため、吐出される接着剤は塗布対象の位置に向かって正常に飛翔する主滴以外に、塗布対象からずれた方向に微細な液滴となって飛散する。このようにして飛散した液滴は、搭載ヘッドにおいて電子部品を保持する吸着ノズルを始め近傍の機構部など塗布対象以外の部位に付着して装置の汚損を招く。そしてこのような汚損を放置したままにすると故障の原因となるため、清掃作業によって汚損を除去する作業が余儀なくされて作業者の負荷が増大するという問題があった。
そこで本発明は、電子部品にペーストを塗布するに際し、吐出されたペーストが飛散して塗布対象以外の部位に付着するのを防止することができる部品装着装置および部品装着方法を提供することを目的とする。
本発明の部品装着装置は、搭載ヘッドで保持した第1部品を第2部品に装着する部品装着装置であって、搭載ヘッドに保持された前記第1部品にペーストを飛翔させて塗布する吐出部を備え、前記吐出部の吐出孔の周囲に吐出されたペーストが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁を設けた。
本発明の部品装着方法は、搭載ヘッドで保持した第1部品を第2部品に装着する部品装着方法であって、搭載ヘッドに保持された前記第1部品に吐出部の吐出孔からペーストを飛翔させて塗布する塗布工程を含み、前記塗布工程は、前記吐出部の吐出孔の周囲に吐出された前記ペーストが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁に囲まれた内側の空間に前記第1部品を位置させて行われる。
本発明によれば、電子部品にペーストを塗布するに際し、吐出されたペーストが飛散して塗布対象以外の部位に付着するのを防止することができる。
本発明の一実施の形態の部品装着装置の平面図 本発明の一実施の形態の部品装着装置に用いられるディスペンサユニットの部分断面図 本発明の一実施の形態の部品装着装置に用いられるディスペンサユニットの部分断面図 本発明の一実施の形態の部品装着装置に用いられるディスペンサユニットの平面図 本発明の一実施の形態の部品装着装置における吐出部によるペースト塗布の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品装着装置における吐出部によるペースト塗布の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品装着装置における吐出部によるペースト塗布の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品装着装置における吐出部によるペースト塗布の動作説明図 本発明の一実施の形態の部品装着装置における吐出部によるペースト塗布の動作説明図
次に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず図1を参照して、部品装着装置1の構成を説明する。部品装着装置1は、搭載ヘッドで保持した第1部品である電子部品を第2部品である基板に装着する機能を有するものである。
図1において基台1aの中央にはX方向(基板搬送方向)に基板搬送機構2が配設されている。基板搬送機構2は上流側から搬入された第2部品である基板3を搬送し、部品装着作業を実行するために設定された装着ステージに位置決めして保持する。基板搬送機構2の両側方には、部品供給部4A、4Bが配置されており、それぞれの部品供給部4A、4Bはパーツフィーダを装着する複数のスロットを有するフィーダベース(図示省略)を備えている。フィーダベースのスロットには、少なくとも1つのパーツフィーダであるテープフィーダ5が並列に装着されている。
ここで、一方(図1において下側)の部品供給部4Aには、部品装着装置1に第1部品である電子部品を供給するテープフィーダ5とともに、ディスペンサユニット6が共通のフィーダベースのスロットに装着されている。テープフィーダ5は、電子部品を収納したキャリアテープをテープ送り方向にピッチ送りすることにより、以下に説明する部品装着機構11の搭載ヘッド9による取り出し位置に供給する。
フィーダベースに装着されるディスペンサユニット6の基板搬送機構2側の先端部には、ペーストPを吐出する吐出部20が設けられている。吐出部20は、搭載ヘッド9に保持された電子部品に部品接合用の接着材などのペーストPを飛翔させて塗布する機能を有している(図5〜図9参照)。すなわち吐出部20はシリンジなどペーストPを貯留するペースト貯留部とペースト貯留部から送られたペーストPを吐出させる吐出機構を内蔵している。この吐出機構を作動させることにより、吐出部20の吐出ノズル20bに上向きに設けられた吐出孔からペーストPを重力に抗して飛翔させ、塗布対象の電子部品16〜電子部品16C(図5〜図9参照)に下面側から着弾させて塗布する。
本実施の形態では、吐出部20の吐出孔の周囲に吐出されたペーストPが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁21(図2〜図4参照)を設け、吐出されたペーストPが飛散して塗布対象以外の部位に付着するのを防止するようにしている。なお、ここでは一方側の部品供給部4Aのみにディスペンサユニット6を配置した例を示しているが、他方側の部品供給部4Bについても同様の構成を適用してもよい。
基台1aの上面においてX方向の一方側の端部には、リニア駆動機構を備えたY軸テーブル機構7がY方向(X方向と直交する方向)に配設されており、Y軸テーブル機構7には、同様にリニア駆動機構を備えた2基のX軸テーブル機構8が、Y方向に移動自在に結合されている。2基のX軸テーブル機構8には、それぞれ搭載ヘッド9がX方向に移動自在に装着されている。搭載ヘッド9は複数の保持ヘッドを備えた多連型ヘッドであり、それぞれの保持ヘッドの下端部には、電子部品16を吸着して保持し個別に昇降可能な吸引ノズル10が装着されている(図4参照)。搭載ヘッド9は吸引ノズル10を昇降させるZ軸昇降機構および吸引ノズル10をノズル軸廻りに回転させるθ軸回転機構を備えている。
Y軸テーブル機構7、X軸テーブル機構8を駆動することにより、搭載ヘッド9はX方向、Y方向に移動する。これにより2つの搭載ヘッド9は、それぞれ対応した部品供給部4A、4Bのテープフィーダ5の取り出し位置から電子部品を吸引ノズル10によって取り出す。下側の部品供給部4Aと基板搬送機構2との間には、部品認識カメラ13、廃棄ボックス15が配設されており、上側の部品供給部4Bと基板搬送機構2との間には部品認識カメラ13およびノズルホルダ14が配設されている。
ノズルホルダ14は、搭載ヘッド9に装着される吸引ノズル10を複数個収納する。搭載ヘッド9をノズルホルダ14にアクセスさせて所定のノズル交換動作を行わせることにより、搭載ヘッド9には保持対象に応じた吸引ノズル10が装着される。廃棄ボックス15は、部品認識カメラ13による撮像結果を認識した結果、不良と判定された電子部品16を回収する。
部品供給部4A,4Bから電子部品16を取り出した搭載ヘッド9が部品認識カメラ13の上方を移動する際に、部品認識カメラ13は搭載ヘッド9に保持された状態の電子部品16を撮像する。この撮像結果を認識処理することにより、電子部品16の識別や位置検出が行われる。搭載ヘッド9にはX軸テーブル機構8の下面側に位置して、それぞれ搭載ヘッド9と一体的に移動する基板認識カメラ12が装着されている。搭載ヘッド9が移動することにより、基板認識カメラ12は基板搬送機構2に位置決めされた基板3の上方に移動し、基板3を撮像する。この撮像結果を同様に認識処理することにより基板3の位置が検出される。
次に図2、図3、図4を参照して、ディスペンサユニット6に設けられた吐出部20および吐出部20の周囲に設けられた飛び散り防止壁21の構成および機能について説明する。図2、図3は、ディスペンサユニット6の基板搬送機構2側の先端部の断面を示しており、図4はこの先端部の平面を示している。
図2において、ディスペンサユニット6の基底部を成すベースプレート6aの先端部の近傍には、略円筒形状の吐出部20(図1参照)が縦姿勢で配設されている。吐出部20は上部に径サイズが絞られたヘッド部20aを有する段付き形状となっており、ヘッド部20aの上面には吐出孔を上向きにした吐出ノズル20bが設けられている。
ベースプレート6aの最先端部(図2において右端部)には、矩形ブロック形状の可動板支持部6bが配置されている。可動板支持部6bの上面は、吐出部20の位置を含んで後端部側(図において左側)まで延出して設けられた可動板23の先端部の下面側を、水平方向に摺動自在に支持している。可動板23は可動板支持部6bの上面に配置された第1カバー部材6cによって上面を覆われており、第1カバー部材6cの下面側を部分的に切除して形成された可動隙間6f(図4参照)の範囲内でX方向、Y方向に可動となっている。さらに可動板23の後端部側は、第2カバー部材6d(図4参照)によって上面を覆われており、第1カバー部材6cと第2カバー部材6dとの間は、吐出部20および飛び散り防止壁21が上面側に露呈する開口部6eとなっている。
可動板23には円環形状の飛散防止壁保持部22が設けられており、飛散防止壁保持部22の内周には円筒形状の飛び散り防止壁21が上下方向に摺動自在に嵌合している。飛び散り防止壁21は吐出部20の外径よりも幾分大きい内径で設けられており、吐出部20を内包した状態での昇降が可能となっている。吐出部20の側面には、吐出部20が上下に挿通可能な形状の開口部24aが設けられた平面視してコ字形状(図4参照)の昇降板24が、吐出部20を開口部24a内に挟み込んで水平に配設されている。飛び散り防止壁21の下端部は昇降板24の上面に当接するようになっており、昇降板24は可動板支持部6bと吐出部20との間に配設された昇降アクチュエータ25の昇降軸25aに結合されている。
昇降アクチュエータ25を駆動することにより昇降板24は昇降し(矢印a)、これにより飛び散り防止壁21も昇降する。ここで飛び散り防止壁21は下端部に結合された弾性部材26によって常に下方に付勢されており(矢印b)、これにより飛び散り防止壁21は常に下端部が昇降板24に当接した状態を保つ。上記構成において、昇降板24、昇降アクチュエータ25および弾性部材26は、飛び散り防止壁21を吐出部20の吐出ノズル20bに設けられた吐出孔に対して相対的に昇降させる昇降機構を構成する。この昇降機構による飛び散り防止壁21の昇降動作は、可動板23がセンター位置、すなわち飛散防止壁保持部22に保持された飛び散り防止壁21の中心が吐出部20の中心に一致する位置に、可動板23が位置合わせされた状態でのみ可能となる。
図2はこの昇降機構によって飛び散り防止壁21を下降させた状態を示している。この状態では、飛び散り防止壁21の下部は吐出部20の外周面を内包する位置にあり、飛び散り防止壁21の上端部は吐出部20に設けられた吐出ノズル20bの吐出孔よりも高くなっている。すなわち、本実施の形態においては、吐出部20の吐出孔は上向きであり、飛び散り防止壁21の上端は吐出部20の吐出孔よりも高い位置に位置するようになっている。
図3に示すように、昇降アクチュエータ25を駆動して昇降軸25aを突出させて(矢印c)昇降板24を上昇させることにより、飛び散り防止壁21もともに上昇する。これにより、昇降板24に当接した飛び散り防止壁21の下端部がヘッド部20aと同じ高さレベルに位置する。このとき、飛び散り防止壁21は弾性部材26によって下方に付勢されており(矢印d)、飛び散り防止壁21の下端部は常に昇降板24に当接した状態にある。
この状態において、飛び散り防止壁21の内径はヘッド部20aの外径よりも大きく設定されていることから、可動板23を以下に説明する水平移動機構27によってX方向、Y方向に移動させることにより、飛び散り防止壁21を吐出ノズル20bの吐出孔に対して相対的に水平方向に移動させることができるようになっている。このとき飛び散り防止壁21は、下端部を昇降板24の上面に摺接させながら水平移動する。
水平移動機構27の構成例および機能について説明する。図2において、吐出部20の後端側(図において左側)には、モータなどの回転駆動機構を用いたY軸駆動部28Y、X軸駆動部28Xが、それぞれ回転駆動軸28aY、28aXを上向きにして直列に配設されている。回転駆動軸28aY、28aXは、図4に示すように、それぞれ、Y軸カム29Y、X軸カム29Xの偏心位置に結合されている。Y軸カム29Y、X軸カム29Xは、可動板23の下面にそれぞれX方向、Y方向に固定配列された1対のリブ30Y、リブ30Xに挟み込まれている。
Y軸駆動部28Yを回転駆動することにより、Y軸カム29Yが回転駆動軸28aY廻りに回動し、これによりリブ30Yを介して可動板23にはY方向の駆動が伝達される。同様に、X軸駆動部28Xを回転駆動することにより、X軸カム29Xが回転駆動軸28aX廻りに回動し、これによりリブ30Xを介して可動板23にはX方向の駆動が伝達される。そしてY軸駆動部28Y、X軸駆動部28Xの回転駆動を制御することにより、可動板23を所望移動量だけX方向、Y方向に移動させることができる。上記構成において、Y軸駆動部28Y、X軸駆動部28X、Y軸カム29Y、X軸カム29X、リブ30Y、リブ30Xは、飛び散り防止壁21を吐出部20の吐出ノズル20bに設けられた吐出孔に対して相対的に水平方向へ移動させる水平移動機構27となっている。
次に図5〜図9を参照して、部品装着装置1によって実行される部品装着方法、すなわち搭載ヘッド9で保持した第1部品である電子部品16を第2部品である基板3に装着する部品装着方法において、搭載ヘッド9に保持された電子部品16にディスペンサユニット6に設けられた吐出部20の吐出孔からペーストPを飛翔させて塗布する塗布工程の各種のバリエーションについて説明する。
まず図5(a)は、図3に示す状態、すなわちディスペンサユニット6において飛び散り防止壁21を上昇させて、吐出ノズル20bの周囲を飛び散り防止壁21で覆った状態で、ペーストPの塗布を行う例を示している。ここに示す例では、搭載ヘッド9の吸引ノズル10によって保持された電子部品16を飛び散り防止壁21の上端部よりも僅かに高い位置に位置させた状態で、吐出ノズル20bからペーストPを飛翔させ(矢印e)、吸引ノズル10に保持された電子部品16の下面の所定の塗布対象位置に着弾させる。
このとき、吐出ノズル20bの吐出孔から吐出されるペーストPには、塗布対象位置に向かって正常に飛翔して着弾する主滴以外にも、周囲に向かって拡散しながら飛散する粒子状のペーストPが存在する。このような場合にあっても、吐出ノズル20bの周囲には飛び散り防止壁21が設けられていることから、飛散する粒子状のペーストPは飛び散り防止壁21の内面に付着し、これにより更なる飛散を防止することができる。
図5(b)は、図5(a)と同様に、吐出ノズル20bの周囲を飛び散り防止壁21で覆った状態でペーストPの塗布を行う塗布動作において、塗布対象の電子部品16を飛び散り防止壁21の内側の空間に位置させる塗布動作例を示している。すなわち吸引ノズル10によって電子部品16を保持した搭載ヘッド9をディスペンサユニット6に対して下降させて、保持した電子部品16を吐出ノズル20bに近接させた状態で、吐出ノズル20bからペーストPを飛翔させ(矢印f)、吸引ノズル10に保持された電子部品16の下面の所定の塗布対象位置に着弾させる。
すなわちここに示す例では、ディスペンサユニット6に設けられた吐出部20の吐出孔からペーストPを飛翔させて塗布する塗布工程は、吐出部20の吐出孔の周囲に吐出されたペーストPが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁21に囲まれた内側の空間に電子部品16を位置させて行われる。これにより、図5(a)に示す例よりもより良好なペーストPの飛散防止効果を実現することができる。
次に図6は、塗布対象が大型の電子部品16Aであって、下面の角部などの複数位置にペーストPを塗布する場合の塗布動作例を示している。この例においても図3に示す状態、すなわちディスペンサユニット6において飛び散り防止壁21を上昇させて、吐出ノズル20bの周囲を飛び散り防止壁21で覆った状態で塗布動作が行われる。ここではまず吸引ノズル10に保持された電子部品16Aをディスペンサユニット6に対して下降させて、飛び散り防止壁21の内側の空間に位置させる。
そしてその後、図6(a)に示すように、第1の塗布対象位置(ここでは電子部品16Aの左側の角部)が吐出ノズル20bの上方に位置した状態においても飛び散り防止壁21と電子部品16Aとの干渉が生じない位置まで、飛び散り防止壁21を移動させる(矢印g)。この飛び散り防止壁21の移動は、水平移動機構27を駆動して可動板23を水平移動させることにより行われる。この飛び散り防止壁21の水平移動とともに、第1の塗布対象位置が吐出ノズル20bの上方に位置するように、搭載ヘッド9の水平位置を位置合わせする(矢印h)。そしてこの状態で、吐出ノズル20bからペーストPを飛翔させ(矢印i)、電子部品16Aの下面の第1の塗布対象位置に着弾させる。
次に、第2の塗布対象位置(電子部品16Aの右側の角部)にペーストPを塗布する。すなわち図6(b)に示すように、第2の塗布対象位置が吐出ノズル20bの上方に位置した状態においても飛び散り防止壁21と電子部品16Aとの干渉が生じない位置まで、飛び散り防止壁21を水平移動させる(矢印j)。この飛び散り防止壁21の水平移動とともに、第2の塗布対象位置が吐出ノズル20bの上方に位置するように、搭載ヘッド9の水平位置を位置合わせする(矢印k)。そしてこの状態で、吐出ノズル20bからペーストPを飛翔させ(矢印m)、電子部品16Aの下面の第2の塗布対象位置に着弾させる。
このように、飛び散り防止壁21を吐出部20の吐出ノズル20bに対して相対的に水平移動させる水平移動機構27を備えることにより、電子部品16Aのような大型の電子部品を対象として、飛び散り防止壁21内の空間に電子部品16Aを位置させて、複数の塗布対象位置にペーストPを塗布することが可能となっている。
なお、上述の実施の形態では飛び散り防止壁21がヘッド部20aに対して相対的に移動する構造を採用しているが、飛び散り防止壁21の位置をヘッド部20aに対して固定してもよい。この場合、飛び散り防止壁21の内径はヘッド部20aの外形よりも小さくてもよい。
次に図7は、電子部品16Aよりもさらに大型で、飛び散り防止壁21の内側の空間に位置させることができないような電子部品16Bを塗布対象とする例を示している。この場合には、図6(a)に示すように、大型部品用の吸引ノズル10Aに保持された電子部品16Bを、吐出部20の吐出ノズル20bに接近させることができるよう、飛び散り防止壁21を下降位置まで下降させる(矢印n)。次いで電子部品16Bが塗布のための適正距離に位置するまで搭載ヘッド9を下降させた状態で、吐出ノズル20bからペーストPを飛翔させ(矢印o)、電子部品16Bの下面の塗布対象位置に着弾させる。
なお、このように吐出ノズル20bに塗布対象を近接させて塗布動作を実行する場合には、吐出されたペーストPが吐出ノズル20bの吐出孔の周囲に付着して残存する場合がある。このような場合に、付着残存するペーストPを吹き飛ばして除去するために、図7(b)に示すように、ディスペンサユニット6にエア供給源31a、吹き出し口31bを備えたエアブロー手段31を備える。ここでは、飛び散り防止壁21を上昇させた(矢印p)状態で形成される飛び散り防止壁21で囲まれた領域に、エアブロー手段31の吹出し口31bを設けている。そしてエア供給源31aより供給されるエアを吹出し口31bから噴出させる(矢印q)ことにより、吐出ノズル20bの吐出孔またはその周囲に残存するペーストPを吹き飛ばして除去する。
次に図8では、塗布対象となる部品が、高い塗布精度を要しペーストPの塗布位置・塗布量などを高精度で確保することが求められる電子部品16Cであるような場合に適用される構成例を示している。このような電子部品16Cにおいては、塗布精度に加え塗布対象部位以外へのペースト付着や塵埃などの異物付着も許容されないことから、塗布動作後に電子部品16Cの塗布対象部位や電子部品16Cの近傍の状態を画像認識により検出し、異常状態の有無を判定するようにしている。すなわち塗布動作後の搭載ヘッド9を部品認識カメラ13の上方に移動させて吸引ノズル10によって保持した塗布後の電子部品16Cを撮像し、撮像結果を認識処理することによりペーストPの塗布状態の正否や異物付着の有無を判定する。
そして塗布状態の不良や異物の付着有りと判定された場合には、当該塗布状態不良のペーストPや付着した異物をディスペンサユニット6に備えられた異物除去部によって除去した後、必要であれば当該電子部品16Cを対象として再度塗布動作を実行してペーストPを塗布する。このとき、異物付着有無の検出範囲として、電子部品16Cのみならず吸引ノズル10や吸引ノズル10を保持した搭載ヘッド9の下部を含めるようにしてもよい。
図8(a)は、このような異物除去部として、高圧エア供給源32aより供給された高圧エアを噴出ノズル32bによって噴出する高圧エア噴出部32を用いた実施例を示している。この実施例では、飛び散り防止壁21で囲まれた領域に噴出ノズル32bを配置し、搭載ヘッド9に装着された吸引ノズル10または吸引ノズル10に保持された電子部品16Cの下面に付着した異物17(ゴミや飛散したペーストなど)に、噴出ノズル32bから噴出された(矢印r)高圧エアを吹き付けることにより除去するようにしている。
もちろん正規の塗布対象部位に着弾したペーストPについても、塗布状態の不良と判定された場合には高圧エア噴出部32による除去の対象となり、その後に再度塗布動作が実行される。ここに示す例では、飛び散り防止壁21で囲まれた領域に、搭載ヘッド9または搭載ヘッド9に保持された電子部品16Cに付着する異物17を除去する異物除去部としての高圧エア噴出部32を設けた形態となっている。
図8(b)は、上述機能を有する異物除去部として、ゴムブレードやブラシなどの可撓性を有する摺接ツール33を、飛び散り防止壁21の上端部から上方に突出させて配置した実施例を示している。ここでは図8(a)と同様に吸引ノズル10に保持された電子部品16Cの下面に付着した異物17が除去対象となっており、摺接ツール33の上端部が電子部品16Cの下面において異物17が付着した部位に摺接するように、吸引ノズル10の高さを調整した状態で搭載ヘッド9を水平往復動(矢印s)させる。これにより、付着した異物17は摺接ツール33により掻き落とされて除去される。すなわちこの例では、飛び散り防止壁21に搭載ヘッド9または搭載ヘッド9に保持された電子部品16Cに付着する異物17を除去する異物除去部としての摺接ツール33を設けた形態となっている。
次に図9(a)に示す実施例は、搭載ヘッド9に装着される吸引ノズル10に、飛び散り防止壁21の開口部を上方から覆う飛散防止カバー34を設けた例を示している。このように飛び散り防止壁21の開口部を覆う飛散防止カバー34を設けることにより、吐出ノズル20bからペーストPの主滴を電子部品16に下面に対して飛翔させる際に(矢印t)、飛び散り防止壁21のみでは受け止められないような上向きの範囲にペーストPの粒子が飛散する場合にあっても、飛散するペーストPを飛散防止カバー34の下面に付着させて捕捉することができる。
また図9(b)に示す例は、図6に示す電子部品16Aのように、下面の2つの角部が塗布対象部位となる場合に用いることが可能な飛び散り防止壁21Aの例を示している。すなわち、図6に示す例においては、飛び散り防止壁21を水平移動させるとともに、飛び散り防止壁21内の空間に位置させた電子部品16Aを飛び散り防止壁21とともに水平移動させるようにしている。
これに対し、ここに示す実施例では固定配置された飛び散り防止壁21Aを用い、飛び散り防止壁21Aの内側の空間において電子部品16Aの下面の左右2つの角部に対して吐出ノズル20bから飛翔させたペーストPを着弾させることが可能な位置に、電子部品16Aを移動させることができるような内径サイズの飛び散り防止壁21Aを用いるようにしている。
このような内径サイズの飛び散り防止壁21Aをそのまま用いると、上面側の開口部が大きくなって吐出されたペーストの飛散範囲が広くなることから、ここに示す実施例では、飛び散り防止壁21Aの上端部に内側方向(吐出ノズル20bの吐出孔側)に張り出した張り出し部21aを設けるようにしている。このとき、飛び散り防止壁21Aの上端部において張り出し部21aが存在しない開口部21bが、塗布対象となる電子部品16Aよりも大きくなるように、張り出し部21aの張り出し代を設定する。
すなわちここに示す実施例では、飛び散り防止壁21Aの上端が、吐出部20の吐出孔側に張り出した形態となっている。このような構成を用いることにより、飛び散り防止壁21Aで囲まれた内側の空間を極力広く確保することができ、電子部品16Aのような大型の部品であっても空間内で移動させながら、複数の塗布対象部位にペーストを塗布することができる。
上記説明したように、本実施の形態に示す部品装着装置では、搭載ヘッド9で保持した第1部品である電子部品16を第2部品である基板3に装着する部品装着装置において、搭載ヘッド9に保持された電子部品16にペーストPを飛翔させて塗布する吐出部20を備え、吐出部20の吐出ノズル20bに設けられた吐出孔の周囲に吐出されたペーストPが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁21を設けた構成となっている。これにより、飛散するペーストPを飛び散り防止壁21によって捕捉することができ、電子部品16にペーストPを塗布するに際し、吐出されたペーストPが飛散して塗布対象以外の部位に付着するのを防止することができる。
本発明の部品装着装置は、電子部品にペーストを塗布するに際し、吐出されたペーストが飛散して塗布対象以外の部位に付着するのを防止することができるという効果を有し、電子部品の下面に付加的にペーストを塗布して基板に装着する部品装着分野において有用である。
1 部品装着装置
3 基板
4A,4B 部品供給部
5 テープフィーダ
6 ディスペンサユニット
9 搭載ヘッド
10 吸引ノズル
20 吐出部
20b 吐出ノズル
21,21A 飛び散り防止壁
25 昇降アクチュエータ
27 水平移動機構
31 エアブロー手段
32 高圧エア噴出部
33 摺接ツール
P ペースト

Claims (8)

  1. 搭載ヘッドで保持した第1部品を第2部品に装着する部品装着装置であって、
    搭載ヘッドに保持された前記第1部品にペーストを飛翔させて塗布する吐出部を備え、
    前記吐出部の吐出孔の周囲に吐出されたペーストが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁を設けた、部品装着装置。
  2. 前記吐出孔は上向きであり、前記飛び散り防止壁の上端は前記吐出孔よりも高い位置に位置する、請求項1に記載の部品装着装置。
  3. 前記飛び散り防止壁の上端は前記吐出孔側に張り出している、請求項2に記載の部品装着装置。
  4. 前記飛び散り防止壁を前記吐出孔に対して相対的に昇降させる昇降機構を備えた、請求項2に記載の部品装着装置。
  5. 前記飛び散り防止壁を前記吐出孔に対して相対的に水平方向へ移動させる水平移動機構を備えた、請求項2に記載の部品装着装置。
  6. 前記飛び散り防止壁で囲まれた領域に、前記吐出孔またはその周囲に残存するペーストを吹き飛ばすエアブロー手段の吹出し口を設けた、請求項1に記載の部品装着装置。
  7. 前記飛び散り防止壁もしくは前記飛び散り防止壁で囲まれた領域に、前記搭載ヘッドまたは前記搭載ヘッドに保持された部品に付着する異物を除去する異物除去部を設けた、請求項1に記載の部品装着装置。
  8. 搭載ヘッドで保持した第1部品を第2部品に装着する部品装着方法であって、
    搭載ヘッドに保持された前記第1部品に吐出部の吐出孔からペーストを飛翔させて塗布する塗布工程を含み、
    前記塗布工程は、前記吐出部の吐出孔の周囲に吐出された前記ペーストが四方に飛散するのを防止する飛び散り防止壁に囲まれた内側の空間に前記第1部品を位置させて行われる、部品装着方法。
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