JP6660230B2 - コージェネレーションシステムおよびコージェネレーションシステムのセンサチェック方法 - Google Patents

コージェネレーションシステムおよびコージェネレーションシステムのセンサチェック方法 Download PDF

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Description

本発明は、コージェネレーションシステムおよびコージェネレーションシステムのセンサチェック方法に関し、特に、コージェネレーションシステムのCT(Current Transformer:変流器)センサの接続判定に好適なコージェネレーションシステムおよびコージェネレーションシステムのセンサチェック方法に関する。
系統電源から配電線を介して家庭内負荷に電力を送給する電力供給システムにコージェネレーションシステムを設置する場合、このコージェネレーションシステムの電源の出力側が系統連系インバータおよび系統連系用配電線を介して配電線に電気的に接続される。家庭用のコージェネレーションシステムでは発電電力の系統への逆潮流が許されない。よって、配電盤にCTセンサ(電流センサ)を取り付けて電流を監視する必要がある。
その際、CTセンサ2個を正しい配線・正しい向きに取り付ける必要があるが、U相、N相、V相の3線×2方向の6通りの取り付けのバリエーションがあるため、システム動作前に誤組みを検証する必要がある。
これに対し、特許文献1に記載の技術が提案されている。特許文献1の要約書の解決手段には、「コージェネレーション用発電機4と、発電機4からの電力を系統連系用配電線22を介して商業用電源14からの商業用配電線16に連系するための系統連系インバータ12と、商業用配電線16を流れる電流を検出する電流検出器86と、電流検出器86の検出電流を利用して発電機4から系統連系インバータ12及び系統連系用配電線22を介して商業用配電線16に送給される電力を制御するためのシステム制御手段72と、を具備し、システム制御手段72は、発電機4の運転を停止した状態において、電流検出器86の検出電流に基づいて電流検出器86の接続状態を診断する。」と記載されている。
特開2002−286785号公報
特許文献1に記載の技術では、電流検出器で電流を検出する際には、発電機の運転を停止している。しかし、家庭用のコージェネレーションシステムでは、家庭内の負荷を全て停止することは、極めて煩雑である。
また、特許文献1に記載の技術では、専用の電力負荷を要するため、部品点数とコストが増大するおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能なコージェネレーションシステムおよびコージェネレーションシステムのセンサチェック方法を提供することを課題とする。
請求項1に記載の発明は、コージェネレーションシステムであって、
家庭内負荷に接続されて交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
記交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電タイミングを決定し、前記U相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、前記V相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定する判定部と、
を備えるものである。
この発明によれば、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能となる。また家庭用負荷などを停止することなしに、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能となる。
請求項2に記載の発明は、
家庭内負荷に接続されて交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
前記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
前記交交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電期間を決定し、前記U相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、前記V相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定する判定部と、
を備えるものである。
この発明によれば、家庭用負荷などを停止することなしに、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能となる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のコージェネレーションシステムにおいて、前記判定部は、前記第1、第2の電流センサの取り付け線と向きとが許容できない組合せならば、エラーを通知するものである。
この発明によれば、請求項1または2に記載の発明の作用効果に加えて、第1、第2の電流センサが許容できない取り付け線と向きに取り付けられている場合をすぐさま判定することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のコージェネレーションシステムにおいて、前記U相負荷と前記V相負荷とは、前記コージェネレーションシステムに用いられるグローヒータであるものである。
この発明によれば、請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載の発明の作用効果に加えて、追加部品なしに電流センサの取り付け位置の判定が可能となる。
請求項5に記載の発明は、
家庭内負荷に接続されて交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
記交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
判定部と、
を備えたコージェネレーションシステムが実行するセンサチェック方法であって、
前記判定部は、
乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電タイミングを決定し、
前記U相負荷に通電させていないときに各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、
前記V相負荷に通電させていないときに各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定するものである。
この発明によれば、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能となる。また家庭用負荷などを停止することなしに、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能となる。
本発明によれば、容易に電流センサの取り付け位置の判定が可能なコージェネレーションシステムおよびコージェネレーションシステムのセンサチェック方法を提供することができる。
本実施形態の燃料電池コージェネレーションシステムの構成図である。 CTセンサの取り付け状態を示す図である。 許容可能なCTセンサの取り付け状態の組合せを示す図である。 2電力の演算および方向の判定のためのタイミングチャートである。 ECU−PCSのユニット間の正常時の動作を示すシーケンス図である。 ECU−PCSのユニット間の異常検知時の動作を示すシーケンス図である。 U相負荷検査(その1)を示すフローチャートである。 U相負荷検査(その2)を示すフローチャートである。 V相負荷検査(その1)を示すフローチャートである。 V相負荷検査(その2)を示すフローチャートである。 V相負荷検査(その3)を示すフローチャートである。 V相負荷検査(その4)を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、図面中の各要素は、発明の理解を容易にするために、適宜拡大、縮小又は簡略化されて描かれることがある。
図1は、本実施形態のコージェネレーションシステムSの構成図である。
図1に示すように、本実施形態のコージェネレーションシステムSは、PCS(Power Conditioning System)1と、ECU(電子制御装置)2と、補機3と、CT1センサ41とCT2センサ42とを含み、系統電源9のU相配線91、V相配線92,N相配線93に接続されている。この系統電源9は、コージェネレーションシステムSと並列に家庭内負荷6にも接続されている。
PCS1は、燃料電池である補機3の発電電力が系統電源9に逆潮流しないようにECU2を制御する。更にPCS1は、例えば燃料電池である補機3の出力に対し、運転力率が一定となるように無効電力を出力して、U相配線91、V相配線92,N相配線93の電圧変動を抑制する。更にPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42のそれぞれの取り付け線と向きとを判定する判定部として動作する。
補機3は、燃料電池本体であり、この燃料電池で使用されるグローヒータであるU相負荷31uとV相負荷31vとを備える。U相負荷31uはU−N相間に通電可能であり、V相負荷31vはV−N相間に通電可能である。本実施形態では、燃料電池のグローヒータであるU相負荷31uとV相負荷31vとにより、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け線と方向とを判定しているので、追加部品なしに、容易に判定が可能である。
ECU2は、この補機3を制御する電子制御装置であり、例えばU相負荷31uをON/OFFして通電と非通電とを切り替え、V相負荷31vをON/OFFして通電と非通電とを切り替える。
CT1センサ41は、第1の電流センサであり、PCS1に接続される。図1にて、CT1センサ41は、変流器であり、系統電源9から流入する電力潮流を正とするU相電流を計測する。このときのCT1センサ41の位置を、位置#2という。また、系統電源9への逆潮流の方向を正とするU相電流を計測する位置にCT1センサ41やCT2センサ42が接続されているとき、これを位置#1という。
CT2センサ42は、第2の電流センサであり、PCS1に接続される。図1にてCT2センサ42は、変流器であり、系統電源9から流入する電力潮流を正とするV相の電流を計測する。このときのCT2センサ42の位置を、位置#4という。また、系統電源9への逆潮流の方向を正とするU相電流を計測する位置にCT1センサ41やCT2センサ42が接続されているとき、これを位置#3という。
系統電源9から流入する電力潮流を正とするN相電流を計測する位置にCT1センサ41やCT2センサ42が接続されているとき、これを位置#6という。また、系統電源9への逆潮流の方向を正とするN相電流を計測する位置にCT1センサ41やCT2センサ42が接続されているとき、これを位置#5という。
システム設置後の試運転時に実施するCT方向補正の目的は、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け状態が正常かを検査し、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け位置と方向を内部補正することである。このCT方向補正の実施に際しては、ECU2とPCS1との間で動作の協調が必要となる。以下に処理概要を示す。
最初、ユニット間通信(以下CAN通信)により、ECU2からPCS1へCT方向補正実施の要求が送信される。PCS1は、CT方向補正実施の要求を受信すると、ECU2へ各相の負荷デバイスON/OFF要求を行い、CT1センサ41とCT2センサ42から検出される電流値と、系統電圧値から各相の電力演算を行う。この処理については、後記する図4で詳細に説明する。
PCS1は、各相の電力演算の結果としてCT取り付け状態が正常と判定されれば、取り付け箇所と方向を記憶する。またPCS1は、CT取り付け状態が正常と判定されなければ、誤配線として判定する。この処理については、後記する図7から図12のフローチャートで説明する。
PCS1は、CT方向補正を実施した結果を判定して、ECU2に送信する。ECU2は、PCS1での判定結果により、CT方向補正実施の要求を取り下げて、該当する次工程を実施する。
図2は、CTセンサの取り付け状態を示す図である。
図2に示すCT取り付け状態は、図1に示した位置#1〜#6に対応している。
CT取り付け状態が位置#1のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はU相であり、電力演算時の電流方向はマイナスである。CT取り付け状態が位置#2のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はU相であり、電力演算時の電流方向はプラスである。
CT取り付け状態が位置#3のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はV相であり、電力演算時の電流方向はマイナスである。CT取り付け状態が位置#4のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はV相であり、電力演算時の電流方向はプラスである。
CT取り付け状態が位置#5のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はN相であり、電力演算時の電流方向はマイナスである。CT取り付け状態が位置#6のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はN相であり、電力演算時の電流方向はプラスである。
CT取り付け状態がその他のときは、CT1センサ41やCT2センサ42の取り付け相はU相、V相、N相のいずれでもなく、電力演算時の電流方向はプラス/マイナスのいずれでもない。
図3は、許容可能なCT1センサ41とCT2センサ42の取り付け状態の組合せを示す図である。
状態は、Aから始まるアルファベットがHまで順に記載されており、各取り付け状態の組合せを示している。
状態Aのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#2であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#4である。この状態Aは初期値であり、このように取り付けられることが想定されている。CT方向補正を完了していない状態で、PCS1は、初期値としてCT1センサ41は位置#2、CT2センサ42は位置#4として記憶している。CT方向補正にて検出されたCT位置が、CT取り付け位置として許容できる組み合わせと判定できた場合、検出されたCT位置を記憶する。状態A以外に許容可能な組み合わせを以下の状態B〜Hに列挙する。
状態Bのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#2であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#3である。
状態Cのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#1であり、CT2センサ42の取り付け状態は4である。状態Dのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#1であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#3である。
状態Eのとき、CT1センサ41の取り付け状態は4であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#2である。状態Fのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#4であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#1である。
状態Gのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#3であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#2である。状態Hのとき、CT1センサ41の取り付け状態は位置#3であり、CT2センサ42の取り付け状態は位置#1である。
これ以外の組合せのときには、本システムでは許容できない。よってPCS1は、検査の結果、許容できない組み合わせとなった場合、誤配線と判定してECU2に通知する。
検査完了後、PCS1が、ECU2から再びCT方向補正要求を受信した場合、記憶しているCTセンサ位置を破棄し、初期状態Aに戻してからCT方向補正動作を行う。PCS1は、CT方向補正動作の時に、CT1センサ41とCT2センサ42が初期状態にあるものとして電力演算を行う。PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け状態が確定した後は、確定位置と組み合わせの電圧で、系統電力を算出する。
図4は、2電力の演算および方向の判定のためのタイミングチャートである。
これらタイミングチャートは、上から順に、PCS1によるU相負荷31uのON要求と、ECU2によるU相負荷31uの通電の有無と、PCS1によるV相負荷31vのON要求と、ECU2によるV相負荷31vの通電の有無とを示している。
期間t2は負荷OFF期間である。
期間t1uは、PCS1がU相負荷31uのONを要求する期間であり、期間t1vは、PCS1がV相負荷31vのONを要求する期間である。期間t1u,t1vは、最少1.0秒とし、乱数を用いてランダムに0.1秒単位で1.0秒〜2.0秒とする。また、PCS1は、U相負荷31uのONとV相負荷31vのONとを同時に要求しない。
期間t2は、PCS1による負荷OFFを要求する期間である。期間t2は、最少1.0秒とし、乱数を用いてランダムに0.1秒単位で1.0秒〜2.0秒とする。このようにPCS1は、乱数を用いてランダムにU相負荷31uとV相負荷31vの通電タイミングを決定している。これにより家庭用負荷6が動作中であっても、この家庭用負荷6に流れる電流との同期を避けて、U相負荷31uのONによりCT1センサ41やCT2センサ42を通電する電力と、V相負荷31vのONによりCT1センサ41やCT2センサ42を通電する電力とを、より正確に測定可能である。
期間t3uは、PCS1がU相負荷31uのONを要求する前の0.5秒間である。この期間t3uにてPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、0.5秒間に相当するサイクル数の電流を計測し、U相負荷31uのOFF電力として算出する。
期間t4uは、PCS1がU相負荷31uのOFFを要求する前の0.5秒間である。この期間t4uにてPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、0.5秒間に相当するサイクル数の電流を計測し、U相負荷31uのON電力として算出する。
次いでPCS1は、CT1センサ41によるU相負荷31uのON電力とOFF電力との偏差と、CT2センサ42によるU相負荷31uのON電力とOFF電力との偏差とを算出する。
期間t3vは、PCS1がV相負荷31vにON要求する前の0.5秒間である。この期間t3uにて、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、0.5秒間に相当するサイクル数の電流を計測し、V相負荷31vのOFF電力として算出する。
期間t4vは、PCS1がV相負荷31vにOFF要求する前の0.5秒間である。この期間t4vにて、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、0.5秒間に相当するサイクル数の電流を計測し、V相負荷31vのON電力として算出する。次いでPCS1は、CT1センサ41によるV相負荷31vのON電力とOFF電力との偏差を算出し、CT2センサ42によるV相負荷31vのON電力とOFF電力との偏差を算出する。
PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とによるU相負荷31uのON電力とOFF電力との偏差の算出と、V相負荷31vのON電力とOFF電力との偏差の算出とを所定回数だけ繰り返して、U相負荷31uとV相負荷31vの各電力偏差の平均値(U相:Pu、V相:Pv)を算出する。
PCS1は、CT1センサ41による各電力偏差の平均値の絶対値が規定値以上ならば、CT1センサ41に「通電あり」と判定する。CT1センサ41による各電力偏差の平均値の絶対値が規定値未満の場合は、「通電なし」と判定する。PCS1は更に、CT1センサ41による各電力偏差の平均値の正負により、CT1センサ41の取り付け方向を判定する。
また、PCS1は、CT2センサ42による各電力偏差の平均値の絶対値が規定値以上ならば、CT2センサ42に「通電あり」と判定する。CT2センサ42による各電力偏差の平均値の絶対値が規定値未満の場合は、「通電なし」と判定する。PCS1は更に、CT1センサ41による各電力偏差の平均値の正負により、CT1センサ41の取り付け方向を判定する。
このような判定により、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け状態を判定して、記憶する。PCS1は、繰り返し所定回数実施しても判定できない場合、誤配線と判定してECU2にエラーを通知する。
なおPCS1は、期間t3u、期間t4u、期間t3v、および期間t4vを、乱数を用いてランダムに決定してもよい。これにより家庭用負荷6が動作中であっても、この家庭用負荷6に流れる電流との同期を避けて、U相負荷31uのONによりCT1センサ41やCT2センサ42を通電する電力と、V相負荷31vのONによりCT1センサ41やCT2センサ42を通電する電力とを、より正確に測定可能である。
図5は、ECU2−PCS1のユニット間の正常時の動作を示すシーケンス図である。
これらシーケンス図は、上から順に、ECU2によるCT方向補正実施要求と、CT方向補正制御状態と、ECU2によるU相負荷31uのON/OFFと、V相負荷31vのON/OFFとが示されている。更にその下には、PCS1の状態を示す正常完了/実施中/要求受け付け中/受け付け禁止と、PCS1によるU相負荷31uのON要求と、V相負荷31vのON要求と、PCS1が判定する異常とが示されている。
時刻T0にてPCS1は、受け付け禁止状態でありCT方向補正実施が不可能なので、ECU2に受け付け禁止情報を送信する。
時刻T1にてPCS1は、待機状態に遷移しておりCT方向補正実施が可能なので、ECU2に受け付け中情報を送信する。これによりECU2には、CT方向補正要求が設定される。
時刻T2はECU2のCT方向補正の実施タイミングである。この時刻T2にてPCS1の状態は要求受け付け中なので、ECU2は、CT方向補正実施要求をPCS1に送信する。
PCS1は、ECU2からのCT方向補正実施要求を受信すると、時刻T3にてCT方向補正実施中情報をECU2に送信する。
時刻T4aにてPCS1は、ECU2がCT方向補正制御状態であることを確認した後、PCS1は各相の負荷ON要求と負荷OFF要求とをECU2へ送信する。以降時刻T4aから時刻T4fまでの期間T4にて、PCS1は各相負荷をON/OFFしてCT1センサ41とCT2センサ42を計測する。
時刻T4bにてPCS1は、U相負荷31uのON要求をECU2に送信する。ECU2はU相負荷31uをONして負荷状態を送信し、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42を計測する。
時刻T4cにてPCS1は、U相負荷31uのOFF要求をECU2に送信する。ECU2はU相負荷31uをOFFして負荷状態を送信し、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42を計測する。
時刻T4dにてPCS1は、V相負荷31vのON要求をECU2に送信する。ECU2はV相負荷31vをONして負荷状態を送信し、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42を計測する。
時刻T4eにてPCS1は、V相負荷31vのOFF要求をECU2に送信する。ECU2はV相負荷31vをOFFして負荷状態を送信し、PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42を計測する。
時刻T4fにてPCS1は、これら計測結果に基づき、結果判定を行う。図5にてPCS1は、結果が正常であると判定するので、時刻T5にて正常完了をECU2に送信する。
時刻T5にてPCS1からの正常完了を受信した後、ECU2は、CT方向補正要求とCT方向補正制御状態をクリアする。
時刻T6にてPCS1は、CT方向補正要求とCT方向補正制御状態とがクリアされたことを確認したならば要求受け付け中状態へ遷移する。
PCS1は、待機時において、自己診断中などの処理中の期間を除き、基本的にはCT方向補正実施状態を受け付け中状態とし、連系発電状態、自立発電、エラー発生時においてはCT方向補正実施状態を受け付け禁止状態とする。
図6は、ECU2−PCS1の両ユニット間の異常検知時の動作を示すシーケンス図である。
時刻T0から時刻T4eまでのECU2とPCS1の動作は、図5に示した正常検知時の動作と同様である。
時刻T4fにてPCS1は、これら計測結果に基づき、結果判定を行う。図6にてPCS1は、結果が異常であると判定するので、時刻T5にて該当するエラー情報をECU2に送信する。
時刻T5にてECU2は、PCS1からのCT方向補正異常を受信すると、CT方向補正要求とCT方向補正制御状態とをクリアし、エラー処理を実施する。
PCS1は、CT方向補正要求とCT方向補正制御状態とがクリアされたことを確認したならば受け付け禁止状態へ遷移し、以降はエラー処理を実施する。
図7は、U相負荷検査(その1)を示すフローチャートである。
PCS1は、図7〜図12に示すフローに従い、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け位置判別を開始する。CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け位置は、ECU2で制御されるU相負荷31uとV相負荷31vとを使用して、通電電流の大きさと認識される電力値より、取り付け線と向きとを判定する。
PCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、U相負荷31uのON時の電流とOFF時の電流とを計測し、U相負荷31uのON電力とOFF電力を求め、このON電力とOFF電力との偏差を算出する(ステップS10)。
PCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、U相負荷31uを流れる電流がCT1センサ41を通電していないと判定し(ステップS11→No)、図8のステップS30の処理に進む。
PCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、U相負荷31uを流れる電流がCT1センサ41を通電したと判定し(ステップS11→Yes)、ステップS12の処理に進む。
ステップS12にてPCS1は、CT1センサ41を通電してU相負荷31uで消費された電力1が正ならば(ステップS12→Yes)、CT1センサ41の状態が位置#2または位置#6であると判定し(ステップS13)、ステップS14の処理に進む。PCS1は、CT1センサ41を通電してU相負荷31uで消費された電力1が負ならば(ステップS12→No)、CT1センサ41の状態が位置#1または位置#5であると判定し(ステップS18)、ステップS19の処理に進む。
ステップS14にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、U相負荷31uを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS14→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#1,#2,#5または位置#6のいずれかと判定する(ステップS15)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS16)、ステップS23のエラー処理に進む。
ステップS14にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、U相負荷31uを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS14→No)、CT2センサ42の状態が位置#3,#4または「その他」のいずれかと判定し(ステップS17)、図9のステップS40の処理に進む。
ステップS19にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、U相負荷31uを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS19→Yes)、CT2センサ42の状態は位置#1,#2,#5または位置#6のいずれかと判定する(ステップS20)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS21)、ステップS23のエラー処理に進む。
ステップS19にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、U相負荷31uを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS19→No)、CT2センサ42の状態が位置#3,#4またはその他のいずれかと判定し(ステップS22)、図10のステップS60の処理に進む。
ステップS23のエラー処理にてPCS1は、繰返回数が所定回数を超過していないならば(ステップS23→No)、再びステップS10のU相負荷検査を行い、繰返回数が閾値を超過していたならば(ステップS23→Yes)、誤配線と判定して(ステップS24),このCT方向補正の処理を異常終了する。
負荷検査は家庭内負荷6の動作状況によっても検出結果が変化する可能性がある。そのため、PCS1は、許容できない組み合わせ結果となっても、検査実施回数で定められた所定回数は、CT取り付け方向の確認動作を行う。PCS1は、負荷検査を所定回数だけ繰り返しても、許容可能な組み合わせにならなかった場合、誤配線判定を行ってECU2に通知する。
図8は、U相負荷検査(その2)を示すフローチャートである。
ステップS30にてPCS1は、CT1センサ41の状態が位置#3,#4または「その他」のいずれかであると判定する。
ステップS31にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、U相負荷31uを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS31→No)、CT2センサ42の状態は位置#3,#4または「その他」であると判定する(ステップS35)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS36)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS31にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、U相負荷31uを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS31→Yes)、ステップS32の処理に進む。
ステップS32にてPCS1は、CT2センサ42を通電してU相負荷31uで消費された電力2が正ならば(ステップS32→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#2または位置#6であると判定し(ステップS33)、図11のステップS80の処理に進む。PCS1は、CT2センサ42を通電してU相負荷31uで消費された電力2が負ならば(ステップS32→No)、CT2センサ42の状態が位置#1または位置#5であると判定し(ステップS34)、図12のステップS100の処理に進む。
図9は、V相負荷検査(その1)を示すフローチャートである。
ステップS40にてPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、V相負荷31vのON時の電流とOFF時の電流とを計測し、V相負荷31vのON電力とOFF電力を求め、このON電力とOFF電力との偏差を算出する。
PCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電したと判定し(ステップS41→Yes)、CT1センサ41の状態が位置#6であると判定する(ステップS42)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS43)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
PCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電していないと判定し(ステップS41→No)、CT1センサ41の状態が位置#2であると判定し(ステップS44)、ステップS45の処理に進む。
ステップS45にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS45→No)、CT2センサ42の状態が「その他」であると判定する(ステップS50)これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS51)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS45にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS45→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#3または位置#4であると判定し(ステップS46)、ステップS47の処理に進む。
ステップS47にてPCS1は、CT2センサ42を通電してV相負荷31vで消費された電力2が正ならば(ステップS47→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#4であると判定し(ステップS48)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#2であると判定されている。
ステップS47にてPCS1は、CT2センサ42を通電してV相負荷31vで消費された電力2が負ならば(ステップS47→No)、CT1センサ41の状態が位置#3であると判定し(ステップS49)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#2であると判定されている。
図10は、V相負荷検査(その2)を示すフローチャートである。
ステップS60にてPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、V相負荷31vのON時の電流とOFF時の電流とを計測し、V相負荷31vのON電力とOFF電力を求め、このON電力とOFF電力との偏差を算出する。
PCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電したと判定し(ステップS61→Yes)、CT1センサ41の状態が位置#5であると判定する(ステップS62)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS63)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
PCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電していないと判定し(ステップS61→No)、CT1センサ41の状態が位置#1であると判定し(ステップS64)、ステップS65の処理に進む。
ステップS65にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS65→No)、CT2センサ42の状態が「その他」であると判定する(ステップS70)これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS71)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS65にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS65→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#3または位置#4であると判定し(ステップS66)、ステップS67の処理に進む。
ステップS67にてPCS1は、CT2センサ42を通電してV相負荷31vで消費された電力2が正ならば(ステップS67→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#4であると判定し(ステップS68)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#1であると判定されている。
ステップS67にてPCS1は、CT2センサ42を通電してV相負荷31vで消費された電力2が負ならば(ステップS67→No)、CT1センサ41の状態が位置#3であると判定し(ステップS69)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#1であると判定されている。
図11は、V相負荷検査(その3)を示すフローチャートである。
ステップS80にてPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、V相負荷31vのON時の電流とOFF時の電流とを計測し、V相負荷31vのON電力とOFF電力を求め、このON電力とOFF電力との偏差を算出する。
ステップS81にてPCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電していないと判定し(ステップS81→No)、CT1センサ41の状態が「その他」であると判定する(ステップS93)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS94)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS81にてPCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電したと判定し(ステップS81→Yes)、ステップS82の処理に進む。
ステップS82にてPCS1は、CT1センサ41を通電してV相負荷31vで消費された電力1が正ならば(ステップS82→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#4であると判定し(ステップS83)、ステップS84の処理に進む。PCS1は、CT1センサ41を通電してV相負荷31vで消費された電力1が負ならば(ステップS82→No)、CT2センサ42の状態が位置#3であると判定し(ステップS88)、ステップS89の処理に進む。
ステップS84にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS84→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#6であると判定する(ステップS85)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS86)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS84にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS84→No)、CT2センサ42の状態が位置#2であると判定し(ステップS87)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#4であると判定されている。
ステップS89にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS89→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#6であると判定する(ステップS90)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS91)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS89にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS89→No)、CT2センサ42の状態が位置#2であると判定し(ステップS92)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#3であると判定されている。
図12は、V相負荷検査(その4)を示すフローチャートである。
ステップS100にてPCS1は、CT1センサ41とCT2センサ42とにより、V相負荷31vのON時の電流とOFF時の電流とを計測し、V相負荷31vのON電力とOFF電力を求め、このON電力とOFF電力との偏差を算出する。
ステップS101にてPCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電していないと判定し(ステップS101→No)、CT1センサ41の状態が「その他」であると判定する(ステップS113)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS114)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS101にてPCS1は、CT1センサ41のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT1センサ41を通電したと判定し(ステップS101→Yes)、ステップS102の処理に進む。
ステップS102にてPCS1は、CT1センサ41を通電してV相負荷31vで消費された電力1が正ならば(ステップS102→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#4であると判定し(ステップS103)、ステップS104の処理に進む。PCS1は、CT1センサ41を通電してV相負荷31vで消費された電力1が負ならば(ステップS102→No)、CT2センサ42の状態が位置#3であると判定し(ステップS108)、ステップS109の処理に進む。
ステップS104にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS104→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#5であると判定する(ステップS105)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS106)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS104にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS104→No)、CT2センサ42の状態が位置#1であると判定し(ステップS107)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#4であると判定されている。
ステップS109にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値を超えていたとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電したと判定し(ステップS109→Yes)、CT2センサ42の状態が位置#5であると判定する(ステップS110)。これは許容できない組合せなので、PCS1は繰返回数に1を加算し(ステップS111)、ステップS23(図7参照)のエラー処理に進む。
ステップS109にてPCS1は、CT2センサ42のON電力とOFF電力との偏差の絶対値が閾値以下のとき、V相負荷31vを流れる電流がCT2センサ42を通電していないと判定し(ステップS109→No)、CT2センサ42の状態が位置#1であると判定し(ステップS112)、処理を正常終了する。このときCT1センサ41の状態は、位置#3であると判定されている。
上述したように、本実施形態のコージェネレーションシステム(S)は、家庭内負荷(6)に接続される交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサ(41,42)と、前記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷(31u)と、前記交流のV−N相間に通電可能なV相負荷(31v)と、前記U相負荷(31u)に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサ(41,42)の計測結果と前記U相負荷(31u)に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサ(41,42)の計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサ(41,42)の前記U相負荷(31u)による通電の有無と通電方向とを判定し、前記V相負荷(31v)に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサ(41,42)の計測結果と前記V相負荷(31v)に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサ(41,42)の計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサ(41,42)の前記V相負荷(31v)による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサ(41,42)それぞれの取り付け線と向きとを判定する判定部(1)とを備える。
したがって、本実施形態によれば、容易にCT1センサ41とCT2センサ42の取り付け位置の判定が可能となる。また、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け位置が許容できない場合には、エラーを通知することができる。
本実施形態では、燃料電池システムで使用する2個の100V負荷(グローヒータ)をU−N相とV−N相に接続して、これをU相負荷31uとV相負荷31vとしている。よって、追加のデバイスなしで、CT1センサ41とCT2センサ42の取り付け線と向きとを判定可能である。また、同一の負荷(グローヒータ)を用いることで、負荷電流がU相とV相とで同レベルとなり、より確実な判定が可能となる。
更に、負荷通電時間と負荷通電タイミングに乱数を用いることにより、配電盤に接続されている家庭用負荷6の電流との同期を避け、より正確にCT1センサ41とCT2センサ42の取り付け線と向きとを判定可能である。よって、家庭用負荷6を停止することなく判定可能である。
以上、本発明について、実施形態に基づいて説明したが、本発明は、上記実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、実施形態に記載した構成を適宜組み合わせ乃至選択することを含め、その趣旨を逸脱しない範囲において適宜その構成を変更することができるものである。
例えば、上記実施形態でCT1センサ41とCT2センサ42とは検流器であったが、電流センサであればよく、例えばホールセンサでもよい。
上記実施形態でコージェネレーションシステムSは燃料電池によって発電するものであったが、他の発電形態であってもよく、限定されない。また、U相負荷31uとV相負荷31vとは、燃料電池のグローヒータに限定されず、任意の発電形態で用いられる負荷であればよい。
S コージェネレーションシステム
1 PCS (Power Conditioning System:判定部)
2 ECU (電子制御装置)
3 補機
31u U相負荷 (グローヒータ)
31v V相負荷 (グローヒータ)
41 CT1センサ (第1の電流センサ)
42 CT2センサ (第2の電流センサ)
6 家庭内負荷
9 系統電源
91 U相配線
92 V相配線
93 N相配線

Claims (6)

  1. 家庭内負荷に接続されて交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
    記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
    記交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
    乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電タイミングを決定し、前記U相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、前記V相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  2. 家庭内負荷に接続され交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
    記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
    記交交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
    乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電期間を決定し、前記U相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、前記V相負荷に通電させていないときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果と前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサの計測結果との偏差から、各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定する判定部と、
    を備えることを特徴とするコージェネレーションシステム。
  3. 前記判定部は、前記第1、第2の電流センサの取り付け線と向きとが許容できない組合せならば、エラーを通知する、
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のコージェネレーションシステム。
  4. 前記U相負荷と前記V相負荷とは、前記コージェネレーションシステムに用いられるグローヒータである、
    ことを特徴とする請求項1ないし3のうちいずれか1項に記載のコージェネレーションシステム。
  5. 家庭内負荷に接続されて交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
    記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
    記交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
    判定部と、
    を備えたコージェネレーションシステムが実行するセンサチェック方法であって、
    前記判定部は、
    乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電タイミングを決定し、
    前記U相負荷に通電させていないときに各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、
    前記V相負荷に通電させていないときに各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定する、
    ことを特徴とするコージェネレーションシステムのセンサチェック方法。
  6. 家庭内負荷に接続されて交流を構成するU,N,V相のうち何れかに何れかの向きでそれぞれ取り付けられる第1、第2の電流センサと、
    記交流のU−N相間に通電可能なU相負荷と、
    記交流のV−N相間に通電可能なV相負荷と、
    判定部と、
    を備えたコージェネレーションシステムが実行するセンサチェック方法であって、
    前記判定部は、
    乱数を用いて前記U相負荷と前記V相負荷の通電期間を決定し、
    前記U相負荷に通電させていないときに各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    前記U相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    各前記第1,第2の電流センサの前記U相負荷による通電の有無と通電方向とを判定し、
    前記V相負荷に通電させていないときに各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    前記V相負荷に通電させたときの各前記第1,第2の電流センサでそれぞれ電流を計測し、
    各前記第1,第2の電流センサの前記V相負荷による通電の有無と通電方向とを判定して、前記第1、第2の電流センサそれぞれの取り付け線と向きとを判定する、
    ことを特徴とするコージェネレーションシステムのセンサチェック方法。
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