JP6659493B2 - 載置用部材 - Google Patents

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Description

本開示は、半導体製造工程の露光処理で、被処理物である光透過性基板を載置するための真空チャック等、載置用部材に関する。
液晶ディスプレイ製作用基板等の光透過性基板を製造するための露光装置では、光透過性基板の載置用部材として、光の反射を抑制して露光精度を向上させるために、黒色を呈するセラミックスからなる低反射部材が用いられている。
このような低反射部材に用いられるセラミックスとして、特許文献1では、アルミナを80〜88質量%含有し、且つCo、Mn、Fe、及びTiの中から選ばれる1種以上を酸化物換算で8〜20質量%含有するアルミナ焼結体が提案されている。
特開2011−168420号公報
特許文献1で提案されたアルミナ焼結体は、波長域400nm〜600nmにおける反射率が最も低い値でも7%である。今般の露光処理で用いられる載置用部材は、露光精度の更なる向上のため、さらに低い反射率が求められている。
本開示の載置用部材は、板状体における第1面に、載置面を有する突出部を複数備え、マンガンの酸化物、コバルトの酸化物および珪素の酸化物を含む酸化アルミニウム質セラミックスからなる。そして、前記マンガンの酸化物の含有量は2質量%以上6質量%以下であり、前記コバルトの酸化物の含有量は0.6質量%以上2質量%以下であり、前記珪素の酸化物は0.02質量%以上3質量%以下であり、前記第1面は、粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上2.42μm以下である。
本実施形態の載置用部材は、波長域400nm〜600nmにおける反射率が低いため、露光精度の更なる向上に対応することができる。
本実施形態の載置用部材の一例を示す斜視図である。
以下、図面を参照して、本実施形態の載置用部材について詳細に説明する。
図1に示す載置用部材10は、板状体1の第1面1a(以下、主面1aと記載する。)に、載置面2aを有する突出部2を複数備える。そして、板状体1は、厚み方向に貫通する吸引孔3を複数備えており、この吸引孔3は真空吸引装置(図示しない)に接続され、真空吸引装置で吸引孔3を介して吸引することにより、被処理物(図示しない)を吸着固定することができる。この場合、主面1aおよび被処理物によって挟まれる空間は、気体を吸引する流路となる。
また、突出部2はピン状の突起であり、その載置面2aには光透過性基板等の被処理物
が載置されるようになっている。そして、図1に示す形状の載置面2aに被処理物を載置することにより、突起を有していない平坦な面に載置するときよりも、被処理物と載置する面との間に塵埃が挟まるおそれが低減する。
本実施形態の載置用部材10は、マンガンの酸化物、コバルトの酸化物および珪素の酸化物を含む酸化アルミニウム質セラミックスからなる。ここで、酸化アルミニウム質セラミックスとは、セラミックスを構成する全成分の合計100質量%のうち、酸化アルミニウム(Al)の含有量が89質量%以上であるセラミックスのことを指す。
そして、本実施形態の載置用部材10を構成する酸化アルミニウム質セラミックスに含まれるマンガンの酸化物およびコバルトの酸化物は、着色成分である。そして、マンガンの酸化物の含有量は2質量%以上6質量%以下であり、コバルトの酸化物の含有量は0.6質量%以上2質量%以下である。本実施形態の載置用部材10はこのような着色成分を含むことによって、色調を暗色(黒色)にすることができるため、波長域400nm〜600nmにおける反射率が低くなる。それ故、本実施形態の載置用部材10は、露光精度を向上させることができる。なお、ここでいう反射率とは、拡散反射率のことであり、以下においては単に反射率と記載する。
さらに、本実施形態の載置用部材10は、波長が360nmにおける反射率も、例えば、5.5%以下と低く、近年、要求が高くなっている低波長の紫外線による露光にも用いることができる。
ここで、マンガンの酸化物は、光を吸収し、着色成分がマンガンの酸化物のみである酸化アルミニウム質セラミックスの場合には、赤色を呈する。また、コバルトの酸化物は、光を吸収し、着色成分がコバルトの酸化物のみである酸化アルミニウム質セラミックスの場合には、酸化度によって青色や緑色を呈する。マンガンの酸化物およびコバルトの酸化物の含有量をそれぞれ上記範囲とすることで、主面1aや載置面2aを反射率の低い黒色とすることができる。
具体的に、本実施形態の載置用部材10における主面1aおよび載置面2aは、CIE1976L*a*b*色空間における明度指数Lが32以下であって、クロマティクネス指数a,bがいずれも−4以上4以下である。
本実施形態の載置用部材10における主面1aおよび載置面2aは、波長域360nm〜440nmだけでなく、可視光線領域全般に亘って黒色系の無彩色化の傾向が強くなるので、反射率を低減することができる。さらに、無彩色化の傾向が強くなることにより、色むらが抑制される。
明度指数Lおよびクロマティクネス指数a,bの値は、JIS Z 8722:2009に準拠して求めることができる。例えば、分光色差計(日本電色工業(株)製NF777またはその後継機種)を用い、測定条件としては、光源をCIE標準光源D65、視野角を2°に設定すればよい。
また、珪素の酸化物は、結晶同士を結合する粒界相を形成して破壊靭性を向上させ、着色成分であるマンガンの酸化物やコバルトの酸化物と結合して、着色剤の脱色を抑制する成分である。珪素の酸化物の含有量は、0.02質量%以上3質量%以下である。珪素の酸化物の含有量が、0.02質量%以上とすることにより結晶同士を結合する粒界相を形成して破壊靭性を向上させ、着色成分であるマンガンの酸化物やコバルトの酸化物と結合して、着色剤の脱色を抑制するが、3質量%を超えると、シミとなって主面1aや載置面2aに残りやすいアルミノケイ酸塩が生成されるおそれがある。
また、酸化アルミニウム質セラミックスは、上記成分以外に、焼結助剤としての作用をなし、主に粒界相を構成する成分として、マグネシウムの酸化物およびカルシウムの酸化物を含んでいてもよい。マグネシウムの酸化物およびカルシウムの酸化物の含有量の合計は、酸化アルミニウム質セラミックスを構成する全成分の合計100質量%のうち、例えば、0.1質量%以上0.2質量%以下である。
上述した各成分の含有量は、酸化アルミニウム質セラミックスの一部を粉砕し、得られた粉体を塩酸などの溶液に溶解した後、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光分析装置(ICP 例えば、(株)島津製作所製(ICPS−8100))を用いて得られる金属成分の含有量からそれぞれ酸化物に換算することによって求められる。例えば、Alの含有量からAlに換算し、Coの含有量からCoに換算する。
また、本実施形態の載置用部材10では、基板1の主面1aは、粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上であることが好適である。
ここで、切断レベル差(Rδc)とは、JIS B0601:2001で規定されている粗さ曲線における負荷長さ率Rmr1、Rmr2にそれぞれ一致する切断レベルC(Rrm1)、C(Rrm2)の高さ方向の差である。切断レベル差(Rδc)が大きい場合、測定の対象とする表面の凹凸は大きくなり、小さい場合には、その表面の凹凸は小さくなる。切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上であるときには、反射率を低くすることができるとともに、パーティクルの飛散を抑制することができる。
また、基板1の主面1aにおける切断レベル差(Rδc)は、2.42μm以下であることが好適である。主面1aにおける切断レベル差(Rδc)が2.42μm以下であるときには、主面1aに生じる凸部が急峻になりにくいため、凸部先端からパーティクルが発生しにくくなる。
さらに、本実施形態の載置用部材10における板状体1の主面1aは、二乗平均平方根粗さ(Rq)が1.11μm以上2.04μm以下であってもよい。主面1aの二乗平均平方根粗さ(Rq)が1.11μm以上2.04μm以下であるときには、反射率を低くすることができるとともに、パーティクルの飛散を抑制することができる。
また、本実施形態の載置用部材10における板状体1の主面1aは、算術平均粗さ(Ra)が0.81μm以上1.52μm以下であってもよい。主面1aの算術平均粗さ(Ra)が0.81μm以上1.52μm以下であるときには、反射率をさらに低くすることができるとともに、パーティクルの発生を抑制することができる。
さらに、本実施形態の載置用部材10における突出部2の載置面2aは、粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上であってもよい。切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上であるときには、反射率を低くすることができるとともに、パーティクルの飛散を抑制することができる。
また、突出部2の載置面2aにおける切断レベル差(Rδc)は、2.42μm以下であってもよい。載置面2aにおける切断レベル差(Rδc)が2.42μm以下であるときには、載置面2aに生じる凸部が急峻になりにくいため、凸部先端からパーティクルが発生しにくくなるとともに、被吸着物に損傷を与えにくくなる。
さらに、本実施形態の載置用部材10における突出部2の載置面2aは、二乗平均平方
根粗さ(Rq)が1.11μm以上2.04μm以下であってもよい。載置面2aの二乗平均平方根粗さ(Rq)が1.11μm以上2.04μm以下であるときには、反射率を低くすることができるとともに、パーティクルの発生を抑制することができる。また、被処理物へ損傷を与えにくくなる。
また、本実施形態の載置用部材10における突出部2の載置面2aは、算術平均粗さ(Ra)が0.81μm以上1.52μm以下であってもよい。載置面2aの算術平均粗さ(Ra)が0.81μm以上1.52μm以下であるときには、反射率をさらに低くすることができるとともに、パーティクルの発生を抑制することができる。また、被処理物へ損傷を与えにくくなる。
主面1aおよび載置面2aの粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)、二乗平均平方根粗さ(Rq)および算術平均粗さ(Ra)は、いずれもJIS B 0601:2001に準拠し、レーザー顕微鏡(例えば、(株)キーエンス社製(VK−9510))を用いて求めればよい。レーザー顕微鏡VK−9510を用いる場合、例えば、測定モードをカラー超深度、測定倍率を1000倍、1箇所当りの測定範囲を281μm×210μm、測定ピッチを0.05μm、λs輪郭曲線フィルタを2.5μm、λc輪郭曲線フィルタを0.08mmとして求めればよい。
次に、載置用部材の製造方法の一例について説明する。
まず、主成分の原料である酸化アルミニウム(Al)粉末、焼結助剤として酸化珪素(SiO)粉末、着色成分として酸化マンガン(MnO)粉末および酸化コバルト(Co)粉末を準備する。
次に、これらの粉末を所望量秤量して1次原料粉末とする。例えば、焼結助剤は、セラミック焼結体を構成する全成分100質量%のうち、珪素をSiOに換算した含有量の合計が0.02質量%以上3質量%以下となるように秤量する。また、着色成分は、セラミック焼結体を構成する全成分100質量%のうち、マンガンをMnOに換算した含有量が2質量%6質量%以下、コバルトをCoに換算した含有量が0.6質量%以上2質量%以下となるように秤量する。そして、残部が酸化アルミニウム(Al)粉末となるように秤量する。着色成分の含有量をこのような範囲とすることにより、主面1aおよび載置面2aのCIE1976L*a*b*色空間における明度指数Lが32以下であって、クロマティクネス指数a,bがいずれも−4以上4以下である載置用部材とすることができる。
次に、1次原料粉末100質量部に対し、0.1質量部以上1質量部以下のPEG(ポリエチレングリコール)などのバインダと、100質量部の溶媒とを秤量し、1次原料粉末とともに混合・攪拌してスラリーを得る。
その後、噴霧造粒装置(スプレードライヤー)を用いてスラリーを噴霧造粒して顆粒を得た後、粉末プレス成形法や静水圧プレス成形法(ラバープレス法)により所望形状の成形体を成形する。
次に、得られた成形体に必要に応じて切削加工を施し、大気(酸化)雰囲気中、例えば、1400℃以上1500℃以下で所望時間保持して焼成することにより、板状の焼結体の一方の表面に複数の突出部を備えてなる載置用部材の前駆体を得ることができる。そして、得られた前駆体の表面にブラスト加工を施した後、ガラスビーズ、セラミックビーズ等の精密研磨用微粉によるショットピーニングを施すことによって主面を所望の表面性状とすることができる。また、得られた前駆体の突出部の頂面に順次、ブラスト加工、平面研削盤による研削加工を施した後、上述したショットピーニングを施すことによって載置
面を所望の表面性状とすることができる。
なお、主面の切断レベル差(Rδc)を1.1μm以上、また、載置面の切断レベル差(Rδc)を1.1μm以上とするには、JIS R 6001:1998の沈降試験法で規定する粒度が#500以上#1000以下の精密研磨用微粉を適宜選択してショットピーニングを施せばよい。
本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の変更、改良、組合せ等が可能である。
以下、本発明の実施例を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
まず、主成分の原料である酸化アルミニウム(Al)粉末と、焼結助剤として酸化珪素(SiO)粉末、着色成分として酸化マンガン(MnO)粉末および酸化コバルト(Co)粉末を準備した。
次に、これらの粉末を所望量秤量して1次原料粉末とした。ここで、焼結助剤は、セラミック焼結体を構成する全成分100質量%のうち、珪素をSiOに換算した含有量の合計が1.5質量%となるように秤量した。また、着色成分は、セラミック焼結体を構成する全成分100質量%のうち、マンガンをMnOに換算した含有量が4質量%、コバルトをCoに換算した含有量が1.3質量%となるように秤量した。そして、残部が酸化アルミニウム(Al)となるように秤量した。
次に、この1次原料粉末100質量部に対し、0.5質量部のPEG(ポリエチレングリコール)などのバインダと、100質量部の溶媒とを秤量し、1次原料粉末とともに混合・攪拌してスラリーを得た。
その後、噴霧造粒装置(スプレードライヤー)を用いてスラリーを噴霧造粒して顆粒を得た後、静水圧プレス成形法(ラバープレス法)により成形体を成形した。
次に、得られた成形体に切削加工を施し、大気(酸化)雰囲気中、1450℃で保持して焼成することにより、基板と、基板の一方の表面に、複数の突出部とを備えてなる載置用部材の前駆体である試料No.1を得た。
また、比較例として、主成分の原料である酸化アルミニウム(Al)粉末と、着色成分として、酸化コバルト(Co)粉末、酸化マンガン(MnO)粉末、酸化鉄(Fe)粉末および酸化チタン(TiO)粉末を準備した。
次に、これらの粉末を所望量秤量して1次原料粉末とした。ここで、セラミック焼結体を構成する全成分100質量%のうち、アルミニウムをAlに換算した含有量が83質量%、着色成分は、コバルトをCoに換算した含有量が3.9質量%、マンガンをMnOに換算した含有量が3.9質量%、鉄をFeに換算した含有量が3.9質量%、チタンをTiOに換算した含有量が1.3質量%となるように秤量した。なお、残部は不可避不純物である。
次に、この1次原料粉末100質量部に対し、50質量部のポリエステル樹脂エマルション(固形分30質量%)と、合計2質量部の分散剤および増粘剤と、15質量部の溶媒とを秤量し、1次原料粉末とともに混合・攪拌してスラリーを得た。
その後、スラリーを成形型に流し込み、乾燥して硬化させることによって、成形体を得た。
次に、得られた成形体に切削加工を施し、大気(酸化)雰囲気中、1450℃で保持して焼成することにより、基板と、基板の一方の表面に、複数の突出部とを備えてなる載置用部材の前駆体である試料No.2を得た。そして、試料No.1および試料No.2の基板の表面にブラスト加工をそれぞれ施して主面とした。
そして、ハンディ型分光色差系(日本電色工業(株)製 NF777)を用いて、光源をCIE標準光源D65、視野角を2°、測定径を2mmとして400〜600nmの波長領域における主面の反射率の測定を行った。なお、ここでいう反射率とは、各波長における拡散反射率のことである。結果を表1に示す。
また、各試料を構成する成分の含有量は、主面を含む基板の一部を粉砕し、得られた粉体を塩酸に溶解した後、ICP(Inductively Coupled Plasma)発光分光分析装置((株)島津製作所製(ICPS−8100))を用いて得られる金属成分の含有量からそれぞれ酸化物に換算することによって求め、その組成式および含有量を表1に示した。
表1に示す結果から、試料No.1は、マンガンの酸化物、コバルトの酸化物および珪素の酸化物を含む酸化アルミニウム質セラミックスからなり、マンガンの酸化物の含有量が2質量%以上6質量%以下であり、コバルトの酸化物の含有量が0.6質量%以上2質量%以下であり、珪素の酸化物の含有量が0.02質量%以上3質量%以下であることを満たすことから、主面の拡散反射率の最大値が6.6%と低く、露光精度を向上させられることがわかった。
また、上述したような方法で、各酸化物を上限、下限に設定した載置用部材を作製して、主面の反射率を測定した結果、反射率の最大値はいずれも7%未満であった。
実施例1で示した方法と同じ方法で載置用部材の前駆体を作製した。
そして、この前駆体の基板の表面にブラスト加工を施した後、ガラスビーズによるショットピーニングを施すことによって載置用部材を構成する板状体の第1面とした。ここで、ガラスビーズの粒度およびショットピーニングを施す時間は適宜調整した。
主面の粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)は、JIS B 0601:2001に準拠し、レーザー顕微鏡((株)キー
エンス社製(VK−9510))を用いて求め、その値を表2に示した。ここで、測定条件は、測定モードをカラー超深度、測定倍率を1000倍、測定範囲を281μm×210μm、測定ピッチを0.05μm、λs輪郭曲線フィルタを2.5μm、λc輪郭曲線フィルタを0.08mmとした。
また、実施例1で示した方法と同じ方法により、波長が500nmにおける主面の拡散反射率を測定し、拡散反射率の最大値を表2に示した。
表2に示す結果から、試料No.4〜7は、基板の主面の切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上であることから、主面の拡散反射率が6.37%以下と低く、露光精度を向上させられることがわかった。
実施例1で示した方法と同じ方法で載置用部材の前駆体を作製した。
そして、この前駆体の突出部の頂面に順次、ブラスト加工、平面研削盤による研削加工を施した後、上述したショットピーニングを施すことによって載置用部材を構成する突出部の載置面とした。ここで、ガラスビーズの粒度およびショットピーニングを施す時間は適宜調整した。
載置面の粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)は、実施例2で示した方法と同じ方法で求め、その値を表3に示した。
また、測定面を載置面としたこと以外は、実施例1で示した方法と同じ方法により、波長が500nmにおける載置面の拡散反射率を測定し、拡散反射率の最大値を表3に示した。
表3に示す結果から、試料No.9〜12は、突出部の載置面の切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上であることから、載置面の拡散反射率が6.25%以下と低く、露光精度を向上させられることがわかった。
1 板状体
1a 主面
2 突出部
2a 載置面
3 吸引孔
10 載置用部材

Claims (2)

  1. 板状体における第1面に、載置面を有する突出部を複数備え、マンガンの酸化物、コバルトの酸化物および珪素の酸化物を含む酸化アルミニウム質セラミックスからなり、前記マンガンの酸化物の含有量が2質量%以上6質量%以下であり、前記コバルトの酸化物の含有量が0.6質量%以上2質量%以下であり、前記珪素の酸化物の含有量が0.02質量%以上3質量%以下であり、前記第1面は、粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切断レベル差(Rδc)が1.1μm以上2.42μm以下であることを特徴とする載置用部材。
  2. 前記載置面は、粗さ曲線における25%の負荷長さ率と75%の負荷長さ率との間の切削レベル差(Rδc)が1.1μm以上2.42μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の載置用部材。
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