JP6659123B2 - 走査光学装置及び画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機やプリンタ等の電子写真方式の画像形成装置に用いられる走査光学装置、及び、この走査光学装置を備える画像形成装置に関する。
従来のレーザプリンタ等の画像形成装置に用いられる走査光学装置は、画像信号に応じて光源から出射したレーザ光束を光変調し、光変調されたレーザ光束を例えば回転多面鏡からなる光偏向器で偏向走査している。偏向走査されたレーザ光束は、fθレンズなどの走査レンズによって感光ドラム上に結像させて静電潜像を形成する。次いで、感光ドラム上の静電潜像を現像装置によってトナー像に顕像化し、これを記録紙等の記録材に転写して定着装置へ送り、記録材上のトナーを加熱定着させることで印刷(プリント)が行われる。
走査レンズは、筐体である光学箱に保持されている。例えば特許文献1では、走査レンズは、別体の板ばねで固定されており、走査レンズの光軸方向とレンズ高さ方向に押圧されている。
また、特許文献2では、走査レンズを光学箱と一体で形成されたスナップフィットで固定している形態を示している。走査レンズにおいて、光軸方向への押圧はスナップフィットで行い、複合アナモフィックコリメータレンズ(以降、入射レンズと称す)は板ばねで固定されている。
また、特許文献3では、光学箱のスナップフィットの押圧方向を光軸方向と副走査方向との間にして、走査レンズをスナップフィット一つで光軸方向と副走査方向に押圧する形態が示されている。なお、この副走査方向とはレンズの高さ方向であるのは言うまでもない。
特開2001−100133号公報 特開2012−255924号公報 特許第4325419号公報
しかしながら、上記従来例ではそれぞれ以下のような課題があった。特許文献1のような走査レンズを別体の板バネで固定する形態は、光学箱に走査レンズを設置した後に板バネを組み付ける必要があり、作業工数を要する。また、板バネは走査レンズの固定のための別体の部品であり、部品点数が増える。
したがって、走査レンズの固定手段は光学箱に一体に形成されたスナップフィットが好ましく、特許文献2のような構成が用いられている。しかしながら、この構成では入射レンズは副走査方向に板ばねで押圧するのに対して、走査レンズはスナップフィットで光軸方向にのみ押圧し副走査方向には抜け止めを設けているのみの構成となっている。そのために、走査光学装置に副走査方向の何らかの衝撃が加わった場合、走査レンズのみが副走査方向に移動することになる。
また、特許文献3の構成においては、スナップフィットがレンズの凹部の斜面を押しているため、スナップフィットの押圧力が光軸方向と副走査方向に分かれている。仮にこの分力のバランスにおいて、副走査方向の力が大きくなった場合、レンズが光軸方向の基準面にしっかりと押圧されない懸念がある。また、レンズを光軸方向の基準面にしっかりと押圧するために光軸方向の押圧力を大きくした場合、副走査方向の押圧力は小さくなるため、走査光学装置に副走査方向の何らかの衝撃が加わった場合、レンズが副走査方向に外れる可能性がある。
本発明は、物流時等の物理的衝撃が加わって第1光学系と第2光学系の各々のレンズが同方向にずれたとしても光束の照射位置ずれが低減される走査光学装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明の走査光学装置は、光源と、前記光源が射した光束を偏する回転多面鏡を有する偏向器と、前記光源が出射した前記光束を前記回転多面鏡の反射面上に焦線状に結像させる第1レンズ、前記偏向器が偏向した前記光束を被走査面に結像させる第2レンズと、前記光源と前記偏向器と前記第1レンズと前記第2レンズを保持する筐体と、を備える走査光学装置であって、前記筐体は、前記回転多面鏡による走査方向に対して直交する方向である副走査方向であって前記第1レンズの前記筐体への組み付け方向における第1レンズ位置決めるための第1位置決め基準面と、前記組み付け方向とは逆方向への前記第1レンズ動を規制する第1規制手段と、前記第1レンズの前記組み付け方向と組み付け方向が同じである前記第2レンズの前記副走査方向における位置を決めるための第2位置決め基準面と、前記組み付け方向とは逆方向への前記第2レンズの移動を規制する第2規制手段と、を有し、前記第1レンズが前記第1位置決め基準面から離れる方向に移動した場合前記被走査面上前記光束の結像位置の移動方向と、前記第2レンズが前記第2位置決め基準面から離れる方向に移動した場合の前記被走査面上の前記光束の結像位置の移動方向は互いに相殺する方向であり、前記第1レンズが前記第1位置決め基準面に接触している状態で前記第1レンズと前記第1規制手段の間には前記副走査方向にクリアランスβ1が設けられており、前記第2レンズが前記第2位置決め基準面に接触している状態で前記第2レンズと前記第2規制手段の間には前記副走査方向にクリアランスβ2が設けられており、前記第1レンズと前記第2レンズの前記副走査方向への移動量が等しい場合の前記被走査面上の前記光束の結像位置の前記副走査方向の移動量をそれぞれα1、α2とすると、α1>α2かつβ2>β1又はα2>α1かつβ1>β2を満たすことを特徴とする。
本発明によれば、物流時等の物理的衝撃が加わって第1光学系と第2光学系の各々のレンズが同方向にずれたとしても光束の照射位置ずれが低減される。
本発明の実施例1に係る走査光学装置を備える画像形成装置の断面図である。 (a)は、走査光学装置の斜視図である。(b)は、走査光学装置の平面図である。 、図2(b)の断面A−A線に沿うfθレンズとスナップフィットの関係を示す断面図である。 図2(a)における矢印Cの方向から見たfθレンズを外した状態の光学箱のZ基準面とスナップフィットの位置関係を示す図である。 図2(b)の断面B−B線に沿うfθレンズとスナップフィットの関係を示す断面図である。 (a)は、アナモコリメータレンズを光学箱に組み付ける前の斜視図、(b)は、アナモコリメータレンズを光学箱に組み付けた後の斜視図である。 図6(b)の断面D−D線に沿うスナップフィットとアナモコリメータレンズが組付けられている部分の断面図である。 スナップフィットとfθレンズの移動量に伴う照射位置の移動量の関係を示す概念図である。 実施例2に係るスナップフィットとfθレンズが組付けられている部分の断面図である。
以下、図面を参照して、この発明を実施するための形態を実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対位置等は、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるから、特に特定的な記載が無い限りは、発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。なお、後の実施例の構成に関して、前の実施例と同一の構成に関しては前の実施例と同一の符号を付して、前の実施例中の説明が援用されるものとする。
[画像形成装置]
図1は、本発明の実施例1に係る走査光学装置101を備える画像形成装置110の断面図である。画像形成装置110は、走査光学装置101を具備し、走査光学装置101により『像担持体』としての感光ドラム103を走査し、この走査された画像に基づいて記録紙等の記録材Pに画像形成を行う画像形成手段を備える画像形成装置である。ここでは、画像形成装置110としてプリンタを例示して説明する。
図1に示すように、画像形成装置110(プリンタ)は、得られた画像情報に基づいたレーザ光束を、露光手段としての走査光学装置101によって出射し、プロセスカートリッジ102に内蔵された像担持体としての感光ドラム103上に照射する。すると感光ドラム103上に潜像が形成され、プロセスカートリッジ102によってこの潜像が現像剤としてのトナーによりトナー像として顕像化される。なお、プロセスカートリッジ102とは、感光ドラム103と、感光ドラム103に作用するプロセス手段として、帯電手段や現像手段等を一体的に有するものである。
一方、記録材Pを積載する積載板104上に積載された記録材Pは、給送ローラ105によって1枚ずつ分離されながら給送され、次に中間ローラ106によって、さらに下流側に搬送される。搬送された記録材P上には、感光ドラム103上に形成されたトナー像が転写ローラ107によって転写される。この未定着のトナー像が形成された記録材Pは、さらに下流側に搬送され、内部に加熱体を有する定着器108により、トナー像が記録材Pに定着される。その後、記録材Pは、排出ローラ109によって機外に排出される。
なお、本実施例では感光ドラム103に作用するプロセス手段としての帯電手段及び現像手段をプロセスカートリッジ102中に感光ドラム103と一体的に有することとしたが、各プロセス手段を感光ドラム103と別体に構成することとしてもよい。
[走査光学装置]
図2(a)は、走査光学装置101の斜視図である。図2(b)は、走査光学装置101の平面図である。走査光学装置101は、『筐体』としての光学箱8を備える。光学箱8は、少なくともアナモコリメータレンズ2とfθレンズ7(走査レンズ)を保持する。ここでは、光学箱8の内部には、『光源』としてのレーザユニット1、アナモコリメータレンズ2、レーザユニット1が照射した光束を偏光走査する回転多面鏡3を有する偏向装置4が配置される。レーザユニット1(半導体レーザユニット)は、レーザ光束を出射する半導体レーザユニットと光束を所望の形状に整形する開口を有するユニットである。
『第1光学系』としてのアナモコリメータレンズ2は、少なくとも1つのレンズを含み、光束を回転多面鏡3の反射面上に焦線状に結像させるレンズである。ここでは、アナモコリメータレンズ2は、コリメータレンズとシリンドリカルレンズとを一体にしたレンズである。偏向装置4は、回転多面鏡3を回転駆動させる装置である。また、走査光学装置101は、BDレンズ5、信号検知センサ6を備える。『第2光学系』としてのfθレンズ7は、少なくとも1つのレンズを含み、偏向装置4が偏向走査した光束を被走査面に結像させる。
レーザユニット1から出射したレーザ光束は所望の形状に整形された後、アナモコリメータレンズ2によって主走査方向では略平行光または収束光に変換され、副走査方向では収束光に変換される。次に、レーザ光束は、回転多面鏡3の反射面上において主走査方向に長く伸びる焦線状に結像する。そして、このレーザ光束は回転多面鏡3を回転させることによって偏向走査され、BDレンズ5に入射する。BDレンズ5を通過したレーザ光束は、信号検知センサ6に入射する。このとき、信号検知センサ6で信号を検知し、このタイミングを主走査方向の書き出し位置の同期検知タイミングとする。
次にレーザ光束は、fθレンズ7に入射する。fθレンズ7は、レーザ光束を感光ドラム103上にスポットを形成するように集光し、かつスポットの走査速度が等速に保たれるように設計されている。このようなfθレンズ7の特性を得るために、fθレンズ7は非球面レンズで形成されている。fθレンズ7を通過したレーザ光束は、光学箱8から出射し、感光ドラム103上に結像走査される。
回転多面鏡3の回転によってレーザ光束を偏向走査し、感光ドラム103上でレーザ光束による主走査方向の走査が行われ、また感光ドラム103がその円筒の軸線まわりに回転駆動することによって副走査方向の走査が行われる。このようにして感光ドラム103の表面には静電潜像が形成される。
次に、図3と図4を用いて、fθレンズ7を光学箱8に組み付ける構成について説明する。図3は、図2(b)の断面A−A線に沿うfθレンズ7とスナップフィット8a1、8a2の関係を示す断面図である。図4は、図2(a)における矢印Cの方向から見たfθレンズ7を外した状態の光学箱8のZ基準面8e1、8e2とスナップフィット8a1、8a2の位置関係を示す図である。
fθレンズ7は、光学箱8に一体に形成されたスナップフィット8a1とスナップフィット8a2とで、光学箱8に対して矢印X方向(図2参照、図3中では紙面の表から裏への方向)へ押圧されて固定されている。図4に示されるように、fθレンズ7は、スナップフィット8a1とスナップフィット8a2によって光学箱8のX基準面8d1およびX基準面8d2へ押圧されている。X基準面8d1及びX基準面8d2は矢印Z方向にて段差がなく平面で形成されている。またfθレンズ7のZ方向位置は、光学箱8に設けられたZ基準面8e1およびZ基準面8e2に突き当てて位置決めされている。
次に、図5を用いてfθレンズ7とスナップフィット8a1、8a2との関係を説明する。図5は、図2(b)の断面B−B線に沿うfθレンズ7とスナップフィット8a1の関係を示す断面図である。スナップフィットには、スナップフィット8a1とスナップフィット8a2の2ヶ所あるが、形状ならびにfθレンズ7との位置関係も同じなので、ここではスナップフィット8a1とfθレンズ7との関係を説明する。
fθレンズ7は、矢印X方向と逆方向に突出する凸部7a1と、矢印Z方向と逆方向に突出する凸部7Z1と、を有する。
光学箱8は、矢印Z方向に突出する凸部8Z1を有する。『位置決め手段』としての凸部8Z1は、fθレンズ7の組み付け方向Jにレンズを位置決めする。凸部8Z1の上面がZ基準面8e1とされる。
光学箱8はスナップフィット8aを有する。スナップフィットa1は矢印X方向に突出する凸部8b1を有する。光学箱8に設けられた『規制手段』としての凸部8b1は、組み付け方向Jとは逆方向にアナモコリメータレンズ2とfθレンズ7の各々レンズが移動する移動量を規制する。
その際に、fθレンズ7に設けられた凸部7a1は、スナップフィット8a1の凸部8b1と係合する。凸部8b1により移動が規制される方向は、副走査方向Mである。fθレンズ7の矢印Z方向の抜け止めは、fθレンズ7の『係合部』としての凸部7a1とスナップフィット8a1の凸部8b1とが係合することで行われる。
fθレンズ7のZ基準面7b1が光学箱8に設けられた基準面8e1に突き当てられた状態において、両者の間(fθレンズ7の凸部7a1とスナップフィット8aの凸部8b1との間)には矢印Z方向において0.2mmのクリアランスβ2を有している。つまり、スナップフィット8aの凸部8b1の押圧力は、fθレンズ7に対して矢印X方向のみに働いており、fθレンズ7のX基準面7Xを光学箱8のX基準面8d1へ確実に突き当てることができ、fθレンズ7を所望の位置へ精度良く位置決めできる。
また、fθレンズ7は、X基準面7Xと反対側の面に、下方から上方に向かうに従って、かつ、矢印X方向とは逆方向に凸状に傾斜する被導入斜面7g1を有する。また、スナップフィット8a1は、先端に、上方から下方に向かうに従って矢印X方向に凸状に傾斜する導入斜面8g1を有する。これにより、fθレンズ7を光学箱8に組み付ける際に、被導入斜面7g1が導入斜面8g1と滑らかに接触するため、fθレンズ7がスナップフィット8a1に引っ掛かることなくスムーズに光学箱8に組付けられる。
次に、図6を用いて、アナモコリメータレンズ2の光学箱8への組み付けについて説明する。図6(a)は、アナモコリメータレンズ2を光学箱8に組み付ける前の斜視図、図6(b)は、アナモコリメータレンズ2を光学箱8に組み付けた後の斜視図である。アナモコリメータレンズ2は、光学箱8から一体的に形成されたスナップフィット8a3、8a4によって矢印Y方向へ押圧されて固定されている。
図7は、図6(b)の断面D−D線に沿うスナップフィット8a3とアナモコリメータレンズ2が組付けられている部分の断面図である。アナモコリメータレンズ2は、矢印Y方向と逆方向に突出する凸部2a1と、矢印Z方向と逆方向に突出する凸部2Z1と、を有する。光学箱8は、矢印Z方向に突出する凸部8Z2を有する。『位置決め手段』としての凸部8Z2は、アナモコリメータレンズ2の組み付け方向Jにレンズを位置決めする。凸部8Z2の上面がZ基準面8f1とされる。
アナモコリメータレンズ2のZ方向位置は、組み付け時に、アナモコリメータレンズ2の基準面2b1を光学箱8の基準面8f1に突き当てることで定まる。スナップフィット8a3の押圧力で発生するアナモコリメータレンズ2と光学箱8との摩擦力により通常の使用では基準面2b1、8f1に位置決めされている。
スナップフィット8a3は、矢印Y方向に突出する凸部8b3を有する。光学箱8に設けられた『規制手段』としての凸部8b3は、組み付け方向Jとは逆方向にアナモコリメータレンズ2が移動する移動量を規制する。その際に、アナモコリメータレンズ2の凸部2a1は、スナップフィット8a3の凸部8b3と係合する。凸部8b3により移動が規制される方向は、副走査方向Mである。
このように、アナモコリメータレンズ2の矢印Z方向の抜け止めは、アナモコリメータレンズ2の凸部2a1とスナップフィット8a3の凸部8b3とで行われる。アナモコリメータレンズ2の凸部2a1とスナップフィット8a3の凸部8b3との間には、Z方向において0.1.mmのクリアランスβ1が設けられている。
アナモコリメータレンズ2と光学箱8との間に設けられたクリアランスβ1とfθレンズ7と光学箱8との間に設けられたクリアランスβ2は異なっており、アナモコリメータレンズ2と光学箱8の間に設けられたクリアランス量β1の方が小さくなっている。これは、本実施例に用いている光学系ではそれぞれのレンズ移動量が同じであった場合、アナモコリメータレンズ2の方が感光ドラム103面上での照射位置の移動量が大きくなるためである。
また、クリアランスにより生じるアナモコリメータレンズ2の移動可能な方向とfθレンズ7の移動可能な方向は、それぞれのレンズが移動した場合に感光ドラム103の面上での照射位置の移動方向が逆方向になるように設定されている。例えば、図8のように、アナモコリメータレンズ2とfθレンズ7が凸部8Z2、8Z1から離れる方向に移動した場合を想定する。この場合に、アナモコリメータレンズ2とfθレンズ7が『被走査面』としての感光ドラム103の表面上に結像する光束の結像位置の移動方向は、互いに相殺する方向である。
本実施例では、それぞれのレンズは光学箱8に設けられた基準面から同じ方向に移動可能に保持されている。そして、アナモコリメータレンズ2とfθレンズ7の移動量が等しいと仮定した場合の感光ドラム103の面上の光束の結像位置の移動量をそれぞれα1、α2とする。こうした場合に、アナモコリメータレンズ2とfθレンズ7が凸部8b3、8b1により移動を規制される規制量をそれぞれβ1、β2(図7、図5参照)とすると、α1>α2かつβ2>β1、もしくは、α2>α1かつβ1>β2、を満たす。
通常、走査光学装置が何らかの衝撃を受けた場合、一方のレンズのみが移動することは少なく、それぞれのレンズが同方向に移動する。しかしながら、本実施例の構成を用いた走査光学装置においては、それぞれのレンズが移動した場合でもレンズが移動することによる感光ドラム103面上での照射位置の移動は互いに逆方向であるため、照射位置の移動が相殺される。
図9は、実施例2に係るスナップフィット8a1とfθレンズ7が組付けられている部分の断面図である。実施例1ではスナップフィット8a1を抜け止めとしているが、実施例2では、スナップフィット8a1ではなく、光学箱8に設けられた突起8h1(規制手段)を抜け止めとしている。この場合に、fθレンズ7が係合部に相当する。
本実施例では、fθレンズ7は、矢印X方向と逆方向に突出する凸部7a1を有しない一方で、矢印Z方向と逆方向に突出する凸部7Z1を有する。また、光学箱8は矢印Z方向に突出する凸部8Z1を有し、凸部8Z1の上面がZ基準面8e1とされる。スナップフィット8a1は、矢印X方向に突出する凸部8b1を有する。
このスナップフィット8a1の凸部8b1はfθレンズ7の押圧のみを行い、衝撃を受けた際の抜け止めは突起8h1で行うように機能を分離することで、衝撃を受けた際にスナップフィット8a1に対して無理な荷重が加わらないようになっている。また、スナップフィット8a1はfθレンズ7を押圧する際に撓んでいるため、クリアランス量もその撓み量に影響を受ける。しかし、スナップフィット8a1と別に抜け止めを設けた場合には、スナップフィット8a1の撓みの影響を受けないためにより正確なクリアランス量の確保が可能となる。
本発明によれば、物流時等の物理的衝撃が加わってアナモコリメータレンズ2とfθレンズ7の各々のレンズが同方向にずれたとしても光束の照射位置ずれが低減される。すなわち、こうした走査光学装置101により、物流などにより入射系と走査系それぞれのレンズが一様に同じ方向にずれたとしても光束の照射位置ずれを極力低減することができ、画像品質の劣化が少ない画像を形成できる。
1 レーザユニット(光源)
2 アナモコリメータレンズ(第1光学系)
3 回転多面鏡
偏向装置(偏向器
7 fθレンズ(第2光学系)
7a1 凸部(係合部)
8 光学箱(筐体)
8b1 凸部(規制手段)
8Z1 凸部(位置決め手段)
101 走査光学装置
J 組み付け方向

Claims (2)

  1. 光源と、
    前記光源が射した光束を偏する回転多面鏡を有する偏向器と、
    前記光源が出射した前記光束を前記回転多面鏡の反射面上に焦線状に結像させる第1レンズ
    記偏向器が偏向した前記光束を被走査面に結像させる第2レンズと、
    前記光源と前記偏向器と前記第1レンズと前記第2レンズを保持する筐体と、
    を備える走査光学装置であって、
    前記筐体は、
    前記回転多面鏡による走査方向に対して直交する方向である副走査方向であって前記第1レンズの前記筐体への組み付け方向における第1レンズ位置決めるための第1位置決め基準面と、
    前記組み付け方向とは逆方向への前記第1レンズ動を規制する第1規制手段と、
    前記第1レンズの前記組み付け方向と組み付け方向が同じである前記第2レンズの前記副走査方向における位置を決めるための第2位置決め基準面と
    前記組み付け方向とは逆方向への前記第2レンズの移動を規制する第2規制手段と
    を有し
    記第1レンズが前記第1位置決め基準面から離れる方向に移動した場合前記被走査面上前記光束の結像位置の移動方向と、前記第2レンズが前記第2位置決め基準面から離れる方向に移動した場合の前記被走査面上の前記光束の結像位置の移動方向は互いに相殺する方向であり、
    前記第1レンズが前記第1位置決め基準面に接触している状態で前記第1レンズと前記第1規制手段の間には前記副走査方向にクリアランスβ1が設けられており
    前記第2レンズが前記第2位置決め基準面に接触している状態で前記第2レンズと前記第2規制手段の間には前記副走査方向にクリアランスβ2が設けられており
    前記第1レンズと前記第2レンズの前記副走査方向への移動量が等しい場合の前記被走査面上の前記光束の結像位置の前記副走査方向の移動量をそれぞれα1、α2とすると
    α1>α2かつβ2>β1
    又は
    α2>α1かつβ1>β2
    を満たすことを特徴とする走査光学装置。
  2. 像担持体と、
    請求項1に記載の走査光学装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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