JP2019086704A - 光書込装置及び画像形成装置 - Google Patents

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小林 大介
Daisuke Kobayashi
大介 小林
彰 谷山
Akira Taniyama
彰 谷山
崇 黒澤
Takashi Kurosawa
崇 黒澤
田島 直樹
Naoki Tajima
直樹 田島
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Abstract

【課題】色ずれを抑制して画像品質を十分に確保することが可能な光書込装置及び当該光書込装置を備える画像形成装置を提供する。【解決手段】光源と、光源から出射された光束を偏向させる偏向器と、偏向器により偏向された光束を像担持体の被走査面上に結像させる結像光学系と、を備えて構成され、被走査面を主走査方向に走査する光書込装置において、膨張方向と異なる方向に変位する部材により構成され、結像光学系を構成する光学素子(第1レンズ51)の位置を調整する光学素子調整機構6を備える。また、光学素子調整機構6は、膨張方向の両端が固定され、膨張時に変位方向に光学素子を押圧する。【選択図】図4

Description

本発明は、光書込装置及び当該光書込装置を備える画像形成装置に関する。
従来、記録媒体上に画像を形成するプリンターや複写機が知られている。これらプリンターや複写機に代表される画像形成装置は、光書込装置を用いて静電潜像を形成し、形成された静電潜像によりトナー画像を作成し、そのトナー画像を定着器により加熱及び加圧して記録媒体上に定着させることで、記録媒体上に画像を形成する。
一般に、この種の光書込装置は、レーザー光源からの光ビームを偏向器によって偏向し、走査レンズ系によって被走査面上に光スポットとして結像させるようになっている。ここで、レーザー光が感光体上を走査する方向を主方向とし、感光体上での光スポットの主方向の2次の位置ずれを部分倍率とする。
両側偏向の光学系において、温度変化や温度勾配が発生した場合、左右光学系の被走査面上で光スポットの主方向位置ずれが生じるため、色ずれによる画像劣化が発生するという課題がある。同様に、片側偏向4連プリントヘッドの光学系においても、プリントヘッド間で温度勾配が発生した場合、主方向の色ずれにより画像劣化が生じるという課題がある。特に、部分倍率は、温度勾配によって生じるため、温度変化に対して部分倍率を適切に補正することは困難である。
そこで、光学素子を保持する部材が温度変化するときに光学素子を移動させることで、温度変化時の光学性能変化を補正する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−33840号公報
ところで、上記特許文献1記載の技術のように、光学素子を保持する部材が温度変化したときに光学素子を移動させることで、温度変化時の光学性能変化を補正するには、熱膨張量を十分に確保する必要がある。しかしながら、上記特許文献1記載の技術では、光学素子を保持する部材を配置可能なスペースが限られるため、必要な熱膨張量を確保することが困難であるという課題がある。
本発明は、色ずれを抑制して画像品質を十分に確保することが可能な光書込装置及び当該光書込装置を備える画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、
光源と、前記光源から出射された光束を偏向させる偏向器と、前記偏向器により偏向された光束を像担持体の被走査面上に結像させる結像光学系と、を備えて構成され、前記被走査面を主走査方向に走査する光書込装置において、
膨張方向と異なる方向に変位する部材により構成され、前記結像光学系を構成する光学素子の位置を調整する光学素子調整機構を備え、
前記光学素子調整機構は、前記膨張方向の両端が固定され、膨張時に変位方向に前記光学素子を押圧することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構は、前記膨張方向と直交する方向に変位する部材により構成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構は、屈曲した棒状部材であり、
前記光学素子調整機構と当該光学素子調整機構を保持する調整機構保持部材とは、線膨張係数が異なり、
前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側が、前記光学素子を位置決めするための座面となっていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構は、前記調整機構保持部材よりも前記線膨張係数が大きくなるように形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子の長手方向両端の各々は、それぞれ異なる前記光学素子調整機構により支持され、
前記光学素子調整機構の各々は、前記変位方向が同一となるように配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構は、長手方向両端側が中央部よりも細くなるように形成されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構は、前記変位方向が同一となるように複数重ねて配置されていることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、請求項1〜7のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構の長手方向両端の各々は、それぞれ異なる前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されていることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構の長さが1次<2次<3次<…となるように形成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項8又は9に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構の断面2次モーメントが1次>2次>3次>…となるように形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、請求項8〜10のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構のヤング率が1次>2次>3次>…となるように形成されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、請求項8〜11のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構の本数が1次>2次>3次>…となるように形成されていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれか一項に記載の光書込装置において、
前記光学素子を保持する光学素子保持部材を備え、
前記光学素子調整機構は、膨張時に変位方向に前記光学素子保持部材を押圧することを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、
画像形成装置において、
像担持体と、
前記像担持体を帯電させる帯電部と、
前記帯電部により帯電された像担持体に対して光束を照射することで前記像担持体上に静電潜像を形成する請求項1〜13のいずれか一項に記載の光書込装置と、
前記光束を照射された像担持体に現像剤を供給することで前記静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部と、
前記現像剤による像を用紙に転写する転写部と、
前記転写部により転写された前記現像剤による像を前記用紙に定着する定着部と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、色ずれを抑制して画像品質を十分に確保することができる。
本実施形態に係る画像形成装置の概略構成を示す図である。 レーザー走査光学装置の構成を示す平面図である。 レーザー走査光学装置の構成を示す側面図である。 光学素子及び光学素子調整機構の構成を示す図である。 光学素子調整機構の初期時及び温度上昇時の屈曲量の変化を示す図である。 光学素子及び光学素子調整機構の構成の変形例を示す図である。 図6のVII−VII線における断面図である。 光学素子調整機構を長手方向の中央部よりも両端側が細くなるように形成した構成の一例を示す図である。 光学素子調整機構を短手方向に複数重ねた構成の一例を示す図である。 光学素子調整機構を複数段積み重ねた構成の一例を示す図である。 光学素子調整機構が、光学素子を保持する光学素子保持部材を押圧する構成の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の説明では、図2に示す第1レンズ51の長手方向をY方向、短手方向をX方向、X方向及びY方向に直交する方向をZ方向とする。
[画像形成装置の構成]
まず、本実施形態における画像形成装置1000の構成について説明する。
本実施形態に係る画像形成装置1000は、例えば、レーザープリンターやデジタル複写機等として用いられ、図1に示すように、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの色ごとに設けられた複数のレーザー走査光学装置(光書込装置)100と、レーザー走査光学装置100に対応して設けられた感光体ドラム等の感光体(像担持体)200と、感光体200を帯電させる帯電部210と、光を照射された感光体200に現像剤を供給することで静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部220と、中間転写ベルト300と、現像剤による像を用紙Pに転写する転写ローラー(転写部)400と、転写ローラー400により転写された現像剤による像を用紙Pに定着する定着部500と、を備えて構成される。
画像形成装置1000は、レーザー走査光学装置100より照射されるレーザー光によって感光された感光体200でトナー像を形成し、中間転写ベルト300上に当該トナー像を転写させる。次に、画像形成装置1000は、中間転写ベルト300に転写されたトナー像を転写ローラー400によって用紙Pに押圧して転写させ、定着部500によって当該用紙Pを加熱及び加圧することで、トナー像を用紙P上に定着する。そして、画像形成装置1000は、用紙Pを排紙ローラー(図示省略)等により搬送してトレイ(図示省略)に排紙することで画像形成処理を行う。
レーザー走査光学装置100は、図2及び図3に示すように、帯電部210により帯電された感光体200に対してレーザー光(光束)Lを主走査方向(主方向)に照射(走査)し、感光体200を感光させる装置である。
レーザー走査光学装置100は、レーザー光Lを出射させる光源1と、光源1より出射されたレーザー光Lを平行光化させるコリメーターレンズ2と、コリメーターレンズ2を透過したレーザー光Lの副走査方向(副方向)成分のみを収束させるシリンダーレンズ3と、シリンダーレンズ3を透過したレーザー光Lを偏向させる偏向器4と、偏向器4により偏向されたレーザー光Lを感光体200の被走査面上に結像(集光)させる結像光学系5と、を備えて構成され、これらの各素子は、保持部材を介して又は直接光学ハウジング10に保持されている。
光源1は、レーザー光Lを出射させる半導体レーザーである。光源1から出射されたレーザー光Lは、コリメーターレンズ2へと照射される。
コリメーターレンズ2は、光源1から出射されたレーザー光(発散光)を平行光に変換する。
シリンダーレンズ3は、コリメーターレンズ2により平行光に変換されたレーザー光Lを副方向に収束させる。
偏向器4は、側面が鏡面からなる多角柱形状をしたポリゴンミラーと、ポリゴンミラーに回動力を付与してポリゴンミラーを回動させるモーターと、を含んで構成される。偏向器4は、シリンダーレンズ3を透過したレーザー光Lを、回転に応じた向きに偏向する。そして、偏向器4は、偏向させたレーザー光Lを、結像光学系5を介して感光体200の周面に照射する。この際、偏向器4は、回転位置に応じて感光体200の長手方向の異なる位置にレーザー光Lを照射するため、主方向(Y方向)へのレーザー光Lの走査を可能とする。
結像光学系5は、走査レンズである第1レンズ51及び第2レンズ52と、ミラー53と、を備えて構成され、偏向器4で偏向されたレーザー光Lを感光体200表面に集光し、結像させる。
具体的には、まず、偏向器4で偏向されたレーザー光Lは、第1レンズ51を透過する。次に、第1レンズ51を透過したレーザー光Lは、ミラー53により当該ミラー53のZ方向下方に配置された第2レンズ52へと反射される。次に、第2レンズ52へと反射されたレーザー光Lは、第2レンズ52を透過する。そして、第2レンズ52を透過したレーザー光Lは、当該第2レンズ52のZ方向下方に配置された感光体200表面に集光され、結像する。
[光学素子調整機構]
次に、光学素子の位置を調整する光学素子調整機構6について、図4及び図5を参照して説明する。ここでは、光学素子として、第1レンズ51を例示して説明する。
本実施形態において、光学素子調整機構6は、樹脂により形成され、膨張方向(X方向)と直交する方向(Y方向)に変位する部材である。具体的には、光学素子調整機構6は、図4に示すように、屈曲した棒状部材であり、X方向の両端が光学ハウジング(調整機構保持部材)10の突出部11に固定されている。光学ハウジング10は、金属又は樹脂により形成され、光学素子調整機構6よりも線膨張係数が小さくなるように形成されている。
第1レンズ51の長手方向であるY方向の一端(図4中下端)は、屈曲した光学素子調整機構6の長手方向(X方向)中央部の凸側で位置決めされている。すなわち、光学素子調整機構6のX方向中央部の凸側が、第1レンズ51を位置決めするための座面となっている。光学素子調整機構6のX方向中央部の凸側には、突起部6aが設けられ、この突起部6aにより第1レンズ51のY方向の一端が押圧されるようになっている。すなわち、光学素子調整機構6は、膨張時に変位方向(Y方向)に第1レンズ51を押圧するようになっている。
一方、第1レンズ51のY方向の他端(図4中上端)は、光学ハウジング10に固定された板バネ12により押圧(付勢)されている。
また、光学ハウジング10には、第1レンズ51のY方向の両端側にそれぞれ、第1レンズ51の短手方向であるX方向を両側から位置決めする突出部13が設けられている。
上記の構成により、第1レンズ51は、光学素子調整機構6の突出量に応じてY方向に変位するようになっている。
ここで、光学素子調整機構6と当該光学素子調整機構6を保持する光学ハウジング10とは、線膨張係数が異なっている。具体的には、光学素子調整機構6は、光学ハウジング10よりも線膨張係数が大きくなるように形成されている。したがって、レーザー走査光学装置100内に温度変化が生じた場合、図5(A)及び図5(B)に示すように、光学素子調整機構6の屈曲量(突出量)が変化する(例えば、温度上昇時には屈曲量が増加する)ため、第1レンズ51のY方向の(位置決め)位置が変化する。これにより、温度変化時の第1レンズ51の光学性能の変化に対してカウンターが当たるため、部分倍率を補正することができる。
なお、図4では、第1レンズ51のY方向の他端を板バネ12により押圧する構成を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、光学素子調整機構6と第1レンズ51とを接着剤などで固定して、光学素子調整機構6の突出量と第1レンズ51のY方向位置を連動させることで、板バネ12を省略する構成を採用するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態に係る画像形成装置1000の光書込装置(レーザー走査光学装置100)は、膨張方向と異なる方向に変位する部材により構成され、結像光学系5を構成する光学素子(第1レンズ51)の位置を調整する光学素子調整機構6を備える。また、光学素子調整機構6は、膨張方向の両端が固定され、膨張時に変位方向に光学素子を押圧する。
したがって、本実施形態に係る光書込装置によれば、光書込装置内の限られたスペースであっても必要な熱膨張量を確保することができるので、光学素子の温度変化による光学性能の変化を抑制することが可能となり、色ずれを抑制して画像品質を十分に確保することができる。
また、本実施形態に係る光書込装置によれば、光学素子調整機構6は、膨張方向と直交する方向に変位する部材により構成されている。
したがって、本実施形態に係る光書込装置によれば、光書込装置内の限られたスペースであっても必要な熱膨張量を確保することができるので、光学素子の温度変化による光学性能の変化を抑制することが可能となり、色ずれを抑制して画像品質を十分に確保することができる。
また、本実施形態に係る光書込装置によれば、光学素子調整機構6は、屈曲した棒状部材であり、光学素子調整機構6と当該光学素子調整機構6を保持する調整機構保持部材(光学ハウジング10)とは、線膨張係数が異なり、光学素子調整機構6の長手方向中央部の凸側が、光学素子を位置決めするための座面となっている。
したがって、本実施形態に係る光書込装置によれば、温度変化時の光学素子の光学性能の変化に対してカウンターが当たるため、部分倍率を補正することができる。
また、本実施形態に係る光書込装置によれば、光学素子調整機構6は、調整機構保持部材よりも線膨張係数が大きくなるように形成されている。
したがって、本実施形態に係る光書込装置によれば、温度変化時の光学素子の光学性能の変化に対してカウンターが当たるため、部分倍率を補正することができる。
以上、本発明に係る実施形態に基づいて具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。
例えば、上記実施形態では、第1レンズ51に対して光学素子調整機構6によりY方向に力を加えることで、第1レンズ51をY方向に変位させるようにしているが、これに限定されるものではない。例えば、図6に示すように、第1レンズ51をX方向に変位させる構成を採用した場合であっても、部分倍率を補正することができる。
具体的には、第1レンズ51のY方向の両端のX座面の各々は、それぞれ屈曲した異なる光学素子調整機構6のY方向中央部の凸側で位置決め(支持)されている。光学素子調整機構6の各々は、変位方向が同一(図6では右方向)となるように配置されている。また、光学素子調整機構6により位置決めされた面の反対側の面は、光学ハウジング10に固定された板バネ12により押圧(付勢)されている。
また、第1レンズ51の中央部のZ方向下部には、図7に示すように、位置決め用の突出部51aが設けられている。この突出部51aが、光学ハウジング10に設けられた穴部14と勘合することで、第1レンズ51がZ方向を軸として回転できるようになっている。
上記の構成により、レーザー走査光学装置100内に温度変化が生じた場合に、光学素子調整機構6の屈曲量が変化し、X方向に押圧された第1レンズ51がZ方向を軸として回転するので、レーザー走査光学装置100内の温度分布による部分倍率を補正することができる。
また、上記実施形態では、図8(A)に示すように、光学素子調整機構6の短手方向の長さ(厚さ)が略同一の構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、図8(B)に示すように、光学素子調整機構6を長手方向の中央部よりも両端側(根本側)が細くなるように形成するようにしてもよい。
上記の構成を備えることで、光学素子調整機構6の根本側を曲がりやすくすることができるので、限られたスペース内でより大きな変位を得ることができる。
また、図9に示すように、光学素子調整機構6を短手方向に変位方向が同一(図9では右方向)となるように複数(図9では3つ)重ねるようにしてもよい。図9では、3つの光学素子調整機構6の中央部分を連結部61により連結するとともに、連結部61の先端で光学素子(第1レンズ51)を押圧する構成を例示している。
上記の構成を備えることで、光学素子調整機構6の剛性を高めることができるので、光学素子の反力による変位の減少を抑制することができる。
また、図10(A)及び図10(B)に示すように、光学素子調整機構6を複数段(図10(A)では2段、図10(B)では3段)積み重ねるようにしてもよい。図10(A)では、光学素子調整機構6(6A)の長手方向の両端の各々を、それぞれ異なる光学素子調整機構6(6B)の長手方向中央部の凸側で接続することで、光学素子調整機構6を2段積み重ねた構成を例示している。また、図10(B)では、光学素子調整機構6(6A)の長手方向の両端の各々を、それぞれ異なる光学素子調整機構6(6B)の長手方向中央部の凸側で接続するとともに、光学素子調整機構6(6B)の長手方向の両端の各々を、それぞれ異なる光学素子調整機構6(6C)の長手方向中央部の凸側で接続することで、光学素子調整機構6(6C)を3段積み重ねた構成を例示している。
上記のように、光学素子調整機構6を複数段積み重ねることで、光学素子調整機構6を単独で用いる場合よりも大きな変位を得ることが可能となり、限られたスペースを有効に活用することができる。
なお、光学素子調整機構6を複数段積み重ねる構成を採用する場合、根本側の(すなわち、光学素子(第1レンズ51)からは遠い)光学素子調整機構6ほど剛性を高くすることで、光学素子の反力による変位の減少を抑制することが好ましい。
ここで、光学素子調整機構6のうち長手方向の両端が光学ハウジング10の突出部11に固定されているものを1次、1次の光学素子調整機構6の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の光学素子調整機構6の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、光学素子調整機構6の長さを1次<2次<3次<…とする(すなわち、根本側の光学素子調整機構6ほど長さを短くする)ことで、根本に近い光学素子調整機構6ほど剛性を高くすることができる。
また、光学素子調整機構6の断面2次モーメントを1次>2次>3次>…とする(すなわち、根本側の光学素子調整機構6ほど断面2次モーメントを大きくする)ことで、根本に近い光学素子調整機構6ほど剛性を高くすることができる。
また、光学素子調整機構6のヤング率を1次>2次>3次>…とする(すなわち、根本側の光学素子調整機構6ほどヤング率を大きくする)ことで、根本に近い光学素子調整機構6ほど剛性を高くすることができる。
また、光学素子調整機構6の本数を1次>2次>3次>…とする(すなわち、根本側の光学素子調整機構6ほど本数を多くする)ことで、根本に近い光学素子調整機構6ほど剛性を高くすることができる。
上記の構成を備えることで、根本に近い光学素子調整機構6ほど剛性を高くすることができるので、光学素子の反力による変位の減少を抑制することができる。
また、上記実施形態では、光学素子調整機構6が光学素子を直接押圧する構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、図11に示すように、光学素子調整機構6が、光学素子(第1レンズ51)を保持するレンズホルダー(光学素子保持部材)7を押圧する構成を採用するようにしてもよい。
上記の構成を備えることで、レンズホルダー7ごと光学素子の位置を調整することができる。
また、上記実施形態では、光学素子調整機構6による調整対象の光学素子として、第1レンズ51を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。例えば、第1レンズ51の代わりに、または、第1レンズ51に加えて、第2レンズ52やミラー53を調整するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、光学素子調整機構6を、膨張方向と直交する方向に変位する部材により構成するようにしているが、これに限定されるものではない。すなわち、膨張方向と異なる方向であればいかなる方向に変位する部材により光学素子調整機構6を構成するようにしてもよい。
また、上記実施形態では、光学素子調整機構6が光学ハウジング10よりも線膨張係数が大きくなるように形成された構成を例示して説明しているが、これに限定されるものではない。すなわち、光学素子調整機構6と光学ハウジング10とは、線膨張係数が異なっていればよく、光学素子調整機構6が光学ハウジング10よりも線膨張係数が小さくなるように形成されていてもよい。
その他、画像形成装置を構成する各装置の細部構成及び各装置の細部動作に関しても、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能である。
1000 画像形成装置
100 レーザー走査光学装置(光書込装置)
1 光源
2 コリメーターレンズ
3 シリンダーレンズ
4 偏向器
5 結像光学系
51 第1レンズ(光学素子)
51a 突出部
52 第2レンズ(光学素子)
53 ミラー(光学素子)
6 光学素子調整機構
6a 突起部
61 連結部
7 レンズホルダー(光学素子保持部材)
10 光学ハウジング(調整機構保持部材)
11、13 突出部
12 板バネ
14 穴部
200 感光体(像担持体)
210 帯電部
220 現像部
300 中間転写ベルト
400 転写ローラー(転写部)
500 定着部
L レーザー光(光束)

Claims (14)

  1. 光源と、前記光源から出射された光束を偏向させる偏向器と、前記偏向器により偏向された光束を像担持体の被走査面上に結像させる結像光学系と、を備えて構成され、前記被走査面を主走査方向に走査する光書込装置において、
    膨張方向と異なる方向に変位する部材により構成され、前記結像光学系を構成する光学素子の位置を調整する光学素子調整機構を備え、
    前記光学素子調整機構は、前記膨張方向の両端が固定され、膨張時に変位方向に前記光学素子を押圧することを特徴とする光書込装置。
  2. 前記光学素子調整機構は、前記膨張方向と直交する方向に変位する部材により構成されていることを特徴とする請求項1に記載の光書込装置。
  3. 前記光学素子調整機構は、屈曲した棒状部材であり、
    前記光学素子調整機構と当該光学素子調整機構を保持する調整機構保持部材とは、線膨張係数が異なり、
    前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側が、前記光学素子を位置決めするための座面となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光書込装置。
  4. 前記光学素子調整機構は、前記調整機構保持部材よりも前記線膨張係数が大きくなるように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の光書込装置。
  5. 前記光学素子の長手方向両端の各々は、それぞれ異なる前記光学素子調整機構により支持され、
    前記光学素子調整機構の各々は、前記変位方向が同一となるように配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の光書込装置。
  6. 前記光学素子調整機構は、長手方向両端側が中央部よりも細くなるように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の光書込装置。
  7. 前記光学素子調整機構は、前記変位方向が同一となるように複数重ねて配置されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の光書込装置。
  8. 前記光学素子調整機構の長手方向両端の各々は、それぞれ異なる前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の光書込装置。
  9. 前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構の長さが1次<2次<3次<…となるように形成されていることを特徴とする請求項8に記載の光書込装置。
  10. 前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構の断面2次モーメントが1次>2次>3次>…となるように形成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の光書込装置。
  11. 前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構のヤング率が1次>2次>3次>…となるように形成されていることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の光書込装置。
  12. 前記光学素子調整機構のうち長手方向両端が固定されているものを1次、1次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを2次、2次の前記光学素子調整機構の長手方向中央部の凸側に接続されたものを3次、…としたとき、前記光学素子調整機構の本数が1次>2次>3次>…となるように形成されていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか一項に記載の光書込装置。
  13. 前記光学素子を保持する光学素子保持部材を備え、
    前記光学素子調整機構は、膨張時に変位方向に前記光学素子保持部材を押圧することを特徴とする請求項1〜12のいずれか一項に記載の光書込装置。
  14. 像担持体と、
    前記像担持体を帯電させる帯電部と、
    前記帯電部により帯電された像担持体に対して光束を照射することで前記像担持体上に静電潜像を形成する請求項1〜13のいずれか一項に記載の光書込装置と、
    前記光束を照射された像担持体に現像剤を供給することで前記静電潜像を現像剤による像に顕像化する現像部と、
    前記現像剤による像を用紙に転写する転写部と、
    前記転写部により転写された前記現像剤による像を前記用紙に定着する定着部と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
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