JP6658177B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

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Description

本発明は、電磁クラッチ、電磁ブレーキ、ソレノイド、及び永電磁チャック等の、電磁アクチュエータに関する。
従来から、電磁アクチュエータの一例として、例えば特許文献1のような永電磁チャックが使用されている。永電磁チャックは、定極性永久磁石、永電磁部、及びヨークを含んで構成される。永電磁部は極性可変永久磁石及びこの周囲に巻き回された極性反転コイルを備える。
図16上段のように、定極性永久磁石110と極性可変永久磁石112との磁束が磁気回路的に直列であるとき、ヨーク114を介して永電磁チャック100内で閉じた磁気回路C110が形成される。
極性反転コイル116を励磁させて磁極が反転するように極性可変永久磁石112を着磁させると、図16下段のように、定極性永久磁石110及びワーク118を通る磁気回路C112と、定極性永久磁石110、ヨーク114、及びワーク118を通る磁気回路C114の、並列な磁気回路が形成される。ワーク118を通過する磁気回路が形成されることで、ワーク118は永電磁チャック100に吸着される。
特開2005−305565号公報
ところで、極性可変永久磁石の着磁に当たり、図16上段のように、定極性永久磁石による磁束と順方向の磁束となるように極性可変永久磁石を着磁させる場合(ワークを取り外す場合)と、図16下段のように、定極性永久磁石による磁束とは逆向きの磁束となるように極性可変永久磁石を着磁させる場合(ワークを吸着させる場合)とが挙げられる。
前者の着磁(順方向着磁)では極性反転コイルの磁束に加えて定極性永久磁石の磁束も利用して極性可変永久磁石を着磁できることから、相対的に極性反転コイルに供給する電流は少なくて済む。一方、後者の着磁(逆方向着磁)では定極性永久磁石の磁束を打ち消す磁束と、さらに極性可変永久磁石を着磁させるための磁束を極性反転コイルから発生させる必要がある。このため相対的に極性反転コイルに供給する電流量は多くなる。この逆方向着磁の際に供給される大電流を受容可能となるように、極性反転コイルとして大径のコイルが用いられ、その結果、電磁アクチュエータの大型化に繋がるおそれがある。
本発明は、極性反転コイルに供給する電流最大値を従来よりも低減可能な、電磁アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明は、電磁アクチュエータに関する。当該電磁アクチュエータは、複数の定極性永久磁石と、複数の前記定極性永久磁石の同磁極同士を繋ぐヨークと、少なくとも一つの前記定極性永久磁石を除いてその他の前記定極性永久磁石を迂回する磁路を形成するように設けられたバックヨークと、前記ヨークを遮るように設けられ、極性可変永久磁石及び当該極性可変永久磁石に巻き回された極性反転コイルを備える永電磁部と、を備える。
また上記発明において、前記バックヨークは前記定極性永久磁石から脱着可能であることが好適である。
また上記発明において、2つの前記定極性永久磁石の一方の磁極同士を繋ぐ第1のヨークと、前記2つの定極性永久磁石の他方の磁極同士を繋ぐ第2のヨークと、を備えることが好適である。この場合において、前記永電磁部は、前記第1及び第2のヨークの少なくとも一方を遮るようにして設けられる。
また上記発明において、2つの前記定極性永久磁石の一方の磁極同士を繋ぐ第3のヨークと、他の2つの前記定極性永久磁石の前記一方の磁極同士を繋ぐ第4のヨークと、前記2つの前記定極性永久磁石の他方の磁極同士及び前記他の2つの前記定極性永久磁石の前記他方の磁極同士を繋ぐ第5のヨークと、を備えることが好適である。この場合において、前記永電磁部は、前記第3から第5の少なくとも2つのヨークを遮るようにして設けられる。
また上記発明において、3つの前記定極性永久磁石の一方の磁極同士を繋ぐ三叉状の第6のヨークと、前記3つの定極性永久磁石の他方の磁極同士を繋ぐ三叉状の第7のヨークと、を備えることが好適である。この場合において、前記永電磁部は、前記第6及び第7のヨークの少なくとも一方の三叉の各枝を遮るようにして設けられる。
本発明によれば、永電磁部を、複数の定極性永久磁石の同磁極同士を繋ぐヨークを遮るようにして設けている。このように、定極性永久磁石の磁束が相殺される箇所に永電磁部を設けることで、極性反転コイルに供給する電流最大値を従来よりも低減可能となる。
第1実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの構成を例示する図である。 第1実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの原理を説明する図である。 第1実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオフ)を説明する図である。 第1実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオン)を説明する図である。 第2実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオフ)を説明する図である。 第2実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオン)を説明する図である。 第3実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオフ)を説明する図である。 第3実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオン)を説明する図である。 第4実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオフ)を説明する図である。 第4実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(チャックオン)を説明する図である。 第5実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの構成を例示する図である。 第5実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(定極性永久磁石12Aを吸着面にする場合)を説明する図である。 第5実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(定極性永久磁石12Bを吸着面にする場合)を説明する図である。 第5実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(定極性永久磁石12Cを吸着面にする場合)を説明する図である。 第5実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャックの動作(定極性永久磁石12A,12Cを吸着面にする場合)を説明する図である。 従来の永電磁チャックの構成及び動作を説明する図である。
<第1実施形態>
図1には、本実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャック10が例示されている。永電磁チャック10は、定極性永久磁石12A,12B、N極側ヨーク14、S極側ヨーク16、永電磁部18、及びバックヨーク20を含んで構成される。図1に示されているように、本実施形態に係る永電磁チャック10は、略ロ字形状に形成される。
定極性永久磁石12A,12Bは、相対的に保持力の高い、例えばネオジム磁石から構成される。一方の定極性永久磁石12AのN極と他方の定極性永久磁石12BのN極とがN極側ヨーク14(第1のヨーク)で繋がれる。また一方の定極性永久磁石12AのS極と他方の定極性永久磁石12BのS極とがS極側ヨーク16(第2のヨーク)で繋がれる。N極側ヨーク14及びS極側ヨーク16は鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性体から構成される。
定極性永久磁石12A,12Bの一方には、当該一方の定極性磁石を迂回する磁路を形成するようにバックヨーク20が設けられる。図1では定極性永久磁石12Bを迂回する磁路を形成するようにして、言い換えると、定極性永久磁石12Bを回避してN極側ヨーク14及びS極側ヨーク16を繋ぐバイパスの磁路としてバックヨーク20が設けられる。バックヨーク20が設けられていない定極性永久磁石12Aが露出する面は、ワーク22(図4参照)を吸着するチャック面となる。
バックヨーク20はN極側ヨーク14及びS極側ヨーク16と同様に、鉄、コバルト、ニッケル等の強磁性体から構成される。また、バックヨーク20は定極性永久磁石12Bから脱着可能となっている。なお、バックヨーク20と定極性永久磁石12Bとの間にギャップを設けてもよい。ギャップはエアギャップでもよいし、バックヨーク20と定極性永久磁石12Bとの間に樹脂等の非磁性体からなるギャップ材を設けてもよい。
永電磁部18は、極性可変永久磁石24及びその周囲に巻き回された極性反転コイル26を含んで構成される。極性可変永久磁石24は相対的に保持力の小さい、例えばアルニコ磁石(Al−Ni−Co)やサマリウムコバルト(サマコバ)磁石から構成される。
本実施形態に係る永電磁チャック10では、永電磁部18を、N極側ヨーク14及びS極側ヨーク16の少なくとも一方のヨークを遮るように、言い換えるとその経路(磁路)の中途に設けている。上述したように、N極側ヨーク14及びS極側ヨーク16は、それぞれ定極性永久磁石12A、12Bの同磁極同士を繋いでいる。したがって図2に示すように、N極側ヨーク14及びS極側ヨーク16では、定極性永久磁石12A、12Bの磁束が相殺される。そのような箇所に永電磁部18を配置することで、極性可変永久磁石24を着磁させる際に、打ち消すべき定極性永久磁石12A、12Bの磁束は相対的に弱くなる。その結果、極性反転コイル26に供給する電流最大値を従来よりも低減可能となる。
図3、図4を用いて本実施形態に係る永電磁チャック10の動作を説明する。図3には非吸着時(チャックオフ)の状態が示されている。極性可変永久磁石24はその磁束が定極性永久磁石12Aと直列、定極性永久磁石12Bと並列となるように着磁されている。
このとき、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→バックヨーク20→S極側ヨーク16→極性可変永久磁石24→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとのループを形成する磁気回路C1が形成される。また、磁気回路C1と並列に、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→バックヨーク20→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとのループを形成する磁気回路C2が形成される。このように、磁気回路C1,C2はいずれも永電磁チャック10内で閉じた構成となる。
図4にはワーク吸着時(チャックオン)の状態が示されている。極性可変永久磁石24は極性反転コイル26によって磁極が反転され、定極性永久磁石12Bと直列、定極性永久磁石12Aと並列となるように着磁される。
このとき、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→ワーク22→S極側ヨーク16→極性可変永久磁石24→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとのループを形成する磁気回路C3が形成される。また、磁気回路C3と並列に、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→ワーク22→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとのループを形成する磁気回路C4が形成される。このように、磁気回路C3,C4のいずれもワーク22を通る磁気回路が形成されることで、ワーク22は永電磁チャック10に吸着される。
<第2実施形態>
図5には、本実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャック10の別例が示されている。この例では、S極側ヨーク16(第2のヨーク)を遮るようにして永電磁部18Aが設けられ、さらに、N極側ヨーク14(第1のヨーク)を遮るようにして永電磁部18Bが設けられている。
図5には非吸着時(チャックオフ)の状態が示されている。極性可変永久磁石24A,24Bはともに定極性永久磁石12Aと直列、定極性永久磁石12Bと並列となるように着磁されている。
このとき、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→バックヨーク20→S極側ヨーク16→極性可変永久磁石24A→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとのループを形成する磁気回路C5が形成される。また、磁気回路C5と並列に、図3と同様に磁気回路C2が形成される。図示されているように、磁気回路C2,C5はいずれも永電磁チャック10内で閉じた構成となる。
図6はワーク吸着時(チャックオン)の状態が示されている。極性可変永久磁石24A,24Bはそれぞれ極性反転コイル26A,26Bによって磁極が反転され、定極性永久磁石12Bと直列、定極性永久磁石12Aと並列となるように着磁される。
このとき、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→ワーク22→S極側ヨーク16→極性可変永久磁石24A→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとのループを形成する磁気回路C6が形成される。また、磁気回路C6と並列に、図4と同様に磁気回路C4が形成される。図示されているように、磁気回路C4,C6のいずれもワーク22を通る磁気回路が形成されることで、ワーク22は永電磁チャック10に吸着される。
<第3実施形態>
図7には、本実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャック10の更なる別例が示されている。この例では、図1で示した磁気回路が反周期境界条件で連続的に構成されている。
すなわち、定極性永久磁石12A_1,12B_1のS極同士を繋ぐS極側ヨーク16_1(第3のヨーク)、定極性永久磁石12A_2,12B_2のS極同士を繋ぐS極側ヨーク16_2(第4のヨーク)、ならびに、定極性永久磁石12A_1,12B_1のN極同士及び定極性永久磁石12A_2,12B_2のN極同士を繋ぐN極側ヨーク14(第5のヨーク)が永電磁チャック10に設けられている。加えて、S極側ヨーク16_1,16_2のそれぞれを遮るようにして、永電磁部18A_1,18A_2が設けられている。
バックヨーク20は定極性永久磁石12B_1から定極性永久磁石12B−2に亘って設けられている。したがって、バックヨーク20は定極性永久磁石12B_1を迂回してS極側ヨーク16_1とN極側ヨーク14とを繋ぐバイパス磁路であるとともに、定極性永久磁石12B_2を迂回してS極側ヨーク16_2とN極側ヨーク14とを繋ぐバイパス磁路としても機能する。また、定極性永久磁石12A_1,12A_2が露出された面はワーク22の吸着面となる。
図7には非吸着時(チャックオフ)の状態が示されている。極性可変永久磁石24A_1はその磁束が定極性永久磁石12A_1と直列、定極性永久磁石12B_1と並列となるように着磁されている。また極性可変永久磁石24A_2は定極性永久磁石12A_2と直列、定極性永久磁石12B_2と並列となるように着磁されている。
このとき、定極性永久磁石12A_k→N極側ヨーク14→バックヨーク20→S極側ヨーク16_k→極性可変永久磁石24A_k→S極側ヨーク16_k→定極性永久磁石12A_kとのループを形成する磁気回路C8_kが形成される。なお、kは1また2の値を取り、例えば磁気回路C8_1(k=1)であるときには当該回路の各構成に付されたkにも1が割り当てられる。
また、磁気回路C8_kと並列に、定極性永久磁石12B_k→N極側ヨーク14→バックヨーク20→S極側ヨーク16_k→定極性永久磁石12B_kとのループを形成する磁気回路C9_kが形成される。上述と同様に、kは1または2の値を取り、例えば磁気回路C9_1(k=1)であるときには当該回路の各構成に付されたkにも1が割り当てられる。図7に示されているように、これら磁気回路C8_1,C8_2,C9_1,C9_2はいずれも永電磁チャック10内で閉じた構成となる。
図8にはワーク吸着時(チャックオン)の状態が示されている。極性可変永久磁石24A_1は極性反転コイル26A_1によって磁極が反転され、その磁束が定極性永久磁石12B_1と直列、定極性永久磁石12A_1と並列となるように着磁される。また極性可変永久磁石24A_2は極性反転コイル26A_2によって磁極が反転され、その磁束が定極性永久磁石12B_2と直列、定極性永久磁石12A_2と並列となるように着磁される。
このとき、定極性永久磁石12B_k→N極側ヨーク14→ワーク22→S極側ヨーク16_k→極性可変永久磁石24A_k→S極側ヨーク16_k→定極性永久磁石12B_kとのループを形成する磁気回路C10_kが形成される。また、磁気回路C10_kと並列に、定極性永久磁石12A_k→N極側ヨーク14→ワーク22→S極側ヨーク16_k→定極性永久磁石12A_kとのループを形成する磁気回路C11_kが形成される。ここで、パラメータkの取り扱いは図7の実施形態と同様である。このように、磁気回路C10_1,C10_2,C11_1,C11_2のいずれもワーク22を通る磁気回路が形成されることで、ワーク22は永電磁チャック10に吸着される。
<第4実施形態>
図9には、本実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャック10の更なる別例が示されている。この例では、図7で示した磁気回路に永電磁部18Bを加えたものである。永電磁部18Bは極性可変永久磁石24B、極性反転コイル26Bを備える。また永電磁部18BはN極側ヨーク14(第5のヨーク)を遮るように設けられている。
図9には非吸着時(チャックオフ)の状態が示されている。図7と同様に、極性可変永久磁石24A_1はその磁束が定極性永久磁石12A_1と直列、定極性永久磁石12B_1と並列となるように着磁されている。また極性可変永久磁石24A_2は定極性永久磁石12A_2と直列、定極性永久磁石12B_2と並列となるように着磁されている。さらに極性可変永久磁石24Bはその磁束が定極性永久磁石12A_1,12A_2の両者と直列、定極性永久磁石12B_1,12B_2の両者と並列となるように着磁されている。
このとき、定極性永久磁石12A_k→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→バックヨーク20→S極側ヨーク16_k→極性可変永久磁石24A_k→S極側ヨーク16_k→定極性永久磁石12A_kとのループを形成する磁気回路C12_kが形成される。ここで、パラメータkの取り扱いは図7の実施形態と同様である。
また、磁気回路C12_kと並列に、図7と同様の磁気回路C9_kが形成される。図9に示されているように、これら磁気回路C9_1,C9_2,C12_1,C12_2はいずれも永電磁チャック10内で閉じた構成となる。
図10にはワーク吸着時(チャックオン)の状態が示されている。極性可変永久磁石24A_1は極性反転コイル26A_1によって磁極が反転され、その磁束が定極性永久磁石12B_1と直列、定極性永久磁石12A_1と並列となるように着磁される。また極性可変永久磁石24A_2は極性反転コイル26A_2によって磁極が反転され、その磁束が定極性永久磁石12B_2と直列、定極性永久磁石12A_2と並列となるように着磁される。さらに極性可変永久磁石24Bはその磁束が定極性永久磁石12B_1,12B_2の両者と直列、定極性永久磁石12A_1,12A_2の両者と並列となるように着磁されている。
このとき、定極性永久磁石12B_k→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→ワーク22→S極側ヨーク16_k→極性可変永久磁石24A_k→S極側ヨーク16_k→定極性永久磁石12B_kとのループを形成する磁気回路C13_kが形成される。ここで、パラメータkの取り扱いは図7の実施形態と同様である。また、磁気回路C13_kと並列に、図8と同様のC11_kが形成される。このように、磁気回路C11_1,C11_2,C13_1,C13_2のいずれもワーク22を通る磁気回路が形成されることで、ワーク22は永電磁チャック10に吸着される。
<第5実施形態>
図11には、本実施形態に係る電磁アクチュエータの一例である、永電磁チャック10の更なる別例が示されている。この例では、永電磁チャック10を三叉状に形成している。
すなわち、永電磁チャック10は、定極性永久磁石12A,12B,12Cを備える。さらに定極性永久磁石12A,12B,12CのN極同士を繋ぐ三叉形状のN極側ヨーク14(第6のヨーク)と、定極性永久磁石12A,12B,12CのS極同士を繋ぐ三叉形状のS極側ヨーク16(第7のヨーク)を備える。また、N極側ヨーク14及びS極側ヨーク16の少なくとも一方(図11ではN極側ヨーク14)の、三叉の各枝を遮るようにして、永電磁部18A,18B,18Cが設けられる。永電磁部18A,18B,18Cは、それぞれ、極性可変永久磁石24A,24B,24C、及び極性反転コイル26A,26B,26Cを備える。さらに、定極性永久磁石12A,12B,12Cをそれぞれ迂回する磁路を形成するようにしてバックヨーク20A,20B,20Cが設けられている。
図11に係る永電磁チャック10の動作について、図12〜図14を用いて説明する。なお、図12〜図14では、図示を簡略化するため、永電磁チャック10を平面的に図示している。図12には、定極性永久磁石12Aのバックヨーク20Aを取り去り、定極性永久磁石12Aが露出する面(吸着面)にワーク22を吸着させる前段階の図が例示されている。
図12では、極性可変永久磁石24Aは、その磁束が定極性永久磁石12Aと直列となるように極性反転コイル26Aにより着磁される。極性可変永久磁石24Bは、その磁束が定極性永久磁石12Bと並列となるように極性反転コイル26Bにより着磁される。極性可変永久磁石24Cは、その磁束が定極性永久磁石12Cと並列となるように極性反転コイル26Cにより着磁される。
このとき、図12で示すような磁気回路C14_BCが形成される。磁気回路C14_BCでは、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24A→N極側ヨーク14との経路(磁路)が形成される。さらにここから分岐して、極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→バックヨーク20B→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとの経路(磁路)と、極性可変永久磁石24C→N極側ヨーク14→バックヨーク20C→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとの経路(磁路)が形成される。
また磁気回路C14_BCと並列に、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→バックヨーク20B→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとのループを形成する磁気回路C15_Bが形成される。さらに、磁気回路C14_BCと並列に、定極性永久磁石12C→N極側ヨーク14→バックヨーク20C→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Cとのループを形成する磁気回路C15_Cが形成される。
図13には、定極性永久磁石12Bのバックヨーク20Bを取り去り、定極性永久磁石12Bが露出する面(吸着面)にワーク22を吸着させる前段階の図が例示されている。
図13では、極性可変永久磁石24Aは、その磁束が定極性永久磁石12Aと並列となるように極性反転コイル26Aにより着磁される。極性可変永久磁石24Bは、その磁束が定極性永久磁石12Bと直列となるように極性反転コイル26Bにより着磁される。極性可変永久磁石24Cは、その磁束が定極性永久磁石12Cと並列となるように極性反転コイル26Cにより着磁される。
このとき、図13で示すような磁気回路C14_ACが形成される。磁気回路C14_ACでは、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14との経路(磁路)が形成される。さらにここから分岐して、極性可変永久磁石24A→N極側ヨーク14→バックヨーク20A→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとの経路(磁路)と、極性可変永久磁石24C→N極側ヨーク14→バックヨーク20C→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとの経路(磁路)が形成される。
また磁気回路C14_ACと並列に、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→バックヨーク20A→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとのループを形成する磁気回路C15_Aが形成される。さらに、磁気回路C14_ACと並列に、定極性永久磁石12C→N極側ヨーク14→バックヨーク20C→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Cとのループを形成する磁気回路C15_Cが形成される。
図14には、定極性永久磁石12Cのバックヨーク20Cを取り去り、定極性永久磁石12Cが露出する面(吸着面)にワーク22を吸着させる前段階の図が例示されている。
図14では、極性可変永久磁石24Aは、その磁束が定極性永久磁石12Aと並列となるように極性反転コイル26Aにより着磁される。極性可変永久磁石24Bは、その磁束が定極性永久磁石12Bと並列となるように極性反転コイル26Bにより着磁される。極性可変永久磁石24Cは、その磁束が定極性永久磁石12Cと直列となるように極性反転コイル26Cにより着磁される。
このとき、図14で示すような磁気回路C14_ABが形成される。磁気回路C14_ABでは、定極性永久磁石12C→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24C→N極側ヨーク14との経路(磁路)が形成される。さらにここから分岐して、極性可変永久磁石24A→N極側ヨーク14→バックヨーク20A→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Cとの経路(磁路)と、極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→バックヨーク20B→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Cとの経路(磁路)が形成される。
また磁気回路C14_ABと並列に、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→バックヨーク20A→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aとのループを形成する磁気回路C15_Aが形成される。さらに、磁気回路C14_ABと並列に、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→バックヨーク20B→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとのループを形成する磁気回路C15_Bが形成される。
例えば定極性永久磁石12Aの露出面(吸着面)にワーク22を吸着させる場合、図12の状態で定極性永久磁石12Aの露出面にワーク22を配置して、その後図13または図14の状態となるように永電磁部18A〜18Cをそれぞれ操作する。このとき、図13または図14に示されたバックヨーク20Aはワーク22に置き換わる。
なお、図12〜図14では、ワーク22を吸着可能な定極性永久磁石を1箇所としていたが、この形態に限らない。例えば定極性永久磁石12A〜12Cのいずれか2つに、ワーク22を吸着させてもよい。
図15には、定極性永久磁石12A,12Cの露出面を、ワーク22の吸着面とする例が示されている。この例では、極性可変永久磁石24Aは、その磁束が定極性永久磁石12Aと直列となるように極性反転コイル26Aにより着磁される。極性可変永久磁石24Bは、その磁束が定極性永久磁石12Bと並列となるように極性反転コイル26Bにより着磁される。極性可変永久磁石24Cは、その磁束が定極性永久磁石12Cと直列となるように極性反転コイル26Cにより着磁される。
このとき、図15で示すような磁気回路C14_Bが形成される。磁気回路C14_Bでは、定極性永久磁石12A→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24A→N極側ヨーク14との経路(磁路)が形成される。またこれとは別に、定極性永久磁石12C→N極側ヨーク14→極性可変永久磁石24C→N極側ヨーク14との経路(磁路)が形成される。両経路は合流し、極性可変永久磁石24B→N極側ヨーク14→バックヨーク20B→S極側ヨーク16との経路(磁路)が形成される。さらにここから分岐して、S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Aの経路(磁路)と、S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Cの経路(磁路)が形成される。
また磁気回路C14_Bと並列に、定極性永久磁石12B→N極側ヨーク14→バックヨーク20B→S極側ヨーク16→定極性永久磁石12Bとのループを形成する磁気回路C15_Bが形成される。
例えば定極性永久磁石12A,12Cの露出面(吸着面)にそれぞれワーク22を吸着させる場合、図15の状態で定極性永久磁石12A,12Cの露出面にそれぞれワーク22を配置して、その後図13の状態となるように永電磁部18A〜18Cをそれぞれ操作する。このとき、図13に示されたバックヨーク20A,20Cはワーク22に置き換わる。
<その他の実施形態>
上述した実施形態では永電磁チャック10が示されていたが、本実施形態に係る電磁アクチュエータはこの例に限らない。例えば本実施形態に係る電磁アクチュエータは、電磁クラッチ、電磁ブレーキ、及びソレノイド等にも適用可能である。
例えば本実施形態に係る電磁アクチュエータを電磁クラッチに適用する場合には、N極側ヨーク14、S極側ヨーク16、永電磁部18、バックヨーク20を駆動源側のシャフト及び負荷側のシャフトの一方に設け、ワーク22を他方のシャフトに設ければよい。
また例えば本実施形態に係る電磁アクチュエータを電磁ブレーキに適用する場合には、N極側ヨーク14、S極側ヨーク16、永電磁部18、バックヨーク20を固定側に設け、ワーク22を回転側に設ければよい。
また例えば本実施形態に係る電磁アクチュエータをソレノイドに適用する場合には、ワーク22をプランジャとし、当該プランジャを引き込むための磁束の形成やその開放の切り替えを、N極側ヨーク14、S極側ヨーク16、永電磁部18、バックヨーク20によって行えばよい。
本実施形態に係る電磁アクチュエータによれば、永電磁部18の極性反転コイル26に電力供給を行うのは、理論上、極性可変永久磁石24の磁極を反転させるときのみで済み、それ以降は極性可変永久磁石24及び極性可変永久磁石24によってワーク22の保持力が維持される。したがって、保持力を維持させるために常時電力供給が必要な電磁アクチュエータと比較して、省電力な電磁アクチュエータの提供が可能となる。
10 永電磁チャック、14 N極側ヨーク、16 S極側ヨーク、18 永電磁部、20 バックヨーク、22 ワーク、24 極性可変永久磁石、26 極性反転コイル。

Claims (1)

  1. 3つの定極性永久磁石と、
    前記3つの定極性永久磁石の同磁極同士を繋ぐヨークと、
    少なくとも一つの前記定極性永久磁石を除いてその他の前記定極性永久磁石を迂回する磁路を形成するように設けられたバックヨークと、
    前記ヨークを遮るように設けられ、極性可変永久磁石及び当該極性可変永久磁石に巻き回された極性反転コイルを備える永電磁部と、
    を備え
    前記ヨークは、
    3つの前記定極性永久磁石の一方の磁極同士を繋ぐ第一の三叉状ヨークと、
    前記3つの定極性永久磁石の他方の磁極同士を繋ぐ第二の三叉状ヨークと、
    を備え、
    前記永電磁部は、前記第一及び第二の三叉状ヨークの少なくとも一方の三叉の各枝を遮るようにして設けられることを特徴とする、電磁アクチュエータ。
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