JP2020524471A - 磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置 - Google Patents

磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、自由に回転する永久磁石の配置状態をコイルで制御することで作用面での磁気力を制御する磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置に関する。本発明の一実施例に係る磁気力制御装置は、作用面を備え、強磁性体からなり、永久磁石のN極と接触する第1ポールピースと、作用面を備え、強磁性体からなり、永久磁石または永久磁石とは異なる永久磁石のS極と接触する第2ポールピースと、N極が第2ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第2ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される回転永久磁石と、第1ポールピース及び第2ポールピースの少なくとも一つに巻かれるコイルと、を含み、コイルに印加される電流を制御することで、回転永久磁石を回転させて第1配置状態と第2配置状態間の転換を発生させ、これによって第1ポールピース及び第2ポールピースの作用面上の磁気力を制御する。

Description

本発明は、磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置に関し、より具体的には、自由に回転する永久磁石の配置状態をコイルで制御することで作用面での磁気力を制御する磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置に関する。
永久磁石ワークホールディング装置(permanent magnet workholding device)のような磁性体ホールディング装置は、鉄のような磁性物質(magnetic material)で構成された付着対象を、磁気力を利用して付着させるのに使用される装置であって、現在、射出機の金型クランピング、プレス機の金型クランピング、工作機械のチャック等に付着される内部装置等として広く使用されている。本発明は、磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置に関し、より具体的には、自由に回転する永久磁石の配置状態をコイルで制御することで作用面での磁気力を制御する磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置に関する。
このような磁性体ホールディング装置は、基本的に永久磁石の強い磁気力を利用して、磁性体である付着対象を作用面に付着させるようになるが、解除時には、永久磁石からの磁気流れを制御し、作用面に磁気流れが形成されないようにして付着対象を作用面から切り離す。
本出願人は、永久磁石を回転させることにより磁気回路を変更させることでホールディング及び解除を行う永久磁石ワークホールディング装置を開示したことがある(特許文献1参照)。しかし、このような永久磁石ワークホールディング装置の場合、永久磁石をモータでもって回転させるようになるが、モータに多くの力を印加しなければならないので、使用性が良くなく、モータに多くの電力が入り、実用化に達することができなかった。
大韓民国登録特許第10−1131134号(発明の名称:永久磁石ワークホールディング装置)
本発明において解決しようとする課題は、自由に回転する永久磁石の配置状態をコイルで制御することで作用面での磁気力を制御する磁気力制御装置及びそれを用いた磁性体ホールディング装置を提供することにある。
本発明の課題は、以上において言及した課題に制限されず、言及されていないまた他の課題は、下記の記載から当業者に明確に理解され得るだろう。
本発明の一実施例に係る磁気力制御装置は、作用面を備え、強磁性体からなり、永久磁石のN極と接触する第1ポールピース;作用面を備え、強磁性体からなり、永久磁石または永久磁石とは異なる永久磁石のS極と接触する第2ポールピース;N極が第2ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第2ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される回転永久磁石;及び、第1ポールピース及び第2ポールピースの少なくとも一つに巻かれるコイル;を含み、コイルに印加される電流を制御することで、回転永久磁石を回転させて第1配置状態と第2配置状態間の転換を発生させ、これによって第1ポールピース及び第2ポールピースの作用面上の磁気力を制御する。
本発明の他の特徴によれば、第1ポールピースは、永久磁石のN極と接触し、第2ポールピースは、永久磁石のS極と接触し、永久磁石は、回転永久磁石より作用面に近く位置される。
本発明のまた他の特徴によれば、コイルは、永久磁石と回転永久磁石との間に配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、永久磁石及び複数の異なる永久磁石を全て含み、複数の異なる永久磁石は、強磁性体からなるポールピースにより互いに磁気的に連結される。
本発明のまた他の特徴によれば、第1ポールピース及び第2ポールピースと磁気的に連結可能に配置され、強磁性体からなる連結ポールピース;をさらに含み、コイルは、第1ポールピース、第2ポールピース、及び連結ポールピースの少なくとも一つに巻かれる。
本発明のまた他の特徴によれば、第2ポールピースは、永久磁石と異なる永久磁石のS極と接触し、永久磁石は、第1永久磁石であり、永久磁石と異なる永久磁石は、第2永久磁石であり、連結ポールピースは、第1永久磁石のS極と接触し、また第2永久磁石のN極と接触し、連結ポールピースは、第1ポールピース及び第2ポールピースとギャップ(gap)を形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。
本発明のまた他の特徴によれば、第1永久磁石、第2永久磁石、及び回転永久磁石は、一列に配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、コイルは、回転永久磁石と第1永久磁石との間の第1ポールピース、または回転永久磁石と第2永久磁石との間の第2ポールピースに配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、コイルは、第1ポールピースの作用面と第1永久磁石との間に配置され、また第2ポールピースの作用面と第2永久磁石との間に配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、コイルは、ギャップと第1永久磁石との間にさらに配置され、またギャップと第2永久磁石との間にさらに配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、第2ポールピースは、永久磁石と異なる永久磁石のS極と接触し、永久磁石は、第1永久磁石であり、永久磁石と異なる永久磁石は、第2永久磁石であり、第1永久磁石のS極と接触し、強磁性体からなる第3ポールピース;及び、第2永久磁石のN極と接触し、強磁性体からなる第4ポールピース;をさらに含み、連結ポールピースは、第3ポールピース及び第4ポールピースと磁気的に連結される第1位置と、第3ポールピース及び第4ポールピースの少なくとも一つと磁気的に連結されない第2位置間に移動可能に構成され、連結ポールピースが第1位置に位置された場合であっても、第1ポールピース及び第2ポールピースとギャップ(gap)を形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。
本発明のまた他の特徴によれば、第3ポールピース及び第4ポールピースは、作用面を有する。
本発明のまた他の特徴によれば、連結ポールピースと第3ポールピースとの間、または連結ポールピースと第4ポールピースとの間には、弾性を有する衝撃緩和部材が介在される。
本発明のまた他の特徴によれば、連結ポールピースと第3ポールピースとの間、または連結ポールピースと第4ポールピースとの間には、連結ポールピースが第3ポールピースまたは第4ポールピースと離れる方向に力を加える弾性部材が介在される。
本発明のまた他の特徴によれば、第2ポールピースは、永久磁石のS極と接触し、連結ポールピースは、第1ポールピース及び第2ポールピースとギャップ(gap)を形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。
本発明のまた他の特徴によれば、回転永久磁石は、永久磁石より作用面に近接して位置される。
本発明のまた他の特徴によれば、コイルは、回転永久磁石と永久磁石との間の第1ポールピース及び第2ポールピースにそれぞれ巻かれ、第1ポールピースの作用面と回転永久磁石との間の第1ポールピースに巻かれ、第2ポールピースの作用面と回転永久磁石との間の第2ポールピースに巻かれるように配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、回転永久磁石は、第1回転永久磁石であり、永久磁石は、第1永久磁石であり、作用面を備え、強磁性体からなる第3ポールピース;第1ポールピースにN極が接触し、第3ポールピースにS極が接触するように配置された第2永久磁石;及び、N極が第3ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第3ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される第2回転永久磁石;をさらに含み、連結ポールピースは、第3ポールピースともギャップを形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。
本発明のまた他の特徴によれば、第2ポールピースは、永久磁石のS極と接触し、連結ポールピースは、第1ポールピース及び第2ポールピースの少なくとも一つと磁気的に連結されない第1位置と、第1ポールピース及び第2ポールピースと磁気的に連結される第2位置間に移動可能に構成される。
本発明のまた他の特徴によれば、コイルは、回転永久磁石と永久磁石との間の第1ポールピース及び第2ポールピースにそれぞれ巻かれる。
本発明のまた他の特徴によれば、回転永久磁石は、第1回転永久磁石であり、永久磁石は、第1永久磁石であり、作用面を備え、強磁性体からなる第3ポールピース;第1ポールピースにN極が接触し、第3ポールピースにS極が接触するように配置された第2永久磁石;及び、N極が第3ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が第3ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される第2回転永久磁石;をさらに含み、連結ポールピースは、第1位置にあるとき、第1ポールピース、第2ポールピース、及び第3ポールピースのうち隣接するポールピース同士は磁気的に連結させないように構成され、第2位置にあるとき、第1ポールピース、第2ポールピース、及び第3ポールピースに全て磁気的に連結されるように構成される。
本発明のまた他の特徴によれば、第1ポールピースは、永久磁石のN極と接触し、第2ポールピースは、永久磁石のS極と接触し、コイルは、永久磁石と回転永久磁石との間に配置され、作用面は、第1ポールピースに一対及び第2ポールピースに一対がそれぞれ形成される。作用面が向かう方向は、回転永久磁石の回転軸に沿う方向と平行である。
本発明の他の実施例に係る磁気力制御装置は、作用面を備え、強磁性体からなる中心ポールピース;中心ポールピースの少なくとも一部を囲むように配置され、作用面を備え、強磁性体からなる周辺ポールピース;中心ポールピースにN極及びS極のいずれか一つが接触し、周辺ポールピースに他の一つが接触するように配置される永久磁石;S極が中心ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔されると共にN極が周辺ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔される第1配置状態と、S極が周辺ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔されると共にN極が中心ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される回転永久磁石;及び、中心ポールピース及び周辺ポールピースの少なくとも一つに巻かれるコイル;を含み、コイルに印加される電流を制御することで、回転永久磁石を回転させて第1配置状態と第2配置状態間の転換を発生させ、これによって中心ポールピース及び周辺ポールピースの作用面上の磁気力を制御する。
本発明の他の特徴によれば、永久磁石は、少なくとも二つが中心ポールピースを中心に置いて対称をなすように配置され、回転永久磁石は、第1配置状態または第2配置状態時に、N極またはS極が中心ポールピースの作用面に向かうように配置される。
本発明のまた他の特徴によれば、永久磁石のN極が中心ポールピースに接触し、コイルは、永久磁石と回転永久磁石との間の中心ポールピースに巻かれる。
本発明のまた他の特徴によれば、回転永久磁石は、第1配置状態または第2配置状態を維持するように機械的に固定されるように構成され、配置状態間の変更時には、固定が解除されるように構成される。
本発明のまた他の特徴によれば、回転永久磁石は、回転中心から同じ距離だけ外縁が形成された円形部と、回転中心からの距離が円形部より小さく外縁が形成された非円形部とからなり、非円形部によって回転永久磁石のN極とS極が分割される。
本発明のまた他の特徴によれば、回転永久磁石が第1配置状態または第2配置状態にある場合に、第1ポールピース及び第2ポールピースは、円形部の全部と対面するように構成される。
本発明の一実施例に係る磁性体ホールディング装置は、上述した磁気力制御装置の構成を含む。
本発明の磁気力制御装置は、少ない電流を印加しても回転永久磁石が回転することで磁気流れの変動が発生してホールディング及び解除が行われるので、制御が容易である。
また、本発明の磁気力制御装置は、ホールディングまたは解除維持時に少量の電流だけが必要であり、低電力を図ることができる。
本発明の一実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の一実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の一実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の一実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 図3aから図3eを変形して構成した磁気力制御装置の断面図である。 本発明の他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明の他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 図5aから図5eの磁気力制御装置のまた他の変形実施例の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。 回転永久磁石の様々な実施形態を示した断面図である。 回転永久磁石の一実施形態及び磁気力制御装置に配置された状態を示す。 図1aから図1dの磁気力制御装置の変形例である。 図11の磁気力制御装置の変形例である。
本発明の利点及び特徴、そして、それらを達成する方法は、添付の図面と共に詳細に後述されている実施例を参照すると、明確になるだろう。しかし、本発明は、以下において開示される実施例に限定されるものではなく、互いに異なる様々な形態で具現され、単に、本実施例は、本発明の開示が完全なものとなるようにし、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は、請求項の範疇により定義されるだけである。
素子(elements)または層が異なる素子または層の「上(on)」と称されるものは、他の素子のすぐ上または中間に他の層または他の素子を介在した場合をいずれも含む。
第1、第2等が様々な構成要素を述べるために使用されるが、これらの構成要素は、これらの用語により制限されないことはもちろんである。これらの用語は、単に一つの構成要素を他の構成要素と区別するために使用するものである。従って、以下において言及される第1構成要素は、本発明の技術的思想内で第2構成要素であってもよいことはもちろんである。
明細書全体にわたって、同じ参照符号は、同じ構成要素を指す。
図面で示された各構成の大きさ及び厚さは、説明の便宜のために示されたものであり、本発明は、示された構成の大きさ及び厚さに必ずしも限定されるものではない。
本発明の様々な実施例のそれぞれの特徴は、部分的または全体的に互いに結合または組み合わせ可能であり、当業者が十分に理解できるように技術的に多様な連動及び駆動が可能であり、各実施例が互いに対して独立して実施可能であっても、関連関係で共に実施可能であってもよい。
以下、添付の図面を参考にして本発明の磁気力制御装置の実施例について説明する。
本発明の磁気力制御装置は、作用面での磁気特性を変化させることで、外部の磁性体に対して磁気力を発生させるか、または発生させないように制御する装置である。本発明の磁気力制御装置は、磁性体ホールディング装置、動力装置等に包括的に活用可能である。以下においては、磁気力制御装置が磁性体ホールディング装置として活用されることを例示して説明するが、活用用途は、これに限定されるものではない。
図1aから図1dは、本発明の一実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。
本実施例に係る磁気力制御装置100は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、永久磁石140、及びコイル150を含む。
第1ポールピース110は、鉄のような強磁性体からなり、作用面111を備える。また、第2ポールピース120は、鉄のような強磁性体からなり、作用面121を備える。
回転永久磁石130は、S極が第1ポールピース110と近接して磁気的に連結されると共に、N極が第2ポールピース120と近接して磁気的に連結される第1配置状態(図1a及び図1bでの配置状態)と、N極が第1ポールピース110と近接して磁気的に連結されると共に、S極が第2ポールピース120と近接して磁気的に連結される第2配置状態(図1c及び図1dでの配置状態)間に転換されるように回転可能に配置される。
具体的に、回転永久磁石130は、第1ポールピース110と第2ポールピース120との間に配置され、第1ポールピース110と第2ポールピース120間を磁気的に連結させることができる。しかし、回転永久磁石130が第1配置状態と第2配置状態にあるとき、それぞれ互いに反対方向の磁気流れが形成される。
回転永久磁石130は、摩擦を最小化して回転可能であるように構成されることが好ましい。また、第1配置状態及び第2配置状態時、第1ポールピース110及び第2ポールピース120との離隔距離が近ければ近いほど、さらに大きな磁気流れを形成することができるので、好ましい。
回転永久磁石130とポールピース110、120間に「磁気的に連結」されるということは、直接には接触しないとしても回転永久磁石130の磁気力によりポールピース110、120に磁気流れが形成され得る程度に離隔されたことを含む。例えば、回転永久磁石130がポールピース110、120に接触して発生する磁気流れの強度に比して、A%以上の強度の磁気流れがポールピース110、120に形成される場合、回転永久磁石130とポールピース110、120間に磁気的に連結されたといえる。ここで、Aは80、70、60、50、40、30、20等であってよい。しかし、先に言及したように、回転永久磁石130とポールピース110、120間の離隔距離は、最小に設定することが好ましい。
一方、回転永久磁石130は、本実施例において永久磁石を特定形状に成形した構造を例示するが、これに限定されるものではなく、永久磁石とポールピースの組み合わせで構成されてもよい。様々な回転永久磁石130の構成は、図9を参照して詳細に後述する。
永久磁石140は、N極が第1ポールピース110に接触し、S極が第2ポールピース120に接触するように配置される。永久磁石140は、回転永久磁石130より作用面111、121に近く位置されることが好ましい。
コイル150は、第1ポールピース110及び第2ポールピース120の少なくとも一つに巻かれ得る。コイル150は、磁気流れを変更させるための適切な位置に配置されればよいが、本実施例においては、回転永久磁石130と永久磁石140との間に配置されることを例示しており、効率的な磁気流れ制御においてこのような配置が好ましい。
以下においては、図1aから図1dをまた参照して、磁性体である対象物1をホールディングし、解除する原理について説明する。
まず、図1aを参照すると、コイル150に電流を全く印加しなければ、回転永久磁石130は、永久磁石140による第1ポールピース110及び第2ポールピース120の磁化により自動的に第1配置状態に配置される。これによって点線のように、内部循環磁気流れが形成される。これによって、作用面111、121の方向には磁気流れが形成されず、対象物が作用面111、121にホールディングされ得ない。
作用面111、121の方向に磁気流れを形成するためには、図1bのようにコイル150に電流を印加する。即ち、第1ポールピース110の作用面111の方向にN極が形成され、その反対側にS極が形成されるように第1ポールピース110に巻かれたコイル150を制御し、第2ポールピース120の作用面121の方向にS極が形成され、その反対側にN極が形成されるように第2ポールピース120に巻かれたコイル150を制御する。
コイル150に印加される電流が十分に大きいならば、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、S極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、N極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、回転するようになる。
回転永久磁石130の図1cのように第2配置状態に配置が転換され、これによって作用面111、121がそれぞれN極とS極を帯びるようになり、対象物1をホールディングできるようになる。このとき、磁気流れは、対象物1を通過するように図1cの点線のように形成される。一旦、図1cのような磁気流れが形成されると、コイル150に印加される電流を除去しても磁気流れが維持されることで、ホールディングが維持される。
ホールディングされた対象物1を解除するためには、図1dのようにコイル150に電流を印加すればよい。即ち、図1bと反対方向の電流をコイル150に印加すると、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、N極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、S極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図1aのように第1配置状態に配置が転換される。これによって、作用面111、121から対象物1が解除され得る。
一旦、第1配置状態に回転永久磁石130の配置が転換されると、コイル150に電流を印加しなくても、図1aの点線のような内部循環磁気流れが形成され、作用面111、121に対象物1がホールディングされ得ない。
一方、図1b及び図1dに示した回転永久磁石130の回転方向は、例示的なものであるので、いかなる方向に回転されても構わない。以下においても、回転永久磁石130の回転方向は、例示に過ぎない。
即ち、本実施例の磁気力制御装置100は、コイル150に印加される電流を制御することで、回転永久磁石130を回転させて第1配置状態と第2配置状態間の転換を発生させ、これによって第1ポールピース110及び第2ポールピース120の作用面111、121上の磁気力を制御する。
図2は、他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。
図2の磁気力制御装置100'は、図1aから図1dの磁気力制御装置100に第1永久磁石160、第2永久磁石170、及びポールピース180の構成を付加したことを特徴とする。
第1永久磁石160は、N極が第1ポールピース110に接触し、S極がポールピース180に接触するように配置される。第2永久磁石170は、S極が第2ポールピース120に接触し、N極がポールピース180に接触するように配置される。
ポールピース180は、第1永久磁石160及び第2永久磁石170を磁気的に連結することで、内部に点線のような磁気流れを生成させる。ポールピース180は、磁気シールドと共に、ケースに活用され得る。
本実施例の磁気力制御装置100'は、磁気力制御装置100より多くの永久磁石140、160、170を保有することで、より強いホールディング力を得ることができる。
図3aから図3eは、本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。また、図3fは、図3aから図3eを変形して構成した磁気力制御装置の断面図である。
図3aから図3eを参照すると、本実施例に係る磁気力制御装置200は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、コイル150、第1永久磁石160、第2永久磁石170、及び連結ポールピース280を含む。
本説明において、図1aから図1dの磁気力制御装置100と同じ構成についての説明は省略し、相違点について具体的に説明する。
第1永久磁石160は、N極が第1ポールピース110に接触し、S極が連結ポールピース280に接触するように配置される。第2永久磁石170は、S極が第2ポールピース120に接触し、N極が連結ポールピース280に接触するように配置される。
ここで、回転永久磁石130、第1永久磁石160、及び第2永久磁石170は、本実施例のように一列に配置されることが磁気流れの形成において好ましくあり得る。具体的に、回転永久磁石130が第1配置状態と第2配置状態時にある時に、各ポールが一列に配置されることが磁気流れの形成において好ましくあり得る。
連結ポールピース280は、鉄のような強磁性体からなり、第1永久磁石160のS極が接触し、第2永久磁石170のN極が接触する。また、連結ポールピース180は、第1ポールピース110及び第2ポールピース120とそれぞれギャップ(gap)Gを形成しながら磁気的に連結可能に配置される。
ここで、ギャップGは、連結ポールピース280とポールピース110、120間に磁気的に連結され得る程度に設定される。即ち、連結ポールピース280とポールピース110、120間に接触して形成される磁気流れの強度に比して、B%以上の強度の磁気流れが伝達されるならば、磁気的に連結されたといえる。ここで、Bは、60、50、40、30、20等であってよい。
コイル150は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、及び連結ポールピース280の少なくとも一つに巻かれ得る。コイル150は、磁気流れを変更させるための適切な位置に配置されればよいが、本実施例においては、第1ポールピース110と第2ポールピース120にそれぞれ作用面111、121に近接してコイル150を配置したことを例示している。このようにコイル150が第1ポールピース110の作用面111と第1永久磁石160との間及び第2ポールピース120の作用面121と第2永久磁石170との間に配置されると、作用面111、121での磁気力の直接的な制御が可能であり、回転永久磁石130の配置状態の転換において容易であるので、好ましい。図示しないが、さらに適正な制御のために、ギャップGと第1永久磁石160との間の第1ポールピース110にコイルがさらに巻かれ、ギャップGと第2永久磁石170との間にコイルがさらに巻かれることがさらに好ましい。
以下においては、図3aから図3eをまた参照して、磁性体である対象物1をホールディングし、解除する原理について説明する。
まず、図3aを参照すると、コイル150に電流を全く印加しなければ、回転永久磁石130は、第1永久磁石160及び第2永久磁石170による第1ポールピース110及び第2ポールピース120の磁化により自動的に第1配置状態に配置される。これにより点線のように、連結ポールピース180を通した内部循環磁気流れが形成される。これによって、作用面111、121の方向には磁気流れが形成されず、対象物が作用面111、121にホールディングされ得ない。
作用面111、121の方向に磁気流れを形成するためには、図3bのようにコイル150に電流を印加する。即ち、第1ポールピース110の作用面111の方向にN極が形成され、その反対側にS極が形成されるように第1ポールピース110に巻かれたコイル150を制御し、第2ポールピース120の作用面121の方向にS極が形成され、その反対側にN極が形成されるように第2ポールピース120に巻かれたコイル150を制御する。
コイル150に印加される電流が十分に大きいならば、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、S極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、N極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図3cのように回転するようになる。
このとき、回転する間に、ギャップGを通過する点線のような磁気流れが図3cのように形成される。もちろん、コイル150に印加された電流により作用面111、121にもN極とS極がそれぞれ形成される。
対象物1が作用面111、121に近接すると、ギャップGを通過していた磁気流れは弱化し、図3dのように回転永久磁石130、第1永久磁石160、及び第2永久磁石170の磁気流れは対象物1を通過することで、対象物1が作用面111、121に強固にホールディングされる。
言い換えれば、回転永久磁石130の配置転換の前後に、対象物1が作用面111、121にホールディングされる。一旦、図3dのような磁気流れが形成されると、コイル150に印加される電流を除去しても構わない。しかし、コイル150に印加される電流を完全に除去せず、図3bのような方向の電流をある程度印加することが回転永久磁石130の安定的な固定のために好ましくあり得る。コイル150にどの程度の電流を印加して初めて安定性に十分であるかは、ポールピース110、120、280の厚さ、形状、及び永久磁石130、160、170の強度、対象物1の厚さ等によって決定されるだろう。
ホールディングされた対象物1を解除するためには、図3eのようにコイル150に電流を印加すればよい。即ち、図3bと反対方向の電流をコイル150に印加すると、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、N極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、S極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図3aのように第1配置状態に配置が転換される。これによって、作用面111、121から対象物1が解除され得る。
一旦、第1配置状態に回転永久磁石130の配置が転換されると、コイル150に電流を印加しなくても、図3aの点線のような内部循環磁気流れが形成され、作用面111、121に対象物1がホールディングされ得ない。
一方、図3b及び図3eに示した回転永久磁石130の回転方向は、例示的なものであるので、いかなる方向に回転されても構わない。以下においても、回転永久磁石130の回転方向は、例示に過ぎない。
図3fを参照すると、回転永久磁石130と第1永久磁石160/第2永久磁石170が図3aから図3eとは異なり、一直線でないように配置されてもよい。この場合、回転永久磁石130と第2永久磁石170との間の第2ポールピース120にコイル150が配置されることが好ましい。しかし、図3fのようなコイル150の配置は例示的であり、回転永久磁石130と第1永久磁石160との間の第1ポールピース110にのみコイル150が配置されてもよい。また、第1ポールピース110及び第2ポールピース120にコイル150が全て配置されてもよい。
図3fの磁気力制御装置200'は、磁気流れの制御に有利であり、最小のコイル150を使用しても構わない。
図4aから図4eは、本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。
図4aから図4eを参照すると、本実施例の磁気力制御装置300は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、コイル150、第1永久磁石160、第2永久磁石170、連結ポールピース380、第3ポールピース385、及び第4ポールピース390を含む。
本実施例において、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、コイル150、第1永久磁石160、及び第2永久磁石170は、図3aから図3eを参照して上述した磁気力制御装置200でのそれらと同じ構成であって、同じ参照番号を付与した。同じ構成についての説明は重複であるので、省略することとし、相違点について具体的に説明する。
本実施例の磁気力制御装置300においては、上述した磁気力制御装置200とは異なり、連結ポールピース380に第1永久磁石160及び第2永久磁石170が接触せず、第3ポールピース385及び第4ポールピース390が第1永久磁石160及び第2永久磁石170と接触する。
第3ポールピース385は、鉄のような強磁性体からなり、第1永久磁石160のS極と接触する。また、第4ポールピース390は、鉄のような強磁性体からなり、第2永久磁石170のN極と接触する。
第3ポールピース385は、作用面386を有し得、第4ポールピース390は、作用面391を有し得る。この作用面386、391は、第1ポールピース110及び第2ポールピース120の作用面111、121と共に、対象物1をホールディングできるように形成される。
連結ポールピース380は、第3ポールピース385及び第4ポールピース390と磁気的に連結される第1位置(図4a、図4b、及び図4cでの位置)と、第3ポールピース385及び第4ポールピース390の少なくとも一つと磁気的に連結されない第2位置(図4d及び図4eでの位置)間に移動可能に構成される。
連結ポールピース380が図4aのような第1位置に位置された場合であっても、第1ポールピース110及び第2ポールピース120とギャップGを形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。
連結ポールピース380は、ボルト301により第3ポールピース385及び第4ポールピース390に移動可能であるように固定される。連結ポールピース380には、カウンターボア(counter bore)が形成され、このカウンターボアにボルト301のヘッドが係止することで移動距離が制限される。
連結ポールピース380と第3ポールピース385/第4ポールピース390との間には、それぞればねのような弾性部材302が介在されることが好ましい。このような弾性部材302は、連結ポールピース380が第3ポールピース385及び第4ポールピース390と離れる方向に連結ポールピース380に力を加えるようになる。
また、連結ポールピース380と第3ポールピース385との間、または連結ポールピース380と第4ポールピース390との間には、弾性を有する衝撃緩和部材303が介在されることが、連結ポールピース380の第2位置から第1位置への移動時に発生する衝撃を緩和させることができるので、好ましい。衝撃緩和部材303は、板形状のゴム、重合体等であってよく、磁気流れに影響を及ぼさない非磁性材質からなることが好ましい。
一方、コイル150は、より適正な磁気流れの制御のために、連結ポールピース380にも追加して巻かれることが好ましい。
以下においては、図4aから図4eをまた参照して、磁性体である対象物1をホールディングし、解除する原理について説明する。
まず、図4aを参照すると、コイル150に電流を全く印加しなければ、回転永久磁石130は、第1永久磁石160及び第2永久磁石170による第1ポールピース110及び第2ポールピース120の磁化により自動的に第1配置状態に配置される。これと併せて、連結ポールピース380は第1位置に位置されることで、点線のように、連結ポールピース380を通した内部循環磁気流れが形成される。これによって、作用面111、121、386、391の方向には磁気流れが形成されず、対象物が作用面111、121、386、391にホールディングされ得ない。
作用面111、121、386、391の方向に磁気流れを形成するためには、図4bのようにコイル150に電流を印加する。即ち、第1ポールピース110の作用面111の方向にN極が形成され、その反対側にS極が形成されるように第1ポールピース110に巻かれたコイル150を制御し、第2ポールピース120の作用面121の方向にS極が形成され、その反対側にN極が形成されるように第2ポールピース120に巻かれたコイル150を制御し、連結ポールピース380の右側にN極が形成されるようにコイル150をそれぞれ制御する。
コイル150に印加される電流が十分に大きいならば、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、S極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、N極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図4cのように回転するようになる。
このとき、回転する間に、ギャップGを通過する点線のような磁気流れが図4cのように形成される。もちろん、コイル150に印加された電流により作用面111、121にもN極とS極がそれぞれ形成される。
対象物1が作用面111、121に近接すると、ギャップGを通過していた磁気流れは弱化し、図4dのように回転永久磁石130、第1永久磁石160、及び第2永久磁石170の磁気流れは対象物1を通過することで、対象物1が作用面111、121に強固にホールディングされる。
また、これと共に、第3ポールピース385と対面する連結ポールピース380の面がS極で形成され、第4ポールピース390と対面する連結ポールピース380の面がN極で形成されることで、連結ポールピース380は、弾性部材302の弾性力により第2位置に移動される。
これによって、図4dのように、回転永久磁石130は、第2配置状態に配置され、連結ポールピース380は、第2位置に位置される。回転永久磁石130及び連結ポールピース380の配置の前後に、対象物1が作用面111、121、386、391にホールディングされる。ホールディングと共に、図4dのように対象物1を通過する点線で示された磁気流れが形成される。一旦、図4dのような磁気流れが形成されると、コイル150に印加される電流を除去しても構わない。しかし、コイル150に印加される電流を完全に除去せず、図4bのような方向の電流をある程度印加することが回転永久磁石130の安定的な固定のために好ましくあり得る。コイル150にどの程度の電流を印加して初めて安定性に十分であるかは、ポールピース110、120、380、385、390の厚さ、形状、及び永久磁石130、160、170の強度、対象物1の厚さ等によって決定されるだろう。
ホールディングされた対象物1を解除するためには、図4eのようにコイル150に電流を印加すればよい。即ち、図4bと反対方向の電流をコイル150に印加すると、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、N極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、S極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図4aのように第1配置状態に配置が転換される。また、これと共に、第3ポールピース385と対面する連結ポールピース380の面がN極で形成され、第4ポールピース390と対面する連結ポールピース380の面がS極で形成されることで、連結ポールピース380は、弾性部材302の弾性力に打勝って第1位置に移動される。これによって、図4aのような内部循環磁気流れが形成され、作用面111、121、386、391から対象物1が解除され得る。
一旦、第1配置状態に回転永久磁石130の配置が転換され、第1位置に連結ポールピース380が移動されると、コイル150に電流を印加しなくても、図4aの点線のような内部循環磁気流れが形成され、作用面111、121に対象物1がホールディングされ得ない。
図5aから図5eは、本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。また、図5fは、図5aから図5eの磁気力制御装置のまた他の変形実施例の概略的な断面図である。
図5aから図5eを参照すると、本実施例の磁気力制御装置400は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、コイル150、永久磁石440、及び連結ポールピース480を含む。
本実施例において、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、及びコイル150は、図1aから図1dを参照して上述した磁気力制御装置100でのそれらと同じ構成であって、同じ参照番号を付与した。同じ構成についての説明は重複であるので、省略することとし、相違点について具体的に説明する。
本実施例において、永久磁石440は、N極が第1ポールピース110に接触し、S極が第2ポールピース120に接触するように配置される。永久磁石440は、図1aから図1dでの永久磁石140と他の構成は同じであるが、配置で差があって他の参照番号を付与しただけであり、実質的には同じ構成である。
回転永久磁石130は、永久磁石440より作用面111、121に近接して位置され得る。これによって、作用面111、121上の磁気力の制御がより容易である。しかし、永久磁石440が作用面111、121に近接して位置されてもよい。
第1ポールピース110と第2ポールピース120は、連結ポールピース480とギャップGを形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。ギャップGの構成については、上述したとおりであるので、重複説明は省略する。
コイル150は、回転永久磁石130と永久磁石340との間の第1ポールピース110及び第2ポールピース120にそれぞれ巻かれ、第1ポールピース110の作用面111と回転永久磁石130との間の第1ポールピース110に巻かれ、第2ポールピース120の作用面121と回転永久磁石130との間の第2ポールピース120に巻かれるように配置されることが、回転永久磁石130の配置転換に容易であるので、好ましい。
以下においては、図5aから図5eをまた参照して、磁性体である対象物1をホールディングし、解除する原理について説明する。
まず、図5aを参照すると、コイル150に電流を全く印加しなければ、回転永久磁石130は、永久磁石440による第1ポールピース110及び第2ポールピース120の磁化により自動的に第1配置状態に配置される。これによって点線のように、永久磁石440、第1ポールピース110、回転永久磁石130、及び第2ポールピース120を通過する内部循環磁気流れが形成される。このとき、ギャップGにより、永久磁石440からの磁気流れは、連結ポールピース480に渡ることが難しい。これによって、作用面111、121の方向には磁気流れが形成されず、対象物が作用面111、121にホールディングされ得ない。
作用面111、121の方向に磁気流れを形成するためには、図5bのようにコイル150に電流を印加する。即ち、回転永久磁石130のS極と近接した部分の第1ポールピース110にS極が形成され、N極と近接した部分の第2ポールピース120にN極が形成されるように、コイル150を制御する。
コイル150に印加される電流が十分に大きいならば、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、S極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、N極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図5cのように回転するようになる。
このとき、回転する間に、ギャップGを通過する点線のような磁気流れが図5cのように形成される。もちろん、コイル150に印加された電流により作用面111、121にもN極とS極がそれぞれ形成される。
対象物1が作用面111、121に近接すると、ギャップGを通過していた磁気流れは弱化し、図5dのように回転永久磁石130及び永久磁石440からの磁気流れは対象物1を通過することで、対象物1が作用面111、121に強固にホールディングされる。
回転永久磁石130の配置転換の前後に、対象物1が作用面111、121にホールディングされる。ホールディングと共に、図5dのように対象物1を通過する点線で示された磁気流れが形成される。一旦、図5dのような磁気流れが形成されると、コイル150に印加される電流を除去しても構わない。しかし、回転永久磁石130と作用面111、121との間に位置するコイル150に印加される電流を完全に除去せず、図5bのような方向の電流をある程度印加することが回転永久磁石130の安定的な固定のために好ましくあり得る。コイル150にどの程度の電流を印加して初めて安定性に十分であるかは、ポールピース110、120、480の厚さ、形状、及び永久磁石130、440の強度、対象物1の厚さ等によって決定されるだろう。
ホールディングされた対象物1を解除するためには、図5eのようにコイル150に電流を印加すればよい。即ち、図5bと反対方向の電流をコイル150に印加すると、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、N極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、S極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図5aのように第1配置状態に配置が転換される。これによって、作用面111、121から対象物1が解除され得る。
一旦、第1配置状態に回転永久磁石130の配置が転換されると、コイル150に電流を印加しなくても、図3aの点線のような内部循環磁気流れが形成され、作用面111、121に対象物1がホールディングされ得ない。
図5fを参照すると、変形例である磁気力制御装置400'は、上述した磁気力制御装置400の構成に、第3ポールピース485、第2永久磁石450、及び第2回転永久磁石490をさらに含んで構成される。
第3ポールピース485は、作用面486を備え、鉄のような強磁性体からなる。
第2永久磁石450は、第1ポールピース110にN極が接触し、第3ポールピース485にS極が接触するように配置される。
第2回転永久磁石490は、N極が第3ポールピース485と磁気的に連結されると共にS極が第1ポールピース110と磁気的に連結される第1配置状態と、N極が第1ポールピース110と磁気的に連結されると共にS極が第3ポールピース485と磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される。
連結ポールピース480'は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、及び第3ポールピース485とギャップGを形成しながら磁気的に連結可能に離隔される。
このように、図5aから図5eの磁気力制御装置400は、横に拡張され得る。具体的な作動原理は、上述した磁気力制御装置400の作動原理と同一であるので、詳細な説明は省略する。
図6aから図6dは、本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。
図6aから図6dを参照すると、本実施例の磁気力制御装置500は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、コイル150、永久磁石440、及び連結ポールピース580を含む。
本実施例において、第1ポールピース110、第2ポールピース120、回転永久磁石130、永久磁石440、及びコイル150は、上述した磁気力制御装置100、200、300、400でのそれらと同じ構成であって、同じ参照番号を付与した。同じ構成についての説明は重複であるので、省略することとし、相違点について具体的に説明する。
連結ポールピース580は、第1ポールピース110及び第2ポールピース120の少なくとも一つと磁気的に連結されない第1位置(図6a及び図6bでの位置)、及び、第1ポールピース110及び第2ポールピースと磁気的に連結される第2位置(図6c及び図6dでの位置)間に移動可能に構成される。
コイル150は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、及び連結ポールピース580の少なくとも一つに巻かれ得るが、本実施例のように、回転永久磁石130と永久磁石440との間の第1ポールピース110及び第2ポールピース120にそれぞれ巻かれることが好ましい。
連結ポールピース580は、ボルト501により第1ポールピース110及び第2ポールピース120に移動可能であるように固定される。連結ポールピース580には、カウンターボア(counter bore)が形成され、このカウンターボアにボルト501のヘッドが係止することで移動距離が制限される。
連結ポールピース580と第1ポールピース110/第2ポールピース120との間には、それぞればねのような弾性部材502が介在されることが好ましい。このような弾性部材502は、連結ポールピース580が第1ポールピース110及び第2ポールピース120と離れる方向に連結ポールピース580に力を加えるようになる。
また、連結ポールピース580と第1ポールピース110との間、または連結ポールピース580と第2ポールピース120との間には、弾性を有する衝撃緩和部材503が介在されることが、連結ポールピース580の第1位置から第2位置への移動時に発生する衝撃を緩和させることができるので、好ましい。衝撃緩和部材503は、板形状のゴム、重合体等であってよく、磁気流れに影響を及ぼさない非磁性材質からなることが好ましい。
以下においては、図6aから図6dをまた参照して、磁性体である対象物1をホールディングし、解除する原理について説明する。
まず、図6aを参照すると、コイル150に電流を全く印加しなければ、回転永久磁石130は、第1永久磁石140及び第2永久磁石150による第1ポールピース110及び第2ポールピース120の磁化により自動的に第1配置状態に配置される。これと併せて、連結ポールピース580は第1位置に位置されることで、点線のように、内部循環磁気流れが形成される。これによって、作用面111、121の方向には磁気流れが形成されず、対象物が作用面111、121にホールディングされ得ない。
作用面111、121の方向に磁気流れを形成するためには、図6bのようにコイル150に電流を印加する。即ち、永久磁石440の方向にN極が形成され、回転永久磁石130の方向にS極が形成されるように第1ポールピース110に巻かれたコイル150を制御し、永久磁石440の方向にS極が形成され、回転永久磁石130の方向にN極が形成されるように第2ポールピース120に巻かれたコイル150を制御する。
コイル150に印加される電流が十分に大きいならば、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、S極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、N極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図6cのように回転して配置状態が転換される。
また、これと共に、第1ポールピース110及び第2ポールピース120は連結ポールピース580を引き寄せ、連結ポールピース580は弾性部材502の弾性力に打勝って、第2位置に移動される。図4cのように連結ポールピース580が移動されると、永久磁石440からの磁気流れは、連結ポールピース580を通して形成される。
これによって、回転永久磁石130からの磁気流れで対象物1がホールディングされるようになる。
ホールディングされた対象物1を解除するためには、図6dのようにコイル150に電流を印加すればよい。即ち、図6bと反対方向の電流をコイル150に印加すると、回転永久磁石130と対面する第1ポールピース110の面は、N極を帯びるようになり、回転永久磁石130と対面する第2ポールピース120の面は、S極を帯びるようになる。すると、回転永久磁石130は、各ポールで斥力を受けるようになって、回転力を受けるようになり、図6aのように第1配置状態に配置が転換される。また、これと共に、第1ポールピース110と第2ポールピース120が連結ポールピース580を引き寄せる力が弱くなって、弾性部材502の弾性により連結ポールピース580はまた第1位置に復帰する。これによって、図6aのような内部循環磁気流れが形成され、作用面111、121から対象物1が解除され得る。
図7aから図7dは、本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。
図7aから図7dを参照すると、本実施例の磁気力制御装置600は、第1ポールピース110、第2ポールピース120、第1回転永久磁石130、第1永久磁石440、連結ポールピース680、コイル150、第3ポールピース620、第2回転永久磁石630、及び第2永久磁石640を含む。
本実施例の磁気力制御装置600は、上述した磁気力制御装置500の構成において、第3ポールピース620、第2回転永久磁石630、及び第2永久磁石640をさらに含みながら、連結ポールピース680を変形した構造を有する。同じ機能を果たす構成に対しては、図6aから図6dで表示した識別番号と同じ識別番号を付与した。
本実施例の磁気力制御装置600は、上述した磁気力制御装置500を拡張したものであって、第3ポールピース620をさらに備える。第3ポールピース620は、作用面621を備え、鉄のような強磁性体からなる。
第2回転永久磁石630は、N極が第3ポールピース620と磁気的に連結されると共にS極が第1ポールピース110と磁気的に連結される第1配置状態(図7a及び図7bでの配置状態)と、N極が第1ポールピース110と磁気的に連結されると共にS極が第3ポールピース620と磁気的に連結される第2配置状態(図7c及び図7dでの配置状態)をなすことができるように回転可能に構成される。
第2永久磁石640は、第1ポールピース110にN極が接触し、第3ポールピース620にS極が接触するように配置される。第2永久磁石640は、第1永久磁石440と一列に配置されることが好ましい。
連結ポールピース680は、第1位置と第2位置間に移動が可能に構成される。第1位置とは、第1ポールピース110、第2ポールピース120、及び第3ポールピース620のうち隣接するポールピース同士は磁気的に連結させない連結ポールピース680の位置(図7a及び図7bでの位置)であり、第2位置とは、第1ポールピース110、第2ポールピース120、及び第3ポールピース620に全て磁気的に連結される連結ポールピース680の位置(図7c及び図7dでの位置)をいう。
本実施例の磁気力制御装置600の作動原理は、図6aから図6dの磁気力制御装置500と同一であるので、詳細な説明は省略する。
図8aから図8dは、本発明のまた他の実施例に係る磁気力制御装置の概略的な断面図である。
図8aから図8dを参照すると、本実施例の磁気力制御装置700は、中心ポールピース710、周辺ポールピース720、永久磁石730、回転永久磁石740、及びコイル750を含む。
中心ポールピース710は、作用面711を備え、鉄のような強磁性体からなる。
周辺ポールピース720は、中心ポールピース710の少なくとも一部を囲むように配置され、作用面721を備え、鉄のような強磁性体からなる。
永久磁石730は、中心ポールピース710にN極及びS極のいずれか一つが接触し、周辺ポールピース720に他の一つが接触するように配置される。本実施例においては、中心ポールピース710にN極が接触したことを例示する。
永久磁石730は、少なくとも二つが備えられる場合、中心ポールピース710を中心に置いて対称をなすように配置されることが好ましい。
回転永久磁石740は、S極が中心ポールピース710と磁気的に連結された状態で離隔されると共にN極が周辺ポールピース720と磁気的に連結された状態で離隔される第1配置状態(図8a及び図8bでの配置状態)と、S極が周辺ポールピース720と磁気的に連結された状態で離隔されると共にN極が中心ポールピース710と磁気的に連結された状態で離隔される第2配置状態(図8c及び図8dでの配置状態)をなすことができるように回転可能に構成される。
回転永久磁石740は、第1配置状態または第2配置状態時に、N極またはS極が中心ポールピース710の作用面711に向かうように配置されることが好ましい。即ち、中心ポールピース710が長く形成される場合、回転永久磁石740が長手方向に配列され得るように構成されることが好ましい。このような配置により中心ポールピース710の作用面711への磁気力制御がより容易である。
コイル750は、中心ポールピース710及び周辺ポールピース720の少なくとも一つに巻かれるように配置され、本実施例のように中心ポールピース710にのみ配置されてもよい。
以下においては、図8aから図8dをまた参照して、磁性体である対象物1をホールディングし、解除する原理について説明する。
まず、図8aを参照すると、コイル750に電流を全く加えなければ、回転永久磁石740は、第1配置状態をなし、点線のような内部循環磁気流れが形成され、これによって作用面711、721に対象物がホールディングされ得ない。
ホールディングのために、図8bのようにコイル750に電流を印加すると、回転永久磁石730の方向にS極が形成される。これと共に、対象物1を作用面711、721に近接させると、図8cのように回転永久磁石730が第2配置状態に回転しながら、対象物1が作用面711、721にホールディングされる。
ホールディングされると、図8cのように対象物1を通過する磁気流れが形成されながら、対象物が作用面711、721に強固にホールディングされる。
以後、解除のためには、図8dのように図8bとは反対方向にコイル750に電流を印加すると、回転永久磁石740の方向にN極が形成されるので、回転永久磁石740が回転して、図8aのような第1配置状態に変更される。これによって、図8aのような内部循環磁気流れが形成され、対象物1は解除される。
図9は、回転永久磁石の様々な実施形態を示した断面図である。
図9の(a)を参照すると、回転永久磁石130'は、断面が円形である円筒形状で構成され得る。この場合、回転永久磁石130'は、永久磁石自体からなる。
図9の(b)を参照すると、回転永久磁石130''は、断面がほぼ楕円形で構成され得る。この場合、回転永久磁石130''は、永久磁石自体からなる。参考までに、本形態は、図1aから図6dにおいて例示したとおりである。また、具体的な説明は、図10を参照して後述する。
図9の(c)を参照すると、回転永久磁石130'''は、永久磁石131と、Nポールピース132と、Sポールピース133とを含んで構成され得る。Nポールピース132及びSポールピース133は、鉄のような強磁性体からなり得る。
図9の(d)を参照すると、回転永久磁石130''''は、回転永久磁石130'''に非磁性体材質の保護体134をさらに備えることができる。この場合、回転永久磁石130''''は、全般的に円筒形状を有する。
図9の(e)を参照すると、回転永久磁石130'''''は、二つの永久磁石131a、131bと、Nポールピース132と、Sポールピース133と、中間ポールピース135とを含んで構成され得る。Nポールピース132、Sポールピース133、及び中間ポールピース135は、鉄のような強磁性体からなり得る。
このように、回転永久磁石130、130'、130''、130'''、130''''、130'''''の構成は、永久磁石自体からなってもよく、永久磁石とポールピースの組み合わせ、または非磁性体材質の組み合わせからなり得る。この他にも様々な方式で回転永久磁石が構成されてもよい。
一方、上で説明した回転永久磁石130は、第1配置状態または第2配置状態である場合、機械的に固定されるように構成され得る。即ち、コイルにより第1配置状態及び第2配置状態に変更された以後、配置状態の維持のために固定され得る。このような固定は、配置状態間の変更時のみ解除されるように構成され得る。このような構成により、意図しない回転永久磁石130の回転を防止することで、ホールディングまたは解除状態の安定的な維持がより可能となる。
図10は、回転永久磁石の一実施形態及び磁気力制御装置に配置された状態を示す。
図10の(a)を参照すると、回転永久磁石130''は、回転中心Oから同じ距離だけ外縁が形成された円形部130aと、回転中心Oからの距離が円形部130aより小さく外縁が形成された非円形部130bとからなり得る。この非円形部130bにより回転永久磁石130''のN極とS極が分割される。
非円形部130bは、図10において例示したように、一字に形成され得るが、これは例示に過ぎず、曲線の形態で形成されてもよい。
回転永久磁石130''が第1配置状態または第2配置状態にある場合に、第1ポールピース110及び第2ポールピース120は、円形部130aの少なくとも一部とは対面し、非円形部130bとは対面しないように構成されることが好ましい。さらに好ましくは、図10の(b)のように、回転永久磁石130''が第1配置状態または第2配置状態にある場合に、第1ポールピース110及び第2ポールピース120は、円形部130aの全部と対面するように構成される。
非円形部130bが備えられると、図1cの第2配置状態と図1aの第1配置状態間の回転永久磁石130の転換を難しくさせる。言い換えれば、ホールディング状態あるいは解除状態の維持をより安定的に具現できる。
非円形部130bの幅Aが大きければ大きいほど、配置状態の維持性能は向上するが、配置状態の転換時にコイル150に印加される電流が増加する。これに対して、非円形部130bの幅Aが小さければ小さいほど、配置状態の維持性能は低下するが、配置状態の転換時にコイル150に印加される電流は小さくなる。従って、配置状態の転換時に必要な電流値及び耐えるべき外部衝撃値を考慮して適宜A値を選定する必要がある。
一方、回転永久磁石130は、自由に回転可能に構成されるので、軸受けを活用できる。しかし、軸受けは、磁性体からなって回転を難しくさせ、比較的に高価である。従って、軸受けの代わりにピーク(peek)、PVC、またはセラミック材質等からなるブッシング構造を適用することが好ましい。このような場合、回転構造自体が磁性を帯びず、磁石間押し摩擦が減少し、回転永久磁石130の回転が有利であり、安価で回転構造を具現できる長所がある。
図11は、図1aから図1dの磁気力制御装置の変形例である。
図11を参照すると、本実施例の磁気力制御装置100''は、さらなる作用面を有するという点以外に、図1aから図1dの磁気力制御装置100の構成と同じ構成を有する。
本実施例の磁気力制御装置100''は、永久磁石140側に形成される作用面111、121以外に、回転永久磁石130側にさらなる作用面112、122を有する。具体的に、第1ポールピース110は、2個の作用面111、112を有し、第2ポールピース120は、2個の作用面121、122を有する。
図11の(a)は、どの作用面111、112、121、122にも磁気力が作用しなく制御された状態を例示するが、図1aの状態と対応する。また、図11の(b)は、作用面111、121には対象物1がホールディングされ、作用面112、122には対象物1'がホールディングされた状態を例示するが、図1cの状態と対応する。図1cの状態との相違点は、回転永久磁石130からの磁気流れが対象物1'に向かって、対象物1'もホールディングされるという点である。
図11の(a)と(b)間の回転永久磁石130の配置変更は、図1bと図1dのようなコイル150への電流印加により行われ得、詳細な説明は、上述したとおりであるので省略する。
このようなさらなる作用面112、122によりさらなる対象物1'に対する磁気力の作用(例えば、ホールディング及び解除)が可能である。このように、磁気力を作用させようとする対象物の形状、個数等により自由に作用面の配置、形状、個数等を変形できる。
図12は、図11の磁気力制御装置の変形例である。具体的に、図12の(a)は、回転永久磁石130が第1配置状態である場合の概略的な正面図及び側面図を示し、図12の(b)は、回転永久磁石130が第2配置状態である場合の概略的な正面図、側面図、及び下面図を示す。参考までに、正面図でのみコイル150を断面で示した。
図12の磁気力制御装置100'''は、図11の磁気力制御装置100''とは異なり、作用面111'、112'、121'、122'が向かう方向は、回転永久磁石130の回転軸に沿う方向と平行な方向に向かうように配置される。即ち、作用面111'、112'、121'、122'にホールディングされる対象物1と平行な平面上で回転永久磁石130が回転するように磁気力制御装置100'''が構成される。
図12の(a)を参照すると、回転永久磁石130は、第1配置を形成し、この時には、内部を循環する磁気流れにより、作用面111'、112'、121'、122'は、外部の磁性体に磁気的な影響をほとんどまたは全く及ぼすことができない。
これに対して、図12の(b)のように、回転永久磁石130が第2配置を形成すると、作用面111'、112'はN極に磁化し、作用面121'、122'はS極に磁化して磁性体である対象物1に磁気的な影響を及ぼし得る。これによって、磁気力制御装置100'''は、対象物1をホールディングできる。
図12の(a)と(b)間の回転永久磁石130の配置変更は、図1bと図1dのようなコイル150への電流印加により行われ得、詳細な説明は、上述したとおりであるので省略する。
本実施例の磁気力制御装置100'''は、対象物1と平行な平面上で回転永久磁石130が回転するように構成され、高さの低いコンパクトな構成の具現が可能な長所を有する。
以上、添付の図面を参照して本発明の実施例を説明したが、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者は、本発明のその技術的思想や必須特徴を変更することなく他の具体的な形態で実施され得るということが理解できるだろう。それゆえ、以上において記述した実施例は、全ての面で例示的なものであり、限定的ではないものと理解すべきである。

Claims (30)

  1. 作用面を備え、強磁性体からなり、永久磁石のN極と接触する第1ポールピースと、
    作用面を備え、強磁性体からなり、前記永久磁石または前記永久磁石とは異なる永久磁石のS極と接触する第2ポールピースと、
    N極が前記第2ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が前記第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が前記第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が前記第2ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される回転永久磁石と、
    前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースの少なくとも一つに巻かれるコイルと、を含み、
    前記コイルに印加される電流を制御することで、前記回転永久磁石を回転させて前記第1配置状態と前記第2配置状態間の転換を発生させ、これによって前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースの作用面上の磁気力を制御する、磁気力制御装置。
  2. 前記第1ポールピースは、前記永久磁石のN極と接触し、前記第2ポールピースは、前記永久磁石のS極と接触し、
    前記永久磁石は、前記回転永久磁石より前記作用面に近く位置される、請求項1に記載の磁気力制御装置。
  3. 前記コイルは、前記永久磁石と前記回転永久磁石との間に配置される、請求項2に記載の磁気力制御装置。
  4. 前記永久磁石及び複数の前記異なる永久磁石を全て含み、
    複数の前記異なる永久磁石は、強磁性体からなるポールピースにより互いに磁気的に連結される、請求項1から3のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  5. 前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースと磁気的に連結可能に配置され、強磁性体からなる連結ポールピースと、をさらに含み、
    前記コイルは、前記第1ポールピース、前記第2ポールピース、及び前記連結ポールピースの少なくとも一つに巻かれる、請求項1から4のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  6. 前記第2ポールピースは、前記永久磁石と前記異なる永久磁石のS極と接触し、前記永久磁石は、第1永久磁石であり、前記異なる永久磁石は、第2永久磁石であり、
    前記連結ポールピースは、前記第1永久磁石のS極と接触し、また前記第2永久磁石のN極と接触し、
    前記連結ポールピースは、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースとギャップ(gap)を形成しながら磁気的に連結可能に離隔される、請求項5に記載の磁気力制御装置。
  7. 前記第1永久磁石、前記第2永久磁石、及び前記回転永久磁石は、一列に配置される、請求項6に記載の磁気力制御装置。
  8. 前記コイルは、前記回転永久磁石と前記第1永久磁石との間の前記第1ポールピース、または前記回転永久磁石と前記第2永久磁石との間の前記第2ポールピースに配置される、請求項6または7に記載の磁気力制御装置。
  9. 前記コイルは、前記第1ポールピースの前記作用面と前記第1永久磁石との間に配置され、また前記第2ポールピースの前記作用面と前記第2永久磁石との間に配置される、請求項6から8のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  10. 前記コイルは、前記ギャップと前記第1永久磁石との間にさらに配置され、また前記ギャップと前記第2永久磁石との間にさらに配置される、請求項9に記載の磁気力制御装置。
  11. 前記第2ポールピースは、前記永久磁石と前記異なる永久磁石のS極と接触し、前記永久磁石は、第1永久磁石であり、前記異なる永久磁石は、第2永久磁石であり、
    前記第1永久磁石のS極と接触し、強磁性体からなる第3ポールピースと、
    前記第2永久磁石のN極と接触し、強磁性体からなる第4ポールピースと、をさらに含み、
    前記連結ポールピースは、前記第3ポールピース及び前記第4ポールピースと磁気的に連結される第1位置と、前記第3ポールピース及び前記第4ポールピースの少なくとも一つと磁気的に連結されない第2位置間に移動可能に構成され、
    前記連結ポールピースが前記第1位置に位置された場合であっても、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースとギャップ(gap)を形成しながら磁気的に連結可能に離隔される、請求項5に記載の磁気力制御装置。
  12. 前記第3ポールピース及び前記第4ポールピースは、作用面を有する、請求項11に記載の磁気力制御装置。
  13. 前記連結ポールピースと前記第3ポールピースとの間、または前記連結ポールピースと前記第4ポールピースとの間には、弾性を有する衝撃緩和部材が介在される、請求項11または12に記載の磁気力制御装置。
  14. 前記連結ポールピースと前記第3ポールピースとの間、または前記連結ポールピースと前記第4ポールピースとの間には、前記連結ポールピースが前記第3ポールピースまたは前記第4ポールピースと離れる方向に力を加える弾性部材が介在される、請求項11から13のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  15. 前記第2ポールピースは、前記永久磁石のS極と接触し、
    前記連結ポールピースは、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースとギャップ(gap)を形成しながら磁気的に連結可能に離隔される、請求項5に記載の磁気力制御装置。
  16. 前記回転永久磁石は、前記永久磁石より前記作用面に近接して位置される、請求項15に記載の磁気力制御装置。
  17. 前記コイルは、前記回転永久磁石と前記永久磁石との間の前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースにそれぞれ巻かれ、前記第1ポールピースの前記作用面と前記回転永久磁石との間の前記第1ポールピースに巻かれ、前記第2ポールピースの前記作用面と前記回転永久磁石との間の前記第2ポールピースに巻かれるように配置される、請求項16に記載の磁気力制御装置。
  18. 前記回転永久磁石は、第1回転永久磁石であり、
    前記永久磁石は、第1永久磁石であり、
    作用面を備え、強磁性体からなる第3ポールピースと、
    前記第1ポールピースにN極が接触し、前記第3ポールピースにS極が接触するように配置された第2永久磁石と、
    N極が前記第3ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が前記第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が前記第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が前記第3ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される第2回転永久磁石と、をさらに含み、
    前記連結ポールピースは、前記第3ポールピースともギャップを形成しながら磁気的に連結可能に離隔される、請求項15から17のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  19. 前記第2ポールピースは、前記永久磁石のS極と接触し、
    前記連結ポールピースは、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースの少なくとも一つと磁気的に連結されない第1位置と、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースと磁気的に連結される第2位置間に移動可能に構成される、請求項5に記載の磁気力制御装置。
  20. 前記コイルは、前記回転永久磁石と前記永久磁石との間の前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースにそれぞれ巻かれる、請求項19に記載の磁気力制御装置。
  21. 前記回転永久磁石は、第1回転永久磁石であり、
    前記永久磁石は、第1永久磁石であり、
    作用面を備え、強磁性体からなる第3ポールピースと、
    前記第1ポールピースにN極が接触し、前記第3ポールピースにS極が接触するように配置された第2永久磁石と、
    N極が前記第3ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が前記第1ポールピースと磁気的に連結される第1配置状態と、N極が前記第1ポールピースと磁気的に連結されると共にS極が前記第3ポールピースと磁気的に連結される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される第2回転永久磁石と、をさらに含み、
    前記連結ポールピースは、前記第1位置にあるとき、前記第1ポールピース、前記第2ポールピース、及び前記第3ポールピースのうち隣接するポールピース同士は磁気的に連結させないように構成され、前記第2位置にあるとき、前記第1ポールピース、前記第2ポールピース、及び前記第3ポールピースに全て磁気的に連結されるように構成される、請求項19または20に記載の磁気力制御装置。
  22. 前記第1ポールピースは、前記永久磁石のN極と接触し、前記第2ポールピースは、前記永久磁石のS極と接触し、前記コイルは、前記永久磁石と前記回転永久磁石との間に配置され、
    前記作用面は、前記第1ポールピースに一対及び前記第2ポールピースに一対がそれぞれ形成され、
    前記作用面が向かう方向は、前記回転永久磁石の回転軸に沿う方向と平行である、請求項1から21のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  23. 作用面を備え、強磁性体からなる中心ポールピースと、
    前記中心ポールピースの少なくとも一部を囲むように配置され、作用面を備え、強磁性体からなる周辺ポールピースと、
    前記中心ポールピースにN極及びS極のいずれか一つが接触し、前記周辺ポールピースに他の一つが接触するように配置される永久磁石と、
    S極が前記中心ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔されると共にN極が前記周辺ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔される第1配置状態と、S極が前記周辺ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔されると共にN極が前記中心ポールピースと磁気的に連結された状態で離隔される第2配置状態をなすことができるように回転可能に構成される回転永久磁石と、
    前記中心ポールピース及び前記周辺ポールピースの少なくとも一つに巻かれるコイルと、を含み、
    前記コイルに印加される電流を制御することで、前記回転永久磁石を回転させて前記第1配置状態と前記第2配置状態間の転換を発生させ、これによって前記中心ポールピース及び前記周辺ポールピースの前記作用面上の磁気力を制御する、磁気力制御装置。
  24. 前記永久磁石は、少なくとも二つが前記中心ポールピースを中心に置いて対称をなすように配置され、
    前記回転永久磁石は、前記第1配置状態または前記第2配置状態時に、N極またはS極が前記中心ポールピースの前記作用面に向かうように配置される、請求項23に記載の磁気力制御装置。
  25. 前記永久磁石のN極が前記中心ポールピースに接触し、
    前記コイルは、前記永久磁石と前記回転永久磁石との間の前記中心ポールピースに巻かれる、請求項23または24に記載の磁気力制御装置。
  26. 前記回転永久磁石は、前記第1配置状態または前記第2配置状態を維持するように機械的に固定されるように構成され、配置状態間の変更時には、固定が解除されるように構成される、請求項1から25のいずれか一項に記載の磁気力制御装置。
  27. 前記回転永久磁石は、回転中心から同じ距離だけ外縁が形成された円形部と、回転中心からの距離が前記円形部より小さく外縁が形成された非円形部とからなり、
    前記非円形部によって前記回転永久磁石のN極とS極が分割される、請求項1に記載の磁気力制御装置。
  28. 前記回転永久磁石が前記第1配置状態または前記第2配置状態である場合に、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースは、前記円形部の少なくとも一部とは対面し、前記非円形部とは対面しないように構成される、請求項27に記載の磁気力制御装置。
  29. 前記回転永久磁石が前記第1配置状態または前記第2配置状態である場合に、前記第1ポールピース及び前記第2ポールピースは、前記円形部の全部と対面するように構成される、請求項28に記載の磁気力制御装置。
  30. 請求項1から29のいずれか一項の磁気力制御装置の構成を含む、磁性体ホールディング装置。
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