JP6657053B2 - 押しボタンスイッチ及びその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、家電製品、自動車搭載機器、情報通信機器等の操作に用いられる押しボタンスイッチ及びその製造方法に関するものである。
従来における押しボタンスイッチは、図10ないし図13に示すように、回路基板1に対して押圧操作される絶縁性の被操作ブロック10と、この被操作ブロック10に設けられる小さな小型の接点ピル24とを備え、被操作ブロック10の押圧操作時に、回路基板1の検出電極2を形成する第一、第二のU字形電極3・3Aに接点ピル24を接触させ、第一、第二のU字形電極3・3Aを導通させるよう機能する。
回路基板1は、図10に示すように、例えば絶縁基板上に配線パターンがプリントされたプリント配線板からなり、表面に押しボタンスイッチの押圧操作を検出する検出電極2が形成されている。この検出電極2は、噛合する第一、第二のU字形電極3・3Aに分割され、これら第一、第二のU字形電極3・3Aの間には、隙間4が区画形成されており、第一、第二のU字形電極3・3Aの長片部5間の短片部6には、配線ライン7がそれぞれ接続されるとともに、各配線ライン7が押しボタンスイッチの押圧操作を検出する検出回路に接続されている。
被操作ブロック10は、図11や図13に示すように、検出電極2の第一、第二のU字形電極3・3Aに隙間を介して対向する弾性ブロック11と、この弾性ブロック11から広がるよう屈曲可能に張り出す中空のスカート12と、このスカート12に形成される脚片13とを備えて形成されている。
接点ピル24は、図12や図13に示すように、複数の導電ゴム25と、この複数の導電ゴム25間に介在される複数の透明絶縁ゴム26とを備えた平面円板形に加工され、被操作ブロック10の弾性ブロック11に一体形成されて検出電極2の第一、第二のU字形電極3・3Aに接触し、導通させる(特許文献1参照)。複数の導電ゴム25と透明絶縁ゴム26とは、それぞれ平面略I字形に形成されて同方向に指向し、第一、第二のU字形電極3・3Aを導通させる観点から、第一、第二のU字形電極3・3Aの長片部5に直交して跨ぐよう弾性ブロック11の下部に一体形成される。
このような構成の押しボタンスイッチを製造する場合には、複数の導電ゴム25と透明絶縁ゴム26とを組み合わせてφ4〜5mmの小型の接点ピル24を形成し、用意した金型に小型の接点ピル24をインサートするとともに、未加硫の絶縁性エラストマーをインサートし、金型を型締めして加圧加熱し、加硫させ、被操作ブロック10と接点ピル24とを一体成形すれば、押しボタンスイッチを製造することができる。
この作業の際、第一、第二のU字形電極3・3Aの長片部5と接点ピル24の導電ゴム25とが平行関係になると、これら5・25の接触面積が減少し、第一、第二のU字形電極3・3Aの導通に重大な支障を来すおそれがあるので、金型にインサートする接点ピル24の向きが重要となる。この点に鑑み、接点ピル24は、複数の導電ゴム25と透明絶縁ゴム26が図14の左右方向に指向するようインサートされてはならず、複数の導電ゴム25と透明絶縁ゴム26が図13の上下方向に指向するよう慎重、かつ確実に位置合わせしてインサートされる必要がある。
製造された押しボタンスイッチは、回路基板1に設置された後、被操作ブロック10が押圧操作されると、スカート12の変形により下降し、接点ピル24の複数の導電ゴム25が第一、第二のU字形電極3・3Aの長片部5に直交して跨ぐよう接触する。この複数の導電ゴム25の接触により、第一、第二のU字形電極3・3Aが確実に導通し、押しボタンスイッチの押圧操作が検出回路に検出される。
実開平3‐104919号公報
従来における押しボタンスイッチは、以上のように製造され、検出電極2の第一、第二のU字形電極3・3Aの確実な導通を図る観点から、金型にインサートされる接点ピル24の正確な向きが重要となる。しかしながら、押しボタンスイッチを大量生産する場合に小型の接点ピル24を正確な向きでインサートする作業は、非常に煩雑で手間がかかり、作業時間の短縮を図ることができないという問題がある。
係る問題の解消には、接点ピル24を平面矩形等に形成して金型に対する方向性を付与し、金型に接点ピル24を正確な向きでインサートする方法があげられるが、この方法の場合には、金型と接点ピル24に高精度な寸法精度がそれぞれ要求されることがあり、これらに誤差が生じると、成形時に接点ピル24の接触面に絶縁性エラストマーが付着して被覆する等の不具合が生じ、接点ピル24の歩留まりが悪化するという大きな問題が新たに生じることとなる。
また、係る問題の解消には、検出電極2の第一、第二のU字形電極3・3Aの大きさや形を変更して接触面積の拡大を図るという方法も考えられるが、押しボタンスイッチと回路基板1の製造メーカが異なる場合、回路基板1の仕様や汎用性等を維持する観点から、実際に変更するのは非常に困難である。
本発明は上記に鑑みなされたもので、正確な向きに接点ピルを位置合わせする作業を省略して製造作業の迅速化を図ることができ、しかも、回路基板の電極の形状の変更を要しない押しボタンスイッチ及びその製造方法を提供することを目的としている。
本発明においては上記課題を解決するため、回路基板に対して押圧操作される被操作ブロックと、この被操作ブロックに設けられる導電接点とを備え、被操作ブロックの押圧操作時に、回路基板の検出電極を隙間を介して形成する第一、第二の対向電極に導電接点が接近するものであって、
導電接点は、平面略格子形に組み合わされる複数の導電性エラストマー材料と、この複数の導電性エラストマー材料の間に介在される光透過性の絶縁性エラストマー材料とを含んでなることを特徴としている。
なお、回路基板、検出電極、及び被操作ブロックのうち、少なくとも被操作ブロックに光透過性が付与されるようにすることができる。
また、押しボタンスイッチの押圧操作時に、点灯して光透過性の押しボタンスイッチを照光する光源を含むことができる。
また、被操作ブロックは、検出電極の第一、第二の対向電極に隙間を介して対向する弾性ブロックと、この弾性ブロックから徐々に広がるよう屈曲可能に張り出す略中空錐台形のスカートと、このスカートに形成される脚片とを含み、弾性ブロックの下部に、検出電極の第一、第二の対向電極に接近可能に対向する導電接点が一体形成されると良い。
また、導電接点は、平面略格子形に組み合わされる複数の導電シリコーンゴムと、この複数の導電シリコーンゴムの間に介在される光透過性の絶縁シリコーンゴムとを含むことができる。
また、本発明においては上記課題を解決するため、請求項1ないし4のいずれかに記載した押しボタンスイッチの製造方法であって、
未加硫の導電性エラストマー材料と光透過性を有する未加硫の絶縁性エラストマー材料とを交互に積層し、これら複数のエラストマー材料を加圧加熱して加硫させることにより第一の成形ブロック体を形成し、
第一の成形ブロック体を裁断して第一のシート体を形成するとともに、この第一のシート体と未加硫の導電性エラストマー材料とを交互に積層して加圧加熱し、加硫させることで第二の成形ブロック体を形成し、
第二の成形ブロック体を裁断して第二のシート体を形成し、この第二のシート体を加工して導電接点を形成し、
金型に導電接点をインサートするとともに、未加硫の絶縁性エラストマー材料をインサートした後、金型を型締めして加圧加熱し、加硫させることにより、被操作ブロックと導電接点とを一体化することを特徴としている。
ここで、特許請求の範囲における回路基板、検出電極、被操作ブロック、及び導電接点が光透過性を有する場合、これらのうち、少なくとも被操作ブロックと導電接点に光源からの光線を照射することができる。検出電極を形成する第一、第二の対向電極は、少なくとも隙間を介して対向する平面矩形や半円形、隙間を介して相互に噛み合う平面E字形、U字形、フォーク形、あるいはこれらに類似する形に形成することができる。また、導電接点は、平面円形、楕円形、矩形、多角形の板等に形成することができる。この導電接点は、第一、第二の対向電極に直接接触するタイプでも良いし、接触せずに僅かな隙間をおいて近接し、静電容量を形成するタイプでも良い。
本発明によれば、押しボタンスイッチは、回路基板に対して押圧操作されると、変形して回路基板に接近し、導電接点の複数の導電エラストマー材料が検出電極の第一、第二の対向電極に接近し、この接近により、第一、第二の対向電極が導通する。この際、被操作ブロックに対する導電接点の一部の向きがX方向又はY方向を指向する場合でも、導電接点の残部の向きがY方向又はX方向を指向するので、複数の導電エラストマー材料の一部が第一、第二の対向電極に必ず交差して接近し、第一、第二の対向電極が適切に導通する。
本発明によれば、導電接点が平面略格子形に組み合わされる複数の導電性エラストマー材料を含むので、正確な向きに導電接点を位置合わせする作業を省略して製造作業の迅速化を図ることができ、しかも、回路基板の電極の形状の変更を要しないという効果がある。
請求項2記載の発明によれば、少なくとも押しボタンスイッチに光透過性を付与すれば、例えば押しボタンスイッチの押圧操作時に、光源を点灯あるいは点滅させて押しボタンスイッチを照光することができるので、押しボタンスイッチの操作状態を視覚的に明瞭に把握することができる。
請求項3記載の発明によれば、回路基板に押しボタンスイッチの被操作ブロックの脚片を配置した後、被操作ブロックの弾性ブロックを押圧操作すれば、スカートの変形により押しボタンスイッチが回路基板に接近し、導電接点の複数の導電エラストマー材料が検出電極の第一、第二の対向電極に接近し、第一、第二の対向電極を適切に導通させることができる。この操作の際、被操作ブロックのスカートが撓むので、良好なクリック感や軽快な操作性を得ることが可能になる。
請求項4記載の発明によれば、複数の導電シリコーンゴムと絶縁シリコーンゴムとが共にシリコーンゴムなので、接着性の相性が良く、加硫接着すれば、強固な一体構造の導電接点を得ることが可能になる。また、導電シリコーンゴムを使用すれば、高い光透過性、弾性特性、圧縮永久歪特性、耐熱性、難燃性、耐アーク性等を得ることができ、しかも、アッセンブル工程の省力化が容易となる。また、絶縁シリコーンゴムを用いれば、高い光透過性、弾性特性、圧縮永久歪特性、耐熱性、難燃性、耐アーク性、電気絶縁性等を得ることが可能になる。
請求項5記載の発明によれば、導電接点が平面略格子形に組み合わされる複数の導電性エラストマー材料を含むので、正確な向きに導電接点を位置合わせする作業を省略して製造作業の迅速化を図ることができる。また、被操作ブロックと導電接点とを一体成形するので、強い接着力を得ることができ、被操作ブロックと導電接点の分離や脱落を防止することができる。さらに、別々に成形された被操作ブロックと導電接点とを後から組み立てる工程が不要になるので、工程数やコストの削減が期待できる。
本発明に係る押しボタンスイッチの実施形態における押しボタンスイッチと接点ピルを下方から示す斜視説明図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの実施形態における接点ピルを示す斜視説明図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの実施形態における接点ピルを示す正面図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの実施形態における接点ピルを示す平面図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの製造方法の実施形態における第一の成形ブロック体を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの製造方法の実施形態における第一のシート体を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの製造方法の実施形態における第二の成形ブロック体を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの製造方法の実施形態における第二のシート体を模式的に示す斜視説明図である。 本発明に係る押しボタンスイッチの実施形態における押しボタンスイッチと図1の接点ピルとは異なる向きの接点ピルを下方から示す斜視説明図である。 回路基板とその検出電極を示す斜視説明図である。 回路基板に従来の押しボタンスイッチを設置して搭載した状態を示す斜視説明図である。 従来の接点ピルを示す斜視説明図である。 従来の押しボタンスイッチと正しい向きの接点ピルを下方から示す斜視説明図である。 従来の押しボタンスイッチと誤った向きの接点ピルを下方から示す斜視説明図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態を説明すると、本実施形態における押しボタンスイッチは、図1ないし図10に示すように、回路基板1に対して押圧操作される絶縁性の被操作ブロック10と、この被操作ブロック10に設けられる小型の接点ピル20とを備え、被操作ブロック10の押圧操作時に、回路基板1の検出電極2を形成する第一、第二のU字形電極3・3Aに接点ピル20が圧接するスイッチであり、接点ピル20を、XY方向に指向する複数の導電性エラストマー21と、この複数の導電性エラストマー21材料の間に介在される光透過性の絶縁性エラストマー22とから形成するようにしている。
回路基板1は、図10に示すように、例えば薄い絶縁基板上に導電性の配線パターンがプリントされたプリント配線板からなり、表面に押しボタンスイッチの押圧操作を検出する検出電極2が形成されるとともに、この検出電極2の検出に基づいて発光するLED等の小型の光源が必要数設置される。回路基板1は、例えばガラス布にエポキシ樹脂等が含浸された積層板や有機樹脂製の絶縁板が使用されるが、光透過性が要求される場合には、透明性(半透明を含む)のフレキシブルプリント配線板が用いられる。
検出電極2は、相互に対向して噛合する第一、第二のU字形電極3・3Aに分割され、これら第一、第二のU字形電極3・3Aの間には、僅かな隙間が区画形成される。第一、第二のU字形電極3・3Aは、間隔をおいて相対向する一対の長片部5を備え、この一対の長片部5の端部間には短片部6が架設され、この短片部6には、細長い線条の配線ライン7が接続されており、各配線ライン7の端部が押しボタンスイッチの押圧操作を検出する検出回路に導通接続される。
第一、第二のU字形電極3・3Aと配線ライン7とは、導電性の金、銀、銅、ニッケル、クロム、アルミニウム、真鍮、これらの積層合金、メッシュ、酸化スズ、酸化インジウム、酸化アンチモン、酸化亜鉛、酸化カドミウム、酸化インジウム錫、カーボンナノチューブ、カーボンナノファイバー、導電性ポリマー等により平坦な薄膜に形成される。光透過性が要求される場合には、透明性(半透明を含む)を有する導電性ポリマーのスクリーン印刷等により形成される。
被操作ブロック10は、図1や図9に示すように、検出電極2の第一、第二のU字形電極3・3Aに隙間を介して上方から対向する角柱形の弾性ブロック11と、この弾性ブロック11の周面下部から下方に徐々に広がるよう屈曲可能に張り出す中空角錐台形のスカート12と、このスカート12の下端部に平面枠形に形成されて回路基板1の表面に設置される姿勢安定用の脚片13とを備え、光透過性を有する透明に形成される。
被操作ブロック10の材料としては、一般的にはシリコーンゴム、フッ素ゴム、ニトリルゴム、EPDM、SBR、クロロプレンゴム、アクリルゴム等があげられるが、透明性(半透明を含む)が要求される場合には、透明性、温度特性、環境特性、電気特性、耐久性等に優れる透明絶縁シリコーンゴムが最適である。
接点ピル20は、図1ないし図4に示すように、平面略格子形に組み合わされて縦横方向に指向する複数の導電性エラストマー21と、この複数の導電性エラストマー21の間に介在される光透過性の絶縁性エラストマー22とを備えた背の低い小型の平面円板形、換言すれば、背の低い小型の円柱形に形成され、被操作ブロック10の弾性ブロック11に一体形成されて検出電極2の第一、第二のU字形電極3・3Aに接触し、導通させる。
接点ピル20の導電性エラストマー21としては、特に限定されるものではないが、例えばカーボン系粒子(カーボンブラック、カーボンファイバ、カーボンチューブ、カーボングラフェン)、金属系粒子(金、銀、銅、白金、ニッケル、クロム、インジウム、これらで被覆された樹脂粒子)等を配合した導電性のシリコーンゴム、ニトリルゴム、EPDM、SBR、クロロプレンゴム、アクリルゴム等があげられる。これらの中では、弾性特性や圧縮永久歪特性等に優れる導電シリコーンゴムが最適である。また、絶縁性エラストマー22としては、光透過性、温度特性、環境特性、電気特性、耐久性等に優れる透明絶縁シリコーンゴムが最適である。
このような接点ピル20は、被操作ブロック10の弾性ブロック11の下部下面の中央と一体化してスカート12に包囲され、弾性ブロック11が上方から指で押圧操作されてスカート12を屈曲させると、このスカート12の屈曲に伴い、平坦な下面23が接離面として第一、第二のU字形電極3・3Aの噛合する長片部5に弾接し、第一、第二のU字形電極3・3Aを短絡する。これに対し、弾性ブロック11の指による押圧操作が解除され、屈曲したスカート12が元の状態に復帰すると、屈曲したスカート12の復帰に伴い、接離面が第一、第二のU字形電極3・3Aから離隔する。
上記構成において、押しボタンスイッチを製造する場合には、先ず、0.2mmの厚さを有する未加硫の導電ゴムシート30と、0.6mmの厚さを有する未加硫の透明絶縁ゴムシート31とをそれぞれ複数枚用意し、これら導電ゴムシート30と透明絶縁ゴムシート31とを上下方向に交互に積層し、複数枚の導電ゴムシート30と透明絶縁ゴムシート31とを加圧・加熱して加硫させることにより、図5に示す第一の成形ブロック体32を成形する。この際、未加硫の導電ゴムシート30として、未加硫の導電シリコーンゴムシートを使用し、未加硫の透明絶縁ゴムシート31として、未加硫の透明絶縁シリコーンゴムシートを用いるのが最適である。
第一の成形ブロック体32を成形したら、第一の成形ブロック体32を端部から順次スライスして0.6mmの厚さを有する第一のシート体33を複数枚形成する(図6参照)とともに、この複数枚の第一のシート体33と、予め用意しておいた0.2mmの厚さを有する未加硫の導電ゴムシート30とを交互に積層して加圧・加熱し、加硫させることで第二の成形ブロック体34を形成する(図7参照)。この際、第一のシート体33は、導電ゴムシート30の複数の導電ゴムと、透明絶縁ゴムシート31の複数の透明絶縁ゴムがX方向あるいはY方向に並列に配列され、各導電ゴムが細長い断面矩形とされるとともに、各透明絶縁ゴムが細長い肉厚の断面矩形とされる。
第二の成形ブロック体34を形成したら、この第二の成形ブロック体34を端部から下方向にスライスして0.55mmの厚さを有する第二のシート体35を形成(図8参照)し、その後、この第二のシート体35を打ち抜き加工することにより、φ5mmの大きさを有する良好なデザインの接点ピル20を形成する(図2参照)。
この際、第二のシート体35は、複数の導電ゴムと透明絶縁ゴムとがXY方向にマトリクスに配列され、各導電ゴムが平面線条に形成されるとともに、各透明絶縁ゴムが平面矩形に形成される。こうして形成された接点ピル20は、導電ゴムが断面略メッシュ形に形成され、この導電ゴムの複数の網目に透明絶縁ゴムがそれぞれ位置する構成となる。
接点ピル20を形成したら、型開きした金型の下型に、形成した接点ピル20をインサートしてその接離面を下向きとするとともに、この接点ピル20上に重なるシート形で未加硫の透明絶縁シリコーンゴムをインサートし、その後、金型の下型と上型とを型締めして加圧・加熱し、加硫させる。この加硫により、被操作ブロック10と接点ピル20とが加硫接着されて強固に一体化し、図1や図9に示す押しボタンスイッチを製造することができる。
接点ピル20のインサート作業の際、接点ピル20の導電性エラストマー21である複数の導電ゴムが格子形でXYの複数の異なる方向に指向するので、接点ピル20の向きが第一、第二のU字形電極3・3Aの導通に重大な悪影響を及ぼすおそれがなく、導電ゴムの向きに配慮することなく、金型に接点ピル20をインサートすることができる。
製造された押しボタンスイッチは、回路基板1の表面に被操作ブロック10の脚片13が設置された後、被操作ブロック10の弾性ブロック11が押圧操作されると、スカート12の変形により下降するとともに、接点ピル20の導電性エラストマー21である複数の導電ゴムが第一、第二のU字形電極3・3Aの長片部5に直交して跨ぐよう面接触し、この複数の導電ゴムの面接触により、第一、第二のU字形電極3・3Aが確実に導通し、押圧操作が検出回路に検出される。
この際、被操作ブロック10に対する接点ピル20の向きが図1や図9のような場合でも、導電性エラストマー21である複数の導電ゴムの一部が第一、第二のU字形電極3・3Aの長片部5に必ず直交して跨ぐので、第一、第二のU字形電極3・3Aが確実に導通する。
押しボタンスイッチの押圧操作が検出回路に検出されると、この検出回路に検出に基づき、光源が点灯して上方の被操作ブロック10と接点ピル20に光線をそれぞれ照射する。この光線の照射により、押圧操作された押しボタンスイッチが照光され、押しボタンスイッチの押圧操作が視覚を通じ、明瞭に認識される。
上記によれば、接点ピル20の複数の導電ゴムが格子形で一方向ではなく、複数の方向に指向するので、第一、第二のU字形電極3・3Aの確実な導通を図るため、金型に接点ピル20の向きを正しく位置決めしてインサートする煩雑な作業を省略することができる。したがって、小型の接点ピル20をインサートする作業が実に簡素になり、製造作業の迅速化や容易化を図ることができる。
また、接点ピル20を平面矩形等に形成して金型に対する方向性を付与し、金型に接点ピル20を正確な向きでインサートする必要がないので、金型と接点ピル20に高精度な寸法精度が要求されることがない。したがって、金型や接点ピル20の誤差により、接点ピル20の接触面に絶縁性エラストマーが付着して被覆する等の不具合が生じるのを有効に防止することができる。
また、第一、第二のU字形電極3・3Aの形を何ら変更する必要がなく、回路基板1の仕様や汎用性等を維持することが可能になる。さらに、形成した第二の成形ブロック体34のスライスにより、複数枚の第二のシート体35を形成し、各第二のシート体35を打ち抜き加工して多数の導電ピル20を形成することができるので、導電ピル20の量産が実に容易となる。
なお、上記実施形態では回路基板1の表面に、押しボタンスイッチの押圧操作に連動して点灯する小型の光源を設置したが、押しボタンスイッチの押圧操作に連動して光源を点滅させても良い。また、回路基板1と検出電極2とをそれぞれ透明に形成するとともに、回路基板1の下方に小型の光源を設置し、この光源を点灯あるいは点滅させて押しボタンスイッチを照光しても良い。また、操作環境が暗い場合に、押しボタンスイッチを押圧操作して光源を点灯させても良い。
また、回路基板1の表面に、検出回路に接続される静電容量検出電極を新たに形成し、この静電容量検出電極に被操作ブロック10の脚片13を接着等で空隙なく密接させることにより、押しボタンスイッチを二段階の操作が可能な静電容量型の押しボタンスイッチとし、この静電容量型の押しボタンスイッチに指が触れた場合に光源を点灯させたり、あるいは静電容量型の押しボタンスイッチが押圧操作された場合に光源を点灯させても良い。
また、上記実施形態では検出電極2を第一、第二のU字形電極3・3Aに分割したが、検出電極2を第一、第二のE字形電極に分割したり、第一、第二のフォーク形電極等に分割することができる。また、僅かな隙間をおいて相互に対向する第一、第二の長方形電極や第一、第二の半円形電極等に分割することもできる。また、上記実施形態では被操作ブロック10の弾性ブロック11を角柱形に形成したが、弾性ブロック11を円柱形に形成し、スカート12を中空の円錐台形に形成するとともに、脚片13を平面リング形に形成することができる。
また、脚片13には、押しボタンスイッチの押圧操作時に押しボタンスイッチの内部から外部にエアを排気するエア排気溝を必要数切り欠くことが可能である。さらに、接点ピル20上にシート形で未加硫の透明絶縁シリコーンゴムを重ねてインサートしても良いが、液状で未加硫の透明絶縁シリコーンゴムをインサートすることも可能である。
本発明に係る押しボタンスイッチ及びその製造方法は、家電製品、携帯機器、ゲーム機器、コンピュータ機器、住宅設備、自動車搭載機器、情報通信機器等の製造分野で使用される。
1 回路基板
2 検出電極
3 第一のU字形電極(第一の対向電極)
3A 第二のU字形電極(第二の対向電極)
4 隙間
5 長片部
10 被操作ブロック
11 弾性ブロック
12 スカート
13 脚片
20 接点ピル(導電接点)
21 導電性エラストマー(導電性エラストマー材料)
22 絶縁性エラストマー(絶縁性エラストマー材料)
23 下面
30 導電ゴムシート
31 透明絶縁ゴムシート
32 第一の成形ブロック体
33 第一のシート体
34 第二の成形ブロック体
35 第二のシート体

Claims (5)

  1. 回路基板に対して押圧操作される被操作ブロックと、この被操作ブロックに設けられる導電接点とを備え、被操作ブロックの押圧操作時に、回路基板の検出電極を隙間を介して形成する第一、第二の対向電極に導電接点が接近する押しボタンスイッチであって、
    導電接点は、平面略格子形に組み合わされる複数の導電性エラストマー材料と、この複数の導電性エラストマー材料の間に介在される光透過性の絶縁性エラストマー材料とを含んでなることを特徴とする押しボタンスイッチ。
  2. 回路基板、検出電極、及び被操作ブロックのうち、少なくとも被操作ブロックに光透過性が付与される請求項1記載の押しボタンスイッチ。
  3. 被操作ブロックは、検出電極の第一、第二の対向電極に隙間を介して対向する弾性ブロックと、この弾性ブロックから徐々に広がるよう屈曲可能に張り出す略中空錐台形のスカートと、このスカートに形成される脚片とを含み、弾性ブロックの下部に、検出電極の第一、第二の対向電極に接近可能に対向する導電接点が一体形成される請求項1又は2記載の押しボタンスイッチ。
  4. 導電接点は、平面略格子形に組み合わされる複数の導電シリコーンゴムと、この複数の導電シリコーンゴムの間に介在される光透過性の絶縁シリコーンゴムとを含んでなる請求項1、2、又は3記載の押しボタンスイッチ。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載した押しボタンスイッチの製造方法であって、未加硫の導電性エラストマー材料と光透過性を有する未加硫の絶縁性エラストマー材料とを交互に積層し、これら複数のエラストマー材料を加圧加熱して加硫させることにより第一の成形ブロック体を形成し、
    第一の成形ブロック体を裁断して第一のシート体を形成するとともに、この第一のシート体と未加硫の導電性エラストマー材料とを交互に積層して加圧加熱し、加硫させることで第二の成形ブロック体を形成し、
    第二の成形ブロック体を裁断して第二のシート体を形成し、この第二のシート体を加工して導電接点を形成し、
    金型に導電接点をインサートするとともに、未加硫の絶縁性エラストマー材料をインサートした後、金型を型締めして加圧加熱し、加硫させることにより、被操作ブロックと導電接点とを一体化することを特徴とする押しボタンスイッチの製造方法。
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