JP6655489B2 - エレベーター - Google Patents

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Description

本発明はエレベーターに関する。
従来のエレベーターは,電力変換器から電動機を回転させ,電動機と連結しているシーブを介して,ロープを上下方向へ移動させることで,ロープと接続されているかごの昇降を可能としている。この電力変換器や電動機,電動機と接続したエンコーダ等,駆動システムの一部が故障した場合,エレベーターは停止する。エレベーターのかごの停止した位置が階と階の間であり,この時に乗客がかご内にいると閉じ込めが発生する。
このような駆動システムの故障により閉じ込められた乗客を救出するための方法としては,一般的には保守作業員により行われる。特に,かご内の重量がつり合い重りとつり合っていない場合には,ブレーキを手動で開放することにより,つり合い重りとのアンバランスを利用して,最寄階までかごを移動させることで乗客を救出する。また、特許文献1に記載のようなブレーキの開放を自動で行う専用の端末を利用することで,早期に救出する方法が存在する。
国際公開第2009/013821号パンフレット
しかしながら、特許文献1に開示された救出運転の技術をはじめ、一般的なエレベーターのブレーキは二重化されているものの、ブレーキを作動させるための駆動回路は単一で運用している。このため、救出運転時にブレーキを断続的に開放してかごを移動させる場合、二重化されたブレーキ双方を断続して開閉するため、救出運転時にブレーキの冗長性が確保されない。
上記課題を解決するため、本発明は、乗りかごと、乗りかごの移動に制動力を加える複数のブレーキと、複数のブレーキの制動力を制御するコントローラと、を備え、コントローラは、救出運転中に複数のブレーキのうち1以上のブレーキを開放し制動力を発生させない解放状態にするブレーキ開放制御部と、救出運転中複数のブレーキのうち解放状態でないブレーキの制動力を変化させることにより乗りかごの移動速度を制御するかご移動制御状態にするかご移動制御部を備える、ことを特徴としたエレベーターを提供する。
本発明によれば、救出運転時にブレーキの制動力の冗長性を確保することができる。
本発明における一実施の形態を示す全体構成図。 一実施における安全コントローラの処理を示すブロック図。 一実施における動作の概要を示す図。 一実施におけるフローチャート図。
以下,図面を参照して,一実施の形態について詳細を説明する。
[第一の実施形態]
図1は,本発明におけるエレベーターを示す全体構成図であり,エレベーターのかご104の移動は,エレベーターコントローラ100によって制御される。エレベーターコントローラ100は,エレベーターの運行制御を行うエレベーター制御部2の他に,制動力制御部20を備えている。
かご104は,建屋に形成された昇降路内を複数の階床間に渡って移動し,ロープを介してかご104とバランスを取るためのつり合い重り105とに接続されている。かご104には,乗り場側扉を係合して開閉する乗りかご側扉が設けられている。かご104の移動は,電動機103によって綱車が駆動されることにより行われる。電動機103には,電力変換器101によって駆動用の電力の供給が行われる。電力変換器101は,エレベーターコントローラ100のかご位置制御指令に従って電動機を制御するための電力を出力する。また,モーターエンコーダなどのパルス発生器は電動機103に取り付けられており,エレベーターコントローラ100は電動機103の回転によって生じるパルスを計数することにより,電動機103の速度,かご104の昇降路移動方向,位置,移動距離などを計算する。エレベーターコントローラが乗りかごを制止させたい場合は,ブレーキ電源停止指令及び動力電源停止指令(図示せず)を出力する。これらの停止指令を受けて,ブレーキ電源はブレーキ102への作動を,動力電源は電力変換器101への電源供給のカットを行い,かご104を制止させる。ブレーキ電源及び動力電源は,コンタクタと呼ばれる電磁接触器で構成される回路である。
ブレーキ102A及び102Bは、シーブを摩擦摺動で制動させるためのブレーキパッド、ブレーキパッドを引き上げてシーブとブレーキパッドのギャップを確保するためのソレノイドコイル及び鉄芯(コア)で構成される。通常、ソレノイドコイルに電力が供給されると、電磁力によりブレーキパッドが引き上げられ、シーブはブレーキパッドによる拘束がなくなり、自由に回転できるようになる。ソレノイドコイルへの給電はブレーキ電源からのリレーを介して行われる。また、ブレーキ102A及び102Bはそれぞれ機構的に独立した構成となっている。さらに、ブレーキ102A及び102Bは、それぞれ対応したブレーキ電流制御回路21A及び21Bにより、ソレノイドコイルへ流れる電流(ブレーキ電流)を制御する回路により、制動力を変化させることが可能な構成となっている。また、このブレーキ電流制御回路21A及び21Bも、互いに独立した構成となっている。ブレーキ102A及びブレーキ102Bはそれぞれ単独でもかご104及び釣り合い錘105を止めておくのに十分な制動力を有している。
ブレーキ電流制御回路21A及び21Bは、インバータ回路やチョッパ回路といった電流ないしは電圧を制御する変換器、ブレーキ電流を検出するホールCT、ブレーキ電流を制御するためのコントローラで構成され、エレベーターコントローラ100よりソレノイドコイルに流れる電流の指令値(ブレーキ電流指令)を受けて、その指令値にブレーキ電流を制御する。なお、本実施例では制動力を変化させるための一例として、ソレノイドコイルを用いた電流に応じた制動力を変化させるブレーキ機構を例示したが、たとえば直動式のアクチュエータを用いることによる、距離に応じて制動力を変化させるブレーキや、回転機構を用いることによる、回転角に応じて制動力を変化させるブレーキ(シューブレーキなど)でもよい。総じて、ある指令に応じてブレーキの制動力を変化させるものであれば、ブレーキの種類には依存しない。
秤センサ4はかご内の乗客の人数を検出するのに使用する。通常運転中であれば,かごとつり合い重りの重量差を補償するための必要トルクを計算するのに使用される。秤センサは,かご床面が金属である場合には,かご枠に設けられた近接センサなどでかご床面のたわみ量から重量を推定する方式が用いられる。位置センサ5は,検出板6を検出することで,エレベーターが戸開可能な位置にいるかどうかを検出する,ドアゾーンセンサである。
安全コントローラ1は,エレベーターコントローラ100とは独立してブレーキ電源及び動力電源を遮断することでかご104を制止させる,安全システムを構成するコントローラである。安全コントローラ1は,処理を実行するCPU(Central Processing Unit)を中心とした構成であり,他にCPUの異常を検出するためのウォッチドッグタイマや,電源異常を監視する回路を有する。またCPUの処理異常を検出するために,CPUを2重化することによる相互比較を行う構成を持つ場合もある。
安全コントローラ1の入力は,かごの位置・速度・加速度を検出するための手段7や,エレベーターの安全装置の作動を検出する手段,で構成される。かごの位置・速度・加速度を検出するための手段7は,たとえばかごの位置に応じてパルスを出力するパルス発生器であり,本実施例ではガバナにガバナエンコーダを取り付けたものを図示している。これは,他にガイドレールに直接的にローラーを押し付けて乗りかごの移動を検出するタイプや,レールを磁化して検出するタイプなど,かごの絶対的または相対的な位置を検出できる手段であればよい。
安全コントローラ1の出力は,ブレーキ電源遮断出力9A及び9Bと動力電源遮断出力10,及び安全コントローラで検出されるかご位置及び速度情報出力23で構成される。ブレーキ電源遮断出力9A及び9Bはブレーキ電源を遮断し,ブレーキ102A及び102Bを作動させるための出力である。また同様に,動力電源遮断出力10は電力変換器101の電力源を遮断することで電動機103を停止させるための出力である。いずれの出力も,かごを制止するために使用される。
図2は制動力制御部20のブロック図であり,本図を用いて概要について説明する。制動力制御部20の救出運転開始処理部30は、エレベーターコントローラ100のエレベーター制御部2より送信される救出運転開始指令を検出する部であり、救出運転開始指令で識別される救出運転の開始または停止指令を救出運転制御部32へ送信する。かご速度検出部31は、安全コントローラより入力されるかご位置及び速度情報出力23を受けて、現在の昇降路内における自号機のかご位置及び速度を検出し,その検出した値を救出運転制御部32へ出力する。救出運転制御部32は救出運転開始処理部30より受信した救出運転の開始または停止指令と、かご速度検出部31より受信したる自号機のかご位置及び速度情報に基づき、救出運転制御をする。ブレーキ解放制御部33は救出運転制御部32からの指令に基づき片側(ここでは例としてブレーキAとする)のブレーキを引き上げるためのブレーキ引上げ指令を作成する制御部である。かご移動制御部34は救出運転制御部32からの指令にもとづき、ブレーキの開放によるかご移動を行うブレーキ(ここではブレーキBとする)へのかご移動制御を許可指令する制御部である。より具体的には、ブレーキ解放制御部33は、ブレーキAを引き上げ解放状態にするための電流指令をブレーキ電流制御回路A21Aへ出力する。かご移動制御部34は、ブレーキ102Bをかご移動制御状態にするためにかごを移動させるための電流指令をブレーキ電流制御回路B21Bに出力する。
また、救出運転制御部32は、かご位置・速度検出部31より出力されるかご位置・速度を元に、かご位置の行き過ぎまたは速度超過を検出した場合に、ブレーキAのブレーキ引き上げをやめさせ、解放状態のブレーキAをかごを制止させるために制動力を働かせる制止状態にするためにの制動指令をブレーキ電流制御回路A21Aに出力する。また、ブレーキBもかご移動制御状態からかごを停止させる制動状態にするため、制動指令をブレーキ電流制御回路A21Aに出力する。
図3は、かご移動制御部34が作成するブレーキかご移動許可指令、ブレーキ開放制御部が作成するブレーキ引上げ指令、救出運転制御部32画作成する速度超過検出信号、かご移動制御部34が作成するかごを移動させるための電流指令であるブレーキ電流B指令、ブレーキ解放制御部33が作成するブレーキを解放するためのブレーキ電流A指令、及びかご速度の関係を、時系列で示したものである。また、説明の便宜上、時間軸を(a)から(d)の4区間に分割しており、かご移動許可指令をブレーキA、ブレーキ開放指令をブレーキBに充当させているが、この関係が逆であってもよい。以下、基本の動作方法について、区間(a)から順に説明する。
区間(a)は、ブレーキかご移動許可指令及びブレーキ引上げ指令はゼロの状態であり、つまりかごが両ブレーキにより制動が働いておりかごは静止している状態となっている。これより、かご速度は零となっている。
区間(b)は、ブレーキ開放制御部33がブレーキ開放指令をONの状態としている。これに伴いブレーキ開放制御部33は、ブレーキ電流制御回路A21Aにブレーキ電流指令A指令を送信する。ブレーキ電流制御回路A21Aからブレーキ102Aに電気が供給され、ブレーキ102Aがシーブより引き上げられた状態となる。このとき、ブレーキ102Bはシーブと接しており、その制動力によってかごは制止しているため、かご速度の状態は零となっている。
区間(c)は、かご移動制御部34はブレーキかご移動許可指令をONの状態とし、ブレーキ102Bによるかご移動を行っている状態となっている。このとき、かご移動制御部34はブレーキ電流制御回路B21Bに断続的にブレーキを開放させるためのブレーキ電流B指令を出力する。その指令を受けて、ブレーキ電流制御回路B21Bはブレーキを断続的に開放させることで、かごが移動する。このため、区間(c)ではかご速度が発生する。ブレーキ102Bの機構的または電気的な不具合が生じ、かごが増速してしまっている状態も合わせて例示している。なお、本実施例ではブレーキ電流Bを変化させブレーキBを断続的に開放しているが、ブレーキ電流Bを一定の電流にしてブレーキ102Bによりシーブに一定の制動力をかけ続けても良い。
区間(d)は、部救出運転制御部32が、速度超過を検出した状態を示している。安全コントローラ1より入力されるかご位置及び速度情報出力23を受けて、かご速度検出部31は、現在の昇降路内における自号機のかご位置及び速度を検出し,その検出した値を出力する。この検出した値が速度超過の場合、救出運転制御部32が速度超過検出指令を立ち上げ、ブレーキかご移動許可指令及びブレーキ引き上げ指令を零にする。こうすることで、ブレーキ電流制御回路A21Aおよびブレーキ電流制御回路B21Bへの電流指令を零として、かごを制動させる。このとき、ブレーキ102Bは何らかの不具合でかごを制動させることができない可能性があるが、待機させていたブレーキ102Aによる制動を行うことで、より安全にかごを制動させることが可能となる。
図4は、救出運転制御のフローチャートを示す。ステップS101は、救出運転制御部32、救出運転開始部30より出力された救出運転開始指令のON(開始)/OFF(停止)を判断する。救出運転開始指令がOFFであった場合には、処理を終了する。救出運転開始指令がONであった場合には、ステップS102へ移行する。救出運転開始指令がONとなる条件は、かご内に乗客が閉じ込められ、かつモータなどがなんらかの異常により駆動できない場合などに通常は設定される。なお、救出運転と呼称しているが、必ずしもかご内に乗客が閉じ込められている必要はなく、もし乗客が乗っていた場合には救出運転が必要となる状態で本制御を行っても良い。
なお、この時の動作条件として、ブレーキが正常動作することも必要となる。救出運転開始指令がOFFとなる条件は、平常運転中、あるいは救出運転を実施中に、最寄階の戸開可能位置に到達したとき又はブレーキの異常を検知しているときに設定される。
ステップS102は、かご速度Vが零であるかどうかを判定する。かご位置・速度検出部31が出力したかご速度Vが零であった場合、救出運転制御部32はかごは停止状態にあり救出運転を開始可能と判断し、ステップS104へ進む。かご速度Vが零でない場合には、何らかの原因でかごが移動しているので、かごの停止を行うためのステップS103へ進む。 ステップS103は、救出運転制御部32はブレーキかご移動許可指令及びブレーキ引き上げ指令を零にすることで、二個のブレーキによる制動を行うようにする。
ステップS104は、ブレーキ開放制御部33は片側のブレーキを解放させるためのブレーキ引き上げ指令をONにし、解放したい方のブレーキ電流制御回路に電流指令を送信する。ステップS105では、ステップS104により引き上げられるブレーキが、引き上げられた状態であることを検出する。ブレーキが引き上げられたことは、通常ブレーキチェックスイッチなどブレーキの機械的な動きを検出するためのスイッチを用いて検出される。また、ブレーキの引き上げはどちらでもよいが、たとえば1回目の運転のときはブレーキA、次の運転のときはブレーキB、といったように交互に切り替えてもよい。このように交互に切り替える事でブレーキAとブレーキBの摩耗を平準化することができる。なお、ステップS105にてブレーキが引き上がったことを検出できなかった場合には、引き上げる予定であったブレーキの正常動作が期待できないため、本運転は中止とする。より具体的には、ステップS103に移行する。
ステップS106は、かご移動制御部34はブレーキかご移動許可指令をONにする。かご移動制御部34からかごの移動を制御させるブレーキに接続されるブレーキ電流制御回路に電流指令を送信する。この時、電流指令はかごを既定の速度にすることを目標値として設定され送信される。なお、既定速度は後述の速度超過値と検出する速度よりは低い速度である。ステップS107は、かご位置・速度検出部31より演算されたかごの速度に基づき、救出運転制御部32がかごの速度超過を検出する。現在のかご速度が速度超過値よりも大きい場合、ステップS108に移行する。ステップS108では救出運転制御部32は速度超過検出指令を立ち上げ、ブレーキかご移動許可指令及びブレーキ引き上げ指令を零にする。これに応じて各ブレーキ電流制御回路への電流指令は零となりブレーキは吸引されずシーブを制動することでかごの制動が実施される。この様な場合はかごを制止し、保守員を呼ぶことで救出をはかる。なお速度超過値の設定は、ガバナが作動する速度以下であればよい。更には、より安全を期す場合には、速度が低い状態での制動のほうが乗客に対する加速度の変化の影響が小さいため、たとえば保守運転速度や、工事時の運転速度に合わせて設定してもよい。また、本ステップでは速度超過の例を示したが、たとえばこの閾値をかご位置にして、かごの行き過ぎに応じて制動をかけてもよい。
かごの速度が速度超過値よりも低い場合、ステップS109に移行する。
ステップS109は、安全コントローラ1より入力されるかご位置及び速度情報出力23を受けて、かご位置・速度検出部31は現在の昇降路内における自号機のかご位置及び速度を検出し、救出運転制御部はかごが最寄階に到着したことを判断する。最寄階に到着した場合にはステップS110に移行する。ステップS110では、救出運転制御部32はブレーキかご移動許可指令及びブレーキ引き上げ指令を零にすることで、両ブレーキを制動状態にしかごを静止させる。救出運転制御部32ははかごドアを解放して救出運転を完了する。最寄階に到着していない場合には、ステップS107に戻る処理となる。 以上の構成によれば、前記コントローラは救出運転中に制動力が作用しない待機状態のブレーキを用意することで、待機させたブレーキの制動力を確保することができる。このため、その他のブレーキで制動力を制御することでかごを移動させている時に、かごが過速状態となりその他のブレーキで制動させることができない場合でも、制動力が確保された待機させたブレーキで制動することで、かごを安全に停止することができる。
また、二重化されたブレーキ双方を断続して開閉することで、ブレーキのシュー部分の摩耗が同時に進行する。摩耗により、ブレーキの制動力が低下するため、摩耗の進行状況によっては、かごの速度が想定していたよりも速く移動してしまい、ブレーキの開放の繰り返しによるかごの速度制御を行うことが難しくなることや、最終的にはブレーキのシューがシーブを制動できなくなり、かごが所定の位置に停止できなくなることがある。
本実施例では、ブレーキが102Aと102Bの二つの場合で説明したが、3以上でも実施可能である。ブレーキのうち1以上のブレーキを解放した場合であっても、残りの他のブレーキでかごを制止させる事ができれば実施可能である。
1 安全コントローラ
2 エレベーター制御部
4 秤センサ
5 位置センサ
7 かごの位置・速度・加速度を検出するための手段
20 制動力制御部

Claims (5)

  1. 乗りかごと、前記乗りかごの移動に制動力を加える複数のブレーキと、前記複数のブレーキの制動力を制御するコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、救出運転中に前記複数のブレーキのうち1以上のブレーキを開放し制動力を発生させない解放状態にするブレーキ開放制御部と、救出運転中前記複数のブレーキのうち解放状態でないブレーキの制動力を変化させることにより前記乗りかごの移動速度を制御するかご移動制御状態にするかご移動制御部を備え、
    前記複数のブレーキは、それぞれに対応して独立に設けられたブレーキ電流制御回路により、前記コントローラからのブレーキ電流指令を受けて、ブレーキそれぞれの制動力を変化させることが可能であり、解放状態にするブレーキとかご移動制御状態にするブレーキとを交互に切り替えることを特徴とするエレベーター。
  2. 請求項1に記載のエレベーターにおいて、
    前記乗りかごの移動を検出する移動検出手段と、を備え、前記コントローラは、前記移動検出手段に基づき前記乗りかごの移動速度を検出するかご位置・速度検出部と、前記かご位置・速度検出部から送信される前記乗りかごの移動速度に基づいて、前記救出運転を制御する救出運転制御部を備え、
    前記救出運転制御部は、前記かご位置・速度検出部により検出された前記乗りかごの移動速度が閾値を超えた場合、前記解放状態のブレーキを、かごを停止させるよう制動力を発生させる制止状態にすることを特徴とする、請求項1に記載のエレベーター。
  3. 請求項2に記載のエレベーターにおいて、
    前記かご位置・速度検出部により検出された前記乗りかごの移動速度が閾値を超えた場合、前記救出運転制御部は、前記かご移動制御状態のブレーキを前記制止状態にすることを特徴とする、請求項2に記載のエレベーター。
  4. 請求項2に記載のエレベーターにおいて、
    前記救出運転制御部は、前記かご位置・速度検出部により検出された前記乗りかごの位置が着床位置になった場合、前記複数のブレーキ全てを前記制止状態にすることを特徴とする、請求項2に記載のエレベーター。
  5. 請求項2に記載のエレベーターにおいて、
    前記複数のブレーキの制動力は、すくなくとも前記複数のブレーキのうち1つのブレーキを開放しても前記乗りかごを制止可能な制動力を備えることを特徴とする、請求項2に記載のエレベーター。
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