JP6655407B2 - 電気部品用ソケット - Google Patents

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Description

本発明は、電気部品の電気特性の検査に使用される電気部品用ソケットに関し、特にソケット本体部の収容部に電気部品よりも十分に広い収容面積を確保し得るようにする電気部品用ソケットに係るものである。
従来の電気部品用ソケットは、電気部品を収容する収容部の四隅に電気部品の各角部をガイドして位置決め規制するガイド部が上方に突設され、開閉動作をする一対のラッチ(操作部材)が上記収容部を間にして左右に配設されており、ラッチが閉じた状態でラッチの押圧部で収容部に収容された電気部品を押圧して、電気部品の端子部とソケット本体部に設けられたコンタクトピンと、を電気的に接触させるものとなっていた(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−59117号公報
しかし、このような従来の電気部品用ソケットにおいて、収容部は、その収容面積が四隅に突設されたガイド部によって電気部品の外形寸法に合わせて規制されているため、収容面積には電気部品の外形寸法に対する余裕が少なかった。したがって、電気部品が上記収容部に収容される際に、電気部品の縁部がガイド部に乗り上げ、ガイド部の一部を削るおそれがあった。そのため、ガイド部が削られて発生するダストにより、電気部品の端子部とコンタクトピンとの電気的な接触不良が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、このような問題点に対処し、ソケット本体部の収容部に電気部品よりも十分に広い収容面積を確保し得るようにする電気部品用ソケットを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明による電気部品用ソケットは、ソケット本体部の収容部に収容された電気部品の端子部と、前記ソケット本体部に設けられたコンタクトピンとを電気的に接触させる電気部品用ソケットであって、前記収容部を間にして対向配置され、前記収容部の収容面に平行に前進及び後退の進退動作をし、収容部側に伸びて設けられた挟持部の先端部により、前進時に前記電気部品の対向側面を押圧して電気部品を保持すると共に、前記電気部品の辺部を前記収容面側に押圧して前記電気部品の端子部と前記コンタクトピンとを電気的に接触させる第1の押圧部材を備えたものである。
本発明によれば、電気部品を保持する少なくとも一対の第1の押圧部材が電気部品を収容する収容部の収容面に対して平行に進退動作をするように設けられているので、電気部品を収容する際には、第1の押圧部材を後退させて収容部に電気部品よりも十分に広い面積を確保することができる。また、収容部を間にして対向配置された第1の押圧部材の収容部側に伸びて設けられた挟持部の先端部により、電気部品の対向側面を押圧して保持するようにしているので、電気部品の外形寸法のばらつきを吸収して電気部品を収容部の中央に位置決め保持することができる。さらに、第1の押圧部材の収容部側に伸びて設けられた挟持部の先端部により、電気部品の対辺部を収容面側に押圧して電気部品の端子部とコンタクトピンとを電気的に接触させるようにしているので、電気部品を収容面側に押さえる部分の幅を電気部品の縁部近傍部に制限することができる。したがって、例えば上面を押圧することができないような電気部品の電気特性の測定にも有効である。
本発明による電気部品用ソケットの一実施形態を示す斜視図である。 図1のA−A線断面矢視図である。 図1のB−B線断面矢視図である。 電気部品の外観を示す図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。 上記電気部品を収容するフローティングプレートを示す構成図であり、(a)は平面図、(b)は(a)のC−C線断面矢視図、(c)は(b)のD部分の拡大図である。 上記電気部品を保持する第1の押圧部材を示す中心線縦断面図である。 上記第1の押圧部材に進退動作をさせる操作力を伝達する第1の操作力伝達手段の第1の伝達部材を説明する図であり、(a)は平面図、(b)はA−A線断面図である。 上記第1の操作力伝達手段の第2の伝達部材を説明する正面図である。 上記電気部品を一方向に寄せる第2の押圧部材を説明する中心線縦断面図である。 上記第2の押圧部材に進退動作をさせる操作力を伝達する第2の操作力伝達手段の第5の伝達部材を説明する正面図である。 本発明による電気部品用ソケットにおける収容部の開放状態を示す図であり、(a)は図1のA−A線断面矢視図、(b)は図1のB−B線断面矢視図である。 本発明による電気部品用ソケットにおいて、電気部品を位置決め保持した状態を示す図であり、(a)は図1のA−A線断面矢視図、(b)は図1のB−B線断面矢視図である。 本発明による電気部品用ソケットにおいて、電気部品が押圧されて端子部とコンタクトピンとが接触した状態を示す図であり、(a)は図1のA−A線断面矢視図、(b)は図1のB−B線断面矢視図である。
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は本発明による電気部品用ソケットの一実施形態を示す斜視図であり、図2は図1のA−A線断面矢視図で、図3は図1のB−B線断面矢視図である。この電気部品用ソケットは、電気部品の電気特性の検査に使用されるもので、ソケット本体部1と、第1の押圧部材2と、操作部材3と、第1の操作力伝達手段と、第2の押圧部材4と、第2の操作力伝達手段と、位置決め部材5と、を備えて構成されている。
上記ソケット本体部1は、図4(b)に示すような外形が矩形状の電気部品6を位置決めして保持し、電気部品6の裏面に設けられた、例えばボール状の端子部7と、後述のコンタクトピン13とを電気的に接触させるもので、中央部には電気部品6を受容可能に、一方向(以下、同方向を「上方」又は「+Z方向」と言う)を開放した収容部8が設けられている。
詳細には、上記収容部8は、図3に示すように、一端部がソケット本体部1の底部に固定されたバネ部材(例えば、コイルスプリング)9によって常時上方(+Z方向)に付勢されて保持された上下動自在なフローティングプレート10の、図5(a)に示すように上面中央部に位置し、その収容面8aに位置決め収容された電気部品6の端子部7に対応させて、同図(b)に示すように上下方向(Z方向)に貫通する複数の挿通孔11が設けられている。なお、図1のB−B線は、図5(a)に示すB−B線に対応しており、図3は、図5(a)のB−B線に沿った断面図である。
より詳細には、上記挿通孔11は、図5(c)に拡大して示すように、コンタクトピン13が挿通自在な大きさに形成され、収容面8a側の端部(上端部)が電気部品6の端子部7を受容できる大きさに形成されている。そして、収容部8は、収容面8aに電気部品6が位置決め収容された状態で、後述の第1の押圧部材2によって電気部品6の対辺部6aが収容面8a側、即ち下方(−Z方向)に押圧されるとバネ部材9の付勢力に抗して下方に移動し、上記挿通孔11に挿通されたコンタクトピン13と、挿通孔11の上端部に受容された電気部品6の端子部7とを電気的に接続させるようになっている。
図2及び図3に示すように、上記ソケット本体部1の底部に取り付けられた中継基板12には、上記収容部8の収容面8aに位置決め収容された電気部品6の端子部7に対応させて複数のコンタクトピン13が植設されている。このコンタクトピン13は、中継基板12の配線を介して検査装置の配線基板に設けられた配線と上記電気部品6の端子部7とを電気的に接続さるための良導体である。
上記収容部8の収容面8aに平行な面内にて直交する二方向(以下「X,Y方向」という)のうちの一方向(例えば、X方向)には、上記収容部8を間にして一対の第1の押圧部材2が対向配置されている。この第1の押圧部材2は、収容部8の収容面8aに平行に前進及び後退の進退動作をし、前進時に電気部品6の対向側面6bを挟持して電気部品6を収容部8の中央に位置決めすると共に、該電気部品6の対辺部6aを収容面8a側(下方)に押圧して電気部品6の端子部7と上記コンタクトピン13とを電気的に接続させるものである。
詳細には、上記第1の押圧部材2は、図2に示すように、後述の第1の操作力伝達手段の第3の伝達部材27に一端部が固定されたバネ部材(例えば、コイルスプリング)14によって常時上方(+Z方向)に付勢されると共に、上記第3の伝達部材27に+Z方向に伸びて設けられたガイドピン15に沿って上下動可能に支持された、図6に示す基部16と、該基部16から側方(X方向)に伸びる挟持部17とを備えて構成されている。そして、図6に示すように、上記挟持部17の先端下端部には、XZ面に平行な縦断面が矩形状を成した切欠き18がY方向に伸びて設けられており、この切欠き18のX方向と交差する面18aが電気部品6の側面6bに当接するようになっている。これにより、一対の第1の押圧部材2によって電気部品6の対向側面6bがX方向から挟持できるようになっている。また、上記切欠き18のZ方向と交差する面18bが電気部品6の辺部6aの上部(縁部上端部)に当接するようになっており、一対の第1の押圧部材2によって電気部品6の対向する辺部6aを下方(−Z方向)に均等に押圧できるようになっている。
上記第1の押圧部材2のX方向の側方には、操作部材3が設けられている。この操作部材3は、第1の押圧部材2に進退動作をさせると共に、第1の押圧部材2の前進時に該第1の押圧部材2を上記収容部8の収容面8a側(−Z方向)に押圧するもので、収容部8を間にしてX方向の両側方に夫々設けられている。
詳細には、上記操作部材3は、図2に示すように、上記収容面8aに平行にY方向に伸び、両端部がソケット本体部1に支持された回動軸19によって軸支されて偏心回動する基部20と、該基部20から一側方に伸び、一端部がソケット本体部1に固定されたバネ部材(例えば、コイルスプリング)21によって上方に付勢された操作部22と、上記基部20から操作部22とは反対方向に伸びて、その先端部(押圧凸部23)により上記第1の押圧部材2の上端部を下方に押圧可能に形成された押圧部24と、を備えて構成されている。
上記第1の押圧部材2と操作部材3との間には、第1の操作力伝達手段が設けられている。この第1の操作力伝達手段は、操作部材3に対する操作力を第1の押圧部材2の進退動作に変換するもので、第1の伝達部材25と、第2の伝達部材26と、第3の伝達部材27とを備えて構成されている。
上記第1の伝達部材25は、図3に示すように、一端部がソケット本体部1に固定されたバネ部材(例えば、コイルスプリング)36によって常時上方に付勢され、図2に示すように、ソケット本体部1の底部に+Z方向に伸びて設けられたガイドピン28に沿って上下動自在に形成された昇降板であり、図7(a)に示すように、中央部に複数のコンタクトピン13を内包する大きさの開口部29を形成し、X方向の側端部を操作部材3の基部20によって押圧される被押圧部30とし、図7(b)に示すようにX方向に平行な中心線(A−A線)上にて上記開口部29側の下縁部を後述の第2の伝達部材26に操作力を伝達する第1伝達部31として形成している。これにより、操作部材3の基部20の偏心回動に伴って上記被押圧部30がZ方向に押圧・押圧解除されることにより、第1の伝達部材(昇降板)25が上下動するようになっている。
また、上記第2の伝達部材26は、Y方向を軸として回動し、第1の伝達部材25の上下動を第3の伝達部材27のX方向へのスライド移動に変換するもので、図8に示すように、XZ面に平行な縦断面が略L字型の部材であり、L字の角部(基部)32に設けた回動軸33がソケット本体部1に回動可能に支持されている。そして、図2及び図8に円Eで囲って示すように、上記角部(基部)32からX方向に伸びた片部34を第1の伝達部材25の第1伝達部31に当接させて、該片部34により操作部材3の操作力を第1の伝達部材25から受け取ることができるようにしている。また、図2及び図8に円Fで囲って示すように、上記角部(基部)32から+Z方向に伸びて設けた片部35により上記操作力を第3の伝達部材27に伝達できるようにしている。
さらに、上記第3の伝達部材27は、第1の押圧部材2を保持してX方向への進退動作を行わせるものであり、図2に示すように、一端部がソケット本体部1に固定されたバネ部材(例えば、コイルスプリング)37によって常時X方向の内方(収容部8側)に付勢された部材であり、第1の押圧部材2を上下動可能に支持するガイドピン15を上面に設けている。そして、図8に示すように、収容部8側の側面27aを上記第2の伝達部材26の+Z方向に伸びた片部35に当接させ、Y方向に平行な回動軸33回りに回動する第2の伝達部材26の回動力(操作力)をX方向へのスライド移動力に変換して受け取ることができるようにしている。
上記収容部8の収容面8aに平行な面内にて直交する二方向(X,Y方向)のうちのY方向には、一つの第2の押圧部材4が設けられている。この第2の押圧部材4は、第1の押圧部材2の進退動作に連動して動き、第1の押圧部材2の前進時に電気部品6の、第1の押圧部材2により挟持される対向側面6bと交差する側面6bを収容面8aに平行に押圧して、Y方向に対向配置された後述の位置決め部材5に電気部品6を押し付けるもので、図3に示すように、一端部がソケット本体部1(詳細には、フローティングプレート10)に固定されたバネ部材(例えば、コイルスプリング)38によって常時Y方向の内方(収容部8側)に付勢された部材である。そして、図9に示すように、−Y方向(収容部8側)の上端部に電気部品6の側面6bに当接する押圧凸部39を設けている。
上記第2の押圧部材4と操作部材3との間には、第2の操作力伝達手段が設けられている。この第2の操作力伝達手段は、操作部材3に対する操作力を第2の押圧部材4の進退動作に変換するもので、第4の伝達部材と、第5の伝達部材40とを備えて構成されている。
上記第4の伝達部材は、操作部材3の基部20に接触して、該基部20の偏心回動に伴って上下動するもので、本実施形態においては、上記第1の伝達部材25が共通の伝達部材として使用されている。即ち、図7(b)に示すように、第1の伝達部材25のY方向に平行な中心線上にて上記開口部29側の一下縁部を後述の第5の伝達部材40に操作力を伝達する第2伝達部41としている。
また、上記第5の伝達部材40は、X方向を軸として回動し、第1の伝達部材25の上下動を第2の押圧部材4のY方向へのスライド移動に変換するもので、図10に示すように、YZ面に平行な縦断面が略L字型の部材であり、L字の角部(基部)42に設けた回動軸43がソケット本体部1に回動可能に支持されている。そして、図3及び図10に円Gで囲って示すように、上記角部(基部)42からY方向に伸びた片部44を第1の伝達部材25の第2伝達部41に当接させて、該片部44により操作部材3の操作力を第1の伝達部材25から受け取ることができるようにしている。また、上記角部(基部)42から+Z方向に伸びて設けた片部45により上記操作力を第2の押圧部材4に伝達できるようにしている。
上記収容部8を間にして、上記第2の押圧部材4の対向位置に位置決め部材5が設けられている。この位置決め部材5は、上記第2の押圧部材4によって押圧されて−Y方向に寄せられた電気部品6の、第2の押圧部材4による押圧側面6bとは反対側の側面6bに当接して該電気部品6を収容部8の中央位置に位置決めするためのものであり、フローティングプレート10に突設されている。
次に、このように構成された電気部品用ソケットの動作について、図11〜図13を参照して説明する。
図11は電気部品6を収容可能に収容部8を開く段階を示す説明図である。
先ず、図11(a)に示すように、一端部がソケット本体部1に固定されたバネ部材21の+Z方向の付勢力に抗して、操作部材3の操作部22にロボット又は作業者により−Z方向(同図に示す矢印方向)の操作力が付与されると、操作部材3は、回動軸19を軸として回動する。これに伴って、操作部材3の基部20が偏心回動し、同図に円Hで囲って示すように、基部20の回動半径の大きい外縁部で第1の伝達部材25の被押圧部30が押圧されて下方に押し下げられる。これにより、第1の伝達部材25が−Z方向に移動する。
第1の伝達部材25が−Z方向に移動すると、図11(a)及び図8に円Eで囲って示すように第1の伝達部材25の第1伝達部31に片部34を当接させ、Y方向に平行な回動軸33に回動可能に軸支された第2の伝達部材26がX方向にて、収容部8とは反対側に回動する。即ち、図11(a)において右側の第2の伝達部材26が時計方向に回動し、左側の第2の伝達部材26が反時計方向に回動する。そして、第2の伝達部材26は、夫々、片部35により第3の伝達部材27の収容部8側の側面27aを収容部8側とは反対方向に押圧する。これにより、第3の伝達部材27は、一端部がソケット本体部1に固定されたバネ部材37のX方向の付勢力に抗して第1の押圧部材2と一体的に収容部8とは反対方向に(収容部8を開くように)移動する。
同時に、操作部材3の基部20に押圧されて第1の伝達部材25が−Z方向に移動すると、図11(b)及び図10に円Gで囲って示すように第1の伝達部材25の第2伝達部41に片部44を当接させ、X方向に平行な回動軸43に回動可能に軸支された第5の伝達部材40がY方向にて、収容部8とは反対側(同図において時計回り)に回動する。これにより、第5の伝達部材40の片部45が第2の押圧部材4を、一端部がソケット本体部1(フローティングプレート10)に固定されたバネ部材38の−Y方向の付勢力に抗して+Y方向(収容部8とは反対側)に押圧し、第2の押圧部材4を+Y方向に移動して収容部8を開く。
操作部材3の操作部22が完全に押し下げられると、第1の押圧部材2及び第2の押圧部材4が共に、各移動範囲の外側限界部まで移動し、収容部8が完全に開放される。こうして、図11に示すように、ソケット本体部1の収容部8に電気部品6が収容可能となる。この場合、完全に開放された収容部8の収容面積は、電気部品6の外形寸法で決まる底面積よりも十分に広いものとなっている。
図12は収容部8に電気部品6を位置決め保持する段階を示す説明図である。
収容部8に電気部品6が収容されると、操作部材3の操作部22に対する操作力が解除される。その結果、一端部をソケット本体部1に固定したバネ部材21の付勢力により、操作部材3が回動軸19を中止に回動する。即ち、図12(a)において、右側の操作部材3が反時計回りに回動し、左側の操作部材3が時計回りに回動する。この操作部材3の回動に伴って、操作部材3の基部20の、第1の伝達部材25の被押圧部30に当接する位置は、回動半径の大きい外縁部から小さい外縁部に移って行く。これにより、第1の伝達部材25が+Z方向に上昇する。
操作部材3に対する操作力が解除されて第1の伝達部材25が上昇すると、第1の伝達部材25に片部34を当接させて設けられた第2の伝達部材26に対する操作力も解除され、第2の伝達部材26が回動自由となる。即ち、第2の伝達部材26から伝達される第3の伝達部材27に対する操作力も解除されることになる。
第3の伝達部材27に対する操作力が解除されると、第3の伝達部材27は、一端部をソケット本体部1に固定したバネ部材37の収容部8の内側に向かう付勢力により、第1の押圧部材2と一体的に収容部8の内側(収容部8を閉じる方向)に移動する。
第3の伝達部材27の収容部8の内側に向かう移動途中において、一対の第1の押圧部材2は、電気部品6を捕捉して該電気部品6を収容部8の中央に位置付ける。詳細には、第1の押圧部材2の挟持部17の先端に設けられた切欠き18のX方向と交差する面18aで電気部品6のX方向の対向側面6bを略同じ力で左右から挟持する。これにより、電気部品6は、収容部8の略中央に位置付けられることになる。
同時に、操作部材3に対する操作力が解除されて第1の伝達部材25が上昇すると、図12(b)及び図10に円Gで囲って示すように第1の伝達部材25に片部44を当接させて設けられた第5の伝達部材40に対する操作力も解除され、第5の伝達部材40が回動自由となる。即ち、第5の伝達部材40から伝達される第2の押圧部材4に対する操作力も解除されることになる。
第2の押圧部材4に対する操作力が解除されると、第2の押圧部材4は、一端部をソケット本体部1(フローティングプレート10)に固定したバネ部材38の収容部内側に向かう付勢力により、収容部内側(収容部8を閉じる方向)に移動する。
第2の押圧部材4は、収容部内側に向かう移動途中に、電気部品6のY方向に交差する側面6bに押圧凸部39を当接して電気部品6を−Y方向に寄せ、Y方向に対向配置された位置決め部材5に電気部品6を押し付ける。これにより、電気部品6は、収容部8の中央位置に位置付けられる。
なお、図12に示す電気部品6が収容部8の中央に位置決め保持される段階は、操作部材3の基部20の回動半径が最小となる前に完了するように、第1の操作力伝達手段及び第2の操作力伝達手段が構成されている。
図13は電気部品6の端子部7とコンタクトピン13とを電気的に接触させる段階を示す説明図である。
操作部材3は、一端部をソケット本体部1に固定したバネ部材の付勢力により、操作部材3が基部20の回動半径が最小となる位置まで回動軸19を中心にさらに回動する。即ち、図13(a)において、右側の操作部材3が反時計回りにさらに回動し、左側の操作部材3が時計回りにさらに回動する。そして、各操作部材3の押圧部24の先端の押圧凸部23が、電気部品6を挟持した第1の押圧部材2の上端面に当接し、一端部を第3の伝達部材27に固定したバネ部材14の+Z方向の付勢力に抗して第1の押圧部材2を−Z方向に押し下げる。これにより、電気部品6は、X方向の対辺部6aが第1の押圧部材2の挟持部17の先端に設けられた切欠き18のZ方向に交差する面18bで押圧されて収容部8の収容面8aに押し付けられる。これにより、電気部品6の裏面に設けられた端子部7がフローティングプレート10に設けられた挿通孔11の上端部に収容される。さらに、電気部品6は、一端部をソケット本体部1の底部に固定したバネ部材9の+Z方向の付勢力に抗してフローティングプレート10と一体的に下降する。
電気部品6が第1の押圧部材2に押圧されてフローティングプレート10と一体的に下降すると、電気部品6の端子部7がフローティングプレート10の挿通孔11に挿通自在に設けられたコンタクトピン13に電気的に接触して端子部7とコンタクトピン13とが導通する。
一方、第2の押圧部材4は、図13(b)に示すように、電気部品6を−Y方向に寄せて位置決め部材5に押し付けた図12(b)に示す状態が維持される。
以上説明したように、本発明の電気部品用ソケットによれば、電気部品6が収容部8に位置決め保持された後に電気部品6の辺部6aが−Z方向(収容面8aに垂直)に押圧されるので、回動軸を中心に回動するラッチ(操作部材)により電気部品6が直接押圧される従来技術と違って、−Z方向への押圧中に電気部品6が動いて位置ずれを生じる恐れがない。
なお、上記実施形態においては、収容部8を間にして、収容部8の収容面8aに平行な面内にて直交する二方向のうちの一方向に一対の第1の押圧部材2を配置し、他方向に第1の押圧部材2の進退動作に連動して動き、第1の押圧部材2の前進時に、一対の第1の押圧部材2により挟持される電気部品6の対向側面6bと交差する側面6bを収容面8aに平行に押圧する一つの第2の押圧部材4と、同方向に第2の押圧部材4に対向して位置決め部材5を配置して備えた場合について説明したが、本発明はこれに限られず、収容部8の収容面8aに平行な面内にて直交する二方向に夫々、収容部8を間にして第1の押圧部材2を対向配置してもよい。これにより、二対の第1の押圧部材2により、電気部品6を直交する二方向から挟持して収容部8の中央に位置付けると共に、電気部品6の四辺部6aを均等に押圧して押し下げることができる。
又は、収容部8を間にして、一対の第2の押圧部材4を対向配置してもよい。この場合も、一対の第1の押圧部材2及び一対の第2の押圧部材4により、電気部品6を直交する二方向から挟持して収容部8の中央に位置付けることができる。
1…ソケット本体部
2…第1の押圧部材
3…操作部材
4…第2の押圧部材
5…位置決め部材
6…電気部品
6a…電気部品の辺部
6b…電気部品の側面
7…端子部
8…収容部
8a…収容面
13…コンタクトピン
17…挟持部
25…第1の伝達部材(操作力伝達手段)
26…第2の伝達部材(操作力伝達手段)
27…第3の伝達部材(操作力伝達手段)

Claims (7)

  1. ソケット本体部の収容部に収容された電気部品の端子部と、前記ソケット本体部に設けられたコンタクトピンとを電気的に接触させる電気部品用ソケットであって、
    前記収容部を間にして対向配置され、前記収容部の収容面に平行に前進及び後退の進退動作をし、収容部側に伸びて設けられた挟持部の先端部により、前進時に前記電気部品の対向側面を押圧して電気部品を保持すると共に、前記電気部品の辺部を前記収容面側に押圧して前記電気部品の端子部と前記コンタクトピンとを電気的に接触させる第1の押圧部材を備えたことを特徴とする電気部品用ソケット。
  2. 前記収容部の収容面に平行な面内にて直交する二方向に夫々、前記収容部を間にして前記第1の押圧部材を対向配置したことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  3. 前記収容部を間にして、前記収容部の収容面に平行な面内にて直交する二方向のうちの一方向に一対の前記第1の押圧部材を配置し、他方向に前記第1の押圧部材の進退動作に連動して動き、前記第1の押圧部材の前進時に、一対の前記第1の押圧部材により挟持される前記電気部品の対向側面と交差する側面を前記収容面に平行に押圧する少なくとも一つの第2の押圧部材を配置して備えたことを特徴とする請求項1記載の電気部品用ソケット。
  4. 前記収容部を間にして、一対の前記第2の押圧部材を対向配置したことを特徴とする請求項3記載の電気部品用ソケット。
  5. 前記収容部を間にして、一つの前記第2の押圧部材と、前記電気部品の一側面に当接して該電気部品を位置決めする位置決め部材とを対向配置したことを特徴とする請求項3記載の電気部品用ソケット。
  6. 前記第1の押圧部材に進退動作をさせると共に、前記第1の押圧部材の前進時に前記第1の押圧部材を前記収容面側に押圧する操作部材をさらに備えたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の電気部品用ソケット。
  7. 前記第1の押圧部材と前記操作部材との間に、前記操作部材に対する操作力を前記第1の押圧部材の進退動作に変換する操作力伝達手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の電気部品用ソケット。
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