JP6655403B2 - 発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、発光装置に関する。
従来の発光装置として、例えば、特許文献1に記載された装置が知られている。特許文献1に記載の発光装置は、支持基板と、支持基板上に形成され、第1電極、第1電極と重なる第2電極、及び第1電極と第2電極との間に位置する有機層を有する発光部と、発光部を封止する封止部材と、を備えている。この発光装置では、封止部材において、発光部の第2電極と対向する位置に、乾燥剤(吸湿材)が設けられている。
特開2015−162444号公報
上記発光装置のように、第2電極と対向する位置に乾燥剤が設けられている構成では、平面視で発光部と乾燥剤とが重なる部位に局所的な発光ムラが発生することがある。本願発明者は、このムラについて検討した結果、乾燥剤から発生する脱ガス成分と第2電極を形成する金属とが反応して発生していることを見出した。ムラは、発光部の発光品位を低下させる。
本発明は、発光品位の向上を図れる発光装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る発光装置は、支持基板と、当該支持基板上に配置された有機EL素子と、有機EL素子を封止すると共に、有機EL素子を収容する空間を有する封止部材と、を備え、空間に不活性ガスが封入された発光装置であって、有機EL素子は、支持基板上に、第1電極層、有機機能層及び第2電極層がこの順番で積層されて形成されており、封止部材には、第2電極層と対向する位置に、乾燥剤が設けられており、第2電極層は、少なくとも3層の金属層を含んで構成されており、複数の金属層のうち、少なくとも1層の金属層はアルミニウムからなり、最上層の金属層は銀からなる。
この発光装置では、封止部材には、第2電極層と対向する位置に、乾燥剤が設けられている。この構成において、第2電極層の最上層は、銀からなる。本願発明者は、鋭意研究を重ねた結果、乾燥剤と対向する位置に配置される第2電極層を複数の金属層により構成し、第2電極層の最上層を銀とすることにより、乾燥剤から発生する脱ガス成分との反応を抑制できることを見出した。これにより、発光装置では、発光部にムラが発生することを抑制できる。その結果、発光装置では、発光品位の向上を図れる。
一実施形態においては、第2電極層は、有機機能層上に、アルミニウムからなる第1金属層と、銀からなる第2金属層と、アルミニウムからなる第3金属層と、銀からなる第4金属層とがこの順番で積層されていてもよい。この構成によれば、発光部のムラの発生をより一層抑制できる。
一実施形態においては、乾燥剤は、ポリテトラフルオロエチレン、酸化カルシウム、及び、カーボンからなる群から選ばれる少なくとも1つを含んでいてもよい。この乾燥剤を用いる場合には、上記構成を有する第2電極層の構成が発光部のムラ発生の抑制に特に有効である。
一実施形態においては、乾燥剤は、粘接着部により封止部材に取り付けらており、粘接着部は、アクリル酸エステル共重合体を含んでいてもよい。粘接着部からは、経時により、脱ガス成分が発生するおそれがある。陰極層は、最上層を銀で構成しているため、アクリル酸エステル共重合体を含む粘接着部から発生する脱ガス成分との反応を抑制できる。したがって、粘接着部の脱ガス成分によるムラの発生を抑制できる。
本発明によれば、発光品位の向上を図れる。
一実施形態に係る発光装置の断面図である。 陰極層を示す断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1に示されるように、発光装置1は、支持基板3と、有機EL素子10と、封止部材11と、を備えている。有機EL素子10は、陽極層(第1電極層)5と、有機機能層7と、陰極層(第2電極層)9と、を有している。
[支持基板]
支持基板3は、可視光(波長400nm〜800nmの光)に対して透光性を有するガラス、若しくは樹脂から構成されている。支持基板3を樹脂の材料から選択する場合は、例えば、ポリエーテルスルホン(PES);ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等のポリエステル樹脂;ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、環状ポリオレフィン等のポリオレフィン樹脂;ポリアミド樹脂;ポリカーボネート樹脂;ポリスチレン樹脂;ポリビニルアルコール樹脂;エチレン−酢酸ビニル共重合体のケン化物;ポリアクリロニトリル樹脂;アセタール樹脂;ポリイミド樹脂;エポキシ樹脂を用いることができる。
支持基板3の材料は、上記樹脂の中でも、耐熱性が高く、線膨張率が低く、かつ、製造コストが低いので、ポリエステル樹脂、ポリオレフィン樹脂が好ましく、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートが特に好ましい。また、これらの樹脂は、1種を単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
支持基板3の一方の主面3a上には、水分バリア層(バリア層)が配置されていてもよい。支持基板3の他方の主面3bは、発光面である。
[陽極層]
陽極層5は、支持基板3の一方の主面3a上に配置されている。陽極層5には、光透過性を示す電極層が用いられる。光透過性を示す電極(層)としては、電気伝導度の高い金属酸化物、金属硫化物及び金属等の薄膜を用いることができ、光透過率の高い薄膜が好適に用いられる。例えば酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ、インジウム錫酸化物(Indium Tin Oxide:略称ITO)、インジウム亜鉛酸化物(Indium Zinc Oxide:略称IZO)、金、白金、銀、及び銅等からなる薄膜が用いられ、これらの中でもITO、IZO、又は酸化スズからなる薄膜が好適に用いられる。
陽極層5として、ポリアニリン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体等の有機物の透明導電膜を用いてもよい。また、陽極層5として、金属又は金属合金等をメッシュ状にパターニングした電極、或いは、銀を含むナノワイヤーがネットワーク状に形成されている電極を用いてもよい。
陽極層5の厚さは、光の透過性、電気伝導度等を考慮して決定することができる。陽極層5の厚さは、通常、10nm〜10μmであり、好ましくは20nm〜1μmであり、さらに好ましくは50nm〜500nmである。
陽極層5の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、メッキ法及び塗布法等を挙げることができる。
[有機機能層]
有機機能層7は、陽極層5上に配置されている。有機機能層7は、発光層を含んでいる。有機機能層7は、通常、主として蛍光及び/又はりん光を発光する有機物、或いは該有機物とこれを補助する発光層用ドーパント材料を含む。発光層用ドーパント材料は、例えば発光効率を向上させたり、発光波長を変化させたりするために加えられる。なお、有機物は、低分子化合物であってもよいし、高分子化合物であってもよい。有機機能層7を構成する発光材料としては、例えば下記の色素材料、金属錯体材料、高分子材料、発光層用ドーパント材料を挙げることができる。
(色素材料)
色素材料としては、例えばシクロペンダミン及びその誘導体、テトラフェニルブタジエン及びその誘導体、トリフェニルアミン及びその誘導体、オキサジアゾール及びその誘導体、ピラゾロキノリン及びその誘導体、ジスチリルベンゼン及びその誘導体、ジスチリルアリーレン及びその誘導体、ピロール及びその誘導体、チオフェン化合物、ピリジン化合物、ペリノン及びその誘導体、ペリレン及びその誘導体、オリゴチオフェン及びその誘導体、オキサジアゾールダイマー及びその誘導体、ピラゾリンダイマー及びその誘導体、キナクリドン及びその誘導体、クマリン及びその誘導体等を挙げることができる。
(金属錯体材料)
金属錯体材料としては、例えばTb、Eu、Dy等の希土類金属、又はAl、Zn、Be、Pt、Ir等を中心金属に有し、オキサジアゾール、チアジアゾール、フェニルピリジン、フェニルベンゾイミダゾール、キノリン構造等を配位子に有する金属錯体を挙げることができる。金属錯体としては、例えばイリジウム錯体、白金錯体等の三重項励起状態からの発光を有する金属錯体、アルミニウムキノリノール錯体、ベンゾキノリノールベリリウム錯体、ベンゾオキサゾリル亜鉛錯体、ベンゾチアゾール亜鉛錯体、アゾメチル亜鉛錯体、ポルフィリン亜鉛錯体、フェナントロリンユーロピウム錯体等を挙げることができる。
(高分子材料)
高分子材料としては、例えばポリパラフェニレンビニレン及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポリシラン及びその誘導体、ポリアセチレン及びその誘導体、ポリフルオレン及びその誘導体、ポリビニルカルバゾール及びその誘導体、上記色素材料、金属錯体材料を高分子化した材料等を挙げることができる。
(発光層用ドーパント材料)
発光層用ドーパント材料としては、例えばペリレン及びその誘導体、クマリン及びその誘導体、ルブレン及びその誘導体、キナクリドン及びその誘導体、スクアリウム及びその誘導体、ポルフィリン及びその誘導体、スチリル色素、テトラセン及びその誘導体、ピラゾロン及びその誘導体、デカシクレン及びその誘導体、フェノキサゾン及びその誘導体等を挙げることができる。
有機機能層7の厚さは、通常約2nm〜200nmである。有機機能層7は、例えば、上記のような発光材料を含む塗布液(例えばインク)を用いる塗布法により形成される。発光材料を含む塗布液の溶媒としては、発光材料を溶解するものであれば、限定されない。
[陰極層]
陰極層9は、有機機能層7上に配置されている。図2に示されるように、陰極層9は、第1陰極層(第1金属層)9aと、第2陰極層(第2金属層)9bと、第3陰極層(第3金属層)9cと、第4陰極層(第4金属層)9dと、を有している。第1陰極層9aは、アルミニウムである。第2陰極層9bは、銀である。第3陰極層9cは、アルミニウムである。第4陰極層9dは、銀である。
陰極層9の厚さは、通常、10nm〜10μmであり、好ましくは100nm〜1μmである。本実施形態では、陰極層9の厚さは、700nmである。具体的には、第1陰極層9aの厚さは、例えば、200nmである。第2陰極層9bの厚さは、例えば、100nmである。第3陰極層9cの厚さは、例えば、300nmである。第4陰極層9dは、銀である。第4陰極層9dの厚さは、例えば、100nmである。
陰極層9は、第1陰極層9a、第2陰極層9b、第3陰極層9c、及び、第4陰極層9dがこの順番で積層されている。第1陰極層9aは、陰極層9の最下層である。すなわち、第1陰極層9aは、有機機能層7上に配置される。第4陰極層9dは、陰極層9の最上層である。すなわち、第4陰極層9dは、封止部材11と対向する。
陰極層9の形成方法としては、例えば真空蒸着法、スパッタリング法、また金属薄膜を熱圧着するラミネート法及び塗布法等を挙げることができる。
[封止部材]
封止部材11は、有機EL素子10を封止する。封止部材11は、箱型の部材である。封止部材11の材料は、例えば、ガラス、若しくは、アルミニウム、銅、鉄から選択される金属、又は、これらの金属のうち少なくとも1つを含む合金を用いることができる。封止部材11は、支持基板3に配置された有機EL素子10を覆うように配置されている。封止部材11は、支持基板3上に配置され、有機EL素子10を収容する空間Sを形成する。空間Sには、不活性ガスが封入されている。不活性ガスは、例えば、窒素である。
封止部材11は、粘接着部13によって支持基板3に接着されている。粘接着部13は、枠状に配置され、支持基板3と封止部材11とを接着する。これにより、有機EL素子10は封止され、大気中の酸素及び水分から保護される。粘接着部13は、例えば、エポキシ樹脂或いはその他の樹脂からなる紫外線硬化樹脂、熱硬化樹脂、紫外線遅延硬化樹脂、2液混合硬化樹脂等の透明材料からなる。
封止部材11の内側には、乾燥剤15が設けられている。具体的には、乾燥剤15は、陰極層9と対向する封止部材11の内面(天井面)に配置されている。本実施形態では、乾燥剤15は、シート状である。本実施形態では、乾燥剤15は、ポリテトラフルオロエチレン、酸化カルシウム、及び、カーボンを含む。乾燥剤15は、封止部材11に複数設けられていてもよい。乾燥剤15は、粘接着層(粘接着部)17によって封止部材11に取り付けられている。粘接着層17は、アクリル酸エステル共重合体を含んでいる。
以上説明したように、本実施形態に係る発光装置1では、封止部材11には、陰極層9と対向する位置に、乾燥剤15が設けられている。この構成において、陰極層9の最上層である第4陰極層9dは、銀からなる。これにより、発光装置1では、乾燥剤15の脱ガス成分と陰極層9とが反応することを抑制できる。したがって、発光装置1では、発光部(陰極層9)にムラが発生することを抑制できる。その結果、発光装置1では、発光品位の向上を図れる。
本実施形態では、陰極層9は、有機機能層7上に、アルミニウムからなる第1陰極層9aと、銀からなる第2陰極層9bと、アルミニウムからなる第3陰極層9cと、銀からなる第4陰極層9dとがこの順番で積層されている。この構成によれば、発光部の発生をより一層抑制できる。
ここで、陰極層9の欠陥部分に、ダークスポット(非発光点)が発生し、複数の微小なダークスポットが集合したムラ(以下、「モヤムラ」と称する)が発生することがある。本実施形態では、陰極層9の厚さの合計は、700nmである。また、陰極層9は、アルミニウムからなる第1陰極層9a及び第3陰極層9cと、銀からなる第2陰極層9b及び第4陰極層9dとが交互に形成されている。このように、材料の異なる金属層を交互に形成することにより、例えば陰極層9を蒸着法で形成する場合に、各層の秩序が異なるため、陰極層9の剛性を確保できる。そのため、異物により陰極層9にクラック(破損)が生じ、陰極層9に構造欠陥が発生することを抑制できる。その結果、ダークスポットの発生を抑制できるため、モヤムラの発生を抑制できる。特に、陰極層9の厚さの合計を500nm以上とすることにより、陰極層9におけるダークスポットの発生を効果的に抑制できる。
本実施形態では、乾燥剤15は、ポリテトラフルオロエチレン、酸化カルシウム、及び、カーボンを含んでいる。この乾燥剤15を用いる場合には、上記構成を有する陰極層9の構成が発光部のムラ発生の抑制に特に有効である。
本実施形態では、乾燥剤15は、粘接着層17により封止部材11に取り付けられている。本実施形態では、粘接着層17は、アクリル酸エステル共重合体を含んでいる。粘接着層17からは、経時により、脱ガス成分が発生するおそれがある。陰極層9は、最上層の第4陰極層9dとしているため、アクリル酸エステル共重合体を含む粘接着層17から発生する脱ガス成分との反応を抑制できる。したがって、乾燥剤15の脱ガス成分によるムラの発生を抑制できる。
以下、実施例及び比較例に基づいて本発明を更に具体的に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
[実施例1]
実施例1として、支持基板上に、陽極層、有機機能層、陰極層及び封止層がこの順番で積層された有機EL素子を有する発光装置を製造した。
支持基板として、厚さ0.5mmの無アルカリガラスを準備した。支持基板上に、陽極層及び有機機能層を形成した。有機機能層としては、正孔注入層、正孔輸送層、発光層、及び、電子注入層を形成した。
陰極層としては、真空蒸着法によって、アルミニウム/銀/アルミニウム/銀の4層を形成した。陰極層の厚さは、700nmとした。詳細には、1層目(最下層)のアルミニウムの層の厚さは、200nmとした。2層目の銀の層の厚さは、100nmとした。3層目のアルミニウムの層の厚さは、300nmとした。4層目(最上層)の銀の層の厚さは、100nmとした。
陰極層を形成した後、封止部材により有機EL素子を封止し、封止部材の天井面に乾燥剤を設けた。乾燥剤としては、ポリテトラフルオロエチレン、酸化カルシウム、及び、カーボンを含むものとした。乾燥剤は、粘接着層により、封止部材に取り付けた。粘接着層としては、アクリル酸エステル共重合体を含むものとした。以上により、実施例1の発光装置を得た。
実施例1の発光装置について、温度85℃、湿度90%RHの環境下において保管を行い、4日経過後のモヤムラの発生の有無、及び、発光初期における乾燥剤によるムラの発生の有無を確認した(初期)。確認結果を表1に示す。表1においては、ムラが発生した場合を「×」、ムラが発生しなかった場合を「○」で示している。なお、ムラが発生したとは、発光品位に影響を与える程度にムラが発生した場合を意味している。
Figure 0006655403
表1に示されるように、実施例1の発光装置では、モヤムラ、及び乾燥剤によるムラの発生は確認されなかった。モヤムラについては、10日経過後においても確認されなかった。
[比較例1]
比較例1では、陰極層をアルミニウム/銀の2層を形成した以外は、実施例1と同様の製造方法で発光装置を得た。陰極層の厚さは、300nmとした。詳細には、1層目(最下層)のアルミニウムの層の厚さは、200nmとした。2層目(最上層)の銀の層の厚さは、100nmとした。比較例1の発光装置では、陰極層の最上層を銀で形成しているため、発光初期において乾燥剤によるムラの発生は確認されなかった。モヤムラについては、4日経過後において確認された。
[比較例2]
比較例2では、陰極層をアルミニウム/銀/アルミニウムの3層を形成した以外は、実施例1と同様の製造方法で発光装置を得た。陰極層の厚さは、600nmとした。詳細には、1層目(最下層)のアルミニウムの層の厚さは、200nmとした。2層目の銀の層の厚さは、100nmとした。3層目(最上層)のアルミニウムの層の厚さは、300nmとした。比較例2の発光装置では、陰極層の最上層をアルミニウムで形成しているため、発光初期より乾燥剤によるムラが確認された。モヤムラについては、陰極層の厚さを比較的厚めに形成しているため、4日経過後においても確認されなかった。
なお、本発明は上記した本実施形態に限定されることなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、陽極層5と陰極層9との間に発光層を含む有機機能層7が配置された有機EL素子10を示した。しかし、有機機能層7の構成はこれに限定されない。有機機能層7は、以下の構成を有していてもよい。
(a)(陽極層)/発光層/(陰極層)
(b)(陽極層)/正孔注入層/発光層/(陰極層)
(c)(陽極層)/正孔注入層/発光層/電子注入層/(陰極層)
(d)(陽極層)/正孔注入層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極層)
(e)(陽極層)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/(陰極層)
(f)(陽極層)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子注入層/(陰極層)
(g)(陽極層)/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極層)
(h)(陽極層)/発光層/電子注入層/(陰極層)
(i)(陽極層)/発光層/電子輸送層/電子注入層/(陰極層)
ここで、記号「/」は、記号「/」を挟む各層が隣接して積層されていることを示す。上記(a)に示す構成は、上記実施形態における有機EL素子10の構成を示している。
正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び電子注入層のそれぞれの材料は、公知の材料を用いることができる。正孔注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び電子注入層のそれぞれは、例えば、有機機能層7と同様に塗布法により形成できる。
有機EL素子10は、単層の有機機能層7を有していてもよいし、2層以上の有機機能層7を有していてもよい。上記(a)〜(i)の層構成のうちのいずれか1つにおいて、陽極層5と陰極層9との間に配置された積層構造を「構造単位A」とすると、2層の有機機能層7を有する有機EL素子の構成として、例えば、下記(j)に示す層構成を挙げることができる。2個ある(構造単位A)の層構成は、互いに同じであっても、異なっていてもよい。
(j)陽極層/(構造単位A)/電荷発生層/(構造単位A)/陰極層
ここで電荷発生層とは、電界を印加することにより、正孔と電子とを発生する層である。電荷発生層としては、例えば酸化バナジウム、ITO、酸化モリブデン等からなる薄膜を挙げることができる。
また、「(構造単位A)/電荷発生層」を「構造単位B」とすると、3層以上の有機機能層7を有する有機EL素子の構成として、例えば、以下の(k)に示す層構成を挙げることができる。
(k)陽極層/(構造単位B)x/(構造単位A)/陰極層
記号「x」は、2以上の整数を表し、「(構造単位B)x」は、(構造単位B)がx段積層された積層体を表す。また複数ある(構造単位B)の層構成は同じでも、異なっていてもよい。
電荷発生層を設けずに、複数の有機機能層7を直接的に積層させて有機EL素子を構成してもよい。
上記実施形態では、陰極層9が、第1陰極層9a、第2陰極層9b、第3陰極層9c及び第4陰極層9dの4層で構成されている形態を一例に説明した。しかし、陰極層9は、少なくとも3層の金属層で構成されていればよい。3層の場合、陰極層は、銀/アルミニウム/銀となる構成であることが好ましい。
1…発光装置、3…支持基板、5…陽極層(第1電極層)、7…有機機能層、9…陰極層(第2電極層)、9a…第1陰極層(第1金属層)、9b…第2陰極層(第2金属層)、9c…第3陰極層(第3金属層)、9d…第4陰極層(第4金属層)、10…有機EL素子、11…封止部材、15…乾燥剤、17…粘接着層(粘接着部)、S…空間。

Claims (3)

  1. 支持基板と、当該支持基板上に配置された有機EL素子と、前記有機EL素子を封止すると共に、前記有機EL素子を収容する空間を有する封止部材と、を備え、前記空間に不活性ガスが封入された発光装置であって、
    前記有機EL素子は、前記支持基板上に、第1電極層、有機機能層及び第2電極層がこの順番で積層されて形成されており、
    前記封止部材には、前記第2電極層と対向する位置に、乾燥剤が設けられており、
    前記第2電極層は、前記有機機能層上に、アルミニウムからなる第1金属層と、銀からなる第2金属層と、アルミニウムからなる第3金属層と、銀からなる第4金属層とがこの順番で積層されている、発光装置。
  2. 前記乾燥剤は、ポリテトラフルオロエチレン、酸化カルシウム、及び、カーボンからなる群から選ばれる少なくとも1つを含む、請求項1に記載の発光装置。
  3. 前記乾燥剤は、粘接着部により前記封止部材に取り付けらており、
    前記粘接着部は、アクリル酸エステル共重合体を含む、請求項1又は2に記載の発光装置。
JP2016012544A 2016-01-26 2016-01-26 発光装置 Active JP6655403B2 (ja)

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