JP6655337B2 - 帯鋸盤 - Google Patents

帯鋸盤 Download PDF

Info

Publication number
JP6655337B2
JP6655337B2 JP2015199972A JP2015199972A JP6655337B2 JP 6655337 B2 JP6655337 B2 JP 6655337B2 JP 2015199972 A JP2015199972 A JP 2015199972A JP 2015199972 A JP2015199972 A JP 2015199972A JP 6655337 B2 JP6655337 B2 JP 6655337B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
saw blade
width direction
work
guide
quick approach
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015199972A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017071028A (ja
Inventor
政孝 鍛代
政孝 鍛代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Amada Co Ltd
Amada Machine Tools Co Ltd
Original Assignee
Amada Machine Tools Co Ltd
Amada Holdings Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Amada Machine Tools Co Ltd, Amada Holdings Co Ltd filed Critical Amada Machine Tools Co Ltd
Priority to JP2015199972A priority Critical patent/JP6655337B2/ja
Publication of JP2017071028A publication Critical patent/JP2017071028A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6655337B2 publication Critical patent/JP6655337B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sawing (AREA)

Description

本発明は、無端状の帯鋸刃を走行させつつ、搬送方向の切断位置に位置決めされた棒状(丸棒状、角棒状を含む)のワークの被切断部に対して切断加工を行う帯鋸盤に関する。
通常、帯鋸盤は、帯鋸刃の切れ曲がりを防止するための鋸刃ガイド機構を具備している。鋸刃ガイド機構は、切断加工ヘッド(鋸刃ハウジング)における一対の鋸刃ホイールの間に懸架されかつ帯鋸刃を走行方向へ案内する一対の鋸刃ガイドを有しており、一対の鋸刃ガイドは、搬送方向に直交する搬送幅方向に離隔している。また、第1の鋸刃ガイド(一方の鋸刃ガイド)は、第2の鋸刃ガイド(他方の鋸刃ガイド)よりも搬送幅方向の一方側に位置しており、搬送幅方向へ移動可能に構成されている(特許文献1及び特許文献2参照)。
高タクト動作による生産性の向上を図る場合に、帯鋸盤は、帯鋸刃をワークに急速接近させるためのクイックアプローチ機構を具備している。クイックアプローチ機構は、切断加工ヘッドにおける一対の鋸刃ガイドの間に昇降可能に設けられたクイックアプローチバーを有している。また、クイックアプローチバーは、その下端側に、帯鋸刃に先立ってワークに当接するワーク当接部材を備えている。そして、切断加工ヘッドは、ワーク当接部材がワークに当接するまで、切断加工ヘッド用電動モータ又は油圧シリンダの制御により急速下降するようになっている(特許文献3及び特許文献4参照)。
特開2015−33743号公報 特開2006−255839号公報 特開2003−25144号公報 特開平11−77430号公報
ところで、帯鋸刃の切れ曲がりを防止してワークの切断面の加工精度を維持するには、一対の鋸刃ガイドの搬送幅方向の間隔をワークの切断幅に応じた間隔、換言すれば、ワークの断面径又は断面幅に応じた間隔に設定する必要がある。一方、ワークの断面径又は断面幅が小さくなると、第1の鋸刃ガイドが搬送幅方向の他方側へ移動して、クイックアプローチ機構の一部に干渉することになる。つまり、クイックアプローチ機構を用いて、高タクト動作による生産性の向上を図りつつ、切断可能なワークの最小断面径又は最小断面幅、換言すれば、機械最小材料径又は機械最小材料幅を小さくして、切断対象であるワークの範囲を拡大することは困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成からなる帯鋸盤を提供することを目的とする。
本発明の態様は、無端状の帯鋸刃を走行(循環走行)させつつ、搬送方向の切断位置に位置決めされた棒状(丸棒状、角棒状を含む)ワークの被切断部に対して切断加工を行う帯鋸盤であって、基台(本体フレーム)に設けられ、前記搬送方向に直交する搬送幅方向に対向しかつワークを挟持する第1の本体バイスジョーと第2の本体バイスジョーを有した本体バイス機構と、前記基台に昇降可能(上下方向へ移動可能)に設けられ、前記搬送幅方向へ延びたビーム部材を有した切断加工ヘッド(鋸刃ハウジング)と前記ビーム部材に懸架されかつ前記搬送幅方向に離隔しかつ前記帯鋸刃を走行方向へ案内する一対の鋸刃ガイドを有し、第1の前記鋸刃ガイド(一方の前記鋸刃ガイド)が前記搬送幅方向へ移動可能に構成された鋸刃ガイド機構と、前記ビーム部材における一対の前記鋸刃ガイドの間に前記搬送幅方向へ移動可能に設けられたクイックアプローチベース(スライド部材)と、前記クイックアプローチベースに昇降可能に設けられたクイックアプローチバーと、前記クイックアプローチバーの下端側に設けられかつ前記帯鋸刃に先立ってワークに当接するワーク当接部材とを有しクイックアプローチ機構と、前記切断加工ヘッドに設けられ、前記クイックアプローチベースの前記搬送幅方向の一方側の移動(移動動作)を規制するストッパと、前記ビーム部材に設けられ、前記クイックアプローチベースを前記搬送幅方向の一方側へ付勢する付勢部材と、を具備したことである。
本発明の態様によると、ワークの被切断部を前記切断位置に位置決めした後に、第1の前記本体バイスジョーを前記搬送幅方向の他方側(第2の前記本体バイスジョー側)へ移動させて、一対の前記本体バイスジョーの協働によりワークを挟持する。これにより、ワークを前記基台に対して固定することができる。
そして、一対の前記鋸刃ホイールの回転によって前記帯鋸刃を走行させた状態で、前記ワーク当接部材がワークに当接するまで、前記切断加工ヘッドを急速下降させて、前記帯鋸刃をワークに急速接近させる。その後、前記鋸刃ガイド機構によって前記帯鋸刃の切れ曲がりを防止しつつ、前記切断加工ヘッドの速度を低下させて、前記切断加工ヘッドを切削送り速度で下降させる。これにより、ワークの被切断部に対して切断加工を行って、ワークから製品を取出すことができる。
前記切断加工ヘッドを急速下降させる前に、第1の前記鋸刃ガイドを前記搬送幅方向へ移動させて、一対の前記鋸刃ガイドの前記搬送幅方向の間隔をワークの切断幅、換言すれば、ワークの断面径又は断面幅に応じた間隔に設定しておく。具体的には、ワークの断面径又は断面幅が大きい場合に、一対の前記鋸刃ガイドの前記搬送幅方向の間隔を大きく設定する。ワークの断面径又は断面幅が小さい場合に、一対の前記鋸刃ガイドの前記搬送幅方向の間隔を小さく設定する。
そして、ワークの断面径又は断面幅がより小さい場合には、第1の前記鋸刃ガイドを前記クイックアプローチ機構の一部に当接させた状態で前記搬送幅方向の他方側へ移動させる。これにより、前記クイックアプローチベースを前記付勢部材の付勢力に抗して前記搬送幅方向の他方側へ移動させつつ、一対の前記鋸刃ガイドの前記搬送幅方向の間隔をより小さく設定することができる。
本発明によれば、前述のように、前記クイックアプローチベースを前記付勢部材の付勢力に抗して前記搬送幅方向の他方側へ移動させつつ、一対の前記鋸刃ガイドの前記搬送幅方向の間隔をより小さく設定することができる。そのため、前記クイックアプローチベースの前記搬送幅方向の他方側への移動量に応じた分だけ、切断可能なワークの最小断面径又は最小断面幅、換言すれば、機械最小材料径又は機械最小材料幅を小さくすることができる。つまり、本発明によれば、前記クイックアプローチ機構を用いて、高タクト動作による生産性の向上を図りつつ、機械最小材料径又は機械最小材料幅をより小さくして、切断対象であるワークの範囲を拡大することができる。
図1は、図2における矢視部Iの拡大図である。 図2は、本発明の実施形態に係る帯鋸盤の正面図である。 図3は、本発明の実施形態に係る帯鋸盤の平面図である。 図4は、本発明の実施形態に係る帯鋸盤の側面図である。 図5は、ワーク当接部材と切断可能な最大断面径の丸棒状のワークWの頂部との間との間の当接条件を説明する図である。 図6は、ワーク当接部材と切断可能な最小断面径の丸棒状のワークWの頂部との間の当接条件を説明する図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられる」とは、直接的に設けられることの他に、別部材を介して間接的に設けられることを含む意であって、「備えられる」と同義である。「備える」とは、直接的に備えることの他に、別部材を介して間接的に備えることを含む意であって、「設ける」と同義である。「切断位置」とは、切断加工が行われる搬送方向の位置のことをいう。なお、図面中、「FF」は、前方向(搬送方向)、「FR」は、後方向(搬送方向の反対方向)、「L」は、左方向(搬送幅方向の一方側)、「R」は、右方向(搬送幅方向の他方側)、「U」は、上方向、「D」は、下方向をそれぞれ指してある。
図1から図4に示すように、本発明の実施形態に係る帯鋸盤1は、無端状の帯鋸刃Bを走行(循環走行)させつつ、搬送方向(前方向)の切断位置CPに位置決めされた丸棒状又は角棒状のワーク(丸棒状のワークのみ図示)Wの被切断部Waに対して切断加工を行うものである。そして、本発明の実施形態に係る帯鋸盤1の具体的な構成は、以下の通りである。
帯鋸盤1は、搬送方向に直交する搬送幅方向(左右方向)に延びた基台(本体フレーム)3と、この基台3の後側に設けられたかつ前後方向へ延びた支持フレーム5とを具備している。基台3は、その上面における切断位置CPの直下流側(搬送方向の直下流側)に、ワークWを基台3に対して固定する本体バイス機構7を備えている。本体バイス機構7は、基台3の上面に設けられかつワークWを支持する本体バイスベッド(加工テーブル)9を有している。また、本体バイスベッド9は、その上面に、ワークWを挟持する一対の本体バイスジョー11,13を備えており、一対の本体バイスジョー11,13は、搬送幅方向に対向している。第1の本体バイスジョー(一方の本体バイスジョー)11は、第2の本体バイスジョー(他方の本体バイスジョー)13よりも左方向(搬送幅方向の一方側)に位置している。更に、本体バイスベッド9は、その左部に、第1の本体バイスジョー11を搬送幅方向へ移動させる油圧式の本体移動シリンダ15を備えている。本体バイスベッド9は、その右部に、第2の本体バイスジョー13を搬送幅方向へ変位(僅かに移動)させる油圧式の本体変位シリンダ17を備えている。本体変位シリンダ17のピストン(図示省略)が左方向のストローク端に達すると、第2の本体バイスジョー13のバイス面13sがワークWを搬送するための基準となる搬送幅方向のバイス基準位置VPに位置するようになっている。
支持フレーム5は、その上側(上面)に、ワークWを搬送方向へ移動可能に支持する搬送テーブル19を備えており、この搬送テーブル19の前側部分は、基台3の上側まで延びている。また、搬送テーブル19は、搬送方向へ間隔を置いて並んだ複数の搬送ローラ21を有しており、各搬送ローラ21は、搬送幅方向に平行な軸心(搬送ローラ21の軸心)周りに回転可能になっている。
支持フレーム5は、その上面に、搬送方向へ延びた複数のガイドレール23を備えており、複数のガイドレール23は、それらの上側に、ワークWを搬送する搬送バイス機構25を搬送方向及びその反対方向(前後方向)へ移動可能に備えている。換言すれば、搬送バイス機構25は、支持フレーム5に複数のガイドレール23を介して搬送方向及びその反対方向へ移動可能に設けられている。搬送バイス機構25は、支持フレーム5に複数のガイドレール23を介して搬送方向へ移動可能に設けられた搬送バイスベッド(搬送スライダ)27を有しており、この搬送バイスベッド27は、上側を開放したU字形状を呈している。また、搬送バイスベッド27は、支持フレーム5の適宜位置に設けられた搬送バイスベッド用電動モータ(図示省略)とボールネジ(図示省略)、或いは油圧式の搬送バイスベッド用シリンダ(図示省略)等の駆動により搬送方向へ移動するようになっている。更に、搬送バイスベッド27は、その上側に、ワークWを挟持する一対の搬送バイスジョー29,31を備えており、一対の搬送バイスジョー29,31は、搬送幅方向に対向している。一対の搬送バイスジョー29,31は、搬送テーブル19よりも上側に位置しており、第1の搬送バイスジョー(一方の搬送バイスジョー)29は、第2の搬送バイスジョー(他方の搬送バイスジョー)31よりも左方向(搬送幅方向の一方側)に位置している。そして、搬送バイスベッド27は、その左部に、第1の搬送バイスジョー29を搬送幅方向へ移動させる油圧式の搬送移動シリンダ33を備えている。搬送バイスベッド27は、その右部に、第2の搬送バイスジョー31を搬送幅方向へ変位させる油圧式の搬送変位シリンダ35を備えている。搬送変位シリンダ35のピストン(図示省略)が左方向のストローク端に達すると、第2の搬送バイスジョー31のバイス面31sが搬送幅方向のバイス基準位置VPに位置するようになっている。
基台3は、その上面における切断位置CPの近傍に、ガイドポスト37を備えており、ガイドポスト37は、上下方向へ延びている。また、ガイドポスト37は、その外周面に、切断幅方向へ延びた切断加工ヘッド(鋸刃ハウジング)39を昇降可能(上下方向へ移動可能)に備えている。換言すれば、切断加工ヘッド39は、基台3の上面における切断位置CPの近傍にガイドポスト37を介して昇降可能に設けられている。切断加工ヘッド39は、基台3の適宜位置に設けられた切断加工ヘッド用電動モータ(図示省略)とボールネジ(図示省略)、或いは油圧式の切断加工ヘッド用シリンダ(図示省略)の駆動により昇降するようになっている。
切断加工ヘッド39は、その前側(正面側)に、帯鋸刃Bを巻回して支持する一対の鋸刃ホイール41,43を回転可能に備えており、一対の鋸刃ホイール41,43は、搬送幅方向に離隔している。また、第1の鋸刃ホイール(一方の鋸刃ホイール)41は、切断加工ヘッド39の適宜位置に設けられた油圧式のホイール用シリンダ(図示省略)の駆動により第2の鋸刃ホイール(駆動鋸刃ホイール)27に対して接近離反する搬送幅方向へ位置調節可能になっている。更に、第2の鋸刃ホイール(他方の鋸刃ホイール)43のホイール軸(図示省略)は、切断加工ヘッド39の適宜位置に設けられたホイール用電動モータ(図示省略)の出力軸(図示省略)に連動連結されている。換言すれば、一対の鋸刃ホイール41,43は、ホイール用電動モータの駆動により回転するようになっている。
切断加工ヘッド39は、一対の鋸刃ホイール41,43の間に、搬送方向へ延びたビーム部材45を有しており、このビーム部材45は、その前側に、帯鋸刃Bの切れ曲がりを防止するための鋸刃ガイド機構47を備えている。鋸刃ガイド機構47は、ビーム部材45に懸架され(吊り下げた状態で設けられ)かつ帯鋸刃Bを捻った状態で走行方向へ案内する一対の鋸刃ガイド49,51を有しており、一対の鋸刃ガイド49,51は、搬送幅方向に離隔している。また、第1の鋸刃ガイド(一方の鋸刃ガイド)49は、第2の鋸刃ガイド(他方の鋸刃ガイド)51よりも左側に位置しており、複数のガイドレール53を介して搬送幅方向へ移動可能に構成されている。各鋸刃ガイド49(51)は、その下端側に、帯鋸刃Bの刃厚方向の少なくとも片側に隙間を保った状態で帯鋸刃Bの胴部を案内する鋸刃インサート55(57)を有している。
第1の本体バイスジョー11は、その適宜位置に、上下方向へ延びた追従ガイド59を備えている。追従ガイド59は、断面U字形状(断面コ字形状)を呈しており、換言すれば、上下方向へ延びたガイド溝61を有している。また、第1の鋸刃ガイド49は、その適宜位置に、可動子としてのローラ63を備えている。ローラ63は、搬送方向に平行な軸心周りに回転可能であって、追従ガイド59のガイド溝61に昇降可能に嵌合している。そして、帯鋸盤1は、第1の本体バイスジョー11を搬送幅方向へ移動させると、ローラ63が追従ガイド59のガイド溝61に沿って昇降しつつ、第1の鋸刃ガイド49が搬送幅方向へ連動(同期)して移動するように構成されている。
図1に示すように、切断加工ヘッド39の一部であるビーム部材45は、一対の鋸刃ガイド49,51の間に、帯鋸刃BをワークWに急速接近させるためのクイックアプローチ機構65を備えている。クイックアプローチ機構65は、ビーム部材45における一対の鋸刃ガイド49,51の間に複数のガイドレール53を介して搬送幅方向へ移動可能に設けられたクイックアプローチベース(スライド部材)67を有している。クイックアプローチベース67は、上下方向へ延びた支持溝(ガイド溝)69を有している。また、クイックアプローチベース67は、その支持溝69に、クイックアプローチバー71を昇降可能かつ離脱不能に備えており、このクイックアプローチバー71は、上下方向へ延びている。クイックアプローチバー71は、その下端側に、帯鋸刃Bに先立ってワークWに当接するワーク当接部材73を備えている。クイックアプローチバー71は、その上端側に、切断加工ヘッド39に対するクイックアプローチバー71の下降(下降動作)を規制するストッパ片75を備えている。更に、クイックアプローチベース67は、その適宜位置に、切断加工ヘッド39に対するクイックアプローチバー71の上昇(上昇動作)の開始を検出するリミットスイッチ等のセンサ77を備えている。換言すれば、クイックアプローチベース67は、その適宜位置に、ワーク当接部材73がワークWに当接したことを検出するセンサ77を備えている。そして、切断加工ヘッド39は、センサ77から検出信号が出力されるまで、切断加工ヘッド用電動モータ又は油圧シリンダの制御により急速下降するようになっている。
第1の鋸刃ガイド49は、その右側に、クイックアプローチ機構65の一部であるクイックアプローチベース67に当接可能な当接ピン79を有している。また、切断加工ヘッド39の一部であるビーム部材45は、クイックアプローチベース67と第1の鋸刃ガイド49の間に、クイックアプローチベース67の左方向(搬送幅方向の一方側)の移動を規制するストッパとしてのストッパピン81を備えている。ストッパピン81は、クイックアプローチベース67の左側部に当接可能になっている。ストッパピン81は、第1の鋸刃ガイド49よりも後方向に位置しており、第1の鋸刃ガイド49を右方向へ移動させても、ストッパピン81と第1の鋸刃ガイド49は干渉しないようになっている。更に、ビーム部材45は、その適宜位置に、クイックアプローチベース67を左方向へ付勢する付勢部材としてのスプリング(圧縮スプリング)83を備えている。そして、帯鋸盤1は、当接ピン79をクイックアプローチベース67に当接させた状態で、第1の鋸刃ガイド49を右方向(搬送幅方向の他方側)へ移動させると、クイックアプローチベース67がスプリング83の付勢力に抗して右方向へ移動して、クイックアプローチベース67の左側部とストッパピン81との当接状態が解除されるように構成されている。
図5に示すように、帯鋸盤1は、クイックアプローチベース67の左側部をスプリング83の付勢力によってストッパピン81に当接させた状態で、ワーク当接部材73の左端側(搬送幅方向の一端側)が切断可能な最大断面径の丸棒状のワークWの頂部に当接するように構成されている。また、図6に示すように、帯鋸盤1は、クイックアプローチベース67の左側部とストッパピン81との当接状態を解除した状態で、ワーク当接部材73の右端側(搬送幅方向の他端側)が切断可能な最小断面径の丸棒状のワークWの頂部に当接するように構成されている。換言すれば、ワーク当接部材73と切断可能な最大断面径の丸棒状のワークWの頂部との間、及びワーク当接部材73と切断可能な最小断面径の丸棒状のワークWの頂部との間には、所定の当接条件(当接関係)が設定されている。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
搬送テーブル19にワークWを搬入して、ワークWの一部分を一対の搬送バイスジョー29,31の間に介在させる。そして、第2の搬送バイスジョー31のバイス面31sをバイス基準位置VPに位置させた状態で、搬送移動シリンダ33の駆動により第1の搬送バイスジョー29を右方向(搬送幅方向の他方側)へ移動させる。これにより、一対の搬送バイスジョー29,31の協働によりワークWを挟持することができる。
一対の搬送バイスジョー29,31の協働によりワークWを挟持した後に、搬送バイスベッド用電動モータ(図示省略)等の駆動により搬送バイスベッド27を搬送方向へ移動させる。これにより、ワークWの被切断部Waを切断位置CPに位置決めすることができる。
ワークWの被切断部Waを切断位置CPに位置決めした後に、第2の本体バイスジョー13のバイス面13sをバイス基準位置VPに位置させた状態で、本体移動シリンダ15の駆動により第1の本体バイスジョー11を右方向へ移動させる。これにより、一対の本体バイスジョー11,13の協働によりワークWを挟持して、基台3に対して固定することができる。また、ローラ63を追従ガイド59のガイド溝61に沿って下降させつつ、第1の鋸刃ガイド49を第1の本体バイスジョー11の移動に連動して右方向へ移動させることができる。すると、一対の鋸刃ガイド49,51の左右方向(搬送幅方向)の間隔をワークWの切断幅に応じた間隔、換言すれば、ワークWの断面径又は断面幅に応じた間隔に設定する。具体的には、ワークWの断面径又は断面幅が大きい場合に、一対の鋸刃ガイド49,51の左右方向の間隔を大きく設定する。ワークWの断面径又は断面幅が小さい場合に、一対の鋸刃ガイド49,51の左右方向の間隔を小さく設定することができる。
そして、ワークWの断面径又は断面幅がより小さい場合には、第1の鋸刃ガイド49の一部である当接ピン79をクイックアプローチベース67に当接させた状態で、第1の鋸刃ガイド49を第1の本体バイスジョー11の移動に連動して右方向へ移動させる。これにより、クイックアプローチベース67をスプリング83の付勢力に抗して右方向へ移動させつつ、一対の鋸刃ガイド49,51の左右方向の間隔をより小さく設定することができる。
ワークWを基台3に対して固定した後に、ホイール用電動モータの駆動により一対の鋸刃ホイール41,43を回転させて、帯鋸刃Bを走行(循環走行)させる。そして、センサ77から検出信号が出力されるまで、換言すれば、ワーク当接部材73がワークWに当接するまで、切断加工ヘッド用電動モータ又は油圧シリンダの制御により切断加工ヘッド39を急速下降させて、帯鋸刃BをワークWに急速接近させる。その後、鋸刃ガイド機構47によって帯鋸刃Bの切れ曲がりを防止しつつ、切断加工ヘッド39の速度を低下させて、切断加工ヘッド39を切削送り速度で下降させる。これにより、ワークWの被切断部Waに対して切断加工を行って、ワークWから製品を取出すことができる。
以上の如き、本発明の実施形態によれば、前述のように、クイックアプローチベース67をスプリング83の付勢力に抗して右方向(搬送幅方向の他方側)へ移動させつつ、一対の鋸刃ガイド49,51の左右方向(搬送幅方向)の間隔をより小さく設定することができる。そのため、クイックアプローチベース67の右方向への移動量に応じた分だけ、切断可能なワークWの最小断面径又は最小断面幅、換言すれば、機械最小材料径又は機械最小材料幅を小さくすることができる。つまり、本発明の実施形態によれば、クイックアプローチ機構65を用いて、高タクト動作による生産性の向上を図りつつ、機械最小材料径又は機械最小材料幅をより小さくして、切断対象であるワークWの範囲を拡大することができる。
特に、前述のように、ワーク当接部材73と切断可能な最大断面径の丸棒状のワークWの頂部との間、及びワーク当接部材73と切断可能な最小断面径の丸棒状のワークWの頂部との間には所定の当接条件が設定されている。そのため、ワーク当接部材73の左右方向の延伸化(拡張化)を抑えつつ、機械最小材料径を極力小さくして、切断対象であるワークWの範囲をより拡大することができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。即ち、鋸刃インサート55(57)によって帯鋸刃Bの刃厚方向の少なくとも片側に隙間を保った状態で帯鋸刃Bの胴部を案内する代わりに、帯鋸刃Bの胴部をクランプした状態で案内してもよい。また、一対の鋸刃ガイド49,51によって帯鋸刃Bを捻った状態で走行方向へ案内する代わりに、特開2013−188861号公報等に示すように、帯鋸刃Bを捻ることなく走行方向へ案内してもよい。そして、本発明に包含される権利範囲は、前述の実施形態に限定されないものである。
B 帯鋸刃
CP 切断位置
VP バイス基準位置
W ワーク
Wa 被切断部
1 帯鋸盤
3 基台
5 支持フレーム
7 本体バイス機構
9 本体バイスベッド
11 第1の本体バイスジョー
13 第2の本体バイスジョー
15 本体移動シリンダ
17 本体変位シリンダ
19 搬送テーブル
23 ガイドレール
25 搬送バイス機構
29 第1の搬送バイスジョー
31 第2の搬送バイスジョー
33 搬送移動シリンダ
35 搬送変位シリンダ
37 ガイドポスト
39 切断加工ヘッド
41 鋸刃ホイール
43 鋸刃ホイール
45 ビーム部材
47 鋸刃ガイド機構
49 第1の鋸刃ガイド
51 第2の鋸刃ガイド
53 ガイドレール
55 鋸刃インサート
57 鋸刃インサート
59 追従ガイド
61 ガイド溝
63 ローラ
65 クイックアプローチ機構
67 クイックアプローチベース
69 支持溝
71 クイックアプローチバー
73 ワーク当接部材
75 ストッパ片
77 センサ
79 当接ピン
81 ストッパピン(ストッパ)
83 スプリング(付勢部材)

Claims (5)

  1. 無端状の帯鋸刃を走行させつつ、搬送方向の切断位置に位置決めされた棒状のワークの被切断部に対して切断加工を行う帯鋸盤であって、
    基台に設けられ、前記搬送方向に直交する搬送幅方向に対向しかつワークを挟持する第1の本体バイスジョーと第2の本体バイスジョーを有した本体バイス機構と、
    前記基台に昇降可能に設けられ、前記搬送幅方向へ延びたビーム部材を有した切断加工ヘッドと
    前記ビーム部材に懸架されかつ前記搬送幅方向に離隔しかつ前記帯鋸刃を走行方向へ案内する一対の鋸刃ガイドを有し、第1の前記鋸刃ガイドが前記搬送幅方向へ移動可能に構成された鋸刃ガイド機構と、
    前記ビーム部材における一対の前記鋸刃ガイドの間に前記搬送幅方向へ移動可能に設けられたクイックアプローチベースと、前記クイックアプローチベースに昇降可能に設けられたクイックアプローチバーと、前記クイックアプローチバーの下端側に設けられかつ前記帯鋸刃に先立ってワークに当接するワーク当接部材とを有したクイックアプローチ機構と、
    前記切断加工ヘッドに設けられ、前記クイックアプローチベースの前記搬送幅方向の一方側の移動を規制するストッパと、
    前記ビーム部材に設けられ、前記クイックアプローチベースを前記搬送幅方向の一方側へ付勢する付勢部材と、を具備したことを特徴とする帯鋸盤。
  2. 第1の前記鋸刃ガイドを前記クイックアプローチ機構の一部に当接させた状態で前記搬送幅方向の他方側へ移動させると、前記クイックアプローチベースが前記付勢部材の付勢力に抗して前記搬送幅方向の他方側へ移動するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の帯鋸盤。
  3. 前記クイックアプローチ機構の一部を前記ストッパに当接させた状態で、前記ワーク当接部材の前記搬送幅方向の一端側が切断可能な最大断面径の丸棒状のワークの頂部に当接するように構成され、前記クイックアプローチ機構の一部と前記ストッパとの当接状態を解除した状態で、前記ワーク当接部材の前記搬送幅方向の他端側が切断可能な最小断面径の丸棒状のワークの頂部に当接するように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の帯鋸盤。
  4. 第1の前記本体バイスジョーに設けられ、上下方向へ延びたガイド溝を有した追従ガイドと、
    第1の前記鋸刃ガイドに設けられ、前記追従ガイドの前記ガイド溝に昇降可能に嵌合した可動子と、を具備し、
    第1の前記本体バイスジョーを前記搬送幅方向へ移動させると、第1の前記鋸刃ガイドが前記搬送幅方向へ連動して移動するように構成されたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項に記載の帯鋸盤。
  5. 各鋸刃ガイドは、その下端側に、前記帯鋸刃の刃厚方向の少なくとも片側に隙間を保った状態で前記帯鋸刃の胴部を案内する鋸刃インサートを有していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれか1項に記載の帯鋸盤。
JP2015199972A 2015-10-08 2015-10-08 帯鋸盤 Active JP6655337B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015199972A JP6655337B2 (ja) 2015-10-08 2015-10-08 帯鋸盤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015199972A JP6655337B2 (ja) 2015-10-08 2015-10-08 帯鋸盤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017071028A JP2017071028A (ja) 2017-04-13
JP6655337B2 true JP6655337B2 (ja) 2020-02-26

Family

ID=58539521

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015199972A Active JP6655337B2 (ja) 2015-10-08 2015-10-08 帯鋸盤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6655337B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112008155A (zh) * 2019-05-31 2020-12-01 高圣精密机电股份有限公司 可携式机台健康诊断系统
CN110883889B (zh) * 2019-11-26 2021-09-17 西安建筑科技大学 一种制作原竹鱼嘴形切口的装置
KR102375886B1 (ko) * 2021-05-24 2022-03-18 클래드코리아 주식회사 길이어레스트를 이용한 파이프의 커팅시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017071028A (ja) 2017-04-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9878381B2 (en) Horizontal band saw machine
JP6655337B2 (ja) 帯鋸盤
KR101575152B1 (ko) 이차전지의 전극필름 커팅장치
KR100970781B1 (ko) 톱을 이용한 칼럼 이송형 절삭 장치
JP4439618B2 (ja) 帯鋸案内方法および帯鋸案内装置
CN205733242U (zh) 一种旋切锯机
US10875107B2 (en) Circular saw machine capable of suppressing runout of circular saw blade
KR100952630B1 (ko) 2개의 원형 톱을 이용한 절단장치
US9089912B2 (en) Band saw machine with a rod having an adjustable position to accommodate various sized workpieces
CN105835100A (zh) 皮带切割机
JP2012016755A (ja) 帯鋸盤によるワークの切断方法及び帯鋸盤
JP6071753B2 (ja) 長尺ワーク搬入方法及び長尺ワーク搬入装置並びに長尺ワーク加工装置
JP2018051695A (ja) 鋸盤
US4363252A (en) Multiple blade circular sawing machine
JP2015231655A (ja) ワーク搬送装置、切断加工機、及びバイスプレート
WO2018230308A1 (ja) 縦型帯鋸盤
JP3401108B2 (ja) 帯鋸盤及びこの帯鋸盤の使用方法
JP5866211B2 (ja) 帯鋸盤
JP4580701B2 (ja) 切断機を用いた短尺端材の切断方法
JP4776119B2 (ja) 切断機
JP6305233B2 (ja) 横型帯鋸盤
WO2023223729A1 (ja) 横型帯鋸盤
JP4499326B2 (ja) 切断機
KR101681415B1 (ko) 북제조용 몸체편 측면 가공장치
JP2000033515A (ja) 切断機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6655337

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350