JP6652183B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6652183B2
JP6652183B2 JP2018236475A JP2018236475A JP6652183B2 JP 6652183 B2 JP6652183 B2 JP 6652183B2 JP 2018236475 A JP2018236475 A JP 2018236475A JP 2018236475 A JP2018236475 A JP 2018236475A JP 6652183 B2 JP6652183 B2 JP 6652183B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carriage
lock
cap
scanning direction
carriage lock
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018236475A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019038270A (ja
Inventor
勇 久保
勇 久保
英嗣 立花
英嗣 立花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2018236475A priority Critical patent/JP6652183B2/ja
Publication of JP2019038270A publication Critical patent/JP2019038270A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6652183B2 publication Critical patent/JP6652183B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
インクジェット記録装置等の画像形成装置で、キャリッジの往復動作を行うためのガイド部材としてガイドロッドをマシン幅全域に配置しそれに対してキャリッジが往復動作をするという技術が知られている。例えばシリアルタイプのインクジェットプリンタでは、インクヘッド(記録ヘッド、記録ヘッドなどと称し、以下では記録ヘッドと言う。)を乗せたキャリッジが主走査方向に印字することで画像を形成するが、輸送時などの衝撃でキャリッジがホームポジションから動かないようにキャリッジを固定する「キャリッジロック」が知られている。
図1は、インクジェット装置全体を説明するための概念図である。
図示のインクジェット記録装置は、装置本体1の内部に、画像を形成するための記録装置エンジン2を有し、装置本体1の底部に設けた給紙部(給紙カセット3)から用紙などの記録媒体を給送し、副走査方向(図1の紙面で垂直方向)で図示せぬ搬送手段により搬送しながら、複数の記録ヘッド4を搭載したキャリッジ5によって、記録媒体に対してインクを吐出して画像を形成する。
このインクジェット記録装置では、記録ヘッド4内の乾燥などにより正常にインクを吐出できなることがあるため、メンテナンスユニット6内に設けた吸引ポンプ7により記録ヘッド4内のインクなどを強制的に吸引する。吸引されたインクなどは、吸引ポンプ7を通して廃液タンク8に貯蔵する。また、記録ヘッド4からインクを吸引すると記録ヘッド4のノズル面にインクが付着するため、それを払拭する動作を行うワイパブレード9を備えており、これらを用いたメンテナンスで記録ヘッド4にフレッシュなインクが送られ、正常な印字ができるようにしている。図1中、10はインクカートリッジ、11はインク回収容器、12は用紙搬送用のベルト、13は記録ヘッド4の保湿用のキャップ、14は吸引キャップ、15は吸引したインクなどの廃液の排出用チューブ、16は廃液を廃液タンク8は導入するための廃液導入用ダクト、17はキャリッジ5を主走査方向(図1の紙面で左右方向)へ移動させるためのロッド、18はスキャナ。19はインク回収口である。
図2は、キャリッジ5と、図1の装置のロッド17に相当し、キャリッジ5を移動させるためのキャリッジレール(スライドレールとも称するが、本明細書ではキャリッジレールと記載する。)20を示す斜視図である。キャリッジ5はキャリッジレール20にガイドされて主走査方向に走査することで用紙など記録媒体全体あるいは所要の部位に印字を行える構成となっている。そのような構成は周知であるので詳細な説明は省略する。なお、従来周知のような円柱のガイドロッドではなく板金を曲げて形成したキャリッジレール(あるいはスライドレール)20を用いているのはコストダウンを考慮したものである。
図3は、キャリッジの高さを切り替える機構を示す拡大図である。図1のようなインクジェット記録装置では、記録媒体の印字面からキャリッジ5の記録ヘッド4(詳細には液滴を吐出する部分)までの距離を一定に保つことで所要の印字画像が得られるようにしている。マシンとして印字する用紙を、普通紙から厚紙まで対応するものとした場合、キャリッジ5の高さ位置が固定されているものでは、普通紙、厚紙両方で所要の印字画像が得られることを保障するのは難しいため、キャリッジ5の高さを2段階またはそれ以上に切り替えて使用する機構を備えている。
例えば、キャリッジ5の高さの切り替えを、キャリッジ高さ規制カム21を回転させることで普通紙位置(図3(A))、厚紙位置(図3(B))の切り替えを行っている。図中22はキャリッジ高さ規制カム21を上下方向で回動可能に保持する軸である。普通紙に印字する場合では、キャリッジ高さ規制カム21によりキャリッジレール20からキャリッジ5までの高さが低くなるように、すなわち軸22とキャリッジレール20の距離が小さくなるように設定し、厚紙に印字する場合では、キャリッジ高さ規制カム21によりキャリッジレール20からキャリッジ5までの高さが高くなるように、すなわち軸22とキャリッジレール20の距離が大きくなるように設定してある。
図4は、キャリッジ5の上下方向の可動域を示す拡大図である。キャリッジ5の高さ位置は、図3を用いて説明したように、キャリッジ高さ規制カム21によって規制しているが、キャリッジ5が上方向へ浮かないようにばね23によって下方向に付勢している(図4中の下向きの矢印X1が付勢方向を示す)。ばね23の強さは、強すぎるとキャリッジ5による走査時の負荷が大きくなってしまうため、あまり強くすることはできない。なお図4中の矢印X2はキャリッジ5の上下動方向を示す。
このような構造では、キャリッジ5の高さは、上方向は剛体によって位置が規制されていないため、ばね23の付勢力よりも強い力が外乱として加わったときには、キャリッジ5は上方向に逃げる構成となっている。
図5は、キャリッジ5、記録ヘッド4、メンテナンスユニット(維持ユニット等とも称する)6のキャップ24、キャリッジロック25を示す拡大図である。記録ヘッド4は、外気にさらされていると乾燥してしまい、インクを吐出できなくなってしまうため、印字を行わない時は、キャップ24で保護している。これをキャッピングと称する。また、キャッピング時に、マシン(具体的にはキャリッジ5)に力が加わると、それが外乱となり、キャリッジ5を走査方向に移動させてしまうことがあるが、そうすると記録ヘッド4をキャップ24で保護できなくなってしまうことがある。それを防止するためにキャリッジロック25を下側から突き出し、キャリッジロック嵌合部26に設けたキャリッジロック嵌合孔26aと嵌合してキャッピング時にキャリッジ5が走査方向で逃げないようにしている。図中矢印X3はキャリッジ5の走査方向、X4はキャリッジロック25の可動領域を示す。なお図示せぬが、キャリッジロック25はばねによって下側から上側へと移動付勢してある(例えば、特許文献3参照)。
図6は、印字中のキャップ24、キャリッジロック25の状態を示す斜視図である。印字中は、キャップ24とキャリッジロック25は下方向に下がった状態にある。キャップ24、キャリッジロック25はキャリッジ5が走査方向(図中矢印X5で示す)に移動するときに接触しない位置まで下げる必要がある。
図7は、キャリッジ5が傾いた場合のキャリッジロック25の状態を示す拡大図である。図4を用いて説明したように、キャリッジ5はばね23の付勢力よりも強い力が加わったときにそれが外乱となって上方向に動いてしまう(逃げてしまう)ことがある。図7(A)に示すように、キャリッジ5が図の右側が下がるように傾いた場合は、キャリッジロック嵌合孔26aによるキャリッジ5とキャリッジロック25の嵌合量が大きくなる方向であるため、キャリッジ5のキャッピング状態を保つことができるが、図7(B)のように図の右側が上になるように傾いた場合は、キャリッジ5とキャリッジロック25の嵌合量が小さくなるか無くなってしまい、キャリッジ5は走査方向にずれ、キャップ24で記録ヘッド4を保護できなくなってしまう。
キャリッジ5が斜めになってもキャリッジ5とキャリッジロック25の嵌合量を確保できるようにキャリッジロック25の上昇量を高くできればよいが、図6を用いて説明したように、キャリッジロック25を高くすると、印字中にキャリッジ5が走査したときに、キャリッジ5とキャリッジロック25が接触してしまうため、嵌合量を単純に増やすことは難しい。
図8は、キャリッジロック嵌合孔26aに入り込むキャリッジロック25のロックピン25aを示す斜視図、図9は、ロックピン25aを受け入れるキャリッジロック嵌合部26とキャリッジロック嵌合孔26aを示す斜視図である。
上述してきたキャリッジ5のロック機構は、キャップ24を含むキャッピング機構の上下に伴い、ロックピン25aも上下することで、記録ヘッド4のキャッピングの際にロックピン25aによりキャリッジ5の位置がロックされるため、機構を単純化できるとともに、キャッピングの際にロックが確実にできるようになっているが、ロックピン25aはキャリッジ5の側面の片側のみに設けてある。これは単純で安価な構成を実現することを狙ったためであるが、以下の様な不具合がある。
図4、図7と同様の説明であるが繰り返すと、図10、図11に概念的に示すように(それぞれ(A)が非ロック時、(B)がロック時)、例えばキャリッジ5の図中右側にのみキャリッジロック25が設けてある場合、キャリッジ5は記録ヘッド4がキャッピング機構により保持、保湿されていることから、記録ヘッド4はキャップ24と接した状態にあり、マシンに強い衝撃Imp(梱包状態で落下や、ぶつけてしまうなど)が加わると、図12に示すように、記録ヘッド4のキャッピングの位置が支点Rpとなって回転方向の力Fが加わってしまう。それによりキャリッジ5が例えば図示のように傾き、キャリッジロック25がキャリッジロック嵌合孔26aから抜けてしまい、記録ヘッド4を保持、保湿できなくなる。そのことから、記録ヘッド4に付着したインクの乾燥などにより記録ヘッド4が破損してしまうなどという不具合が発生する。なお図10中の符号29はキャリッジロック25を上方へ押し上げ付勢するばねを示す。
特に近年、安価なマシンでは、キャリッジ5を板金で形成したキャリッジレール20にて支える方式が用いられている。そのような場合、キャリッジ5の位置を正確に出すためには、上下方向の規制はキャリッジ5の自重やばねによる付勢を利用した固定が一般的である。このような構成では、通常の使用ではキャリッジ5が上方へ持ち上がる力が働かないため、キャリッジ5上方向への動きの規制は少ない。そのため、このようなキャリッジレール方式あるいはスライドレール方式のキャリッジ機構の場合には、既述のように、マシンに強い衝撃Impが加わった際にキャリッジ5が傾きやすく、キャリッジロック25が外れてキャリッジ5の位置をホームポジションに維持できないという不具合がある。
キャリッジ5のロックピン25aを長くすることがひとつの対策ではあるが、ロックピン25aが上下動するので、あまり動作範囲が長いと、機構が複雑になってしまうし、上下方向のスペースをとってしまう。
すなわち、キャリッジロックの機構のロック部材であるロックピン25aが可動部であるため、一方向(図示の例では下側から上側への方向)からロックする場合は安価な構成とできる反面、強い衝撃には弱く、衝撃に強いロック機構を設けるには構成が複雑になってその分だけ高価になってしまうというのである。
そのため、マシンの梱包状態では、キャリッジ5をロックする保護緩衝材を追加するなどが必要であり、開梱の際にユーザーの手を患わせたり、再度輸送したりする際には利用できないなどの不都合があった。
特許文献1には、キャリッジロックが正しく行われていない際にキャッピング手段が破損しないようにするのを防止する目的で、キャリッジロックの動作をキャッピング機構に同期させる構成が開示されているが、確実にキャリッジをロックできるか、という問題は解消できていない。
特許文献2には、装置に受ける衝撃などによりキャリッジロックが解除されるのを防止する目的で、ロックピンが移動作用を受けた際に、ロックピンが係合される屈曲部を形成した構成でピンの移動を阻止することができる構造を形成したことが開示されているが、コストが高くなってしまう点は解決できていない。
そこで本発明においては、単純で安価な構成でありながら、強い衝撃が加わった場合でもキャリッジを確実にロックし、確実にヘッドのキャッピング状態を保つことができるキャリッジロック装置と、これを用いたインクジェット記録装置等の画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、液滴をノズルから吐出する複数のヘッドと、前記ヘッドを搭載し主走査方向に走査するキャリッジと、前記ヘッドをキャッピングする複数のキャップと、前記キャリッジの下部に設けられた2つの穴部と、前記キャリッジに対して移動することにより前記2つの穴部にそれぞれ嵌り合う第1のキャリッジロックと第2のキャリッジロックと前記キャップを保持するメンテナンスユニットと、前記第1のキャリッジロックと前記メンテナンスユニットの間に設けられた第1のばね部材と、前記第2のキャリッジロックと前記メンテナンスユニットの間に設けられた第2のばね部材と、を有し、前記キャップが前記ヘッドをキャッピングし、前記2つのキャリッジロックが前記2つの穴部にそれぞれ嵌まっているとき、前記キャップは、前記2つのキャリッジロック同士を結ぶ直線上以外の位置に配置され、前記2つのキャリッジロックは、前記主走査方向において異なる位置に配置され、前記主走査方向と直交する副走査方向からみて、前記2つのキャリッジロックの間に複数の前記キャップが配置され、前記複数のキャップは、互いに別体で構成されることを特徴とする。
本発明によれば、キャリッジに嵌合するキャリッジロックを、キャリッジの重心をまたいだ2点に設けることで、単純で安価な構成でありながら、確実にキャリッジをロックすることができ、という効果を奏する。
インクジェット装置全体を説明するための概念図 キャリッジと、図1の装置のロッドに相当するキャリッジレール(スライドレール)を示す斜視図 キャリッジの高さを切り替える機構を示す拡大図 キャリッジの上下方向の可動域を示す拡大図 キャリッジ、記録ヘッド、メンテナンスユニットのキャップ、キャリッジロックを示す拡大図 印字中のキャップ、キャリッジロックの状態を示す斜視図 キャリッジが傾いた場合のキャリッジロックの状態を示す拡大図 キャリッジロック嵌合孔に入り込むキャリッジロックのロックピンを示す斜 視図 キャリッジロックピン受け部を示す斜視図 キャリッジ、記録ヘッド、メンテナンスユニットのキャップ、キャリッジロックの位置関係を概念的に示す正面図 同側面図 右側から強い衝撃を受けた状態のキャリッジ、記録ヘッド、メンテナンスユニットの位置関係を概念的に示す側面図 本発明の一実施形態に係るキャリッジロック装置を説明するための概念図 同拡大正面図(A)と拡大斜視図(B) 図12相当の側面図(A)と キャリッジの支持方式のいくつかの種類を示す概念図 本発明の第2の実施形態を示す概念的な斜視図 本発明の第3の実施形態を示す概念図 本発明の第4の実施形態を示す拡大図 第4の実施形態においてキャリッジ右側を下に傾いた状態を示す拡大図 第4の実施形態の動作を示す概念図 本発明の第5の実施形態を示す拡大図 第5の実施形態の動作を示す概念図 本発明の実施形態において採用可能なキャリッジロック、キャリッジロックピン、キャップの上下動々作例を示す概念図 図24の動作例の動作チャート図
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明するが、本実施形態では、キャリッジに嵌合するキャリッジロックを、キャリッジの重心をまたいだ2点に設けることで、キャリッジが傾くことで片方のキャリッジロックが外れた際にも、反対方向のキャリッジロックの嵌合はよりかみ合うように働く。したがって、単純で安価な構成でありながら、確実にキャリッジをロックすることができる。
また輸送時等において本実施形態のキャリッジロック装置を搭載した画像形成装置に対して衝撃が加わり、キャリッジが斜めに浮き上がった場合でも、キャリッジロックがキャリッジの主走査方向両サイドにあるので、キャリッジの斜めになる向きに寄らず片側のキャリッジロックが確実にキャリッジとオーバーラップすることができ、したがって、低コストでもサイズの拡大を最小限に抑え、衝撃が加わってもキャッピング状態を維持することができる。
<実施形態1>
図13は、本発明の一実施形態に係るキャリッジロック装置を説明するための概念図、図14は同拡大正面図(A)と拡大斜視図(B)である。なお、以下では従来と共通または類似する部分には同一の符号を付して説明する。
本実施形態では、キャリッジ5にキャリッジロックピン25aを、キャリッジ5の重心をまたいだ2点に設けている。すなわち、キャリッジ5のキャリッジロックピン25aを記録ヘッド4およびキャップ24を挟んだ両側に設けている。またキャリッジロック嵌合孔26aを備えたキャリッジロック嵌合部26もキャリッジ5のキャリッジロックピン25aに対応させて2箇所に設けてある。もちろん、単純に強度等が2倍強くなるわけではなく、キャリッジ5の重心を挟んでその両側に設けるため、例えば図15(A)に示すように右側から横から強い力を受けた際には、右側のキャリッジロックピン25aは図15に示すようにキャリッジロック嵌合孔26aから外れてしまうが、左側のキャリッジロックピン25aは支点Rpを境に、キャリッジロックピン25aがロック受け部により一層入り込むため、キャリッジ5を確実にロックすることができる。図15(B)はキャリッジ5の傾きが右側下の場合を示す拡大図、同(C)は右側上の場合を示す拡大図である。
図16は、キャリッジの支持方式のいくつかの種類、すなわち「ガイドロッド+スライドレール方式」(A)、「スライドレール方式」(B)、「ガイドロッド+ガイドロッド方式」(C)、「2点支持軸受ガイドロッド方式」(D)が知られているが、ガイドロッドを用いた方式では、ガイドロッド30がキャリッジ5に設けた軸受31を貫通(図17では紙面垂直方向に)しているため、キャリッジ5の前後方向、上下方向ともに、ガイドロッド30と軸受31のクリアランスのみしかキャリッジ5には遊びがなく、キャリッジ5が強い衝撃を受けても傾きなどは抑えることができる。ただし、ガイドロッド30を用いた構成は、ガイドロッド30自体が比較的高価になるため、マシンのコストを抑えることが難しい。それに比べると、スライドレールを用いた方式では、スライドレール(キャリッジレール20)がガイドロッド30に比べれば安価に製造できるため、ローエンドのインクジェットプリンタではほとんどがスライドレール方式を採用している。ただしスライドレール方式では、キャリッジ5がキャリッジレール20に載っている構成であると、キャリッジ5がその自重により上下方向の移動を規制がされるものの、上方向には簡単に動いてしまう。さらに、2点支持軸受ガイドロッド方式も、軸受31内の上面に設けた2点の部位31a、31aによってガイドロッドに接する方式であり、自重によってガイドロッドと軸受けの位置を決めているため、キャリッジが上方向に動く遊びがある。
すなわち、キャリッジ5の位置精度を出すために、キャリッジ5の上下方向の固定をキャリッジ5の自重に依存している構成では、動作時にはキャリッジ5の自重によりキャリッジ5の位置が規制されているが、キャリッジ5に直接外力が加わったりした際などには、上方向に動く遊びを設けているため、キャリッジ5は衝撃により傾いてしまうが、前記した実施形態のキャリッジロック機構であれば、動くことを利用することで確実にロックできる。
<実施形態2>
図17は、本発明の第2の実施形態を示す概念的な斜視図である。
本実施形態では、2つのキャリッジロックピン25aを別体ではなく連結部25bにより1部品として形成する例である。2つのキャリッジロックピン25aを一体とすることで2つのキャリッジロックピン25aの位置精度が加工で正確に構成でき、キャリッジロックピン25aとキャリッジ5に設けたキャリッジロック嵌合部26のキャリッジロックピン受け、すなわちキャリッジロック嵌合孔26aとの嵌合が正確にできる構造となる。
<実施形態3>
図18は、本発明の第3の実施形態を示す概念図(側面図(A)と正面図(B))である。既述のとおり、スライドレールを用いたキャリッジの固定方式では、通常動作以外に力が加わった場合に、上方向にキャリッジが動く場合がある。しかし前後方向の動作は上下方向とは異なり、キャリッジ5の位置精度(換言すれば印刷精度)を高めるためにキャリッジ5の自重を用いるわけではないので、キャリッジ5が動かないようにバネで付勢するなどの固定を行っている場合がほとんどである。そこで本実施形態のキャリッジロックピン25aの構成は、キャリッジ5の動作方向のみを抑え、上下方向はキャリッジ5の自重による規制としている。逆にキャリッジ5の前後方向の規制はキャリッジ5自身で行っており、キャリッジロックピン25aではキャリッジ5の前後方向の動きを規制しなくてもかまわないため、キャリッジロックピン25aとキャリッジ5の前後位置の精度、機構などは簡略化できる。
すなわち、キャリッジ5は上方向および動作方向には動く場合があるが、前後方向(図18(A)の左右方向)には動くようにできていないため、キャリッジロック嵌合孔26a内にキャリッジロックピン25aの前後方向の動きを可能にする遊びがあっても構わない。ただし、キャリッジ動作方向(図18(B)の左右方向)ではキャリッジロック嵌合孔26a内の遊びは無いかごく小さいことがこのましい。
<実施形態4>
図19は、本発明の第4の実施形態を示す拡大図、図20は、本実施形態においてキャリッジ右側を下に傾いた状態を示す拡大図、図21は、本実施形態の動作を示す概念図である。
本実施形態では、キャリッジロック25とキャリッジロックピン25aとをキャリッジ5に対して所定角度つけて(2個のキャリッジロック25の間隔が、上側のほうが下側よりも距離がある状態)配置したものである。キャリッジ5が傾いた場合、キャリッジロックピン25aとキャリッジロック嵌合孔26aとに角度が生じてしまい、キャリッジ5に加わる力が強くなるとキャリッジロック25を付勢しているばね29が縮んでキャリッジ5がキャリッジロック25を乗り越えてしまうことがあり得るが、それを防止するために、図21からわかるように、予め反対方向にキャリッジロック25を傾けておく(Aはキャリッジロック25とキャリッジロックピン25aの角度付けなし、Bは角度付けあり)ことで、キャリッジ5が傾いても確実にキャリッジロックピン25aとキャリッジロック嵌合孔26aの嵌合を維持することができ、それによりキャリッジ5のキャッピング状態を確実に維持できる。なお、キャリッジロック25とキャリッジロックピン25aの垂直線に対してなす角度θ1、θ2は本実施形態ではθ1>θ2としてあり、キャリッジ5が図20に示すように右側を下にして傾いてもキャリッジロックピン25aとキャリッジロック嵌合孔26aの嵌合を確実に維持できるようにしてある。もちろん、キャリッジ5が左側を下にして傾く傾向の場合は図示の例とは角度θ1、θ2の大小を逆にすればよい。
<実施形態5>
図22は、本発明の第5の実施形態を示す拡大図、図23は、本実施形態の動作を示す概念図である。
本実施形態は、キャリッジロックピン25aに環状に凹部32(あるいは切り欠き部等の類似の形状部分)を設け、その外周面のうちの上方部分32aが、キャリッジ5が傾いたときでもキャリッジロックピン25aの凹部32の周りではキャリッジロック嵌合孔26aとの隙間があまり変化せず、角度が平行あるいは略平行となるよう構成する(図ではキャリッジロック嵌合孔26aの内壁面26axと、凹部32の外周面の上方部分が平行あるいは略平行をなしていることを二本の線a、bで示している。)、キャリッジ5がキャリッジロックピン25aを乗り越えてキャッピング状態を維持できなくなることを防止している。なお図23ではキャリッジロック25の図示を省略してある。
<実施形態6>
図24は、上述した本発明の実施形態において採用可能なキャリッジロック25(およびキャリッジロックピン25a)と、キャップ24の上下動々作例を示す概念図、図25はその動作チャート図である。キャリッジロック25は、駆動軸33にキャップ上下動カム34を取り付け、駆動軸33を回転させることでキャップ上下動カム34を介してキャリッジロック25およびキャリッジロックピン25aと、キャップ24とを上下動させることができるようになっている。キャップ上下動カム34の配置、構造等により、例えば図25に示すような動作が実現できる。
図25の例では、2個のキャリッジロック25をタイミングをずらして上昇させるようにしている。同時に上昇させると駆動軸33を回転させる図示せぬモータの負荷トルクが増大してしまうので、それを防ぐためである。また、キャリッジロック25でキャリッジ5の位置を決めた状態でキャップ24を最後に上昇させ、それによって記録ヘッド4とキャップ24の位置ずれも防止できるようになっている。
なお本発明は以上説明した実施形態に限定されるものではなく、多くの変形が本発明の技術的思想内で当分野において通常の知識を有する者により可能である。
4 :記録ヘッド
5 :キャリッジ
20 :キャリッジレール
24 :キャップ
25 :キャリッジロック
25a :キャリッジロックピン
26 :キャリッジロック嵌合部
26a :キャリッジロック嵌合孔
29 :ばね
30 :ガイドロッド
31 :軸受
32 :凹部
33 :駆動軸
34 :キャップ上下動カム
Imp :衝撃
F :回転方向の力
特開2007−30271号公報 特開2000−255074号公報 特許第4614840号公報

Claims (3)

  1. 液滴をノズルから吐出する複数のヘッドと、
    前記ヘッドを搭載し主走査方向に走査するキャリッジと、
    前記ヘッドをキャッピングする複数のキャップと、
    前記キャリッジの下部に設けられた2つの穴部と、
    前記キャリッジに対して移動することにより前記2つの穴部にそれぞれ嵌り合う第1のキャリッジロックと第2のキャリッジロックと
    前記キャップを保持するメンテナンスユニットと、
    前記第1のキャリッジロックと前記メンテナンスユニットの間に設けられた第1のばね部材と、前記第2のキャリッジロックと前記メンテナンスユニットの間に設けられた第2のばね部材と、を有し、
    前記キャップが前記ヘッドをキャッピングし、前記2つのキャリッジロックが前記2つの穴部にそれぞれ嵌まっているとき、
    前記キャップは、前記2つのキャリッジロック同士を結ぶ直線上以外の位置に配置され、前記2つのキャリッジロックは、前記主走査方向において異なる位置に配置され、
    前記主走査方向と直交する副走査方向からみて、前記2つのキャリッジロックの間に複数の前記キャップが配置され、
    前記複数のキャップは、互いに別体で構成されることを特徴とする画像形成装置。
  2. 液滴をノズルから吐出する複数のヘッドと、
    前記ヘッドを搭載し主走査方向に走査するキャリッジと、
    前記ヘッドをキャッピングする複数のキャップと、
    前記キャリッジの下部に設けられた2つの穴部と、
    前記キャリッジに対して移動することにより前記2つの穴部にそれぞれ嵌り合う2つの第1のキャリッジロックと、第2のキャリッジロックと、
    前記キャップを保持するメンテナンスユニットと、
    前記第1のキャリッジロックと前記メンテナンスユニットの間に設けられた第1のばね部材と、前記第2のキャリッジロックと前記メンテナンスユニットの間に設けられた第2のばね部材と、を有し、
    前記キャップは、前記キャリッジの主走査方向、および前記主走査方向と直交する副走査方向において、前記キャリッジロックと重ならない位置に配置され、前記2つのキャリッジロックは、前記主走査方向において異なる位置に配置され、前記副走査方向からみて、前記2つのキャリッジロックの間に複数の前記キャップが配置され、前記複数のキャップは、互いに別体で構成されることを特徴とする画像形成装置。
  3. 前記キャップと前記キャリッジロックは別体で構成され、
    前記第1のキャリッジロックと前記第2のキャリッジロックとは、別体で構成されることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
JP2018236475A 2018-12-18 2018-12-18 画像形成装置 Active JP6652183B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018236475A JP6652183B2 (ja) 2018-12-18 2018-12-18 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018236475A JP6652183B2 (ja) 2018-12-18 2018-12-18 画像形成装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018005412A Division JP2018079699A (ja) 2018-01-17 2018-01-17 画像形成装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020009088A Division JP2020062894A (ja) 2020-01-23 2020-01-23 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019038270A JP2019038270A (ja) 2019-03-14
JP6652183B2 true JP6652183B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=65725246

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018236475A Active JP6652183B2 (ja) 2018-12-18 2018-12-18 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6652183B2 (ja)

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3832991B2 (ja) * 1998-01-30 2006-10-11 キヤノン株式会社 インクジェットプリント装置
JP3918370B2 (ja) * 1999-07-13 2007-05-23 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録装置
JP2002292884A (ja) * 2001-03-30 2002-10-09 Fuji Xerox Co Ltd インク乾燥防止装置、インクジェット記録ヘッド保管容器及びインクジェット記録装置
JP4432374B2 (ja) * 2003-06-17 2010-03-17 セイコーエプソン株式会社 ヘッドキャッピング機構及びこれを備えた液滴吐出装置
JP5100491B2 (ja) * 2008-05-01 2012-12-19 株式会社ミマキエンジニアリング プリンタ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019038270A (ja) 2019-03-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5353755B2 (ja) 画像形成装置
JP4888360B2 (ja) 液滴吐出装置
US8888247B2 (en) Image forming apparatus including recording head for ejecting liquid droplets
EP2572884B1 (en) Printer and printing head moving mechanism
US8573723B2 (en) Image forming apparatus including recording head for ejecting liquid droplets
US7429094B2 (en) Ink-jet recording device and dot-pattern recording method
US7063468B2 (en) Ink-jet printer having head gap adjusting apparatus
US7258433B2 (en) Array inkjet head and inkjet image forming apparatus having the same
EP1674267A2 (en) Maintenance unit and ink jet printer
JP2013052526A (ja) プリンターおよびその印刷ヘッドの傾き調整機構
JP6111544B2 (ja) キャリッジロック装置、画像形成装置
JP5915099B2 (ja) 画像形成装置
JP6652183B2 (ja) 画像形成装置
CN116802057A (zh) 喷墨打印机
JP2020062894A (ja) 画像形成装置
JP6278095B2 (ja) 画像形成装置
JP6010899B2 (ja) プリンターおよびその印刷ヘッド移動機構
JP2018079699A (ja) 画像形成装置
US20080284803A1 (en) Image forming apparatus
JP4223310B2 (ja) インクジェット記録装置および画像形成装置
JP5672875B2 (ja) 画像形成装置
JP5672876B2 (ja) 画像形成装置
JP6671925B2 (ja) 記録装置
US7128391B2 (en) Self aligning printhead carrier bearings for an imaging apparatus
US20240025176A1 (en) Liquid discharge apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191105

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6652183

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151