JP6651919B2 - 電源装置 - Google Patents

電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6651919B2
JP6651919B2 JP2016051641A JP2016051641A JP6651919B2 JP 6651919 B2 JP6651919 B2 JP 6651919B2 JP 2016051641 A JP2016051641 A JP 2016051641A JP 2016051641 A JP2016051641 A JP 2016051641A JP 6651919 B2 JP6651919 B2 JP 6651919B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
resistor
level
circuit
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016051641A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017169341A (ja
Inventor
公太 北條
公太 北條
博伸 城山
博伸 城山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP2016051641A priority Critical patent/JP6651919B2/ja
Publication of JP2017169341A publication Critical patent/JP2017169341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6651919B2 publication Critical patent/JP6651919B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Dc-Dc Converters (AREA)

Description

本技術は、商用電源を入力とし、力率改善回路を有する電源装置に関する。
交流である商用電源を入力とする電源装置では、商用電力システムの安定化・安全化のため、力率改善が求められており、力率改善によって、配電設備系統の負担を軽減し、電力コストを削減することが可能になる。力率改善を行う方法の一つとして、昇圧回路を使った力率改善回路が一般的に使用される。
特開2010−213423号公報 特開2010−246204号公報
従来から使用されている昇圧回路を使った力率改善回路の特徴の一つとして、例えば100Vacから240Vacなど広い入力電圧に対応することが可能であることがあげられる。この場合、昇圧回路を使用しているため、力率改善回路の出力電圧は入力電圧よりも高くする必要があり、例えば100Vacから240Vacの入力電圧に対応する場合、出力電圧は400Vdcの一定電圧に設定されることが一般的である。しかし、出力電圧が一定のために、入力電圧が低い時には、昇圧比が大きくなり、スイッチング素子における電力損失が増加して、電源装置の電力効率が低下するといった問題があった。
この力率改善回路の効率を改善するための従来技術として、入力電圧検出回路により検出された入力電圧によって基準電圧を基準電圧可変回路で変化させ、出力電圧を入力電圧に応じて変化させる技術が提案されている(特許文献1)。
また、ダイオードとコンデンサから構成される倍電圧整流回路と、倍電圧整流回路の入力側に昇圧コンバータとを組み合わせた技術が提案されている(特許文献2)。
しかし、上述の特許文献1(特開2010−213423号公報)の場合、入力電圧が入力電圧検出回路に直接入力しており、また、入力電圧は例えば、90〜260V程度の高電圧であるため、入力電圧検出回路の損失が大きくなってしまい、力率改善回路の効率低下の一因となる。また、入力電圧を抵抗分圧して入力検出回路に入力した場合であっても、入力電圧は高電圧であるから、分圧抵抗にかかる電力消費が大きいものとなる。
さらに、上述の特許文献2(特開2010−246204号公報)は、倍電圧整流回路と昇圧コンバータを組み合わせて電力損失を低減しているが、昇圧比に伴う効率低下の改善については行われていない。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電力損失を抑制し、電力効率の向上を図った電源装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、電源装置が提供される。電源装置は、整流回路、昇圧回路、制御回路、出力電圧検出回路および補正回路を備える。整流回路は、交流入力電圧を整流して全波整流された入力電圧を生成する。昇圧回路は、スイッチング素子のオンオフにもとづき、入力電圧を所定レベルの出力電圧まで昇圧する。制御回路は、フィードバック入力端子にかかる印加電圧に応じて、スイッチング素子をオンオフするためのパルス幅を設定した駆動信号を生成して出力する。出力電圧検出回路は、出力電圧を検出して、検出電圧をフィードバック入力端子に入力する。補正回路は、駆動信号をフィルタリングして、駆動信号のレベルを平均化した平均信号を生成し、平均信号をフィードバック入力端子に入力する。
入力電圧に応じた出力電圧とすることにより、特に低入力電圧時の昇圧比を抑えることで、電力損失を抑制し、電力効率の向上を図ることが可能になる。
電源装置の構成例を示す図である。 制御回路の内部構成例を示す図である。 スイッチング動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。 エラーアンプの入出力特性を示す図である。 PFC回路(力率改善回路)の入出力電圧の特性を示す図である。 PFC回路の構成例を示す図である。 補正回路で生成される平均オンデューティ信号を示す図である。 PFC回路の出力電圧を変化させる際の動作制御を説明するための図である。 PFC回路の入出力電圧の特性を示す図である。 PFC回路の変形例の構成を示す図である。 実測結果を示す図である。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。図1は電源装置の構成例を示す図である。電源装置1は、昇圧方式による力率改善型のスイッチング電源であって、整流回路1a、昇圧回路1b、出力電圧検出回路1c、制御回路10、補正回路20を備える。
整流回路1aは、ブリッジ回路110とフィルタ用コンデンサC1を含む。昇圧回路1bは、インダクタL1、ダイオードD1、コンデンサC2およびスイッチング素子M1を含む。なお、スイッチング素子M1には、NMOS(N−Channel Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが使用されている。出力電圧検出回路1cは、抵抗R11、R12を含む。
回路素子の接続関係について、ブリッジ回路110の2つの入力端子は、交流源A0に接続する。ブリッジ回路110の正極側出力端子は、フィルタ用コンデンサC1の一端と、インダクタL1の一端と接続する。
インダクタL1の他端は、スイッチング素子M1のドレイン、ダイオードD1のアノードに接続する。ダイオードD1のカソードは、コンデンサC2の一端、抵抗R11の一端および出力端子b1に接続する。
ブリッジ回路110の負極側出力端子は、フィルタ用コンデンサC1の他端、スイッチング素子M1のソース、コンデンサC2の他端および出力端子b2に接続する。また、出力端子b2は、基準電位(以下、GNDと表記)に接続される。抵抗R11の他端は、制御回路10のフィードバック入力端子FB、抵抗R12の一端および補正回路20の出力端子に接続し、抵抗R12の他端は、GNDに接続する。
制御回路10の出力端子OUTは、補正回路20の入力端子およびスイッチング素子M1のゲートに接続する。
ここで、整流回路1aは、交流源A0からの交流入力電圧を整流して全波整流された入力電圧V1を生成する。昇圧回路1bは、スイッチング素子M1のオンオフにもとづき、入力電圧V1を所定レベルの出力電圧V2まで昇圧する。
制御回路10は、フィードバック入力端子FBにかかる印加電圧に応じて、スイッチング素子M1をオンオフするためのパルス幅を設定した駆動信号s1を生成して出力する。
出力電圧検出回路1cは、出力電圧V2を検出して、検出電圧をフィードバック入力端子FBに入力する。なお、検出電圧は、例えば、出力電圧V2を抵抗R11、R12で抵抗分圧した電圧である。補正回路20は、駆動信号s1をフィルタリングして、駆動信号s1のレベルを平均化した平均信号s2を生成し、平均信号s2をフィードバック入力端子FBに入力する。
次に本発明の技術の詳細を説明する前に、昇圧方式による力率改善型の電源装置の一般的な構成および解決すべき課題について説明する。図2は制御回路の内部構成例を示す図である。PFC回路に備えられる制御回路10は、基準電源11、エラーアンプ12、発振器13、PWM(Pulse Width Modulation)コンパレータ14、ドライブ回路15およびコンデンサC3を含む。
回路素子の接続関係について、エラーアンプ12の負側入力端子は、制御回路10のフィードバック入力端子FBに接続する。基準電源11の正極性端子は、エラーアンプ12の正側入力端子に接続し、基準電源11の負極性端子は、GNDに接続する。
発振器13の出力端子は、PWMコンパレータ14の負側入力端子に接続する。エラーアンプ12の出力端子は、PWMコンパレータ14の正側入力端子と、コンデンサC3の一端と接続し、コンデンサC3の他端は、GNDに接続する。
PWMコンパレータ14の出力端子は、ドライブ回路15の入力端子に接続し、ドライブ回路15の出力端子は、制御回路10の出力端子OUTに接続する。
ここで、エラーアンプ12は、基準電源11からの基準電圧Vrと、フィードバック入力端子FBに印加される印加電圧であるフィードバック入力電圧Vfbとの差分(誤差)を増幅して誤差信号compを出力する。
発振器13は、三角波状の発振信号Voscを出力する。PWMコンパレータ14は、誤差信号compのレベルと、発振信号Voscのレベルとを比較し、比較結果にもとづく駆動信号s1を生成して出力する。ドライブ回路15は、駆動信号s1をドライブ制御して、出力端子OUTから出力する。
次にスイッチング動作について説明する。図3はスイッチング動作を説明するためのタイミングチャートを示す図である。
〔P1〕ポイントP1は、スイッチング素子M1をオフからオンへ切り替えるタイミングを示している。インダクタL1に流れるインダクタ電流iLの状態として、インダクタ電流iLがゼロになった時に、スイッチング素子M1のゲートには、高電位レベル(Hレベル)の駆動信号s1が入力する。これにより、スイッチング素子M1のゲート電圧は、Hレベルになるので、スイッチング素子M1はオン状態となる。
なお、インダクタ電流iLの状態は、インダクタ電流検出電圧ViL(図2では明示していない)から認識することができる。インダクタ電流検出電圧ViLは、図3に示すように、インダクタ電流iLが減少するにつれて負電圧から0Vへ上昇していき、インダクタ電流iLが増加すると0Vから負電圧へ下降する波形となる。
〔P2〕ポイントP2は、スイッチング素子M1をオンからオフへ切り替えるタイミングを示している。制御回路10のフィードバック入力端子FBには、出力電圧V2を抵抗R11、R12で抵抗分圧したフィードバック入力電圧Vfbが印加される。この場合、制御回路10内のエラーアンプ12は、基準電圧Vrと、フィードバック入力電圧Vfbとの誤差を増幅して、誤差信号compを出力する。
そして、PWMコンパレータ14は、誤差信号compのレベルと、発振信号Voscのレベルとを比較する。このとき、発振信号Voscのレベルが誤差信号compのレベルを超えると、PWMコンパレータ14の出力は、低電位レベル(Lレベル)に低下する。
PWMコンパレータ14の出力がLレベルに低下することで、スイッチング素子M1のゲートには、Lレベルの駆動信号s1が入力する。これにより、スイッチング素子M1のゲート電圧は、Lレベルになるので、スイッチング素子M1はオフ状態となる。
次にエラーアンプ12の動作について説明する。図4はエラーアンプの入出力特性を示す図である。横軸はフィードバック入力電圧Vfb、縦軸はエラーアンプ12の出力電流である。
フィードバック入力電圧Vfbが基準電圧Vrよりも大きい時(出力電圧V2が設定値よりも高い場合に相当)、エラーアンプ12の出力電流はマイナスになる。その結果、エラーアンプ12から出力される誤差信号compの電圧は下がる。
誤差信号compの電圧が下がると、図3からわかるように、駆動信号s1のHレベルパルス幅が短縮する。このため、スイッチング素子M1のゲート電圧に対するHレベルの印加時間が短くなり、スイッチング素子M1のオン状態が減少するので、出力電圧V2は低下する。
一方、フィードバック入力電圧Vfbが基準電圧Vrよりも小さい時(出力電圧V2が設定値よりも低い場合に相当)、エラーアンプ12の出力電流はプラスになる。その結果、エラーアンプ12から出力される誤差信号compの電圧が上がる。
誤差信号compの電圧が上がると、図3からわかるように、駆動信号s1のHレベルパルス幅が伸長する。このため、スイッチング素子M1のゲート電圧に対するHレベルの印加時間が長くなり、スイッチング素子M1のオン状態が増えるので、出力電圧V2は上昇する。
このようにして、スイッチング素子M1のゲート電圧となる駆動信号s1のパルス幅が制御される。また、フィードバック入力電圧Vfbが基準電圧Vrと一致するところで、エラーアンプ12の出力は均衡して一定値となる。その結果、入力電圧や負荷条件が変化しても一定の出力電圧V2を維持することになる。
次に解決すべき課題について説明する。図5はPFC回路(力率改善回路)の入出力電圧の特性を示す図である。横軸は入力電圧(交流)、縦軸は電圧である。交流入力電圧が低い場合には、全波整流された入力電圧V1も低くなる。また、出力電圧V2は、入力電圧V1に依存せず一定値になっている。
ここで、一般的なPFC回路では、出力電圧V2を抵抗分圧したフィードバック入力電圧Vfbのレベルにもとづき、制御回路10でスイッチング素子M1を駆動させるための駆動信号s1を生成して、出力電圧V2のフィードバック制御を行う。
また、フィードバック入力電圧Vfbは、制御回路10内のエラーアンプ12により、基準電圧Vrと等しくなるように制御され、出力電圧V2は、入力電圧V1に依存せず、常に一定値が出力される。
この場合、出力電圧V2が一定のために、入力電圧V1が低電圧の時は、図5に示すように、昇圧比を大きくする必要がある。昇圧比を大きくするには、スイッチング素子M1のドレインソース間電圧を増加させることになり、このため、スイッチング素子M1における電力損失が増加することになる。
また、スイッチング素子M1の電力損失が大きいということは、PFC回路内において、無駄に消費される電力が大きいということになるので、PFC回路の電力効率が低下してしまう。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、電力損失を抑制し、電力効率の向上を図った電源装置を提供するものである。
次に本発明の技術の詳細について説明する。図6はPFC回路の構成例を示す図である。図1の電源装置1の機能を有するPFC回路1−1は、整流回路1a、昇圧回路1b、出力電圧検出回路1c、制御回路10、補正回路20を備える。
整流回路1aは、ブリッジ回路110とフィルタ用コンデンサC1を含む。昇圧回路1bは、インダクタL1、ダイオードD1、コンデンサC2およびスイッチング素子M1を含む。なお、スイッチング素子M1には、NMOSトランジスタが使用されている。出力電圧検出回路1cは、抵抗R11、R12を含む。
補正回路20は、抵抗R21(第1の抵抗)、抵抗R22(第2の抵抗)およびコンデンサC21を含む。回路素子の接続関係について、ブリッジ回路110の2つの入力端子は、交流源A0に接続する。ブリッジ回路110の正極側出力端子は、フィルタ用コンデンサC1の一端と、インダクタL1の一端と接続する。
インダクタL1の他端は、スイッチング素子M1のドレイン、ダイオードD1のアノードに接続する。ダイオードD1のカソードは、コンデンサC2の一端、抵抗R11の一端および出力端子b1に接続する。
ブリッジ回路110の負極側出力端子は、フィルタ用コンデンサC1の他端、スイッチング素子M1のソース、コンデンサC2の他端、出力端子b2およびGNDに接続する。抵抗R11の他端は、制御回路10のフィードバック入力端子FB、抵抗R12の一端および抵抗R22の一端に接続し、抵抗R12の他端は、GNDに接続する。
制御回路10の出力端子OUTは、スイッチング素子M1のゲートおよび抵抗R21の一端に接続する。抵抗R21の他端は、抵抗R22の他端とコンデンサC21の一端と接続し、コンデンサC21の他端はGNDに接続する。
次に動作について説明する。図7は補正回路で生成される平均オンデューティ信号を示す図である。補正回路20内の抵抗R21とコンデンサC21は、ローパスフィルタf1を形成している。ローパスフィルタのカットオフ周波数は、交流源A0の周波数よりも低い周波数に設定する。
ローパスフィルタf1は、制御回路10の出力端子OUTから出力された駆動信号s1をローパスフィルタリングし、ノードn1において、直流の平均オンデューティ(On Duty)信号s2(平均信号)を出力する。
平均オンデューティ信号s2は、駆動信号s1のレベルを平均化した電圧信号であり、駆動信号s1のデューティ比に応じてレベルが変化する(なお、デューティ比は、パルス信号の1周期の時間をT、Hレベルのパルス幅をtとした場合に、t/Tとなる)。
したがって、駆動信号s1のHレベルのパルス幅(スイッチング素子M1のオン幅)が伸長すると、平均オンデューティ信号s2のレベルは上がり、駆動信号s1のHレベルのパルス幅が短縮すると、平均オンデューティ信号s2のレベルは下がることになる。
また、入力電圧V1と平均オンデューティ信号s2との関係については、入力電圧V1が低い場合には、出力電圧V2を設定値まで昇圧させるために、駆動信号s1のHレベルパルス幅は広くなるので、平均オンデューティ信号s2のレベルも上昇する。逆に、入力電圧V1が高い場合は、駆動信号s1のHレベルパルス幅は狭くなるので、平均オンデューティ信号s2のレベルは低下する。
図8はPFC回路の出力電圧を変化させる際の動作制御を説明するための図である。図7に示したように、制御回路10の出力端子OUTから出力された駆動信号s1は、補正回路20によってローパスフィルタリングされることで、平均オンデューティ信号s2が生成される。
また、平均オンデューティ信号s2は、制御回路10のフィードバック入力端子Vfbに入力される。この場合、抵抗R12に対して補正電流I1が流れることになる。補正電流I1は、平均オンデューティ信号s2の電圧からフィードバック入力電圧Vfbを減算した値を抵抗R22で除算した値である。すなわち、I1=((平均オンデューティ信号s2の電圧)−(フィードバック入力電圧Vfb))/R22となる。
一方、抵抗R12には、出力電圧V2にもとづく電流I2が流れる。よって、抵抗R12には、補正回路20から出力される補正電流I1と、出力電圧V2にもとづく電流I2とが流れることになる。
抵抗R12に流れる電流I2に対して、補正回路20による補正電流I1が追加して流れることで、抵抗R12に流れる電流が増加する。このため、フィードバック入力電圧Vfbが増加することになる。すなわち、エラーアンプ12の負側入力端子に印加される電圧が増加することになる。
電流I1、I2が流れることにより電圧値が上昇したフィードバック入力電圧Vfbは、Vfb=(I1+I2)×R12となる。
エラーアンプ12の負側入力端子に印加される電圧が増加するので、基準電圧Vrとの差分が大きくなり、図4に示したエラーアンプ12の入出力特性により、エラーアンプ12の誤差信号compの電圧は低下する。
すなわち、フィードバック信号Vfbが基準電圧Vrよりも大きくなるので、エラーアンプ12の出力電流はマイナスになり、エラーアンプ12から出力される誤差信号compの電圧が低下する。
誤差信号compの電圧が下がると(差分が増加する前の誤差信号compのレベルよりも、差分増加後の誤差信号compのレベルの方が小さくなると)、上述したように、駆動信号s1のHレベルパルス幅が短縮する。このため、スイッチング素子M1のゲート電圧に対するHレベルの印加時間が短くなり、スイッチング素子M1のオン状態が減少するので、出力電圧V2は低下する。
その後、出力電圧V2が低下するので電流I2が低下し、また、平均オンデューティ信号s2も低下するので、補正電流I2が減少する。その結果、エラーアンプ12の負側入力端子に印加されるフィードバック入力電圧Vfbが基準電圧Vrと一致するところで、エラーアンプ12の出力は均衡して一定となる。
図9はPFC回路の入出力電圧の特性を示す図である。横軸は入力電圧(交流)、縦軸は出力電圧である。PFC回路1−1は、上記のように、駆動信号s1をローパスフィルタリングして平均オンデューティ信号s2を生成し、補正抵抗R22を介して制御回路10のフィードバック入力端子FBに入力する。
そして、入力電圧V1が低いときは、平均オンデューティ信号s2のレベルが高いために、補正電流が大きくなり、フィードバック入力電圧Vfbが上昇し、エラーアンプ12から出力される誤差信号compのレベルを低下させる。これにより、駆動信号s1のHレベルパルス幅が短くなって、スイッチング素子M1のオン状態を減少させ、出力電圧V2が低下する。
したがって、本発明では、入力電圧V1が低電圧の場合には、出力電圧V2を低下させるので、図5の場合と比べて、昇圧比を小さくすることができる。また、昇圧比が小さくなるので、入力電圧V1が低電圧の場合であっても、スイッチング素子M1のドレインソース間電圧の増加が抑えられることになり、スイッチング素子M1における電力損失の増加を抑制することができる。
また、スイッチング素子M1の電力損失が小さくなるので、PFC回路1−1内において、無駄に消費される電力が低減されることになり、PFC回路1−1の電力効率の向上を図ることが可能になる。
次にPFC回路1−1の変形例について説明する。図10はPFC回路の変形例の構成を示す図である。PFC回路1−2は、整流回路1a、昇圧回路1b、出力電圧検出回路1c、制御回路10、補正回路20aを備える。
図6に示したPFC回路1−1と異なる点は、補正回路の内部構成が異なっている点であり、補正回路20aでは、新たに抵抗R23(第3の抵抗)およびダイオードD21が追加されている。
抵抗R23の一端は、ノードn1に接続し、抵抗R23の他端は、GNDに接続する。ダイオードD21のカソードは、制御回路10のフィードバック入力端子FBに接続し、ダイオードD21のアノードは、抵抗R22の一端に接続している。その他の構成は図6と同様である。なお、抵抗R21、R23およびコンデンサC21によって、図7に示したローパスフィルタf1と同様な機能のローパスフィルタf2が形成される。
ここで、ノードn1の電圧は、抵抗R21と抵抗R23との抵抗分圧で決まることになる。このように、抵抗R23を追加することで、ノードn1の電圧を調整することができるので、入力電圧V1が低電圧のときに出力電圧V2をどれぐらい低くするかの調整を容易に行うことが可能になる(抵抗R23には、可変抵抗を使用してもよい)。
また、図10に示すような向きにダイオードD21を挿入することで、ダイオードD21の順方向には電流(補正電流)が流れ、逆方向には電流の流れを遮断するようにしている。抵抗R21と抵抗R23の比率を調整し、入力電圧が一定の電圧よりも高い時には、ノードn1の電圧が制御回路10の基準電圧Vrよりも低くなるように設定する。すると、ダイオードD21の効果により、補正回路20と制御回路10の間に電流は流れなくなる。その結果、効率改善効果が高い入力電圧が低い時のみ出力電圧V2を変化させ、入力電圧が高い時には、従来と同じ一定の出力電圧とすることができる。その結果、入力電圧の変化に対する出力電圧V2の変化幅を小さくすることができる。
次に実測結果について説明する。図11は実測結果を示す図である。横軸は入力電圧(交流)、左縦軸は効率(%)、右縦軸は出力電圧(直流)である。
グラフk1は、補正回路が無い従来のPFC回路の出力電圧を示しており、入力電圧が90V〜260V程度の範囲で、出力電圧は400Vで一定になっている。
グラフk2は、補正回路を有する場合の本発明のPFC回路の出力電圧を示している。入力電圧が90V〜190Vの範囲で、出力電圧は170Vから400Vへ上昇して、その後一定になっており、入力電圧が低い場合には出力電圧も低くなっている。
また、グラフk3は、従来のPFC回路の電力効率を示し、グラフk4は、本発明のPFC回路の電力効率を示している。入力電圧が90V〜190Vの範囲において、出力電圧が一定の場合の効率と、出力電圧可変の場合の効率とを比べると、本発明のPFC回路の方の効率が高くなっており、電力効率が向上していることがわかる。
以上説明したように、本発明によれば、入力電圧が低レベルの時には、出力電圧も低レベルに可変させるので、昇圧比が小さくなり、スイッチング素子における電力損失の増加を抑制して、電力効率の向上を図ることが可能になる。
以上、実施の形態を例示したが、実施の形態で示した各部の構成は同様の機能を有する他のものに置換することができる。また、他の任意の構成物や工程が付加されてもよい。
1 電源装置
1a 整流回路
1b 昇圧回路
1c 出力電圧検出回路
10 制御回路
20 補正回路
A0 交流入力源
110 ブリッジ回路
C1、C2 コンデンサ
L1 インダクタ
D1 ダイオード
M1 スイッチング素子
R11、R12 抵抗
V1 入力電圧
V2 出力電圧
b1、b2 出力端子
FB 制御回路のフィードバック入力端子
OUT 制御回路の出力端子
s1 駆動信号
s2 平均信号

Claims (5)

  1. 交流入力電圧を整流して全波整流された入力電圧を生成する整流回路と、
    スイッチング素子のオンオフにもとづき、前記入力電圧を所定レベルの出力電圧まで昇圧する昇圧回路と、
    フィードバック入力端子にかかる印加電圧に応じて、前記スイッチング素子をオンオフするためのパルス幅を設定した駆動信号を生成して出力する制御回路と、
    前記出力電圧を検出して、検出電圧を前記フィードバック入力端子に入力する出力電圧検出回路と、
    前記駆動信号をフィルタリングして、前記駆動信号のレベルを平均化した平均信号を生成し、前記平均信号を前記フィードバック入力端子に入力する補正回路と、
    から成る力率改善回路
    を有することを特徴とする電源装置。
  2. 前記補正回路は、
    前記駆動信号のデューティ比に応じてレベルが変化する前記平均信号を、前記フィードバック入力端子に入力して、前記印加電圧を可変し、
    前記入力電圧が低電圧の場合には、高電位パルス幅が伸長した前記駆動信号を平均化して生成した前記平均信号を、前記フィードバック入力端子に入力することにより、前記印加電圧を上昇させる、
    ことを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  3. 前記制御回路は、前記印加電圧と、基準電圧との差分を増幅して、誤差信号を出力するエラーアンプと、前記誤差信号のレベルと、発振信号のレベルとを比較して、前記発振信号のレベルが前記誤差信号のレベルを超えた場合に、前記駆動信号のレベルを低電位レベルにして、前記スイッチング素子をオフにするコンパレータとを含み、
    前記エラーアンプは、上昇した前記印加電圧によって、前記差分が増加することにより、前記差分の増加前の第1の誤差信号のレベルよりも、レベルの低下した第2の誤差信号を出力し、
    前記コンパレータは、前記第2の誤差信号と、前記発振信号との比較にもとづき、高電位パルス幅が短縮した前記駆動信号を生成して出力することで、前記入力電圧が低電圧の場合には、前記出力電圧を低下させる、
    ことを特徴とする請求項2記載の電源装置。
  4. 前記補正回路は、第1の抵抗、第2の抵抗およびコンデンサを備え、前記第1の抵抗の一端は、前記制御回路の前記駆動信号を出力する出力端子に接続し、前記第1の抵抗の他端は、前記コンデンサの一端と、前記第2の抵抗の一端に接続し、前記第2の抵抗の他端は、前記フィードバック入力端子に接続し、前記コンデンサの他端は、グランドに接続して、前記第1の抵抗と前記コンデンサとによりローパスフィルタを形成することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
  5. 前記補正回路は、第1の抵抗、第2の抵抗、第3の抵抗、ダイオードおよびコンデンサを備え、前記第1の抵抗の一端は、前記制御回路の前記駆動信号を出力する出力端子に接続し、前記第1の抵抗の他端は、前記第3の抵抗の一端、前記コンデンサの一端および前記第2の抵抗の一端に接続し、前記第2の抵抗の他端は、前記ダイオードのアノードに接続し、前記ダイオードのカソードは、前記フィードバック入力端子に接続し、前記コンデンサの他端は、前記第3の抵抗の他端と、グランドと接続して、前記第1の抵抗、前記第3の抵抗および前記コンデンサによりローパスフィルタを形成することを特徴とする請求項1記載の電源装置。
JP2016051641A 2016-03-15 2016-03-15 電源装置 Active JP6651919B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016051641A JP6651919B2 (ja) 2016-03-15 2016-03-15 電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016051641A JP6651919B2 (ja) 2016-03-15 2016-03-15 電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017169341A JP2017169341A (ja) 2017-09-21
JP6651919B2 true JP6651919B2 (ja) 2020-02-19

Family

ID=59913926

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016051641A Active JP6651919B2 (ja) 2016-03-15 2016-03-15 電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6651919B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108599615B (zh) * 2018-06-30 2024-04-19 浙江大学昆山创新中心 一种反馈式eap驱动系统及其反馈控制方法
WO2021100647A1 (ja) * 2019-11-19 2021-05-27 株式会社小糸製作所 車両用灯具およびコントロールic
CN114030388B (zh) * 2021-10-27 2024-02-27 智新控制系统有限公司 过流保护系统及方法
CN114726190B (zh) * 2022-05-19 2023-01-17 无锡市晶源微电子股份有限公司 Psr控制电路及反激式开关电源

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017169341A (ja) 2017-09-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5054759B2 (ja) スイッチングレギュレータ制御のための方法および装置
US9716426B2 (en) Switching power supply circuit
JP4725641B2 (ja) 昇降圧型スイッチングレギュレータ
JP6679851B2 (ja) 力率改善コンバータ
US9143033B2 (en) Hysteretic power converter with calibration circuit
CN106028496B (zh) Led点亮装置以及led照明装置
US8148966B2 (en) Power supply control circuits including enhanced ramp pulse modulation
JP6651919B2 (ja) 電源装置
US20130187624A1 (en) Semiconductor integrated circuit device and dc-dc converter
US10122257B2 (en) Ripple suppression method, circuit and load driving circuit thereof
JP6702010B2 (ja) スイッチング電源装置
CN109004812B (zh) 开关变换器及其控制电路和控制方法
US8378584B2 (en) Power factor converter and method
US11394291B2 (en) Ripple voltage control circuit and control method thereof
JP2010104218A (ja) 力率改善電源装置、該電源装置に用いられる制御回路および制御方法
JP2010114993A (ja) 力率改善回路の制御方式
KR20060049915A (ko) Dc-dc 컨버터 회로
JP5966606B2 (ja) スイッチング電源装置
US20130250631A1 (en) Power supply circuit with pfc function, and automatic gain control circuit therefor and control method thereof
WO2013094261A1 (ja) 電力変換装置
EP3459168B1 (en) An led driver and a method for driving an led load
JP2009177954A (ja) 力率改善コンバータ
JP6154584B2 (ja) 電源装置、並びに、これを用いた車載機器及び車両
TWI430069B (zh) 定頻式導通時間控制系統及方法以及使用其的電壓調節器
JP2001069748A (ja) 力率改善回路

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190214

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191209

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20191212

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20191212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200106

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6651919

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250