JP6651749B2 - 搬送装置及び印刷装置 - Google Patents

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Description

本発明は、媒体を搬送する搬送装置及び該搬送装置を備える印刷装置に関する。
印刷装置の一例であるプリンターには、搬送ローラーによってプリント媒体を搬送する搬送装置を備えるものがある。こうした搬送装置において、搬送すべき媒体の幅が大きくなると、それに併せて搬送ローラーの幅方向における長さも長くする必要がある。しかし、このように搬送ローラーを長尺化すると、製造誤差が大きくなって、搬送精度が低下してしまうという問題がある。
そこで、こうした問題に対応するため、従来、複数の駆動ローラーをオルダム型のカップリングを用いて幅方向に連結することで搬送ローラーを構成する搬送装置がある(例えば、特許文献1)。
特開2000−44084号公報
ところで、オルダム型のカップリングは、連結される2つの回転軸のうちの一方に突起を設けるとともに他方に溝を設け、一方の突起が他方に溝に沿って滑ることで偏心を許容するという特徴がある。このようにカップリングで偏心を許容することができれば、その分、各駆動ローラーの製造誤差を許容することができる、という利点がある。しかし、オルダム型のカップリングでは、その構造上、使用に伴って突起や溝が摩耗する結果、バックラッシが増大して搬送精度が低下してしまう、という課題がある。
なお、このような課題は、プリンターに用いられる搬送装置に限らず、媒体を搬送する搬送ローラーを備える搬送装置及び印刷装置においては、概ね共通したものとなっている。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、連結する複数のローラーに製造誤差がある場合にも、搬送精度の低下を抑制することができる搬送装置及び印刷装置を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する搬送装置は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラーと、前記回転軸方向に並ぶ2つの前記ローラーの端部同士を連結する連結部と、を備える搬送ローラーによって媒体を搬送する搬送装置であって、前記回転軸方向に並ぶ前記2つのローラーをそれぞれ第1ローラー及び第2ローラーとする場合に、前記連結部は、前記第1ローラーの端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリングと、前記第2ローラーの端部を回転可能な状態で支持する第2ベアリングと、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングが固定される固定部材と、前記回転軸方向において前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に配置され、前記第1ローラーの端部と前記第2ローラーの端部とを締結する締結部と、を備える。
この構成によれば、搬送ローラーを構成する複数のローラーは、その端部がベアリングによって回転可能に支持されるが、それらベアリングが固定部材に固定されることにより、ローラーにおいて2つのベアリングに挟まれた部分の変位が規制された状態になる。この状態で締結部が2つのローラーの端部を締結すると、その締結部分にローラーの製造誤差があったとしても、2つのベアリングに挟まれた部分の回転軸の位置が変わらないので、搬送ローラー全体としての搬送精度の低下が抑制される。したがって、連結する複数のローラーに製造誤差がある場合にも、搬送精度の低下を抑制することができる。
上記搬送装置において、前記ローラーは、前記回転軸方向の端部に位置する軸部を有し、前記締結部は、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングの回転軸中心と前記軸部の回転軸中心のずれを許容した状態で前記第1ローラーの前記軸部と前記第2ローラーの前記軸部とを締結可能である。
この構成によれば、連結されるローラーの軸部に製造誤差があり、その軸部の回転軸中心がベアリングに支持された部分の回転軸中心に対して偏心または偏角している場合にも、締結部は、そうしたずれを許容した状態でローラーの軸部同士を締結可能なので、連結部において製造誤差がある2つのローラーを連結することができる。
上記搬送装置において、前記ローラーは、前記回転軸方向の端部に位置する軸部を有し、前記軸部は、前記締結部による締結時に前記締結部に接触可能な大径部と、前記大径部よりも外径が小さい小径部と、を有する。
この構成によれば、締結部が2つのローラーの端部同士を締結するときに、それら端部に設けられた大径部が締結部に接触するが、その大径部よりも外径が小さい小径部は締結部に接触しない。すなわち、回転軸方向において、締結部が軸部に接触する面積が小さいため、小径部と締結部との間に生じる隙間の範囲で、軸部の傾きが許容される。したがって、連結されるローラーの軸部が偏角している場合にも、締結部は、そうした偏角を許容した状態でローラーの軸部同士を締結可能なので、連結部において製造誤差がある複数のローラーを連結することができる。
上記搬送装置において、前記締結部は、円筒状をなしてその内周面が軸孔を形成する軸孔形成部材を備え、前記軸孔形成部材は、前記軸孔に連通するとともに前記回転軸方向に延びるように円筒部分に形成された切り欠きと、前記軸孔を挟むように対をなして前記円筒部分に対向配置され、前記回転軸方向と交差する方向に延びる第1ねじ孔と、前記第1ねじ孔よりも前記切り欠きに近い位置に設けられる第2ねじ孔と、を有し、前記第2ねじ孔に螺合するボルトを締めることにより、前記軸孔の直径が縮小可能であり、前記第1ねじ孔に螺合する2つのねじは、前記軸孔内に突出可能である。
この構成によれば、締結部を構成する軸孔形成部材は、その内周面が形成する軸孔に連通する切り欠きを有するので、その切り欠きに近い位置に設けられた第2ねじ孔に挿通したボルトを締めることにより、切り欠きの幅を狭くして軸孔の直径を縮小することができる。そのため、第1ローラーの端部と第2ローラーの端部とを軸孔の両端からそれぞれ挿入した状態で軸孔の直径を縮小することにより、その軸孔に挿入された2つのローラーの端部を締結することができる。また、軸孔を挟むように対をなす第1ねじ孔に螺合するねじを軸孔に突出させることにより、軸孔に挿入されたローラーの端部を軸孔形成部材に対して相対移動しないように固定することができる。これにより、締結部を介して、第1ローラーと第2ローラーとの間で、確実に回転力を伝達することができる。
上記課題を解決する印刷装置は、上記搬送装置と、前記搬送装置が搬送する前記媒体に印刷を行う印刷部と、を備える。
この構成によれば、上記搬送装置の作用によって搬送精度の低下を抑制することにより、搬送ローラーが搬送する媒体に対して印刷部が精度よく印刷を行うことができる。
第1実施形態の印刷装置及び搬送装置の一実施形態を模式的に示す断面図。 第1実施形態の搬送装置の構成を示す正面図。 図2において一点鎖線で囲む部分の拡大断面図。 第1実施形態の締結部を第1方向からみた斜視図。 第1実施形態の締結部を第2方向からみた斜視図。 第1実施形態の締結部を第3方向からみた斜視図。 第1実施形態の締結部の構成を図3に7−7線矢視で示す切断面で切って示す断面図。 第1実施形態の連結部の作用を説明するための断面図。 比較例のローラーに作用する力を説明する模式図。 第1実施形態のローラーに作用する力を説明する模式図。 第2実施形態の搬送装置の断面図。 第2実施形態の搬送装置の作用を説明するための断面図。
(第1実施形態)
以下、印刷装置の第1実施形態について、図を参照して説明する。印刷装置は、例えば、長尺の媒体に印刷(記録)を行うラージフォーマットプリンターである。
図1に示すように、印刷装置11は、ロール状に巻回された媒体Mを繰り出す繰出部20と、媒体Mを支持する支持部30と、媒体Mを図1に矢印で示す方向に搬送する搬送装置40と、媒体Mに印刷を行う印刷部50と、印刷済みの媒体Mを巻き取る巻取部60と、を備える。
以降の説明では、媒体Mの長手方向と直交する幅方向(図1では紙面と直交する方向)に沿う一方向を走査方向Xとし、印刷部50が印刷を行う位置において媒体Mが搬送される方向を搬送方向Yとする。本実施形態において、走査方向X及び搬送方向Yは互いに交差(好ましくは、直交)する方向であって、いずれも重力方向Zと交差(好ましくは、直交)する方向である。
図1に示すように、繰出部20は、媒体Mをロール状に巻回したロール体21を保持する保持部22を有する。保持部22は、走査方向Xにおける長さや巻き数の異なる複数種類のロール体21を保持可能である。そして、繰出部20は、ロール体21を一方向(図1では反時計方向)に回転させることで、ロール体21から媒体Mを繰り出す。
支持部30は、媒体Mの搬送経路を形成する第1の支持部31と、第2の支持部32と、第3の支持部33とを備えている。第1の支持部31は、繰出部20から繰り出された媒体Mを第2の支持部32に向かって案内する。第2の支持部32は、印刷部50と対向する位置に設けられて、印刷が行われる媒体Mを支持する。第3の支持部33は、印刷部50によって印刷が行われた媒体Mを巻取部60に向かって案内する。
印刷部50は、走査方向Xに延びるガイド軸51と、ガイド軸51に支持されるキャリッジ52と、媒体Mに対してインクを吐出する印刷ヘッド53とを備える。キャリッジ52は、不図示のキャリッジモーターの駆動により、ガイド軸51に沿って走査方向Xに往復移動する。印刷ヘッド53は、第2の支持部32に支持された媒体Mと対向するようにキャリッジ52の鉛直下方に保持されている。そして、印刷部50は、キャリッジ52の走査方向Xへの移動時に、印刷ヘッド53からインクを吐出することで、媒体Mに文字や画像を形成する印刷動作を行う。
巻取部60は、媒体Mがロール状に巻き取られたロール体61を保持する保持部62を有する。そして、巻取部60は、ロール体61を一方向(図1では反時計方向)に回転させることで、印刷済みの媒体Mの巻き取りを行う。
次に、搬送装置40の構成について詳述する。
搬送装置40は、搬送方向Yにおいて第1の支持部31と第2の支持部32との間に設けられる搬送ローラー対41と、第2の支持部32と第3の支持部33との間に設けられる排紙ローラー対42と、搬送モーター43と、を備える。本実施形態において、搬送ローラー対41及び排紙ローラー対42の回転軸方向は走査方向Xに沿う方向である。
搬送ローラー対41は、支持台45上に配置された搬送ローラー46と、支持機構47に支持された従動ローラー48と、が対をなすことで構成され、搬送ローラー46と従動ローラー48とによって媒体Mを挟持する。また、支持機構47は従動ローラー48を搬送ローラー46に向けて押しつけるように付勢する付勢部材(図示略)を有する。そして、搬送ローラー対41は、搬送ローラー46が搬送モーター43の駆動力に基づいて図1における反時計方向に回転することによって、挟持した媒体Mを第2の支持部32の方に搬送する。
図2に示すように、搬送装置40は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラー71(71F、71S)と、回転軸方向に並ぶ2つのローラー71の端部同士を連結する少なくとも1つの連結部72と、を備える。そして、連結部72によって連結される複数のローラー71によって搬送ローラー46が構成される。
支持機構47は回転軸方向に沿ってローラー71と対応する位置に設けられ、一の支持機構47は複数の従動ローラー48を回転可能に支持する。そして、従動ローラー48は、連結部72の部分を避けて配置され、ローラー71に向けて媒体Mを押しつける。
搬送ローラー46において、回転軸方向に並ぶ2つのローラー71をそれぞれ第1ローラー71F及び第2ローラー71Sとすると、本実施形態においては、回転軸方向に交互に並ぶ3つの第1ローラー71Fと2つの第2ローラー71Sと、ローラー71F,71Sの間に配置される4つの連結部72によって搬送ローラー46が構成される。なお、搬送ローラー46を構成するローラー71及び連結部72の数は任意に変更することができる。また、搬送ローラー46を構成する複数のローラー71のうち、回転軸方向における両端に位置するローラー71の連結部72が設けられない方の端部は、支持台45と一体化された側壁部44に回転可能に支持される。
連結部72は、第1ローラー71Fの端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリング73と、第2ローラー71Sの端部を回転可能な状態で支持する第2ベアリング74と、第1ベアリング73及び第2ベアリング74が固定される固定部材75と、締結部76と、締結部76を覆うカバー部材77と、を備える。第1ベアリング73及び第2ベアリング74は、回転軸方向及び回転軸方向と交差する方向への移動が規制された状態で固定部材75に固定される。締結部76は、回転軸方向において第1ベアリング73と第2ベアリング74の間に配置され、第1ローラー71Fの端部と第2ローラー71Sの端部とを回転力を伝達可能に締結する。カバー部材77は、ローラー71よりも外径の小さい締結部76を覆うことで、連結部72において媒体Mが下方に撓まないようにしている。
図3に示すように、ローラー71は、媒体Mを搬送するときに媒体Mに接触可能な円柱状の接触部78と、接触部78よりも外径が小さく、回転軸方向の両端部に位置する一対の軸部79と、を有する。第1ベアリング73及び第2ベアリング74は、それぞれ第1ローラー71F及び第2ローラー71Sの接触部78の回転軸中心C1,C2と回転軸中心が一致するように第1ローラー71F及び第2ローラー71Sに取り付けられる。そして、ベアリング73,74が固定部材75に固定されると、第1ローラー71F及び第2ローラー71Sは、2つのベアリング73,74に挟まれた部分(接触部78)の変位が規制された状態になる。
ただし、実際のところ、ベアリング73,74には内部隙間が存在する。このため、ベアリング73,74の内周部と係合するローラー71は、ベアリング73,74の外周部と係合する固定部材75に対して、ベアリング73,74の軸方向や径方向に僅かではあるが相対変位可能とされる。言い換えれば、ベアリング73,74は、ローラー71を固定支持するわけではないため、ローラー71の軸部79に力やモーメントが作用する場合には、その影響がローラー71の接触部78に及ぶこととなる。
軸部79は、締結部76による締結時に締結部76に接触可能な大径部79aと、大径部79aよりも外径が小さい小径部79bと、第1ベアリング73または第2ベアリング74と係合する係合部79cと、を有する。本実施形態のローラー71において、大径部79aは軸部79の先端に設けられるとともに、小径部79bは回転軸方向において大径部79aと係合部79cとの間に設けられる。
図4,図5及び図6に示すように、締結部76は、円筒状をなしてその内周面が軸孔81aを形成する軸孔形成部材81を備える。軸孔形成部材81は、軸孔81aに連通するとともに回転軸方向に延びるように円筒部分に形成された第1の切り欠き81bと、円筒部分の内周面において第1の切り欠き81bと対向する位置に設けられる溝部81cと、第1の切り欠き81bから溝部81cまで周方向に延びる第2の切り欠き81dと、を有する。
軸孔形成部材81の円筒部分において、第1の切り欠き81b、第2の切り欠き81d及び溝部81cによって区画される2つの部分を第1固定部82及び第2固定部83とするとともに、それ以外の半円筒部分(第1の切り欠き81bから溝部81cまでの部分)を本体部84とする。この場合、回転軸方向において、第1固定部82と第2固定部83は回転軸方向に並ぶように配置され、第1固定部82は第1ローラー71Fの軸部79に対応する位置に設けられる一方で、第2固定部83は第2ローラー71Sの軸部79に対応する位置に設けられる。
図4〜図7に示すように、軸孔形成部材81は、軸孔81aを挟むように対をなして円筒部分に対向配置され、回転軸方向と交差(直交)する方向に延びる2対の第1ねじ孔85と、第1ねじ孔85と軸方向が平行をなして、第1ねじ孔85よりも第1の切り欠き81bに近い位置に設けられる2対の第2ねじ孔86と、を有する。第1ねじ孔85(85A,85B)及び第2ねじ孔86(86a,86b)は、回転軸方向において、ローラー71の軸部79のうち大径部79aと対応する位置に設けるのが好ましい。
第2ねじ孔86には頭部を有するボルト88が挿通される。対をなす第2ねじ孔86a,86bのうち、一方(図7では右方)のねじ孔86aはボルト88の頭部を収容可能な形状に形成される。ボルト88は、一方のねじ孔86aから他方のねじ孔86bに向けて、第1の切り欠き81bにまたがるように挿通されて締められた場合に、第1の切り欠き81bにより生じる隙間が小さくなるように、溝部81cを中心として固定部82,83を撓み変位させる。
すなわち、軸孔形成部材81においては、その円筒部分に第1の切り欠き81b及び溝部81cを有するので、第2ねじ孔86に螺合するボルト88を締めることにより、軸孔81aの直径が縮小可能な構成となっている。そして、第1ローラー71Fの端部(軸部79)と第2ローラー71Sの端部(軸部79)とを軸孔81aの回転軸方向の両端からそれぞれ挿入した状態で、軸孔形成部材81が形成する軸孔81aが縮小することにより、ローラー71の軸部79が締め付け固定される。
対をなす第2ねじ孔86のうちの一方であるねじ孔86aは、本体部84に回転軸方向に並ぶように設けられる。また、対をなす第2ねじ孔86のうちの他方であるねじ孔86bは、それぞれ第1固定部82及び第2固定部83に回転軸方向に並ぶように設けられる。そして、回転軸方向に並ぶ2つのボルト88は、それぞれ第1ローラー71Fの軸部79と第2ローラー71Sの軸部79を軸孔形成部材81に対して固定する。
第1ねじ孔85A,85Bには頭部を有さない2つのねじ(いもねじ)87がそれぞれ挿通される。なお、ねじ87のうち、ねじ孔85Aに挿通されるものをねじ87Aとし、ねじ孔85Bに挿通されるものをねじ87Bとする。
2つのねじ87は、第1ねじ孔85A,85Bにそれぞれ螺合されて締められた場合に、両先端部が軸孔81aに突出してローラー71の大径部79aに突き当たることにより、ローラー71の軸部79を挟持する。これにより、軸孔81aの縮小により締め付け固定されたローラー71の軸部79は、軸孔形成部材81に対する周方向への相対移動がより強固に規制される。
対をなす第1ねじ孔85のうちの一方であるねじ孔85Aは、本体部84において、周方向における中央付近に回転軸方向に並ぶように設けられる。また、対をなす第1ねじ孔85のうちの他方であるねじ孔85Bは、回転軸方向に並ぶ第1固定部82及び第2固定部83において、周方向における中央付近にそれぞれ設けられる。そして、回転軸方向に並ぶ2つのねじ87は、それぞれ第1ローラー71Fの軸部79と第2ローラー71Sの軸部79を軸孔形成部材81に対して固定する。
図7に示すように、軸孔形成部材81を回転軸方向と直交する面で切った断面において、軸孔形成部材81の第1の切り欠き81bと溝部81cとは、互いに対向するとともに、それらを結ぶ仮想線L1が軸孔形成部材81の円筒部分の中心軸C3と交差するように配置することが好ましい。また、対をなす第1ねじ孔85(85A,85B)は、それらの一致する軸線L2が中心軸C3において仮想線L1と直交するように配置することが好ましい。なお、図7においては、構成部材の位置関係等を明示するために、軸部79を実際よりも小さめに図示している。
次に、第1ローラー71Fと第2ローラー71Sの連結方法について説明する。
まず、軸孔形成部材81の第1固定部82及び第2固定部83に対応する位置にそれぞれ第1ローラー71F及び第2ローラー71Sの軸部79を挿入した状態で、軸孔形成部材81の第2ねじ孔86にボルト88を挿通して軽く締める。すると、第1の切り欠き81bの幅が狭まり、軸孔81aが縮小するので、第1ローラー71F及び第2ローラー71Sの軸部79は溝部81cの方に押しやられる。
次に、ベアリング73,74を支持する固定部材75の位置を微調整して、第1ローラー71Fの接触部78の回転軸中心C1と第2ローラー71Sの接触部78の回転軸中心C2とを一致させるとともに、それら回転軸中心C1,C2をベアリング73,74の回転軸中心と一致させる。
続いて、第1ねじ孔85にねじ87を挿通して、軽く締める。このとき、一方のねじ孔85Aと他方のねじ孔85Bとで、均等に軸部79を挟持するように、バランスをとりながら交互に締めていくことが好ましい。例えば、先に第1固定部82及び第2固定部83に形成されたねじ孔85Bにねじ87Bを挿通して所定量回転させた後、本体部84に形成されたねじ孔85Aにねじ87Aを挿通して同程度回転させる。これにより、ねじ孔85Aから軸孔81aに突出したねじ87の先端とねじ孔85Bから軸孔81aに突出したねじ87の先端とが軸部79に突き当たり、軸部79の軸孔形成部材81に対する相対回転を規制する。
そして、このようにボルト88及びねじ87B,87Aにより軸孔形成部材81に対してローラー71F,71Sを順次位置決めした後、その位置決めをした順(例えば、ボルト88、ねじ87B及びねじ87Aの順)に強くボルト88及びねじ87を締めることで、ローラー71F,71Sと軸孔形成部材81を固定する。これにより、第1ローラー71Fの端部と第2ローラー71Sの端部とが締結部76により締結された状態になる。
次に、以上のように構成された印刷装置11及び搬送装置40の作用について説明する。
搬送装置40は、回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラー71と、回転軸方向に並ぶ2つのローラー71の端部同士を連結する連結部72と、を備え、連結部72によって連結される複数のローラー71が構成する搬送ローラー46によって媒体Mを搬送する。すなわち、搬送ローラー46は、搬送すべき媒体Mの幅(回転軸方向となる走査方向Xにおける長さ)が長くなった場合にも、単体の部材を大型化することなく、複数のローラー71を連結することで大型化(長尺化)が可能なので、大型化に伴う製造誤差の増大が抑制される。
ただし、複数のローラー71を連結する場合、それらローラー71も個々に製造誤差を含むので、ローラー71を回転軸方向に連結していくと、個々のローラー71の製造誤差が積み重なって、搬送ローラー46の回転軸中心が湾曲するなどして媒体Mの搬送精度が低下し、それにより印刷精度が低下する虞がある。
その点、本実施形態の搬送ローラー46においては、各ローラー71の接触部78の回転軸中心C1,C2を一致させた状態で、軸部79のうち接触部78に近い係合部79cの部分をベアリング73,74及び固定部材75によって移動不能に固定するため、個々のローラー71の製造誤差が搬送ローラー46全体の誤差として積み重なりにくい。
そして、個々のローラー71においては、その接触部78と軸部79とで回転軸中心が偏心したり偏角したりする製造誤差が生じることがあるが、そうした軸部79のずれがあっても、締結部76はローラー71を締結することができる。
例えば、図8に示すように、第1ローラー71Fにおいて、軸部79の回転軸中心Ax(Ax1)が接触部78の回転軸中心C1に対して偏角していても、軸孔形成部材81をボルト88で締める工程で、偏角した軸部79に沿うように第1固定部82が撓み変位して、その大径部79aを固定する。また、第2ローラー71Sにおいて、軸部79の回転軸中心Ax(Ax2)が接触部78の回転軸中心C2に対して偏心していても、軸孔形成部材81をボルト88で締める工程で、偏心した軸部79に沿うように第2固定部83が撓み変位して、その大径部79aを固定する。
すなわち、軸孔形成部材81は、その円筒部分に回転軸方向に延びる第1の切り欠き81b及び溝部81cを有するので、ボルト88の締め付け力で軸孔81aの直径を調整することで、軸部79の位置ずれを許容しつつ、固定する。また、軸孔形成部材81はその円筒部分に周方向に延びる第2の切り欠き81dを有するので、その第2の切り欠き81dによって区画される固定部82,83が別個に撓み変位することにより、回転軸方向に並ぶ第1ローラー71Fの軸部79と第2ローラー71Sの軸部79のずれを個別に許容する。
そして、このようにローラー71F,71Sの端部を締結したときに、各軸部79の回転軸中心Axは接触部78の回転軸中心C1,C2とずれているが、接触部78の回転軸中心C1,C2はベアリング73,74の回転軸中心と一致するように調整された上で固定部材75に固定されるので、媒体Mの搬送には、軸部79のずれが反映されにくい。
このように、締結部76は、第1ベアリング73及び第2ベアリング74の回転軸中心と軸部79の回転軸中心Axのずれを許容した状態で第1ローラー71Fの軸部79と第2ローラー71Sの軸部79とを締結可能である。そのため、先にローラー71F,71Sの接触部78の回転軸中心C1,C2の位置を一致させた状態でベアリング73,74を固定部材75に固定し、その後に製造誤差を含む2つの軸部79を締結部76が締結することができる。このようにすれば、搬送ローラー46を構成するローラー71の数を増やしても、搬送ローラー46全体での搬送精度が低下しにくいし、連結するローラー71の製造精度をそれほど高くしなくても、搬送ローラー46全体での搬送精度を確保することができる。
なお、本実施形態では、軸部79に小径部79bを設けて、軸孔形成部材81に対する軸部79の接触面積を小さくすることによっても、軸部79の製造誤差を許容しやすくしている。ただし、軸部79の軸孔形成部材81に対する接触面積を小さくすることで、一方のローラー71から他方のローラー71に回転を伝達する際に、他方のローラー71の軸部79が軸孔形成部材81に対して周方向に滑ってしまう虞がある。
その点、軸部79において締結部76に接触する大径部79aを2つのねじ87で固定すれば、ローラー71と軸孔形成部材81の周方向への相対移動を抑制して、一方のローラー71から他方のローラー71に確実に回転力を伝達することができる。なお、締結部76においては、2つのねじ87が小径部79bに接触するようにしても、ローラー71の軸孔形成部材81に対する相対回転を抑制することができる。
また、図7に示すように、ボルト88を挿通する第2ねじ孔86は第1の切り欠き81bに近い位置にあるので、ボルト88を締めて軸孔81aの直径を縮小すると、軸孔81aに挿通された軸部79は溝部81cの方に寄せられた状態になる。すなわち、軸部79の回転軸中心Axは、軸孔形成部材81の中心軸C3よりも第1の切り欠き81bから離れた位置に寄せられる。
そのため、第1ねじ孔85の軸線L2が中心軸C3において仮想線L1と直交するように第1ねじ孔85を配置した場合、第1ねじ孔85に挿通されたねじ87の先端は、軸部79の回転軸中心Axから第1の切り欠き81b側にずれた外周面に接触する。その結果、ねじ87は、軸部79をさらに溝部81cの方に押しつけるような態様で軸部79を固定することになる。
したがって、回転軸方向に沿って配置される複数の連結部72において、周方向における第1の切り欠き81bの位置をそろえておけば、複数の軸部79を同じ方向に寄せて固定することができる。そして、このように隣り合う軸部79の回転軸中心Ax(Ax1,Ax2)の位置を合わせることにより、接触部78の回転軸中心C1,C2の位置を併せることができる。
続いて、図9に示す比較例のローラー71Aと、図10に示す本実施形態のローラー71とを比較しつつ、ローラー71,71Aの軸部79に生じるモーメントについて説明する。なお、図9及び図10では、説明理解の容易のために、ローラー71,71Aの軸部79の傾きを顕著に図示している。すなわち、実際には、ローラー71,71Aの軸方向において、接触部78に近い係合部79cの回転軸中心と、接触部78の回転軸中心C1とは、略一致しているものとする。
図9に示すように、比較例のローラー71Aの軸部79は、大径部79a及び係合部79cのみを備えている。このため、図9に示す比較例のローラー71Aの軸部79と軸孔形成部材81との接触面積は、図10に示す本実施形態のローラー71の軸部79と軸孔形成部材81との接触面積よりも大きくなる。
さて、図9及び図10に示すように、ローラー71,71Aの軸部79の回転軸中心Ax1が接触部78の回転軸中心C1に対して偏角している場合(傾いている場合)、ローラー71,71Aの軸部79を締結すると、ローラー71,71Aの軸部79の回転軸中心Ax1が接触部78の回転軸中心C1に近付くように当該軸部79が変形する。
すなわち、軸部79は、軸孔形成部材81の軸孔81aに挿入された状態で、軸孔81aの直径が縮小されることで、軸部79の先端の位置P1と当該位置P1よりも基端側の位置P2とにおいて、回転軸中心Ax1に向かう荷重が作用する。すなわち、軸部79の位置P2を基準とすると、位置P2から位置P1までの軸方向における距離(腕の長さ)と位置P1に作用する荷重Fとの積で表されるモーメントが、当該軸部79に作用する。なお、この場合には、位置P1が力点であり、位置P2が作用点である。
なお、このモーメントは、ローラー71,71Aの軸部79同士を連結することで、当該ローラー71,71Aの軸部79に作用するものである。そして、ローラー71,71Aの軸部79(係合部79c)と係合するベアリング73には内部隙間が存在するため、上記モーメントが大きくなると、ローラー71,71Aの接触部78が湾曲するおそれがある。
ここで、図9及び図10に示すように、軸部79に小径部79bを設けない比較例と、軸部79に小径部79bを設けた本実施形態とを比較すると、比較例よりも、本実施形態の方が、距離Lfが短くなっている。このため、小径部79bを設けたことで、比較例よりも、本実施形態の方が、ローラー71の軸部79を連結することで当該ローラー71の軸部79に発生するモーメントが小さくなる。こうして、本実施形態によれば、ローラー71の軸部79を連結することにより、ローラー71が湾曲するおそれが低減される。
上記第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)搬送ローラー46を構成する複数のローラー71は、その端部がベアリング73,74によって回転可能に支持されるが、それらベアリング73,74が固定部材75に固定されることにより、ローラー71において2つのベアリング73,74に挟まれた部分(接触部78)の変位が規制された状態になる。この状態で締結部76が2つのローラー71F,71Sの端部を締結すると、その締結部分となる軸部79にローラー71の製造誤差があったとしても、2つのベアリング73,74に挟まれた部分の回転軸の位置が変わらないので、搬送ローラー46全体としての搬送精度の低下が抑制される。したがって、連結する複数のローラー71に製造誤差がある場合にも、搬送精度の低下を抑制することができる。そして、こうした搬送装置40の作用によって搬送精度の低下を抑制することにより、搬送ローラー46が搬送する媒体Mに対して印刷部50が精度よく印刷を行うことができる。
(2)連結されるローラー71の軸部79に製造誤差があり、その軸部79の回転軸中心Axがベアリング73,74に支持された接触部78の回転軸中心C1,C2に対して偏心または偏角している場合にも、締結部76は、そうしたずれを許容した状態でローラー71の軸部79同士を締結可能である。そのため、連結部72において製造誤差がある2つのローラー71を連結することができる。
(3)締結部76が2つのローラー71F,71Sの端部同士を締結するときに、それら端部(軸部79)に設けられた大径部79aが締結部76に接触するが、その大径部79aよりも外径が小さい小径部79bは締結部76に接触しない。すなわち、回転軸方向において、締結部76が軸部79に接触する面積が小さいため、小径部79bと締結部76との間に生じる隙間の範囲で、軸部79の傾きが許容される。したがって、連結されるローラー71の軸部79が接触部78に対して偏角している場合にも、締結部76は、そうした偏角を許容した状態でローラー71の軸部79同士を締結可能なので、連結部72において製造誤差がある複数のローラー71を連結することができる。
(4)締結部76を構成する軸孔形成部材81は、その内周面が形成する軸孔81aに連通する第1の切り欠き81bを有するので、その第1の切り欠き81bに近い位置に設けられた第2ねじ孔86に挿通したボルト88を締めることにより、第1の切り欠き81bの幅を狭くして軸孔81aの直径を縮小することができる。そのため、第1ローラー71Fの端部と第2ローラー71Sの端部とを軸孔81aの両端からそれぞれ挿入した状態で軸孔81aの直径を縮小することにより、その軸孔81aに挿入された2つのローラー71F,71Sの端部を締結することができる。また、軸孔81aを挟むように対をなす第1ねじ孔85に螺合するねじ87を軸孔81aに突出させることにより、軸孔81aに挿入されたローラー71の端部を軸孔形成部材81に対して相対移動しないように固定することができる。これにより、締結部76を介して、第1ローラー71Fと第2ローラー71Sとの間で、確実に回転力を伝達することができる。
(5)軸部79に小径部79bを設けることで、ローラー71の軸方向における軸孔形成部材81に対する軸部79の接触面積(接触長さ)を小さくした。このため、ローラー71の軸部79を連結したときに、ローラー71の軸部79に作用するモーメントが小さくなり、ローラー71が湾曲するおそれを低減することができる。その結果、搬送装置40において、媒体Mの搬送精度の低下を抑制することができる。
(第2実施形態)
以下、印刷装置(搬送装置)の第2実施形態について、図を参照して説明する。なお、第2実施形態では、第1実施形態において、説明を省略した固定部材75及び支持台45の固定構造について説明する。したがって、第2実施形態の説明では、第1実施形態と共通する部材構成については、同一の符号を付して、その説明を省略するものとする。また、第2実施形態では、同一符号を付した部材構成であっても、説明理解の容易のために僅かに形状を変更した部材構成もある。
図11に示すように、第2実施形態の搬送装置40は、装置の骨格をなすフレーム91と、フレーム91及び支持台45を締結する締結機構92と、を備えている。
フレーム91において、支持台45と接触する壁部91aには、ローラー71の軸方向及び媒体Mの搬送方向Yと交差(直交)する方向に、ねじ孔91bが形成されている。一方、支持台45には、フレーム91におけるねじ孔91bの形成方向と同一方向に、当該ねじ孔91bよりも内径の大きな貫通孔45aが形成されている。また、固定部材75には、締結機構92が収容される収容室75aが形成されている。
締結機構92は、円柱状をなす円柱部93aと、おねじが形成されたねじ部93bと、を有する段付きねじ93と、段付きねじ93とともに使用される座金94と、を備えている。段付きねじ93の円柱部93aの外径は、フレーム91のねじ孔91bの内径よりも大きく、支持台45の貫通孔45aの内径よりも小さくなっている。また、段付きねじ93のねじ部93bは、フレーム91のねじ孔91bと螺合可能とされている。
一方、座金94は、内径が段付きねじ93の円柱部93aの外径と略等しく、外径が支持台45の貫通孔45aの内径よりも大きくなっている。なお、本実施形態において、座金94は、いわゆるウェーブワッシャーである。
そして、図11に示すように、搬送装置40を組み立てる際には、支持台45の貫通孔45aの中心と、フレーム91のねじ孔91bの中心とを一致させた状態で、座金94を取り付けた段付きねじ93を、支持台45の貫通孔45aに挿通させるとともに、フレーム91のねじ孔91bに螺合させる。こうして、支持台45をフレーム91と座金94で挟持した状態となり、フレーム91に対して支持台45が固定される。
ただし、この状態では、支持台45の貫通孔45aと段付きねじ93の円柱部93aとの間に隙間が形成されているため、ローラー71の軸方向に向かって支持台45に力が作用すると、フレーム91、段付きねじ93及び座金94に対して、支持台45が相対的に移動することが許容される。因みに、支持台45が相対的に移動するのに必要とされる力は、段付きねじ93の締結力に比例する。
続いて、段付きねじ93の頭部が収容室75aに収まるように、支持台45上に固定部材75を載置し、支持台45に固定部材75を固定させる。なお、図11には図示されていないが、固定部材75は、支持台45に対して、ねじなどの締結部材によって相対移動不能に固定されているものとする。
その後は、第1実施形態で説明したように、固定部材75に固定されたベアリング73,74と軸孔形成部材81とによって、ローラー71の軸部79同士が連結される。こうして、本実施形態の締結機構92によれば、フレーム91に対して支持台45及び固定部材75がローラー71の軸方向に移動することを許容しつつ、フレーム91に対して支持台45及び固定部材75を固定することができる。
なお、第2実施形態では、図2に示すように、走査方向Xにおける一端側(右側)のローラー71(第1のローラー71)の一端側(右側)の軸部79が、走査方向Xに移動不能に支持されているものとする。
次に、本実施形態の印刷装置11の作用について説明する。
さて、本実施形態のような印刷装置11では、媒体Mに吐出されたインクの定着を促進するために、印刷前後の媒体Mを加熱する加熱装置(熱源の一例)を備えるものがある。この場合には、加熱装置が媒体Mを加熱するのに伴って、搬送装置40の支持台45が加熱されることで当該支持台45が熱変形するおそれがある。そして、支持台45が熱変形(湾曲)することで、当該支持台45に固定される固定部材75が重力方向Zに変位すると、ローラー71が湾曲したり、隣り合うローラー71の回転軸中心C1,C2が一致しなくなったりすることで、媒体Mの搬送精度が低下するおそれがある。
この点、図12に示すように、本実施形態によれば、支持台45がフレーム91に対してローラー71の軸方向に移動可能に支持されている。このため、支持台45の一部(図12では右側部分)が加熱され、熱変形する場合には、当該軸方向へ支持台45が変位することが許容される。
なお、支持台45に固定される固定部材75及び固定部材75に固定されるベアリング73,74も、支持台45と同様に変位する。ただし、走査方向Xにおける一端側のローラー71が当該走査方向Xに移動不能に支持されているため、当該ローラー71や、当該ローラー71と連結される他のローラー71については、支持台45の変位に伴って変位しない。
こうして、本実施形態によれば、支持台45がローラー71の軸方向に変位する隙間(支持台45の貫通穴45aと段付きねじ93の円柱部93aとの隙間)が設けられているため、当該支持台45が湾曲するように熱変形することが抑制される。その結果、固定部材75が重力方向Zに変位することが抑制される。
上記第2実施形態によれば、第1実施形態の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
(6)支持台45をフレーム91に対してローラー71の軸方向に移動可能に、当該フレーム91に支持させることとした。このため、印刷装置11の熱源によって、支持台45が加熱されたとしても、当該支持台45がローラー71の軸方向に変位できるため、支持台45が湾曲するように熱変形することが抑制できる。このため、当該支持台45の湾曲により、固定部材75が重力方向Zに変位することが抑制され、固定部材75にベアリング73,74を介して支持されるローラー71が湾曲することを抑制することができる。
なお、上記実施形態は以下に示す変更例のように変更してもよい。また、上記実施形態と下記変更例は、任意に組み合わせることができる。
・ボルト88の締め付け力だけで軸部79と軸孔形成部材81の周方向への相対移動を抑制できる場合には、第1ねじ孔85及びねじ87を設けなくてもよい。あるいは、対をなす第1ねじ孔85A,85Bのうち、一方(例えば、ねじ孔85B)のみを設けて、1つのねじ87で軸部79を固定するようにしてもよい。一方、軸部79と軸孔形成部材81の周方向への相対移動をさらに抑制する場合には、3以上の第1ねじ孔85を設けて、それらに挿通される3以上のねじ87で軸部79を固定するようにしてもよい。
・ボルト88の締め付け力で軸孔形成部材81を撓ませて軸孔81aを縮小できる場合には、軸孔形成部材81に溝部81cを設けなくてもよい。
・上記実施形態のように複数のローラー71を連結することで構成する搬送ローラー46は、媒体Mを印刷部50に向けて搬送するものに限らず、例えば排紙ローラー対42を構成する搬送ローラーなど、任意の位置に配置される搬送ローラーとして具体化してもよい。ただし、媒体Mを印刷部50に向けて搬送する搬送ローラー46においては、印刷位置のずれが生じないように、特に高い搬送精度が求められるため、本実施形態の搬送ローラー46を用いることが好ましい。
・第2実施形態において、支持台45の貫通孔45aは、ローラー71の軸方向に長い長孔であってもよい。これによれば、フレーム91に対して、支持台45がローラー71の軸方向に変位することを許容しつつ、当該軸方向と直交する方向(搬送方向Y)に変位することを抑制することができる。
・印刷部50がキャリッジ52を備えず、媒体Mの幅全体と対応した長尺状の固定された印刷ヘッドを備える、いわゆるフルラインタイプの印刷装置に変更してもよい。この場合の印刷ヘッドは、ノズルが形成された複数の単位ヘッド部を並列配置することによって印刷範囲が媒体Mの幅全体に亘るようにしてもよいし、単一の長尺ヘッドに媒体Mの幅全体に亘るように多数のノズルを配置することによって、印刷範囲が媒体Mの幅全体に亘るようにしてもよい。
・印刷に用いられる記録材は、インク以外の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)ものであってもよい。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射して記録を行う構成にしてもよい。
また、印刷装置は、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
・印刷装置11は、インクなどの流体を噴射することで記録を行うプリンターに限らず、例えばレーザープリンター、LEDプリンター、熱転写プリンター(昇華型プリンターを含む)などのノンインパクトプリンターでもよいし、ドットインパクトプリンターなどのインパクトプリンターでもよい。
・媒体は用紙に限らず、プラスチックフィルムや薄い板材などでもよいし、捺染装置などに用いられる布帛であってもよい。
・上記搬送ローラー46を備える搬送装置40は、印刷装置11に搭載される他、例えば、搬送した媒体Mの読み取りを行うスキャナーや、ファクシミリ、複写装置、またはこれら装置を備える複合機に搭載されてもよい。
11…印刷装置、40…搬送装置、46…搬送ローラー、50…印刷部、71,71F,71S…ローラー、71F…第1ローラー、71S…第2ローラー、72…連結部、73…第1ベアリング、74…第2ベアリング、75…固定部材、76…締結部、78…接触部、79…軸部、79a…大径部、79b…小径部、81…軸孔形成部材、81a…軸孔、81b…切り欠きとしての第1の切り欠き、85,85A,85B…第1ねじ孔、86,86a,86b…第2ねじ孔、87,87A,87B…ねじ、88…ボルト、M…媒体。

Claims (3)

  1. 回転軸方向に沿って並ぶ複数のローラーと、前記回転軸方向に並ぶ2つの前記ローラーの端部同士を連結する連結部と、を備える搬送ローラーによって媒体を搬送する搬送装置であって、
    前記回転軸方向に並ぶ前記2つのローラーをそれぞれ第1ローラー及び第2ローラーとする場合に、前記連結部は、
    前記第1ローラーの端部を回転可能な状態で支持する第1ベアリングと、
    前記第2ローラーの端部を回転可能な状態で支持する第2ベアリングと、
    前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングが固定される固定部材と、
    前記回転軸方向において前記第1ベアリングと前記第2ベアリングの間に配置され、前記第1ローラーの端部と前記第2ローラーの端部とを締結する締結部と、
    を備え、
    前記第1ローラー及び前記第2ローラーのそれぞれは、前記回転軸方向の端部に位置し、前記第1ローラー及び前記第2ローラーそれぞれの外径よりも小さい外径を有する軸部を有し、
    前記軸部は、前記締結部による締結時に前記締結部に接触可能な大径部と、前記大径部よりも外径が小さい小径部と、を有し、
    前記第1ローラーの前記小径部は、前記回転軸方向において前記第1ベアリングと前記第1ローラーの前記大径部との間に位置し、
    前記第2ローラーの前記小径部は、前記回転軸方向において前記第2ベアリングと前記第2ローラーの前記大径部との間に位置し、
    前記締結部は、前記第1ベアリング及び前記第2ベアリングの回転軸中心と前記軸部の回転軸中心のずれを許容した状態で前記第1ローラーの前記軸部と前記第2ローラーの前記軸部とを締結可能であることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記締結部は、円筒状をなしてその内周面が軸孔を形成する軸孔形成部材を備え、
    前記軸孔形成部材は、前記軸孔に連通するとともに前記回転軸方向に延びるように円筒部分に形成された切り欠きと、前記軸孔を挟むように対をなして前記円筒部分に対向配置され、前記回転軸方向と交差する方向に延びる第1ねじ孔と、前記第1ねじ孔よりも前記切り欠きに近い位置に設けられる第2ねじ孔と、を有し、
    前記第2ねじ孔に螺合するボルトを締めることにより、前記軸孔の直径が縮小可能であり、
    前記第1ねじ孔に螺合する2つのねじは、前記軸孔内に突出可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の搬送装置と、
    前記搬送装置が搬送する前記媒体に印刷を行う印刷部と、
    を備えることを特徴とする印刷装置。
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