JP6651660B1 - 乗りかごの突き上げ検知装置 - Google Patents
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Abstract
Description
図1は、本実施形態による乗りかごの突き上げ検知装置が適用されるエレベータの昇降路を示す図である。図1において、参照番号10は、昇降路を示し、参照番号12は、乗りかごを示している。乗りかご12とつり合い重り14は、メインロープ11によって釣瓶式に接続されており、メインロープ11は、機械室に設置されている巻上機のメインシーブ15に巻き掛けられている。メインシーブ15は、巻上機モータ13によって駆動される。巻上機は、メインシーブ15を制動する電磁ブレーキ16を備えている。
ここで、図2は、突き上げ検知スイッチ20を示す図である。図3は、突き上げ検知スイッチ20の設置位置を示す図である。
図3において、参照番号30A、30Bは、つり合い重り14の昇降を案内するガイドレールである。この実施形態では、突き上げ検知スイッチ20は、ガイドレール30Aに取り付けられている。2点鎖線は、つり合い重り14の下降限界位置を示している。つり合い重り14の縦枠25には、スイッチ作動板24が取り付けられている。突き上げが完了したときには、つり合い重り14の下端は、2点鎖線のところまで下がり、このとき、スイッチ作動板24が突き上げ検知スイッチ20を作動させる。
この実施形態では、乗りかご12が完全に突き上げられた状態になったことを機械室で突き上げ操作を行っている作業員に報知する手段として、表示器42とブザー43が機械室の制御盤40に設けられている。突き上げ検知スイッチ20が出力する検知信号は、報知手段を作動させる制御回路41に送信される。このとき制御回路41は、LED素子からなる表示器42とブザー43を同時に作動させる。表示器42には、例えば、「突き上げ完了」の文字が表示される。この文字表示は、巻上機の保守作業が終了するまで継続される。なお、ブザー43の替わりに音声で突き上げの完了を知らせるようにしてもよい。
作業員は、電磁ブレーキ16を手動で解放するツール(図示せず)を断続的に操作しながら、つり合い重り14を徐々に下げていく。やがて、つり合い重り14の下端は、バッファー18に接触するが、この段階では、図3に示した突き上げ検知スイッチ20は、作動しない。さらに、つり合い重り14を下げて、バッファー18を徐々に押し押下げてゆくと、最終的に、つり合い重り14が下がらなくなり、したがって、乗りかご12も上がらなくなる状態になる。すなわち、突き上げが完了する。
しかし、本実施形態によれば、表示器42での表示、ブザー43の発する音によって、突き上げが完了したことを勘に頼らずに客観的に確認することができる。これは、突き上げ操作を行った当人だけでなく、誰にとっても明白な事実として確認できる。また、表示器42による表示とともにブザー43を鳴らすので、表示を見過ごすといった過誤を無くし、確実な報知が可能になる。
Claims (3)
- つり合い重りをバッファーに接触するまで降下させ、乗りかごが突き上げられたことを検知する装置であって、
昇降路の最下部に配置され、突き上げが完了し前記つり合い重りがそれ以上下がらなくなったことを検知する突き上げ検知器と、
前記突き上げ検知器からの検知信号に基づき、突き上げが完了したことを作業員に報知する報知手段と、を具備することを特徴とする乗りかごの突き上げ検知装置。 - 前記報知手段は、突き上げ操作を行う機械室に配置され、突き上げが完了したことを表示する表示器を有することを特徴とする請求項1に記載の乗りかごの突き上げ検知装置。
- 前記報知手段は、さらに、前記表示器と同時に突き上げが完了したことを音声で発報する手段を有することを特徴とする請求項2に記載の乗りかごの突き上げ検知装置。
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