JP6650390B2 - 内燃機関の吸気バルブ - Google Patents

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Description

本発明は、内燃機関の吸気バルブに関する。
内燃機関の吸気バルブにおいては、燃焼室を開閉するバルブヘッド部分にデポジットが付着又は堆積することが知られている。デポジットは、エンジンオイル等がバルブ傘部に付着してエンジン燃焼における高温環境下で高粘度化するなどし、時間経過とともに固化することによって堆積する。吸気バルブにデポジットが堆積すると、バルブ表面性低下に伴う吸気性能を低下させるだけでなく、バルブの往復動作等によって剥離したデポジットがバルブシール部へ付着してシール性が低下しエンジン出力が低下するため好ましくない。
特許文献1に記載のバルブでは、バルブに付着、堆積するデポジットを低減するため、バルブ表面に、撥水性の高い物質からなるデポジット付着抑制用表面層と、遠赤外線を放射する酸化合物とを含むコーティング部を設けている。また、特許文献2に記載の吸気バルブでは、付着物の遠赤外線吸収波長とほぼ一致する波長の遠赤外線をバルブ使用下の加熱時に放射する酸化物系被膜をバルブステムから傘部にかけてコーティングすることで構成された下地コートと、この下地コートの表面に耐熱性被膜をコーティングすることで構成されたトップコートを設けている。
特開平3−249314号公報 特開平6−272520号公報
上記説明した特許文献1又は特許文献2のように、バルブ表面にコーティングを施すことによって、デポジットの付着又は堆積を低減できる。しかし、デポジットが付着及び堆積し得るバルブヘッド部分に段差があると、この段差部分にデポジットが溜まりやすいため、コーティングによるデポジットの低減効果は限定的となる。特に、気体燃料を使用する内燃機関においては、吸気される燃料は液体燃料に比べて、いわゆる自己洗浄機能が小さいため、吸気バルブにデポジットが堆積しやすい。
本発明の目的は、デポジットが堆積し得る箇所に段差部があっても、表面に付着又は堆積するデポジットを低減可能な内燃機関の吸気バルブを提供することである。
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、
内燃機関(例えば、後述の実施形態での内燃機関1)の燃焼室(例えば、後述の実施形態での燃焼室5)の吸気口(例えば、後述の実施形態での吸気口2m)に設けられ、吸気路(例えば、後述の実施形態での吸気ポート2)と燃料室との間を開閉する吸気バルブ(例えば、後述の実施形態での吸気バルブ10,10A,10B)であって、
軸方向に往復移動されるバルブ軸部(例えば、後述の実施形態でのバルブ軸部11)から、前記燃焼室内の吸気口シール部(例えば、後述の実施形態での吸気口シール部2s)に接するバルブシール部(例えば、後述の実施形態でのバルブシール部13)に向かって漸次広がる傾斜を有した傘状傾斜部(例えば、後述の実施形態での傘状傾斜部12,12B)に、該傘状傾斜部の傾斜角が変化する段差部(例えば、後述の実施形態での段差部14,14A)を有し、
前記段差部を含む前記傘状傾斜部の少なくとも一部には、前記段差部の段差を均す撥油性のコート層(例えば、後述の実施形態でのコート層20,20A,20B)が形成されており、前記コート層は、フッ素コート層である。
請求項2に記載の発明は、
内燃機関(例えば、後述の実施形態での内燃機関1)の燃焼室(例えば、後述の実施形態での燃焼室5)の吸気口(例えば、後述の実施形態での吸気口2m)に設けられ、吸気路(例えば、後述の実施形態での吸気ポート2)と燃料室との間を開閉する吸気バルブ(例えば、後述の実施形態での吸気バルブ10,10A,10B)であって、
軸方向に往復移動されるバルブ軸部(例えば、後述の実施形態でのバルブ軸部11)から、前記燃焼室内の吸気口シール部(例えば、後述の実施形態での吸気口シール部2s)に接するバルブシール部(例えば、後述の実施形態でのバルブシール部13)に向かって漸次広がる傾斜を有した傘状傾斜部(例えば、後述の実施形態での傘状傾斜部12,12B)に、該傘状傾斜部の傾斜角が変化する段差部(例えば、後述の実施形態での段差部14,14A)を有し、
前記段差部を含む前記傘状傾斜部の少なくとも一部には、前記段差部の段差を均す撥油性のコート層(例えば、後述の実施形態でのコート層20,20A,20B)が形成されており、
前記コート層の表面と前記バルブ軸部の軸線とが成す鋭角の角度(例えば、後述の実施形態での角度θ1)は、前記段差部を除く前記傘状傾斜部の前記バルブ軸部に対する鋭角の角度(例えば、後述の実施形態での角度θ2)よりも小さく形成されている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の発明において、
前記コート層は、前記段差部を覆う箇所に厚みを持たせて表面が湾曲して形成されている。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか1項に記載の発明において、
前記コート層は、前記傘状傾斜部と、前記バルブ軸部の前記傘状傾斜部につながる一部表面と、に形成されている。
請求項に記載の発明は、請求項1からのいずれか1項に記載の発明において、
前記内燃機関は、気体燃料エンジンである。
請求項1の発明によれば、吸気バルブにおいて、傘状傾斜部にデポジットが堆積しやすい段差部があっても、この段差部を含む傘状傾斜部には、段差部の段差を均すように撥油性のコート層が形成されているため、吸気バルブに付着又は堆積するデポジットを低減できる。デポジットの堆積を低減できるため、堆積したデポジットが剥離してバルブシール部と吸気口との間で噛み込まれることにより吸気バルブの密閉性が低下してしまう事象を抑制でき、密閉性の低下に伴う内燃機関の出力低下等を防止できる。
また、請求項1の発明によれば、コート層として用いられるフッ素コート層はすべり性が高いため、デポジット等の付着をより一層抑制できる。また、フッ素コート剤に含まれる粒子は小さいため、吸気バルブの加工に際して、コーティングを行う前の処理加工(削り加工)においては、コート層が塗布される面が荒くてもフッ素コーティングによって良好な仕上がりにでき、コート層を形成した後の処理が不要である。
請求項2の発明によれば、バルブ軸部の軸線に対する傾斜角度は、傘状傾斜部よりもコート層の方が小さいため、段差部の段差を均すように形成したコート層の傾斜角度が傘状傾斜部の傾斜角度よりも大きい場合と比較して、デポジットの由来物であるエンジンオイル等の液状物が停留し難い構造である。このため、デポジットの堆積をより一層低減できる。
請求項3の発明によれば、コート層は、段差部を覆う箇所に厚みを持たせて表面が湾曲して形成されているため、当該箇所のバルブ軸部の軸線に対する傾斜角度が大きく形成された、デポジットの由来物であるエンジンオイル等の液状物が停留し難い構造である。このため、デポジットの堆積をより一層低減できる。
請求項4の発明によれば、コート層は、吸気バルブ全体ではなく、吸気バルブの燃焼室及び吸気路に露出する部分において、他の部分よりもデポジットが付着する可能性が高い部分である、傘状傾斜部と、バルブ軸部の傘状傾斜部につながる一部表面と、に形成されている。このように、デポジットが付着する可能性の高い部分に限りコート層が形成されているため、フッ素コート剤の無駄な使用をなくし、コート層のコストパフォーマンスを上げることができる。
請求項の発明によれば、吸気バルブは、気体燃料によって駆動する気体燃料エンジンの吸気バルブとして用いられる。気体燃料エンジンは、液体燃料によって駆動する内燃機関と比べて洗浄作用が小さく、吸気バルブにデポジットが堆積しやすい。しかし、請求項の発明は吸気バルブへのデポジットの堆積が抑制された構成を有するため、気体燃料エンジンの吸気バルブとして例え長期間用いられたとしてもデポジットの影響を受けにくい。
第1実施形態の内燃機関の吸気バルブの断面図である。 第1実施形態の吸気バルブの要部拡大断面図である。 第2実施形態の吸気バルブの要部拡大断面図である。 第3実施形態の吸気バルブの要部拡大断面図である。
(第1実施形態)
本発明に係る第1実施形態の内燃機関の吸気バルブについて、図1及び図2を参照して説明する。図1は、第1実施形態の内燃機関の吸気バルブの断面図である。図2は、第1実施形態の吸気バルブの要部拡大断面図である。
図1に示すように、内燃機関1の吸気バルブ10は、シリンダヘッド1aの吸気ポート2の吸気口2mを開閉するように設けられている。吸気バルブ10は、バルブヘッド15とバルブ軸部11とを有し、内燃機関1の燃焼室5に通じる吸気口2mにはバルブヘッド15が対応し、バルブ軸部11は、吸気ポート2を横断してシリンダヘッド1a外に突出するように設置されている。バルブ軸部11は、軸ガイド4にて軸方向に往復摺動可能に支持され、バルブ軸端11ueとシリンダヘッド1aの側壁間に設置されたバルブスプリング8によって閉じ方向に常時付勢されている。したがって、バルブヘッド15は、その先端外周のバルブシール部13が吸気口シール部2sに当接して燃焼室5の密閉性を確保する。一方、バルブ軸端11ueがカムシャフトに設けられたカム(不図示)の回転によって適宜タイミングで押圧されて吸気バルブ10が軸方向に移動することで、吸気口2mが開口し、燃焼室5への吸気を可能にする。
バルブヘッド15の吸気ポート2側には、バルブ軸部11から燃焼室5内の吸気口シール部2sに接するバルブシール部13に向かって漸次広がる傾斜を有した傘状傾斜部12が形成されている。また、傘状傾斜部12の下部には、傘状傾斜部12の傾斜角が変化する凹状の段差部14が形成されている。すなわち、傘状傾斜部12におけるバルブシール部13との境目部分及びその近傍には、段差部14を形成する第1境目部14a及び第2境目部14bが形成され、第1境目部14aと第2境目部14bとの間には、傘状傾斜部12の傾斜角度よりも小さな傾斜の平坦面部14eが形成されている。
段差部14は、バルブヘッド15における傘状傾斜部12に比べてバルブシール部13は高い加工精度が必要であることに加え、バルブシール部13側の機械的強度が必要であるために形成される。すなわち、バルブシール部13と吸気口シール部2sとは、密閉性確保のために高精細な表面性が必要であり、また、所定の機械的強度を確保するため、バルブヘッド15のバルブシール部13側の先端部分は、肉厚確保のため一定の角度を必要とする。このため、バルブヘッド15における傘状傾斜部12のバルブシール部13との境目には段差部14が形成される。しかし、段差部14には、傘状傾斜部12の段差が形成されていない他の箇所に比べて、デポジットが溜まりやすい。
本実施形態では、段差部14を含む傘状傾斜部12及びバルブ軸部11の傘状傾斜部12につながる一部表面に、撥油性のコート層20が形成されている。コート層20は、段差部14の段差を均すように形成されている。また、コート層20は、段差部14の第1境目部14aではコート層20によって段差が埋まる厚みd1を有し、第2境目部14bでは表面20sがバルブシール部13の端面から連続するように形成されている。
なお、コート層20の厚みについては、段差部14を均すことができる厚さであれば特に限定するものではなく、段差部14の大きさ又は形状等の条件により適宜設定できる。したがって、コート層20は、段差部14付近の厚みd1と、バルブ軸部11付近の厚みd2とが必ずしも同一である必要はない。
また、コート層20は、撥油性と耐熱性等を有すれば特に制限するものではないが、表面20sのすべり性や加工性の良いフッ素コート層であることが望ましい。
以上説明したように、本実施形態では、吸気バルブ10において、傘状傾斜部12にデポジットが堆積しやすい段差部14があっても、この段差部14を含む傘状傾斜部12には、段差部14の段差を均すように撥油性のコート層20が形成されているため、吸気バルブ10に付着又は堆積するデポジットを低減できる。デポジットの堆積を低減できるため、堆積したデポジットが剥離してバルブシール部13と吸気口2mとの間で噛み込まれることにより吸気バルブ10の密閉性が低下してしまう事象を抑制でき、密閉性の低下に伴う内燃機関1の出力低下等を防止できる。
また、コート層20が形成される範囲は、吸気バルブ10全体ではなく、吸気バルブ10の燃焼室5及び吸気ポート2に露出する部分において、他の部分よりもデポジットが付着する可能性が高い部分である、傘状傾斜部12と、バルブ軸部11の軸ガイド4とは摺動しない非摺動部11sとに限られる。このように、デポジットが付着する可能性の高い部分に限りコート層20が形成されているため、フッ素コート剤の無駄な使用をなくし、コート層20のコストパフォーマンスを上げることができる。
また、コート層20として用いられるフッ素コート層はすべり性が高いため、デポジット等の付着をより一層抑制できる。また、フッ素コート剤に含まれる粒子は小さいため、吸気バルブ10の加工に際して、コーティングを行う前の処理加工(削り加工)においては、コート層20が塗布される面が荒くてもフッ素コーティングによって良好な仕上がりにでき、コート層20を形成した後の処理が不要である。
また、本実施形態の吸気バルブ10は、好適には、プロパンガス等の気体燃料によって駆動する内燃機関(気体燃料エンジン)の吸気バルブとして用いられる。気体燃料エンジンは、液体燃料によって駆動する内燃機関と比べて洗浄作用が小さく、吸気バルブにデポジットが堆積しやすい。しかし、本実施形態は、吸気バルブ10へのデポジットの堆積が抑制された構成を有するため、気体燃料エンジンの吸気バルブとして例え長期間用いられたとしてもデポジットの影響を受けにくい。
(第2実施形態)
図3は、第2実施形態の吸気バルブの要部拡大断面図である。第2実施形態の吸気バルブ10Aが第1実施形態の吸気バルブ10と異なる点は、段差部14A及びコート層20Aの構造である。この点以外は第1実施形態と同様であり、図3において、図1又は図2と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
図3に示すように、本実施形態の段差部14Aは、2段の階段状に形成され、第1境目部14a、第2境目部14b、第3境目部14c及び第4境目部14dを有する。段差部14Aには、第1境目部14aと第3境目部14cとの間には傘状傾斜部12の傾斜角度よりも小さな傾斜の平坦面部14fが形成され、第4境目部14dと第2境目部14bとの間には傘状傾斜部12の傾斜角度よりも小さな傾斜の平坦面部14gが形成されている。
本実施形態では、第1実施形態と同様に、段差部14Aを含む傘状傾斜部12及びバルブ軸部11の傘状傾斜部12につながる一部表面に、撥油性のコート層20Aが形成されている。コート層20Aは、段差部14Aの段差を均すように形成されている。また、コート層20Aは、段差部14Aの第1境目部14aではコート層20Aによって段差が埋まる厚みを有し、第2境目部14bでは表面20sがバルブシール部13の端面から連続するように形成されている。
また、コート層20Aは、段差部14付近よりも傘状傾斜部12のバルブ軸部11付近が厚くなるよう形成されている。すなわち、コート層20Aは、段差部14付近から傘状傾斜部12のバルブ軸部11付近にかけて徐々に厚みを増した構造を有する。その結果、コート層20Aの表面20sとバルブ軸部11の軸線CLとが成す角度θ1は、段差部14を除く傘状傾斜部12のバルブ軸部11の軸線CLに対する角度θ2よりも小さい
このように、本実施形態では、コート層20Aの表面20sの傾斜角度θ1が傘状傾斜部12の傾斜角度θ2よりも小さく形成されているため、段差部14Aの段差を均すように形成したコート層の傾斜角度が傘状傾斜部12の傾斜角度よりも大きい場合と比較して、デポジットの由来物であるエンジンオイル等の液状物が停留し難い構造である。このため、デポジットの堆積をより一層低減できる。
(第3実施形態)
図4は、第3実施形態の吸気バルブの要部拡大断面図である。第3実施形態の吸気バルブ10Bが第1実施形態の吸気バルブ10と異なる点は、傘状傾斜部12B及びコート層20Bの構造である。この点以外は第1実施形態と同様であり、図4において、図1又は図2と共通する構成要素には同じ参照符号が付されている。
図4に示すように、本実施形態の傘状傾斜部12Bは、段差部14を除く面全体がバルブヘッド15の先端面側に向かって凹んだ湾曲面に形成されている。本実施形態では、第1実施形態と同様に、段差部14を含む傘状傾斜部12B及びバルブ軸部11の傘状傾斜部12Bにつながる一部表面に、撥油性のコート層20Bが形成されている。コート層20Bは、段差部14の段差を均すように形成され、かつ、段差部14を覆う箇所に厚みを持たせて表面が湾曲して形成されている。また、コート層20Bは、段差部14の第1境目部14aではコート層20Bによって段差が埋まりかつ湾曲した厚みを有し、第2境目部14bではバルブシール部13との境界がほぼ平坦となるように形成されている。すなわち、コート層20の表面20sは、傘状傾斜部12の湾曲面に沿った湾曲線と、バルブシール部13の輪郭線に沿うような湾曲線の二方向の異なった膨らみを有する湾曲線に構成されている。なお、コート層20の表面20sの傘状傾斜部12の湾曲面に沿った湾曲線は、バルブ軸部11の軸線CLに対する角度を、傘状傾斜部12の湾曲面の軸線CLに対する角度よりも大きく形成しても良い。
このように、本実施形態は、傘状傾斜部12Bの段差部14を均すコート層20のバルブ軸部11の軸線CLに対する傾斜角度が大きく形成された、デポジットの由来物であるエンジンオイル等の液状物が停留し難い構造である。このため、デポジットの堆積をより一層低減できる。
なお、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。例えば、図2〜図4に示した段差部14,14Aの形状は階段状であるが、上記説明におけるコート層20,20A,20Bが階段状以外の種々の形状の段差部を均すように形成された態様にも本発明は適用可能である。
1 内燃機関
1a シリンダヘッド
2 吸気ポート
2m 吸気口
2s 吸気口シール部
4 軸ガイド
5 燃焼室
10,10A,10B 吸気バルブ
11 バルブ軸部
11s 非摺動部
12,12B 傘状傾斜部
13 バルブシール部
14,14A 段差部
14a 第1境目部
14b 第2境目部
14c 第3境目部
14d 第4境目部
14e,14f,14g 平坦面部
20,20A,20B コート層
20s コート層の表面
CL 軸線

Claims (5)

  1. 内燃機関の燃焼室の吸気口に設けられ、吸気路と燃料室との間を開閉する吸気バルブであって、
    軸方向に往復移動されるバルブ軸部から、前記燃焼室内の吸気口シール部に接するバルブシール部に向かって漸次広がる傾斜を有した傘状傾斜部に、該傘状傾斜部の傾斜角が変化する段差部を有し、
    前記段差部を含む前記傘状傾斜部の少なくとも一部には、前記段差部の段差を均す撥油性のコート層が形成されており、
    前記コート層は、フッ素コート層である、内燃機関の吸気バルブ。
  2. 内燃機関の燃焼室の吸気口に設けられ、吸気路と燃料室との間を開閉する吸気バルブであって、
    軸方向に往復移動されるバルブ軸部から、前記燃焼室内の吸気口シール部に接するバルブシール部に向かって漸次広がる傾斜を有した傘状傾斜部に、該傘状傾斜部の傾斜角が変化する段差部を有し、
    前記段差部を含む前記傘状傾斜部の少なくとも一部には、前記段差部の段差を均す撥油性のコート層が形成されており、
    前記コート層の表面と前記バルブ軸部の軸線とが成す鋭角の角度は、前記段差部を除く.前記傘状傾斜部の前記バルブ軸部に対する鋭角の角度よりも小さく形成されている、内燃機関の吸気バルブ。
  3. 請求項1又は2に記載の内燃機関の吸気バルブであって、
    前記コート層は、前記段差部を覆う箇所に厚みを持たせて表面が湾曲して形成されている、内燃機関の吸気バルブ。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載の内燃機関の吸気バルブであって、
    前記コート層は、前記傘状傾斜部と、前記バルブ軸部の前記傘状傾斜部につながる一部表面と、に形成されている、内燃機関の吸気バルブ。
  5. 請求項1からのいずれか1項に記載の内燃機関の吸気バルブであって、
    前記内燃機関は、気体燃料エンジンである、内燃機関の吸気バルブ。
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