JPH06272520A - 内燃機関の吸気バルブ - Google Patents

内燃機関の吸気バルブ

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Publication number
JPH06272520A
JPH06272520A JP10872893A JP10872893A JPH06272520A JP H06272520 A JPH06272520 A JP H06272520A JP 10872893 A JP10872893 A JP 10872893A JP 10872893 A JP10872893 A JP 10872893A JP H06272520 A JPH06272520 A JP H06272520A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
internal combustion
coating
combustion engine
intake valve
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10872893A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hara
浩之 原
Yasuaki Okada
恭明 岡田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisan Industry Co Ltd
Original Assignee
Aisan Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisan Industry Co Ltd filed Critical Aisan Industry Co Ltd
Priority to JP10872893A priority Critical patent/JPH06272520A/ja
Publication of JPH06272520A publication Critical patent/JPH06272520A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 バルブステムから傘部にかけてオイルなどの
付着物に対する自己清浄機能ならびに耐熱性を高めるこ
とにより、バルブデポジットの生成を低減して内燃機関
の運転性能を維持し、かつ排気ガスの劣化を防止する。 【構成】 付着物の遠赤外線吸収波長とほぼ一致する波
長の遠赤外線をバルブ使用下の加熱時に放射する酸化物
系皮膜をバルブステム12から傘部14にかけてコーテ
ィングすることで構成された下地コート20と、この下
地コート20の表面に耐熱性皮膜をコーティングするこ
とで構成されたトップコート22とを有する吸気バルブ
10の構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の吸気バルブ
に関し、特にバルブデポジットの生成を低減させるため
の改良が図られた吸気バルブに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、バルブデポジットの低減を目的と
した種々の吸気バルブが提案されている。例えば実開昭
62−176409号公報には、傘部の高分子材料をコ
ーティングした吸気バルブが開示されている。この高分
子材料は付着物に対する剥離性を有し、前記傘部にオイ
ルなどが付着するのを防止してオイルの炭化によるバル
ブデポジットの生成を低減する働きがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記高分
子材料の耐熱限界は、内燃機関におけるバルブ使用下で
の加熱温度の上限値(約400℃)より低く、一般には
約320℃で分解してしまう。この高分子材料の分解後
においては、やはり吸気バルブの傘部にオイルが付着す
ることとなり、延いてはバルブデポジットの生成を招
く。本発明の技術的課題は、バルブステムから傘部にか
けてオイルなどの付着物に対する自己清浄機能ならびに
耐熱性を高めることにより、バルブデポジットの生成を
低減して内燃機関の運転性能を維持し、かつ排気ガスの
劣化を防止することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明における内燃機関の吸気バルブはつぎのよう
に構成されている。すなわち付着物の遠赤外線吸収波長
とほぼ一致する波長の遠赤外線をバルブ使用下の加熱時
に放射する酸化物系皮膜をバルブステムから傘部にかけ
てコーティングすることで構成された下地コートと、こ
の下地コートの表面に耐熱性皮膜をコーティングするこ
とで構成されたトップコートとを有する。
【0005】
【作用】この構成によれば、加熱時に前記下地コートか
ら放射される遠赤外線の波長とオイルなどの付着物の遠
赤外線吸収波長とがバルブ使用下においてほぼ一致し、
オイルなどの付着物に対する自己清浄機能を発揮する。
また前記トップコートにより耐熱性が発揮され、吸気バ
ルブの温度上昇にかかわらずバルブデポジット生成の低
減機能が維持される。
【0006】
【実施例】つぎに本発明の実施例を図面にしたがって説
明する。図1(A)に自動車用内燃機関(以下、エンジ
ンという)の吸気バルブ10の一部が右半分を断面にし
て示されている。この図面で明らかなように吸気バルブ
10は、バルブステム12と傘部14とが一体に形成さ
れている。この傘部14の一部において高精度に仕上げ
られているバルブフェース16は、図示外のシリンダヘ
ッドに形成されている吸気ポート側のバルブシートに対
して密に接する部分である。つまり周知のように前記バ
ルブステム12がシリンダヘッドに形成されているバル
ブガイド(図示外)に沿って往復動作を繰り返すことに
より、前記バルブフェース16が吸気ポートのバルブシ
ートに対して接触したり離れたりしてバルブ開閉が行わ
れることとなる。
【0007】前記バルブステム12とシリンダヘッドの
バルブガイドとの摺動部を潤滑するために、このシリン
ダヘッドから突き出したバルブステム12の端部にエン
ジンオイルが供給されるようになっている。そこでエン
ジンの吸気工程において前記吸気ポート内が負圧になる
と、前記潤滑のためのエンジンオイルが吸気ポート内に
吸い込まれ、このオイルがバルブステム12の基部13
及び前記傘部14に付着することがある。この付着オイ
ルや燃焼したカーボンなどがバルブデポジットとなり、
エンジンの運転性能を低下させる原因となる。
【0008】図1(B)に図1(A)の円で囲まれた部
分が拡大して示されている。この図面からも明らかなよ
うに、前記バルブステム12の基部13から傘部14に
かけて下地コート20がコーティングされている。ただ
し傘部14の前記バルブフェース16については、前記
のように高精度に仕上げられた部分であるのでコーティ
ングを避けている。またこの下地コート20の表面には
トップコート22がコーティングされている。前記下地
コート20は、アルミナ(Al23 )などの遠赤外線
を放射する酸化物系セラミックスの皮膜をコーティング
することにより構成されている。このアルミナなどによ
る下地コート20は、その加熱時に放射される遠赤外線
放射波長と、前記エンジンオイルなどの遠赤外線吸収波
長とがバルブ使用下(エンジン運転下)においてほぼ一
致し、完全な自己清浄(クリーニング)機能が発揮され
る。一方、前記トップコート22は耐熱性、撥油性及び
靱性を有するジルコニア(ZrO2 )あるいはフルオロ
アルキルシラン系(SiO2 系)などの酸化物系セラミ
ックスの皮膜をコーティングすることにより構成されて
いる。したがってこのトップコート22はコーティング
部分の耐熱性を保持し、かつ前記エンジンオイルをはじ
く機能を有する。
【0009】前記構成の吸気バルブ10によれば、前記
材質のトップコート22によりバルブ使用下におけるエ
ンジンからの熱影響に対する耐熱性が発揮され、このト
ップコート22自体及び前記下地コート20の熱分解な
どを防止するとともに、撥油性により前記の理由でバル
ブステム12の基部13及び前記傘部14に付着するエ
ンジンオイルを速やかにはじくこととなる。また前記下
地コート20は、その加熱時に放射される遠赤外線の波
長とエンジンオイルの遠赤外線吸収波長とがバルブ使用
下においてほぼ一致し、このオイルに対する自己清浄機
能を発揮する。したがって付着オイルの燃焼によるカー
ボンなどのバルブデポジットの生成が低減され、空燃比
の異常や吸気バルブ10の前記バルブフェース16と吸
気ポートのバルブシートとの間への異物の噛み込みが低
減されてエンジンの運転性能が良好に維持される。
【0010】
【発明の効果】このように本発明は、トップコートの耐
熱性及び下地コートから放射される遠赤外線による自己
清浄機能により、バルブデポジットの生成が低減されて
エンジンの運転性能の維持、さらには排気ガスの劣化な
どを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エンジンの吸気バルブを表した構造図である。
【符号の説明】
10 吸気バルブ 12 バルブステム 14 傘部 20 下地コート 22 トップコート

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 付着物の遠赤外線吸収波長とほぼ一致す
    る波長の遠赤外線をバルブ使用下の加熱時に放射する酸
    化物系皮膜をバルブステムから傘部にかけてコーティン
    グすることで構成された下地コートと、この下地コート
    の表面に耐熱性皮膜をコーティングすることで構成され
    たトップコートとを有する内燃機関の吸気バルブ。
JP10872893A 1993-03-16 1993-03-16 内燃機関の吸気バルブ Pending JPH06272520A (ja)

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JPH06272520A true JPH06272520A (ja) 1994-09-27

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ID=14492037

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JP (1) JPH06272520A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062522A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エンジンバルブ
CN108266244A (zh) * 2016-12-27 2018-07-10 本田技研工业株式会社 内燃机的进气门

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062522A (ja) * 2012-09-24 2014-04-10 Mitsubishi Heavy Ind Ltd エンジンバルブ
CN108266244A (zh) * 2016-12-27 2018-07-10 本田技研工业株式会社 内燃机的进气门

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