JP6650303B2 - 天井埋込型空気調和機 - Google Patents

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本発明の実施形態は、天井埋込型空気調和機に関する。
ヒューズに接近するケースの面にヒューズの取り換えができる大きさの開口部を形成し、開口部には1本のねじによって開閉できるヒューズカバーを被着するとともに、ヒューズカバーに覗き窓を形成した装置、例えば遊技機が知られている。この従来の遊技機は、開口部およびヒューズカバーを横断面L字状に形成するとともに、ヒューズカバーの上面にねじを挿着可能にし、開口部の近傍となるケースの外面側に電源の切替スイッチを配備している。
実開平5−53107号公報
ところで、天井埋込型空気調和機は、制御回路を実装した制御基板、キャパシタ、およびコンデンサなどの電子部品を収納する制御器箱を備えている。制御器箱内の電子部品には、制御基板に繋がる電路に着脱可能に挿入されるヒューズが含まれている。
天井埋込型空気調和機は遊技機に比べて高電圧や大電力を取り扱うため、ヒューズを交換する際のより高い安全性が求められる。具体的には、天井埋込型空気調和機は、配線用遮断器(ブレーカー)を遮断し忘れたままヒューズを交換しようとして、誤って通電中の電子部品に触れてしまうような危険を排除できることが好ましい。
そこで、本発明は、より安全にヒューズを交換可能な制御器箱を備える天井埋込型空気調和機を提案する。
前記の課題を解決するため本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機は、箱本体、前記箱本体を開閉可能な箱蓋、および箱蓋に設けられる開閉可能な小蓋を有する制御器箱と、前記制御器箱に収納される制御基板と、前記制御器箱に収納され前記制御基板に繋がる電路に着脱可能に挿入されるヒューズと、前記制御器箱内に設けられ前記ヒューズの周囲を囲むヒューズ隔離壁と、を備え、前記箱蓋は、前記ヒューズ隔離壁に対応する開口部を有し、前記小蓋は、前記開口部に覆い被さり、前記ヒューズ隔離壁は、前記小蓋側に拡がる錐台形状である。
本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の据え付け状態の側面図。 本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の縦断面。 本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の制御器箱の斜視図。 本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の制御器箱から箱蓋を外した正面図。 本発明の実施形態に係る制御器箱の箱蓋および小蓋の分解斜視図。 本発明の実施形態に係る制御器箱の第一ねじを通る断面図。 本発明の実施形態に係る制御器箱の第一ねじを通る断面図。 本発明の実施形態に係る制御器箱の正面図であって、小蓋の全閉状態を示す図。 本発明の実施形態に係る制御器箱の正面図であって、小蓋の開閉途中の状態を示す図。 本発明の実施形態に係る制御器箱の正面図であって、小蓋の全開状態を示す図。
本発明に係る天井埋込型空気調和機の実施形態について、図1から図10を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の据え付け状態の側面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、被空調室Rの天井裏Tの梁材から垂れ下がる吊りボルトBに固定され、天井裏Tに設置されている。
天井埋込型空気調和機1は、本体3の正面に空気吹出し口11を備えている。空気吹出し口11には、少なくとも1つの吹出しダクト12が接続されている。吹出しダクト12は、被空調室Rの天井面に設けられる1つ以上の天井吹出し口(図示省略)に繋げられている。本体3から吹き出る熱交換空気は、吹出しダクト12を通り、天井吹出し口から被空調室R内へ吹き出す。なお、被空調室Rが広い場合には、室内の均一な空調を図るため、天井吹出し口は広範囲に分散して配置される。
本体3の背面部には空気吸込み口15が設けられている。空気吸込み口15には集塵フィルタ16を介して吸込みダクト14が接続されている。吸込みダクト14は、天井裏Tに沿って延び、被空調室Rの天井面に設けられる天井吸込み口(図示省略)に繋げられている。
本体3の両側面には、吊り金具13が一対ずつ設けられている。吊り金具13は、吊りボルトBにナット(図示省略)等で固定され、本体3を支えている。
なお、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、本体3の背面部から空気を吸込むものであるが、本体3の下面部から空気を吸い込んでも良い。
図2は、本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の縦断面である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1の本体3は、幅方向(紙面の表裏方向)の寸法および奥行き方向(紙面の左右方向)の寸法よりも高さ方向の寸法が短い扁平な矩形状の箱体である。
本体3内には、送風機室17と熱交換室18とを区画する仕切り板19が設けられている。仕切り板19は、本体3の全幅に渡って拡がり、本体3の背面側(吸込み側)に送風機室17を区画し、本体3の正面側(吹出し側)に熱交換室18を区画している。
本体3は、金属薄板の板金加工品である。本体3は、熱交換室18の下面を画定する下面板21と、送風機室17の下面を画定する遮風板22と、熱交換室18および送風機室17の上面を画定する天板23と、それぞれの側面を画定する一対の側面板25と、を備えている。
送風機室17には送風機27が設けられ、熱交換室18には熱交換器28、およびドレンパン29が設けられている。
送風機室17は、空気吸込み口15に通じている。なお、天井埋込型空気調和機1は、本体3の下面に設けられる空気吸込み口(図示省略)と、本体3の背面に設けられる空気吸込み口15と、を有している。そして、据付け現場の事情に応じて、いずれか一方の空気吸込み口が選択され(ここでは背面の空気吸込み口15)、他方の空気吸込み口(ここでは下面の空気吸込み口)は遮風板22で閉塞されている。
送風機27は、本体3の幅方向に延びる回転軸を有するファンモータ(図示省略)と、ファンモータによって駆動されるファン32と、を備えている。
ファン32は、回転にともなって軸方向から空気を吸込み、周方向へ空気を吹出す方式のファン、いわゆる多翼送風機(シロッコファン)である。ファン32は、ファンケーシング33に収納されている。
ファンケーシング33の側面には、空気を吸込む吸込み口33aが設けられている。ファンケーシング33の仕切り板19側の端部には、吹出しノズル33bが設けられている。吹出しノズル33bは、仕切り板19を貫通して熱交換室18側に突出している。
熱交換器28はフィンチューブ型であって、本体3の幅方向に並ぶ複数のアルミフィン37と、複数のアルミフィン37を貫き通る複数の伝熱管38と、を備えている。
熱交換器28の両側端部には、端板(図示省略)が設けられている。複数のアルミフィン37は、これら端板間に所定の間隙を隔てて並んでいる。伝熱管38は、複数のアルミフィン37とともに熱交換器28の端板を貫通している。
熱交換器28はドレンパン29の上方に配置されている。熱交換器28は、短冊状のアルミフィン37を、本体3の前後方向へ傾けた姿勢で配置されている。これにより、天井埋込型空気調和機1は、扁平な本体3内に、より大きい熱交換面積を確保している。
熱交換室18内における熱交換器28の周辺および熱交換器28の空気吹出し口11側には、断熱材(図示省略)が設けられている。
ドレンパン29は、冷房運転時に熱交換器28の熱交換で生成されるドレン水(凝縮水)を受け、ドレン受け部41に溜める。ドレン受け部41の上方には、ドレンポンプ42が設けられている。天井埋込型空気調和機1は、ドレンポンプ42を作動させることでドレン受け部41に溜まったドレン水を本体3の外部に排水する。
ドレンパン29の下面は、本体3の下面板21によって略全面が覆われている。
本体3の側部には、制御器箱45が設けられている。制御器箱45は、本体3の側面板25の外側に設けられている。なお、制御器箱45は、側面板25との間で段差なく(面一に)、本体3内に入り込んでいても良いし、後述する開口部55が本体3の内側へ向けて側面板25の内側に設けられていても良い。
次いで、制御器箱45について説明する。
図3は、本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の制御器箱の斜視図である。
図4は、本発明の実施形態に係る天井埋込型空気調和機の制御器箱から箱蓋を外した正面図である。
図3および図4に示すように、本実施形態に係る本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、制御器箱45と、制御器箱45に収納される制御基板46と、制御器箱45に収納され制御基板46に繋がる電路に着脱可能に挿入されるヒューズ47と、制御器箱45内に設けられヒューズ47の周囲を囲むヒューズ隔離壁48と、を備えている。
制御器箱45は、箱本体51と、箱本体51を開閉可能な箱蓋52と、箱蓋52に設けられる開閉可能な小蓋53と、を備えている。
箱本体51は、制御基板46、ヒューズ47、およびヒューズ隔離壁48を収容する空間を画定している。
箱本体51は、金属薄板に折曲げ加工を施して得られる板金加工品である。幅寸法wおよび高さ寸法hよりも奥行き方向寸法dの方が短い扁平な矩形状の箱体である。箱本体51は、正面のほぼ全面に箱蓋52で塞がれる開口部55を有している。箱本体51の正面を除く他の五面は、金属薄板で塞がれている。開口部55に対向する底板56は、制御基板46、およびヒューズ47を含む電子部品の実装面である。
箱本体51は、開口部55を天井埋込型空気調和機1の本体3の外側へ向けて本体3の側部に設けられている。換言すると、箱本体51の底板56の内面、つまり電子部品の実装面は、開口部55を通じて本体3の側方外側を臨んでいる。
箱本体51は、天井埋込型空気調和機1が設置されている状態で底板56、左右側壁57、58を鉛直に立て、上下側壁61、62を水平に寝かせている。左右側壁57、58、および上下側壁61、62の開口部55の縁部には、箱蓋52を上下左右のいずれかの方向へスライド可能に保持するレール(図示省略)が設けられている。箱蓋52は、レールによって開閉可能に保持されている。なお、制御器箱45は、箱蓋52を天井埋込型空気調和機1の左右いずれかの側方(図1では右側方)へ向け、左右側壁57、58を天井埋込型空気調和機1の前後(図1では右側方)へ向けて本体3に固定されている。
箱本体51内には、制御基板46、およびヒューズ47に加え、キャパシタ65、トランス66、および端子台67などの電子部品が収納されている。これら電子部品は、種々の要求に沿って適宜に配置される。本実施形態に係る箱本体51は、配置の一例として、底板56の左側にキャパシタ65を収納し、底板56の中央部上部にトランス66を収納し、底板56の中央部にヒューズ47を収納し、底板56の右側に制御基板46を収納し、底板56の下部に端子台67を横断させて収納している。
ヒューズ隔離壁48は、ヒューズ47の周囲を囲んでヒューズ47を孤立させている。ヒューズ隔離壁48は、金属薄板に折曲げ加工を施して得られる板金加工品である。ヒューズ隔離壁48は、箱本体51の底板56に固定されている。ヒューズ隔離壁48は、箱蓋52で箱本体51を塞いだ状態において、底板56から箱蓋52に達する奥行きを有している。
ヒューズ隔離壁48は、箱蓋52を開いた状態では底板56側から開口部55側に拡がる錐台形状であり、箱蓋52を閉じた状態では底板56側から小蓋53側に拡がる錐台形状である。ヒューズ隔離壁48は、円錐台形状であっても良いし、多角錐台形状であっても良いし、奥行き方向の一部分を錐台形状としても良い。本実施形態に係るヒューズ隔離壁48は、箱本体51と同様に4つの辺を有する四角錐台形状である。
ヒューズ隔離壁48の内側には、ヒューズを着脱可能に保持するヒューズホルダ68が設けられている。ヒューズホルダ68は、箱本体51の底板56に固定されている。なお、ヒューズ47およびヒューズホルダ68以外の電子部品、例えばキャパシタ65、トランス66、および端子台67は、ヒューズ隔離壁48の外側、つまりヒューズ隔離壁48の外面と箱本体51の内面との間の空間に配置されている。
箱蓋52は、箱本体51の開口部55に適合する形状の板体である。本実施形態に係る箱蓋52は、四角形状の板体である。箱蓋52は、ヒューズ隔離壁48の内側部分に対応する蓋開口部69を有している。
箱蓋52は、箱本体51の底板56と同じく、天井埋込型空気調和機1が設置されている状態で鉛直に立っている。箱蓋52は、箱本体51内の空間のうちヒューズ隔離壁48の内側部分を避ける蓋開口部69を有してヒューズ隔離壁48の外側部分に覆い被さっている。
蓋開口部69は、底板56の中央部に配置されているヒューズ47を制御器箱45の正面側から見通することができるよう配置されている。また、蓋開口部69は、ヒューズ隔離壁48に適合する形状を有している。実施形態に係る蓋開口部69は、四角形状である。蓋開口部69を通じてヒューズ47の交換作業が行われる。
小蓋53は、蓋開口部69に覆い被さっている。また、小蓋53は、箱本体51内の空間のうちヒューズ隔離壁48の内側部分に覆い被さっている。小蓋53は、蓋開口部69に適合する形状を有している。実施形態に係る小蓋53は、四角形状である。小蓋53は、箱蓋52の外面に沿って移動し、蓋開口部69を開閉する。
図5は、本発明の実施形態に係る制御器箱の箱蓋および小蓋の分解斜視図である。
図6および図7は、本発明の実施形態に係る制御器箱の第一ねじを通る断面図である。
図8から図10は、本発明の実施形態に係る制御器箱の正面図であって、小蓋の開閉の様子を示す図である。
図8は、小蓋53の全閉状態を示している。図9は、小蓋53が開く途中の状態、または閉じる途中の状態を示している。図10は、小蓋53が全開状態を示している。
図5から図10に示すように、本実施形態に係る本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1の箱蓋52は、小蓋53を箱蓋52に固定する第一ねじ71を備えている。
第一ねじ71は、箱蓋52のねじ穴72に噛み合っている。第一ねじ71の頭73と箱蓋52との間に小蓋53を挟み込んで締め付けることによって、小蓋53は箱蓋52に固定される(図6)。他方、第一ねじ71を緩めることによって、小蓋53の固定が解除され、小蓋53を開閉させることができる(図7)。
また、箱蓋52は、第一ねじ71に締め付けられ第一ねじ71が箱蓋52から抜け出ることを阻止する第一ナット75を備えている。第一ナット75は袋ナットであり、第一ねじ71を底突きさせた状態で第一ねじ71を緩めることが可能な寸法関係で第一ねじ71のねじ先に固定されている。
なお、第一ナット75と箱蓋52との間には、第一ねじ71の最大緩み距離Lを調整するためのワッシャ76が挟み込まれている。ワッシャ76は、第一ねじ71の軸77に通されている。
小蓋53は、第一ねじ71の軸77を引っ掛ける切り欠き状の凹部78を有している。小蓋53は、第一ねじ71を緩めて箱蓋52に沿って小蓋53を移動させることで凹部78から第一ねじ71の軸77を離脱させて開閉する(図8から図10)。
さらに、箱蓋52は、小蓋53の開閉軌道を円軌道に制限する回転軸部79を備えている。
回転軸部79は、小蓋53の開閉軌道を、箱蓋52の外面に沿った円軌道に制限している。換言すると、回転軸部79は、箱蓋52の法線に沿った軸回りに小蓋53を回転可能に支持している。天井埋込型空気調和機1が設置されている状態で箱蓋52が鉛直に立っているため、小蓋53の回転軸は、水平方向に延びていることになる。
回転軸部79は、箱蓋52の内面側に頭81が配置される第二ねじ82と、箱蓋52の外面側で第二ねじ82に締め付けられる第二ナット83と、を備えている。
第二ねじ82および第二ナット83は、箱蓋52および小蓋53のいずれに対しても遊動可能である。換言すると、箱蓋52の孔85にはねじが切られておらず、小蓋53の孔86にもねじが切られていない。第二ねじ82は箱蓋52の孔85にも、小蓋53の孔86にも噛み合っていない。このため、箱蓋52の外側に露出している第二ナット83を回転させても、回転軸部79は空転するのみであり、第二ナット83が第二ねじ82から抜け出ることはない。
第二ナット83は袋ナットであり、第二ねじ82を底突きさせた状態で小蓋53の開閉を許可する。
なお、第二ねじ82と箱蓋52との間、および第二ナット83と箱蓋52との間には、小蓋53が箱蓋52の外面の法線方向(面外方向)へ移動することを避けるため、ワッシャ87が挟み込まれている。
回転軸部79は、小蓋53の上側左隅に配置されている。小蓋53の凹部78は、小蓋53の下側右隅に配置されている。また、第一ねじ71の対応するねじ穴72は、蓋開口部69の下側左隅の縁部に配置されている。つまり、小蓋53は、上側左隅の回転軸部79を中心にして円軌道を描いて開閉し、回転軸部79から最も遠い、下側左隅の凹部78を第一ねじ71で固定される。また、回転軸部79は、水平に延びる軸回りに小蓋53を支えている。これらから、小蓋53は、その重心が回転軸を通る鉛直線よりも蓋開口部69側に位置していれば、自重で閉じる。
特に、凹部78は、小蓋53の開閉の軌道(円軌道)に適合するように開放されている。つまり、小蓋53を開く際には、凹部78は小蓋53の回転移動にともなって第一ねじ71から離脱する一方、小蓋53を閉じる際には、凹部78は第一ねじ71に引っ掛かって小蓋53を全閉に位置決めする。制御器箱45は、第一ねじ71に凹部78を引っ掛けたまま第一ねじ71を締め付けることで、小蓋53を全閉位置で固定できる。
凹部78の近傍には、小蓋53の開閉時に手指を引っ掛け、あるいは手指でつまむことが可能な取っ手88が設けられている。
また、箱蓋52は、小蓋53の開閉軌道を小蓋53が自重で閉じる範囲に規制する開放範囲規制部91を備えている。開放範囲規制部91は、箱蓋52の外面に盛り上がる凸形状を有し、図3に示すように小蓋53の重心Gが回転軸を通る鉛直線Lよりも蓋開口部69側に位置するよう、小蓋53の開閉軌道を規制している。
なお、開放範囲規制部91は、小蓋53が蓋開口部69を全開できるよう、小蓋53が少なくとも90度以上回転できるよう、配置されていることが好ましい。
このように、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、箱蓋52がヒューズ隔離壁48の内側部分を避ける蓋開口部69を有してヒューズ隔離壁48の外側部分に覆い被さり、小蓋53がヒューズ隔離壁48の内側部分に覆い被さるため、ヒューズ47が溶断した際に箱蓋52を開くことなく、箱蓋52よりも小さい小蓋53のみを開いてヒューズ47を交換できる。
また、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、ヒューズ47の周囲を囲んで孤立させるヒューズ隔離壁48を備えているため、小蓋53のみを開いてヒューズ47を交換する際に、制御器箱45内のヒューズ47以外の電子部品に作業者が触れるリスクを排除して安全性を高めることができる。
さらに、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、小蓋53側に拡がる錐台形状のヒューズ隔離壁48を備えているため、交換作業においては作業者の手指をヒューズ47に近づけやすく、また、制御器箱45内のヒューズ47以外の電子部品の配置においては、その自由度を確保し易い。
さらにまた、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、第一ねじ71を引っ掛けて位置決めする凹部78を備えることによって、第一ねじ71を箱蓋52から取り外すことなく、緩めるだけで小蓋53を開閉することが可能であり、ひいては第一ねじ71を紛失するリスクを軽減できる。
また、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、第一ねじ71が箱蓋52から抜け出ることを阻止する第一ナット75を備えることによって、第一ねじ71を紛失するリスクを除去できる。
さらに、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、第一ねじ71を底突きさせた状態で第一ねじ71を緩めることが可能な袋ナットを第一ナット75に用いることによって、第一ナット75の締め付け量をコントロールすることなく、組立作業における管理項目を減らし、作業効率を高めることができる。
さらにまた、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、小蓋53の開閉軌道を円軌道に制限する回転軸部79を備えることによって、小蓋53の円滑な開閉を可能にするとともに、小蓋53を紛失するリスクを除去できる。
また、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、箱蓋52の内面側に頭81が配置される第二ねじ82と、箱蓋52の外面側で第二ねじ82に締め付けられる第二ナット83とで回転軸部79を構成することで、第一ねじ71に用いる工具、例えばドライバーと第二ナット83を締め付ける工具とを異ならせることが可能であり、ひいては小蓋53を開く際に回転軸部79を緩める意識を薄れさせることができる。
さらにまた、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、第二ねじ82を底突きさせた状態で小蓋53を開閉可能な袋ナットを第二ナット83に用いることによって、第二ナット83の締め付け量をコントロールすることなく、組立作業における管理項目を減らし、作業効率を高めることができる。
また、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、第二ねじ82および第二ナット83を箱蓋52および小蓋53のいずれに対しても遊動可能にすることで、回転軸部79を制御器箱45の外側からのみ回しても、取り外すことができなくなり、回転軸部79を紛失するリスクを除去できる。
さらに、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、小蓋53が自重で閉じることによって、ヒューズ47交換後に小蓋53を閉め忘れることがない。
さらにまた、本実施形態に係る天井埋込型空気調和機1は、小蓋53の開閉軌道を小蓋53が自重で閉じる範囲に規制する開放範囲規制部91を備えることによって、ヒューズ47交換後に小蓋53を確実に閉じることができる。
したがって、本実施形態の天井埋込型空気調和機1によれば、より安全にヒューズ47を交換可能な制御器箱45を備えることができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…天井埋込型空気調和機、3…本体、11…空気吹出し口、12…吹出しダクト、13…吊り金具、15…空気吸込み口、16…集塵フィルタ、17…送風機室、18…熱交換室、19…仕切り板、21…下面板、22…遮風板、23…天板、25…側面板、27…送風機、28…熱交換器、29…ドレンパン、31…ファンモータ、32…ファン、33…ファンケーシング、33a…吸込み口、33b…吹出しノズル、37…アルミフィン、38…伝熱管、41…ドレン受け部、42…ドレンポンプ、45…制御器箱、46…制御基板、47…ヒューズ、48…ヒューズ隔離壁、48a、48b、48c、48d…側壁、51…箱本体、52…箱蓋、53…小蓋、55…開口部、56…底板、57、58…左右側壁、61、62…上下側壁、65…キャパシタ、66…トランス、67…端子台、68…ヒューズホルダ、69…蓋開口部、71…第一ねじ、72…ねじ穴、73…頭、75…第一ナット、76…ワッシャ、77…軸、78…凹部、79…回転軸部、81…頭、82…第二ねじ、83…第二ナット、85、86…孔、87…ワッシャ、88…取っ手、91…開放範囲規制部。

Claims (10)

  1. 箱本体、前記箱本体を開閉可能な箱蓋、および箱蓋に設けられる開閉可能な小蓋を有する制御器箱と、
    前記制御器箱に収納される制御基板と、
    前記制御器箱に収納され前記制御基板に繋がる電路に着脱可能に挿入されるヒューズと、
    前記制御器箱内に設けられ前記ヒューズの周囲を囲むヒューズ隔離壁と、を備え、
    前記箱蓋は、前記ヒューズ隔離壁の内側部分に対応する開口部を有し、
    前記小蓋は、前記開口部に覆い被さり、
    前記ヒューズ隔離壁は、前記小蓋側に拡がる錐台形状である天井埋込型空気調和機。
  2. 前記小蓋を前記箱蓋に固定する第一ねじを備え、
    前記小蓋は、前記第一ねじの軸を引っ掛ける切り欠き状の凹部を有し、前記第一ねじを緩めて前記箱蓋に沿って前記小蓋を移動させることで前記凹部から前記第一ねじの軸を離脱させて開閉する請求項1に記載の天井埋込型空気調和機。
  3. 前記第一ねじに締め付けられ前記第一ねじが前記箱蓋から抜け出ることを阻止する第一ナットを備える請求項に記載の天井埋込型空気調和機。
  4. 前記第一ナットは袋ナットであり、前記第一ねじを底突きさせた状態で前記第一ねじを緩めることが可能である請求項に記載の天井埋込型空気調和機。
  5. 前記小蓋の開閉軌道を円軌道に制限する回転軸部を備える請求項1からのいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
  6. 前記回転軸部は、前記箱蓋の内面側に頭が配置される第二ねじと、前記箱蓋の外面側で前記第二ねじに締め付けられる第二ナットと、を備える請求項に記載の天井埋込型空気調和機。
  7. 前記第二ナットは袋ナットであり、前記第二ねじを底突きさせた状態で前記小蓋の開閉を許可する請求項に記載の天井埋込型空気調和機。
  8. 前記第二ねじおよび前記第二ナットは、前記箱蓋および前記小蓋のいずれに対しても遊動可能である請求項またはに記載の天井埋込型空気調和機。
  9. 前記小蓋は自重で閉じる請求項1からのいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
  10. 前記小蓋の開閉軌道を前記小蓋が自重で閉じる範囲に規制する開放範囲規制部を備える請求項1からのいずれか1項に記載の天井埋込型空気調和機。
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